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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-07
(45)【発行日】2022-01-12
(54)【発明の名称】3軸ドーム型監視カメラ
(51)【国際特許分類】
   G03B 17/56 20210101AFI20220104BHJP
   G03B 15/00 20210101ALI20220104BHJP
   G03B 17/02 20210101ALI20220104BHJP
   H04N 5/222 20060101ALI20220104BHJP
【FI】
G03B17/56 B
G03B15/00 S
G03B17/02
H04N5/222 100
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2021513736
(86)(22)【出願日】2019-05-07
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-09-02
(86)【国際出願番号】 KR2019005397
(87)【国際公開番号】W WO2019216611
(87)【国際公開日】2019-11-14
【審査請求日】2020-11-09
(31)【優先権主張番号】10-2018-0053128
(32)【優先日】2018-05-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520439276
【氏名又は名称】シーティーエス システム カンパニー,リミテッド
【氏名又は名称原語表記】CTS SYSTEM CO., LTD.
(73)【特許権者】
【識別番号】520439287
【氏名又は名称】ウム,テ ジュン
【氏名又は名称原語表記】UM, Tae Jun
(74)【代理人】
【識別番号】100166545
【弁理士】
【氏名又は名称】折坂 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】ウム,テ ジュン
【審査官】越河 勉
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-163056(JP,A)
【文献】特開2005-114035(JP,A)
【文献】特許第4092796(JP,B2)
【文献】米国特許出願公開第2005/0243170(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0169805(US,A1)
【文献】韓国登録特許第10-1001601(KR,B1)
【文献】韓国公開特許第10-2011-0070149(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B 17/56
G03B 15/00
G03B 17/02
H04N 5/222
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁面や天井に付着されて内蔵されたカメラモジュール(M)の外部を囲む半球型カバーが備えられたドーム型監視カメラにおいて、
前記カメラモジュール(M)が撮像可能に上部中央に透視孔(11)が通孔された半球型上部キャップ(10)と、
前記上部キャップ(10)の下部に結合されて球状をなし、中央下端部に下部へ延長された軸心結合部(21)が備えられた半球型下部キャップ(20)と、
壁面や天井に結合され、上面に複数の「┌」字状の軸係止端(31a)が円形に配列された軸係止部(31)と、前記軸係止部(31)の内側中央部に通孔された配線延長孔(32)が備えられたベース(30)と、
前記軸心結合部(21)との結合時に前記下部キャップ(20)の外周縁を囲むキャップ安着部(41)と、前記キャップ安着部(41)の下部へ延長され、前記軸係止端(31a)に結合されるように下端部に軸心方向に延長されたベース凹入端(42a)が形成された回動支持部(42)が備えられた3軸回動体(40)と、
前記下部キャップ(20)と3軸回動体(40)の外部を囲み、前記ベース(30)の上部に結合される外装カバー(50)とで構成され、
前記軸心結合部(21)は中央に貫通孔が形成された軸心延長端(21a)と、前記軸心延長端(21a)の下端部で外側に延長された軸心固定端(21b)とが備えられ、
前記キャップ安着部(41)の中央には、前記軸心結合部(21)との結合時に前記軸心延長端(21a)の両側部外周縁に密着されて前記軸心固定端(21b)が係止されるように前面と後面方向に通孔された弧形の軸心ティルティング溝(41a)が備えられたことを特徴とする3軸ドーム型監視カメラ。
【請求項2】
前記3軸回動体(40)は前記軸心結合部(21)の結合と解除が容易になるように一側はヒンジ(H)で結合され、他側はねじ(N)で締め付けられることを特徴とする請求項1に記載の3軸ドーム型監視カメラ。
【請求項3】
