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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025095707
(43)【公開日】2025-06-26
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
   F21V 23/00 20150101AFI20250619BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20250619BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20250619BHJP
【FI】
F21V23/00 170
F21S2/00 230
F21V23/00 160
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023211943
(22)【出願日】2023-12-15
(71)【出願人】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001461
【氏名又は名称】弁理士法人きさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】森 浩一
(72)【発明者】
【氏名】岩瀬 恵悟
(72)【発明者】
【氏名】布施 純一
【テーマコード(参考)】
3K014
【Fターム(参考)】
3K014AA01
3K014BA04
(57)【要約】
【課題】電線の設置スペースの低減を図ることが可能で設置自由度の高い端子台保持部を有する照明装置を提供する。
【解決手段】照明装置は、電線が通される電線通し孔が形成された底壁部を有する器具本体と、底壁部に対向して底壁部に取り付けられ、電線通し孔に対向する位置に可動部第1孔が形成された板状の可動部を有する端子台保持部と、電線通し孔及び可動部第1孔に通された電線の端部が接続される入力部を備えた端子台と、を備え、端子台は、入力部が可動部第1孔に露出するように、可動部の底壁部に対向する対向面とは反対側の設置面に固定されており、可動部は、対向面が底壁部に対向する使用姿勢と、対向面が底壁部の面方向に対して直交又は傾斜する施工姿勢と、に姿勢変更可能に器具本体の底壁部に回動自在に連結されている。端子台保持部は、底壁部の突出部との干渉を避ける干渉防止孔を有する。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電線が通される電線通し孔が形成された底壁部を有する器具本体と、
前記底壁部に対向して前記底壁部に取り付けられ、前記電線通し孔に対向する位置に可動部第1孔が形成された板状の可動部を有する端子台保持部と、
前記電線通し孔及び前記可動部第1孔に通された前記電線の端部が接続される入力部を備えた端子台と、を備え、
前記端子台は、前記入力部が前記可動部第1孔に露出するように、前記可動部の前記底壁部に対向する対向面とは反対側の設置面に固定されており、
前記可動部は、前記対向面が前記底壁部に対向する使用姿勢と、前記対向面が前記底壁部の面方向に対して直交又は傾斜する施工姿勢と、に姿勢変更可能に前記器具本体の前記底壁部に回動自在に連結されており、
前記底壁部は、前記端子台保持部側に突出する突出部を有し、
前記端子台保持部は、前記突出部との干渉を避ける干渉防止孔を有する照明装置。
【請求項2】
前記干渉防止孔は、前記可動部に形成された可動部第2孔である請求項1記載の照明装置。
【請求項3】
前記器具本体の前記底壁部には、被取付部に固定された取付ボルトを通すボルト通し孔が、前記取付ボルトの固定間隔の異なるピッチに対応して複数形成されている請求項1又は請求項2記載の照明装置。
【請求項4】
前記底壁部は、長板状であり、
前記電線通し孔は、前記底壁部の短手方向の中心部に形成されている請求項1又は請求項2記載の照明装置。
【請求項5】
前記入力部は、前記電線の端部が差し込まれる差込孔を有し、前記使用姿勢における前記電線の前記差込孔への差込方向が前記電線通し孔及び前記可動部第1孔における前記電線の挿入方向と同じである請求項1又は請求項2記載の照明装置。
【請求項6】
前記可動部は、長板状であり、長手方向の一端部で前記底壁部に回動可能に連結されている請求項1又は請求項2記載の照明装置。
【請求項7】
前記可動部は、前記長手方向の他端部に前記可動部第1孔を有する請求項6記載の照明装置。
【請求項8】
前記器具本体は、常用の第1照明具と、非常用の第2照明具と、を備え、
前記端子台は、前記第2照明具用の端子台であって、前記第2照明具に電気的に接続された配線が接続される出力部を有する請求項1又は請求項2記載の照明装置。
【請求項9】
前記器具本体は、長板状の前記底壁部の短手方向の両端部から互いに対向するように突出した一対の側壁部を有し、前記底壁部と前記一対の側壁部とにより前記底壁部の長手方向に延びる凹状の照明具収容部が形成されており、
前記第1照明具は長尺状であって前記照明具収容部に配置され、
前記底壁部には、前記第1照明具に電気的に接続された前記第1照明具用の端子台が取り付けられている請求項8記載の照明装置。
【請求項10】
前記第1照明具用の端子台を第1端子台、前記可動部に固定された前記端子台を第2端子台とするとき、前記第1端子台と前記第2端子台とは、隣接して前記底壁部に取り付けられている請求項9記載の照明装置。
【請求項11】
前記第2照明具は、前記第1照明具の短手方向に並んで配置されている請求項9記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、外部に設置される電源装置に電線によって接続され、電源装置からの電源の供給を受けて点灯する照明具を備えた照明装置がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の照明装置は、照明具と、天井等の被取付部と照明具との間に配置されて被取付部に固定される板状の底壁部を有し、照明具を被取付部に固定するための取付板部と、を有する。照明具は、底壁部の被取付部側とは反対側において底壁部から離間した位置に底壁部に対向して配置されている。照明具と底壁部との間には、照明具と電気的に接続された端子台が配置されている。端子台は、電線が差し込まれる電線差込孔を有する。照明具は、被取付部から引き出されている電線を、取付板部の底壁部に設けられた電線孔に通して照明装置の内部スペースに引き込み、内部スペースで電線を折り曲げて内部スペースで引き回し、端子台に接続することで、電源装置に電気的に接続される。
【0003】
電線が電線孔を通して照明装置の内部スペースに引き込まれ、内部スペース内で電線差込孔に接続される構成において、電線は、接続後も内部スペースに収納された状態となる。そのため、特許文献1では、電線の設置スペースが照明装置内に形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第7148846号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の照明装置では、電線の一部を照明装置内に収容する設置スペースが必要となるため、照明装置の大型化を招いており、電線の設置スペースの低減が求められている。
【0006】
