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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025009440
(43)【公開日】2025-01-20
(54)【発明の名称】表示装置の製造方法及び蒸着マスク
(51)【国際特許分類】
   C23C 14/04 20060101AFI20250110BHJP
   C23C 14/24 20060101ALI20250110BHJP
   H10K 50/00 20230101ALI20250110BHJP
   H10K 59/00 20230101ALI20250110BHJP
   H10K 59/10 20230101ALI20250110BHJP
   H10K 71/16 20230101ALI20250110BHJP
【FI】
C23C14/04 A
C23C14/24 G
H10K50/00
H10K59/00
H10K59/10
H10K71/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023112448
(22)【出願日】2023-07-07
(71)【出願人】
【識別番号】502356528
【氏名又は名称】株式会社ジャパンディスプレイ
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】弁理士法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岩橋 直哉
(72)【発明者】
【氏名】柳澤 昌
(72)【発明者】
【氏名】為川 貢
【テーマコード(参考)】
3K107
4K029
【Fターム(参考)】
3K107AA01
3K107BB01
3K107CC45
3K107FF15
3K107GG04
3K107GG33
3K107GG34
4K029AA09
4K029AA11
4K029BA62
4K029BB03
4K029CA01
4K029HA03
(57)【要約】
【課題】 製造歩留まりを向上した表示装置を提供する。
【解決手段】 表示装置の製造方法は、蒸着源を加熱することにより、前記蒸着源から蒸着マスクを介して、基板上に有機EL材料を蒸着させ、有機EL層を形成する、表示装置の製造方法であって、前記蒸着マスクは、複数の薄膜領域と、保持枠と、を備え、複数の薄膜領域は、それぞれ、複数のマスク領域と、接続領域と、を有し、前記複数の薄膜領域は、それぞれ、プロペラ形状を有し、前記複数のマスク領域は、それぞれ、円形形状を有し、前記複数のマスク領域のそれぞれは、複数の開口領域を備える。
【選択図】図13
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のパネル領域を備える基板を、基板キャリア上に配置し、
前記基板に対向して、蒸着マスクを配置し、
前記基板を挟んで、前記蒸着マスクに対向して、マグネットを配置し、
前記マグネットの磁力により、前記蒸着マスクを前記基板上に近接させ、
蒸着源を加熱することにより、前記蒸着源から前記蒸着マスクを介して、前記基板上に有機EL材料を蒸着させ、有機EL層を形成する、表示装置の製造方法であって、
前記蒸着マスクは、複数の薄膜領域と、保持枠と、を備え、
複数の薄膜領域は、それぞれ、複数のマスク領域と、接続領域と、を有し、
前記複数の薄膜領域は、それぞれ、プロペラ形状を有し、
前記複数のマスク領域は、それぞれ、円形形状を有し、
前記複数のマスク領域のそれぞれは、複数の開口領域を備える、表示装置の製造方法。
【請求項2】
1つの前記薄膜領域内に、4つの前記マスク領域が設けられ、
前記薄膜領域は、前記4つの前記マスク領域を囲む4つの楕円形状の第1領域と、前記4つの第1領域で囲まれる第2領域と、隣り合う前記第1領域の間に設けられる第3領域と、を備える、請求項1に記載の表示装置の製造方法。
【請求項3】
前記第2領域は、辺が曲線のひし形形状を有し、
前記第3領域は、それぞれ、辺が曲線の三角形形状を有する、請求項2に記載の表示装置の製造方法。
【請求項4】
前記4つのマスク領域から等間隔に位置する点を仮想点とし、
前記4つの第1領域それぞれの長軸を延長した仮想線は、前記仮想点を通る、請求項1に記載の表示装置の製造方法。
【請求項5】
複数の薄膜領域と、保持枠と、を備え、
複数の薄膜領域は、それぞれ、複数のマスク領域と、接続領域と、を有し、
前記複数の薄膜領域は、それぞれ、プロペラ形状を有し、
前記複数のマスク領域は、それぞれ、円形形状を有し、
