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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-07
(45)【発行日】2022-02-03
(54)【発明の名称】蓄電装置、移動体、及び蓄電システム
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/264 20210101AFI20220127BHJP
   H01M 50/204 20210101ALI20220127BHJP
   H01M 50/209 20210101ALI20220127BHJP
   H01M 50/249 20210101ALI20220127BHJP
   H01G 11/78 20130101ALI20220127BHJP
   H01M 50/55 20210101ALN20220127BHJP
   H01M 50/588 20210101ALN20220127BHJP
   H01M 50/593 20210101ALN20220127BHJP
【FI】
H01M50/264
H01M50/204 201
H01M50/209
H01M50/249
H01G11/78
H01M50/55 101
H01M50/588
H01M50/593
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2017153397
(22)【出願日】2017-08-08
(65)【公開番号】P2019032998
(43)【公開日】2019-02-28
【審査請求日】2020-06-16
(73)【特許権者】
【識別番号】316014102
【氏名又は名称】株式会社ブルーエナジー
(73)【特許権者】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100074332
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 昇
(74)【代理人】
【識別番号】100114432
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 寛昭
(72)【発明者】
【氏名】垣村 宏明
【審査官】前田 寛之
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-031895(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M50/20-50/298
H01G11/78
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部端子が突出する第一端面とこの第一端面と反対側の第二端面とを表面に含む蓄電素子と、
前記外部端子が突出する第一方向と直交する第二方向において前記蓄電素子の両側に配置される一対の終端部及び前記一対の終端部を連結する連結部を有すると共に、前記蓄電素子を保持する保持部材と、
少なくとも前記連結部における前記蓄電素子と対向する面を覆う絶縁部材と、を備え、
前記連結部は、
前記第一方向及び前記第二方向と直交する第三方向において前記蓄電素子と対向する本体部と、
前記本体部から前記第一端面に沿って延びる第一延設部と、
前記本体部から前記第二端面に沿って延びる第二延設部と、
前記本体部から前記終端部に沿って延びる終端延設部と、
当該連結部の前記第二端面側の部位に設けられる排水部と、を有し、
前記本体部と前記第一延設部と前記終端延設部は、互いに連接されることで前記連結部の第一端面側隅部を構成し、
前記絶縁部材は、前記終端部と該終端部と隣り合う前記蓄電素子との間で前記本体部と前記第二延設部とに跨った位置に凸部を有し、
前記排水部は、前記第二方向における前記凸部の外側に配置される、蓄電装置。
【請求項2】
外部端子が突出する第一端面とこの第一端面と反対側の第二端面とを表面に含む蓄電素子と、
前記外部端子が突出する第一方向と直交する第二方向において前記蓄電素子の両側に配置される一対の終端部及び前記一対の終端部を連結する連結部を有すると共に、前記蓄電素子を保持する保持部材と、を備え、
前記連結部は、
前記第一方向及び前記第二方向と直交する第三方向において前記蓄電素子と対向する本体部と、
前記本体部から前記第一端面に沿って延びる第一延設部と、
前記本体部から前記第二端面に沿って延びる第二延設部と、
前記本体部から前記終端部に沿って延びる終端延設部と、
当該連結部の前記第二端面側の部位に設けられる排水部と、を有し、
前記本体部と前記第一延設部と前記終端延設部は、互いに連接されることで前記連結部の第一端面側隅部を構成し、
前記排水部は、前記第二延設部と前記終端延設部との間に設けられた隙間である、蓄電装置。
【請求項3】
前記第一延設部及び前記第二延設部のそれぞれは、前記第二方向において一方の終端部から他方の終端部まで連続して延び、
前記第三方向において、前記第二延設部の寸法は、前記第一延設部の寸法より大きい、
請求項1又は2に記載の蓄電装置。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の蓄電装置と、
