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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025009632
(43)【公開日】2025-01-20
(54)【発明の名称】箔状物の表面検査システム
(51)【国際特許分類】
   G01N 21/88 20060101AFI20250109BHJP
【FI】
G01N21/88 Z
【審査請求】有
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023132999
(22)【出願日】2023-08-17
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-12-06
(31)【優先権主張番号】112125050
(32)【優先日】2023-07-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】520273991
【氏名又は名称】開必拓數據股▲分▼有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】522454998
【氏名又は名称】孫逢佐
(71)【出願人】
【識別番号】522455009
【氏名又は名称】葉怡▲テイ▼
(71)【出願人】
【識別番号】522455010
【氏名又は名称】孫逢佑
(74)【代理人】
【識別番号】100201329
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 真二郎
(74)【代理人】
【識別番号】100167601
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 信之
(74)【代理人】
【識別番号】100220917
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 忠大
(72)【発明者】
【氏名】孫逢佐
(72)【発明者】
【氏名】葉怡▲テイ▼
(72)【発明者】
【氏名】孫逢佑
(72)【発明者】
【氏名】陳廷清
(72)【発明者】
【氏名】張惠普
(72)【発明者】
【氏名】黄俊堂
【テーマコード(参考)】
2G051
【Fターム(参考)】
2G051AA90
2G051AB07
2G051AB08
2G051BA02
2G051CA08
2G051CB01
(57)【要約】
【課題】箔状物の表面検査システムを提供する。
【解決手段】本発明は、主に箔状物の表面検査システムが開示され、それは主に頂部開口と底部開口とを有する組合せ式箱体と、前記組合せ式箱体内に設置された複数個の光源及び複数個のマシンビジョン装置とを備える。正常動作時、箔状物を前記組合せ式箱体に前記頂部開口を通して進入させ、この時、前記複数個のマシンビジョン装置は、前記複数個の光源に合わせて前記箔状物の2個の表面に対して瑕疵検出及び破損検出を行う。検出完了後、前記箔状物を前記底部開口を通して前記組合せ式箱体から離脱させる。本発明の設計によれば、前記組合せ式箱体は、第1箱体と、第2箱体と、第1箱体と前記第2箱体とを連接する枢着組立体とを含む。このように設計することで、前記箔状物に異常状態が現出される時、前記第2箱体が固定された場合に、前記第1箱体を所定角度回転させ、前記組合せ式箱体を開放状態に呈示させることができ、前記箔状物の異常状態を容易に検視して排除し得る。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
組合せ式箱体と、第1光源と、第2光源と、第1マシンビジョン装置と、第2マシンビジョン装置とを備える箔状物の表面検査システムであって、
前記組合せ式箱体は、頂部開口と、底部開口とを有し、箔状物を前記組合せ式箱体に前記頂部開口を通して進入させると共に、前記底部開口を通して前記組合せ式箱体から離脱させ、
前記組合せ式箱体は、第1箱体と、第2箱体と、前記第1箱体と前記第2箱体とを連接する枢着組立体とを含み、
前記第1光源は、前記第1箱体内に設置され、かつ第1設置高さを有し、
前記第2光源は、前記第2箱体内に設置され、かつ同様に前記第1設置高さを有し、
前記第1マシンビジョン装置は、前記第1箱体内に設置され、かつ前記第1設置高さよりも高い第2設置高さを有し、
前記第2マシンビジョン装置は、前記第2箱体内に設置され、かつ同様に前記第2設置高さを有し、
前記第2箱体が固定された場合に、前記第1箱体に力を加えることで、前記第1箱体を前記枢着組立体を軸心として所定角度回転させるに従って、前記組合せ式箱体を開放状態に呈示させ、
前記第1箱体が固定された場合に、前記第2箱体に力を加えることで、前記第2箱体を前記枢着組立体を軸心として所定角度回転させ、同様に前記組合せ式箱体を前記開放状態に呈示させることを特徴とする、箔状物の表面検査システム。
【請求項2】
前記箔状物は、金属箔、柔軟性基材、紙及び接着層が被覆された柔軟性基材からなる群より選択される任意の一つであることを特徴とする、請求項1に記載の箔状物の表面検査システム。
【請求項3】
前記第2箱体内に設置され、かつ前記第2設置高さよりも低い第3設置高さを有する第3光源と、前記第1箱体内に設置され、かつ前記第3光源と相対する第3マシンビジョン装置と、前記第1箱体内に設置され、かつ前記第3マシンビジョン装置と前記第1マシンビジョン装置との間に位置する電源供給装置とをさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の箔状物の表面検査システム。
【請求項4】
前記第1箱体は、その前側に第1凹溝が設けられた第1フレームと、前記第1フレームの第1側辺に連接された第1側板と、前記第1フレームの頂側に連接され、かつその一側辺に第2凹溝を有する第1頂板と、前記第1フレームの底側に連接され、かつその一側辺に第3凹溝を有する第1底板と、前記第1フレームの前側に連接され、かつその一側辺に前記第1凹溝に対面する第4凹溝を有する第1前面板と、前記第1フレームの後側に連接され、かつ第1開口及び第2開口を有する第1後面板と、前記第1フレーム内に設置され、前記第1光源をその上に設置するために供される第1支持板と、前記第1フレーム内に設置され、前記第1マシンビジョン装置をその上に設置するために供される第2支持板と、前記第1フレーム内に設置され、前記電源供給装置をその上に設置するために供される第3支持板と、前記第1フレーム内に設置され、前記第3マシンビジョン装置をその上に設置するために供される第4支持板と、前記第1フレーム内に設置され、前記第1フレームの底部に位置し、かつ前記第1支持板の前記第3凹溝に近接して配置された第5支持板とを含むことを特徴とする、請求項3に記載の箔状物の表面検査システム。
【請求項5】
