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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-08
(45)【発行日】2022-01-12
(54)【発明の名称】多層化物流における配送支援方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/08 20120101AFI20220104BHJP
   B65G 61/00 20060101ALI20220104BHJP
【FI】
G06Q10/08 306
B65G61/00 540
B65G61/00 546
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2017163394
(22)【出願日】2017-08-28
(65)【公開番号】P2019040508
(43)【公開日】2019-03-14
【審査請求日】2020-08-21
(73)【特許権者】
【識別番号】517271474
【氏名又は名称】株式会社KITOHA
(74)【代理人】
【識別番号】100098545
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 伸一
(74)【代理人】
【識別番号】100087745
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 善廣
(74)【代理人】
【識別番号】100106611
【弁理士】
【氏名又は名称】辻田 幸史
(74)【代理人】
【識別番号】100189717
【弁理士】
【氏名又は名称】太田 貴章
(72)【発明者】
【氏名】長岡 隆
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 直樹
【審査官】阿部 潤
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-196361(JP,A)
【文献】特開2002-041853(JP,A)
【文献】特開2010-267302(JP,A)
【文献】特開2006-027819(JP,A)
【文献】特開2005-239431(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
G16H 10/00 - 80/00
B65G 61/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品の運送を委託する荷送人、前記荷送人から前記物品の前記運送を委託される元請け配送者、前記元請け配送者から前記物品の少なくとも一部の前記物品の前記運送を委託される二次請け配送者、及び前記二次請け配送者から前記物品の少なくとも一部の前記物品の前記運送を委託される三次請け配送者に対して、前記物品の配送情報を提供する多層化物流における配送支援方法であって、
サーバーが、
前記荷送人から委託される前記物品について、少なくとも配送希望日別及び配送地区別に付与される伝票番号を、少なくとも前記配送希望日及び配送地区情報を含む配送指示情報とともに記憶する配送指示取込ステップと、
前記配送指示取込ステップで記憶した前記伝票番号を、前記配送指示情報とともに、委託を受ける前記元請け配送者に対して閲覧可能に表示し、前記伝票番号別に、配送に用いる元請け所有車両についての元請け車両識別情報と前記元請け所有車両を運転する元請けドライバー情報との特定を促す元請け用車両割付ステップと、
前記元請け用車両割付ステップで前記元請け車両識別情報及び前記元請けドライバー情報が特定されない前記伝票番号に対して、前記二次請け配送者の特定を促す元請け用契約管理入力ステップと、
前記元請け用契約管理入力ステップで前記二次請け配送者が特定されると、元請け契約番号を生成して表示し、契約登録の入力を促す元請け用契約管理登録ステップと、
前記元請け用契約管理登録ステップで前記契約登録が入力されると、前記二次請け配送者に対して、前記元請け契約番号、前記元請け配送者、及び契約対象となった前記伝票番号を表示して、承諾の入力を促す二次請け用契約確認ステップと、
前記二次請け用契約確認ステップで承諾されると、前記契約対象となった前記伝票番号を、前記配送指示情報とともに、委託を受ける前記二次請け配送者に対して閲覧可能に表示し、前記伝票番号別に、前記配送に用いる二次請け所有車両についての二次請け車両識別情報と前記二次請け所有車両を運転する二次請けドライバー情報との特定を促す二次請け用車両割付ステップと、
前記二次請け用車両割付ステップで前記二次請け車両識別情報及び前記二次請けドライバー情報が特定されない前記伝票番号に対して、前記三次請け配送者の特定を促す二次請け用契約管理入力ステップと、
前記二次請け用契約管理入力ステップで前記三次請け配送者が特定されると、二次請け契約番号を生成して表示し、二次請け契約登録の入力を促す二次請け用契約管理登録ステップと、
前記二次請け用契約管理登録ステップで前記二次請け契約登録が入力されると、前記三次請け配送者に対して、前記二次請け契約番号、前記二次請け配送者、及び前記契約対象となった前記伝票番号を表示して、承諾の入力を促す三次請け用契約確認ステップと、
前記三次請け用契約確認ステップで承諾されると、前記契約対象となった前記伝票番号を、前記配送指示情報とともに、委託を受ける前記三次請け配送者に対して閲覧可能に表示し、前記伝票番号別に、前記配送に用いる三次請け所有車両についての三次請け車両識別情報と前記三次請け所有車両を運転する三次請けドライバー情報との特定を促す三次請け用車両割付ステップと、
前記元請け配送者に対して、前記元請け配送者が前記荷送人から前記運送を委託された前記物品について、前記伝票番号別に配車情報を閲覧できる元請け配送者用配車確認ステップと、
前記二次請け配送者に対して、前記二次請け配送者が前記元請け配送者から前記運送を委託された前記物品について、前記伝票番号別に前記配車情報を閲覧できる二次請け配送者用配車確認ステップと、
前記三次請け配送者に対して、前記三次請け配送者が前記二次請け配送者から前記運送を委託された前記物品について、前記伝票番号別に前記配車情報を閲覧できる三次請け配送者用配車確認ステップと
を有し、
前記元請け配送者用配車確認ステップでは、前記配車情報として、前記元請け用車両割付ステップで特定した前記元請け車両識別情報と前記元請けドライバー情報、前記二次請け用車両割付ステップで特定した前記二次請け車両識別情報と前記二次請けドライバー情報、及び前記三次請け用車両割付ステップで特定した前記三次請け車両識別情報と前記三次請けドライバー情報を、対応する前記伝票番号とともに表示し、
