(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-07
(45)【発行日】2022-01-12
(54)【発明の名称】メッセージ送信システム、受信装置、受信方法、およびそのコンピュータ可読記録媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 4/06 20090101AFI20220104BHJP
H04W 88/02 20090101ALI20220104BHJP
H04W 84/10 20090101ALI20220104BHJP
【FI】
H04W4/06 110
H04W88/02 110
H04W84/10
(21)【出願番号】P 2019569874
(86)(22)【出願日】2018-06-13
(86)【国際出願番号】 US2018037422
(87)【国際公開番号】W WO2018232047
(87)【国際公開日】2018-12-20
【審査請求日】2019-12-12
(32)【優先日】2017-06-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】519444513
【氏名又は名称】十維度股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】FUTURE SYNC INT’L LTD.
【住所又は居所原語表記】14F.,No.137,Sec,2,Nanjing E.Rd.,Zhongshan,Dist.,Taipei City,104,Taiwan
(73)【特許権者】
【識別番号】519444524
【氏名又は名称】陳 忠▲卿▼
【氏名又は名称原語表記】CHEN,Ernest,Chung-Ching
【住所又は居所原語表記】15F.-1,No.58,Siwei Rd.,Linkou Dist.,New Taipei City,244,Taiwan
(74)【代理人】
【識別番号】100107423
【氏名又は名称】城村 邦彦
(74)【代理人】
【識別番号】100120949
【氏名又は名称】熊野 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100093997
【氏名又は名称】田中 秀佳
(72)【発明者】
【氏名】孔 祥▲徹▼
(72)【発明者】
【氏名】洪 于力
(72)【発明者】
【氏名】楊 景偉
(72)【発明者】
【氏名】陳 忠▲卿▼
(72)【発明者】
【氏名】羅 祐▲桁▼
【審査官】青木 健
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0094484(US,A1)
【文献】特開2005-184824(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0339694(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0303774(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブロードキャスティングメッセージを送信する送信装置であって、前記ブロードキャスティングメッセージは識別コードを含む、送信装置と、
前記ブロードキャスティングメッセージを受信することに応答して前記識別コードを転送する受信装置と、
アプリケーションIDを伴わない、前記識別コードに対応するインテントコンテンツを提供するデータベースと
を備えるメッセージ送信システムであって、
前記受信装置は、前記インテントコンテンツを受信することに応答して、前記アプリケーションIDに対応するアプリケーションを開くことなしに、オペレーションシステム(OS)によって前記インテントコンテンツに従って通知を提示
し、
前記受信装置が前記インテントコンテンツを受信する際、前記OSが前記アプリケーションなしで前記ブロードキャスティングメッセージをモニタリングすることで、前記受信装置の前記OSが、前記ブロードキャスティングメッセージを解析し、当該ブロードキャスティングメッセージに含まれる識別コードを取得し、当該識別コードをデータベースに転送し、前記識別コードと共に登録された前記アプリケーションIDに対応する特定のアプリケーションがインストールまたは実行される必要がないようにする、メッセージ送信システム。
【請求項2】
前記データベースは、前記インテントコンテンツに前記アプリケーションIDを付加することができないようにし、前記アプリケーションIDは、前記識別コードに対応する、請求項1に記載のメッセージ送信システム。
【請求項3】
前記送信装置は、前記識別コードとは異なる第2の識別コードを含む前記ブロードキャスティングメッセージを送信するか、または前記第2の識別コードを含む第2のブロードキャスティングメッセージを送信する、請求項1に記載のメッセージ送信システム。
【請求項4】
