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特開2025-9845極低温流体を液化するための設備及び方法
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  • 特開-極低温流体を液化するための設備及び方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025009845
(43)【公開日】2025-01-20
(54)【発明の名称】極低温流体を液化するための設備及び方法
(51)【国際特許分類】
   F25J 1/00 20060101AFI20250109BHJP
   F25J 1/02 20060101ALI20250109BHJP
【FI】
F25J1/00 C
F25J1/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024074849
(22)【出願日】2024-05-02
(31)【優先権主張番号】2306889
(32)【優先日】2023-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(71)【出願人】
【識別番号】591036572
【氏名又は名称】レール・リキード-ソシエテ・アノニム・プール・レテュード・エ・レクスプロワタシオン・デ・プロセデ・ジョルジュ・クロード
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】エムリーヌ・バンドルー
(72)【発明者】
【氏名】アレクサンドル・バクル
(72)【発明者】
【氏名】アレクサンドル・ペイ
(72)【発明者】
【氏名】ダミエン・マズレク
(72)【発明者】
【氏名】ヤスミン・カリル-ペリエ
(72)【発明者】
【氏名】バドリ・プラサード
【テーマコード(参考)】
4D047
【Fターム(参考)】
4D047AA02
4D047AB07
4D047BA07
4D047BA08
4D047CA06
4D047CA11
4D047CA17
(57)【要約】      (修正有)
【課題】極低温流体、例えば水素を液化するための設備を提供する。
【解決手段】本設備は、上流端部及び複数の極低温貯蔵部(8)に並列に接続された下流端部(22)が設けられた、冷却される流体を供給するための回路と、供給回路(2)と熱交換する熱交換器(3)(1つ又は複数)のセットと、サイクルガスの冷凍サイクルを有する冷凍装置(7)を備える冷却デバイス(7)と、を備え、本設備(1)は、弁(38)(1つ又は複数)のセットが設けられており、かつ少なくとも1つの接続端部(28)に貯蔵部(8)を接続する液体取り出しダクト(18)のセットを備え、本設備(1)は、弁(15、16)が設けられており、かつ共通加熱器(4)を介した極低温貯蔵部(8)の各々の加圧を可能にするように構成された加圧ダクト(5、6)のセットを介して流体のための複数の極低温貯蔵部(8)に並列に接続された共通加熱器(4)を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
極低温流体、例えば水素を液化するための設備(1)であって、ガスの供給源(23)に接続されることが意図された上流端部(21)と、液化された流体のための複数の極低温貯蔵部(8)に並列に接続された下流端部(22)とが設けられた、冷却される流体を供給するための供給回路(2)を備え、前記設備(1)は、前記供給回路(2)と熱交換する1つ又は複数の熱交換器(3)のセットと、前記1つ又は複数の熱交換器(3)のセットと熱交換する冷却デバイス(7)とを備え、前記冷却デバイスは、例えば、水素、ヘリウムのうちの少なくとも1つを備えるサイクルガスの冷凍サイクルを有する冷凍装置(7)を備え、前記設備(1)は、1つ又は複数の弁(38)のセットが設けられており、かつ充填されるべきタンク(10)に接続されることが意図された少なくとも1つの接続端部(28)に前記極低温貯蔵部(8)を接続する液体取り出しダクト(18)のセットを備える設備(1)において、
