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特許6990194カメラモジュール用回路基板固定装置及びカメラモジュール
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-07
(45)【発行日】2022-01-12
(54)【発明の名称】カメラモジュール用回路基板固定装置及びカメラモジュール
(51)【国際特許分類】
   G03B 17/02 20210101AFI20220104BHJP
   G02B 7/02 20210101ALI20220104BHJP
   H04N 5/225 20060101ALI20220104BHJP
【FI】
G03B17/02
G02B7/02 Z
H04N5/225 100
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2018553978
(86)(22)【出願日】2017-04-14
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-05-30
(86)【国際出願番号】 KR2017004064
(87)【国際公開番号】W WO2017179943
(87)【国際公開日】2017-10-19
【審査請求日】2020-04-03
(31)【優先権主張番号】10-2016-0045409
(32)【優先日】2016-04-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2016-0092447
(32)【優先日】2016-07-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】キム カン ソン
(72)【発明者】
【氏名】パク チ ファン
(72)【発明者】
【氏名】パク ヨン テ
(72)【発明者】
【氏名】ヨ ポム ソク
【審査官】▲うし▼田 真悟
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-233946(JP,A)
【文献】特開2007-142730(JP,A)
【文献】特開2011-259101(JP,A)
【文献】特開2014-071252(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2013-0050767(KR,A)
【文献】国際公開第2008/044487(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B 17/02
G02B 7/02
H04N 5/225
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース部と、
複数の基板の各々の一を支持する第一の固定部と前記複数の基板の各々の一と対向する他を支持する第二の固定部を含む固定ユニットを含み、
前記第一の固定部は、前記ベース部から複数が第一の方向に延びる複数の固定部及び、前記複数の基板の各々の一を支持するために第一の方向と垂直な方向に突出した複数の突出部を含み、
前記第二の固定部は、前記ベースから複数が前記第一の方向に延びる複数の固定部及び、前記複数の基板の各々の他を支持する複数の突出部を含むことを特徴とするカメラモジュール用回路基板固定装置。
【請求項2】
前記第一の固定部は、前記ベース部の相互に向かい合うの部分から延びて配置され、
前記第一の固定部の突出部は、前記第一の固定部の側面から突出した部分を折曲して形成されることを特徴とする請求項1に記載のカメラモジュール用回路基板固定装置。
【請求項3】
前記第一の固定部は、前記ベース部に一対が相互に向かい合うように配置され、
前記第一の固定部の突出部は、前記基板が実装される内部空間に突出して形成されることを特徴とする請求項1に記載のカメラモジュール用回路基板固定装置。
【請求項4】
前記第一の固定部の突出部の突出の長さは、前記ベース部から離れるほど減少することを特徴とする請求項1に記載のカメラモジュール用回路基板固定装置。
【請求項5】
前記第二の固定部は、前記ベース部の相互に平行する辺から各々第一の方向に延びて形成され、
前記第二の固定部の突出部は、前記基板の前記他を支持するために前記基板が実装される内部空間に向かって突出されることを特徴とする請求項1に記載のカメラモジュール用回路基板固定装置。
【請求項6】
前記第二の固定部には、前記第二の固定部の突出部の間に形成された段差を持つことを特徴とする請求項5に記載のカメラモジュール用回路基板固定装置。
【請求項7】
前記第一の固定部は、第一の幅で形成され、前記第二の固定部は、前記第一の幅よりも狭い第二の幅で形成されたことを特徴とする請求項1に記載のカメラモジュール用回路基板固定装置。
【請求項8】
前記複数の基板は、上下相互向かい合うように複数が重なって配置されたリジッド回路基板及び前記リジッド回路基板を相互に電気的に連結する軟性回路基板を含むことを特徴とする請求項1に記載のカメラモジュール用回路基板固定装置。
【請求項9】
前記基板には、前記第一の固定部の突出部中少なくとも一部の突出部と干渉を防止するために各々異なるサイズを持つ逃避溝が各々形成されたことを特徴とする請求項8に記載のカメラモジュール用回路基板固定装置。
【請求項10】
前記第一の固定部と前記第二の固定部に連結されて前記第一の固定部と前記第二の固定部の隔たることを防止する固定キャップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のカメラモジュール用回路基板固定装置。
【請求項11】
前記固定キャップは、
前記第一の固定部の外側面及び前記第二の固定部の外側面と各々接触する側壁と、
開口が形成される上板を含むことを特徴とする請求項10に記載のカメラモジュール用回路基板固定装置。
【請求項12】
前記開口は前記複数の基板中最後方に配置された基板の下面に連結されるコネクターを露出することを特徴とする請求項11に記載のカメラモジュール用回路基板固定装置。
【請求項13】
前記第一の固定部は貫通孔を含み、
前記側壁は貫通孔に結合される係止部を含むことを特徴とする請求項11に記載のカメラモジュール用回路基板固定装置。
【請求項14】
前記固定キャップの上板は前記複数の基板中最後方に配置される基板の離脱を抑える離脱防止部を含むことを特徴とする請求項13に記載のカメラモジュール用回路基板固定装置。
【請求項15】
前記係止部は前記側壁の一部を切開及び折曲して形成され、前記貫通孔にフック(hook)結合されることを特徴とする請求項13に記載のカメラモジュール用回路基板固定装置。
【請求項16】
前記側壁は前記側壁の反りを防止する少なくとも一つの防止リブを含むことを特徴とする請求項11に記載のカメラモジュール用回路基板固定装置。
【請求項17】
前記固定キャップの上板は前記側壁と一体に形成されることを特徴とする請求項11に記載のカメラモジュール用回路基板固定装置。
【請求項18】
前記第一の固定部の前記複数の突出部は前記複数の基板の下面を支持し、
前記第二の固定部の前記複数の突出部は前記複数の基板の上面を支持することを特徴とする請求項8に記載のカメラモジュール用回路基板固定装置。
【請求項19】
前記第二の固定部の幅は前記第一の固定部の幅より狭く形成されることを特徴とする請求項8に記載のカメラモジュール用回路基板固定装置。
【請求項20】
ベース部及び複数の基板の各々の一を支持する第一の固定部と前記複数の基板の各々の他を支持する第二の固定部を含む固定ユニットと、
前記複数の基板中最上部に配置された基板に実装されるイメージセンサーと、
前記イメージセンサーに流入する光の経路上に配置されたレンズと、
前記レンズを固定するレンズバレルと、
前記固定ユニット、前記イメージセンサー及び前記レンズを収納するハウジングとを含み、
前記第一の固定部は、前記ベース部から複数が第一の方向に延びる複数の固定部及び、複数の回路基板の一を各々支持するために第一の方向と垂直方向に突出した複数の突出部を含み、
