(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025095910
(43)【公開日】2025-06-26
(54)【発明の名称】電子機器およびログファイル生成プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 11/34 20060101AFI20250619BHJP
【FI】
G06F11/34 176
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023212304
(22)【出願日】2023-12-15
(71)【出願人】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100140796
【弁理士】
【氏名又は名称】原口 貴志
(72)【発明者】
【氏名】結城 明
【テーマコード(参考)】
5B042
【Fターム(参考)】
5B042JJ29
5B042MA08
5B042MA19
5B042MC35
5B042MC40
(57)【要約】
【課題】 ログファイルのサイズを低減することができる電子機器およびログファイル生成プログラムを提供する。
【解決手段】 ログデータを生成する電子機器としての画像形成装置は、ログデータと、画像形成装置の外部に出力されるためのログファイルの生成のためにログデータと比較されるためのマスターデータとの差分と、ログファイルを生成するためのログファイル生成ルールとに基づいて、ログファイルを生成する(S63~S64)ことを特徴とする。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ログデータを生成する電子機器であって、
前記ログデータと、前記電子機器の外部に出力されるためのログファイルの生成のために前記ログデータと比較されるためのマスターデータとの差分に基づいて、前記ログファイルを生成することを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記差分と、前記ログファイルの生成のためのルールとに基づいて、前記ログファイルを生成することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
同一の種類のジョブに対する前記マスターデータのみを含むファイルから前記マスターデータを取得することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】
複数のページを含むジョブを実行し、
前記ページ毎に前記ログデータを生成し、
同一の種類の前記ページに対する前記マスターデータのみを含むファイルから前記マスターデータを取得することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項5】
前記マスターデータを前記電子機器の外部の記憶装置から取得することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項6】
前記ルールを前記電子機器の外部の記憶装置から取得することを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
【請求項7】
生成した前記ログファイルを前記電子機器の外部の記憶装置に保存することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項8】
ログデータを生成するコンピューターに、
前記ログデータと、前記コンピューターの外部に出力されるためのログファイルの生成のために前記ログデータと比較されるためのマスターデータとの差分に基づいて、前記ログファイルを生成させることを特徴とするログファイル生成プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ログファイルを生成する電子機器およびログファイル生成プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像処理装置によって生成されたログファイルを画像処理装置から画像処理装置の外部の情報処理装置に保存する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術においては、画像処理装置によって生成されたログファイルを画像処理装置から画像処理装置の外部の情報処理装置に保存する場合に、ログファイルのサイズが大きいとき、ネットワークに大きな負荷がかかり、情報処理装置にログファイルを保存し終わるまでの待機時間も長くかかるという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、ログファイルのサイズを低減することができる電子機器およびログファイル生成プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の電子機器は、ログデータを生成する電子機器であって、前記ログデータと、前記電子機器の外部に出力されるためのログファイルの生成のために前記ログデータと比較されるためのマスターデータとの差分に基づいて、前記ログファイルを生成することを特徴とする。
【0007】
この構成により、本発明の電子機器は、ログデータと、マスターデータとの差分に基づいてログファイルを生成するので、ログデータのうち、マスターデータと同一の部分の少なくとも一部を除いたログファイルを生成することができ、その結果、ログファイルのサイズを低減することができる。
【0008】