前記複数のマスク領域のそれぞれは、複数の開口領域を備え、
1つの前記薄膜領域内に、4つの前記マスク領域が設けられ、
前記薄膜領域は、前記4つの前記マスク領域を囲む4つの楕円形状の第1領域と、前記4つの第1領域で囲まれる第2領域と、隣り合う前記第1領域の間に設けられる第3領域と、を備える、蒸着マスク。
【請求項6】
前記第2領域は、辺が曲線のひし形形状を有し、
前記第3領域は、それぞれ、辺が曲線の三角形形状を有する、請求項5に記載の蒸着マスク。
【請求項7】
前記4つのマスク領域から等間隔に位置する点を仮想点とし、
前記4つの第1領域それぞれの長軸を延長した仮想線は、前記仮想点を通る、請求項5に記載の蒸着マスク。
【請求項8】
前記保持枠の厚さは、前記薄膜領域の厚さより厚い、請求項5に記載の蒸着マスク。
【請求項9】
前記保持枠の厚さは、0.5mm以上1.5mm以下であり、
前記薄膜領域の厚さは、3μm以上20μm以下である、請求項8に記載の蒸着マスク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
有機EL表示装置を製造する過程において、有機EL材料で構成される層(有機EL層)の形成には真空蒸着法が用いられる。真空蒸着法では、被処理基板に対して蒸着マスクを近接させ、蒸着マスクを介して被処理基板に対して有機EL材料の蒸着を行う。蒸着マスクは、複数の開口部を有する。有機EL材料は、複数の開口を通過して被処理基板に到達するため、複数の開口部に対応する位置に選択的に有機EL層を形成することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2023-6792号公報
【特許文献2】特開2023-6754号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本実施形態は、製造歩留まりを向上した表示装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態に係る表示装置の製造方法は、
複数のパネル領域を備える基板を、基板キャリア上に配置し、
前記基板に対向して、蒸着マスクを配置し、
前記基板を挟んで、前記蒸着マスクに対向して、マグネットを配置し、
前記マグネットの磁力により、前記蒸着マスクを前記基板上に近接させ、
蒸着源を加熱することにより、前記蒸着源から前記蒸着マスクを介して、前記基板上に有機EL材料を蒸着させ、有機EL層を形成する、表示装置の製造方法であって、
前記蒸着マスクは、複数の薄膜領域と、保持枠と、を備え、
複数の薄膜領域は、それぞれ、複数のマスク領域と、接続領域と、を有し、
前記複数の薄膜領域は、それぞれ、プロペラ形状を有し、
前記複数のマスク領域は、それぞれ、円形形状を有し、
前記複数のマスク領域のそれぞれは、複数の開口領域を備える。
【0006】
また、一実施形態に係る蒸着マスクは、
複数の薄膜領域と、保持枠と、を備え、
複数の薄膜領域は、それぞれ、複数のマスク領域と、接続領域と、を有し、
前記複数の薄膜領域は、それぞれ、プロペラ形状を有し、
前記複数のマスク領域は、それぞれ、円形形状を有し、
前記複数のマスク領域のそれぞれは、複数の開口領域を備え、
1つの前記薄膜領域内に、4つの前記マスク領域が設けられ、
前記薄膜領域は、前記4つの前記マスク領域を4つの楕円形状の第1領域と、前記4つの第1領域で囲まれる第2領域と、隣り合う前記第1領域の間に設けられる第3領域と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、実施形態の表示装置の全体斜視図である。
図2図2は、表示装置の概略的な構成の一例を示す部分平面図である。
図3図3は、図2に示す表示装置の線A1-A2に沿った断面図である。
図4図4は、表示装置の製造方法を示す断面図である。
図5図5は、表示装置の製造方法を示す断面図である。
図6図6は、表示装置の製造方法を示す断面図である。
図7図7は、蒸着マスクの構成を示す平面図である。
図8図8は、表示装置の概略的な構成の一例を示す平面図である。
図9図9は、図7に示す線B1-B2に沿う蒸着マスク及びマザー基板の断面図である。
図10図10は、図7に示す線C1-C2に沿う蒸着マスク及びマザー基板の断面図である。
図11図11は、蒸着工程終了後の蒸着マスク及びマザー基板の構成を示す断面図である。
図12図12は、蒸着マスクの構成を示す平面図である。
図13図13は、蒸着マスクの構成を示す平面図である。
図14図14は、図13に示す線D1-D2に沿う蒸着マスク及びマザー基板の断面図である。
図15図15は、図13に示す蒸着マスクを用いた表示装置の製造方法を示す断面図である。
