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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025009732
(43)【公開日】2025-01-20
(54)【発明の名称】美顔器及びその制御方法
(51)【国際特許分類】
   A61N 1/36 20060101AFI20250109BHJP
   A61N 1/04 20060101ALI20250109BHJP
【FI】
A61N1/36
A61N1/04
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023214944
(22)【出願日】2023-12-20
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-05-09
(31)【優先権主張番号】202310799808.X
(32)【優先日】2023-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】517384589
【氏名又は名称】深▲せん▼市宗匠科技有限公司
【住所又は居所原語表記】26th Floor, Gaoxin Community United Headquarters Building, No.63, Gaoxin South10th Road, Binhai Community, Yuehai Street, Nanshan District, Shenzhen, Guangdong, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】王 念欧
(72)【発明者】
【氏名】▲り▼ 軻
(72)【発明者】
【氏名】廖 ▲うぇい▼
(72)【発明者】
【氏名】陳 新余
(72)【発明者】
【氏名】梁 桓
(72)【発明者】
【氏名】張 鍵
【テーマコード(参考)】
4C053
【Fターム(参考)】
4C053BB13
4C053JJ13
4C053JJ40
(57)【要約】      (修正有)
【課題】美顔器及びその制御方法を提供する。
【解決手段】美顔器は、パネル11、複数の第1電極12及びコントローラを備える。パネルは複数の動作領域を有する。各動作領域にはいずれも少なくとも1つの第1電極が設けられ、各第1電極はいずれも電極本体121と温度センサ122を含み、温度センサは電極本体の内部空間に取り付けられ、且つ電極本体に固定接続される。コントローラは、複数の第1電極に電気的に接続され、複数の動作領域における第1電極の温度センサの検出値を取得し、且つ検出値に基づいて対応する動作領域における第1電極の電極本体の出力エネルギーを調整するために用いられる。美顔器は複数の動作領域を有し、コントローラが複数の動作領域の出力エネルギーを調整でき、これにより、治療とケアの方向性を向上させるように各動作領域の温度制御を実現することで美顔器の治療やケアの効果を向上させる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
美顔器であって、
複数の動作領域を有するパネルと、
各前記動作領域にはいずれも少なくとも1つの第1電極が設けられ、各前記第1電極はいずれも電極本体と温度センサを含み、前記温度センサは前記電極本体の内部空間に取り付けられ、且つ前記電極本体に固定接続される複数の第1電極と、
複数の前記第1電極に電気的に接続され、複数の前記動作領域における第1電極の温度センサの検出値を取得し、且つ前記検出値に基づいて対応する前記動作領域における前記第1電極の電極本体の出力エネルギーを調整するためのコントローラと、を備えることを特徴とする美顔器。
【請求項2】
前記美顔器は少なくとも1つの第2電極を更に備え、少なくとも1つの前記動作領域に前記第2電極が取り付けられ、前記第2電極の一端は前記パネルから露出し、前記第2電極は前記第1電極と間隔を置いて設置され、
前記コントローラは、前記第2電極に電気的に接続され、前記検出値に基づいて対応する前記動作領域における前記第2電極の出力エネルギーを調整するためにも用いられることを特徴とする請求項1に記載の美顔器。
【請求項3】
複数の前記動作領域は前記パネルの長さ方向又は幅方向に沿って配列され、又は、
複数の前記動作領域はアレイ状に配列され、又は、
少なくとも1つの前記動作領域は他の前記動作領域を取り囲んで配列されることを特徴とする請求項1又は2に記載の美顔器。
【請求項4】
前記美顔器は前記コントローラに電気的に接続される交換コンポーネントを更に備え、前記コントローラが前記交換コンポーネントの発した交換情報を受信して、前記交換情報に基づいて少なくとも1つの前記動作領域における前記第1電極の動作状態を制御するためのものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の美顔器。
【請求項5】
前記美顔器はハウジングと表示画面を更に備え、前記表示画面は前記ハウジングに取り付けられ、前記表示画面は複数の表示領域を含み、複数の表示領域と複数の動作領域の配列ルールは同じであって1対1で対応し、
前記コントローラは前記ハウジングの内部に取り付けられ、前記表示画面は前記コントローラに電気的に接続され、前記コントローラは、少なくとも1つの前記動作領域における前記第1電極が動作しているとき、対応する前記表示領域を点灯させるためにも用いられることを特徴とする請求項1又は2に記載の美顔器。
【請求項6】
前記美顔器は前記コントローラに電気的に接続された指示部材を更に備え、前記コントローラが更に前記指示部材の動作状態を制御するためのものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の美顔器。
【請求項7】
前記第1電極は頭部と本体部を備え、前記本体部はスリーブ状を呈し、前記頭部は前記本体部の一端に固定接続され、前記頭部の少なくとも一部は前記パネルから露出し、前記温度センサは前記本体部の内部空間に位置し、且つ前記頭部に固定接続されることを特徴とする請求項1又は2に記載の美顔器。
【請求項8】
前記美顔器は、前記電極本体の内部空間に位置し、前記頭部、前記温度センサ及び前記本体部に接続される熱伝導性ゴムを更に備えることを特徴とする請求項7に記載の美顔器。
【請求項9】
美顔器の制御方法であって、
前記美顔器は、パネル、複数の第1電極及びコントローラを備え、前記パネルは複数の動作領域を有し、各前記動作領域にはいずれも少なくとも1つの前記第1電極が設けられ、各前記第1電極はいずれも電極本体と温度センサを含み、前記温度センサは前記電極本体の内部空間に取り付けられ、且つ前記電極本体に固定接続され、前記コントローラは複数の前記第1電極に電気的に接続され、
前記制御方法は、
前記コントローラが複数の動作領域における第1電極の温度センサの検出値を取得することと、
前記コントローラが前記検出値に基づいて対応する前記動作領域における前記第1電極の電極本体の出力エネルギーを調整することと、を含むことを特徴とする美顔器の制御方法。
【請求項10】
前記コントローラが前記検出値に基づいて対応する前記動作領域における前記第1電極の電極本体の出力エネルギーを調整することは、
前記検出値と閾値範囲との関係を判断することと、
前記検出値が前記閾値範囲内にある場合、対応する前記動作領域における前記第1電極の電極本体の出力エネルギーが変化しないように制御することと、
前記検出値が前記閾値範囲よりも低い場合、対応する前記動作領域における前記第1電極の電極本体の出力エネルギーを増加させることと、
前記検出値が前記閾値範囲よりも高い場合、対応する前記動作領域における前記第1電極の電極本体の出力エネルギーを減少させることと、を含むことを特徴とする請求項9に記載の美顔器の制御方法。
【請求項11】
前記美顔器は、ハウジングと表示画面を更に備え、前記表示画面は前記ハウジングに取り付けられ、
前記表示画面は複数の表示領域を含み、複数の表示領域は複数の動作領域の配列ルールと同じであって1対1で対応し、
前記コントローラは前記ハウジングの内部に位置し、前記表示画面は前記コントローラに電気的に接続され、
前記制御方法は、
少なくとも1つの動作領域における前記第1電極が動作する場合、前記コントローラが対応する前記表示領域を点灯させることを更に含むことを特徴とする請求項9又は10に記載の美顔器の制御方法。
【請求項12】
前記美顔器は、前記コントローラに電気的に接続される交換コンポーネントを更に備え、
前記制御方法は、
前記コントローラが前記交換コンポーネントの発した交換情報を受信することと、
前記コントローラが前記交換情報に基づいて少なくとも1つの動作領域における前記第1電極の動作状態を制御することと、を更に含むことを特徴とする請求項9又は10に記載の美顔器の制御方法。
【請求項13】
前記交換情報は、モード選択情報及び/又は段階選択情報を含み、
前記コントローラは、前記モード選択情報に基づいて複数の前記動作領域のうちの少なくとも1つの動作領域における前記第1電極出力エネルギーを制御し、
前記コントローラは、前記段階選択情報に基づいて動作状態にある前記第1電極の出力エネルギーの大きさを調整することを特徴とする請求項12に記載の美顔器の制御方法。
【請求項14】
前記美顔器は、前記パネルの長さ方向に沿って配列された第1動作領域、第2動作領域及び第3動作領域を備え、
