(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】
(43)【公開日】
(54)【発明の名称】車室内表示装置
(51)【国際特許分類】
【FI】
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】
(21)【出願番号】
(22)【出願日】
(71)【出願人】
【識別番号】000003137
【氏名又は名称】マツダ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004303
【氏名又は名称】弁理士法人三協国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】前川 光明
(72)【発明者】
【氏名】宇賀 明子
【テーマコード(参考)】
【Fターム(参考)】
3D344AA03
3D344AA21
3D344AA27
3D344AB01
3D344AD01
3D344AD13
(57)【要約】
【課題】限られた表示スペース内で運転者が視認し易い種々の情報表示を行うことができる車室内表示装置を提供する。
【解決手段】車室内表示装置は、車室内において、ステアリングホイールの前方に配置されたメーター12を備える。メーター12は、車両制御部から入力されるエネルギ残量に関する情報に基づいて上下方向に表示範囲が変化するエネルギ残量表示ライン12kを表示可能に構成されている。エネルギ残量表示ライン12kは、運転席に着座した運転者がメーター12におけるステアリングホイールのリム内における右側のリムの内周に沿って表示される。エネルギ残量表示ライン12kは、残量が1/4になるまでは左上から右下へと向けてライン長が短くなり、残量が1/4よりも少なくなると運転者着座中心の側に向けてライン長が短くなるように表示制御される。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項】
車両制御部から入力される情報を、運転席に着座した運転者に対して視覚的に提供する情報表示部を備える車室内表示装置であって、
前記情報表示部は、車両の車室内において、ステアリングホイールの前方に配置されるとともに、前記車両制御部から入力される1の情報に基づいて上下方向に表示範囲が変化する第1情報ラインを表示可能であり、
前記第1情報ラインは、前記情報表示部における前記ステアリングホイールのリム内において、前記運転席に着座した運転者の中心である運転者着座中心に対して左右の何れかで前記リムの内周に沿って表示される、
車室内表示装置。
【請求項】
前記ステアリングホイールの径中心を通り、車幅方向の車両水平軸に沿って延びる車幅方向仮想線を仮定する場合に、
前記第1情報ラインは、前記運転席に着座した運転者が前記車幅方向仮想線よりも上方で視認可能に表示されるとともに、下端箇所から上方へと行くのに従って前記車幅方向仮想線から漸次離れて行くように延びる下ライン部と、前記下ライン部に連続して、下方から上方へと行くのに従って前記車幅方向仮想線に向けて漸次近づいて行くように延びる上ライン部とに沿って上下方向に表示範囲が変化する、
請求項1に記載の車室内表示装置。
【請求項】
前記1の情報は、前記車両のエネルギ残量に関する情報であって、
前記第1情報ラインは、前記エネルギ残量が減少するのに従って前記下端箇所に向けてライン長が短くなるように表示範囲が変化する、
請求項2に記載の車室内表示装置。
【請求項】
前記情報表示部には、前記第1情報ラインと交差するように、前記エネルギ残量が1/2の位置を示す1/2ゲージライン、前記エネルギ残量が1/4の位置を示す1/4ゲージライン、および前記エネルギ残量が1/8の位置を示す1/8ゲージラインが表示され、
前記1/2ゲージラインの車幅方向でのライン長は、前記1/4ゲージラインの車幅方向でのライン長より短く、
前記1/4ゲージラインと前記1/8ゲージラインとは、前記第1情報ラインを基準に車幅方向にオフセットして表示される、
請求項3に記載の車室内表示装置。
【請求項】
前記第1情報ラインの前記下端箇所は、前記情報表示部の下端近傍に配置されている、
請求項2に記載の車室内表示装置。
【請求項】
前記1の情報を第1情報とする場合に、
前記情報表示部は、前記車両制御部から入力される前記第1情報とは異なる第2情報に基づいて上下方向に表示範囲が変化する第2情報ラインを表示可能であり、
前記第2情報ラインは、前記情報表示部における前記ステアリングホイールのリム内において、前記運転者着座中心に対して前記第1情報ラインが表示される側とは左右方向の反対側で前記リムの内周に沿って表示される、
請求項1から請求項5の何れかに記載の車室内表示装置。
【請求項】
前記第2情報ラインは、前記第1情報および前記第2情報とは異なる第3情報に基づいて、表示色が変化可能である、
請求項6に記載の車室内表示装置。
【請求項】
前記情報表示部は、前記第2情報ラインに対して前記運転者着座中心側に隣接する領域において、前記第1情報および前記第2情報とは異なる第3情報に基づいて、表示色が変化可能なライン周辺表示が表示される、
請求項6に記載の車室内表示装置。
【請求項】
前記ライン周辺表示は、前記第2情報ラインから離れるのに従って前記表示色が薄くなるように表示される、
請求項8に記載の車室内表示装置。
【請求項】
前記情報表示部には、前記運転席に着座した運転者が前方視する場合に、前記第1情報ラインの表示領域の上端箇所および前記第2情報ラインの表示領域の上端箇所から各々が上方に延びるように表示される左右一対の視線誘導ラインが表示され、
