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特開2025-9962ヒンジ装着されたドアのためのドアストップ装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025009962
(43)【公開日】2025-01-20
(54)【発明の名称】ヒンジ装着されたドアのためのドアストップ装置
(51)【国際特許分類】
   E05D 11/06 20060101AFI20250109BHJP
   B64D 11/00 20060101ALI20250109BHJP
【FI】
E05D11/06
B64D11/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024102690
(22)【出願日】2024-06-26
(31)【優先権主張番号】18/343,200
(32)【優先日】2023-06-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】500520743
【氏名又は名称】ザ・ボーイング・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】The Boeing Company
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】マンガム, リー マーヴィン, ジュニア
(72)【発明者】
【氏名】モーリー, ミッチェル リン
(72)【発明者】
【氏名】ブリッジマン, ポール トーマス
(72)【発明者】
【氏名】ビーチ, ショーン アレクサンダー
(72)【発明者】
【氏名】ウェブスター, ダニエル
【テーマコード(参考)】
2E032
【Fターム(参考)】
2E032BA00
2E032CA01
2E032DB01
2E032DC02
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ドアが開放されたとき、ドア及び/又は隣接する構造体を望ましくない力及び/又は損傷から保護し得るドアストップ装置を提供する。
【解決手段】ドアストップ装置500は、上面504、及び上面504と反対側かつ平行な下面506を備える本体部材を備え得る。本体部材はまた、上面504と下面506との間に延在する貫通開口部516であって、ドアヒンジのヒンジピンを受け入れるように構成された、貫通開口部516を備え得る。更に、本体部材は、上面504と下面506との間に延在する当接面であって、本体部材をドアヒンジに対して実質的に固定された位置に維持するために、ドアヒンジに対して当接するように構成された、ヒンジ係合面510を備え得る。更に、本体部材は、上面504と下面506との間に延在する第1の側面508を備え得る。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドアの開放する動きを制限するために、ドアヒンジのヒンジピンに連結するように適合されたドアストップ装置(500、700、800、1600、1700、1800)であって、前記ドアストップ装置が、
本体部材(502、702)であって、
第1の端面(504、704)、
前記第1の端面と反対側かつ平行な第2の端面(506、706)、
前記第1の端面と前記第2の端面との間に延在する貫通開口部(516、716)であって、前記ドアヒンジの前記ヒンジピンを受け入れるように構成された、貫通開口部(516、716)、
前記第1の端面と前記第2の端面との間に延在する当接面(510、710)であって、前記本体部材を前記ドアヒンジに対して実質的に固定された位置に維持するために、前記ドアヒンジに対して当接するように構成された、当接面(510、710)、
前記第1の端面と前記第2の端面との間に延在する第1の側面(508A、708A)
を備える、本体部材(502、702)
を備える、ドアストップ装置(500、700、800、1600、1700、1800)。
【請求項2】
ドアストップ装置が、前記ドアヒンジ以外の隣接する構造体に接触することなく、前記ドアの前記開放する動きを制限する、請求項1に記載のドアストップ装置。
【請求項3】
前記本体部材の前記第1の側面上に配置されたバンパ部材(718)であって、前記ドアからの衝撃を吸収するように構成された、バンパ部材(718)を更に備える、請求項1に記載のドアストップ装置。
【請求項4】
前記第1の端面及び前記第2の端面が、実質的に三角形に形作られ、前記第1の端面及び前記第2の端面が、実質的に平面である、請求項1に記載のドアストップ装置。
【請求項5】
前記本体部材が、射出成形プロセス又はミリングプロセスのうちの少なくとも一方を使用して形成される、請求項1に記載のドアストップ装置。
【請求項6】
前記本体部材が、剛性材料の単一ピースから作製される、請求項5に記載のドアストップ装置。
【請求項7】
前記剛性材料が、金属、鋼、アルミニウム、プラスチック、ゴム、セラミック、ポリエステル、ナイロン、ポリアミド、ポリエチレン、又はポリプロピレンのうちの少なくとも1つから選択される、請求項6に記載のドアストップ装置。
【請求項8】
前記第1の側面及び前記当接面が、実質的に平面である、請求項1に記載のドアストップ装置。
【請求項9】
前記第1の側面及び前記当接面が、互いから角度的に離隔されて、特定の角度を越えた前記ドアの前記開放を制限し、前記ドアが、前記本体部材の前記第1の側面上に配置されたバンパ部材に接触するまで、前記ドアが開方向に移動可能である、請求項1に記載のドアストップ装置。
【請求項10】
前記特定の角度が、90度の角度、100度の角度、又は140度の角度を含む、請求項9に記載のドアストップ装置。
【請求項11】
前記第1の側面がその中に凹部(726)を含み、前記凹部が、バンパ部材のシャフト(722)を受け入れるように構成されている、請求項1に記載のドアストップ装置(500、700、800、1600、1700)。
【請求項12】
前記バンパ部材が、ヘッド部分(720)と、前記ヘッド部分から長手方向に延在するシャフトとを備える、請求項11に記載のドアストップ装置。