図16図16は、図13に示す蒸着マスクを用いた表示装置の製造方法を示す断面図である。
図17図17は、図13に示す蒸着マスクを用いた表示装置の製造方法を示す断面図である。
図18図18は、図13に示す蒸着マスクを用いた表示装置の製造方法を示す断面図である。
図19図19は、図13に示す蒸着マスクを用いた表示装置の製造方法を示す断面図である。
図20図20は、図13に示す蒸着マスクを用いた表示装置の製造方法を示す断面図である。
図21図21は、図13に示す蒸着マスクを用いた表示装置の製造方法を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、本発明の各実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
【0009】
本明細書で述べる実施形態は、一般的なものでなく、本発明の同一又は対応する特別な技術的特徴について説明する実施形態である。以下、図面を参照しながら一実施形態に係る表示装置について詳細に説明する。
【0010】
本実施形態においては、第1方向X、第2方向Y、及び、第3方向Zは、互いに直交しているが、90度以外の角度で交差していてもよい。第3方向Zの矢印の先端に向かう方向を上又は上方と定義し、第3方向Zの矢印の先端に向かう方向とは反対側の方向を下又は下方と定義する。なお第1方向X、第2方向Y、及び、第3方向Zを、それぞれ、X方向、Y方向、及び、Z方向と呼ぶこともある。
【0011】
また、「第1部材の上方の第2部材」及び「第1部材の下方の第2部材」とした場合、第2部材は、第1部材に接していてもよく、又は第1部材から離れて位置していてもよい。後者の場合、第1部材と第2部材との間に、第3の部材が介在していてもよい。一方、「第1部材の上の第2部材」及び「第1部材の下の第2部材」とした場合、第2部材は第1部材に接している。
【0012】
また、第3方向Zの矢印の先端側に表示装置を観察する観察位置があるものとし、この観察位置から、第1方向X及び第2方向Yで規定されるX-Y平面に向かって見ることを平面視という。第1方向X及び第3方向Zによって規定されるX-Z平面、あるいは第2方向Y及び第3方向Zによって規定されるY-Z平面における表示装置の断面を見ることを断面視という。
【0013】
[実施形態]
図1は、実施形態の表示装置の全体斜視図である。表示装置DSPは、基板SUB1に表示領域DA及び表示領域DAの周辺に設けられた周辺領域FAが設けられている。表示装置DSPは、表示領域DA内に配置された、複数の画素PXを有している。表示装置DSPでは、裏面からの光LTが表面に透過し、逆もまた然りである。
【0014】
基板SUB1の端部の領域EAは、基板SUB2の外側に配置されている。領域EAには、配線基板PCSが設けられている。配線基板PCSには、映像信号や駆動信号を出力する駆動素子DRVが設けられている。駆動素子DRVからの信号は、配線基板PCSを介して、表示領域DAの画素PXに入力される。映像信号及び各種制御信号に基づいて、画素PXが発光する。
【0015】
図2は、表示装置の概略的な構成の一例を示す部分平面図である。複数の画素PXは、赤色を発光する画素PXR、緑色を発光する画素PXG、青色を発光する画素PXBを有している。画素PXR、画素PXG、画素PXBを、それぞれ、第1画素、第2画素、第3画素ともいう。
【0016】
画素PXRは、画素PXBと、第1方向Xに沿って隣り合って配置される。画素PXRは、画素PXGと、第2方向Yに沿って隣り合って配置される。
画素PXGは、画素PXBと、第1方向Xに沿って隣り合って配置される。画素PXGは、画素PXRと、第2方向Yに沿って隣り合って配置される。
画素PXBは、画素PXR及び画素PXGと第1方向に沿って隣り合って配置される。画素PXBは、他の画素PXBと第2方向Yに沿って隣り合って配置されている。
【0017】
図3は、図2に示す表示装置の線A1-A2に沿った断面図である。
基材BA1は、例えばガラスや、樹脂材料で構成される樹脂材料で構成される基材が挙げられる。樹脂材料としては、例えばアクリル、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等を用いればよく、いずれかの単層又は複数層の積層で形成してもよい。
【0018】
基材BA1上には、絶縁層UC1が設けられている。絶縁層UC1は、例えば酸化シリコン膜及び窒化シリコン膜を単層又は積層して形成される。
【0019】
