(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025098728
(43)【公開日】2025-07-02
(54)【発明の名称】情報処理システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0482 20130101AFI20250625BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20250625BHJP
G03G 21/00 20060101ALI20250625BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20250625BHJP
B41J 29/42 20060101ALI20250625BHJP
【FI】
G06F3/0482
H04N1/00 350
G03G21/00 376
B41J29/38 801
B41J29/42 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023215056
(22)【出願日】2023-12-20
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】南雲 淳
【テーマコード(参考)】
2C061
2H270
5C062
5E555
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP07
2C061AR01
2C061AR03
2C061AS02
2C061CQ04
2C061CQ05
2C061CQ24
2C061CQ30
2C061CQ34
2C061HJ07
2C061HN04
2C061HN15
2H270MF08
2H270MF17
2H270NC08
2H270NC09
2H270QA55
2H270QB14
2H270QB24
2H270ZC04
2H270ZC08
5C062AA02
5C062AA05
5C062AB23
5C062AB41
5C062AB42
5C062AC05
5C062AC58
5C062AE15
5C062BA00
5E555AA05
5E555AA26
5E555BA27
5E555BB27
5E555BC13
5E555CA12
5E555CB12
5E555CB42
5E555CC03
5E555DB11
5E555DC18
5E555DC21
5E555EA03
5E555EA26
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】設定値の状態に関係なく予め設定された表示順序で複数の機能項目を表示する場合と比較して、設定値が初期値から変更されている機能項目と、設定値が初期値から変更されていない機能項目とを区別し易くする。
【解決手段】制御部35は、ピン留め状態の設定情報の生成指示を受け付けると、処理を実行する際の設定値が複数の機能項目毎に記憶されたピン留め状態の設定情報を生成してデータ記憶部37に記憶させる。そして、制御部35は、データ記憶部37に記憶されているピン留め状態の設定情報を読み出して表示する際に、設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも表示順序が上位になるように配置して表示する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサとメモリとを備え、
前記プロセッサは、
処理を実行する際の設定値が複数の機能項目毎に記憶された設定情報を生成して前記メモリに記憶させ、
前記メモリに記憶されている設定情報を読み出して表示する際に、設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも表示順序が上位になるように配置して表示する、
情報処理システム。
【請求項2】
前記プロセッサは、
前記複数の機能項目毎に初期値が格納された初期値テーブルを参照して、表示しようとする設定情報のそれぞれの機能項目に設定されている設定値と前記初期値テーブルに格納されている初期値とを比較して、設定値が初期値から変更されていない機能項目については前記初期値テーブルの順序に従った表示順序とし、設定値が初期値から変更されている機能項目については前記初期値テーブルの順序に関わらず上位の表示順序とすることにより前記複数の機能項目の表示順序をそれぞれ決定する、
請求項1記載の情報処理システム。
【請求項3】
プロセッサとメモリとを備え、
前記プロセッサは、
処理を実行する際の設定値が複数の機能項目毎に記憶された設定情報を生成して前記メモリに記憶させ、
前記メモリに記憶されている設定情報を読み出して表示する際に、設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも表示順序が下位になるように配置して表示する、
情報処理システム。
【請求項4】
前記プロセッサは、設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていることが分かるような表示方法により表示する請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記プロセッサは、設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目とは異なる表示色で表示する請求項4記載の情報処理システム。
【請求項6】
プロセッサとメモリとを備え、
前記プロセッサは、
処理を実行する際の設定値が複数の機能項目毎に記憶された設定情報を生成して前記メモリに記憶させ、
設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも上位に表示するのか下位に表示するのかの選択をユーザから受け付け、
