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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】
(43)【公開日】
(54)【発明の名称】車両用ガーニッシュ
(51)【国際特許分類】
   
   
【FI】
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】
(21)【出願番号】
(22)【出願日】
(71)【出願人】
【識別番号】000003137
【氏名又は名称】マツダ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121728
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 勝守
(74)【代理人】
【識別番号】100165803
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 修平
(74)【代理人】
【識別番号】100179648
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 咲江
(74)【代理人】
【識別番号】100222885
【弁理士】
【氏名又は名称】早川 康
(74)【代理人】
【識別番号】100140338
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100170896
【弁理士】
【氏名又は名称】寺薗 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100219313
【弁理士】
【氏名又は名称】米口 麻子
(74)【代理人】
【識別番号】100161610
【弁理士】
【氏名又は名称】藤野 香子
(74)【代理人】
【識別番号】100206586
【弁理士】
【氏名又は名称】市田 哲
(72)【発明者】
【氏名】福島 嘉男
【テーマコード(参考)】
【Fターム(参考)】
3D023AA01
3D023AB11
3D023AC06
3D023AC09
3D023AC26
3D023AD31
(57)【要約】
【課題】簡単な構造で、車両乗員の快適性を向上させることが可能な車両用ガーニッシュを提供する。
【解決手段】ルーフサイドアウタパネル41とルーフパネル40との間に配置されるルーフガーニッシュ部20と、フロントウインドシールド5の側縁部を覆うように、フロントピラー50に沿って取り付けられるピラーガーニッシュ部30と、を備えている。ルーフガーニッシュ部20には第1レインガータ27が形成され、ピラーガーニッシュ部30には第2レインガータ37が第1レインガータ27と連続するように形成されている。ピラーガーニッシュ部30は、車室外側の面における、車幅方向内側端から第2レインガータ37の車幅方向内側端までの部分が、車室外側に凸をなす、緩やかな凸状に形成されている。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項】
車両のルーフ部の側縁部に設けられるルーフサイドアウタパネルとルーフパネルとの間に配置されて車両前後方向に延びるルーフガーニッシュ部と、
フロントウインドシールドの側縁部を車室外側から覆うように、該フロントウインドシールドの車幅方向外側に設けられるフロントピラーに沿って取り付けられ、上方に行くほど後方に傾斜して延びて、その上端部が前記ルーフガーニッシュ部の前端部と連続するピラーガーニッシュ部と、を備え、
前記ルーフガーニッシュ部には、車両前後方向に延びる第1レインガータが形成されている一方、前記ピラーガーニッシュ部には、該ピラーガーニッシュ部の延びる方向に延びる第2レインガータが、その上端部が該第1レインガータの前端部と連続するように形成されており、
前記ピラーガーニッシュ部は、該ピラーガーニッシュ部の延びる方向と直交する断面で見て、該ピラーガーニッシュ部の車室外側の面における、車幅方向内側端から前記第1レインガータの車幅方向内側端までの部分が、車室外側に凸をなす、緩やかな凸状に形成されていることを特徴とする車両用ガーニッシュ。
【請求項】
前記請求項1に記載の車両用ガーニッシュにおいて、
前記緩やかな凸状は、隣接する面同士のなす角度が鈍角である複数の面で形成されていることを特徴とする車両用ガーニッシュ。
【請求項】
前記請求項1または2に記載の車両用ガーニッシュにおいて、
前記第1レインガータは、前記ルーフガーニッシュ部の車幅方向外側の端部と、前記ルーフサイドアウタパネルの車幅方向内側の端部とによって区画される溝であり、
前記第2レインガータは、前記ピラーガーニッシュ部の車幅方向外側の端部と、前記フロントピラーの車幅方向内側の端部とによって区画される溝であることを特徴とする車両用ガーニッシュ。
【請求項】
前記請求項3に記載の車両用ガーニッシュにおいて、
前記ピラーガーニッシュ部は、該ピラーガーニッシュ部の延びる方向と直交する断面で見て、該ピラーガーニッシュ部の車室外側の面における、車幅方向内側端から前記第1レインガータの車幅方向内側端までの部分と、前記第1レインガータの車幅方向内側端と車幅方向外側端とを結ぶ仮想線と、前記フロントピラーの車室外側の面とが、段差なく滑らかに連続するように形成されていることを特徴とする車両用ガーニッシュ。
【請求項】
前記請求項1または2に記載の車両用ガーニッシュにおいて、
