(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2025099927
(43)【公開日】2025-07-03
(54)【発明の名称】端子台および端子台セット
(51)【国際特許分類】
H01R 9/00 20060101AFI20250626BHJP
【FI】
H01R9/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023216926
(22)【出願日】2023-12-22
(71)【出願人】
【識別番号】000002945
【氏名又は名称】オムロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100189555
【弁理士】
【氏名又は名称】徳山 英浩
(74)【代理人】
【識別番号】100172236
【弁理士】
【氏名又は名称】岩木 宣憲
(72)【発明者】
【氏名】長野 昌明
(72)【発明者】
【氏名】谷野 光平
【テーマコード(参考)】
5E086
【Fターム(参考)】
5E086DD24
5E086JJ27
5E086JJ31
5E086LL10
(57)【要約】
【課題】他の端子台に対する入出力電圧が正常であることを表示可能な端子台を提供すること。
【解決手段】他の端子台と電気的に接続可能な端子台が、判定部と表示部とを備える。判定部は、接続された前記他の端子台に出力された第1電圧、または、接続された前記他の端子台から入力された第2電圧が正常であるか否かを判定可能に構成されている。表示部は、第1電圧または第2電圧が正常であると判定される場合に、第1電圧または第2電圧が正常であることを表示可能に構成されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
他の端子台と電気的に接続可能な端子台であって、
接続された前記他の端子台に出力された第1電圧、または、接続された前記他の端子台から入力された第2電圧が正常であるか否かを判定可能に構成された判定部と、
前記第1電圧または前記第2電圧が正常であると判定される場合に、前記第1電圧または前記第2電圧が正常であることを表示可能に構成された表示部と
を備える、端子台。
【請求項2】
前記表示部が、発光素子を含み、
前記判定部が、前記第1電圧または前記第2電圧が正常であると判定される場合に、前記発光素子を発光させるように構成されている、請求項1に記載の端子台。
【請求項3】
請求項1または2に記載の端子台である第1端子台と、
前記他の端子台である第2端子台と、
前記第1端子台および前記第2端子台を電気的に接続する導通部材と
を備える、端子台セット。
【請求項4】
前記第2端子台が、
前記導通部材の一部を収容可能であると共に、収容された前記導通部材の一部を保持可能かつ前記導通部材の保持を治具により解除可能に構成された接続部を内部に有するハウジングを含み、
前記ハウジングが、
前記導通部材を挿入可能に構成された第1開口部と、
前記第1開口部に隣接して設けられ、前記治具を挿入可能に構成された第2開口部と
を有する、請求項3に記載の端子台セット。
【請求項5】
前記治具が前記第1端子台に固定されている、請求項4に記載の端子台セット。
【請求項6】
前記ハウジングが、
複数の前記第1開口部と、
複数の前記第1開口部の各々に対応する複数の前記第2開口部と
を有し、
前記治具が、
複数の前記第2開口部に同時に挿入可能な複数の突起部を有する、請求項4または5に記載の端子台セット。
【請求項7】
前記治具が、前記導通部材と少なくとも同じ数の前記突起部を有する、請求項6に記載の端子台セット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、端子台および端子台セットに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、点灯して電気ヒーターが正常に動作していることを確認することができる表示灯が一体化して設置された端子台を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の端子台は、表示灯が設置されていない端子台の電気ヒーターの動作について全く考慮していない。
【0005】
本開示は、他の端子台に対する入出力電圧が正常であることを表示可能な端子台、および、第1端子台から第2端子台に出力された第1電圧または第2端子台から第1端子台に入力された第2電圧が正常であることを第1端子台に表示可能な端子台セットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様の端子台は、
