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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025099469
(43)【公開日】2025-07-03
(54)【発明の名称】半導体装置および表示システム
(51)【国際特許分類】
   G09G 5/00 20060101AFI20250626BHJP
   G09G 5/377 20060101ALI20250626BHJP
   H04N 17/04 20060101ALI20250626BHJP
   H04N 5/262 20060101ALI20250626BHJP
【FI】
G09G5/00 530M
G09G5/377 100
G09G5/00 X
H04N17/04 E
H04N5/262
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023216149
(22)【出願日】2023-12-21
(71)【出願人】
【識別番号】000116024
【氏名又は名称】ローム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(74)【代理人】
【識別番号】100133215
【弁理士】
【氏名又は名称】真家 大樹
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 洋治
【テーマコード(参考)】
5C023
5C182
【Fターム(参考)】
5C023AA11
5C023BA11
5C023CA01
5C182AA02
5C182AA03
5C182AB25
5C182AC03
5C182AC13
5C182CA21
5C182CB54
5C182DA44
5C182DA52
5C182DA70
(57)【要約】
【課題】より簡便な構成で、異常に応じたOSD表示の制御を実現できる半導体装置および表示システムを提供する。
【解決手段】半導体装置10は、既知のキャラクタが描画され得るビデオデータを受信する入力インタフェース120と、既知のキャラクタに対応するOSDキャラクタを含むOSDデータを生成するOSD生成回路104と、OSDデータに基づいて、ビデオデータにOSDキャラクタを重畳するOSD重畳回路106と、OSDデータに基づいて、既知のキャラクタにおける正常性を判定する判定器110と、判定器による正常性の判定結果に応じて、OSD重畳回路によるビデオデータへのOSDキャラクタの重畳を制御する重畳制御器118と、を備える。OSD生成回路は、OSD重畳回路および判定器に、OSDデータを同期して出力する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
既知のキャラクタが描画され得るビデオデータを受信する入力インタフェースと、
前記既知のキャラクタに対応するOSD(On Screen Display)キャラクタを含むOSDデータを生成するOSD生成回路と、
前記OSDデータに基づいて、前記ビデオデータに前記OSDキャラクタを重畳するOSD重畳回路と、
前記OSDデータに基づいて、前記既知のキャラクタにおける正常性を判定する判定器と、
前記判定器による前記正常性の判定結果に応じて、前記OSD重畳回路による前記ビデオデータへの前記OSDキャラクタの重畳を制御する重畳制御器と、を備え、
前記OSD生成回路は、前記OSD重畳回路および前記判定器に、前記OSDデータを同期して出力する、
半導体装置。
【請求項2】
前記重畳制御器は、前記判定結果に応じて、前記OSD重畳回路に、前記OSDキャラクタを前記ビデオデータに重畳させるか否かを決定する、
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記重畳制御器は、描画されるべき前記既知のキャラクタに異常があることが前記判定器によって判定された場合には、前記OSD重畳回路に、前記既知のキャラクタに対応するOSDキャラクタを前記ビデオデータに重畳させる、
請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記重畳制御器は、描画されるべき前記既知のキャラクタが正常であることが前記判定器によって判定された場合には、前記OSD重畳回路に、前記既知のキャラクタに対応するOSDキャラクタを前記ビデオデータに重畳させない、
請求項2に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記判定器は、前記既知のキャラクタが描画されるターゲット領域に含まれる背景領域を構成する複数のピクセルに基づいて、前記既知のキャラクタの視認性をさらに判定するように構成され、
前記重畳制御器は、前記判定器による前記視認性の判定結果および前記正常性の判定結果に基づいて、前記OSD重畳回路による前記ビデオデータへの前記OSDキャラクタの重畳を制御する、
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項6】