前記ピラーガーニッシュ部には、前記フロントウインドシールドにおける該ピラーガーニッシュ部で覆われた部分と、該ピラーガーニッシュ部と、の間に、車幅方向内側に開放する空間が形成されるように、該フロントウインドシールドの車室外側の面に向かって突出するリブが、該ピラーガーニッシュ部の延びる方向に間隔を空けて形成されていることを特徴とする車両用ガーニッシュ。
【請求項】
前記請求項1または2に記載の車両用ガーニッシュにおいて、
前記ピラーガーニッシュ部の車幅方向内側端は、前記フロントウインドシールドの側縁部に形成された黒セラミック部の車幅方向内側端よりも、車幅方向外側に位置していることを特徴とする車両用ガーニッシュ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【】
本発明は、車両用ガーニッシュに関するものである。
【背景技術】
【】
従来から、車両の装飾パーツであるガーニッシュを、単なる装飾パーツとしてだけではなく、車両乗員の快適性を向上させるためのパーツとして積極的に利用した構造が種々提案されている。
【】
例えば特許文献1には、空力騒音(風切音)の低減を目的として、車幅方向内側に突出する、ひさし部を有し、このひさし部によってフロントガラスとの間に形成された隙間に雨水がガイドされることで、レインガータモールとしても機能する空力騒音低減部材(ピラーガーニッシュに相当)が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【】
【特許文献】特開2021-194925号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【】
もっとも、車両乗員の快適性の向上は、風切音の低減に尽きるものではなく、フロントガラス越しの視界が遮られないことも、車両乗員の快適性向上の一要素となる。この点、上記特許文献1のものでは、フロントガラスの側縁部を覆うピラーガーニッシュから、更にひさし部を車幅方向内側に突出させるため、フロントガラスの側縁部を覆う範囲が広くなり、その分だけフロントガラス越しの視界が狭くなってしまい、乗員の快適性が損なわれるおそれがある。
【】
また、特許文献1のものでは、車両走行中においてフロントガラス上の雨水は、ピラーガーニッシュの中部から上部に向かって多く流れるため、下部がレインガータモールとして機能しなくても悪影響は少ないとの理由で、ひさし部とフロントガラスとの間の隙間を無くしてもよいとされている(特許文献1の段落番号[0026]および[0027]参照)。
【】
しかしながら、これでは、車両走行中にフロントガラスからルーフへ流れた雨水が行き場を失うため、降車時にドアを開いた際、ルーフ部に溜まった雨水が車両側方に流れ落ちて乗員に掛かってしまうことで、乗員の快適性が損なわれるおそれがあり、この点でも、特許文献1のものには、改善の余地がある。
【】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、簡単な構造で、車両乗員の快適性を向上させることが可能な車両用ガーニッシュを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【】
前記目的を達成するため、本発明では、装飾パーツである車両用ガーニッシュに、ルーフからフロントウインドシールドにかけて連続する雨樋としての機能を持たせるとともに、フロントウインドシールド越しの視界を狭めない態様で、走行風を整流する機能をも持たせるようにしている。
【】
具体的には、本発明の車両用ガーニッシュは、車両のルーフ部の側縁部に設けられるルーフサイドアウタパネルとルーフパネルとの間に配置されて車両前後方向に延びるルーフガーニッシュ部と、フロントウインドシールドの側縁部を車室外側から覆うように、該フロントウインドシールドの車幅方向外側に設けられるフロントピラーに沿って取り付けられ、上方に行くほど後方に傾斜して延びて、その上端部が前記ルーフガーニッシュ部の前端部と連続するピラーガーニッシュ部と、を備え、前記ルーフガーニッシュ部には、車両前後方向に延びる第1レインガータが形成されている一方、前記ピラーガーニッシュ部には、該ピラーガーニッシュ部の延びる方向に延びる第2レインガータが、その上端部が該第1レインガータの前端部と連続するように形成されており、前記ピラーガーニッシュ部は、該ピラーガーニッシュ部の延びる方向と直交する断面で見て、該ピラーガーニッシュ部の車室外側の面における、車幅方向内側端から前記第1レインガータの車幅方向内側端までの部分が、車室外側に凸をなす、緩やかな凸状に形成されていることを特徴とするものである。
【】
この構成によれば、車両のルーフ部の側縁部に設けられるルーフサイドアウタパネルとルーフパネルとの間に配置されるルーフガーニッシュ部の前端部と、フロントピラーに沿って取り付けられるピラーガーニッシュ部の上端部と、が連続することから、ルーフ部およびフロントウインドシールドの側縁部に亘って連続する一条の車両用ガーニッシュが形成されることになる。これにより、すっきりとした外観が得られることから、車両の意匠性を向上させることができる。
【】
また、ルーフ部の側縁部に設けられるルーフガーニッシュ部に、車両前後方向に延びる第1レインガータが形成されているので、車両走行中や停車中にルーフ部に溜まった雨水を、車両側方に落ちる前に、かかる第1レインガータで受け入れることができる。しかも、第1レインガータの前端部が、ピラーガーニッシュ部の第2レインガータの上端部と連続するように形成されていることから、溜まった雨水が第1レインガータから溢れる前に、第2レインガータを通じて雨水を前方に排出することができる。したがって、降車時にドアを開いた際、ルーフ部に溜まった雨水が車両側方に流れ落ちて乗員に掛かってしまうのを確実に抑制することができる。