前記第二の固定部は、前記ベースから複数が前記第一の方向に延びる複数の固定部及び、前記回路基板の前記一と対向する他と接触する複数の突出部を含むことを特徴とするカメラモジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本実施例は、カメラモジュール用回路基板固定装置及びこれを含むカメラモジュールに関する。
【0002】
本実施例は、静電気による画質低下、電磁気的安定性(Electro Magnetic Compatibility,EMC)低下を防止できる構造を持つカメラモジュールに関する。
【背景技術】
【0003】
以下で記述される内容は、本実施例に対する背景インフオメーシヨンを提供するだけであって従来技術を記載したのではない。
【0004】
近頃、スマートフォン、タブレットPC、ゲーム機のような小型IT機器はもちろん車両には走行記録、駐車便宜性のためのカメラモジュールが装着されている。
【0005】
近年車両に装着されるカメラモジュールは、映像を表示する機能以外に様々な付加機能を共に行って、これによりカメラモジュールにはイメージセンサーと共に様々な素子が実装されて、これによりカメラモジュールに使用される回路基板のサイズも次第に増加している。
【0006】
しかし、カメラモジュールのサイズは限定されているので、近年限定されたカメラモジュールのサイズ及び回路基板の要求面積をともに満たすために、カメラモジュールの内部にサイズが小さい複数枚の回路基板を積層する技術が開発されている。
【0007】
大韓民国公開特許公報第一の0-2010-0048101号、自動車用カメラモジュール(2010年05月11日公開)にはカメラモジュールの内部に複数枚の回路基板が積層され、各回路基板が締結ねじによってハウジングに結合される技術が開示されている。
【0008】
しかし、前記自動車用カメラモジュールは、回路基板が締結ねじによってハウジングに結合されるため、締結ねじによる組み立て工程数増加、締結ねじによる生産原価上昇、締結ねじによる回路基板の部品実装面積減少でより多くの回路基板使用及びねじ締結により回路基板の反りが発生する問題点が発生され得る。
【0009】
一方、自動車には様々な用途のカメラモジュールが装着されることができる。例えば、自動車を駐車する場合、後側の視野を確保することができるカメラモジュールが自動車の後側部に装着されることができる。
【0010】
さらに、近年交通事故が発生した場合、事故経緯、事故原因などを追跡するのに非常に有用に使用される自動車用ブラックボックスの場合にもカメラモジュールが使用され得る。さらに、自動車の運転者または搭乗客が肉眼で確認しにくい死角の状況を明確かつ容易に把握するための認識装置としてカメラモジュールが使用される場合も次第に増加する傾向にある。
【0011】
近年いわゆるスマートカー、つまり自動車の走行時前後側の衝突の可能性をあらかじめ探知してこれに備えるようにする衝突警告システム、自動車に搭載される制御装置によって走行する自動車間衝突を運転者の運転によらず前記制御装置が直接回避できる衝突回避システムなどが装着される自動車の製作が増加していて、関連技術の開発が増加している傾向にある。
【0012】
このようなスマートカーの外部状況認識手段としてカメラモジュールの使用が増加しているところ、これにより自動車用カメラモジュールの生産と技術開発も増加している傾向にある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本実施例は、回路基板をハウジング内に固定する際に締結ねじを使用せず回路基板を堅固にハウジングの内部で固定することによって組み立て工程数増加防止、生産原価減少、回路基板の部品実装面積減少防止及び回路基板の反りを防止したカメラモジュール用回路基板固定装置及びこれを含むカメラモジュールを提供する。
【0014】
また、本実施例は、静電気による画質低下、電磁気的安定性(Electro Magnetic Compatibility,EMC)低下を防止できる構造を持つカメラモジュールに関する。
【0015】
本実施例が解決しようとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されることなく言及されなかった別の技術的課題は、以下の記載から実施例が属する技術分野で通常の技術者に明確に理解されるはずである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本実施例のカメラモジュール用回路基板固定装置は、ベース部と、複数の基板の各々の一側を支持する第一の固定部と前記複数の基板の各々の一側と対向する他側を支持する第二の固定部を含む固定ユニットとを含み、前記第一の固定部は、前記ベース部から複数が第一の方向に延びて、前記複数の基板の各々の一側を支持するために第一の方向と垂直方向に突出した複数の突出部を含み、前記第二の固定部は、前記ベースから複数が前記第一の方向に延びて、前記複数の基板の各々の他側を支持する複数の突出部を含むことができる。
【0017】
前記第一の固定部は、前記ベース部の相互に対向する角の部分から延びて配置され、前記第一の固定部の突出部は、前記第一の固定部の側面から突出した部分を折曲して形成されることができる。
【0018】
前記第一の固定部は、前記ベース部に一対が相互に向かい合うように配置され、前記第一の固定部の突出部は、前記基板が実装される内部空間に突出して形成されることができる。
【0019】
前記第一の固定部の突出部の突出の長さは、前記ベース部から離れるほど減少することができる。
【0020】
前記第二の固定部は、前記ベース部の相互平行した辺から各々第一の方向に延びて形成され、前記第二の固定部の突出部は、前記基板の前記他側を支持するために前記基板が実装される内部空間に向かって突出することができる。
【0021】
前記第二の固定部には、前記第二の固定部の突出部の間に形成された段差を持つことができる。
【0022】
前記第一の固定部は、第一の幅で形成され、前記第二の固定部は、前記第一の幅より狭い第二の幅で形成されることができる。
【0023】
前記複数の基板は、上下に相互に向かい合うように複数が重なって配置されたリジッド回路基板及び前記リジッド回路基板を相互電気的に連結する軟性回路基板を含むことができる。
【0024】
前記基板には、前記第一の固定部の突出部中少なくとも一部の突出部と干渉を防止するために各々異なるサイズを持つ逃避溝が各々形成されることができる。
【0025】
本実施例のカメラモジュールは、ベース部及び複数の基板の各々の一側を支持する第一の固定部と前記複数の基板の各々の他側を支持する第二の固定部を含む固定ユニットと、前記基板中最上部に配置された基板に実装されるイメージセンサーと、前記イメージセンサーに流入する光の経路上に配置されたレンズと、前記レンズを固定するレンズバレルと、前記固定ユニットと、前記イメージセンサー及び前記レンズを収納するハウジングを含み、前記第一の固定部は、前記ベース部から複数が第一の方向に延びて、複数の回路基板の一側を各々支持するために第一の方向と垂直する方向に突出した複数の突出部を含み、前記第二の固定部は、前記ベースから複数が前記第一の方向に延びて、前記回路基板の前記一側と対向する他側と接触する複数の突出部を含むことができる。
【0026】
本実施例のカメラモジュールは、レンズ部と、前記レンズ部を内部空間に収容する中空型のフロントボディー(front body)と、前記フロントボディーの後側に配置され、複数の印刷回路基板で備えられる基板部と、前記基板部と結合して、前記複数の印刷回路基板を光軸方向に互いに離隔させる第一のフェンス(fence)と、前記第一のフェンスの後側で前記第一のフェンスと結合する第二のフェンスと、前記基板部と前記第二のフェンスを電気的に連結するフィンガー(finger)を含むことができる。
【0027】
前記複数の印刷回路基板は、前記レンズ部と向かい合うように配置される第一の基板と、前記第一の基板と光軸方向に離隔して配置される第三の基板と、前記第一の基板と前記第三の基板との間に、前記第一の基板と前記第三の基板と各々離隔するように配置される第二の基板を含むことができる。
【0028】
前記フィンガーは、前記第二のフェンスと前記第三の基板を電気的に連結することができる。
【0029】
前記フィンガーは、前記第三の基板に結合する基板結合部と、前記基板結合部から延びて形成されて弾性変形する弾性変形部を含み、前記第二のフェンスが前記弾性変形部を加圧することによって、前記第二のフェンスと前記第三の基板は互いに電気的に連結されることができる。
