(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-07
(45)【発行日】2022-01-12
(54)【発明の名称】対面型システムキッチン上に設ける収納箱収納ケース。
(51)【国際特許分類】
A47B 77/04 20060101AFI20220104BHJP
A47B 51/00 20060101ALI20220104BHJP
【FI】
A47B77/04 A
A47B51/00 501B
A47B51/00 501E
(21)【出願番号】P 2021097747
(22)【出願日】2021-06-11
【審査請求日】2021-06-11
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】502145830
【氏名又は名称】美藤 雅康
(72)【発明者】
【氏名】美藤雅康
(72)【発明者】
【氏名】美藤町子
(72)【発明者】
【氏名】北村知世
(72)【発明者】
【氏名】横畑直世
【審査官】神尾 寧
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3228188(JP,U)
【文献】特開2001-299467(JP,A)
【文献】実開昭62-087541(JP,U)
【文献】実開平02-019324(JP,U)
【文献】実開平03-120837(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 77/04
A47B 51/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ギアレールを設けた仕切り板に
、スライド突起を設けた側板と複数の仕切り板を組固定して、天板で覆って固定して、天井に固定して成る箱収納躯体
と、該箱収納躯体のスライド突起に沿って、両側面に凹溝を設け
、該箱収納躯体に挿し込んだ収納箱と、前記ギアレールに合わせて、収納箱の上に
固定したギア付き電動モーター
と、該箱収納躯体に取付けた点検板
と、を備えた収納箱収納ケース
であって、複数の収納箱
に各々対応する複数のスイッチで、各々の収納箱をスライド上下させて使用することを特徴とする対面型システムキッチン上に設ける
収納箱収納ケース。
【請求項2】
ギアレールを設けた仕切り板に
、スライド突起を設けた側板と複数の仕切り板を組固定して、天板で覆って固定して、天井に固定して成る箱収納躯体
と、該箱収納躯体のスライド突起に沿って、両側面に凹溝を設け
、該箱収納躯体に挿し込んだ収納箱と、前記ギアレールに合わせて、収納箱の上に
固定したギア付き電動モーター
と、該箱収納躯体に取付けた点検板
を備えた収納箱収納ケースとしたことを、特徴とする対面型システムキッチン上に設ける
収納箱収納ケース。
【請求項3】
壁付システムキッチン上に設けることを、特徴とする請求項1又は2に記載の対面型システムキッチン上に設ける
収納箱収納ケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、天井に固定した選別収納した複数の収納箱を収納した収納箱収納ケースから、必要な収納箱を昇降させて、便利に炊事から片付けができる、対面型システムキッチン上に設ける収納箱収納ケースに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のシステムキッチンには、壁付キッチンと対面キッチンが有り、壁付キッチンの大半は吊戸棚が付けられて昇降戸棚も採用されている。他方、対面キッチンには吊戸棚は付けられていないのが現状である。
【0003】
システムキッチンの収納は引き出し式に収納されている。
【0004】
しかしながら、キッチンの収納は多大で必要なものが必要な時に、使用ができる収納ができないのが現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【0006】
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
在来のシステムキッチンには次の問題があった。
〇システムキッチンの収納には限界がある。
〇引き出し収納の場合、引き出しを開けて閉じなければならない無駄な作業。
〇システムキッチン最下部の引き出し収納から取り出す屈伸作業。
〇システムキッチンの収納スペースには限界があり利便性を配慮した収納ができない。
〇システムキッチンは必要な場所に必要なものが収納できない。
【0008】
本発明は、上記の課題に鑑みて、対面式システムキッチン上の天井に、複数の収納箱を収納した収納箱収納ケースを取付けて、必要な収納箱を昇降させて、便利に炊事から片付けが迅速にできる、対面型システムキッチン上に設ける複数のスライド収納箱を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、ギアレールを設けた仕切り板に、スライド突起を設けた側板と複数の仕切り板を組固定して、天板で覆って固定して、天井に固定して成る箱収納躯体と、該箱収納躯体のスライド突起に沿って、両側面に凹溝を設け、該箱収納躯体に挿し込んだ収納箱と、前記ギアレールに合わせて、収納箱の上に固定したギア付き電動モーターと、該箱収納躯体に取付けた点検板と、を備えた収納箱収納ケースであって、複数の収納箱に各々対応する複数のスイッチで、各々の収納箱をスライド上下させて使用することを特徴とする対面型システムキッチン上に設ける収納箱収納ケース(請求項1)を提供する。