【】
さらに、ピラーガーニッシュ部の車室外側の面における、車幅方向内側端から第1レインガータの車幅方向内側端までの部分(仮に、「整流部分」ともいう。)が、車室外側に凸をなす緩やかな凸状に形成されていることから、例えば整流部分が、真っ直ぐに延びる単一の面で形成される場合に比して、整流部分における表面長を長くすることができる。つまり、整流部分を緩やかな凸状に形成するという簡単な構造で、ピラーガーニッシュ部を車幅方向内側に大きく突出させなくても、換言すると、フロントウインドシールドの側縁部を覆う範囲を広くしなくても、整流部分の表面長を長くすることができる。
【】
そうして、整流部分の表面長が長くなるということは、フロントウインドシールド上で車幅方向外側に流れる走行風が、整流部分に沿って流れる区間が長くなることを意味するので、かかる走行風を緩やかな凸状の面に沿って、剥離させることなく車両側方へ流すことができる。これにより、走行風の剥離および再付着に起因する、気流の乱れや渦の発生が抑えられるので、風切音を確実に低減することができる。
【】
以上のように、本発明の車両用ガーニッシュによれば、簡単な構造で、ルーフ部に溜まった雨水が降車する乗員に掛かってしまうのを抑えるとともに、フロントウインドシールド越しの視界を狭めることなく風切音を低減することが可能となるので、車両乗員の快適性を向上させることができる。
【】
また、前記車両用ガーニッシュでは、前記緩やかな凸状は、隣接する面同士のなす角度が鈍角である複数の面で形成されていてもよい。
【】
この構成によれば、整流部分を複数の面で形成するので、車両用ガーニッシュの構造をより一層簡単にすることができる。しかも、整流部分を形成する複数の面は、隣接する面同士のなす角度が鈍角であることから、整流部分の形状を、気流の剥離が生じ難いなだらかな形状とすることができる。それ故、走行風を鈍角でなだらかに連なる複数の面に沿って、剥離させることなく車両側方へ流すことができ、これにより、走行風の剥離および再付着に起因する、気流の乱れや渦の発生が確実に抑えられるので、風切音をより確実に低減することができる。
【】
また、前記車両用ガーニッシュでは、前記第1レインガータは、前記ルーフガーニッシュ部の車幅方向外側の端部と、前記ルーフサイドアウタパネルの車幅方向内側の端部とによって区画される溝であり、前記第2レインガータは、前記ピラーガーニッシュ部の車幅方向外側の端部と、前記フロントピラーの車幅方向内側の端部とによって区画される溝であってもよい。
【】
この構成によれば、ルーフガーニッシュ部の車幅方向外側の端部とルーフサイドアウタパネルの車幅方向内側の端部とを利用して第1レインガータを形成するとともに、ピラーガーニッシュ部の車幅方向外側の端部とフロントピラーの車幅方向内側の端部とを利用して第2レインガータを形成することから、ルーフガーニッシュ部単体やピラーガーニッシュ部単体で、第1および第2レインガータを形成する場合に比して、第1および第2レインガータの溝幅を容易に確保することができるとともに、構造をより簡単にすることができる。
【】
さらに、前記車両用ガーニッシュでは、前記ピラーガーニッシュ部は、該ピラーガーニッシュ部の延びる方向と直交する断面で見て、該ピラーガーニッシュ部の車室外側の面における、車幅方向内側端から前記第1レインガータの車幅方向内側端までの部分と、前記第1レインガータの車幅方向内側端と車幅方向外側端とを結ぶ仮想線と、前記フロントピラーの車室外側の面とが、段差なく滑らかに連続するように形成されていてもよい。
【】
この構成によれば、整流部分~仮想線~フロントピラーの車室外側の面が、換言すると、フロントピラー近傍における、走行風が沿って流れる車室外側の面が、段差なく滑らかに連続するように形成されていることから、走行風を剥離させることなく車両側方へ流すことができる。これにより、走行風の剥離および再付着に起因する、気流の乱れや渦の発生がより確実に抑えられるので、風切音をより一層確実に低減することができる。
【】
また、前記車両用ガーニッシュでは、前記ピラーガーニッシュ部には、前記フロントウインドシールドにおける該ピラーガーニッシュ部で覆われた部分と、該ピラーガーニッシュ部と、の間に、車幅方向内側に開放する空間が形成されるように、該フロントウインドシールドの車室外側の面に向かって突出するリブが、該ピラーガーニッシュ部の延びる方向に間隔を空けて形成されていてもよい。
【】
この構成によれば、フロントウインドシールドにおけるピラーガーニッシュ部で覆われた部分と、ピラーガーニッシュ部との間に、車幅方向内側に開放する空間が形成されているので、ワイパーによって車幅方向外側に追いやられたフロントウインドシールド上の雨水を、ピラーガーニッシュ部の車室外側の面を乗り越えさせることなく、かかる空間で受け止めて、確実に下方に排水することができる。
【】
さらに、前記車両用ガーニッシュでは、前記ピラーガーニッシュ部の車幅方向内側端は、前記フロントウインドシールドの側縁部に形成された黒セラミック部の車幅方向内側端よりも、車幅方向外側に位置していてもよい。
【】
この構成によれば、ピラーガーニッシュ部が、フロントウインドシールドの側縁部に形成された黒セラミック部の範囲内に収まっているので、ピラーガーニッシュ部によってフロントウインドシールド越しの視界が狭められるのを確実に抑えることができる。
【発明の効果】
【】
以上説明したように、本発明に係る車両用ガーニッシュによれば、簡単な構造で、車両乗員の快適性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【】
【図】本発明の実施形態に係る車両用ガーニッシュが装着される車両を模式的に示す斜視図である。