前記二次請け配送者用配車確認ステップでは、前記配車情報として、前記元請け用車両割付ステップで特定した前記元請け車両識別情報と前記元請けドライバー情報を、対応する前記伝票番号とともに表示せず、前記二次請け用車両割付ステップで特定した前記二次請け車両識別情報と前記二次請けドライバー情報、及び前記三次請け用車両割付ステップで特定した前記三次請け車両識別情報と前記三次請けドライバー情報を、対応する前記伝票番号とともに表示し、
前記三次請け配送者用配車確認ステップでは、前記配車情報として、前記元請け用車両割付ステップで特定した前記元請け車両識別情報と前記元請けドライバー情報、及び前記二次請け用車両割付ステップで特定した前記二次請け車両識別情報と前記二次請けドライバー情報を、対応する前記伝票番号とともに表示せず、前記三次請け用車両割付ステップで特定した前記三次請け車両識別情報と前記三次請けドライバー情報を、対応する前記伝票番号とともに表示する
ことを特徴とする多層化物流における配送支援方法。
【請求項2】
前記サーバーが、
前記荷送人に対して、前記荷送人が前記元請け配送者に前記運送を委託した前記物品について、前記伝票番号別に前記配車情報を閲覧できる荷送人用配車確認ステップ
を有し、
前記荷送人用配車確認ステップでは、前記配車情報として、
前記元請け用車両割付ステップで特定した前記元請け車両識別情報と前記元請けドライバー情報、前記二次請け用車両割付ステップで特定した前記二次請け車両識別情報と前記二次請けドライバー情報、及び前記三次請け用車両割付ステップで特定した前記三次請け車両識別情報と前記三次請けドライバー情報を、対応する前記伝票番号とともに表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の多層化物流における配送支援方法。
【請求項3】
前記元請け配送者用配車確認ステップでは、
前記二次請け用車両割付ステップで前記二次請け車両識別情報と前記二次請けドライバー情報とが特定された前記伝票番号に対しては前記二次請け配送者を特定する二次請け配送者情報を表示し、
前記三次請け用車両割付ステップで前記三次請け車両識別情報と前記三次請けドライバー情報とが特定された前記伝票番号に対しては前記三次請け配送者を特定する三次請け配送者情報を表示せずに前記二次請け配送者情報を表示し、
前記二次請け配送者用配車確認ステップでは、
前記元請け用車両割付ステップで前記元請け車両識別情報と前記元請けドライバー情報とが特定された前記伝票番号に対しては前記元請け配送者を特定する元請け配送者情報を表示せず、
前記三次請け用車両割付ステップで前記三次請け車両識別情報と前記三次請けドライバー情報とが特定された前記伝票番号に対しては前記三次請け配送者情報を表示し、
前記三次請け配送者用配車確認ステップでは、
前記元請け用車両割付ステップで前記元請け車両識別情報と前記元請けドライバー情報とが特定された前記伝票番号、及び前記二次請け用車両割付ステップで前記二次請け車両識別情報と前記二次請けドライバー情報とが特定された前記伝票番号に対しては前記元請け配送者情報及び前記二次請け配送者情報を表示しない
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の多層化物流における配送支援方法。
【請求項4】
前記荷送人用配車確認ステップでは、
前記元請け用車両割付ステップで前記元請け車両識別情報と前記元請けドライバー情報とが特定された前記伝票番号に対しては前記元請け配送者を特定する元請け配送者情報を表示し、
前記二次請け用車両割付ステップで前記二次請け車両識別情報と前記二次請けドライバー情報とが特定された前記伝票番号に対しては前記二次請け配送者を特定する二次請け配送者情報を表示せずに前記元請け配送者情報を表示し、
前記三次請け用車両割付ステップで前記三次請け車両識別情報と前記三次請けドライバー情報とが特定された前記伝票番号に対しては前記三次請け配送者を特定する三次請け配送者情報及び前記二次請け配送者情報を表示せずに前記元請け配送者情報を表示する
ことを特徴とする請求項2に記載の多層化物流における配送支援方法。
【請求項5】
前記元請け車両識別情報、前記二次請け車両識別情報、及び前記三次請け車両識別情報のいずれかの車両識別情報を記憶している携帯端末が、
前記車両識別情報を前記サーバーに送信する配送指示要求ステップと、
前記サーバーから、前記配送指示情報と前記配送指示情報に対応する前記伝票番号を受信する配送指示受信ステップと、
前記伝票番号が付与された前記物品についての納品完了データを送信する納品報告ステップと
を有し、
前記サーバーが、
前記配送指示要求ステップで送信された前記車両識別情報が登録されている前記伝票番号を抽出し、抽出された前記伝票番号とともに前記配送指示情報を前記携帯端末に送信する配送指示送信ステップと、
前記納品報告ステップで送信された前記納品完了データから、前記納品完了データに対応する前記伝票番号について、配送状況を納品完了とする処理を行う配送状況更新ステップと、
前記元請け配送者に対して、前記元請け配送者が前記荷送人から前記運送を委託された前記物品について、前記伝票番号別に前記配送状況更新ステップで処理された前記配送状況を閲覧できる元請け配送者用配送状況確認ステップと、
前記二次請け配送者に対して、前記二次請け配送者が前記元請け配送者から前記運送を委託された前記物品について、前記伝票番号別に前記配送状況更新ステップで処理された前記配送状況を閲覧できる二次請け配送者用配送状況確認ステップと、
前記三次請け配送者に対して、前記三次請け配送者が前記二次請け配送者から前記運送を委託された前記物品について、前記伝票番号別に前記配送状況更新ステップで処理された前記配送状況を閲覧できる三次請け配送者用配送状況確認ステップと
を有する
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の多層化物流における配送支援方法。
【請求項6】
前記サーバーが、
前記荷送人に対して、前記荷送人が前記元請け配送者に運送を委託した前記物品について、前記伝票番号別に前記配送状況更新ステップで処理された前記配送状況を閲覧できる荷送人用配送状況確認ステップ
を有する
ことを特徴とする請求項5に記載の多層化物流における配送支援方法。
【請求項7】
前記携帯端末が、
前記物品の保管場所に到着した到着データを前記サーバーに送信する到着報告ステップと、
前記物品に添付された固有識別情報を読み込み、前記配送指示受信ステップで受信した前記伝票番号と前記固有識別情報との一致を確認する積み付け確認ステップと、
前記保管場所から出発する出発データを前記サーバーに送信する出発報告ステップと
を有し、
前記配送状況更新ステップでは、
前記配送指示送信ステップで送信された前記伝票番号について、前記配送状況を配送指示済みとする処理を行い、