前記モード選択情報が第1情報である場合、前記コントローラは前記第1動作領域、前記第2動作領域及び前記第3動作領域内の前記第1電極を制御してエネルギーを出力させ、
モード選択情報が第2情報である場合、コントローラは前記第1動作領域及び前記第3動作領域内の前記第1電極を制御してエネルギーを出力させることを特徴とする請求項13に記載の美顔器の制御方法。
【請求項15】
前記美顔器は前記コントローラに電気的に接続された指示部材を更に備え、
前記制御方法は、
前記コントローラが前記段階選択情報に基づいて前記指示部材の動作状態を制御することを更に含むことを特徴とする請求項13に記載の美顔器の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、美顔器具の技術分野に関し、特に、美顔器に関する。
【背景技術】
【0002】
市場において一般に使用されている美顔器は、治療用電極チップによる皮膚の治療及びケア温度は通常同じに設定されている。即ち、電極チップ全体による皮膚の治療及びケア温度が同じである。しかし、実際には、顔面皮膚の異なる領域における治療及びケア温度に対する要求が異なるため、治療及びケア過程において、一部の皮膚の治療及びケア温度が要求を満足できずに、皮膚の他の部分の温度が高すぎる状況を招いて、治療やケアの効果に影響し、ユーザーエクスペリエンスにも影響してしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本願は、美顔器及びその制御方法を提供する。美顔器の電極チップは複数の治療及びケア領域を有し、各治療及びケア領域の治療温度を独立して制御することができ、美顔器の治療とケアの方向性がより高い。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の態様では、本願は美顔器を提供する。美顔器は、複数の動作領域を有するパネルと、各動作領域にはいずれも少なくとも1つの第1電極が設けられ、各第1電極はいずれも電極本体と温度センサを含み、温度センサは電極本体の内部空間に取り付けられ、且つ電極本体に固定接続される複数の第1電極と、複数の第1電極に電気的に接続され、複数の動作領域における第1電極の温度センサの検出値を取得し、且つ検出値に基づいて対応する動作領域における第1電極の電極本体の出力エネルギーを調整するためのコントローラと、を備える。
【0005】
1つの可能な実施形態では、美顔器は少なくとも1つの第2電極を更に備え、少なくとも1つの動作領域に第2電極が取り付けられ、第2電極の一端はパネルから露出し、第2電極は第1電極と間隔を置いて設置され、コントローラは、第2電極に電気的に接続され、検出値に基づいて対応する動作領域における第2電極の出力エネルギーを調整するためにも用いられる。
【0006】
1つの可能な実施形態では、複数の動作領域はパネルの長さ方向又は幅方向に沿って配列され、又は、複数の動作領域はアレイ状に配列され、又は、少なくとも1つの動作領域は他の動作領域を取り囲んで配列される。
【0007】
1つの可能な実施形態では、美顔器はコントローラに電気的に接続される交換コンポーネントを更に備え、コントローラは、交換コンポーネントの発した交換情報を受信して、交換情報に基づいて少なくとも1つの動作領域における第1電極の動作状態を制御するために用いられる。
【0008】
1つの可能な実施形態では、美顔器はハウジングと表示画面を更に備え、表示画面はハウジングに取り付けられ、表示画面は複数の表示領域を含み、複数の表示領域と複数の動作領域の配列ルールは同じであって1対1で対応し、コントローラはハウジングの内部に取り付けられ、表示画面はコントローラに電気的に接続され、コントローラは、少なくとも1つの動作領域における第1電極が動作しているとき、対応する表示領域を点灯させるためにも用いられる。
【0009】
1つの可能な実施形態では、美顔器はコントローラに電気的に接続された指示部材を更に備え、コントローラは指示部材の動作状態を制御するためにも用いられる。
【0010】
1つの可能な実施形態では、第1電極は頭部と本体部を備え、本体部はスリーブ状を呈し、頭部は本体部の一端に固定接続され、頭部の少なくとも一部はパネルから露出し、温度センサは本体部の内部空間に位置し、且つ頭部に固定接続される。
【0011】
1つの可能な実施形態では、美顔器は、電極本体の内部空間に位置し、頭部、温度センサ及び本体部に接続される熱伝導性ゴムを更に備える。
【0012】
第2の態様では、本願は美顔器の制御方法を提供する。美顔器は、パネル、複数の第1電極及びコントローラを備え、パネルは複数の動作領域を有し、各動作領域にはいずれも少なくとも1つの第1電極が設けられ、各第1電極はいずれも電極本体と温度センサを含み、温度センサは電極本体の内部空間に取り付けられ、且つ電極本体に固定接続され、コントローラは複数の第1電極に電気的に接続され、美顔器の制御方法は、コントローラが複数の動作領域における第1電極の温度センサの検出値を取得することと、コントローラが検出値に基づいて対応する動作領域における第1電極の電極本体の出力エネルギーを調整することと、を含む。
【0013】
1つの可能な実施形態では、コントローラが検出値に基づいて対応する動作領域における第1電極の電極本体の出力エネルギーを調整することは、検出値と閾値範囲との関係を判断することと、検出値が閾値範囲内にある場合、対応する動作領域における第1電極の電極本体の出力エネルギーが変化しないように制御することと、検出値が閾値範囲よりも低い場合、対応する動作領域における第1電極の電極本体の出力エネルギーを増加させることと、検出値が閾値範囲よりも高い場合、対応する動作領域における第1電極の電極本体の出力エネルギーを減少させることと、を含む。
【0014】
1つの可能な実施形態では、美顔器はハウジングと表示画面を更に備え、表示画面がハウジングに取り付けられ、表示画面は複数の表示領域を含み、複数の表示領域と複数の動作領域の配列ルールは同じであって1対1で対応し、コントローラはハウジングの内部に位置し、表示画面はコントローラに電気的に接続され、制御方法は、少なくとも1つの動作領域における第1電極が動作する場合、コントローラは対応する表示領域を点灯させることを更に含む。
【0015】
1つの可能な実施形態では、美顔器はコントローラに電気的に接続される交換コンポーネントを更に備え、制御方法は、コントローラが交換コンポーネントの発した交換情報を受信することと、コントローラが交換情報に基づいて少なくとも1つの動作領域における第1電極の動作状態を制御することと、を更に含む。
【0016】
1つの可能な実施形態では、交換情報は、モード選択情報及び/又は段階選択情報を含み、
コントローラは、モード選択情報に基づいて複数の動作領域のうちの少なくとも1つの動作領域における第1電極出力エネルギーを制御し、コントローラは、段階選択情報に基づいて動作状態にある第1電極の出力エネルギーの大きさを調整する。
【0017】
1つの可能な実施形態では、美顔器は、パネルの長さ方向に沿って配列された第1動作領域、第2動作領域及び第3動作領域を備え、モード選択情報が第1情報である場合、コントローラは第1動作領域、第2動作領域及び第3動作領域内の第1電極を制御してエネルギーを出力させ、モード選択情報が第2情報である場合、コントローラは第1動作領域及び第3動作領域内の第1電極を制御してエネルギーを出力させる。
【0018】
1つの可能な実施形態では、美顔器は、コントローラに電気的に接続された指示部材を更に備え、制御方法は、コントローラが段階選択情報に基づいて指示部材の動作状態を制御することを更に含む。
【発明の効果】
【0019】
本願に係る美顔器は複数の動作領域を有し、各動作領域に第1電極が設けられ、第1電極はコントローラに電気的に接続される。第1電極は電極本体と温度センサを含み、コントローラは複数の動作領域における第1電極の温度センサの検出値を取得し、且つ該検出値に基づいて対応する動作領域における第1電極の電極本体の出力エネルギーを調整することにより、各動作領域の温度制御を実現することができる。このようにして、美顔器の各動作領域の治療温度がより正確になり、電極チップは一部の領域で温度が制御不能になりにくくなり、治療効果に影響する。
【0020】
また、美顔器の異なる動作領域は異なる治療温度を有してもよく、これにより、顔面の異なる領域における治療及びケア温度に対する要求に応じて治療とケアの方向性を向上させることで、治療やケアの効果を向上させ、ユーザーエクスペリエンスを向上させる。
【0021】
このほか、美顔器が領域別温度制御管理を実現した後、美顔器が顔面の目の周りなどの小さな箇所を治療及びケアすることに用いられる場合、局所領域のケア及び治療のみを開始してもよく、それにより電力消費を低減して美顔器の耐用年数を延ばすことに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1図1は、本願の実施例に係る美顔器の構造模式図である。
図2図2は、図1に示す電極チップの構造模式図である。
図3図3は、図2に示す電極チップの局所構造分解図である。
図4図4は、図2に示す電極チップの別の実施形態における構造模式図である。
図5図5は、図2に示す電極チップの線A-Aにおける局所断面図である。
図6図6は、図5に示す電極チップのBにおける局所拡大図である。