このような電線の設置スペースの低減の要求に応えるため、電線の設置スペースの低減を図るための部品としての端子台保持部を新たに照明装置に設け、当該端子台保持部に端子台を固定することで、電線の設置スペースの低減を図ることが考えられる。この場合、端子台保持部の設置位置は、照明装置を構成する既存部品の位置や構造等によって設置位置の制約を受ける可能性がある。このため、端子台保持部は設置自由度の高い構成が求められている。
【0007】
本開示は、上述の課題を解決するためのものであり、電線の設置スペースの低減を図ることが可能で設置自由度の高い端子台保持部を有する照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示に係る照明装置は、電線が通される電線通し孔が形成された底壁部を有する器具本体と、底壁部に対向して底壁部に取り付けられ、電線通し孔に対向する位置に可動部第1孔が形成された板状の可動部を有する端子台保持部と、電線通し孔及び可動部第1孔に通された電線の端部が接続される入力部を備えた端子台と、を備え、端子台は、入力部が可動部第1孔に露出するように、可動部の底壁部に対向する対向面とは反対側の設置面に固定されており、可動部は、対向面が底壁部に対向する使用姿勢と、対向面が底壁部の面方向に対して直交又は傾斜する施工姿勢と、に姿勢変更可能に器具本体の底壁部に回動自在に連結されており、底壁部は、端子台保持部側に突出する突出部を有し、端子台保持部は、突出部との干渉を避ける干渉防止孔を有するものである。
【発明の効果】
【0009】
本開示に係る照明装置は、可動部の使用姿勢において端子台の入力部が可動部第1孔に露出するように可動部の設置面に固定されている。このため、照明装置は、使用時に可動部が使用姿勢とされることで、端子台の入力部は電線通し孔にも露出する。よって、照明装置は、可動部が使用姿勢とされることで、電線を電線通し孔の奥側に押し込んだ状態とすることができ、照明装置内における電線の設置スペースの低減を図ることができる。また、端子台保持部は、器具本体の底壁部の突出部との干渉を避ける干渉防止孔を有している。このため、端子台保持部は、干渉防止孔を有していない構成に比べて、器具本体に対する端子台保持部の設置位置の制約を緩和でき、設置自由度が高い。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施の形態に係る照明装置を下方から観察した斜視図である。
図2】実施の形態に係る照明装置の分解斜視図である。
図3】実施の形態に係る照明装置において器具本体から端子台保持部を分離した斜視図である。
図4】実施の形態に係る照明装置において第1照明具と第2照明具とを器具本体から取り外した状態の器具本体の下面図である。
図5】実施の形態に係る照明装置の器具本体の下面図である。
図6】実施の形態に係る照明装置の端子台保持部の説明図であり、端子台保持部の使用時の状態を下方から観察した斜視図である。
図7】実施の形態に係る照明装置の端子台保持部の斜視図である。
図8】実施の形態に係る照明装置の端子台保持部の分解斜視図である。
図9】実施の形態に係る照明装置の端子台保持部を図8とは別方向から見た分解斜視図である。
図10】実施の形態に係る照明装置の端子台保持部が施工姿勢にある状態の斜視図である。
図11】実施の形態に係る照明装置の端子台保持部の説明図であり、端子台保持部の施工時の状態を下方から観察した斜視図である。
図12】実施の形態に係る照明装置の作用を説明するための概略図である。
図13】比較例に係る照明装置の使用時の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本開示に係る照明装置の一例を実施の形態で説明する。本開示に係る照明装置は、天井及び壁面等の被取付部に直付け又は埋め込まれて取り付けられるものである。以下の実施の形態では、照明装置の各構成を説明する際、被取付部に取り付けられた照明装置を観察した際の方向を用いて説明する。
【0012】
なお、以下の図面に示すZ方向は上下方向を示し、Z1方向は上方向を示し、Z2方向は下方向を示す。また、以下の図面に示すX方向は、横方向を示すものであり、照明装置の長手方向を示すものである。また、以下の図面に示すY方向は、縦方向を示すものであり、照明装置の短手方向を示すものである。また、以下の図に示すY1方向は、後述する第2照明具4から後述する第1照明具3へ向かう方向である。また、以下の図に示すY2方向は、後述する第1照明具3から後述する第2照明具4へ向かう方向である。ここで、これらの方向は実施の形態を説明するために便宜上に定義したものであって、本開示に係る照明装置を限定したものでは無い。なお、各図中、同一又は相当する部分には、同一符号を付して、その説明を適宜省略又は簡略化する。また、各図に記載の構成について、その形状、大きさ及び配置等は、本開示の範囲内で適宜変更することができる。
【0013】
また、本開示に係る照明装置は、少なくとも後述の第2照明具4を備えるものであり、例えば照明装置の外部に配置された電池から電力が供給されて第2照明具4から光を発するものである。本開示に係る照明装置は例えば非常灯又は誘導灯である。なお、本開示に係る照明装置は、非常灯及び誘導灯に限らない。
【0014】
実施の形態.
まず、図1図6を用いて、本実施の形態に係る照明装置1の全体構成を説明する。
【0015】
図1は、実施の形態に係る照明装置1を下方から観察した斜視図である。図2は、実施の形態に係る照明装置1の分解斜視図である。図3は、実施の形態に係る照明装置1において器具本体2から端子台保持部50を分離した斜視図である。図4は、実施の形態に係る照明装置1において第1照明具3と第2照明具4とを器具本体2から取り外した状態の器具本体2の下面図である。図5は、実施の形態に係る照明装置1の器具本体2の下面図である。図6は、実施の形態に係る照明装置1の端子台保持部50の説明図であり、端子台保持部50の使用時の状態を下方から観察した斜視図である。
【0016】
照明装置1は、発光する照明具を少なくとも1つ備えている。以下、照明装置1が少なくとも1つ備えた照明具を第2照明具4と称する。また、照明装置1は、第2照明具4の他に第1照明具3を備えている。また、照明装置1は、第1照明具3及び第2照明具4が取り付けられる器具本体2を備えている。つまり、照明装置1は、第1照明具3と、第2照明具4と、第1照明具3及び第2照明具4が取り付けられる器具本体2と、を備えている。図2に示すように、照明装置1は、天井又は壁等の被取付部Wに取り付けられるものである。
【0017】
第1照明具3は、商用電源等の外部電源から供給された電力で発光するものである。第1照明具3は、電線7aを介して外部電源から電力が供給される。
【0018】
第2照明具4は、外部電源とは異なる別電源から供給された電力で発光するものである。別電源とは、上述したように例えば照明装置1の外部に配置された電池である。なお、別電源は、照明装置1の外部に配置された電池に限らず、照明装置1の内部に配置された電池でもよい。第2照明具4は、別電源から電線110を介して電力が供給される。具体的には例えば、第2照明具4は、外部電源から第1照明具3に供給される電力が停止した際、別電源から供給された電力で発光するものである。なお、照明装置1は、第1照明具3に相当する照明具を有さず、第2照明具4のみを有する構成でもよい。
【0019】
(器具本体2)