【0030】
前記第二のフェンスは、前記基板部方向に突出形成されて前記フィンガーを加圧する加圧部を備えることができる。
【0031】
前記第一のフェンスは、一側に前記フロントボディーと結合するボディー結合部を備えて、前記フロントボディー、前記ボディー結合部及び前記第一の基板は、締結機構によって結合することができる。
【0032】
前記第一のフェンスは、前記印刷回路基板の一面を支持する第一の突出部と、前記印刷回路基板の他面を支持する第二の突出部を含むことができる。
【0033】
前記第二の基板及び前記第三の基板は、前記第一の突出部及び前記第二の突出部によって前記第一のフェンスと結合して、光軸方向に離隔するように配置されることができる。
【0034】
前記第二のフェンスは、前記第一のフェンスと着脱可能に結合するフック(hook)が形成され、前記第一のフェンスは、前記フックが結合する貫通部が形成されることができる。
【0035】
前記第二のフェンスは、前記基板部と電気的に連結されて前記基板部を接地することができる。
【0036】
前記フィンガーは、ベリリウム銅(beryllium copper)材質に備えられることができる。
【0037】
本実施例のカメラモジュールは、前記基板部と外部ケーブルを連結するケーブル連結部をさらに含むことができる。
【0038】
前記ケーブル連結部は、前記基板部と結合する第一の連結部と、前記第一の連結部及び前記外部ケーブルと結合する第二の連結部を含むことができる。
【0039】
本実施例のカメラモジュールは、レンズ部と、前記レンズ部が結合するフロントボディーと、前記レンズ部と向かい合うように配置される第一の基板と、前記第一の基板と光軸方向に離隔して配置される第三の基板と、前記第一の基板と前記第三の基板との間に、前記第一の基板と前記第三の基板と各々離隔するように配置される第二の基板と、前記第一の基板、前記第二の基板及び前記第三の基板と結合して、前記第一の基板、第二の基板及び第三の基板を光軸方向に互いに離隔させる第一のフェンスと、前記第一のフェンスと結合する第二のフェンスと、前記第二のフェンスと前記第三の基板を電気的に連結するフィンガーを含み、前記フィンガーは、前記第三の基板に結合する基板結合部と、前記基板結合部から延びて形成されて弾性変形する弾性変形部を含み、前記第二のフェンスが前記弾性変形部を加圧することによって、前記第二のフェンスと前記第三の基板は互いに電気的に連結されることができる。
【発明の効果】
【0040】
本実施例のカメラモジュール用回路基板固定装置及びこれを含むカメラモジュールは、回路基板をハウジング内に固定する際に締結ねじを使用せず回路基板を堅固にハウジング内部で固定することによって組み立て工程数増加防止、生産原価減少、回路基板の部品実装面積減少防止及び回路基板の反りを防止することができる。
【0041】
本実施例のカメラモジュールは、ボディー結合部、第一の突出部及び第二の突出部を含む第一のフェンスを使用することによって、カメラモジュールの基板部に備えられる複数の印刷回路基板を光軸方向に一定かつ容易に整列させることができる効果がある。
【0042】
また、基板部と第二のフェンスは、電気的に連結されて基板部に発生する静電気は第二のフェンスに流れて、第二のフェンスは接地部として機能するので、基板部に発生する静電気をなくしたり顕著に減らすことができる効果がある。
【0043】
また、基板部に発生する静電気をなくしたり顕著に減らすことによって、静電気によるカメラモジュールの画質低下、電磁気的安定性(Electro Magnetic Compatibility,EMC)低下を防止できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0044】
図1】本第一の実施例に係るカメラモジュールの外観斜視図である。
図2図1のI-I’線に沿って切断した断面図である。
図3図2に図示された回路基板固定装置を図示した斜視図である。
図4図3に図示された回路基板固定装置の固定ユニットを図示した斜視図である。
図5】本第二の実施例に係る固定ユニットを図示した斜視図である。
図6】本第一の実施例により固定ユニットに結合された固定キヤップを図示した分解斜視図である。
図7図6の結合斜視図である。
図8】本発明の第一の実施例に係る固定ユニットの第一及び第二の固定部に第一乃至第四の回路基板を組み立てる順序を図示した図である。
図9】本発明の第一の実施例に係る固定ユニットの第一及び第二の固定部に第一乃至第四の回路基板を組み立てる順序を図示した図である。
図10】本発明の第一の実施例に係る固定ユニットの第一及び第二の固定部に第一乃至第四の回路基板を組み立てる順序を図示した図である。
図11】本第三の実施例のカメラモジュールを示した斜視図である。
図12】本第三の実施例のカメラモジュールを示した分解斜視図である。
図13】本第三の実施例のカメラモジュールを示した正面図である。
図14】本第三の実施例のカメラモジュールの一部を示した斜視図である。
図15図14の正面図である。
図16図15の本第三の実施例において第二のフェンスを除去した図である。
図17図16をz軸を中心に回転させた図である。
図18】本第三の実施例の第一のフェンスを示した斜視図である。
図19図13のA部分を示した部分斜視図である。
図20】第三の実施例の第三の基板とフィンガーを示した斜視図である。
図21】本第三の実施例のフィンガーを示した側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
以下、添付図面を参照して実施例を詳細に説明する。実施例は多様な変更を加えることができて様々な形態を持つことができるが、特定実施例を図面に例示して本文に詳細に説明する。しかしこれは実施例を特定の開示形態に対して限定しようとするのではなく、実施例の思想及び技術範囲に含まれるすべての変更、均等物乃至代替物を含むものと理解されなければならない。
【0046】
“第一の”、“第二の”等の用語は、様々な構成要素を説明するのに使用することができるが、前記構成要素は、前記用語によって限定されてはいけない。前記用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的で使用される。さらに、実施例の構成及び作用を考慮して特別に定義された用語は、実施例を説明するためのものであるだけで、実施例の範囲を限定するのではない。
【0047】
実施例の説明において、各elementの“上(うえ)”または“下(した)”(on or under)に形成される場合において、上(うえ)または下(した)(on or under)は二つのelementが互いに直接(directly)接触したり一つ以上の別のelementが前記二つのelementの間に配置されて(indirectly)形成されることをいずれも含む。また“上(うえ)”または“下(した)”(on or under)で表現される場合、一つのelementを基準に上方向だけでなく下方向の意味も含むことができる。
【0048】
さらに、以下で利用される“上/上部/うえ”及び“下/下部/した”等のような関係的用語は、そのような実体または要素の間のいかなる物理的または論理的関係または順序を必ず要求したり内包はしないながら、いずれか一つの実体または要素を別の実体または要素と区別するために利用されることもできる。
【0049】
さらに、図面では直交座標系(x、y、z)を使用することができる。図面でx軸とy軸は、光軸に対して垂直した平面を意味しており、便宜上光軸方向(z軸方向)は第一の方向、x軸方向は第二の方向、y軸方向は第三の方向と称することができる。
【0050】
本実施例のカメラモジュールは、第一の実施例、第二の実施例及び第三の実施例を持つことができる。本第一の実施例と本第二の実施例のカメラモジュールは、回路基板を堅固に固定するための回路基板固定装置を含むカメラモジュールに関し、本第三の実施例のカメラモジュールは、電磁気的安定性(Electro Magnetic Compatibility,EMC)のための第一のフェンスと第二のフェンスを含むカメラモジュールに関する。
【0051】
まず、本第一の実施例と第二の実施例のカメラモジュールについて説明する。