前記設備(1)は、前記設備が、弁(15、16)が設けられた加圧ダクト(5、6)のセットを介して流体のための複数の前記極低温貯蔵部(8)に並列に接続された共通加熱器(4)を備え、前記加圧ダクト(5、6)のセット及び対応する前記弁(15、16)(1つ又は複数)が、前記極低温貯蔵部(8)から液体を引き出し、引き出された前記液体を前記共通加熱器(4)内で加熱し、加熱された流体を前記極低温貯蔵部(8)に戻すことにより、前記極低温貯蔵部(8)の各々の加圧を可能にするように構成されていることと、前記共通加熱器(4)が並列に配設された2つの熱交換器を備え、各々が前記加圧ダクト(5、6)のセットによって運ばれる流体と加熱流体、例えば空気との間の熱交換を確実にすることと、前記設備が、前記加圧ダクト(5、6)のセットによって運ばれる前記流体の流れを、並列に配設された1つ又は2つの前記熱交換器内に分配するように構成された1つ又は複数の弁(14)のセットを備えることと、を特徴とする、設備。
【請求項2】
前記液体取り出しダクト(18)のセットが、前記極低温貯蔵部(8)の各々に並列に接続され、かつ前記少なくとも1つの接続端部(28)に並列に接続された共通ダクト部分を備え、これにより、複数の貯蔵部(8)が前記少なくとも1つの接続端部(28)に液体を同時に供給することを可能にすることを特徴とする、請求項1に記載の設備。
【請求項3】
前記加圧ダクト(5、6)のセットが、前記極低温貯蔵部(8)各々の下部分に並列に接続され、かつ前記共通加熱器(4)の第1の端部に接続された第1の共通ダクト部分を備え、前記加圧ダクト(5、6)のセットが、前記共通加熱器(4)の第2の端部に接続され、かつ前記極低温貯蔵部(8)の各々に並列に接続された第2の共通ダクト部分を備えることを特徴とする、請求項1又は2に記載の設備。
【請求項4】
前記設備が、複数の前記極低温貯蔵部(8)各々の上部分を前記冷凍装置7及び/又は前記供給回路(2)に接続し、かつ1つ又は複数の前記極低温貯蔵部(8)から前記冷凍装置(7)及び/又は前記供給回路(2)に気化ガスを移送することを可能にするように構成された1つ又は複数の戻りダクト(9)のセットを備えることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の設備。
【請求項5】
前記1つ又は複数の戻りダクト(9)のセットが、複数の前記極低温貯蔵部(8)各々の前記上部分に並列に接続された共通ダクト部分を備え、前記共通ダクト部分が、共通の遮断又は流れ及び/若しくは圧力の制御弁(19)を備えることを特徴とする、請求項4に記載の設備。
【請求項6】
前記1つ又は複数の戻りダクト(9)のセットの前記共通ダクト部分が、前記気化ガスのストリームを受け器に排出すること又は空気抜きを可能にするように構成された排出弁(29)が設けられたバイパスを備えることを特徴とする、請求項5に記載の設備。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載の設備を使用して、液化された極低温流体を生成及び貯蔵するための方法であって、複数の前記極低温貯蔵部(8)のうちのいくつか又は全部を前記共通加熱器(4)を介して同時に加圧するステップを備える、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、極低温流体、例えば水素を液化するための設備及び方法に関する。
【0002】
本発明は、より具体的には、極低温流体、例えば水素を液化するための設備に関し、本設備は、ガスの供給源に接続されることが意図された上流端部と、液化された流体のための複数の極低温貯蔵部に並列に接続された下流端部とが設けられた、冷却される流体を供給するための回路を備え、本設備は、供給回路と熱交換する熱交換器(1つ又は複数)のセットと、熱交換器(1つ又は複数)のセットと熱交換する冷却デバイスとを備え、該冷却デバイスは、例えば、水素、ヘリウムのうちの少なくとも1つを備えるサイクルガスの冷凍サイクルを有する冷凍装置を備え、本設備は、弁(1つ又は複数)のセットが設けられており、かつ充填されるタンクに接続されることが意図された少なくとも1つの接続端部に貯蔵部を接続する液体取り出しダクトのセットを備える。
【背景技術】
【0003】
水素液化装置は、一般に、トラックを充填するために荷積みベイにそれ自体が接続される複数の液体貯蔵部に接続される。例えば、FR3088415A1を参照されたい。
【0004】
これらのアーキテクチャは、比較的高価であり、多数の構成部品が必要になる。
【発明の概要】
【0005】
本発明の目的は、上記で特定した先行技術の欠点の全部又は一部を克服することである。
【0006】