【請求項13】
前記ヘッド部分が、実質的に円筒形を有し、前記ヘッド部分が、前記第1の端面と前記第2の端面との間のおよそ中ほどに位置決めされる、請求項12に記載のドアストップ装置。
【請求項14】
前記バンパ部材が、弾性材料から形成される、請求項13に記載のドアストップ装置。
【請求項15】
前記弾性材料が、ゴム、プラスチック、フォーム、炭素繊維、ポリマー、合成材料、又はポリウレタンのうちの少なくとも1つから選択される、請求項14に記載のドアストップ装置。
【請求項16】
前記本体部材が、前記第1の端面と前記第2の端面との間に延在する第2の側面(508B、708B)を含み、前記第2の側面が実質的に平面である、請求項1に記載のドアストップ装置。
【請求項17】
前記本体部材が、前記第1の端面と前記第2の端面との間に延在する第3の側面(508C、708C)を含み、前記第3の側面が湾曲している、請求項1に記載のドア(830)ストップ装置。
【請求項18】
前記ドアが、航空機(100)のキャビネット又はストレージユニットの部分である、請求項1に記載のドアストップ装置。
【請求項19】
ドアの開方向への動きを制限するためのドアストップ装置(500、700、800、1600、1700、1800)であって、前記ドアストップ装置が、ドアヒンジのヒンジ(223A)ピンに連結するように構成され、前記ドアストップ装置が、
本体部材(502、702)であって、
第1の端部及び第2の反対側の端部、
前記第1の端部と前記第2の反対側の端部との間に延在する貫通開口部(516、716)であって、前記ドアヒンジの前記ヒンジピンを受け入れるように構成された、貫通開口部(516、716)、及び
前記第1の端部と前記第2の反対側の端部との間に延在する係合面(510、710)であって、前記本体部材を前記ドアヒンジに対して実質的に固定された向きに維持するために、前記ドアヒンジと係合するように構成された、係合面(510、710)
を備える、本体部材(502、702)
を備える、ドアストップ装置(500、700、800、1600、1700、1800)。
【請求項20】
前記本体部材の上に配置されたバンパ部材を更に備え、前記バンパ部材が、前記ドアからの衝撃を吸収するように構成され、ドアストップ装置が、前記ドアヒンジ以外の隣接する構造体に接触することなく、前記ドアの開放する動きを制限する、請求項19に記載のドアストップ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本開示は、広くは、ドアストップ装置に関し、より具体的には、ヒンジ装着されたドアの既定の角度を越えた開放する動きを制限するためのドアストップ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]この背景の記載は、概して、本開示の文脈を提示する目的で提供される。本明細書に別段の指示がなければ、この節に記載された材料は、本開示又は添付の請求項の従来技術であると、明示的にも黙示的にも認められていない。
【0003】
[0003]民間航空機は、一般に、モジュラー式構成要素から構築されており、そのサイズ、重量、及び構造は、胴体寸法、美学的及び安全の考慮を含む、多くの考慮によって決定される。通常、民間航空機は、手荷物及び他のアイテムを格納するためのストレージユニットを含む。ストレージユニットは多種多様な形態を取り得るが、スイング可能なドアを有するストレージユニットが、何年もの間、民間航空機及び他の応用で広く使用されてきた。かかるストレージユニットは、航空機の内部の天井及び側壁に沿って取り付けられ得る。
【0004】
[0004]様々な種類のスイング可能なドアが、ストレージユニットのアセンブリのために使用されてきた。通常、ドアは、ストレージユニットのフレーム又は支持体に付着されたヒンジに取り付けられる。ドアは、開位置からヒンジの周りを回転し得、ドアを支持するフレームからある角度で延在し、4つの側面上のドアを囲むフレームと実質的に同一平面にある閉位置へと至る。構造的、美学的、又は他の理由のため、連続又は「ピアノ」ヒンジが、従来は、民間航空機のスイング可能なドアを支持するために使用される。しかし、ドアが開放されるとき、ドア(又はドアラッチ)は、ドアに隣接する構造体(例えば、壁、ドアフレーム、トリム、又は他の物体)にぶつかる又は衝突し得る。衝突の結果としての繰り返しの衝撃は、隣接する構造体及び/又はドアを損傷し得る。
【0005】
[0005]ドアが全開するとき生じ得る、ドア及び/又は隣接する構造体(例えば、壁、ドアフレーム、トリム、又は他の物体)への損傷を防止するためのドアストップ又はバンパとして作用するために使用される多くの異なる構成又は機構がある。ドアストップは、ドアと、ドアに隣接する構造体との間の衝突を防止するために、特定の角度でドアの開放を止める又は制限するように設計され得る。通常、ドアストップはドアフレーム又は壁に設置又は取り付けられ、ドアが広く開放された場合、ドアがドアストップと衝突し、ドアに隣接する構造体とは衝突しないように、ある場所に置かれる。ドアストップは、ゴム又はプラスチックなどの軟性の材料から構築されることが多く、ドアが開放されたとき、ドア及び/又は隣接する構造体が損傷させられることを防止するために、ドアからの衝撃の力を吸収し得る。他の構成では、ドアストップは、ドアの外面に取り付けられ、上述のフレーム及び壁に装着されたドアストップと実質的に同じ方法で動作し得る。
【0006】
[0006]しかし、これらの従来のドアストップは、幾つかの不都合及び/又は問題を有する。例えば、ドアストップは、設置コストを増加させ得る、ドアストップを収容する既成のドアに隣接する構造体(例えば、壁、ドアフレーム、トリム、又は他の物体)を要求し得る。ドアストップはまた、設置されるドアストップの数のため時間がかかり得る特別な取り付けハードウェア及びツール(例えば、特性ねじ、ワッシャ、ねじ回しなど)によって、隣接する構造体に固定されることを要求され得る。したがって、ドアストップは、容易に除去、交換、及び/又は移転することができない。加えて、ドアストップを取り付けるための構造体は、ドアストップを支持するために十分に強化される必要があり得る。