絶縁層UC1上に、トランジスタTrと重畳して、遮光層BMが設けられてもよい。遮光層BMは、トランジスタTrのチャネル裏面からの光の侵入等によるトランジスタ特性の変化を抑制する。遮光層BMが導電層で形成される場合は、所定の電位を与えることで、トランジスタTrにバックゲート効果を与えることも可能である。
【0020】
絶縁層UC1及び遮光層BMを覆って、絶縁層UC2が設けられている。絶縁層UC2の材料としては、絶縁層UC1と同様の材料を用いることができる。絶縁層UC2は、絶縁層UC1と異なる材料であってもよい。例えば、絶縁層UC1は酸化シリコン、絶縁層UC2は窒化シリコンを用いることができる。絶縁層UC1及びUC2を併せて、絶縁層UCとする。
【0021】
絶縁層UC上に、トランジスタTrが設けられる。トランジスタTrは、半導体層SC、絶縁層GI、ゲート電極GE(走査線)、絶縁層ILI、ソース電極SE(信号線)、ドレイン電極DEを有している。
【0022】
半導体層SCとして、アモルファスシリコン、ポリシリコン、又は酸化物半導体を用いる。
絶縁層GIとして、例えば、酸化シリコン又は窒化シリコンを単層又は積層して設ける。
【0023】
ゲート電極GEとして、例えば、モリブデンタングステン合金(MoW)を用いる。ゲート電極GEは、走査線GLと一体形成されていてもよい。
【0024】
半導体層SC及びゲート電極GEを覆って、絶縁層ILIが設けられている。絶縁層ILIは、例えば酸化シリコン層又は窒化シリコン層を単層又は積層して形成される。
【0025】
絶縁層ILI上には、ソース電極SE及びドレイン電極DEが設けられている。ソース電極SE及びドレイン電極DEは、それぞれ、絶縁層ILI及び絶縁層GIに設けられたコンタクトホールを介して、半導体層SCのソース領域及びドレイン領域に接続される。ソース電極SEは、信号線と一体形成されていてもよい。
【0026】
ソース電極SE、ドレイン電極DE、及び絶縁層ILIを覆って、絶縁層PASが設けられる。絶縁層PASを覆って、絶縁層PLLが設けられる。
【0027】
絶縁層PASは、無機絶縁材料を用いて形成する。無機絶縁材料は、例えば酸化シリコン又は窒化シリコンを単層又は積層してものが挙げられる。絶縁層PLLは、有機絶縁材料を用いて形成する。有機絶縁材料は、例えば、感光性アクリル、ポリイミド等の有機材料が挙げられる。絶縁層PLLを設けることにより、トランジスタTrによる段差を平坦化することができる。
【0028】
絶縁層PLL上に、陽極ADが設けられる。陽極ADは、絶縁層PAS及びPLLに設けられたコンタクトホールを介して、ドレイン電極DEに接続されている。画素PXRに設けられる陽極を陽極ADR、画素PXBに設けられる陽極を陽極ADB、画素PXGに設けられる陽極を陽極ADGとする。陽極ADR、陽極ADG、陽極ADBを区別する必要がない場合は、単に陽極ADと呼ぶ。
【0029】
陽極ADは、例えば、反射電極及び透明電極の積層体で形成されていればよい。反射電極は、反射率の高い導電材料、例えば、銀(Ag)、モリブデンタングステン合金(MoW)を用いて形成されている。透明電極は、例えば、インジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide:ITO)、インジウム亜鉛酸化物(Indium ZInc Oxide:IZO)を用いて形成されている。
【0030】
本実施形態では、基材BA1から絶縁層PLLまでの構成を、バックプレインBPSとする。また、絶縁層UC1から絶縁層PLLまでの構成をバックプレイン層BPLとする。
【0031】
隣り合う陽極ADとの間に、バンクBK(凸部、リブともいう)が設けられる。バンクBKの材料として、絶縁層PLLの材料と同様の有機材料が用いられる。バンクBKは、陽極ADの一部を露出するように開口される。
【0032】
画素PXRに設けられる開口部を、開口部OPR、画素PXBに設けられる開口部を、開口部OPB、画素PXGに設けられる開口部を、開口部OPG、とする。開口部OPR、開口部OPB、開口部OPGを区別する必要がない場合は、単に開口部OPと呼ぶ。
【0033】
開口部OPの端部は、断面視でなだらかなテーパ形状となることが好ましい。開口部OPの端部が急峻な形状となっていると、後に形成される有機EL層ELYにカバレッジ不良が生じる。
【0034】
陽極ADと重畳して、隣り合うバンクBKとの間に、有機EL層ELYが設けられている。詳細は後述するが、有機EL層ELYは、正孔注入層HILと、正孔輸送層HTLと、発光層EMLと、電子輸送層ETLと、電子注入層EILと、を含んでいる。有機EL層ELYは、必要であれば、電子ブロッキング層、正孔ブロッキング層、をさらに含んでいてもよい。
【0035】
