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特開2025-98754業務支援装置、業務支援方法及び業務支援プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025098754
(43)【公開日】2025-07-02
(54)【発明の名称】業務支援装置、業務支援方法及び業務支援プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/12 20230101AFI20250625BHJP
【FI】
G06Q40/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023215106
(22)【出願日】2023-12-20
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】板谷 和貴
(57)【要約】
【課題】一旦計上した売上を、時間差で再度計上する際に必要となる業務を支援する。
【解決手段】取得部が、固有の売上番号及び所定の売上情報が付加された、商取引対象の売上データを取得して記憶部に記憶させる。データ生成部は、受注入力された売上データの所定の売上情報を含む受注データを生成する。検出部は、生成された受注データの売上情報を含む売上データを、記憶部から検出する。赤伝計上処理部は、検出された売上データで示される売上金額をマイナス計上するための赤伝票に相当する売上データを生成して記憶部に記憶させて計上する。これにより、一旦計上した売上を、時間差で再度計上する際に必要となる業務を支援することができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
固有の売上番号及び所定の売上情報が付加された、商取引対象の売上データを取得して記憶部に記憶させる取得部と、
受注入力された前記売上データの所定の前記売上情報を含む受注データを生成するデータ生成部と、
生成された前記受注データの前記売上情報を含む前記売上データを、前記記憶部から検出する検出部と、
検出された売上データで示される売上金額をマイナス計上するための赤伝票に相当する売上データを生成して前記記憶部に記憶させて計上する赤伝計上処理部と、
を有する業務支援装置。
【請求項2】
前記記憶部には、マイナス計上済みの前記売上データの前記売上情報を含む赤伝処理管理データが記憶されており、
前記赤伝計上処理部は、前記記憶部に記憶されている前記売上情報を含む売上データは検出対象から除外し、前記記憶部に記憶されていない前記売上情報を含む売上データを、前記記憶部から検出すること、
を特徴とする請求項1に記載の業務支援装置。
【請求項3】
前記赤伝計上処理部は、前記マイナス計上された前記売上データの前記売上情報を含む赤伝処理管理データを生成して前記記憶部に記憶させること、
を特徴とする請求項2に記載の業務支援装置。
【請求項4】
前記検出部は、指定された前記売上情報を含む前記取得部で取得された前記売上データ及び前記受注データを前記記憶部から検出し、
検出された前記売上データの売上金額及び前記受注データの売上金額を比較する比較部をさらに備え、
前記データ生成部は、前記比較部から、前記売上データの売上金額及び前記受注データの売上金額が不一致であることを示す比較結果が得られた際に、作業者により手動で修正入力された売上金額に、前記受注データの売上金額を修正すること、
を特徴とする請求項3に記載の業務支援装置。
【請求項5】
前記取得部により取得される前記売上データは、前記商取引対象を、後日、受け渡しを行い又は提供することを前提とする販売形態による売上データであり、
前記データ生成部は、後日行われた、前記商取引対象の受け渡し又は提供に対応する売上データを生成し前記記憶部に記憶させること、
を特徴とする請求項4に記載の業務支援装置。
【請求項6】
取得部が、固有の売上番号及び所定の売上情報が付加された、商取引対象の売上データを取得して記憶部に記憶させる取得ステップと、
データ生成部が、受注入力された前記売上データの所定の前記売上情報を含む受注データを生成するデータ生成ステップと、
検出部が、生成された前記受注データの前記売上情報を含む前記売上データを、前記記憶部から検出する検出ステップと、
赤伝計上処理部が、検出された売上データで示される売上金額をマイナス計上するための赤伝票に相当する売上データを生成して前記記憶部に記憶させて計上する赤伝計上処理ステップと、
を有する業務支援方法。
【請求項7】
コンピュータを、
固有の売上番号及び所定の売上情報が付加された、商取引対象の売上データを取得して記憶部に記憶させる取得部と、
受注入力された前記売上データの所定の前記売上情報を含む受注データを生成するデータ生成部と、
生成された前記受注データの前記売上情報を含む前記売上データを、前記記憶部から検出する検出部と、
検出された売上データで示される売上金額をマイナス計上するための赤伝票に相当する売上データを生成して前記記憶部に記憶させて計上する赤伝計上処理部として機能させること、
