特許6989872IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

先天性代謝異常症であるライソゾーム病5疾患(ファブリー病、ポンペ病、ゴーシェ病、ムコ多糖症I型(MPSI)、ムコ多糖症II(MPSII))及び低ホスファターゼ症の責任酵素を同時にスクリーニングする検査方法

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明は、新生児マススクリーニング検査における先天性代謝異常症であるライソゾーム病5疾患(ファブリー病、ポンペ病、ゴーシェ病、ムコ多糖症I型、ムコ多糖症II)及び低ホスファターゼ症の責任酵素活性測定を、大規模な測定機器や専用装置を必要とせず、簡便・迅速かつ安価に実施する方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明者らは、課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、ファブリー病責任酵素、ポンペ病責任酵素、ゴーシェ病責任酵素、ムコ多糖症I型責任酵素、ムコ多糖症II型責任酵素、及び低ホスファターゼ症責任酵素の抽出時の酵素活性の低下や酵素活性測定時のpHに影響を及ぼさず、共通で使用できる抽出液(以下、「共通抽出液」という。)の組成を見出した。さらに、当該抽出試料が高感度に測定でき、かつ各基質液組成と共通・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明は、乾燥血液ろ紙の枚数が制限される新生児マススクリーニング検査において、1枚の乾燥血液ろ紙からの、先天性代謝異常症6疾患(ファブリー病、ポンペ病、ゴーシェ病、ムコ多糖症I型、ムコ多糖症II型、低ホスファターゼ症)の酵素活性の同時測定を可能とした。

本発明は、測定条件を共通化させたことで、多数の検体を一度に測定可能とし、検査に要する時間を大幅に短縮させると共に、複数項目の同時検査が可能となった。

本発明により、検体としての血液が採取しにくい新生児について、既存の新生児代謝異常で使用した乾燥血液ろ紙をそのまま使用することができるようになった。すべての新生児について、6種の新規な先天性代謝異常症の可能性が検出できれば、未だ臨床症状が現れていない出生後の早期の段階で、酵素補充療法、遺伝子治療、骨髄移植等が実施でき、精神発達の遅れ等をくい止めることができる可能性が高くなる。

さらに本発明は、新生児のマススクリーニング検査での先天性代謝異常疾患の検出のみならず、病状の把握、治療方針の決定、治療効果の確認、経過観察、モニタリング、医薬品開発の評価等へも応用することができる。

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 励起波長(300~400nm)と検出感度(S/N比)の関係を示す。
【図2】 検出波長(400~500nm)と検出感度(S/N比)の関係を示す。
【図3】 複数の測定波長の組み合わせでGLAを測定した場合のS/N比を示す。
【図4】 複数の測定波長の組み合わせでGAAを測定した場合のS/N比を示す。
【図5】 複数の測定波長の組み合わせでGBAを測定した場合のS/N比を示す。
【図6】 アカルボース有無による患者検体と正常人検体の酵素活性値比較結果を示す。
【図7】 GLA、GAA、GBA酵素活性のDTT有無による比較結果を示す。
【図8】 基質液に4MU合成基質を入れないで蛍光測定した結果(DTT有無)を示す。
【図9】 本発明による検査法と先行技術文献による検査法(個別測定条件)でのS/N比を示す。
【図10】 IDU酵素活性に及ぼす添加剤の比較結果を示す。
【図11】 IDU酵素活性に及ぼす基質液KCl濃度の比較結果を示す。
【図12】 IDU酵素活性に及ぼす基質液の緩衝液(ギ酸緩衝液と酢酸緩衝液)の比較結果を示す。
【図13】 IDS酵素活性と抽出緩衝液の組み合わせの影響を示す。
【図14】 IDS酵素活性と基質液pHの関係を示す。
【図15】 IDS酵素活性と酢酸セリウム及び酢酸鉛の添加効果を示す。
【図16】 TNSALP酵素活性の金属キレート剤比較結果を示す。
【図17】 TNSALP酵素活性とクエン酸Na、コハク酸Na濃度の比較結果を示す。
【図18】 TNSALP酵素活性とL-フェニルアラニン濃度の比較結果を示す。
【図19】 GLA、GAA、GBA、MPSI、MPSII酵素活性と酵素反応時間の関係を示す。
【図20】 TNSALP酵素活性と酵素反応時間の関係を示す。
【図21】 本発明での酵素活性測定法を例示したフローチャートである。
【図22】 新生児の乾燥血液ろ紙中のGLA酵素活性分布図を示す。矢印は、ファブリー病患者の乾燥血液ろ紙中のGLA酵素活性を示す。
【図23】 新生児の乾燥血液ろ紙中のGAA酵素活性分布図を示す。矢印は、ポンペ病患者の乾燥血液ろ紙中のGAA酵素活性を示す。
【図24】 新生児の乾燥血液ろ紙中のGBA酵素活性分布図を示す。矢印は、ゴーシェ病患者の乾燥血液ろ紙中のGBA酵素活性を示す。
【図25】 新生児の乾燥血液ろ紙中のIDU酵素活性分布図を示す。矢印は、MPSI病患者の乾燥血液ろ紙中のIDU酵素活性を示す。
【図26】 新生児の乾燥血液ろ紙中のIDS酵素活性分布図を示す。矢印は、MPSII患者の乾燥血液ろ紙中のIDS酵素活性を示す。
【図27】 新生児の乾燥血液ろ紙中のTNSALP酵素活性分布図を示す。矢印は、低ホスファターゼ症患者の乾燥血液ろ紙中のIDS酵素活性を示す。

代表図 図1本件の代表的な図

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