画素PXRに設けられる有機EL層を、有機EL層ELYR、画素PXBに設けられる有機EL層を、有機EL層ELYB、画素PXGに設けられる有機EL層を、有機EL層ELYGとする。有機EL層ELYR、有機EL層ELYG、有機EL層ELYBを区別する必要がない場合は、単に有機EL層ELYと呼ぶ。
【0036】
有機EL層ELY上に、陰極CDが設けられている。陰極CDは、例えば、マグネシウム-銀合金(MgAg)膜や、銀(Ag)の単層膜や、銀(Ag)と透明導電材料の積層膜等を用いて形成する。当該透明導電材料は、例えば、インジウム錫酸化物(ITO)や、インジウム亜鉛酸化物(IZO)等を用いればよい。
【0037】
陰極CDを覆って、絶縁層SEYが設けられる。絶縁層SEYは、外部から水分が有機EL層ELYに侵入することを防止する機能を有している。絶縁層SEYとしてはガスバリア性の高いものが好適である。絶縁層SEYとして、例えば、有機絶縁層を、窒素を含む無機絶縁層2層で挟持した絶縁層が挙げられる。当該有機絶縁層の材料としては、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂等が挙げられる。当該窒素を含む無機絶縁層の材料としては、例えば、窒化シリコン、窒化アルミニウムが挙げられる。
【0038】
絶縁層SEY上に、基材BA2が設けられている。基材BA2は、基材BA1と同様の材料で形成されている。基材BA2及び絶縁層SEYとの間に、透光性を有する無機絶縁層や有機絶縁層が設けられていてもよい。有機絶縁層が絶縁層SEYと基材BA2を接着する機能を有していてもよい。
【0039】
有機EL層ELYで生じた発光は、陰極CDを介して、上方に取り出される。すなわち、本実施形態の表示装置DSPは、トップエミッション構造を有している。
【0040】
基材BA1から絶縁層SEYまでの構成が、図1に示す基板SUB1に相当する。基材BA2は、図1に示す基板SUB2に相当する。
【0041】
図4乃至図6は、表示装置の製造方法を示す断面図である。図4乃至図6では、主に画素電極PE、有機EL層ELY、共通電極CEの製造方法について説明している。
【0042】
基材BA1上にバックプレイン層BPLを形成し、バックプレインBPSを形成する。バックプレインBPSを形成後、画素電極PEを形成する。図示しないが、画素電極PEは、トランジスタTrのドレイン電極DEに接続されている。隣り合う画素電極PEの間に、バンクBKを形成する(図4参照)。隣り合うバンクBKの間には、開口部OPが設けられている。画素電極PEは、開口部OP内で露出している。バンクBK上には、スペーサSPCが設けられている。
【0043】
本実施形態では、画素電極PEとして、上述のように陽極ADを形成する。画素電極PEは、陽極ADに限定されず、陰極CDであってもよい。すなわち、画素電極PEは、陽極AD又は陰極CDの一方である。
【0044】
画素電極PE上、及び、隣り合うバンクBKの間に、有機EL層ELYを形成する(図5参照)。有機EL層ELYは、上述のように、正孔注入層HILと、正孔輸送層HTLと、発光層EMLと、電子輸送層ETLと、電子注入層EILと、を含んでいる。
【0045】
画素電極PEが陽極ADの場合は、有機EL層ELYとして、正孔注入層HILと、正孔輸送層HTLと、発光層EMLと、電子輸送層ETLと、電子注入層EILと、が、この順に積層される。一方、画素電極PEが陰極CDの場合は、電子注入層EILと、電子輸送層ETLと、発光層EMLと、正孔輸送層HTLと、正孔注入層HILと、が、この順に積層される。
【0046】
有機EL層ELYは、蒸着マスクを用い、蒸着法で形成される。蒸着法において、有機EL材料を含む蒸着源に対向して、バックプレインBPS、画素電極PE、及びバンクBKの積層体が配置される。当該積層体及び蒸着源の間には、蒸着マスクが配置される。詳細は後述するが、蒸着マスクには、開口部OPに対応する領域に、開口領域を有している。蒸着源に含まれる有機EL材料は加熱され、蒸着マスクの当該開口領域を介して、開口部OP内部に蒸着される。開口部OPそれぞれに蒸着された有機EL材料が、有機EL層ELYを形成する。
【0047】
図5では、1つの表示装置DSPにおける有機EL層ELYの形成方法を示している。しかしながら、歩留まり向上の目的から、複数のバックプレインBPSを含むマザー基板MSBに対して、有機EL層が形成される。
【0048】
有機EL層ELY、バンクBK、及びスペーサSPC上に、共通電極CEを形成する(図6参照)。本実施形態では、共通電極CEとして、上述のように陰極CDを形成する。画素電極PEは、陰極CDに限定されず、陽極ADであってもよい。すなわち、共通電極CEは、陽極AD又は陰極CDの他方である。
