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2025-99193引継管理システム、端末装置、プログラム、情報処理方法、引継管理サーバ、引継管理方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025099193
(43)【公開日】2025-07-03
(54)【発明の名称】引継管理システム、端末装置、プログラム、情報処理方法、引継管理サーバ、引継管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/33 20130101AFI20250626BHJP
【FI】
G06F21/33
【審査請求】有
【請求項の数】33
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023215649
(22)【出願日】2023-12-21
(71)【出願人】
【識別番号】504437801
【氏名又は名称】グリーホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】230104019
【弁護士】
【氏名又は名称】大野 聖二
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【弁護士】
【氏名又は名称】小林 英了
(74)【代理人】
【識別番号】230117802
【弁護士】
【氏名又は名称】大野 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100167933
【弁理士】
【氏名又は名称】松野 知紘
(72)【発明者】
【氏名】韓 基準
(57)【要約】
【課題】ある端末装置で利用していたネットワークサービスを、別の端末装置でも利用できるようにする。
【解決手段】第1端末装置に関連付けられた第1識別コードを前記第1端末装置に表示させる手段と、前記第1識別コードを読み取った第2端末装置から前記第2端末装置を識別する第1識別情報を受信する手段と、前記第2端末装置に関連付けられた、前記第1識別コードとは異なる第2識別コードを前記第1端末装置に表示させる手段と、前記第2識別コードを読み取った第3端末装置から前記第3端末装置を識別する第2識別情報を受信する手段と、前記第1識別情報と前記第2識別情報とを比較して、前記第1端末装置と前記第2端末装置との間でネットワークサービスのアカウントに関する情報を引き継ぐことが可能か否かを判定する手段と、を備える引継管理サーバが提供される。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1識別情報が紐付けられた引継先端末装置と、第2識別情報が紐付けられた引継元端末装置と、引継管理サーバと、を備える引継管理システムであって、
前記引継先端末装置は、
前記第1識別情報と関連付けられた第1識別コードをディスプレイに表示させる第1手段を有し、
前記引継元端末装置は、
前記第1識別コードを読み取る第2手段と、
前記第1識別コードを読み取ったことに応じて前記第2識別情報を前記引継管理サーバに送信する第3手段と、を有し、
前記引継管理サーバは、
前記第2識別情報を受信する第4手段と、
前記第2識別情報と関連付けて引継トークンを生成するとともに、前記第2識別情報を記憶部に記憶する第5手段と、
前記引継トークンを前記引継先端末装置に送信する第6手段と、を有し、
前記引継先端末装置は、
前記引継トークンを受信し、前記引継トークンに対応した第2識別コードをディスプレイに表示させる第7手段を有し、
前記引継元端末装置は、
前記第2識別コードを読み取る第8手段と、
前記第2識別コードを読み取ったことに応じて前記第2識別情報を前記引継管理サーバに送信する第9手段と、を有し、
前記引継管理サーバは、
前記第2識別情報を受信する第10手段と、
前記第10手段が受信した前記第2識別情報と、前記記憶部に記憶されている第2識別情報と、が一致するか否かに基づいて、前記引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを前記引継先端末装置に引継可能か否かを判定する第11手段と、を有する、引継管理システム。
【請求項2】
前記引継先端末装置は、前記第1識別情報を前記引継管理サーバに送信する手段を有し、
前記引継管理サーバは、前記引継先端末装置から前記第1識別情報を受信し、前記第1識別情報と関連付けてアクセストークンを生成し、前記アクセストークンを前記引継先端末装置に送信する手段を有し、
前記第1手段は、前記アクセストークンを受信し、前記アクセストークンに基づいて前記第1識別情報と関連付けられた前記第1識別コードをディスプレイに表示させる、請求項1に記載の引継管理システム。
【請求項3】
第1識別情報が紐付けられた引継元端末装置と、第2識別情報が紐付けられた引継先端末装置と、引継管理サーバと、を備える引継管理システムであって、
前記引継元端末装置は、
前記第1識別情報と関連付けられた第1識別コードをディスプレイに表示させる第1手段を有し、
前記引継先端末装置は、
前記第1識別コードを読み取る第2手段と、
読み取ったことに応じて前記第2識別情報を前記引継管理サーバに送信する第3手段と、を有し、
前記引継管理サーバは、
前記第2識別情報を受信する第4手段と、
前記第2識別情報と関連付けて引継トークンを生成するとともに、前記第2識別情報を記憶部に記憶する第5手段と、
前記引継トークンを前記引継元端末装置に送信する第6手段と、を有し、
前記引継元端末装置は、
前記引継トークンを受信し、前記引継トークンに対応した第2識別コードをディスプレイに表示させる第7手段を有し、
前記引継先端末装置は、
前記第2識別コードを読み取る第8手段と、
前記第2識別コードを読み取ったことに応じて前記第2識別情報を前記引継管理サーバに送信する第9手段と、を有し、
前記引継管理サーバは、
前記第2識別情報を受信する第10手段と、
受信した前記第2識別情報と、前記記憶部に記憶されている第2識別情報と、が一致するか否かに基づいて、前記引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを前記引継先端末装置に引継可能か否かを判定する第11手段と、を有する、引継管理システム。
【請求項4】
前記引継元端末装置は、前記第1識別情報を前記引継管理サーバに送信する手段を有し、
前記引継管理サーバは、前記引継元端末装置から前記第1識別情報を受信し、前記第1識別情報と関連付けてアクセストークンを生成し、前記アクセストークンを前記引継元端末装置に送信する手段を有し、
前記第5手段は、前記アクセストークンを受信し、前記アクセストークンに基づいて前記第1識別情報と関連付けられた前記第1識別コードをディスプレイに表示させる、請求項3に記載の引継管理システム。
【請求項5】
前記第5手段は、前記第2識別情報を前記引継トークンと関連付けて記憶部に記憶し、
前記第9手段は、前記第2識別コードを読み取ったことに応じて前記第2識別コードに対応した前記引継トークンを生成し、前記引継トークンと、前記第2識別情報と、を前記引継管理サーバに送信し、
前記第10手段は、前記引継トークンと、前記第2識別情報と、を受信し、
前記第11手段は、受信した前記第2識別情報と、前記記憶部に前記引継トークンと関連付けて記憶されている第2識別情報と、が一致するか否かに基づいて、判定を行う、請求項1または3に記載の引継管理システム。
【請求項6】
前記第3手段は、前記第1識別コードを読み取ったことに応じて、前記第1識別コードに対応したアクセストークンと、前記第2識別情報と、を前記引継管理サーバに送信し、
前記第4手段は、前記アクセストークンと、前記識別情報と、を受信し、
前記引継管理サーバは、前記第4手段が受信したアクセストークンが有効か否かを判定する第12手段を備え、
前記第12手段によって有効と判定された場合に、前記第5手段は、前記引継トークンを生成するとともに、前記第2識別情報を前記引継トークンと関連付けて記憶する、請求項1または3に記載の引継管理システム。
【請求項7】
前記引継元端末装置は、前記第1識別情報を前記引継管理サーバに送信する手段を有し、
前記引継管理サーバは、前記引継元端末装置から前記第1識別情報を受信し、前記第1識別情報と関連付けてアクセストークンを生成し、前記アクセストークンを前記引継元端末装置に送信する第13手段を有し、
前記第12手段は、前記13手段がアクセストークンを送信した時点と、前記第4手段が前記アクセストークンを受信した時点と、に基づいて、前記第4手段が受信したアクセストークンが有効か否かを判定する、請求項6に記載の引継管理システム。
【請求項8】
前記引継管理サーバは、前記第11手段によって引継可能と判定された場合に、前記引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを前記引継先端末装置に引き継ぐための処理を行うとともに、引継を行ったことを示す情報を前記アクセストークンと関連付けて記憶する第14手段を有し、
前記第12手段は、前記第12手段が受信したアクセストークンが引き継ぎを行ったことを示す情報と関連付けられているか否かに基づいて、前記アクセストークンが有効か否かを判定する、請求項6に記載の引継管理システム。
【請求項9】
前記第9手段は、ユーザに対して引継を行うか否かの確認を行うための処理を行い、引継を行うことが確認できた場合に、読み取った前記第2識別コードに対応した前記引継トークンを生成する、請求項1または3に記載の引継管理システム。
【請求項10】
引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを引継先端末装置に引継可能か否かを判定する引継管理サーバに接続された、引継先端末装置となる端末装置であって、
当該端末装置には、第1識別情報が紐付けられ、
前記引継元端末装置には、第2識別情報が紐付けられており、
前記第1識別情報を前記引継管理サーバに送信する第1手段と、
前記第1手段による送信に対応して、前記第1識別情報と関連付けられたアクセストークンを前記引継管理サーバから受信する第1手段と、
前記アクセストークンに対応した第1識別コードをディスプレイに表示させる第2手段と、
前記第1識別コードが前記引継元端末装置によって読み取られたことに対応して、前記第2識別情報と関連付けられた引継トークンを前記引継管理サーバから受信する第3手段と、
前記引継トークンに対応した第2識別コードをディスプレイに表示させる第4手段と、
前記第2識別コードが前記引継元端末装置によって読み取られたことに対応して前記引継管理サーバに送信される前記第2識別情報に基づく、前記引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを当該端末装置に引継可能か否かの判定結果を前記引継管理サーバから受信する第5手段と、を備える端末装置。
【請求項11】
第2識別情報が紐付けられた引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを引継先端末装置に引継可能か否かを判定する引継管理サーバに接続された、引継先端末装置となる、第1識別情報が紐付けられた端末装置を、
前記第1識別情報を前記引継管理サーバに送信する第1手段と、
前記第1手段による送信に対応して、前記第1識別情報と関連付けられたアクセストークンを前記引継管理サーバから受信する第1手段と、
前記アクセストークンに対応した第1識別コードをディスプレイに表示させる第2手段と、
前記第1識別コードが前記引継元端末装置によって読み取られたことに対応して、前記第2識別情報と関連付けられた引継トークンを前記引継管理サーバから受信する第3手段と、
前記引継トークンに対応した第2識別コードをディスプレイに表示させる第4手段と、
前記第2識別コードが前記引継元端末装置によって読み取られたことに対応して前記引継管理サーバに送信される前記第2識別情報に基づく、前記引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを当該端末装置に引継可能か否かの判定結果を前記引継管理サーバから受信する第5手段と、として機能させるプログラム。
【請求項12】
引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを引継先端末装置に引継可能か否かを判定する引継管理サーバに接続された、引継元端末装置となる端末装置が実行する情報処理方法であって、
前記引継先端末装置には、第1識別情報が紐付けられ、
当該端末装置には、第2識別情報が紐付けられており、
前記引継先端末装置がディスプレイに表示させる、前記第1識別情報と関連付けられた第1識別コードを読み取る第1ステップと、
前記第1識別コードを読み取ったことに応じて前記第2識別情報を前記引継管理サーバに送信する第2ステップと、
前記引継先端末装置がディスプレイに表示させる、前記第2識別情報と関連付けられた引継トークンに対応した第2識別コードを読み取る第3ステップと、
前記第2識別コードを読み取ったことに応じて前記第2識別情報を前記引継管理サーバに送信する第4ステップと、
前記第2識別情報に基づく、当該端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを前記引継先端末装置に引継可能か否かの判定結果を前記引継管理サーバから受信する第5ステップと、を含む情報処理方法。
【請求項13】
引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを引継先端末装置に引継可能か否かを判定する引継管理サーバに接続された、引継元端末装置となる端末装置であって、
前記引継先端末装置には、第1識別情報が紐付けられ、
当該端末装置には、第2識別情報が紐付けられており、
前記引継先端末装置がディスプレイに表示させる、前記第1識別情報と関連付けられた第1識別コードを読み取る第1手段と、
前記第1識別コードを読み取ったことに応じて前記第2識別情報を前記引継管理サーバに送信する第2手段と、
前記引継先端末装置がディスプレイに表示させる、前記第2識別情報と関連付けられた引継トークンに対応した第2識別コードを読み取る第3手段と、
前記第2識別コードを読み取ったことに応じて前記第2識別情報を前記引継管理サーバに送信する第4手段と、
前記第2識別情報に基づく、当該端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを前記引継先端末装置に引継可能か否かの判定結果を前記引継管理サーバから受信する第5手段と、を備える端末装置。