前記第2箱体は、その前側に第5凹溝が設けられた第2フレームと、前記第2フレームの第1側辺に連接された第2側板と、前記第2フレームの頂側に連接され、かつその一側辺に第6凹溝を有する第2頂板と、前記第2フレームの底側に連接され、かつその一側辺に第7凹溝を有する第2底板と、前記第2フレームの前側に連接され、かつその一側辺に前記第5凹溝に対面する第8凹溝を有する第2前面板と、前記第2フレームの後側に連接された第2後面板と、前記第2フレーム内に設置され、前記第2光源をその上に設置するために供される第6支持板と、前記第2フレーム内に設置され、前記第2マシンビジョン装置をその上に設置するために供される第7支持板と、前記第2フレーム内に設置され、前記第2フレームの底部に位置し、かつ前記第2底板の前記第7凹溝に近接して配置された第8支持板とを含み、前記第5凹溝と前記第1凹溝とからなされる凹溝は、ロック組立体をその内に設置するように供され、かつ前記第2フレームの第2側辺が前記第1フレームの第2側辺に接触し、前記第2凹溝と前記第6凹溝とから前記頂部開口がなされ、前記第3凹溝と前記第7凹溝とから前記底部開口がなされ、前記枢着組立体は、前記第2後面板と前記第1後面板とを連接し、前記第3光源は、前記第8支持板の上に設置されることを特徴とする、請求項4に記載の箔状物の表面検査システム。
【請求項6】
前記第8支持板及び前記第5支持板には、いずれも絶縁外層が被覆されることを特徴とする、請求項5に記載の箔状物の表面検査システム。
【請求項7】
前記第1光源は、第1ブラケットと、前記第1ブラケットの上に設置された第1照明装置と、前記第1照明装置を被蓋し、かつ前記第1照明装置の出光面を露出させるための第3開口を有する第1絶縁板と、前記第1ブラケットを被蓋するに従って、前記箔状物と前記第1ブラケットとの接触を防止する第2絶縁板とを含み、前記第1照明装置の第1照明光を前記箔状物の第1表面に所定入射角で照射させることを特徴とする、請求項5に記載の箔状物の表面検査システム。
【請求項8】
前記第2光源は、第2ブラケットと、前記第2ブラケットの上に設置された第2照明装置と、前記第2照明装置を被蓋し、かつ前記第2照明装置の出光面を露出させるための第4開口を有する第3絶縁板と、前記第2ブラケットを被蓋するに従って、前記箔状物と前記第2ブラケットとの接触を防止する第4絶縁板とを含み、前記第2照明装置の第2照明光を前記箔状物の第2表面に前記所定入射角で照射させることを特徴とする、請求項7に記載の箔状物の表面検査システム。
【請求項9】
前記第3光源は、第3ブラケットと、前記第3ブラケットの上に設置された第3照明装置と、前記第3照明装置及び前記第3ブラケットを被蓋し、かつ前記第3照明装置の出光面を露出させるための第5開口を有する第5絶縁板とを含み、前記第3照明装置の第3照明光を前記箔状物の前記第2表面に水平に照射させることを特徴とする、請求項8に記載の箔状物の表面検査システム。
【請求項10】
前記第1マシンビジョン装置と、前記第2マシンビジョン装置と、前記第3マシンビジョン装置とは、いずれも収容体と、前記収容体内に収容された複数個の撮像機と、前記収容体内に収容され、かつ前記複数個の撮像機に電気接続された制御と処理モジュールと、前記収容体内に収容され、かつ前記収容体の複数個の放熱孔に対面する放熱装置と、前記収容体に結合された把手とを含み、かつ各前記撮像機のレンズが前記収容体から露出することを特徴とする、請求項9に記載の箔状物の表面検査システム。
【請求項11】
前記第1箱体内に設置されて第1通信インターフェースを有するアダプタユニットをさらに備え、かつ前記第1通信インターフェースは、前記第1後面板の前記第2開口を通して露出していることを特徴とする、請求項9に記載の箔状物の表面検査システム。
【請求項12】
第2通信インターフェースを有する制御ボックスをさらに備え、かつ前記制御ボックスは、前記第2通信インターフェースと前記第1通信インターフェースとのコミュニケーションに従って、前記アダプタユニットを介して前記第1マシンビジョン装置、前記第2マシンビジョン装置及び前記第3マシンビジョン装置と情報連結されることを特徴とする、請求項11に記載の箔状物の表面検査システム。
【請求項13】
前記電源供給装置は、ハウジング体と、前記ハウジング体内に収容された電源供給回路と、前記ハウジング体内に収容され、かつ前記ハウジング体の複数個の放熱孔に対面する放熱装置と、前記電源供給回路に電気接続された電源スイッチと、前記電源供給回路に電気接続された電源コネクタと、前記ハウジング体に結合された把手とを含み、前記電源スイッチと前記電源コネクタとは、前記第1後面板の前記第1開口を経由して露出することを特徴とする、請求項12に記載の箔状物の表面検査システム。
【請求項14】
前記第1照明装置の第1ハウジング体、前記第2照明装置の第2ハウジング体、前記第3照明装置の第3ハウジング体、3個の前記収容体及び前記ハウジング体には、いずれも耐エッチング保護層が被覆されることを特徴とする、請求項13に記載の箔状物の表面検査システム。
【請求項15】
前記第1箱体内に設置され、かつ前記第1頂板の前記第2凹溝と前記第1底板の前記第3凹溝とに近隣する第1絶縁分離板と、前記第2箱体内に設置され、かつ前記第2頂板の前記第6凹溝に近隣する第2絶縁分離板とをさらに備え、前記第1絶縁分離板は、前記第1マシンビジョン装置の前記複数個のレンズに対面する複数個の第1開孔を有し、前記第2絶縁分離板は、まだ前記第3マシンビジョン装置の前記複数個のレンズに対面する複数個の第2開孔を有し、前記第2絶縁分離板は、前記第2マシンビジョン装置の前記複数個のレンズに対面する複数個の第3開孔を有することを特徴とする、請求項13に記載の箔状物の表面検査システム。
【請求項16】
前記第1箱体内に設置され、前記第1フレームの前記第2側辺に近隣し、前記頂部開口の前口縁に近隣し、かつ前記底部開口の前口縁に近隣する少なくとも1つの第1絶縁アングル鉄材と、前記第1箱体内に設置され、前記第1フレームの前記第2側辺に近隣し、前記頂部開口の後口縁に近隣し、かつ前記底部開口の後口縁に近隣する少なくとも1つの第2絶縁アングル鉄材と、前記第2箱体内に設置され、前記第2フレームの前記第2側辺に近隣し、前記頂部開口の前口縁に近隣し、かつ前記底部開口の前口縁に近隣する少なくとも1つの第3絶縁アングル鉄材と、前記第2箱体内に設置され、前記第2フレームの前記第2側辺に近隣し、前記頂部開口の後口縁に近隣し、かつ前記底部開口の後口縁に近隣する少なくとも1つの第4絶縁アングル鉄材とをさらに備えることを特徴とする、請求項9に記載の箔状物の表面検査システム。
【請求項17】
前記組合せ式箱体の外部または内部に設置される測長器は、前記箔状物に対して長さ計測を行うために用いられ、かつ前記制御ボックスは、前記測長器と電気接続されることを特徴とする、請求項12に記載の箔状物の表面検査システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動光学検査(AOI)の技術分野に係り、特に、箔状物の表面検査システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
アルミニウムでできた箔は、多用途に利用可能な電子アルミニウム箔であり、かつ各種の電子素子の製造に広汎に応用されている。例を挙げて言えば、電子アルミニウム箔は、電解コンデンサーを製造するために用いられる。
【0003】
電解コンデンサーは、電荷を蓄積するために用いられる。そして電子アルミニウム箔は、電解コンデンサーの電極材料として用いることができる。その表面積の大きさは、電解コンデンサーの電荷蓄積能力に直接関係することが分かるはずである。