前記識別コードはプッシュ時間に対応し、前記第2の識別コードは前記プッシュ時間とは異なる第2のプッシュ時間に対応し、前記データベースは、前記識別コードおよび前記第2の識別コードに対応する前記インテントコンテンツを、それぞれ前記プッシュ時間および前記第2のプッシュ時間に従って提供する、請求項
3に記載のメッセージ送信システム。
【請求項5】
前記ブロードキャスティングメッセージは、サービス有効化指示をさらに含み、前記受信装置は、前記データベースからのプッシュメッセージをモニタリングするために、前記サービス有効化指示に従ってプッシュサービスをアクティブにし、前記プッシュメッセージは、前記インテントコンテンツを含む、請求項1に記載のメッセージ送信システム。
【請求項6】
前記送信装置は、Bluetooth、Wi‐Fi、赤外線(IR)、またはLong Range(LoRa)を介して前記受信装置と通信する、請求項1に記載のメッセージ送信システム。
【請求項7】
ブロードキャスティングメッセージを受信するレシーバであって、前記ブロードキャスティングメッセージは識別コードを含む、レシーバと、
提示デバイスと、
前記レシーバおよび前記提示デバイスに連結され、
前記ブロードキャスティングメッセージを受信することに応答して前記識別コードをデータベースに転送するように、
アプリケーションIDを伴わない、前記識別コードに対応するインテントコンテンツを前記データベースから取得するように、および
前記インテントコンテンツを取得することに応答して、前記アプリケーションIDに対応するアプリケーションを開くことなしに、前記提示デバイスを介してオペレーションシステム(OS)によって前記インテントコンテンツに従って通知を提示
し、
前記インテントコンテンツを受信する際、前記OSが前記アプリケーションなしで前記ブロードキャスティングメッセージをモニタリングすることで、前記OSが、前記ブロードキャスティングメッセージを解析し、当該ブロードキャスティングメッセージに含まれる識別コードを取得し、当該識別コードをデータベースに転送し、前記識別コードと共に登録されたアプリケーションIDに対応する特定のアプリケーションがインストールまたは実行される必要がないように
構成された、プロセッサと
を備える、受信装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、前記アプリケーションなしで前記OSを介して前記ブロードキャスティングメッセージをモニタリングし、前記アプリケーションIDは前記識別コードに対応する、請求項
7に記載の受信装置。
【請求項9】
前記レシーバは、前記識別コードとは異なる第2の識別コードを含む前記ブロードキャスティングメッセージを受信するか、または前記第2の識別コードを含む第2のブロードキャスティングメッセージを受信する、請求項
7に記載の受信装置。
【請求項10】
前記識別コードはプッシュ時間に対応し、前記第2の識別コードは前記プッシュ時間とは異なる第2のプッシュ時間に対応し、前記プロセッサは、前記識別コードおよび前記第2の識別コードに対応する前記インテントコンテンツを、それぞれ前記プッシュ時間および前記第2のプッシュ時間に従って取得する、請求項
9に記載の受信装置。
【請求項11】
前記ブロードキャスティングメッセージは、サービス有効化指示をさらに含み、前記プロセッサは、前記データベースからのプッシュメッセージをモニタリングするために、前記サービス有効化指示に従ってプッシュサービスをアクティブにし、前記プッシュメッセージは、前記インテントコンテンツを含む、請求項
7に記載の受信装置。
【請求項12】
前記レシーバは、Bluetooth、Wi‐Fi、赤外線(IR)、またはLong Range(LoRa)を介して前記ブロードキャスティングメッセージを受信する、請求項
7に記載の受信装置。
【請求項13】
受信装置に適合された受信方法であって、前記受信方法は、
ブロードキャスティングメッセージを受信することであって、前記ブロードキャスティングメッセージは識別コードを含む、受信することと、
前記ブロードキャスティングメッセージを受信することに応答して前記識別コードをデータベースに転送することと、
アプリケーションIDを伴わない、前記識別コードに対応するインテントコンテンツを前記データベースから取得することと、
前記インテントコンテンツを取得することに応答して、前記アプリケーションIDに対応するアプリケーションを開くことなしに、オペレーションシステム(OS)によって前記インテントコンテンツに従って通知を提示
し、
前記受信装置が前記インテントコンテンツを受信する際、前記OSが前記アプリケーションなしで前記ブロードキャスティングメッセージをモニタリングすることで、前記受信装置の前記OSが、前記ブロードキャスティングメッセージを解析し、当該ブロードキャスティングメッセージに含まれる識別コードを取得し、当該識別コードをデータベースに転送し、前記識別コードと共に登録されたアプリケーションIDに対応する特定のアプリケーションがインストールまたは実行される必要がないようにすることと
を含む、受信方法。
【請求項14】
アプリケーションIDを伴わない、前記識別コードに対応する前記インテントコンテンツを前記データベースから取得する前記ステップは、