【図】図1のII-II線の矢視断面図である。
【図】図2の丸枠IIIの部分を取り出して示す部分拡大図である。
【図】図1のIV-IV線の矢視断面図である。
【図】図4の丸枠Vの部分を取り出して示す部分拡大図である。
【図】ピラーガーニッシュ部の形状を模式的に説明する図5に相当する図である。
【図】車両における走行風の流れを模式的に説明する斜視図である。
【図】車両における走行風の流れを模式的に説明する断面図である。
【図】車両における雨水の流れを模式的に説明する斜視図である。
【図】従来のピラーガーニッシュを模式的に説明する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【】
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
【】
図1は、本実施形態に係る車両用ガーニッシュ10が装着される車両1を模式的に示す斜視図である。なお、図1中の、矢印Frは車両前後方向前側を、矢印Rrは車両前後方向後側を、矢印Rhは車幅方向右側を、矢印Lfは車幅方向左側をそれぞれ示している。また、図1では、図を見易くするために、フロントウインドシールド5の周縁部に形成された黒セラミック部5aを図示省略している。
【】
この車両1では、図1に示すように、車両1のルーフ部3を形成するルーフパネル40の前端部と、左右一対のフロントピラー50,50と、車室の前側に配置されるカウルパネル60と、で区画される矩形状の開口部1aに、矩形状のフロントウインドシールド5が嵌め込まれるように取り付けられている。また、車両1の上部では、その前端部がフロントピラー50の上端部と連続するとともに、車両前後方向に延びるルーフサイドアウタパネル41が、ルーフサイドレール43(図2参照)を覆うように、ルーフ部3の側縁部に設けられている。
【】
さらに、この車両1では、ルーフ部3の側縁部で車両前後方向に延びるルーフサイドアウタパネル41、および、フロントウインドシールド5の車幅方向外側で上方に行くほど後方に傾斜して延びるフロントピラー50に沿うように、装飾パーツである車両用ガーニッシュ10が取り付けられている。本実施形態では、かかる車両用ガーニッシュ10に、単なる装飾パーツとしてだけではなく、ルーフ部3からフロントウインドシールド5にかけて連続する雨樋としての機能と、フロントウインドシールド5越しの視界を狭めない態様で走行風を整流する機能と、を持たせるようにしている。以下、かかる車両用ガーニッシュ10について、詳細に説明する。
【】
<車両用ガーニッシュ>
車両用ガーニッシュ10は、図1に示すように、ルーフサイドアウタパネル41とルーフパネル40との間に配置されて車両前後方向に延びるルーフガーニッシュ部20と、フロントウインドシールド5の側縁部を車室外側から覆うように、フロントピラー50に沿って取り付けられ、上方に行くほど後方に傾斜して延びて、その上端部がルーフガーニッシュ部20の前端部と連続するピラーガーニッシュ部30と、を備えている。
【】
このように、ルーフガーニッシュ部20の前端部と、ピラーガーニッシュ部30の上端部とが連続することから、ルーフ部3およびフロントウインドシールド5の側縁部に亘って連続する一条の車両用ガーニッシュ10が形成されることになり、これにより、すっきりとした外観が得られ、車両1の意匠性の向上に資するようになっている。
【】
なお、車両用ガーニッシュ10は、車両1の左右両側に設けられているが、左右で同じ構成となっていることから、以下では、代表して車幅方向左側のルーフガーニッシュ部20および車幅方向左側のピラーガーニッシュ部30について説明する。
【】
<ルーフガーニッシュ部>
図2は、図1のII-II線の矢視断面図である。ルーフガーニッシュ部20が設けられる、ルーフ部3の側縁部は、図2に示すように、ルーフパネル40、ルーフサイドレール43およびルーフサイドアウタパネル41等で構成されている。なお、図2の符号72および符号73は、フロントドア70におけるドアサッシ71を構成するドアアウタパネルおよびドアインナパネルをそれぞれ示している。また、符号75は、ドアサッシ71に取り付けられて、ドアサッシ71とサイドウインドガラス7との間をシールするサッシモールを示している。
【】
ルーフパネル40の車幅方向外側(左側)の端部には、S字状に湾曲しながら下方に延びる縦壁部40aと、縦壁部40aの下端部から車幅方向外側に延びるフランジ部40bと、が形成されている。ルーフサイドレール43は、ルーフサイドレールアウタ44とルーフサイドレールインナ45とを接合した閉断面構造を有することで、車体強度部材として機能する。ルーフサイドレール43を車室外側から覆うルーフサイドアウタパネル41の上部における車幅方向内側(右側)の端部には、下方に延びる縦壁部41aと、縦壁部41aの下端部から車幅方向内側に延びるフランジ部41bと、が形成されている。ルーフサイドレール43の下側のフランジ部43bと、ルーフサイドアウタパネル41の下側のフランジ部41cとは、重ねられて溶接等により接合されている。
【】
これら接合されたフランジ部43b,41cには、ウェザーストリップ47が取り付けられており、フロントドア70を閉めた際、かかるウェザーストリップ47が、ドアサッシ71と弾接することによって、車室内外がシールされ、気密性、水密性及び遮音性等が確保される。また、ウェザーストリップ47は、ルーフパネル40に下方から重ねられるルーフライナー49を支持していて、かかるルーフライナー49とルーフパネル40との間にカーテンエアバッグ9が収納されている。
【】