【0052】
図1は、本第一の実施例に係るカメラモジュールの外観斜視図である。図2は、図1のI-I‘線に沿って切断した断面図である。
【0053】
図1及び図2を参照すると、本第一の実施例のカメラモジュール700は、回路基板固定装置100、イメージセンサー200、レンズ300、レンズバレル400及びハウジング500を含むことができる。
【0054】
図3は、図2に図示された回路基板固定装置を図示した斜視図である。
【0055】
図3を参照すると、回路基板固定装置100は、多数の回路基板110を固定する固定ユニット180を含むことができる。
【0056】
本第一の実施例に係る回路基板110は、固定ユニット180によって堅固に固定されることができる。
【0057】
本第一の実施例において、回路基板110は、例えば、4個が固定ユニット180に固定されることができる。
【0058】
以下説明の便宜上、回路基板110は、第一の回路基板112、第二の回路基板114、第三の回路基板116及び第四の回路基板118に区分する。
【0059】
第一乃至第四の回路基板112、114、116、118は、各々リジッド回路基板(rigid circuit board)を含むことができる。
【0060】
本発明の第一の実施例において、第一の回路基板112、第二の回路基板114、第三の回路基板116及び第四の回路基板118は、軟性回路基板113、115、117によって一列に連結される。
【0061】
第一及び第二の回路基板112、114、第二及び第三の回路基板114、116及び第三及び第四の回路基板116、118は、各々軟性回路基板113、115、117によって相互電気的に接続されることができる。
【0062】
第一乃至第四の回路基板112、114、116、118には、各軟性回路基板113、115、117の折れを防止するために凹溝が形成されることができる。
【0063】
第一乃至第四の回路基板112、114、116、118は、ジグザグ形態で積層配置されることができる。例えば、第一の回路基板112の上部には第二の回路基板114が配置されることができて、第二の回路基板114の上部には第三の回路基板116が配置され、第三の回路基板116の上部には第四の回路基板118が配置されることができる。
【0064】
積層配置された第一乃至第四の回路基板112、114、116、118は、相互所定間隔離隔され、第一乃至第四の回路基板112、114、116、118の間の間隔は、相互同じまたは相互異なってもよい。
【0065】
一方、第二の回路基板114の平面積よりも第三の回路基板116の平面積の方が大きく、第三の回路基板116の平面積よりも第四の回路基板118の平面積の方が大きいこともある。
【0066】
本第一の実施例において、第一の回路基板112にはイメージセンサー200が装着されることができて、第四の回路基板118にはコネクターなどが装着されることができる。
【0067】
図4は、図3に図示された回路基板固定装置の固定ユニットを図示した斜視図である。
【0068】
図3及び図4を参照すると、固定ユニット180は、前述した第一乃至第四の回路基板112、114、116、118を含む回路基板110をねじ締結なしに固定する役割をする。
【0069】
固定ユニット180は、ベース部120、第一の固定部130及び第二の固定部140を含むことができる。
【0070】
本発明の一実施例において、固定ユニット180のベース部120、第一の固定部130及び第二の固定部140は、例えば、一体で形成されることができる。
【0071】
たとえ本発明の一実施例においては、ベース部120、第一の固定部130及び第二の固定部140が一体で形成されたのが図示及び説明されているが、ベース部120、第一の固定部130及び第二の固定部140は相互分離した状態で組み立てまたは溶接されることができる。
【0072】
ベース部120は、例えば、プレート形状で形成されて、ベース部120は後述されるハウジング500に結合されて固定されることができる。
【0073】
ベース部120の形状は、ハウジング500の形状によって決められ、ハウジング500が六面体形状の場合、ベース部120は、例えば、ハウジング500に収納されるのに適した四角プレート形状で形成されることができる。
【0074】
ベース部120の中央の部分には、コネクターなどが通過できるように開口122が形成されることができる。
【0075】
第一の固定部130は、ベース部120の枠から少なくとも一つがベース部120の一側に延びることができる。
【0076】
本発明の一実施例において、第一の固定部130は、ベース部120の対向する両側枠から一対の相互向かい合うように第一の方向に延びることができる。第一の方向は、例えば、ベース部120に対して高さ方向でありうる。第一の方向は、ベース部120と垂直な方向であり、ベース部120の角または枠に垂直した方向に延びて形成されることができる。
【0077】
第一の固定部130は、例えば、長方形プレート形状で形成されることができる。たとえ本第一の実施例において、第一の固定部130は長方形プレート形状であることが図示及び説明されているが、第一の固定部130は様々なプレート形状で形成されることができる。
【0078】
第一の固定部130は、ベース部120に対して高さ方向である第一の方向に対し得垂直な方向に突出した支持部132、133、134を含むことができる。
【0079】
支持部132、133、134は、第二乃至第四の回路基板114、116、118の離脱を防止する役割をする。第一の固定部130の支持部132、133、14は、第一の固定部130の突出部と称することができる。つまり、第一の固定部130は、ベース部120から複数が第一の方向に延びて、複数の基板110の各々の一側を支持するために第一の方向と垂直な方向に突出した複数の突出部を含むことができる。
【0080】
支持部132、133、134の数は、回路基板110の数によって決められる。本第一の実施例において、支持部132、133、134は、ベース部120上に配置される第一の回路基板112を除いた第二乃至第四の回路基板114、116、118の一側を支持するために、例えば、3個が第一の固定部130に形成されることができる。本明細書上回路基板の一側は、回路基板の上面(または下面)であってもよく、回路基板の他側は回路基板の下面(または上面)であってもよい。
【0081】
第二の回路基板114を支持する支持部132は、例えば、第一の固定部130の両側側面から突出した部分を第二の回路基板114の下面に向かって折曲して形成されることができる。
【0082】
第三の回路基板116を支持する支持部133は、例えば、第一の固定部130の両側側面から突出した部分を第三の回路基板116の下面に向かって折曲して形成されることができる。
【0083】
第四の回路基板118を支持する支持部134は、例えば、第一の固定部130の一部を切開して切開された部分を第一の固定部130の外側から内側に突出させて形成されることができる。
【0084】
本第一の実施例において、第二乃至第四の回路基板114、116、118をジグザグ状で配置するために第二乃至第四の回路基板114、116、118の下面を各々支持する支持部132、133、134の突出の長さは、ベース部120から離れるほど断続的に短くなることができる。支持部132、133、134の突出の長さに対応して支持部134が支持する基板の大きさが決まることができる。支持部132、133、134の突出の長さがベース部120から離れるほど小さくなり、これに対応するようにベース部120から離れるほど基板の第一の方向と垂直な方向の大きさも小さくなることができる。
【0085】
さらに、第二乃至第四の回路基板114、116、118には支持部132、133、134と干渉なしに第二乃至第四の回路基板114、116、118が結合されるように逃避溝が形成されることができる。逃避溝の面積は、第二の回路基板114が最も大きく第四の回路基板118が最も小さく形成されることができる。
【0086】
図3及び図4を再び参照すると、第二の固定部140は、第一の固定部130の支持部132、133、134によって各々支持された第二乃至第四の回路基板114、116、118が上部に離脱するのを防止する。
【0087】