他の端子台と電気的に接続可能な端子台であって、
接続された前記他の端子台に出力された第1電圧、または、接続された前記他の端子台から入力された第2電圧が正常であるか否かを判定可能に構成された判定部と、
前記第1電圧または前記第2電圧が正常であると判定される場合に、前記第1電圧または前記第2電圧が正常であることを表示可能に構成された表示部と
を備える。
【0007】
本開示の一態様の端子台セットは、
前記態様の端子台である第1端子台と、
前記他の端子台である第2端子台と、
前記第1端子台および前記第2端子台を電気的に接続する導通部材と
を備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、第1電圧または第2電圧が正常であることを表示可能な端子台を実現できる。また、本開示によれば、第1電圧または第2電圧が正常であることを第1端子台に表示可能な端子台セットを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本開示の一態様の端子台セットを示すブロック図。
【
図2】
図1の端子台セットの第2端子台を示す斜視図。
【
図3】
図1の端子台セットの第1端子台および第2端子台が接続した状態を示す側面。
【
図4】
図1の端子台セットの第1端子台および第2端子台が接続された状態を示す断面図。
【
図5】
図1の端子台セットの第1端子台を示す断面図。
【
図6】
図1の端子台セットの第2端子台を示す断面図。
【
図7】
図1の端子台セットの判定部の一例を示す回路図。
【
図8】
図1の端子台セットを用いた第2正常状態を表示する表示処理の一例を説明するためのフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の一例を添付図面に従って説明する。以下の説明は本質的に例示に過ぎず、本開示、本開示の適用物および本開示の用途を制限するものではない。添付図面は模式的な図面であり、図示の構成と実施品とは、各寸法の比率等が異なる場合がある。
【0011】
本開示の一態様の端子台セット1は、
図1に示すように、第1端子台10と、第2端子台20とを備える。本態様では、第1端子台10および第2端子台20は、プッシュイン接続式の端子台である。
図2に示すように、第2端子台20は、電源装置2の一部を構成している。
【0012】
第1端子台10および第2端子台20は、
図3および4に示すように、導通部材30を介して電気的に接続される。導通部材30は、例えば、銅板および電線を含む。本態様では、第1端子台10に接続されたケーブル50(導通部材の一例)を介して第1端子台10から第2端子台20に電源が供給される。
【0013】
第1端子台10は、第2端子台20を含む他の端子台と電気的に接続可能に構成されている。第1端子台10は、判定部11および表示部12を備える。本態様では、第1端子台10および第2端子台20は、接続部13、21を備え、接続部13、21を介して電気的に接続されている。第1端子台10の接続部13にケーブル50が接続されている。
【0014】
判定部11は、接続された第2端子台20に出力された第1電圧、または、接続された第2端子台20から入力された第2電圧が正常であるか否かを判定可能に構成されている。本態様では、判定部11は、一例として、
図7に示す回路で構成されている。
図7の回路では、外部電源60から交流電圧が第1端子台10に入力される。入力された交流電圧は、分圧されて比較器IC110に入力される。入力された交流電圧が閾値以上であれば、第1電圧が正常であると判定されて、端子Kを介して表示部12に電流が流れ、LED121が点灯する。第2電圧についても、
図7に示す回路と同じ回路構成で正常であるか否かを判定できる。この場合、電源装置2から出力される直流電圧が第1端子台10に入力される。入力された直流電圧は、分圧されて比較器IC110に入力される。入力された交流電圧が閾値以上であれば、第2電圧が正常であると判定されて、端子Kを介して表示部12に電流が流れ、LED121が点灯する。
【0015】
判定部11は、第1電圧または第2電圧が正常であると判定される場合、表示部12に「第1電圧が正常であること」または「第2電圧が正常であること」を表示させる。
【0016】
判定部11は、プロセッサ111および記憶装置112を含んでいてもよい。プロセッサ111および記憶装置112は、例えば、
