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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】
(43)【公開日】
(54)【発明の名称】情報表示システム
(51)【国際特許分類】
   
   
   
   
【FI】
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】
(21)【出願番号】
(22)【出願日】
(71)【出願人】
【識別番号】000003137
【氏名又は名称】マツダ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004303
【氏名又は名称】弁理士法人三協国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】脇林 大輔
(72)【発明者】
【氏名】前川 光明
(72)【発明者】
【氏名】宇賀 明子
(72)【発明者】
【氏名】兼重 一菜
(72)【発明者】
【氏名】北川 絵梨奈
【テーマコード(参考)】
【Fターム(参考)】
2F129AA03
2F129BB03
2F129EE02
2F129EE05
2F129EE16
2F129EE52
2F129EE62
2F129FF11
2F129GG28
2F129HH12
2F129HH14
3D344AA21
3D344AA27
3D344AA30
3D344AB01
3D344AD01
3D344AD13
(57)【要約】
【課題】推奨車線の位置把握の向上に寄与する技術を提供する。
【解決手段】情報表示システムは、第1表示部8と、走行車線情報を取得する情報取得部23と、推奨車線を特定する車線特定部22と、走行車線を示す区画線画像G51と共に推奨車線画像G53を表示させるべく第1表示部8を制御する表示制御部21と、を含む。表示制御部21は、走行車線数nがドライバ視認可能数N以下の場合には、全走行車線を示す画像を表示させる第1表示処理を実行し、走行車線数nがドライバ視認可能数Nを超える場合には、一部の走行車線群Grのみを表示させて他の走行車線の表示を省略するとともに省略記号画像G54を表示させる第2表示処理を実行し、さらに、第1表示処理及び第2表示処理では、道路の両端を示す道路端画像G52を表示させる。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項】
ドライバの運転を支援する情報表示システムであって、
車室内のドライバが視認可能な位置に備えられる表示部と、
自車両が走行する道路であって複数の走行車線を含む道路の走行車線情報を取得する情報取得部と、
前記複数の走行車線のうち推奨車線を特定する車線特定部と、
前記走行車線を示す画像と共に前記推奨車線を識別可能な画像を表示させるべく前記表示部を制御する表示制御部と、を含み、
前記表示制御部は、
所定の表示省略条件に該当しない場合には、全走行車線を示す画像を表示させる第1表示処理を実行し、
所定の表示省略条件に該当する場合には、前記複数の走行車線のうち、前記推奨車線を少なくとも含む一部の走行車線群の画像のみを表示させて該走行車線群以外の前記走行車線の画像表示を省略するとともに、前記走行車線群に隣接する位置であって前記走行車線の画像表示が省略される側に所定の省略記号画像を表示させる第2表示処理を実行し、さらに、
前記第1表示処理および前記第2表示処理では、前記道路の両端を示す道路端画像を表示させる、情報表示システム。
【請求項】
請求項1に記載の情報表示システムにおいて、
前記車線特定部は、目的地までの走行経路を含むナビゲーション情報に基づき前記推奨車線を特定する、情報表示システム。
【請求項】
請求項1又は2に記載の情報表示システムにおいて、
前記表示制御部は、前記第2表示処理では、前記複数の走行車線のうち、前記自車両において運転席が所在する側の端に位置する前記走行車線から優先的に画像表示を省略する、情報表示システム。
【請求項】
請求項1又は2に記載の情報表示システムにおいて、
前記表示制御部は、前記第1表示処理及び前記第2表示処理では、前記自車両が走行中の前記走行車線を識別可能な画像を表示させる、情報表示システム。
【請求項】
請求項4に記載の情報表示システムにおいて、