第二の固定部140は、例えば、ベース部120に対して一対が相互向かい合うように前記第一の方向に配置されることができる。
【0088】
従って、第二の固定部140は、第一の固定部130と平行するように配置されて、平面視で第一の固定部130に対して垂直するように配置されることができる。
【0089】
第二の固定部140が、ベース部120に第一の固定部130に対して一対が配置される場合、第二乃至第四の回路基板114、116、118の4ヶ所を第一及び第二の固定部130、140が安定的に固定して、第二乃至第四の回路基板114、116、118の離脱及び上下の動きを防止することができる。
【0090】
第二の固定部140は、ベース部120の枠から前記第一の方向に形成されることができる。
【0091】
第二の固定部140は、例えば、側面視で長方形プレート形状に形成されることができる。たとえ本第一の実施例において、第二の固定部140が長方形プレート形状で形成されることが図示及び説明されているが、これと違って第二の固定部140は様々なプレート形状を持つことができる。
【0092】
第二の固定部140の幅は、第一の固定部10の幅に比べて狭い幅で形成されるが、これは第二の固定部140が形成された部分が、第一乃至第四の回路基板112、114、116、118を連結する軟性回路基板113、115、117と干渉されるのを防止するためである。
【0093】
第二の固定部140には、ベース部120に対して高さ方向に沿って突出部143、143、144が形成される。第二の固定部140は、ベース部120から複数が第一の方向に延びて、複数の基板110の各々の他側を支持したり他側に接触する突出部を含むことができる。第一の方向は、ベース部120と垂直な方向であり得る。突出部142、143、144は、ベース部120の上面に配置される第一の回路基板112を除いた第二乃至第四の回路基板114、116、118と対応する位置に形成される。
【0094】
本第一の実施例において、第二の固定部140に形成された突出部142は、第二の回路基板114の上面と接触または上面を加圧して、第二の回路基板114は、第一の固定部130の支持部132及び第二の固定部140の突出部142によって上下に移動されない。
【0095】
第二の回路基板114を固定する突出部142は、第二の固定部140の一部を切開した後、切開された部分を第二の回路基板114の上面に向かって折曲して形成されることができる。
【0096】
本第一の実施例において、第二の固定部140に形成された突出部143は、第三の回路基板116の上面と接触または上面を加圧して、第三の回路基板116は、第一の固定部130の支持部133及び第二の固定部140の突出部143によって上下に移動されない。
【0097】
第三の回路基板116を固定する突出部143は、第二の固定部140の一部を切開した後、切開された部分を第三の回路基板116の上面に向かって折曲して形成されることができる。
【0098】
本第二の実施例において、第二の固定部140に形成された突出部144は、第四の回路基板118の上面と接触または上面を加圧して、第四の回路基板118は第一の固定部130の支持部134及び第二の固定部140の突出部144によって上下に移動されない。
【0099】
第四の回路基板118を固定する突出部144は、第二の固定部140の一部を切開した後、切開された部分を第四の回路基板118の上面に向かって折曲して形成されることができる。
【0100】
本第一の実施例において、突出部142、143、144によって固定される第二乃至第四の回路基板114、116、118は、前述したように平面積が次第に増加されるので、第二乃至第四の回路基板114、116、118の平面積を考慮して第二の固定部140中各突出部142、143、144の問には段差(step portion)が形成されることができる。
【0101】
図5は、本第二の実施例のカメラモジュールに係る固定ユニットを図示した斜視図である。図5に図示された固定ユニットは、支持部及び突出部の形状を除けば前記の図2乃至図4に図示された固定ユニットと実質的に同じ構成を持つ。従って、同じ構成に対する重複した説明は省略して、同じ構成については同じ名称及び同じ参照符号を付与する。
【0102】
図5を参照すると固定ユニット180は、ベース部120、第一の固定部130及び第二の固定部140を含むことができる。
【0103】
第一の固定部130は、ベース部120に対して高さ方向に沿って形成された支持部132a、133a、134aを含むことができる。
【0104】
支持部132a、133a、134aは、各々第一の固定部130の一部を切開して、切開された部分を第一の固定部130の外側面から前記外側面と対向する内側面方向に突出させて形成されることができて、支持部132a、133a、134aは、第二乃至第四の回路基板114、116、118の下面を支持する。
【0105】
第二の固定部140は、ベース部120に対して高さ方向に沿って形成された突出部142a、143a、144aを含むことができる。
【0106】
突出部142a、143a、144aは、各々第二の固定部140の一部を切開して、切開された部分を第二の固定部140の外側面から前記外側面と対向する内側面方向に突出させて形成されることができて、突出部142a、143a、144aは、第二乃至第四の回路基板114、116、118の上面と接触することができる。
【0107】
図6は、本発明の第一の実施例により固定ユニットに結合された固定キヤップを図示した分解斜視図である。図7は、図6の結合斜視図である。
【0108】
図6及び図7を参照すると、固定ユニット180の第一及び第二の固定部130、140に第一乃至第四の回路基板112、114、116、118が結合された状態で第一及び第二の固定部130、140が開く場合、第一及び第二の固定部130、140から第一乃至第四の回路基板112、114、116、118が離脱することができる。
【0109】
これを防止するために、固定ユニット180は、固定キヤップ150を含むことができる。固定キヤップ150は固定ユニット180の第一及び第二の固定部130、140に結合されて第一及び第二の固定部130、140の開きを防止することができる。
【0110】
固定キヤップ150は剛性が高く加工が容易な金属素材または加工性が容易で複雑な形状の成形が可能な合成樹脂素材など様々な素材で製作されることができる。
【0111】
固定キヤップ150は蓋状で形成されて、固定キヤップ150は側壁155及び上板159を含むことができる。
【0112】
上板159は、例えば、固定ユニット180のベース部120と対応する形状で形成されることができる。
【0113】
例えば、ベース部120が四角プレート形状で形成される場合、上板159もベース部120と対応する形状で形成されて、本発明の一実施例において上板159は四角プレート形状で形成されることができる。
【0114】
上板159には、固定ユニット180に固定された第四の回路基板118に接続されるコネクターを露出する開口158が形成されることができる。
【0115】
一方、上板159に形成された開口158の周辺には、上板159の内側に折り曲げられて第四の回路基板118の上面に接触または前記上面を押して第四の回路基板118の離脱をさらに防止または抑制する離脱防止部157が形成されることができる。
【0116】
上板159の枠には、側壁155が一体で形成されることができて、側壁155は、第一及び第二の固定部130、140の外側面に各々接触して第一及び第二の固定部130、140が開くのを防止する。
【0117】
一方、側壁155には、例えば、第一及び第二の固定部130、140と結合される係止部151が形成されることができる。
【0118】
係止部151は、側壁155の一部を切開及び折曲して形成されて、係止部151と対応する第一の固定部130には、係止部151とフック方式で結合されるための貫通孔137が形成されることができる。
【0119】
側壁155には、側壁155の反りなどを防止するための反り防止リーブ152が少なくとも一つ形成されることができる。
【0120】
図8乃至図10は、本第一の実施例に係る固定ユニットの第一及び第二の固定部に第一乃至第四の回路基板を組み立てる順序を図示した図面である。