前記アプリケーションなしで前記OSを介して前記ブロードキャスティングメッセージをモニタリングすることであって、前記アプリケーションIDは前記識別コードに対応する、モニタリングすること
を含む、請求項
13に記載の受信方法。
【請求項15】
ブロードキャスティングメッセージを受信する前記ステップは、
前記識別コードとは異なる第2の識別コードを含む前記ブロードキャスティングメッセージを受信すること、または前記第2の識別コードを含む第2のブロードキャスティングメッセージを受信すること
を含む、請求項
13に記載の受信方法。
【請求項16】
前記識別コードはプッシュ時間に対応し、前記第2の識別コードは前記プッシュ時間とは異なる第2のプッシュ時間に対応し、前記インテントコンテンツを取得する前記ステップは、
前記識別コードおよび前記第2の識別コードに対応する前記インテントコンテンツを、それぞれ前記プッシュ時間および前記第2のプッシュ時間に従って取得すること
を含む、請求項
15に記載の受信方法。
【請求項17】
前記ブロードキャスティングメッセージは、サービス有効化指示をさらに含み、前記インテントコンテンツを取得する前記ステップは、
前記データベースからのプッシュメッセージをモニタリングするために、前記サービス有効化指示に従ってプッシュサービスをアクティブにすることであって、前記プッシュメッセージは前記インテントコンテンツを含む、アクティブにすること
を含む、請求項
13に記載の受信方法。
【請求項18】
ブロードキャスティングメッセージを受信する前記ステップは、
Bluetooth、Wi‐Fi、赤外線(IR)、またはLong Range(L
oRa)を介して前記ブロードキャスティングメッセージを受信すること
を含む、請求項
13に記載の受信方法。
【請求項19】
ブロードキャスティングメッセージを受信するステップであって、前記ブロードキャスティングメッセージは識別コードを含む、ステップと、
前記ブロードキャスティングメッセージを受信することに応答して前記識別コードをデータベースに転送するステップと、
アプリケーションIDを伴わない、前記識別コードに対応するインテントコンテンツを前記データベースから取得するステップと、
前記インテントコンテンツを取得することに応答して、前記アプリケーションIDに対応するアプリケーションを開くことなしに、オペレーションシステム(OS)によって前記インテントコンテンツに従って通知を提示
し、
前記インテントコンテンツを受信する際、前記OSが前記アプリケーションなしで前記ブロードキャスティングメッセージをモニタリングすることで、前記OSが、前記ブロードキャスティングメッセージを解析し、当該ブロードキャスティングメッセージに含まれる識別コードを取得し、当該識別コードをデータベースに転送し、前記識別コードと共に登録されたアプリケーションIDに対応する特定のアプリケーションがインストールまたは実行される必要がないようにするステップと
を実行するために、受信装置のプロセッサによってロードされるように構成されたプログラムコードを記録するための、非一時的なコンピュータ可読記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プッシュ通知に関し、より詳細には、メッセージ送信システム、受信装置、受信方法、およびそのコンピュータ可読記録媒体に関する。
(関連出願の相互参照)
本出願は、2017年6月13日に提出された台湾出願第106208552号の優先権利益を主張する。上述の特許出願の全体は、参照により本明細書に組み込まれ、本明細書の一部をなす。
【背景技術】
【0002】
スマートフォン、タブレット、およびその他のハンドヘルドデバイスは、今日では一般的である。これらのデバイス用に、さまざまなアプリケーション、機能、およびサービスが開発されている。たとえば、プッシュ通知は、ハンドヘルドデバイスにおいて広く使用されている機能の1つである。ハンドヘルドデバイスは、サーバからいくつかのトピックをサブスクライブし得る。次いで、サブスクライブされたトピックに関連するトリガイベントが発生したとき、ハンドヘルドデバイスがプッシュメッセージに従って通知を表示できるように、サーバはプッシュメッセージをハンドヘルドデバイスに送信する。トリガイベントは、サーバによってだけではなく、ハンドヘルドデバイスまたは他のデバイスによっても開始される。たとえば、ハンドヘルドデバイスは、iBeaconトランスミッタから小さなデータサイズのブロードキャスティングメッセージを受信するためにBluetooth(登録商標)機能をアクティブにすることができ、また、ハンドヘルドデバイスは、ブロードキャスティングメッセージに従ってコンテンツ要求によって、サーバからより多くの情報を引き出すことができる。しかしながら、特定のプッシュ通知を受信するためには、ハンドヘルドデバイスは、対応するアプリケーションがインストールされなければならない。それは、ハンドヘルドデバイスの操作に慣れていない数人のユーザにとっては不便である。さらに、iBeaconトランスミッタをブロードキャスティングメッセージに設定している者にとっては、彼らのブロードキャスティングメッセージが、iBeaconトランスミッタを通過するすべてのハンドヘルドデバイスによって受信されない場合がある。したがって、従来のメッセージ送信手法は改善されることができる。
