(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-07
(45)【発行日】2022-01-12
(54)【発明の名称】湯供給器
(51)【国際特許分類】
A47J 31/46 20060101AFI20220104BHJP
A47J 31/00 20060101ALI20220104BHJP
A47J 31/56 20060101ALI20220104BHJP
A47J 31/18 20060101ALI20220104BHJP
【FI】
A47J31/46 115
A47J31/00 101
A47J31/56
A47J31/18
(21)【出願番号】P 2017210599
(22)【出願日】2017-10-31
【審査請求日】2020-05-01
(73)【特許権者】
【識別番号】517382220
【氏名又は名称】株式会社Industgraphy
(73)【特許権者】
【識別番号】506253067
【氏名又は名称】有限会社リナシメタリ
(74)【代理人】
【識別番号】100114627
【氏名又は名称】有吉 修一朗
(74)【代理人】
【識別番号】100182501
【氏名又は名称】森田 靖之
(74)【代理人】
【識別番号】100175271
【氏名又は名称】筒井 宣圭
(74)【代理人】
【識別番号】100190975
【氏名又は名称】遠藤 聡子
(74)【代理人】
【識別番号】100194984
【氏名又は名称】梶原 圭太
(72)【発明者】
【氏名】奈須田 友也
(72)【発明者】
【氏名】中村 克昭
【審査官】比嘉 貴大
(56)【参考文献】
【文献】実開平04-131362(JP,U)
【文献】実開平04-044835(JP,U)
【文献】特開平04-092170(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 31/46
A47J 31/00
A47J 31/56
A47J 31/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
湯を注入して貯留すると共に、下部に前記湯が流下する流出口が形成された湯供給器本体と、
前記流出口に連通する流路を開閉可能な弁体、及び接触する前記湯の温度に応じた形状記憶効果を利用して前記弁体を移動させる形状記憶材を有すると共に、該形状記憶材は47℃以上63℃以下、若しくは、67℃以上83℃以下のいずれか一方を動作温度範囲とし、接触する前記湯の温度が前記動作温度範囲を超える高温では閉弁して前記流路を閉じ、接触する前記湯の温度が前記動作温度範囲内の動作温では開弁して前記流路を開くべく構成された弁機構とを備えており、
該弁機構は、
前記湯供給器本体の下部に仕切り部材として固定されており、前記流出口に通じる上下方向貫通孔を有するケース体と、
該ケース体に、前記湯供給器本体
の上部開口部へ向けて開口して設けてある収容スペースに前記弁体として水平方向に摺動可能に配置されており、前記流出口と前記湯供給器本体内部の間に形成される前記流路の開閉が可能な、貫通孔を有するスライド片と、
該スライド片の摺動
する方向の両端面と、前記収容スペースを形成する、前記スライド片
が摺動する方向の両突き当たり面との間の二箇所に形成される空間のうち、前記湯供給器本体の内底面
から前記ケース体上面に沿って流れる低層流が通る
前記空間の内部に水平に配置されている前記形状記憶材である形状記憶バネと、
前記空間の他方に配置されている戻しバネとを有し、
前記湯の温度が前記動作温度範囲から外れると前記形状記憶バネと前記戻しバネが所要の長さになって前記スライド片が移動して前記貫通孔と前記上下方向貫通孔がずれて前記流路を閉塞し、前記湯の温度が前記動作温度範囲に入ると前記形状記憶バネが形状記憶効果による復元力で所要の長さに伸長又は収縮することにより前記スライド片が移動して前記貫通孔と前記上下方向貫通孔が合わさって前記流路を形成する
湯供給器。
【請求項2】
湯を注入して貯留すると共に、下部に前記湯が流下する流出口が形成された湯供給器本体と、
前記流出口に連通する流路を開閉可能な弁体、及び接触する前記湯の温度に応じた形状記憶効果を利用して前記弁体を移動させる形状記憶材を有すると共に、該形状記憶材は47℃以上63℃以下、若しくは、67℃以上83℃以下のいずれか一方を動作温度範囲とし、接触する前記湯の温度が前記動作温度範囲を超える高温では閉弁して前記流路を閉じ、接触する前記湯の温度が前記動作温度範囲内の動作温では開弁して前記流路を開くべく構成された弁機構とを備えており、
該弁機構は、
上下方向途中の外周面に袴状の凸部が形成され、前記湯供給器本体に仕切り部材として固定されている内柱部と、
該内柱部と共通の軸心上にあり、上枠と下枠を有し、前記凸部より上方の外周面に前記上枠を接した状態で前記内柱部に摺動可能に外嵌されており、前記内柱部との間に前記凸部よりも上方に位置する上空間と前記凸部よりも下方に位置する下空間とからなる空間部を形成する前記弁体である外管部と、
前記上空間又は前記下空間に前記内柱部に巻回されて収容されている戻しバネと、
該戻しバネが収容されていない方の前記上空間又は前記下空間に前記内柱部に巻回されて収容されており、接触する湯の温度に応じた形状記憶効果を利用して前記外管部を移動させることにより、収容された前記上空間又は前記下空間につながる前記流路の形成が可能な前記形状記憶材である形状記憶バネと、
前記外管部の周壁に径方向に貫通して設けられており、前記外管部の外部から前記形状記憶バネが収容された前記上空間又は前記下空間へ向けて設けてあり、前記湯供給器本体の内底面に沿って流れる低層流が通る上下方向に複数並設された外孔とを有する
湯供給器。
【請求項3】
湯を注入して貯留すると共に、下部に前記湯が流下する流出口が形成された湯供給器本体と、
前記流出口に連通する流路を開閉可能な弁体、及び接触する前記湯の温度に応じた形状記憶効果を利用して前記弁体を移動させる形状記憶材を有すると共に、該形状記憶材は47℃以上63℃以下、若しくは、67℃以上83℃以下のいずれか一方を動作温度範囲とし、接触する前記湯の温度が前記動作温度範囲を超える高温では閉弁して前記流路を閉じ、接触する前記湯の温度が前記動作温度範囲内の動作温では開弁して前記流路を開くべく構成された弁機構とを備えており、
該弁機構は、
上枠と下枠を有し、前記湯供給器本体に仕切り部材として固定されている外管部と、
該外管部と共通の軸心上にあり、上下方向途中の外周面に袴状の凸部が形成され、該凸部より上方の外周面が前記上枠と接した状態で摺動可能に内嵌されており、前記外管部との間に前記凸部よりも上方に位置する上空間と前記凸部よりも下方に位置する下空間とからなる空間部を形成する前記弁体である内柱部と、
前記上空間又は前記下空間に前記内柱部に巻回されて収容されている戻しバネと、
該戻しバネが収容されていない方の前記上空間又は前記下空間に前記内柱部に巻回されて収容されており、接触する湯の温度に応じた形状記憶効果を利用して前記内柱部を移動させることにより、収容された前記上空間又は前記下空間につながる前記流路の形成が可能な前記形状記憶材である形状記憶バネと、
