(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025009914
(43)【公開日】2025-01-20
(54)【発明の名称】レスポンシブディスプレイ
(51)【国際特許分類】
G09G 5/00 20060101AFI20250109BHJP
G06T 7/60 20170101ALI20250109BHJP
G09G 5/37 20060101ALI20250109BHJP
G09G 5/38 20060101ALI20250109BHJP
【FI】
G09G5/00 550C
G06T7/60 180D
G09G5/37 320
G09G5/38 100
G09G5/00 510B
G09G5/00 530T
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024096520
(22)【出願日】2024-06-14
(31)【優先権主張番号】18/216,747
(32)【優先日】2023-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】バード エム ジョンソン
(72)【発明者】
【氏名】フィル ブラウン
(72)【発明者】
【氏名】ジェームス エル フランク
【テーマコード(参考)】
5C182
5L096
【Fターム(参考)】
5C182AA02
5C182AA03
5C182AA04
5C182AB11
5C182AB25
5C182AC02
5C182AC03
5C182AC12
5C182BA03
5C182BA06
5C182BA14
5C182BA27
5C182BA30
5C182BA56
5C182BA66
5C182BC25
5C182BC26
5C182CB14
5C182CB26
5C182CB42
5C182CB44
5C182CB47
5C182DA32
5C182DA44
5L096AA02
5L096AA06
5L096CA02
5L096FA59
5L096FA64
5L096FA69
5L096FA76
5L096FA77
5L096JA11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】コンピューティングデバイスによって、ディスプレイ上にグラフィカル要素を生成するための改善された方法を提供する。
【解決手段】コンピューティングデバイスは、1つ以上のグラフィカル要素420、430、440の少なくとも一部を備え、物体435、415によってブロックされている、ディスプレイ110の遮られている部分を識別し、コンピューティングデバイスは、物体435、415によってブロックされていない、ディスプレイ110の遮られていない部分を識別し、1つ以上のグラフィカル要素430、420、440を、遮られている部分から遮られていない部分へ配置する。
【選択図】
図4B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイのビューが物体によって部分的にブロックされていることを検出することと、
前記物体によってブロックされ且つ1つ以上のグラフィカル要素の少なくとも一部を含む、前記ディスプレイの遮られている部分を識別することと、
前記物体によってブロックされていない、前記ディスプレイの遮られていない部分を識別することと、
前記1つ以上のグラフィカル要素を、前記遮られている部分から前記遮られていない部分へ配置することと、
を備える方法。
【請求項2】
前記ビューが部分的にブロックされていることを検出することは、前記ディスプレイの前にある重量センサからの物体検出インジケーションを受信することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記遮られている部分及び前記遮られていない部分を識別することは、画像センサによってキャプチャされた画像から前記物体の形状を識別することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記遮られている部分が前記1つ以上のグラフィカル要素を備えることを決定することは、前記物体の形状及び位置を、前記グラフィカル要素の各々の形状及び位置と比較することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記遮られている部分への前記物体の移動を検出すると、前記1つ以上のグラフィカル要素を配置することを更に備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記コンピューティングデバイスは、販売時点情報管理端末を備え、