前記表示制御部は、前記自車両が走行中の前記走行車線を、他の走行車線と異なる態様で表示させる、情報表示システム。
【請求項】
請求項4に記載の情報表示システムにおいて、
前記表示制御部は、前記自車両が走行中の前記走行車線を前記表示領域の中央に表示させる、情報表示システム。
【請求項】
請求項1又は2に記載の情報表示システムにおいて、
前記走行車線は、区画線画像と前記道路端画像とで規定され、前記区画線画像は破線画像であり、前記道路端画像は実線画像である、情報表示システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【】
本発明は、車載表示器に進行方向を示す矢印などの情報を表示することによりドライバの運転を支援する情報表示システムに関する。
【背景技術】
【】
ナビゲーション機能を備えた車両では、ドライバの視認が可能な位置に配置された車載表示器(表示部)にナビゲーション情報を表示させて運転支援を行う情報表示システムが搭載されることがある。ナビゲーション装置のディスプレイ、速度表示等を行うデジタルメータ、HUD(ヘッドアップディスプレイ)などは車載表示器の一例である。
【】
この種の情報表示システムでは、ナビゲーション情報を車載表示器の限られた表示領域内に表示させる必要があるため表示方法に工夫が求められる。例えば特許文献1には、複数の走行車線がある場合に、目的地までの走行経路に基づき、推奨される走行車線(推奨車線)を特定して表示させる情報表示システムが開示されている。この情報表示システムでは、走行車線の数が多く、表示領域に全ての走行車線を表示できない場合には、推奨車線と該推奨車線に近い所定数の走行車線を表示させ、それ以外の走行車線を省略した上で、省略された走行車線があることを示す省略記号を表示させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【】
【特許文献】特開平11-320823号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【】
特許文献1に開示される従来の情報表示システムでは、表示部に省略記号が表示されることにより、省略された走行車線があることを認識できる。しかし、推奨車線が道路全体のどの辺りに存在するのかが分かり難くい場合があり、この点に改善の余地がある。
【】
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、ドライバの運転を支援する情報表示システムに関し、推奨車線の位置把握の向上に寄与する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【】
[態様1]
上記課題を解決するため、本発明の一局面に係る情報表示システムは、ドライバの運転を支援する情報表示システムであって、車室内のドライバが視認可能な位置に備えられる表示部と、自車両が走行する道路であって複数の走行車線を含む道路の走行車線情報を取得する情報取得部と、前記複数の走行車線のうち推奨車線を特定する車線特定部と、前記走行車線を示す画像と共に前記推奨車線を識別可能な画像を表示させるべく前記表示部を制御する表示制御部と、を含み、前記表示制御部は、所定の表示省略条件に該当しない場合には、全走行車線を示す画像を表示させる第1表示処理を実行し、所定の表示省略条件に該当する場合には、前記複数の走行車線のうち、前記推奨車線を少なくとも含む一部の走行車線群の画像のみを表示させて該走行車線群以外の前記走行車線の画像表示を省略するとともに、前記走行車線群に隣接する位置であって前記走行車線の画像表示が省略される側に所定の省略記号画像を表示させる第2表示処理を実行し、さらに、前記第1表示処理および前記第2表示処理では、前記道路の両端を示す道路端画像を表示させる。なお、上記の「複数の走行車線」とは、道路のうち進行方向が同一の複数の走行車線のみを意味し、「道路の両端」とは、進行方向が同一の前記複数の走行車線の両端を意味する。
【】