前記外管部の周壁に径方向に貫通して設けられており、前記外管部の外部から前記形状記憶バネが収容された前記上空間又は前記下空間へ向けて設けてあり、前記湯供給器本体の内底面に沿って流れる低層流が通る上下方向に複数並設された外孔とを有する
湯供給器。
【請求項4】
前記動作温度範囲は、
50℃以上60℃以下、若しくは、70℃以上80℃以下のいずれか一方である
請求項1、2又は3に記載の湯供給器。
【請求項5】
前記流出口から流下する湯に晒され処理される被処理物を収容可能に、かつ、前記湯供給器本体に装着可能に構成されると共に、前記被処理物を処理した後の湯が濾されて排出される処理栓とを備える
請求項1、2、3又は4に記載の湯供給器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、湯供給器に関する。詳しくは、所望温度の湯を、容易に供給可能な湯供給器に係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、日本茶の味を決める要因には、「湯温」、「抽出時間」、「淹れ方」等があるが、このうち「湯温」が最も重要であり、日本茶の種類毎に、美味しい味を得るのに適した湯温の範囲(以下、「適正湯温範囲」とする)が存在することが知られている。
【0003】
この適正湯温範囲としては、例えば、玉露では47℃以上63℃以下、煎茶では67℃以上83℃以下であって、各適正湯温範囲を超える高温では、タンニンやカフェイン等の「苦み(渋み)成分」が多く浸出する。一方、適正湯温範囲内の湯温(以下、「適温」とする)では、アミノ酸の一種のテアニン等の「うま味成分」が浸出し、前述した苦み成分は浸出しにくくなる。
【0004】
そこで、適温の湯でお茶淹れを行うため、湯を所定の回数だけ常温のカップや急須等に移して適温まで湯温を下げたり(以下、「湯冷まし法」とする)、湯が適温に下がるまで湯温計を使って湯温を目視で確認したりしている(以下、「測温法」とする)。
【0005】
更に、電気ポットや自動給茶機のように、貯水タンク内の水をヒータ、温度センサ、湯温制御装置等を使って加熱し、この加熱した湯を貯水タンクから取り出して適温の湯にして外部へ送出する給湯装置に関する技術が公知となっている(例えば、特許文献1、2参照)。
【0006】
加えて、内部にコーヒー粉を収容した皿状のフィルターの上面を、所定温度で溶解する特殊フィルムで覆うようにして形成したカートリッジを備えるコーヒー抽出具に関する技術も公知となっている(例えば、特許文献3参照)。
【0007】
この技術によると、カートリッジをドリッパの底部に装着し注水してから電子レンジ等で加熱することにより、水に接触している特殊フィルムが、昇温した湯によって所定温度で溶解してカートリッジの上面が開口し、この湯が開口からカートリッジ内に侵入してコーヒー粉に注がれてコーヒーが抽出される。そして、このコーヒー粉に替えて茶葉をカートリッジに収納することにより、お茶淹れにも適用が可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】特開平7-303565号公報
【文献】特開2013-236691号公報
【文献】実開昭63-153927号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、湯冷まし法では、カップや急須等の容量、素材、肉厚等の違いによって降温幅に差が生じ、湯を適温まで精度良く下げることが困難である。更に、湯を適温まで下げるために何回もカップを移す必要が生じることもあり、その場合には、利用者の負担が大きい。
【0010】
また、測温法では、湯が適温に下がるまでの間、湯温は湯温計の温度表示を目視により絶えず監視し続ける必要がある。このため、温度を見誤って湯温が適温から大きくずれることもあり、湯が適温まで精度良く下がるようにするのは困難である。更に、目視で絶えず監視し続けることから、利用者の負担が大きい。
【0011】
また、前述のような給湯装置では、例えば電気ポットの場合は貯水タンクである内容器の底部に設けたヒータの近傍に温度センサが設けられ、自動給茶機の場合は貯水タンクの底部にヒータが設けられる一方、温度センサはヒータと離れた貯水タンク外周面に設けられており、いずれの給湯装置も、実際の注ぎ口における湯の温度を基にした湯温制御が行われていない。このため、供給する湯の温度のばらつきが大きく、所定温度に精度良く設定された湯を供給するのは困難である。更に、貯水タンクのように一度沸かした湯を長時間保温すると変質するため、この湯でお茶淹れを行うとお茶の味が大きく劣化する。
【0012】
また、前述のコーヒー抽出具では、特殊フィルムは所定温度の湯で溶解し、設定可能な湯温は一点であるため、ドリッパ内の湯温全体が所定温度まで降下する前に、局部的な湯温降下で特殊フィルムが溶解することもあり、湯を精度良く適温まで下げることが困難である。
【0013】
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、所望温度の湯を、容易に供給可能な湯供給器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記の目的を達成するために、本発明の湯供給器は、湯を注入して貯留すると共に、前記湯が流下する流出口が形成された湯供給器本体と、前記流出口に連通する流路を開閉可能な弁体、及び接触する前記湯の温度に応じた形状記憶効果を利用して前記弁体を移動せしめる形状記憶材を有すると共に、該形状記憶材は47℃以上63℃以下、若しくは、67℃以上83℃以下のいずれか一方を動作温度範囲とし、接触する前記湯の温度が該動作温度範囲を超える高温では閉弁して前記流路を閉じ、接触する前記湯の温度が前記動作温度範囲内の動作温では開弁して前記流路を開くべく構成された弁機構と、を備える。
【0015】
また、上記の目的を達成するために、本発明の湯供給器は、湯を注入して貯留すると共に、前記湯が流下する流出口が形成された湯供給器本体と、前記流出口に連通する流路を開閉可能な弁体、及び接触する前記湯の温度に応じた形状記憶効果を利用して前記弁体を移動せしめる形状記憶材を有すると共に、接触する前記湯の温度が前記形状記憶材の所定の動作温度範囲を超える高温では閉弁して前記流路を閉じ、接触する前記湯の温度が前記動作温度範囲内の動作温では開弁して前記流路を開くべく構成された弁機構と、を備える。
【0016】
更に、上記の目的を達成するために、本発明の湯供給処理具は、湯を注入して貯留すると共に、前記湯が流下する流出口が形成された湯供給器本体と、前記流出口に連通する流路を開閉可能な弁体、及び接触する前記湯の温度に応じた形状記憶効果を利用して前記弁体を移動せしめる形状記憶材を有すると共に、該形状記憶材は47℃以上63℃以下、若しくは、67℃以上83℃以下のいずれか一方を動作温度範囲とし、接触する前記湯の温度が該動作温度範囲を超える高温では閉弁して前記流路を閉じ、接触する前記湯の温度が前記動作温度範囲内の動作温では開弁して前記流路を開くべく構成された弁機構と、前記流出口から流下する湯に晒され処理される被処理物を収容可能に、かつ、前記湯供給器本体に装着可能に構成されると共に、前記被処理物を処理した後の湯が濾されて排出される処理栓と、を備える。