前記1つ以上のグラフィカル要素は、前記物体を購入しようと試みている前記販売時点情報管理端末のユーザに対して少なくとも部分的にブロックされている購入インタフェース内に含まれる、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
電子広告板により実施され、前記1つ以上のグラフィカル要素が、広告されている商品、及び/又は、前記商品の販売者を識別する情報を備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
車両内で実施され、前記ビューが、前記車両の運転手に対して部分的にブロックされている、
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
スマートミラーにより実施され、前記ディスプレイの前記遮られている部分が、前記スマートミラーの前に立っている人の画像を更に備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項10】
ディスプレイのビューが、もはや前記物体によってブロックされていないことを検出することと、それに応答して、
前記物体によって以前にブロックされていた、前記ディスプレイの以前に遮られていた部分を識別することと、
前記グラフィカル要素のうちの少なくとも1つを、前記以前に遮られていた部分に再配置することと、
を更に備える、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
コンピューティングデバイスであって、
処理回路と、前記処理回路によって実行可能な命令を備えるメモリと、を備え、それによって、前記コンピューティングデバイスは、
ディスプレイのビューが物体によって部分的にブロックされていることを検出することと、それに応答して、
前記物体によってブロックされ且つ1つ以上のグラフィカル要素の少なくとも一部を備える、前記ディスプレイの遮られている部分を識別することと、
前記物体によってブロックされていない、前記ディスプレイの遮られていない部分を識別することと、
前記1つ以上のグラフィカル要素を、前記遮られている部分から前記遮られていない部分へ配置することと、
を行うように構成される、コンピューティングデバイス。
【請求項12】
前記ビューが部分的にブロックされていることを検出することは、前記ディスプレイの前にある重量センサからの物体検出インジケーションを受信することを備える、請求項11に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項13】
前記遮られている部分及び前記遮られていない部分を識別することは、画像センサによってキャプチャされた画像から前記物体の形状を識別することを備える、請求項11に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項14】
前記遮られている部分が前記1つ以上のグラフィカル要素を備えることを決定することは、前記物体の形状及び位置を、前記グラフィカル要素の各々の形状及び位置と比較することを備える、請求項11に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項15】
前記遮られている部分への前記物体の移動を検出すると、前記1つ以上のグラフィカル要素を配置することを更に備える、請求項11に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項16】
前記コンピューティングデバイスは、販売時点情報管理端末を備え、
前記1つ以上のグラフィカル要素は、前記物体を購入しようと試みている前記販売時点情報管理端末のユーザに対して少なくとも部分的にブロックされている購入インタフェース内に含まれる、
請求項11に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項17】
前記コンピューティングデバイスは、電子広告板を備え、
前記1つ以上のグラフィカル要素は、広告されている商品、及び/又は、前記商品の販売者を識別する情報を備える、
請求項11に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項18】
前記コンピューティングデバイスは、車両内に含まれ、
前記ビューは、前記車両の運転手に対して部分的にブロックされている、
請求項11に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項19】
ディスプレイのビューが、もはや前記物体によってブロックされていないことを検出することと、それに応答して、
前記物体によって以前にブロックされていた、前記ディスプレイの以前に遮られていた部分を識別することと、