【請求項14】
引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを、第1識別情報が紐付けられた引継先端末装置に引継可能か否かを判定する引継管理サーバに接続された、引継元端末装置となる、第2識別情報が紐付けられた端末装置を、
前記引継先端末装置がディスプレイに表示させる、前記第1識別情報と関連付けられた第1識別コードを読み取る第1手段と、
前記第1識別コードを読み取ったことに応じて前記第2識別情報を前記引継管理サーバに送信する第2手段と、
前記引継先端末装置がディスプレイに表示させる、前記第2識別情報と関連付けられた引継トークンに対応した第2識別コードを読み取る第3手段と、
前記第2識別コードを読み取ったことに応じて前記第2識別情報を前記引継管理サーバに送信する第4手段と、
前記第2識別情報に基づく、当該端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを前記引継先端末装置に引継可能か否かの判定結果を前記引継管理サーバから受信する第5手段と、として機能させるプログラム。
【請求項15】
引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを引継先端末装置に引継可能か否かを判定する引継管理サーバに接続された、引継元端末装置となる端末装置が実行する情報処理方法であって、
前記引継先端末装置には、第1識別情報が紐付けられ、
当該端末装置には、第2識別情報が紐付けられており、
前記引継先端末装置がディスプレイに表示させる、前記第1識別情報と関連付けられた第1識別コードを読み取る第1ステップと、
前記第1識別コードを読み取ったことに応じて前記第2識別情報を前記引継管理サーバに送信する第2ステップと、
前記引継先端末装置がディスプレイに表示させる、前記第2識別情報と関連付けられた引継トークンに対応した第2識別コードを読み取る第3ステップと、
前記第2識別コードを読み取ったことに応じて前記第2識別情報を前記引継管理サーバに送信する第4ステップと、
前記第2識別情報に基づく、当該端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを前記引継先端末装置に引継可能か否かの判定結果を前記引継管理サーバから受信する第5ステップと、を含む引継管理方法。
【請求項16】
引継先端末装置がディスプレイに表示させる、前記引継先端末装置と紐付けられた第1識別情報と関連付けられた第1識別コードを読み取った第1端末装置から、前記第1端末装置と紐付けられた第2識別情報を受信する第1手段と、
前記第2識別情報と関連付けて引継トークンを生成するとともに、前記第2識別情報を記憶部に記憶する第2手段と、
前記引継トークンを前記引継先端末装置に送信する第3手段と、
前記引継先端末装置がディスプレイに表示させる、前記引継トークンに対応した第2識別コードを読み取った第2端末装置から、前記第2端末装置と紐付けられた第3識別情報を受信する第4手段と、
受信した前記第3識別情報と、前記記憶部に記憶されている前記第2識別情報と、が一致するか否かに基づいて、前記第2端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを前記引継先端末装置に引継可能か否かを判定する第5手段と、を備える、引継管理サーバ。
【請求項17】
引継管理サーバを、
引継先端末装置がディスプレイに表示させる、前記引継先端末装置と紐付けられた第1識別情報と関連付けられた第1識別コードを読み取った第1端末装置から、前記第1端末装置と紐付けられた第2識別情報を受信する第1手段と、
前記第2識別情報と関連付けて引継トークンを生成するとともに、前記第2識別情報を記憶部に記憶する第2手段と、
前記引継トークンを前記引継先端末装置に送信する第3手段と、
前記引継先端末装置がディスプレイに表示させる、前記引継トークンに対応した第2識別コードを読み取った第2端末装置から、前記第2端末装置と紐付けられた第3識別情報を受信する第4手段と、
受信した前記第3識別情報と、前記記憶部に記憶されている前記第2識別情報と、が一致するか否かに基づいて、前記第2端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを前記引継先端末装置に引継可能か否かを判定する第5手段と、として機能させるプログラム。
【請求項18】
引継管理サーバが実行する情報処理方法であって、
引継先端末装置がディスプレイに表示させる、前記引継先端末装置と紐付けられた第1識別情報と関連付けられた第1識別コードを読み取った第1端末装置から、前記第1端末装置と紐付けられた第2識別情報を受信する第1ステップと、
前記第2識別情報と関連付けて引継トークンを生成するとともに、前記第2識別情報を記憶部に記憶する第2ステップと、
前記引継トークンを前記引継先端末装置に送信する第3ステップと、
前記引継先端末装置がディスプレイに表示させる、前記引継トークンに対応した第2識別コードを読み取った第2端末装置から、前記第2端末装置と紐付けられた第3識別情報を受信する第4ステップと、
受信した前記第3識別情報と、前記記憶部に記憶されている前記第2識別情報と、が一致するか否かに基づいて、前記第2端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを前記引継先端末装置に引継可能か否かを判定する第5ステップと、を含む情報処理方法。
【請求項19】
引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを引継先端末装置に引継可能か否かを判定する引継管理サーバに接続された、引継先端末装置となる端末装置であって、
前記引継元端末装置には、第1識別情報が紐付けられ、
当該端末装置には、第2識別情報が紐付けられており、
前記引継元端末装置がディスプレイに表示させる、前記第1識別情報と関連付けられた第1識別コードを読み取る第1手段と、
前記第1識別コードを読み取ったことに応じて前記第2識別情報を前記引継管理サーバに送信する第2手段と、
前記引継元端末装置がディスプレイに表示させる、前記第2識別情報と関連付けられた引継トークンに対応した第2識別コードを読み取る第3手段と、
前記第2識別コードを読み取ったことに応じて前記第2識別情報を前記引継管理サーバに送信する第4手段と、
前記第2識別情報に基づく、前記引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを当該端末装置に引継可能か否かの判定結果を前記引継管理サーバから受信する第5手段と、を備える端末装置。
【請求項20】
第1識別情報が紐付けられた引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを引継先端末装置に引継可能か否かを判定する引継管理サーバに接続された、引継先端末装置となる、第2識別情報が紐付けられた端末装置を、
前記引継元端末装置がディスプレイに表示させる、前記第1識別情報と関連付けられた第1識別コードを読み取る第1手段と、
前記第1識別コードを読み取ったことに応じて前記第2識別情報を前記引継管理サーバに送信する第2手段と、
前記引継元端末装置がディスプレイに表示させる、前記第2識別情報と関連付けられた引継トークンに対応した第2識別コードを読み取る第3手段と、
前記第2識別コードを読み取ったことに応じて前記第2識別情報を前記引継管理サーバに送信する第4手段と、
前記第2識別情報に基づく、前記引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを当該端末装置に引継可能か否かの判定結果を前記引継管理サーバから受信する第5手段と、として機能させるプログラム。
【請求項21】
引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを引継先端末装置に引継可能か否かを判定する引継管理サーバに接続された、引継先端末装置となる端末装置が実行する情報処理方法であって、
前記引継元端末装置には、第1識別情報が紐付けられ、
当該端末装置には、第2識別情報が紐付けられており、
前記引継元端末装置がディスプレイに表示させる、前記第1識別情報と関連付けられた第1識別コードを読み取る第1ステップと、
前記第1識別コードを読み取ったことに応じて前記第2識別情報を前記引継管理サーバに送信する第2ステップと、
前記引継元端末装置がディスプレイに表示させる、前記第2識別情報と関連付けられた引継トークンに対応した第2識別コードを読み取る第3ステップと、
前記第2識別コードを読み取ったことに応じて前記第2識別情報を前記引継管理サーバに送信する第4ステップと、
前記第2識別情報に基づく、前記引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを当該端末装置に引継可能か否かの判定結果を前記引継管理サーバから受信する第5ステップと、を含む情報処理方法。
【請求項22】
引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを引継先端末装置に引継可能か否かを判定する引継管理サーバに接続された、引継元端末装置となる端末装置であって、
当該端末装置には、第1識別情報が紐付けられ、
前記引継先端末装置には、第2識別情報が紐付けられており、
前記第1識別情報を前記引継管理サーバに送信する第1手段と、
前記第1手段による送信に対応して、前記第1識別情報と関連付けられたアクセストークンを前記引継管理サーバから受信する第2手段と、
前記アクセストークンに対応した第1識別コードをディスプレイに表示させる第3手段と、
前記第1識別コードが前記引継先端末装置によって読み取られたことに対応して、前記第2識別情報と関連付けられた引継トークンを前記引継管理サーバから受信する第4手段と、
前記引継トークンに対応した第2識別コードをディスプレイに表示させる第5手段と、
前記第2識別コードが前記引継先端末装置によって読み取られたことに対応して前記引継管理サーバに送信される引継トークンと、前記第2識別情報と、に基づく、当該端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを前記引継先端末装置に引継可能か否かの判定結果を前記引継管理サーバから受信する第6手段と、を備える端末装置。
【請求項23】
引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを、第2識別情報が紐付けられた引継先端末装置に引継可能か否かを判定する引継管理サーバに接続された、引継元端末装置となる、第1識別情報が紐付けられた端末装置を、
前記第1識別情報を前記引継管理サーバに送信する第1手段と、
前記第1手段による送信に対応して、前記第1識別情報と関連付けられたアクセストークンを前記引継管理サーバから受信する第2手段と、
前記アクセストークンに対応した第1識別コードをディスプレイに表示させる第3手段と、
前記第1識別コードが前記引継先端末装置によって読み取られたことに対応して、前記第2識別情報と関連付けられた引継トークンを前記引継管理サーバから受信する第4手段と、
前記引継トークンに対応した第2識別コードをディスプレイに表示させる第5手段と、
前記第2識別コードが前記引継先端末装置によって読み取られたことに対応して前記引継管理サーバに送信される引継トークンと、前記第2識別情報と、に基づく、当該端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを前記引継先端末装置に引継可能か否かの判定結果を前記引継管理サーバから受信する第6手段と、として機能させるプログラム。
【請求項24】
引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを引継先端末装置に引継可能か否かを判定する引継管理サーバに接続された、引継元端末装置となる端末装置が実行する情報処理方法であって、
当該端末装置には、第1識別情報が紐付けられ、
前記引継先端末装置には、第2識別情報が紐付けられており、
前記第1識別情報を前記引継管理サーバに送信する第1ステップと、
前記第1ステップにおける送信に対応して、前記第1識別情報と関連付けられたアクセストークンを前記引継管理サーバから受信する第2ステップと、
前記アクセストークンに対応した第1識別コードをディスプレイに表示させる第3ステップと、
前記第1識別コードが前記引継先端末装置によって読み取られたことに対応して、前記第2識別情報と関連付けられた引継トークンを前記引継管理サーバから受信する第4ステップと、
前記引継トークンに対応した第2識別コードをディスプレイに表示させる第5ステップと、
前記第2識別コードが前記引継先端末装置によって読み取られたことに対応して前記引継管理サーバに送信される引継トークンと、前記第2識別情報と、に基づく、当該端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを前記引継先端末装置に引継可能か否かの判定結果を前記引継管理サーバから受信する第6ステップと、を含む情報処理方法。
【請求項25】
引継元端末装置がディスプレイに表示させる、前記引継元端末装置と紐付けられた第1識別情報と関連付けられた第1識別コードを読み取った第1端末装置から、前記第1端末装置と紐付けられた第2識別情報を受信する第1手段と、
前記第2識別情報と関連付けて引継トークンを生成するとともに、前記第2識別情報を前記引継トークンと関連付けて記憶部に記憶する第2手段と、
前記引継トークンを前記引継元端末装置に送信する第3手段と、
前記引継元端末装置がディスプレイに表示させる、前記引継トークンに対応した第2識別コードを読み取った第2端末装置から、前記第2端末装置と紐付けられた第3識別情報を受信する第4手段と、
受信した前記第3識別情報と、前記記憶部に記憶されている前記第2識別情報と、が一致するか否かに基づいて、前記引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを前記第2端末装置に引継可能か否かを判定する第5手段と、を備える、引継管理サーバ。
【請求項26】
引継管理サーバを、
引継元端末装置がディスプレイに表示させる、前記引継元端末装置と紐付けられた第1識別情報と関連付けられた第1識別コードを読み取った第1端末装置から、前記第1端末装置と紐付けられた第2識別情報を受信する第1手段と、