このために、本発明に係る設備は、この他の点では上記序文で与えられた包括的定義にしたがうものであるが、本質的に、本設備が、弁が設けられた加圧ダクトのセットを介して流体のための複数の極低温貯蔵部に並列に接続された共通加熱器を備え、加圧ダクトのセット及び対応する弁(1つ又は複数)が、貯蔵部から液体を引き出し、引き出された液体を共通加熱器内で加熱し、加熱された流体を貯蔵部に戻すことにより、極低温貯蔵部の各々の加圧を可能にするように構成されていることを特徴とする。
【0007】
更に、本発明の実施形態は、
- 液体取り出しダクトのセットが、貯蔵部の各々に並列に接続され、かつ少なくとも1つの接続端部に並列に接続された共通ダクト部分を備え、これにより、複数の貯蔵部が少なくとも1つの接続端部に液体を同時に供給することを可能にし、
- 加圧ダクトのセットが、貯蔵部各々の下部分に並列に接続され、かつ加熱器の第1の端部に接続された第1の共通ダクト部分を備え、加圧ダクトのセットが、加熱器の第2の端部に接続され、かつ貯蔵部の各々に並列に接続された第2の共通ダクト部分を備え、
- 加熱器が、並列に配設された2つの熱交換器を備え、各々が、加圧ダクトのセットによって運ばれる流体と、加熱流体、例えば空気との間の熱交換を確実にし、
- 本設備が、加圧ダクトのセットによって運ばれる流体の流れを、並列に配設された1つ又は2つの熱交換器内に分配するように構成された弁(1つ又は複数)のセットを備え、
- 本設備が、貯蔵部各々の上部分を冷凍装置及び/又は供給回路に接続し、かつ1つ又は複数の貯蔵部から冷凍装置及び/又は供給回路に気化ガスを移送することを可能にするように構成された戻りダクト(1つ又は複数)のセットを備え、
- 戻りダクト(1つ又は複数)のセットが、貯蔵部各々の上部分に並列に接続された共通ダクト部分を備え、該共通ダクト部分が、共通の遮断又は流れ及び/若しくは圧力制御弁を備え、
- 戻りダクト(1つ又は複数)のセットの共通ダクト部分が、ガスのストリームを受け器に排出すること又は空気抜きを可能にするように構成された排出弁が設けられたバイパスを備える、という特徴のうちの1つ又は複数を有し得る。
【0008】
本発明はまた、上記又は下記の特徴のいずれか1つに係る設備を使用して液化された極低温流体を生成及び貯蔵するための方法に関し、本方法は、貯蔵部の複数又は全部を共通加熱器を介して同時に加圧するステップを備える。
【0009】
本発明はまた、特許請求の範囲内の上記又は下記の特徴の任意の組合せを備える任意の代替のデバイス又は方法に関し得る。
【0010】
更なる特定の特徴及び利点が、図を参照して提供される以下の説明を読むと明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明に係る設備の構造及び動作の一例を例示する概略部分図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明は、添付図面を参照して単に例として与えられる以下の説明を読むことで、より理解できるであろう。
【0013】
図全体を通して、同じ参照番号は同じ要素に関する。
【0014】
この詳細な説明において、以下の実施形態は例である。説明では1つ又は複数の実施形態について言及するが、これは、特徴が単一の実施形態にのみ適用されることを意味するわけではない。異なる実施形態の個々の特徴を、他の実施形態を提供するために組み合わせ及び/又は置き換えることもできる。
【0015】
極低温流体を液化するため、例えば水素を液化するための例示された設備1は、冷却される流体を供給するための回路2を備え、該回路には、ガスの供給源23(例えば、電解槽又は改質器)に接続されることが意図された上流端部21が設けられている。
【0016】
供給回路2は、液化された流体のための複数の極低温貯蔵部8(典型的には、真空内で断熱された二重壁の貯蔵部)に並列に接続された下流端部22を有する。貯蔵部8は、例えば共通弁122の開放により、液化装置によって同時に充填され得る。
【0017】
設備1は、供給回路2と熱交換する熱交換器3(1つ又は複数)(概略図では2つ)のセットを備える。設備1はまた、熱交換器3(1つ又は複数)のセットと熱交換する冷却デバイス7も有する。この冷却デバイスは、例えば、水素、ヘリウムのうちの少なくとも1つを備えるサイクルガスの冷凍サイクルを有する極低温冷凍装置7を備える。
【0018】