前記グラフィカル要素のうちの少なくとも1つを、前記以前に遮られていた部分に再配置することと、
を更に備える、請求項11に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項20】
コンピュータプログラムを記憶した非一時的なコンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータプログラムは、ソフトウェア命令を備え、前記ソフトウェア命令は、コンピューティングデバイス上で実行されると、前記コンピューティングデバイスに、
ディスプレイのビューが物体によって部分的にブロックされていることを検出することと、それに応答して、
前記物体によってブロックされ且つ1つ以上のグラフィカル要素の少なくとも一部を備える、前記ディスプレイの遮られている部分を識別することと、
前記物体によってブロックされていない、前記ディスプレイの遮られていない部分を識別することと、
前記1つ以上のグラフィカル要素を、前記遮られている部分から前記遮られていない部分へ配置することと、
を行わせる、非一時的なコンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
[0001]大型、小型を問わず、ほとんどの非モバイルの電子ディスプレイは、定位置に取り付けられているか、又はより大きい筐体に保持されている。これらの据え置き型ディスプレイは、ディスプレイの前にある他の静止物体や、ディスプレイの前を移動する移動物体によって、よりブロックされやすい。
【0002】
[0002]本開示の態様は、例として示されており、同様の参照符号が同様の要素を示す添付の図面によって限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0003】
【
図1A】[0003]
図1Aは、ディスプレイの幅に対して視点Tの視野を含むディスプレイの概略図である。
【
図1B】
図1Bは、ディスプレイの高さに対して視点Tの視野を含むディスプレイの概略図である。
【
図2A】[0004]
図2Aは、物体によって遮られているグラフィカル要素を含むディスプレイの概略図である。
【
図2B】[0005]
図2Bは、本開示の1つ以上の実施形態に係る、ディスプレイ画面の遮られていない部分に再配置されたグラフィカル要素を有するディスプレイの概略図である。
【
図3A】[0006]
図3Aは、複数の物体によって遮られるグラフィカル要素を含むディスプレイの概略図である。
【
図3B】[0007]
図3Bは、本開示の1つ以上の実施形態に係る、ディスプレイ画面の遮られていない部分に再配置されたグラフィカル要素を有するディスプレイの概略図である。
【
図4A】[0008]
図4Aは、複数の物体によって遮られるグラフィカル要素を有するディスプレイを含む販売時点情報管理キオスクの概略図である。
【
図4B】[0009]
図4Bは、本開示の1つ以上の実施形態に係る、ディスプレイ画面の遮られていない部分に再配置されたグラフィカル要素を有するディスプレイを含む販売時点情報管理キオスクの概略図である。
【
図5A】[0010]
図5Aは、複数の物体によって遮られるグラフィカル要素を有する電子広告板ディスプレイの概略図である。
【
図5B】[0011]
図5Bは、本開示の1つ以上の実施形態に係る、ディスプレイ画面の遮られていない部分に再配置されたグラフィカル要素を有する電子広告板ディスプレイの概略図である。
【
図6A】[0001]
図6Aは、物体によって遮られるグラフィカル要素を有する車両用ディスプレイの概略図である。
【
図6B】[0002]
図6Bは、本開示の1つ以上の実施形態に係る、ディスプレイ画面の遮られていない部分に再配置されたグラフィカル要素を有する車両用ディスプレイの概略図である。
【
図7】[0003]
図7は、本開示の1つ以上の実施形態に係る、コンピューティングデバイスによって実装される方法を示すフローチャートである。
【
図8】[0004]
図8は、本開示の1つ以上の実施形態に係る例示的なコンピューティングデバイスを示す概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0004】
[0005]本開示の実施形態は、概して、ビューからブロックされている画面上の要素を画面上の別の場所へ再配置することによって、従来のディスプレイ技術を改善するものである。
【0005】
[0006]多くの場合、ディスプレイ上の画像は、静止物体や、ディスプレイ画面を横切って移動する物体によってブロックされる。例えば、セルフ精算キオスク内に収納されるディスプレイは、キオスクの秤の上に置かれた商品(items)によってブロックされる場合がある。このケースでは、閲覧者は、ディスプレイ上に生成された全ての画像を見ることができない場合がある。