【0007】
[0007]更に、ドアストップが連続した使用を受けるとき、ドアストップに対するドアの継続した衝撃力は、部分的に緩められ、又は隣接する構造体からドアストップを完全に連結解除し、及び/又はドアストップの向きを変更し得る。ドアストップの喪失又は改変は、ドアストップを動作不可能にし得、及び/又は比較的役に立たないドアストップをもたらし得る。したがって、従来のドアストップは効果がない場合があり、ドア及び/又は隣接する構造体の望ましくない損傷につながり得る。更に、これらのドアストップは、数多くの部品から構成され得、費用がかかり、重量が重く、魅力的ではない場合がある。したがって、ヒンジ装着されたドアの開放する動きを制限するための、比較的費用がかからず、軽量で、信頼性の高いドアストップが必要とされている。
【発明の概要】
【0008】
[0008]本出願は、ヒンジ装着されたドアのためのドアストップ装置を対象とする。ドアストップ装置は、開方向へのドアの回転の程度又は範囲を制限するために使用され得る。例えば、ドアストップ装置は、既定の又は所定の角度を越えた開放からドアを制限し得る。その結果、ドアストップ装置は、ドアが隣接する構造体(例えば、壁、ドアフレーム、トリム、又は他の物体)の方へ揺動し衝突又は接触するのを防止し得、それにより、望まれていない損傷を引き起こし得る、ドアと隣接する構造体との間の衝突を回避し得る。したがって、ドアストップ装置は、ドアが開放されたとき、ドア及び/又は隣接する構造体を望ましくない力及び/又は損傷から保護し得る。
【0009】
[0009]ドアストップ装置は、異なる種類のドアヒンジ構成のために作製され、様々な長さ/高さに容易にサイズ決めされ得る。ドアストップ装置はまた、隣接する構造体に接触又は圧力を印加することなく、所望の位置でドアの動きを止め得る。例えば、ドアストップ装置は、ドアストップ装置の軸方向又はドアヒンジの周りの回転方向の動きを防止するために、ドアヒンジと係合又は相互接続するように構成され得る。その結果、ドアストップ装置は、隣接する構造体に接触することなく、ドアの動きを止めるために、ドアヒンジに対する実質的に固定された位置を維持し得る。したがって、ドアストップ装置は、ドアの開放する動きを制限するために、ドアヒンジのみに接触するように構成され得る。
【0010】
[0010]ドアストップ装置は、様々な構成を有して作製され得、ドアを異なる所望の角度に開放するのを制限するためにサイズ決めされる。ドアストップ装置は、比較的単純な構造で、製造するのに費用のかからないものであり得る。例えば、ドアストップ装置は、ドアストップ装置を長持ちさせ、動作において比較的問題のないことを可能にする材料の単一ピースから作製され得る。ドアストップ装置は、比較的軽量でコンパクト、かつドアヒンジの全体の外観を高めるのに美学的に魅力的でもあり得る。更に、ドアストップ装置は、ドアヒンジに予め設置される又は予め組み立てられることにより、設置時間を削減し得る。加えて、ドアストップは、ドアとの衝撃からの力を吸収するのに耐久性があり得る。例えば、ドアとの接触から生じ得る力を吸収するために、バンパ又は保護部材がドアストップ装置に連結され得る。
【0011】
[0011]一態様では、ドアストップ装置が提供される。ドアストップ装置は、ドアの開放する動きを制限するために、ドアヒンジのヒンジピンに連結するように適合され得る。ドアストップ装置は、第1の端面、及び第1の端面と反対側かつ平行な第2の端面を有する本体部材を備え得る。本体部材はまた、第1の端面と第2の端面との間に延在する貫通開口部であって、ドアヒンジのヒンジピンを受け入れるように構成された、貫通開口部を備え得る。更に、本体部材は、第1の端面と第2の端面との間に延在する当接面であって、本体部材をドアヒンジに対して実質的に固定された位置に維持するために、ドアヒンジに対して当接するように構成された、当接面を備え得る。更に、本体部材は、第1の端面と第2の端面との間に延在する第1の側面を備え得る。
【0012】
別の態様では、ドアの開放する動きを制限するためのドアストップ装置が提供される。ドアストップ装置は、ドアヒンジのヒンジピンに連結されるように構成され得る。ドアストップ装置は、第1の端部及び第2の反対側の端部を有する本体部材を備え得る。本体部材はまた、第1の端部と第2の反対側の端部との間に延在する貫通開口部であって、ドアヒンジのヒンジピンを受け入れるように構成された、貫通開口部を備え得る。更に、本体部材は、第1の端部と第2の反対側の端部との間に延在する係合面であって、本体部材をドアヒンジに対して実質的に固定された向きに維持するために、ドアヒンジと係合するように構成された、係合面を備え得る。
【0013】
[0012]上記の概要は、例示目的にすぎず、いかなる意味でも限定を意図したものではない。上述の例示の態様、実施形態、及び特徴に加えて、更なる態様、実施形態、及び特徴が、図面及び後続の発明を実施するための形態を参照することによって明らかになるであろう。
【0014】
[0013]本出願の実施形態のより完全な理解は、下記の図面と併せて、「発明を実施するための形態」及び「特許請求の範囲」を参照することによってもたらされ得る。下記の図面では、全図面を通じて同様の参照番号は類似の要素を示している。数字は、本開示の理解を助けるために提供されており、本開示の幅、範囲、規模、又は適用可能性を限定するものではない。図面は、必ずしも縮尺どおりに描かれていない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】[0014]航空機の例示的な実施形態である。
図2】[0015]図1の航空機内に配置されたストレージユニットである。
図3】[0016]閉位置のドアのヒンジに連結されたドアストップ装置を示す、図2のストレージユニットの部分前面図である。
図4】[0017]ドアストップ装置によって制限された全開位置に配置されたドアのヒンジに連結されたドアストップ装置を示す、図2のストレージユニットの部分斜視図である。
図5】[0018]例示的な実施形態に係る、ドアの開放する動きを制限するためのドアストップ装置の前面斜視図である。
