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特開2025-9889表示パネル、表示装置及び表示パネルの製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025009889
(43)【公開日】2025-01-20
(54)【発明の名称】表示パネル、表示装置及び表示パネルの製造方法
(51)【国際特許分類】
   H10K 71/20 20230101AFI20250109BHJP
   H10K 59/122 20230101ALI20250109BHJP
   H10K 71/16 20230101ALI20250109BHJP
   H10K 50/805 20230101ALI20250109BHJP
   H10K 59/35 20230101ALI20250109BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20250109BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20250109BHJP
【FI】
H10K71/20
H10K59/122
H10K71/16 164
H10K50/805
H10K59/35
G09F9/30 349Z
G09F9/30 365
G09F9/00 338
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024090677
(22)【出願日】2024-06-04
(31)【優先権主張番号】202310791343.3
(32)【優先日】2023-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】522457081
【氏名又は名称】合肥維信諾科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】HEFEI VISIONOX TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】5555 New Bengbu Road,Xinzhan District,Hefei,Anhui 230000,CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】倪柳松
(72)【発明者】
【氏名】肖一鳴
(72)【発明者】
【氏名】姚遠
(72)【発明者】
【氏名】▲ライ▼宜佑
(72)【発明者】
【氏名】朱雪▲ジン▼
(72)【発明者】
【氏名】付雨▲ティン▼
【テーマコード(参考)】
3K107
5C094
5G435
【Fターム(参考)】
3K107AA01
3K107BB01
3K107BB08
3K107CC33
3K107CC45
3K107DD89
3K107DD94
3K107EE03
3K107FF15
3K107GG04
3K107GG12
5C094AA43
5C094BA03
5C094BA27
5C094DA13
5C094FA01
5C094FB02
5C094HA08
5G435AA17
5G435BB05
5G435KK05
5G435LL04
5G435LL07
5G435LL08
(57)【要約】      (修正有)
【課題】表示パネルの製造プロセスを最適化する。
【解決手段】表示パネルは、基板1と、隔離構造3と、発光機能層と、複数の第1電極とを含み、隔離構造は、複数の第1開口331及び複数の第2開口332を囲み、隔離構造は、積層して設けられる第1部分31及び第2部分32を含み、発光機能層は、複数の第1発光部41及び複数の第2発光部42を含み、第1発光部の少なくとも一部は、第1開口内に設けられ、第2発光部の少なくとも一部は、第2開口内に設けられ、第1電極21のエッジは、第1部分に重ね接続され、第1電極部のエッジと第1エッジとの最短接続線は、第1接続線であり、第2電極部のエッジと第2エッジとの最短接続線は、第2接続線であり、第2接続線と基板が位置する平面との夾角シ-タ2は、第1接続線と基板が位置する平面との夾角シ-タ1より小さい。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板、隔離構造、発光機能層及び複数の第1電極を備える表示パネルであって、
前記隔離構造は、前記基板の一側に設けられ、複数の限定開口を囲み、前記複数の限定開口は、第1開口と第2開口とを含み、前記隔離構造は、積層して設けられる第1部分と第2部分とを含み、前記第1部分は、前記第2部分の前記基板に近い側に設けられ、前記第1部分の前記基板における正投影は、前記第2部分の前記基板における正投影内に位置し、前記第2部分は遮断エッジを含み、前記遮断エッジの前記基板における正投影は、前記第2部分の前記基板における正投影のエッジに位置し、前記遮断エッジは、前記第1開口を画定する第1エッジと、前記第2開口を画定する第2エッジとを含み、
前記発光機能層は、複数の第1発光部と複数の第2発光部とを含み、前記第1発光部の少なくとも一部が前記第1開口内に設けられ、前記第2発光部の少なくとも一部が前記第2開口内に設けられ、
前記複数の第1電極は、前記発光機能層の前記基板から離れる側に位置し、前記第1電極のエッジは、前記第1部分の前記限定開口に向かう側面に重ね接続され、前記複数の第1電極は、前記第1発光部の一側に設けられる第1電極部と、前記第2発光部の一側に設けられる第2電極部とを含み、前記第1電極部のエッジと前記第1エッジとの最短接続線は、第1接続線であり、前記第2電極部のエッジと前記第2エッジとの最短接続線は、第2接続線であり、前記第2接続線と前記基板が位置する平面との夾角は、前記第1接続線と前記基板が位置する平面との夾角より小さい、
ことを特徴とする表示パネル。
【請求項2】
前記複数の限定開口は、第3開口をさらに含み、前記発光機能層は、複数の第3発光部をさらに含み、前記第3発光部の少なくとも一部は、前記第3開口内に設けられ、前記遮断エッジは、前記第3開口を画定する第3エッジをさらに含み、
前記複数の第1電極は、前記第3発光部の一側に設けられる第3電極部を含み、前記第3電極部のエッジと前記第3エッジとの最短接続線は、第3接続線であり、前記第3接続線と前記基板が位置する平面との夾角は、前記第2接続線と前記基板が位置する平面との夾角より小さい、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
【請求項3】
前記第1エッジの前記基板における正投影から前記第1部分の前記基板における正投影までの最小距離はH1であり、前記第2エッジの前記基板における正投影から前記第1部分の前記基板における正投影までの最小距離はH2であり、H1<H2である、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
【請求項4】
前記基板が位置する平面に垂直な方向に沿って、前記第2部分の横断面は台形であり、
前記第2部分の前記基板から離れる表面の前記基板における正投影の面積は、前記第2部分の前記基板に近い表面の前記基板における正投影の面積よりも小さく、
前記遮断エッジは、前記第2部分の前記基板に近い表面の周辺である、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
【請求項5】
前記基板が位置する平面に垂直な方向に沿って、前記第1部分の横断面は台形であり、