器具本体2は、天井又は壁等の被取付部Wに取り付けられるものであり、第1照明具3及び第2照明具4が取り付けられる筐体である。図2に示すように、器具本体2は、被取付部Wに互いに間隔を空けて固定された2本の取付ボルト10が後述の2つのボルト通し孔12cに通され、取付ボルト10にナット10a(図11参照)が締められることにより被取付部Wに固定される。なお、器具本体2の被取付部Wへの取り付けに用いる取付ボルト10の数は、2本に限らず3本以上でもよい。
【0020】
器具本体2は、本体部11と、一対の器具傾斜部15と、一対の端部17と、を有する。
【0021】
本体部11は、長尺状に形成されており、長手方向Xに直交する平面で切断した断面が略逆U字形状をなしている。本体部11は、底壁部12と、一対の側壁部13と、を備えている。
【0022】
底壁部12は、長板状に構成されている。底壁部12は、天井等の被取付部Wに沿って配置され、照明装置1の被取付部Wへの取付部となる。なお、底壁部12は、天面部とも称される。底壁部12は、長手方向Xに沿って長尺状に形成されており、長手方向X及び短手方向Yに延びる平板状に形成されている。
【0023】
一対の側壁部13は、底壁部12の短手方向Yの両端部から互いに対向するように突出して形成されている。一対の側壁部13は、底壁部12から下方向Z2に延びると共に、長手方向Xに延びている。ここで、本体部11は、金属製の板材すなわち板金をプレス加工又はロール加工等によって折り曲げて形成される。なお、本体部11は、押出成形又は三次元造形といった加工によって形成されるようにしてもよい。
【0024】
一対の器具傾斜部15のそれぞれは、本体部11の一対の側壁部13の下側の端部から、本体部11の短手方向Y1及び短手方向Y2へ本体部11から離れるように突出する傾斜壁である。一対の器具傾斜部15は、本体部11から離れるにしたがって被取付部Wに近づくように傾斜している。
【0025】
一対の端部17は、逆台形状の板状に形成されている。一対の端部17は、本体部11と一対の器具傾斜部15との一体物の長手方向の両端部を閉塞している。
【0026】
器具本体2は、本体部11と一対の器具傾斜部15との一体物の長手方向の両端部が一対の端部17で閉塞されることで、凹状の照明具収容部18を形成している。照明具収容部18の上部が本体部11の板状の底壁部12で構成され、側部が本体部11の一対の側壁部13及び一対の端部17で構成されている。照明具収容部18は、下方が開放された構成となっており、底壁部12と対向する下側に開口19を有する。第1照明具3は、器具本体2の開口19から器具本体2に取り付けられ、一部が照明具収容部18に収容される。第1照明具3は、底壁部12の長手方向Xの両端部に設けられた取付バネ20によって本体部11に取り付けられている。
【0027】
図4及び図5に示すように、底壁部12には、第1照明具3に電気的に接続される電線7aを外部から導入するための第1電線通し孔12aと、第2照明具4に電気的に接続される電線110を外部から導入するための第2電線通し孔12bと、が形成されている。第1電線通し孔12aは、底壁部12の長手方向X及び短手方向Yのそれぞれの中央部に形成されている。第1電線通し孔12aは、図示の例では円形であるが、円形に限られず、長方形等の他の形状でもよい。
【0028】
第2電線通し孔12bは、第1電線通し孔12aよりも長手方向Xの端部側に寄った位置に形成されている。第2電線通し孔12bは、底壁部12の短手方向Yの中央部に形成されている。第2電線通し孔12bは、第1電線通し孔12aよりも径の大きい円形に形成されている。なお、第2電線通し孔12bは、円形に限られず、長方形等の他の形状でもよい。
【0029】
底壁部12には、第1端子台7が取り付けられている。第1端子台7には、第1電線通し孔12aを介して照明具収容部18内に引き出された電線7aが電気的に接続される。なお、図3及び図4では電線7aの図示は省略している。また、第1端子台7から配線7bが引き出されており、配線7bの先端のコネクタ7b1が第1照明具3に電気的に接続される。これにより、外部電源から、電線7a、第1端子台7、配線7b及びコネクタ7b1を介して第1照明具3に電源が供給されるようになっている。
【0030】
また、底壁部12には、第2端子台80が固定された端子台保持部50が取り付けられている。端子台保持部50は、第2電線通し孔12b及び後述のボルト通し孔12cの形成部分をZ2側から覆うように、底壁部12に取り付けられている。第2端子台80には、第2電線通し孔12bを介して照明具収容部18内に引き出された電線110が電気的に接続される。また、第2端子台80には、図2に示すように第2照明具4から引き出された配線42が電気的に接続される。これにより、別電源から電線110、第2端子台80、配線42を介して第2照明具4に電源が供給されるようになっている。
【0031】
図2に示すように、端子台保持部50は、第1端子台7に隣接して底壁部12に取り付けられている。第1端子台7と第2端子台80とが互いに隣接して底壁部12に取り付けられていることで、第1端子台7と第2端子台80とが離れて底壁部12に取り付けられている構成に比べて、配線作業をまとめて行いやすくなり、作業性を向上できる。ここで、「隣接」とは、互いに接して隣り合っていること、互いに接しないで隣り合っていること、の両方を含む。
【0032】
また、図4及び図5等に示すように、底壁部12には、ボルト通し孔12cが形成されている。ボルト通し孔12cは、外部としての被取付部Wから吊り下げられたボルトであって、器具本体2を被取付部Wに取り付けるための取付ボルト10が通される孔である。ボルト通し孔12cは、底壁部12に長手方向Xに間隔を空けて4つ形成されている。ボルト通し孔12cは、図4に示すようにX方向にP1の距離を空けて形成された2つのボルト通し孔12cと、X方向にP2の距離を空けて形成された2つのボルト通し孔12cと、の2組有する。
【0033】
ここで、被取付部Wに固定された複数の取付ボルト10は、物件によって固定間隔のピッチが異なる。器具本体2は、ここでは上述したようにピッチの異なる2組のボルト通し孔12cを有しているため、ピッチがP1の物件とP2の物件とに対応でき、多様な物件に施工可能である。
【0034】
器具本体2は、底壁部12のボルト通し孔12c及び端子台保持部50の後述の干渉防止孔50bに、取付ボルト10が通されてナット10a(図11参照)が締め付けられることで被取付部Wに取り付けられる。
【0035】
底壁部12に設けられた第1電線通し孔12a、第2電線通し孔12b及びボルト通し孔12cは、図5に示すように底壁部12の短手方向Yの中心部に配置されている。具体的には、第1電線通し孔12a、第2電線通し孔12b及びボルト通し孔12cは、中心線A上、引いては器具本体2の短手方向Yの中心線A上に中心が位置するように配置されている。器具本体2を被取付部Wに設置する際には、被取付部Wにおいて第2電線通し孔12bに対向する位置に、電線110を通すための穴加工が行われる。第2電線通し孔12bは、器具本体2の短手方向Yの中心部に位置しているため、被取付部Wに対してどのあたりに穴加工をすればよいかのあたりを付けやすく、施工時の穴加工を容易にできる。
【0036】