この情報表示システムでは、所定の表示省略条件に該当しない場合には、道路の全走行車線を示す画像が表示される(第1表示処理)。一方、所定の表示省略条件に該当する場合には、複数の走行車線のうち、推奨車線を少なくとも含む一部の走行車線群の画像のみが表示されそれ以外の走行車線の画像表示が省略され、走行車線群に隣接する位置に省略記号画像が表示される(第2表示処理)。そして、全走行車線を示す画像が表示される場合及び走行車線の画像表示が省略される場合の何れの場合も、道路の両端を示す道路端画像が常に表示される。このため、ドライバは、道路全体における推奨車線の大凡の位置を道路端画像に基づき把握することが可能となり、推奨車線の位置把握がし易くなる。
【】
[態様2]
態様1の情報表示システムにおいて、前記車線特定部は、目的地までの走行経路を含むナビゲーション情報に基づき前記推奨車線を特定するように構成されていてもよい。
【】
この構成によれば、ナビゲーション情報の走行経路に基づき推奨車線が特定されるので、複数の走行車線を含む道路が前記走行経路に含まれている場合には、該道路を走行する際の推奨車線の位置把握がし易くなる。
【】
[態様3]
態様1又は2の情報表示システムにおいて、前記表示制御部は、前記第2表示処理では、前記複数の走行車線のうち、前記自車両において運転席が所在する側の端に位置する前記走行車線から優先的に画像表示を省略するように構成されてもよい。
【】
この構成によれば、推奨車線の位置把握がよりし易くなる。すなわち、例えば左ハンドル仕様の場合、通常は道路の右寄りの走行車線を走行するため道路端部が右側に位置する。このため、右端ではなく左端の走行車線の画像表示が省略されることで、自車両に近い道路端部を基準にして推奨車線の位置を認識でき、その結果、推奨車線の位置把握がし易くなる。
【】
[態様4]
態様1乃至3の何れかの情報表示システムにおいて、前記表示制御部は、前記第1表示処理及び前記第2表示処理では、前記自車両が走行中の前記走行車線を識別可能な画像を表示させるように構成されてもよい。
【】
この構成によれば、自車両が走行中の走行車線を識別可能な画像が表示されるので、自車両の走行車線と推奨車線との位置関係を速やかに把握できる。このため、推奨車線への車線変更などの行動に速やかに移行可能となる。
【】
[態様5]
態様4の情報表示システムにおいて、前記表示制御部は、前記自車両が走行中の前記走行車線を、他の走行車線と異なる態様で表示させるように構成されていてもよい。
【】
この構成によれば、自車両が走行中の走行車線をより速やかに識別可能となる。このため、自車両の走行車線と推奨車線との位置関係をより把握し易くなる。
【】
[態様6]
態様4又は5の情報表示システムにおいて、前記表示制御部は、前記自車両が走行中の前記走行車線を前記表示領域の中央に表示させるように構成されていてもよい。
【】
この構成によれば、自車両が走行中の走行車線が表示領域の中央に表示されるので、自車両の走行車線と推奨車線との位置関係を直感的に把握し易くなる。このため、自車両の走行車線と推奨車線との位置関係をより一層把握し易くなる。
【】
[態様7]
態様1乃至6の何れかの情報表示システムにおいて、前記走行車線は、区画線画像と前記道路端画像とで規定され、前記区画線画像は破線画像であり、前記道路端画像は実線画像であってもよい。
【】
この構成よれば道路端を識別し易くなる。
【発明の効果】
【】
以上説明した、本発明によれば、ドライバの運転を支援する情報表示システムに関し、推奨車線の位置把握の向上に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【】
【図】本発明に係る情報表示システムが搭載された車両の車室を示す図である。
【図】情報表示システムの構成を示すブロック図である。
【図】第1表示部における表示画像の一例を示す図である。
【図】情報表示制御の一例を示すフローチャートである。
【図】第1表示処理に基づく車線画像の一例を示す図である。
【図】第2表示処理に基づく車線画像の一例を示す図である。
【図】第1表示処理に基づく車線画像の変形例を示す図である。
【図】第2表示処理に基づく車線画像の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
【】
[情報表示システムの構成]
図1は、本発明に係る情報表示システムが搭載された車両1の車室2の前部を示す図である。車室2の前部には、車幅方向に延びるインストルメントパネル5が設けられる。インストルメントパネル5の前方にウインドシールドガラス4が設けられる。ウインドシールドガラス4は、車両上下方向及び車幅方向に延在して車室2と外部とを区画している。