前記第1部分の前記基板から離れる表面の前記基板における正投影の面積は、前記第2部分の前記基板に近い表面の前記基板における正投影の面積よりも小さい、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
【請求項6】
前記第1部分は、単層金属構造を含み、前記第1部分は、アルミニウムを含み、
又は、前記第1部分は多層金属構造を含み、前記第1電極のエッジは前記多層金属構造に重ね接続され、
前記第1部分は、積層して設けられる第1サブセクションと第2サブセクションとを含み、前記第2サブセクションは、前記第1サブセクションの前記基板から離れる側に設けられ、前記第1サブセクションは、モリブデン及び/又はチタンを含み、前記第2サブセクションは、アルミニウムを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
【請求項7】
前記表示パネルは、前記基板と前記隔離構造との間に設けられる画素画定層をさらに含み、前記画素画定層は複数の画素開口を含み、前記画素開口の前記基板における正投影は、前記限定開口の前記基板における正投影の範囲内に位置し、
前記隔離構造は、前記画素画定層の前記基板から離れる側に設けられ、前記発光機能層は、少なくとも一部が前記画素開口内に設けられ、
前記表示パネルは、前記第1電極の前記基板から離れる側を覆う第1パッケージ層をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
【請求項8】
基板を提供するステップと、
前記基板の一側に隔離構造を形成するステップと、
発光機能層及び複数の第1電極を形成するステップと、を含み、
前記隔離構造が複数の限定開口を囲み、前記限定開口が複数の第1開口と複数の第2開口を含み、前記隔離構造が積層して設けられる第1部分と第2部分を含み、前記第1部分が前記第2部分の前記基板に近い側に設けられ、前記第1部分の前記基板における正投影が前記第2部分の前記基板における正投影内に位置し、前記第2部分が遮断エッジを含み、前記遮断エッジの前記基板における正投影が前記第2部分の前記基板における正投影のエッジに位置し、前記遮断エッジが前記第1開口を画定する第1エッジと前記第2開口を画定する第2エッジを含み、
前記発光機能層は、第1発光部及び第2発光部を含み、前記第1発光部の少なくとも一部は、前記第1開口内に設けられ、前記第2発光部の少なくとも一部は、前記第2開口内に設けられ、第1電極は、前記発光機能層の前記基板から離れる側に位置し、前記第1電極のエッジは、前記第1部分の前記限定開口に向かう側面に重ね接続され、前記複数の第1電極は、前記第1発光部の一側に設けられる第1電極部と、前記第2発光部の一側に設けられる第2電極部とを含み、前記第1電極部のエッジと前記第1エッジとの最短接続線は、第1接続線であり、前記第2電極部のエッジと前記第2エッジとの最短接続線は、第2接続線であり、前記第2接続線と前記基板が位置する平面との夾角は、前記第1接続線と前記基板が位置する平面との夾角より小さい、
ことを特徴とする表示パネルの製造方法。
【請求項9】
前記発光機能層及び第1電極を形成するステップは、
各前記限定開口内に第1発光材料を設置し、第1蒸着角で第1導電材料を蒸着し、前記第1導電材料は前記第1発光材料の一側に積層されるステップと、
前記第2開口内の前記第1発光材料及び前記第1導電材料に対して除去処理を行い、第2電極を限定開口から露出させ、前記第2電極は前記発光機能層の前記基板に近い側に位置するステップと、
各前記限定開口内に第2発光材料を設置し、第2蒸着角で第2導電材料を蒸着し、前記第2導電材料が前記第2発光材料の一側に積層され、前記第1蒸着角が前記第2蒸着角より小さいステップと、
前記第1開口内の前記第2発光材料及び前記第2導電材料に対して除去処理を行うステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項8に記載の表示パネルの製造方法。
【請求項10】
請求項1乃至7のいずれか1項に記載の表示パネル、又は請求項8又は9のいずれか1項に記載の表示パネルの製造方法により製造された表示パネルを含むことを特徴とする表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、表示分野に関し、特に表示パネル、表示装置及び表示パネルの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Display、OLED)及び発光ダイオード(Light Emitting Diode、LED)などの技術に基づく表示パネルは、高画質、省電力、薄型及び応用範囲が広いなどの利点を有するため、携帯電話、テレビ、ノートパソコン、デスクトップパソコンなどの各種消費型電子製品に広く応用され、表示装置における主流となっている。しかし、現在の表示パネルの製造プロセスは向上する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本願の実施例は、関連する表示パネルの製造プロセスの技術的問題を改善するための表示パネル、表示装置及び表示パネルの製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本願の第1態様の実施例は、表示パネルを提供し、表示パネルは、
基板、隔離構造、発光機能層及び複数の第1電極を備え、
前記隔離構造は、基板の一側に設けられ、複数の第1開口と複数の第2開口とを囲み、積層して設けられる第1部分と第2部分とを含み、第1部分が第2部分の基板に近い側に設けられ、第1部分の基板における正投影が第2部分の基板における正投影内に位置し、第2部分が遮断エッジを含み、遮断エッジの基板における正投影が第2部分の基板における正投影のエッジに位置し、遮断エッジが第1開口を画定する第1エッジと第2開口を画定する第2エッジとを含み、
前記発光機能層は、複数の第1発光部と複数の第2発光部とを含み、第1発光部の少なくとも一部は第1開口内に設けられ、第2発光部の少なくとも一部は第2開口内に設けられ、第1発光部が発する光波の波長は第2発光部が発する光波の波長と異なり、
前記複数の第1電極は、発光機能層の基板から離れる側に位置し、第1電極のエッジは、第1部分の限定開口に向かう側面に重ね接続され、複数の第1電極は、第1発光部の一側に設けられる第1電極部と、第2発光部の一側に設けられる第2電極部とを含み、第1電極部のエッジと第1エッジとの最短接続線は、第1接続線であり、第2電極部のエッジと第2エッジとの最短接続線は、第2接続線であり、第2接続線と基板が位置する平面との夾角は、第1接続線と基板が位置する平面との夾角より小さい。
【0005】
本願の第1態様の実施形態によれば、複数の限定開口は、第3開口をさらに含み、発光機能層は、複数の第3発光部をさらに含み、第3発光部の少なくとも一部は、第3開口内に設けられ、遮断エッジは、第3開口を画定する第3エッジをさらに含み、
複数の第1電極は、第3発光部の一側に設けられる第3電極部を含み、第3電極部のエッジと第3エッジとの最短接続線は、第3接続線であり、第3接続線と基板が位置する平面との夾角は、第2接続線と基板が位置する平面との夾角より小さい。
【0006】
本願の第1態様の実施形態によれば、遮断エッジは、第1開口を画定する第1エッジと、第2開口を画定する第2エッジとを含み、第1エッジの基板における正投影から第1部分の基板における正投影までの最小距離はH1であり、第2エッジの基板における正投影から第1部分の基板における正投影までの最小距離はH2であり、H1<H2である。
【0007】
本願の第1態様の実施形態によれば、基板が位置する平面に垂直な方向に沿って、第2部分の横断面は台形である。