図7に示す回路の一部を構成してもよい。プロセッサ111は、例えば、CPU、MPU、GPU、DSP、FPGA、ASIC、または、これらの組み合わせを含む。記憶装置112は、例えば、内部記録媒体または外部記録媒体で構成される非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含む。内部記録媒体は、不揮発メモリ等を含む。外部記録媒体は、ハードディスク(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)または光ディスク装置等を含む。判定部11は、通信回路または通信モジュールを介してサーバ等の外部装置との間でデータの送受信を行うように構成されていてもよい。
【0017】
表示部12は、第1電圧または第2電圧が正常であると判定される場合に、「第1電圧が正常であること」または「第2電圧が正常であること」を表示可能に構成されている。
【0018】
本態様では、表示部12は、発光素子121を含む。発光素子121は、例えば、
図4に示すように、LED(発光ダイオード)122および導光部材123を含む。LED122は、第1端子台10および第2端子台20が接続された状態において、第1端子台10の第2端子台20に対向する基板124に位置している。LED122の点灯により、「第1電圧または第2電圧が正常であること」が表示される。
【0019】
第1端子台10および第2端子台20は、ハウジング101、201を含み、各接続部13、21は、ハウジング101、201の内部に位置している。各接続部13、21は、収容された導通部材30と接触するように構成された端子部131、211を含む。
【0020】
図4に示す第1端子台10および第2端子台20が導通部材30で接続された状態において、第1端子台10のハウジング101は、第2端子台20に対向する面の反対側の面に位置する開口部102、103を有する。開口部102、103は、隣接している。第2端子台20のハウジング201は、第1端子台10に対向する面に位置する開口部202、203を有する。開口部202、203は、隣接している。第1端子台10の開口部102、103は、接続部13に接続され、第2端子台20の開口部202、203は、接続部21に接続されている。本態様では、ハウジング101は、複数の開口部102、103を有し、ハウジング201は、複数の開口部202、203を有している。ハウジング101には、同じ数の開口部102、103が設けられている。ハウジング201には、同じ数の開口部202、203が設けられている。
【0021】
図4および
図5に示すように、第1端子台10の接続部13は、一例として、板ばね112を有している。板ばね212は、開口部102を介して収容されたケーブル50を端子部131と共に挟持して保持可能であると共に、開口部103を介して接続部13に収容された治具(図示せず)によりケーブル50の保持を解除可能に構成されている。
【0022】
図4および
図6に示すように、第2端子台20の接続部21は、導通部材30の一部を収容可能であると共に、収容された導通部材30の一部を保持可能かつ収容された導通部材30の保持を治具40により解除可能に構成されている。導通部材30の一部は、ハウジング201の開口部202を介して接続部21に収容される。開口部202は、第1開口部の一例である。
【0023】
一例として、接続部21は、板ばね212を有している。板ばね212は、開口部202を介して収容された導通部材30を端子部211と共に挟持して保持可能であると共に、開口部203を介して接続部21に収容された治具40により導通部材30の保持を解除可能に構成されている。治具40は、第1端子台10のハウジング101にその一部が固定され、開口部103からハウジング101の外部に延びている。治具40のハウジング101の外部に位置する部分の一部が、ハウジング201の開口部203を介して接続部21の内部に収容される。第1端子台10および第2端子台20を相互に接近させることで、治具40が板ばね212に接触し、導通部材30の保持が解除される。開口部203は、第2開口部の一例である。
【0024】
図8を参照して、端子台セット1を用いて第2正常状態を表示する表示処理の一例を説明する。この表示処理は、例えば、プロセッサ111が記憶装置112に記憶されている所定のプログラムを実行することで実施される。
【0025】
図8に示すように、表示処理が開始されると、第2端子台20が接続されているか否かが判定される(ステップS1)。ステップS1は、第2端子台20が接続されていると判定されるまで繰り返される。判定部11は、例えば、下記に示す場合に第2端子台20が接続されていると判定する。
・第2端子台20から出力された所定の信号を受信した場合。
・ユーザにより第1端子部10に対して表示処理の開始操作が行われた場合。
【0026】