【0006】
[0007]ブロックされている状態を回避するようにディスプレイを修正するための従来の技法は、ウィンドウ上に背景画像を設定すること、又は、何かの上方に表示するようにプロジェクタを設定することを含む。即ち、ディスプレイを修正するための以前の技法は、投影された画像又はディスプレイ全体を再配置することを含む。これらの解決策は、据え置き型又は大型ディスプレイには適切ではない。モバイルデバイス又は回転可能なブラケットでの取り付けられたディスプレイとは異なり、据え置き型ディスプレイでは、ディスプレイの前にある商品によって引き起こされる遮られた視点は、ディスプレイの位置を変えることによって解決できない根本的な問題である。
【0007】
[0008]従来の技法はまた、環境刺激、例えば、キャプチャされた画像、重量、及び又は動き検出に基づいて、ディスプレイを動的に調整しない。
【0008】
[0009]提供される解決策は、応答的な方法において、グラフィカル要素を表示するアクティブディスプレイを自動調整するディスプレイを含む。調整は、ディスプレイをブロックしている物体の場所及び他の特性に基づき得る。場所及び他の特性は、例えば、コンピュータビジョン、物体検出、赤外線レーザ、スキャナ、及び秤を含む、1つ以上のセンサ及びソフトウェア技術によって感知され得る。
【0009】
[0010]
図1Aは、ディスプレイ110に対して視野(FOV)を有するディスプレイ110の上面図を示す。FOVは、固定点、即ち、視点Tの場所によって決定される。FOVは、単一の固定された焦点ではなく、エリア全体のカバレッジを指し得る。FOVはまた、人が視点Tから可視世界を見ることができる角度Θを記述する。ディスプレイFOVはまた、モニタ上に表示される画像がユーザに適した状態に保たれる角度の範囲を指し得る。ディスプレイFOVは、ディスプレイの垂直軸(normal axis)から4つの方向の各々(即ち、上、右、左及び下)へと測定され得る。視点Tは、単一の固定点に限定されない。1つより多くの視点位置が、1つより多くのFOVを決定するために使用され得る。
【0010】
[0011]
図1Aに示すように、ディスプレイ110の視点Tは、ディスプレイ110の幅に対してFOV内に位置する1つ以上の物体A及びBによってブロックされている。物体Aは、幅方向において、ターゲット視点Tをブロックする。物体Bは、視点Tを部分的にブロックしている。物体A及びBの両方が、ディスプレイの左側に位置する。一方、物体Cは、視点Tの後方にあり、視野内で視点Tをブロックしない。同じ例について、
図1Bは、高さに対してディスプレイ110に対するFOVを有するディスプレイ110の側面図を示す。物体A及びBは、視点を完全に又は部分的にブロックし、一方、物体Cは、視野内で視点をブロックしない。物体A及びBは、ディスプレイ画面の下半分に位置する。先と同様に、物体Cは、視点Tの後方にある。このケースでは、ディスプレイは、画面の左下側に位置する物体A及びBを回避するために、画面要素をディスプレイの右上側に移動するように修正されることになる。物体Cは、視点Tをブロックせず、且つ、FOV内にないので、物体Cは、考慮されない。
【0011】
[0012]
図1A及び
図1Bの両方において、FOV及び角度Θは、視点Tの所定の場所によって決定される。視点Tの位置は、ディスプレイのサイズ及び品質と、視点Tからの画像の品質がユーザに適した状態に保たれるディスプレイから視点Tまでの最大距離と、に従って決定され得る。例えば、より小型のディスプレイでは、視点Tは、より大型のディスプレイと比較して、ディスプレイからのより短い距離を有することになる。
【0012】
[0013]
図2Aは、前方を向いた視点からのディスプレイ110の概略
図200aである。この例では、ディスプレイ110は、グラフィカル要素215、220及び225を含む。画面の前の中央にある物体230が、グラフィカル要素220をブロックしている。物体230は、例えば、人又は商品であり得る。1人以上が、物体230の後方にあるディスプレイ110の一部を見ることができない場合がある。
【0013】
[0014]本開示の実施形態は、物体によって部分的にブロックされているディスプレイ110のビューを検出し、1つ以上のグラフィカル要素を、ディスプレイのブロックされている部分からディスプレイのブロックされていない部分へ再配置する方法を提供する。
【0014】
[0015]
図2bは、
図2aにおいて参照された以前にブロックされていたグラフィカル要素220が今はブロックされていない概略
図200bを示す。この図では、ブロックされていないグラフィカル要素オブジェクト215及び225は、その位置にとどまり、一方、グラフィカル要素220は、物体230の上方の遮られていない位置に移動される。