フェイルセーフ用の画像データを生成する画像生成回路をさらに備え、
前記OSD重畳回路は、フェイルセーフ時に、前記フェイルセーフ用の画像データに前記OSDキャラクタを重畳し、
前記判定器は、フェイルセーフ時に、前記OSDデータに基づいて、前記既知のキャラクタにおける正常性を判定する、
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項に記載の半導体装置と、
前記OSDキャラクタが重畳されたビデオデータに基づく画像を表示する表示装置と、を備える、
表示システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体装置および表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ディスプレイなどの画面上に外部から入力された映像に重ねてアイコンなどを表示するOSD(On Screen Display)機能が利用されている。たとえば、特許文献1には、車載用の表示装置にOSD機能をもたせる技術が開示されている。特許文献1には、入力画像データに含まれ得る所定形状を記述する基準図形データおよびその入力画像データに基づいて異常の有無を判定するタイミングコントローラが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2018/003669号
【0004】
[概要]
しかしながら、本発明者らは以下の課題を認識するに至った。すなわち、特許文献1に記載の技術のように異常を検出する回路がOSDの表示を制御する回路と独立して制御されると、回路規模が大きくなる課題があった。
【0005】
本開示はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その例示的な目的の一つは、より簡便な構成で、異常に応じたOSD表示の制御を実現できる半導体装置および表示システムを提供することにある。
【0006】
本開示のある態様は、半導体装置である。半導体装置は、既知のキャラクタが描画され得るビデオデータを受信する入力インタフェースと、既知のキャラクタに対応するOSDキャラクタを含むOSDデータを生成するOSD生成回路と、OSDデータに基づいて、ビデオデータにOSDキャラクタを重畳するOSD重畳回路と、OSDデータに基づいて、既知のキャラクタにおける正常性を判定する判定器と、判定器による正常性の判定結果に応じて、OSD重畳回路によるビデオデータへのOSDキャラクタの重畳を制御する重畳制御器と、を備える。OSD生成回路は、OSD重畳回路および判定器に、OSDデータを同期して出力する。
【0007】
本開示の別の態様は、表示システムである。表示システムは、上記半導体装置と、OSDキャラクタが重畳されたビデオデータに基づく画像を表示する表示装置と、を備える。
【0008】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本開示の表現を方法、装置、システムなどの間で変換したものもまた、本開示の態様として有効である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本開示の一実施形態に係る表示システムの構成を示すブロック図である。
図2図2は、本実施形態に係る半導体装置のブロック図である。
図3図3は、本実施形態に係る画像比較器、視認性検出器および最終判定器のブロック図である。
図4図4は、画像比較器および視認性検出器の動作の一例を説明するための図である。
図5図5は、既知のキャラクタに異常があると判定された場合における、OSDキャラクタの重畳の一例を説明するための図である。
【0010】
[詳細な説明]
(概要)
本開示のいくつかの例示的な実施形態の概要を説明する。この概要は、後述する詳細な説明の前置きとして、実施形態の基本的な理解を目的として、1つまたは複数の実施形態のいくつかの概念を簡略化して説明するものであり、発明あるいは開示の広さを限定するものではない。この概要は、考えられるすべての実施形態の包括的な概要ではなく、すべての実施形態の重要な要素を特定することも、一部またはすべての態様の範囲を線引きすることも意図していない。便宜上、「一実施形態」は、本明細書に開示するひとつの実施形態(実施例や変形例)または複数の実施形態(実施例や変形例)を指すものとして用いる場合がある。
【0011】
一実施形態に係る半導体装置は、既知のキャラクタが描画され得るビデオデータを受信する入力インタフェースと、既知のキャラクタに対応するOSDキャラクタを含むOSDデータを生成するOSD生成回路と、OSDデータに基づいて、ビデオデータにOSDキャラクタを重畳するOSD重畳回路と、OSDデータに基づいて、既知のキャラクタにおける正常性を判定する判定器と、判定器による正常性の判定結果に応じて、OSD重畳回路によるビデオデータへのOSDキャラクタの重畳を制御する重畳制御器と、を備える。OSD生成回路は、OSD重畳回路および判定器に、OSDデータを同期して出力する。