本発明の電子機器は、前記差分と、前記ログファイルの生成のためのルールとに基づいて、前記ログファイルを生成しても良い。
【0009】
この構成により、本発明の電子機器は、ログデータと、マスターデータとの差分と、ルールとに基づいてログファイルを生成するので、ログデータのうち、マスターデータと同一の部分の少なくとも一部を除くだけではなく、マスターデータとは異なる部分の少なくとも一部をルールに基づいて除いたログファイルを生成することができ、その結果、ログファイルのサイズを低減することができる。
【0010】
本発明の電子機器は、同一の種類のジョブに対する前記マスターデータのみを含むファイルから前記マスターデータを取得しても良い。
【0011】
この構成により、本発明の電子機器は、同一の種類のジョブに対するマスターデータのみを含むファイルからマスターデータを取得するので、複数の種類のジョブのそれぞれに対するマスターデータを含むファイルからマスターデータを取得する構成と比較して、適切なマスターデータの取得が完了するまでの時間を短縮することができる。
【0012】
本発明の電子機器は、複数のページを含むジョブを実行し、前記ページ毎に前記ログデータを生成し、同一の種類の前記ページに対する前記マスターデータのみを含むファイルから前記マスターデータを取得しても良い。
【0013】
この構成により、本発明の電子機器は、同一の種類のページに対するマスターデータのみを含むファイルからマスターデータを取得するので、複数の種類のページのそれぞれに対するマスターデータを含むファイルからマスターデータを取得する構成と比較して、適切なマスターデータの取得が完了するまでの時間を短縮することができる。
【0014】
本発明の電子機器は、前記マスターデータを前記電子機器の外部の記憶装置から取得しても良い。
【0015】
この構成により、本発明の電子機器は、マスターデータを電子機器の外部の記憶装置から取得するので、マスターデータを電子機器の内部から取得する構成と比較して、マスターデータの変更を容易化することができる。
【0016】
本発明の電子機器は、前記ルールを前記電子機器の外部の記憶装置から取得しても良い。
【0017】
この構成により、本発明の電子機器は、ログファイルの生成のためのルールを電子機器の外部の記憶装置から取得するので、ルールを電子機器の内部から取得する構成と比較して、ルールの変更を容易化することができる。
【0018】
本発明の電子機器は、生成した前記ログファイルを前記電子機器の外部の記憶装置に保存しても良い。
【0019】
この構成により、本発明の電子機器は、生成したログファイルを電子機器の外部の記憶装置に保存するので、電子機器の外部の記憶装置にログファイルを保存し終わるまでの待機時間をログファイルのサイズの低減によって短縮することができる。
【0020】
本発明のログファイル生成プログラムは、ログデータを生成するコンピューターに、前記ログデータと、前記コンピューターの外部に出力されるためのログファイルの生成のために前記ログデータと比較されるためのマスターデータとの差分に基づいて、前記ログファイルを生成させることを特徴とする。
【0021】
この構成により、本発明のログファイル生成プログラムを実行するコンピューターは、ログデータと、マスターデータとの差分に基づいてログファイルを生成するので、ログデータのうち、マスターデータと同一の部分の少なくとも一部を除いたログファイルを生成することができ、その結果、ログファイルのサイズを低減することができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明の電子機器およびログファイル生成プログラムは、ログファイルのサイズを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明の一実施の形態に係るシステムの一例のブロック図である。
【
図2】
図1に示すログデータ生成プログラムのソースコードの一部を示す図である。
【
図3】(a)
図1に示すログデータの一例を示す図である。 (b)
図1に示すログデータの、
図3(a)に示す例とは異なる一例を示す図である。 (c)
図1に示すログデータの、
図3(a)および
図3(b)に示す例とは異なる一例を示す図である。 (d)
図1に示すログデータの、
図3(a)、
図3(b)および
図3(c)に示す例とは異なる一例を示す図である。 (e)
図1に示すログデータの、
図3(a)、
図3(b)、
図3(c)および
図3(d)に示す例とは異なる一例を示す図である。
【
図4】
図1に示すマスターデータファイルに含まれるマスターデータの一例を示す図である。
【
図5】
図1に示すログファイル生成ルールファイルに含まれるログファイル生成ルールの一例を示す図である。
【
図6】(a)
図1に示すログファイルの一例を示す図である。 (b)
図1に示すログファイルの、
図6(a)に示す例とは異なる一例を示す図である。 (c)
図1に示すログファイルの、
図6(a)および
図6(b)に示す例とは異なる一例を示す図である。 (d)
図1に示すログファイルの、
図6(a)、
図6(b)および
図6(c)に示す例とは異なる一例を示す図である。 (e)
図1に示すログファイルの、
図6(a)、
図6(b)、
図6(c)および
図6(d)に示す例とは異なる一例を示す図である。
【
図7】ログファイルを生成する場合の
図1に示す画像形成装置の動作のフローチャートである。
【
図8】(a)
図3(a)に示すログデータのうち、
図4に示すマスターデータとの差分を示す図である。 (b)
図3(b)に示すログデータのうち、
図4に示すマスターデータとの差分を示す図である。 (c)
図3(c)に示すログデータのうち、