前記左右一対の視線誘導ラインは、前記運転者着座中心を基準に左右対称の関係を以って表示されるとともに、車幅方向における互いの間隔が下方から上方へと行くのに従って漸減するように表示される、
請求項6に記載の車室内表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【】
本発明は、車室内表示装置に関し、特にステアリングホイールの前方に配置された情報表示部における表示態様に関する。
【背景技術】
【】
運転者は、自車両から提供される情報や周辺からの情報などを得て車両の運転を行う。特許文献1には、メーターディスプレイ装置にステアリングホイールの把持領域に関する情報を表示する構成が開示されている。
【】
具体的に、特許文献1には、ステアリングホイールの前方に配置されてなるメーターディスプレイ装置が開示されている。特許文献1のメーターディスプレイ装置は、運転席に着座した運転者が前方視した場合に、ステアリングホイールのリム外にステアリングホイールの把持領域を案内する円弧状の破線を表示できるよう構成されている。特許文献1に開示の構成は、円弧状の破線をメーターディスプレイ装置に表示することにより、当該メーターディスプレイ装置を視認した運転者に対してステアリングホイールの把持領域に関する情報を提供する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【】
ところで、車両においては、ステアリングホイールの前方に配置されるメーター等の表示部は限られたスペースで種々の情報を運転者に提供することが求められる。即ち、表示部をステアリングホイールよりも上方に延ばそうとしても運転者の前方視界を妨害しない範囲までに抑えることが必要である。また、表示装置をステアリングホイールの左右方向外側や下方に伸ばそうとすると、運転者が表示情報を視認するために大きく視線を移動させなくてはならなくなる。このように表示部のサイズを大きく拡大することは安全運転の観点から採用することは難しいと考えられる。
【】
本発明は、上記のような問題の解決を図ろうとなされたものであって、限られた表示スペース内で運転者が視認し易い種々の情報表示を行うことができる車室内表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【】
本発明の一態様に係る車室内表示装置は、車両制御部から入力される情報を、運転席に着座した運転者に対して視覚的に提供する情報表示部を備える車室内表示装置であって、前記情報表示部は、車両の車室内において、ステアリングホイールの前方に配置されるとともに、前記車両制御部から入力される1の情報に基づいて上下方向に表示範囲が変化する第1情報ラインを表示可能であり、前記第1情報ラインは、前記情報表示部における前記ステアリングホイールのリム内において、前記運転席に着座した運転者の中心である運転者着座中心に対して左右の何れかで前記リムの内周に沿って表示される。
【】
上記態様に係る車室内表示装置は、情報表示部において、運転席に着座した運転者がステアリングホイールのリム内に第1情報ラインを視認できるように構成されている。第1情報ラインは、リム内における左右方向の一方側の内周に沿って、上下方向に表示範囲(ライン長)が変化するように表示制御される。よって、第1情報ラインは、運転席に着座した運転者が視認可能な領域であって、且つ、情報表示領域の外縁領域に表示される。よって、上記態様に係る車室内表示装置は、情報表示部の中央部には他の情報を運転者に提供するための表示を行うことができ、情報表示部における限られた表示スペース内に種々の情報表示を行いながら、第1情報ラインについても運転者に確実に視認させることが可能である。
【】
上記態様に係る車室内表示装置において、前記ステアリングホイールの径中心を通り、車幅方向の車両水平軸に沿って延びる車幅方向仮想線を仮定する場合に、前記第1情報ラインは、前記運転席に着座した運転者が前記車幅方向仮想線よりも上方で視認可能に表示されるとともに、下端箇所から上方へと行くのに従って前記車幅方向仮想線から漸次離れて行くように延びる下ライン部と、前記下ライン部に連続して、下方から上方へと行くのに従って前記車幅方向仮想線に向けて漸次近づいて行くように延びる上ライン部とに沿って上下方向に表示範囲が変化してもよい。
【】
上記態様に係る車室内表示装置は、第1情報ラインが下ライン部と上ライン部とに沿って上下方向に表示範囲が(ライン長)が変化可能に表示制御されるので、単に直線的にライン長が変化するように表示制御される場合に比べて、ステアリングホイールのリムの内周と第1情報ラインとの間隙を詰めることが可能である。よって、上記態様に係る車室内表示装置は、情報表示部における限られた表示スペース内に数多くの情報を表示するのにさらに有効である。
【】
上記態様に係る車室内表示装置において、前記1の情報は、前記車両のエネルギ残量に関する情報であって、前記第1情報ラインは、前記エネルギ残量が減少するのに従って前記下端箇所に向けてライン長が短くなるように表示範囲が変化してもよい。
【】
上記態様に係る車室内表示装置は、エネルギ残量が減少するのに従って第1情報ラインの下端箇所に向けてライン長が短くなるように表示制御される。上述のように、下ライン部は、上ライン部との接続箇所から下端箇所へと行くのに従って車幅方向仮想線に向けて漸次近づいて行くように延びるので、エネルギ残量が所定量よりも少なくなったことを運転者に向けてライン長が変化するように知覚させることができる。よって、上記の車室内表示装置は、第1情報ラインを視認する運転者に対して、エネルギ残量が少なくなっていることを視覚的に知覚させるのに有効である。
