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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-07
(45)【発行日】2022-01-12
(54)【発明の名称】まつげカール施術方法
(51)【国際特許分類】
   A45D 2/48 20060101AFI20220104BHJP
   A45D 2/00 20060101ALI20220104BHJP
   A45D 7/02 20060101ALI20220104BHJP
【FI】
A45D2/48
A45D2/00 Z
A45D7/02 L
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019160081
(22)【出願日】2019-09-03
(65)【公開番号】P2021037070
(43)【公開日】2021-03-11
【審査請求日】2021-05-12
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519319990
【氏名又は名称】秋山 将之
(73)【特許権者】
【識別番号】519319462
【氏名又は名称】中島 由紀子
(74)【代理人】
【識別番号】100104776
【弁理士】
【氏名又は名称】佐野 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100119194
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 明夫
(72)【発明者】
【氏名】北澤 雅一
【審査官】程塚 悠
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第201025962(CN,Y)
【文献】特開2003-310336(JP,A)
【文献】特開2015-042204(JP,A)
【文献】特開2005-193020(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-0988381(KR,B1)
【文献】特許第6524449(JP,B1)
【文献】韓国公開特許第10-2010-0043306(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0255548(US,A1)
【文献】特開平03-004805(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 2/48
A45D 2/00
A45D 7/02
A45D 7/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
まつげを還元させて前記まつげのシスチン結合を切断する還元剤を含むまつげカール用一液と、前記まつげを酸化させて切断された前記まつげのシスチン結合を再結合させる酸化剤を含むまつげカール用二液とを用いて、前記まつげの形状が維持されるように前記まつげをカールさせるまつげカール施術方法であって、
前記まつげカール用一液を前記まつげに塗布する一液塗布工程と、
前記一液塗布工程により、前記まつげカール用一液が塗布された前記まつげを第一の所定時間加熱するまつげ加熱工程と、
前記まつげ加熱工程により、前記まつげを加熱した後、前記まつげの加熱を停止して、第二の所定時間放置する加熱後放置工程と、
前記加熱後放置工程の後、前記まつげに塗布されている前記まつげカール用一液を取り除く一液除去工程と、
前記一液除去工程により、前記まつげカール用一液が取り除かれた前記まつげに、グルーを塗布し、形状を維持させようとする所定形状に前記まつげを固定するまつげ形状デザイン工程と、
前記まつげ形状デザイン工程により、前記所定形状に固定された前記まつげに、前記まつげカール用二液を塗布する二液塗布工程と、
前記二液塗布工程により、前記まつげに前記まつげカール用二液が塗布された状態で、第三の所定時間放置する二液塗布後放置工程と、
前記二液塗布後放置工程の後、前記まつげに塗布されている前記まつげカール用二液を取り除く二液除去工程とを含んでおり、
前記まつげ加熱工程では、
前記まつげカール用一液が塗布された前記まつげを加熱することにより、前記まつげカール用一液による前記まつげのシスチン結合を切断する還元反応を促進させるようになっており、
前記まつげ加熱工程における、前記まつげカール用一液が塗布された前記まつげの加熱は、
先端の一部分が発熱する本体と、前記本体の発熱する前記一部分の周囲を取り囲むように着脱自在に被せられる、柔軟性を有する被覆部材とを備え、前記本体は、指でつまんで保持する把手部と、前記把手部の先端部から突出するように設けられており、通電により発熱する棒状の発熱体と、前記把手部の内部に配置されており、前記発熱体を所定温度に維持するように、前記発熱体の通電状態を制御する電気回路部と、を有しており、前記被覆部材は、前記発熱体の周囲全体を取り囲むように覆い被せられて装着されているまつげカール用加熱器具を用いて行われ、