図4に示すマスターデータとの差分を示す図である。 (d)
図3(d)に示すログデータのうち、
図4に示すマスターデータとの差分を示す図である。 (e)
図3(e)に示すログデータのうち、
図4に示すマスターデータとの差分を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0025】
まず、本発明の一実施の形態に係るシステムの構成について説明する。
【0026】
図1は、本実施の形態に係るシステム10の一例のブロック図である。
【0027】
図1に示すように、システム10は、電子機器としての画像形成装置20と、画像形成装置20に対して着脱可能であって画像形成装置20からアクセス可能である記憶装置としての着脱式記憶装置30と、画像形成装置20からネットワークを介してアクセス可能である記憶装置としてのネットワーク接続式記憶装置40とを備えている。画像形成装置20は、複数のページを含むジョブを実行可能である。着脱式記憶装置30は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SDカードまたはUSB(Universal Serial Bus)メモリーによって構成されても良い。ネットワーク接続式記憶装置40は、例えば、画像形成装置20が配置されているLAN(Local Area Network)内に配置されているサーバーなどのコンピューターでも良いし、クラウドシステムなど、インターネットを介して接続されるコンピューターシステムでも良い。
【0028】
画像形成装置20は、種々の操作が入力される例えばボタンなどの操作デバイスである操作部21と、種々の情報を表示する例えばLCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスである表示部22と、用紙などの記録媒体に画像を印刷する印刷デバイスであるプリンター23と、原稿から画像を読み取る読取デバイスであるスキャナー24と、LAN、インターネットなどのネットワーク経由で、または、ネットワークを介さずに有線または無線によって直接に、外部の装置と通信を行う通信デバイスである通信部25と、図示していない外部のファクシミリ装置と公衆電話回線などの通信回線経由でファックス通信を行うファックスデバイスであるファックス通信部26と、各種の情報を記憶する例えば半導体メモリー、HDDなどの不揮発性の記憶装置である記憶部27と、画像形成装置20全体を制御する制御部28とを備えているコンピューターである。
【0029】
記憶部27は、ログデータを生成するためのログデータ生成プログラム27aを記憶可能である。ログデータ生成プログラム27aは、例えば、画像形成装置20の製造段階で画像形成装置20にインストールされていても良いし、USBメモリーなどの外部の記憶媒体から画像形成装置20に追加でインストールされても良いし、ネットワーク上から画像形成装置20に追加でインストールされても良い。
【0030】
図2は、ログデータ生成プログラム27aのソースコードの一部を示す図である。
【0031】
図2に示すソースコードにおける範囲50は、「A」という種類のログデータを生成するための命令が記載されている範囲である。
【0032】
範囲50における1行目は、「A」という種類のログデータの開始位置を示す「[log A]」という行をログデータに追記する命令が記載されている。
【0033】
範囲50における2行目は、ログデータに「1: time [proc] Write A87 to M45」という行を追記する命令が記載されている。ここで、範囲50における「time」は、時刻を示す変数であり、実際には、具体的な時刻が書き込まれる。範囲50における「proc」は、プロセス番号を示す変数であり、実際には、具体的なプロセス番号が書き込まれる。「A87」および「M45」は、後述のRAM(Random Access Memory)上のアドレスを示している。
【0034】
範囲50における3行目は、ログデータに「2: time [proc] Read m1 to m2」という行を追記する命令が記載されている。ここで、「m1」および「m2」は、RAM上のアドレスを示す変数であり、実際には、具体的なアドレスが書き込まれる。
【0035】
範囲50における4行目~9行目は、変数である「set」の値が0ではない場合にのみ範囲50における5行目~8行目に記載されている命令を実行する命令が記載されている。範囲50における5行目~8行目は、変数である「good」の値が0ではない場合にのみ範囲50における6行目に記載されている命令を実行し、「good」の値が0である場合に範囲50における7行目に記載されている命令を実行する命令が記載されている。範囲50における6行目は、ログデータに「3: time [proc] Show error」という行を追記する命令が記載されている。ここで、範囲50における「error」は、エラー番号を示す変数であり、実際には、具体的なエラー番号が書き込まれる。範囲50における7行目は、ログデータに「3: time [proc] Show Call error」という行を追記する命令が記載されている。
【0036】
範囲50における10行目~12行目は、変数である「error」の値が0ではない場合にのみ範囲50における11行目に記載されている命令を実行する命令が記載されている。範囲50における11行目は、ログデータに「4: time [proc] Show Error」という行を追記する命令が記載されている。
【0037】
範囲50における13行目は、ログデータの終了位置を示す「[log End]」という行をログデータに追記する命令が記載されている。