【0121】
図8を参照すると、固定ユニット180のベース部120には、第一の回路基板112が固定及び結合されることができる。
【0122】
以後、図9に示したように、第一及び第二の固定部130、140には、各々第二の回路基板114が第一の回路基板112と向かい合うように結合されて、図10に示したように、第一及び第二の固定部130、140には、第三の回路基板116が第二の回路基板114と向かい合うように結合する。
【0123】
以後、図3に示したように、第一及び第二の固定部130、140には、第四の回路基板118が第三の回路基板116と向かい合うように結合される。
【0124】
図2を再び参照すると、図3乃至図8により説明された固定ユニット180を含む回路基板固定装置100は、ハウジング500の内部に結合されて、ハウジング500にはレンズ300が結合されたレンズアセンブリー400が結合される。
【0125】
以上で詳細に説明したように、本第一の実施例と本第二の実施例に係るカメラモジュール用回路基板固定装置及びこれを持つカメラモジュールは、回路基板をハウジング内に固定する際に締結ねじを使用せず回路基板を堅固にハウジング内部で固定することによって組み立て工程数増加防止、生産原価減少、回路基板の部品実装面積減少防止及び回路基板の反りを防止することができる。
【0126】
以下、本第三の実施例のカメラモジュールを説明する。
【0127】
図11は、本第三の実施例のカメラモジュールを示した斜視図である。図12は、本第三の実施例のカメラモジュールを示した分解斜視図である。図13は、一実施例のカメラモジュールを示した正面図である。
【0128】
本第三の実施例のカメラモジュールは、レンズ部1100、フロントボディー1200(front body)、基板部1300、第一のフェンス1400、第二のフェンス1500、イメージセンサー1700、締結機構1810、シーリング部材1820及びケーブル連結部1830を含むことができる。
【0129】
レンズ部1100は、外部の光が入射する部位で、少なくとも一つのレンズが装着されるレンズバレルが含まれることができる。この時、レンズバレルは、単品のレンズで構成されてもよいが、複数のレンズが光軸方向、即ち、第一の方向に整列する形態に備えられてもよい。他の実施例において、レンズバレルなしに一つのレンズまたは複数のレンズがフロントボディー1200に直接結合してもよい。
【0130】
さらに、レンズ部1100は、フロントボディー1200とねじ結合、形状嵌合、締まり嵌合などの方法によって結合することがあるので、レンズ部1100とフロントボディー1200の結合部位の隙間から水分、埃、その他異物のカメラモジュール内部への流入を遮断するためのシーリング部材1820が備えられてもよい。
【0131】
シーリング部材1820は、図12に示したように、前記レンズ部1100と前記フロントボディー1200の結合部位に配置されて、例えばOリング(O-ring)形態に備えられることができる。
【0132】
フロントボディー1200は、前記レンズ部1100を内部空間に収容する中空型に備えられることができる。フロントボディー1200は、前方部に前記レンズ部1100が装着されることができる。これのために、フロントボディー1200には、前記レンズ部1100が装着される中空が形成されることができる。
【0133】
前記フロントボディー1200は、ハウジング(図示せず)と結合することができる。フロントボディー1200とハウジングの結合は、例えば、結合機構(図示せず)によって行われる。これのために、図11及び図12に示したように、前記フロントボディー1200の角部位には、結合機構が挿入される通孔が形成されることができる。
【0134】
ただし、これは一実施例に過ぎず、他の実施例において結合機構を使用せず、フロントボディー1200とハウジングを接着、形状嵌合、締まり嵌合方式で結合させてもよい。
【0135】
ケーブル連結部1830は、前記基板部1300と外部ケーブルを連結する役割をすることができる。前記ケーブル連結部1830と電気的に連結される外部ケーブル(図示せず)を介してカメラモジュールは、外部から電力の供給を受けたり外部装置と電気的信号を送受信することができる。
【0136】
ケーブル連結部1830は、第一の連結部1831と第二の連結部1832を含むことができる。第一の連結部1831は、前記基板部1300と結合して、第二の連結部1832は、前記第一の連結部1831及び前記外部ケーブルと結合することができる。
【0137】
第一の連結部1831は、図13を参照すると、例えば、基板部1300中最後側に配置される第三の基板1313と結合して、第二の連結部1832は、前記第一の連結部1831と結合して、前記外部ケーブルは、第二の連結部1832と結合することができる。このような構造によって基板部1300と外部ケーブルは互いに電気的に連結されることができる。
【0138】
基板部1300は、前記フロントボディー1200の後側に配置されて、複数の印刷回路基板1310に備えられることができる。前記基板部1300は、印刷回路基板1310とコネクター1320を含むことができる。
【0139】
印刷回路基板1310は、図12に示したように、光軸方向に互いに離隔して複数で配置されることができる。前記印刷回路基板1310は、前記レンズ部1100と対向して複数で配置されることができる。図12では、一実施例として4個の印刷回路基板310が備えられているが、4個未満または4個を超えて配置されてもよい。
【0140】
以下では、図11乃至図13に図示された第三の実施例に係る印刷回路基板1310を含む基板部1300について説明する。印刷回路基板1310は、第一の基板1311、第二の基板1312及び第三の基板1313を含むことができる。
【0141】
前記第一の基板1311は、前記レンズ部1100と向かい合うように配置されることができる。前記第三の基板1313は、前記第一の基板1311と光軸方向に離隔して配置されることができる。前記第二の基板1312は、前記第一の基板1311と前記第三の基板1313との間に、前記第一の基板1311と前記第三の基板1313と各々離隔するように配置されることができる。
【0142】
この時、第二の基板1312は、例えば、第一の基板1311と隣接して配置される第二の-1基板1312-1と、第三の基板1313と隣接して配置される第二の-2基板1312-2を含むことができるが、これに限定されず、前記第二の基板1312は、一つの基板、または、三つ以上の基板が光軸方向に配置される形態に備えられてもよい。
【0143】
前記第一の基板1311は、前記レンズ部1100と対向するが、前記レンズ部1100と隣接して配置されることができて、前記レンズ部1100と向かい合う面、即ち、前面にイメージセンサー1700が装着されることができて、その他種々の回路素子などが備えられる電磁気回路が形成されることができる。
【0144】
レンズ部1100を介して入射される光を前記イメージセンサー1700でセンシングし、前記第一の基板1311は、センシングされたイメージを電気的信号に変えて外部のイメージ保存装置またはイメージ再生装置に伝送する役割をすることができる。ただし、センシングされたイメージを電気的信号に変えるのは、別の基板でも実行されることができる。
【0145】
第二の-1基板1312-1と第二の-2基板1312-2を含む前記第二の基板1312は、前記第一の基板1311及び第三の基板1313の間に配置されて、前記第一の基板1311及び前記第三の基板1313と電気的に連結されて電磁気回路が形成されることができる。
【0146】
第二の-1基板1312-1と第二の-2基板1312-2は、前記第一の基板1311に必要な電力を供給する電気的通路の役割をすることができ、前記第一の基板1311から伝送されるセンシングされたイメージに対する電気的信号を外部のイメージ保存装置またはイメージ再生装置に伝達する役割をすることができる。
【0147】
例えば、第二の-1基板1312-1及び/または第二の-2基板1312-2は、第一の基板1311から伝送されるセンシングされたイメージを電気的信号に変えて外部のイメージ保存装置またはイメージ再生装置に伝送したり、第三の基板1313から入力される電力を整流して第一の基板1311に伝送する役割をすることができる。