【0017】
ここで、湯を注入して貯留すると共に、湯が流下する流出口が形成された湯供給器本体と、流出口に連通する流路を開閉可能な弁体、及び接触する湯の温度に応じた形状記憶効果を利用して弁体を移動せしめる形状記憶材を有する弁機構を備えることによって、所望温度に精度良く設定された湯を下方に供給することができる。即ち、湯供給器本体に注入された湯が形状記憶材に接触すると、形状記憶材は高い温度応答性で所定形状に復元し、この復元力によって弁体が移動して流出口までの流路を開閉するため、接触している湯が所望温度に達すると迅速に流路が開となって、湯を湯供給器本体内から流路、流出口を介して流下させることができるのである。
【0018】
また、形状記憶材が、47℃以上63℃以下、若しくは、67℃以上83℃以下のいずれか一方を動作温度範囲とすることによって、玉露若しくは煎茶に適した湯の供給が可能となる。
即ち、形状記憶材の動作温度範囲を、玉露の適正湯温範囲である47℃以上63℃以下、若しくは、煎茶の適正湯温範囲である67℃以上83℃以下のいずれか一方と一致させることによって、湯が玉露若しくは煎茶の適正湯温範囲の適温になると、接触する湯で形状記憶材が動作して弁体が移動し流路が開となり、湯を流出口から流下させることができるのである。
【0019】
なお、玉露の適正湯温範囲を47℃以上63℃以下に設定するのは、葉への光を遮り光合成を抑えて「うま味成分」のテアニンを増やした玉露の場合、湯温が63℃を超えると、タンニンやカフェイン等の「苦み(渋み)成分」が多く浸出して、玉露本来の「うま味」が得られなくなると共に、耐熱性の低い素材から成るカップや急須等は高温の湯によって熱変形することがあるからである。一方、湯温が47℃未満では、タンニンやカフェイン等は浸出しづらくなるものの、テアニンも浸出量が少なくなり、玉露本来の「うま味」が薄くなると共に、湯によるカップや急須等への滅菌作用も低下するからである。
【0020】
また、煎茶の適正湯温範囲を67℃以上83℃以下に設定するのは、葉に光を充分に当てて光合成を促し「渋み成分」のタンニンを「うま味成分」のテアニンに適切に配合した煎茶の場合、湯温が83℃を超えると、タンニンやカフェイン等の「苦み(渋み)成分」の浸出量が多すぎて、煎茶本来の「程良い渋み」が得られなくなると共に、耐熱性の低い素材から成るカップや急須等は高温の湯によって熱変形することがあるからである。一方、湯温が67℃未満では、タンニンやカフェイン等の浸出量が少なすぎて、煎茶本来の「程良い渋み」が薄くなると共に、湯によるカップや急須等への滅菌作用も低下するからである。
【0021】
更に、接触する湯の温度が動作温度範囲を超える高温では閉弁して流路を閉じ、接触する湯の温度が動作温度範囲内の動作温では開弁して流路を開くべく構成された弁機構によって、利用者の作業負担を軽減することができる。
即ち、湯供給器本体に注入した湯が適正湯温範囲と一致する動作温度範囲よりも高温の状態では、流路が閉じたままで湯供給器本体から下方には湯が供給されないが、時間の経過に伴って湯が外気温で冷やされて適正湯温範囲内の動作温まで下がると、自ずと流路が開いて湯供給器本体から下方に湯が供給される。そのため、湯冷まし法のように何回もカップを移したり、測温法のように温度表示を目視で絶えず監視し続けたりする必要がなく、利用者の作業負担を軽減することができるのである。
【0022】
また、動作温度範囲は、50℃以上60℃以下、若しくは、70℃以上80℃以下のいずれか一方であるのが更に好ましい。
【0023】
これは、玉露の場合、湯温が60℃を超えると、タンニンやカフェインが依然として多目のため、玉露本来の「うま味」に雑味が感じられるからである。一方、湯温が50℃未満では、テアニンの浸出量が依然として少ないため、茶葉量によっては「うま味」が確保できない場合があるからである。
【0024】
また、煎茶の場合、湯温が80℃超えると、タンニンやカフェインが依然として多目のため、煎茶本来の「程良い渋み」に雑味が感じられるからである。一方、湯温が70℃未満では、タンニンやカフェイン等の浸出量が依然として少ないため、茶葉量によっては「程良い渋み」が確保できない場合があるからである。
【0025】
なお、形状記憶材の動作温度範囲を、種々の日本茶の適正湯温範囲と一致させることで、上述の玉露や煎茶以外にも対応することが可能となる。更には、日本茶以外(例えば、コーヒー、スープ等)に適用しても良い。
【0026】
また、形状記憶材が、湯に接触して湯温を感知する感知部を有し、感知部は、湯供給器本体の内底面に沿って流れる低層流が流出口に流入する位置の近傍に設けられた場合には、所望温度への設定精度がより一層向上することを期待できる。
即ち、流出口近傍の湯温変化を感知部で直接感知し、流出口から流下する直前の湯温を基にして形状記憶材を所定形状に復元することによって、弁体をより正確な湯温に基づいて移動させることができ、所望温度への設定精度がより一層向上することを期待できるのである。
【0027】
また、弁機構が、流出口を閉塞可能に設けられると共に、流路が形成された仕切り部材を有し、仕切り部材に対して弁体が移動することで流路の開閉を行うべく構成された場合には、弁機構の簡単化とコンパクト化が容易であり、装置コスト、ランニングコストの低減を図ることができる。
【0028】
また、弁機構が、仕切り部材として内側に配置された柱状の内柱部と、弁体として外側に配置された筒状の外管部とを有し、内柱部の外周に設けられた凸部と外管部の摺動方向前後端との間に形成される空間の一方に、形状記憶材である形状記憶バネが内柱部に巻回配置され、空間の他方に、戻しバネが内柱部に巻回配置されることにより、形状記憶バネの形状記憶効果による復元力と、戻しバネの弾性力とによって、外管部が内柱部に対して摺動可能に構成された場合には、弁機構を、内柱部と外管部を有する多重管(二重管も含む)として構成することができ、弁機構の更なるコンパクト化を図ることができる。
【0029】
更に、湯供給器本体において少なくとも弁機構の近傍部分を透明若しくは半透明にしたり、湯供給器本体に上部開口を設けたりした場合には、弁体としての外管部の内柱部に対する摺動に伴う外観変化を外部から視認することができ、流路の開閉を弁体の外観変化として容易に把握したり、この弁体の外観変化を美的変化としても楽しむことができる。
【0030】
また、弁機構が、仕切り部材として外側に配置された筒状の外管部と、弁体として内側に配置された柱状の内柱部とを有し、内柱部の外周に設けられた凸部と外管部の摺動方向前後端との間に形成される空間の一方に、形状記憶材である形状記憶バネが内柱部に巻回配置され、空間の他方に、戻しバネが内柱部に巻回配置されることにより、形状記憶バネの形状記憶効果による復元力と、戻しバネの弾性力とによって、内柱部が外管部に対して摺動可能に構成された場合には、弁機構を、内柱部と外管部を有する多重管(二重管も含む)として構成することができ、弁機構の更なるコンパクト化を図ることができる。