前記上部キャップ(10)は前記カメラモジュール(M)が結合されるモジュール安着端(12)が備えられ、
前記透視孔(11)には前記カメラモジュール(M)の上面から光が入射されるように前記カメラモジュール(M)の側部を囲み、上下部が貫通された乱反射防止具(13)が備えられたことを特徴とする請求項1に記載の3軸ドーム型監視カメラ。
【請求項4】
前記外装カバー(50)の下部内周縁には前記ベース(30)と結合されるように内側へ突出された複数の結合突起(51a)が形成された着脱部(51)が備えられ、
前記ベース(30)の上面先端部には前記着脱部(51)と結合されるように上部へ延長されたカバー結合部(33)が備えられ、前記カバー結合部(33)の外周縁には前記結合突起(51a)が凹入されるように内側へ凹入された結合溝(33a)が備えられたことを特徴とする請求項1に記載の3軸ドーム型監視カメラ。
【請求項5】
前記ベース(30)の下面先端部には壁面や天井に支持されるように下部へ延長されたベース支持端(34)が備えられ、前記ベース支持端(34)の一側端部には外部に電線が延長されるように上部へ凹入された電線延長溝(34a)が備えられたことを特徴とする請求項4に記載の3軸ドーム型監視カメラ。
【請求項6】
前記下部キャップ(20)の上部先端部には前記上部キャップ(10)との結合時にガイドされるように下部へ凹入された上部キャップ凹入溝(20a)が備えられ、前記上部キャップ(10)の下部先端部には前記上部キャップ凹入溝(20a)に凹入されるように下部に延長された下部キャップ結合突起(10a)が備えられ、前記下部キャップ(20)の下部外周縁には前記上部キャップ(10)とねじ結合されるように通孔された複数の下部結合孔(22)が備えられ、前記上部キャップ(10)の内部には前記下部結合孔(22)と連動されるように通孔された上部結合孔(14a)が形成されたキャップ結合部(14)が備えられたことを特徴とする請求項1に記載の3軸ドーム型監視カメラ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は3軸ドーム型監視カメラに関し、より詳しくは、カメラの撮影角度を自由に変更することができるように3軸回転が可能な3軸回動体が備えられ、撮影映像の画質を低下する光の乱反射を防止するようにカメラモジュールが結合された上部キャップに乱反射防止具が備えられた3軸ドーム型監視カメラに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、監視カメラは道路、大型建物、デパート、工場及び展示場などに設置されて交通状況や物品盗難及び機械の作動状態などを遠距離で把握することができるように用いられる。最近にはネットワークの発達により各家庭にも設置されて外部の侵入を監視する機能が加わっている実情である。
【0003】
即ち、このような監視カメラはドーム型監視カメラ、ズーム監視カメラ及び赤外線監視カメラなどの多様な種類の監視カメラが開発されて、監視対象及び場所によって1台またはその以上のカメラを同時または順次に運用することにより、監視対象を撮影してモニターまたは保存装置に映像信号を送るようになる。
【0004】
一方、前記ドーム型カメラは一般的に半球型形態で、レンズ及びカメラモジュール、回路部などを固定したブラケットを装着するベースと、半球型カバーと、この半球型カバーをベースに締結する固定部材とで構成される。
【0005】
従って、従来のドーム型監視カメラは、ベースに装着されたブラケットと、このブラケットに固定されたレンズと、監視領域の被写体が透視される半球型カバーとが備えられ、初期または使用中に監視領域を変更するためには前記半球型カバーを分離して調整しなければならないという問題点があった。
【0006】
これに係わる従来技術としては韓国登録実用新案第20-0467572号公報(2013.06.14.)には「ドーム型監視カメラ装置」が開示された。
【0007】
前記従来技術は、図1に示すように、レンズ31を有するカメラモジュール3と、前記カメラモジュールを固定したブラケットを設置したベース1と、前記ベース1に透視部51を有する半球型カバー5の羽部52が固定部材2によって結合されてなるドーム型監視カメラ装置において、前記半球型カバー5の羽部52が載せられる固定部材2の内側安置溝21に形成される密閉用小突起22と、前記固定部材2の安置溝21の上端に位置する水平面23に突出して形成される複数の支持棒24と、前記半球型カバー5の羽部52を囲みながら嵌め込まれて密封作用をする「⊂」字状の断面で形成される密閉リング6と、前記複数の支持棒24が挿入される溝711が周面に形成される上板71と前記半球型カバー5の羽部52の上部に接する下板72を「
」状の断面に折曲して形成したリング部材7と、前記複数の支持棒24の上部に形成された雌ねじ211にそれぞれ締結されて前記リング部材7の離脱を防止する固定ボルト8と、前記固定部材2をベース1に結合させる時半球型カバー5の羽部52及び密閉リング6を加圧するように前記ベース1の内部に突出して形成される複数の加圧部11とを含むことを特徴とする。
【0008】