前記出発報告ステップで送信された前記出発データから、前記出発データに対応する前記伝票番号について、前記配送状況を出発済みとする処理を行う
ことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の多層化物流における配送支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも元請け配送者、二次請け配送者、及び三次請け配送者が存在する多層化物流における配送支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
配車管理システムは、従来から提案されている(例えば特許文献1から特許文献5)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2005-29324号公報
【文献】特開2005-263477号公報
【文献】特開2008-33699号公報
【文献】特開2008-276292号公報
【文献】特開2017-68555号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1から特許文献5で提案されている配車管理システムは、荷送人から物品の運送を委託される元請け配送者、元請け配送者から物品の少なくとも一部の物品の運送を委託される二次請け配送者、及び二次請け配送者から物品の少なくとも一部の物品の運送を委託される三次請け配送者が存在するような多層化物流に適するものではない。
多層化物流では、各層の間では契約関係にあるが、物の流れと運送指示情報の流れを同期して把握することは困難であり、情報の共有化が十分に図られていない。
【0005】
そこで本発明は、多層化物流における情報の共有化、見える化を実現できる多層化物流における配送支援方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の本発明の多層化物流における配送支援方法は、物品の運送を委託する荷送人A、前記荷送人Aから前記物品の前記運送を委託される元請け配送者B、前記元請け配送者Bから前記物品の少なくとも一部の前記物品の前記運送を委託される二次請け配送者C、及び前記二次請け配送者Cから前記物品の少なくとも一部の前記物品の前記運送を委託される三次請け配送者Dに対して、前記物品の配送情報を提供する多層化物流における配送支援方法であって、サーバー100が、前記荷送人Aから委託される前記物品について、少なくとも配送希望日別及び配送地区別に付与される伝票番号22を、少なくとも前記配送希望日及び配送地区情報を含む配送指示情報23とともに記憶する配送指示取込ステップと、前記配送指示取込ステップで記憶した前記伝票番号22を、前記配送指示情報23とともに、委託を受ける前記元請け配送者Bに対して閲覧可能に表示し、前記伝票番号22別に、配送に用いる元請け所有車両についての元請け車両識別情報24aと前記元請け所有車両を運転する元請けドライバー情報25aとの特定を促す元請け用車両割付ステップと、前記元請け用車両割付ステップで前記元請け車両識別情報24a及び前記元請けドライバー情報25aが特定されない前記伝票番号22に対して、前記二次請け配送者Cの特定を促す元請け用契約管理入力ステップと、前記元請け用契約管理入力ステップで前記二次請け配送者Cが特定されると、元請け契約番号29を生成して表示し、契約登録の入力を促す元請け用契約管理登録ステップと、前記元請け用契約管理登録ステップで前記契約登録が入力されると、前記二次請け配送者Cに対して、前記元請け契約番号29、前記元請け配送者B、及び契約対象となった前記伝票番号22を表示して、承諾の入力を促す二次請け用契約確認ステップと、前記二次請け用契約確認ステップで承諾されると、前記契約対象となった前記伝票番号22を、前記配送指示情報23とともに、委託を受ける前記二次請け配送者Cに対して閲覧可能に表示し、前記伝票番号22別に、前記配送に用いる二次請け所有車両についての二次請け車両識別情報24bと前記二次請け所有車両を運転する二次請けドライバー情報25bとの特定を促す二次請け用車両割付ステップと、前記二次請け用車両割付ステップで前記二次請け車両識別情報24b及び前記二次請けドライバー情報25bが特定されない前記伝票番号22に対して、前記三次請け配送者Dの特定を促す二次請け用契約管理入力ステップと、前記二次請け用契約管理入力ステップで前記三次請け配送者Dが特定されると、二次請け契約番号29bを生成して表示し、二次請け契約登録の入力を促す二次請け用契約管理登録ステップと、前記二次請け用契約管理登録ステップで前記二次請け契約登録が入力されると、前記三次請け配送者Dに対して、前記二次請け契約番号29b、前記二次請け配送者C、及び前記契約対象となった前記伝票番号22を表示して、承諾の入力を促す三次請け用契約確認ステップと、前記三次請け用契約確認ステップで承諾されると、前記契約対象となった前記伝票番号22を、前記配送指示情報23とともに、委託を受ける前記三次請け配送者Dに対して閲覧可能に表示し、前記伝票番号22別に、前記配送に用いる三次請け所有車両についての三次請け車両識別情報24cと前記三次請け所有車両を運転する三次請けドライバー情報25cとの特定を促す三次請け用車両割付ステップと、前記元請け配送者Bに対して、前記元請け配送者Bが前記荷送人Aから前記運送を委託された前記物品について、前記伝票番号22別に配車情報を閲覧できる元請け配送者用配車確認ステップと、前記二次請け配送者Cに対して、前記二次請け配送者Cが前記元請け配送者Bから前記運送を委託された前記物品について、前記伝票番号22別に前記配車情報を閲覧できる二次請け配送者用配車確認ステップと、前記三次請け配送者Dに対して、前記三次請け配送者Dが前記二次請け配送者Cから前記運送を委託された前記物品について、前記伝票番号22別に前記配車情報を閲覧できる三次請け配送者用配車確認ステップとを有し、前記元請け配送者用配車確認ステップでは、前記配車情報として、前記元請け用車両割付ステップで特定した前記元請け車両識別情報24aと前記元請けドライバー情報25a、前記二次請け用車両割付ステップで特定した前記二次請け車両識別情報24bと前記二次請けドライバー情報25b、及び前記三次請け用車両割付ステップで特定した前記三次請け車両識別情報24cと前記三次請けドライバー情報25cを、対応する前記伝票番号22とともに表示し、前記二次請け配送者用配車確認ステップでは、前記配車情報として、前記元請け用車両割付ステップで特定した前記元請け車両識別情報24aと前記元請けドライバー情報25aを、対応する前記伝票番号22とともに表示せず、前記二次請け用車両割付ステップで特定した前記二次請け車両識別情報24bと前記二次請けドライバー情報25b、及び前記三次請け用車両割付ステップで特定した前記三次請け車両識別情報24cと前記三次請けドライバー情報25cを