【0031】
更に、湯供給器本体において少なくとも弁機構の近傍部分を透明若しくは半透明にしたり、湯供給器本体に上部開口を設けたりした場合には、弁体としての内柱部の外管部に対する摺動に伴う外観変化を外部から視認することができ、流路の開閉を弁体の外観変化として容易に把握したり、この弁体の外観変化を美的変化としても楽しむことができる。
【0032】
また、弁機構が、仕切り部材として配置されたケース体と、弁体としてケース体の内部に配置されたスライド片とを有し、スライド片の摺動方向端面とケース体の内部の摺動方向前後面との間に形成される空間の一方に、形状記憶材である形状記憶バネが配置され、空間の他方に、戻しバネが配置されることにより、形状記憶バネの形状記憶効果による復元力と、戻しバネの弾性力とによって、スライド片がケース体に対して摺動可能に構成された場合には、弁機構を、スライド片をケース体内に収容した集約構造に構成することができ、弁機構の更なるコンパクト化を図ることができる。
【0033】
更に、湯供給器本体において少なくとも弁機構の近傍部分を透明若しくは半透明にしたり、湯供給器本体に上部開口を設けたりした場合には、弁体としてのスライド片のケース体に対する摺動に伴う外観変化を外部から視認することができ、流路の開閉を弁体の外観変化として容易に把握したり、この弁体の外観変化を美的変化としても楽しむことができる。
【0034】
また、弁機構が、仕切り部材として配置されたプレート体と、弁体としてプレート体の流出口側に配置された屈曲片とを有し、屈曲片が形状記憶材である形状記憶バネを有することにより、形状記憶バネの形状記憶効果による復元力と、湯により屈曲片が流出口側に押動される水圧とによって、屈曲片の少なくとも一部がプレート体に対して屈曲可能に構成された場合には、弁体と形状記憶材が一体化されると共に、形状記憶材を押動して所定の開放位置でバランスさせるのに水圧を利用することで戻しバネ等の部材を省くことができ、弁機構の更なるコンパクト化を図ることができる。
【0035】
更に、湯供給器本体において少なくとも弁機構の近傍部分を透明若しくは半透明にしたり、湯供給器本体に上部開口を設けたりした場合には、弁体としての屈曲片のプレート体に対する屈曲に伴う外観変化を外部から視認することができ、流路の開閉を弁体の外観変化として容易に把握したり、この弁体の外観変化を美的変化としても楽しむことができる。
【発明の効果】
【0036】
本発明の湯供給器は、所望温度の湯を、容易に供給可能なものとなっている。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【
図1】本発明の湯供給器の一例の全体構成を説明するための模式図(1)である。
【
図2】本発明の湯供給器の一例の全体構成を説明するための模式図(2)である。
【
図3】第1の実施の形態の弁機構を説明するための模式図である。
【
図4】第2の実施の形態の弁機構を説明するための模式図である。
【
図5】第3の実施の形態の弁機構を説明するための模式図である。
【
図6】第4の実施の形態の弁機構を説明するための模式図である。
【
図7】本発明の変形例を説明するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下、発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」と称する)について、図面を参照しながら説明を行う。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態
2.第2の実施の形態
3.第3の実施の形態
4.第4の実施の形態
5.変形例
【0039】
<1.第1の実施の形態>
[全体構成の説明]
図1(
図1(a)は斜視図、
図1(b)は正面断面図)及び
図2(
図2(a)は斜視図、
図2(b)は正面断面図)は本発明を適用した湯供給器の一例を説明するための模式図であり、ここで示すドリッパ1(湯供給器の一例)は、ドリッパ本体4(湯供給器本体の一例)と弁機構5とを備えている。
【0040】
ここで、ドリッパ本体4は、上方に拡径した円錐台状に構成されており、上部開口4aから湯を注入して貯留することができる。また、ドリッパ本体4の平面視略中央から筒状の突出部4bが垂設され、この突出部4bの下端(先端)部に流出口4dが形成(穿設)されている。
【0041】
また、弁機構5は、ドリッパ本体4の流出口4dに連通する流路6(
図1、
図2では図示略)の開閉(開弁や閉弁)を行う。
【0042】
そして、ドリッパ本体4の突出部4bを、カップ2(
図1参照)や急須3(
図2参照)の各上部開口内に上方から挿入することで、ドリッパ本体4をカップ2や急須3の上に安定して載置することができる。
【0043】
この様に構成されたドリッパ1では、上部開口4aから注入された湯を、流出口4dから流下させ、カップ2や急須3内に収容された茶葉(本実施の形態では玉露)15に湯を供給することでお茶淹れを行うことができる。
【0044】
[弁機構の説明]
図3(a)は本発明を適用した湯供給器の弁機構の一例を説明するための模式図であり、ここで示す弁機構5は、内側に配置された中空柱状の内柱部9と、弁体として内柱部9の外側に配置された筒状の外管部8とを有する。
【0045】
なお、
図3(a)(b)では、正面視右図が開弁状態の側面断面図を示し、正面視左図が閉弁状態の側面断面図を示している。
【0046】
ここで、内柱部9は、仕切り部材としてドリッパ本体4に固定されている。
具体的には、ドリッパ本体4の突出部4bに、パッキン等の円盤状のシール部材14が上方から挿嵌固定されており、このシール部材14の上下方向貫通孔14aの側面に溝部が設けられている。そして、こうした溝部と内柱部9の下部に設けられた凹凸部9aが係合することで、内柱部9がドリッパ本体4に固定されているのである。
【0047】
また、内柱部9の上下方向途中の外周には、袴状の凸部9bが形成され、この凸部9bと凹凸部9aとの間には、内柱部9を径方向に貫通する内筒流路9cが形成されている。
【0048】
更に、外管部8は、内柱部9と共通の軸心13上にあり、筒体の上部が内側下方に折り込まれた上摺動枠8aと、筒体の下部が内側上方に折り込まれた下摺動枠8bとを有する。そして、上摺動枠8aは、内柱部9の凸部9bよりも上方の外周を摺動可能に外嵌され、下摺動枠8bは、内柱部9の凸部9bよりも下方の外周を摺動可能に外嵌されている。
なお、外管部8の下端が、シール部材14の上面に当接することで、外管部8の下限位置を規定している。
【0049】
また、外管部8の外周を構成する周壁8cと、上摺動枠8aと、下摺動枠8bと、内柱部9の外周面に囲まれた空間は、内柱部9の凸部9bよりも上方(換言すると、凸部9bと上内端8dとの間)に形成される上空間16と、内柱部9の凸部9bよりも下方(換言すると、凸部9bと下内端8eとの間)に形成される下空間17とに分けられる。