第2端子台20が接続されていると判定されると、判定部11は、第1電圧または第2電圧を取得する(ステップS2)。電圧が取得されると、判定部11は、取得された電圧が正常であるか否かを判定する(ステップS3)。取得された電圧が正常であるか否かは、例えば、取得された電圧が所定の閾値以上であるか否かにより判定される。電圧の所定の閾値は、例えば、第2端子台20のスペック等により設定される。
【0027】
取得された電圧が正常であると判定されると、判定部11は、表示部12に「取得された電圧が正常であること」を表示させる(ステップS4)。
【0028】
ステップS3で取得された電圧が正常であると判定されなかった場合、または、ステップS4で表示部12により「取得された電圧が正常であること」が表示されると、判定部11は、表示処理を終了させるか否かを判定する(ステップS5)。判定部11は、例えば、下記に示す場合に表示処理を終了させると判定する。
・第2端子台20から出力された所定の信号を所定期間以上受信しなかった場合。
・ユーザにより第1端子部10に対して表示処理の終了操作が行われた場合。
【0029】
表示処理を終了させると判定された場合、表示処理が終了する。表示処理を終了させると判定されなかった場合、ステップS2に戻り、第1電圧または第2電圧が取得される。ステップS4で表示部12により「取得された電圧が正常であること」が表示されている場合、「取得された電圧が正常であること」が表示部12により表示されたまま、ステップS2に戻る。「取得された電圧が正常であること」が表示部12により表示された状態で、ステップS3で取得された電圧が正常であると判定されなかった場合、判定部11は、表示部12に「取得された電圧が正常であること」の表示を終了させる。
【0030】
第1端子台10は、次の効果を発揮できる。
【0031】
他の端子台と電気的に接続可能な第1端子台が、判定部11と、表示部12とを備える。判定部11は、第1電圧または第2電圧が正常であるか否かを判定可能に構成されている。表示部12は、第1電圧または第2電圧が正常であると判定される場合に、第1電圧または第2電圧が正常であることを表示可能に構成されている。このような構成により、他の端子台に対する入出力電圧が正常であることを表示可能な端子台を実現できる。
【0032】
表示部12が、発光素子121を含む。判定部11は、第1電圧または第2電圧が正常であると判定される場合に、発光素子121を発光させるように構成されている。このような構成により、他の端子台に対する入出力電圧が正常であることを表示可能な端子台をより確実に実現できる。
【0033】
端子台セット1は、次の効果を発揮できる。
【0034】
端子台セット1が、第1端子台10と、第2端子台20と、第1端子台10および第2端子台20を電気的に接続する導通部材30とを備える。このような構成により、第1電圧または第2電圧が正常であることを第1端子台10に表示可能な端子台セット1を実現できる。
【0035】
第2端子台20が、ハウジング201を含む。ハウジング201は、導通部材30の一部を収容可能であると共に、収容された導通部材30の一部を保持可能かつ導通部材30の保持を治具40により解除可能に構成されている。ハウジング201が、導通部材30を挿入可能に構成された第1開口部202と、第1開口部202に隣接して設けられ、治具40を挿入可能に構成された第2開口部203とを有する。このような構成により、第1電圧または第2電圧が正常であることを第1端子台10に表示可能な端子台セット1をより確実に実現できる。
【0036】
治具40が第1端子台10に固定されている。このような構成により、第1電圧または第2電圧が正常であることを第1端子台10に表示可能な端子台セット1をより確実に実現できる。
【0037】
端子台セット1、第1端子台10および第2端子台20は、次のように構成することができる。
【0038】
本開示は、プッシュイン接続式の端子台に限らず、ねじ接続式の端子台などの他の構造の端子台に適用できる。
【0039】
導通部材30の長さは、任意に変更できる。治具40は、導通部材30の長さに応じて、第1端子台10に固定した状態で使用されてもよいし、第1端子台10から取り外した状態で使用されてもよい。
【0040】
表示部12は、発光素子121を含む場合に限らず、第1正常状態または第2正常状態であることを表示可能な任意の構成を採用できる。例えば、表示部121は、発光素子121に加えて、音声を出力可能な構成を含んでいてもよい。
【0041】
第2端子台20の接続部21は、導通部材30の一部を収容可能であると共に、収容された導通部材30の一部を保持可能かつ導通部材30の保持を治具40により解除可能な任意の構成を採用できる。治具40の構成は、第2端子台20の接続部21の構成に応じて変更され得る。