図6】[0019]図5のドアストップ装置の上面図である。
図7】[0020]別の例示的な実施形態に係る、ドアの開放する動きを制限するためのドアストップ装置の前面斜視図である。
図8】[0021]図7のドアストップ装置の上面図である。
図9】[0022]図7のドアストップ装置の背面斜視図である。
図10】[0023]バンパ部材が除去された、図7のドアストップ装置の前面図である。
図11】[0024]例示的な実施形態に係る、図7のドアストップ装置のバンパ部材の斜視図である。
図12】[0025]図11のバンパ部材の上面図である。
図13】[0026]ドアストップ装置によって制限された全開位置に配置されたドアのドアヒンジに取り付けられたドアストップ装置の部分上面図である。
図14】[0027]ドアが閉位置に配置された、図11の取り付けられたドアストップ装置の部分断面斜視図である。
図15】[0028]ドアストップ装置が除去された、図14のドアヒンジの部分断面斜視図である。
図16】[0029]別の例示的な実施形態に係る、ドアの開放する動きを制限するためのドアストップ装置の前面斜視図である。
図17】[0030]別の例示的な実施形態に係る、ドアの開放する動きを制限するためのドアストップ装置の前面斜視図である。
図18】[0031]別の例示的な実施形態に係る、ドアの開放する動きを制限するためのドアストップ装置の前面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
[0032]図面及び以下の記載により、具体的で例示的な実施形態が示される。本明細書に明示的に記載又は図示されていなくとも、当業者は、本明細書に記載の原則を具現化し明細書の記載の後の特許請求の範囲に含まれる様々な構成を考案できることが理解されよう。更に、本明細書に記載のいかなる実施例も、本開示の原理の理解を支援するためのものであることが意図され、限定を含まないものであると解釈されるべきである。その結果、本開示は、後述する具体的な実施形態又は実施例に限定されるものではいが、特許請求の範囲及びその均等物によって限定される。
【0017】
[0033]本明細書では、特定の実施態様について図面を参照して記載する。記載の中で、共通の特徴には、図面全体を通して共通の参照番号が指し示される。一部の図面では、特定の種類の特徴の複数の例が使用され得る。これらの特徴は、物理的及び/又は論理的に異なるが、それぞれに同じ参照番号が使用され、異なる例が、参照番号に文字を追加することで区別される。グループ又は種類としての特徴が本明細書で言及される場合(例えば、特徴の特定の1つが参照されていない場合)、参照番号は識別文字なしで使用される。しかし、同じ種類の複数の特徴のうちの1つの特定の特徴が本明細書で言及される場合、参照番号は識別文字とともに使用される。例えば、図1を参照すると、ヒンジが示され、参照番号223と関連している。ヒンジの特定の1つに言及する場合、ヒンジ223Aなどの、識別文字「A」が使用され得る。しかしながら、ヒンジの任意の1つ又はこれらのヒンジをグループとして参照する場合、参照番号223は識別文字なしで使用され得る。
【0018】
[0034]本明細書で使用される様々な専門用語は、特定の実施態様の記載のためだけに使用されており、限定は意図されていない。例えば、単数形の「1つの(a/an)」及び「その/前記(the)」は、複数形も含むことを(そうではないことが文脈によって明示されない限りは、)意図するものである。更に、「備える(comprise、comprises、comprising)」は、「含む(include、includes、including)」と交換可能に使用される。更に、「wherein」という用語は「where」という用語と交換可能に使用される。本明細書で使用される「例示的な(exemplary)」は、実施例、実施態様、及び/又は態様を示し、優先度若しくは好ましい実施態様を限定するもの又は示すものと解釈されるべきではない。本明細書で使用される、構造体、構成要素、動作等の要素を修飾する序数用語(例えば、「第1の(first)」、「第2の(second)」、「第3の(third)」等)は、これ自体がある要素の別の要素に対する優先度又は順序を示すものではなく、(序数用語としての使用を別にして)同じ名前を有する別の要素と区別しているにすぎない。本明細書で使用される「組(set)」という用語は、一又は複数の要素のグループ化を指し、「複数の(plurality)」という用語は、複数の要素を指す。
【0019】
[0035]本出願は、ヒンジ装着されたドアのためのドアストップ装置に関する実施形態を対象とする。ドアストップ装置は、開方向へのドアの回転の程度又は範囲を制限するために使用され得る。例えば、ドアストップ装置は、既定の又は所定の角度を越えた開放からドアを制限し得る。その結果、ドアストップ装置は、ドアが隣接する構造体(例えば、壁、ドアフレーム、トリム、又は他の物体)の方へ揺動し衝突又は接触するのを防止し得、それにより、望まれていない損傷を引き起こし得る、ドアと隣接する構造体との間の衝突を回避し得る。したがって、ドアストップ装置は、ドア及び/又は隣接する構造体を、ドアが開放されたとき、望ましくない力及び/又は損傷から保護し得る。
【0020】
[0036]ドアストップ装置はまた、異なる種類のドアヒンジ構成のために作製され、様々な長さ/高さに容易にサイズ決めされ得る。ドアストップ装置はまた、隣接する構造体に接触又は圧力を印加することなく、所望の位置でドアの動きを止め得る。例えば、ドアストップ装置は、ドアストップ装置の軸方向又はドアヒンジの周りの回転方向の動きを防止するために、ドアヒンジと係合又は相互接続するように構成され得る。その結果、ドアストップ装置は、隣接する構造体に接触することなく、ドアの動きを止めるために、ドアヒンジに対する実質的に固定された位置を維持し得る。したがって、ドアストップ装置は、ドアの開放する動きを制限するために、ドアヒンジのみに接触するように構成され得る。
【0021】
