(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】
(43)【公開日】
(54)【発明の名称】データ生成方法
(51)【国際特許分類】
【FI】
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】
(21)【出願番号】
(22)【出願日】
(71)【出願人】
【識別番号】000003137
【氏名又は名称】マツダ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100129791
【弁理士】
【氏名又は名称】川本 真由美
(74)【代理人】
【識別番号】100184343
【弁理士】
【氏名又は名称】川崎 茂雄
(74)【代理人】
【識別番号】100197561
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 三喜男
(72)【発明者】
【氏名】瀬尾 晃平
【テーマコード(参考)】
【Fターム(参考)】
5B146AA05
5B146DJ08
5B146EA15
(57)【要約】
【課題】物体の3次元形状データから物体の表面形状ボクセルデータを比較的簡素な計算で生成する。
【解決手段】物体の表面形状の3次元形状データから物体の表面形状ボクセルデータを生成するデータ生成方法は、物体の表面形状の3次元形状データを読み込み、3次元形状データを覆うように複数のボクセルを生成し、複数のボクセルのそれぞれについてボクセルの中心と物体の表面形状の3次元形状データとの最短距離を計算し、複数のボクセルのうち最短距離が所定閾値以下であるボクセルを抽出して物体の表面形状ボクセルデータを生成する。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項】
物体の表面形状の3次元形状データから物体の表面形状ボクセルデータを生成するデータ生成方法であって、
物体の表面形状の3次元形状データを読み込むデータ読込ステップと、
前記3次元形状データを覆うように複数のボクセルを生成するボクセル生成ステップと、
前記複数のボクセルのそれぞれについて前記ボクセルの中心と前記物体の表面形状の3次元形状データとの最短距離を計算する距離計算ステップと、
前記複数のボクセルのうち前記最短距離が所定閾値以下である前記ボクセルを抽出して物体の表面形状ボクセルデータを生成するボクセル抽出ステップと、を有する、
データ生成方法。
【請求項】
前記ボクセルは、立方体形状ボクセルである、
請求項1に記載のデータ生成方法。
【請求項】
前記所定閾値は、前記ボクセルの辺長の二分の一である、
請求項2に記載のデータ生成方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【】
本開示は、データ生成方法に関する。
【背景技術】
【】
自動車の車体設計時など、車体周りの流れ場を予測解析するために、車体の表面形状の3次元形状データから3次元モデルを作成してシミュレーションに用いることが行われている。また、車体の表面形状の3次元形状データとして三角形要素などのポリゴン要素集合体である3次元形状データから立方体要素であるボクセルデータを生成してシミュレーションに用いることも知られている。
【】
特許文献1には、形状モデルのCADデータからファセット(微細多角形)データを読み込み、モデル全体を囲む空きボクセルを発生させ、全てのファセットに対してそれぞれのファセットと交差する空きボクセルに数値データを格納して形状モデルのCADデータに対応した表面形状のボクセルデータを生成することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【】
前記特許文献1に記載されるデータ生成方法では、ファセットデータとしての法線と3つの頂点とを有する三角形要素とボクセルとが交差するか否かを判定して表面形状のボクセルデータを生成しているが、形状モデルの表面形状データによっては交差判定が困難になったり、計算時間が長くなったりするおそれがある。
【】
本開示は、物体の3次元形状データから物体の表面形状ボクセルデータを比較的簡素な計算で生成することができるデータ生成方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【】
本開示は、物体の表面形状の3次元形状データから物体の表面形状ボクセルデータを生成するデータ生成方法であって、物体の表面形状の3次元形状データを読み込むデータ読込ステップと、前記3次元形状データを覆うように複数のボクセルを生成するボクセル生成ステップと、前記複数のボクセルのそれぞれについて前記ボクセルの中心と前記物体の表面形状の3次元形状データとの最短距離を計算する距離計算ステップと、前記複数のボクセルのうち前記最短距離が所定閾値以下である前記ボクセルを抽出して物体の表面形状ボクセルデータを生成するボクセル抽出ステップと、を有する、データ生成方法を提供する。