【発明の概要】
【0003】
したがって、本開示は、プッシュ通知の効率を改善する、メッセージ送信システム、受信装置、受信方法、およびそのコンピュータ可読記録媒体を対象とする。
【0004】
例示的な実施形態の1つでは、メッセージ送信システムは、送信装置と、受信装置と、データベースとを少なくとも備えるが、これには限定されない。送信装置はブロードキャスティングメッセージを送信し、ブロードキャスティングメッセージは識別コードを含む。受信装置は、ブロードキャスティングメッセージを受信することに応答して識別コードを転送する。データベースは、アプリケーションIDを伴わない、識別コードに対応するインテントコンテンツを提供する。受信装置は、インテントコンテンツを受信することに応答して、アプリケーションIDに対応するアプリケーションを開くことなしに、オペレーティングシステム(OS)によって、インテントコンテンツに従って通知を提示する。
【0005】
例示的な実施形態の1つによれば、データベースは、インテントコンテンツにアプリケーションIDを付加することができないようにし、アプリケーションIDは、識別コードに対応する。
【0006】
例示的な実施形態の1つによれば、OSは、アプリケーションなしでブロードキャスティングメッセージをモニタリングする。
【0007】
例示的な実施形態の1つによれば、送信装置は、識別コードとは異なる第2の識別コードを含むブロードキャスティングメッセージを送信するか、または第2の識別コードを含む第2のブロードキャスティングメッセージを送信する。
【0008】
例示的な実施形態の1つによれば、識別コードはプッシュ時間に対応し、第2の識別コードはプッシュ時間とは異なる第2のプッシュ時間に対応し、データベースは、識別コードおよび第2の識別コードに対応するインテントコンテンツを、それぞれプッシュ時間および第2のプッシュ時間に従って提供する。
【0009】
例示的な実施形態の1つによれば、ブロードキャスティングメッセージは、サービス有効化指示をさらに含み、受信装置は、データベースからのプッシュメッセージをモニタリングするために、サービス有効化指示に従ってプッシュサービスをアクティブにし、プッシュメッセージは、インテントコンテンツを含む。
【0010】
例示的な実施形態の1つによれば、送信装置は、Bluetooth(登録商標)、Wi‐Fi、赤外線(IR)、またはLong Range(LoRa)を介して受信装置と通信する。
【0011】
例示的な実施形態の1つでは、受信装置は、レシーバと、提示デバイスと、プロセッサとを備える。レシーバはブロードキャスティングメッセージを受信し、ブロードキャスティングメッセージは識別コードを含む。プロセッサは、レシーバおよび提示デバイスに結合されている。プロセッサは、次のステップを実行するように構成される。ブロードキャスティングメッセージを受信することに応答して識別コードをデータベースに転送するステップ。データベースから、アプリケーションIDを伴わない、識別コードに対応するインテントコンテンツを取得するステップ。インテントコンテンツを取得することに応答して、アプリケーションIDに対応するアプリケーションを開くことなしに、提示デバイスを介してOSによってインテントコンテンツに従って通知を提示するステップ。
【0012】
例示的な実施形態の1つによれば、プロセッサは、アプリケーションなしでOSを介してブロードキャスティングメッセージをモニタリングし、アプリケーションIDは識別コードに対応する。
【0013】
例示的な実施形態の1つによれば、レシーバは、識別コードとは異なる第2の識別コードを含むブロードキャスティングメッセージを受信するか、または第2の識別コードを含む第2のブロードキャスティングメッセージを受信する。
【0014】
例示的な実施形態の1つによれば、識別コードはプッシュ時間に対応し、第2の識別コードはプッシュ時間とは異なる第2のプッシュ時間に対応し、プロセッサは、識別コードおよび第2の識別コードに対応するインテントコンテンツを、それぞれプッシュ時間および第2のプッシュ時間に従って取得する。
【0015】
例示的な実施形態の1つによれば、ブロードキャスティングメッセージは、サービス有効化指示をさらに含み、プロセッサは、データベースからのプッシュメッセージをモニタリングするために、サービス有効化指示に従ってプッシュサービスをアクティブにし、プッシュメッセージは、インテントコンテンツを含む。
【0016】
例示的な実施形態の1つによれば、レシーバは、Bluetooth(登録商標)、Wi‐Fi、IR、またはLoRaを介してブロードキャスティングメッセージを受信する。
【0017】