[0037]ドアストップ装置は、様々な構成で作製され得、ドアを異なる所望の角度に開放する動きを制限するためにサイズ決めされる。例えば、ドアストップ装置は、ドアの開放を90度から140度の角度に制限し得る。ドアストップ装置は、比較的単純な構造で、製造するのに費用のかからないものであり得る。例えば、ドアストップ装置は、ドアストップ装置を長持ちし、動作において比較的問題のないことを可能にする材料の単一ピースから作製され得る。ドアストップ装置は、比較的軽量でコンパクト、かつドアヒンジの全体の外観を高めるのに美学的に魅力的でもあり得る。更に、ドアストップ装置は、設置及び除去するのが比較的容易でもあり得る。例えば、ドアストップ装置は、ドアヒンジに予め設置される又は予め組み立てられることにより、設置時間を削減し得る。加えて、ドアストップ装置は、ドアの衝撃からの力を吸収するのに耐久性があり得る。例えば、ドアとの接触から生じ得る力を吸収するために、バンパ又は保護部材がドアストップ装置に連結され得る。
【0022】
[0038]次に、図面、より具体的には、図1を参照すると、本開示の態様が実装され得る航空機100の例示的な実施形態。図1の航空機100は、左側104、右側106、鼻端108、及び尾端110を有する胴体102を含む。第1の翼112は、胴体102の左側104に連結される。第2の翼114は、胴体102の右側106に連結される。示された実施例では、航空機100は、胴体102の左側104に配置されたドア116を含む。乗客及び/又は乗務員は、ドア116を介して航空機100に入る(例えば、搭乗する)及び/又は出る(例えば、降りる)ことができる。図1の航空機100は例にすぎず、したがって、他の航空機は、本開示の範囲から逸脱することなく使用され得る。
【0023】
[0039]図2は、図1の航空機100のストレージユニット200を示す。ストレージユニット200は、航空機100の入口202近くに配置され得る。例えば、ストレージユニット200は、航空機100のキャビン又は内部の廊下又は通路204に隣接して配置され得る。示された実施例では、ストレージユニット200は、乗客及び/又は乗務員がドア116を介して航空機100に入るとき、乗客及び/又は乗務員の眺望から航空機100及び/又はドア116の入口202に隣接した廊下又は通路204の右側に配置される。示された実施例では、ストレージユニット200は、胴体102の左側104から胴体102の右側106の方へ延在する。
【0024】
[0040]図2に示されるように、ストレージユニット200は、第1のストレージアセンブリ210及び第2のストレージアセンブリ212を含む。示された実施例では、第1のストレージアセンブリ210は、第1のドア214を介してアクセス可能な第1のコンパートメント(図示せず)を含む。第2のストレージアセンブリ212は、第2のコンパートメント、第3のコンパートメント、第4のコンパートメント、及び第5のコンパートメント(図示せず)を含む。第2のコンパートメントは、第2のドア216を介してアクセス可能であり、第3のコンパートメントは、第3のドア218を介してアクセス可能であり、第4のコンパートメントは、第4のドア220を介してアクセス可能であり、第5のコンパートメントは、第5のドア222を介してアクセス可能である。他の実施例では、ストレージユニット200は、任意の適切な数のコンパートメント及び/又はドアを有し得る。例示的なコンパートメントは、例えば、衣類(例えば、コート、ジャケット、帽子、及び/若しくは任意の他の衣類)、安全装備(例えば、消火器、救急箱、及び/若しくは任意の他の安全装備)、供給品(例えば、毛布、ペーパータオル、石鹸、食料、及び/若しくは任意の他の供給品)並びに/又は任意の他のアイテムなどの任意のアイテム(一又は複数)を保存及び/又は保持するために使用され得る。幾つかの実施例では、アイテムを保持、支持、整頓、及び/又は保護するための棚、ブラケット、ラック(例えば、コートラック)、仕切り、詰め物、及び/又は任意の他の構造体及び/又は装置が、コンパートメントに配置される。
【0025】
[0041]示された実施例では、第1のストレージアセンブリ210のドア及び第2のストレージアセンブリのドアは、ドアが開方向にスイングするのを可能にするためのヒンジ223を含み得る。ヒンジ223は、連続ヒンジ、ピアノヒンジ、又は任意の他の適切な種類のヒンジであり得る。図2に示されるように、ヒンジ223A及び223Bは、第2のストレージアセンブリ212のフレームに、及び第4のドア220及び第5のドア222のそれぞれの端部に個々に連結される。ヒンジ223A及び223Bは、第4のドア220及び第5のドア222が、胴体102の左側104及び/又は入口202から開く(例えば、第4のドア220及び第5のドア222が胴体102及び/又は乗客座席エリアの右側106の中へ及び/又は右側106の方へ開く)ことを可能にし、それにより、第4のコンパートメント及び第5のコンパートメントへのアクセスを容易にし、乗客及び/又は乗務員が乗客座席エリアから航空機100を出るとき、乗客及び/又は乗務員が第4のドア220及び/又は第5のドア222を閉鎖することを可能にする。示された実施例では、ヒンジ223A及び223Bは、第4のドア220及び第5のドア222それぞれが、フロアに実質的に垂直及び/又は直角な軸の周りを枢動するのを可能にする。他の実施例では、第4のドア220及び第5のドア222は、他の方向に開放し得る。
【0026】
[0042]図2に示すように、ヒンジ223は、第1のストレージアセンブリ210及び第2のストレージアセンブリ212のドアの開放する動きを制限するために、一又は複数のドアストップ装置230を含み得る。例えば、ドアは、ドアがドアストップ装置230に接触するまで開方向に回転可能であり得る。ドアストップ装置230は、ヒンジ223に沿った一又は複数の場所で、ヒンジ223に連結又は付着され得る。例えば、ドアストップ装置230は、第1のストレージアセンブリ210の第1のドア214が、所定の角度を越えて開放することを防止し得る。同様に、ドアストップ装置230は、第2のストレージアセンブリ212のドアが、所定の角度を越えて開放することを防止し得る。ドアストップ装置230は、第2のストレージアセンブリ212のドアが同じ又は異なる角度に開放するのを制限するように構成され得る。