器具本体2は、一対の器具傾斜部15のうちの一方に、上下方向Zに貫通し、短手方向Yに開口した器具貫通部16を有する。器具貫通部16は、第2照明具4を収容する部分である。第2照明具4は、器具貫通部16に配置され、本体部11の底壁部12に固定される。なお、本実施の形態に係る器具本体2は、V形タイプの照明器具となっている。これに限らず、器具本体2は、笠付タイプ、片側反射笠付タイプ又はトラフタイプ等の照明器具であってもよい。
【0037】
(第1照明具3)
第1照明具3は、例えば常用の照明具である。換言すると、第1照明具3は、通常状態に点灯する常用照明具である。通常状態とは、照明装置1に商用電源等の外部電源から電力が供給される状態をいう。これに対して、非常状態とは、例えば、停電等の何らかの原因によって、外部電源から照明装置1に電力が供給されない状態をいう。通常状態において照明装置1が点灯状態である場合には、第1照明具3から室内等の被照射領域に向かって光が発せられる。
【0038】
第1照明具3は、第1灯具、第1光源ユニット、常用照明具又は常用光源ユニット等とも称される。第1照明具3は、長手方向Xにおいて長尺状に形成されており、器具本体2に取り付けられて使用される。第1照明具3は、外郭部31等を有する。外郭部31は、第1照明具3の外郭を構成する部材である。外郭部31は、少なくとも可視光を透過する透光性の材料からなる。外郭部31は、例えば、ガラス又はポリカーボネイト及びアクリル等の樹脂材料を用いて形成される透光カバーである。なお、外郭部31のうち、照明具収容部18から露出しない部分は、反射性又は遮光性等を有する材料によって構成されてもよい。
【0039】
外郭部31の内部には、光源部(図示せず)が収容されている。また、光源部は、発光ダイオード又はLED素子等の発光素子を備えている。すなわち、通常状態において照明装置1が点灯状態である場合には、当該発光素子から光が発せられることとなる。
【0040】
第1照明具3は、図示せぬ取付金具を備えており、取付金具が本体部11の取付バネ20に引っ掛けられて本体部11に保持されている。
【0041】
(第2照明具4)
第2照明具4は、例えば非常用の照明具である。換言すると、第2照明具4は、非常状態に点灯する非常用照明具である。非常状態とは、前述の如く、例えば、停電等の何らかの原因によって、外部電源から照明装置1に電力が供給されない状態をいう。非常状態において照明装置1が点灯状態である場合には、第2照明具4から被照射領域に向かって光が発せられる。
【0042】
第2照明具4は、第1照明具3の外部において器具本体2に取り付けられている。第2照明具4は、第2灯具、第2光源ユニット、非常用照明具又は非常用光源ユニット等とも称される。第2照明具4は、器具貫通部16に配置されている。
【0043】
第2照明具4は、長手方向Xに長尺状に形成されており、長手方向Xに沿って器具本体2に取り付けられている。第2照明具4は、短手方向Yに第1照明具3と並んで配置されている。第2照明具4は、被照射領域側から視た下面視において、第1照明具3の長手方向と第2照明具4の長手方向とが並行するように配置されている。第2照明具4の発光箇所は、長手方向Xにおいて第2照明具4の略中央部となっている。
【0044】
第2照明具4は、筐体40と、筐体40に収容された光源部41と、光源部41に電気的に接続されて筐体40外に引き延ばされた配線42と、を有する。筐体40は、X方向を長手方向とする箱状に形成されている。筐体40は、Z方向に対向する一対の側面部を有し、底壁部12に固定される側とは反対側の側面部にはZ方向に貫通する光通過孔43が形成されている。
【0045】
光源部41は、例えば、LED等の発光素子を備えた部分である。光源部41は、発光素子が光通過孔43から露出するように筐体40内に固定されている。これにより、第2照明具4は、光源部41から発せられる光が光通過孔43を通過して筐体40外に照射されるようになっている。
【0046】
(端子台保持部50)
図7は、実施の形態に係る照明装置1の端子台保持部50の斜視図である。図8は、実施の形態に係る照明装置1の端子台保持部50の分解斜視図である。図9は、実施の形態に係る照明装置1の端子台保持部50を図8とは別方向から見た分解斜視図である。図10は、実施の形態に係る照明装置1の端子台保持部50が施工姿勢にある状態の斜視図である。図11は、実施の形態に係る照明装置1の端子台保持部50の説明図であり、端子台保持部50の施工時の状態を下方から観察した斜視図である。
【0047】
端子台保持部50は、電線110が接続される第2端子台80を有する。端子台保持部50は、以下に説明するように電線110の設置スペースの低減を図るための部品であって、多様な構成の照明装置に適用可能な汎用性を有する部品である。ここで、電線110は、例えば耐火ケーブルであり、導線を耐火性のある被覆材で被覆したものである。電線110は、固くて曲がり難く、曲げ半径を小さくし難い性質を有する。端子台保持部50は、このような曲がり難い電線110の第2端子台80に対する接続に係る施工性の向上を図ることが可能な構成も有する。
【0048】
端子台保持部50は、器具本体2の底壁部12に取り付けられる長板状の基部60と、長手方向Xの一端部において基部60に回動可能に連結された長板状の可動部70と、可動部70に固定された第2端子台80と、第2端子台80を覆って可動部70に固定する端子台カバー90と、を有する。以下において、X1方向は、可動部70において基部60に連結された長手方向Xの一端部側の方向、X2方向は長手方向Xの他端部側の方向である。これらの方向は実施の形態を説明するために便宜上に定義したものであって、本開示に係る照明装置を限定したものでは無い。
【0049】
基部60は、X方向を長手方向、Y方向を短手方向とする長板状に構成されている。基部60は、長板状の基部主部61と、基部主部61のY方向の両端縁からZ2方向に延びる一対の回動固定片62と、基部主部61のX2方向の端部の縁からZ2方向に延びる保持固定片63と、を有する。
【0050】
基部主部61は、底壁部12に取り付けられる部分である。基部主部61は、基部第1孔61aと、基部第2孔61bと、を有する。基部第1孔61aは、被取付部Wから引き出されている電線110(図3参照)をZ1側からZ2方向に通すための孔である。基部第2孔61bは、器具本体2を被取付部Wに吊り固定するための取付ボルト10(図2参照)をZ1側からZ2方向に通すための孔である。基部第1孔61a及び基部第2孔61bは、図示の例では円形であるが、円形に限られず、長方形等の他の形状でもよい。
【0051】
図9等に示すように、基部主部61は更に、基部60を器具本体2の底壁部12に固定するための貫通孔61cを有する。貫通孔61cは、基部主部61のX1側の端部にY方向に離間して2箇所、基部主部61のX2側の端部にY方向に離間して2箇所に形成されている。
【0052】
一対の回動固定片62は、可動部70を回動可能に固定する部分である。一対の回動固定片62のそれぞれは、Y方向に貫通する第1軸孔62aを有する。第1軸孔62aは、後述の軸部721が挿入される部分である。一対の回動固定片62のそれぞれの第1軸孔62aは、Y方向に延びる同軸上に形成されている。
【0053】
保持固定片63は、可動部70を図7に示す後述の使用姿勢で固定する部分である。保持固定片63は、基部主部61のX2方向の端部の縁においてY1方向の端部に設けられている。保持固定片63は、基部主部61からZ2方向に延びた後、X2方向に延びる板状に形成されており、先端部には貫通孔63aが形成されている。