【】
本開示によれば、物体の表面形状ボクセルデータを生成する際に、ボクセルの中心と物体の表面形状の3次元形状データとの最短距離を計算してボクセルが抽出されるので、形状データの三角形要素とボクセルとの交差判定を計算する場合に比して、物体の3次元形状データから物体の表面形状ボクセルデータを比較的簡素な計算で生成することができる。物体の表面形状の3次元形状データに隙間が存在する場合など不完全な3次元形状データについても、ボクセルの中心と物体の表面形状の3次元形状データとの最短距離を計算して物体の表面形状ボクセルデータを生成することができる。
【】
前記ボクセルは、立方体形状ボクセルであり得る。
【】
本構成によれば、立方体形状ボクセルを用いることで、直方体形状ボクセルを用いる場合に比して、物体の表面形状の3次元形状データに応じた物体の表面形状ボクセルデータを精度良く生成することができる。
【】
前記所定閾値は、前記ボクセルの辺長の二分の一であり得る。
【】
本構成によれば、所定閾値として、立方体形状ボクセルの辺長の二分の一とすることで、物体の表面形状の3次元形状データに応じた物体の表面形状ボクセルデータを精度良く生成することができる。
【発明の効果】
【】
本開示に係るデータ生成方法によれば、物体の3次元形状データから物体の表面形状ボクセルデータを比較的簡素な計算で生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【】
【図】本開示の実施形態に係るデータ生成に用いる物体の3次元形状データを示す図である。
【図】本開示の実施形態に係るデータ生成によって生成された物体の表面形状ボクセルデータを示す図である。
【図】物体の3次元形状データを覆うように生成された複数のボクセルを示す図である。
【図】ボクセルの中心と物体の3次元形状データとの距離の計算を説明するための説明図である。
【図】ボクセルの中心と物体の3次元形状データとの最短距離が閾値以下であるボクセルを示す図である。
【図】本開示の実施形態に係るデータ生成に用いるシステム構成を示すブロック図である。
【図】データ生成動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【】
以下、本開示の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
【】
本開示の実施形態に係るデータ生成は、物体の表面形状の3次元形状データから物体の表面形状ボクセルデータを生成するデータ生成であり、物体の表面形状の3次元形状データを読み込み、物体の表面形状の3次元形状データを覆うように複数のボクセルを生成し、複数のボクセルのそれぞれについてボクセルの中心と物体の表面形状の3次元形状データとの最短距離を計算し、複数のボクセルのうち前記最短距離が所定閾値以下であるボクセルを抽出して物体の表面形状ボクセルデータを生成する。
【】
図1は、本開示の実施形態に係るデータ生成に用いる物体の3次元形状データを示す図である。物体の3次元形状データからボクセルデータを生成する際には先ず、
図1に示すように、物体の表面形状の3次元形状データ1が読み込まれ、本実施形態では物体としての車体の表面形状の3次元形状データ1が読み込まれる。
図1では、物体の3次元形状データを模式的に示しているが、3次元形状データは、例えば三角形要素の集合体であるSTLデータが用いられる。
【】
図2は、本開示の実施形態に係るデータ生成によって生成された物体の表面形状ボクセルデータを示す図である。
図2に示すように、本実施形態では、物体の表面形状の3次元形状データ1から物体の表面形状ボクセルデータ10を生成する。ボクセルとして、立方体形状ボクセルが用いられ、ボクセルデータ10は、物体の表面形状を複数の立方体によって近似したデータとして生成される。
【】
図3は、物体の3次元形状データを覆うように生成された複数のボクセルを示す図である。物体の3次元形状データからボクセルデータを生成する際に物体の表面形状の3次元形状データ1が読み込まれると、物体の表面形状の3次元形状データ1を覆うように複数のボクセルが設定されて生成される。
【】
図3に示すように、XYZ座標系に配置された物体の表面形状の3次元形状データ1に対し、ユーザによって物体の表面形状の3次元形状データ1を覆うようにボクセルの領域及びサイズが入力されて設定される。そして、設定されたボクセルの領域及びサイズに基づいて複数の立方体形状ボクセル3が生成される。
【】
図3では、物体としての車体の前後方向をX方向、車幅方向をY方向、上下方向をZ方向としたXYZ座標系に配置された物体の3次元形状データ1が示されている。