【0027】
[0043]図3に示されるように、ドアストップ装置230は、閉位置に配置された第2のストレージアセンブリ212の第3のドア218のヒンジ223に連結される。図4は、ドアストップ装置230によって制限された全開位置に配置された第3のドア218のヒンジ223に連結されたドアストップ装置230を示す。更に、第1のストレージアセンブリ210及び第2のストレージアセンブリ212のドアのそれぞれは、ドアを閉位置に固定するためのラッチ240を含み、ドアの開閉を容易にし得る。ラッチ240は、第1のストレージアセンブリ210及び第2のストレージアセンブリ212のドアの任意の場所に配置され得る(例えば、ドアに動作可能に連結される)。
【0028】
[0044]次に、図5及び6を参照すると、例示的な実施形態に係る、ヒンジ装着されたドアのためのドアストップ装置500が示される。ドアストップ装置500は、開方向へのドアの回転の程度又は範囲を制限するために使用され得る。例えば、ドアストップ装置500は、既定の又は所定の角度を越えた開放からドアを制限し得る。その結果、ドアストップ装置500は、ドアが隣接する構造体(例えば、壁、ドアフレーム、トリム、又は他の物体)の方へ揺動し衝突又は接触するのを防止し得、それにより、望まれていない損傷を引き起こし得る、ドアと隣接する構造体との間の衝突を回避し得る。したがって、ドアストップ装置500は、ドア及び/又は隣接する構造体を、ドアが開放されたとき、望ましくない力及び/又は損傷から保護し得る。
【0029】
[0045]図5に示されるように、ドアストップ装置500は、概して本体部材又は構造体502を備え、単一ピース構造として形成され得る。ドアストップ装置500は、概して又は実質的に、三角形又はくさび形を有し得る。ドアストップ装置500の代替的な実施形態が、規則的なものと不規則なものの両方、他の様々な幾何学的形状(例えば、円筒又は矩形構成)を有し得ると想定される。ドアストップ装置500は、ドアヒンジに予め設置される又は予め組み立てられることにより、設置時間を削減し得る。
【0030】
[0046]ドアストップ装置500は、比較的単純な構造からなり得、任意の所望の高さ又は厚さを有する軽量の材料の単一ピースから作製され得る。ドアストップ装置500は、限定される訳ではないが、金属、ゴム、セラミック、鋼、アルミニウム、プラスチック(例えば、ナイロン、ポリアミドポリエステル、ポリフェニレンスルフィド、ポリエチレン、若しくはポリプロピレン)、又は任意の他の適切な材料又はそれらの組み合わせを含む、幾つかの材料から作製され得る。ドアストップ装置500は、任意の適切な製造プロセス(例えば、射出成形及び/又はミリングプロセス)を使用して構築され得る。幾つかの実施形態では、ドアストップ装置500は、押し出された材料から形成され、所望の高さ又は長さに切断され、所望に応じてはめ込まれ得る。
【0031】
[0047]図5に示されるように、ドアストップ装置500は、上面504、下面506、一又は複数の側面508、当接又はヒンジ係合面510、及びカラー又はスリーブ部分512を含み得る。上面504及び下面506は、実質的に平面で、実質的に三角形又はくさび形を有し得る。カラー又はスリーブ部分512は、ヒンジ受容部分514を含み得る。ヒンジ受容部分514は、貫通する円形の開口部又はボア516を画定し得る。円形の開口部516は、ドアヒンジのシャフト(例えば、ヒンジピン)を受け入れる又は収容するように適合され得る。ドアヒンジのシャフト又はヒンジピンは、ヒンジ受容部分514の円形の開口部516を通って位置決めされ得る。円形の開口部516は、ドアヒンジのヒンジピンを収容するために、任意の適切なサイズの直径を有し得る。
【0032】
[0048]ドアストップ装置500のヒンジ係合面510は、ドアストップ装置500の軸方向又はドアヒンジの周りの回転方向の動きを防止するために、ドアヒンジと係合又は相互接続するように構成され得る(例えば、図14及び15参照)。例えば、ヒンジ係合面510は、ドアストップ装置500をドアヒンジに対して実質的に固定された位置に維持するために、ドアヒンジの表面と当接又は係合し得る。したがって、ドアストップ装置500は、ドアヒンジと係合することのみによって、隣接する構造体に接触することなく、所定の角度でドアの開放する動きを止める又は制限し得る。ヒンジ係合面510は、実質的に平面で、実質的に矩形を有し得る。他の実施形態では、ヒンジ係合面510は、ドアストップ装置500のドアヒンジの周りの回転方向の動きを防止するために、ドアヒンジの表面に係合するために、湾曲又は他の形状を有し得る。
【0033】
[0049]図5に示されるように、ドアストップ装置500の側面508は、第1の側面508A、第2の側面508B、及び第3の側面508Cを含む。第1の側面508A及び第3の側面508Cは、実質的に平面で、矩形を有し得る。第2の側面508Bは、湾曲しており、第1の側面508Aと第3の側面508Cとの間に延在し得る。他の実施形態では、側面508の形状又は輪郭は、任意の適切な構成を有し得る。
【0034】
[0050]ドアストップ装置500の第1の側面508Aは、ドアからの衝撃から力を吸収するために、及びドアの表面が損傷するのを防止するために、バンパとして作用し得る。幾つかの実施形態では、第1の側面508Aは、保護材料又は層を含み得る。他の実施形態では、第1の側面508Aは、更に後述するように、バンパ部材又は保護パッド(図示せず)を含み得る。バンパ部材は、ドアストップ装置500と一体であり、ドアストップ装置500に固定され得る。バンパ部材は、円筒形又は任意の他の適切な形状を有し得る。幾つかの実施形態では、第1の側面508Aは、バンパが取り付けられ得る一又は複数の突出部を含み得る。
【0035】
[0051]次に、図7~10を参照すると、例示的な実施形態による、ヒンジ装着されたドアのためのドアストップ装置700が示される。ドアストップ装置700は、多くの点で、構築及び機能において、前述した図5のドアストップ装置に対応し得る。概して、ドアストップ装置500の構成要素に対応するドアストップ装置700の構成要素は、700シリーズで類似の参照番号によって指し示される。