、対応する前記伝票番号22とともに表示し、前記三次請け配送者用配車確認ステップでは、前記配車情報として、前記元請け用車両割付ステップで特定した前記元請け車両識別情報24aと前記元請けドライバー情報25a、及び前記二次請け用車両割付ステップで特定した前記二次請け車両識別情報24bと前記二次請けドライバー情報25bを、対応する前記伝票番号22とともに表示せず、前記三次請け用車両割付ステップで特定した前記三次請け車両識別情報24cと前記三次請けドライバー情報25cを、対応する前記伝票番号22とともに表示することを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の多層化物流における配送支援方法において、前記サーバー100が、前記荷送人Aに対して、前記荷送人Aが前記元請け配送者Bに前記運送を委託した前記物品について、前記伝票番号22別に前記配車情報を閲覧できる荷送人用配車確認ステップを有し、前記荷送人用配車確認ステップでは、前記配車情報として、前記元請け用車両割付ステップで特定した前記元請け車両識別情報24aと前記元請けドライバー情報25a、前記二次請け用車両割付ステップで特定した前記二次請け車両識別情報24bと前記二次請けドライバー情報25b、及び前記三次請け用車両割付ステップで特定した前記三次請け車両識別情報24cと前記三次請けドライバー情報25cを、対応する前記伝票番号22とともに表示することを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1又は請求項2に記載の多層化物流における配送支援方法において、前記元請け配送者用配車確認ステップでは、前記二次請け用車両割付ステップで前記二次請け車両識別情報24bと前記二次請けドライバー情報25bとが特定された前記伝票番号22に対しては前記二次請け配送者Cを特定する二次請け配送者情報を表示し、前記三次請け用車両割付ステップで前記三次請け車両識別情報24cと前記三次請けドライバー情報25cとが特定された前記伝票番号22に対しては前記三次請け配送者Dを特定する三次請け配送者情報を表示せずに前記二次請け配送者情報を表示し、前記二次請け配送者用配車確認ステップでは、前記元請け用車両割付ステップで前記元請け車両識別情報24aと前記元請けドライバー情報25aとが特定された前記伝票番号22に対しては前記元請け配送者Bを特定する元請け配送者情報を表示せず、前記三次請け用車両割付ステップで前記三次請け車両識別情報24cと前記三次請けドライバー情報25cとが特定された前記伝票番号22に対しては前記三次請け配送者情報を表示し、前記三次請け配送者用配車確認ステップでは、前記元請け用車両割付ステップで前記元請け車両識別情報24aと前記元請けドライバー情報25aとが特定された前記伝票番号22、及び前記二次請け用車両割付ステップで前記二次請け車両識別情報24bと前記二次請けドライバー情報25bとが特定された前記伝票番号22に対しては前記元請け配送者情報及び前記二次請け配送者情報を表示しないことを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項2に記載の多層化物流における配送支援方法において、前記荷送人用配車確認ステップでは、前記元請け用車両割付ステップで前記元請け車両識別情報24aと前記元請けドライバー情報25aとが特定された前記伝票番号22に対しては前記元請け配送者Bを特定する元請け配送者情報を表示し、前記二次請け用車両割付ステップで前記二次請け車両識別情報24bと前記二次請けドライバー情報25bとが特定された前記伝票番号22に対しては前記二次請け配送者Cを特定する二次請け配送者情報を表示せずに前記元請け配送者情報を表示し、前記三次請け用車両割付ステップで前記三次請け車両識別情報24cと前記三次請けドライバー情報25cとが特定された前記伝票番号22に対しては前記三次請け配送者Dを特定する三次請け配送者情報及び前記二次請け配送者情報を表示せずに前記元請け配送者情報を表示することを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の多層化物流における配送支援方法において、前記元請け車両識別情報24a、前記二次請け車両識別情報24b、及び前記三次請け車両識別情報24cのいずれかの車両識別情報24を記憶している携帯端末200が、前記車両識別情報24を前記サーバー100に送信する配送指示要求ステップと、前記サーバー100から、前記配送指示情報23と前記配送指示情報23に対応する前記伝票番号22を受信する配送指示受信ステップと、前記伝票番号22が付与された前記物品についての納品完了データを送信する納品報告ステップとを有し、前記サーバー100が、前記配送指示要求ステップで送信された前記車両識別情報24が登録されている前記伝票番号22を抽出し、抽出された前記伝票番号22とともに前記配送指示情報23を前記携帯端末200に送信する配送指示送信ステップと、前記納品報告ステップで送信された前記納品完了データから、前記納品完了データに対応する前記伝票番号22について、配送状況を納品完了とする処理を行う配送状況更新ステップと、前記元請け配送者Bに対して、前記元請け配送者Bが前記荷送人Aから前記運送を委託された前記物品について、前記伝票番号22別に前記配送状況更新ステップで処理された前記配送状況を閲覧できる元請け配送者用配送状況確認ステップと、前記二次請け配送者Cに対して、前記二次請け配送者Cが前記元請け配送者Bから前記運送を委託された前記物品について、前記伝票番号22別に前記配送状況更新ステップで処理された前記配送状況を閲覧できる二次請け配送者用配送状況確認ステップと、前記三次請け配送者Dに対して、前記三次請け配送者Dが前記二次請け配送者Cから前記運送を委託された前記物品について、前記伝票番号22別に前記配送状況更新ステップで処理された前記配送状況を閲覧できる三次請け配送者用配送状況確認ステップとを有することを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項5に記載の多層化物流における配送支援方法において、前記サーバー100が、前記荷送人Aに対して、前記荷送人Aが前記元請け配送者Bに運送を委託した前記物品について、前記伝票番号22別に前記配送状況更新ステップで処理された前記配送状況を閲覧できる荷送人用配送状況確認ステップを有することを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、請求項5又は請求項6に記載の多層化物流における配送支援方法において、前記携帯端末200が、前記物品の保管場所に到着した到着データを前記サーバー100に送信する到着報告ステップと、前記物品に添付された固有識別情報を読み込み、前記配送指示受信ステップで受信した前記伝票番号