を特徴とする業務支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、業務支援装置、業務支援方法及び業務支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1(特許第6463532号公報)には、効率的に仕訳を分析し、不正な仕訳を簡単に確認できる表示を行うことができ、内部監査を支援可能とした内部監査支援装置が開示されている。
【0003】
この内部監査支援装置は、制御部が、会計用の勘定科目の情報を含む仕訳データの入力に基づき、複数の監査項目に対応する複数の仕訳データの該当する情報を抽出し、抽出した情報を用いて監査項目ごとの仕訳の分析処理を行う。出力部は、分析処理の結果を出力する。そして、制御部は、仕訳データの属性および内容の変化に基づき、仕訳データのうち要注意仕訳を抽出した表示データを生成する。これにより、桁数の入力ミス及び異常価格取引を発見可能として、内部監査の支援を可能とすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第6463532号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、一旦計上した売上を、時間差で再度計上する場合がある。この場合、前回の売上を売上データから検出し、これを取り消すためのマイナスの金額の売上データを生成して計上し、再度、同じ金額の売上を計上するとの面倒な作業が必要となっていた。
【0006】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、一旦計上した売上を、時間差で再度計上する際に必要となる業務を支援可能とした業務支援装置、業務支援方法及び業務支援プログラムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る業務支援装置は、固有の売上番号及び所定の売上情報が付加された、商取引対象の売上データを取得して記憶部に記憶させる取得部と、受注入力された売上データの所定の売上情報を含む受注データを生成するデータ生成部と、生成された受注データの売上情報を含む売上データを、記憶部から検出する検出部と、検出された売上データで示される売上金額をマイナス計上するための赤伝票に相当する売上データを生成して記憶部に記憶させて計上する赤伝計上処理部と、を有する。
【0008】
また、上述の課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る業務支援方法は、取得部が、固有の売上番号及び所定の売上情報が付加された、商取引対象の売上データを取得して記憶部に記憶させる取得ステップと、データ生成部が、受注入力された売上データの所定の売上情報を含む受注データを生成するデータ生成ステップと、検出部が、生成された受注データの売上情報を含む売上データを、記憶部から検出する検出ステップと、赤伝計上処理部が、検出された売上データで示される売上金額をマイナス計上するための赤伝票に相当する売上データを生成して記憶部に記憶させて計上する赤伝計上処理ステップと、を有する。
【0009】
また、上述の課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る業務支援プログラムは、コンピュータを、固有の売上番号及び所定の売上情報が付加された、商取引対象の売上データを取得して記憶部に記憶させる取得部と、受注入力された売上データの所定の売上情報を含む受注データを生成するデータ生成部と、生成された受注データの売上情報を含む売上データを、記憶部から検出する検出部と、検出された売上データで示される売上金額をマイナス計上するための赤伝票に相当する売上データを生成して記憶部に記憶させて計上する赤伝計上処理部として機能させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、一旦計上した売上を、時間差で再度計上する際に必要となる業務を支援できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施の形態のPOSシステムのシステム構成を示す図である。
図2図2は、実施の形態のPOSシステムの業務支援装置に設けられている売上データ記憶部及び売上レジデータ記憶部の一例を示す図である。
図3図3は、実施の形態のPOSシステムの業務支援装置に設けられているPOSデータ記憶部の一例を示す図である。
図4図4は、実施の形態のPOSシステムに設けられている業務支援装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図5図5は、業務支援装置の業務支援動作の流れを示す図である。
図6図6は、業務支援装置における受注入力画面及び受注レジデータ入力画面の一例を示す図である。
図7図7は、業務支援装置で用いられる受注データ記憶部及び受注レジデータ記憶部の一例を示す図である。
図8図8は、受注レジデータの所定の売上情報に対応する売上データが検出される様子を示す図である。
図9図9は、業務支援装置で用いられる赤伝処理管理データの一例を示す図である。
図10図10は、赤伝処理管理データに相当する売上データが売上データ記憶部に記憶され、赤伝処理管理データに相当する売上レジデータが売上レジデータ記憶部に記憶された様子を示す図である。