図3に示すように、物体の3次元形状データ1全体を覆うように車体の前後方向、車幅方向、上下方向にそれぞれ所定量大きいボクセルの領域2が設定される。例えば、物体が車体である場合、ボクセルの領域2として、車体に対して前後方向、車幅方向、上下方向にそれぞれ50cm大きいボクセルの領域が設定される。
【】
そして、設定されたボクセルの領域2内に、ユーザによって入力されたボクセルのサイズに基づいて複数のボクセル3が生成される。
図3では、一部のボクセル3のみ示すとともに、ボクセル3を拡大して示している。例えば、物体が車体である場合、ボクセルのサイズとして1cmが設定される。ボクセルの領域及びサイズは、ユーザによって入力されて設定されるが、物体に応じて予め設定されたものを用いることも可能である。ボクセルの領域及びサイズは、任意の領域及びサイズが設定可能である。このようにして生成された複数のボクセル3はそれぞれ、中心座標及びサイズ、すなわち立方体の辺長のデータを有している。
【】
物体の表面形状の3次元形状データ1を覆うように複数のボクセル3が生成されると、複数のボクセル3のそれぞれについてボクセル3の中心と物体の表面形状の3次元形状データ1との最短距離が計算される。
【】
図4は、ボクセルの中心と物体の3次元形状データとの距離の計算を説明するための説明図である。
図4では、1つのボクセル3と物体の表面形状の3次元形状データ1を構成する1つの三角形要素1aとを示している。
図4に示すように、ボクセル3はそれぞれ、中心Cの座標及びサイズS、すなわち立方体の辺長Sのデータを有している。物体の表面形状の3次元形状データ1を構成する三角形要素1aは、頂点P1a,P1b,P1cの座標及び法線ベクトルNのデータを有している。
【】
各ボクセル3についてボクセル3の中心Cと物体の表面形状の3次元形状データ1を構成する全ての三角形要素1aとの距離がそれぞれ計算される。
図4に示すボクセル3については、ボクセル3の中心Cと三角形要素1aとの距離Dが、ボクセル3と三角形要素1aとの最短距離として計算されている。各ボクセルについて、ボクセル3の中心Cと物体の表面形状の3次元形状データ1を構成する全ての三角形要素1aとの間の距離Dを計算して最も小さい距離が最短距離として計算される。
【】
最短距離の計算は、例えば符号なし距離関数を計算して行うことができる。最短距離の計算はまた、例えば符号付き距離関数を計算して行うことができる。符号付き距離関数は、ボクセルの中心と物体の表面形状の3次元形状データを構成する三角形要素との距離と、内外判定用の正負の積として計算される。従って、ボクセルの中心と物体の表面形状の3次元形状データを構成する三角形要素との最短距離は、符号付き距離関数の計算結果の絶対値となる。その他、各ボクセルの中心と物体の表面形状の3次元形状データとの間の最短距離が計算できるものとであれば、他の計算方法を用いることも可能である。
【】
複数のボクセル3のそれぞれについてボクセル3の中心と物体の表面形状の3次元形状データ1との最短距離が計算されると、複数のボクセル3のうちボクセル3の中心と物体の表面形状の3次元形状データ1との最短距離が所定閾値以下であるボクセルが抽出されて物体の表面形状ボクセルデータが生成される。
【】
本実施形態では、
図4に示すようにボクセル3のサイズがX方向、Y方向及びZ方向にそれぞれ所定値Sに設定される場合、ボクセル3の中心Cと物体の表面形状の3次元形状データ1を構成する三角形要素1aとの最短距離が所定閾値R以下であるボクセルが、物体の表面形状に対応するボクセルとして抽出される。所定閾値Rとして、ボクセル3のサイズである辺長Sの二分の一(S/2)が用いられる。
図4に示すボクセル3は、ボクセル3の中心Cと物体の表面形状の3次元形状データ1との最短距離Dが、閾値R(=S/2)より大きくなっている。
【】
図5は、ボクセルの中心と物体の3次元形状データとの最短距離が閾値以下であるボクセルを示す図である。
図5では、ボクセル3の中心と物体の表面形状の3次元形状データ1との最短距離が閾値R以下であるボクセル3を実線で示し、ボクセル3の中心と物体の表面形状の3次元形状データ1との最短距離が閾値Rより大きいボクセルを二点鎖線で示し、一部のボクセル3のみを示している。
図5に実線で示す複数のボクセル3は、物体の表面形状の3次元形状データ1を覆うように3次元形状データ1近傍に設けられ、
図5に二点鎖線で示す複数のボクセル3は、物体の表面形状の3次元形状データ1から離れた位置に設けられている。
【】
図5に示すように、複数のボクセル3についてそれぞれ、ボクセル3の中心Cと物体の表面形状の3次元形状データ1との最短距離が所定閾値R以下であるか否かが判定され、ボクセル3の中心Cと物体の表面形状の3次元形状データ1との最短距離が所定閾値R以下であるボクセル3が抽出され、