前記メモリに記憶されている設定情報を読み出して表示する際に、上位に表示する選択を受け付けた場合には、設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも表示順序が上位になるように配置して表示し、下位に表示する選択を受け付けた場合には、設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも表示順序が下位になるように配置して表示する、
情報処理システム。
【請求項7】
処理を実行する際の設定値が複数の機能項目毎に記憶された設定情報を生成して記憶するステップと、
記憶した設定情報を読み出して表示する際に、設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも表示順序が上位になるように配置して表示するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項8】
処理を実行する際の設定値が複数の機能項目毎に記憶された設定情報を生成して記憶するステップと、
記憶した設定情報を読み出して表示する際に、設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも表示順序が下位になるように配置して表示するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項9】
処理を実行する際の設定値が複数の機能項目毎に記憶された設定情報を生成して記憶するステップと、
設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも上位に表示するのか下位に表示するのかの選択をユーザから受け付けるステップと、
記憶した設定情報を読み出して表示する際に、上位に表示する選択を受け付けた場合には、設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも表示順序が上位になるように配置して表示し、下位に表示する選択を受け付けた場合には、設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも表示順序が下位になるように配置して表示するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、設定履歴ボタンを操作画面に表示する際に、設定履歴ボタンに対応する複数の設定値の中で、デフォルト設定値と異なる設定値を、デフォルト設定値と同じ設定値より優先的に設定履歴ボタンに表示することにより、設定履歴ボタンに対応する設定値をユーザに容易に把握させることができるようにした情報処理装置が開示されている。
【0003】
特許文献2には、工場出荷時の初期値と設定値との差分、およびユーザがデフォルトとして設定した初期値と設定値との差分を設定履歴ボタン上に表示することによって、設定履歴ボタンの設定内容を認識可能とした画像処理装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第7118686号公報
【特許文献2】特開2020-123235号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般的に、情報処理装置においてある処理を実行する場合に、その処理を実行する際の複数の機能項目の設定値を予め設定されている初期値から変更するような場合がある。しかし、ある処理を実行する際に、毎回ある機能項目の設定値を初期値から変更するのは面倒であるため、機能項目毎の設定値を初期値から変更した新たな設定情報を作成して登録しておくことができる機能が提案されている。しかし、新たに作成された設定情報を表示する際に、常に予め設定された表示順序により複数の機能項目を表示するようにしたのでは、設定値が初期値から変更されている機能項目と、設定値が初期値から変更されていない機能項目とが分かり難くなってしまう。
【0006】
本発明の目的は、設定値の状態に関係なく予め設定された表示順序で複数の機能項目を表示する場合と比較して、設定値が初期値から変更されている機能項目と、設定値が初期値から変更されていない機能項目とを区別し易くすることが可能な情報処理システム及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の第1態様の情報処理システムは、プロセッサとメモリとを備え、前記プロセッサは、
処理を実行する際の設定値が複数の機能項目毎に記憶された設定情報を生成して前記メモリに記憶させ、
前記メモリに記憶されている設定情報を読み出して表示する際に、設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも表示順序が上位になるように配置して表示する。
【0008】
本開示の第2態様の情報処理システムは、第1態様の情報処理システムにおいて、前記プロセッサは、
前記複数の機能項目毎に初期値が格納された初期値テーブルを参照して、表示しようとする設定情報のそれぞれの機能項目に設定されている設定値と前記初期値テーブルに格納されている初期値とを比較して、設定値が初期値から変更されていない機能項目については前記初期値テーブルの順序に従った表示順序とし、設定値が初期値から変更されている機能項目については前記初期値テーブルの順序に関わらず上位の表示順序とすることにより前記複数の機能項目の表示順序をそれぞれ決定する。
【0009】
本開示の第3態様の情報処理システムは、プロセッサとメモリとを備え、前記プロセッサは、
処理を実行する際の設定値が複数の機能項目毎に記憶された設定情報を生成して前記メモリに記憶させ、
前記メモリに記憶されている設定情報を読み出して表示する際に、設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも表示順序が下位になるように配置して表示する。
【0010】
本開示の第4態様の情報処理システムは、第1態様から第3態様のいずれか1つの情報処理システムにおいて、前記プロセッサは、設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていることが分かるような表示方法により表示する。