前記蓄電装置が搭載される移動体本体と、
前記蓄電装置から供給される電力によって前記移動体本体を駆動する駆動部と、を備え、
前記蓄電装置は、前記排水部が当該蓄電装置の下端部に位置するように配置される、移動体。
【請求項5】
請求項1~3のいずれか1項に記載の蓄電装置と、
前記蓄電装置が載置される蓄電システム本体と、
前記蓄電装置と接続され、且つ、外部から電力の入力及び外部への電力の出力が可能な入出力端子と、を備え、
前記蓄電装置は、前記排水部が当該蓄電装置の下端部に位置するように配置される、蓄電システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蓄電素子と蓄電素子を保持する保持部材とを備えた蓄電装置、前記蓄電装置を備えた移動体、及び前記蓄電装置を備えた蓄電システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、図14及び図15に示すように、複数の電池セル101を積層した電池積層体102と、電池積層体102を積層方向に締結する固定部材103と、を備える電池ブロック100が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
電池セル101は、角形で有底の外装缶1011と、外装缶1011の開口部を閉塞する封口板1012と、封口板1012の両端部に設けられる電極端子1013と、を有する。
【0004】
固定部材103は、電池積層体102の両端に配置されたエンドプレート104と、エンドプレート104に固定されて、エンドプレート104を介して電池積層体102を積層方向に締結する連結固定具105と、を有する。
【0005】
連結固定具105は、電池積層体102の積層方向に延長されており、横断面形状をL字状としている。詳しくは、連結固定具105は、電池セル101の外側面101Aに沿った板状の第一部位1051と、電池セル101の天面101B又は底面101Cに沿った板状の第二部位1052と、エンドプレート104に沿った板状の第三部位1053と、を有する。この連結固定具105の前記積層方向の端部において、板状の第一~第三部位1051~1053が連続するように(隙間なく)接続されることで、連結固定具105の角部106が構成されている。このように構成される連結固定具105は、電池積層体102の両端に配置されたエンドプレート104に固定されることで、エンドプレート104を介して電池積層体102を積層方向に締結する。
【0006】
以上の電池ブロック100では、連結固定具105の角部106に隙間がないため、周囲の温度変化等によって連結固定具105の電池セル101と対向する面に結露等が生じたときに、電池ブロック100の姿勢によっては下側に位置する角部106に水(結露等)が溜まり、この溜まった水によって電池セル101と固定部材103とが導通する場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特開2013-246990号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本実施形態は、蓄電素子を保持する部材に水が溜まり難い蓄電装置、前記蓄電装置を備えた移動体、及び前記蓄電装置を備えた蓄電システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本実施形態の蓄電装置は、
外部端子が突出する第一端面とこの第一端面と反対側の第二端面とを表面に含む蓄電素子と、
前記外部端子が突出する第一方向と直交する第二方向において前記蓄電素子の両側に配置される一対の終端部及び前記一対の終端部を連結する連結部を有すると共に、前記蓄電素子を保持する保持部材と、を備え、
前記連結部は、
前記第一方向及び前記第二方向と直交する第三方向において前記蓄電素子と対向する本体部と、
前記本体部から前記第一端面に沿って延びる第一延設部と、
前記本体部から前記終端部に沿って延びる終端延設部と、
当該連結部の前記第二端面側の部位に設けられる排水部と、を有し、
前記本体部と前記第一延設部と前記終端延設部は、互いに連接されることで前記連結部の第一端面側隅部を構成する。
【0010】
かかる構成によれば、排水部が蓄電装置の下端部に位置するように当該蓄電装置が配置されたときに、保持部材における蓄電素子と対向する面に生じた結露等の水が排水部から外部へ排水されるため、保持部材に水が溜まり難い。
【0011】
また、前記蓄電装置は、
少なくとも前記連結部における前記蓄電素子と対向する面を覆う絶縁部材を備え、
前記連結部は、前記本体部から前記第二端面に沿って延びる第二延設部を有し、
前記絶縁部材は、前記終端部と該終端部と隣り合う前記蓄電素子との間で前記本体部と前記第二延設部とに跨った位置に凸部を有し、
前記排水部は、前記第二方向における前記凸部の外側に配置されてもよい。
【0012】
かかる構成によれば、保持部材の第二方向の端部に排水部から排水しきれない水が残っていたとしても、該水が凸部によって蓄電素子側に向かうのが妨げられ、これにより、該水を介した保持部材と蓄電素子との導通を抑制することができる。
【0013】
この場合、前記蓄電装置では、