そして、上空間16に、戻しバネ10が圧縮状態で内柱部9に巻回されている。また、下空間17に、形状記憶バネ11(形状記憶材の一例)が内柱部9に巻回されている。
【0050】
更に、周壁8cに径方向に貫通する外孔8fが上下方向に複数並設されると共に、下摺動枠8bに下空間17から内側斜め下方に貫通した内孔8gが設けられている。
【0051】
ここで、形状記憶バネ11に接触する湯の温度に応じた形状記憶効果を利用して、弁体である外管部8を移動させ、流路6を開閉可能な構成としている。
即ち、ドリッパ本体4に注入された湯が形状記憶バネ11に接触すると、形状記憶バネ11は高い温度応答性で所定形状(本実施の形態では、短縮形状または伸長形状)に復元し、この復元力によって外管部8が移動して流出口4dまでの流路が開閉される。そのため、接触する湯が所望温度に達すると迅速に流路6が開き、湯をドリッパ本体4内から流出口4dを介して流下できる。
【0052】
そして、本実施の形態では、形状記憶バネ11の動作温度範囲を玉露の適正湯範囲である47℃以上63℃以下と一致させている。即ち、形状記憶バネ11に接触する湯の温度が動作温度範囲を超える高温(63℃を超える高温)では、弁機構5が閉弁して流路を閉じ、形状記憶バネ11に接触する湯の温度が動作温度範囲内の動作温(47℃以上63℃以下の温度)では、弁機構5が開弁して流路を開くことになる。なお、本実施の形態の弁機構5においては、動作温度範囲未満の低温(47℃未満の低温)でも、開弁状態を維持する。
【0053】
なお、形状記憶バネ11は、その全体で湯温を感知可能に構成されていても良いし、ドリッパ本体4の内底面に沿って流れる低層流(後述)18と接触する部分のみ湯温を感知可能に構成されても良い。また、低層流18の湯温を確実に感知可能であれば、感知部の形態は特に限定されるものではない。
【0054】
[動作説明]
本実施の形態のドリッパ1は、外気が15~25℃程度の常温では、
図3(a)の右図に示す様に、下空間17の形状記憶バネ11が短縮状態となる。そのため、上空間16の戻しバネ10の弾性力によって、内柱部9の凸部9bを起点に外管部8の上内端8dが押し上げられ、戻しバネ10は伸長状態となる。その結果、外管部8の上端が内柱部9の上端よりも上方に突出した状態(以下、「突出状態」と称する)となる。
【0055】
この突出状態においては、外管部8が押し上げられ、外管部8の下摺動枠8bが内柱部9の内筒流路9cよりも上方に位置し、内筒流路9cが開放されることとなる。また、内筒流路9cは、内孔8gを介して、下空間17と連通することとなる。
【0056】
この突出状態で、沸騰した直後の湯を上部開口4aからドリッパ本体4内に注ぎ入れると、高温の湯(63℃を超える湯)が、ドリッパ本体4の内底面4cに沿って流れる低層流18となり、外孔8fを通って下空間17内に流入して形状記憶バネ11の感知部に接触することとなる。
【0057】
そして、低層流18が形状記憶バネ11に接触すると、
図3(a)の左図に示す様に、下空間17の形状記憶バネ11は、その復元力で戻しバネ10の弾性力に抗して伸びて伸長状態となる。そのため、内柱部9の凸部9bを起点に外管部8の下内端8eが押し下げられ、上空間16の戻しバネ10は短縮状態となる。その結果、外管部8の上端が内柱部9の上端と略同一平面となった状態(以下、「面一状態」と称する)となる。
【0058】
この面一状態においては、外管部8が押し下げられ、外管部8の下摺動枠8bの下端がシール部材14及び内柱部9と当接し、内柱部9の内筒流路9cが閉塞されることとなる。また、外管部8の内孔8gも、内柱部9によって閉塞されることとなる。
【0059】
この様にして、ドリッパ本体4に注入した湯が高温の状態では、流路6が閉じた状態であり、ドリッパ本体4から下方には湯が供給されない。
【0060】
その後、放置時間と共に湯が外気温で冷やされて、湯温が動作温度範囲(47℃以上63℃以下)の動作温まで下がると、再び、
図3(a)右図に示す様な突出状態となる。
【0061】
そして、突出状態では、内柱部9の内筒流路9cが開放され、また、内筒流路9cは内孔8gを介して下空間17と連通することとなる。この様にして、流路6が開き、弁機構5の外側から流路6を通って流出口4dに至るまでの流下経路が形成される。
即ち、湯温が動作温まで下がると、自ずと流下経路が形成され、ドリッパ本体4から下方に湯が供給されることになる。
【0062】
[効果]
上記した本発明を適用したドリッパ1では、形状記憶バネ11の形状記憶効果を利用し、高い温度応答性で流路6の開閉を行っており、形状記憶バネ11の感知部に接する湯の温度が63℃となった直後に流路6を開くことができ、高精度な温度制御が実現できる。また、湯冷まし法の様に何回もカップに移したり、測温法の様に温度表示を目視で絶えず監視し続けたりする必要がない。
【0063】
更に、高精度に玉露の適正湯温度範囲に制御できることから、玉露本来の「うま味」を充分に感じることができる。
【0064】
また、湯が流出口4dから流下しはじめるまでの待ち時間を確保できるため、この待ち時間を、利用者に与える期待演出として機能させることができる。即ち、ドリッパ1を使用する際に、ドリッパ本体4内の湯が下方に供給され茶葉15に注がれて、もうすぐ美味しいお茶が味わえる、という期待感を利用者に抱かせることができる。
【0065】
また、弁機構5が、内柱部9と外管部8の二重管構造として構成されており、弁機構5の簡単化とコンパクト化が容易であることを通じて、ドリッパ1のコンパクト化、低コスト化が期待できる。
【0066】
[変形例]
本実施の形態では、上空間16に戻しバネ10を巻回し、下空間17に形状記憶バネ11を巻回した場合を例に挙げて説明を行っているが、
図3(b)で示す様に、ドリッパ1の突出部4bの深さに応じて、上空間16に形状記憶バネ11を巻回し、下空間17に戻しバネ10を巻回しても良い。
【0067】
即ち、ドリッパ1の突出部4bの深さが浅い場合(
図3(a)参照)には、低層流18は下空間17に流れ込み易いのに対して、ドリッパ1の突出部4bの深さが深い場合(
図3(b)参照)には、低層流18は上空間16に流れ込み易い。
そのため、ドリッパ1の突出部4bの深さが深い場合(
図3(b)参照)には、低層流18の流れ込み易い上空間16に形状記憶バネ11を巻回することで、高精度な温度制御が期待できるのである。
【0068】
ここで、上空間16に形状記憶バネ11を巻回する場合には、外気が15~25℃程度の常温では、
図3(b)の右図に示す様に、上空間16の形状記憶バネ11が短縮状態となる。そのため、下空間17の戻しバネ10の弾性力によって、内柱部9の凸部9bを起点に外管部8の下内端8eが押し下げられ、戻しバネ10は伸長状態となる。その結果、外管部8の上端が内柱部9の上端と略同一平面となった状態(面一状態)となる。
【0069】
そして、変形例では、内孔8gを設けず、また、面一状態において下空間17と内筒流路9cが連通すべく下摺動枠8bを構成している。