一方、ルーフサイドレール43の上側のフランジ部43aと、ルーフサイドアウタパネル41の上側のフランジ部41bと、ルーフパネル40のフランジ部40bとは、下から上にこの順で並ぶように重ねられて溶接等により接合されている。このように、ルーフサイドアウタパネル41のフランジ部41bと、ルーフパネル40のフランジ部40bとを接合することで、ルーフパネル40の縦壁部40aと、ルーフサイドアウタパネル41の縦壁部41aとの間に、車両前後方向に延びるとともに、上方に開放する断面矩形状の溝空間3aが形成されることになる。ルーフガーニッシュ部20は、ルーフパネル40の縦壁部40aと、ルーフサイドアウタパネル41の縦壁部41aとの間に挟まれて、かかる溝空間3a内に嵌るように配置されている。
【】
図3は、図2の丸枠IIIの部分を取り出して示す部分拡大図である。ルーフガーニッシュ部20は、樹脂材料からなる樹脂部分20aと、樹脂部分20aに埋設される金属製の芯材20bと、で構成されている。このように、樹脂部分20aに金属製の芯材20bが埋設されることで、ルーフガーニッシュ部20の剛性が確保されるようになっている。ルーフパネル40のフランジ部40b、または、ルーフサイドアウタパネル41のフランジ部41bには、車両前後方向に間隔を空けて、上方に突出するクリップ(図示せず)が設けられている。ルーフガーニッシュ部20は、かかるクリップにて、ルーフパネル40の縦壁部40aおよびルーフサイドアウタパネル41の縦壁部41aに押し付けられることで、溝空間3a内に係止して、容易に外れないようになっている。
【】
ルーフガーニッシュ部20は、図3に示すように、車幅方向外側に行くほど上方に緩やかに傾斜して延びる第1壁部21と、第1壁部21の車幅方向外側の端部から車幅方向外側に延びる第2壁部22と、第2壁部22の車幅方向外側の端部から、車幅方向内側に凸となるように湾曲しながら下方に延びる第3壁部23と、第3壁部23の下端部から下方に延びる第4壁部24と、第4壁部24の下端部から、車幅方向内側に行くほど上方に傾斜して延びる第5壁部25と、第5壁部25の上端部から、車幅方向内側に延びる第6壁部26と、を有している。ルーフガーニッシュ部20は、第1壁部21の車幅方向内側の端部が、ルーフパネル40の縦壁部40aと接触する一方、下方に延びる第4壁部24が、ルーフサイドアウタパネル41の縦壁部41aと面接触するように、溝空間3a内に配置されている。
【】
ルーフガーニッシュ部20をこのような形状に形成して、溝空間3a内に配置することで、ルーフガーニッシュ部20の車幅方向外側の端部(第3壁部23)と、ルーフサイドアウタパネル41の車幅方向内側の端部(縦壁部41a)とによって区画される溝である第1レインガータ27が、ルーフガーニッシュ部20の全長に亘って車両前後方向に延びるように形成されることになる。
【】
このように、ルーフガーニッシュ部20の車幅方向外側の端部と、ルーフサイドアウタパネル41の車幅方向内側の端部とを利用して、第1レインガータ27を形成することから、ルーフガーニッシュ部20単体で、第1レインガータ27を形成する場合に比して、第1レインガータ27の溝幅を容易に確保することができるとともに、構造をより簡単にすることができる。
【】
<ピラーガーニッシュ部>
図4は、図1のIV-IV線の矢視断面図である。なお、図4では、図を見易くするために、実際にはドットパターン等により構成される黒セラミック部5aを黒塗り枠にて誇張して示している。ピラーガーニッシュ部30が設けられる、フロントウインドシールド5の側縁部(フロントウインドシールド5とサイドウインドガラス7とのコーナー部)は、図4に示すように、フロントピラーアウタパネル51、フロントピラーインナパネル53、フロントピラーリインフォースメント55、および、フロントピラー50を車室内側から覆うフロントピラートリム57等で構成されている。
【】
フロントピラーアウタパネル51の車幅方向内側の端部には、車幅方向内側に行くほど下方に傾斜して延びる縦壁部51aと、縦壁部51aの下端部から車幅方向内側に延びるフランジ部51bが形成されている。フロントピラーリインフォースメント55は、フロントピラーアウタパネル51およびフロントピラーインナパネル53と共に閉断面構造を形成することで、車体強度部材として機能する。より詳しくは、フロントピラーアウタパネル51の下側のフランジ部51cと、フロントピラーリインフォースメント55の下側のフランジ部55bと、フロントピラーインナパネル53の下側のフランジ部53bとは、重ねられて溶接等により接合されている。
【】
これら接合されたフランジ部51c,55b,53bには、ウェザーストリップ47が取り付けられている。また、ウェザーストリップ47は、フロントピラーインナパネル53とともに、フロントピラートリム57を支持していて、ウェザーストリップ47とフロントピラートリム57とフロントピラーインナパネル53とで区画される空間にカーテンエアバッグ9が収納されている。
【】
一方、フロントピラーインナパネル53の上側のフランジ部53aと、フロントピラーリインフォースメント55の上側のフランジ部55aと、フロントピラーアウタパネル51のフランジ部51bとは、下から上にこの順で並ぶように重ねられて溶接等により接合されている。フロントピラーアウタパネル51のフランジ部51bには、ダム(接着剤)59を介して、フロントウインドシールド5の車幅方向外側の端部が取り付けられている。ピラーガーニッシュ部30は、フロントウインドシールド5の車幅方向外側の端と、フロントピラーアウタパネル51の縦壁部51aとの間の隙間に引っ掛かる(係合する)ようにして、フロントウインドシールド5の車幅方向外側の端部を車室外側から覆うように配置されている。