【】
上記態様に係る車室内表示装置において、前記情報表示部には、前記第1情報ラインと交差するように、前記エネルギ残量が1/2の位置を示す1/2ゲージライン、前記エネルギ残量が1/4の位置を示す1/4ゲージライン、および前記エネルギ残量が1/8の位置を示す1/8ゲージラインが表示され、前記1/2ゲージラインの車幅方向でのライン長は、前記1/4ゲージラインの車幅方向でのライン長より短く、前記1/4ゲージラインと前記1/8ゲージラインとは、前記第1情報ラインを基準に車幅方向にオフセットして表示されてもよい。
【】
上記態様に係る車室内表示装置は、情報表示部に、1/2ゲージライン、1/4ゲージライン、および1/8ゲージラインが表示されるように制御されるとともに、1/2ゲージラインのライン長が1/4ゲージラインのライン長より短く表示されるようになっている。このため、運転中に情報表示部を視認した運転者が、エネルギ残量が1/2であるか1/4であるかを正確に確認することができる。即ち、エネルギ残量が1/2であるか1/4であるかを見間違えし難い。
【】
また、上記の車室内表示装置の情報表示部において、1/4ゲージラインと1/8ゲージラインとが第1情報ラインを基準に車幅方向にオフセットして表示されるように制御されるので、これらを視認した運転者が、エネルギ残量が1/4であるか1/8であるかを見間違えし難い。
【】
上記態様に係る車室内表示装置において、前記第1情報ラインの前記下端箇所は、前記情報表示部の下端近傍に配置されてもよい。
【】
上記態様に係る車室内表示装置は、第1情報ラインの下端箇所が情報表示部の下端近傍に位置するように表示制御されるので、運転中の運転者が情報表示部に視線を落とす際に、情報表示部の下端を認識し易い。このため、上記の車室内表示装置は、運転中の運転者が情報表示部を見ようとして視線を落とした場合にも、情報表示部の下端よりも下方まで視線を落としてしまうのを抑制することができる。
【】
上記態様に係る車室内表示装置において、前記1の情報を第1情報とする場合に、前記情報表示部は、前記車両制御部から入力される前記第1情報とは異なる第2情報に基づいて上下方向に表示範囲が変化する第2情報ラインを表示可能であり、前記第2情報ラインは、前記情報表示部における前記ステアリングホイールのリム内において、前記運転者着座中心に対して前記第1情報ラインが表示される側とは左右方向の反対側で前記リムの内周に沿って表示されてもよい。
【】
上記態様に係る車室内表示装置は、情報表示部において、運転席に着座した運転者がステアリングホイールのリム内に第1情報ラインに加えて第2情報ラインも視認できるように構成されている。第2情報ラインは、リム内における左右方向の第1情報ラインが表示される領域とは反対側の内周に沿って、上下方向に表示範囲(ライン長)が変化するように表示制御される。よって、第2情報ラインも、第1情報ラインと同様に、運転席に着座した運転者が視認可能な領域であって、且つ、情報表示領域の外縁領域に表示される。よって、上記態様に係る車室内表示装置は、情報表示部の中央部には他の情報を運転者に提供するための表示を行うことで、情報表示部における限られた表示スペース内に種々の情報表示を行いながら、第2情報ラインについても運転者に確実に視認させることが可能である。
【】
上記態様に係る車室内表示装置において、前記第2情報ラインは、前記第1情報および前記第2情報とは異なる第3情報に基づいて、表示色が変化可能であってもよい。
【】
上記態様に係る車室内表示装置は、第3情報に基づいて第2情報ラインの表示色が変化するように表示制御されるので、第2情報ラインとは別の表示によって第3情報を運転者に視認させる場合に比べて、情報表示部における限られた表示スペースを有効に活用することができる。
【】
上記態様に係る車室内表示装置において、前記情報表示部は、前記第2情報ラインに対して前記運転者着座中心側に隣接する領域において、前記第1情報および前記第2情報とは異なる第3情報に基づいて、表示色が変化可能なライン周辺表示が表示されてもよい。
【】
上記態様に係る車室内表示装置は、第3情報に基づいて第2情報ラインの上記隣接領域に表示色が変化可能なライン周辺表示が表示されるように制御される。よって、運転中の運転者に対して、より確実に視覚的に第3情報を知覚させることができる。
【】
上記態様に係る車室内表示装置において、前記ライン周辺表示は、前記第2情報ラインから離れるのに従って前記表示色が薄くなるように表示されてもよい。
【】
上記態様に係る車室内表示装置は、ライン周辺表示が第2情報ラインから離れるのに従って表示色が薄くなる(所謂、グラデーション)ように表示されるので、運転中の運転者に対して第3情報を確実に知覚させつつ、表示に係る優れたデザイン性も実現することができる。
【】
上記態様に係る車室内表示装置において、前記情報表示部には、前記運転席に着座した運転者が前方視する場合に、前記第1情報ラインの表示領域の上端箇所および前記第2情報ラインの表示領域の上端箇所から各々が上方に延びるように表示される左右一対の視線誘導ラインが表示され、前記左右一対の視線誘導ラインは、前記運転者着座中心を基準に左右対称の関係を以って表示されるとともに、車幅方向における互いの間隔が下方から上方へと行くのに従って漸減するように表示されてもよい。
【】