図7図7は、図1に示す胴体の局所構造模式図である。
図8図8は、図1に示す美顔器の動作プロセスを示す模式図である。
図9図9は、本願の実施例に係る美顔器の制御方法の一部のプロセスを示す模式図である。
図10図10は、図9に示す美顔器の制御方法の別のプロセスを示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本願の実施例の記述において、説明すべきことは、特に明確に規定及び限定しない限り、用語「接続」は広義に理解されるべきであり、例えば、「接続」は取り外し可能な接続又は取り外し不可能な接続であってもよく、直接接続又は中間媒体による間接接続であってもよい。用語「一体成形」とは、複数の部材のうちの1つの部材を形成する過程において、該部材が他の部材と一体に接続されており、再加工(例えば、接着、溶接、バックル接続、ねじ接続)の手段で2つの部材を一体に接続する必要がないことを意味する。本願の実施例に言及した方位用語、例えば、「上」、「内」、「外」、「底」、「側」などは図面の方向のみを指すものであり、従って、使用される方位用語は本願の実施例をよりよく、より明確に説明及び理解するためのものであり、言及される装置又は要素が必ず特定の方位を有し、特定の方位で構成及び操作しなければならないことを指示又は暗示するのではなく、従って、本願の実施例を制限するものと理解されるべきではない。以下、用語「第1」、「第2」などの用語は説明のためのものに過ぎず、相対的な重要性を暗示し又は示唆し、又は指示される技術的特徴の数を暗示的に示すものと理解されるべきではない。これにより、「第1」、「第2」で限定される特徴は1つ以上の該特徴を明示的又は暗示的に含む場合がある。「複数」は少なくとも2つを指す。
【0024】
以下、本願の実施例の図面を参照しながら本願の実施例を説明する。
【0025】
図1は、本願の実施例に係る美顔器1000の構造模式図である。
【0026】
図1に示すように、美顔器1000はパーソナルケア用美顔器1000であってもよい。例えば、高周波美顔器、微電流美顔器などが挙げられる。美顔器1000は電極チップ100と胴体200を備えてもよい。電極チップ100は胴体200に取り付けられてもよい。
【0027】
美顔器1000の胴体200は、ハウジング21とコントローラ(図示せず)を含んでもよい。コントローラはハウジング21の内部に取り付けられてもよい。電極チップ100はハウジング21の外側に固定され、且つ外部の埃や水蒸気がハウジング21の内部に入ってコントローラの性能に影響することを防止するように接続ハウジング21を密封することができる。例示的に、電極チップ100は係着の手段でハウジング21に固定されてもよい。
【0028】
電極チップ100はコントローラに電気的に接続されてもよい。コントローラは外部情報(例えば、ユーザーの操作情報)を受信して、受信された外部情報に基づいて電極チップ100の動作状態を調整するために用いることもできる。電極チップ100の動作状態は電極チップ100が動作しているかどうか、電極チップ100の出力電力、電極チップ100の動作温度及び電極チップ100の動作時間などの情報を含んでもよい。コントローラは更に電極チップ100の検出情報を受信して、受信された検出情報に基づいて電極チップ100の動作状態を調整するために用いることもできる。
【0029】
図2は、図1に示す電極チップ100の構造模式図である。図3は、図2に示す電極チップ100の局所構造分解図である。
【0030】
図2及び図3に示すように、電極チップ100はパネル11及び複数の第1電極12を含んでもよい。複数の第1電極12は、電極チップ100のパネル11に取り付けられてもよい。第1電極12はユーザーの皮膚温度を検出し、及びユーザーの皮膚を治療及びケアするようにエネルギーを出力するために用いることができる。コントローラは第1電極12の検出値に基づいて電極チップ100の動作温度を調整することができる。理解されるように、パネル11全体に1つのみの第1電極12を設置する解決手段と比較して、本願の実施例に係る電極チップ100は温度均一性がより高く、電極チップ100の一部(例えば、電極チップ100の縁部領域又は第1電極12から離れた領域)の温度が制御不能になり、設定温度から逸脱する状況が発生しにくくなる。
【0031】
パネル11は複数の動作領域を有してもよい。理解されるように、電極チップ100はパネル11の寸法及び実際の要求に応じてパネル11を複数の動作領域に分割することができる。例示的に、パネル11は2~100の動作領域に分割されてもよく、例えば、パネル11は2~20の動作領域を有してもよい。
【0032】
理解されるように、コントローラはパネル11の各動作領域の動作状態を制御することができる。パネル11の各動作領域は独立して動作することができる。美顔器1000は複数の動作モードを有してもよい。ユーザーが選択した動作モードによって、パネル11の複数の動作領域は同様又は異なる動作状態を有してもよい。ユーザーの顔面の異なる領域の皮膚の治療とケア、例えば、顔面のほうれい線領域、目の周りの小じわ領域などの領域の治療に対して、コントローラはパネル11上の対応する動作領域を制御して動作させてもよく、更に動作状態にある動作領域の治療温度を制御してもよい。このように、治療とケアの方向性を向上させ、ユーザーエクスペリエンスの向上に役立つ。また、美顔器製品の体積は一般的に比較的小さいため、美顔器1000に内蔵される蓄電素子も一般的にいずれも比較的小さく、蓄電量が制限される。本願は電極チップ100を領域別に管理した後、一部の動作領域が動作するが残りの動作領域が非動作状態にすることができ、これにより、電力を節約して美顔器1000の耐用年数を延ばすことに役立つ。
【0033】
1つの実施形態では、パネル11はトラック型又は楕円型を呈してもよい。複数の動作領域はパネル11の長さ方向に沿って配列されてもよい。
【0034】
例示的に、パネル11はパネル11の長さ方向に沿って配列された第1動作領域111、第2動作領域112及び第3動作領域113を有してもよい。図2では、点線とハッチングを用いて、第1動作領域111、第2動作領域112及び第3動作領域113を模式的に区別している。
【0035】
ユーザーの顔面のほうれい線を治療及びケアする必要がある場合、顔面のほうれい線領域は比較的大きいため、ユーザーの顔面全体のほうれい線領域をカバーするようにパネル11の第1動作領域111、第2動作領域112及び第3動作領域113は同時に動作することができる。ユーザーの顔面の目の周りの小じわを治療及びケアする必要がある場合、パネル11の第1動作領域111及び第3動作領域113は同時に動作することができるが、第2動作領域112は非動作状態にあってもよい。このように、ユーザーの顔面の目の周りの小じわを治療及びケアできることが保証する場合、美顔器1000による治療とケアの方向性を向上させるだけでなく、電力を節約して美顔器1000の耐用年数を延ばすことに役立つ。
【0036】
図4は、図2に示す電極チップ100の別の実施形態における構造模式図である。
【0037】
図4に示すように、複数の動作領域はパネル11の幅方向に沿って配列されてもよい。例示的に、パネル11はパネル11の幅方向に沿って配列された第1動作領域111、第2動作領域112及び第3動作領域113を有してもよい。図4では、点線とハッチングを用いて、第1動作領域111、第2動作領域112及び第3動作領域113を模式的に区別している。
【0038】
別の実施形態では、複数の動作領域はアレイ状に配列されてもよい。更に別の実施形態では、少なくとも1つの動作領域は更に他の動作領域を取り囲んで配列されてもよい。
【0039】
図2及び図3に示すように、パネル11の各動作領域にはいずれも少なくとも1つの第1電極12が設けられる。このように、第1電極12は対応領域の温度を検出するために用いることができ、コントローラは対応領域の動作温度を制御することができる。コントローラがパネル11全体の動作温度を制御することに用いられる解決手段と比較して、本願の実施例に係る美顔器は、各動作領域の温度制御精度が比較的高く、美顔器の治療及びケア効率が比較的高い。
【0040】
例示的に、パネル11の各動作領域には、いずれも1つの第1電極12が設けられてもよい。パネル11の各動作領域は、いずれも1つの第1貫通孔を有してもよい。第1貫通孔はパネル11を貫通していてもよい。第1電極12は第1貫通孔内に固定されてもよい。
【0041】
別の実施形態では、パネル11の少なくとも1つの動作領域には、複数の第1電極12が設けられてもよい。パネル11の少なくとも1つの動作領域は複数の第1貫通孔を有してもよい。複数の第1電極12は第1貫通孔内に1対1で対応して固定されてもよい。
【0042】
図5は、図2に示す電極チップ100の線A-Aにおける局所断面図である。図6は、図5に示す電極チップ100のBにおける局所拡大図である。
【0043】
図3図5及び図6に示すように、第1電極12は電極本体121と温度センサ122を含んでもよい。
【0044】
例示的に、電極本体121は頭部1211と本体部1212を含んでもよい。電極本体121の本体部1212はスリーブ状を呈してもよく、即ち、電極本体121の本体部1212は両端にそれぞれ開口を有する中空構造であり、且つ本体部1212の両端の開口は本体部1212の内部空間と外部とを連通する。電極本体121の頭部1211は本体部1212の一端に固定接続され、且つ本体部1212の一端の開口を密閉することができる。電極本体121の頭部1211の少なくとも一部は第1貫通孔114を介してパネル11から露出してもよく、ユーザーの皮膚に接触することでユーザーの皮膚温度を検出し、ユーザーの皮膚を治療するように電流を出力するためのものである。