【0012】
この構成によれば、より簡便な構成で、異常に応じたOSD表示の制御を実現できる。
【0013】
一実施形態において、重畳制御器は、判定結果に応じて、OSD重畳回路に、OSDキャラクタをビデオデータに重畳させるか否かを決定してよい。
【0014】
一実施形態において、重畳制御器は、描画されるべき既知のキャラクタに異常があることが判定器によって判定された場合には、OSD重畳回路に、既知のキャラクタに対応するOSDキャラクタをビデオデータに重畳させてよい。
【0015】
一実施形態において、重畳制御器は、描画されるべき既知のキャラクタが正常であることが判定器によって判定された場合には、OSD重畳回路に、既知のキャラクタに対応するOSDキャラクタをビデオデータに重畳させなくてよい。
【0016】
一実施形態において、判定器は、既知のキャラクタが描画されるターゲット領域に含まれる背景領域を構成する複数のピクセルに基づいて、既知のキャラクタの視認性をさらに判定するように構成されてよい。重畳制御器は、判定器による視認性の判定結果および正常性の判定結果に基づいて、OSD重畳回路によるビデオデータへのOSDキャラクタの重畳を制御してよい。
【0017】
一実施形態において、上記半導体装置は、フェイルセーフ用の画像データを生成する画像生成回路をさらに備えてよい。OSD重畳回路は、フェイルセーフ時に、フェイルセーフ用の画像データにOSDキャラクタを重畳してよい。判定器は、フェイルセーフ時に、OSDデータに基づいて、既知のキャラクタにおける正常性を判定してよい。
【0018】
他の実施形態に係る表示システムは、上記半導体装置と、OSDキャラクタが重畳されたビデオデータに基づく画像を表示する表示装置と、を備える。
【0019】
この構成によれば、より簡便な構成で、異常に応じたOSD表示の制御を実現できる。
【0020】
(実施形態)
以下、好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施形態は、開示および発明を限定するものではなく例示であって、実施形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも開示および発明の本質的なものであるとは限らない。
【0021】
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合のほか、部材Aと部材Bが、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
【0022】
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に接続された(設けられた)状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
【0023】
図1は、本開示の一実施形態に係る表示システム1の構成を示すブロック図である。本実施形態では、表示システム1が自動車に搭載される例を説明する。表示システム1は、半導体装置10、マイコン12(マイクロコンピュータ)、外部メモリ14、グラフィックコントローラ16および表示装置20を備える。グラフィックコントローラ16は、画像処理ボードB1に搭載される。半導体装置10、マイコン12および外部メモリ14は、クラスターボードB2に搭載される。
【0024】
グラフィックコントローラ16は、GPU(Graphics Processing Unit)などで構成されてよい。グラフィックコントローラ16は、ビデオ伝送ラインL1を介して半導体装置10と接続される。グラフィックコントローラ16は、ビデオデータD1を生成する。ビデオデータD1は、半導体装置10に伝送される。
【0025】
半導体装置10は、タイミングコントローラ、ブリッジ回路、リピータ回路、シリアライザ/デシリアライザ、スプリッタ、リプリケータ、セレクタ、スイッチ、ハブなどを備えてよい。本実施形態では、半導体装置10は、タイミングコントローラである。
【0026】
半導体装置10は、通常時において、グラフィックコントローラ16からビデオデータD1を受信し、マイコン12による制御に応じて、ビデオデータD1にOSDキャラクタを重畳する。重畳されるOSDキャラクタは、表示灯および警告灯などを示すキャラクタであってよい。OSDキャラクタが重畳されたビデオデータを含む出力画像データDoutは、表示装置20に伝送される。なお、出力画像データDoutは、OSDキャラクタが重畳されていなくてもよい。
【0027】
表示装置20に表示される表示灯および警告灯は、ドライバにとって重要な情報である。このため、本実施形態のように、グラフィックコントローラ16とは独立したコントローラ(半導体装置10)によってOSD表示が制御されることが好ましい。
【0028】
マイコン12は、表示システム1を統合的に制御する。マイコン12と半導体装置10とは、ビデオ伝送ラインL1とは別系統の制御ラインL2を介して接続される。制御ラインL2には、I2CインタフェースまたはSPI(Serial Peripheral Interface)を用いることができる。