【0015】
[0016]この例では、グラフィカル要素215、220及び225は、同じサイズである。物体230は、グラフィカル要素220のみをブロックするので、グラフィカル要素220は、グラフィカル要素215及び225を移動させることなく、新しい遮られていない位置へ再配置され得る。
【0016】
[0017]本明細書で開示されるディスプレイデバイスは、例えば、画像センサ、重量センサ、及び散乱スキャナ(scatter scanner)を含む、任意の1つ以上のセンサ120に結合され得るか、又はそれらを含み得る。センサ120は、ディスプレイの前にある物体を検出、識別、及び位置特定するために使用され得る。
【0017】
[0018]遮られていないエリアにグラフィカル要素が収まらない他の例では、グラフィカル要素は、画像の完全性を損なうことなく、遮られていないディスプレイエリアに収まるようにサイズ変更され得る。
【0018】
[0019]
図3Bは、
図3Aの概略
図300aに示された物体230及び310がディスプレイ110の前に置かれていることに応答して調整されたディスプレイ110の概略
図300bである。
図3Bでは、グラフィカル要素215、220及び225は、ディスプレイ画面のブロックされていない又は遮られていない部分に再配置されている。この図では、グラフィカル要素215、220及び225は、ディスプレイの遮られていない部分に位置を変えられている。ディスプレイの遮られていない部分が小さいので、グラフィカルオブジェクト215、220及び225は、このより小さい遮られていない表示エリアに収まるようにサイズ変更されている。
【0019】
[0020]
図4Aは、ディスプレイ110と台410とを含む販売時点情報管理キオスク400aの概略図である。売買取引中、セール商品435、415が、キオスク台410の上に置かれる。商品が台410の上に置かれるにつれて、各物体の識別が決定され、ディスプレイ110上に表示される。
【0020】
[0021]
図4Aに示されるように、ディスプレイをそれらの背景として利用するコンピュータビジョンベースのセルフ精算キオスクは、グラフィカル要素430及び420のビューが、台410の上に置かれた商品435、415によってブロックされる場合がある。限られたサイズのスキャニングエリア上で商品を離間させる必要があるので、ディスプレイに触れる(あるいは見る)ために商品を移動させることは、問題になり得る。
【0021】
[0022]
図4Bは、
図4Aに示された問題に対する解決策を示す。
図4Bでは、概略
図400bは、物体415及び435の上方の遮られていないエリアに再配置されているグラフィカル要素430及び440を示す。
【0022】
[0023]410に関して台において設置された重量センサが、各商品の重量、場所、及びサイズを決定するために使用され得る。遮られているエリア及び遮られていないエリアは、重量センサデータを使用して決定され得る。
【0023】
広告板
[0024]他の実施形態では、小売店の場所又は路上、例えば、バスの停留所において広告を表示する広告板等の電子サイネージが、本明細書で開示される方法を実装するように構成され得る。
【0024】
[0025]
図5Aは、グラフィカル要素510、515、520、530及び550を有する電子広告板ディスプレイ110の概略図である。この例では、グラフィカル要素510、515、520、530及び550は、ディスプレイをブロックしている物体がないので、ディスプレイ110全体にわたって配置され得る。広告目的のために、追加の小道具(props)又はセール商品が、ディスプレイの前に置かれ得る。このケースでは、ディスプレイのエリアは、ディスプレイの前に置かれた小道具のサイズに従って低減され得る。
【0025】
[0026]
図5Bは、ディスプレイの前に置かれた小道具の場所に従って、グラフィカル要素510、515、520、530及び550がディスプレイ110の遮られていない部分に再配置された電子広告板ディスプレイの概略図である。この例では、バナナスタンド560が、ディスプレイの前に置かれている。グラフィカル要素は、このときバナナスタンド560の上方に再配置されている。
【0026】
[0027]いくつかの例では、グラフィカル要素は、グラフィカル要素510、515、520、530及び550の重要性に従って優先順位付けされ得る。例えば、バナナという文字515及び1ポンド当たりのバナナの価格は、バナナの画像及びセールの文字列550よりも高い優先度を有し得る。遮られていないエリアが、ディスプレイ内の全てのグラフィカル要素を含むのに十分大きくない場合、より低い優先度のグラフィカル要素は、省略され得るか、又はディスプレイに収まるようにより小さいサイズにサイズ変更され得る。グラフィカル要素の優先度は、デジタル広告の作成者によって決められ得る。