現在、電子アルミニウム箔の表面積を向上させるための工程は、エッチングと、フォーメーションとを含む。そのうち、エッチング工程は、高純アルミニウム箔を特定の溶液中に電気化学エッチングを受けさせるに従って、アルミニウム箔の表面に大量の微細孔穴を含む微視的粗構造を形成するために用いられる。
その後、フォーメーション工程は、電気化学処理を利用して微視的粗構造を有するアルミニウム箔の表面に緻密な酸化アルミニウム薄膜を形成するに従って、アルミニウムでできた箔を形成する工程である。
【0004】
自動化生産ラインを利用してアルミニウムでできた箔(すなわち、電子アルミニウム箔)を連続的かつバッチ的に大量生産する過程において、原材料、設備状態、環境因素などは、前記微視的粗構造に異なる形式の変化の現出が可能となるに従って、最終製成品のアルミニウムでできた箔の比表面積及び比容積に影響を与え得る。
このため、電子アルミニウム箔の生産及び研究開発において、比表面積及び/または比容積に変化が発生する原因を分析するために、電子アルミニウム箔の微視的形状に対してオンラインリアルタイム観測を行う必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これに鑑み、本願の発明者は、鋭意研究した結果、遂に本発明に係る箔状物の表面検査システムを研究開発して完成させた。
【0006】
本発明の主要な目的は、それは、例えば、アルミニウムでできた箔である箔状物の自動化生産ラインにおいて整合されてもよく、箔状物の微視的形状及び/または欠陥に対してオンラインリアルタイム観測を行うために用いられるに従って、実際の製造工程パラメータ制御に有益な参考データを提供し、金属箔(例えば、アルミニウム箔、銅箔)の生産品質を確保することができる、箔状物の表面検査システムを提供することにある。
本発明の箔状物の表面検査システムは、主に頂部開口と底部開口とを有する組合せ式箱体と、前記組合せ式箱体内に設置された複数個の光源及び複数個のマシンビジョン装置とを備える。正常動作時、箔状物を前記組合せ式箱体に前記頂部開口を通して進入させ、この時、前記複数個のマシンビジョン装置は、前記複数個の光源に合わせて前記箔状物の2個の表面に対して瑕疵検出及び破損検出を行う。検出完了後、前記箔状物を前記底部開口を通して前記組合せ式箱体から離脱させる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、前記組合せ式箱体は、第1箱体と、第2箱体と、第1箱体と前記第2箱体とを連接する枢着組立体とを含む。このように設計することで、前記箔状物に異常状態が現出される時、前記第2箱体が固定された場合に、前記第1箱体を所定角度回転させ、前記組合せ式箱体を開放状態に呈示させることができ、前記箔状物の異常状態を容易に検視して排除し得る。
【0008】
このほか、前記第1箱体と前記第2箱体とには、各々に少なくとも1つの絶縁分離板が設置され、かつ頂部開口及び/または底部開口に近接して配置された内部の金属部材には、いずれも絶縁保護層が被覆される。このように設計することで、前記箔状物が所定移動速度に沿って前記組合せ式箱体に進入・離脱する過程において、前記箔状物は、金属部材に近接して配置されるか、接触しても、点弧発火現象が現れることはない。
【0009】
上記目的を達成するために、本発明は、前記箔状物の表面検査システムの一実施例を提出する。それは、組合せ式箱体と、第1光源と、第2光源と、第1マシンビジョン装置と、第2マシンビジョン装置とを備え、組合せ式箱体は、頂部開口と、底部開口とを有し、箔状物を前記組合せ式箱体に前記頂部開口を通して進入させると共に、前記底部開口を通して前記組合せ式箱体から離脱させ、そのうち、前記組合せ式箱体は、第1箱体と、第2箱体と、第1箱体と前記第2箱体とを連接する枢着組立体とを含み、第1光源は、前記第1箱体内に設置され、かつ第1設置高さを有し、第2光源は、前記第2箱体内に設置され、かつ同様に前記第1設置高さを有し、第1マシンビジョン装置は、前記第1箱体内に設置され、かつ前記第1設置高さよりも高い第2設置高さを有し、第2マシンビジョン装置は、前記第2箱体内に設置され、かつ同様に前記第2設置高さを有し、そのうち、前記第2箱体が固定された場合に、前記第1箱体に力を加えることで、前記第1箱体を前記枢着組立体を軸心として所定角度回転させるに従って、前記組合せ式箱体を開放状態に呈示させ、そのうち、前記第1箱体が固定された場合に、前記第2箱体に力を加えることで、前記第2箱体を前記枢着組立体を軸心として所定角度回転させ、同様に前記組合せ式箱体を前記開放状態に呈示させる。
【0010】
本発明の一実施例において、前記箔状物は、金属箔、柔軟性基材、紙及び接着層が被覆された柔軟性基材からなる群より選択される任意の一つである。
【0011】
本発明の実行可能な実施例において、本発明に係る箔状物の表面検査システムは、前記第2箱体内に設置され、かつ前記第2設置高さよりも低い第3設置高さを有する第3光源と、前記第1箱体内に設置され、かつ前記第3光源と相対する第3マシンビジョン装置と、前記第1箱体内に設置され、かつ前記第3マシンビジョン装置と前記第1マシンビジョン装置との間に位置する電源供給装置とをさらに備える。
【0012】
本発明の一実施例において、前記第1箱体は、その前側に第1凹溝が設けられた第1フレームと、前記第1フレームの第1側辺に連接された第1側板と、前記第1フレームの頂側に連接され、かつその一側辺に第2凹溝を有する第1頂板と、前記第1フレームの底側に連接され、かつその一側辺に第3凹溝を有する第1底板と、前記第1フレームの前側に連接され、かつその一側辺に前記第1凹溝に対面する第4凹溝を有する第1前面板と、前記第1フレームの後側に連接され、かつ第1開口及び第2開口を有する第1後面板と、前記第1フレーム内に設置され、前記第1光源をその上に設置するために供される第1支持板と、前記第1フレーム内に設置され、前記第1マシンビジョン装置をその上に設置するために供される第2支持板と、前記第1フレーム内に設置され、前記電源供給装置をその上に設置するために供される第3支持板と、前記第1フレーム内に設置され、前記第3マシンビジョン装置をその上に設置するために供される第4支持板と、前記第1フレーム内に設置され、前記第1フレームの底部に位置し、かつ前記第1支持板の前記第3凹溝に近接して配置された第5支持板とを含む。
【0013】
本発明の一実施例において、前記第2箱体は、その前側に第5凹溝が設けられた第2フレームと、前記第2フレームの第1側辺に連接された第2側板と、前記第2フレームの頂側に連接され、かつその一側辺に第6凹溝を有する第2頂板と、前記第2フレームの底側に連接され、かつその一側辺に第7凹溝を有する第2底板と、前記第2フレームの前側に連接され、かつその一側辺に前記第5凹溝に対面する第8凹溝を有する第2前面板と、前記第2フレームの後側に連接された第2後面板と、前記第2フレーム内に設置され、前記第2光源をその上に設置するために供される第6支持板と、前記第2フレーム内に設置され、前記第2マシンビジョン装置をその上に設置するために供される第7支持板と、前記第2フレーム内に設置され、前記第2フレームの底部に位置し、かつ前記第2底板の前記第7凹溝に近接して配置された第8支持板とを含み、そのうち、前記第5凹溝と前記第1凹溝とからなされる凹溝は、ロック組立体をその内に設置するように供され、かつ前記第2フレームの第2側辺が前記第1フレームの第2側辺に接触し、そのうち、前記第2凹溝と前記第6凹溝とから前記頂部開口がなされ、そのうち、前記第3凹溝と前記第7凹溝とから前記底部開口がなされ、そのうち、前記枢着組立体は、前記第2後面板と前記第1後面板とを連接し、そのうち、前記第3光源は、前記第8支持板の上に設置され、かつ前記第8支持板及び前記第5支持板には、いずれも絶縁外層が被覆される。