【0045】
1つの実施形態では、電極本体121の材質は金属材料であってもよい。電極本体121は美顔器1000の治療及びケア機能を実現するように導電・熱伝導して高周波エネルギーを生成するために用いることができる。
【0046】
例示的に、電極本体121の材質は純銅材質であってもよい。このように、電極本体121は優れた熱伝導性を有してもよく、且つ製造コストも比較的低い。他の実施形態では、電極本体121の材質は、銀、銅タングステン合金、銀タングステン合金、ステンレスなどの他の金属材料であってもよい。
【0047】
図5及び図6に示すように、温度センサ122は電極本体121の内部空間に取り付けられ、且つ電極本体121に固定接続されてもよい。温度センサ122はユーザーの皮膚温度を検出するために用いることができる。
【0048】
例示的に、温度センサ122の少なくとも一部は電極本体121の本体部1212の内部空間に位置し、且つ電極本体121の頭部1211に固定接続されてもよい。電極本体121の頭部1211がユーザーの皮膚に接触する場合、ユーザーの皮膚の熱が電極本体121の頭部1211に伝達され得る。温度センサ122は電極本体121の頭部1211によりユーザーの皮膚温度を検出することができる。
【0049】
例示的に、温度センサ122は検出部1221と接続部1222を含んでもよい。接続部1222は検出部1221の一端に固定されてもよい。検出部1221の他端は電極本体121の頭部1211に固定されてもよく、電極本体121の頭部1211はユーザーの皮膚に接触する場合にユーザーの皮膚温度を検出するために用いられる。
【0050】
例示的に、温度センサ122は負温度係数(NTC、Negative Temperature Coefficient)サーミスタであってもよい。サーミスタの温度に対する感度が比較的高く、ユーザーの皮膚温度の検出精度を向上に役立ち、そしてコストも比較的低い。他の実施形態では、温度センサ122は他の赤外線温度センサなどの他の測温素子を採用してもよい。
【0051】
1つの実施形態では、美顔器1000は熱伝導性ゴム123を更に備えてもよい。熱伝導性ゴム123は電極本体121の内部空間に位置してもよい。熱伝導性ゴム123は温度センサ122、電極本体121の頭部1211及び本体部1212に接続されてもよい。理解されるように、熱伝導性ゴム123は電極本体121の熱を温度センサ122に伝達するために用いることができ、温度センサ122を電極本体121の内部空間に固定するために用いることができる。
【0052】
例示的に、熱伝導性ゴム123は温度センサ122の検出部1221と電極本体121の頭部1211との間に設置されてもよい。電極本体121の頭部1211がユーザーの皮膚に接触する場合、ユーザーの皮膚の熱が電極本体121の頭部1211に伝達され、熱伝導性ゴム123が電極本体121の頭部1211の熱を温度センサ122に伝達することができ、これにより、温度センサ122の検出部1221がより正確なユーザーの皮膚温度情報を取得できるようになる。
【0053】
例示的に、熱伝導性ゴム123は更に温度センサ122の検出部1221と電極本体121の本体部1212との間に設置されてもよい。このように、温度センサ122と電極本体121との接続面積を増加させることができ、それにより温度センサ122と電極本体121との接続をより安定させることができる。
【0054】
1つの実施形態では、熱伝導性ゴム123は良好な熱伝導性を有する樹脂、例えば、エポキシ樹脂、ポリウレタン及び熱伝導性シリコングリースなどを採用してもよい。このように、熱伝導性ゴム123は良好な熱伝導性能を有し、温度センサ122がユーザーの皮膚温度の検出に及ぼす影響を軽減することができ、温度センサ122によるユーザーの皮膚温度の検出精度の向上に役立つ。
【0055】
1つの実施形態では、コントローラは複数の第1電極12に電気的に接続される。コントローラは複数の動作領域における第1電極12の温度センサ122の検出値を取得し、且つ検出値に基づいて対応する動作領域における第1電極12の電極本体121の出力エネルギーを調整するために用いることができる。
【0056】
各動作領域内の第1電極12はユーザーの皮膚温度を検出して、検出された温度情報をコントローラに伝達するために用いることができ、それによりコントローラは複数の動作領域の動作温度を制御することができる。このように、治療及びケア過程において、電極チップ100の各動作領域の動作温度の均一性及び精度がより良好になる。
【0057】
例示的に、コントローラは複数の動作領域における第1電極12の温度センサ122の検出値を取得した後、検出値と美顔器の所定の閾値範囲との関係を判断することができる。
【0058】
第1電極12の温度センサ122の検出値が美顔器1000の所定の閾値範囲内にある場合、コントローラはパネル11上の対応する動作領域における第1電極12の電極本体121の出力エネルギーが変化しないように制御することができる。電極チップ100の温度が高すぎてユーザーの皮膚をやけどさせる状況の発生を回避することができる。
【0059】
第1電極12の温度センサ122の検出値が美顔器1000の所定の閾値範囲よりも低い場合、コントローラはパネル11上の対応する動作領域における第1電極12の電極本体121の出力エネルギーを増加させることができる。このように、電極チップ100の出力エネルギーが不足して治療効果を実現できない状況の発生を回避することができる。
【0060】
第1電極12の温度センサ122の検出値が美顔器1000の所定の閾値範囲よりも高い場合、コントローラはパネル11上の対応する動作領域における第1電極12の電極本体121の出力エネルギーを減少させることができる。このように、電極チップ100の出力エネルギーが高すぎてユーザーの皮膚をやけどさせる状況の発生を回避することができる。
【0061】
図3及び図5に示すように、美顔器1000は少なくとも1つの第2電極13を更に備えてもよい。パネル11の少なくとも1つの動作領域に第2電極13が取り付けられる。第2電極13の一端はパネル11から露出してもよく、ユーザーの皮膚を治療及びケアするために用いられる。第2電極13は第1電極12と間隔を置いて設置されてもよい。
【0062】
理解されるように、第2電極13はユーザーの皮膚を治療及びケアするようにエネルギーを出力することができる。第2電極13は温度センサ122を含まなくてもよく、その製造コストは第1電極の製造コストよりも低くてもよい。第2電極13を設置することにより、治療やケアの効果に寄与するとともに、第1電極12の数を減少させることができ、それにより美顔器1000の製造コストを削減することに寄与する。
【0063】
例示的に、パネル11の少なくとも1つの動作領域は少なくとも1つの第2貫通孔115を有してもよい。第2貫通孔115は第1貫通孔と間隔を置いて設置されてもよい。第2電極13はパネル11の第2貫通孔115内に取り付けられ、且つ部分的にパネル11から露出してもよい。
【0064】
1つの実施形態では、パネル11の各動作領域には、いずれも複数の第2電極13が設けられてもよい。各動作領域内の複数の第2電極13は第1電極12を取り囲んで設置されてもよい。
【0065】
例示的に、パネル11の各動作領域はいずれも複数の第2貫通孔115を有してもよい。複数の第2貫通孔115は第1貫通孔を取り囲んで設置されてもよい。複数の第2電極13は複数の第2貫通孔115内に1対1で対応して取り付けられてもよい。
【0066】
1つの実施形態では、コントローラは第2電極13に電気的に接続される。コントローラは更に検出値に基づいて対応する動作領域の第2電極13の出力エネルギーを調整するために用いることもできる。
【0067】
他の実施形態では、美顔器1000は第2電極13を備えなくてもよい。このとき、電極チップ100は複数の第1電極12によりエネルギーを出力する。
【0068】
図3図5及び図6に示すように、電極チップ100は回路基板14を更に含んでもよい。電極チップ100の回路基板14は第1電極12のパネル11の反対側に位置し、且つパネル11に固定接続されてもよい。
【0069】
例示的に、電極チップ100は接続パネル11の周りの周側壁15を更に含んでもよい。パネル11と周側壁15は一体成形構造部材であってもよい。パネル11と周側壁15は収容空間116を囲んでもよい。回路基板14は電極チップ100の収容空間116内に取り付けられてもよい。第1電極12は一部が収容空間116内に位置してもよい。
【0070】
1つの実施形態では、回路基板14はコントローラ及び第1電極12に電気的に接続されてもよい。回路基板14はコントローラによる第1電極12の動作状態の制御を実現するように、コントローラからの制御情報を受信及び変換して該制御情報を第1電極12に伝達することができる。制御情報は、始動情報、停止情報、電力調整情報及び動作時間情報などを含んでもよい。第1電極12の動作状態は第1電極12が動作しているかどうか、第1電極12の出力電力、第1電極12の動作温度及び第1電極12の動作時間などの情報を含んでもよい。回路基板14は更に第1電極12からの温度情報を受信及び変換して該温度情報をコントローラに伝達することができ、コントローラは第1電極12の動作状態を制御するように第1電極12の温度情報に基づいて回路基板14に制御情報を送信することができる。