図2に示すように、物体の表面形状ボクセルデータ10が生成される。
【】
本実施形態では、物体の3次元形状データから表面形状ボクセルデータを生成する際に、3次元形状データを覆うように生成された複数のボクセルのそれぞれについてボクセルの中心と物体の表面形状の3次元形状データとの最短距離が計算され、前記最短距離が所定閾値以下であるボクセルが抽出されて物体の表面形状ボクセルデータが生成される。
【】
これにより、物体の表面形状ボクセルデータを生成する際に、ボクセルの中心と物体の表面形状の3次元形状データとの最短距離を計算してボクセルが抽出されるので、形状データの三角形要素とボクセルとの交差判定を計算する場合に比して、物体の3次元形状データから物体の表面形状ボクセルデータを比較的簡素な計算で生成することができる。物体の表面形状の3次元形状データに隙間が存在する場合など不完全な3次元形状データについても、ボクセルの中心と物体の表面形状の3次元形状データとの最短距離を計算して物体の表面形状ボクセルデータを生成することができる。
【】
図6は、本開示の実施形態に係るデータ生成に用いるシステム構成を示すブロック図である。
図6に示すように、物体の3次元形状データから物体の表面形状ボクセルデータを生成するデータ生成に用いるシステムは、コンピュータ20を中心として構成され、コンピュータ20は、中央演算装置21と、物体の表面形状ボクセルデータの生成に必要なデータなどを入力するためのキーボードなどの入力装置22と、物体の表面形状の3次元形状データや物体の表面形状ボクセルデータなどを表示するためのディスプレイなどの表示装置23と、物体の表面形状ボクセルデータを生成するためのプログラムなどを記憶するメモリなどの記憶装置24と、生成された物体の表面形状ボクセルデータなどを出力するプリンタなどの出力装置25とを有している。
【】
中央演算装置21は、入力装置22、表示装置23及び出力装置25を制御するとともに、記憶装置24にアクセス可能に構成される。中央演算装置21は、入力装置22を介して入力された情報と記憶装置24に記憶されているプログラムやデータなどを用いて、物体の表面形状の3次元形状データから物体の表面形状ボクセルデータを生成することができるように構成されている。
【】
記憶装置24は、プログラム記憶部とデータ記憶部とを有している。プログラム記憶部には、ボクセルデータを生成するためのメインプログラム、ユーザによって入力されるボクセルの領域及びサイズに基づいて複数のボクセルを生成するボクセル生成プログラム、複数のボクセルについてそれぞれボクセルの中心と物体の表面形状の3次元形状データとの最短距離を計算する距離計算プログラム、複数のボクセルのうち前記最短距離が所定閾値以下であるボクセルを抽出して表面形状ボクセルデータを生成するボクセル抽出プログラム、及び物体の表面形状の3次元形状データや生成された物体の表面形状ボクセルデータなどを表示するための表示プログラムなどが記憶されている。
【】
データ記憶部には、物体の表面形状の3次元形状データが記憶される3次元形状データファイル、ユーザによって入力されるボクセルの領域及びサイズが記憶されるボクセル条件データファイル、物体の表面形状ボクセルデータを生成するための判定に用いるボクセルの中心と物体の表面形状の3次元形状データとの最短距離の閾値が記憶される閾値データファイル、各ボクセル3の中心Cと物体の表面形状の3次元形状データ1との最短距離が記憶される最短距離データファイル、複数のボクセルのうち前記最短距離が所定閾値以下として抽出されたボクセルが記憶されるボクセル抽出データファイルなどが設けられている。
【】
図7は、データ生成動作を示すフローチャートである。物体の表面形状の3次元形状データから物体の表面形状ボクセルデータを生成する際には、
図7に示すように、コンピュータ20に先ず、ユーザによって入力装置22を介して物体の表面形状の3次元形状データ1が読み込まれる(ステップS1)。ステップS1において読み込まれた物体の表面形状の3次元形状データ1は、データ記憶部の3次元形状データファイルに記憶される。
【】
次に、物体の表面形状の3次元形状データ1を覆うように、ユーザによってボクセルの領域2及びサイズが入力されて設定される(ステップS2)。ステップS2において設定されたボクセルの領域2及びサイズは、データ記憶部のボクセル条件データファイルに記憶される。本実施形態では、物体の表面形状ボクセルデータを生成するための判定に用いるボクセルの中心と物体の表面形状の3次元形状データとの最短距離の閾値Rがボクセルのサイズである辺長Sの二分の一に設定されるので、閾値Rとして前記サイズの二分の一が設定され、閾値データファイルに記憶される。
【】