前記第一延設部及び前記第二延設部のそれぞれは、前記第二方向において一方の終端部から他方の終端部まで連続して延び、
前記第三方向において、前記第二延設部の寸法は、前記第一延設部の寸法より大きくてもよい。
【0014】
このように、保持部材において第三方向における第二延設部の寸法を第一延設部の寸法より大きくすることで、保持部材における第二延設部側の部位が、三方の部位(第一延設部、本体部、終端延設部又は終端部)が互いに連接されることで強度が確保されている第一端面側隅部を含む第一延設部側の部位に比べて強度が低下するのを防ぐことができる。
【0015】
本実施形態の移動体は、
上記のいずれかの蓄電装置と、
前記蓄電装置が搭載される移動体本体と、
前記蓄電装置から供給される電力によって前記移動体本体を駆動する駆動部と、を備え、
前記蓄電装置は、前記排水部が当該蓄電装置の下端部に位置するように配置される。
【0016】
かかる構成によれば、当該移動体に搭載された蓄電装置において、下端部に排水部が配置されているため、保持部材に水が溜まり難い。
【0017】
本実施形態の蓄電システムは、
上記のいずれかの蓄電装置と、
前記蓄電装置が載置される蓄電システム本体と、
前記蓄電装置と接続され、且つ、外部から電力の入力及び外部への電力の出力が可能な入出力端子と、を備え、
前記蓄電装置は、前記排水部が当該蓄電装置の下端部に位置するように配置される。
【0018】
かかる構成によれば、当該蓄電システムに載置された蓄電装置において、下端部に排水部が配置されているため、保持部材に水が溜まり難い。
【発明の効果】
【0019】
以上より、本実施形態によれば、保持部材部に水が溜まり難い蓄電装置、前記蓄電装置を備えた移動体、及び前記蓄電装置を備えた蓄電システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1図1は、第一実施形態に係る蓄電装置の斜視図である。
図2図2は、前記蓄電装置の一部を省略した状態の分解斜視図である。
図3図3は、前記蓄電装置が備える蓄電素子の斜視図である。
図4図4は、前記蓄電素子の分解斜視図である。
図5図5は、前記蓄電装置が備える一対の連結部材の斜視図である。
図6図6は、前記連結部材の第一端面側隅部周辺の拡大斜視図である。
図7図7は、前記蓄電装置が備える一対のインシュレータの斜視図である。
図8図8は、前記インシュレータ及び前記連結部材の断面図である。
図9図9は、前記インシュレータの本体被覆部と第二被覆部との境界部周辺の拡大斜視図である。
図10図10は、前記インシュレータの本体被覆部と第二被覆部との境界部周辺の拡大斜視図である。
図11図11は、前記蓄電装置における終端部材周辺の断面図である。
図12図12は、第二実施形態に係る移動体を説明するための模式図である。
図13図13は、第三実施形態に係る蓄電システムを説明するための模式図である。
図14図14は、従来の電池ブロックの斜視図である。
図15図15は、前記電池ブロックの分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の第一実施形態について、図1図11を参照しつつ説明する。尚、本実施形態の各構成部材(各構成要素)の名称は、本実施形態におけるものであり、背景技術における各構成部材(各構成要素)の名称と異なる場合がある。
【0022】
蓄電装置は、図1図4に示すように、外部端子14が突出する第一端面13Aとこの第一端面13Aと反対側の第二端面13Bとを表面に含む蓄電素子10と、蓄電素子10を保持する保持部材4と、を備える。本実施形態の蓄電装置1は、所定の方向(X軸方向)に並ぶ複数の蓄電素子10を備える。また、蓄電装置1は、蓄電素子10と隣接する複数の隣接部材2と、保持部材4と複数の蓄電素子10との間に配置されるインシュレータ(絶縁部材)6と、蓄電素子10の外部端子14に接続されるバスバ8と、を備える。
【0023】
蓄電素子10には、一次電池、二次電池、キャパシタ等がある。本実施形態の蓄電素子10は、充放電可能な非水電解質二次電池である。より詳しくは、本実施形態の蓄電素子10は、リチウムイオンの移動に伴って生じる電子移動を利用したリチウムイオン二次電池である。
【0024】
具体的に、蓄電素子10は、電極体12と、電極体12を電解液と共に収容するケース13と、少なくとも一部がケース13の外側に露出する外部端子14と、電極体12と外部端子14とを接続する集電体15と、電極体12とケース13との間に配置されるケース内絶縁体16と、を備える。
【0025】
電極体12では、正極と負極とがセパレータを介して交互に積層されている。本実施形態の電極体12は、長尺な正極及び負極がセパレータを介して交互に積層された状態で巻回されている、いわゆる捲回型の電極体である。この電極体12においてリチウムイオンが正極と負極との間を移動することにより、蓄電素子10が充放電する。
【0026】
ケース13は、開口を有するケース本体131と、ケース本体131の開口を塞ぐ(閉じる)蓋板132と、を有する。本実施形態のケース本体131は、有底角筒状であり、ケース13は、直方体形状(六面形状)である。このケース13は、扁平な直方体形状であり、複数の蓄電素子10は、ケース13の幅広な面を対向させた状態で、X軸方向に並んでいる。