典型的には、冷凍装置7は、サイクルガスが熱力学的サイクル(圧縮、冷却、膨張、及び加熱)にかけられるサイクル回路を備え、これにより、ガスを液化するために供給回路2に移送される冷却力が生成される。設備1はまた、熱交換器3(1つ又は複数)のセットの一部と熱交換する予冷デバイス(図示せず)を有してもよく、これにより、冷却される流体の、上流端部21における温度と下流端部22における温度(例えば約20K)との間の中間冷却(例えば約80K)が確実になる。
【0019】
設備1は、液体取り出しダクト18のセットを備え、これは、弁38のセットが設けられており、充填されるタンク10に接続されることが意図された(例えば可撓性である)少なくとも1つの接続端部28に貯蔵部8を接続する。
【0020】
例示のように、液体取り出しダクト18のセットは、貯蔵部8の各々に並列に接続され、かつ1つ又は複数の接続端部28に並列に接続された共通(収集)ダクト部分を備え得る。これにより、複数の貯蔵部8が、1つ又は複数の接続端部28に液体を同時に供給することが可能になり得る。
【0021】
設備1は、弁15、16が設けられた加圧ダクト5、6のセットを介して流体のための複数の極低温貯蔵部8に並列に接続された共通加熱器4を備える。加圧ダクト5、6のセット及び対応する弁15、16(1つ又は複数)は、貯蔵部8から液体を引き出し、引き出された液体を共通加熱器4内で加熱し、加熱された流体を貯蔵部8に戻すことにより、極低温貯蔵部8の各々の加圧を可能にするように構成されている。加圧ダクト5、6のセットは、特に、(液体を引き出すために)貯蔵部8各々の下部分に並列に接続され、かつ加熱器4の第1の端部にも接続された第1の共通ダクト部分を備え得る。加圧ダクト5、6のセットはまた、(加熱された流体を回収するために)加熱器4の第2の端部に接続され、かつ(1つ又は複数の貯蔵部8内の圧力を増加させるために流体を再注入するために)貯蔵部8の各々に並列に接続された第2の共通ダクト部分も備え得る。
【0022】
これは、流体のための複数の極低温貯蔵部8に並列に接続された共通加熱器4が、貯蔵部8の各々を加圧すること、又は更には複数の貯蔵部8を同時に加圧することを可能にする共通加圧ユニット(圧力上昇ユニット(PBU))を形成することを意味する。よって、設備1は、複数の別個の貯蔵部8のための単一の加熱器4を備え得る。
【0023】
これにより、機器及びラインの有利な共有が可能になり、貯蔵部、相互接続、及び動作のコストを制限することが可能になる。
【0024】
例示のように、加熱器4は、並列に配設された2つの別個の熱交換器を備えてもよいし、又はそれらから構成されていてもよく、各々が、加圧ダクト5、6のセットによって運ばれる流体と加熱流体、例えば空気との間の熱交換を確実にする。回路は、加圧ダクト5、6のセットによって運ばれる流体の流れを、並列に配設された1つ又は2つの熱交換器内に分配するように構成された分配弁14(1つ又は複数)のセットを備え得る。並列に配設されたこれらの2つの別個の熱交換器4の各々が、加熱される流れ全体の加熱を確実にするように寸法決めされ得る。これは、他方の熱交換器4が一時的に利用できない(例えば、氷結している)間の熱交換器4による加熱の可能性を確実にするために、この加熱機能を二重にすることができることを意味する。したがって、好ましくは、加熱中、交換器4のうちの一方のみが使用される。
【0025】
例示のように、設備1は、貯蔵部8各々の上部分を冷凍装置7及び/又は供給回路2に接続し、かつ(ガスの性質に適合性があるとき)1つ又は複数の貯蔵部8から冷凍装置7及び/又は供給回路2に気化ガスを移送することを可能にするように構成された戻りダクト9のセットも備え得る。
【0026】
戻りダクト9(1つ又は複数)のセットは、特に、(気化ガスを回収するために)貯蔵部8各々の上部分に並列に接続された共通ダクト部分を備える。この共通ダクト部分は、液化装置への流れを遮断又は制御するための共通弁19を備え得る。当然のことながら、この共通ダクトの貯蔵部8各々への接続部には、各貯蔵部8にも弁が各々設けられ得る。
【0027】
更に、例示のように、戻りダクト9のセットの共通ダクト部分は、好ましくは、例えば、ガスの圧力及び/又は流れ及び/又は性質を供給回路及び/又は冷凍装置に再循環することができないときに、ガスストリームを受け器に排出すること又は空気抜きを可能にするように構成された排出弁29が設けられたバイパスを有する。
【0028】
したがって、設備1は、1つ又は複数の構成部品を共有し、かつ加圧とその取り出し又は充填との両方のために単一の貯蔵部として使用されることができる、液体のための複数の極低温貯蔵部8を有する。