【0010】
ギアレールを設けた仕切り板に、スライド突起を設けた側板と複数の仕切り板を組固定して、天板で覆って固定して、天井に固定して成る箱収納躯体と、該箱収納躯体のスライド突起に沿って、両側面に凹溝を設け、該箱収納躯体に挿し込んだ収納箱と、前記ギアレールに合わせて、収納箱の上に固定したギア付き電動モーターと、該箱収納躯体に取付けた点検板を備えた収納箱収納ケースとしたことを、特徴とする対面型システムキッチン上に設ける収納箱収納ケース(請求項2)を提供する。
【0011】
壁付システムキッチン上に設けることを、特徴とする請求項1又は2に記載の対面型システムキッチン上に設ける収納箱収納ケース(請求項3)を提供する。
【発明の効果】
【0012】
本発明の特筆すべき大きな効果を列挙する。
イ)収納容量が増大する。
ロ)収納容量が増えることでシステムキッチン内にごみ入れスペースができる。
ハ)収納容量が増えることでシステムキッチン内の収納スペースが有効に使える
二)用途に合わせた収納箱が選べることで調理から片付けまで迅速にできる。
ホ)対面型システムキッチンの場合、収納箱収納ケースに設けた調味料を収納する収納箱の調味料が両側面から使える。
へ)収納箱の上下スライドに不具合が生じた場合でも迅速に点検ができる。
【0013】
以上で説明したように、請求項1に係る発明によれば、ギアレールを設けた仕切り板に、スライド突起を設けた側板と複数の仕切り板を組固定して、天板で覆って固定して、天井に固定して成る箱収納躯体と、該箱収納躯体のスライド突起に沿って、両側面に凹溝を設け、該箱収納躯体に挿し込んだ収納箱と、前記ギアレールに合わせて、収納箱の上に固定したギア付き電動モーターと、該箱収納躯体に取付けた点検板と、を備えた収納箱収納ケースであって、複数の収納箱に各々対応する複数のスイッチで、各々の収納箱をスライド上下させて使用することで、収納容量が増大することに加えて、調理から片付けが迅速且つ容易になる大きな効果が得られる。
【0014】
請求項2に係る発明によれば、ギアレールを設けた仕切り板に、スライド突起を設けた側板と複数の仕切り板を組固定して、天板で覆って固定して、天井に固定して成る箱収納躯体と、該箱収納躯体のスライド突起に沿って、両側面に凹溝を設け、該箱収納躯体に挿し込んだ収納箱と、前記ギアレールに合わせて、収納箱の上に固定したギア付き電動モーターと、該箱収納躯体に取付けた点検板を備えた収納箱収納ケースとしたことで、収納容量が増大することに加えて、調理から片付けが迅速且つ容易になるとともに、対面型システムキッチンが清潔に使用できる効果が得られる。
【0015】
請求項3に係る発明によれば、壁付システムキッチン上に設けることで、収納容量が増大することに加えて、調理から片付けが迅速且つ容易になるとともに、壁付システムキッチンが清潔に使用できる効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下に、本発明の実施形態は添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0017】
図1は、ギアレール1を設けた仕切り板2に
、スライド突起3を設けた側板4と複数の仕切り板2を組固定して、天板5で覆って固定して、天井6に固定して成る箱収納躯体A
と、該箱収納躯体Aのスライド突起3に沿って、両側面に凹溝7を設け
、該箱収納躯体Aに挿し込んだ収納箱Bと、前記ギアレール1に合わせて、収納箱Bの上に
固定したギア付き電動モーター8
と、該箱収納躯体Aに取付けた点検板9
と、を備えた収納箱収納ケースC
であって、複数の収納箱B
に各々対応する複数のスイッチ10で、各々の収納箱Bをスライド上下させて使用することを特徴とする対面型システムキッチン上に設ける
収納箱収納ケースの、収納箱収納ケースCの洗剤を収納する収納箱イ、食器を収納する収納箱ロ、調味料を収納する収納箱二、を対面型システムキッチン上にスライド降下させた、後方の3つの収納箱をスライド降下させた正面姿図である。
【0018】
図2は、収納箱収納ケースCの食器を収納する収納箱二、やかん等の棚と水切りネットを備えた収納箱ホ、フライパン等を収納する収納箱へ、を対面型システムキッチン上にスライド降下させた、前方の3つの収納箱をスライド降下させた正面姿図である。
【0019】
図3は 収納箱収納ケースCのギア付き電動モーター8の配置を示した
図1のA部の断面図である。
【0020】
【0021】
図5は、
図4の収納箱Bの配列を対面型システムキッチン上にスライド降下させた
図1のC部の断面図である。
【0022】
【0023】
【0024】
図8は、収納箱収納ケースCから、やかん等の棚と水切りネットを備えた収納箱ホ、フライパン等を収納する収納箱へ、を対面型システムキッチン上にスライド降下させた、調理前の準備体制の正面姿図である。
【0025】
図9は、収納箱収納ケースCから、食器を収納する収納箱ロ、調味料を収納する収納箱ハ、を対面型システムキッチン上にスライド降下させた、調理体制の正面姿図である。
【0026】