22と前記固有識別情報との一致を確認する積み付け確認ステップと、前記保管場所から出発する出発データを前記サーバー100に送信する出発報告ステップとを有し、前記配送状況更新ステップでは、前記配送指示送信ステップで送信された前記伝票番号22について、前記配送状況を配送指示済みとする処理を行い、前記出発報告ステップで送信された前記出発データから、前記出発データに対応する前記伝票番号22について、前記配送状況を出発済みとする処理を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、元請け配送者は、自らが特定した元請け車両識別情報と元請けドライバー情報、及び元請け契約番号で特定される二次請け配送者が特定した二次請け車両識別情報と二次請けドライバー情報を確認できるだけでなく、自らとは直接の契約関係が無い三次請け配送者が特定した三次請け車両識別情報と三次請けドライバー情報を確認でき、自らが荷送人から運送を委託された物品についての全ての伝票番号について確認できる。また、二次請け配送者は、自らが特定した二次請け車両識別情報と二次請けドライバー情報、及び二次請け契約番号で特定される三次請け配送者が特定した三次請け車両識別情報と三次請けドライバー情報を確認でき、自らが元請け配送者から運送を委託された物品についての全ての伝票番号について確認できる。また、三次請け配送者は、自らが特定した三次請け車両識別情報と三次請けドライバー情報を確認でき、自らが元請け配送者から運送を委託された物品についての全ての伝票番号について確認できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施例による多層化物流における配送支援方法の車両割付を配送情報とする処理流れを示す概念図
図2】配送指示取込ステップで取り込んだ配送指示情報の表示イメージ画面
図3】元請け用車両割付ステップにおける入力イメージ画面
図4】元請け用車両割付ステップで車両識別情報と元請けドライバー情報とを特定した後のイメージ画面
図5】元請け用契約管理入力ステップを示すイメージ画面
図6】元請け用契約管理登録ステップを示すイメージ画面
図7】契約内容の確認を求めるメール本文のイメージ図
図8】二次請け用契約確認ステップを示すイメージ画面
図9】二次請け用車両割付ステップにおける表示イメージ画面
図10】二次請け用契約管理入力ステップで二次請け車両識別情報と二次請けドライバー情報とを特定した後のイメージ画面
図11】二次請け用契約管理入力ステップを示すイメージ画面
図12】二次請け用契約管理登録ステップを示すイメージ画面
図13】三次請け用契約確認ステップを示すイメージ画面
図14】三次請け用車両割付ステップにおける表示イメージ画面
図15】二次請け用契約管理入力ステップで三次請け車両識別情報と三次請けドライバー情報とを特定した後のイメージ画面
図16】荷送人用配車確認ステップを示すイメージ画面
図17】元請け配送者用配車確認ステップを示すイメージ画面
図18】二次請け配送者用配車確認ステップを示すイメージ画面
図19】三次請け配送者用配車確認ステップを示すイメージ画面
図20】本実施例による多層化物流における配送支援方法の物品の配送状況を配送情報とする処理流れを示す概念図
図21】本実施例による多層化物流における配送支援方法に用いる携帯端末のメニューイメージ画面
図22】同携帯端末の到着報告イメージ画面
図23】同携帯端末の配送指示データ受信イメージ画面
図24】同携帯端末の積付一覧イメージ画面
図25】同携帯端末の出発報告イメージ画面
図26】同携帯端末の納品一覧イメージ画面
図27】同携帯端末の納品一覧イメージ画面
図28】同携帯端末の1バッチ終了報告イメージ画面
図29】同携帯端末の業務終了報告イメージ画面
図30】荷送人用配送状況確認ステップを示すイメージ画面
図31】元請け配送者用配送状況確認ステップを示すイメージ画面
図32】二次請け配送者用配送状況確認ステップを示すイメージ画面
図33】三次請け配送者用配送状況確認ステップを示すイメージ画面
図34】本実施例による多層化物流における配送支援方法を機能実現手段で表したブロック図
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の第1の実施の形態による多層化物流における配送支援方法は、サーバーが、荷送人から委託される物品について、少なくとも配送希望日別及び配送地区別に付与される伝票番号を、少なくとも配送希望日及び配送地区情報を含む配送指示情報とともに記憶する配送指示取込ステップと、配送指示取込ステップで記憶した伝票番号を、配送指示情報とともに、委託を受ける元請け配送者に対して閲覧可能に表示し、伝票番号別に、配送に用いる元請け所有車両についての元請け車両識別情報と元請け所有車両を運転する元請けドライバー情報との特定を促す元請け用車両割付ステップと、元請け用車両割付ステップで元請け車両識別情報及び元請けドライバー情報が特定されない伝票番号に対して、二次請け配送者の特定を促す元請け用契約管理入力ステップと、元請け用契約管理入力ステップで二次請け配送者が特定されると、元請け契約番号を生成して表示し、契約登録の入力を促す元請け用契約管理登録ステップと、元請け用契約管理登録ステップで契約登録が入力されると、二次請け配送者に対して、元請け契約番号、元請け配送者、及び契約対象となった伝票番号を表示して、承諾の入力を促す二次請け用契約確認ステップと、二次請け用契約確認ステップで承諾されると、契約対象となった伝票番号を、配送指示情報とともに、委託を受ける二次請け配送者に対して閲覧可能に表示し、伝票番号別に、配送に用いる二次請け所有車両についての二次請け車両識別情報と二次請け所有車両を運転する二次請けドライバー情報との特定を促す二次請け用車両割付ステップと、二次請け用車両割付ステップで二次請け車両識別情報及び二次請けドライバー情報が特定されない伝票番号に対して、三次請け配送者の特定を促す二次請け用契約管理入力ステップと、二次請け用契約管理入力ステップで三次請け配送者が特定されると、二次請け契約番号を生成して表示し、二次請け契約登録の入力を促す二次請け用契約管理登録ステップと、二次請け用契約管理登録ステップで二次請け契約登録が入力されると、三次請け配送者に対して、二次請け契約番号、二次請け配送者、及び契約対象となった伝票番号を表示して、承諾の入力を促す三次請け用契約確認ステップと、三次請け用契約確認ステップで承諾されると、契約対象となった伝票番号を、配送指示情報とともに、委託を受ける三次請け配送者に対して閲覧可能に表示し、伝票番号別に、配送に用いる三次請け所有車両についての三次請け車両識別情報と三次請け所有車両を運転する三次請けドライバー情報との特定を促す三次請け用車両割付ステップと、元請け配送者に対して、元請け配送者が荷送人から運送を委託された物品