【】
図5は、図4の丸枠Vの部分を取り出して示す部分拡大図である。ピラーガーニッシュ部30は、樹脂材料からなる樹脂部分30aと、樹脂部分30aに埋設される金属製の芯材30bと、で構成されている。このように、樹脂部分30aに金属製の芯材30bが埋設されることで、ピラーガーニッシュ部30の剛性が確保されるようになっており、ピラーガーニッシュ部30がフロントウインドシールド5の車幅方向外側の端部にしっかりと係止して、容易に外れないようになっている。
【】
ピラーガーニッシュ部30は、図5に示すように、車幅方向外側に行くほど上方に傾斜して延びる第1壁部31と、第1壁部31の車幅方向外側の端部から車幅方向外側に延びる第2壁部32と、第2壁部32の車幅方向外側の端部から、車幅方向内側に凸となるように湾曲しながら下方に延びる第3壁部33と、第3壁部33の下端部から下方に延びる第4壁部34と、第4壁部34の下端部から、車幅方向内側に行くほど上方に傾斜して延びる第5壁部35と、第5壁部35の上端部から、車幅方向内側に延びる第6壁部36と、を有している。ピラーガーニッシュ部30は、第4壁部34が、フロントウインドシールド5の車幅方向外側の端と、フロントピラーアウタパネル51の縦壁部51aとの間の隙間に嵌るとともに、第6壁部36が、フロントウインドシールド5の車室内側の面と面接触するように、フロントピラー50に沿って取り付けられている。
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なお、第1壁部31の車幅方向内側の先端(ピラーガーニッシュ部30の車幅方向内側端30d)は、フロントウインドシールド5の側縁部に形成された黒セラミック部5aの車幅方向内側端よりも、車幅方向外側に位置している。つまり、ピラーガーニッシュ部30は、黒セラミック部5aの範囲内に収まっている。
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ピラーガーニッシュ部30をこのような形状に形成して、フロントウインドシールド5の車幅方向外側の端部に配置することで、ピラーガーニッシュ部30の車幅方向外側の端部(第3壁部33)と、フロントピラー50の車幅方向内側の端部(縦壁部51a)とによって区画される溝である第2レインガータ37が、ピラーガーニッシュ部30の全長に亘って下方に行くほど前方に傾斜して延びるように形成されることになる。
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このように、ピラーガーニッシュ部30の車幅方向外側の端部とフロントピラー50の車幅方向内側の端部とを利用して第2レインガータ37を形成することから、ピラーガーニッシュ部30単体で、第2レインガータ37を形成する場合に比して、第2レインガータ37の溝幅を容易に確保することができるとともに、構造をより簡単にすることができる。
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なお、ピラーガーニッシュ部30の第1壁部31、第2壁部32、第3壁部33、第4壁部34、第5壁部35および第6壁部36は、ルーフガーニッシュ部20の第1壁部21、第2壁部22、第3壁部23、第4壁部24、第5壁部25および第6壁部26とそれぞれ連続するように一体に形成されている。それ故、第2レインガータ37は、その上端部が第1レインガータ27の前端部と連続するように形成されている。
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さらに、ピラーガーニッシュ部30には、図5に示すように、フロントウインドシールド5におけるピラーガーニッシュ部30で覆われた部分と、ピラーガーニッシュ部30と、の間に、車幅方向内側に開放する空間39が形成されるように、第1壁部31における車室内側の面から、フロントウインドシールド5の表面(車室外側の面)に向かって突出するリブ38が形成されている。リブ38は、ピラーガーニッシュ部30が延びる方向に間隔を空けて設けられており、フロントウインドシールド5上を車幅方向外側に向かって流れてきた雨水が、空間39へ流入する際の障害とならないようになっている。
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<ピラーガーニッシュ部の車室外側の形状>
図6は、ピラーガーニッシュ部30の形状を模式的に説明する図5に相当する図である。なお、図6では、図を見易くするために、ピラーガーニッシュ部30の芯材30bおよび断面を表すハッチングを図示省略している。
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ピラーガーニッシュ部30は、図6に示すように、ピラーガーニッシュ部30の延びる方向と直交する断面で見て、ピラーガーニッシュ部30の車室外側の面30cにおける、車幅方向内側端30dから第2レインガータ37の車幅方向内側端37aまでの部分(つまり第1壁部31の車室外側の面31a、および、第2壁部32の車室外側の面32a)が、車室外側に凸をなす、緩やかな凸状に形成されている。具体的には、かかる緩やかな凸状は、隣接する面31a,32a同士のなす角度θが鈍角である2つの面31a,32aで形成されている。なお、以下では、便宜上、「ピラーガーニッシュ部30の車室外側の面30cにおける、車幅方向内側端30dから第2レインガータ37の車幅方向内側端37aまでの部分」を「整流部分31a,32a」とも称する。