【0038】
図1に示すように、記憶部27は、ログデータ生成プログラム27aの実行によって生成されたログデータ27bを記憶可能である。記憶部27は、ログデータ生成プログラム27aの実行によって生成されたログデータを、ログデータ27b以外に少なくとも1つ記憶可能でも良い。ログデータは、ジョブにおけるページ毎に生成される。
【0039】
図3(a)は、ログデータ27bの一例を示す図である。
図3(b)は、ログデータ27bの、
図3(a)に示す例とは異なる一例を示す図である。
図3(c)は、ログデータ27bの、
図3(a)および
図3(b)に示す例とは異なる一例を示す図である。
図3(d)は、ログデータ27bの、
図3(a)、
図3(b)および
図3(c)に示す例とは異なる一例を示す図である。
図3(e)は、ログデータ27bの、
図3(a)、
図3(b)、
図3(c)および
図3(d)に示す例とは異なる一例を示す図である。
【0040】
図3(a)に示すログデータ27bは、「set」の値と、「good」の値とが0ではなく、「error」の値が0である場合のログデータの一例である。
【0041】
図3(b)に示すログデータ27bは、「set」の値が0ではなく、「good」の値と、「error」の値とが0である場合のログデータの一例である。
【0042】
図3(c)に示すログデータ27bは、「set」の値と、「good」の値と、「error」の値とが0ではない場合のログデータの一例である。
【0043】
図3(d)に示すログデータ27bは、「set」の値と、「error」の値とが0である場合のログデータの一例である。
【0044】
図3(e)に示すログデータ27bは、「set」の値が0であり、「error」の値が0ではない場合のログデータの一例である。
【0045】
図1に示すように、記憶部27は、画像形成装置20の外部に出力されるためのログファイルを生成するためのログファイル生成プログラム27cを記憶可能である。ログファイル生成プログラム27cは、例えば、画像形成装置20の製造段階で画像形成装置20にインストールされていても良いし、USBメモリーなどの外部の記憶媒体から画像形成装置20に追加でインストールされても良いし、ネットワーク上から画像形成装置20に追加でインストールされても良い。
【0046】
制御部28は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、プログラムおよび各種のデータを記憶しているROM(Read Only Memory)と、制御部28のCPUの作業領域として用いられるメモリーとしてのRAMとを備えている。制御部28のCPUは、記憶部27または制御部28のROMに記憶されているプログラムを実行する。
【0047】
制御部28は、ログデータ生成プログラム27aを実行することによって、ログデータを生成するログデータ生成部28aを実現する。
【0048】
制御部28は、ログファイル生成プログラム27cを実行することによって、ログファイルを生成するログファイル生成部28bを実現する。
【0049】
着脱式記憶装置30は、ログファイルの生成のためにログデータと比較されるためのマスターデータを含むマスターデータファイル31を記憶可能である。着脱式記憶装置30は、ログファイルの生成のためにログデータと比較されるためのマスターデータを含むマスターデータファイルを、マスターデータファイル31以外に少なくとも1つ記憶可能でも良い。マスターデータは、ジョブにおけるページの種類毎に別々のマスターデータファイルに存在する。
【0050】
図4は、マスターデータファイル31に含まれるマスターデータ31aの一例を示す図である。
【0051】
図4に示すマスターデータ31aは、「A」という種類のログデータの開始位置を示す「[log A]」という行が含まれているので、「A」という種類のログデータと比較されるためのマスターデータである。
【0052】
図1に示すように、着脱式記憶装置30は、ログファイルの生成のためのルールとしてのログファイル生成ルールを含むログファイル生成ルールファイル32を記憶可能である。
【0053】
図5は、ログファイル生成ルールファイル32に含まれるログファイル生成ルール32aの一例を示す図である。
【0054】
図5に示すログファイル生成ルール32aの1行目は、ログデータにおける単語の区切りとしてスペースが用いられることが示されている。
【0055】
ログファイル生成ルール32aの2行目は、ログデータにおける行番号として「1:」、「2:」、「3:」のような書式が用いられることが示されている。
【0056】
ログファイル生成ルール32aの3行目は、ログデータの開始位置として「[log A]」、「[log B]」、「[log C]」のような書式が用いられ、ログデータの終了位置として「[log End]」という書式が用いられることが示されている。
【0057】
ログファイル生成ルール32aの4行目は、ログデータにおいてマスターデータにおける「<>」に対応する単語が変動することが示されている。以下、「<>」を変動要素という。
【0058】
ログファイル生成ルール32aの5行目は、ログデータにおいてマスターデータにおける「!X!」に対応する単語がログファイルに盛り込む対象であることが示されている。以下、「!X!」を取得要素という。
【0059】
ログファイル生成ルール32aの6行目は、マスターデータにおける行と不整合がないログデータにおける行(以下「正常行」という。)をログファイルにおいてリターンコードで置き換えることが示されている。
【0060】