【0011】
本開示の第5態様の情報処理システムは、第4態様の情報処理システムにおいて、前記プロセッサは、設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目とは異なる表示色で表示する。
【0012】
本開示の第6態様の情報処理システムは、プロセッサとメモリとを備え、前記プロセッサは、
処理を実行する際の設定値が複数の機能項目毎に記憶された設定情報を生成して前記メモリに記憶させ、
設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも上位に表示するのか下位に表示するのかの選択をユーザから受け付け、
前記メモリに記憶されている設定情報を読み出して表示する際に、上位に表示する選択を受け付けた場合には、設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも表示順序が上位になるように配置して表示し、下位に表示する選択を受け付けた場合には、設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも表示順序が下位になるように配置して表示する。
【0013】
本開示の第7態様のプログラムは、処理を実行する際の設定値が複数の機能項目毎に記憶された設定情報を生成して記憶するステップと、
記憶した設定情報を読み出して表示する際に、設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも表示順序が上位になるように配置して表示するステップと、をコンピュータに実行させる。
【0014】
本開示の第8態様のプログラムは、処理を実行する際の設定値が複数の機能項目毎に記憶された設定情報を生成して記憶するステップと、
記憶した設定情報を読み出して表示する際に、設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも表示順序が下位になるように配置して表示するステップと、をコンピュータに実行させる。
【0015】
本開示の第9態様のプログラムは、処理を実行する際の設定値が複数の機能項目毎に記憶された設定情報を生成して記憶するステップと、
設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも上位に表示するのか下位に表示するのかの選択をユーザから受け付けるステップと、
記憶した設定情報を読み出して表示する際に、上位に表示する選択を受け付けた場合には、設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも表示順序が上位になるように配置して表示し、下位に表示する選択を受け付けた場合には、設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも表示順序が下位になるように配置して表示するステップと、をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0016】
本開示の第1態様の情報処理システムによれば、設定値の状態に関係なく予め設定された表示順序で複数の機能項目を表示する場合と比較して、設定値が初期値から変更されている機能項目を把握し易くすることができる。
【0017】
本開示の第2態様の情報処理システムによれば、複数の機能項目毎に初期値が格納された初期値テーブルを参照するだけで、複数の機能項目の表示順序をそれぞれ決定することが可能となる。
【0018】
本開示の第3態様の情報処理システムによれば、設定値の状態に関係なく予め設定された表示順序で複数の機能項目を表示する場合と比較して、設定値が初期値のままである機能項目を把握し易くすることができる。
【0019】
本開示の第4態様の情報処理システムによれば、設定値の設定内容を確認しなくても、設定値が初期値から変更されている機能項目であることを把握することができる。
【0020】
本開示の第5態様の情報処理システムによれば、機能項目の表示色を確認するだけで、設定値が初期値から変更されている機能項目であることを把握することができる。
【0021】
本開示の第6態様の情報処理システムによれば、設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも上位に表示するのか下位に表示するのかをユーザが選択可能とすることができる。
【0022】
本開示の第7態様のプログラムによれば、設定値の状態に関係なく予め設定された表示順序で複数の機能項目を表示する場合と比較して、設定値が初期値から変更されている機能項目を把握し易くすることができる。
【0023】
本開示の第8態様のプログラムによれば、設定値の状態に関係なく予め設定された表示順序で複数の機能項目を表示する場合と比較して、設定値が初期値のままである機能項目を把握し易くすることができる。
【0024】
本開示の第9態様のプログラムによれば、設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも上位に表示するのか下位に表示するのかをユーザが選択可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本開示の一実施形態の画像形成システムの構成を示す図である。
【
図2】本開示の一実施形態における画像形成装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】本開示の一実施形態における画像形成装置10の機能構成を示すブロック図である。
【
図4】本開示の一実施形態の画像形成装置10におけるホーム画面例を示す図である。
【
図5】ユーザがコピーアプリ用のアイコン51を選択することにより表示されるコピーアプリ画面例を示す図である。
【
図6】各機能項目の表示順序及び機能項目毎の設定値の初期値が設定されている初期値テーブル例を示す図である。
【
図7】ユーザがコピーアプリの設定内容を初期値から変更してコピージョブを実行する様子を示す図である。