前記第2識別情報と関連付けて引継トークンを生成するとともに、前記第2識別情報を前記引継トークンと関連付けて記憶部に記憶する第2手段と、
前記引継トークンを前記引継元端末装置に送信する第3手段と、
前記引継元端末装置がディスプレイに表示させる、前記引継トークンに対応した第2識別コードを読み取った第2端末装置から、前記第2端末装置と紐付けられた第3識別情報を受信する第4手段と、
受信した前記第3識別情報と、前記記憶部に記憶されている前記第2識別情報と、が一致するか否かに基づいて、前記引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを前記第2端末装置に引継可能か否かを判定する第5手段と、として機能させる、プログラム。
【請求項27】
引継管理サーバが実行する情報処理方法であって、
引継元端末装置がディスプレイに表示させる、前記引継元端末装置と紐付けられた第1識別情報と関連付けられた第1識別コードを読み取った第1端末装置から、前記第1端末装置と紐付けられた第2識別情報を受信する第1ステップと、
前記第2識別情報と関連付けて引継トークンを生成するとともに、前記第2識別情報を前記引継トークンと関連付けて記憶部に記憶する第2ステップと、
前記引継トークンを前記引継元端末装置に送信する第3ステップと、
前記引継元端末装置がディスプレイに表示させる、前記引継トークンに対応した第2識別コードを読み取った第2端末装置から、前記第2端末装置と紐付けられた第3識別情報を受信する第4ステップと、
受信した前記第3識別情報と、前記記憶部に記憶されている前記第2識別情報と、が一致するか否かに基づいて、前記引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを前記第2端末装置に引継可能か否かを判定する第5ステップと、とを含む引継管理方法。
【請求項28】
第1端末装置に関連付けられた第1識別コードを前記第1端末装置に表示させる手段と、
前記第1識別コードを読み取った第2端末装置から前記第2端末装置を識別する第1識別情報を受信する手段と、
前記第2端末装置に関連付けられた、前記第1識別コードとは異なる第2識別コードを前記第1端末装置に表示させる手段と、
前記第2識別コードを読み取った第3端末装置から前記第3端末装置を識別する第2識別情報を受信する手段と、
前記第1識別情報と前記第2識別情報とを比較して、前記第1端末装置と前記第2端末装置との間でネットワークサービスのアカウントに関する情報を引き継ぐことが可能か否かを判定する手段と、を備える引継管理サーバ。
【請求項29】
引継管理サーバを、
第1端末装置に関連付けられた第1識別コードを前記第1端末装置に表示させる手段と、
前記第1識別コードを読み取った第2端末装置から前記第2端末装置を識別する第1識別情報を受信する手段と、
前記第2端末装置に関連付けられた、前記第1識別コードとは異なる第2識別コードを前記第1端末装置に表示させる手段と、
前記第2識別コードを読み取った第3端末装置から前記第3端末装置を識別する第2識別情報を受信する手段と、
前記第1識別情報と前記第2識別情報とを比較して、前記第1端末装置と前記第2端末装置との間でネットワークサービスのアカウントに関する情報を引き継ぐことが可能か否かを判定する手段と、として機能させるプログラム。
【請求項30】
引継管理サーバが実行する情報処理方法であって、
第1端末装置に関連付けられた第1識別コードを前記第1端末装置に表示させるステップと、
前記第1識別コードを読み取った第2端末装置から前記第2端末装置を識別する第1識別情報を受信するステップと、
前記第2端末装置に関連付けられた、前記第1識別コードとは異なる第2識別コードを前記第1端末装置に表示させるステップと、
前記第2識別コードを読み取った第3端末装置から前記第3端末装置を識別する第2識別情報を受信するステップと、
前記第1識別情報と前記第2識別情報とを比較して、前記第1端末装置と前記第2端末装置との間でネットワークサービスのアカウントに関する情報を引き継ぐことが可能か否かを判定するステップと、を含む引継管理方法。
【請求項31】
第1端末装置に関連付けられた第1識別コードを第2端末装置が読み取ったことを検知して、前記第1端末装置と前記第2端末装置とを関連付ける手段と、
前記第2端末装置に関連付けられた第2識別コードを前記第2端末装置が読みとったことを検知して、前記第1端末装置と前記第2端末装置との間でネットワークサービスのアカウントに関する情報を引き継ぐ手段と、を備える引継管理サーバ。
【請求項32】
引継管理サーバを、
第1端末装置に関連付けられた第1識別コードを第2端末装置が読み取ったことを検知して、前記第1端末装置と前記第2端末装置とを関連付ける手段と、
前記第2端末装置に関連付けられた第2識別コードを前記第2端末装置が読みとったことを検知して、前記第1端末装置と前記第2端末装置との間でネットワークサービスのアカウントに関する情報を引き継ぐ手段と、として機能させるプログラム。
【請求項33】
引継管理サーバが実行する情報処理方法であって、
第1端末装置に関連付けられた第1識別コードを第2端末装置が読み取ったことを検知して、前記第1端末装置と前記第2端末装置とを関連付けるステップと、
前記第2端末装置に関連付けられた第2識別コードを前記第2端末装置が読みとったことを検知して、前記第1端末装置と前記第2端末装置との間でネットワークサービスのアカウントに関する情報を引き継ぐステップと、を備える引継管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、引継管理システム、端末装置、プログラム、情報処理方法、引継管理サーバ、引継管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワークを介して提供されるサービス(以下「ネットワークサービス」という。)が広く普及している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6785039号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ある端末装置で利用していたネットワークサービスを、別の端末装置でも利用できるようにする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
例示として、以下の解決手段が提供される。
【0006】
[1]
第1識別情報が紐付けられた引継先端末装置と、第2識別情報が紐付けられた引継元端末装置と、引継管理サーバと、を備える引継管理システムであって、
前記引継先端末装置は、
前記第1識別情報と関連付けられた第1識別コードをディスプレイに表示させる第1手段を有し、
前記引継元端末装置は、
前記第1識別コードを読み取る第2手段と、
前記第1識別コードを読み取ったことに応じて前記第2識別情報を前記引継管理サーバに送信する第3手段と、を有し、
前記引継管理サーバは、
前記第2識別情報を受信する第4手段と、
前記第2識別情報と関連付けて引継トークンを生成するとともに、前記第2識別情報を記憶部に記憶する第5手段と、
前記引継トークンを前記引継先端末装置に送信する第6手段と、を有し、
前記引継先端末装置は、
前記引継トークンを受信し、前記引継トークンに対応した第2識別コードをディスプレイに表示させる第7手段を有し、
前記引継元端末装置は、
前記第2識別コードを読み取る第8手段と、
前記第2識別コードを読み取ったことに応じて前記第2識別情報を前記引継管理サーバに送信する第9手段と、を有し、
前記引継管理サーバは、
前記第2識別情報を受信する第10手段と、
前記第10手段が受信した前記第2識別情報と、前記記憶部に記憶されている第2識別情報と、が一致するか否かに基づいて、前記引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを前記引継先端末装置に引継可能か否かを判定する第11手段と、を有する、引継管理システム。
【0007】
[2]
前記引継先端末装置は、前記第1識別情報を前記引継管理サーバに送信する手段を有し、
前記引継管理サーバは、前記引継先端末装置から前記第1識別情報を受信し、前記第1識別情報と関連付けてアクセストークンを生成し、前記アクセストークンを前記引継先端末装置に送信する手段を有し、
前記第1手段は、前記アクセストークンを受信し、前記アクセストークンに基づいて前記第1識別情報と関連付けられた前記第1識別コードをディスプレイに表示させる、[1]に記載の引継管理システム。
【0008】
[3]
第1識別情報が紐付けられた引継元端末装置と、第2識別情報が紐付けられた引継先端末装置と、引継管理サーバと、を備える引継管理システムであって、
前記引継元端末装置は、
前記第1識別情報と関連付けられた第1識別コードをディスプレイに表示させる第1手段を有し、
前記引継先端末装置は、
前記第1識別コードを読み取る第2手段と、
読み取ったことに応じて前記第2識別情報を前記引継管理サーバに送信する第3手段と、を有し、
前記引継管理サーバは、
前記第2識別情報を受信する第4手段と、
前記第2識別情報と関連付けて引継トークンを生成するとともに、前記第2識別情報を記憶部に記憶する第5手段と、
前記引継トークンを前記引継元端末装置に送信する第6手段と、を有し、
前記引継元端末装置は、
前記引継トークンを受信し、前記引継トークンに対応した第2識別コードをディスプレイに表示させる第7手段を有し、
前記引継先端末装置は、
前記第2識別コードを読み取る第8手段と、
前記第2識別コードを読み取ったことに応じて前記第2識別情報を前記引継管理サーバに送信する第9手段と、を有し、
前記引継管理サーバは、
前記第2識別情報を受信する第10手段と、
受信した前記第2識別情報と、前記記憶部に記憶されている第2識別情報と、が一致するか否かに基づいて、前記引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを前記引継先端末装置に引継可能か否かを判定する第11手段と、を有する、引継管理システム。
【0009】
[4]
前記引継元端末装置は、前記第1識別情報を前記引継管理サーバに送信する手段を有し、
前記引継管理サーバは、前記引継元端末装置から前記第1識別情報を受信し、前記第1識別情報と関連付けてアクセストークンを生成し、前記アクセストークンを前記引継元端末装置に送信する手段を有し、
前記第5手段は、前記アクセストークンを受信し、前記アクセストークンに基づいて前記第1識別情報と関連付けられた前記第1識別コードをディスプレイに表示させる、[3]に記載の引継管理システム。
【0010】
[5]
前記第5手段は、前記第2識別情報を前記引継トークンと関連付けて記憶部に記憶し、
前記第9手段は、前記第2識別コードを読み取ったことに応じて前記第2識別コードに対応した前記引継トークンを生成し、前記引継トークンと、前記第2識別情報と、を前記引継管理サーバに送信し、
前記第10手段は、前記引継トークンと、前記第2識別情報と、を受信し、
前記第11手段は、受信した前記第2識別情報と、前記記憶部に前記引継トークンと関連付けて記憶されている第2識別情報と、が一致するか否かに基づいて、判定を行う、[1]乃至[4]のいずれかに記載の引継管理システム。
【0011】
[6]
前記第3手段は、前記第1識別コードを読み取ったことに応じて、前記第1識別コードに対応したアクセストークンと、前記第2識別情報と、を前記引継管理サーバに送信し、
前記第4手段は、前記アクセストークンと、前記識別情報と、を受信し、
前記引継管理サーバは、前記第4手段が受信したアクセストークンが有効か否かを判定する第12手段を備え、
前記第12手段によって有効と判定された場合に、前記第5手段は、前記引継トークンを生成するとともに、前記第2識別情報を前記引継トークンと関連付けて記憶する、[1]乃至[5]のいずれかに記載の引継管理端末システム。
【0012】
[7]
前記引継元端末装置は、前記第1識別情報を前記引継管理サーバに送信する手段を有し、
前記引継管理サーバは、前記引継元端末装置から前記第1識別情報を受信し、前記第1識別情報と関連付けてアクセストークンを生成し、前記アクセストークンを前記引継元端末装置に送信する第13手段を有し、
前記第12手段は、前記13手段がアクセストークンを送信した時点と、前記第4手段が前記アクセストークンを受信した時点と、に基づいて、前記第4手段が受信したアクセストークンが有効か否かを判定する、[6]に記載の引継管理システム。
【0013】
[8]
前記引継管理サーバは、前記第11手段によって引継可能と判定された場合に、前記引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを前記引継先端末装置に引き継ぐための処理を行うとともに、引継を行ったことを示す情報を前記アクセストークンと関連付けて記憶する第14手段を有し、
前記第12手段は、前記第12手段が受信したアクセストークンが引き継ぎを行ったことを示す情報と関連付けられているか否かに基づいて、前記アクセストークンが有効か否かを判定する、[6]に記載の引継管理システム。
【0014】
[9]
前記第9手段は、ユーザに対して引継を行うか否かの確認を行うための処理を行い、引継を行うことが確認できた場合に、読み取った前記第2識別コードに対応した前記引継トークンを生成する、[1]乃至[8]のいずれかに記載の引継管理システム。
【0015】
[10]
引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを引継先端末装置に引継可能か否かを判定する引継管理サーバに接続された、引継先端末装置となる端末装置であって、
当該端末装置には、第1識別情報が紐付けられ、
前記引継元端末装置には、第2識別情報が紐付けられており、
前記第1識別情報を前記引継管理サーバに送信する第1手段と、
前記第1手段による送信に対応して、前記第1識別情報と関連付けられたアクセストークンを前記引継管理サーバから受信する第1手段と、
前記アクセストークンに対応した第1識別コードをディスプレイに表示させる第2手段と、
前記第1識別コードが前記引継元端末装置によって読み取られたことに対応して、前記第2識別情報と関連付けられた引継トークンを前記引継管理サーバから受信する第3手段と、
前記引継トークンに対応した第2識別コードをディスプレイに表示させる第4手段と、
前記第2識別コードが前記引継元端末装置によって読み取られたことに対応して前記引継管理サーバに送信される前記第2識別情報に基づく、前記引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを当該端末装置に引継可能か否かの判定結果を前記引継管理サーバから受信する第5手段と、を備える端末装置。