【0027】
[0028]
図6Aは、車両内に位置するディスプレイ110を有する車両605の概略
図600aである。ディスプレイは、物体610によって遮られているグラフィカル要素620を含む。物体610は、ビューが車両の運転手に対して部分的にブロックされるように置かれている。センサ120は、ディスプレイの前にあるカップホルダ内のカップを検出することが可能である。センサ120は、カメラ又はスキャナであり得る。一旦検出されると、
図6Bの概略
図600bに示されるように、ディスプレイ要素620は、カップが運転手からの画面のビューを遮らないエリアにおける画面の上部に再配置される。
【0028】
[0029]
図7は、コンピューティングデバイスによって行われる方法(700)を示すフローチャートである。方法(700)は、ディスプレイのビューが物体によって部分的にブロックされていることを検出すること(710)を含む。ディスプレイは、1つ以上のグラフィカル要素の少なくとも一部を含む。方法は、物体によってブロックされている、ディスプレイの遮られている部分を識別すること(720)に応答して、コンピューティングデバイスが、物体によってブロックされていない、ディスプレイの遮られていない部分を識別すること(730)を行うように構成されていることを更に含む。方法は、1つ以上のグラフィカル要素を、遮られている部分から遮られていない部分へ配置すること(740)を更に含む。
【0029】
[0030]いくつかの実施形態によれば、コンピューティングデバイスは、スキャニングプラッタ上に置かれた商品のサイズに基づいて、応答的な方法においてグラフィカル要素を自動調整する。
【0030】
[0031]いくつかの実施形態によれば、方法は、物体の形状及び位置を、グラフィカル要素の各々の形状及び位置と比較することを含む、遮られている部分が1つ以上のグラフィカル要素を含むことを決定することを含む。
【0031】
[0032]いくつかの実施形態によれば、方法は、画像センサによってキャプチャされた画像から物体の形状を識別することを含む、遮られている部分及び遮られていない部分を識別することを含む。
【0032】
[0033]いくつかの実施形態によれば、方法は、ディスプレイの前にある重量センサからの物体検出インジケーションを受信することを含む、ビューが部分的にブロックされていることを検出することを含む。
【0033】
[0034]いくつかの実施形態によれば、コンピューティングデバイスは、販売時点情報管理端末を含む。
【0034】
[0035]いくつかの実施形態によれば、1つ以上のグラフィカル要素は、物体を購入しようと試みている、販売時点情報管理端末のユーザに対して少なくとも部分的にブロックされている購入インタフェース内に含まれている。
【0035】
[0036]いくつかの実施形態によれば、コンピューティングデバイスは、電子広告板を含む。
【0036】
[0037]いくつかの実施形態によれば、ディスプレイは、スマートミラーである。
【0037】
[0038]いくつかの実施形態によれば、ディスプレイの遮られている部分は、スマートミラーの前に立っている人の画像を含む。
【0038】
[0039]いくつかの実施形態によれば、コンピューティングデバイスは、ディスプレイのビューが、もはや物体によってブロックされていないことを検出することが可能である。それに応答して、コンピューティングデバイスによって、物体によって以前にブロックされていた、ディスプレイの以前に遮られていた部分を識別する。
【0039】
[0040]いくつかの実施形態によれば、グラフィカル要素は、以前に遮られていた部分に再配置される。これは、以前に遮られていた部分が遮られなくなった後に行われ得る。これは、例えば、物体がディスプレイの邪魔にならない所に移動された場合に行われ得る。
【0040】
[0041]
図8は、本開示の1つ以上の実施形態に係る例示的なコンピューティングデバイス800を示す概略ブロック図である。例となるコンピューティングデバイスは、処理回路805と、メモリ回路815と、インタフェース回路835と、を含む。処理回路805は、例えば、1つ以上のバス810を介して、メモリ回路815及びインタフェース回路835に通信可能に結合される。処理回路805は、1つ以上のマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、ハードウェア回路、個別論理回路、ハードウェアレジスタ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、又はそれらの組合せを含み得る。