前記まつげカール用一液が塗布された前記まつげに、前記発熱体の周囲に覆い被せられている前記被覆部材を押圧して接触させることにより、前記被覆部材の前記柔軟性によって、前記被覆部材が前記まつげを包むように密着して、前記発熱体から発生した熱が、前記被覆部材を伝導して、接触している前記まつげを加熱し、前記まつげカール用一液による前記還元反応を促進させることを特徴とするまつげカール施術方法。
【請求項2】
前記まつげ加熱工程では、前記まつげカール用一液が塗布された前記まつげを加熱する温度が、80℃であることを特徴とする請求項1に記載のまつげカール施術方法。
【請求項3】
ゴムで形成された前記被覆部材を用いることを特徴とする請求項1または2に記載のまつげカール施術方法。
【請求項4】
厚さが1ミリメートルのゴムで形成された前記被覆部材を用いることを特徴とする請求項1または2に記載のまつげカール施術方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、還元剤を含むまつげカール用一液と、酸化剤を含むまつげカール用二液とを用いて、まつげの形状が維持されるようにまつげをカールさせる施術を行う際に、まつげカール用一液が塗布されたまつげを加熱するまつげカール用加熱器具及びまつげカール用一液とまつげカール用二液とを用いて、まつげをカールさせるまつげカール施術方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、目元を美しく見せるための美容方法として、まつげ(上まつげ)にカールを施す方法が用いられている。そのうちの一つの方法に、パーマがある。まつげパーマは、パーマ液を用いて、まつげにカールを施す施術である。
【0003】
例えば、特許文献1には、まつげを巻き付けるための曲面および可撓性を有するロッドの表面上にまつげを貼り付けて、ロッド上に固定されたまつげの形状を維持するように、カール施術をする方法が記載されている。カール施術を行う工程は、まつげにパーマ液を塗布して行う工程(パーマ処理)またはまつげを加熱して行う工程(加熱処理)のいずれかである。このパーマ処理を行う場合には、ロッドの曲面に貼り付けられているまつげの根元側から第1液を塗布し、所定時間放置する。第1液を拭き取った後、第2液をまつげに塗布し、所定時間放置し、そして、塗布した第2液を拭き取る。一方、加熱処理を行う場合には、ロッドの曲面に貼り付けられたまつげを根元側から毛先側にかけて加熱していき、まつげにカールをかける。パーマ処理または加熱処理のいずれかを行った後には、まつげのトリートメントのため、ローションをまつげに塗布して、所定時間放置し、このローションを拭き取る。以上のようにカール施術が行われることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2007-275113号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載されているパーマ処理では、第1液を塗布した後、所定時間放置することにより、この第1液がまつげに作用を及ぼすようになっている。このような施術では、第1液の塗布後に、長時間放置しなければならないという問題が生ずる。また、特許文献1に記載されている加熱処理では、パーマ液を使用しないため、短期間でカールが取れてしまうという問題が生ずる。また、特許文献1には、まつげを加熱する器具などについての具体的な記載がなく、どのように施術すればよいのか明確でないという問題もある。
【0006】
そこで、本発明の課題は、まつげを効率よく加熱するまつげカール用加熱器具と、短時間の施術で、まつげのカールが長期間維持されるまつげカール施術方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
かかる課題を解決するために、請求項に係る発明は、まつげを還元させて前記まつげのシスチン結合を切断する還元剤を含むまつげカール用一液と、前記まつげを酸化させて切断された前記まつげのシスチン結合を再結合させる酸化剤を含むまつげカール用二液とを用いて、前記まつげの形状が維持されるように前記まつげをカールさせるまつげカール施術方法であって、前記まつげカール用一液を前記まつげに塗布する一液塗布工程と、前記一液塗布工程により、前記まつげカール用一液が塗布された前記まつげを第一の所定時間加熱するまつげ加熱工程と、前記まつげ加熱工程により、前記まつげを加熱した後、前記まつげの加熱を停止して、第二の所定時間放置する加熱後放置工程と、前記加熱後放置工程の後、前記まつげに塗布されている前記まつげカール用一液を取り除く一液除去工程と、前記一液除去工程により、前記まつげカール用一液が取り除かれた前記まつげに、グルーを塗布し、形状を維持させようとする所定形状に前記まつげを固定するまつげ形状デザイン工程と、前記まつげ形状デザイン工程により、前記所定形状に固定された前記まつげに、前記まつげカール用二液を塗布する二液塗布工程と、前記二液塗布工程により、前記まつげに前記まつげカール用二液が塗布された状態で、第三の所定時間放置する二液塗布後放置工程と、前記二液塗布後放置工程の後、前記まつげに塗布されている前記まつげカール用二液を取り除く二液除去工程とを含んでおり、前記まつげ加熱工程では、前記まつげカール用一液が塗布された前記まつげを加熱することにより、前記まつげカール用一液による前記まつげのシスチン結合を切断する還元反応を促進させるようになっており、前記まつげ加熱工程における、前記まつげカール用一液が塗布された前記まつげの加熱は、先端の一部分が発熱する本体と、前記本体の発熱する前記一部分の周囲を取り囲むように着脱自在に被せられる、柔軟性を有する被覆部材とを備え、前記本体は、指でつまんで保持する把手部と、前記把手部の先端部から突出するように設けられており、通電により発熱する棒状の発熱体と、前記把手部の内部に配置されており、前記発熱体を所定温度に維持するように、前記発熱体の通電状態を制御する電気回路部と、を有しており、前記被覆部材は、前記発熱体の周囲全体を取り囲むように覆い被せられて装着されているまつげカール用加熱器具を用いて行われ、前記まつげカール用一液が塗布された前記まつげに、前記発熱体の周囲に覆い被せられている前記被覆部材を押圧して接触させることにより、前記被覆部材の前記柔軟性によって、前記被覆部材が前記まつげを包むように密着して、前記発熱体から発生した熱が、前記被覆部材を伝導して、接触している前記まつげを加熱し、前記まつげカール用一液による前記還元反応を促進させることを特徴とする。
【0012】
請求項に係る発明は、請求項に記載の構成に加えて、前記まつげ加熱工程では、前記まつげカール用一液が塗布された前記まつげを加熱する温度が、80℃であることを特徴とする。
【0013】
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の構成に加えて、ゴムで形成された前記被覆部材を用いることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1または2に記載の構成に加えて、厚さが1ミリメートルのゴムで形成された前記被覆部材を用いることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1の発明によれば、柔軟性を有する被覆部材を、本体の発熱体の周囲に覆い被せて装着し、この発熱体の周囲に覆い被せられている被覆部材をまつげに押圧して接触させる。こうすることにより、被覆部材の柔軟性によって、被覆部材がまつげを包むように密着して、発熱体から発生した熱が、被覆部材を伝導して、接触しているまつげを加熱するようになる。このため、まつげを効率よく加熱できる。
【0015】
また、還元剤を含むまつげカール用一液が塗布されたまつげを加熱することにより、まつげの還元反応が促進される。このため、施術時間を短縮できる。また、加熱することにより、まつげのカール形状が長期間維持されるようになる。
【0016】
また、まつげカール用一液が塗布されたまつげを加熱して、まつげの還元反応を促進させるため、弱い薬剤を使用しても、還元反応が進む。このため、弱い薬剤を使用することができ、まつげのダメージを小さく抑えることができる。
【0017】
また、まつげカール用一液が塗布されたまつげを加熱して、まつげを十分に還元させるため、酸化剤を含むまつげカール用二液を塗布して、まつげを酸化させる時間を短縮できる。
【0018】
また、被覆部材は、着脱自在であるため、容易に交換することでき、常に清潔な状態を保って、施術を行うことができる。また、被覆部材を取り外して、本体のみを使用して、まつげを加熱する使い方もできる。
【0019】
請求項3及び4の発明によれば、被覆部材が、ゴムで形成されているため、安価に製造することができる。また、被覆部材として、市販の指サックなどを使用することができる。
【0020】
請求項の発明によれば、被覆部材を形成しているゴムの厚さが、1ミリメートルであるため、熱で溶けたり、破れたりしにくく、熱が十分に伝導する。この結果、施術の作業性が向上する。
【0021】
請求項の発明によれば、発熱体から発生した熱が、被覆部材を伝導して、被覆部材と接触するまつげを80℃で加熱する。このため、まつげカール用一液が塗布されたまつげの還元反応が促進され、施術時間が短縮される。また、まつげカールの形状が長期間維持される。
【0022】
請求項の発明によれば、まつげカール用一液が塗布されたまつげを加熱することにより、まつげカール用一液による還元反応を促進させる。このため、まつげカールの施術を短時間で行うことができ、まつげカールの持ちを長期間保持させることができる。また、弱い薬剤を使用することができ、短時間で施術が終了するため、まつげへのダメージを小さくすることができる。さらに、加熱によりまつげが十分に還元されるため、まつげカール用二液によってまつげを酸化させる時間も短縮できる。
【0023】
請求項の発明によれば、まつげカール用一液が塗布されたまつげを加熱する温度が、80℃であるため、まつげカール用一液によるまつげの還元反応が促進され、施術時間が短縮される。また、まつげカールの持ちが長期間に及ぶ。