【0027】
以下では、外部端子14が突出する面(蓋板132の外面)を第一端面13A、六面形状のケース13における第一端面13Aと反対側の端面を第二端面13B、隣り合う蓄電素子10と対向する方向の両端面を第三端面13C、第一端面13A及び第二端面13Bの法線方向(Z軸方向)及びX軸方向と直交する方向(Y軸方向)の両端面を第四端面13D、とも称する。
【0028】
隣接部材2は、X軸方向に並ぶ蓄電素子10の間、又は蓄電素子10と該蓄電素子10に対してX軸方向に並ぶ部材(本実施形態の例では、保持部材4の一部)との間に配置される。この隣接部材2は、複数種の隣接部材を含む。本実施形態の隣接部材2は、隣り合う蓄電素子10の間に配置される第一隣接部材21と、X軸方向において最も端にある蓄電素子10の外側に配置される第二隣接部材22とを含む。
【0029】
第一隣接部材21は、絶縁性を有し、隣り合う蓄電素子10の間に配置されることで蓄電素子10間の間隔(沿面距離等)を確保する。具体的に、第一隣接部材21は、蓄電素子10(ケース本体131)と隣接する第一本体部211と、第一本体部211に対する蓄電素子10の移動を規制する第一規制部212と、を有する。
【0030】
第一本体部211は、蓄電素子10の第三端面13Cと対向する部位であり、Y-Z面(Y軸とZ軸とを含む面)方向に広がる。本実施形態の第一本体部211は、隣接する蓄電素子10との間に温度調整用の流体(本実施形態の例では空気)が流通可能な流路を形成する。
【0031】
第一規制部212は、第一本体部211からX軸方向に延び、第一本体部211と隣接する蓄電素子10(詳しくはケース13)に対してY-Z面方向の外側から当接することによって該蓄電素子10の第一本体部211に対するY-Z面方向への相対移動を規制する。
【0032】
第二隣接部材22は、絶縁性を有し、X軸方向において蓄電素子10と保持部材4(終端部材41)との間に配置されることで蓄電素子10と保持部材4(終端部材41)との間の間隔(沿面距離等)を確保する。具体的に、第二隣接部材22は、蓄電素子10及び保持部材4との間において蓄電素子10と隣接する第二本体部221と、第二本体部221に対する蓄電素子10移動を規制する第二規制部222と、を有する。
【0033】
第二本体部221は、蓄電素子10の第三端面13Cと対向する部位であり、Y-Z面方向に広がる。本実施形態の第二本体部221は、隣接する蓄電素子10との間に温度調整用の流体(本実施形態の例では空気)が流通可能な流路を形成する。
【0034】
第二規制部222は、第二本体部221からX軸方向に延び、第二本体部221と隣接する蓄電素子10(詳しくはケース13)に対してY-Z面方向の外側から当接することによって該蓄電素子10の第二本体部221に対するY-Z面方向への相対移動を規制する。
【0035】
保持部材4は、複数の蓄電素子10と複数の隣接部材2との周囲を囲むことで、これら複数の蓄電素子10及び複数の隣接部材2をひとまとめに保持する。この保持部材4は、金属等の導電性を有する部材によって構成される。具体的に、保持部材4は、X軸方向において蓄電素子10の両側に配置される一対の終端部材(終端部)41と、一対の終端部材41を連結する連結部材(連結部)42と、を有する。
【0036】
一対の終端部材41のそれぞれは、X軸方向の端に配置された蓄電素子10との間に第二隣接部材22を挟み込むように配置される。この終端部材41は、Y-Z面方向に広がる。具体的に、終端部材41は、蓄電素子10と対応する輪郭(本実施形態では矩形状の輪郭)を有する本体411と、本体411から第二隣接部材22の第二本体部221に向けて突出し且つ該第二隣接部材22に当接して該第二隣接部材22を押圧する圧接部412と、を有する。
【0037】
一対の連結部材42は、Y軸方向において複数の蓄電素子10の両側に配置される。これら一対の連結部材42のそれぞれは、図5及び図6にも示すように、Y軸方向において蓄電素子10と対向する本体部420と、本体部420から蓄電素子10の第一端面13Aに沿って延びる第一延設部421と、本体部420から終端部材41に沿って延びる終端延設部423と、連結部材42における蓄電素子10の第二端面13B側の部位に設けられる排水部426Aと、を有する。また、一対の連結部材42のそれぞれは、本体部420から蓄電素子10の第二端面13Bに沿って延びる第二延設部422を有する。これら本体部420と第一延設部421と終端延設部423とは、互いに連接されることで連結部材42の第一端面側隅部425を構成する。即ち、第一端面側隅部425は、本体部420と第一延設部421と終端延設部423とが連接されている部位である。また、本体部420と第二延設部422と終端延設部423は、連結部材42の第二端面側隅部426を構成する。即ち、第二端面側隅部426は、本体部420と第二延設部422と終端延設部423とが連接又は近接している部位である。本実施形態の第二端面側隅部426では、本体部420と第二延設部422とが連接し、本体部420と終端延設部423とが連接し、第二延設部422と終端延設部423とが近接している(詳しくは、第二延設部のX軸方向の端部と終端延設部423のZ軸方向の端部とがスリット状の隙間をあけた状態の)部位である。これら第一端面側隅部425と第二端面側隅部426とは、X軸方向の最も外側に配置される蓄電素子10のケース13の角部を保持する部位である。本実施形態の第二端面側隅部426は、上述の排水部426Aを有する。