【0008】
本願の第1態様の実施形態によれば、第2部分の基板から離れる表面の基板における正投影の面積は、第2部分の基板に近い表面の基板における正投影の面積よりも小さい。
【0009】
本願の第1態様の実施形態によれば、遮断エッジは、第2部分の基板に近い表面の周辺である。
【0010】
本願の第1態様の実施形態によれば、基板が位置する平面に垂直な方向に沿って、第1部分の横断面は台形である。
【0011】
本願の第1態様の実施形態によれば、第1部分の基板から離れる表面の基板における正投影の面積は、第2部分の基板に近い表面の基板における正投影の面積よりも小さい。
【0012】
本願の第1態様の実施形態によれば、第1部分は、単層金属構造を含む。
【0013】
本願の第1態様の実施形態によれば、第1部分は多層金属構造を含み、第1電極のエッジは金属構造に重ね接続される。
【0014】
本願の第1態様の実施形態によれば、第1部分は、アルミニウムを含む。
【0015】
本願の第1態様の実施形態によれば、第1部分は、積層して設けられる第1サブセクションと第2サブセクションとを含み、第2サブセクションは、第1サブセクションの基板から離れる側に設けられ、第1サブセクションは、モリブデン及び/又はチタンを含み、第2サブセクションは、アルミニウムを含む。
【0016】
本願の第1態様の実施形態によれば、表示パネルは、基板と隔離構造との間に設けられる画素画定層をさらに含み、画素画定層は、画素開口を含み、画素開口の基板における正投影は、限定開口の基板における正投影の範囲内に位置する。
【0017】
本願の第1態様の実施形態によれば、隔離構造は、画素画定層の基板から離れる側に設けられ、発光機能層は、少なくとも一部が画素開口内に設けられる。
【0018】
本願の第2態様の実施例は、表示パネルの製造方法を提供し、
基板を提供するステップと、基板の一側に隔離構造を形成するステップと、発光機能層と第1電極を形成するステップと、を含み、
隔離構造が複数の限定開口を囲み、限定開口が第1開口と第2開口を含み、隔離構造が積層して設けられる第1部分と第2部分を含み、第1部分が第2部分の基板に近い一側に設けられ、第1部分の基板における正投影が第2部分の基板における正投影内に位置し、第2部分が遮断エッジを含み、遮断エッジの基板における正投影が第2部分の基板における正投影のエッジに位置し、遮断エッジが第1開口を画定する第1エッジと第2開口を画定する第2エッジを含み、
発光機能層は第1発光部と第2発光部を含み、第1発光部の少なくとも一部は第1開口内に設けられ、第2発光部の少なくとも一部は第2開口内に設けられ、複数の第1電極は第1電極部と第2発光部の一側に設けられる第2電極部を含み、第1電極部のエッジと第1エッジの最短接続線は第1接続線であり、第2電極部のエッジと第2エッジの最短接続線は第2接続線であり、第2接続線と基板が位置する平面との夾角は第1接続線と基板が位置する平面との夾角より小さい。
【0019】
本願の第2態様の実施形態によれば、発光機能層及び第1電極を形成するステップは、
各限定開口内に第1発光材料を設置し、第1蒸着角で第1導電材料を蒸着し、第1導電材料は第1発光材料の一側に積層されるステップと、
第2開口内の第1発光材料及び導電材料に対して除去処理を行い、第2電極を限定開口から露出させ、第2電極は発光機能層の基板に近い側に位置するステップと、
各限定開口内に第2発光材料を設置し、第2蒸着角で第2導電材料を蒸着し、第2導電材料が第2発光材料の一側に積層され、第1蒸着角が第2蒸着角より小さいステップと、
第1開口内の第2発光材料及び第2導電材料に対して除去処理を行うステップと、を含む。
【0020】
本願の第3態様の実施例は、上記いずれかの実施形態の表示パネル、又は上記いずれかの実施形態の方法によって製造された表示パネルを含む表示装置を提供する。
【0021】
本願の実施例に係る表示パネル、表示装置及び表示パネルの製造方法によれば、隔離構造を設けることにより、メタルマスクを介さずに、少なくとも一部が限定開口内に位置する発光部及び第1電極を製造することができるので、メタルマスクの工程及び費用を省略し、表示パネルの製造プロセスを最適化し、表示パネルの生産効率を向上させ、表示パネルの生産コストを低減する。第2接続線と基板が位置する平面との夾角を第1接続線と基板が位置する平面との夾角より小さくすることにより、蒸着により形成された第1電極のエッジが第1部分に重ね接続されることを確保する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
以下、図面を参照して非限定的な実施例を詳細に説明することにより、本願の他の特徴、目的及び利点がより明らかになる。ここで、同一又は類似の符号は同一又は類似の特徴を表し、図面は実際のスケールで描かれていない。
【0023】
図1】本願の実施例に係る表示パネルの部分平面図である。
図2】本願の実施例に係る表示パネルの部分断面図である。
図3】本願の実施例に係る別の実施例における表示パネルの部分断面図である。
図4】本願の実施例に係る別の実施例における表示パネルの部分断面図である。
図5】本願の実施例に係る別の実施例における表示パネルの部分断面図である。
図6】本願の実施例に係る別の実施例における表示パネルの部分断面図である。
図7】本願の実施例に係る別の実施例における表示パネルの部分断面図である。
図8】本願の実施例に係る別の実施例における表示パネルの部分断面図である。
図9】本願の実施例に係る表示パネルの製造方法の過程を示す図である。
図10】本願の実施例に係る表示パネルの製造方法の過程を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本願の各態様の特徴及び例示的な実施例を詳細に説明する。本願の目的、技術案及び利点をより明確に理解させるために、以下、図面及び具体的な実施例を参照して本願をさらに詳細に説明する。理解できるように、本明細書で説明される特定の実施例は、本願を説明するように構成されるに過ぎず、本願を限定するように構成されない。当業者にとって、本願は、これらの具体的な詳細のうちのいくつかを必要とせずに実施することができる。以下の実施例の説明は、本願の例を示して本願をよりよく理解するために提供されるものに過ぎない。
【0025】
なお、本明細書において、第1及び第2などのような関係用語は、1つのエンティティ又は操作を他のエンティティ又は操作と区別するためのものに過ぎず、必ずしもこれらのエンティティ又は操作の間にこのような実際の関係又は順序が存在することを要求又は暗示するものではない。また、用語「含む」、「備える」又はその任意の他の変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図する。一連の要素を含むプロセス、方法、物品又はデバイスは、それらの要素を含むだけでなく、明確に列挙されていない他の要素も含み、又は、このようなプロセス、方法、物品又はデバイスに固有の要素も含む。より多くの制限がない場合、「……を含む」という語句によって限定された要素は、要素を含むプロセス、方法、物品又は機器に他の同じ要素が存在することを排除しない。
【0026】
理解できるように、部材の構造を説明する際に、1つの層や1つの領域を別の層、別の領域の「上」又は「上方」に位置すると称する場合、直接別の層、別の領域の上に位置することを指してもよく、又は別の層、別の領域との間に他の層又は領域をさらに含む。そして、部材を反転させると、該一つの層や一つの領域は、別の層や別の領域の「下」又は「下方」に位置することになる。