【0036】
[0052]図7に示されるように、ドアストップ装置700は、概して本体部材又は構造体702を備える。ドアストップ装置700の本体部材702は、上面704、下面706、一又は複数の側面708、当接面又はヒンジ係合面710、及びカラー又はスリーブ部分712を含み得る。カラー又はスリーブ部分712は、ヒンジ受容部分714を含み得る。ヒンジ受容部分714は、貫通する円形の開口部又はボア716を画定し得る。
【0037】
[0053]ドアストップ装置700の本体部材702はまた、バンパ部材718を含み得る。バンパ部材718は、ドアストップ装置700の本体部材702に連結又は固定され得る。幾つかの実施形態では、バンパ部材718は、本体部材702に着脱可能に連結され得る。バンパ部材718は、ドアの衝撃を吸収するように、及びドアの表面が損傷するのを防止するように、構成され得る。バンパ部材718は、ゴム、プラスチック、フォーム、炭素繊維、ポリマー、合成材料、ポリウレタン、又は任意の他の適切な材料又はそれらの組み合わせから構成され得る。
【0038】
[0054]図11は、ドアストップ装置700のバンパ部材718の例示的な実施形態を示す。図11に示されるように、バンパ部材718は、ヘッド720及び細長い部材又はシャフト722を含み得る。図12に示されるように、ヘッド720は実質的に円筒形である。ヘッド720の形状は、三角形、矩形、四角形、五角形、六角形、七角形、八角形、円形、卵形、楕円形、n角形、又は任意の他の形状であり得ると理解されよう。シャフト722は、バンパ部材718のヘッド720から長手方向に延在し、バンパ部材718が、ドアストップ装置700に着脱可能に連結されることを可能にするために、拡大された端部724を有し得る。
【0039】
[0055]再び図7~10を参照すると、ドアストップ装置700の一又は複数の側面708は、第1の側面708A、第2の側面708B、及び第3の側面708Cを含み得る。図10に示されるように、ドアストップ装置700の第1の側面708Aは、バンパ部材718(図11に示される)のシャフト722を受け入れるための開口部726、及びバンパ部材718のヘッド720を受け入れるための凹部728を含む。図9に示されるように、第3の側面708Cは、一又は複数の開口部又は凹部730(3つが示されている)を含む。凹部730は、ドアストップ装置700の重量を更に低減するために、ドアストップ装置700内に形成され得る。凹部730は、実質的に円筒形又は矩形であり得、ミリングプロセスによって形成され得る。凹部730は、上側凹部730A、中央凹部730B、及び下側凹部730Cを含み得る。中央凹部730Bは、バンパ部材718の拡大された端部724が、バンパ部材718をドアストップ装置700に固定するために拡張するのを可能にし得る。
【0040】
[0056]図13~15を参照すると、例示的な実施形態による、ヒンジアセンブリに連結又は付着されたドアストップ装置800が示される。ドアストップ装置800は、ヒンジ装着されたドアの開放する動きを制限するように設計される。ドアストップ装置800は、多くの点で、構築及び機能において、前述した図7のドアストップ装置700に対応し得る。概して、ドアストップ装置700の構成要素に対応するドアストップ装置800の構成要素は、800シリーズで類似の参照番号によって指し示される。
【0041】
[0057]図13に示されるように、ドア830は、ヒンジアセンブリ834によって、支持体又はドアフレーム832に回転可能に固定される。ヒンジアセンブリ834は、連続ヒンジ、ピアノヒンジ、又は任意の他の適切なヒンジであり得る。トリム又は成形ストリップ836(例えば、垂直ゴムストリップ)が、ドア830に隣接する支持体832に固定され得る。ヒンジアセンブリ834は、図14に示されるように、支持体832に連結されたヒンジプレート838、及びドア830に連結されたヒンジプレート840を有し得る。ヒンジアセンブリ834には、軸方向に整列されたヒンジバレル842が含まれ得る。ヒンジバレル842を相対位置で固定し、相対角度変位させるために、ヒンジピン844がヒンジバレル842を通って位置決めされ得る。ドア830は、ヒンジピン844の軸の周りを回転可能であり得る。図14は、ドア830が閉位置にあるときの、ヒンジアセンブリ834に取り付けられたドアストップ装置800を示す。図15は、ドアストップ装置800が除去されたヒンジアセンブリ834を示す。
【0042】
[0058]ドア830の開放する動きは、ドアストップ装置800とドア830との間の係合によって制限され得る。例えば、ドア830が開放されたとき、ドア830は、ドア830の外面がドアストップ装置800の表面又はドアストップ装置800のバンパ部材と接触するまで、回転する。図13は、ドア830が、ドアストップ装置800が許容する限り開放した状態の、ヒンジアセンブリ834に取り付けられたドアストップ装置800を示す。ドア830の開放する動きを止めたとき、上述のように、トリム836又は支持体832に接触するドアストップ装置800の部分はない。
【0043】
[0059]図16~18を参照すると、ヒンジ装着されたドアのためのドアストップ装置の他の実施形態が示される。ドアストップ装置は、様々な構成で、ドアを異なる所望の角度に開放する動きを制限するために作製され得る。例えば、ドアストップ装置は、ドアの開放を任意の適切な角度に制限し得る。幾つかの実施形態では、適切な角度は、90度から140度であり得る。図16~18に示されたドアストップ装置は、多くの点で、構築及び機能において、前述した図5のドアストップ装置500又は図7のドアストップ装置700に対応し得る。概して、ドアストップ装置700の構成要素に対応する図16のドアストップ装置1600の構成要素は、1600シリーズで類似の参照番号によって指し示される。
【0044】