【
図8】印刷ジョブが実行されることにより生成されるジョブ履歴情報例を示す図である。
【
図9】ジョブ履歴情報がピン留め状態の設定情報に変更される様子を説明するための図である。
【
図10】
図9に示した表示画面例において、ユーザがピン留め状態の設定情報を選択した場合の表示画面例を示す図である。
【
図11】ピン留め状態の設定情報が生成された際に、生成されたピン留め状態の設定情報の設定内容を記憶するためのテーブルの一例を示す図である。
【
図12】設定値が初期値から変更されている設定項目を他の設定項目よりも上方に配置する際の処理の流れを説明するための図である。
【
図13】設定値が初期値から変更されている設定項目を他の設定項目よりも上方に配置する際の処理の流れを説明するための図である。
【
図14】設定値が初期値から変更されている設定項目を他の設定項目よりも上方に配置する際の処理の流れを説明するための図である。
【
図15】設定値が初期値から変更されている設定項目を他の設定項目よりも上方に配置する際の処理の流れを説明するための図である。
【
図16】設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも表示順序が下位になるように配置して表示した際の表示画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
次に、本開示の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0027】
図1は本開示の一実施形態の画像形成システムの構成を示す図である。
【0028】
本開示の一実施形態の画像形成システムは、
図1に示されるように、ネットワーク30により相互に接続された画像形成装置10、および端末装置20により構成される。端末装置20は、印刷データを生成して、ネットワーク30経由にて生成した印刷データを画像形成装置10に対して送信する。画像形成装置10は、端末装置20から送信された印刷データを受け付けて、印刷データに応じた画像を用紙上に出力する。なお、画像形成装置10は、印刷機能、スキャン機能、コピー機能、ファクシミリ機能等の複数の機能を有するいわゆる複合機と呼ばれる装置である。
【0029】
次に、本実施形態の画像形成システムにおける画像形成装置10のハードウェア構成を
図2に示す。
【0030】
画像形成装置10は、
図2に示されるように、CPU11、メモリ12、ハードディスクドライブ等の記憶装置13、ネットワーク30を介して外部の装置等との間でデータの送信及び受信を行う通信インタフェース(IFと略す。)14、タッチパネル又は液晶ディスプレイ並びにキーボードを含むユーザインタフェース(UIと略す。)装置15、スキャンユニット16、画像形成ユニット17を有する。これらの構成要素は、制御バス18を介して互いに接続されている。
【0031】
画像形成ユニット17は、帯電、露光、現像、転写、定着などの工程を経て印刷用紙等の記録媒体上に画像を印刷する。
【0032】
CPU11は、メモリ12又は記憶装置13に格納された制御プログラムに基づいて所定の処理を実行して、画像形成装置10の動作を制御するプロセッサである。なお、本実施形態では、CPU11は、メモリ12又は記憶装置13内に格納された制御プログラムを読み出して実行するものとして説明したが、これに限定されるものではない。この制御プログラムをコンピュータ読取可能な記録媒体に記録した形態で提供してもよい。例えば、このプログラムをCD(Compact Disc)-ROM及びDVD(Digital Versatile Disc)-ROM等の光ディスクに記録した形態、若しくはUSB(Universal Serial Bus)メモリ及びメモリカード等の半導体メモリに記録した形態で提供してもよい。また、この制御プログラムを、通信インタフェース14に接続された通信回線を介して外部装置から取得するようにしてもよい。さらに、この制御プログラムは、たとえば、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、画像形成装置10の一機能としてその各装置のソフトウェアに組み込んでもよい。
【0033】
図3は、上記の制御プログラムが実行されることにより実現される画像形成装置10の機能構成を示すブロック図である。
【0034】
本実施形態の画像形成装置10は、
図3に示されるように、認証部31と、操作入力部32と、表示部33と、データ送受信部34と、制御部35と、画像読取部36と、データ記憶部37と、画像出力部38とを備えている。
【0035】
認証部31は、画像形成装置10を利用しようとするユーザに対する認証処理を実行する。表示部33は、制御部35により制御され、ユーザに各種情報を表示する。操作入力部32は、ユーザにより行われた各種操作情報を入力する。データ送受信部34は、端末装置20等の外部の装置との間でデータの送受信を行う。
【0036】
画像出力部38は、制御部35による制御に基づいて、印刷用紙等の記録媒体上に画像を出力する。画像読取部36は、制御部35による制御に基づいて、セットされた原稿から原稿画像を読み取る。
【0037】
制御部35は、画像形成装置10の全体動作を制御していて、データ送受信部34を介して端末装置20から受信した印刷ジョブに基づいて印刷データを生成して、生成した印刷データを画像出力部38から出力する制御、画像読取部36によって原稿画像を読み取る制御等を行う。データ記憶部37は、制御部35によって実行された、印刷ジョブ、スキャンジョブ、コピージョブ、ファックス送信ジョブ等の各種ジョブの実行履歴を示すジョブ履歴情報とともに、処理を実行する際の設定値が設定項目毎に記憶された設定情報を記憶する。ここで、ジョブ履歴情報とは、過去に実行されたジョブの処理内容の履歴情報である。
【0038】
本実施形態の画像形成装置10では、このジョブ履歴情報を選択して実行することにより、過去に実行したジョブと同じ設定内容のジョブを再実行することが可能となっている。
【0039】