例示的な実施形態の1つでは、受信装置に適合された受信方法が提供される。受信方法は、以下のステップを含む。ブロードキャスティングメッセージを受信することに応答して識別コードをデータベースに転送するステップ。データベースから、アプリケーションIDを伴わない、識別コードに対応するインテントコンテンツを取得するステップ。インテントコンテンツを取得することに応答して、アプリケーションIDに対応するアプリケーションを開くことなしに、OSによってインテントコンテンツに従って通知を提示するステップ。
【0018】
例示的な実施形態の1つによれば、データベースから、アプリケーションIDを伴わない、識別コードに対応するインテントコンテンツを取得するステップは、以下のステップを含む。アプリケーションなしでOSを介してブロードキャスティングメッセージをモニタリングするステップであって、アプリケーションIDは識別コードに対応する、モニタリングするステップ。
【0019】
例示的な実施形態の1つによれば、ブロードキャスティングメッセージを受信するステップは、以下のステップを含む。識別コードとは異なる第2の識別コードを含むブロードキャスティングメッセージを受信するステップ、または第2の識別コードを含む第2のブロードキャスティングメッセージを受信するステップ。
【0020】
例示的な実施形態の1つによれば、識別コードはプッシュ時間に対応し、第2の識別コードはプッシュ時間とは異なる第2のプッシュ時間に対応し、インテントコンテンツを取得するステップは、以下のステップを含む。識別コードおよび第2の識別コードに対応するインテントコンテンツを、それぞれプッシュ時間および第2のプッシュ時間に従って取得するステップ。
【0021】
例示的な実施形態の1つによれば、ブロードキャスティングメッセージは、サービス有効化指示をさらに含み、インテントコンテンツを取得するステップは、以下のステップを含む。データベースからのプッシュメッセージをモニタリングするために、サービス有効化指示に従ってプッシュサービスをアクティブにするステップであって、プッシュメッセージはインテントコンテンツを含む、アクティブにするステップ。
【0022】
例示的な実施形態の1つによれば、ブロードキャスティングメッセージを受信するステップは、以下のステップを含む。Bluetooth(登録商標)、Wi‐Fi、IR、またはLoRaを介してブロードキャスティングメッセージを受信するステップ。
【0023】
例示的な実施形態の1つでは、非一時的なコンピュータ可読記録媒体は、前述の方法を実行するためにプロセッサによってロードされるコンピュータプログラムを記録する。
【0024】
本開示の上記の特徴および利点をより分かりやすくするために、図面を伴ったいくつかの実施形態が以下に詳細に説明される。
【0025】
ただし、本概要は、本開示の態様および実施形態のすべてを含むわけではない場合があり、いかなる方法においても限定または制限することは意図されていないこと、および本明細書に開示される本発明は、それらに対する明らかな改善および修正を包含するものと当業者によって理解されており、かつ理解されることが、理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0026】
添付の図面は、本開示のさらなる理解を提供するために含まれ、本明細書に組み込まれ、その一部を構成する。図面は、本開示の実施形態を示し、説明と共に、本開示の原理を説明するのに役立つ。
【0027】
【
図1】本開示の例示的な実施形態の1つに係るメッセージ送信システムを示すブロック図である。
【0028】
【
図2】本開示の例示的な実施形態の1つに係る受信装置を示すブロック図である。
【0029】
【
図3】本開示の例示的な実施形態の1つに係る受信方法を示すフローチャートである。
【0030】
【0031】
【
図5】本開示の例示的な実施形態の1つに係る、異なるプッシュ時間を有するインテントコンテンツを提供することを示すフローチャートである。
【0032】
【発明を実施するための形態】
【0033】
ここで、添付図面にその例が示される、本開示の本好適な実施形態を詳細に参照する。可能な限り、同じかまたは同様の部分を参照するための図面または説明では同じ符号が使用される。
【0034】
図1は、本開示の例示的な実施形態の1つに係るメッセージ送信システム1を示すブロック図である。メッセージ送信システム1は、1または複数の送信装置110と、1または複数の受信装置130と、データベース150とを少なくとも備えるが、これには限定されない。
【0035】
送信装置110は、iBeaconトランスミッタ、Bluetooth(登録商標)トランスミッタ、Wi‐Fiトランスミッタ、赤外線(IR)エミッタ、Long Range(LoRa)トランスミッタ、近接通信(NFC)タグ、または他の通信技術をサポートするトランスミッタとすることができる。
【0036】
受信装置130は、スマートフォン、タブレット、ノートブック、ハンドヘルドゲームコンソール、ウェアラブルデバイス、スマートテレビ、スマート機器などとすることができる。
図2は、本開示の例示的な実施形態の1つに係る受信装置を示すブロック図である。