図11図11は、新たに生成された赤伝処理管理データが、赤伝処理管理テーブルに記憶された様子を示す図である。
図12図12は、業務支援装置により表示されるPOS金額照会画面の一例を示す図である。
図13図13は、所定の売上番号に対応する売上データが、売上データ記憶部から検出される様子を示す図である。
図14図14は、所定の受注番号に対応する受注データが、受注データ記憶部から検出される様子を示す図である。
図15図15は、店舗端末装置から送信された商品の金額と、本部において手動で受注入力された商品の金額との差額の有無の検出動作を説明するための図である。
図16図16は、手動で修正された受注データの一例を示す図である。
図17図17は、実施の形態の業務支援装置で用いられる出荷データの一例を示す図である。
図18図18は、手動で金額が修正されることで、受注データの売上フラグが、売上計上済みの売上フラグに更新された様子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を適用した実施の形態のPOS(POS:Point Of Sales)システムを、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。
【0013】
(概要)
今日において、一旦計上した売上を、時間差で再度計上する場合がある。この場合、前回の売上を売上データから検出し、これを取り消すためのマイナスの金額の売上データを生成して計上し、再度、同じ金額の売上を計上する作業が必要となる。
【0014】
例えば、店舗へ来店した顧客に対し、店舗に在庫の無い商品を、後日顧客宅へ商品を配送することを条件に販売を行うことがある(後日出荷)。この場合、POSレジスタ装置で、販売した商品の売上が入力されるため、POSシステム等の販売管理システムにおいて、販売された商品の売上情報が連携される。
【0015】
しかし、商品を販売した時点では、商品は顧客に受け渡しされていないため、収益認識基準の観点から、この時点で売上を計上することは好ましいことではない。このため、売上の取消を行い、商品を顧客に対して出荷した際に、改めて売上を計上する必要がある。
【0016】
このような場合、商品を販売した店舗から、後日、販売管理システムの本社に対して、商品の出荷依頼がされた際に、販売管理システムで管理している、出荷依頼のあった商品の売上伝票を検索し、手動で売上伝票を削除した後、手動で受注伝票を登録していた。作業者は、このような面倒な業務を行う必要があった。
【0017】
また、手動で売上伝票を削除して受注伝票を登録する際、誤入力等により、販売管理システムで管理している金額(実績金額)と、手動で入力した削除結果となる金額(受注伝票の金額)等に差異が発生することが多々あった。このため、作業者は、金額の差異の発生の有無を、受注金額を含めてチェックする必要がある。
【0018】
このため、実施の形態の業務支援装置は、売上データに含まれる「レジ番号」、「レシート番号」、「開局日付」及び「店舗番号」を、上述のキーとなる売上情報として用いて、店舗側から送信される売上レジデータ、販売管理システムの本部側で生成される、受注データ、売上取消用の赤伝票データ(赤伝処理管理データ)等の管理を行う。
【0019】
これにより、上述の後日出荷となる場合、販売管理システムで連携されるデータと手入力されるデータを所定のキー(売上情報)を用いて照合可能とすることができ、自動的な照合を可能とすることができる。
【0020】
また、実施の形態の業務支援装置は、店舗の端末装置から送信された売上データと、販売管理システムの本部で登録される受注データとを比較して、店舗の売上を取り消し処理する赤伝票(赤伝処理管理データ)を自動で生成して計上する。
【0021】
これにより、所定のキーに基づいて売上を自動に取り消し処理することができ、売上取消操作における人為的ミスを防止して、金額チェックの精度も向上させることができる。
【0022】
なお、販売管理システムで店舗からの売上データの連携を図るタイミングと、販売管理システムの本部側で売上データに対応する受注入力を行うタイミングは、前後することもある。
【0023】
(システム構成)
実施の形態のPOSシステムは、図1に示すように店舗側に載置される一つ又は複数のPOSレジスタ装置49及び一つ又は複数の店舗端末装置51を備えている。また、このPOSシステムは、本部側に、店舗側の店舗端末装置51から送信される売上データ及び受注伝票データ等を受信して管理する、一つ又は複数の業務支援装置1を備えている。店舗側の店舗端末装置51と本部側の業務支援装置1は、例えばインターネット等の広域網又はLAN(Local Area Network)等のプライベート網等のネットワークを介して接続されている。
【0024】
また、業務支援装置1には、商品の搬送を行うメーカ端末装置60が接続されている。メーカ端末装置60は、業務支援装置1からの搬送指示により、顧客に対して商品の搬送を行う。また、メーカ端末装置60は、商品の搬送後に出荷通知を業務支援装置1に送信する。業務支援装置1は、この出荷通知に基づいて、出荷データを生成する。
【0025】