【0054】
可動部70は、第2端子台80を基部60に対して回動可能に支持する部分である。可動部70は長板状に構成されている。可動部70は、基部60に対してZ2側に配置されている。可動部70は、図6及び図7に示すように基部60に対向する使用姿勢と、図10図11に示すように基部60に対して直立する施工姿勢と、に回動可能に基部60に連結されている。
【0055】
使用姿勢とは、照明装置1の組み立てが完了して使用に供される状態の姿勢であって、後述の対向面70aが底壁部12に平行となるように対向する姿勢である。施工姿勢とは、照明装置1の組み立て途中等において、第2端子台80に電線110を接続する際の姿勢である。なお、図10図11では、施工姿勢として、可動部70が基部60に対して直立する姿勢、言い換えれば可動部70の基部60との対向面70aが基部60の面方向(XY平面方向)に対して直交する姿勢を示しているが、この姿勢に限定されるものではない。施工姿勢は、可動部70の基部60との対向面70aが基部60の面方向に対して傾斜する姿勢でもよい。
【0056】
以下、可動部70が図7の使用姿勢にある場合の方向、また、図8及び図9の分解斜視図に示した方向を用いて可動部70の構造について説明する。
【0057】
可動部70は、長板状の可動部主部71と、可動部主部71のY方向の両端縁からZ2方向に延びる一対の被固定片72と、可動部主部71のX2方向の端部の縁からZ2方向に延びる保持固定片73と、を有する。
【0058】
可動部主部71は、基部60に対向する対向面70aと、対向面70aとは反対側の設置面70bと、を有する。可動部主部71は、可動部第1孔71aと、可動部第2孔71bと、を有する。
【0059】
可動部第1孔71aは、使用姿勢において基部60の基部第1孔61aと対向する位置に形成されている。可動部第1孔71aは、可動部主部71の設置面70bに固定される第2端子台80の後述の入力側差込孔82a1を対向面70a側に露出させるために設けられている。可動部第1孔71aは、第2端子台80の外形に合わせて矩形状に形成されている。なお、可動部第1孔71aは、矩形に限られず、入力側差込孔82a1を対向面70a側に露出させることができれば他の形状でもよい。可動部第1孔71aは、基部60の基部第1孔61aと共に、端子台保持部50において電線110を通す電線孔50aを構成している。
【0060】
可動部第2孔71bは、使用状態において基部60の基部第2孔61bと対向する位置に形成されている。可動部第2孔71bは、器具本体2を被取付部Wに吊り固定するための取付ボルト10をZ2方向に通すための孔である。可動部第2孔71bは、図示の例では円形であるが、円形に限られず、長方形等の他の形状でもよい。可動部第2孔71bは、基部60の基部第2孔61bと共に、端子台保持部50において取付ボルト10を通す干渉防止孔50bを構成している。なお、干渉防止孔50bには、取付ボルト10と共に電線7aが通されてもよい。
【0061】
また、可動部主部71は、カバー固定孔74(図9参照)を有する。カバー固定孔74は、可動部主部71に端子台カバー90を固定するための孔である。カバー固定孔74は、可動部第1孔71aのY方向の両側の2箇所に形成されている。
【0062】
一対の被固定片72は、可動部主部71のY方向の両端縁において可動部主部71のX方向の全体に渡って設けられている。図7等に示すように、一対の被固定片72は、基部60の一対の回動固定片62の内側に配置されている。一対の被固定片72は、一対の回動固定片62の一対の第1軸孔62aと対向する位置に、Y方向に貫通する一対の第2軸孔72aを有する。一対の第2軸孔72a及び一対の第1軸孔62aには、一対の回動固定片62の外側から円柱状の一対の軸部721が挿入されている。可動部70は、回動連結部となる一対の軸部721により、X1側の端部で基部60に対して回動可能に連結されている。
【0063】
保持固定片73は、可動部主部71のX2方向の端部の縁においてY1方向の端部に設けられている。保持固定片73は、可動部主部71からZ2方向に延びた後、X2方向に延びる板状に形成されており、先端部には貫通孔73aが形成されている。貫通孔73aは、使用姿勢において基部60の保持固定片63に形成された貫通孔63aに対向する位置に形成されている。貫通孔73a及び貫通孔63aには、使用姿勢においてネジ等の固定具731が通される。可動部70は、固定具731が貫通孔73a及び貫通孔63aに通されてナット(図示せず)が締め付けられることで基部60に固定され、使用姿勢が保たれる。可動部70は、使用姿勢では、可動部主部71が基部主部61に対して平行に対向した状態となる。
【0064】
第2端子台80は、平板状の入力部82と、Z1側が開口した箱状の出力部83と、を有する。第2端子台80は、出力部83の開口が入力部82によって閉塞されて直方体状に形成されている。入力部82は、電線110が接続される部分であり、Z1側を向いた一面が入力面82aとされている。出力部83は、配線42(図2参照)が接続される部分であり、X1側を向いた面が出力面83aとされている。
【0065】
入力部82は、電線110が差し込まれる複数の入力側差込孔82a1を有し、入力側差込孔82a1は入力面82aに開口している。入力側差込孔82a1は、入力面82aに垂直な方向に延びて形成されている。出力部83は、配線42が差し込まれる複数の出力側差込孔83a1を有し、出力側差込孔83a1は出力面83aに開口している。出力側差込孔83a1は、出力面83aに垂直な方向に延びて形成されている。第2端子台80は、入力側差込孔82a1に電線110が差し込まれ、出力側差込孔83a1に配線42が差し込まれることにより、電線110と配線42とを電気的に接続する。
【0066】
第2端子台80は、可動部主部71の設置面70bに取り付けられる。第2端子台80は、可動部第1孔71aを設置面70b側から覆う位置で設置面70bに取り付けられる。第2端子台80は、可動部第1孔71aを設置面70b側から覆う位置で設置面70bに取り付けられることで、入力部82の入力面82aが可動部第1孔71aを介して対向面70a側に露出するようになっている。
【0067】
また、第2端子台80は、ネジ孔84を有する。ネジ孔84は、第2端子台80を端子台カバー90に固定するための孔である。
【0068】
端子台カバー90は、第2端子台80を覆って可動部70に固定するための板状のカバーである。端子台カバー90は、矩形状の第1面部91と、第1面部91のY方向の両端縁からZ1方向に延びる一対の第2面部92と、一対の第2面部92の先端縁から外方に延びる一対の第3面部93と、を有する。
【0069】
第1面部91は、第1カバー固定孔91aを有する。第1カバー固定孔91aは、端子台カバー90を第2端子台80に固定するための孔である。端子台カバー90は、第1カバー固定孔91aに挿入された固定具911が第2端子台80のネジ孔84にねじ込まれることにより第2端子台80に固定される。
【0070】
第3面部93は、第2カバー固定孔93aを有する。第2カバー固定孔93aは、端子台カバー90を可動部70に固定するための孔である。端子台カバー90は、可動部70のカバー固定孔74と端子台カバー90の第2カバー固定孔93aとにネジ等の固定具711が通されてナット(図示せず)が締め付けられることで可動部70に固定される。
【0071】