そして、ユーザにより画像形成装置10が利用されてジョブが実行されると、ジョブが実行される毎に新たなジョブ履歴情報が生成される。しかし、データ格納領域には制限があり、全てのジョブ履歴情報を記憶したのではデータ格納領域が不足する可能性がある。そのため、例えば最新の200ジョブのみジョブ履歴情報を残すというような上限が設定され、上限を超えたジョブ履歴情報については実行日時が古いものから削除される。
【0040】
そこで、本実施形態の画像形成装置10では、削除したくないジョブ履歴については削除対象とならないようにピン留め設定を行うことが可能となっている。ピン留め設定されたジョブ履歴については、後から実行されたジョブが上限数を超えたとしても削除されずに残されるようになっている。
【0041】
また、実際にジョブを実行した場合だけでなく、ジョブ等の処理を実行する際の設定値が複数の機能項目であるパラメータ毎に設定された設定情報を作成して保存しておき、保存しておいた設定情報を選択することにより、この設定情報において設定された設定内容でジョブを実行することも可能となっている。
【0042】
このようにして作成された設定情報は、ジョブ履歴によって消されることはなくピン留め状態の設定情報として保存され続けるようになっている。なお、以降の説明においてピン留めされたジョブ履歴情報と、ある設定内容に基づいて設定された設定情報の両方をピン留め状態の設定情報、又はピン留めされた設定情報として説明する。
【0043】
このようなピン留め状態の設定情報では、複数の機能項目の設定値は予め設定されている初期値から変更されている。しかし、予め生成しておいたピン留め状態の設定情報を利用して新たなジョブを実行しようとする場合に、常に予め設定された表示順序により複数の機能項目を表示するようにしたのでは、設定値が初期値から変更されている機能項目と、設定値が初期値から変更されていない機能項目とが分かり難くなってしまう。その結果、ユーザとしてはこれから実行されるジョブの設定内容がどのようなものなのかが把握できない。
【0044】
そこで、本実施形態の画像形成装置10では、下記で説明するような処理が行われることにより、設定値の状態に関係なく予め設定された表示順序で複数の機能項目を表示する場合と比較して、設定値が初期値から変更されている機能項目と、設定値が初期値から変更されていない機能項目とを区別し易くするようにしている。
【0045】
まず、本実施形態の画像形成装置10においてピン留め状態の設定情報を作成して保存する際の操作方法について図面を参照して説明する。
【0046】
本実施形態の画像形成装置10におけるホーム画面例を
図4に示す。
【0047】
図4に示されたホーム画面例では、コピー、ファックス、スキャン等の各種機能を実行するためのアプリがタッチパネル上に表示されている。
図4では、ユーザがコピー機能を利用しようとして、コピーアプリ用のアイコン51を選択する様子が示されている。
【0048】
ユーザがコピーアプリ用のアイコン51を選択することにより表示されるコピーアプリ画面例を
図5に示す。
図5に示したコピーアプリ画面では、部数、カラーモード、両面、用紙選択、倍率、まとめて1枚(Nアップ)という機能項目(パラメータ)がある表示順序で表示されている。そして、ユーザが現在表示されている機能項目以外の機能項目の設定値を変更しようとする場合、「その他の機能」という操作ボタンを操作して、表示されている機能項目以外の機能項目を表示させる必要がある。なお、それでも表示されない機能項目の設定値を変更する場合には、ユーザは、複数の機能項目リストをスクロールさせて、設定値を変更したい機能項目を表示させる必要がある。
【0049】
このようにユーザがコピーアプリ用のアイコン51を選択することにより表示されるコピーアプリ画面では、各機能項目の表示順序及び機能項目毎の設定値の初期値が初期値テーブルにより決められている。このような初期値テーブル例を
図6に示す。
【0050】
図6に示された初期値テーブルでは、部数、カラーモード、両面、用紙選択、倍率、まとめて1枚(Nアップ)という機能項目毎に初期値がそれぞれ設定されているのが分かる。そして、
図5に示したコピーアプリ画面は、
図6に示した初期値テーブルに基づいて表示順序及び設定値が構成されて生成される。
【0051】
そして、ユーザがコピーアプリの設定内容を初期値から変更してコピージョブを実行する様子を
図7に示す。
図7に示した表示画面例では、カラーモードという設定項目の設定値を白黒からフルカラーに変更し、倍率という設定項目の設定値を100%から50%に変更して、スタートボタンを操作する様子が示されている。
【0052】
そして、このようにして印刷ジョブが実行されることにより生成されるジョブ履歴情報例を
図8に示す。
図8の表示画面例では、ある印刷ジョブを実行したことにより、「コピー(正常終了)、1部、フルカラー、片面、50%」と表示されたジョブ履歴情報が生成されている様子が示されている。
【0053】
ここで、ユーザが実行した印刷ジョブの設定内容を残しておくために、このジョブ履歴情報をピン留め状態の設定情報としようとする場合、このジョブ履歴情報の操作メニューアイコン52を操作する。すると、このジョブ履歴情報に対する各種操作メニューが表示される。ここでは、ユーザは、表示された複数の操作メニューの中から「ピン留め」という操作メニューを選択する。
【0054】
すると、
図9に示すように、このジョブ履歴情報はピン留め状態の設定情報に変更される。このピン留め状態の設定情報には、ピン留め状態であることを示すピン留めマーク53が表示されている。
【0055】
制御部35は、ピン留め状態の設定情報の生成指示を受け付けると、処理を実行する際の設定値が複数の機能項目毎に記憶されたピン留め状態の設定情報を生成してデータ記憶部37に記憶させる。そして、制御部35は、データ記憶部37に記憶されているピン留め状態の設定情報を読み出して表示する際に、設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも表示順序が上位になるように配置して表示する。