【0014】
本発明の一実施例において、前記第1光源は、第1ブラケットと、前記第1ブラケットの上に設置された第1照明装置と、前記第1照明装置を被蓋し、かつ前記第1照明装置の出光面を露出させるための第3開口を有する第1絶縁板と、前記第1ブラケットを被蓋するに従って、前記箔状物と前記第1ブラケットとの接触を防止する第2絶縁板とを含み、前記第1照明装置の第1照明光を前記箔状物の第1表面に所定入射角で照射させる。
【0015】
本発明の一実施例において、前記第2光源は、第2ブラケットと、前記第2ブラケットの上に設置された第2照明装置と、前記第2照明装置を被蓋し、かつ前記第2照明装置の出光面を露出させるための第4開口を有する第3絶縁板と、前記第2ブラケットを被蓋するに従って、前記箔状物と前記第2ブラケットとの接触を防止する第4絶縁板とを含み、前記第2照明装置の第2照明光を前記箔状物の第2表面に前記所定入射角で照射させる。
【0016】
本発明の一実施例において、前記第3光源は、第3ブラケットと、前記第3ブラケットの上に設置された第3照明装置と、前記第3照明装置及び前記第3ブラケットを被蓋し、かつ前記第3照明装置の出光面を露出させるための第5開口を有する第5絶縁板とを含み、前記第3照明装置の第3照明光を前記箔状物の前記第2表面に水平に照射させる。
【0017】
本発明の一実施例において、前記第1マシンビジョン装置と、前記第2マシンビジョン装置と、前記第3マシンビジョン装置とは、いずれも収容体と、前記収容体内に収容された複数個の撮像機と、前記収容体内に収容され、かつ前記複数個の撮像機に電気接続された制御と処理モジュールと、前記収容体内に収容され、かつ前記収容体の複数個の放熱孔に対面する放熱装置と、前記収容体に結合された把手とを含み、かつ各前記撮像機のレンズが前記収容体から露出する。
【0018】
本発明の一実施例において、前記第1箱体内に設置されて第1通信インターフェースを有するアダプタユニットをさらに備え、かつ前記第1通信インターフェースは、前記第1後面板の前記第2開口を経由して露出する。
【0019】
本発明の一実施例において、制御ボックスは、第2通信インターフェースを有し、かつそれは、前記第2通信インターフェースと前記第1通信インターフェースとのコミュニケーションに従って、前記アダプタユニットを介して前記第1マシンビジョン装置、前記第2マシンビジョン装置及び前記第3マシンビジョン装置と情報連結される。
【0020】
本発明の一実施例において、前記電源供給装置は、ハウジング体と、前記ハウジング体内に収容された電源供給回路と、前記ハウジング体内に収容され、かつ前記ハウジング体の複数個の放熱孔に対面する放熱装置と、前記電源供給回路に電気接続された電源スイッチと、前記電源供給回路に電気接続された電源コネクタと、前記ハウジング体に結合された把手とを含み、そのうち、前記電源スイッチと前記電源コネクタとは、前記第1後面板の前記第1開口を経由して露出する。
【0021】
本発明の一実施例において、前記第1照明装置の第1ハウジング体、前記第2照明装置の第2ハウジング体、前記第2照明装置の第3ハウジング体、3個の前記収容体及び前記ハウジング体には、いずれも耐エッチング保護層が被覆される。
【0022】
本発明の実行可能な一実施例において、本発明に係る箔状物の表面検査システムは、前記第1箱体内に設置され、かつ前記第1頂板の前記第2凹溝と前記第1底板の前記第3凹溝とに近隣する第1絶縁分離板と、前記第2箱体内に設置され、かつ前記第2頂板の前記第6凹溝に近隣する第2絶縁分離板とをさらに備え、そのうち、前記第1絶縁分離板は、前記第1マシンビジョン装置の前記複数個のレンズに対面する複数個の第1開孔を有し、そのうち、前記第2絶縁分離板は、まだ前記第3マシンビジョン装置の前記複数個のレンズに対面する複数個の第2開孔を有し、そのうち、前記第2絶縁分離板は、前記第2マシンビジョン装置の前記複数個のレンズに対面する複数個の第3開孔を有する。
【0023】
本発明の別の実行可能な実施例において、本発明に係る箔状物の表面検査システムは、前記第1箱体内に設置され、前記第1フレームの前記第2側辺に近隣し、前記頂部開口の前口縁に近隣し、かつ前記底部開口の前口縁に近隣する少なくとも1つの第1絶縁アングル鉄材と、前記第1箱体内に設置され、前記第1フレームの前記第2側辺に近隣し、前記頂部開口の後口縁に近隣し、かつ前記底部開口の後口縁に近隣する少なくとも1つの第2絶縁アングル鉄材と、前記第2箱体内に設置され、前記第2フレームの前記第2側辺に近隣し、前記頂部開口の前口縁に近隣し、かつ前記底部開口の前口縁に近隣する少なくとも1つの第3絶縁アングル鉄材と、前記第2箱体内に設置され、前記第2フレームの前記第2側辺に近隣し、前記頂部開口の後口縁に近隣し、かつ前記底部開口の後口縁に近隣する少なくとも1つの第4絶縁アングル鉄材とをさらに備える。
【0024】
本発明の一実施例において、測長器は、前記組合せ式箱体の外部または内部に設置され、前記箔状物に対して長さ計測を行うために用いられ、かつ前記制御ボックスは、前記測長器と電気接続される。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、前記組合せ式箱体は、第1箱体と、第2箱体と、第1箱体と前記第2箱体とを連接する枢着組立体とを含む。このように設計することで、前記箔状物に異常状態が現出される時、前記第2箱体が固定された場合に、前記第1箱体を所定角度回転させ、前記組合せ式箱体を開放状態に呈示させることができて、前記箔状物の異常状態を容易に検視して排除し得る。
勿論、前記第1箱体が固定された場合に、前記第2箱体を所定角度回転させ、前記組合せ式箱体を開放状態に呈示させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1A】本発明に係る箔状物の表面検査システムの第1斜視図である。
図1B】本発明の箔状物の表面検査システムの第2斜視図である。
図2】本発明の箔状物の表面検査システムの第1操作態様図である。
図3A】第1箱体の第1斜視図である。
図3B】第1箱体の第2斜視図である。
図4A】第2箱体の第1斜視図である。
図4B】第2箱体の第2斜視図である。
図5A】第1箱体の第1分解斜視図である。
図5B】第1箱体の第2分解斜視図である。
図6A】第2箱体の第1分解斜視図である。
図6B】第2箱体の第2分解斜視図である。
図7A】組合せ式箱体内の多数個の光源及び多数個のマシンビジョン装置の第1斜視図である。
図7B】組合せ式箱体内の多数個の光源及び多数個のマシンビジョン装置の第2斜視図である。
図8A】本発明の箔状物の表面検査システムの第2操作態様図である。
図8B】本発明の箔状物の表面検査システムの第3操作態様図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明に係る箔状物の表面検査システムをより明瞭に記述するために、添付した図面を参照しながら、本発明の好適な実施例について以下に詳述する。