ログファイル生成ルール32aの7行目は、ログデータに存在しない、マスターデータにおける行(以下「不足行」という。)をログファイルにおいて「!L!」で置き換えることが示されている。
【0061】
図1に示すように、ネットワーク接続式記憶装置40は、ログファイル41を記憶可能である。ネットワーク接続式記憶装置40は、ログファイルを、ログファイル41以外に少なくとも1つ記憶可能でも良い。
【0062】
図6(a)は、ログファイル41の一例を示す図である。
図6(b)は、ログファイル41の、
図6(a)に示す例とは異なる一例を示す図である。
図6(c)は、ログファイル41の、
図6(a)および
図6(b)に示す例とは異なる一例を示す図である。
図6(d)は、ログファイル41の、
図6(a)、
図6(b)および
図6(c)に示す例とは異なる一例を示す図である。
図6(e)は、ログファイル41の、
図6(a)、
図6(b)、
図6(c)および
図6(d)に示す例とは異なる一例を示す図である。
【0063】
図6(a)に示すログファイル41は、
図3(a)に示すログデータ27bに基づいて生成されたログファイルである。
【0064】
図6(b)に示すログファイル41は、
図3(b)に示すログデータ27bに基づいて生成されたログファイルである。
【0065】
図6(c)に示すログファイル41は、
図3(c)に示すログデータ27bに基づいて生成されたログファイルである。
【0066】
図6(d)に示すログファイル41は、
図3(d)に示すログデータ27bに基づいて生成されたログファイルである。
【0067】
図6(e)に示すログファイル41は、
図3(e)に示すログデータ27bに基づいて生成されたログファイルである。
【0068】
次に、画像形成装置20の動作について説明する。
【0069】
まず、ログデータを生成する場合の画像形成装置20の動作について説明する。
【0070】
ログデータ生成部28aは、制御部28によるジョブの実行に伴って、ジョブにおけるページ毎にログデータを生成する。
【0071】
次に、ログファイルを生成する場合の画像形成装置20の動作について説明する。
【0072】
図7は、ログファイルを生成する場合の画像形成装置20の動作のフローチャートである。
【0073】
図7に示すように、ログファイル生成部28bは、ログファイルの生成の元になるログデータを記憶部27から取得する(S61)。
【0074】
ログファイル生成部28bは、S61の処理が終了すると、S61において取得したログデータに対応するマスターデータを含むマスターデータファイルと、ログファイル生成ルールファイル32とを着脱式記憶装置30から取得する(S62)。ここで、ログファイル生成部28bは、マスターデータファイルのメタ情報またはファイル名に基づいて、マスターデータファイルを特定しても良い。同様に、ログファイル生成部28bは、ログファイル生成ルールファイル32のメタ情報またはファイル名に基づいて、ログファイル生成ルールファイル32を特定しても良い。また、ログファイル生成部28bは、S61において取得したログデータの対象のジョブの種類と、S61において取得したログデータの対象のページ番号とを特定し、特定したジョブの種類およびページ番号に対応するマスターデータを含むマスターデータファイルを、S61において取得したログデータに対応するマスターデータを含むマスターデータファイルとして取得する。例えば、ログファイル生成部28bは、S61において取得したログデータがコピージョブの2ページ目のログデータである場合、コピージョブの2ページ目用のマスターデータを含むマスターデータファイルを取得する。
【0075】
ログファイル生成部28bは、S62の処理が終了すると、S61において取得したログデータのうち、S62において取得したマスターデータファイルに含まれるマスターデータとの差分を特定する(S63)。ここで、ログデータは、画像形成装置20の使用に伴って生成される、ログデータの生成前において未知のデータである。しかしながら、マスターデータは、ログデータの生成前において既知のデータである。ログファイル生成部28bは、S63において、行番号を規準にして差分を特定する。
【0076】
図8(a)は、
図3(a)に示すログデータ27bのうち、
図4に示すマスターデータ31aとの差分を示す図である。
図8(b)は、
図3(b)に示すログデータ27bのうち、
図4に示すマスターデータ31aとの差分を示す図である。
図8(c)は、
図3(c)に示すログデータ27bのうち、
図4に示すマスターデータ31aとの差分を示す図である。
図8(d)は、
図3(d)に示すログデータ27bのうち、
図4に示すマスターデータ31aとの差分を示す図である。
図8(e)は、
図3(e)に示すログデータ27bのうち、
図4に示すマスターデータ31aとの差分を示す図である。
【0077】
図8(a)~
図8(e)において、
図4に示すマスターデータ30aとの差分は、網掛けによって表している。
【0078】
図7に示すように、ログファイル生成部28bは、S63の処理が終了すると、S63において差分を特定したログデータと、S62において取得したログファイル生成ルールファイル32に含まれるログファイル生成ルール32aとに基づいて、ログファイルを生成する(S64)。
【0079】
例えば、S61において取得したログデータが
図3(a)に示すものであって、S62において取得したマスターデータファイルに含まれるマスターデータが
図4に示すものであって、S62において取得したログファイル生成ルールファイル32に含まれるログファイル生成ルール32aが
図5に示すものであって、S63において差分を特定したログデータが