図2を参照すると、受信装置130は、レシーバ131と、提示デバイス133と、プロセッサ135とを少なくとも備えるが、これには限定されない。
【0037】
レシーバ131は、Bluetooth(登録商標)レシーバ、Wi‐Fiレシーバ、IRレシーバ、LoRaレシーバ、NFCレシーバ、または他の通信技術をサポートするレシーバとすることができる。レシーバ131によって使用される通信技術は、送信装置110からのメッセージを受信して解析するために、送信装置110と互換性があることになることが注目されるべきである。
【0038】
提示デバイス133は、ディスプレイ(液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)、有機発光ダイオード(OLED)、または他のタイプのディスプレイなど)、スピーカ、または、画像、オーディオおよび/またはビデオデータを提示することが可能な他のデバイスとすることができる。
【0039】
プロセッサ135は、レシーバ131および提示デバイス133に結合されている。プロセッサ135は、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号処理(DSP)チップ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などのプログラマブルユニットを使用して実装されてもよい。プロセッサ135の機能は、独立した電子デバイスまたは集積回路(IC)によって実装されてもよく、また、プロセッサ135の動作は、ソフトウェアによって実装されてもよい。プロセッサ135は、以下で説明されることになる機能またはステップを実行するようにプログラムされる。
【0040】
データベース150は、サーバ、ワークステーション、デスクトップコンピュータまたはノートブック、に駐在する内部メモリ(たとえば、固定または移動可能なランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、任意の形式のフラッシュメモリなど)にあるものとすることができる。代替的に、データベース150の全体/いくつかの、部分または機能は、受信装置130に存在し得る。データベース150のタイプに基づいて、受信装置130は、対応する伝送インターフェース(たとえば、ユニバーサルシリーズバス(USB)、メモリバス、ペリフェラルコンポーネントインターコネクト(PCI)など)または通信トランシーバ(たとえば、Wi‐Fi、Bluetooth(登録商標)などをサポートする)を介してデータベース150と通信し得ることが注目されるべきである。
【0041】
本開示の実施形態の動作プロセスをより理解しやすくするために、本開示の実施形態におけるメッセージ送信システム1の動作を詳細に説明するためのいくつかの実施形態が以下に提供される。
【0042】
図3は、本開示の例示的な実施形態の1つに係る受信方法のフローチャートである。
図3を参照すると、この実施形態の受信方法は、
図1のメッセージ送信システム1および
図2の受信装置に適合される。しかしながら、この受信方法のプロセスは、実際のニーズに従って調整され得、したがって以下には限定されない。
【0043】
送信装置110は、ブロードキャスティングメッセージを送信する(ステップS310)。ブロードキャスティングメッセージは、1または複数の識別コードを含み得る。この実施形態では、ブロードキャスティングメッセージは特定の受信装置130用に指定されるのではなく、互換性のあるレシーバ131を有する特定の受信装置130がブロードキャスティングメッセージを受信することができる。送信装置110は、1秒当たり1つのブロードキャスティングメッセージを、1秒当たりより多くのブロードキャスティングメッセージを、数秒当たり1つのブロードキャスティングメッセージを、または望ましい時間的パターンで各ブロードキャスティングメッセージを、送信し得ることが注目されるべきである。いくつかの実施形態では、ブロードキャスティングメッセージは、信号強度、バッテリ情報、地域などをさらに含み得る。
【0044】
さらに、複数の送信メカニズムが存在し得る。一実施形態では、
図4Aを参照すると、送信装置110によって送信される識別(ID)コードは毎回同じことになる。送信装置110は、0.1秒ごとに識別(ID)コード1をブロードキャストする。しかしながら、別の実施形態では、
図4Bを参照して、複数のIDコードが送信されることになる。送信装置110は、先ずIDコード1をブロードキャストし、引き続いてIDコード2をブロードキャストする、などである。さらに別の実施形態では、1つのブロードキャスティングメッセージは、複数の異なるIDコードを含み得る。すなわち、レシーバ131は、識別コードとは異なる第2の識別コードを含むブロードキャスティングメッセージを受信し得るか、または第2の識別コードを含む第2のブロードキャスティングメッセージを受信し得る。したがって、