【0056】
具体的には、制御部35は、複数の機能項目毎に初期値が格納された初期値テーブルを参照して、表示しようとするピン留め状態の設定情報のそれぞれの機能項目に設定されている設定値と初期値テーブルに格納されている初期値とを比較する。そして、制御部35は、設定値が初期値から変更されていない機能項目については初期値テーブルの順序に従った表示順序とし、設定値が初期値から変更されている機能項目については初期値テーブルの順序に関わらず上位の表示順序とすることにより複数の機能項目の表示順序をそれぞれ決定する。
【0057】
さらに、制御部35は、設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていることが分かるような表示方法により表示するようにしてもよい。例えば、制御部35は、設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目とは異なる表示色で表示する。また、制御部35は、設定値が初期値から変更されている機能項目に、設定値が初期値から変更されていることを示すマーク、記号、文字等を付加して表示するようにしてもよい。
【0058】
次に、
図9に示した表示画面例において、ユーザがピン留め状態の設定情報を選択した場合の表示画面例を
図10に示す。
【0059】
図10に示した表示画面例では、設定値が初期値から変更されているカラーモード、倍率という設定項目が、設定値が初期値から変更されていない両面、用紙選択、まとめて1枚(Nアップ)という設定項目よりも上位の表示順序で配置されているのが分かる。
【0060】
なお、
図10では、設定値が初期値から変更されているカラーモード、倍率という設定項目には、設定値が初期値から変更されていることを示す星印のアイコン54が付加されて表示されている。
【0061】
次に、制御部35が、設定値が初期値から変更されている設定項目を他の設定項目よりも上方に配置する際の実現方法を
図11~
図15を参照して説明する。
【0062】
制御部35は、ピン留め状態の設定情報が生成されると、生成されたピン留め状態の設定情報の設定内容を
図11に示すようなテーブルによりデータ記憶部37に記憶する。この
図11では、カラーモード、倍率という設定項目の設定値が初期値から変更されているものとして説明する。
【0063】
制御部35は、ピン留め状態の設定情報が選択されて表示画面に設定内容を表示する際に、そのピン留め状態の設定情報の設定内容と、
図6に示した初期値テーブルにおける各機能項目の設定内容とを比較する。具体的には、制御部35は、初期値テーブルにおける各機能項目の初期値と、表示しようとするピン留め状態の設定情報の各機能項目の設定値とを順次比較して、表示しようとするピン留め状態の設定情報の各機能項目の設定値が初期値から変更されているか否かを判定する。
【0064】
そして、制御部35は、設定値が初期値から変更されていない機能項目については、初期値テーブルにおける表示順序に基づいて表示順序を決定する。そして、制御部35は、設定値が初期値から変更されている機能項目については、初期値テーブルにおける表示順序に関わらず、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも上位となるように表示順序を決定する。
【0065】
例えば、
図12に示すように、制御部35は、初期値テーブルにおける部数という機能項目の初期値と、表示しようとするピン留め状態の設定情報の部数という機能項目の設定値とが一致するか否かを判定している。そして、この場合には、初期値と設定値とがともに1であり一致するため、制御部35は、部数という機能項目の表示順序は初期値テーブルにおける表示順序のままとする。
【0066】
次に、制御部35は、
図13に示すように、カラーモードという機能項目について、ピン留め状態の設定情報の設定値が初期値から変更されているか否かを判定する。ここでは、カラーモードという機能項目の初期値は白黒であるにもかかわらず、ピン留め状態の設定情報の設定値はフルカラーとなっており初期値から変更されている。そのため、制御部35は、初期値テーブルにおける表示順序にかかわらず、カラーモードという機能項目の表示順序を、部数という機能項目の表示順序よりも上位に設定する。
【0067】
次に、制御部35は、
図14に示すように、両面、用紙選択という機能項目について、それぞれ、ピン留め状態の設定情報の設定値が初期値から変更されているか否かを判定する。ここでは、いずれの機能項目についても初期値のままであるため、制御部35は、両面、用紙選択という機能項目の表示順序については初期値テーブルにおける表示順序のままとする。
【0068】
さらに、制御部35は、
図15に示すように、倍率という機能項目について、ピン留め状態の設定情報の設定値が初期値から変更されているか否かを判定する。ここでは、倍率という機能項目の初期値は100%であるにもかかわらず、ピン留め状態の設定情報の設定値は50%となっており初期値から変更されている。そのため、制御部35は、初期値テーブルにおける表示順序にかかわらず、倍率という機能項目の表示順序を、部数、両面、用紙選択という機能項目の表示順序よりも上位に設定する。
【0069】
このようにして、制御部35は、ピン留め状態の設定情報の各機能項目の設定値を、初期値テーブルにおける初期値と順次比較することにより、ピン留め状態の設定情報の設定内容を表示する際の各機能項目の表示順序を順次決定する。
【0070】
[設定値が初期値から変更されている機能項目を下位に表示する場合]
上記で説明した実施形態では、設定値が初期値より変更されている機能項目(パラメータ)を、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも上位に表示するようにしていた。しかし、ピン留め状態の設定情報を生成する際に設定値を初期値から変更した機能項目は、ユーザの意図に基づいて設定値が設定された機能項目である。そのため、ピン留め状態の設定情報を用いてジョブを事項する際に、設定値が初期値から変更されていり機能項目は、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも、再度設定値が変更される可能性は低いと考えられる。