【0024】
請求項の発明によれば、まつげカール用一液が塗布されたまつげの加熱は、先端の一部分が発熱する本体と、本体の発熱する一部分の周囲を取り囲むように着脱自在に被せられる、柔軟性を有する被覆部材とを備え、本体は、指でつまんで保持する把手部と、把手部の先端部から突出するように設けられており、通電により発熱する棒状の発熱体と、把手部の内部に配置されており、発熱体を所定温度に維持するように、発熱体の通電状態を制御する電気回路部と、を有しており、被覆部材は、発熱体の周囲全体を取り囲むように覆い被せられて装着されているまつげカール用加熱器具を用いて行われ、まつげカール用一液が塗布されたまつげに、発熱体の周囲に覆い被せられている被覆部材を押圧して接触させることにより、被覆部材の柔軟性によって、被覆部材がまつげを包むように密着して、発熱体から発生した熱が、被覆部材を伝導して、接触しているまつげを加熱し、まつげカール用一液による還元反応を促進させる。このため、まつげを効率よく加熱することができ、施術時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】この発明の実施の形態に係るまつげカール用加熱器具とこのまつげカール用加熱器具に接続されているUSBケーブルの外観を示す図であり、(a)は、被覆部材が本体に覆い被せられて装着されている図、(b)は、被覆部材が本体から取り外されている図である。
図2】同実施の形態に係るまつげカール用加熱器具の本体の外観を示す図であり、(a)は、全体の正面図、(b)は、全体の右側面図、(c)は、発熱体を含む先端を拡大した正面図、(d)は、発熱体を含む先端を拡大した右側面図である。
図3】同実施の形態に係るまつげカール用加熱器具の電気回路部の概略ブロック図である。
図4】同実施の形態に係るまつげカール用加熱器具の外観を示す図であり、(a)は、本体と被覆部材が分離している状態を示す図、(b)は、本体に被覆部材が装着されている状態を示す図である。
図5】同実施の形態に係るまつげカール施術方法の概略を示すフローチャートである。
図6】同実施の形態に係るまつげカール施術方法の施術の状況を示す図である。
図7】同実施の形態に係るまつげカール施術方法の施術の状況を示す図である。
図8】同実施の形態に係るまつげカール施術方法の施術の状況を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
この発明の実施の形態について、図1から図8を用いて説明する。
【0027】
[まつげカール用加熱器具]
図1には、本実施の形態に係るまつげカール用加熱器具1と、この器具1に接続されているUSB(Universal Serial Bus)ケーブル4の外観図が示されている。
【0028】
まつげ30の形状が維持されるようにまつげ30をカールさせる施術では、まつげ30を還元させてまつげ30のシスチン結合を切断する還元剤を含むまつげカール用一液44と、まつげ30を酸化させて、まつげカール用一液44によって切断されたまつげ30のシスチン結合を再結合させる酸化剤を含むまつげカール用二液48とが用いられる。
【0029】
このまつげカール用加熱器具1は、まつげカール用一液44と、まつげカール用二液48とを用いて、まつげ30をカールさせる施術を行う際に、まつげカール用一液44が塗布されたまつげ30に接触させてまつげ30を加熱するために使用される。
【0030】
なお、上まつげのことをまつげと称している。
【0031】
このまつげカール用加熱器具1は、先端の一部分が発熱する本体2と、その発熱する一部分の周囲を取り囲むように着脱自在に被せられる、柔軟性を有する被覆部材3とから構成されている。
【0032】
図1(a)には、被覆部材3が本体2に覆い被せられて装着されている状態が示されており、図1(b)には、被覆部材3が本体2から取り外された状態が示されている。
【0033】
このまつげカール用加熱器具1の本体2には、USBケーブル4が接続されているが、このケーブル4のもう一方の端子を、電源供給源となる機器に接続することにより、この本体2に電源が供給されるようになっている。このように、USBケーブル4を介して、電源供給源となる機器から安定した電源の供給を受けることにより、本体2の発熱に伴う加熱温度が安定する。
【0034】
なお、本体2への電源の供給方法は、このようにケーブル4を介して、外部から供給を受ける以外にも、本体2に電池を内蔵して、その電池から供給するようにしてもよい。
【0035】
この本体2に覆い被せられる被覆部材3は、ゴムで形成されている。ただし、ゴム以外にも、100℃程度の温度に耐え、熱を伝導して、柔軟性を有する材料であれば、用いることができる。
【0036】
また、図1に示されている被覆部材3は、市販されているゴム製の指サックである。市販の指サックを用いることにより、コストダウンを図ることができる。もちろん、市販の指サック以外を用いてもよいし、専用の被覆部材3を開発、製造するようにしてもよい。