【0028】
本発明は、一種の箔状物の表面検査システムを提供する。
本発明に係る箔状物の表面検査システムは、例えば、アルミニウムでできた箔である箔状物の自動化生産ラインにおいて整合されてもよく、箔状物の微視的形状及び/または欠陥に対してオンラインリアルタイム観測を行うために用いられるに従って、実際の製造工程パラメータ制御に有益な参考データを提供し、金属箔(例えば、アルミニウム箔、銅箔)の生産品質を確保することができる。
可能な応用において、本発明の箔状物の表面検査システムは、その他の金属箔、柔軟性基材、紙または接着層が被覆された柔軟性基材に対して瑕疵検出を行うように使用されてもよい。
言い換えれば、箔状物は、金属箔、柔軟性基材、紙、接着層が被覆された柔軟性基材であってもよいが、これらに限定されない。
【0029】
それぞれ本発明に係る箔状物の表面検査システムの第1斜視図及び第2斜視図を示す図1A及び図1Bを参照して説明する。
図1A及び図1Bに示すように、本発明の箔状物の表面検査システム1は、主に頂部開口10TOと、底部開口10BOとを有する組合せ式箱体10を備える。
前記組合せ式箱体10には、複数個の光源と、複数個のマシンビジョン装置とが設けられる。
正常動作時、箔状物を前記組合せ式箱体10に前記頂部開口10TOを通して進入させる。
この時、前記複数個のマシンビジョン装置は、前記複数個の光源に合わせて前記箔状物の2個の表面に対して瑕疵検出及び破損検出を行う。
検出完了後、前記箔状物を前記底部開口10BOを通して前記組合せ式箱体10から離脱させる。
【0030】
図2は、本発明の箔状物の表面検査システムの第1操作態様図である。
本発明によれば、前記組合せ式箱体10は、第1箱体11と、第2箱体12と、第1箱体11と前記第2箱体12とを連接する枢着組立体1Pとを含む。
このように設計することで、前記箔状物に異常状態が現出される時、前記第2箱体12が固定された場合に、前記第1箱体11を所定角度回転させ、前記組合せ式箱体10を開放状態に呈示させることができて、前記箔状物の異常状態を容易に検視して排除し得る。
勿論、前記第1箱体11が固定された場合に、前記第2箱体12を所定角度回転させ、前記組合せ式箱体10を開放状態に呈示させることもできる。
【0031】
図3A及び図3Bは、第1箱体11の第1斜視図及び第2斜視図である。
図1A図1B図3A及び図3Bに示すように、前記第1箱体11は、前側に第1凹溝111が設けられた第1フレーム11Fと、前記第1フレーム11Fの第1側辺に連接された第1側板11FSと、前記第1フレーム11Fの頂側に連接された第1頂板11FTと、前記第1フレーム11Fの底側に連接された第1底板11FBと、前記第1フレーム11Fの前側に連接された第1前面板11FFと、前記第1フレーム11Fの後側に連接された第1後面板11FRとを含む。
そのうち、前記第1頂板11FTの一側辺に第2凹溝を有し、前記第1底板11FBの一側辺に第3凹溝を有し、前記第1前面板11FFの一側辺に前記第1凹溝111に対面する第4凹溝を有し、かつ前記第1後面板11FRは、第1開口及び第2開口を有する。
【0032】
図4A及び図4Bは、第2箱体12の第1斜視図及び第2斜視図である。
図1A図1B図4A及び図4Bに示すように、前記第2箱体12は、前側に第5凹溝121が設けられた第2フレーム12Fと、前記第2フレーム12Fの第1側辺に連接された第2側板12FSと、前記第2フレーム12Fの頂側に連接された第2頂板12FTと、前記第2フレーム12Fの底側に連接された第2底板12FBと、前記第2フレーム12Fの前側に連接された第2前面板12FFと、前記第2フレーム12Fの後側に連接された第2後面板12FRとを含む。
そのうち、前記第2頂板12FTの一側辺に第6凹溝を有し、前記第2底板12FBの一側辺に第7凹溝を有し、前記第2フレーム12Fの第2側辺が前記第1フレーム11Fの第2側辺に接触し、前記第5凹溝121と前記第1凹溝111とからなされる凹溝は、ロック組立体11Mをその内に設置するように供される。
なお、前記第2頂板12FTの前記第6凹溝と前記第1頂板11FTの前記第2凹溝とから一緒に前記頂部開口10TOがなされる。
対応的に、前記第2底板12FBの前記第7凹溝と前記第1底板11FBの前記第3凹溝とから一緒に前記底部開口10BOがなされる。
さらに、前記第2前面板12FFの一側辺に前記第5凹溝121に対面する第8凹溝を有する。かつ前記枢着組立体1Pは、前記第2後面板12FRと前記第1後面板11FRとを連接する。
【0033】
図5A及び図5Bは、第1箱体11の第1分解斜視図及び第2分解斜視図である。
図3A図3B図5A及び図5Bに示すように、前記第1箱体11内に第1光源L1と第1マシンビジョン装置C1とが設けられ、かつ前記第2箱体12内に第2光源L2と第2マシンビジョン装置C2とが設けられる。
より詳細に説明すると、前記第1光源L1は、第1支持板SP1を介して前記第1フレーム11F内に設置され、かつ第1設置高さを有する。
なお、前記第1マシンビジョン装置C1は、第2支持板SP2を介して前記第1フレーム11F内に設置され、かつ前記第1設置高さよりも高い第2設置高さを有する。
このほか、前記第1フレーム11F内に、まだ第3支持板SP3と、第4支持板SP4と、第5支持板SP5とが設けられる。そのうち、前記第5支持板SP5は、前記第1フレーム11Fの底部に位置し、かつ前記第1底板11FBの前記第3凹溝に近接して配置される。
【0034】
図6A及び図6Bは、第2箱体12の第1分解斜視図及び第2分解斜視図である。
図4A図4B図6A及び図6Bに示すように、前記第2箱体12内に第2光源L2と第2マシンビジョン装置C2とが設けられる。
より詳細に説明すると、前記第2光源L2は、第6支持板SP6を介して前記第2フレーム12F内に設置され、かつ同様に前記第1設置高さを有する。
一方、前記第2マシンビジョン装置C2は、第7支持板SP7を介して前記第2フレーム12F内に設置され、かつ同様に前記第2設置高さを有する。
このほか、前記第1フレーム11F内に、まだ第8支持板SP8が設けられる。そのうち、前記第8支持板SP8は、前記第2フレーム12Fの底部に位置し、かつ前記第2底板12FBの前記第7凹溝に近接して配置される。
【0035】
図7A及び図7Bは、前記組合せ式箱体10内の多数個の光源及び多数個のマシンビジョン装置の第1斜視図及び第2斜視図である。
本発明の設計によれば、前記第1光源L1は、第1ブラケットL11と、第1照明装置L12と、第1絶縁板IP1と、第2絶縁板IP2とを含む。
そのうち、前記第1照明装置L12は、前記第1ブラケットL11の上に設置され、かつ傾斜角度を有するに従って、第1照明光を前記箔状物の第1表面に所定入射角で照射させるように提供される。
こうして、前記第1照明光の照明下で、前記第1マシンビジョン装置C1は、前記第1表面に対して瑕疵検出作業を行うことが可能となる。相対的に、前記第2光源L2は、第2ブラケットL21と、第2照明装置L22と、第3絶縁板IP3と、第4絶縁板IP4とを含む。
そのうち、前記第2照明装置L22は、前記第2ブラケットL21の上に設置され、かつ同様に前記傾斜角度を有するに従って、第2照明光を前記箔状物の第2表面に前記所定入射角で照射させるように提供される。