【】
インストルメントパネル5の車幅方向中央部から車室2の後部に向かってコンソール部6が延設されている。インストルメントパネル5の中央部よりも車幅方向左側には、図外のコラムシャフトが挿通されており、このコラムシャフトにステアリングホイール7が取り付けられている。すなわち、車両1は、左側にステアリングホイール7が備えられた左ハンドル仕様であり、運転席が車両1の左側に設定されている。
【】
インストルメントパネル5の中央部よりも車幅方向左側には第1表示部8が設けられている。第1表示部8は、例えば液晶ディスプレイからなるメータディスプレイであり、ドライバが車両前方へ視線を向けた状態で視認可能な位置に設けられている。メータディスプレイは、車両1に搭載された各種メータ機器と接続された図外のメータディスプレイ装置の一部を構成する。
【】
図3は、第1表示部8における表示画像の一例を示す図である。第1表示部8は、車幅方向に矩形状の表示領域を有する。第1表示部8には、例えば、走行速度画像G1、タコメータ画像G2、燃料計画像G3、クルーズコントロール画像G4および車線画像G5が表示される。
【】
走行速度画像G1は、現在の車両1の走行速度を数字で示す画像であり、タコメータ画像G2は、エンジン回転数の表示計であるタコメータを示す画像である。また、燃料計画像G3は、残存燃料を示す燃料計を示す画像であり、クルーズコントロール画像G4は、ACC(Adaptive Cruise Control System)などのクルーズコントロール機能の作動中にその状態を示す画像である。ACCとは、車両1が先行車両との車間距離を一定に保ちつつ定速走行を行う機能である。また、車線画像G5は、後記ナビゲーション装置27(図2に示す)による経路案内中に、推奨される走行車線(推奨車線)を示す画像である。すなわち、車線画像G5は、道路が複数の走行車線を含む場合に、走行車線を示す画像と共に推奨車線を識別可能な画像を表示させる画像である。
【】
図3の例では、第1表示部8の左端にタコメータ画像G2が、右端に燃料計画像G3が表示され、中央にクルーズコントロール画像G4が表示される。また、タコメータ画像G2とクルーズコントロール画像G4との間に走行速度画像G1が表示され、クルーズコントロール画像G4の上側に車線画像G5が表示される。
【】
図1に戻って、インストルメントパネル5の中央上側には、第2表示部10が設けられている。第2表示部10は、例えば液晶ディスプレイからなり、主に、目的地までの経路情報を表示するためのディスプレイとして、ナビゲーション装置27の一部を構成する。第2表示部10は、ドライバが車両斜め前方へ視線を向けた状態で視認可能な位置に設けられている。
【】
さらに、運転席前方のインストルメントパネル5の上面部には,第3表示部12が設けられている。第3表示部12は、第1表示部8や第2表示部10とは別に、走行速度や経路情報の一部など、運転支援のために予め設定された主要情報を投影するためのディススプレイとして、図外のHUD(Head-up Display)装置(図2に示す)の一部を構成する。第3表示部12は、例えばハーフミラーからなり、前記主要情報の画像がプロジェクタにより投影される。
【】
第3表示部12は、ドライバが車両前方へ視線を向けた状態で視認可能な位置であってドライバの視点から可能な限り遠い位置に配置される。すなわち、第3表示部12は、車両前後方向において、第1表示部8の表示面とウインドシールドガラス4との間の位置に配置される。第3表示部12は、ドライバが図外のスイッチを操作することにより、表示画像を視認可能な作動位置(図1に示す位置)とインストルメントパネル5の所定の格納位置との間で変位する構成であってもよい。
【】
なお、HUD装置は、ウインドシールドガラス4に主要情報の画像を投影する構成であってもよく、この場合には、ウインドシールドガラス4の画像の表示領域が第3表示部12となる。
【】
前記コンソール部6の上面には、車両の変速機の変速操作を行うためのシフトレバー14、及びナビゲーション装置27等の車載機器の操作を行うためのダイヤルスイッチ16が設けられている。図示を省略しているが、ステアリングホイール7には、ナビゲーション装置27やクルーズコントロール機能等の操作を行うためのステアリングスイッチ等が設けられている。