【0016】
[11]
第2識別情報が紐付けられた引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを引継先端末装置に引継可能か否かを判定する引継管理サーバに接続された、引継先端末装置となる、第1識別情報が紐付けられた端末装置を、
前記第1識別情報を前記引継管理サーバに送信する第1手段と、
前記第1手段による送信に対応して、前記第1識別情報と関連付けられたアクセストークンを前記引継管理サーバから受信する第1手段と、
前記アクセストークンに対応した第1識別コードをディスプレイに表示させる第2手段と、
前記第1識別コードが前記引継元端末装置によって読み取られたことに対応して、前記第2識別情報と関連付けられた引継トークンを前記引継管理サーバから受信する第3手段と、
前記引継トークンに対応した第2識別コードをディスプレイに表示させる第4手段と、
前記第2識別コードが前記引継元端末装置によって読み取られたことに対応して前記引継管理サーバに送信される前記第2識別情報に基づく、前記引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを当該端末装置に引継可能か否かの判定結果を前記引継管理サーバから受信する第5手段と、として機能させるプログラム。
【0017】
[12]
引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを引継先端末装置に引継可能か否かを判定する引継管理サーバに接続された、引継元端末装置となる端末装置が実行する情報処理方法であって、
前記引継先端末装置には、第1識別情報が紐付けられ、
当該端末装置には、第2識別情報が紐付けられており、
前記引継先端末装置がディスプレイに表示させる、前記第1識別情報と関連付けられた第1識別コードを読み取る第1ステップと、
前記第1識別コードを読み取ったことに応じて前記第2識別情報を前記引継管理サーバに送信する第2ステップと、
前記引継先端末装置がディスプレイに表示させる、前記第2識別情報と関連付けられた引継トークンに対応した第2識別コードを読み取る第3ステップと、
前記第2識別コードを読み取ったことに応じて前記第2識別情報を前記引継管理サーバに送信する第4ステップと、
前記第2識別情報に基づく、当該端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを前記引継先端末装置に引継可能か否かの判定結果を前記引継管理サーバから受信する第5ステップと、を含む情報処理方法。
【0018】
[13]
引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを引継先端末装置に引継可能か否かを判定する引継管理サーバに接続された、引継元端末装置となる端末装置であって、
前記引継先端末装置には、第1識別情報が紐付けられ、
当該端末装置には、第2識別情報が紐付けられており、
前記引継先端末装置がディスプレイに表示させる、前記第1識別情報と関連付けられた第1識別コードを読み取る第1手段と、
前記第1識別コードを読み取ったことに応じて前記第2識別情報を前記引継管理サーバに送信する第2手段と、
前記引継先端末装置がディスプレイに表示させる、前記第2識別情報と関連付けられた引継トークンに対応した第2識別コードを読み取る第3手段と、
前記第2識別コードを読み取ったことに応じて前記第2識別情報を前記引継管理サーバに送信する第4手段と、
前記第2識別情報に基づく、当該端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを前記引継先端末装置に引継可能か否かの判定結果を前記引継管理サーバから受信する第5手段と、を備える端末装置。
【0019】
[14]
引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを、第1識別情報が紐付けられた引継先端末装置に引継可能か否かを判定する引継管理サーバに接続された、引継元端末装置となる、第2識別情報が紐付けられた端末装置を、
前記引継先端末装置がディスプレイに表示させる、前記第1識別情報と関連付けられた第1識別コードを読み取る第1手段と、
前記第1識別コードを読み取ったことに応じて前記第2識別情報を前記引継管理サーバに送信する第2手段と、
前記引継先端末装置がディスプレイに表示させる、前記第2識別情報と関連付けられた引継トークンに対応した第2識別コードを読み取る第3手段と、
前記第2識別コードを読み取ったことに応じて前記第2識別情報を前記引継管理サーバに送信する第4手段と、
前記第2識別情報に基づく、当該端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを前記引継先端末装置に引継可能か否かの判定結果を前記引継管理サーバから受信する第5手段と、として機能させるプログラム。
【0020】
[15]
引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを引継先端末装置に引継可能か否かを判定する引継管理サーバに接続された、引継元端末装置となる端末装置が実行する情報処理方法であって、
前記引継先端末装置には、第1識別情報が紐付けられ、
当該端末装置には、第2識別情報が紐付けられており、
前記引継先端末装置がディスプレイに表示させる、前記第1識別情報と関連付けられた第1識別コードを読み取る第1ステップと、
前記第1識別コードを読み取ったことに応じて前記第2識別情報を前記引継管理サーバに送信する第2ステップと、
前記引継先端末装置がディスプレイに表示させる、前記第2識別情報と関連付けられた引継トークンに対応した第2識別コードを読み取る第3ステップと、
前記第2識別コードを読み取ったことに応じて前記第2識別情報を前記引継管理サーバに送信する第4ステップと、
前記第2識別情報に基づく、当該端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを前記引継先端末装置に引継可能か否かの判定結果を前記引継管理サーバから受信する第5ステップと、を含む情報処理方法。
【0021】
[16]
引継先端末装置がディスプレイに表示させる、前記引継先端末装置と紐付けられた第1識別情報と関連付けられた第1識別コードを読み取った第1端末装置から、前記第1端末装置と紐付けられた第2識別情報を受信する第1手段と、
前記第2識別情報と関連付けて引継トークンを生成するとともに、前記第2識別情報を記憶部に記憶する第2手段と、
前記引継トークンを前記引継先端末装置に送信する第3手段と、
前記引継先端末装置がディスプレイに表示させる、前記引継トークンに対応した第2識別コードを読み取った第2端末装置から、前記第2端末装置と紐付けられた第3識別情報を受信する第4手段と、
受信した前記第3識別情報と、前記記憶部に記憶されている前記第2識別情報と、が一致するか否かに基づいて、前記第2端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを前記引継先端末装置に引継可能か否かを判定する第5手段と、を備える、引継管理サーバ。
【0022】
[17]
引継管理サーバを、
引継先端末装置がディスプレイに表示させる、前記引継先端末装置と紐付けられた第1識別情報と関連付けられた第1識別コードを読み取った第1端末装置から、前記第1端末装置と紐付けられた第2識別情報を受信する第1手段と、
前記第2識別情報と関連付けて引継トークンを生成するとともに、前記第2識別情報を記憶部に記憶する第2手段と、
前記引継トークンを前記引継先端末装置に送信する第3手段と、
前記引継先端末装置がディスプレイに表示させる、前記引継トークンに対応した第2識別コードを読み取った第2端末装置から、前記第2端末装置と紐付けられた第3識別情報を受信する第4手段と、
受信した前記第3識別情報と、前記記憶部に記憶されている前記第2識別情報と、が一致するか否かに基づいて、前記第2端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを前記引継先端末装置に引継可能か否かを判定する第5手段と、として機能させるプログラム。
【0023】
[18]
引継管理サーバが実行する情報処理方法であって、
引継先端末装置がディスプレイに表示させる、前記引継先端末装置と紐付けられた第1識別情報と関連付けられた第1識別コードを読み取った第1端末装置から、前記第1端末装置と紐付けられた第2識別情報を受信する第1ステップと、
前記第2識別情報と関連付けて引継トークンを生成するとともに、前記第2識別情報を記憶部に記憶する第2ステップと、
前記引継トークンを前記引継先端末装置に送信する第3ステップと、
前記引継先端末装置がディスプレイに表示させる、前記引継トークンに対応した第2識別コードを読み取った第2端末装置から、前記第2端末装置と紐付けられた第3識別情報を受信する第4ステップと、
受信した前記第3識別情報と、前記記憶部に記憶されている前記第2識別情報と、が一致するか否かに基づいて、前記第2端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを前記引継先端末装置に引継可能か否かを判定する第5ステップと、を含む情報処理方法。
【0024】
[19]
引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを引継先端末装置に引継可能か否かを判定する引継管理サーバに接続された、引継先端末装置となる端末装置であって、
前記引継元端末装置には、第1識別情報が紐付けられ、
当該端末装置には、第2識別情報が紐付けられており、
前記引継元端末装置がディスプレイに表示させる、前記第1識別情報と関連付けられた第1識別コードを読み取る第1手段と、
前記第1識別コードを読み取ったことに応じて前記第2識別情報を前記引継管理サーバに送信する第2手段と、
前記引継元端末装置がディスプレイに表示させる、前記第2識別情報と関連付けられた引継トークンに対応した第2識別コードを読み取る第3手段と、
前記第2識別コードを読み取ったことに応じて前記第2識別情報を前記引継管理サーバに送信する第4手段と、
前記第2識別情報に基づく、前記引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを当該端末装置に引継可能か否かの判定結果を前記引継管理サーバから受信する第5手段と、を備える端末装置。
【0025】
[20]
第1識別情報が紐付けられた引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを引継先端末装置に引継可能か否かを判定する引継管理サーバに接続された、引継先端末装置となる、第2識別情報が紐付けられた端末装置を、
前記引継元端末装置がディスプレイに表示させる、前記第1識別情報と関連付けられた第1識別コードを読み取る第1手段と、
前記第1識別コードを読み取ったことに応じて前記第2識別情報を前記引継管理サーバに送信する第2手段と、
前記引継元端末装置がディスプレイに表示させる、前記第2識別情報と関連付けられた引継トークンに対応した第2識別コードを読み取る第3手段と、
前記第2識別コードを読み取ったことに応じて前記第2識別情報を前記引継管理サーバに送信する第4手段と、
前記第2識別情報に基づく、前記引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを当該端末装置に引継可能か否かの判定結果を前記引継管理サーバから受信する第5手段と、として機能させるプログラム。
【0026】
[21]
引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを引継先端末装置に引継可能か否かを判定する引継管理サーバに接続された、引継先端末装置となる端末装置が実行する情報処理方法であって、
前記引継元端末装置には、第1識別情報が紐付けられ、
当該端末装置には、第2識別情報が紐付けられており、
前記引継元端末装置がディスプレイに表示させる、前記第1識別情報と関連付けられた第1識別コードを読み取る第1ステップと、
前記第1識別コードを読み取ったことに応じて前記第2識別情報を前記引継管理サーバに送信する第2ステップと、
前記引継元端末装置がディスプレイに表示させる、前記第2識別情報と関連付けられた引継トークンに対応した第2識別コードを読み取る第3ステップと、
前記第2識別コードを読み取ったことに応じて前記第2識別情報を前記引継管理サーバに送信する第4ステップと、
前記第2識別情報に基づく、前記引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを当該端末装置に引継可能か否かの判定結果を前記引継管理サーバから受信する第5ステップと、を含む情報処理方法。
【0027】
[22]
引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを引継先端末装置に引継可能か否かを判定する引継管理サーバに接続された、引継元端末装置となる端末装置であって、
当該端末装置には、第1識別情報が紐付けられ、
前記引継先端末装置には、第2識別情報が紐付けられており、
前記第1識別情報を前記引継管理サーバに送信する第1手段と、
前記第1手段による送信に対応して、前記第1識別情報と関連付けられたアクセストークンを前記引継管理サーバから受信する第2手段と、
前記アクセストークンに対応した第1識別コードをディスプレイに表示させる第3手段と、
前記第1識別コードが前記引継先端末装置によって読み取られたことに対応して、前記第2識別情報と関連付けられた引継トークンを前記引継管理サーバから受信する第4手段と、
前記引継トークンに対応した第2識別コードをディスプレイに表示させる第5手段と、
前記第2識別コードが前記引継先端末装置によって読み取られたことに対応して前記引継管理サーバに送信される引継トークンと、前記第2識別情報と、に基づく、当該端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを前記引継先端末装置に引継可能か否かの判定結果を前記引継管理サーバから受信する第6手段と、を備える端末装置。
【0028】
[23]
引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを、第2識別情報が紐付けられた引継先端末装置に引継可能か否かを判定する引継管理サーバに接続された、引継元端末装置となる、第1識別情報が紐付けられた端末装置を、