【0037】
図2には、このまつげカール用加熱器具1の本体2の外観を示す図が示されている。図2(a)は、その正面図であり、図2(b)は、右側面図である。また、図2(c)は、発熱体6を含む先端を拡大した正面図であり、図2(d)は、その右側面図である。
【0038】
本体2は、指でつまんで保持する把手部5と、この把手部5の先端部11から突出するように設けられており、通電により発熱する棒状の発熱体6と、この把手部5の内部に配置されており、発熱体6を所定温度に維持するように、発熱体6の通電状態を制御する電気回路部10と、を有している。
【0039】
把手部5は、先端に向かうにつれて断面の寸法が小さくなり細くなるような略四角錐台形の外観を有し、プラスチックで形成されている。この把手部5の先端には、図示しない本体2の保護キャップと嵌合する嵌合部13が形成されている。この嵌合部13の先端側の端面が、把手部5の先端部11である。
【0040】
また、この把手部5の基端側の端面である基端部12には、USBコネクタ25が配置されている。そして、この把手部5の正面中央部には、電源スイッチ21が設けられており、このスイッチ21を前後方向にスライドさせることにより、本体2の電源を入れたり、切ったりすることができるようになっている。
【0041】
この電源スイッチ21の先端側には、電源表示LED(Light Emitting Diode)22が設けられており、本体2の電源の状態を目視により観察できるようになっている。例えば、電源スイッチ21により、電源が投入されると、電源表示LED22が点灯するようになっている。
【0042】
発熱体6は、棒状の形状をしており、把手部5の中心軸に沿うように、把手部5の先端部11から突出するように設けられている。そして、この発熱体6は、把手部5の先端部11から延出するように設けられており、通電により発熱する発熱部7と、この発熱部7の周囲を取り囲むように収容し、把手部5の先端部11から突出するように形成されている囲い部8とにより構成されている。
【0043】
発熱部7は、電熱線で形成されており、この電熱線に電流が流れることによりジュール熱が発生するようになっている。
【0044】
囲い部8は、把手部5と一体として成型されており、プラスチックで作られている。図2(c)に示されているように、囲い部8の正面側には、開口が形成されており、発熱部7が目視できるようになっている。高温になる発熱部7への接触を防止するために、囲い部8の正面側の開口には、一定間隔の横格子が形成されている。この囲い部8の背面側には、開口がなく、発熱部7の表面全体が覆われている。図2(d)に示されているように、囲い部8の背面には、櫛部9が一体に形成されている。
【0045】
櫛部9は、複数の細長形状の突起が、棒状の囲い部8の長手方向に、1列に配列するように構成されている。
【0046】
発熱部7が発熱すると、熱伝導により囲い部8や櫛部9の温度も上昇する。このようにして熱くなった囲い部8や櫛部9をまつげ30に接触させて、加熱する使い方もできる。
【0047】
電気回路部10は、発熱体6を構成している発熱部7の温度を検出して、発熱部7の温度が所定温度に維持されるように、発熱部7に供給する電流の状態を制御するように動作する。
【0048】
図3には、この電気回路部10の概略ブロック図が示されている。
【0049】
この電気回路部10は、動作の制御を行うCPU(Central Processing Unit)20、本体2の電源の切り換えを行う電源スイッチ21、本体2の電源の状態を表示する電源表示LED22、発熱部7の温度を検出する温度センサ23、発熱部7を発熱させるために発熱部7に電流を供給する電源供給部24、USBケーブル4に接続されて、このケーブル4を介して外部から電源の供給を受けるために使用されるUSBコネクタ25、一時的にデータを記憶して、CPU20によるプログラムの実行やデータ処理などに使用されるRAM(Random Access Memory)26、発熱部7の温度制御の動作が記述されているプログラムやこのプログラムの実行に使用されるデータなどが保持されているROM(Read Only Memory)27などを含む構成になっている。
【0050】
また、発熱部7の温度を所定温度に維持するように制御する温度制御部28は、CPU20、温度センサ23、電源供給部24、RAM26及びROM27を含むように構成されている。
【0051】
温度センサ23によって検出される発熱部7の温度が、あらかじめ設定されておりROM27に記憶されている所定温度よりも、低い場合、CPU20は、発熱部7に供給する電流を増加するように電源供給部24を制御し、逆に、検出温度が所定温度よりも高い場合、発熱部7に供給する電流を減少するように電源供給部24を制御するようになっている。
【0052】