このように、第2端子台80は、固定具911により端子台カバー90に固定され、端子台カバー90が固定具711により可動部70に固定されることにより、可動部70に固定されている。
【0072】
なお、図示の例では、端子台保持部50が基部60を有する構成を示したが、基部60は省略可能である。つまり、端子台保持部50は、可動部70が直接、器具本体2の底壁部12に回動可能に連結される構成としてもよい。この構成では、可動部70が使用姿勢において底壁部12に直接的に重ねられて回動可能に連結された構造となる。
【0073】
上記構成の端子台保持部50は、図11等に示すように基部60が器具本体2の底壁部12に当接して配置される。端子台保持部50は、Z1側からZ2側に底壁部12を貫通して通された固定具611が基部60の貫通孔61cに通されてナット(図示せず)が締め付けられることで器具本体2の底壁部12に取り付けられる。端子台保持部50が底壁部12に取り付けられた状態において、底壁部12の第2電線通し孔12bが電線孔50aに連通し、底壁部12のボルト通し孔12cが干渉防止孔50bに連通する。そして、端子台保持部50は、可動部70が、上述したように、図10図11に示す施工姿勢と、図7に示す使用姿勢と、に基部60に対して回動自在である。
【0074】
次に、上記した構成の作用について、施工時と使用時のそれぞれについて説明する。
【0075】
図12は、実施の形態に係る照明装置1の作用を説明するための概略図である。図12(a)は可動部70が施工姿勢にある状態を示す図、図12(b)は、可動部70が使用姿勢にある状態を示す図である。なお、図12では、端子台保持部50の基部60及び作用説明に不要な部分の図示を省略している。図13は、比較例に係る照明装置の使用時の概略図である。
【0076】
(施工時)
施工時において、第2端子台80に電線110を接続する際、図12(a)に示すように可動部70は施工姿勢とされる。なお、第2端子台80への電線110の接続は、器具本体2を取付ボルト10を用いて被取付部Wに施工した後に行われる。可動部70が施工姿勢とされることにより、器具本体2の内部スペースS1において、第2端子台80の入力部82の手前に施工スペースが確保される。そして、施工者は、器具本体2の底壁部12の第2電線通し孔12bから引き出された電線110を、第2端子台80の入力部82に接続する。電線110は、上述したように固く曲がり難い性質を有しているが、図12(a)の状態では、施工スペースが大きく確保されていることで、曲げ半径が大きいまま電線110を入力部82の入力側差込孔82a1に差し込むことができる。このため、施工者は、電線110を無理に曲げることなく第2端子台80の入力部82に接続できる。よって、照明装置1は、電線110の第2端子台80に対する接続に係る施工性の向上を図ることができる。
【0077】
また、可動部70は長板状であり、長手方向(図12(a)では上下方向)において回動連結部が設けられる一端部とは反対側の他端部に電線110を通す可動部第1孔71aを有する。このため、照明装置1は、可動部70が長手方向の一端部、つまり回動連結部分付近に可動部第1孔71aを有する構成に比べて、施工姿勢にあるときの第2電線通し孔12bと可動部第1孔71aとの距離を長くすることができる。これにより、照明装置1は、施工時において施工スペースを確保でき、曲げ半径が大きいまま電線110を第2端子台80の入力側差込孔82a1に差し込むことを可能とする。このため、施工者は、電線110を無理に曲げることなく第2端子台80の入力部82に接続できる。よって、照明装置1は、電線110の第2端子台80に対する接続に係る施工性の向上を図ることができる。
【0078】
また、第2端子台80は、可動部70の長手方向において回動連結部分とは反対側の他端部に設けられている。可動部70は、質量のある第2端子台80が可動部70の長手方向において回動連結部分とは反対側の他端部に設けられていることで、第2端子台80が一端部に設けられている構成に比べて回転し易い。
【0079】
(使用時)
使用時には、図12(b)に示すように可動部70は使用姿勢とされる。なお、第2端子台80は、入力部82の入力面82aが可動部第1孔71aを介して露出するようにして可動部70に固定されている。このため、使用時に可動部70が使用姿勢とされることで、入力部82の入力面82aは更に、第2電線通し孔12bにも露出する。
【0080】
ここで、図12(a)に示した施工姿勢では、電線110の一部が器具本体2の内部スペースS1に位置している。この状態から可動部70が使用姿勢とされることで、器具本体2の内部スペースS1に位置していた電線部分が第2電線通し孔12bの奥側に押し込まれた状態となる。よって、照明装置1は、電線110を器具本体2の内部スペースS1に引き回す必要がない。このため、照明装置1は、内部スペースS1、具体的には照明具収容部18内に電線110を引き回す必要がないため、電線110の設置スペースの低減を図ることができる。
【0081】
図13に示す比較例の照明装置は、使用状態において底壁部120の電線通し孔120aに通された電線1100が、器具本体200の内部スペースS0においてX方向に引き回されて端子台800に差し込まれている。端子台800に対する電線1100の差込方向はX方向であり、電線通し孔120aに対する電線1100の挿入方向であるZ方向と交差している。このため、電線通し孔120aから内部スペースS0に挿入された電線1100は、内部スペースS0内で折り曲げられ、向きがZ方向からX方向に変更された上で端子台800に差し込まれる。よって、比較例の照明装置では、使用状態において、内部スペースS0に、電線1100を折り曲げるためのスペースを確保する必要がある。
【0082】
ここで、電線1100は固く曲がり難い性質を有しているため、Z方向に電線通し孔120aに通された電線1100の先端部をX方向に向けるには、電線1100を内部スペースS0内で折り曲げつつ這わせる必要がある。このため、比較例の照明装置では、電線通し孔120aと端子台800とのX方向の距離Lを長めに確保する必要が生じる。また、比較例の照明装置では、曲がり難い電線1100を内部スペースS0内で這わせるために、図13の矢印に示すように電線1100を底壁部120に向けて押し付ける力が必要になる。
【0083】
これに対し、照明装置1は、使用時には図12(b)に示すように可動部70が使用姿勢とされることで、第2端子台80の入力側差込孔82a1に対する電線110の差込方向が第2電線通し孔12bに対する電線110の挿入方向と同じZ方向となる。このため、使用状態において、第2電線通し孔12bに通された電線110は、折り曲げられることなく、第2端子台80の入力側差込孔82a1に差し込まれた状態となる。よって、照明装置1は、器具本体2の内部スペースS1に電線110を曲げるためのスペースを確保する必要がないため、電線110の設置スペースの低減を図ることができる。また、照明装置1は、内部スペースS1内で電線110を這わせる必要がないため、電線110を底壁部12に向けて押し付ける力が不要であり、施工性を向上できる。
【0084】
(端子台保持部50の設置自由度)