図4Aの実施形態と比較して、1つの送信装置110が2つ以上の識別コードをブロードキャストすることができる場合、より多くの情報がブロードキャストされることができ、この結果、単一エリア内の送信装置110の数が大幅に削減されることができる。ブロードキャスティングメッセージを送信するための周波数およびパワーは、実際の要件に基づいて修正されることができ、本開示の実施形態はそれには限定されないことが注目されるべきである。
【0045】
受信装置130のレシーバ131が送信装置110からのブロードキャスティングメッセージを受信することに応答して、プロセッサ135は、ブロードキャスティングメッセージを解析して、ブロードキャスティングメッセージに含まれる識別コードを取得し得る。次いで、プロセッサ135は、識別コードをデータベース150に転送する(ステップS330)。
【0046】
データベース150のプロセッサ、またはプロセッサ135は、データベース150に記憶されている識別コードに従って1または複数のインテントコンテンツを検索することになる。この実施形態では、データベース150は、識別コードとインテントコンテンツとの間の関係を記録する。識別コードは、数字、テキスト、または両方の組合せとすることができる。インテントコンテンツは、Webページ要求(たとえば、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)/ハイパーテキスト転送プロトコルセキュア(HTTPS)要求)、文字列、描画、ビデオデータ、オーディオデータ、プログラミングコード、または前述のコンテンツの組合せとすることができる。識別コードとインテントコンテンツとの間の関係は、ルックアップテーブルまたは他の形式として記録され得る。データベース150のプロセッサまたはプロセッサ135は、同じ受信された識別コードがルックアップテーブルに記録されているかどうかを検索し、対応するインテントコンテンツを取得することになる。
【0047】
たとえば、テーブル(1)はルックアップテーブルの一例である。送信装置110から受信された識別コードが「1234」であった場合、データベース150はインテントコンテンツ「通知1」を取得することになる。
【表1】
【0048】
対応するインテントコンテンツを取得することに応答して、データベース150は、アプリケーションIDを伴わない、識別コードに対応する取得されたインテントコンテンツを提供し得る(ステップS350)。従来のiBeacon送信メカニズムでは、サーバはアプリケーションIDを伴ったインテントコンテンツをフィードバックし、アプリケーションIDは、対応するアプリケーションによってプッシュ通知を表示するために、受信装置130のOSに、アプリケーションIDに従って対応するアプリケーション(Facebook、twitter、eBayなど、アプリケーションと称される)を呼び出させることになるということが注目されるべきである。アプリケーションIDは、1または複数の識別コードに対応するようにデータベース150に登録されている。本開示の実施形態では、プロセッサ135は、アプリケーションなしでレシーバ131によってOSを介してブロードキャスティングメッセージをモニタリングする。すなわち、受信装置130のOSがブロードキャスティングメッセージを解析することができ、識別コードと共に登録されたアプリケーションIDに対応する特定のアプリケーションがインストールまたは実行される必要がないことになる。一方、データベース150は、アプリケーションIDが受信装置130にフィードバックされることにならないように、アプリケーションIDをインテントコンテンツに付加することができないようにすることになる。
【0049】
プロセッサ135がデータベース150からインテントコンテンツを取得することに応答して、プロセッサ135は、インテントコンテンツを取得する、アプリケーションIDに対応するアプリケーションを開くことなく、提示デバイス133を介してOSによってインテントコンテンツに従って通知を提示することができる(ステップS370)。この実施形態では、受信装置130がアプリケーションIDを受信しないことになるため、受信装置130のOSは、インテントコンテンツを受信するためにアプリケーションIDに対応するアプリケーションを呼び出す必要がないことになる。たとえば、プロセッサ135は、アプリケーションIDに対応するアプリケーションを開くことができないようにし得る。代替的に、アプリケーションIDに対応するアプリケーションは、受信装置130にインストールされていなくてもよい。
【0050】
さらに、受信装置130は1または複数の送信装置110から2つ以上の識別コードを受信してもよく、データベース150は、識別コードとプッシュ時間との間の関係をさらに記録してもよい。たとえば、
図5を参照すると、受信装置130は、送信装置110から第1の識別コードおよび第2の識別コードを同時にまたは異なる時間に受信する(ステップS510)。受信装置130は、第1および第2の識別コードをデータベース150に転送する(ステップS530)。テーブル(2)は、データベース150に記憶されているルックアップテーブルの一例である。
【表2】