【0027】
上記問題を解決するために、本願の実施例は表示パネル及び表示装置を提供する。以下、図面を参照しながら表示パネル及び表示装置の各実施例を説明する。
【0028】
本願の実施例は、表示パネル、表示パネルの製造方法及び表示装置を提供し、以下、図1図10を参照しながら表示パネル、表示パネルの製造方法及び表示装置の各実施例を説明する。
【0029】
図1及び図2を参照すると、表示パネルは、基板1と、隔離構造3と、発光機能層と、複数の第1電極2とを含み;隔離構造3は、基板1の一側に設けられ、隔離構造3は、複数の限定開口33を囲み、複数の限定開口33は、第1開口331及び第2開口332を含み、隔離構造3は、積層して設けられる第1部分31及び第2部分32を含み、第1部分31は、第2部分32の基板1に近い側に設けられ、第1部分31の基板1における正投影は、第2部分32の基板1における正投影内に位置し、第2部分32は遮断エッジ321を含み、遮断エッジ321の基板1における正投影は、第2部分32の基板1における正投影のエッジに位置し、遮断エッジ321は、第1開口331を画定する第1エッジ322と、第2開口332を画定する第2エッジ323とを含み;発光機能層は、複数の第1発光部41と複数の第2発光部42とを含み、第1発光部41の少なくとも一部は、第1開口331内に設けられ、第2発光部42の少なくとも一部は、第2開口332内に設けられ、第1発光部41が発する光波の波長は、第2発光部42が発する光波の波長と異なり;第1電極2は、発光機能層の基板1から離れる側に位置し、第1電極2のエッジは、第1部分31の限定開口33に向かう側面に重ね接続され、複数の第1電極2は、第1発光部41の一側に設けられる第1電極部21と、第2発光部42の一側に設けられる第2電極部22とを含み、第1電極部21のエッジと第1エッジ322との最短接続線は第1接続線であり、第2電極部22のエッジと第2エッジ323との最短接続線は第2接続線であり、第2接続線と基板1が位置する平面との夾角θ2は、第1接続線と基板1が位置する平面との夾角θ1より小さい。ここで、第1電極部21のエッジと第1エッジ322との最短接続線とは、基板1が位置する平面に垂直なある断面図において、第1電極部21のエッジとそれに対応する第1エッジ322との間の接続線を指す。第2電極部22のエッジと第2エッジ323との最短接続線とは、基板1が位置する平面に垂直なある断面図において、第2電極部22のエッジとそれに対応する第2エッジ323との間の接続線を指す。
【0030】
本願の実施例は、有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode、OLED)技術に基づく表示パネルを提供する。本願の実施例に係る表示パネルにおいて、基板1は、隔離構造3に支持力を提供するだけでなく、第1電極2に電気信号を提供することもできる。基板1の設置態様は様々である。いくつかの実施例において、基板1は、基底11と、基底11に設けられるアレイ基板13とを含んでもよい。アレイ基板13は、画素駆動回路、積層して設けられる第1導電層、第2導電層、第3導電層及び第4導電層などを含んでもよい。例示的に、アレイ基板13に設けられる画素駆動回路は、トランジスタ及び蓄積コンデンサを含む。トランジスタは、アクティブ層131、ゲート電極132、ドレイン電極133及びソース電極137を含む。蓄積コンデンサは、第1極板135及び第2極板136を含む。一例として、ゲート電極132及び第1極板135は第3導電層に位置してもよく、第2極板136は第2導電層に位置してもよく、ドレイン電極133、ソース電極137は第1導電層に位置してもよい。
【0031】
当業者が理解できるように、表示パネルが異なる色の光線を発することを実現するために、異なる色を発するための発光部を製造する必要があり、隔離構造3は各発光部の間に間隔を置いている。異なる色の発光部は、段階的に製造することができ、即ち、まず、第1色の光を発するための複数の第1発光部41を製造し、次に、第2色の光を発するための複数の第2発光部42を製造し、これによって類推し、異なる色の光を発するための発光部の製造が完了する。本願における異なる色を発光するための発光部は、第1発光部41と第2発光部42とを含み、ここで、「第1」と「第2」は区別のみに用いられ、必ずしも本願の技術案の発光機能層が第1発光部41と第2発光部42の2色の発光部からなることを要求又は暗示するものではなく、本願の技術案は、第3種類、第4種類、第5種類…の色を発光するための発光部を含んでもよい。第1発光部41が発する光波の波長と第2発光部42が発する光波の波長とは異なり、第1発光部41が発する第1色光と第2発光部42が発する第2色光の色が異なると理解できる。
【0032】
隔離構造3は、発光機能層の設置範囲を限定するように、限定開口33を囲んで形成し、隔離構造3は、積層して設けられる第1部分31と第2部分32とを含み、且つ第1部分31の基板1における正投影は、第2部分32の基板1における正投影内に位置し、隔離構造3の基板1から離れる一端の横断面積が大きく、隔離構造3の基板1に近い一端の横断面積が小さい。第2部分32は、隔離構造3から基板1への方向に沿って、第1部分31を完全に遮蔽する。限定開口33の数は、発光部の数と1対1に対応してもよく、発光機能層が複数種類の発光部を有する場合、複数の限定開口33は、各種類の発光部と1対1に対応する開口を含んでもよい。第1開口331と第2開口332の形状や寸法は一致していても一致していなくてもよい。
【0033】
発光部を製造する場合、第1発光部41を製造するための発光材料Aは、蒸着技術に基づいて隔離構造3に被覆されてもよい。第2部分32が第1部分31を遮蔽するため、第1発光部41を製造するための発光材料Aは、第2部分32の遮断エッジ321において大きな段差が生じ、限定開口33内に落下した発光材料Aと第2部分32上に落下した発光材料Aとが接続されにくくなり、破断して隣接する限定開口33内に離間した発光材料Aを形成する。必要に応じて、第2部分32に落下した発光材料A、及び第1開口331以外の他の限定開口33内に落下した発光材料A(例えば、第2開口332内に落下した発光材料A)を除去することができる。第2発光部42を製造するための発光材料Bは、蒸着技術に基づいて隔離構造3に被覆されてもよい。同様に、第2部分32が第1部分31を遮蔽するため、第2発光部42を製造するための発光材料Bは、第2部分32の遮断エッジ321において大きな段差が生じ、限定開口33内に落下した発光材料Bと第2部分32上に落下した発光材料Bとが接続されにくくなり、破断して隣接する限定開口33内に離間した発光材料Bを形成する。必要に応じて、第2部分32に落下した発光材料B、及び第2開口332以外の他の限定開口33に落下した発光材料B(例えば、第1開口331に落下した発光材料B)を除去することができる。このようにして、複数種類の発光部を有する発光機能層が完成するまで、異なる色を発光可能な発光部を順次製造する。
【0034】
したがって、関連技術においてマスク蒸着によって発光機能層を製造することと比較して、本願は、第1部分31及び第2部分32を設けることにより、マスクを用いずに限定開口33内に位置する発光部を製造することができるので、マスクを製造する費用を省く。高精度のマスクを製造することに対して、高精度の隔離構造3を直接製造することはより実現しやすく、本願に係る表示パネルの構造の製造プロセスに対する要求が低く、製造された表示パネルの一致性が良い。
【0035】