上述したように、照明装置1は端子台保持部50を有することで、電線110の設置スペースの低減を図ることができる。端子台保持部50を既存の器具本体2に新たに設置することを考えると、端子台保持部50は、既存部品に干渉しない構成を有する必要がある。端子台保持部50は、干渉防止孔50bを有しており、既存部品としての取付ボルト10を干渉防止孔50bに通すことができ、既存部品との干渉を回避することができる。
【0085】
端子台保持部50が仮に干渉防止孔50bを有していない場合、取付ボルト10の位置を避けて端子台保持部50を器具本体2に設置しなければならず、設置位置に制約を受ける。これに対し、端子台保持部50は干渉防止孔50bを有することで、既存部品との干渉を避けることができるため、器具本体2に対する設置位置の自由度を高いものとできる。
【0086】
干渉防止孔50bの大きさは、取付ボルト10の径及び長さを考慮して設定される。干渉防止孔50bの大きさが取付ボルト10の長さに対して小さすぎると、可動部70を施工姿勢から使用姿勢に回動させた際に取付ボルト10が干渉防止孔50bの一部である可動部第2孔71bに干渉して回動できなくなる可能性がある。よって、干渉防止孔50bの大きさは、可動部70が回動することを考慮して設定される。
【0087】
なお、ここでは干渉防止孔50bによる干渉防止対象の既存部品が取付ボルト10であるとしたが、取付ボルト10に限られない。干渉防止対象の既存部品は、器具本体2の底壁部12から可動部70側に突出するエンボスなど、器具本体2に設けられた突起でもよいし、器具本体2に取り付けられた他部品でもよい。要するに、干渉防止対象の既存部品は、器具本体2の底壁部12から端子台保持部50側に突出する突出部全般を含む。
【0088】
端子台保持部50は、上述したように基部60を有さず、可動部70が直接、器具本体2の底壁部12に回動可能に連結される構成としてもよい。この構成では、可動部70が干渉防止孔50bとして可動部第2孔71bを有していることで、端子台保持部50は、器具本体2の底壁部12から端子台保持部50側に突出する突出部との干渉を避けることができる。
【0089】
(施工対象物件の適用範囲拡大化)
被取付部Wにおける複数の取付ボルト10のピッチは、上述したように物件によって異なる。図4に示したように、器具本体2はピッチの異なる2組のボルト通し孔12cを有しているため、ピッチがP1の物件とP2の物件とに適用できる。つまり、器具本体2は、多様な物件に施工可能であり、汎用性の高いものとできる。なお、ボルト通し孔12cの数は、2組4つに限られず、更に複数設けられてもよい。
【0090】
以上説明したように、実施の形態に係る照明装置1は、電線110が通される第2電線通し孔12bが形成された底壁部12を有する器具本体2と、底壁部12に対向して底壁部12に取り付けられ、第2電線通し孔12bに対向する位置に可動部第1孔71aが形成された板状の可動部70を有する端子台保持部50と、第2電線通し孔12b及び可動部第1孔71aに通された電線110の端部が接続される入力部82を備えた第2端子台80と、を備える。第2端子台80は、入力部82が可動部第1孔71aに露出するように、可動部70の底壁部12に対向する対向面70aとは反対側の設置面70bに固定されている。可動部70は、対向面70aが底壁部12に対向する使用姿勢と、対向面70aが底壁部12の面方向に対して直交又は傾斜する施工姿勢と、に姿勢変更可能に器具本体2の底壁部12に回動自在に連結されている。底壁部12は端子台保持部50側に突出する突出部を有し、端子台保持部50は、突出部との干渉を避ける干渉防止孔50bを有する。
【0091】
これにより、照明装置1は、可動部70の使用姿勢において第2端子台80の入力部82が可動部第1孔71aに露出するように可動部70の設置面70bに固定されている。このため、照明装置1は、使用時に可動部70が使用姿勢とされることで、第2端子台80の入力部82は第2電線通し孔12bにも露出する。よって、照明装置1は、可動部70が使用姿勢とされることで、電線110を第2電線通し孔12bの奥側に押し込んだ状態とすることができ、照明装置1内における電線110の設置スペースの低減を図ることができる。また、端子台保持部50は、器具本体2の底壁部12の突出部との干渉を避ける干渉防止孔を有している。このため、端子台保持部50は、干渉防止孔50bを有していない構成に比べて、器具本体2に対する端子台保持部50の設置位置の制約を緩和でき、設置自由度が高い。また、第2端子台80が固定された可動部70は、器具本体2の底壁部12に対して回動自在であるため、第2端子台80への電線110の接続を行う施工時に、可動部70が施工姿勢とされることで第2端子台80の入力部82の周囲に施工スペースを確保できる。このため、照明装置1は、電線110を第2端子台80の入力部82に接続しやすくなり、施工性の向上を図ることができる。
【0092】
干渉防止孔50bは、可動部70に形成された可動部第2孔である。
【0093】
これにより、照明装置1は、可動部70において底壁部12の突出部との干渉を避けることができる。
【0094】
器具本体2の底壁部12には、被取付部Wに固定された取付ボルト10を通すボルト通し孔12cが、取付ボルト10の固定間隔の異なるピッチに対応して複数形成されている。
【0095】
これにより、照明装置1は、多様な物件に施工可能である。
【0096】
底壁部12は、長板状であり、第2電線通し孔12bは、底壁部12の短手方向の中心部に形成されている。
【0097】
これにより、照明装置1は、被取付部Wに対して電線110を通すための穴加工を行うにあたり、どのあたりに穴加工をすればよいかのあたりを付けやすく、施工時の穴加工を容易にできる。
【0098】
入力部82は、電線110の端部が差し込まれる入力側差込孔82a1を有し、使用姿勢における入力側差込孔82a1の差込方向が第2電線通し孔12b及び可動部第1孔71aにおける電線110の挿入方向と同じである。
【0099】
これにより、照明装置1は、使用状態において、第2電線通し孔12bに通された電線110が折り曲げられることなく、第2端子台80の入力側差込孔82a1に差し込まれた状態となる。よって、照明装置1は、器具本体2の内部スペースS1に電線110を曲げるためのスペースを確保する必要がないため、電線110の設置スペースの低減を図ることができる。
【0100】
なお、本実施の形態において電線110は耐火ケーブルであると説明したが、これに限らず、許容される曲げ半径が小さいケーブルでもよい。また、本実施の形態の構造は、非常用照明具に用いられるケーブルに限らず、一般照明に用いられるケーブルに対して適用されてもよい。ただし、耐火ケーブルのように許容される曲げ半径が大きなケーブルは、器具本体の内部スペースS1に設置するためのスペースが大きくなることから、許容曲げ半径が大きいケーブルを用いる照明装置1に適応されることが望ましい。
【0101】
可動部70は、長板状であり、長手方向Xの一端部で底壁部12に回動可能に連結されている。
【0102】
これにより、照明装置1は、可動部70が短手方向Yの一端部で底壁部12に回動可能に連結されている構成に比べて、施工姿勢にあるときの第2電線通し孔12bと可動部第1孔71aとの距離を長くすることができる。これにより、照明装置1は、施工時において施工スペースを確保でき、曲げ半径が大きいまま電線110を第2端子台80の入力側差込孔82a1に差し込むことを可能とし、電線110の第2端子台80に対する接続に係る施工性の向上を図ることができる。
【0103】
可動部70は、長手方向Xの他端部に可動部第1孔71aを有する。