こうして、前記第2照明光の照明下で、前記第2マシンビジョン装置C2は、前記第2表面に対して瑕疵検出作業を行うことが可能となる。
【0036】
注意に値するのは、前記第1絶縁板IP1は、前記第1照明装置L12を被蓋し、かつ前記第1照明装置L12の出光面を露出させるための第3開口を有する。
なお、前記第2絶縁板IP2は、前記第1ブラケットL11を被蓋するに従って、前記箔状物と前記第1ブラケットL11との接触を防止する。
同様に、前記第3絶縁板IP3は、前記第2照明装置L22を被蓋し、かつ前記第2照明装置L22の出光面を露出させるための第4開口を有する。
なお、前記第4絶縁板IP4は、前記第2ブラケットL21を被蓋するに従って、前記箔状物と前記第2ブラケットL21との接触を防止する。
本発明において、前記第1絶縁板IP1、前記第2絶縁板IP2、前記第3絶縁板IP3及び前記第4絶縁板IP4は、前記箔状物と前記第1箱体11内の金属部材との接触を防止するために用いられるに従って、前記箔状物は、金属部材に近接して配置されるか、接触しても、点弧発火現象が現れることはない。
【0037】
補足説明すると、前記第1マシンビジョン装置C1は、第1収容体C11と、前記第1収容体C11内に設置された複数個の第1撮像機C12と、前記第1収容体C11内に設置された第1制御と処理モジュールと、前記第1収容体C11内に設置された第1放熱装置と、前記第1収容体C11に結合された第1把手C13とを含む。
そのうち、各前記第1撮像機C12のレンズが前記第1収容体C11から露出し、かつ前記第1放熱装置は、前記第1収容体C11の複数個の放熱孔に対面する。
同様に、前記第2マシンビジョン装置C2は、第2収容体C21と、前記第2収容体C21内に設置された複数個の第2撮像機C22と、前記第2収容体C21内に設置された第2制御と処理モジュールと、前記第2収容体C21内に設置された第2放熱装置と、前記第2収容体C21に結合された第2把手C23とを含む。
そのうち、各前記第2撮像機C22のレンズが前記第2収容体C21から露出し、かつ前記第2放熱装置は、前記第2収容体C21の複数個の放熱孔に対面する。
【0038】
さらに、前記第2箱体12内に、まだ第3光源L3が設けられ、かつ前記第1箱体11内に、まだ第3マシンビジョン装置C3が設けられる。
そのうち、前記第3光源L3は、前記第8支持板SP8を介して前記第2フレーム12F内に設置され、かつ前記第2設置高さよりも低い第3設置高さを有する。
なお、前記第3光源L3は、第3ブラケットL31と、第3照明装置L32と、第5絶縁板IP5とを含む。
そのうち、前記第3照明装置L32は、前記第3ブラケットL31の上に設置されるに従って、第3照明光を前記箔状物の前記第2表面に水平に照射させるように提供される。
一方、前記第3マシンビジョン装置C3は、前記第4支持板SP4を介して前記第1フレーム11F内に設置され、かつ前記第3光源L3と相対する。
このように設計することで、前記第3照明光の照射下で、前記第3マシンビジョン装置C3は、前記箔状物に破損、孔穴などの瑕疵を含有するか否かを検査することが可能となる。
補足説明をすると、前記第5絶縁板IP5は、前記第3照明装置L32及び前記第3ブラケットL31を被蓋し、かつ前記第3照明装置L32の出光面を露出させるための第5開口を有する。
同様に、前記第5絶縁板IP5は、前記箔状物が金属部材に近接して配置されるか、接触することにより現れる点弧発火現象を防止するために用いられる。
【0039】
補足説明をすると、前記第3マシンビジョン装置C3は、第3収容体C31と、前記第3収容体C31内に設置された複数個の第3撮像機C32と、前記第3収容体C31内に設置された第3制御と処理モジュールと、前記第3収容体C31内に設置された第3放熱装置と、前記第3収容体C31に結合された第3把手C33とを含む。
そのうち、各前記第3撮像機C32のレンズが前記第3収容体C31から露出し、かつ前記第3放熱装置は、前記第3収容体C31の複数個の放熱孔に対面する。
なお、前記第1箱体11内に、さらに第1絶縁分離板IS1が設けられ、かつ前記第2箱体12内に、さらに第2絶縁分離板IS2が設けられる。
図示のように、前記第1絶縁分離板IS1は、前記第1頂板11FTの前記第2凹溝と前記第1底板11FBの前記第3凹溝とに近隣する。
なお、前記第1絶縁分離板IS1は、前記第1マシンビジョン装置C1の前記複数個のレンズに対面する複数個の第1開孔を有する。
一方、前記第2絶縁分離板IS2は、前記第2頂板12FTの前記第6凹溝に近隣し、かつそれは、前記第3マシンビジョン装置C3の前記複数個のレンズに対面する複数個の第2開孔を有すると共に、前記第2マシンビジョン装置C2の前記複数個のレンズに対面する複数個の第3開孔を有する。
【0040】
実際の応用において、アダプタユニット1Tは、前記第1箱体11内に設置され、かつ前記第1後面板11FRの前記第2開口を経由して露出する第1通信インターフェースを有する。
なお、制御ボックス1Cは、第2通信インターフェース1C1を有する。
それは、前記第2通信インターフェース1C1と前記第1通信インターフェースとのコミュニケーションに従って、前記アダプタユニット1Tを介して前記第1マシンビジョン装置C1、前記第2マシンビジョン装置C2及び前記第3マシンビジョン装置C3と情報連結される。
さらに、測長器は、前記組合せ式箱体10の外部または内部に設置され、前記箔状物に対して長さ計測を行うために用いられ、かつ前記制御ボックス1Cは、前記測長器と電気接続される。
【0041】
このほか、電源供給装置P1は、前記第3支持板SP3を介して前記第1箱体11内に設置され、かつ前記第3マシンビジョン装置C3と前記第1マシンビジョン装置C1との間に位置する。
図示したように、前記電源供給装置P1は、ハウジング体P11と、前記ハウジング体P11内に収容された電源供給回路と、放熱装置と、電源スイッチP12と、電源コネクタP13と、前記ハウジング体P11に結合された把手P14とを含む。
そのうち、前記電源スイッチP12と前記電源コネクタP13とは、いずれも前記電源供給回路に電気接続されると共に、前記第1後面板11FRの前記第1開口を経由して露出する。
さらに、前記放熱装置は、前記ハウジング体P11内に収容され、かつ前記ハウジング体P11の複数個の放熱孔に対面する。
【0042】
前記箔状物が前記組合せ式箱体10内に金属部材に近接して配置されか、接触することにより点弧発火現象が現れないように十分に保護するために、前記第8支持板SP8及び前記第5支持板SP5には、いずれも絶縁外層が被覆される。
それ以外は、前記組合せ式箱体10内に、まだ少なくとも1つの第1絶縁アングル鉄材IF1と、少なくとも1つの第2絶縁アングル鉄材IF2と、少なくとも1つの第3絶縁アングル鉄材IF3と、少なくとも1つの第4絶縁アングル鉄材IF4とが設けられる。
図示したように、前記少なくとも1つの第1絶縁アングル鉄材IF1は、前記第1箱体11内に設置され、前記第1フレーム11Fの前記第2側辺に近隣し、前記頂部開口10TOの前口縁に近隣し、かつ前記底部開口10BOの前口縁に近隣する。
なお、前記少なくとも1つの第2絶縁アングル鉄材IF2は、前記第1箱体11内に設置され、前記第1フレーム11Fの前記第2側辺に近隣し、前記頂部開口10TOの後口縁に近隣し、かつ前記底部開口10BOの後口縁に近隣する。