上記態様に係る車室内表示装置は、第1情報ラインおよび第2情報ラインの各上端箇所から上方に延びるように表示される視線誘導ラインが表示されるように制御される。よって、前方視していた運転者が第1情報や第2情報を確認するために視線を情報表示部に落とした際に、運転者の視線を第1情報ラインや第2情報ラインへと確実に誘導することができる。
【発明の効果】
【】
上記の各態様に係る車室内表示装置は、限られた表示スペース内で運転者が視認し易い種々の情報表示を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【】
【図】実施形態に係る車室内表示装置を備える車両における車室内の一部構成を示す図である。
【図】車室内表示装置の構成を示すブロック図である。
【図】運転席に着座した運転者が視認するメーターを示す図である。
【図】メーターの右縁部に表示される燃料残量表示ラインを示す図である。
【図】メーターの左縁部に表示される回転数表示ラインを示す図である。
【図】走行モードの選択時に表示されるモード選択表示ラインを示す図である。
【図】走行モードの選択時に表示されるモード選択表示ラインと、走行モードとしてスポーツモードを選択した場合に表示される周辺ボカシ表示とを示す図である。
【図】走行モードの選択時に表示されるモード選択表示ラインと、走行モードとしてトーイングモードを選択した場合に表示される周辺ボカシ表示とを示す図である。
【図】走行モードの選択時に表示されるモード選択表示ラインと、走行モードとしてオフロードモードを選択した場合に表示される周辺ボカシ表示を示す図である。
【図】(a)はライン表示の変形例を示す図であり、(b)はライン表示の他の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【】
以下では、本発明の実施形態について、図面を参酌しながら説明する。なお、以下で説明の形態は、本発明を例示的に示すものであって、本発明は、その本質的な構成を除き何ら以下の形態に限定を受けるものではない。
【】
また、以下の説明で用いる図において、「FR」は車両前方、「RR」は車両後方、「LH」は車両左方、「RH」は車両右方、「UP」は車両上方、「LO」は車両下方を示す。
【】
1.車室内構造
本実施形態に係る車室内表示装置を備える車両1の車室1a内の構造について、
図1を用いて説明する。
図1は、運転席から前方を見た車室1aの一部を示す図である。
【】
車両1は、車室1a内において、ステアリングホイール11と、メーター(情報表示部)12と、メーターフード13と、を備える。ステアリングホイール11は、運転席(図示を省略。)の前方に配置され、略円形のリム11aと、径中心に配置されたハブ11bと、リム11aとハブ11bとを接続するスポーク11cと、を備える。
【】
ステアリングホイール11の径中心を通り上下方向に延びる上下方向仮想線LDCと、径中心を通り車幅方向の車両水平軸に沿って延びる車幅方向仮想線LHと、を仮定する。
【】
メーター12は、車幅方向仮想線LHよりも上方であって、運転席の運転者がステアリングホイール11のリム11a内に各表示を視認できるように配置されている。
【】
メーター12は、本実施形態に係る車室内表示装置の構成の一部であって、運転席に着座した運転者に対して車両制御部などからの各種情報を視覚的に提供するデバイスである。メーター12は、例えば、液晶ディスプレイやELディスプレイなどで構成されている。
【】
メーターフード13は、ステアリングホイール11の前方であって、メーター12の周辺を覆うように配置されている。
【】
2.車室内表示装置2の構成
本実施形態に係る車室内表示装置2は、車両制御部3から入力される情報を、運転席に着座した運転者に対してメーター12を通じて視覚的に提供する装置である。車室内表示装置2の構成について、
図2から
図9を用いて説明する。
【】
図2に示すように、車室内表示装置2は、ステアリングホイール11の前方に配置されたメーター(情報表示部)12と、メーター12への画像表示に係る制御を実行する表示制御部21と、を備える。表示制御部21は、MPU/CPU、ASIC、ROM、RAM等を含むマイクロプロセッサと、メモリと、を有し構成されている。表示制御部21は、車両制御部3から入力される情報を受けて、メモリに予め格納されたファームウェア等を実行することにより、メーター12を表示制御する。なお、車室内表示装置2において、メーター12には、車両制御部3から入力される情報以外の情報(例えば、車両1の周囲の状況など)も表示されてもよい。
【】
表示制御部21は、中外枠ライン表示指令部211、下外枠ライン表示指令部212、上外枠ライン表示指令部213、第1情報ライン表示指令部214、第2情報ライン表示指令部215、およびライン周辺表示指令部216を備える。
【】
図3に示すように、中外枠ライン表示指令部211は、イグニッションオンの状態で、メーター12に各々が線状であって、互いに上下方向仮想線L
DCを基準に左右で対をなすように中外枠ライン12a,12bを表示させる。なお、一対の中外枠ライン12a,12bの各々は、直線状に延びるラインであってもよいし、緩やかに湾曲するラインであってもよい。
【】
下外枠ライン表示指令部212は、イグニッションオンの状態で、メーター12における一対の中外枠ライン12a,12bよりも下方の領域に各々が線状であって、互いに上下方向仮想線LDCを基準に左右で対をなすように下外枠ライン12c,12dを表示させる。一対の下外枠ライン12c,12dの各々は、直線状に延びるラインであってもよいし、緩やかに湾曲するラインであってもよい。また、メーター12の左側に表示される下外枠ライン12cは、同じく左側に表示される中外枠ライン12aに対して交差する角度で表示される。メーター12の右側に表示される下外枠ライン12dは、同じく右側に表示される中外枠ライン12bに対して交差する角度で表示される。