【0029】
マイコン12は、表示装置20における表示のため各種の信号を半導体装置10に伝送してよく、たとえばマイコン12の動作状態を示す信号および半導体装置10のOSD機能を制御するための信号などを半導体装置10に伝送してよい。
【0030】
外部メモリ14は、OSD用のキャラクタに関するデータを格納する。外部メモリ14は、特に限定されないが、フラッシュメモリまたはEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)などであってよい。外部メモリ14のデータは、データ伝送ラインL3を介して、半導体装置10に伝送される。
【0031】
表示装置20は、ディスプレイパネル200、ゲートドライバ202およびソースドライバ204を備える。ディスプレイパネル200は、液晶パネルおよび有機EL(Electro-Luminescence)パネルなどで構成されてよい。
【0032】
ディスプレイパネル200は、ビデオデータD1およびOSD用の画像データに基づく画像を表示する。具体的には、ディスプレイパネル200は、OSDキャラクタが重畳されたビデオデータに基づく画像を表示する。なお、ディスプレイパネル200は、OSDキャラクタを含まない画像を表示してもよい。
【0033】
ディスプレイパネル200は、たとえば液晶パネルなどで構成されてよい。本実施形態に係るディスプレイパネル200は、自動車に搭載されるメータクラスターパネルで構成され、自動車の運転に必要な各種の情報を表示できる。ディスプレイパネル200は、たとえば、表示灯および警告灯を表示してよく、また、スピードメータおよび走行距離などを表示してよい。
【0034】
ディスプレイパネル200は、画素アレイを含む。画素アレイは、複数行複数列に配置された複数の画素回路と、複数行に対応してそれぞれ設けられた複数のゲート線GLと、複数列に対応してそれぞれ設けられた複数のソース線SLと、を有する。
【0035】
ゲートドライバ202は、画素アレイの複数のゲート線GLを所定時間ずつ順次選択する。ソースドライバ204は、各ソース線SLを介して、ゲートドライバ202によって選択されたゲート線GLに対応する各画素回路に、半導体装置10から送信されたデータに応じたレベルの電圧を書き込む。順次電圧が書き込まれることにより、画像がディスプレイパネル200に表示される。
【0036】
図2は、本実施形態に係る半導体装置10のブロック図である。本実施形態に係る半導体装置10は、OSD回路ブロック100、入力インタフェース120、画像生成回路122およびセレクタ124を備える。
【0037】
入力インタフェース120は、既知のキャラクタが描画され得るビデオデータD1を受信する。既知のキャラクタは、たとえば表示灯および警告灯などと同じ形状および色を有するキャラクタであってよい。受信したビデオデータD1は、OSD回路ブロック100およびセレクタ124に伝送される。
【0038】
画像生成回路122は、フェイルセーフ用の画像データDfsを生成する。画像データDfsは、セレクタ124に入力される。ここで、フェイルセーフは、グラフィックコントローラ16の異常などによってビデオデータD1に基づく表示装置20の表示ができない状態である。このようなフェイルセーフ時には、画像データDfsに応じた画像が表示装置20に表示される。フェイルセーフ用の画像データDfsは、たとえば一色(たとえば黒)の画像などを表示するためのデータであってよい。
【0039】
セレクタ124は、入力されるビデオデータD1および画像データDfsの一方を選択し、OSD回路ブロック100への入力画像データDinを生成する。セレクタ124によって選択されたデータに応じた画像が表示装置20に表示されるようになる。
【0040】
OSD回路ブロック100は、入力画像データDinにおける正常性および視認性の判定を実施し、その判定結果に応じてOSDキャラクタを入力画像データDinに重畳し、出力画像データDoutを生成する。
【0041】
OSD回路ブロック100は、内部メモリ102、OSD生成回路104、OSD重畳回路106、判定器110および重畳制御器118を有する。
【0042】
内部メモリ102は、OSD用のキャラクタに関するデータDcmを格納する。内部メモリ102は、特に限定されないが、たとえばSRAM(Static Random Access Memory)などであってよい。データDcmは、必要に応じてOSD生成回路104によって参照される。
【0043】
OSD生成回路104は、データDcmに基づいて、画像データDinに重畳され得るOSDキャラクタを含むOSD画像データDciを生成する。より詳細には、ビデオデータD1に基づき描画される既知のキャラクタに対応するOSDキャラクタを含むOSDデータを生成する。OSDキャラクタは、既知のキャラクタと同じ形状および色を有するキャラクタであってよい。
【0044】
OSD生成回路104は、OSD画像データDciを1フレーム毎に、1ピクセルずつ、同期して、OSD重畳回路106および判定器110に伝送する。これにより、OSD重畳回路106および判定器110は、同時にOSD画像データDciに応じた処理を実行できる。