一方、前記少なくとも1つの第3絶縁アングル鉄材IF3は、前記第2箱体12内に設置され、前記第2フレーム12Fの前記第2側辺に近隣し、前記頂部開口10TOの前口縁に近隣し、かつ前記底部開口10BOの前口縁に近隣する。
さらに、前記少なくとも1つの第4絶縁アングル鉄材IF4は、前記第2箱体12内に設置され、前記第2フレーム12Fの前記第2側辺に近隣し、前記頂部開口10TOの後口縁に近隣し、かつ前記底部開口10BOの後口縁に近隣する。
【0043】
このほか、電子モジュールは、製造工程環境のエッチング気体・液体による侵食に対して抵抗できるように十分に保護するために、前記第1照明装置L12の第1ハウジング体、前記第2照明装置L22の第2ハウジング体、前記第3照明装置L32の第3ハウジング体、前記第1マシンビジョン装置C1の前記第1収容体C11、前記第2マシンビジョン装置C2の前記第2収容体C21、前記第3マシンビジョン装置C3の前記第3収容体C31及び前記電源供給装置P1の前記ハウジング体P11には、いずれも耐エッチング保護層が被覆される。
【0044】
図8A及び図8Bは、本発明の箔状物の表面検査システムの第2操作態様図及び第3操作態様図である。
図8Aに示すように、実務応用において、前記第2箱体12から前記第2前面板12FFを取り外すことができ、次に前記第1マシンビジョン装置C1の前記第1把手C13に力を加えるに従って、前記第1マシンビジョン装置C1を前記第1箱体11から引き出す。
一方、図8Bに示すように、実務応用において、前記第1箱体11から前記第1後面板11FRを取り外すことができ、次に前記第2マシンビジョン装置C2の前記第2把手C23に力を加えるに従って、前記第2マシンビジョン装置C2を前記第2箱体12から引き出す。
言い換えれば、本発明の箔状物の表面検査システム1は、まだ内部の電子装置・モジュールを引き出して交換しやすい利点がある。
【0045】
以上のように、本発明が提出した一種の箔状物の表面検査システムを既に十分かつ明瞭に説明してきた。
強調すべき点は、上記の詳細な説明は、本発明の実行可能な実施例を具体的に説明したものであって、本発明の特許範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。本発明の創作の技術的精神を逸脱しない限りの実施や変更は、本発明の請求の範囲内に含まれる点である。
【符号の説明】
【0046】
1:箔状物の表面検査システム
10:組合せ式箱体
10TO:頂部開口
10BO:底部開口
11:第1箱体
111:第1凹溝
11M:ロック組立体
11F:第1フレーム
11FS:第1側板
11FT:第1頂板
11FB:第1底板
11FF:第1前面板
11FR:第1後面板
SP1:第1支持板
SP2:第2支持板
SP3:第3支持板
SP4:第4支持板
SP5:第5支持板
12:第2箱体
121:第5凹溝
12F:第2フレーム
12FS:第2側板
12FT:第2頂板
12FB:第2底板
12FF:第2前面板
12FR:第2後面板
SP6:第6支持板
SP7:第7支持板
SP8:第8支持板
1P:枢着組立体
1T:アダプタユニット
1C:制御ボックス
1C1:第2通信インターフェース
L1:第1光源
L11:第1ブラケット
L12:第1照明装置
IP1:第1絶縁板
IP2:第2絶縁板
L2:第2光源
L21:第2ブラケット
L22:第2照明装置
IP3:第3絶縁板
IP4:第4絶縁板
L3:第3光源
L31:第3ブラケット
L32:第3照明装置
IP5:第5絶縁板
C1:第1マシンビジョン装置
C11:第1収容体
C12:第1撮像機
C13:第1把手
C2:第2マシンビジョン装置
C21:第2収容体
C22:第2撮像機
C23:第2把手
C3:第3マシンビジョン装置
C31:第3収容体
C32:第3撮像機
C33:第3把手
P1:電源供給装置
P11:ハウジング体
P12:電源スイッチ
P13:電源コネクタ
P14:把手
IS1:第1絶縁分離板
IS2:第2絶縁分離板
IF1:第1絶縁アングル鉄材
IF2:第2絶縁アングル鉄材
IF3:第3絶縁アングル鉄材
IF4:第4絶縁アングル鉄材
図1A
図1B
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B
図8A
図8B
【手続補正書】
【提出日】2024-10-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
組合せ式箱体と、第1光源と、第2光源と、第1マシンビジョン装置と、第2マシンビジョン装置とを備える箔状物の表面検査システムであって、
前記組合せ式箱体は、頂部開口と、底部開口とを有し、箔状物を前記組合せ式箱体に前記頂部開口を通して進入させると共に、前記底部開口を通して前記組合せ式箱体から離脱させ、
前記組合せ式箱体は、第1箱体と、第2箱体と、前記第1箱体と前記第2箱体とを連接する枢着組立体とを含み、
前記第1光源は、前記第1箱体内に設置され、かつ第1設置高さを有し、
前記第2光源は、前記第2箱体内に設置され、かつ同様に前記第1設置高さを有し、
前記第1マシンビジョン装置は、前記第1箱体内に設置され、かつ前記第1設置高さよりも高い第2設置高さを有し、
前記第2マシンビジョン装置は、前記第2箱体内に設置され、かつ同様に前記第2設置高さを有し、
前記第2箱体が固定された場合に、前記第1箱体に力を加えることで、前記第1箱体を前記枢着組立体を軸心として所定角度回転させるに従って、前記組合せ式箱体を開放状態に呈示させ、
前記第1箱体が固定された場合に、前記第2箱体に力を加えることで、前記第2箱体を前記枢着組立体を軸心として所定角度回転させ、同様に前記組合せ式箱体を前記開放状態に呈示させることを特徴とする、箔状物の表面検査システム。
【請求項2】
前記箔状物は、金属箔、柔軟性基材、紙及び接着層が被覆された柔軟性基材からなる群より選択される任意の一つであることを特徴とする、請求項1に記載の箔状物の表面検査システム。
【請求項3】
前記第2箱体内に設置され、かつ前記第2設置高さよりも低い第3設置高さを有する第3光源と、前記第1箱体内に設置され、かつ前記第3光源と相対する第3マシンビジョン装置と、前記第1箱体内に設置され、かつ前記第3マシンビジョン装置と前記第1マシンビジョン装置との間に位置する電源供給装置とをさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の箔状物の表面検査システム。
【請求項4】
前記第1箱体は、その前側に第1凹溝が設けられた第1フレームと、前記第1フレームの第1側辺に連接された第1側板と、前記第1フレームの頂側に連接され、かつその一側辺に第2凹溝を有する第1頂板と、前記第1フレームの底側に連接され、かつその一側辺に第3凹溝を有する第1底板と、前記第1フレームの前側に連接され、かつその一側辺に前記第1凹溝に対面する第4凹溝を有する第1前面板と、前記第1フレームの後側に連接され、かつ第1開口及び第2開口を有する第1後面板と、前記第1フレーム内に設置され、前記第1光源をその上に設置するために供される第1支持板と、前記第1フレーム内に設置され、前記第1マシンビジョン装置をその上に設置するために供される第2支持板と、前記第1フレーム内に設置され、前記電源供給装置をその上に設置するために供される第3支持板と、前記第1フレーム内に設置され、前記第3マシンビジョン装置をその上に設置するために供される第4支持板と、前記第1フレーム内に設置され、前記第1フレームの底部に位置し、かつ前記第1支持板の前記第3凹溝に近接して配置された第5支持板とを含むことを特徴とする、請求項3に記載の箔状物の表面検査システム。