【】
図2は、情報表示システムのシステム構成を示すブロック図である。車両1に搭載される情報表示システムは、既述の第1表示部8、第2表示部10及び第3表示部12に加え、該表示部8、10、12の表示を制御する制御部20と、GPS装置25と、ナビゲーション装置27とを備えている。制御部20、GPS装置25及びナビゲーション装置27は、CAN(Controller Area Network)などの車載ネットワーク30を介して相互に接続されている。
【】
制御部20は、プロセッサとしてのCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を有する一乃至複数のICやその他のメモリ等を含んで構成される。プロセッサは、一つのCPU以外に、複数のCPUや、ASIC等のハードウェア回路により処理を行う構成でもよく、また、CPUとハードウェア回路とが協働して処理を行う構成であってもよい。
【】
GPS装置25は、人工衛星等から受信したGPS信号に基づいて車両1の現在位置を算出する。ナビゲーション装置27は、地図データを記録する記憶部を有し、GPS装置25からの位置情報に基づいて、現在位置近傍の地図情報(地図データ)を記憶部から読み出し、設定された目的地までの案内経路を決定し、経路情報を制御部20に出力する。
【】
制御部20は、第1表示部8、第2表示部10及び第3表示部12の表示を制御するもので、CPUがROM又はその他のメモリに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、表示制御部21、車線特定部22及び情報取得部23として機能する。すなわち、制御部20は、その機能構成として、表示制御部21、車線特定部22及び情報取得部23を含む。
【】
情報取得部23は、車載ネットワーク30を介しGPS装置25及びナビゲーション装置27から情報を取得する。この情報には、地図情報、車両1の位置情報及び経路情報が含まれる。なお、情報取得部23が取得する地図情報には、走行車線情報が含まれる。走行車線情報とは、道路における走行車線の数、距離(長さ)、走行規制など、道路における走行車線に関する各種情報である。
【】
車線特定部22は、情報取得部23が取得した経路情報と走行車線情報とに基づき推奨車線を特定する。推奨車線とは、道路が複数の走行車線を含む場合に、経路情報に鑑み走行することが推奨される走行車線である。
【】
表示制御部21は、第1表示部8、第2表示部10及び第3表示部12の各表示画面に各種情報を表示すべく各表示部8、10、12を制御する。具体的には、表示制御部21は、例えば既述の各画像G1~G5を表示すべく第1表示部8を制御する。また、表示制御部21は、前記主要情報として、例えば走行速度画像G1及び車線画像G5を表示すべく第3表示部12を制御する。また、表示制御部21は、例えば地図画像、経路画像及び車線画像G5を表示すべく第2表示部10を制御する。
【】
車線画像G5は、当例では、第1表示部8、第2表示部10及び第3表示部12に表示させる共通の画像情報である。車線画像G5は、既述の通り、道路が複数の走行車線を含む場合に、走行車線を示す画像と共に推奨車線を識別可能な画像を示す画像である。すなわち、表示制御部21は、走行車線情報と車線特定部22が特定した推奨車線の情報とに基づき、車線画像G5を表示すべく第1表示部8、第2表示部10及び第3表示部12を制御する。
【】
なお、上述したシステム構成において、GPS装置25及びナビゲーション装置27は、車両1に搭載されたものに限られず、制御部20との間で有線又は無線により通信を行うことによりこれらと同等の機能を有する端末、例えばスマートフォン、タブレットPCにより実現されていてもよいし、また、一部の機能が制御部20に含まれていてもよい。
【】
[制御部20による情報表示制御]
図4は、制御部20による情報表示制御の一例を示すフローチャートである。この情報表示制御は、第1表示部8、第2表示部10及び第3表示部12に車線画像G5を表示させる制御である。情報表示制御は、車両1のイグニッションのオン後、ナビゲーション装置27において目的地までの案内経路が決定されると実行される。この制御が開始されると、情報取得部23がナビゲーション情報、すなわち、地図情報、車両1の位置情報及び経路情報を取得する(ステップS1)。