しかしながら、上述した従来技術はカメラモジュールの透視角度を調整するためには前記半球型カバー5をベース1から分離するように複数のねじの締結を解除した後調整するため、ドーム型監視カメラが複数設置される場所では一度設置した後再調整するのにたくさんの時間がかかるという問題点があった。
【0009】
また、上述した従来技術は前記半球型カバー5に透明な透視部が弧状に設置されるため、外部光が前記透視部で乱反射されて前記カメラモジュールで撮像される映像の品質が良くないという問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は前記のような従来技術における問題点を解決するために創出されたもので、本発明の目的は、着脱式に結合される外装カバーを解除した後カメラモジュールを3軸回動体を中心としてティルティングまたは回転させることにより、透視角度の調節が容易で、前記カメラモジュールが結合された上部キャップに乱反射防止具が備えられることにより、前記上部キャップを通じて入射される乱反射光を遮断して撮影映像の画質が改善される3軸ドーム型監視カメラを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述した目的を達するための本発明による3軸ドーム型監視カメラは、壁面や天井に付着されて内蔵されたカメラモジュールの外部を囲む半球型キャップが備えられたドーム型監視カメラにおいて、前記カメラモジュールが撮像可能に上部中央に透視孔が通孔された半球型上部キャップと、前記上部キャップの下部に結合されて球状をなし、中央下端部に下部へ延長された軸心結合部が備えられた半球型下部キャップと、壁面や天井に結合され、上面に複数の「┌」字状の軸係止端が円形に配列された軸係止部と、前記軸係止部の内側中央部に通孔された配線延長孔が備えられたベースと、前記軸心結合部との結合時に前記下部キャップの外周縁を囲むキャップ安着部と、前記キャップ安着部の下部に延長され、前記軸係止端に結合されるように下端部に軸心方向に延長されたベース凹入端が形成された回動支持部が備えられた3軸回動体と、前記下部キャップと3軸回動体の外部を囲み、前記ベースの上部に結合される外装カバーとで構成され、前記軸心結合部は中央に貫通孔が形成された軸心延長端と、前記軸心延長端の下端部で外側に延長された軸心固定端が備えられ、前記キャップ安着部の中央には前記軸心結合部との結合時に前記軸心延長端の両側部外周縁に密着されて前記軸心固定端が係止されるように前面と後面方向に通孔された弧形の軸心ティルティング溝が備えられたことを特徴とする。
【0012】
前記3軸回動体は前記軸心結合部の結合と解除が容易になるように一側はヒンジで結合され、他側はねじで締め付けられることを特徴とする。
【0013】
前記上部キャップは前記カメラモジュールが結合されるモジュール安着端が備えられ、前記透視孔には前記カメラモジュールの上面で光が入射されるように前記カメラモジュールの側部を囲み、上下部が貫通された乱反射防止具が備えられたことを特徴とする。
【0014】
前記外装カバーの下部内周縁には前記ベースと結合されるように内側へ突出された複数の結合突起が形成された着脱部が備えられ、前記ベースの上面先端部には前記着脱部と結合されるように上部へ延長されたカバー結合部が備えられ、前記カバー結合部の外周縁には前記結合突起が凹入されるように内側へ凹入された結合溝が備えられたことを特徴とする。
【0015】
前記ベースの下面先端部には壁面や天井に支持されるように下部へ延長されたベース支持端が備えられ、前記ベース支持端の一側端部には外部に電線が延長されるように上部に凹入された電線延長溝が備えられたことを特徴とする。
【0016】
前記下部キャップの上部先端部には前記上部キャップとの結合時にガイドされるように下部へ凹入された上部キャップ凹入溝が備えられ、前記上部キャップの下部先端部には前記上部キャップ凹入溝に凹入されるように下部へ延長された下部キャップ結合突起が備えられ、前記下部キャップの下部外周縁には前記上部キャップとねじ結合されるように通孔された複数の下部結合孔が備えられ、前記上部キャップの内部には前記下部結合孔と連動されるように通孔された上部結合孔が形成されたキャップ結合部が備えられたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
このような本発明の3軸ドーム型監視カメラは次のような効果を奏する。
【0018】
第一、ベースの軸係止部に結合されるように3軸回動体にベース凹入端が備えられることにより、壁面や天井を基準として上部キャップに内蔵されたカメラモジュールが3軸回動体と一体に回動して撮影角度を容易に調節する。
【0019】
第二、前記下部キャップの軸心結合部と前記3軸回動体の軸心ティルティング溝の結合時に前記軸心ティルティング溝がヒンジを中心として回動して幅が調節されるように備えられることにより、前記下部キャップの固定、ティルティング及び回動が容易になる。
【0020】