まつげカール用一液44に含まれている還元剤よるまつげ30のシスチン結合を切断する還元反応を促進させるために、この一液44が塗布されたまつげ30を加熱する場合、加熱温度を上昇させるほどこの還元反応が進む。しかし、加熱温度が高すぎるとまつげ30が痛んでしまうという問題が生ずる。本発明者は、試行錯誤の結果、まつげ30を加熱する温度として、80℃程度にすることが好ましいことを見いだした。このまつげカール用加熱器具1を用いる場合、発熱体6に覆い被せられている被覆部材3を熱が伝わり、この熱によってまつげ30が加熱される。被覆部材3を熱が伝導する過程で、温度が低下することを考慮すると、発熱部7の温度を、例えば、80℃以上100℃以下の範囲内に維持することが考えられる。
【0053】
そこで、温度制御部28を含む電気回路部10の制御により、発熱部7の温度を一定に保つ所定温度として、80℃以上100℃以下の範囲内に設定するようにしてもよい。
【0054】
図4には、まつげカール用加熱器具1の外観が示されている。図4(a)には、本体2と被覆部材3が分離している状態が示されており、図4(b)には、本体2に被覆部材3が装着されている状態が示されている。
【0055】
柔軟性を有する被覆部材3は、本体2の先端側から被せるようになっており、発熱体6の周囲全体を取り囲むように覆い被せられて装着される。図4に示されているように、被覆部材3として、市販のゴム製の指サックを用いることができる。そして、この被覆部材3のゴムの厚さは、例えば、1ミリメートル程度にすることができる。こうすることにより、熱で溶けたり、破れたりすることなく、熱を十分に伝導させることができる。この図では、棒状の発熱体6の太さに比べて、指サックの開口部の寸法が大きくなっており、指サックを発熱体6に被せやすくなっている。もちろん、発熱体6の太さに適合するような被覆部材3を作製して装着するようにしてもよい。
【0056】
このまつげカール用加熱器具1を用いて加熱する際、まつげカール用一液44が塗布されたまつげ30に、発熱体6の周囲に覆い被せられている被覆部材3を押圧して接触させることにより、被覆部材3の柔軟性によって、被覆部材3がまつげ30を包むように密着して、発熱体6から発生した熱が、被覆部材3を伝導して、接触しているまつげ30を加熱する。このような構造になっているため、まつげ30を効率的に加熱できるようになっている。
【0057】
被覆部材3を装着せずに、本体2の発熱体6を直接まつげ30に接触させる場合、発熱体6を構成している囲い部8が、プラスチック製であるため、柔軟性がなく、まつげ30との接触面積が小さくなってしまう。このため、まつげ30の一部の狭い範囲にしか接触して熱を伝えることができず、効率的にまつげ30を加熱することができない。
【0058】
これに対して、柔軟性を有する被覆部材3でまつげ30を包むように密着して、まつげ30の広い範囲に接触するようにして熱を伝えることで、効率よく熱を加えることができる。
【0059】
[まつげカール施術方法]
次に、本実施の形態に係るまつげカール施術方法について説明する。
【0060】
このまつげカール施術方法では、まつげ30を還元させてまつげ30のシスチン結合を切断する還元剤を含むまつげカール用一液44と、まつげ30を酸化させて切断されたまつげ30のシスチン結合を再結合させる酸化剤を含むまつげカール用二液48とを用いて、まつげ30の形状が維持されるようにまつげ30をカールさせる。
【0061】
図5には、このまつげカール施術方法の概略フローチャートが示されている。
【0062】
また、図6図8には、このまつげカール施術方法の施術の状況が示されている。
【0063】
まず、図6(a)に示されているように、下まぶたにアイパッチ40を貼る(S1工程)。この図には、人の右側顔面が示されており、図の上側が頭部側になっている。この図では、右目が閉じられており、閉じられた右目に沿うように下まぶたにアイパッチ40が貼られている。また、閉じられた上まぶた32の境界にまつげ30があり、その上方に眉毛31がある。
【0064】
図6(a)には、右目のまつげ30のみ描かれているが、まつげカールの施術は、左目のまつげ30についても同様に行われる。
【0065】
次に、前処理として、目元とまつげ30のクレンジングを行う(S2工程)。図6(b)に示されているように、クレンジング剤をつけたコットン41を用いて、目元やまつげ30に付着している化粧や汚れを落とす。
【0066】
次に、上まぶた32にシリコンパッド42をのせてまつげ30の長さを確認して、このパッド42のサイズを選択する。サイズを決めた後、市販のアイプチ(登録商標、商品名)等をシリコンパッド42の内側に塗り、上まぶた32にこのシリコンパッド42を貼り付ける(S3工程)。図6(c)に示されているように、まつげ30の根元の近いところに沿うようにこのシリコンパッド42を貼り付ける。
【0067】
次に、シリコンパッド42の表面に接着剤であるグルー43を塗り、まつげ30をこのパッド42の上に上げていく(S4工程)。このとき、まつげ30の根元から真っ直ぐ、しっかりとこのパッド42に貼り付けるようにする。図6(d)には、グルー43によって、まつげ30が根元から上向きに真っ直ぐ貼り付けられている図が示されている。
【0068】