図8(a)に示すものである場合、ログファイル生成部28bは、まず、
図8(a)に示すログデータにおける1行目の[log A]を
図6(a)に示すようにそのままログファイルにおける1行目に書き込む。次いで、ログファイル生成部28bは、
図8(a)に示すログデータにおける2行目における全ての差分がそれぞれ
図4に示すマスターデータ31aにおける変動要素である「<>」に対応しているため、
図8(a)に示すログデータにおける2行目が正常行であるので、
図6(a)に示すようにログファイルにおける2行目にリターンコードを書き込む。次いで、ログファイル生成部28bは、
図8(a)に示すログデータにおける3行目における左から1つ目、2つ目および4つ目の差分がそれぞれマスターデータ31aにおける変動要素である「<>」に対応しているが、左から3つ目の差分がマスターデータ31aにおける取得要素である「!X!」に対応しているので、
図8(a)に示すログデータにおける3行目における左から3つ目の差分のみを、
図6(a)に示すようにログファイルにおける3行目に書き込む。次いで、ログファイル生成部28bは、
図8(a)に示すログデータにおける4行目における全ての差分がそれぞれマスターデータ31aにおける変動要素である「<>」に対応しているため、
図8(a)に示すログデータにおける4行目が正常行であるので、
図6(a)に示すようにログファイルにおける4行目にリターンコードを書き込む。最後に、ログファイル生成部28bは、
図8(a)に示すログデータにおける5行目の[log End]を
図6(a)に示すようにそのままログファイルにおける5行目に書き込む。したがって、
図6(a)に示すログファイルが生成される。
【0080】
S61において取得したログデータが
図3(b)に示すものであって、S62において取得したマスターデータファイルに含まれるマスターデータが
図4に示すものであって、S62において取得したログファイル生成ルールファイル32に含まれるログファイル生成ルール32aが
図5に示すものであって、S63において差分を特定したログデータが
図8(b)に示すものである場合、ログファイル生成部28bは、まず、
図8(b)に示すログデータにおける1行目の[log A]を
図6(b)に示すようにそのままログファイルにおける1行目に書き込む。次いで、ログファイル生成部28bは、
図8(b)に示すログデータにおける2行目における全ての差分がそれぞれ
図4に示すマスターデータ31aにおける変動要素である「<>」に対応しているため、
図8(b)に示すログデータにおける2行目が正常行であるので、
図6(b)に示すようにログファイルにおける2行目にリターンコードを書き込む。次いで、ログファイル生成部28bは、
図8(b)に示すログデータにおける3行目における左から1つ目、2つ目および4つ目の差分がそれぞれマスターデータ31aにおける変動要素である「<>」に対応しているが、左から3つ目の差分がマスターデータ31aにおける取得要素である「!X!」に対応しているので、
図8(b)に示すログデータにおける3行目における左から3つ目の差分のみを、
図6(b)に示すようにログファイルにおける3行目に書き込む。次いで、ログファイル生成部28bは、
図8(b)に示すログデータにおける4行目における左から1つ目、2つ目および3つ目の差分がそれぞれマスターデータ31aにおける変動要素である「<>」に対応しているが、左から4つ目の差分がマスターデータ31aに存在しないので、
図8(b)に示すログデータにおける4行目における左から4つ目の差分のみを、
図6(b)に示すようにログファイルにおける4行目に書き込む。最後に、ログファイル生成部28bは、
図8(b)に示すログデータにおける5行目の[log End]を
図6(b)に示すようにそのままログファイルにおける5行目に書き込む。したがって、
図6(b)に示すログファイルが生成される。
【0081】
S61において取得したログデータが
図3(c)に示すものであって、S62において取得したマスターデータファイルに含まれるマスターデータが
図4に示すものであって、S62において取得したログファイル生成ルールファイル32に含まれるログファイル生成ルール32aが
図5に示すものであって、S63において差分を特定したログデータが
図8(c)に示すものである場合、ログファイル生成部28bは、まず、
図8(c)に示すログデータにおける1行目の[log A]を
図6(c)に示すようにそのままログファイルにおける1行目に書き込む。次いで、ログファイル生成部28bは、
図8(c)に示すログデータにおける2行目における全ての差分がそれぞれ
図4に示すマスターデータ31aにおける変動要素である「<>」に対応しているため、
図8(c)に示すログデータにおける2行目が正常行であるので、
図6(c)に示すようにログファイルにおける2行目にリターンコードを書き込む。次いで、ログファイル生成部28bは、
図8(c)に示すログデータにおける3行目における左から1つ目、2つ目および4つ目の差分がそれぞれマスターデータ31aにおける変動要素である「<>」に対応しているが、左から3つ目の差分がマスターデータ31aにおける取得要素である「!X!」に対応しているので、
図8(c)に示すログデータにおける3行目における左から3つ目の差分のみを、
図6(c)に示すようにログファイルにおける3行目に書き込む。次いで、ログファイル生成部28bは、
図8(c)に示すログデータにおける4行目における全ての差分がそれぞれマスターデータ31aにおける変動要素である「<>」に対応しているため、
図8(c)に示すログデータにおける4行目が正常行であるので、