【0071】
そのため、設定値が初期値より変更されている機能項目ばかりが上位に表示されてしまうと、設定値が初期値より変更されていない機能項目の設定値を変更しようとすると、ユーザは機能項目のリストをスクロール操作して、設定値を変更しようとする機能項目を探さなければならない事態が発生する可能性がある。
【0072】
そこで、制御部35は、データ記憶部37に記憶されているピン留め状態の設定情報を読み出して表示する際に、設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも表示順序が下位になるように配置して表示するようにしてもよい。
【0073】
このようにして、設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも表示順序が下位になるように配置して表示した際の表示画面例を
図16に示す。
【0074】
図16を参照すると、設定値が初期値から変更されているカラーモード、倍率という機能項目が、設定値が初期値から変更されていない他の機能項目よりも下位に配置されているのが分かる。具体的には、
図16に示す表示画面では、表示順序が上位の設定項目のみが表示されており、表示順序が下位の設定項目については、その他の機能という操作ボタンを操作してスクロールさせることにより表示されるようになっている。
【0075】
なお、設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも表示順序が上位になるように配置して表示した方がユーザにとって便利であるのか、下位になるように配置して表示した方がユーザにとって便利であるのかは、ユーザがどのような利用形態でピン留め状態の設定情報を利用するかにもよる。そのため、制御部35は、設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも上位に表示するのか下位に表示するのかの選択をユーザから受け付けるようにしてもよい。
【0076】
そして、制御部35は、データ記憶部37に記憶されているピン留め状態の設定情報を読み出して表示する際に、設定値が初期値から変更されている機能項目を上位に表示する選択を受け付けている場合には、設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも表示順序が上位になるように配置して表示する。また、制御部35は、データ記憶部37に記憶されているピン留め状態の設定情報を読み出して表示する際に、設定値が初期値から変更されている機能項目を下位に表示する選択を受け付けている場合には、設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも表示順序が下位になるように配置して表示する、
【0077】
上記各実施形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit、等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU:Graphics Processing Unit、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス等)を含むものである。
【0078】
また上記各実施形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は上記各実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
【0079】
本実施形態における「システム」とは、複数の装置によって構成されたもの及び単一の装置によって構成されたものの両方を含む。
【0080】
[変形例]
上記実施形態では、画像形成装置10に対して本開示を適用する場合を用いて説明したが、本開示はこれに限定されるものではない。処理を実行する際の設定値が複数の機能項目毎に設定された設定情報を記憶しておき、記憶しておいた設定情報に基づいて処理を実行することが可能な情報処理装置及び情報処理システムに対しても、本開示を同様に適用することができるものである。
【0081】
[付記]
以下に、本開示の好ましい形態について付記する。
【0082】
(((1)))
プロセッサとメモリとを備え、
前記プロセッサは、
処理を実行する際の設定値が複数の機能項目毎に記憶された設定情報を生成して前記メモリに記憶させ、
前記メモリに記憶されている設定情報を読み出して表示する際に、設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも表示順序が上位になるように配置して表示する、
情報処理システム。
【0083】
(((2)))
前記プロセッサは、
前記複数の機能項目毎に初期値が格納された初期値テーブルを参照して、表示しようとする設定情報のそれぞれの機能項目に設定されている設定値と前記初期値テーブルに格納されている初期値とを比較して、設定値が初期値から変更されていない機能項目については前記初期値テーブルの順序に従った表示順序とし、設定値が初期値から変更されている機能項目については前記初期値テーブルの順序に関わらず上位の表示順序とすることにより前記複数の機能項目の表示順序をそれぞれ決定する、
(((1)))に記載の情報処理システム。
【0084】
(((3)))
プロセッサとメモリとを備え、
前記プロセッサは、
処理を実行する際の設定値が複数の機能項目毎に記憶された設定情報を生成して前記メモリに記憶させ、
前記メモリに記憶されている設定情報を読み出して表示する際に、設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも表示順序が下位になるように配置して表示する、
情報処理システム。
【0085】
(((4)))