この図1において、顧客が店舗に出向き、所望の商品の購入を希望したが、店舗に商品が無かったため、後日、商品の搬送を行う約束で、代金の支払を先に済ませたとする(後日出荷)。この場合、店舗側では、POSレジスタ装置49を介して商品の代金の入力が行われ、商品の売上データが店舗端末装置51からネットワークを介して業務支援装置1に送信される。
【0026】
業務支援装置1のデータ生成部(図4の符号23)は、店舗端末装置51から送信された売上データに基づいて、図2(a)に示すように固有の「売上番号」、「売上日」、「得意先コード」、「商品コード」、「売上数」、「売上単価」及び「売上金額」を含む売上データを生成し、売上データ記憶部11に記憶させる。また、業務支援装置1のデータ生成部(図4の符号23)は、図2(b)に示すように、店舗端末装置51から送信された売上データに含まれる「レジ番号」、「レシート番号」、「開局日付」及び「店舗番号」を、図2(a)に示した「売上番号」と同じ「売上番号」に関連付けした売上レジデータを生成し、これを売上レジデータ記憶部12に記憶させる。
【0027】
この売上レジデータの売上情報である「レジ番号」、「レシート番号」、「開局日付」及び「店舗番号」は、照合用のキーとして用いられる。また、「開局日付」は、POSレジスタ装置を起動した日付である。開局から閉局までの間の売上金額が、当日の売上金額となる。
【0028】
また、業務支援装置1のデータ生成部(図4の符号23)は、店舗端末装置51から送信された売上データに基づいて、図3に示すように、上述の売上情報(店舗コード、開局日付、レジ番号及びレシート番号)、商品コード、売上数、売上単価及び売上金額を含むPOSデータを生成し、POSデータ記憶部13に記憶させる。
【0029】
このPOSデータ記憶部13は、正しい売上金額を示すデータ(比較の基準となるデータ)として管理され、業務支援装置1の作業者により手入力された受注データの売上金額と比較される。詳しくは、後述する。
【0030】
(業務支援装置のハードウェア構成)
このような実施の形態のPOSシステムの本部に設けられている業務支援装置1は、図4に示すように記憶部2、制御部3、通信インターフェース部4及び入出力インターフェース部5を備えている。入出力インターフェース部5には、入力装置6及び出力装置7が接続されている。出力装置7としては、モニタ装置(家庭用テレビを含む)等の表示部、印刷装置、又は、スピーカ装置等が相当する。入力装置6としては、キーボード装置、マウス装置及びマイクロホン装置等の他、マウス装置と協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタ装置等を用いることができる。
【0031】
通信インターフェース部4は、例えばインターネット等の広域網又はLAN(Local Area Network)等のプライベート網等のネットワーク50に接続されている。このネットワーク50に、各店舗の店舗端末装置51が接続されている。
【0032】
記憶部2としては、例えばROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の記憶装置を用いることができる。記憶部2には、一旦計上した売上を、時間差で再度計上する際に必要となる、業務支援装置1側の業務を支援可能とした業務支援プログラムが記憶されている。
【0033】
また、この記憶部2には、それぞれ記憶領域である、売上データ記憶部11、売上レジデータ記憶部12及びPOSデータ記憶部13が設けられている。売上データ記憶部11には、店舗端末装置51から送信された売上データが記憶され、売上レジデータ記憶部12には、売上データに基づいて生成された、キーとなる売上情報を含む売上レジデータが記憶されることは、上述のとおりである。また、POSデータ記憶部13には、売上データ及び売上レジデータに基づいて生成された、正しい売上金額を示すPOSデータが記憶されることは、上述のとおりである。
【0034】
また、記憶部2には、それぞれ記憶領域である、受注データ記憶部14、受注レジデータ記憶部15、赤伝処理管理テーブル16及び出荷データ記憶部17が設けられている。詳しくは、後述する。
【0035】
(業務支援装置の機能構成)
次に、制御部3は、記憶部2に記憶されている業務支援プログラムを実行することで、図4に示すように、取得部21、表示制御部22、データ生成部23、検出部24、赤伝計上処理部25、記憶制御部26及び比較部27として機能する。
【0036】
取得部21は、店舗端末装置51から送信される、固有の売上番号及び所定の売上情報(例えば、店舗コード、開局日付、レジ番号及びレシート番号等)が付加された、商取引対象の売上データを取得して記憶部(売上データ記憶部11)に記憶させる。
【0037】
データ生成部23は、受注入力された売上データの所定の売上情報を含む受注データ(主に図7(b)に示す受注レジデータ)を生成する。
【0038】
検出部24は、生成された受注データの売上情報を含む売上データを、記憶部(売上データ記憶部11)から検出する(図8参照)。
【0039】
赤伝計上処理部25は、検出された売上データで示される売上金額をマイナス計上するための赤伝票に相当する売上データを生成して記憶部(売上データ記憶部11)に記憶させて計上する(図10参照)。
【0040】
記憶部(図9の赤伝処理管理テーブル16)には、マイナス計上済みの売上データの売上情報を含む赤伝処理管理データが記憶されている。