図1
【手続補正書】
【提出日】2024-06-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
極低温流体、例えば水素を液化するための設備(1)であって、ガスの供給源(23)に接続されることが意図された上流端部(21)と、液化された流体のための複数の極低温貯蔵部(8)に並列に接続された下流端部(22)とが設けられた、冷却される流体を供給するための供給回路(2)を備え、前記設備(1)は、前記供給回路(2)と熱交換する1つ又は複数の熱交換器(3)のセットと、前記1つ又は複数の熱交換器(3)のセットと熱交換する冷却デバイス(7)とを備え、前記冷却デバイスは、例えば、水素、ヘリウムのうちの少なくとも1つを備えるサイクルガスの冷凍サイクルを有する冷凍装置(7)を備え、前記設備(1)は、1つ又は複数の弁(38)のセットが設けられており、かつ充填されるべきタンク(10)に接続されることが意図された少なくとも1つの接続端部(28)に前記極低温貯蔵部(8)を接続する液体取り出しダクト(18)のセットを備える設備(1)において、
前記設備(1)は、前記設備が、弁(15、16)が設けられた加圧ダクト(5、6)のセットを介して流体のための複数の前記極低温貯蔵部(8)に並列に接続された共通加熱器(4)を備え、前記加圧ダクト(5、6)のセット及び対応する前記弁(15、16)(1つ又は複数)が、前記極低温貯蔵部(8)から液体を引き出し、引き出された前記液体を前記共通加熱器(4)内で加熱し、加熱された流体を前記極低温貯蔵部(8)に戻すことにより、前記極低温貯蔵部(8)の各々の加圧を可能にするように構成されていることと、前記共通加熱器(4)が並列に配設された2つの熱交換器を備え、各々が前記加圧ダクト(5、6)のセットによって運ばれる流体と加熱流体、例えば空気との間の熱交換を確実にすることと、前記設備が、前記加圧ダクト(5、6)のセットによって運ばれる前記流体の流れを、並列に配設された1つ又は2つの前記熱交換器内に分配するように構成された1つ又は複数の弁(14)のセットを備えることと、を特徴とする、設備。
【請求項2】
前記液体取り出しダクト(18)のセットが、前記極低温貯蔵部(8)の各々に並列に接続され、かつ前記少なくとも1つの接続端部(28)に並列に接続された共通ダクト部分を備え、これにより、複数の貯蔵部(8)が前記少なくとも1つの接続端部(28)に液体を同時に供給することを可能にすることを特徴とする、請求項1に記載の設備。
【請求項3】
前記加圧ダクト(5、6)のセットが、前記極低温貯蔵部(8)各々の下部分に並列に接続され、かつ前記共通加熱器(4)の第1の端部に接続された第1の共通ダクト部分を備え、前記加圧ダクト(5、6)のセットが、前記共通加熱器(4)の第2の端部に接続され、かつ前記極低温貯蔵部(8)の各々に並列に接続された第2の共通ダクト部分を備えることを特徴とする、請求項1又は2に記載の設備。
【請求項4】
前記設備が、複数の前記極低温貯蔵部(8)各々の上部分を前記冷凍装置7及び/又は前記供給回路(2)に接続し、かつ1つ又は複数の前記極低温貯蔵部(8)から前記冷凍装置(7)及び/又は前記供給回路(2)に気化ガスを移送することを可能にするように構成された1つ又は複数の戻りダクト(9)のセットを備えることを特徴とする、請求項1又は2に記載の設備。
【請求項5】
前記1つ又は複数の戻りダクト(9)のセットが、複数の前記極低温貯蔵部(8)各々の前記上部分に並列に接続された共通ダクト部分を備え、前記共通ダクト部分が、共通の遮断又は流れ及び/若しくは圧力の制御弁(19)を備えることを特徴とする、請求項4に記載の設備。
【請求項6】
前記1つ又は複数の戻りダクト(9)のセットの前記共通ダクト部分が、前記気化ガスのストリームを受け器に排出すること又は空気抜きを可能にするように構成された排出弁(29)が設けられたバイパスを備えることを特徴とする、請求項5に記載の設備。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の設備を使用して、液化された極低温流体を生成及び貯蔵するための方法であって、複数の前記極低温貯蔵部(8)のうちのいくつか又は全部を前記共通加熱器(4)を介して同時に加圧するステップを備える、方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0028】
