(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025009621
(43)【公開日】2025-01-20
(54)【発明の名称】タングステンと良導体の混合物による化学反応を利用したエネルギー相互変換発電法
(51)【国際特許分類】
F21S 9/04 20060101AFI20250109BHJP
H02N 11/00 20060101ALI20250109BHJP
F21Y 101/00 20160101ALN20250109BHJP
【FI】
F21S9/04
H02N11/00 X
F21Y101:00 100
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023128151
(22)【出願日】2023-06-28
(71)【出願人】
【識別番号】518440899
【氏名又は名称】パテントフレア株式会社
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 学
(57)【要約】
【課題】従来の発電装置、又は電池などの電源は、「装置外部からのエネルギーや作用物質の供給」又は「装置内部の作用物質消耗による交換」を伴わなければ、永続的に電気エネルギーを発生させることはできなかった。
【解決手段】電気エネルギーと熱エネルギーの相互変換作用という物質特性を有するタングステンと、銅、アルミなどの導電性の高い金属、又は炭素同素体などの炭素系良導体を、粉末状又は溶液状に加工して適切な量と比率で混合する。
この混合物を発電装置内に封入し、一時的に外部電源から通電、又は外部熱源から加熱すると当該混合物は、装置内で発電と発熱が同時に起こる状態となる。
この「タングステンと良導体の混合物」の化学反応(エネルギー相互変換作用)を利用した発電方法によって、課題を解決する。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
白熱電球は、主にタングステンという金属をコイル状(細線状)に加工して光源としている。
タングステンは、電気抵抗が大きいためジュール熱の発熱量も大きい、そのため弱い電流でも発熱し、この発熱によって発光する。
白熱電球の発光原理は、電気エネルギーから光エネルギーに直接変換されているのではなく、熱エネルギーの作用(副産物)である。
タングステンが電気エネルギーを熱エネルギーに変換し、この熱エネルギーが一定以上の大きさになると、光エネルギーが発生するという仕組みである。
そのため、エネルギー相互変換の法則で、タングステンには電気エネルギーと熱エネルギーの相互変換作用という物質特性があるということである。
このタングステンと銅、アルミなどの導電性の高い金属、又は炭素同素体などの炭素系良導体を、粉末状、又は溶液状に加工して適切な量と比率で構成物質の偏りが無いように混ぜ合わせる。
(対象となる物質の化学組成が同等であれば、固体、液体などの状態は限定されない)
この混合物を発電装置内に封入し、一時的に外部電源から電気エネルギーを供給(通電)、又は外部熱源から熱エネルギーを供給(加熱)する。
すると当該混合物は、装置内で発熱と発電(一定温度以上になると発光)が同時に起こる状態(電気エネルギーと熱エネルギーの相互変換が行われている状態)となる。
この「タングステンと良導体の混合物」の化学反応(エネルギー相互変換作用)を利用して発電する方法。
この発電機能を有する混合物が、電化製品の電源として装備される際固体、液体などの状態は限定されない。
又、混合物が封入される発電装置(電池など)外枠の形状、材質も限定されない。
さらに混合物は、発電装置内に封入される必要もない、溶液化された混合物を塗料のように電化製品内部に直接塗布して電線、回路などと接続し、使用する場合も含まれる。
【請求項2】
請求項1に記載の方法を使用した発電装置、電源。
【請求項3】
請求項1に記載の方法を使用した加熱装置、熱源。
(小さい電力で熱エネルギーが得られるため、少量のタングステンを用いて携帯用カイロ、湯たんぽ、食品保温器などの利用)
【請求項4】
請求項1に記載の方法を使用した照明装置、光源。
【請求項5】
請求項2、請求項3、請求項4に記載の装置を使用した装置、設備。
【請求項6】
請求項5に記載の装置、設備を使用した役務、事業。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タングステンの物質特性(焦電効果)を利用した応用技術に関する。
【背景技術】
【0002】
白熱電球(フィラメント電球)の技術
【0003】
第2熱力学の法則応用技術
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の発電装置、又は電池などの電源は「装置外部からのエネルギーや作用物質の供給」又は「装置内部の作用物質消耗による交換」を伴わなければ、永続的に電気エネルギーを発生させることができないという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
電気エネルギーと熱エネルギーの相互変換作用という物質特性を有するタングステと銅、アルミなどの導電性の高い金属、又は炭素同素体などの炭素系良導体を、粉末状、又は溶液状に加工して適切な量と比率で、構成物質に偏りが無いように混ぜ合わせる。
(対象となる物質の化学組成が同等であれば、固体、液体などの状態は限定されない)
この混合物を発電装置内に封入し、一時的に外部電源から電気エネルギーを供給(通電)、又は外部熱源から熱エネルギーを供給(加熱)する。
すると当該混合物は、装置内で発熱と発電が同時に起こる状態(電気エネルギーと熱エネルギーの相互変換が行われている状態)となる。
この「タングステンと良導体の混合物」の化学反応(エネルギー相互変換作用)を利用して発電する方法によって、課題を解決する。
又、この方法を用いることで発電装置(電源)だけでなく加熱装置(熱源)としても応用できる。
さらに、発電量と発熱量が一定以上発生すると、光エネルギーが発生するため、照明装置(光源)としても応用できる。