図10は、収納箱収納ケースCから、食器を収納する収納箱二、食器を収納する収納箱ロ、調味料を収納する収納箱ハ、を対面型システムキッチン上にスライド降下させた、調理盛付体制の正面姿図である。
【0027】
図11は、収納箱収納ケースCから、洗剤を収納する収納箱イ、やかん等の棚と水切りネットを備えた収納箱ホ、を対面型システムキッチン上にスライド降下させた、食器片付け体制の正面姿図である。
【0028】
図12は、収納箱収納ケースCから、食器を収納する収納箱ロ、やかん等の棚と水切りネットを備えた収納箱ホ、を対面型システムキッチン上にスライド降下させた、食器収納体制の正面姿図である。
【0029】
図13は、収納箱収納ケースCから、調味料を収納する収納箱ハ、を対面型システムキッチン上にスライド降下させて、背面から調味料が使えるの背面姿図である。
【0030】
【0031】
【0032】
以上、図面について説明したが、本発明は、キッチンの収納を増大させるとともに、調理から片付けが容易にできることを目的としたものである。
【0033】
以下、対面型システムキッチン上に設ける複数のスライド収納箱の使い方について説明すると、
図4、
図5に示した作業効率を配慮して収納箱収納ケースC内に収納した、洗剤を収納する収納箱イ、食器を収納する収納箱ロ、調味料を収納する収納箱ハ、食器を収納する収納箱二、やかん等の棚と水切りネットを備えた収納箱ホ、フライパン等を収納する収納箱へ、等の収納箱Bからキッチン作業に必要な収納箱Bを選択して、対面型システムキッチン上にスライド降下させて、迅速且つ効率よくキッチン作業ができるようにした。
【実施例1】
【0034】
図8は、収納箱収納ケースC内に収納した、やかん等の棚と水切りネットを備えた収納箱ホとフライパン等を収納する収納箱へを対面型システムキッチン上にスライド降下させて、
やかん・鍋・フライパンなど調理に必要な機器を取り出して、やかん等の棚と水切りネットを備えた収納箱ホとフライパン等を収納する収納箱へは、収納箱収納ケースC内に戻して、
図9に示した、食器を収納する収納箱ロと調味料を収納する収納箱ハを対面型システムキッチン上にスライド降下させて調理をする。
【実施例2】
【0035】
図10は、収納箱収納ケースC内に収納した、食器を収納する収納箱二と食器を収納する収納箱ロと調味料を収納する収納箱ハを対面型システムキッチン上にスライド降下させて調理盛付をする。
【実施例3】
【0036】
図11は、収納箱収納ケースC内に収納した、洗剤を収納する収納箱イとやかん等の棚と水切りネットを備えた収納箱ホを対面型システムキッチン上にスライド降下させて、使用済機器や食器を洗って片づける。
【実施例4】
【0037】
図12は、収納箱収納ケースC内に収納した、食器を収納する収納箱ロとやかん等の棚と水切りネットを備えた収納箱ホを対面型システムキッチン上にスライド降下させて、使用済機器や食器を洗って片づける。
【実施例5】
【0038】
図13は、収納箱収納ケースCから、調味料を収納する収納箱ハを対面型システムキッチン上にスライド降下させて、対面型システムキッチンの背面から調味料が使える。
【産業上の利用可能性】
【0039】
システムキッチンはキッチンの収納を進化させてきたが、キッチン作業に必要な収納物が必要な場所に収納できていないのが現状である。本発明の対面型システムキッチン上に設ける複数のスライド収納箱によって、キッチン作業が大きく改善できる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【
図1】後方の3つの収納箱をスライド降下させた正面姿図。
【
図2】前方の3つの収納箱をスライド降下させた正面姿図。
【
図3】ギア付き電動モーター8の配置を示した
図1のA部の断面図。
【
図4】収納箱Bの配列を示した
図1のB部の断面図。
【
図5】
図4の収納箱Bの配列をスライド降下させた
図1のC部の断面図。
【符号の説明】
【0041】
1. ギアレール
2. 仕切り板
3. スライド突起
4. 側板
5. 天板
6. 天井
7. 凹溝
8. ギア付き電動モーター
9. 点検板
10. スイッチ
11. 対面型システムキッチン
イ、洗剤を収納する収納箱
ロ、食器を収納する収納箱
ハ、調味料を収納する収納箱
二、食器を収納する収納箱
ホ、やかん等の棚と水切りネットを備えた収納箱
へ、フライパン等を収納する収納箱
A、箱収納躯体
B、収納箱
C、収納箱収納ケース
【要約】
【課題】本発明は、一般に使用されていない、対面型システムキッチンの上部を有効に活用して、調理から片付けが迅速且つ清潔にできる、対面型システムキッチン上に設ける複数のスライド収納箱を提供する。
【解決手段】
ギアレール1を設けた仕切り板2にスライド突起3を設けた側板4と複数の仕切り板2を組固定して、天板5で覆って固定して、天井6に固定して成る箱収納躯体A、該箱収納躯体Aのスライド突起3に沿って、両側面に凹溝7を設けた収納箱Bを挿し込み、前記ギアレール1に合わせて、収納箱Bの上にギア付き電動モーター8を固定して、点検板9を取り付けて成る収納箱収納ケースC、該収納箱収納ケースCの複数の収納箱Bを各々の電源スイッチ10で、各々の収納箱Bをスライド上下させて使用することを特徴とする対面型システムキッチン上に設ける複数のスライド収納箱。
【選択図】
図7