【0070】
この面一状態で、沸騰した直後の湯を上部開口4aからドリッパ本体4内に注ぎ入れると、高温の湯(63℃を超える湯)がドリッパ本体4の内底面4cに沿って流れる低層流18となり、外孔8fを通って上空間16内に流入して形状記憶バネ11の感知部に接触することとなる。
【0071】
そして、低層流18が形状記憶バネ11に接触すると、
図3(b)の左図に示す様に、上空間16の形状記憶バネ11は、その復元力で戻しバネ10の弾性力に抗して伸びて伸長状態となる。そのため、内柱部9の凸部9bを起点に外管部8の上内端8dが押し上げられ、下空間17の戻しバネ10は短縮状態となる。その結果、外管部8の上端が内柱部9の上端よりも上方に突出した状態(突出状態)となる。
【0072】
そして、変形例では、突出状態において内筒流路9cが下摺動枠8bによって閉塞されることとなる。
【0073】
<2.第2の実施の形態>
第2の実施の形態のドリッパ1は、第1の実施の形態とは弁機構5の構成が異なるのみであるため、全体構成の説明は省略する。
【0074】
[弁機構の説明]
図4(a)は本発明を適用した湯供給器の弁機構の他の一例を説明するための模式図であり、ここで示す弁機構5は、外側に配置された筒状の外管部8と、弁体として外管部8の内側に配置された柱状の内柱部9とを有する。
【0075】
なお、
図4(a)(b)では、正面視右図が開弁状態の側面断面図を示し、正面視左図が閉弁状態の側面断面図を示している。
【0076】
ここで、外管部8は、仕切り部材としてドリッパ本体4に固定されている。
具体的には、外管部8に設けられた凹部にOリング21(環状パッキン)を嵌め合わせた状態で、ドリッパ本体4の突出部4bに上方から挿嵌固定されている。
【0077】
また、外管部8は、筒体の上部が内側下方に折り込まれた上枠8hと、筒体の下部が内側上方に折り込まれた下枠8iとを有する。
【0078】
更に、内柱部9は、外管部8と共通の軸心13上にあり、内柱部9の上下方向途中の外周には、袴状の凸部9bが形成されている。また、内柱部9は、凸部9bよりも上方の外周面が上枠8hと接した状態で摺動可能に外管部8に内嵌されている。
【0079】
また、外管部8の外周を構成する周壁8cと、上枠8hと、下枠8iと、内柱部9の外周面に囲まれた空間は、内柱部9の凸部9bよりも上方(換言すると、凸部9bと上内端8dとの間)に形成される上空間16と、内柱部9の凸部9bよりも下方(換言すると、凸部9bと下内端8との間)に形成される下空間17とに分けられる。
そして、上空間16に、戻しバネ10が圧縮状態で内柱部9に巻回されている。また、下空間17に、形状記憶バネ11(形状記憶材の一例)が内柱部9に巻回されている。
【0080】
更に、周壁8cに径方向に貫通する外孔8fが上下方向に複数並設されている。
【0081】
ここで、形状記憶バネ11に接触する湯の温度に応じた形状記憶効果を利用して、弁体である内柱部9を移動させ、流路を閉塞可能な構成としている。
即ち、ドリッパ本体4に注入された湯が形状記憶バネ11に接触すると、形状記憶バネ11は高い温度応答性で所定形状(本実施の形態では、短縮形状または伸長形状)に復元し、この復元力によって内柱部9が移動して流出口4dまでの流路が開閉される。そのため、接触する湯が所望温度に達すると迅速に流路6が開き、湯をドリッパ本体4内から流出口4dを介して流下できる。
【0082】
そして、本実施の形態では、形状記憶バネ11の動作温度範囲を玉露の適正湯範囲である47℃以上63℃以下と一致させている。即ち、形状記憶バネ11に接触する湯の温度が動作範囲温度を超える高温(63℃を超える高温)では、弁機構5が閉弁して流路を閉じ、形状記憶バネ11に接触する湯の温度が動作温度範囲内の動作温(47℃以上63℃以下の温度)では、弁機構5が開弁して流路を開くことになる。なお、本実施の形態の弁機構5においては、動作温度範囲未満の低温(47℃未満の低温)でも、開弁状態を維持する。
【0083】
なお、形状記憶バネ11は、その全体で湯温を感知可能に構成されていても良いし、ドリッパ本体4の内底面に沿って流れる低層流18と接触する部分のみ湯温を感知可能に構成されても良い。また、低層流18の湯温を確実に感知可能であれば、感知部の形態は特に限定されるものではない。
【0084】
[動作説明]
本実施の形態のドリッパ1は、外気が15~25℃程度の常温では、
図4(a)の右図に示す様に、下空間17の形状記憶バネ11が短縮状態となる。そのため、上空間16の戻しバネ10の弾性力によって、外管部8の上内端8dを起点に内柱部9の凸部9bが押し下げられ、戻しバネ10は伸長状態となる。その結果、内柱部9の上端が外管部8の上端と略同一平面となった状態(面一状態)となる。
【0085】
この面一状態においては、内柱部9が押し下げられ、内柱部9と外管部8の下枠8iとの当接が解除され、流路6が開くこととなる。
【0086】
この面一状態で、沸騰した直後の湯を上部開口4aからドリッパ本体4内に注ぎ入れると、高温の湯(63℃を超える湯)が、ドリッパ本体4の内底面4cに沿って流れる低層流18となり、外孔8fを通って下空間17内に流入して形状記憶バネ11の感知部に接触することとなる。
【0087】
そして、低層流18が形状記憶バネ11に接触すると、
図4(a)の左図に示す様に、下空間17の形状記憶バネ11は、その復元力で戻しバネ10の弾性力に抗して伸びて伸長状態となる。そのため、外管部8の下内端8eを起点に内柱部9の凸部9bが押し上げられ、上空間16の戻しバネ10は短縮状態となる。その結果、内柱部9の上端が外管部8の上端よりも上方に突出した状態(突出状態)となる。
【0088】
この突出状態においては、内柱部9が押し上げられ、内柱部9と外管部8の下枠8iとが当接し、流路6が閉じることとなる。
【0089】
この様にして、ドリッパ本体4に注入した湯が高温の状態では、流路6が閉じた状態であり、ドリッパ本体4から下方には湯が供給されない。
【0090】
その後、放置時間と共に湯が外気温で冷やされて、湯温が動作温度範囲(47℃以上63℃以下)の動作温まで下がると、再び、
図4(a)の右図に示す様な面一状態となる。
【0091】
そして、面一状態では、流路6が開き、弁機構5の外側から流路6を通って流出口4dに至るまでの流下経路が形成される。
即ち、湯温が動作温まで下がると、自ずと流下経路が形成され、ドリッパ本体4から下方に湯が供給されることになる。
【0092】
[効果]
上記した本発明を適用したドリッパ1では、形状記憶バネ11の形状記憶効果を利用し、高い温度応答性で流路6の開閉を行っており、上記した第1の実施の形態と同様に、高精度な温度制御が実現できる。また、湯冷まし法の様に何回もカップに移したり、測温法の様に温度表示を目視で絶えず監視し続けたりする必要がない。
【0093】
更に、玉露本来の「うま味」を充分に感じることができる点、期待感を利用者に抱かせることができる点、ドリッパ1のコンパクト化、低コスト化が期待できる点についても、上記した第1の実施の形態と同様である。