この後、上述のまつげカール用加熱器具1の本体2の電源を入れて温める(図6(e)参照)。そして、被覆部材3を本体2の発熱体6に被せて準備する(図6(f)参照)。
【0069】
次に、まつげカール用一液44をまつげ30に塗布する一液塗布工程を行う。この一液塗布工程では、まつげカール用一液44をシリコンパッド42に貼り付けたまつげ30の根元部分に均等に塗布する(S5工程)。まつげ30の根元1ミリメートル程度の位置から、まつげ30の毛先に向かって、まつげ30の半分から8分目程度まで塗布する。図7(a)には、シリコンパッド42に貼り付けたまつげ30にまつげカール用一液44が塗布されている図が示されている。
【0070】
まつげカール用一液44は、還元剤とアルカリ剤を成分に含むように構成されている。
【0071】
還元剤は、まつげ30のシスチン結合を切断する作用をする。また、アルカリ剤は、pHを高め、まつげ30を軟化、膨潤させて、還元剤の浸透をよくし、シスチン結合を切断する還元反応を促進させる作用をする。
【0072】
まつげカール用一液44の塗布前のまつげ30は、弱酸性(pH4.5~5.5)であるが、この一液44の塗布により、まつげ30は中性から弱アルカリ性となる。
【0073】
まつげカール用一液44に含まれる還元剤としては、例えば、システアミンを用いることができる。アルカリ剤としては、アンモニア水、モノエタノールアミン、炭酸水素アンモニウムなどが配合される。
【0074】
次に、この一液塗布工程により、まつげカール用一液44が塗布されたまつげ30を第一の所定時間加熱するまつげ加熱工程が行われる。このまつげ加熱工程では、まつげカール用加熱器具1の被覆部材3をまつげ30の根元に押し当てるように接触させて、まつげ30を第一の所定時間である1分間加熱する(S6工程)。
【0075】
まつげカール用一液44が塗布されたまつげ30を加熱することで、この一液44によるまつげ30のシスチン結合を切断する還元反応が促進される。まつげ30の加熱温度として、上述のように80℃程度にすると好ましいことが本発明者によって見いだされている。このため、80℃程度でまつげ30を加熱するようにしてもよい。
【0076】
まつげ30が還元されると、まつげ30の跳ね返りがなくなり、シリコンパッド42に貼り付くようになるため、この状態になることを目安にして、まつげ30が還元されたことを判断するようにしてもよい。
【0077】
図7(b)には、まつげカール用加熱器具1を用いて、被覆部材3をまつげ30に押し当てるようにして接触させて加熱している図が示されている。棒状の発熱体6の長手方向を、まつげ30の根元に沿わせるように、被覆部材3を接触させている。まつげカール用一液44が塗布されたまつげ30に、本体2の発熱体6の周囲に覆い被せられている被覆部材3を押圧して接触させることにより、被覆部材3の柔軟性によって、被覆部材3がまつげ30を包むように密着して、発熱体6から発生した熱が、被覆部材3を伝導して、接触しているまつげ30を加熱し、まつげカール用一液44による還元反応を促進させるようになっている。
【0078】
この図に示されているように、被覆部材3として用いられているゴム製の指サックの余分な部分を折り曲げて、この余分な部分が邪魔にならないように使用している。
【0079】
次に、このまつげ加熱工程により、まつげ30を加熱した後、まつげ30の加熱を停止して、第二の所定時間放置する加熱後放置工程を行う。この加熱後放置工程では、第二の所定時間として5分間放置している(S7工程)。
【0080】
なお、まつげ30を加熱した後に、まつげ30の跳ね返りがある場合には、図7(c)に示されているように、コットン45をまつげ30の上に載せて数分間放置するようにしてもよい。
【0081】
この加熱後放置工程の後、まつげ30に塗布されているまつげカール用一液44を取り除く一液除去工程を行う。この一液除去工程では、図7(d)に示されているように、塗布したすべてのまつげカール用一液44を濡れたコットン46で取り除く(S8工程)。
【0082】
次に、この一液除去工程により、まつげカール用一液44が取り除かれたまつげ30に、グルー47を塗布し、形状を維持させようとする所定形状にまつげ30をデザインして固定するまつげ形状デザイン工程を行う。このまつげ形状デザイン工程では、図7(e)に示されているように、まつげ30に、グルー47を薄く塗布して、まつげ30のデザインをつくり、シリコンパッド42の表面に貼り付けるようにして固定する(S9工程)。
【0083】
次に、このまつげ形状デザイン工程により、所定形状に固定されたまつげ30に、まつげカール用二液48を塗布する二液塗布工程を行う。この二液塗布工程では、酸化剤を含むまつげカール用二液48をまつげ30の根元部分に均等に塗布する(S10工程)。まつげカール用一液44の塗布と同様に、まつげ30の根元1ミリメートル程度の位置から、まつげ30の毛先に向かって、まつげ30の半分から8分目程度まで塗布する。図7(f)には、シリコンパッド42の表面に貼り付けるように所定形状にデザインされて固定されたまつげ30にまつげカール用二液48が塗布されている図が示されている。
【0084】