【0148】
即ち、第二の-1基板1312-1及び/または第二の-2基板1312-2は、第一の基板1311と第三の基板1313との間に配置されて第一の基板1311と第三の基板1313が行う役割を部分的に分けて行ってもよい。
【0149】
前記第三の基板1313は、前記第二の基板1312後側に配置されて、前記第二の基板1312と電気的に連結されて電磁気回路が形成されることができる。前記のように、第三の基板1313は、ケーブル連結部1830及び外部ケーブルと電気的に連結されることができる。
【0150】
第三の基板1313は、主に前記カメラモジュールの作動に必要な電力を外部から供給を受けて前記第一の基板1311及び第二の基板1312に送り、前記第一の基板1311及び第二の基板1312から伝送されるセンシングされたイメージに対する電気的信号を外部のイメージ保存装置またはイメージ再生装置に伝達する役割をすることができる。
【0151】
従って、第三の基板1313にはカメラモジュールの作動に必要な適切な電圧及び電流を持つ電力を供給するためのコンデンサ、整流器、変圧器などの素子が装着されることもできる。さらに、第三の基板1313には外部のイメージ保存装置、イメージ再生装置、カメラモジュール制御装置などと電気的連結のために、前記のようにケーブル連結部1830が結合してもよい。
【0152】
コネクター1320は、前記複数の印刷回路基板1310を互いに電気的に連結して、柔軟な材質に備えられることができる。コネクター1320は、前記印刷回路基板1310、即ち、第一の基板1311、第二の-1基板1312-1、第二の-2基板1312-2及び第三の基板1313を各々電気的に連結する役割をすることができる。前記コネクター1320は、各基板を互いに電気的に連結するので、印刷回路基板1310の数よりも一つ少ない数に備えられることができる。
【0153】
本第三の実施例において、図17を参照すると、印刷回路基板1310は、第一の基板1311、第二の-1基板1312-1、第二の-2基板1312-2及び第三の基板1313の計4個で備えられるので、コネクター1320はこれらよりも一つ少ない3個で備えられることができる。
【0154】
図12及び図17を参照すると、実施例においては各基板を互いに連結するコネクター1320が各基板の側面に一つずつ備えられるが、これに限定されず、各基板の回路構造、カメラモジュールの全体的な構造を考慮してコネクター1320の数、配置位置を選択することができる。
【0155】
コネクター1320は、各基板と結合作業が容易な点、カメラモジュールの外部に加えられる衝撃、振動で破損しないようにこのような衝撃、振動を吸収する必要がある点を考慮すると、柔軟な材質で形成することが適切である。このようにコネクター1320は、柔軟回路基板で形成されることができる。
【0156】
ただし、これに限定されず、衝撃、振動に強いものであれば堅固な材質を使用してもよく、電線束を使用してコネクター1320を形成してもよい。
【0157】
さらに、コネクター1320と各基板の結合のために、半田付け、電気伝導性接着剤による接着方式などを使用することができる。このようなコネクター1320は、各基板を電気的に連結するB2B(board to board)コネクター1320の役割をすることができる。
【0158】
第一のフェンス400は、前記基板部300と結合して、前記複数の印刷回路基板310を光軸方向に互いに離隔させる役割をすることができる。第一のフェンス400については下記に図面を参照して具体的に説明する。
【0159】
図14は、第三の実施例のカメラモジュールの一部を示した斜視図である。図15は、図14の正面図である。第二のフェンス1500は、前記第一のフェンス1400の後側で前記第一のフェンス1400と結合して、前記基板部1300と電気的に連結されて前記基板部1300を接地する役割をすることができる。
【0160】
外部電源からカメラモジュールに電力が供給されると、カメラモジュールには静電気が発生する可能性がある。特に、基板部1300で発生する静電気は、カメラモジュールの性能に悪影響を及ぼす恐れがある。
【0161】
例えば、基板部1300で発生する静電気は、電磁気的ノイズを発生させることができて、このようなノイズは、撮影されるイメージがぶれたり、画質が低下する原因となる恐れがあるので、カメラモジュールの電磁気的安定性(Electro Magnetic Compatibility,EMC)を低下させることができる。
【0162】
前記の問題点を解決するために、前記基板部1300を、接地して基板部1300で発生する静電気をなくしたり減らす必要があり、本第三の実施例においては第二のフェンス1500が接地部の役割をすることができる。
【0163】
前記第二のフェンス1500が、接地部になるためには、基板部1300と第二のフェンス500が互いに電気的に連結されるべきであり、このような電気的連結構造は、下記に図面を参照して具体的に後述する。
【0164】
前記第二のフェンス1500は、図14に示したように、前記第一のフェンス1400の後側部で前記第一のフェンス1400を囲んで前記第一のフェンス1400と結合することができる。この時、前記第二のフェンス1500は、前記第一のフェンス1400と着脱可能に結合することができる。
【0165】
前記第二のフェンス1500は、前記第一のフェンス1400と着脱可能に結合するフック1520(hook)が形成されることができる。さらに、前記第一のフェンス1400は、前記フック1520と対応する部位に前記フック1520が結合する貫通部1440が形成されることができる。
【0166】
前記フック1520は弾性変形が可能であるので、前記フック1520が弾性変形しながら前記貫通部1440に結合したり離脱することによって、前記第二のフェンス1500は、前記第一のフェンス1400に着脱式で結合することができる。
【0167】
図15に示したように、実施例のカメラモジュールは、フィンガー1600(finger)をさらに含むことができる。フィンガー1600は、前記基板部300と前記第二のフェンス1500を電気的に連結する役割をすることができる。
【0168】
例えば、前記フィンガー1600は、前記第二のフェンス1500と前記第三の基板1313を電気的に連結することができる。前記フィンガー1600は、前記第三の基板1313に結合して、前記第二のフェンス1500は、前記フィンガー1600と対応する部位に前記フィンガー1600を加圧する加圧部1510が形成されることができる。
【0169】
このような構造によって、前記加圧部1510が前記フィンガー1600を加圧することによって、前記加圧部1510と前記フィンガー1600は互いに接触して、これにより前記第二のフェンス1500と第三の基板1313を含む前記基板部1300は互いに電気的に接触することができる。前記フィンガー1600と加圧部1510の具体的な構造は、下記に図面を参照して具体的に説明する。
【0170】
一方、前記第二のフェンス1500は、前記第三の基板1313と電気的に連結されて前記基板部1300で発生する静電気が前記第二のフェンス1500に流れるように導電性材質、例えば、導電性金属材質で形成することが好ましい。
【0171】
図16は、図15で一実施例の第二のフェンス1500を除去した図面である。図17は、図16をz軸を中心に回転させた図面である。図18は、一実施例の第一のフェンス1400を示した斜視図である。
【0172】
第一のフェンス1400は、前記基板部1300と結合して、前記複数の印刷回路基板1310を光軸方向に互いに離隔させる役割をすることができ、ボディー結合部1430、第一の突出部1410及び第二の突出部1420を含むことができる。
【0173】
ボディー結合部1430は、前記第一のフェンサーの一側、即ち、前方部に前記フロントボディー1200と結合するように備えられることができる。この時、前記ボディー結合部1430は、前記フロントボディー1200と前記第一の基板1311との間に配置されて、フロントボディー1200と第一の基板1311に結合することができる。
【0174】