について、伝票番号別に配車情報を閲覧できる元請け配送者用配車確認ステップと、二次請け配送者に対して、二次請け配送者が元請け配送者から運送を委託された物品について、伝票番号別に配車情報を閲覧できる二次請け配送者用配車確認ステップと、三次請け配送者に対して、三次請け配送者が二次請け配送者から運送を委託された物品について、伝票番号別に配車情報を閲覧できる三次請け配送者用配車確認ステップとを有し、元請け配送者用配車確認ステップでは、配車情報として、元請け用車両割付ステップで特定した元請け車両識別情報と元請けドライバー情報、二次請け用車両割付ステップで特定した二次請け車両識別情報と二次請けドライバー情報、及び三次請け用車両割付ステップで特定した三次請け車両識別情報と三次請けドライバー情報を、対応する伝票番号とともに表示し、二次請け配送者用配車確認ステップでは、配車情報として、元請け用車両割付ステップで特定した元請け車両識別情報と元請けドライバー情報を、対応する伝票番号とともに表示せず、二次請け用車両割付ステップで特定した二次請け車両識別情報と二次請けドライバー情報、及び三次請け用車両割付ステップで特定した三次請け車両識別情報と三次請けドライバー情報を、対応する伝票番号とともに表示し、三次請け配送者用配車確認ステップでは、配車情報として、元請け用車両割付ステップで特定した元請け車両識別情報と元請けドライバー情報、及び二次請け用車両割付ステップで特定した二次請け車両識別情報と二次請けドライバー情報を、対応する伝票番号とともに表示せず、三次請け用車両割付ステップで特定した三次請け車両識別情報と三次請けドライバー情報を、対応する伝票番号とともに表示するものである。
本実施の形態によれば、元請け配送者用配車確認ステップでは、元請け配送者が荷送人から運送を委託された物品についての伝票番号に関して、元請け車両識別情報と元請けドライバー情報、二次請け車両識別情報と二次請けドライバー情報、又は三次請け車両識別情報と三次請けドライバー情報を確認でき、二次請け配送者用配車確認ステップでは、二次請け配送者が元請け配送者から運送を委託された物品についての伝票番号に関して、二次請け車両識別情報と二次請けドライバー情報、又は三次請け車両識別情報と三次請けドライバー情報を確認でき、三次請け配送者用配車確認ステップでは、三次請け配送者が二次請け配送者から運送を委託された物品についての伝票番号に関して、三次請け車両識別情報と三次請けドライバー情報を確認できる。従って、元請け配送者は、自らが特定した元請け車両識別情報と元請けドライバー情報、及び元請け契約番号で特定される二次請け配送者が特定した二次請け車両識別情報と二次請けドライバー情報を確認できるだけでなく、自らとは直接の契約関係が無い三次請け配送者が特定した三次請け車両識別情報と三次請けドライバー情報を確認でき、自らが荷送人から運送を委託された物品についての全ての伝票番号について確認できる。また、二次請け配送者は、自らが特定した二次請け車両識別情報と二次請けドライバー情報、及び二次請け契約番号で特定される三次請け配送者が特定した三次請け車両識別情報と三次請けドライバー情報を確認でき、自らが元請け配送者から運送を委託された物品についての全ての伝票番号について確認できる。また、三次請け配送者は、自らが特定した三次請け車両識別情報と三次請けドライバー情報を確認でき、自らが元請け配送者から運送を委託された物品についての全ての伝票番号について確認できる。また本実施の形態によれば、元請け用契約管理登録ステップと二次請け用契約確認ステップとで、元請け配送者と二次請け配送者との間での契約が成立し、二次請け用契約管理登録ステップと三次請け用契約確認ステップとで、二次請け配送者と三次請け配送者との間での契約が成立する。
【0010】
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態による多層化物流における配送支援方法において、サーバーが、荷送人に対して、荷送人が元請け配送者に運送を委託した物品について、伝票番号別に配車情報を閲覧できる荷送人用配車確認ステップを有し、荷送人用配車確認ステップでは、配車情報として、元請け用車両割付ステップで特定した元請け車両識別情報と元請けドライバー情報、二次請け用車両割付ステップで特定した二次請け車両識別情報と二次請けドライバー情報、及び三次請け用車両割付ステップで特定した三次請け車両識別情報と三次請けドライバー情報を、対応する伝票番号とともに表示するものである。
本実施の形態によれば、荷送人用配車確認ステップでは、荷送人が元請け配送者に運送を委託した物品についての伝票番号に関して、元請け車両識別情報と元請けドライバー情報、二次請け車両識別情報と二次請けドライバー情報、又は三次請け車両識別情報と三次請けドライバー情報を確認できる。従って、荷送人は、自らが委託した元請け配送者が特定した元請け車両識別情報と元請けドライバー情報を確認できるだけでなく、自らとは直接の契約関係が無い二次請け配送者が特定した二次請け車両識別情報と二次請けドライバー情報、及び自らとは直接の契約関係が無い三次請け配送者が特定した三次請け車両識別情報と三次請けドライバー情報を確認でき、自らが元請け配送者に運送を委託した物品についての全ての伝票番号について確認できる。
【0011】
本発明の第3の実施の形態は、第1又は第2の実施の形態による多層化物流における配送支援方法において、元請け配送者用配車確認ステップでは、二次請け用車両割付ステップで二次請け車両識別情報と二次請けドライバー情報とが特定された伝票番号に対しては二次請け配送者を特定する二次請け配送者情報を表示し、三次請け用車両割付ステップで三次請け車両識別情報と三次請けドライバー情報とが特定された伝票番号に対しては三次請け配送者を特定する三次請け配送者情報を表示せずに二次請け配送者情報を表示し、二次請け配送者用配車確認ステップでは、元請け用車両割付ステップで元請け車両識別情報と元請けドライバー情報とが特定された伝票番号に対しては元請け配送者を特定する元請け配送者情報を表示せず、三次請け用車両割付ステップで三次請け車両識別情報と三次請けドライバー情報とが特定された伝票番号に対しては三次請け配送者情報を表示し、三次請け配送者用配車確認ステップでは、元請け用車両割付ステップで元請け車両識別情報と元請けドライバー情報とが特定された伝票番号、及び二次請け用車両割付ステップで二次請け車両識別情報と二次請けドライバー情報とが特定された伝票番号に対しては元請け配送者情報及び二次請け配送者情報を表示しないものである。