【0094】
[変形例]
本実施の形態では、上空間16に戻しバネ10を巻回し、下空間17に形状記憶バネ11を巻回した場合を例に挙げて説明を行っているが、
図4(b)で示す様に、ドリッパ1の突出部4bの深さに応じて、上空間16に形状記憶バネ11を巻回し、下空間17に戻しバネ10を巻回しても良い。
【0095】
即ち、ドリッパ1の突出部4bの深さが浅い場合(
図4(a)参照)には、低層流18は下空間17に流れ込み易いのに対して、ドリッパ1の突出部4bの深さが深い場合(
図4(b)参照)には、低層流18は上空間に流れ込み易い。
そのため、ドリッパ1の突出部4bの深さが深い場合(
図4(b)参照)には、低層流18の流れ込み易い上空間16に形状記憶バネ11を巻回することで、高精度な温度制御が期待できるのである。
【0096】
ここで、上空間16に形状記憶バネ11を巻回する場合には、外気が15~25℃程度の常温では、
図4(b)の右図に示す様に、上空間16の形状記憶バネ11が短縮状態となる。そのため、下空間17の戻しバネ10の弾性力によって、外管部8の下内端8eを起点に内柱部9の凸部9bが押し上げられ、戻しバネ10は伸長状態となる。その結果、内柱部9の上端が外管部8の上端よりも上方に突出した状態(突出状態)となる。
【0097】
そして、変形例では、突出状態において内柱部9と外管部8の下枠8iとの当接が解除され、流路6が開く様に構成している。
【0098】
この突出状態で、沸騰した直後の湯を上部開口4aからドリッパ本体4内に注ぎ入れると、高温の湯(63℃を超える湯)がドリッパ本体4の内底面4cに沿って流れる低層流18となり、外孔8fを通って上空間16内に流入して形状記憶バネ11の感知部に接触することとなる。
【0099】
そして、低層流18が形状記憶バネ11に接触すると、
図4(b)の左図に示す様に、上空間16の形状記憶バネ11は、その復元力で戻しバネ10の弾性力に抗して伸びて伸長状態となる。そのため、外管部8の上内端8dを起点に内柱部9の凸部9bが押し下げられ、下空間17の戻しバネ10は短縮状態となる。その結果、内柱部9の上端が外管部8の上端と略同一平面となった状態(面一状態)となる。
【0100】
そして、変形例では、面一状態において内柱部9と外管部8の下枠8iとが当接し、流路6が閉じる様に構成している。
【0101】
<3.第3の実施の形態>
第3の実施の形態のドリッパ1は、第1の実施の形態及び第2の実施の形態とは弁機構5の構成が異なるのみであるため、全体構成の説明は省略する。
【0102】
[弁機構の説明]
図5(
図5(a)は平面図、
図5(b)は閉弁状態の側面断面図、
図5(c)は開弁状態の側面断面図)は本発明を適用した湯供給器の弁機構の更に他の一例を説明するための模式図であり、ここで示す弁機構5は、仕切り部材として配置されたケース体22と、弁体としてケース体22の内部に配置されたスライド片23とを有する。
【0103】
ここで、ケース体22は、ドリッパ本体4に固定されている。
具体的には、ドリッパ本体4の突出部4bに、パッキン等の円盤状のシール部材14が上方から挿嵌固定されており、このシール部材14の上下方向貫通孔14aの側面に溝部が設けられている。そして、こうした溝部とケース体22の下部に設けられた凹凸部22bが係合することで、ケース体22がドリッパ本体4に固定されているのである。
【0104】
また、ケース体22は、上下方向貫通孔22aが設けられると共に、スライド片23を収容する収容スペースがその内部に形成されている。
【0105】
また、スライド片23は、上下方向貫通孔23aが設けられると共に、ケース体22の収容スペース内にスライド可能に収容されている。そして、スライド片23がスライドし、上下方向貫通孔23aがドリッパ本体4の平面視略中央に位置すると、ケース体22の上下方向貫通孔22aとスライド片23の上下方向貫通孔23aが連通することとなる。
【0106】
また、スライド片23とケース体22の収容スペースの内面との間の一方側に戻しバネ10が圧縮状態で配置されている。更に、スライド片23とケース体22の収容スペースの内面との間の他方側に形状記憶バネ11(形状記憶材の一例)が配置されており、形状記憶バネ11の配置位置の上方領域(符号22cで示す領域)は、開口されている。
【0107】
ここで、形状記憶バネ11に接触する湯の温度に応じた形状記憶効果を利用して、弁体であるスライド片23を移動させ、流路6を開閉可能な構成としている。
即ち、ドリッパ本体4に注入された湯が形状記憶バネ11に接触すると、形状記憶バネ11は高い温度応答性で所定形状(本実施の形態では、短縮形状または伸長形状)に復元し、この復元力によってスライド片23が移動して流出口4dまでの流路が開閉される。そのため、接触する湯が所望温度に達すると迅速に流路6が開き、湯をドリッパ本体4内から流出口4dを介して流下できる。
【0108】
そして、本実施の形態では、形状記憶バネ11の動作温度範囲を玉露の適正湯範囲である47℃以上63℃以下と一致させている。即ち、形状記憶バネ11に接触する湯の温度が動作温度範囲を超える高温(63℃を超える高温)では、弁機構5が閉弁して流路を閉じ、形状記憶バネ11に接触する湯の温度が動作温度範囲内の動作温(47℃以上63℃以下の温度)では、弁機構5が開弁して流路を開くことになる。なお、本実施の形態の弁機構5においては、動作温度範囲未満の低温(47℃未満の低温)でも、開弁状態を維持する。
【0109】
[動作説明]
本実施の形態のドリッパ1は、外気が15~25℃程度の常温では、
図5(c)に示す様に、形状記憶バネ11が短縮状態となる。そのため、戻しバネ10の弾性力によって、ケース体22の収容スペースの内面を起点としてスライド片23が押され(
図5の左方向に押され)、戻しバネ10は伸長状態となる。
【0110】
こうした状態では、スライド片23に設けられた上下方向貫通孔23aが、ドリッパ本体4の平面視略中央に位置し、流路6が開くこととなる。
【0111】
この状態で、沸騰した直後の湯を上部開口4aからドリッパ本体4内に注ぎ入れると、高温の湯(63℃を超える湯)が、符号22で示す開口領域をからケース体22の収容スペースに流入して形状記憶バネ11の感知部に接触することとなる。
【0112】
そして、高温の湯が形状記憶バネ11に接触すると、
図5(b)に示す様に、形状記憶バネ11は、その復元力で戻しバネ10の弾性力に抗して伸びて伸長状態となる。その結果、スライド片23は
図5の右方向に押され、戻しバネ10は短縮状態となる。
【0113】
こうした状態では、ケース体22に設けられた上下方向貫通孔22aとスライド片23に設けられた上下方向貫通孔23aとが連通しておらず、流路6が閉じられることとなる。
【0114】
この様にして、ドリッパ本体4に注入した湯が高温の状態では、流路6が閉じた状態であり、ドリッパ本体4から下方には湯が供給されない。
【0115】
その後、放置時間と共に湯が外気温で冷やされて、湯温が動作温度範囲(47℃以上63℃以下)の動作温まで下がると、再び、