【0038】
本体部420は、X軸方向に並ぶ複数の蓄電素子10のそれぞれ(詳しくは、各第四端面13D)とY軸方向において対向する板状の部位である。本実施形態の本体部420は、X-Z面(X軸とZ軸とを含む面)に沿った板状で、且つX軸方向に長尺な矩形状である。この本体部420は、X軸方向に延び且つZ軸方向に間隔をあけて配置される一対の梁部4201と、Z軸方向に延び且つ一対の梁部4201の端部同士を接続する一対の第一接続部4202と、Z軸方向に延び且つX軸方向の途中位置(本実施形態の例では、X軸方向に並ぶ複数の蓄電素子10のうちの途中位置に配置された蓄電素子10とY軸方向から見て重なる位置)において一対の梁部4201同士を接続する第二接続部4203と、を有する。
【0039】
一対の梁部4201のうちの一方は、各蓄電素子10の第四端面13Dにおける第一端面13A側の端部に沿ってX軸方向に延びる。また、一対の梁部4201のうちの他方は、各蓄電素子10の第四端面13Dにおける第二端面13B側の端部に沿ってX軸方向に延びる。また、本実施形態の第二接続部4203は、X軸方向に間隔を空けて複数配置される。
【0040】
第一延設部421は、本体部420(詳しくは、梁部4201)から各蓄電素子10の第一端面13Aに沿って延び且つ一方の終端部材41から他方の終端部材41まで延びる板状の部位である。本実施形態の第一延設部421は、本体部420の第一端面13A側の端部(図5における上端)からY軸方向に延び、且つ一方の終端部材41から他方の終端部材41までX軸方向に連続して延びている。
【0041】
第二延設部422は、本体部420(詳しくは、梁部4201)から各蓄電素子10の第二端面13Bに沿って延び且つ一方の終端部材41から他方の終端部材41まで延びる板状の部位である。本実施形態の第二延設部422は、本体部420の第二端面13B側の端部(図5における下端)からY軸方向に延び、且つ一方の終端部材41から他方の終端部材41までX軸方向に連続して延びている。Y軸方向において、第二延設部422の寸法は、第一延設部421の寸法より大きい。
【0042】
終端延設部423は、本体部420(詳しくは、第一接続部4202)から終端部材41に沿って延びる板状の部位である。終端延設部423は、連結部材42における終端部材41に固定される部位であり、該固定によって終端部材41と連結部材42とが連結される。本実施形態の終端延設部423は、ビスBによって終端部材41に締結される。この終端延設部423は、本体部420のX軸方向の端部(図5における左端及び右端)からY軸方向に延びる。本実施形態の終端延設部423は、Z軸方向の本体部420の一方(第一端面13A側)の端部から他方(第二端面13B側)の端部近傍まで延びている。
【0043】
第一端面側隅部425は、本体部420の第一端面13A側の隅部(角部)と、第一延設部421のX軸方向の端部と、終端延設部423のZ軸方向の端部とが隙間なく互いに連接する(接続される)ことによって形成されている。本実施形態の第一端面側隅部425は、絞り加工やプレス等によって形成される。本実施形態の第一端面側隅部425は、蓄電装置1における第一端面13A側の隅部も構成する。
【0044】
第二端面側隅部426は、本体部420の第二端面13B側の隅部(角部)と、第二延設部422のX軸方向の端部と、終端延設部423のZ軸方向の端部とによって形成されている。本実施形態の第二端面側隅部426は、蓄電装置1における第二端面13B側の隅部も構成する。この第二端面側隅部426は、第二延設部422と終端延設部423との間に、排水部426Aを有する。
【0045】
排水部426Aは、第二延設部422と終端延設部423との間に設けられた隙間である。本実施形態の排水部426Aは、保持部材4の強度が確保できるよう、水が通過する程度(3~6mm程度)の僅かな隙間である。この隙間(排水部426A)を通じて、第二端面側隅部426の内側(蓄電素子10側)の水を外部に排水できる。本実施形態の排水部426Aは、Y軸方向に延びる隙間であり、Y軸方向の一端が本体部420によって閉じられ、他端が解放されている。この排水部426Aは、第二端面側隅部426を形成するために所定形状の板材が折り曲げられることによって形成されている。
【0046】
インシュレータ6は、絶縁性を有し、連結部材42と、X軸方向に並ぶ複数の蓄電素子10との間に配置される。このインシュレータ6は、少なくとも連結部材42における蓄電素子10と対向する面(領域)を覆う。これにより、インシュレータ6は、保持部材4と、X軸方向に並ぶ複数の蓄電素子10との間を絶縁する。具体的に、インシュレータ6は、図7にも示すように、本体部420を覆う本体被覆部60と、第一延設部421を覆う第一被覆部61と、第二延設部422を覆う第二被覆部62と、を有する。
【0047】