第三、前記ベースの上面先端部に上部へ延長されたカバー結合部に着脱可能に結合されるように外装カバーの下部内周縁に着脱部が備えられることにより、別途の道具なしに前記カメラモジュールの撮影角度を調整することができる。
【0021】
第四、前記上部キャップに結合されたカメラモジュールの上部に光が供給されるように透視孔に結合された乱反射防止具が備えられることにより、上部キャップで乱反射されて前記カメラモジュールに入射されることを防止して撮影映像の画質が改善されるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】従来技術によるドーム型監視カメラ装置を説明する図面である。
図2】本発明による3軸ドーム型監視カメラの斜視図である。
図3】本発明による3軸ドーム型監視カメラの分解斜視図である。
図4】本発明による監視カメラの断面図である。
図5】本発明による3軸回動体の作用を説明する図面である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付された図面を参照して本発明の一実施例について詳しく説明すれば次の通りである。
【0024】
本発明による3軸ドーム型監視カメラは、図2図5に示すように、壁面や天井に付着されて内蔵されたカメラモジュールMの外部を囲む半球型キャップが備えられたドーム型監視カメラにおいて、前記カメラモジュールMが撮像可能に上部中央に透視孔11が通孔された半球型上部キャップ10と、前記上部キャップ10の下部に結合されて球状をなし、中央下端部に下部へ延長された軸心結合部21が備えられた半球型下部キャップ20と、壁面や天井に結合され、上面に複数の「┌」字状の軸係止端31aが円形に配列された軸係止部31、及び前記軸係止部31の内側中央部に通孔された配線延長孔32が備えられたベース30と、前記軸心結合部21との結合時に前記下部キャップ20の外周縁を囲むキャップ安着部41、及び前記キャップ安着部41の下部に延長され、前記軸係止端31aに結合されるように下端部に軸心方向に延長されたベース凹入端42aが形成された回動支持部42が備えられた3軸回動体40と、前記下部キャップ20と3軸回動体40の外部を囲み、前記ベース30の上部に結合される外装カバー50とで構成される。
【0025】
ここで、前記軸心結合部21は中央に貫通孔が形成された軸心延長端21aと、前記軸心延長端21aの下端部で外側に延長された軸心固定端21bとが備えられる。
【0026】
前記キャップ安着部41の中央には前記軸心結合部21との結合時に前記軸心延長端21aの両側部の外周縁に密着され、前記軸心固定端21bが係止されるように前面と後面方向に通孔された弧形の軸心ティルティング溝41aが備えられる。
【0027】
従って、前記下部キャップ20がキャップ安着部41に安着される時、前記軸心結合部21が前記軸心ティルティング溝41aに結合されることにより、前記下部キャップ20は軸心ティルティング溝41aを中心としてティルティングされ、前記軸心結合部21を中心として回動されるようになる。
【0028】
一方、前記3軸回動体40は前記軸心結合部21の結合と解除が容易になるように一側はヒンジHで結合され、他側はねじNで締め付けられる。即ち、前記3軸回動体40は軸心ティルティング溝41aを中心として両分され、前記ヒンジHを中心として回動可能になる。
【0029】
そして、前記上部キャップ10には前記カメラモジュールMが結合されるモジュール安着端12が備えられ、前記透視孔11には前記カメラモジュールMの上面から光が入射されるように前記カメラモジュールMの側部を囲み、上下部が貫通された乱反射防止具13が備えられる。前記乱反射防止具13は外部の光が前記カメラモジュールMの側部に入射されることを防止して前記カメラモジュールMの撮影映像の画質を高める。
【0030】
そして、前記外装カバー50の下部内周縁には前記ベース30と結合されるように内側へ突出された複数の結合突起51aが形成された着脱部51が備えられ、前記ベース30の上面先端部には前記着脱部51と結合されるように上部へ延長されたカバー結合部33が備えられ、前記カバー結合部33の外周縁には前記結合突起51aが凹入されるように内側へ凹入された結合溝33aが備えられる。
【0031】
前記外装カバー50は前記ベース30に着脱式で結合及び解除されることにより、前記外装カバー50の内部に配置された前記下部キャップ20と3軸回動体40の回動が容易に調節される。
【0032】
一方、前記ベース30の下面先端部には壁面や天井に支持されるように下部へ延長されたベース支持端34が備えられ、前記ベース支持端34の一側端部には外部に電線が延長されるように上部へ凹入された電線延長溝34aが備えられることにより、前記ベース30が壁面や天井に密着された状態で前記電線を安定的に延長することができるようになる。
【0033】
そして、前記下部キャップ20の上部先端部には前記上部キャップ10との結合時にガイドされるように下部へ凹入された上部キャップ凹入溝20aが備えられ、前記上部キャップ10の下部先端部には前記上部キャップ凹入溝20aに凹入されるように下部へ延長された下部キャップ結合突起10aが備えられることにより、前記下部キャップ20と上部キャップ10との結合が容易になる。