【0071】
1つの実施形態では、第1電極12の温度センサ122は回路基板14に電気的に接続されてもよい。このように、温度センサ122は検出された温度情報を回路基板14によりコントローラに伝達することができる。コントローラは回路基板14から伝達した温度信号を受信して、温度信号に基づいて電極チップ100の出力エネルギーを制御することができる。
【0072】
例示的に、温度センサ122の接続部1222は一端が検出部1221に固定接続されてもよく、他端が電極本体121の内部空間から延出して、回路基板14に電気的に接続するために用いられる。
【0073】
1つの実施形態では、第1電極12の電極本体121は回路基板14に電気的に接続されてもよい。このように、コントローラは回路基板14により情報変換を行うことで第1電極12の動作状態を制御することができる。
【0074】
1つの実施形態では、電極チップ100は導電性バネ124を更に含んでもよい。導電性バネ124は第1電極12及び回路基板14に当接してもよい。
【0075】
例示的に、電極本体121の本体部1212の外壁は溝1213を有してもよい。溝1213は本体部1212の周方向に沿って取り囲まれてもよい。溝1213は本体部1212の頭部1211から離れた端に設けられてもよい。
【0076】
例示的に、電極本体121の本体部1212の外壁は第1壁面1214と第2壁面1215を含んでもよい。溝1213の底壁は第1壁面1214及び第2壁面1215に接続される。第1壁面1214は溝1213の回路基板14に近接する側に位置してもよい。第2壁面1215は溝1213の回路基板14から離れた側に位置してもよい。
【0077】
例示的に、導電性バネ124の一端は電極本体121の第1壁面1214及び溝1213の底壁に套設されてもよく、且つ第1壁面1214及び溝1213の底壁に締り嵌めされてもよい。
【0078】
図3図5及び図6に示すように、回路基板14には、複数の第1パッド141が設けられてもよい。複数の第1パッド141は回路基板14のパネル11に面する側に設けられてもよい。複数の第1パッド141は複数の第1電極12に1対1で対応するように対向して設置されてもよい。導電性バネ124の他端は回路基板14上の第1パッド141に接触して電気的に接続されてもよい。
【0079】
例示的に、導電性バネ124は圧縮状態にあってもよい。このように、導電性バネ124はその弾力によって第1電極12及び回路基板14に当接してもよい。導電性バネ124は第1電極12及び回路基板14上のパッドに接触するように保持されてもよく、それにより第1電極12と回路基板14との電気的接続がより安定する。
【0080】
例示的に、導電性バネ124の材質はステンレスであってもよい。他の実施形態では、導電性バネ124の材質は導電性能が良好な他の材料であってもよい。
【0081】
1つの実施形態では、回路基板14には、複数の制限溝(図示せず)が設けられてもよい。制限溝の開口は回路基板14のパネル11に面する側に位置してもよい。複数の制限溝はパネル11の複数の第1貫通孔に1対1で対応してもよい。導電性バネ124の他端は回路基板14の制限溝に延在することができる。理解されるように、回路基板14の制限溝は導電性バネ124が回路基板14に対して回路基板14の長さ方向及び幅方向に沿って移動するように制限することができ、導電性バネ124を回路基板14から離脱させることを困難にし、それにより第1電極12と回路基板14との接続がより安定する。
【0082】
例示的に、回路基板14の第1パッド141は制限溝の底壁に設けられてもよく、導電性バネ124は第1パッド141に接触して電気的に接続されてもよい。
【0083】
1つの実施形態では、第2電極13は回路基板14に電気的に接続されてもよい。回路基板14はコントローラからの制御情報を受信及び変換して該制御情報を第2電極13に伝達することができ、それによりコントローラによる第2電極13の動作状態の制御を実現することができる。第2電極13の動作状態は第2電極13が動作しているかどうか、第2電極13の出力電力、第2電極13の動作温度及び第2電極13の動作時間などの情報を含んでもよい。
【0084】
例示的に、第2電極13の一端はパネル11から露出してもよく、他端は回路基板14に当接してもよい。
【0085】
例示的に、回路基板14には、第2パッド(図示せず)が設けられてもよい。第2パッドは回路基板14のパネル11に面する側に設けられてもよい。第2パッドは第1パッド141と間隔を置いて設置されてもよい。第2パッドが第2電極13に対応するように対向して設置されてもよい。第2電極13の他端は回路基板14の第2パッドに接触してもよい。
【0086】
図7は、図1に示す胴体200の局所構造模式図である。
【0087】
図7に示すように、美顔器1000は交換コンポーネント22を更に備えてもよい。交換コンポーネント22はコントローラに電気的に接続される。コントローラは、交換コンポーネント22の発した交換情報を受信して、交換情報に基づいて少なくとも1つの動作領域における第1電極12の動作状態を制御するために用いられる。
【0088】
例示的に、交換コンポーネント22はハウジング21に取り付けられてもよい。交換コンポーネント22の一部はハウジング21から露出してもよく、別の部分はコントローラに電気的に接続されるようにハウジング21の内部に位置してもよい。ユーザーは交換コンポーネント22により美顔器1000の電極チップ100の動作状態を制御することができ、それにより美顔器1000の内外の交換機能を実現する。
【0089】
1つの実施形態では、交換情報は始動情報及び停止情報を含んでもよい。ユーザーは交換コンポーネント22により美顔器1000の始動及び停止を制御することができる。
【0090】
別の実施形態では、交換情報は段階調整情報及び/又はモード選択情報などを更に含んでもよい。ユーザーは交換コンポーネント22により美顔器1000の動作モードを選択することができる。コントローラは、モード選択情報に基づいて複数の動作領域のうちの少なくとも1つの動作領域における第1電極12を制御してエネルギーを出力させることができる。
【0091】
例示的に、交換コンポーネント22はボタン又はタッチパネルであってもよい。ユーザーはボタンを押圧したり、タッチパネルをタッチしたりすることで、美顔器1000の動作モード選択を行うことができる。ユーザーが動作モードを選定した後、交換コンポーネント22はコントローラにモード選択情報を送信し、コントローラは、該モード選択情報を受信して該モード選択情報に基づいてパネル11上の対応する動作領域内の第1電極12、又は第1電極12及び第2電極13を制御してエネルギーを出力させる。
【0092】
1つの実施形態では、モード選択情報は第1情報及び第2情報を含んでもよい。美顔器1000は第1動作モード及び第2動作モードを含んでもよい。美顔器1000は第1情報に基づいて第1動作モードを実行し、又は第2情報に基づいて第2動作モードを実行してもよい。例示的に、第1情報はほうれい線治療及びケア情報であってもよい。第1動作モードはほうれい線治療及びケアモードであってもよい。第2情報は小じわ治療及びケア情報であってもよい。第2動作モードは小じわ治療及びケアモードであってもよい。
【0093】
例示的に、美顔器1000はパネル11の長さ方向に沿って配列された第1動作領域111、第2動作領域112及び第3動作領域113を備えてもよい。モード選択情報が第1情報、即ち、ほうれい線治療及びケア情報である場合、美顔器1000は第1動作モード、即ち、ほうれい線のケア及び治療モードを開始してもよい。コントローラは第1動作領域111、第2動作領域112及び第3動作領域113内の第1電極12を制御してエネルギーを出力させることができる。このとき、電極チップ100の治療及びケア面積は比較的大きく、美顔器1000の第1動作領域111、第2動作領域112及び第3動作領域113は、顔面の比較的大きな領域を占めるほうれい線を治療及びケアするために用いることができる。モード選択情報が第2情報、即ち、小じわ治療及びケア情報である場合、美顔器1000は第2動作モード、即ち、小じわのケア及び治療モードを開始してもよい。コントローラは第1動作領域111及び第3動作領域113内の第1電極12を制御してエネルギーを出力させることができる。このとき、美顔器1000の第1動作領域111及び第3動作領域113は顔面の比較的小さな領域(例えば、目の周り)を占める小じわを治療及びケアするために用いることができる。第2動作領域112は非動作状態にあってもよく、電力消費を低減して美顔器1000の耐用年数を延ばすことに役立つ。
【0094】
他の実施形態では、モード選択情報は2つ以上の情報を含んでもよい。美顔器1000の動作モードは2つ以上であってもよい。美顔器1000はモード選択情報の各情報に基づいて対応する動作モードを実行することができる。
【0095】
1つの実施形態では、ユーザーは更に交換コンポーネント22により美顔器1000の動作段階を選択することができる。コントローラは更に段階選択情報に基づいて動作状態にある第1電極12の出力エネルギーの大きさを調整することができる。