【0049】
図7は、蒸着マスクの構成を示す平面図である。蒸着マスクVMKは、保持枠RMFと、接続領域BMRと、マスク領域GKと、を備えている。接続領域BMR及びマスク領域GKを併せて、薄膜領域ATRとする。薄膜領域ATRは、概略四角形形状を有している。
【0050】
図7には、8個の薄膜領域ATRが示されているが、薄膜領域ATRの数はこれに限定されない。蒸着マスクVMKには、複数の薄膜領域ATRが設けられていればよい。
また複数の薄膜領域ATRそれぞれには、4つのマスク領域GKが設けられているが、マスク領域GKの数はこれに限定されない。複数の薄膜領域ATRそれぞれには、複数のマスク領域GKが設けられていればよい。
【0051】
図8は、表示装置の概略的な構成の一例を示す平面図である。図8では、表示領域DA及びマスク領域GKの平面視での関係を示している。上述の通り、表示領域DAには、複数の画素PXが設けられている。表示領域DA、周辺領域FA、及び領域EAを併せて、パネル領域PAとする。マスク領域GKは、パネル領域PAを覆うように設けられている。換言すると、マスク領域GKの大きさは、パネル領域PAの大きさより大きい。
【0052】
なお図8において、図面を見易くするために、等間隔に並べた画素PXを示している。しかし、本実施形態の画素PXの配置は、図2に示す通りである。
【0053】
図7に戻り、マスク領域GKは、平面視で長方形形状を有している。当該長方形形状のマスク領域GKを、マスク領域GKRともいう。
【0054】
接続領域BMRは、保持枠RMF及びマスク領域GK(長方形形状のマスク領域GKR)との間に設けられている。
【0055】
図9は、図7に示す線B1-B2に沿う蒸着マスク及びマザー基板の断面図である。図9では、マザー基板MSB及び蒸着マスクVMKの概略的な構成を示している。
【0056】
マザー基板MSBは、上述のように、複数のバックプレインBPSを含んでいる。複数のバックプレインBPSそれぞれの位置は、図9のパネル領域PAとして示される位置と等しい。マザー基板MSBのうち、パネル領域PAが設けられない領域を、領域NPAとする。
【0057】
蒸着マスクVMKは、上述の通り、保持枠RMFと、接続領域BMRと、マスク領域GKと、を備えている。マスク領域GKは、パネル領域PAに対向して配置される。接続領域BMRは、領域NPAに対向して配置される。なお図8に示すように、マスク領域GKはパネル領域PAより大きい。しかし、図9では、図面を見易くするために、マスク領域GK及びパネル領域PAを同じ大きさで記載している。
【0058】
図10は、図7に示す線C1-C2に沿う蒸着マスク及びマザー基板の断面図である。図10では、蒸着工程における、蒸着マスクVMK及びマザー基板MSBの詳細な構造を示している。
【0059】
マザー基板MSBは、マザー基材MBAと、バックプレイン層BPLと、バンクBKと、スペーサSPCと、を有している。マザー基材MBA上に、バックプレイン層BPLが設けられている。マザー基板MSBは、基板キャリアCAR上に設けられている。基板キャリアCARは、マグネットMGN上に配置されている。バンクBKは、パネル領域PAでは、隣り合う陽極AD(図示しない)との間に設けられている。マスク領域GKでは、バンクBKは、一様に設けられていてもよいし、パネル領域PAと同様に、一定の間隔で島状に設けられていてもよい。スペーサSPCは、バンクBK上に設けられる。
【0060】
蒸着マスクVMKは、上述の通り、保持枠RMFと、接続領域BMRと、マスク領域GKと、を備えている。マスク領域GKは、遮蔽領域MLSと、開口領域MOPと、を備えている。開口領域MOPは、個々のパネル領域PA(表示装置DSP)の開口部OPに対応して設けられている。接続領域BMRには、開口領域は設けられない。接続領域BMRは、全て遮蔽領域である。
【0061】
保持枠RMF、接続領域BMR、及びマスク領域GKは、同じ材料で形成してもよいし、異なる金属材料で形成されている。または、保持枠RMFを第1の金属材料、接続領域BMR及びマスク領域GKを第2の金属材料で形成してもよい。
【0062】
保持枠RMFは、例えばインバー(invar)などの合金で構成される。インバー合金は、常温における熱膨張係数が小さいため、蒸着工程を通じて温度変化を生ずる環境にあって、接続領域BMR及びマスク領域GKにストレスを与えにくいという利点を有する。
【0063】
保持枠RMFの第3方向Zに沿う長さ(厚さ)を、厚さtrとする。接続領域BMRの第3方向Zに沿う長さ(厚さ)を、厚さtbとする。マスク領域GKの第3方向Zに沿う長さ(厚さ)を、厚さtgとする。