【0045】
OSD重畳回路106は、重畳制御器118からの制御信号Sconに応じて、OSDデータに基づいて、入力画像データDinにOSDキャラクタを重畳する。なお、OSD重畳回路106がOSDキャラクタを重畳する入力画像データDinは、ビデオデータD1であってよいし、フェイルセーフ用の画像データDfsであってよい。したがって、OSD重畳回路106は、フェイルセーフ時においても、フェイルセーフ用の画像データDfsにOSDキャラクタを重畳できる。
【0046】
OSD画像データDciに含まれるOSDキャラクタを入力画像データDinに重畳し、出力画像データDoutを生成する。なお、OSD重畳回路106は、入力画像データDinにOSDキャラクタを重畳しなくてもよい。
【0047】
判定器110は、ビデオデータD1に関する判定を実施し、その判定結果を示す信号Serrを生成する。具体的には、判定器110は、OSDデータDciに基づいて、ビデオデータD1に含まれる既知のキャラクタにおける正常性を判定する。判定器110は、フェイルセーフ時に、OSDデータDciに基づいて、既知のキャラクタにおける正常性を判定できる。上述のように、フェイルセーフ時には、フェイルセーフ用の画像データDfsにOSDキャラクタが重畳されるため、本実施形態によれば、表示装置20にOSDキャラクタを表示させつつ、ビデオデータD1に関する正常性などの判定を同時に実施できる。
【0048】
また、本実施形態に係る判定器110は、既知のキャラクタが描画されるターゲット領域に含まれる背景領域を構成する複数のピクセルに基づいて、既知のキャラクタの視認性をさらに判定するように構成される。判定器110は、画像比較器112、視認性検出器114および最終判定器116を有する。
【0049】
画像比較器112は、ビデオデータD1とOSD画像データDciとを比較して、比較結果を示す信号Sicを生成する。画像比較器112の処理をIMC(Image Comparison)とも称する。画像比較器112は、OSD画像データDciに含まれるOSDキャラクタの各ピクセルと、ビデオデータD1に含まれ得る既知のキャラクタを構成する各ピクセルとを比較する。画像比較器112は、各ピクセルについて、異常または正常を示す信号Sicを生成する。信号Sicは、最終判定器116に伝送される。
【0050】
視認性検出器114は、ビデオデータD1における既知のキャラクタが描画されるターゲット領域に含まれる背景領域を構成する複数のピクセルについて視認性を検出する。検出結果を示す信号Svdは、最終判定器116に伝送される。たとえば、視認性検出器114は、既知のキャラクタが描画されるターゲット領域に含まれる背景領域の色および明度に基づいて、既知のキャラクタの視認性を検出してよい。具体的には、視認性検出器114は、基準となる色と対象となる背景領域の色とを1ピクセル毎に比較し、その色差に応じて視認性を検出してよい。
【0051】
最終判定器116は、画像比較器112および視認性検出器114の処理結果に応じたエラー信号VSB_ERRを生成し、エラー信号VSB_ERRを重畳制御器118に伝送する。
【0052】
重畳制御器118は、判定器110による既知のキャラクタの正常性の判定結果に応じて、OSD重畳回路106による入力画像データDinへのOSDキャラクタの重畳を制御する。本実施形態では、重畳制御器118は、エラー信号VSB_ERRに応じて、制御信号SconをOSD重畳回路106に伝送し、OSD重畳回路106の動作を制御する。
【0053】
本実施形態では、重畳制御器118は、判定器110による判定結果に応じて、OSD重畳回路106に、OSDキャラクタを入力画像データDinに重畳させるか否かを決定する。このように必要に応じてOSDキャラクタを入力画像データDinに重畳させることにより、表示すべきキャラクタをより確実に表示装置20に表示させることが可能となる。
【0054】
たとえば、重畳制御器118は、描画されるべき既知のキャラクタに異常があることが判定器110によって判定された場合には、OSD重畳回路106に、既知のキャラクタに対応するOSDキャラクタを入力画像データDinに重畳させてよい。より具体的には、所定数フレーム以上連続して、描画されるべき既知のキャラクタに異常があることが検出された場合には、OSD重畳回路106に、既知のキャラクタに対応するOSDキャラクタを入力画像データDinに重畳させてよい。これにより、既知のキャラクタに異常があっても、OSDキャラクタを表示させることにより、ドライバなどに必要な情報をより確実に提供できる。
【0055】
一方、重畳制御器118は、描画されるべき既知のキャラクタが正常であることが判定器110によって判定された場合には、OSD重畳回路106に、既知のキャラクタに対応するOSDキャラクタを入力画像データDinに重畳させなくてよい。より具体的には、所定数フレーム以上連続して、描画されるべき既知のキャラクタに異常があることが検出されなかった場合には、OSD重畳回路106に、既知のキャラクタに対応するOSDキャラクタを入力画像データDinに重畳させなくてよい。これにより、不要にOSDキャラクタが入力画像データDinに重畳されることが抑制される。