前記第1識別情報を前記引継管理サーバに送信する第1手段と、
前記第1手段による送信に対応して、前記第1識別情報と関連付けられたアクセストークンを前記引継管理サーバから受信する第2手段と、
前記アクセストークンに対応した第1識別コードをディスプレイに表示させる第3手段と、
前記第1識別コードが前記引継先端末装置によって読み取られたことに対応して、前記第2識別情報と関連付けられた引継トークンを前記引継管理サーバから受信する第4手段と、
前記引継トークンに対応した第2識別コードをディスプレイに表示させる第5手段と、
前記第2識別コードが前記引継先端末装置によって読み取られたことに対応して前記引継管理サーバに送信される引継トークンと、前記第2識別情報と、に基づく、当該端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを前記引継先端末装置に引継可能か否かの判定結果を前記引継管理サーバから受信する第6手段と、として機能させるプログラム。
【0029】
[24]
引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを引継先端末装置に引継可能か否かを判定する引継管理サーバに接続された、引継元端末装置となる端末装置が実行する情報処理方法であって、
当該端末装置には、第1識別情報が紐付けられ、
前記引継先端末装置には、第2識別情報が紐付けられており、
前記第1識別情報を前記引継管理サーバに送信する第1ステップと、
前記第1ステップにおける送信に対応して、前記第1識別情報と関連付けられたアクセストークンを前記引継管理サーバから受信する第2ステップと、
前記アクセストークンに対応した第1識別コードをディスプレイに表示させる第3ステップと、
前記第1識別コードが前記引継先端末装置によって読み取られたことに対応して、前記第2識別情報と関連付けられた引継トークンを前記引継管理サーバから受信する第4ステップと、
前記引継トークンに対応した第2識別コードをディスプレイに表示させる第5ステップと、
前記第2識別コードが前記引継先端末装置によって読み取られたことに対応して前記引継管理サーバに送信される引継トークンと、前記第2識別情報と、に基づく、当該端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを前記引継先端末装置に引継可能か否かの判定結果を前記引継管理サーバから受信する第6ステップと、を含む情報処理方法。
【0030】
[25]
引継元端末装置がディスプレイに表示させる、前記引継元端末装置と紐付けられた第1識別情報と関連付けられた第1識別コードを読み取った第1端末装置から、前記第1端末装置と紐付けられた第2識別情報を受信する第1手段と、
前記第2識別情報と関連付けて引継トークンを生成するとともに、前記第2識別情報を前記引継トークンと関連付けて記憶部に記憶する第2手段と、
前記引継トークンを前記引継元端末装置に送信する第3手段と、
前記引継元端末装置がディスプレイに表示させる、前記引継トークンに対応した第2識別コードを読み取った第2端末装置から、前記第2端末装置と紐付けられた第3識別情報を受信する第4手段と、
受信した前記第3識別情報と、前記記憶部に記憶されている前記第2識別情報と、が一致するか否かに基づいて、前記引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを前記第2端末装置に引継可能か否かを判定する第5手段と、を備える、引継管理サーバ。
【0031】
[26]
引継管理サーバを、
引継元端末装置がディスプレイに表示させる、前記引継元端末装置と紐付けられた第1識別情報と関連付けられた第1識別コードを読み取った第1端末装置から、前記第1端末装置と紐付けられた第2識別情報を受信する第1手段と、
前記第2識別情報と関連付けて引継トークンを生成するとともに、前記第2識別情報を前記引継トークンと関連付けて記憶部に記憶する第2手段と、
前記引継トークンを前記引継元端末装置に送信する第3手段と、
前記引継元端末装置がディスプレイに表示させる、前記引継トークンに対応した第2識別コードを読み取った第2端末装置から、前記第2端末装置と紐付けられた第3識別情報を受信する第4手段と、
受信した前記第3識別情報と、前記記憶部に記憶されている前記第2識別情報と、が一致するか否かに基づいて、前記引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを前記第2端末装置に引継可能か否かを判定する第5手段と、として機能させる、プログラム。
【0032】
[27]
引継管理サーバが実行する情報処理方法であって、
引継元端末装置がディスプレイに表示させる、前記引継元端末装置と紐付けられた第1識別情報と関連付けられた第1識別コードを読み取った第1端末装置から、前記第1端末装置と紐付けられた第2識別情報を受信する第1ステップと、
前記第2識別情報と関連付けて引継トークンを生成するとともに、前記第2識別情報を前記引継トークンと関連付けて記憶部に記憶する第2ステップと、
前記引継トークンを前記引継元端末装置に送信する第3ステップと、
前記引継元端末装置がディスプレイに表示させる、前記引継トークンに対応した第2識別コードを読み取った第2端末装置から、前記第2端末装置と紐付けられた第3識別情報を受信する第4ステップと、
受信した前記第3識別情報と、前記記憶部に記憶されている前記第2識別情報と、が一致するか否かに基づいて、前記引継元端末装置におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを前記第2端末装置に引継可能か否かを判定する第5ステップと、とを含む情報処理方法。
【0033】
[28]
第1端末装置に関連付けられた第1識別コードを前記第1端末装置に表示させる手段と、
前記第1識別コードを読み取った第2端末装置から前記第2端末装置を識別する第1識別情報を受信する手段と、
前記第2端末装置に関連付けられた、前記第1識別コードとは異なる第2識別コードを前記第1端末装置に表示させる手段と、
前記第2識別コードを読み取った第3端末装置から前記第3端末装置を識別する第2識別情報を受信する手段と、
前記第1識別情報と前記第2識別情報とを比較して、前記第1端末装置と前記第2端末装置との間でネットワークサービスのアカウントに関する情報を引き継ぐことが可能か否かを判定する手段と、を備える引継管理サーバ。
【0034】
[29]
引継管理サーバを、
第1端末装置に関連付けられた第1識別コードを前記第1端末装置に表示させる手段と、
前記第1識別コードを読み取った第2端末装置から前記第2端末装置を識別する第1識別情報を受信する手段と、
前記第2端末装置に関連付けられた、前記第1識別コードとは異なる第2識別コードを前記第1端末装置に表示させる手段と、
前記第2識別コードを読み取った第3端末装置から前記第3端末装置を識別する第2識別情報を受信する手段と、
前記第1識別情報と前記第2識別情報とを比較して、前記第1端末装置と前記第2端末装置との間でネットワークサービスのアカウントに関する情報を引き継ぐことが可能か否かを判定する手段と、として機能させるプログラム。
【0035】
[30]
引継管理サーバが実行する情報処理方法であって、
第1端末装置に関連付けられた第1識別コードを前記第1端末装置に表示させるステップと、
前記第1識別コードを読み取った第2端末装置から前記第2端末装置を識別する第1識別情報を受信するステップと、
前記第2端末装置に関連付けられた、前記第1識別コードとは異なる第2識別コードを前記第1端末装置に表示させるステップと、
前記第2識別コードを読み取った第3端末装置から前記第3端末装置を識別する第2識別情報を受信するステップと、
前記第1識別情報と前記第2識別情報とを比較して、前記第1端末装置と前記第2端末装置との間でネットワークサービスのアカウントに関する情報を引き継ぐことが可能か否かを判定するステップと、を含む情報処理方法。
【0036】
[31]
第1端末装置に関連付けられた第1識別コードを第2端末装置が読み取ったことを検知して、前記第1端末装置と前記第2端末装置とを関連付ける手段と、
前記第2端末装置に関連付けられた第2識別コードを前記第2端末装置が読みとったことを検知して、前記第1端末装置と前記第2端末装置との間でネットワークサービスのアカウントに関する情報を引き継ぐ手段と、を備える引継管理サーバ。
【0037】
[32]
引継管理サーバを、
第1端末装置に関連付けられた第1識別コードを第2端末装置が読み取ったことを検知して、前記第1端末装置と前記第2端末装置とを関連付ける手段と、
前記第2端末装置に関連付けられた第2識別コードを前記第2端末装置が読みとったことを検知して、前記第1端末装置と前記第2端末装置との間でネットワークサービスのアカウントに関する情報を引き継ぐ手段と、として機能させるプログラム。
【0038】
[33]
引継管理サーバが実行する情報処理方法であって、
第1端末装置に関連付けられた第1識別コードを第2端末装置が読み取ったことを検知して、前記第1端末装置と前記第2端末装置とを関連付けるステップと、
前記第2端末装置に関連付けられた第2識別コードを前記第2端末装置が読みとったことを検知して、前記第1端末装置と前記第2端末装置との間でネットワークサービスのアカウントに関する情報を引き継ぐステップと、を備える情報処理方法。
【発明の効果】
【0039】
ある端末装置で利用していたネットワークサービスを、別の端末装置でも利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
図1】第1実施形態に係る引継管理システムの概略構成を示すブロック図。
図2図1の引継管理サーバ130の処理動作の一例を示すフローチャート。
図3】第2実施形態に係る引継管理システムの概略構成を示すブロック図。
図4A図3の引継管理システムの処理動作を示すシーケンス図。
図4B図3の引継管理システムの処理動作を示すシーケンス図。
図5A】記憶部33に記憶される情報を説明する図。
図5B】記憶部33に記憶される情報を説明する図。
図5C】記憶部33に記憶される情報を説明する図。
図6A】引継先端末装置2のディスプレイ21に表示されるQRコードQATを模式的に示す図。
図6B】引継先端末装置2のディスプレイ21に表示されるQRコードQTTを模式的に示す図。
図7】引継元端末装置1のディスプレイ11に表示される引継確認画面を模式的に示す図。
図8】第2実施形態に係る引継管理システムの概略構成を示すブロック図。
図9A図3の引継管理システムの処理動作を示すシーケンス図。
図9B図3の引継管理システムの処理動作を示すシーケンス図。
図10A】記憶部33に記憶される情報を説明する図。
図10B】記憶部33に記憶される情報を説明する図。
図10C】記憶部33に記憶される情報を説明する図。
図11A】引継元端末装置20のディスプレイ210に表示されるQRコードQATを模式的に示す図。
図11B】引継元端末装置20のディスプレイ210に表示されるQRコードQTTを模式的に示す図。
図12】引継先端末装置10のディスプレイ110に表示される引継確認画面を模式的に示す図。
【発明を実施するための形態】
【0041】
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0042】
本実施形態は、ある端末装置(以下「引継元端末装置」という。)から別の端末装置(以下「引継先端末装置」という。)へネットワークサービスの引き継ぎを行うことを念頭に置いている。引き継がれるネットワークサービスに特に制限はないが、ネットワークゲームやSNSなど、アカウントを作成してアカウントに関するデータ(ネットワークゲームにおける進行状況、SNSにおける投稿等)を更新していくサービスを主として想定している。
【0043】
ネットワークサービスにおける引継の具体例として、アカウントに関するデータを引き継ぐことが挙げられる。より具体的には、引継元端末装置は、ユーザがネットワークサービスを利用するためにこれまでに使用されてきたものであって、アカウントに関するデータを記憶しているところ、このデータを引継元端末装置から引継先端末装置へ移行することが引継の一例である。
【0044】
このような引継はできるだけユーザの手を煩わせないのが望ましい。別の観点からは、このようは引継はセキュリティが高いのが望ましい。例えば、あるユーザのアカウントに関するデータが、悪意がある別のユーザの端末装置に引き継がれてしまうような事態をできるだけ避けなければならない。以下、そのような引継について具体的に述べる。
【0045】
(第1実施形態)
第1実施形態は、本開示の概略を説明する。本実施形態では、引継元端末装置と引継先端末装置とを特に区別はしない。
【0046】
図1は、第1実施形態に係る引継管理システムの概略構成を示すブロック図である。引継管理システムは、第1端末装置110と、第2端末装置120と、引継管理サーバ130とを備えている。そして、引継管理サーバ130は第1端末装置110および第2端末装置120間でのネットワークサービスの引継を管理する。
【0047】
図2は、図1の引継管理サーバ130の処理動作の一例を示すフローチャートである。
【0048】
引継管理サーバ130は、第1端末装置110に関連付けられた第1識別コードを第1端末装置110に表示させる(ステップS101)。すなわち、第1端末装置110が有するディスプレイあるいは第1端末装置110に接続されたディスプレイに第1識別コードが表示される。表示された第1識別コードは、引継を行うユーザの操作に基づき、第1端末装置110とは異なる端末装置(ここでは、第2端末装置120とする)によって読み取られる。
【0049】
そして、引継管理サーバ130は、第1識別コードを読み取った端末装置から、その端末装置を識別する識別情報を受信する(ステップS102)。第1識別コードを読み取ったのが第2端末装置120であれば、第2端末装置の識別情報20が受信される。
【0050】
以上は、第1端末装置110に関連付けられた第1識別コードを第2端末装置120が読み取ったことを検知して、第1端末装置110と第2端末装置120とを関連付ける処理であるといえる。
【0051】