【0064】
保持枠RMFの厚さtrは、接続領域BMRの厚さtb及びマスク領域GKの厚さtgより厚い(tr>tb、tg)。接続領域BMRの厚さtb及びマスク領域GKの厚さtgは、同じであればよい(tb=tg)。すなわち、tr>tb=tgが成り立つ。
【0065】
保持枠RMFの厚さtrは、例えば0.5mm以上1.5mm以下、好ましくは、0.8mm以上1.2mm以下である。本実施形態において、保持枠RMFの厚さtrは、1mmとする。なお保持枠RMFは、単層で構成されても良いし、薄板材の積層で構成されてもよい。
【0066】
接続領域BMRの厚さtb及びマスク領域GKの厚さtg、すなわち、薄膜領域ATRの厚さは、例えば、3μm以上20μm以下、好ましくは、5μm以上10μm以下である。本実施形態において、接続領域BMRの厚さtb及びマスク領域GKの厚さtgは、5μmとする。
【0067】
接続領域BMRは、上記の厚さを有する金属薄膜のベタ膜である。マスク領域は、上記の厚さを有し、複数の開口領域MOPが設けられた金属薄膜であるといえる。
【0068】
有機EL材料を蒸着する際、マスク領域GKは、マグネットMGNの磁力により、マザー基板MSBに近接して配置される。蒸着源からの有機EL材料は、マスク領域GKの開口領域MOPを介して、隣り合うバンクBKの間に蒸着され、有機EL層ELYを形成する。
【0069】
図11は、蒸着工程終了後の蒸着マスク及びマザー基板の構成を示す断面図である。蒸着工程終了後、マグネットMGNの磁力を解除し、蒸着マスクVMKをマザー基板MSBから離間させる。しかし、帯電したマザー基板MSBが蒸着マスクVMKに貼り付くことがある。これにより、マザー基板MSBが基板キャリアCARから脱落する恐れがある。このような脱落が生じると、その後の製造工程に悪影響を及ぼし、表示装置の製造歩留まりが低下する恐れが生じる。
【0070】
図12は、蒸着マスクの構成を示す平面図である。図12に示す蒸着マスクVMKでは、マスク領域GKは、平面視で円形形状を有している。当該円形形状のマスク領域GKを、マスク領域GKCともいう
【0071】
上述した、マザー基板MSBの蒸着マスクVMKへの貼り付きは、長方形形状のマスク領域GKRを含む蒸着マスクVMKより、円形形状のマスク領域GKCを含む蒸着マスクVMKの方が起こりやすい。
【0072】
円形形状のマスク領域GKCの方が長方形形状のマスク領域GKRより小さい。円形形状のマスク領域GKCを含む蒸着マスクVMKにおける接続領域BMRの面積は、長方形形状のマスク領域GKRを含む蒸着マスクVMKにおける接続領域BMRの面積より大きい。つまり、接続領域BMRの面積が大きくなると、マザー基板MSBが蒸着マスクVMKに貼り付き易くなるといえる。
【0073】
図13は、蒸着マスクの構成を示す平面図である。図13に示す蒸着マスクVMKは、円形形状のマスク領域GKCと、プロペラ形状の薄膜領域ATPと、を備えている。図13では、1つの接続領域BMRの内部には、4つのマスク領域GKが配置されている。
【0074】
薄膜領域ATPは、4つのマスク領域GKCをそれぞれ囲む楕円形状の領域EPaと、領域EPbと、領域EPcと、領域EPdと、を備えている。4つのマスク領域GKCから等間隔に位置する点を、仮想点CPとする。楕円形状の領域EPa、領域EPb、領域EPc、及び領域EPdそれぞれの長軸を延長した仮想線は、仮想点CPを通る。楕円形状の領域EPa及び領域EPdの長軸を延長した仮想線は、1つの直線Ladを構成する。楕円形状の領域EPb及び領域EPcの長軸を延長した仮想線は、1つの直線Lbcを構成する。
【0075】
領域EPa及び領域EPbは、第1方向Xに対して線対称に位置している。領域EPc及び領域EPdは、第1方向Xに対して線対称に位置している。領域EPa及び領域EPcは、第2方向Yに対して線対称に位置している。領域EPb及び領域EPdは、第2方向Yに対して線対称に位置している。
【0076】
領域EPa、領域EPb、領域EPc、及び領域EPdにより囲まれる領域を、領域EPmとする。領域EPa及び領域EPbの間の領域、領域EPa及び領域EPcの間の領域、領域EPc及び領域EPdの間の領域、並びに、領域EPb及び領域EPdの間の領域を、それぞれ、領域Bab、領域Bac、領域Bcd、及び領域Bbdとする。領域EPmは、辺が曲線のひし形形状を有している。領域Bab、領域Bac、領域Bcd、及び領域Bbdは、それぞれ、辺が曲線の三角形形状を有している。
【0077】