この時、前記フロントボディー1200、前記ボディー結合部1430及び前記第一の基板1311は、締結機構1810(図12及び図13参照)により互いに結合することができる。このような構造によって、第一の基板1311を含む基板部1300は、前記第一のフェンス1400により前記フロントボディー1200に結合することができる。
【0175】
この時、第一の基板1311の全面に装着されるイメージセンサー1700がレンズ部1100と互いに向かい合うように、図18に示したように、前記ボディー結合部1430には通孔が形成されることができる。
【0176】
第一の突出部1410は、前記印刷回路基板1310の一面、例えば前面を支持することができる。第二の突出部1420は、前記印刷回路基板1310の他面、例えば後面を支持することができる。
【0177】
従って、前記第一の突出部1410と第二の突出部1420は、光軸方向に離隔して形成されることができて、このような隔離距離は、各印刷回路基板1310、即ち、第二の基板1312、第三の基板1313の厚さと対応することができる。
【0178】
前記第二の基板1312及び前記第三の基板1313は、前記第一の突出部1410及び前記第二の突出部1420により前記第一のフェンス1400と結合して、光軸方向に離隔するように配置されることができる。
【0179】
即ち、第二の基板1312と第三の基板1313は、前記第一の突出部1410と第二の突出部1420との間に挟まれて前記第一のフェンス1400に結合することができる。一方、第一の基板1311は、前記のように、ボディー結合部1430に締結機構1810により結合して、第一の突出部1410と第二の突出部1420との間に挟まれないことがある。
【0180】
このような構造によって、実施例の第一のフェンス1400において、第一の突出部1410と第二の突出部1420は、光軸方向に各々離隔する3ヶ所の位置に配置されることができる。これは、本第三の実施例において第二の-1基板1312-1、第二の-2基板1312-2及び第三の基板1313が、第一の突出部と第二の突出部1420との間に挟まれることができるためである。
【0181】
第一の突出部1410と第二の突出部1420の各々の光軸方向離隔位置によって前記第一の基板1311、第二の-1基板1312-1、第二の-2基板1312-2及び第三の基板1313の相互間の光軸方向離隔位置が定まることができる。
【0182】
本第三の実施例において、ボディー結合部1430、第一の突出部1410及び第二の突出部1420を含む第一のフェンス1400を使用することによって、カメラモジュールの基板部1300に備えられる複数の印刷回路基板1310を光軸方向に設定された間隔で容易に整列させることができる効果がある。
【0183】
さらに、第一のフェンス1400は、前記基板部1300を囲むように備えられることによって、前記基板部300で発生する電磁波を部分的に遮蔽する役割をすることもできる。
【0184】
図19は、図13のAの部分を示した部分斜視図である。フィンガー1600は、基板結合部1610と弾性変形部1620を含むことができる。基板結合部1610は、前記第三の基板1313に結合することができる。この時、前記基板結合部1610と前記第三の基板1313は、半田付け、導電性接着剤などにより互いに結合することができる。弾性変形部1620は、前記基板結合部1610から延びて形成されて弾性変形することができる。
【0185】
前記第二のフェンス1500が、前記弾性変形部1620を加圧することによって、前記第二のフェンス1500と前記第三の基板1313は互いに電気的に連結されることができる。この時、前記第二のフェンス1500は、前記基板部1300方向に突出形成されて前記フィンガー1600を加圧する加圧部1510を備えることができる。
【0186】
加圧部1510が前記弾性変形部1620と接触しながら前記弾性変形部1620を加圧すると、前記弾性変形部1620は、弾性変形が発生するようになり、このような構造によって加圧部1510と弾性変形部1620はより確実に電気的に連結されることができて、加圧部1510と弾性変形部1620との間の電気的断線(disconnection)は防止されることができる。
【0187】
即ち、第二のフェンス1500が第一のフェンス1400に結合する場合、加圧部1510の末端が弾性変形部1620の上面よりもさらに下側に位置することによって、弾性変形部1620は変形が発生すると同時に加圧部1510と確実な接触が発生するので、加圧部1510と弾性部は、電気的断線の発生なしにより確実に電気的に連結されることができる。
【0188】
加圧部1510と弾性変形部1620が電気的に連結されると、加圧部1510を含む第二のフェンス1500と、弾性変形部1620を含むフィンガー1600と前記フィンガー1600を含む基板部1300は電気的に連結されることができる。
【0189】
従って、基板部1300で発生する静電気は、電気的に連結された第二のフェンス1500に流れることができ、第二のフェンス1500は接地部の役割をすることによって基板部1300で発生する静電気をなくしたり顕著に減らすことができる。
【0190】
本第三の実施例において、基板部1300と第二のフェンス1500は電気的に連結されて、基板部1300で発生する静電気は、第二のフェンス1500に流れて、第二のフェンス1500は接地部として機能するので、基板部1300で発生する静電気をなくしたり顕著に減らすことができる効果がある。
【0191】
また、基板部1300で発生する静電気をなくしたり顕著に減らすことによって、静電気によるカメラモジュールの画質低下、電磁気的安定性(Electro Magnetic Compatibility,EMC)の低下を防止できる効果がある。
【0192】
図20は、本第三の実施例の第三の基板1313とフィンガー1600を示した斜視図である。図21は、一実施例のフィンガー1600を示した側面図である。
【0193】
図20に示されたように、前記フィンガー1600は、例えば印刷回路基板1310中最後側に配置される第三の基板1313の後面に結合することができる。また、前記フィンガー1600は、第二のフェンス1500に形成される加圧部1510と光軸方向に対向される位置に備えられることができる。
【0194】
また、前記フィンガー1600は、前記加圧部1510と同じ数で備えられることができる。図20では二つのフィンガー1600が備えられるが、これに限定されず、一つ、または、三つ以上のフィンガー1600が備えられてもよい。
【0195】
また、前記フィンガー1600の位置も特別な制限がなくカメラモジュールの細部構造または全体構造を考慮してフィンガー1600の位置、数などを適切に選択することができる。この時、前記加圧部1510は、前記フィンガー1600の位置、数などに対応するように備えられることができる。
【0196】
図21に示したように、前記フィンガー1600の弾性変形部1620は、側面視で全体的にS字状に備えられることができる。しかし、これは一実施例に過ぎず、弾性変形部1620が加圧部1510により弾性変形して、弾性変形部1620と加圧部1510との間の機械的、電気的接触を確実に維持できる形状であれば、弾性変形部1620をいかなる形状で採択しても差し支えない。
【0197】
一方、前記フィンガー1600は、耐摩耗性、疲労強度、弾性限界、電気伝導性などに優れた材質で形成されることが適切である。従って、前記フィンガー1600は、例えばベリリウム銅(beryllium copper)材質に備えられることができる。
【0198】
実施例と関連して前述したように幾つか記述したが、その他にも様々な形態の実施が可能である。前記で説明した実施例の技術的内容は互いに両立できない技術でない限り、多様な形態で組合わせることができ、これにより新しい実施例に具現されることもできる。
図1
図2
図3
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図5
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図7
図8
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図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21