【】
次いで、車線特定部22がナビゲーション情報に基づき推奨車線を特定する(ステップ3)。車線特定部22は、情報取得部23が取得した経路情報と走行車線情報とに基づき推奨車線を特定する。例えば、複数の走行車線を含む道路の交差点で右折するような経路が含まれる場合には、交差点手間の所定区間では右折車線を走行する必要がある。この場合、車線特定部22は、前記所定区間に近づく連れて、複数の走行車線のうち右寄りの走行車線を推奨車線として特定し、前記所定区間では右折車線を推奨車線として特定する。
【】
次に、表示制御部21は、走行車線数nが所定の表示省略条件に該当するか否かを判断する(ステップS5)。すなわち、表示制御部21は、走行車線数nが、各表示部8、10、12の表示領域においてドライバが視認可能な数として予め設定された最大数(ドライバ視認可能数N)を超えるか否かを判断する。当例では、例えばドライバ視認可能数Nは「10」である。ここで、Noと判定した場合には、表示制御部21は、道路の全走行車線を示す車線画像G5を表示させる第1表示処理を実行する(ステップS7)。
【】
図5は、第1表示処理に基づく車線画像G5の一例を示す図である。車線画像G5は、区画線画像G51と、道路端画像G52と、推奨車線画像G53とを含む。
【】
区画線画像G51及び道路端画像G52は、走行車線を規定する画像であり、各表示部8、10、12の表示領域の上下方向を車線延在方向とする線分画像からなる。より具体的に、区画線画像G51は、上下方向に延びる例えば破線画像であり、道路端画像G52は、上下方向に延びる実線画像である。図示の例では、互いに平行に左右方向に並ぶ7本の区画線画像G51と、これら区画線画像G51の両外側に該区画線画像G51と平行に並ぶ2本の道路端画像G52とにより、8つの走行車線が示されている。左右両端の走行車線は、道路端画像G52とこれに隣接する区画線画像G51とで示され、それ以外の走行車線は、互いに隣接する区画線画像G51により示される。
【】
なお、道路端画像G52は、進行方向が同一の複数の走行車線のみを含む道路の両端を規定する。つまり、2本の道路端画像G52のうち左側の道路端画像G52は、当例では、センターライン又は中央分離帯を示す画像でもある。
【】
推奨車線画像G53は、進行方向を示す矢印画像からなり、各表示部8、10、12の表示領域の上方を進行方向として、各走行車線の中央に表示される。推奨車線画像G53は、区画線画像G51及び道路端画像G52とは異なる色で表示される。例えば、区画線画像G51及び道路端画像G52は白色などの無彩色で表示され、推奨車線画像G53は青色などの有彩色で表示される。
【】
このような車線画像G5が各表示部8、10、12に表示されることにより、ドライバは、複数の走行車線における推奨車線の位置を認識することが可能となる。
【】
一方、ステップS5の処理でYesと判定した場合、すなわち、走行車線数nがドライバ視認可能数Nを超えると判定した場合には、表示制御部21は、道路の走行車線のうち一部を省略した車線画像G5を表示させる第2表示処理を実行する(ステップS9)。
【】
図6は、第2表示処理に基づく車線画像G5の一例を示す図である。第2表示処理に基づく車線画像G5は、区画線画像G51と道路端画像G52とで走行車線が表示されるとともに、推奨車線画像G53を含む点で第1表示処理の車線画像G5と同様である。しかし、一部の走行車線が省略され、省略された走行車線があることを示す省略記号画像G54が表示される点で、第1表示処理に基づく車線画像G5と相違する。
【】
詳しくは、第2表示処理に基づく車線画像G5では、複数の走行車線のうち、推奨車線と該推奨車線に隣接する走行車線を少なくとも含む走行車線群、具体的には、ドライバ視認可能数Nより1つ少ない9本の走行車線群Grのみが区画線画像G51と道路端画像G52とで表示され、該走行車線群Gr以外の走行車線の表示が省略される。この際、複数の走行車線のうち、車両1において運転席が所在する側の端に位置する走行車線、当例では左側に位置する走行車線から優先的に省略される。
【】
そして、走行車線群Grに隣接する位置であって走行車線の表示が省略される側に省略記号画像G54が表示される。すなわち、走行車線群Grの最端の走行車線を規定する区画線画像G51と道路端画像G52との間に省略記号画像G54が表示される。省略記号画像G54は、例えば、左右方向(車線の並び方向)に直線的に並ぶ複数(図6では4つの)点画像からなる。