以上から、プロペラ形状の薄膜領域ATPは、領域EPa、領域EPb、領域EPc、領域EPd、領域EPm、領域Bab、領域Bac、領域Bcd、及び領域Bbdを含んでいるといえる。1つの接続領域BMRは、1つの薄膜領域ATPから4つのマスク領域GKCを除いた領域となる。
【0078】
薄膜領域ATPをプロペラ形状とすることで、マスク領域GKCが円形形状であっても、接続領域BMRの面積を小さくすることができる。これにより、マザー基板MSBが蒸着マスクVMKに貼り付くことを抑制することが可能である。
【0079】
図14は、図13に示す線D1-D2に沿う蒸着マスク及びマザー基板の断面図である。図14に示す蒸着マスクVMKでは、接続領域BMRの面積が小さいので、マザー基板MSBが蒸着マスクVMKに貼り付かない。
【0080】
図14に示す蒸着マスクVMKにおいても、保持枠RMFの厚さtr、接続領域BMRの厚さtb、及びマスク領域GKの厚さtgは、図10で説明したものと同様である。
【0081】
図15乃至図21は、図13に示す蒸着マスクを用いた表示装置の製造方法を示す断面図である。
【0082】
まず、パネル領域PA及び領域NPAを有するマザー基板MSBを製造する(図15参照)。上述した通り、パネル領域PAそれぞれには、バックプレインBPSが設けられている。図15に示すマザー基板MSBの拡大図が、図4に該当する。
【0083】
マザー基板MSBを、図示しない蒸着装置内で、基板キャリアCAR上に設置する。基板キャリアCARの下方には、マグネットMGNが設けられている。マザー基板MSB上に、蒸着マスクVMKを配置する(図16参照)。すなわち、マグネットMGN及び蒸着マスクVMKの間に、基板キャリアCAR及びマザー基板MSBが配置される。
【0084】
マグネットMGNに磁力を発生させる。当該磁力により、蒸着マスクVMKをマザー基板MSBに近接して配置する(図17参照)。図示しない蒸着源を加熱し、蒸着源から有機EL材料をマザー基板MSBに蒸着させる。有機EL材料が蒸着されたマザー基板MSBの拡大図が、図5に該当する。
【0085】
マグネットMGNの磁力を解除し、蒸着マスクVMKをマザー基板MSBから離間させる(図18参照)。図18に示すように、マザー基板MSB上には、有機EL層ELYが形成されている。接続領域BMRが小さいので、蒸着マスクVMKは、マザー基板MSBに貼り付かない。
【0086】
有機EL層ELYが形成されたマザー基板MSBを、蒸着装置から取り出す(図19参照)。有機EL層ELY上に、共通電極CEM、絶縁層SEM、基材MCBを設ける(図20参照)。共通電極CEM、絶縁層SEM、基材MCBは、それぞれ、共通電極CE、絶縁層SEY、及び基材BA2と同じ材料である。
【0087】
マザー基板MSB、有機EL層ELY、共通電極CEM、絶縁層SEM、及び基材MCBの積層体を、パネル領域PAごとに、分断する。これにより、バックプレインBPS、有機EL層ELY、共通電極CE、絶縁層SEY、及び基材BA2を有する、表示装置DSPが個々に得られる(図21参照)。
【0088】
本実施形態の蒸着マスクVMKは、プロペラ形状の薄膜領域ATPを有している。薄膜領域ATPそれぞれには、複数の円形形状のマスク領域GKCが設けられている。円形形状のマスク領域GKCそれぞれは、複数の開口領域MOPが設けられている。
【0089】
蒸着工程において、蒸着源からの有機EL材料は、開口領域MOPを介して、表示領域DAの画素PXの開口部OPそれぞれに蒸着される。これにより、表示装置DSPの有機EL層ELYを形成することができる。
【0090】
本実施形態の蒸着マスクVMKでは、接続領域BMRの面積を小さくすることが可能である。このため、蒸着工程後もマザー基板MSBが蒸着マスクVMKに貼り付くことを抑制可能である。マザー基板MSBが、基板キャリアから脱落するのを防ぐことができる。脱落を防止することにより、表示装置の製造歩留まりを向上させることができる。
【0091】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0092】
ATP…薄膜領域、ATR…薄膜領域、BMR…接続領域、Bab…領域、Bac…領域、Bbd…領域、Bcd…領域、CAR…基板キャリア、DSP…表示装置、ELY…有機EL層、EPa…領域、EPb…領域、EPc…領域、EPd…領域、EPm…領域、GK…マスク領域、GKC…マスク領域、GKR…マスク領域、MGN…マグネット、MLS…遮蔽領域、MOP…開口領域、PA…パネル領域、PX…画素、VMK…蒸着マスク。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図21