図6(c)に示すようにログファイルにおける4行目にリターンコードを書き込む。次いで、ログファイル生成部28bは、
図8(c)に示すログデータにおける5行目がマスターデータ31aに存在しないので、
図8(c)に示すログデータにおける5行目を
図6(c)に示すようにそのままログファイルにおける5行目に書き込む。最後に、ログファイル生成部28bは、
図8(c)に示すログデータにおける6行目の[log End]を
図6(c)に示すようにそのままログファイルにおける6行目に書き込む。したがって、
図6(c)に示すログファイルが生成される。
【0082】
S61において取得したログデータが
図3(d)に示すものであって、S62において取得したマスターデータファイルに含まれるマスターデータが
図4に示すものであって、S62において取得したログファイル生成ルールファイル32に含まれるログファイル生成ルール32aが
図5に示すものであって、S63において差分を特定したログデータが
図8(d)に示すものである場合、ログファイル生成部28bは、まず、
図8(d)に示すログデータにおける1行目の[log A]を
図6(d)に示すようにそのままログファイルにおける1行目に書き込む。次いで、ログファイル生成部28bは、
図8(d)に示すログデータにおける2行目における全ての差分がそれぞれ
図4に示すマスターデータ31aにおける変動要素である「<>」に対応しているため、
図8(d)に示すログデータにおける2行目が正常行であるので、
図6(d)に示すようにログファイルにおける2行目にリターンコードを書き込む。次いで、ログファイル生成部28bは、
図8(d)に示すログデータにおける3行目における左から1つ目、2つ目および4つ目の差分がそれぞれマスターデータ31aにおける変動要素である「<>」に対応しているが、左から3つ目の差分がマスターデータ31aにおける取得要素である「!X!」に対応しているので、
図8(d)に示すログデータにおける3行目における左から3つ目の差分のみを、
図6(d)に示すようにログファイルにおける3行目に書き込む。次いで、ログファイル生成部28bは、マスターデータ31aにおける4行目が
図8(d)に示すログデータにおいて不足行であるので、
図6(d)に示すようにログファイルにおける4行目に「!L!」を書き込む。最後に、ログファイル生成部28bは、
図8(d)に示すログデータにおける4行目の[log End]を
図6(d)に示すようにそのままログファイルにおける5行目に書き込む。したがって、
図6(d)に示すログファイルが生成される。
【0083】
S61において取得したログデータが
図3(e)に示すものであって、S62において取得したマスターデータファイルに含まれるマスターデータが
図4に示すものであって、S62において取得したログファイル生成ルールファイル32に含まれるログファイル生成ルール32aが
図5に示すものであって、S63において差分を特定したログデータが
図8(e)に示すものである場合、ログファイル生成部28bは、まず、
図8(e)に示すログデータにおける1行目の[log A]を
図6(e)に示すようにそのままログファイルにおける1行目に書き込む。次いで、ログファイル生成部28bは、
図8(e)に示すログデータにおける2行目における全ての差分がそれぞれ
図4に示すマスターデータ31aにおける変動要素である「<>」に対応しているため、
図8(e)に示すログデータにおける2行目が正常行であるので、
図6(e)に示すようにログファイルにおける2行目にリターンコードを書き込む。次いで、ログファイル生成部28bは、
図8(e)に示すログデータにおける3行目における左から1つ目、2つ目および4つ目の差分がそれぞれマスターデータ31aにおける変動要素である「<>」に対応しているが、左から3つ目の差分がマスターデータ31aにおける取得要素である「!X!」に対応しているので、
図8(e)に示すログデータにおける3行目における左から3つ目の差分のみを、
図6(e)に示すようにログファイルにおける3行目に書き込む。次いで、ログファイル生成部28bは、マスターデータ31aにおける4行目が
図8(e)に示すログデータにおいて不足行であるので、
図6(e)に示すようにログファイルにおける4行目に「!L!」を書き込む。次いで、ログファイル生成部28bは、
図8(c)に示すログデータにおける5行目がマスターデータ31aに存在しないので、
図8(c)に示すログデータにおける5行目を
図6(c)に示すようにそのままログファイルにおける5行目に書き込む。最後に、ログファイル生成部28bは、
図8(e)に示すログデータにおける6行目の[log End]を
図6(e)に示すようにそのままログファイルにおける6行目に書き込む。したがって、
図6(e)に示すログファイルが生成される。
【0084】
図7に示すように、ログファイル生成部28bは、S64の処理が終了すると、S64において生成したログファイルをネットワーク接続式記憶装置40に保存して(S65)、
図7に示す動作を終了する。
【0085】
以上に説明したように、画像形成装置20は、ログデータと、マスターデータとの差分に基づいてログファイルを生成する(S63~S64)ので、ログデータのうち、マスターデータと同一の部分の少なくとも一部を除いたログファイルを生成することができ、その結果、ログファイルのサイズを低減することができる。
【0086】