[0060]図16に示されるように、ドアストップ装置1600のヒンジ係合面1610は、ドアヒンジの表面と係合又は相互接続するために、所定の角度で方向付けられ得る。ヒンジ係合面1610の向きに基づき、ヒンジ装着されたドアの開放が所望の角度に制限され得るように、ドアストップ装置1600は、ドアストップ装置1600の第1の側面1604を貫通する仮想線1650とヒンジ係合面1610を貫通する仮想線1652との間の角度θを有し得る。ドアストップ装置1600はドアの開放を約90度に制限し得る。
【0045】
[0061]図17は、ヒンジ装着されたドアの開放を110度に制限するためのドアストップ装置1700を示す。ドアストップ装置1700は、第1の側面1708Aとヒンジ係合面1710との間に所定の角度θを形成するために、ドアヒンジに対して特定の向きを有するように構成され得る。図18は、第1の側面1808Aとヒンジ係合面1810との間の角度θに基づき、ヒンジ装着されたドアの開放を130度に制限するためのドアストップ装置を示す。
【0046】
[0062]要約すると、本出願は、ヒンジ装着されたドアのためのドアストップ装置の実施形態に関する。ドアストップ装置は、既定の又は所定の角度を越えた開放からドアを制限し得る。例えば、ドアストップ装置は、様々な構成で、ドアの異なる所望の角度への開放を制限するために作製され得る。更に、ドアストップ装置は、隣接する構造体に接触又は圧力を印加することなく、所望の位置でドアの動きを止めるように構成され得る。したがって、ドアストップ装置は、ドアの開放する動きを制限するために、ドアヒンジのみに接触し得る。その結果、ドアストップ装置は、ドアが隣接する構造体(例えば、壁、ドアフレーム、トリム、又は他の物体)の方へ揺動し衝突又は接触するのを防止し得、それにより、望まれていない損傷を引き起こし得る、ドアと隣接する構造体との間の衝突を回避し得る。したがって、ドアストップ装置は、ドア及び/又は隣接する構造体を、ドアが開放されたとき、望ましくない力及び/又は損傷から保護し得る。
【0047】
[0063]種々の有利な構成についての記載は、例示及び説明を目的として提示されており、網羅的であること、又は例を開示されている形態の例に限定することを意図するものではない。当業者には、多くの改変及び変形が自明であろう。更に、種々の有利な実施例は、他の有利な実施例と比べて異なる利点を記載する。選択された一又は複数の実施例は、それらの実施例の原理と実践的応用を最もよく解説するため、及び、様々な改変例を伴う様々な実施例の開示内容は想定される特定の用途に適するものであると、他の当業者が理解することを可能にするために、選ばれ、記載されている。
【0048】
[0064]加えて、この明細書における、1つの要素が別の要素に「連結される(coupled)」事例は、直接的及び間接的な連結を含み得る。直接連結は、1つの要素が別の要素に連結されること、及び別の要素と何らかの接触を有することであると定義され得る。間接連結は、2つの要素間の連結であって、互いに直接的に接触してはいないが、連結された要素同士の間に一又は複数の追加要素を有する連結のことであると定義され得る。更に、本明細書において、1つの要素を別の要素に固定することは、直接的に固定することと、間接的に固定することとを含み得る。加えて、本明細書において、「隣接する(adjacent)」は、必ずしも接触を意味するものではない。例えば、1つの要素は別の要素に接触することなく隣接し得る。
【0049】
[0065]本明細書で使用されているように、特定の機能を実行するように「構成された」システム、装置、構造体、物品、要素、構成要素、又はハードウェアは、実際には、任意の改変も伴わずにその特定の機能を実行することが可能であり、更なる修正の後にその特定の機能を実行する可能性があるにすぎないというものではない。換言すると、特定の機能を実行する「よう構成された」システム、装置、構造体、物品、要素、構成要素、又はハードウェアは、その特定の機能を実行するという目的のために、特に選択され、作り出され、実装され、利用され、プログラムされ、かつ/又は設計される。本明細書において、「ように構成された(configured to)」という表現は、システム、装置、構造体、物品、要素、構成要素、又はハードウェアが更なる改変なしで特定の機能を実行することを可能にする、システム、装置、構造体、物品、要素、構成要素、又はハードウェアの既存の特性を意味する。この開示において、特定の機能を実行する「ように構成されている」と説明されたシステム、装置、構造体、物品、要素、構成要素、又はハードウェアは、追加的又は代替的には、その機能を実行する「ように適合している(adapted to)」、及び/又は「動作可能である(operative to)」と記載してもよい。
【0050】
[0066]本明細書で使用されている「実質的に(substantially)」及び「約(about)」という用語は、記載されている特性、パラメータ、又は値が厳密に実現される必要はないが、特性によって得られることになっている効果を無効にしない程度の、例えば、許容誤差、測定エラー、測定精度限界、及び、当業者には既知のその他の要因などを含む偏差又は変動が発生し得ることを、意味している。
【0051】
[0067]別途指示していない限り、「第1(first)」、「第2(second)」等の用語は、本明細書では単に符号として使用されており、これらの用語が表すアイテムに、順序的、位置的、又は序列的な要件を課すことを意図するものではない。更に、例えば「第2」のアイテムへの言及は、例えば「第1」の若しくはより小さい数がふられたアイテム、及び/又は、例えば「第3」の若しくはより大きな数がふられたアイテムの存在を、必要とすることも、排除することもない。
【0052】
[0068]特定の実施例を参照しながら装置を説明してきたが、当業者であれば、特許請求の範囲から逸脱することなく、様々な変形が可能であることと、均等物に置換することが可能であることを理解するだろう。したがって、本装置は、開示された特定の実施例に限定されるものではなく、開示された装置は、添付の特許請求の範囲に含まれる全ての実施形態を含むことが意図されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
【外国語明細書】