【0096】
例示的に、ユーザーはボタンを押圧したり、タッチパネルをタッチしたりすることで、美顔器1000の動作段階選択を行うことができる。ユーザーが動作段階を選定した場合、交換コンポーネント22はコントローラに段階調整情報を送信し、コントローラは、該段階調整情報を受信して該段階調整情報に基づいてパネル11上の動作状態にある第1電極12、又は第1電極12及び第2電極13の出力エネルギーの大きさを調整する。
【0097】
1つの実施形態では、美顔器1000の各動作モードはいずれも2~30の段階を含んでもよい。例示的に、美顔器1000の各動作モードは3つの段階を有してもよい。
【0098】
図7に示すように、美顔器1000は表示画面23を更に備えてもよい。表示画面23が美顔器1000のハウジング21に取り付けられてもよい。表示画面23は電極チップ100の動作モードを指示するために用いることができる。
【0099】
例示的に、表示画面23は複数の表示領域を含んでもよい。複数の表示領域はパネル11上の複数の動作領域の配列ルールと同じであって1対1で対応する。理解されるように、複数の表示領域がパネル11上の複数の動作領域の配列ルールと同じであることとは、表示画面23上の表示領域がパネル11上の動作領域の数と同じであり、及び表示画面23上の複数の表示領域間の相対位置が複数の動作領域間の相対位置と同じであることを意味するが、表示画面23の形状及び寸法がパネル11の形状及び寸法と厳密に同じである必要はない。
【0100】
例示的に、表示画面23の形状はトラック型又は楕円形であってもよい。表示画面23は表示画面23の長さ方向に沿って配列された第1表示領域231、第2表示領域232及び第3表示領域233を含んでもよい。第1表示領域231、第2表示領域232及び第3表示領域233はパネル11上の第1動作領域111、第2動作領域112及び第3動作領域113の配列ルールと同じであって1対1で対応してもよい。例えば、第1表示領域231はパネル11上の第1動作領域111に対応してもよい。第2表示領域232はパネル11上の第2動作領域112に対応してもよい。第3表示領域233はパネル11上の第3動作領域113に対応してもよい。
【0101】
他の実施形態では、表示画面23の形状は矩形、円形又は他の形状であってもよい。本願はこれを具体的に限定しない。
【0102】
1つの実施形態では、表示画面23はコントローラに電気的に接続される。コントローラは更にパネル11の少なくとも1つの動作領域内の第1電極12が動作するとき、表示画面23上の対応する表示領域を点灯させるために用いることもできる。例えば、美顔器1000がほうれい線のケア及び治療モードを開始する場合、パネル11の第1動作領域111、第2動作領域112及び第3動作領域113が動作状態にあるとき、表示画面23の第1表示領域231、第2表示領域232及び第3表示領域233が点灯する。そして、美顔器1000が小じわのケア及び治療モードを開始する場合、パネル11の第1動作領域111、第3動作領域113が動作状態にあるとき、表示画面23の第1表示領域231及び第3表示領域233が点灯する。このように、ユーザーは表示画面23により美顔器1000の現在動作状態にある治療及びケア領域を直接観察することができ、ユーザーが自分に合った治療及びケア領域を選択することを容易にし、ユーザーエクスペリエンスの向上に役立つ。
【0103】
1つの実施形態では、美顔器1000は指示部材を更に備えてもよい。指示部材は美顔器1000の現在の動作段階を指示するために用いることができる。指示部材はコントローラに電気的に接続される。コントローラは指示部材の動作状態を制御するために用いることもできる。理解されるように、コントローラが段階調整情報に基づいて動作状態にある第1電極12の出力エネルギーの大きさを調整する場合、更に指示部材を制御して表示中の段階指示情報を調整させることができる。このように、ユーザーは美顔器1000の現在のエネルギー出力状況を直接観察することができ、ユーザーが自分に合った動作段階を選択することを容易にし、ユーザーエクスペリエンスの向上に役立つ。
【0104】
1つの実施形態では、指示部材は指示ランプであってもよい。コントローラは段階調整情報に基づいて指示ランプの点灯数を制御することができる。
【0105】
例示的に、指示ランプは数が3つであってもよく、電極チップ100の3つの動作段階を指示するために用いることができる。他の実施形態では、指示ランプの数は2つであってもよく、又は3つを超えてもよい。
【0106】
他の実施形態では、美顔器1000は指示部材を備えなくてもよい。このとき、美顔器1000の表示画面23は電極チップ100の現在の動作段階を指示するために用いることもできる。コントローラは段階調整情報に基づいて表示画面23の表示情報を制御することができる。
【0107】
図1を参照すると、図7に併せて示すように、胴体200のハウジング21は開口211と内部空洞212を有してもよい。電極チップ100が胴体200の開口211に取り付けられてもよい。電極チップ100の周側壁15がハウジング21に係着されてもよい。
【0108】
1つの実施形態では、美顔器1000は密封リング(図示せず)を更に備えてもよい。密封リングは電極チップ100とハウジング21とを密封接続することができる。理解されるように、密封リングが電極チップ100とハウジング21とを密封接続することにより、電極チップ100とハウジング21との間に隙間をなくすことができる。このように、外部の埃や水蒸気が電極チップ100とハウジング21との間の隙間から電極チップ100の内部に入って美顔器1000の性能に影響することを防止することができる。
【0109】
例示的に、密封リングは電極チップ100の周側壁15の外側に套設されてもよい。電極チップ100がハウジング21に取り付けられる場合、密封リングは電極チップ100の周側壁15とハウジング21の内壁との間に位置してもよい。
【0110】
例示的に、密封リングは密封用軟質ゴムなどであってもよい。
【0111】
図8は、図1に示す美顔器1000の動作原理を示す模式図である。
【0112】
図8に示すように、美顔器1000の交換コンポーネント22は操作情報を取得し、操作情報に基づいてコントローラに交換情報を送信することができ、交換情報はモード選択情報及び/又は段階選択情報を含む。操作情報は交換コンポーネント22がユーザーの操作に応答して生成される情報である。
【0113】
コントローラは交換コンポーネント22の発した交換情報を受信して、第1電極12、又は第1電極12及び第2電極13に制御情報を送信することにより、パネル11上の対応する動作領域内の第1電極12、又は第1電極12及び第2電極13の動作状態を制御する。
【0114】
交換情報がモード選択情報である場合、コントローラはパネル11上の対応する動作領域内の第1電極12、又は第1電極12及び第2電極13を制御してエネルギーを出力させる。それと同時に、表示画面23に表示情報を送信することにより、表示画面23上の対応する表示領域を点灯させる。このように、ユーザーは表示画面23により美顔器1000の現在動作状態にある治療及びケア領域を直接観察することができ、ユーザーが自分に合った治療及びケア領域を選択することを容易にし、ユーザーエクスペリエンスの向上に役立つ。
【0115】
交換情報が段階選択情報である場合、コントローラはパネル11上の対応する動作領域内の第1電極12、又は第1電極12及び第2電極13の出力エネルギーの大きさを調整する。それと同時に、表示画面23又は指示部材に表示情報を送信することにより、表示画面23上の段階展示情報を調整し又は指示部材の点灯数を制御する。このように、ユーザーは美顔器1000の現在のエネルギー出力状況を直接観察することができ、ユーザーが自分に合った治療及びケア段階を選択することを容易にし、ユーザーエクスペリエンスの向上に役立つ。
【0116】
図9は、本願の実施例に係る美顔器1000の制御方法のプロセスを示す模式図である。
【0117】
図9に示すように、美顔器1000の制御方法は、図1に示す美顔器1000に応用されてもよい。美顔器1000の制御方法は下記ステップS10及びS20を含んでもよい。
【0118】
ステップS10 コントローラが複数の動作領域における第1電極12の温度センサ122の検出値を取得する。
【0119】
ステップS20 コントローラが検出値に基づいて対応する動作領域における第1電極12の電極本体121の出力エネルギーを調整する。本願の実施例に係る美顔器1000の制御方法によれば、コントローラはパネル11上の各動作領域における第1電極12の出力エネルギーを制御することができ、電極チップ100の温度均一性をより良好にし、電極チップ100の一部(例えば、電極チップ100の縁部領域又は第1電極12から離れた領域)の温度が制御不能になり、設定温度から逸脱する状況が発生しにくくなる。
【0120】
例示的に、ステップS20は、温度センサ122の検出値と美顔器の所定の閾値範囲との関係を判断することを更に含んでもよい。検出値が閾値範囲内にある場合、対応する動作領域における第1電極12の電極本体121の出力エネルギーが変化しないように制御するステップS201を実行する。検出値が閾値範囲よりも低い場合、対応する動作領域における第1電極12の電極本体121の出力エネルギーを増加させるステップS202を実行する。このように、電極チップ100の出力エネルギーが不足して治療効果を実現できない状況の発生を回避することができる。検出値が前記閾値範囲よりも高い場合、対応する動作領域における第1電極12の電極本体121の出力エネルギーを減少させるステップS203を実行する。このように、電極チップ100の出力エネルギーが高すぎてユーザーの皮膚をやけどさせる状況の発生を回避することができる。図10は、図9に示す美顔器1000の制御方法の別の実施形態におけるプロセスを示す模式図である。