したがって、設備1は、1つ又は複数の構成部品を共有し、かつ加圧とその取り出し又は充填との両方のために単一の貯蔵部として使用されることができる、液体のための複数の極低温貯蔵部8を有する。
以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載の事項を、そのまま、付記しておく。
[1] 極低温流体、例えば水素を液化するための設備(1)であって、ガスの供給源(23)に接続されることが意図された上流端部(21)と、液化された流体のための複数の極低温貯蔵部(8)に並列に接続された下流端部(22)とが設けられた、冷却される流体を供給するための供給回路(2)を備え、前記設備(1)は、前記供給回路(2)と熱交換する1つ又は複数の熱交換器(3)のセットと、前記1つ又は複数の熱交換器(3)のセットと熱交換する冷却デバイス(7)とを備え、前記冷却デバイスは、例えば、水素、ヘリウムのうちの少なくとも1つを備えるサイクルガスの冷凍サイクルを有する冷凍装置(7)を備え、前記設備(1)は、1つ又は複数の弁(38)のセットが設けられており、かつ充填されるべきタンク(10)に接続されることが意図された少なくとも1つの接続端部(28)に前記極低温貯蔵部(8)を接続する液体取り出しダクト(18)のセットを備える設備(1)において、
前記設備(1)は、前記設備が、弁(15、16)が設けられた加圧ダクト(5、6)のセットを介して流体のための複数の前記極低温貯蔵部(8)に並列に接続された共通加熱器(4)を備え、前記加圧ダクト(5、6)のセット及び対応する前記弁(15、16)(1つ又は複数)が、前記極低温貯蔵部(8)から液体を引き出し、引き出された前記液体を前記共通加熱器(4)内で加熱し、加熱された流体を前記極低温貯蔵部(8)に戻すことにより、前記極低温貯蔵部(8)の各々の加圧を可能にするように構成されていることと、前記共通加熱器(4)が並列に配設された2つの熱交換器を備え、各々が前記加圧ダクト(5、6)のセットによって運ばれる流体と加熱流体、例えば空気との間の熱交換を確実にすることと、前記設備が、前記加圧ダクト(5、6)のセットによって運ばれる前記流体の流れを、並列に配設された1つ又は2つの前記熱交換器内に分配するように構成された1つ又は複数の弁(14)のセットを備えることと、を特徴とする、設備。
[2] 前記液体取り出しダクト(18)のセットが、前記極低温貯蔵部(8)の各々に並列に接続され、かつ前記少なくとも1つの接続端部(28)に並列に接続された共通ダクト部分を備え、これにより、複数の貯蔵部(8)が前記少なくとも1つの接続端部(28)に液体を同時に供給することを可能にすることを特徴とする、[1]に記載の設備。
[3] 前記加圧ダクト(5、6)のセットが、前記極低温貯蔵部(8)各々の下部分に並列に接続され、かつ前記共通加熱器(4)の第1の端部に接続された第1の共通ダクト部分を備え、前記加圧ダクト(5、6)のセットが、前記共通加熱器(4)の第2の端部に接続され、かつ前記極低温貯蔵部(8)の各々に並列に接続された第2の共通ダクト部分を備えることを特徴とする、[1]又は[2]に記載の設備。
[4] 前記設備が、複数の前記極低温貯蔵部(8)各々の上部分を前記冷凍装置7及び/又は前記供給回路(2)に接続し、かつ1つ又は複数の前記極低温貯蔵部(8)から前記冷凍装置(7)及び/又は前記供給回路(2)に気化ガスを移送することを可能にするように構成された1つ又は複数の戻りダクト(9)のセットを備えることを特徴とする、[1]~[3]のいずれか一項に記載の設備。
[5] 前記1つ又は複数の戻りダクト(9)のセットが、複数の前記極低温貯蔵部(8)各々の前記上部分に並列に接続された共通ダクト部分を備え、前記共通ダクト部分が、共通の遮断又は流れ及び/若しくは圧力の制御弁(19)を備えることを特徴とする、[4]に記載の設備。
[6] 前記1つ又は複数の戻りダクト(9)のセットの前記共通ダクト部分が、前記気化ガスのストリームを受け器に排出すること又は空気抜きを可能にするように構成された排出弁(29)が設けられたバイパスを備えることを特徴とする、[5]に記載の設備。
[7] [1]~[6]のいずれか一項に記載の設備を使用して、液化された極低温流体を生成及び貯蔵するための方法であって、複数の前記極低温貯蔵部(8)のうちのいくつか又は全部を前記共通加熱器(4)を介して同時に加圧するステップを備える、方法。
【外国語明細書】