【0041】
赤伝計上処理部25は、記憶部(図9の赤伝処理管理テーブル16)に記憶されている売上情報を含む売上データは検出対象から除外し、記憶部(図9の赤伝処理管理テーブル16)に記憶されていない売上情報を含む売上データを、記憶部(売上データ記憶部11)から検出する。
【0042】
データ生成部23は、マイナス計上された売上データの売上情報を含む赤伝処理管理データを生成して記憶部(図9の赤伝処理管理テーブル16)に記憶させる(図11参照)。
【0043】
検出部24は、指定された売上情報を含む取得部21で取得された売上データ(図1
のPOSデータ)及び受注データ(作業者により手入力された受注データ:図14参照)を記憶部(図1のPOSデータ記憶部13、受注データ記憶部14)から検出する。
【0044】
比較部27は、検出された売上データの売上金額(POSデータの比較基準となる売上金額)及び受注データの売上金額(作業者により手入力された売上金額)を比較する(図15参照)。
【0045】
データ生成部23は、比較部27から、売上データの売上金額(POSデータの比較基準となる売上金額)及び受注データの売上金額(作業者により手入力された売上金額)が不一致であることを示す比較結果が得られた際に、作業者により手動で修正入力された売上金額に、受注データの売上金額を修正する(図16参照)。
【0046】
取得部21により取得される売上データ(店舗端末装置51から送信される売上データ)は、商取引対象(商品又はサービス)を、後日、受け渡しを行い又は提供することを前提とする販売形態(図1の後日出荷)による売上データである。
【0047】
データ生成部23は、後日行われた、商取引対象の受け渡し又は提供に対応する売上データ(出荷データ)を生成し記憶部(出荷データ記憶部17)に記憶させる(図17参照)。
【0048】
(業務支援処理動作)
業務支援装置1の制御部3は、記憶部2に記憶されている業務支援プログラムに基づいて図4に示す取得部21~比較部27として機能し、図5に示すステップS1~ステップS5の各処理を実行することで、一旦計上した売上を、時間差で再度計上する際に必要となる業務を支援する。
【0049】
なお、この例では、制御部3は、業務支援プログラムに基づいてソフトウェアプログラムで取得部21~比較部27の各機能を実現することとしたが、取得部21~比較部27のうち、全部又は一部をハードウェアで実現してもよい。いずれの場合も、後述する効果と同じ効果を得ることができる。
【0050】
(ステップS1:受注入力処理)
まず、上述のように後日出荷を前提する商品の販売が行われ、店舗端末装置51から送信された売上番号、売上日、得意先コード、商品コード、売上数、売上単価及び売上金額を含む売上データが、取得部21により取得され、売上データ記憶部11に記憶されたとする。また、この売上データに基づいて、データ生成部23により、売上番号及び売上情報(店舗コード、開局日付、レジ番号及びレシート番号)を含む売上レジデータが生成され、売上レジデータ記憶部12に記憶されたとする。
【0051】
また、売上データ及び売上レジデータに基づいて、データ生成部23により、売上情報(店舗コード、開局日付、レジ番号及びレシート番号)、商品コード、売上数、売上単価及び売上金額を含むPOSデータが生成され、POSデータ記憶部13に記憶されたとする。そして、店舗端末装置51から、後日出荷となる商品の受注伝票が、取得部21により取得されたとする。
【0052】
本部における業務支援装置1の作業者は、取得された受注伝票データに基づいて、販売された商品の受注データを手動で登録する。具体的には、作業者により受注入力画面の表示が指定されると、表示制御部22は、図6(a)に示す受注入力画面を、出力装置7を介して表示する。作業者は、取得された受注伝票に基づいて、受注入力画面に対して、受注日、得意先コード、商品コード、売上数、売上単価、売上金額等の入力を行う。データ生成部23は、受注入力画面を介して入力された、受注日、得意先コード、商品コード、売上数、売上単価、売上金額を含む受注データを、自動採番した「JU0001」等の固有の受注番号を付して、図7(a)に示すように受注データ記憶部14に記憶させる。
【0053】
また、図6(a)に示した受注入力画面の「レジデータ」のボタンが作業者により操作されると、表示制御部22は、図6(b)に示す受注レジデータ入力画面を、出力装置7を介して表示する。作業者は、受注レジデータ入力画面に対して、その受注伝票の送付を行った店舗の店舗コード、POSレジスタ装置49の開局日付、レジ番号、及び、商品を販売した際に発行したレシートのレシート番号を入力する。この入力が行われると、データ生成部23は、図7(b)に示すように、入力された店舗コード、開局日付、レジ番号及びレシート番号に、関連する受注データに付された受注番号と同じ「JU0001」等の受注番号を付した受注レジデータを生成し、受注レジデータ記憶部15に記憶させる。
【0054】
(ステップS2:売上取消処理)
次に、制御部3は、顧客に対して商品を手渡すことなく、商品を販売することで発生した売上データの取り消すための、いわゆる赤伝票を自動作成する。
【0055】