第1電極2を製造する際に、第1電極2を製造するための導電材料Cは、蒸着技術に基づいて隔離構造3及び発光機能層に被覆されてもよい。第1電極2を製造するための導電材料Cは、遮断エッジ321において大きな段差が生じ、限定開口33内に落下した導電材料Cと第2部分32に落下した導電材料Cとが接続されにくく、破断して、間隔を置いて設けられる第1電極2を形成する。第2部分32に落下した導電材料Cは、必要に応じて除去することができる。第1電極2の少なくとも一部は、限定開口33内に位置する。第1部分31が少なくとも部分的に導電する場合、第1電極2は、第1部分31の導電領域に重ね接続されることにより、第1電極2に給電することができ、同時に、隣接する第1電極2の導電を実現することにより、全面的に導電する面電極を形成することができる。
【0036】
1種類又は複数種類の発光部を製造した場合、再度蒸着して発光部を製造する前に、一部の限定開口33内の不要な発光材料、導電材料を除去処理する必要があり、処理過程において、除去された発光材料、導電材料と接触する第1部分31が腐食され、第1部分31のサイズが小さくなる可能性がある。本願が提供する実施例において、異なる発光部に位置する第1電極2は、異なる蒸着角で蒸着して形成されることにより、後に第1電極2を形成する導電材料Cは、第2発光部42を貫通して限定開口33内に入り、サイズが小さくなる第1部分31に重ね接続されることができる。製造された表示パネルは、第2接続線と基板1が位置する平面との夾角θ2が第1接続線と基板1が位置する平面との夾角θ1より小さいことを呈する。図2に示すように、破線L1は基板1が位置する平面に平行な基準線を示し、夾角θ1と夾角θ2の頂点はいずれも第1電極2の基板1から離れる表面と第1部分31との接続点であり、θ2<θ1である。
【0037】
例示的に、第1開口331及び第2開口332内にいずれも第1発光部41の発光材料Aが蒸着され、第1蒸着角で導電材料Cを蒸着し、発光材料A上に一層の導電材料Cを形成する。第2開口332内に位置する発光材料A及び導電材料Cに対して除去処理を行い、除去処理により第2開口332を画定する第1部分31が部分的に腐食され、該部分的に腐食された第1部分31の基板1に近い端部のエッジから遮断エッジ321までの最短接続線と基板1が位置する平面との夾角が小さくなる。第2開口332内に第2発光部42の発光材料Bを蒸着し、第2蒸着角を用いて導電材料Cを蒸着し、第2蒸着角が第1蒸着角より大きいことにより、第2開口332内の導電材料Cが第1部分31に重ね接続されることを確保する。
【0038】
本願の技術案において、隔離構造3を設けることにより、メタルマスクを介さずに、少なくとも一部が限定開口33内に位置する発光部及び第1電極2を製造することができるので、メタルマスクの工程及び費用を省略し、表示パネルの製造プロセスを最適化し、表示パネルの生産効率を向上させ、表示パネルの生産コストを低減する。第2接続線と基板1が位置する平面との夾角θ2を第1接続線と基板1が位置する平面との夾角θ1より小さく設定することにより、蒸着により形成された第1電極2のエッジが第1部分31に重ね接続されることを確保する。
【0039】
図1に示すように、いくつかの選択可能な実施例において、隔離構造3は第1方向Xと第2方向Yに沿って格子状に延伸し、第1方向Xと第2方向Yは交差する。
【0040】
隔離構造3が格子状であるとは、隔離構造3が第1方向X及び第2方向Yに延在し、第1方向Xに沿って延在する部分と第2方向Yに沿って延在する部分とが互いに交差して接続され、複数の格子空間を形成し、基板1が格子空間から露出し、第2電極5及び発光機能層がいずれも該格子空間内に位置することができ、隔離構造3の第2電極5及び発光機能層に対する周設を実現し、即ち、第2電極5、発光機能層及び第1電極2がいずれも第1方向X及び第2方向Yにおいて隔離構造3により分離されることを意味する。なお、隔離構造3の基板における正投影は独立した環状であってもよく、これについて限定しない。
【0041】
図3を参照すると、いくつかの実施例において、複数の限定開口33は、第3開口333をさらに含み、発光機能層は、複数の第3発光部43をさらに含み、第3発光部43の少なくとも一部は、第3開口333内に設けられ、遮断エッジは、第3開口333を画定する第3エッジ324をさらに含む。
【0042】
複数の第1電極2は、第3発光部43の一側に設けられる第3電極部23を含み、第3電極部23のエッジと第3エッジ324との最短接続線は、第3接続線であり、第3接続線と基板1が位置する平面との夾角θ3は、第2接続線と基板1が位置する平面との夾角θ2より小さい。ここで、第3電極部23のエッジと第3エッジ324との最短接続線とは、基板1が位置する平面に垂直なある断面図において、第3電極部23のエッジとそれに対応する第3エッジ324との間の接続線を指す。なお、本願でいう接続線は、いずれも直線を指す。
【0043】
第1発光部41が発する光波の波長と、第2発光部42が発する光波の波長と、第3発光部43が発する光波の波長とは異なり、第1発光部41、第2発光部42及び第3発光部43は、それぞれ、赤色光を発する赤色発光部、緑色光を発する緑色発光部、青色光を発する青色発光部であってもよい。製造時に、第1発光部41、第2発光部42及び第3発光部43を順次蒸着して製造しともよく、第1発光部41と積層される第1電極2、第2発光部42と積層される第1電極2及び第3発光部43と積層される第1電極2を徐々に増大する蒸着角で蒸着して製造し、これにより、製造された第1電極2はθ3<θ2<θ1を呈する。
【0044】
第1部分31と第2部分32は一体成形構造であってもよく、第1部分31と第2部分32は同一材料又は異なる材料を用いて積層して製造された層構造であってもよい。
【0045】
例示的に、第1部分31と第2部分32は一体成形構造である。隔離構造3を製造する際に、まず基板1に隔離構造3を製造するための材料Dを設置し、材料Dに対してパターニング処理を行い、第1部分31、及び第1部分31を遮蔽する第2部分32を一括して形成することができる。基板1から発光機能層への方向に沿う断面構造図において、隔離構造3の横断面は、上底辺が基板1に向かう台形であってもよい。
【0046】
例示的に、図3に示すように、第1部分31と第2部分32は、積層して製造された層構造である。隔離構造3を製造する際に、まず基板1に第1部分31を製造するための材料Eを設置し、次に第1部分31を製造するための材料Eに第2部分32を製造するための材料Fを設置し、次に材料E、材料Fに対してパターニング処理を行って、第1部分31、及び第1部分31を遮蔽する第2部分32を形成することができる。
【0047】
図4を参照すると、いくつかの実施例において、第1エッジ322の基板1における正投影から第1部分31の基板1における正投影までの最小距離はH1であり、第2エッジ323の基板1における正投影から第1部分31の基板1における正投影までの最小距離はH2であり、H1<H2である。
【0048】
表示パネルを製造する際に、まず第1開口331内に位置する第1発光部41及び第1電極2を製造し、次に第2開口332内に位置する第2発光部42及び第1電極2を製造することができる。上記製造プロセスを採用する場合、第1発光部41が先に製造されるため、第2開口332内に位置する発光材料、導電材料を除去した後、第2開口332を画定する第1部分31の側面が部分的に腐食され、H1<H2となることを呈する。
【0049】
発光機能層が第3発光部43を含む場合、遮断エッジ321は第3開口333を画定する第3エッジ324を含み、第3エッジ324の基板1における正投影から第1部分31の基板1における正投影までの最小距離はH3であり、H1<H2<H3である。