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のみならず、ピラーガーニッシュ部30は、ピラーガーニッシュ部30の延びる方向と直交する断面で見て、整流部分31a,32aと、第2レインガータ37の車幅方向内側端37aと車幅方向外側端37bとを結ぶ仮想線VLと、フロントピラー50の車室外側の面50aとが、段差なく滑らかに連続するように形成されている。
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<車両における走行風の流れ>
図7は、車両1における走行風の流れを模式的に説明する斜視図であり、図8は、車両1における走行風の流れを模式的に説明する断面図である。また、図10は、従来のピラーガーニッシュ130を模式的に説明する断面図である。なお、図10では、図を見易くするために、第1壁部31の車室外側の面31a、および、第2壁部32の車室外側の面32a、すなわち、整流部分31a,32aを二点鎖線で示している。
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本実施形態では、上述の如く、整流部分31a,32aが、第1壁部31の車室外側の面31aと、第2壁部32の車室外側の面32aとで形成されていることから、図10に示すように、ピラーガーニッシュ130の車室外側の面130aが真っ直ぐに延びる単一の面で形成される場合に比して、同じ区間Lにおける表面長を長くすることができる。つまり、整流部分31a,32aを2つの面で形成するという簡単な構造で、ピラーガーニッシュ部30を車幅方向内側に大きく突出させなくても、換言すると、フロントウインドシールド5の側縁部を覆う範囲を広くしなくても、整流部分31a,32aの表面長を長くすることができる。
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このように、ピラーガーニッシュ部30を車幅方向内側に大きく突出させなくても整流部分31a,32aの表面長を長くすることができるので、上述の如く、フロントウインドシールド5の側縁部に形成された黒セラミック部5aの範囲内にピラーガーニッシュ部30を収めることが可能となる。これにより、ピラーガーニッシュ部30によってフロントウインドシールド5越しの視界が狭められるのを確実に抑えることができる。
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しかも、整流部分31a,32aを形成する、第1壁部31の車室外側の面31aと、第2壁部32の車室外側の面32aとは、これらのなす角度θが鈍角であることから、整流部分31a,32aの形状を、気流の剥離が生じ難いなだらかな形状とすることができる。
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そうして、整流部分31a,32aの表面長が長くなるということは、フロントウインドシールド5上で車幅方向外側に流れる走行風が、整流部分31a,32aに沿って流れる区間が長くなることを意味するので、かかる走行風を鈍角でなだらかに連なる2つの面31a,32aに沿って、剥離させることなく車両側方へ流すことが可能となる。
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ここで、従来のピラーガーニッシュ130では、ピラーガーニッシュ130の車幅方向外側の端部と、フロントピラー50の車室外側の面50aとの間に、高さTだけ段差が生じていたことから、フロントウインドシールド5からピラーガーニッシュ130の車室外側の面130aに沿って流れた走行風は、図10の太線矢印Wで示すように、段差で剥離していた。このため、従来のピラーガーニッシュ130では、走行風の剥離および再付着に起因する、気流の乱れや渦の発生により、車両乗員の快適性を損なう要因となる風切音が発生していた。
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これに対し、本実施形態では、整流部分31a,32a~仮想線VL~フロントピラー50の車室外側の面50aが、換言すると、走行風が沿って流れる車室外側の面が、段差なく滑らかに連続するように形成されていることから、図7の二点鎖線矢印Wや図8の太線矢印Wで示すように、走行風を剥離させることなく車両側方(サイドウインドガラス7)へ流すことができ、これにより、走行風の剥離および再付着に起因する、気流の乱れや渦の発生が抑えられるので、風切音をより確実に低減することができる。
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なお、フロントピラー50の高さ方向中央部から上部においては、カーブ走行時等における横風の影響が小さいため、第1壁部31における車室外側の面31aのフロントウインドシールド5に対する傾きを、フロントピラー50の高さ方向下部より小さくしても、風切音の発生を抑制することが可能となる。したがって、第1壁部31における車室外側の面31aのフロントウインドシールド5に対する傾きを、図7の矢印A、矢印Bおよび矢印Cで示すように、フロントピラー50に沿って上方に行くほど徐々に小さくして、第1壁部31がルーフガーニッシュ部20の第1壁部21と滑らかに繋がるようにしてもよい。
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<車両における雨水の流れ>
図9は、車両1における雨水の流れを模式的に説明する斜視図である。本実施形態に係る車両1では、ルーフ部3の側縁部に設けられるルーフガーニッシュ部20に、車両前後方向に延びる第1レインガータ27が形成されているので、車両走行中や停車中にルーフ部3に溜まった雨水は、車両側方に落ちる前に、図9の太線矢印Aで示すように流れて、第1レインガータ27に受け入れることになる。