【】
中外枠ライン12aは、接続部12gで下外枠ライン12cと接続され、中外枠ライン12bは、接続部12hで下外枠ライン12dと接続される。
【】
上外枠ライン表示指令部213は、イグニッションオンの状態で、メーター12における一対の中外枠ライン12a,12bよりも上方の領域に各々が線状であって、互いに上下方向仮想線LDCを基準に左右で対をなすように上外枠ライン12e,12fを表示させる。一対の上外枠ライン12e,12fの各々は、直線状に延びるラインであってもよいし、緩やかに湾曲するラインであってもよい。また、メーター12の左側に表示される上外枠ライン12eは、同じく左側に表示される中外枠ライン12aに対して交差する角度で表示される。メーター12の右側に表示される上外枠ライン12fは、同じく右側に表示される中外枠ライン12bに対して交差する角度で表示される。
【】
上外枠ライン12eは、接続部12iで中外枠ライン12aと接続され、上外枠ライン12fは、接続部12jで中外枠ライン12bと接続される。なお、
図3の矢印A1,A2で指し示すように、接続部12i,12jは、ステアリングホイール11のリム11aにおける内周11dに近接する位置に表示される。これにより、接続部12i,12jは、ステアリングホイール11の上下方向での位置調整を行う場合の案内表示として機能する。
【】
第1情報ライン表示指令部214は、車両制御部3から入力されるエネルギ残量に関する情報(第1情報)に基づいて、
図4に示すエネルギ残量表示ライン(第1情報ライン)12kを表示させる。エネルギ残量表示ライン12kは、運転席に着座した運転者が、メーター12におけるリム11a内の右側の領域に表示される。
【】
エネルギ残量表示ライン12kは、中外枠ライン12bおよび下外枠ライン12dの内側に沿って上下方向に延びるように表示される。ここで、エネルギ残量表示ライン12kの内の中外枠ライン12bに沿う部分を上ライン部12k2、下外枠ライン12dに沿う部分を下ライン部12k1とする。本実施形態では、一例として、エネルギ残量が満タンの場合の1/4を境に上ライン部12k2と下ライン部12k1とが規定される。
【】
車両1の走行等によりエネルギ残量が低下してくると、矢印Bで示すようにエネルギ残量表示ライン12kの上端が徐々に下方へと移動してライン長が短くなるように表示される。この場合に、エネルギ残量が1/4以上の場合には、エネルギ残量表示ライン12kは下方へと行くのに従って車幅方向右側へと移動するようにライン長が変化する。
【】
一方、エネルギ残量が1/4未満となった場合には、エネルギ残量表示ライン12kは下方へと行くのに従って車幅方向左側の上下方向仮想線LDCに近づくようにライン長が変化する。即ち、エネルギ残量が1/4未満となった場合には、エネルギ残量表示ライン12kは下方へと行くのに従って運転者着座中心に近づくようにライン長が変化する。
【】
メーター12には、エネルギ残量表示ライン12kに対して交差するように、1/2ゲージライン12l、1/4ゲージライン12m、および1/8ゲージライン12nが表示される。この内、1/2ゲージライン12lは、中外枠ライン12bから内側に向けて延びるように表示され、1/4ゲージライン12mは、接続部12hから内側に向けて延びるように表示される。
【】
本実施形態において、1/2ゲージライン12lの車幅方向でのライン長は、1/4ゲージライン12mのライン長よりも短く表示される。また、1/4ゲージライン12mと1/8ゲージライン12nとは、エネルギ残量表示ライン12kを基準として車幅方向にオフセットして表示される。具体的には、1/4ゲージライン12mは、エネルギ残量表示ライン12kを基準に1/8ゲージライン12nよりも車幅方向外側(右側)にオフセットして表示される。
【】
第2情報ライン表示指令部215は、車両制御部3から入力されるエンジン回転数に関する情報(第2情報)に基づいて、
図5に示す回転数表示ライン(第2情報ライン)12oを表示させる。回転数表示ライン12oは、運転席に着座した運転者が、メーター12におけるリム11a内の左側の領域に表示される。
【】
回転数表示ライン12oは、中外枠ライン12aおよび下外枠ライン12cの内側に沿って上下方向に延びるように表示される。ここで、回転数表示ライン12oの内の中外枠ライン12aに沿う部分を上ライン部12o2、下外枠ライン12cに沿う部分を下ライン部12o1とする。本実施形態では、一例として、エンジン回転数が2000rpm/min.の場合を境に上ライン部12o2と下ライン部12o1とが規定される。
【】
車両1のエンジン回転数が上昇してくると、矢印Cで示すように回転数表示ライン12oの上端が徐々に上方へと移動してライン長が長くなるように表示される。この場合に、エンジン回転数が2000rpm/min.以上の場合には、回転数表示ライン12oは下方へと行くのに従って車幅方向左側へと移動するようにライン長が変化する。
【】
一方、エンジン回転数が2000rpm/min.未満となった場合には、回転数表示ライン12oは下方へと行くのに従って車幅方向右側の上下方向仮想線LDCに近づくようにライン長が変化する。即ち、エンジン回転数が2000rpm/min.未満となった場合には、回転数表示ライン12oは下方へと行くのに従って運転者着座中心に近づくようにライン長が変化する。
