特開2026-160271IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

各種自動車、産業機械などに用いられる玉軸受用の樹脂製保持器、および、該保持器を備える玉軸受

要約特許出願時に添付された[要約書]

【課題】高速回転条件下でも玉や外輪内周面との干渉を防止でき、ウエルド部での強度に優れる玉軸受用保持器、および該保持器を用いた転がり軸受を提供する。
【解決手段】保持器は、環状の保持器本体上に、軸方向一方側に開口して、周方向に間隔をおいて複数のポケット3が形成され、該ポケット3で玉Bを保持する冠形の玉軸受用保持器であって、保持器において、各ポケット3の周方向両側に軸方向一方側に突出した保持爪が形成されるとともに、ポケット間に、保持爪の立ち上がり基準面を有する柱部が形成されており、保持器は、樹脂組成物の射出成形体で、ガラス転移温度が120℃以上であり、保持器の周方向領域のうち、保持爪と柱部との境界位置から、該境界位置とポケット3の底部との中間位置までの第1領域R1と、柱部5で形成される第2領域R2とを含む領域に、直線状のウエルドライン2が形成されている。
【選択図】図3

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

ところで、近年、電気自動車(EV)や、ハイブリッド自動車(HEV)、プラグインハイブリッド自動車(PHEV)、燃料電池車(FCEV)などのモーターを有する自動車が増加している。EV化によるモーターの小型化により、モーター支持およびモーター軸に直結している減速機側の軸は、最高回転速度時に、例えばdm・n値(転動体のピッチ円径dm(mm)と軌道輪回転数n(min-1)との積)が145万以上の領域で使用されるようになる。その結果、高速回転条件では遠心力により冠形保持器の爪先端側が外径方向に変形し、玉や外輪内周面と干渉し、軸受が発熱することがある。そして、高速回転で発熱した軸受の温度が例えば90℃以上になると、遠心力に加えて保持器の変形が促進され、の干渉がより引き起こされやすくなる懸念がある。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明の玉軸受用保持器は、環状の保持器本体上に、軸方向一方側に開口して、周方向に間隔をおいて複数のポケットが形成され、該ポケットで玉を保持する冠形の玉軸受用保持器であって、玉軸受用保持器において、各ポケットの周方向両側に軸方向一方側に突出した保持爪が形成されるとともに、ポケット間に、保持爪の立ち上がり基準面を有する柱部が形成されており、保持器は、樹脂組成物の射出成形体で、ガラス転・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明の玉軸受用保持器は、冠形の保持器であって、樹脂組成物の射出成形体で、ガラス転移温度が120℃以上であり、保持器の周方向領域のうち、保持爪と柱部との境界位置から、該境界位置とポケットの底部との中間位置までの第1領域と、柱部で形成される第2領域とを含む領域に、直線状のウエルドラインが形成されており、高速回転条件での遠心力による保持器の変形を抑制し、玉や外輪内周面との干渉を防止できるとともに、ウエルドラインが比較的肉厚の所定の周方向領域に形成されることから、ウエルド部での強度に優れる保持器となる。

本発明の玉軸受は、内輪および外輪と、この内・外輪間に介在する複数の玉と、この玉を保持する保持器とを備える転がり軸受であって、保持器が、本発明の玉軸受用保持器であるので、高速回転条件下でも発熱による変形を抑制でき、dm・n値が70×104以上の高速回転条件下でも好適に使用できる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 本発明の玉軸受用保持器の一例を示す平面図である。
【図2】 ウエルドラインの形成箇所を説明するための図である。
【図3】 ウエルドラインの形成パターンを示す図である。
【図4】 図1の玉軸受用保持器の軸方向断面図である。
【図5】 図1の玉軸受用保持器の拡大側面図である。
【図6】 本発明の玉軸受用保持器の他の例を示す斜視図である。
【図7】 本発明の玉軸受の一例を示す一部断面図である。

選択図 図3出願人が指定した本件の代表的な図

1 保持器(玉軸受用保持器) 2 保持器本体 2a 底面 2b 面取り部 2c 面取り部 3 ポケット 3a 面 3b 底部 3c 溝 4a、4b 保持爪 5 柱部 5a 基準面 6a、6b 根元部 7 薄肉部 11 保持器(玉軸受用保持器) 12 保持器(玉軸受用保持器) 21 軸受(玉軸受) 22 内輪 23 外輪 24 玉 25 保持器(玉軸受用保持器) 26 シール部材 27 グリース α、β 面取角度 Hd 内径長さ HD 外径長さ Hd1 面取径 R1 第1領域 R2 第2領域

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