具体的には、システム日付が2023年7月30日であるとすると、検出部24は、図8(a)に示すように、「(システム日付-2日)≦開局日付≦(システム日付+2日)の受注レジデータを、受注レジデータ記憶部15から検出する。図8(a)の例の場合、開局日付が「2023年7月30日」の受注レジデータが検出される。
【0056】
次に検出部24は、検出した受注レジデータの売上情報(店舗コード、開局日付、レジ番号及びレシート番号)をキーとして、図8(b)に示すように売上レジデータ記憶部12を参照し、検出した受注レジデータの売上情報と同じ売上情報を含む売上レジデータを検出する。そして、検出部24は、検出した売上レジデータに付されている「UR0001」等の売上番号に基づいて、図8(c)に示すように売上データ記憶部11を参照し、「UR0001」の売上番号が付されている売上データを検出する。
【0057】
次に、赤伝計上処理部25は、図10(a)に示すように、検出部24により検出された売上データをマイナス計上するための、いわゆる赤伝票に相当する売上データを生成し、例えば「UR0003」等の固有の売上番号を付加して、売上データ記憶部11に記憶させる。
【0058】
また、赤伝計上処理部25は、この赤伝票に相当する売上データと同じ「UR0003」の売上番号を付した売上情報(店舗コード、開局日付、レジ番号及びレシート番号)である売上レジデータを生成し、これを、図10(b)に示すように売上レジデータ記憶部12に記憶させる。
【0059】
ここで、赤伝計上処理部25は、このように売上レジデータを生成すると、店舗端末装置51から受信した受注伝票データの伝票番号、及び、売上情報(店舗コード、開局日付、レジ番号及びレシート番号)を含む赤伝処理管理データを生成し、これを赤伝処理管理テーブル16に記憶するようになっている。図9は、過去に生成済の赤伝処理管理データが記憶された赤伝処理管理テーブル16を示している。
【0060】
検出部24は、受注レジデータの売上情報(店舗コード、開局日付、レジ番号及びレシート番号)に基づいて売上レジデータ記憶部12を参照する前に、受注レジデータの売上情報に基づいて、赤伝処理管理テーブル16を参照する。受注レジデータの売上情報と同じ売上情報が赤伝処理管理テーブル16に存在するということは、その受注伝票は、赤伝処理済であることを示す。この場合、検出部24は、図8(b)に示したように、受注レジデータの売上情報に相当する売上レジデータを、売上レジデータ記憶部12から検出する動作は行わない。これにより、赤伝処理済の受注伝票に対して、再度、赤伝処理が行われる不都合を防止できる。
【0061】
これに対して、受注レジデータの売上情報と同じ売上情報が赤伝処理管理テーブル16に存在しない場合、赤伝計上処理部25は、顧客から商品の代金を受け取った際に生成された売上データの赤伝票に対応する赤伝処理管理データを生成し、これを図11に示すように、赤伝処理管理テーブル16に記憶させる。これにより、赤伝処理管理テーブル16には、生成された赤伝票に対応する赤伝処理管理データが順次記憶される。
【0062】
このように、実施の形態の業務支援システムは、一旦計上した売上を、時間差で再度計上する際に必要となる赤伝票を自動で生成して登録できる。このため、作業者の業務を大幅に軽減して支援できる。
【0063】
(ステップS3:POS金額照会処理)
次に作業者は、売上データ及び受注データの合算金額とPOSデータとを比較し、両者の金額に差異がないかを確認する(POS金額照会処理)。
【0064】
この場合、作業者は、表示制御部22を介して図12(a)に示すPOS金額照会画面を表示させ、金額の不一致を確認するデータを抽出するための、所望の開局日付及び店舗コードを入力する。この図12(a)は、「2023年7月30日~2023年7月31日」が開局日付として入力され、また、「1011」の店舗コードが入力された例である。
【0065】
検出部24は、POS金額照会画面を介して入力された開局日付及び店舗コードに対応する売上レジデータを、売上レジデータ記憶部12から検出する。これにより、図13(a)に示すように、開局日付が「2023年7月30日」で、店舗コードが「1011」の売上レジデータが検出される。
【0066】
また、検出部24は、検出した売上レジデータに付されている「UR0001」及び「UR0003」等の売上番号に基づいて、図13(b)に示すように売上データ記憶部11を参照する。これにより、検出部24は、「UR0001」の売上番号に対応する、店舗端末装置51から送信された売上データを検出すると共に、「UR0003」の売上番号に対応する、上述の赤伝票に相当する売上データを検出する。
【0067】
また、検出部24は、図14(a)に示すように、POS金額照会画面を介して入力された開局日付及び店舗コードに対応する受注レジデータを、受注レジデータ記憶部15から検出する。そして、検出部24は、図14(b)に示すように、検出した受注レジデータに付されている「JU0001」等の受注番号に対応する受注データを、受注データ記憶部14から検出する。これにより、作業者の手入力により生成された受注データが、受注データ記憶部14から検出される。
【0068】
なお、詳しくは後述するが、図14(b)に示すように、各受注データには、POS金額照会処理も正常に終了し、売上計上済みとなった際に「0」の情報から「1」の情報に更新される売上フラグが付加されている。検出部24は、売上フラグが「0」で、売上計上が完了していない受注データを検出対象として上述の検出処理を行う。