【】
なお、
図4および
図5では、エネルギ残量表示ライン12kおよび回転数表示ライン12oと一対の上外枠ライン12e,12fとの位置関係について示していないが、一対の上外枠ライン12e,12fは、エネルギ残量表示ライン12kおよび回転数表示ライン12oに対して次のような位置関係を以ってメーター12に表示される。
【】
メーター12の左側に表示される上外枠ライン12eは、回転数表示ライン12oの表示領域の上端箇所から斜め上方に向けて延びるように表示される。メーター12の右側に表示される上外枠ライン12fは、エネルギ残量表示ライン12kの表示領域の上端箇所から斜め上方に向けて延びるように表示される。上外枠ライン12eと上外枠ライン12fとは、上下方向仮想線(運転者着座中心)LDCを基準に左右で対をなすように表示される。そして、上外枠ライン12eと上外枠ライン12fとは、車幅方向における互いの間隔が下方から上方へと行くのに従って漸減するように表示される。
【】
ライン周辺表示指令部216は、車両制御部3から入力される走行モードに関する情報(第3情報)に基づいて、
図6から
図9に示すモード選択表示ライン12p,12qと、
図7から
図9に示す周辺ボカシ表示(ライン周辺表示)12r,12sとを表示させる。
【】
走行モード選択表示ライン12p,12qは、運転者が走行モードの選択を行おうとしてモード選択ボタンを押下した場合にメーター12の左右に表示される。具体的に、
図6から
図9に示すように、走行モード選択表示ライン12p,12qは、運転者がモード選択ボタンを押下すると、矢印D1,D2,E1,E2,F1,F2,G1,G2で示すように、下外枠ライン12c,12d、中外枠ライン12a,12b、および上外枠ライン12e,12fの内側に沿って、下方から上方に向けて漸次上昇するように表示される。
【】
周辺ボカシ表示12r,12sは、運転者がスポーツモード、トーイングモード、およびオフロードモードを選択した場合にメーター12に表示される。周辺ボカシ表示12rは、メーター12の左側部分に表示される走行モード選択表示ライン12pの内側に表示される。周辺ボカシ表示12sは、メーター12の右側部分に表示される走行モード選択表示ライン12qの内側に表示される。なお、
図7から
図9では、周辺ボカシ表示12r,12sについて、それぞれが明確に表示された複数の線分で構成されてなることとしているが、これらを視認した運転者は、走行モード選択表示ライン12p,12qの内側で靄がかかっているように視認できる。
【】
本実施形態では、スポーツモードと、トーイングモードと、オフロードモードとで異なる態様の周辺ボカシ表示12r1,12r2,12r3,12s1,12s2,12s3が表示されるようになっている。具体的に、
図7に示すように、運転者がスポーツモードを選択した場合には、それぞれがメーター12における左右両側から中央部分に向けて行くのに従って下方から上方へ漸次上がって行くように傾斜した複数の線分により構成された周辺ボカシ表示12r1,12s1が表示される。
【】
図8に示すように、運転者がトーイングモードを選択した場合には、それぞれがメーター12における左右両側から中央部分に向けて行くのに従って上方から下方へ漸次下がって行くように傾斜した複数の線分により構成された周辺ボカシ表示12r2,12s2が表示される。
【】
図9に示すように、運転者がオフロードモードを選択した場合には、それぞれがモード選択表示ライン12p,12qに沿うとともに、メーター12における左右両側から中央部分に向けて行くのに従って漸次サイズが小さくなる複数の線分により構成された周辺ボカシ表示12r3,12s3が表示される。
【】
また、本実施形態では、周辺ボカシ表示12r,12sは、選択された走行モードに応じて表示色が変化するようになっている。具体的には、走行モードをしてスポーツモードが選択された場合には、周辺ボカシ表示12r1,12s1は、一例として赤色でボカシ表示される。走行モードとしてトーイングモードが選択された場合には、周辺ボカシ表示12r2,12s2は、一例として黄色でボカシ表示される。走行モードとしてオフロードモードが選択された場合には、周辺ボカシ表示12r3,12s3は、白色または淡いピンク色でボカシ表示される。ただし、モードごとの周辺ボカシ表示12r,12sの表示色については、必ずしも上記に限定されるものではなく、同じ色であってもよいし、上記とは異なる色であってもよい。また、周辺ボカシ表示12r,12sについては、モード選択表示ライン12p,12qからメーター12の中央部分に向けて離れるのに従って表示色が薄く(淡く)なって行くこととしてもよい。
【】
なお、
図6から
図9では、エネルギ残量表示ライン12kおよび回転数表示ライン12oの図示を省略しているが、これらの表示色については、選択された走行モードでの周辺ボカシ表示12r,12sの表示色と同じ色で設定されている。
【】
運転者が走行モードの選択を終えて決定スイッチを押下した場合には、メーター12からモード選択表示ライン12p,12qの表示が消され、走行モードとしてスポーツモード、トーイングモード、およびオフロードモードが選択されている場合には、メーター12の周辺ボカシ表示12r,12sの表示が残る。
【】
3.効果