本体被覆部60は、本体部420における蓄電素子10(詳しくは、第四端面13D)と対向する対向面(以下、本体対向面とも称する。)を覆う。この本体被覆部40は、本体部420と対応する形状を有する。即ち、本体被覆部60は、梁部4201における蓄電素子10との対向面を覆う一対の梁部被覆部600と、第一接続部4202における蓄電素子10との対向面を覆う一対の第一の接続被覆部601と、第二接続部4203における終端部材41との対向面を覆う複数の第二の接続被覆部602と、を有する。
【0048】
第一被覆部61は、少なくとも第一延設部421の蓄電素子10と対向する面(領域)を覆う。本実施形態の第一被覆部61は、第一延設部421における蓄電素子10(第一端面13A)との対向面と、蓄電素子10と反対側の面との両面を覆う。
【0049】
第二被覆部62は、図8にも示すように、第二延設部422における蓄電素子10(第二端面13B)との対向面422Aに沿って第二延設部422と本体部420との境界位置から該第二延設部422の先端(Y軸方向の先端)まで延びると共に、該先端で折り返して該第二延設部422における蓄電素子10と反対側の面(外面)422Bに沿って延びる。即ち、第二被覆部62は、第二延設部422における第二端面13Bとの対向面を覆う第一部位621と、第二延設部422の先端を覆う第二部位622と、第二延設部422の外面を覆う第三部位623と、を有する。
【0050】
第一部位621は、第二被覆部62において第二延設部422の対向面422Aに沿って広がる板状の部位である。具体的に、第一部位621は、第二延設部422と対応した大きさの矩形状である。第二部位622は、第二被覆部62において、第一部位621の先端(Y軸方向の端縁)から第二延設部422の先端を覆うように折り返す部位である。第三部位623は、第二被覆部62において第二延設部422の外面422Bに沿って広がる板状の部位である。具体的に、第三部位623は、矩形板状の部位である。Y軸方向において、この第三部位623の寸法は、第二延設部422の寸法より小さい。
【0051】
以上の第二被覆部62では、X軸方向の両端において第一部位621と第三部位623との隙間が塞がれている。これにより、第二被覆部62の先端部(Y軸方向の先端部)は、第二延設部422の先端部が差し込まれる袋状である。
【0052】
また、インシュレータ6は、図9図11にも示すように、終端部材41と、該終端部材41と隣り合う蓄電素子10との間で本体部420と第二延設部422とに跨った位置に凸部65を有する。本実施形態の蓄電装置1では、凸部65は、X軸方向における排水部426Aの内側に配置される、換言すると、排水部426Aは、X軸方向における凸部65の外側に配置される。
【0053】
具体的に、この凸部65は、第二被覆部62の第一部位621から突出すると共に、Y軸方向において第一部位621の途中位置から本体被覆部60まで延びている。本実施形態の凸部65は、本体部420からY軸方向に延びる薄板状(Y-Z面に沿った板状)である。凸部65の突出量(第一部位621からの高さ)は、第二端面側隅部426において排水部426Aから排水しきれずに残った水が蓄電素子10に向かって移動するのを阻止できる大きさに設定されている。
【0054】
バスバ8は、金属等の導電性を有する板状の部材である。バスバ8は、異なる蓄電素子10の外部端子14同士を導通させる。バスバ8は、蓄電装置1において複数(複数の蓄電素子10と対応する数)設けられる。本実施形態の複数のバスバ8は、蓄電装置1に含まれる複数の蓄電素子10の全てを直列に接続する(導通させる)。
【0055】
以上の蓄電装置1によれば、第二端面側隅部426が他の部位より下方に位置するように蓄電装置1が配置されたときに、保持部材4における蓄電素子10と対向する面に生じた結露等の水が保持部材4の角部(第二端面側隅部)426に集まったとしても、該水が排水部426Aから外部へ排水されるため、該角部(第二端面側隅部)426に水が溜まり難い。
【0056】
また、本実施形態の蓄電装置1では、インシュレータ6が終端部材41と該終端部材41と隣り合う蓄電素子10との間で本体部420と第二延設部422とに跨った位置に凸部65を有している。このため、第二端面側隅部426に排水部426Aから排水しきれない水が残っていたとしても、該水が凸部65によって蓄電素子10側に向かうのが妨げられる。これにより、該水を介した保持部材4と蓄電素子10との導通を効果的に防ぐことができる。
【0057】
本実施形態の蓄電装置1では、第一延設部421及び第二延設部422のそれぞれがX軸方向において一方の終端部材41から他方の終端部材41まで連続して延びている。また、蓄電装置1では、Y軸方向において、第二延設部422の寸法が第一延設部421の寸法より大きい。これにより、保持部材4において、排水部426Aが第二端面側隅部426に設けられることで当該部位の強度が低下する場合であっても、Y軸方向における第二延設部422の寸法を第一延設部421の寸法より大きくすることで、該保持部材4における第二延設部422側の部位が、三方の部位(第一延設部421、本体部420、終端延設部423)が互いに連接されることで強度が確保されている第一端面側隅部425を含む第一延設部421側の部位に比べて強度が低下するのを防ぐことができる。
【0058】
次に、本発明の第二実施形態について、図12を参照しつつ説明するが、上記第一実施形態と同様の構成には同一符号を用いて詳細な説明を繰り返さず、異なる構成についてのみ詳細に説明する。本発明の第二実施形態は、移動体である。