【】
当例では、ドライバ視認可能数Nは「10」であり、11本以上の走行車線がある場合には、図6に示すように、運転席が所在する左側の端に位置する走行車線から省略され、走行車線群Grの左端の走行車線を規定する区画線画像G51と道路端画像G52との間、すなわち走行車線数nが10の場合に最左端の走行車線となるスペースに省略記号画像G54が表示される。
【】
表示制御部21は、ステップS7の第1表示処理又はステップS9の第2表示処理を実行すると、ステップS1に処理を移行する。
【】
[効果]
以上の通り実施形態の情報表示システムでは、道路が複数の走行車線を含む場合に、走行車線を示す画像と共に推奨車線を識別可能な画像を示す画像、すなわち車線画像G5が各表示部8、10、12に表示される。この際、道路の走行車線数nがドライバ視認可能数N以下の場合には、全走行車線を示す車線画像G5が表示される一方、走行車線数nがドライバ視認可能数Nを超える場合には、複数の走行車線のうち一部の走行車線の表示が省略されて省略記号画像G54が表示される。このため、予め設定されたドライバ視認可能数Nの車線画像G5を各表示部8、10、12の表示領域に合理的に表示させることができる。
【】
特に、実施形態の情報表示システムでは、全走行車線を示す車線画像G5、すなわち第1表示処理に基づく車線画像G5、および一部の走行車線が省略された車線画像G5、すなわち第2表示処理に基づく車線画像G5の何れの場合にも、道路の両端を示す道路端画像G52が表示される。このため、ドライバは、道路端画像G52に基づき道路全体における推奨車線の大凡の位置を把握することが可能となり、推奨車線の位置把握がし易くなる。
【】
また、実施形態の情報表示システムでは、一部の走行車線が省略された車線画像G5を表示する場合には、車両1において運転席が所在する側(当例では左側)の端から優先的に走行車線が省略される。この点でも推奨車線の位置把握がし易くなる。すなわち、左ハンドル仕様の場合、通常は道路の右寄りの走行車線を走行するため道路端部が右側に位置する。このため、右端ではなく左端の走行車線の表示を省略することで、車両1に近い道路端部を基準にして推奨車線の位置を認識でき、その結果、推奨車線の位置把握がし易くなる。
【】
また、実施形態の情報表示システムでは、走行車線を規定する区画線画像G51は、道路に沿って伸びる破線画像からなり、道路端画像G52は、道路に沿って伸びる実線画像からなる。しかも、区画線画像G51は白色などの無彩色で表示され、道路端画像G52は、青色などの有彩色で表示される。このため、車線画像G5において区画線画像G51と道路端画像G52とをより認識し易くなる。
【】
[車線画像G5の変形例]
図7は第1表示処理に基づく車線画像G5の変形例を示す図であり、図8は、第2表示処理に基づく車線画像G5の変形例を示す図である。
【】
表示制御部21は、前記ステップS7、S9の処理において、図7、図8に示す車線画像G5を表示させるように各表示部8、10、12を制御してもよい。変形例に係る車線画像G5は、以下の点が図5、図6の車線画像G5と相違する。すなわち、変形例に係る車線画像G5には、車両1(自車両)が現在走行中の走行車線を識別可能な画像が含まれる。具体的には、車両1が現在走行中の走行車線に自車両画像G55が表示される。自車両画像G55は、例えば、二等辺三角形の画像であり、その頂点が進行方向を向く態様で表示される。自車両画像G55は、例えば赤色等、推奨車線画像G53とは異なる有彩色で表示される。
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また、車線画像G5は、車両1が走行中の走行車線が、各表示部8、10、12の表示領域の中央(左右方向の中央)に位置するように表示される。すなわち、自車両画像G55が、各表示部8、10、12の表示領域の中央に位置するように車線画像G5が表示される。
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以上のような変形例に係る車線画像G5によれば、車両1(自車両)が走行中の走行車線を識別可能な画像、すなわち自車両画像G55が表示されるので、自車両が走行中の走行車線を速やかに識別可能となる。このため、自車両の走行車線と推奨車線との位置関係を把握し易くなる。