本実施形態に係る車室内表示装置2は、メーター(情報表示部)12において、運転席に着座した運転者がステアリングホイール11のリム11a内にエネルギ残量表示ライン(第1情報ライン)12kを視認できるように構成されている。エネルギ残量表示ライン12kは、リム11a内における車幅方向の右側で内周11dに沿って、上下方向に表示範囲(ライン長)が変化するように表示制御される。よって、エネルギ残量表示ライン12kは、運転席に着座した運転者が視認可能な領域であって、且つ、メーター12の表示領域(情報表示領域)の外縁領域に表示される。よって、車室内表示装置2は、メーター12の中央部には他の情報を運転者に提供するための表示を行うことができ、メーター12における限られた表示スペース内に種々の情報表示を行いながら、エネルギ残量表示ライン12kについても運転者に確実に視認させることが可能である。
【】
また、本実施形態に係る車室内表示装置2は、エネルギ残量表示ライン12kが下ライン部12k1と上ライン部12k2とに沿って上下方向に表示範囲が(ライン長)が変化可能に表示制御されるので、単に直線的にライン長が変化するように表示制御される場合に比べて、ステアリングホイール11のリム11aの内周11dとエネルギ残量表示ライン12kとの間隙を詰めることが可能である。よって、車室内表示装置2は、メーター12における限られた表示スペース内に数多くの情報を表示するのにさらに有効である。
【】
また、本実施形態に係る車室内表示装置2は、エネルギ残量が減少するのに従って下端箇所に向けてエネルギ残量表示ライン12kのライン長が短くなるように表示制御される。このように、下ライン部12k1は、上ライン部12k2との接続箇所(1/4ゲージライン12mが表示される箇所)から下端箇所へと行くのに従って車幅方向仮想線LHに向けて(ステアリングホイール11のスポーク11cに向けて)漸次近づいて行くように延びるので、エネルギ残量が1/4よりも少なくなったことを運転者に向けてライン長が変化するように知覚させることができる。よって、車室内表示装置2は、エネルギ残量表示ライン12kを視認する運転者に対して、エネルギ残量が少なくなっていることを視覚的に知覚させるのに有効である。
【】
また、本実施形態に係る車室内表示装置2は、メーター12に、1/2ゲージライン12l、1/4ゲージライン12m、および1/8ゲージライン12nが表示されるように制御されるとともに、1/2ゲージライン12lのライン長が1/4ゲージライン12mのライン長より短く表示されるようになっている。このため、運転中にメーター12を視認した運転者が、エネルギ残量が1/2であるか1/4であるかを正確に確認することができる。即ち、エネルギ残量が1/2であるか1/4であるかを見間違えし難い。
【】
また、車室内表示装置2のメーター12において、1/4ゲージライン12mと1/8ゲージライン12nとがエネルギ残量表示ライン12kを基準に車幅方向にオフセットして表示制御されるので、これらを視認した運転者が、エネルギ残量が1/4であるか1/8であるかを見間違えし難い。
【】
また、本実施形態に係る車室内表示装置2は、エネルギ残量表示ライン12kの下端箇所がメーター12の表示領域における下端近傍に位置するように表示制御されるので、運転中の運転者がメーター12に視線を落とす際に、メーター12の表示領域の下端を認識し易い。このため、車室内表示装置2は、運転中の運転者がメーター12を見ようとして視線を落とした場合にも、メーター12の表示領域の下端よりも下方まで視線を落としてしまうのを抑制することができる。
【】
また、本実施形態に係る車室内表示装置2は、メーター12において、運転席に着座した運転者がステアリングホイール11のリム11a内に回転数表示ライン(第2情報ライン)12oも視認できるように構成されている。回転数表示ライン12oは、リム11a内における左側の内周11dに沿って、上下方向に表示範囲(ライン長)が変化するように表示制御される。よって、回転数表示ライン12oも、エネルギ残量表示ライン12kと同様に、運転席に着座した運転者が視認可能な領域であって、且つ、メーター12の表示領域の外縁領域に表示される。よって、車室内表示装置2は、メーター12の表示領域における中央部には他の情報を運転者に提供するための表示を行うことで、メーター12における限られた表示スペース内に種々の情報表示を行いながら、回転数表示ライン12oについても運転者に確実に視認させることが可能である。
【】
また、本実施形態に係る車室内表示装置2は、車両制御部3から入力される走行モードに関する情報(第3情報)に基づいて、運転者による走行モードの選択に際して、モード選択表示ライン12p,12qが表示されるとともに、ノーマルモードを除く走行モードが選択された場合には周辺ボカシ表示12r,12sが併せて表示されるように制御される。よって、運転中の運転者に対して、視覚面から選択した走行モードをより確実に知覚させることができる。
【】
なお、本実施形態では、走行モードに関する情報を運転者に知覚させるために周辺ボカシ表示12r,12sの表示色が走行モードごとに異なることとしたが、上述のように、表示色を必ずしも変える必要はない。
【】
ただし、周辺ボカシ表示12r,12sの表示色を、エネルギ残量表示ライン12kおよび回転数表示ライン12oの表示色と合わせて走行モードごとに設定することで、モード決定によりモード選択表示ライン12p,12qの表示が消された後においても、走行モードに関する情報を運転者に視認的に認知させ易くすることができる。よって、メーター12における限られた表示スペースを有効に活用することができる。
【】