【0104】
これにより、照明装置1は、可動部第1孔71aが可動部70の長手方向Xの一端部、つまり回動連結部分付近に可動部第1孔71aを有する構成に比べて、施工姿勢にあるときの第2電線通し孔12bと可動部第1孔71aとの距離を長くすることができる。これにより、照明装置1は、施工時において施工スペースを確保でき、曲げ半径が大きいまま電線110を第2端子台80の入力側差込孔82a1に差し込むことを可能とし、電線110の第2端子台80に対する接続に係る施工性の向上を図ることができる。
【0105】
器具本体2は、常用の第1照明具3と、非常用の第2照明具4と、を備える。第2端子台80は、第2照明具4用の端子台であって、第2照明具4に電気的に接続された配線42が接続される出力部83を有する。
【0106】
これにより、照明装置1は、常用の第1照明具3とは別に設けられた非常用の第2照明具4に、第2端子台80の出力部83から配線42を介して非常用の電源を供給できる。
【0107】
器具本体2は、長板状の底壁部12の短手方向の両端部から互いに対向するように突出した一対の側壁部13を有し、底壁部12と一対の側壁部13とにより底壁部12の長手方向に延びる凹状の照明具収容部18が形成されている。第1照明具3は長尺状であって照明具収容部18に配置され、底壁部12には、第1照明具3に電気的に接続された第1照明具3用の第1端子台7が取り付けられている。
【0108】
これにより、照明装置1は、照明具収容部18に収納された長尺状の第1照明具3に、第1端子台7を介して電源を供給できる。
【0109】
第1照明具3用の端子台を第1端子台7、可動部70に固定された端子台を第2端子台80とするとき、第1端子台7と第2端子台80とは、隣接して底壁部12に取り付けられている。
【0110】
これにより、照明装置1は、第1端子台7と第2端子台80とが離れて底壁部12に取り付けられている構成に比べて、配線作業をまとめて行いやすくなり、作業性を向上できる。
【0111】
第2照明具4は、第1照明具3の短手方向に並んで配置されている。
【0112】
これにより、照明装置1は、第2照明具4が第1照明具3の長手方向に並んで配置されている構成に比べ、全体としての長手方向の長さを短くできる。
【0113】
以上、好ましい実施の形態等について詳説したが、上述した実施の形態等に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施の形態等に種々の変更及び置換を加えることができる。
【0114】
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)
電線が通される電線通し孔が形成された底壁部を有する器具本体と、
前記底壁部に対向して前記底壁部に取り付けられ、前記電線通し孔に対向する位置に可動部第1孔が形成された板状の可動部を有する端子台保持部と、
前記電線通し孔及び前記可動部第1孔に通された前記電線の端部が接続される入力部を備えた端子台と、を備え、
前記端子台は、前記入力部が前記可動部第1孔に露出するように、前記可動部の前記底壁部に対向する対向面とは反対側の設置面に固定されており、
前記可動部は、前記対向面が前記底壁部に対向する使用姿勢と、前記対向面が前記底壁部の面方向に対して直交又は傾斜する施工姿勢と、に姿勢変更可能に前記器具本体の前記底壁部に回動自在に連結されており、
前記底壁部は、前記端子台保持部側に突出する突出部を有し、
前記端子台保持部は、前記突出部との干渉を避ける干渉防止孔を有する照明装置。
(付記2)
前記干渉防止孔は、前記可動部に形成された可動部第2孔である付記1記載の照明装置。
(付記3)
前記器具本体の前記底壁部には、被取付部に固定された取付ボルトを通すボルト通し孔が、前記取付ボルトの固定間隔の異なるピッチに対応して複数形成されている付記1又は付記2記載の照明装置。
(付記4)
前記底壁部は、長板状であり、
前記電線通し孔は、前記底壁部の短手方向の中心部に形成されている付記1~付記3の何れか一つに記載の照明装置。
(付記5)
前記入力部は、前記電線の端部が差し込まれる差込孔を有し、前記使用姿勢における前記電線の前記差込孔への差込方向が前記電線通し孔及び前記可動部第1孔における前記電線の挿入方向と同じである付記1~付記4の何れか一つに記載の照明装置。
(付記6)
前記可動部は、長板状であり、長手方向の一端部で前記底壁部に回動可能に連結されている付記1~付記5の何れか一つに記載の照明装置。
(付記7)
前記可動部は、前記長手方向の他端部に前記可動部第1孔を有する付記6記載の照明装置。
(付記8)
前記器具本体は、常用の第1照明具と、非常用の第2照明具と、を備え、
前記端子台は、前記第2照明具用の端子台であって、前記第2照明具に電気的に接続された配線が接続される出力部を有する付記1~付記7の何れか一つに記載の照明装置。
(付記9)
前記器具本体は、長板状の前記底壁部の短手方向の両端部から互いに対向するように突出した一対の側壁部と、を有し、前記底壁部と前記一対の側壁部とにより前記底壁部の長手方向に延びる凹状の照明具収容部が形成されており、
前記第1照明具は長尺状であって前記照明具収容部に配置され、
前記底壁部には、前記第1照明具に電気的に接続された前記第1照明具用の端子台が取り付けられている付記8記載の照明装置。
(付記10)
前記第1照明具用の端子台を第1端子台、前記可動部に固定された前記端子台を第2端子台とするとき、前記第1端子台と前記第2端子台とは、隣接して前記底壁部に取り付けられている付記9記載の照明装置。
(付記11)
前記第2照明具は、前記第1照明具の短手方向に並んで配置されている付記9記載の照明装置。
【符号の説明】
【0115】
1 照明装置、2 器具本体、3 第1照明具、4 第2照明具、7 第1端子台、7a 電線、7b 配線、7b1 コネクタ、10 取付ボルト、10a ナット、10b 干渉防止孔、11 本体部、12 底壁部、12a 第1電線通し孔、12b 第2電線通し孔、12c ボルト通し孔、13 側壁部、15 器具傾斜部、16 器具貫通部、17 端部、18 照明具収容部、19 開口、20 取付バネ、31 外郭部、40 筐体、41 光源部、42 配線、43 光通過孔、50 端子台保持部、50a 電線孔、50b 干渉防止孔、60 基部、61 基部主部、61a 基部第1孔、61b 基部第2孔、61c 貫通孔、62 回動固定片、62a 第1軸孔、63 保持固定片、63a 貫通孔、70 可動部、70a 対向面、70b 設置面、71 可動部主部、71a 可動部第1孔、71b 可動部第2孔、72 被固定片、72a 第2軸孔、73 保持固定片、73a 貫通孔、74 カバー固定孔、80 第2端子台、82 入力部、82a 入力面、82a1 入力側差込孔、83 出力部、83a 出力面、83a1 出力側差込孔、84 ネジ孔、90 端子台カバー、91 第1面部、91a 第1カバー固定孔、92 第2面部、93 第3面部、93a 第2カバー固定孔、110 電線、120 底壁部、120a 電線通し孔、200 器具本体、611 固定具、711 固定具、721 軸部、731 固定具、800 端子台、911 固定具、1100 電線、A 中心線、L 距離、S0 内部スペース、S1 内部スペース、W 被取付部。
図1
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