【0059】
移動体700は、蓄電装置1と、蓄電装置1が搭載される移動体本体701と、蓄電装置1から供給される電力によって移動体本体701を駆動する駆動部702と、を備える。本実施形態の移動体700は、自動車であり、移動体本体701は車体であり、駆動部702は、モーターである。尚、移動体700は、自動車に限定されず、航空機、船舶、鉄道、建機等でもよい。即ち、蓄電装置1から供給される電力を利用して移動(走行等)するものであればよい。
【0060】
この移動体700において、蓄電装置1は、排水部426Aが当該蓄電装置1の下端部に位置するように配置される。図12に示す例では、蓄電装置1は、各蓄電素子10の外部端子14が第一端面13Aから上方に向けて突出する姿勢で配置されている、即ち、蓄電装置1の第二延設部422側の四隅に設けられた排水部426Aのそれぞれが当該蓄電装置1の下端部に位置する姿勢で配置されているが、蓄電装置1の第二延設部422側の四隅のそれぞれに設けられた排水部426Aの少なくとも一つが当該蓄電装置1の下端部に位置するように配置されていればよい。
【0061】
本実施形態の移動体700では、複数の蓄電装置1が同じ姿勢で移動体本体701に搭載されている。
【0062】
以上の移動体700によれば、当該移動体700に搭載された蓄電装置1において、保持部材4における蓄電素子10と対向する面に生じた結露等の水が保持部材4の角部(第二端面側隅部)426に集まったとしても、該水が排水部426Aから外部へ排水されるため、該角部(第二端面側隅部)426に水が溜まり難い。
【0063】
次に、本発明の第三実施形態について、図13を参照しつつ説明するが、上記第一実施形態と同様の構成には同一符号を用いて詳細な説明を繰り返さず、異なる構成についてのみ詳細に説明する。本発明の第三実施形態は、蓄電システムである。
【0064】
蓄電システム800は、蓄電装置1と、蓄電装置1が載置される蓄電システム本体801と、蓄電装置1(詳しくは、蓄電装置1の総端子)と接続され、且つ、外部から電力の入力及び外部への電力の出力が可能な入出力端子802と、を備える。本実施形態の蓄電システム800は、風力発電や太陽光発電等に用いられるものであり、蓄電システム本体801は、設置場所Gに据え付けられる筐体であり、入出力端子802は、風車や太陽光電池、外部への送電系統等に接続される端子である。尚、蓄電システム800は、風車や太陽光電池によって発電した電力を蓄電するものに限定されず、安価な夜間電力を蓄電する家庭用システム、災害に備えて常時一定量の電力を蓄電しておくバックアップシステム等でもよい。
【0065】
この蓄電システム800において、蓄電装置1は、排水部426Aが当該蓄電装置1の下端部に位置するように配置される。図13に示す例では、蓄電装置1は、各蓄電素子10の外部端子14が第一端面13Aから上方に向けて突出する姿勢で配置されている、即ち、蓄電装置1の第二延設部422側の四隅に設けられた排水部426Aのそれぞれが当該蓄電装置1の下端部に位置する姿勢で配置されているが、蓄電装置1の第二延設部422側の四隅のそれぞれに設けられた排水部426Aの少なくとも一つが当該蓄電装置1の下端部に位置するように配置されていればよい。
【0066】
本実施形態の蓄電システム800では、複数の蓄電装置1が同じ姿勢で蓄電システム本体801に載置されている。
【0067】
以上の蓄電システム800によれば、当該蓄電システム800に載置された蓄電装置1において、保持部材4における蓄電素子10と対向する面に生じた結露等の水が保持部材4の角部(第二端面側隅部)426に集まったとしても、該水が排水部426Aから外部へ排水されるため、該角部(第二端面側隅部)426に水が溜まり難い。
【0068】
尚、本発明の蓄電装置、移動体、及び蓄電システムは、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を追加することができ、また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることができる。さらに、ある実施形態の構成の一部を削除することができる。
【0069】
上記実施形態の蓄電装置1では、排水部426Aが設けられた角部(第二端面側隅部)426が連結部材42に配置されているが、この構成に限定されない。例えば、排水部426Aが設けられた角部(第二端面側隅部)426が、保持部材4に配置される構成、即ち、排水部426Aが設けられた隅部426が、連結部材42と終端部材(終端部)41とに跨って形成される構成や、終端部材(終端部)41に形成される構成等でもよい。例えば具体的には、保持部材4において、本体部420と第一延設部421と終端部材(終端部)41とが連接されることで第一端面側隅部425が構成され、本体部420と第二延設部422と終端部材(終端部)41とによって第二端面側隅部426が構成されてもよい。
【0070】
かかる構成によっても、上記実施形態の蓄電装置1と同様に、第二端面側隅部426が他の部位より下方に位置するように蓄電装置1が配置されたときに、保持部材4における蓄電素子10と対向する面に生じた結露等の水が保持部材4の角部(第二端面側隅部)426に集まったとしても、該水が排水部426Aから外部へ排水される。このため、該角部(第二端面側隅部)426に水が溜まり難い。