【0050】
図5を参照すると、いくつかの実施例において、基板1が位置する平面に垂直な方向に沿って、第2部分32の横断面は台形である。
【0051】
選択可能に、第2部分32の横断面は、下底辺が基板1に向かう台形であり、これにより、第2部分32が斜面の表面を有し、製造材料が遮断エッジ321で切断されることに有利であり、一部の製造材料が第2部分32に位置し、一部の製造材料が限定開口33に位置する状態を形成する。図6を参照すると、第2部分32の横断面は、上底辺が基板1に向かう台形である。第1エッジ322及び第2エッジ323は、それぞれ該台形断面の下底辺及び側辺の接続箇所に位置する。
【0052】
第2部分32の横断面は、他の構造を有してもよい。図7を参照すると、該実施例における第2部分32の横断面は六角形であり、第1エッジ322及び第2エッジ323はそれぞれ該六角形断面の両側辺の接続箇所に位置する。
【0053】
図5を参照すると、いくつかの実施例において、第2部分32の基板1から離れる表面の基板1における正投影の面積は、第2部分32の基板1に近い表面の基板1における正投影の面積よりも小さい。
【0054】
第2部分32は、第1部分31に対して外へ所定距離で延伸し、即ち、上記第2部分32の基板1から離れる表面の基板1における正投影の面積は、第2部分32の基板1に近い表面の基板1における正投影の面積よりも小さく、これにより、第2部分32が傾斜したス斜面構造を有し、第2部分32によって発光機能層のパターンを限定する。
【0055】
第2部分32の横断面が台形であり、且つ第2部分32の基板1から離れる表面が第2部分32の基板1に近い表面より小さい場合、遮断エッジ321は、第2部分32の基板1に近い表面の周辺である。
【0056】
いくつかの選択可能な実施例において、第1部分31は単層金属構造を含み、例えば、第1部分31は一層のアルミニウムのみを含み、アルミニウムの側面は第1電極2に接続されてもよい。
【0057】
あるいは、実際の必要に応じて、第1部分31は多層金属構造を含んでもよく、例えば、図7を参照すると、第1部分31は積層して設けられる第1サブセクション311と第2サブセクション312を含んでもよく、第1サブセクション311はモリブデン及び/又はチタンを含み、第2サブセクション312はアルミニウムを含み、第1電極2は第1サブセクション311、第2サブセクション312のうちの少なくとも1つに重ね接続されてもよく、これにより、隣接する第1電極2の間が隔離構造3を介して導通できることを確保する。
【0058】
選択可能に、モリブデン、チタンのエッチング速度が低く、これにより、第1サブセクション311が第2サブセクション312に対して外へ延伸し、第1部分31の横断面が台形を呈し、蒸着により形成された第1電極2と重ね接続しやすい。第1サブセクション311及び第2部分32がいずれもチタン金属で製造される場合、製造プロセスを簡略化することができる。
【0059】
いくつかの選択可能な実施例において、第2部分32の基板1に向かう表面の基板1における正投影の面積は、第1部分31の基板1から離れる表面の基板1における正投影の面積よりも大きい。すなわち、第2部分32は、第2部分32によって第1電極2及び発光機能層のパターンが制限されるように、第1部分31に対して外へ延伸している。第2部分32の面積は、第1部分31の面積よりも大きく、第1部分31を完全に覆って設けられ、このとき、第1部分31は、第2部分32に対して限定開口33から離れる方向に凹んでいる。第2電極5を製造する際に、第2電極5は隔離構造3のエッジに大きな段差が生じ、且つ第1部分31が凹設され、第2電極5は隔離構造3の外側に接続されにくく、それにより破断して互いに分離される第2電極5を形成する。
【0060】
いくつかの選択可能な実施例において、基板1が位置する平面に垂直な方向に沿って、第1部分31の横断面は台形である。
【0061】
第1部分31の横断面は等脚台形であり、第1電極2と第1部分31との接触面積を増大させ、第1電極2が第1部分31に重ね接続されるときの重ね接続の安定性を確保する。第1部分31の横断面形状が等脚台形である場合、第2部分32を安定的に支持することができる一方、第1サブセクション311と第2部分32との接触面の面積を小さくすることにより、第1部分31が第2部分32に対して限定開口33の中心軸から離れる方向に凹んで設けられることを実現して、第2電極5、発光機能層が隔離構造3の位置で切断されるようにする。
【0062】
これらの選択可能な実施例において、凹設される第1部分31を得るために、エッチングを行う過程において、第1サブセクション311及び/又は第2部分32に対して、第2サブセクション312は速いエッチング速度を有し、これにより、凹設される第1部分31を形成する。第2サブセクション312のエッチング速度が速いため、エッチングによって生成された廃棄物が表示パネルの他の位置に入りやすく、悪影響を及ぼす。第2サブセクション312の基板1における正投影が第1サブセクション311の基板1における正投影内に位置するように設けられることにより、第2サブセクション312が第1サブセクション311に良好に支持され、生成されたエッチング廃棄物が第1サブセクション311に落下し、清掃しやすい。
【0063】
選択可能に、第2部分32の基板1における正投影は、第1サブセクション311の基板1における正投影と重なる。面積が同じである第1サブセクション311及び第2部分32は、同一のマスクを用いてエッチングすることができ、製造プロセスを簡略化する。
【0064】
図8を参照すると、いくつかの実施例において、表示パネルは、基板1と隔離構造3との間に設けられる画素画定層6をさらに含み、画素画定層6は、画素開口を含み、画素開口の基板1における正投影は、限定開口33の基板1における正投影の範囲内に位置する。
【0065】
本実施例において、画素画定層6は基板1に設けられ、且つ画素開口を含み、発光機能層の少なくとも一部は画素開口内に設けられて、表示パネルの発光表示を実現する。
【0066】
隔離構造3は、画素画定層6の基板1から離れる側に直接設けられ、画素画定層6によって隔離構造3を支持することができる。
【0067】
いくつかの実施例において、画素開口の基板1における正投影は、限定開口33の基板1における正投影の範囲内に位置する。限定開口33の面積を画素開口の面積より大きく限定することにより、隔離構造3による発光機能層の出光視角に与える影響を低減することができる。
【0068】
いくつかの実施例において、複数の画素開口が間隔をあけて分布され、各画素開口内にいずれも発光機能層が設けられる。
【0069】
いくつかの実施例において、基板1は、画素画定層6を支持する平坦化層12をさらに含み、平坦化層12は、画素画定層6を製造しやすいように、画素画定層6に製造平面を提供する。平坦化層12の材質は、ヘキサメチルジシロキサン、エポキシ樹脂又はポリイミドであってもよく、他の無機材料であってもよく、本実施例では限定されない。
【0070】
なお、本願の隔離構造3は、平坦化層12に直接設けられてもよく、必要に応じて設けられ、本願では限定されない。
【0071】
いくつかの実施例において、表示パネルは、複数の第2電極5をさらに含む。複数の第2電極5は間隔をあけて設けられてもよく、基板1から発光機能層への方向に沿って、第2電極5、発光機能層及び第1電極2が順に積層される。複数の第2電極5が複数のポイント電極を形成することにより、複数の第2電極5に異なる電気信号を入力して、第2電極5に接触する発光機能層が発光するか否か、及び発光時間を制御することができる。