【0121】
図10に示すように、美顔器1000の制御方法は下記ステップS30を更に含んでもよい。
【0122】
ステップS30 コントローラは交換コンポーネント22の発した交換情報を受信する。コントローラは交換情報に基づいてパネル11上の少なくとも1つの動作領域における第1電極12の動作状態を制御する。
【0123】
例示的に、交換情報はモード選択情報及び/又は段階選択情報を含んでもよい。ステップS30は下記2つのサブステップを更に含んでもよい。
コントローラがモード選択情報に基づいてパネル11上の複数の動作領域のうちの少なくとも1つの動作領域における第1電極12の出力エネルギーを制御する。コントローラが段階選択情報に基づいて動作状態にある第1電極12の出力エネルギーの大きさを調整する。
【0124】
例示的に、交換コンポーネント22はボタン又はタッチパネルであってもよい。ユーザーはボタンを押圧したり、タッチパネルをタッチしたりすることで、美顔器1000の動作モード選択を行うことができる。ユーザーが動作モードを選定した後、交換コンポーネント22はコントローラにモード選択情報を送信し、コントローラは、該モード選択情報を受信して該モード選択情報に基づいてパネル11上の対応する動作領域内の第1電極12を制御してエネルギーを出力させる。ユーザーは更にボタンを押圧したり、タッチパネルをタッチしたりすることで、美顔器1000の動作段階選択を行うことができる。ユーザーが動作段階を選定した場合、交換コンポーネント22はコントローラに段階調整情報を送信し、コントローラは、該段階調整情報を受信して該段階調整情報に基づいてパネル11上の動作状態にある第1電極12の出力エネルギーの大きさを調整する。
【0125】
本願の実施例に係る美顔器1000の制御方法によれば、コントローラはパネル11の各動作領域における第1電極12の出力エネルギーを独立して制御することができる。美顔器1000は複数の動作モードを有してもよい。ユーザーが選択した動作モードによって、パネル11の複数の動作領域における第1電極12の出力エネルギーは同じであってもよく、又は異なってもよい。ユーザーの顔面の異なる領域の皮膚の治療及びケア、例えば、顔面ほうれい線領域、目の周りの小じわ領域などの領域の治療に対して、コントローラはパネル11上の対応する動作領域における第1電極12を制御してエネルギーを出力させることができる。このように、治療とケアの方向性を向上させ、ユーザーエクスペリエンスの向上に役立つ。また、美顔器製品の体積は一般的に比較的小さいため、美顔器1000に内蔵される蓄電素子も一般的に比較的小さく、蓄電量が制限される。本願の実施例に係る美顔器1000の制御方法によれば、一部の動作領域における第1電極12がエネルギーを出力するが、残りの動作領域における第1電極12がエネルギーを出力しないように制御することができ、それにより電力を節約して美顔器1000の耐用年数を延ばすことに役立つ。
【0126】
1つの実施形態では、モード選択情報は第1動作モードと第2動作モードを含んでもよい。美顔器1000は第1情報に基づいて第1動作モードを実行し、又は第2情報に基づいて第2動作モードを実行することができる。例示的に、第1情報はほうれい線治療及びケア情報であってもよい。第1動作モードはほうれい線治療及びケアモードであってもよい。第2情報は小じわ治療及びケア情報であってもよい。第2動作モードは小じわ治療及びケアモードであってもよい。
【0127】
例示的に、美顔器1000はパネル11の長さ方向に沿って配列された第1動作領域111、第2動作領域112及び第3動作領域113を備えてもよい。モード選択情報が第1情報、即ち、ほうれい線治療及びケア情報である場合、美顔器1000は第1動作モード、即ち、ほうれい線のケア及び治療モードを開始してもよい。コントローラは第1動作領域111、第2動作領域112及び第3動作領域113内の第1電極12を制御してエネルギーを出力させる。このとき、電極チップ100の治療及びケア面積が比較的大きく、美顔器1000の第1動作領域111、第2動作領域112及び第3動作領域113は顔面の比較的大きな領域を占めるほうれい線を治療及びケアするために用いることができる。モード選択情報が第2情報、即ち、小じわ治療及びケア情報である場合、美顔器1000は第2動作モード、即ち、小じわのケア及び治療モードを開始してもよい。コントローラは第1動作領域111及び第3動作領域113内の第1電極12を制御してエネルギーを出力させる。このとき、美顔器1000の第1動作領域111及び第3動作領域113は顔面の比較的小さな領域(例えば、目の周り)を占める小じわを治療及びケアするために用いることができる。第2動作領域112は非動作状態にあってもよく、電力消費を低減して美顔器1000の耐用年数を延ばすことに役立つ。
【0128】
他の実施形態では、モード選択情報は2つ以上の情報を含んでもよい。美顔器1000の動作モードは2つ以上であってもよい。美顔器1000はモード選択情報の各情報に基づいて対応する動作モードを実行することができる。
【0129】
本願の実施例に係る美顔器1000の制御方法は、ステップS30の後でステップS10をトリガーしてもよいことを更に含んでもよい。例示的に、コントローラは交換情報に応答することができ、美顔器1000が対応する動作モード及び動作段階を開始できるようにした後、コントローラは更に複数の動作領域における第1電極12の温度センサ122の検出値を取得することができる。いくつかの実施形態では、美顔器1000の制御方法は下記ステップS40を更に含んでもよい。
【0130】
ステップS40 パネル11上の少なくとも1つの動作領域における第1電極12が動作する場合、コントローラが表示画面23上の対応する表示領域を点灯させる。
【0131】
1つの実施形態では、表示画面23は表示画面23の長さ方向に沿って配列された第1表示領域231、第2表示領域232及び第3表示領域233を含んでもよい。第1表示領域231、第2表示領域232及び第3表示領域233はパネル11上の第1動作領域111、第2動作領域112及び第3動作領域113の配列ルールと同じであって1対1で対応してもよい。美顔器1000がほうれい線のケア及び治療モードを開始して、コントローラが第1動作領域111、第2動作領域112及び第3動作領域113を制御して動作状態にする場合、表示画面23の第1表示領域231、第2表示領域232及び第3表示領域233が点灯する。そして、美顔器1000が小じわのケア及び治療モードを開始して、パネル11の第1動作領域111及び第3動作領域113が動作状態にある場合、表示画面23の第1表示領域231及び第3表示領域233が点灯する。このように、ユーザーは表示画面23により美顔器1000の現在動作状態にある治療及びケア領域を直接観察することができ、ユーザーが自分に合った動作モードを選択することを容易にし、ユーザーエクスペリエンスの向上に役立つ。
【0132】
いくつかの実施形態では、美顔器1000の制御方法は、
コントローラが段階選択情報に基づいて指示部材の動作状態を制御するステップS50を更に含んでもよい。
【0133】
例示的に、指示部材は指示ランプであってもよい。コントローラは段階調整情報に基づいて指示ランプの点灯数を制御することができる。
【0134】
例示的に、美顔器1000の表示画面は指示部材としてもよい。コントローラは段階調整情報に基づいて表示画面上の段階指示情報を調整することができる。
【0135】
1つの実施形態では、美顔器1000は少なくとも1つの第2電極13を更に備えてもよい。パネル11の少なくとも1つの動作領域に第2電極13が取り付けられる。第2電極13の一端はパネル11から露出してもよく、ユーザーの皮膚を治療及びケアするために用いられる。第2電極13は第1電極12と間隔を置いて設置されてもよい。
【0136】
ステップS30は、コントローラが交換コンポーネント22の発した交換情報を受信することを更に含んでもよい。コントローラは交換情報に基づいてパネル11上の少なくとも1つの動作領域の第2電極13の動作状態を制御する。
【0137】
例示的に、交換情報はモード選択情報及び/又は段階選択情報を含んでもよい。コントローラはモード選択情報に基づいてパネル11上の複数の動作領域のうちの少なくとも1つの動作領域の第2電極13を制御してエネルギーを出力させることができる。コントローラは段階選択情報に基づいて動作状態にある第2電極13の出力エネルギーの大きさを調整することができる。第2電極13の具体的な制御方法は上記ステップS30における第1電極12の制御方法を参照してもよく、ここでは詳細な説明は省略する。
【0138】
なお、上記制御方法のステップは固定されたものではなく、実際の必要に応じて更に図9及び図10に示すステップを増減又は交換などしてもよい。
【0139】