本実施形態に係る車室内表示装置2は、エネルギ残量表示ライン12kおよび回転数表示ライン12oの各上端箇所から斜め上方に延びるように表示される上外枠ライン12e,12fが表示されるように制御される。よって、前方視していた運転者がエネルギ残量や回転数に関する情報などを確認するために視線をメーター12に落とした際に、運転者の視線をエネルギ残量表示ライン12kや回転数表示ライン12oへと確実に誘導することができる。即ち、上外枠ライン12e,12fは、運転者がメーター12に視線を落とす場合において、運転者の視線をエネルギ残量表示ライン12kや回転数表示ライン12oへと誘導する視線誘導ラインとして機能する。
【】
また、本実施形態に係る車室内表示装置2は、メーター12の表示領域の右端にエネルギ残量表示ライン12kを表示させ、左端に回転数表示ライン12oを表示させるので、運転者の視線がメーター12の表示領域から車幅方向外側に逸れてしまうのを抑制するのに有効である。
【】
以上説明のように、本実施形態に係る車室内表示装置2は、メーター12における限られた表示スペース内で運転者が視認し易い種々の情報表示を行うことができる。
【】
[変形例]
上記実施形態に係る車室内表示装置2では、中外枠ライン12aおよび下外枠ライン12cに沿って回転数表示ライン12oが表示され、中外枠ライン12bおよび下外枠ライン12dに沿ってエネルギ残量表示ライン12kが表示されるように制御することとしたが、本発明では、中外枠ライン12a,12bや下外枠ライン12c,12dを必ずしも表示させなくてもよい。例えば、
図10(a)に示すように、メーター(情報表示部)22において、回転数表示ライン12oの表示領域の上端に対して上外枠ライン12eの下端が直接接続された形態で表示されるようにしてもよい。この場合において、回転数表示ライン12oの上ライン部12o2と上外枠ライン12eの接続部(矢印H1で指し示す部分)を曲線ではなく角を有する形態で接続してもよいし、上記実施形態と同様に曲線で接続してもよい。回転数表示ライン12oの上ライン部12o2と下ライン部12o1との接続部(矢印H2で指し示す部分)についても同様である。
【】
また、上記実施形態に係る車室内表示装置2では、中外枠ライン12aに沿って回転数表示ライン12oの下ライン部12o1が表示され、下外枠ライン12cに沿って回転数表示ライン12oの上ライン部12o2が表示されることとしたが、本発明では、これに限定を受けない。例えば、
図10(b)に示すように、メーター(情報表示部)23において、矢印H3で指し示す部分には回転数表示ライン(第2情報ライン)の下ライン部を表示させず、上記実施形態の上ライン部12o2が表示されていた領域に下ライン部23o1を表示させてもよい。この場合に、回転数表示ライン23の上ライン部23o2を、上記実施形態の上外枠ライン12eが表示されていた領域に上ライン部23o2を表示させることができる。
【】
なお、
図10(a)および
図10(b)は、メーター(情報表示部)12の左側に表示される回転数表示ライン(第2情報ライン)12o,23oを一例としているが、メーター(情報表示部)12の右側に表示されるエネルギ残量表示ライン(第1情報ライン)についても同様の変形例を採用することができる。また、第1情報ラインを情報表示部の左側に表示させ、第2情報ラインを情報表示部の右側に表示させることも可能である。
【】
また、上記実施形態に係る車室内表示装置2では、エンジンの動力によって走行する車両1を想定した表示を行うこととしたが、本発明では、モーターの動力によって走行する車両に適用することも可能である。この場合には、第1情報ラインとしてバッテリーの残容量を示すライン、第2情報ラインとしてモーターやインバーターなどの温度を示すラインとすることが可能である。
【】
また、上記実施形態に係る車室内表示装置2では、メーター(情報表示部)12の右側にエネルギ残量表示ライン(第1情報ライン)12kを表示させ、左側に回転数表示ライン(第2情報ライン)12oを表示させることとしたが、本発明では、少なくとも第1情報ラインを情報表示部に表示させれば足りる。
【】
また、上記実施形態に係る車室内表示装置2では、メーター(情報表示部)12に、走行モードに関する情報(第3情報)に基づいて周辺グラデーション表示12pを表示させることとしたが、本発明では、周辺グラデーション表示を表示させることは必須ではない。
【】
また、上記実施形態に係る車室内表示装置2では、エネルギ残量表示ライン12kに対して交差する方向に延びるゲージライン12l,12m,12nを表示させ、ライン長や表示位置のオフセットなどを行うこととしたが、本発明では、ゲージラインのライン長を同一にすることも可能であるし、オフセット配置しなくてもよい。
【】
また、上記実施形態に係る車室内表示装置2では、エネルギ残量が少なくなるほどエネルギ残量表示ライン12kの上端が下方へと下がるようにライン長が短くなるように変化させ、回転数が高くなるほど回転数表示ライン12oの上端は上方へと上がるようにライン長が長くなるように変化させたが、本発明では、表示する情報に応じて上方に上端が上がるようにするか下方に下がるようにするかを決めることができる。
【符号の説明】
【】
1 車両
1a 車室
2 車室内表示装置
3 車両制御部
12,22,23 メーター(情報表示部)
12e,12f 上外枠ライン(視線誘導ライン)
12k エネルギ残量表示ライン(第1情報ライン)
12o,23o 回転数表示ライン(第2情報ライン)
12r,12s 周辺ボカシ表示(ライン周辺表示)
21 表示制御部
LDC 上下方向仮想線(運転者着座中心)
【図】
【図】
【図】
【図】
【図】
【図】
【図】
【図】
【図】
【図】