続いて、引継管理サーバ130は、第2端末装置120に関連付けられた第2識別コードであって、第1識別コードとは異なる第2識別コードを第1端末装置110に表示させる(ステップS103)。表示された第2識別コードは、ユーザ操作に基づき、第1端末装置110とは異なる端末装置によって読み取られる。通常の引継では、第1識別コードを読み取ったユーザの操作に基づき、第2端末装置120によって第2識別コードが読み取られる。しかし、悪意ある別のユーザが第1端末装置110とは別の端末装置によって第2識別コードが読み取られることもあり得る。
【0052】
そして、引継管理サーバ130は、第2識別コードを読み取った端末装置から、その端末装置を識別する識別情報を受信する(ステップS104)。第2識別コードを読み取ったのが第2端末装置120であれば、第2端末装置120の識別情報が受信される。しかし、第2識別コードを読み取ったのが他の端末装置であれば、当該他の端末装置の識別情報が受信される。
【0053】
次いで、引継管理サーバ130は、ステップS102で受信された識別情報と、ステップS104で受信された識別情報とを比較する。この比較により、引継管理サーバ130は第1端末装置110と第2端末装置120との間でネットワークサービスのアカウントに関する情報を引き継ぐことが可能か否かを判定する(ステップS105)。
【0054】
両者が一致する場合(ステップS105のYES)、引継管理サーバ130は第1端末装置110と第2端末装置120との間でネットワークサービスのアカウントに関する情報を引き継ぐことが可能と判定し(ステップS106)、引継を行う(ステップS107)。以上は、第2端末装置120に関連付けられた第2識別コードを第2端末装置120が読み取ったことを検知して、第1端末装置110と第2端末装置120との間で引継を行う処理であるといえる。
【0055】
両者が一致しない場合(ステップS105のNO)、引継管理サーバ130は第1端末装置110と第2端末装置120との間でネットワークサービスのアカウントに関する情報を引き継ぐことができない判定する(ステップS108)。
【0056】
以上のようにして、第1端末装置110と第2端末装置120との間でネットワークサービスの引継を行うことができる。ユーザの主な操作はQRコードの読み取りであり、手間が少なくて済む。
【0057】
また、引継にはQRコードの読み取りを2回行う必要がある。よって、他人のアカウントを自分の端末装置に引き継ぐことを意図した悪意あるユーザがいたとしても、他人のディスプレイに表示されるQRコードを2度も不正に読み取るのは困難であり、セキュリティが高い。
【0058】
例えば、悪意あるユーザが2回目に表示されるQRコード(ステップS103)のみを不正に取得して読み取ったとする。この場合、1回目のQRコード読み取りに対応して引継管理サーバ130に送信される端末装置の識別情報(ステップS102)と、2回目のQRコード読み取りに対応して引継管理サーバ130に送信される端末装置の識別情報(ステップS104)は異なる。よって、両識別情報は一致せず(ステップS105のNO)、そのような不正な引継はできない(ステップS106)。
【0059】
以下の実施形態では、より具体的な例を説明する。かかる具体例の一部を第1実施形態に組み込んでもよい。
【0060】
(第2実施形態)
第2実施形態では、引継元端末装置が識別コードを読み取る機能を有する例を説明する。
【0061】
図3は、第2実施形態に係る引継管理システムの概略構成を示すブロック図である。引継管理システムは、識別情報IDSが紐付けられた引継元端末装置1と、識別情報IDDが紐付けられた引継先端末装置2と、引継管理サーバ3とを備えている。そして、引継管理サーバ3は引継元端末装置1から引継先端末装置2へのネットワークサービスの引継を管理する。
【0062】
引継元端末装置1は任意のコンピュータであってよく、例えばスマートフォン、タブレット、専用ゲーム機器である。本実施形態の引継元端末装置1は、識別コード(以下、識別コードとしてQRコード(登録商標)を例示する。)を読み取る機能を有することを前提としている。そのため、本実施形態の引継元端末装置1は、主としてカメラ付きの機器(スマートフォンやタブレット)が想定される。
【0063】
引継元端末装置1は、出力インターフェースの例であるディスプレイ11、カメラ12、アンテナや通信IC等から構成される通信部13、プロセッサやメモリ等から構成される制御部14、ハードディスクや半導体メモリ等から構成される記憶部15などを有する。図示していないが、タッチパネルやコントローラといった入力インターフェースも設けられる。なお、これらの一部(例えばディスプレイ11)は引継元端末装置1が有するものでなく、外付けされるものであってもよい。
【0064】
制御部14は、表示制御部141、読取部142、トークン生成部143、通信制御部144などを有する。制御部14内の各部は、プロセッサが所定のプログラムを実行することによって実現されてもよいし、ハードウェアで実装されてもよいし、引継元端末装置1のOSの機能であってもよいし、これらの組み合わせであってもよい。
【0065】
表示制御部141は、引継を行うことをユーザに確認するための画面等、種々の画面をディスプレイ11に表示させる。読取部142は、カメラ12を制御してQRコードを撮影し、QRコードを読み取る。トークン生成部143は読み取られたQRコードに対応したトークン(データあるいは情報ということもできる。以下の「トークン」も同じ。)を生成する。通信制御部144は、通信部13を制御し、引継元端末装置1の識別情報IDSやトークン等、種々のデータを引継管理サーバ3との間で送受信する。
【0066】
記憶部15はネットワークサービスにおけるアカウントに関するデータを記憶している。また、ネットワークサービスがネイティブアプリである場合、そのアプリを実現するためのプログラムが記憶部15に記憶されていてもよい。
【0067】
引継先端末装置2は任意のコンピュータであってよく、例えばスマートフォン、タブレット、専用ゲーム機器である。本実施形態の引継先端末装置2は引継元端末装置1とは異なり、QRコードを読み取る機能を有していなくてもよい。そのため、本実施形態の引継先端末装置2は、主としてカメラを有しない専用ゲーム機器が想定される。
【0068】
引継先端末装置2は、出力インターフェースの一例であるディスプレイ21、アンテナや通信IC等から構成される通信部22、プロセッサやメモリ等から構成される制御部23、ハードディスクや半導体メモリ等から構成される記憶部24などを有する。図示していないが、タッチパネルやコントローラといった入力インターフェースも設けられる。なお、これらの一部(例えばディスプレイ21)は引継先端末装置2が有するものでなく、外付けされるものであってもよい。また、引継先端末装置2はQRコードを読み取る機能が不要なので、カメラを有していなくてもよい。
【0069】
制御部23は、表示制御部231、通信制御部232などを有する。制御部23内の各部は、プロセッサが所定のプログラムを実行することによって実現されてもよいし、ハードウェアで実装されてもよいし、引継先端末装置2のOSの機能であってもよいし、これらの組み合わせであってもよい。
【0070】
表示制御部231は、QRコード等、種々の画面をディスプレイ21に表示させる。通信制御部232は、通信部22を制御し、引継先端末装置2の識別情報IDD、トークン等、種々のデータを引継管理サーバ3との間で送受信する。
【0071】
記憶部24は、引継元端末装置1から移行される、ネットワークサービスにおけるアカウントに関するデータを記憶可能である。また、ネットワークサービスがネイティブアプリである場合、そのアプリを実現するためのプログラムが記憶されていてもよい。
【0072】
引継管理サーバ3は、1または複数の装置から構成され、アンテナや通信IC等から構成される通信部31、プロセッサやメモリ等から構成される制御部32、ハードディスクや半導体メモリ等の記憶部33などを有する。
【0073】
制御部32は、通信制御部321、トークン生成部322、引継処理部323等を有する。制御部32内の各部は、プロセッサが所定のプログラムを実行することによって実現されてもよいし、ハードウェアで実装されてもよいし、引継管理サーバ3のOSの機能であってもよいし、これらの組み合わせであってもよい。
【0074】
記憶部33には、後述するように、引継先端末装置2の識別情報IDD、アクセストークンAT、引継元端末装置1の識別情報IDS、引継トークンTTおよび引継済情報が互いに関連付けて記憶される(図5A図5C参照)。引継済情報とは、関連付けられたアクセストークンATを用いた引継が行われたか否かを示す情報である。
【0075】
通信制御部321は、通信部31を制御し、引継元端末装置1の識別情報IDS、引継先端末装置2の識別情報IDD、トークン等、種々のデータを引継元端末装置1および引継先端末装置2との間で送受信する。トークン生成部322は、引継先端末装置2の識別情報IDDと関連付けてアクセストークンAT(後述)を生成したり、引継元端末装置1の識別情報IDSと関連付けて引継トークンTT(後述)を生成したりする。引継処理部323は、受信される識別情報に基づいて、引継元端末装置1におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを引継先端末装置2に引継ぐことができるか否かを判定し、判定結果に応じて引継を行う。
【0076】
図4Aおよび図4Bは、図3の引継管理システムの処理動作を示すシーケンス図である。なお、同図は例示であり、示される処理動作の一部が省略されてもよいし、他の処理動作が追加されてもよい。
【0077】
まず、ユーザは、ネットワークサービスによって提供される機能を利用し、引継先端末装置2に対して引継を行うための所定を操作を行う。これに応答して、引継先端末装置2の通信制御部232は、引継先端末装置2の識別情報IDDを引継管理サーバ3に送信する(ステップS1)。
【0078】
引継管理サーバ3の通信制御部321は引継先端末装置2から識別情報IDDを受信する(ステップS11)。そして、トークン生成部322は引継先端末装置2の識別情報IDDと関連付けてアクセストークンATを生成し、識別情報IDDとアクセストークンATとを関連付けて記憶部33に記憶する(ステップS12、図5A参照)。なお、この時点では引継は未だ行われていないので、引継済情報は引継が行われていない旨が記憶される。そして、通信制御部321は生成したアクセストークンATを引継先端末装置2に送信する(ステップS13)。以上のステップS11~S13は図2のステップS101の具体例と言える。
【0079】
引継先端末装置2の通信制御部232は引継管理サーバ3からアクセストークンATを受信する(ステップS2)。通信制御部232は識別情報IDDの送信に対応してアクセストークンATを受信するともいえる。そして、表示制御部231は、アクセストークンATに基づき、アクセストークンATに対応したQRコードQATをディスプレイ21に表示させる(ステップS3)。このQRコードQATはアクセストークンATと1対1に対応している。以上により、上記引継を行うためのユーザ操作に応じて、引継先端末装置2のディスプレイ21にはQRコードQATが表示される(図6A参照)。このQRコードQATは不正にコピーされるのを抑制すべく、例えば0.1秒ごとに更新されてもよい。
【0080】
QRコードQATはアクセストークンATと1対1に対応している。そして、アクセストークンATは引継先端末装置2の識別情報IDDと関連付けられている(図5A)。よって、QRコードQATは引継先端末装置2の識別情報IDDと関連付けられているといえる。
【0081】
続いて、ユーザは、ネットワークサービスによって提供される機能を利用し、引継元端末装置1に対して、QRコードQATを読み取るための所定の操作を行う。一例として、ユーザはカメラ12を起動し、引継先端末装置2のディスプレイ21に表示されたQRコードQATを撮影する。これにより、引継元端末装置1の読取部142はQRコードQATを読み取る(ステップS21)。そして、トークン生成部143は読み取られたQRコードQATに対応したアクセストークンATを生成する(ステップS22)。
【0082】
上述のように、引継先端末装置2のディスプレイ21に表示されるQRコードQATはアクセストークンATと1対1に対応している。そのため、これと同じアクセストークンATが引継元端末装置1によって生成(すなわち再現)される。そして、通信制御部144は、生成したアクセストークンATと、引継元端末装置1の識別情報IDSとを引継管理サーバ3に送信する(ステップS23)。QRコードQATを読み取ったことに応じて通信制御部144は識別情報IDSを送信するともいえる。
【0083】
引継管理サーバ3の通信制御部321は引継元端末装置1からアクセストークンATおよび識別情報IDSを受信する(ステップS14)。このステップS14は図2のステップS102の具体例と言える。そして、トークン生成部322は受信したアクセストークンATが有効が否かを判定する(ステップS15)。
【0084】
一例として、トークン生成部322は、ステップS13においてアクセストークンATを送信した時点と、ステップS14にてアクセストークンATを受信した時点と、に基づいて判定してもよい。両時点が大きく離れている(閾値を超える)場合、不正に入手されたQRコードQATに基づくアクセストークンATである可能性があるから、ステップS14で受信されたアクセストークンATは有効でないと判定される(ステップS15のNO)。
【0085】
別の例として、トークン生成部322は、記憶部33(図5A)を参照し、受信されたアクセストークンATに関連付けられた引継済情報に基づいて判定してもよい。仮に引継が既に行われているのであれば、2度目の引継を防止すべく、ステップS14で受信されたアクセストークンATは有効でないと判定される(ステップS15のNO)。
【0086】
有効でないと判定された場合(ステップS15のNO)、引継処理部323は引継不可と判定する(ステップS16a)。この場合、トークン生成部322は引継トークンを生成しなくてもよい。また、引継不可であることを示す情報を通信制御部321が引継先端末装置2および/または引継元端末装置1に送信してもよい。
【0087】
有効であると判定された場合(ステップS15のYES)、トークン生成部322は引継元端末装置1の識別情報IDSと関連付けて引継トークンTTを生成する。そして、トークン生成部322は識別情報IDSおよび引継トークンTTをアクセストークンATと関連付けて記憶部33に記憶する(ステップS16b、図5B)。このように、1回目のQRコード読み取り(ステップS21)により、引継元端末装置1と引継先端末装置2とが特定される。そして、通信制御部321は生成した引継トークンTTを引継先端末装置2に送信する(ステップS17)。なお、送信先となる引継先端末装置2は、ステップS12において、アクセストークンATと関連付けて記憶部33に記憶されている。以上のステップS16b~S17は図2のステップS103の具体例と言える。