【0069】
次に、データ生成部23は、図13(b)に示す各売上データ(店舗端末装置51から送信された売上データ及び赤伝票に相当する売上データ)の各売上金額、及び、図14(b)に示す、受注伝票に基づいて作業者により手入力された受注データの売上金額を合算処理(加算処理)する。そして、データ生成部23は、図15(a)に示すように、売上情報(店舗コード、開局日付、レジ番号及びレシート番号)及び合算金額(売上金額)を含む合算金額データを生成し、記憶部2に記憶させる。
【0070】
また、取得部21は、図15(b)に示すように、売上情報(店舗コード、開局日付、レジ番号及びレシート番号)と同じ売上情報を含むPOSデータを、POSデータ記憶部13から取得し、記憶部2に記憶させる。
【0071】
比較部27は、合算金額データで示される、作業者により手入力された売上金額(計上金額)と、店舗端末装置51から送信された売上データに基づいてPOSデータとしてPOSデータ記憶部13に記憶された、基準となる売上金額(POS金額)とを比較する。両者が不一致であることを示す比較結果が得られた場合、表示制御部22は、図12(b)に示すように、POS金額照会画面に対して、上述の計上金額、POS金額及び比較結果(×)を含む明細情報を表示する。これにより、作業者は、計上金額とPOS金額とが不一致であり、手入力の際に入力ミスが発生したことを認識することができる。
【0072】
このように、計上金額とPOS金額とが不一致を認識すると、作業者は、表示制御部22を介して、入力ミスが発生している受注データを呼び出して表示する。そして、手入力により、図16に示すように入力ミスが発生している受注データの売上単価及び売上金額を修正する。これにより、計上金額及びPOS金額を一致させることができる。
【0073】
(ステップS4:出荷入力処理)
次に、図1に示すように、先に代金の支払を行っている顧客に対して、商品の発送が行われると、メーカ端末装置60から業務支援装置1に出荷通知データが送信される。業務支援装置1の作業者は、この出荷通知データに基づいて、図示しない出荷入力画面を介して、出荷日、得意先コード、商品コード、出荷数、及び、受注番号の入力を行う。データ生成部23は、この入力に基づいて、図17に示すように自動採番した固有の出荷番号を付加した出荷データを生成し、これを出荷データ記憶部17に記憶させる。
【0074】
(ステップS5:売上一括計上処理)
最後にデータ生成部23は、図18(a)に示すように売上計上した売上データに対応する受注データを、売上データに付されている「JU0001」等の受注番号に基づいて、受注データ記憶部14から検出する。そして、データ生成部23は、図18(b)に示すように、検出した受注データの売上フラグを「0」の情報から「1」の情報へ更新処理する。これにより、受注データを売上計上済みとすることができる。
【0075】
(実施の形態の効果)
以上の説明から明らかなように、実施の形態の業務支援装置は、売上データに含まれる「レジ番号」、「レシート番号」、「開局日付」及び「店舗番号」を、キーとなる売上情報として用いて、店舗側から送信される売上レジデータ、販売管理システムの本部側で生成される、受注データ、売上取消用の赤伝票データ(赤伝処理管理データ)等の管理を行う。
【0076】
これにより、購入された商品の代金の支払が先に完了し、後日、商品が配送となる場合(後日出荷)、販売管理システムで連携されるデータと手入力されるデータを所定のキー(売上情報)を用いて自動的に照合可能とすることができる。
【0077】
また、実施の形態の業務支援装置は、店舗端末装置51から送信された売上データと、販売管理システムの本部(業務支援装置1)で登録される受注データとを比較して、店舗の売上を取り消し処理する赤伝票(赤伝処理管理データ)を自動で生成して計上する。
【0078】
これにより、所定のキー(売上情報)に基づいて売上を自動に取り消し処理することができ、売上取消操作における人為的ミスを防止して、金額チェックの精度も向上させることができる。
【0079】
[国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本発明により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与できるため、SDGsの「8」の目標及び「9」の目標に貢献することができる。
【0080】
また、本発明により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与できるため、SDGsの「12」の目標、「13」の目標及び「15」の目標に貢献することができる。
【0081】
また、本発明により、統制、ガバナンス強化に寄与できるため、SDGsの「16」の目標に貢献することができる。
【0082】
[他の実施の形態]
本発明は、上述した実施の形態以外であっても、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる形態で実施可能である。
【0083】