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また、自車両画像G55が、各表示部8、10、12の表示領域の中央に位置するように車線画像G5が表示されるので、自車両の走行車線と推奨車線との位置関係を直感的に把握し易くなる。このため、自車両の走行車線と推奨車線との位置関係をより一層把握し易くなる。
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なお、図7及び図8の車線画像G5では、車両1(自車両)が現在走行中の走行車線を識別可能な画像として二等辺三角形の画像からなる自車両画像G55が表示されるが、自車両画像G55は、二等辺三角形の画像以外の画像、例えば車両を模した画像などであってもよい。また、自車両画像G55を表示させる代わりに、車両1が走行中の走行車線を、他の走行車線と異なる態様で表示させてもよい。例えば、車両1が走行中の走行車線を規定する区画線画像G51を、他の走行車線を規定する区画線画像G51と異なる色で表示させてもよい。この場合も、自車両画像G55を表示させる場合と同様に、自車両が走行中の走行車線をより速やかに識別可能となる。
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[その他の変形例等]
以上説明した情報表示システムは、本発明に係る情報表示システムの好ましい実施形態の例示であってその具体的な構成や、車線画像G5の具体的な内容は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
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例えば、実施形態の情報表示システムでは、車線特定部22は、情報取得部23が取得した経路情報と走行車線情報とに基づき推奨車線を特定する。しかし、走行車線情報が優先車線情報を含む場合、若しくは情報取得部23が走行車線情報とは別に優先車線情報を取得可能な場合には、車線特定部22は、優先車線情報に基づき推奨車線を特定し得るように構成されていてもよい。優先車線には、バス専用車線やカープール車線などの車線が含まれる。なお、カープール車線とは、特定の車両または特定の人数が乗っている車両のみが通行できる車線である。
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また、実施形態の情報表示システムでは、情報表示制御における第2表示処理(ステップS9)において、表示制御部21は、複数の走行車線のうち、車両1において運転席が所在する側の端に位置する走行車線、具体的には左側の端に位置する走行車線から優先的に省略する。しかし、運転席が所在する側とは反対の端に位置する走行車線から優先的に省略する、若しくは運転席の所在に拘わらず両端の走行車線から均等に省略するようにしてもよい。
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また、実施形態の情報表示システムでは、制御部20による情報表示制御に基づき第1表示部8、第2表示部10及び第3表示部12に共通の車線画像G5を表示させている。しかし、既述の情報表示制御に基づく車線画像G5は、第1表示部8や第2表示部10など、比較的表示領域が狭い一部の表示部にのみ表示させるようにしてもよい。
【符号の説明】
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1 車両
2 車室
5 インストルメントパネル
7 ステアリングホイール
8 第1表示部
10 第2表示部
12 第3表示部
20 制御部
21 表示制御部
22 車線特定部
23 情報取得部
25 GPS装置
27 ナビゲーション装置
30 車載ネットワーク
G1 走行速度画像
G2 タコメータ画像
G3 燃料計画像
G4 走行状態画像
G5 走行車線画像
G51 区画線画像
G52 道路端画像
G53 推奨車線画像
G54 省略記号画像
G55 自車両画像
【図】
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