例えば、処理回路805は、例えば、メモリ回路815において機械可読コンピュータプログラムとして記憶されたソフトウェア命令820を実行することが可能なプログラマブルハードウェアであり得る。様々な実施形態のメモリ回路815は、限定はしないが、ソリッドステート媒体(例えば、SRAM、DRAM、DDRAM、ROM、PROM、EPROM、フラッシュメモリ、ソリッドステートドライブ、等)、リムーバブル記憶デバイス(例えば、セキュアデジタル(SD)カード、miniSDカード、microSDカード、メモリスティック、サムドライブ、USBフラッシュドライブ、ROMカートリッジ、ユニバーサルメディアディスク)、固定ドライブ(例えば、磁気ハードディスクドライブ)、又は同様のものを、全体として又は任意の組合せで含む、揮発性又は不揮発性にかかわらず、当技術分野で知られているか、又は開発され得る任意の非一時的な機械可読媒体を含み得る。
【0041】
[0042]インタフェース回路835は、コンピューティングデバイス800の入力及び出力(I/O)データ経路を制御するように構成されたコントローラハブであり得る。このようなI/Oデータ経路は、通信ネットワークを介して信号を交換するためのデータ経路と、ユーザと信号を交換するためのデータ経路と、を含み得る。例えば、インタフェース回路835は、セルラネットワーク、イーサネット(登録商標)ネットワーク、又は光ネットワークのうちの1つ以上を介して通信信号を送受信するように構成されたトランシーバを含み得る。インタフェース回路835はまた、ユーザに視覚情報を提示するための、グラフィックスアダプタ、ディスプレイポート、ビデオバス、タッチスクリーン、グラフィカル処理ユニット(GPU)、ディスプレイポート、液晶ディスプレイ(LCD)、及び発光ダイオード(LED)ディスプレイのうちの1つ以上を含み得る(又はそれらに通信可能に接続され得る)。インタフェース回路835はまた、ポインティングデバイス(例えば、マウス、スタイラス、タッチパッド、トラックボール、ポインティングスティック、ジョイスティック)、タッチスクリーン、音声入力用マイクロホン、ジェスチャーの光認識用光センサ、及び文字入力用キーボードのうちの1つ以上を含み得る。いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス800は、追加又は代替として、インタフェース回路835の一部として又はそれに通信可能に結合されてのいずれかで、上述されたような、1つ以上のディスプレイ110、I/Oデバイス、照明源、及び/又は近距離受信機、並びに、1つ以上のカメラ825、重量センサ850、スキャナ860を含むセンサ120の組合せを含み得る。
【0042】
[0043]インタフェース回路835は、単一の物理的な構成要素として実装され得るか、又は、連続して若しくは別個に配置されている複数の物理的な構成要素として実装され得、それらのいずれもが、処理回路805を介して、その他任意のものと通信し得るか、又はその他任意のものと通信可能に結合され得る。例えば、インタフェース回路835は、出力回路(例えば、通信ネットワークを介して通信信号を送るように構成された送信機回路840)と、入力回路(例えば、通信ネットワークを介して通信信号を受信するように構成された受信機回路845)と、を含み得る。同様に、出力回路は、ディスプレイ110を含み得、一方、入力回路は、キーボード、タッチスクリーン、又はカードリーダを含み得る。上記の他の例、置換、及び配置、並びにそれらの均等物が、当業者には容易に明らかであろう。
【0043】
[0044]他の実施形態は、コンピューティングデバイス800の処理回路805上で実行されると、コンピューティングデバイス800に、本明細書に開示されている方法のいずれかを行わせるソフトウェア命令を含むコンピュータプログラム(例えば、制御プログラム820)を記憶した非一時的なコンピュータ可読媒体(例えば、メモリ回路815)を含む。
【0044】
[0045]本開示は、当然ながら、本開示の本質的な特徴から逸脱することなく、本明細書に記載されているもの以外の方法で実施され得る。本実施形態は、あらゆる点において例示的であって限定的ではないものと見なされるべきであり、添付の特許請求の範囲の意味及び同等の範囲内に入る全ての変更は、その中に包含されるものとして意図される。本明細書で説明された様々なプロセス又は方法のステップは、あるシーケンス又は時間的順序にあるように示され及び説明されているが、任意のそのようなプロセス又は方法のステップは、別段の指示がない限り、任意の特定のシーケンス又は順序で実施されるように限定されるものではない。実際、このようなプロセス又は方法におけるステップは、一般に、依然として本開示の範囲内にありながら、様々なシーケンス及び順序で実施され得る。
【外国語明細書】