ルックアップテーブルは、第1の識別コード「1234」は第1のプッシュ時間T1に対応し、第2の識別コード「3456」は、プッシュ時間T1とは異なる第2のプッシュ時間T2に対応することを記録している。第1のプッシュ時間T1は第2のプッシュ時間T2よりも早いと仮定されている。データベース150は、第1のプッシュ時間T1が満了したとき、第1の識別コードに対応するインテントコンテンツを提供することになる(ステップS550)。次いで、データベース150は、第2のプッシュ時間T2が満了したとき、第2の識別コードに対応するインテントコンテンツを提供することになり(ステップS560)、第1の識別コードに対応するインテントコンテンツは提供されてしまっている。すなわち、受信装置130は、第1の識別コードおよび第2の識別コードに対応するインテントコンテンツを、それぞれ第1のプッシュ時間および第2のプッシュ時間に従って取得する。したがって、複数のインテントコンテンツがスケジューリングされることができ、受信装置130はこれらのインテントコンテンツを異なる時間に受信することができる。1つのブロードキャスティングメッセージが2つ以上の識別コードを含んでいるか、または複数の送信装置110から2つ以上の識別コードが受信される場合でも、それぞれ対応するインテントコンテンツの送信がスケジューリングされることができる。
【0051】
前述の実施形態では、OSがブロードキャスティングメッセージを直接解析することができ、インテントコンテンツを取得することができることが注目されるべきである。別の実施形態では、ブロードキャスティングメッセージは、サービス有効化指示をさらに含み得る。サービス有効化指示を受信することに応答して、プロセッサ135は、データベース150からのプッシュメッセージをモニタリングするために、サービス有効化指示に従ってプッシュサービスをアクティブにする。受信装置130がブロードキャスティングメッセージに含まれる識別コードを転送した後、データベース150は、識別コードに対応するインテントコンテンツを含むプッシュメッセージを提供し得る。
【0052】
さらに、提示デバイス133がディスプレイである場合、提示デバイス133上に表示される通知について複数の提示手法が存在する。たとえば、
図6Aから
図6Eは、異なるタイプの通知を示す例である。
図6Aを参照すると、通常通知610は、ディスプレイ133の上部に表示されるテキストおよび描画のサムネイルを含む。
図6Bを参照すると、通常通知と比較して、描画通知620は、描画のコンテンツを強調するために、より大きな描画を含む。
図6Cを参照すると、フルスクリーン通知630は、ディスプレイ133上のスクリーン全体をカバーすることになる。
図6Dを参照すると、インテントコンテンツは、アプリケーションをさらに指定し得る。プロセッサ135は、指定されたページにアプリケーション通知640を表示するために、指定されたアプリケーションを呼び出し得る。
図6Eを参照すると、別のアプリケーション通知650がディスプレイ133の上部に表示され得、指定されたアプリケーションによって実行され得る。
【0053】
図6Aから
図6Cおよび
図6Eに示されたこれらの描画は、ビデオまたは他の視覚関連データによって置き換えられることができることが注目されるべきである。さらに別の実施形態では、提示デバイス133がスピーカである場合、提示デバイス133は、広告音楽、スローガン、スピーチ、または他の聴覚関連データを再生することができる。
【0054】
本開示は、提案された方法のステップを実行するためにプロセッサにロードされるコンピュータプログラムを記録する、非一時的なコンピュータ可読記録媒体も提供する。コンピュータプログラムは、複数のプログラム命令(たとえば、組織図、確立用プログラム命令、テーブル承認用プログラム命令、設定プログラム命令、およびデプロイメントプログラム命令)から構成される。プログラムセクションがプロセッサにロードされてプロセッサによって実行された時点で、提案された受信方法のステップが達成されることになる。
【0055】
要約すると、上記の例示的な実施形態は、メッセージ送信システム、受信装置、受信方法、およびそれらのコンピュータ可読記録媒体を示した。本開示の実施形態では、受信装置は、プッシュ通知を受信するためにアプリケーションがインストールされる必要がないことになり、プッシュ通知の効率が改善されることができる。従来の手法と比較して、本開示の実施形態では少なくとも3つのステップが省略され、より多くの受信装置がプッシュ通知を受信することができる。さらに、受信装置がより多くのインテントコンテンツを取得することができるように、1つの送信装置が2つ以上の識別コードを提供し得る。1つの送信装置から1つの識別コードを提供する従来の手法と比較して、同じエリアに配置される送信装置の数が大幅に削減されることができる。
【0056】
本開示の範囲または精神から逸脱することなく、本開示の構造に対してさまざまな修正および変形が行われることができることが、当業者には明らかであろう。前述のことを考慮して、本開示は、以下の特許請求の範囲およびそれらの等価物の範囲内に入る限り、本開示の修正および変形を包含することが意図されている。