このまつげカール用二液48は、酸化剤を成分に含むように構成されている。酸化剤を含むこの二液48を塗布することにより、まつげ30は、酸性方向へ向かう。
【0085】
酸化剤は、還元剤により切断されたまつげ30のシスチン結合を結びつけて再結合させる作用をする。この作用により、まつげ30の形状が記憶され、長期間維持されるようになる。
【0086】
酸化剤としては、例えば、臭素酸ナトリウムや、過酸化水素水などを用いることができる。ただし、これ以外にも、酸化剤として使用することができる。
【0087】
次に、この二液塗布工程により、まつげ30にまつげカール用二液48が塗布された状態で、第三の所定時間放置する二液塗布後放置工程を行う。この二液塗布後放置工程では、第三の所定時間として10分間放置している(S11工程)。
【0088】
この二液塗布後放置工程の後、まつげ30に塗布されているまつげカール用二液48を取り除く二液除去工程を行う。この二液除去工程では、綿棒やクレンジングスティックなどを使って、塗布したすべてのまつげカール用二液48を拭き取り、取り除く(S12工程)。
【0089】
次に、まつげカラートリートメント49を、まつげ30の根元1ミリメートル程度の位置から毛先まで、まつげ30全体に塗布する(S13工程)。図8(a)には、まつげ30にまつげカラートリートメント49が塗布されている図が示されている。まつげカラートリートメント49の塗布後、5分から10分間程度放置する(S14工程)。
【0090】
次に、図8(b)に示されているように綿棒50などを使って、塗布したすべてのまつげカラートリートメント49を取り除く(S15工程)。
【0091】
最後に、まつげ美容液51をまつげ30全体に塗布して、図8(c)に示されているように、まつげカール用加熱器具1から被覆部材3を外して、本体2の櫛部9を使用して片目2分間ずつ加熱する(S16工程)。まつげ美容液51のまつげ30への浸透も、熱を加えることにより促進される。
【0092】
[本実施の形態の効果]
この発明の実施の形態によれば、柔軟性を有する被覆部材3を、本体2の発熱体6の周囲に覆い被せて装着し、この発熱体6の周囲に覆い被せられている被覆部材3をまつげ30に押圧して接触させる。こうすることにより、被覆部材3の柔軟性によって、被覆部材3がまつげ30を包むように密着して、発熱体6から発生した熱が、被覆部材3を伝導して、接触しているまつげ30を加熱するようになる。このため、まつげ30を効率よく加熱できる。
【0093】
また、本実施の形態によれば、還元剤を含むまつげカール用一液44が塗布されたまつげ30を加熱することにより、まつげ30の還元反応が促進される。このため、施術時間を短縮できる。また、加熱することにより、まつげ30のカール形状が長期間維持されるようになる。
【0094】
また、本実施の形態によれば、まつげカール用一液44が塗布されたまつげ30を加熱して、まつげ30の還元反応を促進させるため、弱い薬剤を使用しても、還元反応が進む。このため、弱い薬剤を使用することができ、まつげ30のダメージを小さく抑えることができる。
【0095】
また、本実施の形態によれば、まつげカール用一液44が塗布されたまつげ30を加熱して、まつげ30を十分に還元させるため、酸化剤を含むまつげカール用二液48を塗布して、まつげ30を酸化させる時間を短縮できる。
【0096】
また、本実施の形態によれば、被覆部材3は、着脱自在であるため、容易に交換することでき、常に清潔な状態を保って、施術を行うことができる。また、被覆部材3を取り外して、本体2のみを使用して、まつげ30を加熱する使い方もできる。
【0097】
また、本実施の形態によれば、被覆部材3が、ゴムで形成されているため、安価に製造することができる。また、被覆部材3として、市販の指サックなどを使用することができる。
【0098】
また、本実施の形態によれば、被覆部材3を形成しているゴムの厚さが、1ミリメートルであるため、熱で溶けたり、破れたりしにくく、熱が十分に伝導する。この結果、施術の作業性が向上する。
【0099】
また、本実施の形態によれば、本体2の発熱体6が80℃以上100℃以下の範囲に維持され、発熱体6から発生した熱が、被覆部材3を伝導して、被覆部材3と接触するまつげ30を80℃で加熱する。このため、まつげカール用一液44が塗布されたまつげ30の還元反応が促進され、施術時間が短縮される。また、まつげカールの形状が長期間維持される。
【符号の説明】
【0100】
1 まつげカール用加熱器具
2 本体
3 被覆部材
5 把手部
6 発熱体
7 発熱部
8 囲い部
9 櫛部
10 電気回路部
11 先端部
12 基端部
13 嵌合部
21 電源スイッチ
22 電源表示LED
23 温度センサ
24 電源供給部
28 温度制御部
30 まつげ
42 シリコンパッド
43,47 グルー
44 まつげカール用一液
48 まつげカール用二液
49 まつげカラートリートメント
51 まつげ美容液
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8