【0056】
また、重畳制御器118は、判定器110による既知のキャラクタの正常性の判定結果および当該キャラクタの視認性の判定結果に基づいて、OSD重畳回路106による入力画像データDinへのOSDキャラクタの重畳を制御できる。たとえば、重畳制御器118は、既知のキャラクタに異常があるフレームが所定数以上連続し、かつ、既知のキャラクタの視認性が悪いフレームが所定数以上連続した場合には、OSD重畳回路106に、既知のキャラクタに対応するOSDキャラクタを入力画像データDinに重畳させてよい。既知のキャラクタの正常性に加えて、当該キャラクタの視認性を用いることにより、より適切なOSDキャラクタの重畳の制御が可能となる。
【0057】
図3は、本実施形態に係る画像比較器112、視認性検出器114および最終判定器116のブロック図である。
【0058】
画像比較器112は、描画ピクセル抽出部140およびピクセル判定部142を含む。
【0059】
描画ピクセル抽出部140は、ビデオデータD1のターゲット領域の中から、既知のキャラクタが描画されるべき描画領域に含まれるピクセルを抽出する。描画ピクセル抽出部140は、OSDデータDciに含まれるα値(各ピクセルの透明度を示す値)に基づいて、描画領域のピクセルを抽出する。具体的には、OSDデータDciのうちのOSDキャラクタが描画される領域は不透明であるため、描画ピクセル抽出部140は、所定値以上のα値を有する位置のピクセルを抽出してよい。抽出されたピクセルの画素値をRj,Gj,Bjとする。
【0060】
ピクセル判定部142は、描画領域に含まれる複数のピクセルそれぞれの画素値Rj,Gj,Bjと、期待値との誤差に基づいて、各ピクセルのエラーの有無を判定し、判定結果を示す信号Sicを最終判定器116に伝送する。各ピクセルの期待値をOSD_R,OSD_G,OSD_Bとする。
【0061】
ピクセル判定部142は2つの判定モードをサポートしてもよい。第1の判定モードでは、
|Rj-OSD_R|>16×L
|Gj-OSD_G|>16×L
|Bj-OSD_B|>16×L
のいずれかを満たすとき、そのピクセルをエラーと判定する。Lは、しきい値を設定するパラメータであり、0~15の範囲でレジスタによって設定可能である。この判定モードは、キャラクタが正しく点灯していないことをエラーとして検出するものである。
【0062】
第2の判定モードでは、
|Rj-OSD_R|≦16×L
|Gj-OSD_G|≦16×L
|Bj-OSD_B|≦16×L
のすべてを満たすとき、そのピクセルをエラーと判定する。この判定モードは、キャラクタが正しく消灯していないことをエラーとして検出するものである。
【0063】
視認性検出器114は、背景ピクセル抽出部160、色差エラー検出部162、明度差エラー検出部164およびORゲート166を含む。
【0064】
背景ピクセル抽出部160は、ビデオデータD1のターゲット領域の中から、背景領域に含まれるピクセルを抽出する。背景ピクセル抽出部160は、α値に基づいて背景領域に含まれるピクセルを抽出してよい。たとえば、背景ピクセル抽出部160は、所定値未満のα値を有する位置のピクセルを抽出してよい。抽出されたピクセルの画素値をRi,Gi,Biとする。
【0065】
画素値(Ri,Gi,Bi)は、基準色(Rr,Gr,Br)とともに、色差エラー検出部162および明度差エラー検出部164に入力される。基準色(Rr,Gr,Br)は、OSDキャラクタごとに一意に定められた色である。OSDキャラクタが1色で構成される場合、基準色(Rr,Gr,Br)は、OSDキャラクタの色と一致してよい。OSDキャラクタが複数の色で構成される場合、基準色(Rr,Gr,Br)は、複数の色に基づいて決定されてよい。
【0066】
本実施形態において、視認性検出器108は、背景色(Ri,Gi,Bi)と、基準色(Rr,Gr,Br)の色差(Color Difference)と、明度差(Brightness Difference)に基づいて、エラーをチェックする。
【0067】
色差エラー検出部162は、式(1)に基づいて色差CDiを算出する。
CDi=|Ri-Rr|+|Gi-Gr|+|Bi-Br| …(1)
色差エラー検出部162は、色差CDiを色差しきい値Tと比較し、CDi<Tのときにエラーと判定し、ハイを出力する。
【0068】
明度差エラー検出部164は、式(2)に基づいて明度差BDiを計算する。
BDi=|Ri-Rr|×x+|Gi-Gr|×y+|Bi-Br|×z …(2)
ここで、x、y、zは、x+y+z=1を満たすパラメータである。明度差エラー検出部164は、明度差BDiを明度差しきい値Uと比較し、BDi<Uのときにエラーと判定し、ハイを出力する。
【0069】
色差しきい値Tおよび明度差しきい値Uを、
T=64×N
U=16×M
のように定めてもよい。N、Mは、レジスタで設定される設定値であり、たとえば0~15を取り得る。