【0072】
第2電極5と第1電極2とは、一方をアノード電極とし、他方をカソード電極とすることができる。第2電極5、発光機能層及び第1電極2は、順に積層されて接触して設けられ、第2電極5、発光機能層及び第1電極2の電気的導通を実現する。選択可能に、第2電極5はアノード電極であり、第1電極2はカソード電極である。
【0073】
本願の実施例は、第2電極5が陽極であり、第1電極2が陰極である例を挙げて説明する。発光機能層は、電子注入層、電子輸送層、発光材料層、正孔阻止層、電子阻止層、正孔輸送層及び正孔注入層のうちのいずれか1種類又は複数種類を含んでもよい。具体的には、発光機能層の具体的なタイプに応じて選択することができ、特に限定されない。電子注入層、電子輸送層、正孔阻止層は、第2電極5と発光材料層との間に設けられてもよい。電子阻止層、正孔輸送層及び正孔注入層は、第1電極2と発光材料層との間に設けることができる。
【0074】
第2電極5の材料は、正孔注入効率を向上させるために、一般的に仕事関数の高い材料であり、金(Au)、白金(Pt)、チタン(Ti)、銀(Ag)、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化亜鉛スズ(IZO)又は透明導電性ポリマー(例えばポリアニリン)などであってもよい。例えば、第2電極5は、ITO-Ag-ITO複合材料で製造することができ、特に限定されない。
【0075】
第1電極2の材料は、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、リチウム(Li)、マグネシウム(Mg)、イッテルビウム(Yb)、カルシウム(Ca)又はインジウム(In)などの金属材料の1種類であってもよく、前記金属材料の合金、例えば、マグネシウム銀合金(Mg/Ag)、リチウムアルミニウム合金(Li/Al)であってもよく、本実施例ではこれについて限定されない。
【0076】
いくつかの実施例において、表示パネルは、第1パッケージ層71をさらに含み、第1パッケージ層71は、第1電極2の基板1から離れる側を覆い、且つ隔離構造3の限定開口33に向かう側壁に接触する。第1パッケージ層71は、水蒸気等が発光機能層に入ることを遮断することができ、機械的外力による発光機能層の故障を回避又は低減することもでき、表示パネルの信頼性を向上させる。
【0077】
いくつかの実施例において、表示パネルは、第1パッケージ層71の基板1から離れる側に位置する第2パッケージ層72と、第2パッケージ層72の基板1から離れる側に位置する第3パッケージ層73とをさらに含み、第1パッケージ層71、第2パッケージ層72及び第3パッケージ層73は、無機材料及び/又は有機材料であってもよく、無機材料は、具体的には、窒化ケイ素、酸化ケイ素及び酸窒化ケイ素などの無機材料を用いてもよく、具体的には、CVD(Chemical Vapor Deposition、化学気相成長)プロセスを用いて形成されてもよい。有機材料は、樹脂又は高分子有機材料で製造することができ、具体的には、IJP(Inkjet printing、インクジェット印刷)プロセスで形成することができる。選択可能に、第1パッケージ層71及び第3パッケージ層73は無機材料であり、第2パッケージ層72は有機材料である。
【0078】
本願の実施例は、以下のステップを含む表示パネルの製造方法をさらに提供する。
【0079】
S110において、基板を提供する。
【0080】
S120において、基板の一側に隔離構造を形成し、隔離構造が複数の限定開口を囲み、限定開口が第1開口と第2開口を含み、隔離構造が積層して設けられる第1部分と第2部分を含み、第1部分が第2部分の基板に近い一側に設けられ、第1部分の基板における正投影が第2部分の基板における正投影内に位置し、第2部分が遮断エッジを含み、遮断エッジの基板における正投影が第2部分の基板における正投影のエッジに位置し、遮断エッジが第1開口を画定する第1エッジと第2開口を画定する第2エッジを含む。
【0081】
S130において、発光機能層と第1電極を形成し、発光機能層は複数の第1発光部と複数の第2発光部を含み、第1発光部の少なくとも一部は第1開口内に設けられ、第2発光部の少なくとも一部は第2開口内に設けられ;複数の第1電極は第1電極部と第2発光部の一側に設けられる第2電極部を含み、第1電極部のエッジと第1エッジの最短接続線は第1接続線であり、第2電極部のエッジと第2エッジの最短接続線は第2接続線であり、第2接続線と基板が位置する平面との夾角は第1接続線と基板が位置する平面との夾角より小さい。
【0082】
本願の実施例に係る表示パネルの製造方法については、以下の通りである。
【0083】
S110において、基板は、具体的には、塗布、硬化、成膜などのプロセスにより成形されることができる。基板は硬質基板、例えばガラス基板を用いてもよく、フレキシブル基板であってもよく、その材質はポリイミド、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリパラキシリレン、ポリエーテルスルホン又はポリエチレンナフタレートであってもよい。基板は、主にその上に設けられるデバイスを支持するために用いられる。
【0084】
S120において、隔離構造を形成するために、図9の(b)に示すように、まず基板の一側に第1部分材料層310及び第2部分材料層320を順に形成し、その後、図9の(c)に示すように、第2部分材料層320をエッチングして第2部分32及び第1部分31を形成する。
【0085】
具体的には、ドライエッチング又はウェットエッチングのうちの少なくとも1つのプロセスを用いて、第1部分材料層310及び第2部分材料層320をそれぞれエッチングして除去することができ、理解できるように、第1部分材料層310及び第2部分材料層320の具体的な材料に対して対応するエッチング溶剤を用いてエッチングすることは、特に限定されない。
【0086】
S130において、発光機能層の電子注入層、電子輸送層、正孔阻止層、発光材料層、電子阻止層、正孔輸送層及び正孔注入層などの膜層、及び第1電極は、蒸着プロセスにより形成することができる。
【0087】
いくつかの実施例において、S130は、以下のステップを含む。
【0088】
S210において、各限定開口内に第1発光材料を設置し、第1蒸着角で第1導電材料を蒸着し、第1導電材料は第1発光材料の一側に積層される。
【0089】
S220において、第2開口内の第1発光材料及び第1導電材料に対して除去処理を行い、第2電極を限定開口から露出させ、第2電極は発光機能層の基板に近い側に位置する。
【0090】
S230において、各限定開口内に第2発光材料を設置し、第2蒸着角で第2導電材料を蒸着し、第2導電材料が第2発光材料の一側に積層され、第1蒸着角が第2蒸着角より小さい。
【0091】
S240において、第1開口内の第2発光材料及び第2導電材料に対して除去処理を行う。
【0092】
本願に係る実施例において、まず第1発光部と第1電極部を製造し、次に第2発光部と第2電極部を製造し、異なる蒸着角で蒸着して第1電極部と第2電極部を形成することにより、S220における除去処理による一部の第1部分を腐食することによって発生した、同じ蒸着角で蒸着して第1電極を形成する場合に後に製造された第1電極と第1部分との重ね接続が不良であるという技術的問題を回避する。異なる蒸着角で蒸着して第1電極部と第2電極部を形成することにより、第1部分と第1電極のエッジを重ね接続させるので、表示パネルの良品率を向上させる。