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また、第1レインガータ27の前端部が、第2レインガータ37の上端部と連続するように形成されていることから、溜まった雨水が第1レインガータ27から溢れる前に、図9の太線矢印Bおよび太線矢印Cで示すように、第2レインガータ37を通じて雨水を前方に排出することができる。したがって、降車時にフロントドア70等を開いた際、ルーフ部3の雨水が車両側方に流れ落ちて乗員に掛かってしまうのを確実に抑制することができる。
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さらに、フロントウインドシールド5におけるピラーガーニッシュ部30で覆われた部分と、ピラーガーニッシュ部30との間に、車幅方向内側に開放する空間39が形成されているので、図9の太線矢印Dで示すように、ワイパー(図示せず)によって車幅方向外側に追いやられたフロントウインドシールド5上の雨水を、ピラーガーニッシュ部30の車室外側の面を乗り越えさせることなく、かかる空間39で受け止めて、図9の太線矢印Eで示すように、確実に下方に排水することができる。
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なお、車両走行中には、フロントウインドシールド5から上方に流れた雨水がルーフ部3に至る場合があるが、そのような場合にも、ルーフ部3に至った雨水は第1レインガータ27に受け入れられ、車両前後方向に延びる第1レインガータ27内を車両前後方向後側に流れて、車両1後方に排水されることになる。
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以上のように、本実施形態の車両用ガーニッシュ10によれば、簡単な構造で、ルーフ部3に溜まった雨水が降車する乗員に掛かってしまうのを抑えるとともに、フロントウインドシールド5越しの視界を狭めることなく風切音を低減することが可能となるので、車両乗員の快適性を向上させることができる。
【】
(その他の実施形態)
本発明は、実施形態に限定されず、その精神又は主要な特徴から逸脱することなく他の色々な形で実施することができる。
【】
上記実施形態では、ピラーガーニッシュ部30の車室外側の面30cにおける、車幅方向内側端30dから第2レインガータ37の車幅方向内側端37aまでの部分を、2つの面31a,32aで形成するようにしたが、これに限らず、例えば、かかる部分を3つ以上の面で形成するようにしてもよい。
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また、上記実施形態では、ピラーガーニッシュ部30の車室外側の面30cにおける、車幅方向内側端30dから第2レインガータ37の車幅方向内側端37aまでの部分を、2つの面31a,32aで形成するようにしたが、これに限らず、例えば、かかる部分を、角部を有しない、または、隣接する面同士のなす角部をR(円弧状)に面取りしたような、山状またはかまぼこ状に形成するようにしてもよい。
【】
また、上記実施形態では、ルーフガーニッシュ部20の車幅方向外側の端部とルーフサイドアウタパネル41の車幅方向内側の端部とを利用して第1レインガータ27を形成するようにしたが、これに限らず、ルーフガーニッシュ部20単体で、第1レインガータ27を形成するようにしてもよい。
【】
さらに、上記実施形態では、ピラーガーニッシュ部30の車幅方向外側の端部とフロントピラー50の車幅方向内側の端部とを利用して第2レインガータ37を形成するようにしたが、これに限らず、ピラーガーニッシュ部30単体で、第2レインガータ37を形成するようにしてもよい。
【】
また、上記実施形態では、フロントウインドシールド5とピラーガーニッシュ部30との間に、車幅方向内側に開放する空間39を形成するようにしたが、例えば、フロントウインドシールド5上を車幅方向外側に向かって流れてきた雨水を処理できるような溝幅に第2レインガータ37を形成するのであれば、これに限らず、空間39を形成しなくてもよい。
【】
このように、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
【産業上の利用可能性】
【】
本発明によると、簡単な構造で、車両乗員の快適性を向上させることができるので、車両用ガーニッシュに適用して極めて有益である。
【符号の説明】
【】
1 車両
3 ルーフ部
5 フロントウインドシールド
5a 黒セラミック部
10 車両用ガーニッシュ
20 ルーフガーニッシュ部
23 第3壁部(車幅方向外側の端部)
27 第1レインガータ
30 ピラーガーニッシュ部
30d 車幅方向内側端
31a 車室外側の面
32a 車室外側の面
33 第3壁部(車幅方向外側の端部)
37 第2レインガータ
37a 車幅方向内側端
37b 車幅方向外側端
38 リブ
39 空間
40 ルーフパネル
41 ルーフサイドアウタパネル
41a 縦壁部(車幅方向内側の端部)
50 フロントピラー
50a 車室外側の面
51a 縦壁部(車幅方向内側の端部)
VL 仮想線
θ 角度

【図】
【図】
【図】
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【図】
【図】
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