画像形成装置20は、マスターデータを変更することによって、ログファイル生成プログラム27cを変更しなくても、ログファイルの内容を変更可能であるので、ログファイルの内容の変更を容易化することができる。したがって、画像形成装置20は、例えば、画像形成装置20に発生した不具合の原因を究明するために作業者がログファイルの内容を確認する場合に、不具合の原因の究明に適した内容のログファイルを生成するようにマスターデータが変更されることができる。
【0087】
画像形成装置20は、ログデータと、マスターデータとの差分と、ログファイル生成ルールとに基づいてログファイルを生成する(S63~S64)ので、ログデータのうち、マスターデータと同一の部分の少なくとも一部を除くだけではなく、例えば変動要素など、マスターデータとは異なる部分の少なくとも一部をログファイル生成ルールに基づいて除いたログファイルを生成することができ、その結果、ログファイルのサイズを低減することができる。
【0088】
画像形成装置20は、ログファイル生成ルールを変更することによって、ログファイル生成プログラム27cを変更しなくても、ログファイルの内容を変更可能であるので、ログファイルの内容の変更を容易化することができる。したがって、画像形成装置20は、例えば、画像形成装置20に発生した不具合の原因を究明するために作業者がログファイルの内容を確認する場合に、不具合の原因の究明に適した内容のログファイルを生成するようにログファイル生成ルールが変更されることができる。
【0089】
画像形成装置20は、同一の種類のページに対するマスターデータのみを含むマスターデータファイルからマスターデータを取得するので、複数の種類のページのそれぞれに対するマスターデータを含むマスターデータファイルからマスターデータを取得する構成と比較して、適切なマスターデータの取得が完了するまでの時間を短縮することができる。
【0090】
画像形成装置20は、同一の種類のジョブに対するマスターデータのみを含むマスターデータファイルからマスターデータを取得するので、複数の種類のジョブのそれぞれに対するマスターデータを含むマスターデータファイルからマスターデータを取得する構成と比較して、適切なマスターデータの取得が完了するまでの時間を短縮することができる。
【0091】
画像形成装置20は、マスターデータを画像形成装置20の外部の着脱式記憶装置30から取得するので、マスターデータを画像形成装置20の内部から取得する構成と比較して、マスターデータの変更を容易化することができる。
【0092】
画像形成装置20は、ログファイル生成ルールを画像形成装置20の外部の着脱式記憶装置30から取得するので、ログファイル生成ルールを画像形成装置20の内部から取得する構成と比較して、ログファイル生成ルールの変更を容易化することができる。
【0093】
画像形成装置20は、生成したログファイルを画像形成装置20の外部のネットワーク接続式記憶装置40に保存するので、ネットワーク接続式記憶装置40にログファイルを保存し終わるまでの待機時間をログファイルのサイズの低減によって短縮することができる。また、画像形成装置20は、ネットワーク接続式記憶装置40にログファイルを保存し終わるまでにネットワークにかかる負荷もログファイルのサイズの低減によって低減することができる。
【0094】
マスターデータは、本実施の形態において、ページの種類毎に別々のマスターデータファイルに存在している。しかしながら、マスターデータは、ページの種類毎に別々のマスターデータファイルに存在しなくても良い。例えば、複数の種類のページのマスターデータが1つのマスターデータファイル内に存在しても良いし、複数の種類のジョブのマスターデータが1つのマスターデータファイル内に存在しても良い。
【0095】
画像形成装置20は、本実施の形態において、着脱式記憶装置30に記憶されているマスターデータを取得する。しかしながら、画像形成装置20は、記憶部27に記憶されているマスターデータを取得しても良いし、画像形成装置20に対して着脱可能であって画像形成装置20からアクセス可能である、着脱式記憶装置30以外の記憶装置に記憶されているマスターデータを取得しても良いし、画像形成装置20からアクセス可能であるネットワーク接続式記憶装置に記憶されているマスターデータを取得しても良い。
【0096】
画像形成装置20は、本実施の形態において、着脱式記憶装置30に記憶されているログファイル生成ルールを取得する。しかしながら、画像形成装置20は、記憶部27に記憶されているログファイル生成ルールを取得しても良いし、画像形成装置20に対して着脱可能であって画像形成装置20からアクセス可能である、着脱式記憶装置30以外の記憶装置に記憶されているログファイル生成ルールを取得しても良いし、画像形成装置20からアクセス可能であるネットワーク接続式記憶装置に記憶されているログファイル生成ルールを取得しても良い。
【0097】
画像形成装置20は、本実施の形態において、ログファイルをネットワーク接続式記憶装置40に保存する。しかしながら、画像形成装置20は、ログファイルを記憶部27に保存しても良いし、画像形成装置20に対して着脱可能であって画像形成装置20からアクセス可能である、着脱式記憶装置30などの着脱式記憶装置に保存しても良い。
【0098】
本発明の電子機器は、本実施の形態において画像形成装置である。しかしながら、本発明の電子機器は、画像形成装置以外の電子機器でも良い。
【符号の説明】
【0099】
20 画像形成装置(電子機器、コンピューター)
27b ログデータ
27c ログファイル生成プログラム
30 着脱式記憶装置(記憶装置)
31 マスターデータファイル(ファイル)
31a マスターデータ
32 ログファイル生成ルールファイル(ファイル)
32a ログファイル生成ルール(ルール)
40 ネットワーク接続式記憶装置(記憶装置)
41 ログファイル