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特開2025-9617水素化マグネシウムと塩化マグネシウム水溶液から製造したクロロマグネシウムプラズマで水から水素を製造する方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025009617
(43)【公開日】2025-01-20
(54)【発明の名称】水素化マグネシウムと塩化マグネシウム水溶液から製造したクロロマグネシウムプラズマで水から水素を製造する方法
(51)【国際特許分類】
   C01B 3/04 20060101AFI20250109BHJP
【FI】
C01B3/04 R
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023126600
(22)【出願日】2023-07-03
(71)【出願人】
【識別番号】523063117
【氏名又は名称】土井 櫻子
(72)【発明者】
【氏名】土井 櫻子
(57)【要約】      (修正有)
【課題】継続的な水素の発生を可能とし、水素の生産価格を抑える、水素の製造方法を提供する。
【解決手段】水素化マグネシウムと塩化マグネシウム水溶液から製造したクロロマグネシウムプラズマで水から水素を製造する方法である。
【効果】水を供給するだけで水素を継続的に供給できる。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水素化マグネシウムと塩化マグネシウム水溶液から製造したクロロマグネシウムプラズマで水から水素を製造する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は次式▲1▼で調製されたクロロマグネシウムプラズマを使用することで水から水素を得る方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
水から水素を得る実用的な方法は、水素化マグネシウムと水との反応、水蒸気改質法、水の電気分解等である。
【先行技術文献】
【0003】
【特許文献】
【特許文献】上杉 浩之 日本特許 2008-44832,2009-99534 軽金属 60(11)(2010),615-618
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の方法には次のような欠点があった。
(イ)水素化マグネシウムは水と反応して水素ガスを発生するが、最終的には水酸化マグネシウムとなり、水素の発生はここで終了する。継続的な水素の発生は困難である。更に上杉 浩之等は水素貯蔵材料MgHの製造と応用(軽金属 60(11)(2010),615-618)に於いて、クエン酸等の酸の添加は水酸化マグネシウムの生成を妨げ、加水分解を向上すると報告している。つまりクエン酸等の酸の添加は一時的には水素発生に寄与するが継続的な水素の発生には寄与しない。塩化マグネシウムの添加はMgH同士の凝集を防ぎ、塩化マグネシウムの水和熱が水酸化マグネシウム被膜の局所溶解に効果的であると記載している。むしろMgHは古くから知られている水素吸蔵材料であるが、MgH同士の凝集を防ぎ、塩化マグネシウムの水和熱が水酸化マグネシウム被膜の局所溶解に効果的なためであると記載されているだけである。本特許のクロロマグネシウムプラズマはマグネシウムに塩素が配位しているため電子e-が極めて高活性となっている新規物質(或いは触媒)である。この活性のため上杉 浩之等が指摘しているように、高い放出温度が実用化を妨げる可能性は十二分にある。製造装置や反応工程を工夫する必要がある。上杉 浩之等はFCV用のMag-H reactorを考案しているが、水素大量生産用の装置には少し無理がある。
(0008)に水素大量生産用の装置の1例を示した。クロロマグネシウムプラズマは水から水素を製造するには極めて効率の良い新規物質(或いは触媒)である。是非成功させねばならない。
(ロ)水蒸気改質法で水素を得ようとすると、使用する炭化水素の炭素の数だけ炭酸ガスを発生するので、この炭酸ガスをCCSなどで処理しないと水素は生産できない。CCSでの処理は海底の砂層への貯留となるので、混合ガスからの炭酸ガスの分離、液化、圧入と云った費用を伴う。この費用は生産水素に加算されるので、水素の価格は高くなる。
(ハ)水の電気分解からの水素の価格は水蒸気改質法からの水素の価格の数倍(読売新聞2022-4-7)と云われているので、生産価格で問題にならない。
【問題を解決するための手段】
【0005】
本発明の式▲1▼ら得られたクロロマグネシウムプラズマによる水から水素を得る方法はプラズマを利用する点で(ロ))及び(ハ)から水素を得る方法とは原理が全く違う。水の補給だけで水素が湧き続ける可能性が期待できる本発明の技術は歴史的にも例がない。最廉価の水素製造法である。クロロマグネシウムプラズマを造る原料が地球上に豊富に存在するマグネシウムであることも、更に有利性を高めている。
【発明の効果】
【0006】
クロロマグネシウムプラズマは水を補給するだけで水素を供給し続けるので、水素を発生する油田用の触媒として最適である。大規模な油田装置を地方の各地に建設し、水素供給基地にすべきである。
【手続補正書】
【提出日】2024-09-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は次式▲1▼で調製されたクロロマグネシウムプラズマを使用することで水から水素を得る方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
水から水素を得る実用的な方法は、水素化マグネシウムと水との反応、水蒸気改質法、水の電気分解等である。
【先行技術文献】
【0003】
【特許文献】
【特許文献】上杉 浩之 日本特許2008-44832,2009-99534 軽金属60(11)(2010),615-618
【発明の概要】
【0004】
従来の方法には次のような欠点があった。
(イ)水素化マグネシウムは水と反応して水素ガスを発生するが、最終的には水酸化マグネシウムとなり、水素の発生はここで終了する。継続的な水素の発生は困難である。更に上杉浩之等は水素貯蔵材料MgHの製造と応用(軽金属 60(11)(2010),615-618)に於いて、クエン酸等の酸の添加は水酸化マグネシウムの生成を妨げ、加水分解を向上すると報告している。つまりクエン酸等の酸の使用は一時的には水素の発生に寄与するが継続的な水素の発生には寄与しない。
塩化マグネシウムの使用はMgH同士の凝集を防ぎ、塩化マグネシウムの水和熱が水酸化マグネシウム被膜の局所溶解に効果的なためと記載されているだけで、水素発生の持続力に効果があると云う記載はない。
本特許のクロロマグネシウムプラズマはマグネシウムに塩素が配位しているため電子e-が極めて高活性となっている新規物質(或いは触媒)である。この高活性のため、上杉浩之等が指摘しているように、高い放出温度が実用化を妨げる可能性は十二分にある。製造装置や反応工程を工夫する必要がある。上杉浩之等はFCV用のMag-H2reactorを考案しているが、水素大量生産用の装置には少し無理がある。
(ロ)水蒸気改質法で水素を得ようとすると、使用する炭化水素の炭素の数だけ炭酸ガスを発生するので、この炭酸ガスをCCSなどで処理しないと水素は生産できない。CCSでの処理は海底の砂層への貯留となるので、混合ガスからの炭酸ガスの分離、液化、圧入といった費用を伴う。この費用は生産水素に加算されるので水素の価格は高くなる。
(ハ)水の電気分解からの水素の価格は水蒸気改質法からの水素の価格の数倍(読売2022/04/07)と云われているので、生産価格で問題にならない。
【問題を解決するための手段】
【0005】
本発明の▲1▼式から得られたクロロマグネシウムプラズマによる水から水素を得る方法はプラズマを利用する点で(ロ)および(ハ)から水素を得る方法とは原理が全く違う。水の補給だけで水素が湧き続ける技術は歴史的にも例がない。最廉価の水素製造法である。クロロマグネシウムプラズマを造る原料が地球上に豊富に存在するマグネシウムであることも、更に有利性を高めている。
【発明の効果】
【0006】
クロロマグネシウムプラズマは水を補給するだけで水素を供給し続けるので、水素油田形の装置用に向いている。地方各地にこの油田装置を建設し、地方活性化の基地にすべきである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水素化マグネシウムと塩化マグネシウム水溶液から製造したクロロマグネシウムプラズマで水から水素を製造する方法