【0071】
上記実施形態の蓄電装置1では、連結部材42の一対の梁部4201は、第一及び第二接続部4202、4203によって接続されているが、この構成に限定されない。例えば、本体部420が一対の梁部4201のみを有する構成、即ち、一対の梁部4201が互いに独立した構成でもよい。この場合、第一端面13A側に配置される梁部4201に、第一端面側隅部425が設けられ、第二端面13B側に配置される梁部4201に、排水部426Aを備えた第二端面側隅部426が設けられる(例えば、図13に示す構成に排水部426Aを設けたもの)。
【0072】
また、上記実施形態の蓄電装置1では、第二端面側隅部426に設けられた排水部426Aは、板状の部位を折り曲げることによって形成される隙間であるが、この構成に限定されない。例えば、排水部426Aは、切り欠きや、孔、スリット等でもよい。即ち、排水部426Aは、第二端面側隅部426の内側(蓄電素子10側)の水が外部に排水可能な構成(形状)であればよい。
【0073】
上記実施形態の蓄電装置1では、連結部材42が本体部420と第一延設部421と第二延設部422と終端延設部423とを有するがこの構成に限定されない。連結部材42は、少なくとも本体部420と、第一延設部421と、終端延設部423における第一端面側隅部425を構成する部位(図1における終端延設部423の上端部のみ)と、を有していればよい。即ち、連結部材42において、第二延設部422と、終端延設部423の第二延設部422側の端部とは、無くてもよい。
【0074】
また、上記実施形態の蓄電装置1では、連結部材42の本体部420は、Z軸方向において、蓄電素子10の第四端面13Dにおける第一端面13A側の端部から第二端面13B側の端部までの範囲に配置されているが、この構成に限定されない。本体部420は、Z軸方向において第一端面側隅部425が形成できる範囲に配置されていればよい。即ち、本体部420は、少なくとも、各蓄電素子10の第四端面13Dにおける第一端面13A側の端部に沿ってX軸方向に延びる部位を有していればよい。
【0075】
また、上記実施形態の蓄電装置1では、連結部材42の第二延設部422側の部位におけるX軸方向の端部に排水部426Aが設けられているが、この構成に限定されない。排水部426Aは、連結部材42の第二延設部422側の部位におけるX軸方向の途中位置に配置されていてもよい。この場合、第二端面側隅部426において、本体部420と第二延設部422と終端延設部423とが隙間なく互いに連接していてもよい。また、排水部426Aは、連結部材42の第二延設部422側の端部におけるX軸方向の全域又はY軸方向の全域に配置されてもよい。
【0076】
また、上記実施形態においては、蓄電素子が充放電可能な非水電解質二次電池(例えばリチウムイオン二次電池)として用いられる場合について説明したが、蓄電素子の種類や大きさ(容量)は任意である。また、上記実施形態において、蓄電素子の一例として、リチウムイオン二次電池について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、本発明は、種々の二次電池、その他、一次電池や、電気二重層キャパシタ等のキャパシタの蓄電素子にも適用可能である。
【符号の説明】
【0077】
1…蓄電装置、2…隣接部材、21…第一隣接部材、211…第一本体部、212…第一規制部、22…第二隣接部材、221…第二本体部、222…第二規制部、4…保持部材、40…本体被覆部、41…終端部材(終端部)、411…本体、412…圧接部、42…連結部材(連結部)、420…本体部、4201…梁部、4202…第一接続部、4203…第二接続部、421…第一延設部、422…第二延設部、422A…対向面、422B…外面、423…終端延設部、425…第一端面側隅部、426…第二端面側隅部(角部)、426A…排水部、6…インシュレータ、60…本体被覆部、600…梁部被覆部、601…第一の接続被覆部、602…第二の接続被覆部、61…第一被覆部、62…第二被覆部、621…第一部位、622…第二部位、623…第三部位、65…凸部、8…バスバ、10…蓄電素子、12…電極体、13…ケース、13A…第一端面、13B…第二端面、13C…第三端面、13D…第四端面、131…ケース本体、132…蓋板、14…外部端子、15…集電体、16…ケース内絶縁体、100…電池ブロック、101…電池セル、101A…外側面、101B…天面、101C…底面、1011…外装缶、1012…封口板、1013…電極端子、102…電池積層体、103…固定部材、104…エンドプレート、105…連結固定具、1051…第一部位、1052…第二部位、1053…第三部位、106…角部、700…移動体、701…移動体本体、702…駆動部、800…蓄電システム、801…蓄電システム本体、802…入出力端子、B…ビス、G…設置場所
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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図15