なお、衝突しない限り、本願の実施例及び実施例の特徴は互いに組み合わせることができ、異なる実施例の特徴の任意の組合せも本願の保護範囲内に含まれており、即ち、上記説明される複数の実施例は更に実際の必要に応じて任意に組み合わせることができる。
【0140】
なお、上記の全ての図はいずれも本願の例示的な図示であり、製品の実際の大きさを表すものではない。また、図面中の核部材間の寸法比率関係も本願の実際の製品を限定するものではない。
【0141】
以上の説明は、本願の具体的な実施形態にすぎないが、本願の保護範囲はこれに限定されるものではなく、当業者が本願に開示された技術的範囲内で容易に想到し得る変更又は置換は、いずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。従って、本願の保護範囲は前記請求項の保護範囲に従うべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2024-02-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
美顔器であって、
複数の動作領域を有するパネルと、
各前記動作領域にはいずれも少なくとも1つの第1電極が設けられ、各前記第1電極はいずれも電極本体と温度センサを含み、前記温度センサは前記電極本体の内部空間に取り付けられ、且つ前記電極本体に固定接続される複数の第1電極と、
複数の前記第1電極に電気的に接続され、複数の前記動作領域における第1電極の温度センサの検出値を取得し、且つ前記検出値に基づいて対応する前記動作領域における前記第1電極の電極本体の出力エネルギーを調整するためのコントローラと、を備え、
前記美顔器は前記コントローラに電気的に接続される交換コンポーネントを更に備え、前記コントローラが前記交換コンポーネントの発した交換情報を受信して、前記交換情報に基づいて少なくとも1つの前記動作領域における前記第1電極の動作状態を制御するためのものであることを特徴とする美顔器。
【請求項2】
複数の動作領域を有するパネルと、
各前記動作領域にはいずれも少なくとも1つの第1電極が設けられ、各前記第1電極はいずれも電極本体と温度センサを含み、前記温度センサは前記電極本体の内部空間に取り付けられ、且つ前記電極本体に固定接続される複数の第1電極と、
複数の前記第1電極に電気的に接続され、複数の前記動作領域における第1電極の温度センサの検出値を取得し、且つ前記検出値に基づいて対応する前記動作領域における前記第1電極の電極本体の出力エネルギーを調整するためのコントローラと、を備え、
前記美顔器はハウジングと表示画面を更に備え、前記表示画面は前記ハウジングに取り付けられ、前記表示画面は複数の表示領域を含み、複数の表示領域と複数の動作領域の配列ルールは同じであって1対1で対応し、
前記コントローラは前記ハウジングの内部に取り付けられ、前記表示画面は前記コントローラに電気的に接続され、前記コントローラは、少なくとも1つの前記動作領域における前記第1電極が動作しているとき、対応する前記表示領域を点灯させるためにも用いられることを特徴とする美顔器。
【請求項3】
美顔器であって、
複数の動作領域を有するパネルと、
各前記動作領域にはいずれも少なくとも1つの第1電極が設けられ、各前記第1電極はいずれも電極本体と温度センサを含み、前記温度センサは前記電極本体の内部空間に取り付けられ、且つ前記電極本体に固定接続される複数の第1電極と、
複数の前記第1電極に電気的に接続され、複数の前記動作領域における第1電極の温度センサの検出値を取得し、且つ前記検出値に基づいて対応する前記動作領域における前記第1電極の電極本体の出力エネルギーを調整するためのコントローラと、を備え、
前記第1電極は頭部と本体部を備え、前記本体部はスリーブ状を呈し、前記頭部は前記本体部の一端に固定接続され、前記頭部の少なくとも一部は前記パネルから露出し、前記温度センサは前記本体部の内部空間に位置し、且つ前記頭部に固定接続され
前記美顔器は、前記電極本体の内部空間に位置し、前記頭部、前記温度センサ及び前記本体部に接続される熱伝導性ゴムを更に備えることを特徴とする美顔器。
【請求項4】
前記美顔器は少なくとも1つの第2電極を更に備え、少なくとも1つの前記動作領域に前記第2電極が取り付けられ、前記第2電極の一端は前記パネルから露出し、前記第2電極は前記第1電極と間隔を置いて設置され、
前記コントローラは、前記第2電極に電気的に接続され、前記検出値に基づいて対応する前記動作領域における前記第2電極の出力エネルギーを調整するためにも用いられることを特徴とする請求項1、2又は3のいずれか一項に記載の美顔器。
【請求項5】
複数の前記動作領域は前記パネルの長さ方向又は幅方向に沿って配列され、又は、
複数の前記動作領域はアレイ状に配列され、又は、
少なくとも1つの前記動作領域は他の前記動作領域を取り囲んで配列されることを特徴とする請求項1、2又は3のいずれか一項に記載の美顔器。
【請求項6】
前記美顔器は前記コントローラに電気的に接続された指示部材を更に備え、前記コントローラが更に前記指示部材の動作状態を制御するためのものであることを特徴とする請求項1、2又は3のいずれか一項に記載の美顔器。
【請求項7】
美顔器の制御方法であって、
前記美顔器は、パネル、複数の第1電極及びコントローラを備え、前記パネルは複数の動作領域を有し、各前記動作領域にはいずれも少なくとも1つの前記第1電極が設けられ、各前記第1電極はいずれも電極本体と温度センサを含み、前記温度センサは前記電極本体の内部空間に取り付けられ、且つ前記電極本体に固定接続され、前記コントローラは複数の前記第1電極に電気的に接続され、
前記制御方法は、
前記コントローラが複数の動作領域における第1電極の温度センサの検出値を取得することと、
前記コントローラが前記検出値に基づいて対応する前記動作領域における前記第1電極の電極本体の出力エネルギーを調整することと、を含み、
前記美顔器は、ハウジングと表示画面を更に備え、前記表示画面は前記ハウジングに取り付けられ、
前記表示画面は複数の表示領域を含み、複数の表示領域は複数の動作領域の配列ルールと同じであって1対1で対応し、
前記コントローラは前記ハウジングの内部に位置し、前記表示画面は前記コントローラに電気的に接続され、
前記制御方法は、
少なくとも1つの動作領域における前記第1電極が動作する場合、前記コントローラが対応する前記表示領域を点灯させることを更に含むことを特徴とする美顔器の制御方法。
【請求項8】
美顔器の制御方法であって、
前記美顔器は、パネル、複数の第1電極及びコントローラを備え、前記パネルは複数の動作領域を有し、各前記動作領域にはいずれも少なくとも1つの前記第1電極が設けられ、各前記第1電極はいずれも電極本体と温度センサを含み、前記温度センサは前記電極本体の内部空間に取り付けられ、且つ前記電極本体に固定接続され、前記コントローラは複数の前記第1電極に電気的に接続され、
前記制御方法は、
前記コントローラが複数の動作領域における第1電極の温度センサの検出値を取得することと、
前記コントローラが前記検出値に基づいて対応する前記動作領域における前記第1電極の電極本体の出力エネルギーを調整することと、を含み、
前記美顔器は、前記コントローラに電気的に接続される交換コンポーネントを更に備え、
前記制御方法は、
前記コントローラが前記交換コンポーネントの発した交換情報を受信することと、
前記コントローラが前記交換情報に基づいて少なくとも1つの動作領域における前記第1電極の動作状態を制御することと、を更に含むことを特徴とする制御方法。
【請求項9】
前記交換情報は、モード選択情報及び/又は段階選択情報を含み、
前記コントローラは、前記モード選択情報に基づいて複数の前記動作領域のうちの少なくとも1つの動作領域における1電極出力エネルギーを制御し、
前記コントローラは、前記段階選択情報に基づいて動作状態にある前記第1電極の出力エネルギーの大きさを調整することを特徴とする請求項に記載の美顔器の制御方法。
【請求項10】
前記美顔器は、前記パネルの長さ方向に沿って配列された第1動作領域、第2動作領域及び第3動作領域を備え、
前記モード選択情報が第1情報である場合、前記コントローラは前記第1動作領域、前記第2動作領域及び前記第3動作領域内の前記第1電極を制御してエネルギーを出力させ、
モード選択情報が第2情報である場合、コントローラは前記第1動作領域及び前記第3動作領域内の前記第1電極を制御してエネルギーを出力させることを特徴とする請求項に記載の美顔器の制御方法。
【請求項11】
前記美顔器は前記コントローラに電気的に接続された指示部材を更に備え、
前記制御方法は、
前記コントローラが前記段階選択情報に基づいて前記指示部材の動作状態を制御することを更に含むことを特徴とする請求項に記載の美顔器の制御方法。
【請求項12】
前記コントローラが前記検出値に基づいて対応する前記動作領域における前記第1電極の電極本体の出力エネルギーを調整することは、
前記検出値と閾値範囲との関係を判断することと、
前記検出値が前記閾値範囲内にある場合、対応する前記動作領域における前記第1電極の電極本体の出力エネルギーが変化しないように制御することと、
前記検出値が前記閾値範囲よりも低い場合、対応する前記動作領域における前記第1電極の電極本体の出力エネルギーを増加させることと、
前記検出値が前記閾値範囲よりも高い場合、対応する前記動作領域における前記第1電極の電極本体の出力エネルギーを減少させることと、を含むことを特徴とする請求項7又は8に記載の美顔器の制御方法。