【0042】
例えば、治具40は、
図9に示すように、第2端子台20の複数の第2開口部203に、同時に挿入可能な複数の突起部41を有するように構成できる。治具40は、第2端子台20の第2開口部203を介して接続部21に収容された導通部材30と少なくとも同じ数の突起部41を有するように構成されている。
図2の第2端子台20の5つの第2開口部203の全てに導通部材30が挿入されている場合、治具40は、少なくとも5つの突起部41を有するように構成される。このように構成することで、第1電圧または第2電圧が正常であることを第1端子台10に表示可能な端子台セット1をより確実に実現できる。
【0043】
以上、図面を参照して本開示における種々の実施形態を詳細に説明したが、最後に、本開示の種々の態様について説明する。以下の説明では、一例として、参照符号を添えて記載する。
【0044】
本開示の第1態様の端子台は、
他の端子台と電気的に接続可能な端子台であって、
接続された前記他の端子台に出力された第1電圧、または、接続された前記他の端子台から入力された第2電圧が正常であるか否かを判定可能に構成された判定部11と、
前記第1電圧または前記第2電圧が正常であると判定される場合に、前記第1電圧または前記第2電圧が正常であることを表示可能に構成された表示部12と
を備える。
【0045】
本開示の第2態様の端子台は、第1態様の端子台において、
前記表示部12が、発光素子121を含み、
前記判定部11が、前記第1電圧または前記第2電圧が正常であると判定される場合に、前記発光素子121を発光させるように構成されている。
【0046】
本開示の第3態様の端子台セット1は、
第1態様または第2態様に記載の端子台である第1端子台10と、
前記他の端子台である第2端子台20と、
前記第1端子台10および前記第2端子台20を電気的に接続する導通部材30と
を備える。
【0047】
本開示の第4態様の端子台セット1は、第3態様の端子台セット1において、
前記第2端子台20が、
前記導通部材30の一部を収容可能であると共に、収容された前記導通部材30の一部を保持可能かつ前記導通部材30の保持を治具40により解除可能に構成された接続部21を内部に有するハウジング201を含み、
前記ハウジング201が、
前記導通部材30を挿入可能に構成された第1開口部202と、
前記第1開口部202に隣接して設けられ、前記治具40を挿入可能に構成された第2開口部203と
を有する。
【0048】
本開示の第5態様の端子台セット1は、第4態様の端子台セット1において、
前記治具40が前記第1端子台10に固定されている。
【0049】
本開示の第6態様の端子台セット1は、第4態様または第5態様の端子台セット1において、
前記ハウジング201が、
複数の前記第1開口部202と、
複数の前記第1開口部202の各々に対応する複数の前記第2開口部203と
を有し、
前記治具40が、
複数の前記第2開口部203に同時に挿入可能な複数の突起部41を有する。
【0050】
本開示の第7態様の端子台セット1は、第6態様の端子台セット1において、
前記治具40が、前記導通部材30と少なくとも同じ数の前記突起部41を有する。
【0051】
前記様々な実施形態または変形例のうちの任意の実施形態または変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。また、実施形態同士の組み合わせまたは実施例同士の組み合わせまたは実施形態と実施例との組み合わせが可能であると共に、異なる実施形態または実施例の中の特徴同士の組み合わせも可能である。
【0052】
本開示をある程度の詳細さをもって各実施の形態において説明したが、これらの実施の形態の開示内容は構成の細部において変化してしかるべきであり、各実施の形態における要素の組合せや順序の変化は請求された本開示の範囲および思想を逸脱することなく実現し得るものである。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本開示は、例えば、制御盤または電源装置に取り付けられる端子台に適用できる。
【符号の説明】
【0054】
1 端子台セット
10 第1端子台
11 判定部
111 プロセッサ
112 記憶装置
12 表示部
121 発光素子
122 LED
123 導光部材
124 基板
13 接続部
131 端子部
20 第2端子台
21 接続部
211 端子部
30 導通部材
40 治具
101、201 ハウジング
102、103、202、203 開口部