【0093】
S210における第1導電材料とS230における第2導電材料は同一の材料であってもよく、製造工程を簡略化する。第1開口内に位置する第1発光材料及び第1導電材料は、それぞれ第1発光部及び第1電極部を形成し、第2開口内に位置する第2発光材料及び第2導電材料は、それぞれ第2発光部及び第2電極部を形成する。2種類以上の異なる色を発する発光部を有する場合、S210-S240を参照して、第3開口、第4開口、第5開口などに異なる発光材料を段階的に蒸着し、徐々に増大する蒸着角で導電材料を蒸着し、除去処理により限定開口内に1種類の発光材料と導電材料を保留する。
【0094】
いくつかの実施例において、S210の後に、第1パッケージ材料により、第1導電材料の基板から離れる側を覆うことをさらに含んでもよい。
【0095】
S220は、第2開口内の第1パッケージ材料、第1発光材料、第1導電材料に対して除去処理を行い、第2電極を限定開口から露出させることを含む。
【0096】
S230の後に、第2パッケージ材料により、第2導電材料の基板から離れる側を覆うことをさらに含んでもよい。
【0097】
S240は、第1導電材料の基板から離れる側に位置する第2発光材料、第2導電材料及び第2パッケージ材料に対して除去処理を行うことを含む。
【0098】
例示的に、図9の(a)に示すように、基板1に第2電極5及び画素画定層6が設けられ、且つ第2電極5が画素画定層6から露出する。図9の(b)に示すように、表現の便宜上、図9の(b)に基板1が示されていない。基板1には、第2電極5及び画素画定層6を覆うように、第1部分材料層310及び第2部分材料層320が設けられている。図9の(c)に示すように、第1部分材料層310及び第2部分材料層320に対してパターニング処理を行い、隔離構造3を得て、基板1に設けられる第1部分材料層310が第1部分31を形成し、基板1に設けられる第2部分材料層320が第2部分32を形成する。隔離構造3の第1部分31の基板1における正投影は、第2部分32の基板1における正投影内に位置し、隔離構造3は、複数の限定開口33を囲んで形成し、第2電極5は、限定開口33から露出する。第1部分31の画素画定層6に接続される端部エッジから遮断エッジまでの接続線を参照線とし、図9の(c)における破線L2は画素画定層6が位置する平面を示し、該平面と参照線との夾角はαであり、各第1部分31に対応する夾角αの度数はほぼ一致する。例えば、図9の(c)に示すように、α1=α2である。
【0099】
図10の(a)を参照すると、順次に第1発光材料を蒸着し、第1導電材料を蒸着し、第1パッケージ材料を堆積し、ここで、第1蒸着角β1で第1導電材料を蒸着して、第1電極部21を製造する。第1開口331及び第2開口332を含む複数の限定開口33内にいずれも発光材料層、導電材料層及びパッケージ材料層が形成され、且つ一部の第1発光材料、第1導電材料及び第1パッケージ材料が第2部分32上に積層され、この段階で、α1は依然としてα2と同じである。図10の(b)に示すように、第2開口332内、及び第2部分32上の第1発光材料、第1導電材料、第1パッケージ材料に対して除去処理を行い、一部の第2電極5を第2開口332から露出させる。除去処理は、エッチングであってもよく、第2開口332内の第1発光材料、第1導電材料、第1パッケージ材料をエッチングするとき、一部の第1部分31が腐食され、α1>α2となる。図10の(c)に示すように、順次に第2発光材料を蒸着し、第2導電材料を蒸着し、第2パッケージ材料を堆積し、ここで、第2蒸着角β2で第2導電材料を蒸着して第2電極部22を製造し、β2>β1となる。第1開口331及び第2開口332を含む複数の限定開口33内にいずれも第2発光材料層、第2導電材料層及び第2パッケージ材料層を形成し、且つ一部の第2発光材料、第2導電材料及び第2パッケージ材料が第2部分32に積層され、第2接続線と基板1が位置する平面との夾角θ2が第1接続線と基板1が位置する平面との夾角θ1より小さくなるように形成する。図10の(d)に示すように、第1開口331内、及び第2部分32上の第2発光材料、第2導電材料、第2パッケージ材料を除去処理する。第1開口331内の第1発光材料は第1発光部41を形成し、第1導電材料は第1電極部21を形成し、第1パッケージ材料は第1電極部21の一側に位置する第1パッケージ層71を形成し、第2開口332内の第2発光材料は第2発光部42を形成し、第2導電材料は第2電極部22を形成し、第2パッケージ材料は第2電極部22の両側に位置する第1パッケージ層71を形成する。図10の(e)に示すように、発光機能層、第1電極及び第1パッケージ層71を製造した後、第1パッケージ層71を覆う第3パッケージ材料及び第4パッケージ材料を設置して、第2パッケージ層73及び第3パッケージ層74をそれぞれ形成する。
【0100】
本願の第3態様の実施例は、上記のいずれかの第1態様の実施例の表示パネル、又は上記のいずれかの第2態様の実施例で製造された表示パネルを含む表示装置をさらに提供する。本願の第3態様の実施例に係る表示装置は、上記第1態様又は第2態様のいずれかの実施例の表示パネルを含むため、本願の第3態様の実施例に係る表示装置は、上記第1態様又は第2態様のいずれかの実施例の表示パネルが有する有益な効果を有し、ここでは説明を省略する。
【0101】
本願の実施例に係る表示装置は、携帯電話に適用されてもよく、表示機能を有する任意の電子製品に適用されてもよく、テレビ、ノートパソコン、デスクトップディスプレイ、タブレットパソコン、デジタルカメラ、スマートブレスレット、スマートグラス、車載ディスプレイ、医療機器、産業制御機器、タッチインタラクション端末などを含むが、これらに限定されず、本願の実施例では、これについて特に限定されない。
【0102】
以上、本願の具体的な実施形態に過ぎず、当業者が理解できるように、説明の便宜と簡潔さのために、上記に説明されたシステム、モジュール及びユニットの具体的な動作プロセスについては、上記の方法の実施例における対応するプロセスを参照することができ、ここでは説明を省略する。理解できるように、本願の保護範囲はこれに限定されず、当業者は、本願で開示された技術的範囲内で様々な等価な修正又は置換を容易に想到することができ、これらの修正又は置換はいずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。
【0103】
なお、本願で言及される例示的な実施例は、一連のステップ又は装置に基づいていくつかの方法又はシステムを説明する。しかし、本願は上記ステップの順序に限定されず、つまり、実施例に記載された順序に従ってステップを実行してもよく、実施例における順序と異なってもよく、又は複数のステップを同時に実行してもよい。
【符号の説明】
【0104】
1 基板
11 基底
12 平坦化層
13 アレイ基板
131 アクティブ層
132 ゲート電極
133 ドレイン電極
137 ソース電極
135 第1極板
136 第2極板
2 第1電極
21 第1電極部
22 第2電極部
23 第3電極部
3 隔離構造
31 第1部分
311 第1サブセクション
312 第2サブセクション
32 第2部分
321 遮断エッジ
33 限定開口
331 第1開口
332 第2開口
333 第3開口
41 第1発光部
42 第2発光部
43 第3発光部
5 第2電極
6 画素画定層
71 第1パッケージ層
72 第2パッケージ層
73 第3パッケージ層
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10