次に、ステップS2において設定されたボクセルの領域及びサイズに基づいて複数のボクセル3が生成される(ステップS3)。そして、複数のボクセル3について、各ボクセル3の中心Cと物体の表面形状の3次元形状データ1との最短距離が計算される(ステップS4)。計算された各ボクセル3の中心Cと物体の表面形状の3次元形状データ1との最短距離は、データ記憶部の最短距離データファイルに記憶される。
【】
各ボクセル3の中心Cと物体の表面形状の3次元形状データ1との最短距離を計算する際に、例えば符号付き距離関数を計算する場合、ボクセル3の中心Cと物体の表面形状を構成する三角形要素との最短距離は、前記距離関数の計算結果の絶対値として計算される。
【】
ステップS4において各ボクセル3の中心Cと物体の表面形状の3次元形状データ1との最短距離が計算されると、複数のボクセル3のうち前記最短距離が所定閾値R以下であるボクセル3が抽出されて物体の表面形状ボクセルデータ10が生成される(ステップS5)。抽出された物体の表面形状ボクセルデータ10は、データ記憶部のボクセル抽出データファイルに記憶される。
【】
本実施形態では、物体の表面形状の3次元形状データ1全体を覆うように複数のボクセル3を生成しているが、物体の表面形状の3次元形状データ1の一部を覆うようにボクセルの領域を設定して複数のボクセルを生成するようにしてもよい。また、所定閾値Rとしてボクセルのサイズの二分の一が設定されているが、他の閾値を用いるようにしてもよい。また、ボクセル3として、立方体形状ボクセルが用いられているが、直方体形状ボクセルを用いることも可能である。また、物体として車体について説明しているが、車体以外の他の物体であっても同様に行うことができる。
【】
このように、本実施形態に係るデータ生成方法は、物体の表面形状の3次元形状データ1から物体の表面形状ボクセルデータ10を生成するデータ生成方法であって、物体の表面形状の3次元形状データ1を読み込むデータ読込ステップと、3次元形状データ1を覆うように複数のボクセル3を生成するボクセル生成ステップと、複数のボクセル3のそれぞれについてボクセル3の中心Cと物体の表面形状の3次元形状データ1との最短距離を計算する距離計算ステップと、複数のボクセル3のうち前記最短距離が所定閾値R以下であるボクセル3を抽出して物体の表面形状ボクセルデータ10を生成するボクセル抽出ステップとを有する。
【】
これにより、物体の表面形状ボクセルデータ10を生成する際に、ボクセル3の中心Cと物体の表面形状の3次元形状データ1との最短距離を計算してボクセル3が抽出されるので、形状データの三角形要素とボクセルとの交差判定を計算する場合に比して、物体の3次元形状データ1から物体の表面形状ボクセルデータ10を比較的簡素な計算で生成することができる。物体の表面形状の3次元形状データに隙間が存在する場合など不完全な3次元形状データについても、ボクセルの中心と物体の表面形状の3次元形状データとの最短距離を計算して物体の表面形状ボクセルデータを生成することができる。
【】
また、ボクセル3は、立方体形状ボクセルであり得る。これにより、立方体形状ボクセル3を用いることで、直方体形状ボクセルを用いる場合に比して、物体の表面形状の3次元形状データ1に応じた物体の表面形状ボクセルデータ10を精度良く生成することができる。
【】
また、所定閾値Rは、ボクセル3の辺長Sの二分の一であり得る。これにより、所定閾値Rとして、立方体形状ボクセル3の辺長Sの二分の一とすることで、物体の表面形状の3次元形状データ1に応じた物体の表面形状ボクセルデータ10を精度良く生成することができる。
【】
本開示は、例示された実施の形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計上の変更が可能である。
【】
[付記1]
物体の表面形状の3次元形状データから物体の表面形状ボクセルデータを生成するデータ生成方法であって、
物体の表面形状の3次元形状データを読み込むデータ読込ステップと、
前記3次元形状データを覆うように複数のボクセルを生成するボクセル生成ステップと、
前記複数のボクセルのそれぞれについて前記ボクセルの中心と前記物体の表面形状の3次元形状データとの最短距離を計算する距離計算ステップと、
前記複数のボクセルのうち前記最短距離が所定閾値以下である前記ボクセルを抽出して物体の表面形状ボクセルデータを生成するボクセル抽出ステップと、を有する、
データ生成方法。
[付記2]
前記ボクセルは、立方体形状ボクセルである、
付記1に記載のデータ生成方法。
[付記3]
前記所定閾値は、前記ボクセルの辺長の二分の一である、
付記1又は付記2に記載のデータ生成方法。
【符号の説明】
【】
1 3次元形状データ
3 ボクセル
10 ボクセルデータ
C ボクセルの中心
S ボクセルの辺長
【図】
【図】
【図】
【図】
【図】
【図】
【図】