【請求項5】
前記第2箱体は、その前側に第5凹溝が設けられた第2フレームと、前記第2フレームの第1側辺に連接された第2側板と、前記第2フレームの頂側に連接され、かつその一側辺に第6凹溝を有する第2頂板と、前記第2フレームの底側に連接され、かつその一側辺に第7凹溝を有する第2底板と、前記第2フレームの前側に連接され、かつその一側辺に前記第5凹溝に対面する第8凹溝を有する第2前面板と、前記第2フレームの後側に連接された第2後面板と、前記第2フレーム内に設置され、前記第2光源をその上に設置するために供される第6支持板と、前記第2フレーム内に設置され、前記第2マシンビジョン装置をその上に設置するために供される第7支持板と、前記第2フレーム内に設置され、前記第2フレームの底部に位置し、かつ前記第2底板の前記第7凹溝に近接して配置された第8支持板とを含み、前記第5凹溝と前記第1凹溝とからなされる凹溝は、ロック組立体をその内に設置するように供され、かつ前記第2フレームの第2側辺が前記第1フレームの第2側辺に接触し、前記第2凹溝と前記第6凹溝とから前記頂部開口がなされ、前記第3凹溝と前記第7凹溝とから前記底部開口がなされ、前記枢着組立体は、前記第2後面板と前記第1後面板とを連接し、前記第3光源は、前記第8支持板の上に設置されることを特徴とする、請求項4に記載の箔状物の表面検査システム。
【請求項6】
前記第8支持板及び前記第5支持板には、いずれも絶縁外層が被覆されることを特徴とする、請求項5に記載の箔状物の表面検査システム。
【請求項7】
前記第1光源は、第1ブラケットと、前記第1ブラケットの上に設置された第1照明装置と、前記第1照明装置を被蓋し、かつ前記第1照明装置の出光面を露出させるための第3開口を有する第1絶縁板と、前記第1ブラケットを被蓋するに従って、前記箔状物と前記第1ブラケットとの接触を防止する第2絶縁板とを含み、前記第1照明装置の第1照明光を前記箔状物の第1表面に所定入射角で照射させることを特徴とする、請求項5に記載の箔状物の表面検査システム。
【請求項8】
前記第2光源は、第2ブラケットと、前記第2ブラケットの上に設置された第2照明装置と、前記第2照明装置を被蓋し、かつ前記第2照明装置の出光面を露出させるための第4開口を有する第3絶縁板と、前記第2ブラケットを被蓋するに従って、前記箔状物と前記第2ブラケットとの接触を防止する第4絶縁板とを含み、前記第2照明装置の第2照明光を前記箔状物の第2表面に前記所定入射角で照射させることを特徴とする、請求項7に記載の箔状物の表面検査システム。
【請求項9】
前記第3光源は、第3ブラケットと、前記第3ブラケットの上に設置された第3照明装置と、前記第3照明装置及び前記第3ブラケットを被蓋し、かつ前記第3照明装置の出光面を露出させるための第5開口を有する第5絶縁板とを含み、前記第3照明装置の第3照明光を前記箔状物の前記第2表面に水平に照射させることを特徴とする、請求項8に記載の箔状物の表面検査システム。
【請求項10】
前記第1マシンビジョン装置と、前記第2マシンビジョン装置と、前記第3マシンビジョン装置とは、いずれも収容体と、前記収容体内に収容された複数個の撮像機と、前記収容体内に収容され、かつ前記複数個の撮像機に電気接続された制御と処理モジュールと、前記収容体内に収容され、かつ前記収容体の複数個の放熱孔に対面する放熱装置と、前記収容体に結合された把手とを含み、かつ各前記撮像機のレンズが前記収容体から露出することを特徴とする、請求項9に記載の箔状物の表面検査システム。
【請求項11】
前記第1箱体内に設置されて第1通信インターフェースを有するアダプタユニットをさらに備え、かつ前記第1通信インターフェースは、前記第1後面板の前記第2開口を通して露出していることを特徴とする、請求項10に記載の箔状物の表面検査システム。
【請求項12】
第2通信インターフェースを有する制御ボックスをさらに備え、かつ前記制御ボックスは、前記第2通信インターフェースと前記第1通信インターフェースとのコミュニケーションに従って、前記アダプタユニットを介して前記第1マシンビジョン装置、前記第2マシンビジョン装置及び前記第3マシンビジョン装置と情報連結されることを特徴とする、請求項11に記載の箔状物の表面検査システム。
【請求項13】
前記電源供給装置は、ハウジング体と、前記ハウジング体内に収容された電源供給回路と、前記ハウジング体内に収容され、かつ前記ハウジング体の複数個の放熱孔に対面する放熱装置と、前記電源供給回路に電気接続された電源スイッチと、前記電源供給回路に電気接続された電源コネクタと、前記ハウジング体に結合された把手とを含み、前記電源スイッチと前記電源コネクタとは、前記第1後面板の前記第1開口を経由して露出することを特徴とする、請求項12に記載の箔状物の表面検査システム。
【請求項14】
前記第1照明装置の第1ハウジング体、前記第2照明装置の第2ハウジング体、前記第3照明装置の第3ハウジング体、3個の前記収容体及び前記ハウジング体には、いずれも耐エッチング保護層が被覆されることを特徴とする、請求項13に記載の箔状物の表面検査システム。
【請求項15】
前記第1箱体内に設置され、かつ前記第1頂板の前記第2凹溝と前記第1底板の前記第3凹溝とに近隣する第1絶縁分離板と、前記第2箱体内に設置され、かつ前記第2頂板の前記第6凹溝に近隣する第2絶縁分離板とをさらに備え、前記第1絶縁分離板は、前記第1マシンビジョン装置の前記複数個のレンズに対面する複数個の第1開孔を有し、前記第2絶縁分離板は、まだ前記第3マシンビジョン装置の前記複数個のレンズに対面する複数個の第2開孔を有し、前記第2絶縁分離板は、前記第2マシンビジョン装置の前記複数個のレンズに対面する複数個の第3開孔を有することを特徴とする、請求項13に記載の箔状物の表面検査システム。
【請求項16】
前記第1箱体内に設置され、前記第1フレームの前記第2側辺に近隣し、前記頂部開口の前口縁に近隣し、かつ前記底部開口の前口縁に近隣する少なくとも1つの第1絶縁アングル鉄材と、前記第1箱体内に設置され、前記第1フレームの前記第2側辺に近隣し、前記頂部開口の後口縁に近隣し、かつ前記底部開口の後口縁に近隣する少なくとも1つの第2絶縁アングル鉄材と、前記第2箱体内に設置され、前記第2フレームの前記第2側辺に近隣し、前記頂部開口の前口縁に近隣し、かつ前記底部開口の前口縁に近隣する少なくとも1つの第3絶縁アングル鉄材と、前記第2箱体内に設置され、前記第2フレームの前記第2側辺に近隣し、前記頂部開口の後口縁に近隣し、かつ前記底部開口の後口縁に近隣する少なくとも1つの第4絶縁アングル鉄材とをさらに備えることを特徴とする、請求項9に記載の箔状物の表面検査システム。
【請求項17】
前記組合せ式箱体の外部または内部に設置される測長器は、前記箔状物に対して長さ計測を行うために用いられ、かつ前記制御ボックスは、前記測長器と電気接続されることを特徴とする、請求項12に記載の箔状物の表面検査システム。