【0070】
ORゲート166は、色差が色差しきい値Tより小さいか、あるいは明度差が明度差しきい値Uより小さいときに、信号Svdがアサートされる。
【0071】
最終判定器116は、画像比較器112の比較結果および視認性検出器114の検出結果に基づいて、ビデオデータD1に関する判定を実施する。最終判定器116は、第1セレクタ180,第2セレクタ182、領域判定部184およびフレーム判定部186を含む。
【0072】
セレクタSEL1は、1フレーム毎に、画像比較器112の出力と視認性検出器114の出力とを交互に選択する。たとえば奇数フレームでは、画像比較器112が有効となりIMCを行い、偶数フレームでは視認性検出器114が有効となり、視認性のチェックを行ってもよい。セレクタSEL2によって、領域判定部184のしきい値Pを、フレームごとに、視認性チェック用の値P_VDとIMC用の値P_IMCで切りかえてよい。
【0073】
領域判定部184は、IMCを行う場合には、エラーのあるピクセルの個数をカウントし、カウントしたピクセル数が、ピクセルカウントしきい値p1を超えると、そのフレームにおける既知のキャラクタに異常があると判定し、RNG_ERR信号をアサートする。たとえば、ターゲット領域に含まれるキャラクタサイズの全ピクセル数に、係数P1を乗ずることにより、ピクセルカウントしきい値p1を得ることができる。係数P1は、エラーを許容する比率を表す。
【0074】
領域判定部184は、視認性のチェックを行う場合には、エラーがあるとピクセルの個数をカウントし、カウントしたピクセル数が、ピクセルカウントしきい値p2を超えると、そのフレームにおける既知のキャラクタの視認性が悪いと判定し、RNG_ERR信号をアサートする。ターゲット領域に含まれる背景領域の全ピクセル数に、係数P2を乗ずることにより、ピクセルカウントしきい値p2を得ることができる。係数P2は、エラーを許容する比率を表す。
【0075】
フレーム判定部186は、RGN_ERR信号に応じて、最終的なエラー信号VSB_ERRを出力する。たとえば、フレーム判定部186は、IMCの処理において基準回数連続して既知のキャラクタにエラーがあった場合には、そのキャラクタに異常があると判定してよい。一方、連続して当該基準回数以上のエラーが生じていない場合には、既知のキャラクタが正常であると判定してよい。なお、この基準回数は、視認性のチェックの結果に応じて調整されてよい。たとえば、視認性にエラーが生じている場合には、当該基準回数を基準値よりも小さくしてよい。
【0076】
図4は、画像比較器112および視認性検出器114の動作の一例を説明するための図である。図4には、ビデオデータD1に含まれるフレーム300、画像比較器112がIMCに用いるOSDキャラクタデータ320を示す。
【0077】
フレーム300は、カーナビゲーションなどの背景画像308上に既知のキャラクタ304が表示されている。既知のキャラクタ304が描画される矩形状の領域がターゲット領域302である。このターゲット領域302について、画像比較および視認性の検出が実施される。
【0078】
画像比較器112は、OSDキャラクタデータ320に含まれるOSDキャラクタ322と既知のキャラクタ304とを1ピクセルずつ比較し、比較結果を出力する。なお、画像比較器112は、ターゲット領域302のうちの背景領域306およびOSDキャラクタデータ320の背景領域324を比較に用いなくてよい。
【0079】
視認性検出器114は、ターゲット領域302のうちの背景領域306について、基準の色と1ピクセルずつ比較する。たとえば既知のキャラクタ304が青一色である場合には、背景領域306の色と青色との差分を1ピクセルずつ算出し、その結果を出力する。
【0080】
このようにして画像比較器112および視認性検出器114によって1ピクセルずつ処理された結果に基づいて、最終判定器116は、既知のキャラクタ304の正常、異常および視認性を判定する。
【0081】
図5は、既知のキャラクタ312に異常があると判定された場合における、OSDキャラクタ322の重畳の一例を説明するための図である。図5の左側には、異常があると判定された既知のキャラクタ312が描画されたフレーム310を示し、図5の右側には、その判定結果に応じてOSDキャラクタ322が重畳された画像データ350を示す。
【0082】
図5に示すように、フレーム310に含まれる既知のキャラクタ312には欠損が生じているため、そのキャラクタ312に異常があると判定されている。この場合、フレーム310には、既知のキャラクタ312に対応するOSDキャラクタ322が重畳される。このOSDキャラクタ322は、既知のキャラクタ312が欠損なく表示された場合と同一の形状および色を有する。これにより、既知のキャラクタ312に異常がある場合であっても、OSDキャラクタ322を表示することにより、ドライバなどに必要な情報を適切に提供することが可能となる。
【0083】