例えば、実施の形態において説明した各処理のうち、自動的に行うこととして説明した処理の全部又は一部を手動で行ってもよい。または、手動で行うこととして説明した処理の全部又は一部を公知の方法等で自動的に行ってもよい。
【0084】
また、明細書又は図面で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データ、検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除き、任意に変更可能である。
【0085】
また、業務支援装置1に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも図示した物理的な構成を有することは要しない。例えば、業務支援装置1が備える処理機能、特に制御部3で行われる各処理機能については、その全部又は任意の一部を、制御部3(CPU:Central Processing Unit)で解釈され実行されるプログラムで実現してもよいし、ワイヤードロジックによるハードウェアで実現してもよい。
【0086】
なお、プログラムは、実施の形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて業務支援装置1で機械的に読み取られる。すなわち、ROM又はHDD等の記憶部2には、OS(Operating System)と協働して制御部3(CPU)に命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされて展開され、制御部3により適宜実行される。
【0087】
また、この業務支援装置1の業務支援プログラムは、業務支援装置1に対して任意のネットワークを介して接続された他のサーバ装置に記憶させてもよく、必要に応じてその全部又は一部をダウンロードして実行してもよい。
【0088】
また、実施の形態で説明した処理を実行するための業務支援プログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成してもよい。
【0089】
ここで、「記録媒体」としては、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、及び、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を用いることができる。
【0090】
また、「プログラム」は、任意の言語又は記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコード又はバイナリコード等の形式を問わない。
【0091】
なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュール又はライブラリとして分散構成されるもの及びOSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものを含む。
【0092】
また、実施の形態の業務支援装置1において記録媒体を読み取るための具体的な構成、読み取り手順及び読み取り後のインストール手順等については、周知の構成又は手順を用いることができる。
【0093】
記憶部2は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理又はウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース及びウェブページ用ファイル等を格納する。
【0094】
また、業務支援装置1は、既知のパーソナルコンピュータ装置又はワークステーション等の情報処理装置で構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された情報処理装置で構成してもよい。また、情報処理装置は、実施の形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラム又はデータ等を含む)を実装させて実現してもよい。
【0095】
さらに、装置の分散及び統合の具体的な形態は図示するものに限られず、その全部又は一部を、各種の付加等に応じて又は機能負荷に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散又は統合して構成することができる。すなわち、上述した実施の形態を任意に組み合わせることで、上述した実施の形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0096】
本発明は、一例として流通小売業界等、様々な業界の経理作業に適用して好適である。
【符号の説明】
【0097】
1 業務支援装置
2 記憶部
3 制御部
4 通信インターフェース部
5 入出力インターフェース部
6 入力装置
7 出力装置
11 売上データ記憶部
12 売上レジデータ記憶部
13 POSデータ記憶部
14 受注データ記憶部
15 受注レジデータ記憶部
16 赤伝処理管理テーブル
17 出荷データ記憶部
21 取得部
22 表示制御部
23 データ生成部
24 検出部
25 赤伝計上処理部
26 記憶制御部
27 比較部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18