前記プロセッサは、設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていることが分かるような表示方法により表示する(((1)))から(((3)))のいずれか1つに記載の情報処理システム。
【0086】
(((5)))
前記プロセッサは、設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目とは異なる表示色で表示する(((4)))に記載の情報処理システム。
【0087】
(((6)))
プロセッサとメモリとを備え、
前記プロセッサは、
処理を実行する際の設定値が複数の機能項目毎に記憶された設定情報を生成して前記メモリに記憶させ、
設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも上位に表示するのか下位に表示するのかの選択をユーザから受け付け、
前記メモリに記憶されている設定情報を読み出して表示する際に、上位に表示する選択を受け付けた場合には、設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも表示順序が上位になるように配置して表示し、下位に表示する選択を受け付けた場合には、設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも表示順序が下位になるように配置して表示する、
情報処理システム。
【0088】
(((7)))
処理を実行する際の設定値が複数の機能項目毎に記憶された設定情報を生成して記憶するステップと、
記憶した設定情報を読み出して表示する際に、設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも表示順序が上位になるように配置して表示するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【0089】
(((8)))
処理を実行する際の設定値が複数の機能項目毎に記憶された設定情報を生成して記憶するステップと、
記憶した設定情報を読み出して表示する際に、設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも表示順序が下位になるように配置して表示するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【0090】
(((9)))
処理を実行する際の設定値が複数の機能項目毎に記憶された設定情報を生成して記憶するステップと、
設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも上位に表示するのか下位に表示するのかの選択をユーザから受け付けるステップと、
記憶した設定情報を読み出して表示する際に、上位に表示する選択を受け付けた場合には、設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも表示順序が上位になるように配置して表示し、下位に表示する選択を受け付けた場合には、設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも表示順序が下位になるように配置して表示するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【0091】
以下に、付記の構成による効果について記載する。
【0092】
(((1)))の情報処理システムによれば、設定値の状態に関係なく予め設定された表示順序で複数の機能項目を表示する場合と比較して、設定値が初期値から変更されている機能項目を把握し易くすることができる。
【0093】
(((2)))の情報処理システムによれば、複数の機能項目毎に初期値が格納された初期値テーブルを参照するだけで、複数の機能項目の表示順序をそれぞれ決定することが可能となる。
【0094】
(((3)))の情報処理システムによれば、設定値の状態に関係なく予め設定された表示順序で複数の機能項目を表示する場合と比較して、設定値が初期値のままである機能項目を把握し易くすることができる。
【0095】
(((4)))の情報処理システムによれば、設定値の設定内容を確認しなくても、設定値が初期値から変更されている機能項目であることを把握することができる。
【0096】
(((5)))の情報処理システムによれば、機能項目の表示色を確認するだけで、設定値が初期値から変更されている機能項目であることを把握することができる。
【0097】
(((6)))の情報処理システムによれば、設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも上位に表示するのか下位に表示するのかをユーザが選択可能とすることができる。
【0098】
(((7)))のプログラムによれば、設定値の状態に関係なく予め設定された表示順序で複数の機能項目を表示する場合と比較して、設定値が初期値から変更されている機能項目を把握し易くすることができる。
【0099】
(((8)))のプログラムによれば、設定値の状態に関係なく予め設定された表示順序で複数の機能項目を表示する場合と比較して、設定値が初期値のままである機能項目を把握し易くすることができる。
【0100】
(((9)))のプログラムによれば、設定値が初期値から変更されている機能項目を、設定値が初期値から変更されていない機能項目よりも上位に表示するのか下位に表示するのかをユーザが選択可能とすることができる。
【符号の説明】
【0101】
10 画像形成装置
11 CPU
12 メモリ
13 記憶装置
14 通信インタフェース
15 ユーザインタフェース装置
16 スキャンユニット
17 画像形成ユニット
18 制御バス
20 端末装置
30 ネットワーク
31 認証部
32 操作入力部
33 表示部
34 データ送受信部
35 制御部
36 画像読取部
37 設定情報記憶部
38 画像出力部
51 アイコン
52 操作メニューアイコン
53 ピン留めマーク
54 アイコン