【0088】
引継先端末装置2の通信制御部232は引継管理サーバ3から引継トークンTTを受信する(ステップS4)。QRコードQATが引継元端末装置1によって読み取られたことに対応して、通信制御部232は識別情報IDSと関連付けられた引継トークンTTを引継管理サーバ3から受信するともいえる。そして、表示制御部231は引継トークンTTに対応したQRコードQTTをディスプレイ21に表示させる(ステップS5)。このQRコードQTTは引継トークンTTと1対1に対応している。以上により、引継先端末装置2のディスプレイ21には、ステップS3で表示されたQRコードQATに代えて、QRコードQTTが表示される(図6B参照)。このQRコードQTTは不正にコピーされるのを抑制すべく、例えば0.1秒ごとに更新されてもよい。
【0089】
QRコードQTTは引継トークンTTと1対1に対応している。そして、引継トークンTTは引継元端末装置1の識別情報IDSと関連付けられている(図5B)。よって、QRコードQTTは引継元端末装置1の識別情報IDSと関連付けられているといえる。
【0090】
続いて、ユーザは、ネットワークサービスによって提供される機能を利用し、引継元端末装置1に対して、QRコードQTTを読み取るための所定の操作を行う。一例として、ユーザはカメラ12を起動し、引継先端末装置2のディスプレイ21に表示されたQRコードQTTを撮影する。これにより、引継先端末装置2の読取部142はQRコードを読み取る(ステップS24)。
【0091】
読み取りが成功すると、ユーザに対して引継を行うか否かの確認を行うための処理が行われる(ステップS25)。具体例として、表示制御部141は図7に示すような引継確認画面をディスプレイ11に表示させる。この引継確認画面には、引継を行うと引継元端末装置1から引継対象のネットワークサービスに関するデータが削除されること等が示される。また、引継確認画面には、引継を行うためのOKボタンと、引継を行わないためのキャンセルボタンとが選択可能に表示される。
【0092】
OKボタンが選択される等によって引継を行うことが確認できた場合(ステップS25のYES)、トークン生成部143は読み取られたQRコードQTTに対応した引継トークンTTを生成する(ステップS26)。
【0093】
上述のように、引継先端末装置2のディスプレイ21に表示されるQRコードQTTは引継トークンTTと1対1に対応している。そのため、これと同じ引継トークンTTが引継元端末装置1によって生成(すなわち再現)される。そして、通信制御部144は、生成した引継トークンTTと、引継元端末装置1の識別情報IDSとを引継管理サーバ3に送信する(ステップS27)。QRコードQTTを読み取ったことに応じて通信制御部144は識別情報IDSを送信するともいえる。
【0094】
なお、通常の引継では、ステップS21にて引継元端末装置1を用いてQRコードQATを読み取ったユーザの操作に基づき、ステップS24において同一の引継元端末装置1によってQRコードQTTが読み取られる。この場合、ステップS23で送信される識別情報IDSとステップS27で送信される識別情報IDSは一致する。
【0095】
しかし、ステップS24では、悪意ある別のユーザが引継元端末装置1とは別の端末装置によってQRコードQTTが読み取られることもあり得る。この場合、ステップS23で送信されるのは引継元端末装置1に紐付いた識別情報IDSであるのに対し、ステップS27で送信されるのは別の端末装置に紐付いた識別情報であり、両者は一致しないこととなる。
【0096】
引継管理サーバ3の通信制御部321は引継元端末装置1から引継トークンTTおよび識別情報IDSを受信する(ステップS18)。このステップS18は図2のステップS104の具体例と言える。そして、引継処理部323は、ステップS18にて受信された識別情報IDSと、ステップS16にて記憶部33に記憶された識別情報IDSとに基づいて、引継可能か否かを判定する(ステップS19)。このステップS19は図2のステップS105の具体例と言える。
【0097】
具体例として、両識別情報が一致する場合(ステップS19のYES)、引継処理部323は引継可能と判定する。判定結果を示す情報を通信制御部321が引継先端末装置2および/または引継元端末装置1に送信してもよい。
【0098】
そして、記憶部33に記憶されている引継元端末装置1の識別情報IDSおよび引継先端末装置2の識別情報IDDに基づき、引継処理部323は、引継元端末装置1におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを引継先端末装置2に引き継ぐための処理を行う(ステップS1Aa)。引継の具体例として、引継管理サーバ3の引継処理部323は、引継元端末装置1の記憶部15に記憶されているアカウントに関するデータを受信し、これを引継先端末装置2に送信する。引継処理部323は引継元端末装置1の記憶部15に記憶されているアカウントに関するデータを削除してもよい。
【0099】
さらに、引継処理部323はアクセストークンATを用いた引継を行ったことを示す情報をアクセストークンATと関連付けて記憶部33に記憶する(ステップS1B、図5C参照)。
【0100】
一方、両識別情報が一致しない場合(ステップS19のNO)、引継処理部323は引継不可と判定する(ステップS1Ab)。
【0101】
以上のようにして、引継元端末装置1から引継先端末装置2へネットワークサービスの引継を行うことができる。本実施形態によれば、引継先端末装置2はQRコードを読み取る機能を有していなくても、少ない手間で、セキュリティが高い引継を実現できる。
【0102】
(第3実施形態)
図8は、第3実施形態に係る引継管理システムの概略構成を示すブロック図である。引継管理システムは、識別情報IDSが紐付けられた引継元端末装置20と、識別情報IDDが紐付けられた引継先端末装置10と、引継管理サーバ3とを備えている。そして、引継管理サーバ3は引継元端末装置20から引継先端末装置へのネットワークサービスの引継を管理する。
【0103】
引継元端末装置20は任意のコンピュータであってよく、例えばスマートフォン、タブレット、専用ゲーム機器である。本実施形態の引継元端末装置20は後述する引継先端末装置10とは異なり、QRコードを読み取る機能を有していなくてもよい。そのため、本実施形態の引継元端末装置20は、主としてカメラを有しない専用ゲーム機器が想定される。
【0104】
引継元端末装置20は、出力インターフェースの一例であるディスプレイ210、アンテナや通信IC等から構成される通信部220、プロセッサやメモリ等から構成される制御部230、ハードディスクや半導体メモリ等から構成される記憶部240などを有する。図示していないが、タッチパネルやコントローラといった入力インターフェースも設けられる。なお、これらの一部(例えばディスプレイ210)は引継元端末装置20が有するものでなく、外付けされるものであってもよい。また、引継元端末装置20はQRコードを読み取る機能が不要なので、カメラを有していなくてもよい。
【0105】
制御部230は、表示制御部2310、通信制御部2320などを有する。制御部230内の各部は、プロセッサが所定のプログラムを実行することによって実現されてもよいし、ハードウェアで実装されてもよいし、引継元端末装置20のOSの機能であってもよいし、これらの組み合わせであってもよい。
【0106】
表示制御部2310は、QRコード等、種々の画面をディスプレイ210に表示させる。通信制御部2320は、通信部220を制御し、引継元端末装置20の識別情報IDS、トークン等、種々のデータを引継管理サーバ3との間で送受信する。
【0107】
記憶部240はネットワークサービスにおけるアカウントに関するデータを記憶している。また、ネットワークサービスがネイティブアプリである場合、そのアプリを実現するためのプログラムが記憶部240に記憶されていてもよい。
【0108】
引継先端末装置10は任意のコンピュータであってよく、例えばスマートフォン、タブレット、専用ゲーム機器である。本実施形態の引継先端末装置10は、識別コード(以下、識別コードとしてQRコード(登録商標)を例示する。)を読み取る機能を有することを前提としている。そのため、本実施形態の引継先端末装置10は、主としてカメラ付きの機器(スマートフォンやタブレット)が想定される。
【0109】
引継先端末装置10は、出力インターフェースの例であるディスプレイ110、カメラ120、アンテナや通信IC等から構成される通信部130、プロセッサやメモリ等から構成される制御部140、ハードディスクや半導体メモリ等から構成される記憶部150などを有する。図示していないが、タッチパネルやコントローラといった入力インターフェースも設けられる。なお、これらの一部(例えばディスプレイ110)は引継先端末装置10が有するものでなく、外付けされるものであってもよい。
【0110】
制御部140は、表示制御部1410、読取部1420、トークン生成部1430、通信制御部1440などを有する。制御部140内の各部は、プロセッサが所定のプログラムを実行することによって実現されてもよいし、ハードウェアで実装されてもよいし、引継先端末装置10のOSの機能であってもよいし、これらの組み合わせであってもよい。
【0111】
表示制御部1410は、引継を行うことをユーザに確認するための画面等、種々の画面をディスプレイ110に表示させる。読取部1420は、カメラ120を制御してQRコードを撮影し、QRコードを読み取る。トークン生成部1430は読み取られたQRコードに対応したトークンを生成する。通信制御部1440は、通信部130を制御し、引継先端末装置10の識別情報IDDやトークン等、種々のデータを引継管理サーバ3との間で送受信する。
【0112】
記憶部150は、引継元先端末装置20から移行される、ネットワークサービスにおけるアカウントに関するデータを記憶可能である。また、ネットワークサービスがネイティブアプリである場合、そのアプリを実現するためのプログラムが記憶されていてもよい。
【0113】
引継管理サーバ3は、1または複数の装置から構成され、アンテナや通信IC等から構成される通信部31、プロセッサやメモリ等から構成される制御部32、ハードディスクや半導体メモリ等の記憶部33などを有する。
【0114】
制御部32は、通信制御部321、トークン生成部322、引継処理部323等を有する。制御部32内の各部は、プロセッサが所定のプログラムを実行することによって実現されてもよいし、ハードウェアで実装されてもよいし、引継管理サーバ3のOSの機能であってもよいし、これらの組み合わせであってもよい。
【0115】
記憶部33には、後述するように、引継元端末装置20の識別情報IDS、アクセストークンAT、引継先端末装置10の識別情報IDD、引継トークンTTおよび引継済情報が互いに関連付けて記憶される(図10A図10C参照)。引継済情報とは、関連付けられたアクセストークンATを用いた引継が行われたか否かを示す情報である。
【0116】
通信制御部321は、通信部31を制御し、引継先端末装置10の識別情報IDD、引継元端末装置20の識別情報IDS、トークン等、種々のデータを引継先端末装置10および引継元端末装置20との間で送受信する。トークン生成部322は、引継元端末装置20の識別情報IDSと関連付けてアクセストークンAT(後述)を生成したり、引継先端末装置10の識別情報IDDと関連付けて引継トークンTT(後述)を生成したりする。引継処理部323は、受信される識別情報に基づいて、引継元端末装置20におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを引継先端末装置10に引継ぐことができるか否かを判定し、判定結果に応じて引継を行う。
【0117】
図9Aおよび図9Bは、図8の引継管理システムの処理動作を示すシーケンス図である。なお、同図は例示であり、示される処理動作の一部が省略されてもよいし、他の処理動作が追加されてもよい。
【0118】
まず、ユーザは、ネットワークサービスによって提供される機能を利用し、引継元端末装置20に対して引継を行うための所定を操作を行う。これに応答して、引継元端末装置20の通信制御部2320は、引継元端末装置20の識別情報IDSを引継管理サーバ3に送信する(ステップS10)。
【0119】
引継管理サーバ3の通信制御部321は引継元端末装置20から識別情報IDSを受信する(ステップS110)。そして、トークン生成部322は引継元端末装置20の識別情報IDSと関連付けてアクセストークンATを生成し、識別情報IDSとアクセストークンATとを関連付けて記憶部33に記憶する(ステップS120、図10A参照)。なお、この時点では引継は未だ行われていないので、引継済情報は引継が行われていない旨が記憶される。そして、通信制御部321は生成したアクセストークンATを引継元端末装置20に送信する(ステップS130)。以上のステップS110~S130は図2のステップS101の具体例と言える。
【0120】
引継元端末装置20の通信制御部2320は引継管理サーバ3からアクセストークンATを受信する(ステップS20)。通信制御部2320は識別情報IDSの送信に対応してアクセストークンATを受信するともいえる。そして、表示制御部2310は、アクセストークンATに基づき、アクセストークンATに対応したQRコードQATをディスプレイ210に表示させる(ステップS30)。このQRコードQATはアクセストークンATと1対1に対応している。以上により、上記引継を行うためのユーザ操作に応じて、引継元端末装置20のディスプレイ210にはQRコードQATが表示される(図11A参照)。このQRコードQATは不正にコピーされるのを抑制すべく、例えば0.1秒ごとに更新されてもよい。
【0121】
QRコードQATはアクセストークンATと1対1に対応している。そして、アクセストークンATは引継元端末装置20の識別情報IDSと関連付けられている(図10A)。よって、QRコードQATは引継元端末装置20の識別情報IDSと関連付けられているといえる。
【0122】