本実施の形態によれば、元請け配送者用配車確認ステップでは、元請け配送者は、元請け契約番号で特定される二次請け配送者情報を確認できるとともに、自らとは直接の契約関係が無い三次請け配送者情報は非公表にでき、二次請け配送者用配車確認ステップでは、二次請け契約番号で特定される三次請け配送者情報を確認できるとともに、元請け車両識別情報と元請けドライバー情報とが特定された伝票番号に対しては元請け配送者情報を非公表にでき、三次請け配送者用配車確認ステップでは、元請け車両識別情報と元請けドライバー情報とが特定された伝票番号、及び二次請け車両識別情報と二次請けドライバー情報とが特定された伝票番号に対しては元請け配送者情報及び二次請け配送者情報を非公表にできる。
【0012】
本発明の第4の実施の形態は、第2の実施の形態による多層化物流における配送支援方法において、荷送人用配車確認ステップでは、元請け用車両割付ステップで元請け車両識別情報と元請けドライバー情報とが特定された伝票番号に対しては元請け配送者を特定する元請け配送者情報を表示し、二次請け用車両割付ステップで二次請け車両識別情報と二次請けドライバー情報とが特定された伝票番号に対しては二次請け配送者を特定する二次請け配送者情報を表示せずに元請け配送者情報を表示し、三次請け用車両割付ステップで三次請け車両識別情報と三次請けドライバー情報とが特定された伝票番号に対しては三次請け配送者を特定する三次請け配送者情報及び二次請け配送者情報を表示せずに元請け配送者情報を表示するものである。
本実施の形態によれば、荷送人用配車確認ステップでは、荷送人は、元請け配送者を確認できるとともに、自らとは直接の契約関係が無い二次請け配送者情報及び三次請け配送者情報は非公表にできる。
【0013】
本発明の第5の実施の形態は、第1から第4のいずれかの実施の形態による多層化物流における配送支援方法において、元請け車両識別情報、二次請け車両識別情報、及び三次請け車両識別情報のいずれかの車両識別情報を記憶している携帯端末が、車両識別情報をサーバーに送信する配送指示要求ステップと、サーバーから、配送指示情報と配送指示情報に対応する伝票番号を受信する配送指示受信ステップと、伝票番号が付与された物品についての納品完了データを送信する納品報告ステップとを有し、サーバーが、配送指示要求ステップで送信された車両識別情報が登録されている伝票番号を抽出し、抽出された伝票番号とともに配送指示情報を携帯端末に送信する配送指示送信ステップと、納品報告ステップで送信された納品完了データから、納品完了データに対応する伝票番号について、配送状況を納品完了とする処理を行う配送状況更新ステップと、元請け配送者に対して、元請け配送者が荷送人から運送を委託された物品について、伝票番号別に配送状況更新ステップで処理された配送状況を閲覧できる元請け配送者用配送状況確認ステップと、二次請け配送者に対して、二次請け配送者が元請け配送者から運送を委託された物品について、伝票番号別に配送状況更新ステップで処理された配送状況を閲覧できる二次請け配送者用配送状況確認ステップと、三次請け配送者に対して、三次請け配送者が二次請け配送者から運送を委託された物品について、伝票番号別に配送状況更新ステップで処理された配送状況を閲覧できる三次請け配送者用配送状況確認ステップとを有するものである。
本実施の形態によれば、元請け配送者用配送状況確認ステップでは、元請け配送者が荷送人から運送を委託された物品について、伝票番号別に配送状況を閲覧でき、二次請け配送者用配送状況確認ステップでは、二次請け配送者が元請け配送者から運送を委託された物品について、伝票番号別に配送状況を閲覧でき、三次請け配送者用配送状況確認ステップでは、三次請け配送者が二次請け配送者から運送を委託された物品について、伝票番号別に配送状況を閲覧できる。
【0014】
本発明の第6の実施の形態は、第5の実施の形態による多層化物流における配送支援方法において、サーバーが、荷送人に対して、荷送人が元請け配送者に運送を委託した物品について、伝票番号別に配送状況更新ステップで処理された配送状況を閲覧できる荷送人用配送状況確認ステップを有するものである。
本実施の形態によれば、荷送人用配送状況確認ステップでは、荷送人が元請け配送者に運送を委託した物品について、伝票番号別に配送状況を閲覧できる。
【0015】
本発明の第7の実施の形態は、第5又は第6の実施の形態による多層化物流における配送支援方法において、携帯端末が、物品の保管場所に到着した到着データをサーバーに送信する到着報告ステップと、物品に添付された固有識別情報を読み込み、配送指示受信ステップで受信した伝票番号と固有識別情報との一致を確認する積み付け確認ステップと、保管場所から出発する出発データをサーバーに送信する出発報告ステップとを有し、配送状況更新ステップでは、配送指示送信ステップで送信された伝票番号について、配送状況を配送指示済みとする処理を行い、出発報告ステップで送信された出発データから、出発データに対応する伝票番号について、配送状況を出発済みとする処理を行うものである。
本実施の形態によれば、元請け配送者用配送状況確認ステップ、二次請け配送者用配送状況確認ステップ、三次請け配送者用配送状況確認ステップ、及び荷送人用配送状況確認ステップでは、配送指示情報を携帯端末に送信処理したことを示す配送指示済み、及び保管場所から出発したことを示す出発済みを確認できる。
【実施例
【0016】
以下本発明の一実施例による多層化物流における配送支援方法について説明する。
図1は本実施例による多層化物流における配送支援方法であって、車両割付を配送情報とする処理流れを示す概念図、図2から図17は、それぞれの処理流れで表示されるイメージ画面である。
本実施例による多層化物流における配送支援方法は、物品の運送を委託する荷送人A、荷送人Aから物品の運送を委託される元請け配送者B、元請け配送者Bから物品の少なくとも一部の物品の運送を委託される二次請け配送者C、及び二次請け配送者Cから物品の少なくとも一部の物品の運送を委託される三次請け配送者Dに対して、物品の配送情報を提供する。
【0017】
図2は、配送指示取込ステップで取り込んだ配送指示情報の表示イメージ画面である。
配送指示取込ステップ1では、サーバー100は、荷送人Aから委託される物品について、少なくとも配送希望日別及び配送地区別に付与される伝票番号22を、少なくとも配送希望日及び配送地区情報を含む配送指示情報23とともに記憶する。配送指示情報23には、荷受人Aとなる宛名、荷受人Aの住所、及び荷受人Aの電話番号、運送される物品(荷物)名、荷物重量、及び受取時間帯が含まれる。
図2では、日付「2014/4/24」が配送日21であり、この配送日21に配達を予定する物品について、伝票番号22別に、配達地区や出発時刻などの配送指示情報23が表示される。
元請け用車両割付ステップ2では、サーバー100は、配送指示取込ステップ1で記憶した伝票番号22を、配送指示情報23とともに、委託を受ける元請け配送者Bに対して閲覧可能に表示し、伝票番号22別に、配送に用いる元請け所有車両についての元請け車両識別情報24aと元請け所有車両を運転する元請けドライバー情報25aとの特定を促す。元請け車両識別情報24aは、元請け所有車両としての特定は行わず、車両識別情報24として特定され、元請けドライバー情報25aは、元請け所有車両の運転者としての特定は行わず、ドライバー情報25として特定される。