以上、本実施形態に係る表示システム1の構成およびその動作の一例を説明した。本実施形態に係る半導体装置10によれば、OSD生成回路104は、OSD重畳回路106および判定器110に、OSDデータDciを同期して出力する。これに応じて、OSD重畳回路106がOSDデータDciに基づいて、入力画像データDinにOSDキャラクタを重畳するとともに、判定器110がOSDデータDciに基づいて、既知のキャラクタにおける正常性を判定する。重畳制御器118は、判定器110による正常性の判定結果に応じて、OSD重畳回路106による入力画像データDinへのOSDキャラクタの重畳を制御する。これにより、半導体装置10の外部のコントローラを用いなくとも、重畳制御器118によるOSDキャラクタの重畳を制御できる。この結果、より簡便な構成で、異常に応じたOSD表示の制御を実現できる。
【0084】
(補足)
本開示に係る実施形態について、具体的な用語を用いて説明したが、この説明は、理解を助けるための例示に過ぎず、本開示あるいは請求の範囲を限定するものではなく、本発明の範囲は、請求の範囲によって規定されるものである。また、実施形態のみでなく、ここでは説明しない実施形態、実施例、変形例も、本発明の範囲に含まれる。
【0085】
上記実施形態では、主として液晶クラスタパネルに表示される画像を制御する例を説明したが、これに限らず、HUD(Head Up Display)および電子ミラーなどにも本開示の技術は適用できる。
【0086】
上記実施形態では、IMCと視認性の検出とを交互に実施する例を説明したが、これに限らず、IMCの処理のみが実施されてよい。この場合、半導体装置10は、視認性検出器114を有しなくてよい。
【0087】
(付記)
本明細書に開示される技術は、一側面において以下のように把握できる。
【0088】
(項目1)
既知のキャラクタが描画され得るビデオデータを受信する入力インタフェースと、
前記既知のキャラクタに対応するOSD(On Screen Display)キャラクタを含むOSDデータを生成するOSD生成回路と、
前記OSDデータに基づいて、前記ビデオデータに前記OSDキャラクタを重畳するOSD重畳回路と、
前記OSDデータに基づいて、前記既知のキャラクタにおける正常性を判定する判定器と、
前記判定器による前記正常性の判定結果に応じて、前記OSD重畳回路による前記ビデオデータへの前記OSDキャラクタの重畳を制御する重畳制御器と、を備え、
前記OSD生成回路は、前記OSD重畳回路および前記判定器に、前記OSDデータを同期して出力する、
半導体装置。
【0089】
(項目2)
前記重畳制御器は、前記判定結果に応じて、前記OSD重畳回路に、前記OSDキャラクタを前記ビデオデータに重畳させるか否かを決定する、
項目1に記載の半導体装置。
【0090】
(項目3)
前記重畳制御器は、描画されるべき前記既知のキャラクタに異常があることが前記判定器によって判定された場合には、前記OSD重畳回路に、前記既知のキャラクタに対応するOSDキャラクタを前記ビデオデータに重畳させる、
項目2に記載の半導体装置。
【0091】
(項目4)
前記重畳制御器は、描画されるべき前記既知のキャラクタが正常であることが前記判定器によって判定された場合には、前記OSD重畳回路に、前記既知のキャラクタに対応するOSDキャラクタを前記ビデオデータに重畳させない、
項目2に記載の半導体装置。
【0092】
(項目5)
前記判定器は、前記既知のキャラクタが描画されるターゲット領域に含まれる背景領域を構成する複数のピクセルに基づいて、前記既知のキャラクタの視認性をさらに判定するように構成され、
前記重畳制御器は、前記判定器による前記視認性の判定結果および前記正常性の判定結果に基づいて、前記OSD重畳回路による前記ビデオデータへの前記OSDキャラクタの重畳を制御する、
項目1から4のいずれか一項に記載の半導体装置。
【0093】
(項目6)
フェイルセーフ用の画像データを生成する画像生成回路をさらに備え、
前記OSD重畳回路は、フェイルセーフ時に、前記フェイルセーフ用の画像データに前記OSDキャラクタを重畳し、
前記判定器は、フェイルセーフ時に、前記OSDデータに基づいて、前記既知のキャラクタにおける正常性を判定する、
項目1から5のいずれか一項に記載の半導体装置。
【0094】
(項目7)
項目1から6のいずれか一項に記載の半導体装置と、
前記OSDキャラクタが重畳されたビデオデータに基づく画像を表示する表示装置と、を備える、
表示システム。
【符号の説明】
【0095】
1 表示システム、10 半導体装置、12 マイコン、14 外部メモリ、16 グラフィックコントローラ、20 表示装置、100 OSD回路ブロック、102 内部メモリ、104 OSD生成回路、106 OSD重畳回路、110 判定器、112 画像比較器、114 視認性検出器、116 最終判定器、118 重畳制御器、140
描画ピクセル抽出部、142 ピクセル判定部、160 背景ピクセル抽出部、162 色差エラー検出部、164 明度差エラー検出部、166 ORゲート、180 第1セレクタ、182 第2セレクタ、184 領域判定部、186最終判定部。
図1
図2
図3
図4
図5