続いて、ユーザは、ネットワークサービスによって提供される機能を利用し、引継先端末装置10に対して、QRコードQATを読み取るための所定の操作を行う。一例として、ユーザはカメラ120を起動し、引継元端末装置20のディスプレイ210に表示されたQRコードQATを撮影する。これにより、引継先端末装置10の読取部1420はQRコードQATを読み取る(ステップS210)。そして、トークン生成部1430は読み取られたQRコードQATに対応したアクセストークンATを生成する(ステップS220)。
【0123】
上述のように、引継元端末装置20のディスプレイ210に表示されるQRコードQATはアクセストークンATと1対1に対応している。そのため、これと同じアクセストークンATが引継先端末装置10によって生成(すなわち再現)される。そして、通信制御部1440は、生成したアクセストークンATと、引継先端末装置10の識別情報IDDとを引継管理サーバ3に送信する(ステップS230)。QRコードQATを読み取ったことに応じて通信制御部1440は識別情報IDDを送信するともいえる。
【0124】
引継管理サーバ3の通信制御部321は引継先端末装置10からアクセストークンATおよび識別情報IDDを受信する(ステップS140)。このステップS140は図2のステップS102の具体例と言える。そして、トークン生成部322は受信したアクセストークンATが有効が否かを判定する(ステップS150)。
【0125】
一例として、トークン生成部322は、ステップS130においてアクセストークンATを送信した時点と、ステップS140にてアクセストークンATを受信した時点と、に基づいて判定してもよい。両時点が大きく離れている(閾値を超える)場合、不正に入手されたQRコードQATに基づくアクセストークンATである可能性があるから、ステップS140で受信されたアクセストークンATは有効でないと判定される(ステップS150のNO)。
【0126】
別の例として、トークン生成部322は、記憶部33(図10A)を参照し、受信されたアクセストークンATに関連付けられた引継済情報に基づいて判定してもよい。仮に引継が既に行われているのであれば、2度目の引継を防止すべく、ステップS140で受信されたアクセストークンATは有効でないと判定される(ステップS150のNO)。
【0127】
有効でないと判定された場合(ステップS150のNO)、引継処理部323は引継不可と判定する(ステップS160a)。この場合、トークン生成部322は引継トークンを生成しなくてもよい。また、引継不可であることを示す情報を通信制御部321が引継元端末装置20および/または引継先端末装置10に送信してもよい。
【0128】
有効であると判定された場合(ステップS150のYES)、トークン生成部322は引継先端末装置10の識別情報IDDと関連付けて引継トークンTTを生成する。そして、トークン生成部322は識別情報IDDおよび引継トークンTTをアクセストークンATと関連付けて記憶部33に記憶する(ステップS160b、図10B)。このように、1回目のQRコード読み取り(ステップS210)により、引継先端末装置10と引継元端末装置20とが特定される。そして、通信制御部321は生成した引継トークンTTを引継元端末装置20に送信する(ステップS170)。なお、送信先となる引継元端末装置20は、ステップS120において、アクセストークンATと関連付けて記憶部33に記憶されている。以上のステップS160b~S170は図2のステップS103の具体例と言える。
【0129】
引継元端末装置20の通信制御部2320は引継管理サーバ3から引継トークンTTを受信する(ステップS40)。QRコードQATが引継先端末装置10によって読み取られたことに対応して、通信制御部2320は識別情報IDDと関連付けられた引継トークンTTを引継管理サーバ3から受信するともいえる。そして、表示制御部2310は引継トークンTTに対応したQRコードQTTをディスプレイ210に表示させる(ステップS50)。このQRコードQTTは引継トークンTTと1対1に対応している。以上により、引継元端末装置20のディスプレイ210には、ステップS30で表示されたQRコードQATに代えて、QRコードQTTが表示される(図11B参照)。このQRコードQTTは不正にコピーされるのを抑制すべく、例えば0.1秒ごとに更新されてもよい。
【0130】
QRコードQTTは引継トークンTTと1対1に対応している。そして、引継トークンTTは引継先端末装置10の識別情報IDDと関連付けられている(図10B)。よって、QRコードQTTは引継先端末装置10の識別情報IDDと関連付けられているといえる。
【0131】
続いて、ユーザは、ネットワークサービスによって提供される機能を利用し、引継先端末装置10に対して、QRコードQTTを読み取るための所定の操作を行う。一例として、ユーザはカメラ120を起動し、引継元端末装置20のディスプレイ210に表示されたQRコードQTTを撮影する。これにより、引継元端末装置20の読取部1420はQRコードを読み取る(ステップS240)。
【0132】
読み取りが成功すると、ユーザに対して引継を行うか否かの確認を行うための処理が行われる(ステップS250)。具体例として、表示制御部1410は図12に示すような引継確認画面をディスプレイ110に表示させる。この引継確認画面には、引継を行うと引継元端末装置20から引継対象のネットワークサービスに関するデータが削除されること等が示される。また、引継確認画面には、引継を行うためのOKボタンと、引継を行わないためのキャンセルボタンとが選択可能に表示される。
【0133】
OKボタンが選択される等によって引継を行うことが確認できた場合(ステップS250のYES)、トークン生成部1430は読み取られたQRコードQTTに対応した引継トークンTTを生成する(ステップS260)。
【0134】
上述のように、引継元端末装置20のディスプレイ210に表示されるQRコードQTTは引継トークンTTと1対1に対応している。そのため、これと同じ引継トークンTTが引継先端末装置10によって生成(すなわち再現)される。そして、通信制御部1440は、生成した引継トークンTTと、引継先端末装置10の識別情報IDDとを引継管理サーバ3に送信する(ステップS270)。QRコードQTTを読み取ったことに応じて通信制御部1440は識別情報IDDを送信するともいえる。
【0135】
なお、通常の引継では、ステップS210にて引継先端末装置10を用いてQRコードQATを読み取ったユーザの操作に基づき、ステップS240において同一の引継先端末装置10によってQRコードQTTが読み取られる。この場合、ステップS230で送信される識別情報IDDとステップS270で送信される識別情報IDDは一致する。
【0136】
しかし、ステップS240では、悪意ある別のユーザが引継先端末装置10とは別の端末装置によってQRコードQTTが読み取られることもあり得る。この場合、ステップS230で送信されるのは引継先端末装置10に紐付いた識別情報IDDであるのに対し、ステップS270で送信されるのは別の端末装置に紐付いた識別情報であり、両者は一致しないこととなる。
【0137】
引継管理サーバ3の通信制御部321は引継先端末装置10から引継トークンTTおよび識別情報IDDを受信する(ステップS180)。このステップS180は図2のステップS104の具体例と言える。そして、引継処理部323は、ステップS180にて受信された識別情報IDDと、ステップS160にて記憶部33に記憶された識別情報IDDとに基づいて、引継可能か否かを判定する(ステップS190)。このステップS190は図2のステップS105の具体例と言える。
【0138】
具体例として、両識別情報が一致する場合(ステップS190のYES)、引継処理部323は引継可能と判定する。判定結果を示す情報を通信制御部321が引継元端末装置20および/または引継先端末装置10に送信してもよい。
【0139】
そして、記憶部33に記憶されている引継先端末装置10の識別情報IDDおよび引継元端末装置20の識別情報IDSに基づき、引継処理部323は、引継先端末装置10におけるネットワークサービスのアカウントに関するデータを引継元端末装置20に引き継ぐための処理を行う(ステップS1A0a)。引継の具体例として、引継管理サーバ3の引継処理部323は、引継元端末装置20の記憶部240に記憶されているアカウントに関するデータを受信し、これを引継先端末装置10に送信する。引継処理部323は引継元端末装置20の記憶部240に記憶されているアカウントに関するデータを削除してもよい。
【0140】
さらに、引継処理部323はアクセストークンATを用いた引継を行ったことを示す情報をアクセストークンATと関連付けて記憶部33に記憶する(ステップS1B0、図10C参照)。
【0141】
一方、両識別情報が一致しない場合(ステップS190のNO)、引継処理部323は引継不可と判定する(ステップS1A0b)。
【0142】
以上のようにして、引継元端末装置20から引継先端末装置10へネットワークサービスの引継を行うことができる。本実施形態によれば、引継元端末装置20はQRコードを読み取る機能を有していなくても、少ない手間で、セキュリティが高い引継を実現できる。
【0143】
本明細書で述べた各機能部の任意の一部または全部をプログラムによって実現するようにしてもよい。本明細書で言及したプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に非一時的に記録され得る。
【0144】
そのようなプログラムはコンピュータにインストールされるもの(いわゆるネイティブアプリ)であってもよい。その場合、プログラムは、インターネットなどの通信回線(無線通信も含む)を介してコンピュータにダウンロードされてもよいし、コンピュータにインストールされた状態で頒布されてもよい。
【0145】
あるいは、プログラムはウェブブラウザ上で動作するもの(いわゆるウェブアプリ)であってもよい。その場合、コンピュータは、マークアップ言語ファイル(例えばHTMLファイル)に記述されたプログラムをサーバから受信し、ウェブブラウザによって実行されてもよい。
【0146】
上記の記載に基づいて、当業者であれば、本発明の追加の効果や種々の変形例を想到できるかもしれないが、本発明の態様は、上述した個々の実施形態には限定されるものではない。例えば、各実施形態の一部のみを取り出した発明や、複数の実施形態を組み合わせた発明も当然に想定される。特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
【0147】
例えば、本明細書において1台の端末装置(あるいは部材、以下同じ)として説明されるもの(図面において1台の端末装置として描かれているものを含む)を複数の端末装置によって実現してもよい。逆に、本明細書において複数の端末装置として説明されるもの(図面において複数の端末装置として描かれているものを含む)を1台の端末装置によって実現してもよい。あるいは、ある端末装置(例えばサーバ)に含まれるとした手段や機能の一部または全部が、他の端末装置(例えばユーザ端末)に含まれるようにしてもよい。また、「システム」とは、1台の端末装置から構成されてもよいし、2以上の端末装置(例えばサーバとユーザ端末、あるいは複数のユーザ端末)から構成されてもよい。
【0148】
また、本明細書に記載された事項の全てが必須の要件というわけではない。特に、本明細書に記載され、特許請求の範囲に記載されていない事項は任意の付加的事項ということができる。
【0149】
また、本明細書および特許請求の範囲における「手段」との語は、特に断らない限り、それ自体がハードウェア(あるいはハードウェアによって実現される機能)を意味しており、人間(あるいは人間の精神活動)を含むものではない。
【0150】
さらに、本明細書中に記載されている構成要素により実現される機能は、当該記載された機能を実現するようにプログラムされた、汎用プロセッサ、特定用途プロセッサ、集積回路、ASICs(Application Specific Integrated Circuits)、CPU(a Central Processing Unit)、従来型の回路、および/又はそれらの組合せを含む、circuitry又はprocessing circuitryにおいて実装されてもよい。プロセッサは、トランジスタやその他の回路を含み、 circuitry又はprocessing circuitryとみなされる。プロセッサは、メモリに格納されたプログラムを実行する、programmed processorであってもよい。
【0151】
また、本明細書において、circuitry、ユニット、手段は、記載された機能を実現するようにプログラムされたハードウェア、又は実行するハードウェアである。当該ハードウェアは、本明細書に開示されているあらゆるハードウェア、又は、当該記載された機能を実現するようにプログラムされた、又は、実行するものとして知られているあらゆるハードウェアであってもよい。
【0152】
当該ハードウェアがcircuitryのタイプであるとみなされるプロセッサである場合、当該circuitry、手段、又はユニットは、ハードウェアと、当該ハードウェア及び又はプロセッサを構成する為に用いられるソフトウェアの組合せである。
【0153】
なお、本出願人は本明細書の「先行技術文献」欄の文献に記載された文献公知発明を知っているにすぎず、本発明は必ずしも同文献公知発明における課題を解決することを目的とするものではないことにも留意されたい。本発明が解決しようとする課題は本明細書全体を考慮して認定されるべきものである。例えば、本明細書において、特定の構成によって所定の効果を奏する旨の記載がある場合、当該所定の効果の裏返しとなる課題が解決されるということもできる。ただし、必ずしもそのような特定の構成を必須の要件とする趣旨ではない。
【符号の説明】
【0154】
1,20 引継元端末装置
11,110 ディスプレイ
12,120 カメラ
13,130 通信部
14,140 制御部
141,1410 表示制御部
142,1420 読取部
143,1430 トークン生成部
144,1440 通信制御部
2,10 引継先端末装置
21,210 ディスプレイ
22,220 通信部
23,230 制御部
231,2310 表示制御部
232,2320 通信制御部
3,130 引継管理サーバ
31 通信部
32,320 制御部
321,3210 通信制御部
322,3220 トークン生成部
323,3230 引継処理部
110,120 端末装置
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図5C
図6A
図6B
図7
図8
図9A
図9B
図10A
図10B
図10C
図11A
図11B
図12