図5(c)に示す様な状態となる。
【0116】
そして、こうした状態では、流路6が開き、弁機構5の上側から流路6を通って流出口4dに至るまでの流下経路が形成される。
即ち、湯温が動作温まで下がると、自ずと流下経路が形成され、ドリッパ本体4から下方に湯が供給されることになる。
【0117】
[効果]
上記した本発明を適用したドリッパ1では、形状記憶バネ11の形状記憶効果を利用し、高い温度応答性で流路6の開閉を行っており、上記した第1の実施の形態、第2の実施の形態と同様に、高精度な温度制御が実現できる。また、湯冷まし法の様に何回もカップに移したり、測温法の様に温度表示を目視で絶えず監視し続けたりする必要がない。
【0118】
更に、玉露本来の「うま味」を充分に感じることができる点、期待感を利用者に抱かせることができる点も、上記した第1の実施の形態、第2の実施の形態と同様である。
【0119】
また、弁機構5が、スライド片23をケース体22に収容した集約構造として構成されており、弁機構5の簡単化とコンパクト化が容易であることを通じて、ドリッパ1のコンパクト化、低コスト化が期待できる。
【0120】
<4.第4の実施の形態>
第4の実施の形態のドリッパ1は、第1の実施の形態~第3の実施の形態とは弁機構5の構成が異なるのみであるため、全体構成の説明は省略する。
【0121】
[弁機構の説明]
図6(
図6(a)は平面図、
図6(b)は側面断面図)は本発明を適用した湯供給器の弁機構のまた更に他の一例を説明するための模式図であり、ここで示す弁機構5は、仕切り部材として配置されたプレート体24と、弁体としてプレート体24の流出口4d側に配置された屈曲片25とを有する。
【0122】
ここで、プレート体24は、ドリッパ本体4に固定されている。
具体的には、プレート体24に設けられた凹部にOリング21(環状パッキン)を嵌め合わせた状態で、ドリッパ本体4の突出部4bに上方から挿嵌固定されている。
【0123】
また、プレート体24は、上下方向貫通孔24aが設けられている。
【0124】
また、屈曲片25は、形状記憶バネ(図示せず)を有して構成されると共に、一端側のみをプレート体24に固定し、他端側を自由端とすることで、平板状態(非屈曲状態)と屈曲状態をなすことが可能に構成されている。
【0125】
ここで、形状記憶バネに接触する湯の温度に応じた形状記憶効果を利用して、弁体である屈曲片25を屈曲させ、流路6を開閉可能な構成としている。
即ち、ドリッパ本体4に注入された湯が形状記憶バネに接触すると、形状記憶バネは高い温度応答性で所定形状(本実施の形態では、平板形状または屈曲形状)に復元し、この復元力によって屈曲片25が屈曲して流出口4dまでの流路が開閉される。そのため、接触する湯が所望温度に達すると迅速に流路6が開き、湯をドリッパ本体4内から流出口4dを介して流下できる。
【0126】
そして、本実施の形態では、形状記憶バネの動作温度範囲を玉露の適正湯範囲である47℃以上63℃以下と一致させている。即ち、形状記憶バネに接する湯の温度が動作温度範囲を超える高温(63℃を超える高温)では、弁機構5が閉弁して流路を閉じ、形状記憶バネに接触する湯の温度が動作温度範囲内の動作温(47℃以上63℃以下の温度)では、弁機構5が開弁して流路を開くことになる。なお、本実施の形態の弁機構5においては、動作温度範囲未満の低温(47℃未満の低温)でも、開弁状態を維持する。
【0127】
[動作説明]
本実施の形態のドリッパ1は、外気が15~25℃程度の常温では、
図6(b)の実線に示す様に、屈曲片25が屈曲状態となり、流路6が開くこととなる。
【0128】
この状態で、沸騰した直後の湯を上部開口4aからドリッパ本体4内に注ぎ入れると、高温の湯(63℃を超える湯)が、形状記憶バネの感知部に接触することとなる。
【0129】
そして、高温の湯が形状記憶バネに接触すると、
図6(b)の点線に示す様に、屈曲片25が平板状態となり、流路6が閉じられることとなる。
【0130】
この様にして、ドリッパ本体4に注入した湯が高温の状態では、流路が閉じた状態であり、ドリッパ本体4から下方には湯が供給されない。
【0131】
その後、放置時間と共に湯が外気温で冷やされて、湯温が動作温度範囲(47℃以上63℃以下)の動作温まで下がると、再び、
図6(b)の実線に示す様な状態となる。
【0132】
そして、こうした状態では、流路6が開き、弁機構5の上側から流路6を通って流出口4dに至るまでの流下経路が形成される。
【0133】
[効果]
上記した本発明を適用したドリッパ1では、形状記憶バネの形状記憶効果を利用して、高い温度応答性で流路6の開閉を行っており、上記した第1の実施の形態、第2の実施の形態、第3の実施の形態と同様に、高精度な温度制御が実現できる。また、湯冷まし法の様に何回もカップに移したり、測温法の様に温度表示を目視で絶えず監視し続けたりする必要がない。
【0134】
更に、玉露本来の「うま味」を充分に感じることができる点、期待感を利用者に抱かせることができる点も、上記した第1の実施の形態、第2の実施の形態、第3の実施の形態と同様である。
【0135】
また、弁機構5が、戻しバネ10を利用せずに構成されており、弁機構5の簡単化とコンパクト化が容易であることを通じて、ドリッパ1のコンパクト化、低コスト化が期待できる。
【0136】
<5.変形例>
[変形例1]
上記した第1の実施の形態~第4の実施の形態では、茶葉15として玉露を用いる場合を例に挙げて説明を行っているが、茶葉15は玉露である必要は無く、煎茶であっても良い。なお、茶葉15として煎茶を用いる場合には、形状記憶バネ11の動作温度範囲を煎茶の適正湯範囲である67℃以上83℃以下と一致させることとなる。
【0137】
[変形例2]
また、上記した第1の実施の形態~第4の実施の形態では、カップ2(
図1参照)や急須3(
図2参照)に茶葉が収容された場合を例に挙げて説明を行っているが、
図7に示す様に、茶こし栓26をドリッパ本体4に螺着(装着)し、茶こし栓26の中に茶こし網27を敷いて茶葉15を茶こし栓26の中に収容しても良い。
なお、
図7(a)はドリッパ本体4の突出部4bを略水平に切断して茶こし栓26を装着した状態の断面図であり、
図7(b)はドリッパ本体4の突出部4bの外周に茶こし栓26を装着した状態の断面図である。
【符号の説明】
【0138】
1 ドリッパ
2 カップ
3 急須
4 ドリッパ本体
4a 上部開口
4b 突出部
4c 内底面
4d 流出口
5 弁機構
6 流路
8 外管部
8a 上摺動枠
8b 下摺動枠
8c 周壁
8d 上内端
8e 下内端
8f 外孔
8g 内孔
8h 上枠
8i 下枠
9 内柱部
9a 凹凸部
9b 凸部
9c 内筒流路
10 戻しバネ
11 形状記憶バネ
13 軸心
14 シール部材
14a 上下方向貫通孔
15 茶葉
16 上空間
17 下空間
18 低層流
21 Oリング
22 ケース体
22a 上下方向貫通孔
23 スライド片
23a 上下方向貫通孔
24 プレート体
24a 上下方向貫通孔
25 屈曲片
26 茶こし栓
27 茶こし網