【0034】
また、前記下部キャップ20の下部外周縁には前記上部キャップ10とねじ結合されるように通孔された複数の下部結合孔22が備えられ、前記上部キャップ10の内部には前記下部結合孔22と連動されるように通孔された上部結合孔14aが形成されたキャップ結合部14が備えられることにより、前記上部キャップ10と下部キャップ20が一体に結合されて前記軸心結合部21を中心としてティルティング及び回動されるようになる。
【0035】
前記のように構成された本発明による3軸ドーム型監視カメラの作用を説明すれば以下の通りである。
【0036】
本発明の3軸ドーム型監視カメラは、図2図5に示すように、ベース30の上部に3軸回動体40が結合され、前記3軸回動体40の内周縁に前記上部キャップ10と結合された下部キャップ20の下部外周縁が安着されるようになる。そして、前記3軸回動体40と下部キャップ20の外部を囲むように外装カバー50が前記ベース30に結合される。
【0037】
この時、前記3軸回動体40のベース凹入端42aは前記ベース30の上面に備えられた「┌」字状の軸係止端31aが円形に配列された軸係止部31に結合されて回動される。即ち、前記上部キャップ10に内蔵されたカメラモジュールMは前記3軸回動体40の回動によってベース凹入端42aと軸係止端31aを軸心として1軸回動される。
【0038】
そして、前記3軸回動体40のキャップ安着部41に形成された弧形の軸心ティルティング溝41aに前記下部キャップ20の軸心結合部21が凹入されて、2軸及び3軸回動する。即ち、前記軸心ティルティング溝41aで前記下部キャップ20は前後面に移動してティルティングされる点で前記キャップ安着部41の中心を基準として2軸ティルティングされ、前記軸心結合部21の軸心を中心として3軸回動して撮影角度を調節することができる。
【0039】
この時、前記3軸回動体40は前記軸心ティルティング溝41aが形成された中心の幅が調節されるように一側はヒンジHで結合され、他側はねじNで締め付けられる。即ち、前記ねじNを解除することにより、前記軸心ティルティング溝41aの幅を拡張して前記軸心結合部21のティルティング角と回動角を調節することができ、前記ねじNを締め付けることにより、前記軸心結合部21の外周縁に前記軸心ティルティング溝41aの端部が密着されて前記下部キャップ20を固定するようになる。
【0040】
このような調節は一つのねじNの締付と解除を通じて前記カメラモジュールMの透視角度を容易に調整することができる。
【0041】
一方、前記上部キャップ10の透視孔11にはカメラモジュールMの側部を囲み、上下部が貫通された乱反射防止具13が備えられることにより、前記透視孔11の側部で入射される乱反射光を遮断して撮影映像の画質を改善することができ、前記乱反射防止具13の上部先端には外部の埃と湿気を遮断する透明レンズ(図示しない)が備えられる。
【0042】
そして、前記外装カバー50の内周縁にはベース30の上面先端部に備えられたカバー結合部33と結合される着脱部51が備えられることにより、ドライバーなどの簡単な道具で前記カバー結合部33と着脱部51の結合を解除して前記カメラモジュールMの撮影角度を調整することができるようになる。
【0043】
また、前記下部キャップ20と上部キャップ10は前記上部キャップ10の下部キャップ結合突起10aが上部キャップ凹入溝20aに安着された状態で前記下部キャップ20の下部結合孔22と上部キャップ10の上部結合孔14aをねじ締結させることにより、前記上部キャップ10と下部キャップ20との締結が容易になる。
【0044】
一方、前記カメラモジュールMで延長された電線は前記下部キャップ20の軸心結合部21とベース30の配線延長孔32及び電線延長溝34aを通じて外部に延長されることにより、前記ベース30を壁面や天井に密着して堅固に固定することができる。
【0045】
本発明は上述した特定の好ましい実施例に限定されず、特許請求範囲で請求する本発明の要旨を逸脱することなく当該発明が属する技術分野において通常の知識を有する者であれば誰でも多様な変形実施が可能であることは勿論であり、そのような変更は特許請求範囲に記載の範囲内に属する。
【符号の説明】
【0046】
10:上部キャップ
10a:下部キャップ結合突起
11:透視孔
12:モジュール安着端
13:乱反射防止具
14:キャップ結合部
14a:上部結合孔
20:下部キャップ
20a:上部キャップ凹入溝
21:軸心結合部
21a:軸心延長端
21b:軸心固定端
22:下部結合孔
30:ベース
31:軸係止部
31a:軸係止端
32:配線延長孔
33:カバー結合部
33a:結合溝
34:ベース支持端
34a:電線延長溝
40:3軸回動体
41:キャップ安着部
41a:軸心ティルティング溝
42:回動支持部
42a:ベース凹入端
50:外装カバー
51:着脱部
51a:結合突起
H:ヒンジ
M:カメラモジュール
N:ねじ
図1
図2
図3
図4(a)】
図4(b)】
図5(a)】
図5(b)】