【0018】
図3は、元請け用車両割付ステップにおける入力イメージ画面である。
元請け用車両割付ステップ2では、元請け配送者Bは、伝票番号22別に、配送に用いる元請け所有車両についての元請け車両識別情報24aと元請け所有車両を運転する元請けドライバー情報25aとを特定する。
図3に示すように元請け所有車両検索用一覧データ401や元請けドライバー検索用一覧データ402を表示させ、元請け所有車両検索用一覧データ401や元請けドライバー検索用一覧データ402を用いて入力をサポートする。元請け車両識別情報24aには、例えばプレートナンバーを用い、元請けドライバー情報25aには、例えば氏名を用いる。
【0019】
図4は、元請け用車両割付ステップで車両識別情報と元請けドライバー情報とを特定した後のイメージ画面である。
図4では、伝票番号22a(「704240001」)についてのみ、元請け車両識別情報24aと元請けドライバー情報25aとを特定し、その他の伝票番号22については、元請け車両識別情報24aと元請けドライバー情報25aとを特定していない。
【0020】
図5は、元請け用契約管理入力ステップを示すイメージ画面である。
図5では、「2014/4/24」が配送日21であり、元請け車両識別情報24a及び元請けドライバー情報25aが特定されていない5つの伝票番号22が表示されている。これら5つの伝票番号22の全てを対象とすることも、これら5つの伝票番号22の一部を指定することもできる。また、委託先26として二次請け配送者Cを選択することができる。二次請け配送者Cの選択は、「検索」アイコン27を指示することで、既に登録されている二次請け配送者Cの一覧が表示され、表示された一覧リストから二次請け配送者Cを選択することができる。
図5に示すように、元請け用契約管理入力ステップ3では、サーバー100は、元請け用車両割付ステップ2で元請け車両識別情報24a及び元請けドライバー情報25aが特定されない伝票番号22に対しては、二次請け配送者Cの特定を促す。
【0021】
図6は、元請け用契約管理登録ステップを示すイメージ画面である。
伝票番号22を指定し、委託先26として二次請け配送者Cを選択した後に、「契約番号作成」アイコン28を指示することで元請け契約番号29が生成されて表示される。
図6に示す契約番号「A-0001-20170424-0001」は、サーバー100にて生成された元請け契約番号29である。
元請け契約番号29が表示された後に「登録」アイコン30を指示することで、契約登録の入力が完了する。
元請け用契約管理登録ステップ4では、元請け用契約管理入力ステップ3で二次請け配送者Cが特定されると、元請け契約番号29を生成して表示し、契約登録の入力を促す。
【0022】
サーバー100は、契約登録の入力が完了すると、特定された二次請け配送者Cに対して、契約内容の確認を求めるメールを送信する。
図7は契約内容の確認を求めるメール本文のイメージ図である。
図7に示すように、メール本文中にはURLを表示し、このURLから契約確認画面を表示させることができる。
【0023】
図8は、二次請け用契約確認ステップを示すイメージ画面である。
元請け用契約管理登録ステップ4で契約登録が入力されると、二次請け用契約確認ステップ5では、サーバー100は、二次請け配送者Cに対して、元請け契約番号29、依頼主31、及び契約対象となった伝票番号22を表示して、承諾の入力を促す。
二次請け配送者Cが、図8のイメージ画面で表示されている「承諾」アイコン32を指示することで承諾される。
【0024】
図9は、二次請け用車両割付ステップにおける表示イメージ画面である。
二次請け用契約確認ステップ5で承諾されると、二次請け用車両割付ステップ6では、サーバー100は、契約対象となった伝票番号22を、配送指示情報23とともに、委託を受ける二次請け配送者Cに対して閲覧可能に表示し、伝票番号22別に、配送に用いる二次請け所有車両についての二次請け車両識別情報24bと二次請け所有車両を運転する二次請けドライバー情報25bとの特定を促す。二次請け車両識別情報24bは、二次請け所有車両としての特定は行わず、車両識別情報24として特定され、二次請けドライバー情報25bは、二次請け所有車両の運転者としての特定は行わず、ドライバー情報25として特定される。
図9では、日付「2014/4/24」が配送日21であり、この配送日21に配達を予定する物品について、伝票番号22別に、配達地区や出発時刻などの配送指示情報23が表示される。
図9に示すように、元請け用車両割付ステップ2で元請け車両識別情報24aと元請けドライバー情報25aとが特定されている伝票番号22は表示されない。
二次請け用車両割付ステップ6では、二次請け配送者Cは、伝票番号22別に、配送に用いる二次請け所有車両についての二次請け車両識別情報24bと二次請け所有車両を運転する二次請けドライバー情報25bとを特定する。
二次請け用車両割付ステップ6においても、図3と同様に二次請け所有車両検索用一覧データ(図示せず)や二次請けドライバー検索用一覧データ(図示せず)を表示させ、これらの一覧データを用いて入力をサポートする。二次請け車両識別情報24bには、例えばプレートナンバーを用い、二次請けドライバー情報25bには、例えば氏名を用いる。
【0025】
図10は、二次請け用契約管理入力ステップで二次請け車両識別情報と二次請けドライバー情報とを特定した後のイメージ画面である。
図10では、伝票番号22b「704240002」と伝票番号22c「704240003」について、二次請け車両識別情報24bと二次請けドライバー情報25bとを特定し、その他の伝票番号22については、二次請け車両識別情報24bと二次請けドライバー情報25bとを特定していない。
【0026】
図11は、二次請け用契約管理入力ステップを示すイメージ画面である。
図11では、「2014/4/24」が配送日21であり、二次請け車両識別情報24b及び二次請けドライバー情報25bが特定されていない3つの伝票番号22が表示されている。これら3つの伝票番号22の全てを対象とすることも、これら3つの伝票番号22の一部を指定することもできる。また、委託先26として三次請け配送者Dを選択することができる。三次請け配送者Dの選択は、「検索」アイコン27を指示することで、既に登録されている三次請け配送者Dの一覧が表示され、表示された一覧リストから三次請け配送者Dを選択することができる。
図11に示すように、二次請け用契約管理入力ステップ7では、サーバー100は、二次請け用車両割付ステップ6で二次請け車両識別情報24b及び二次請けドライバー情報25bが特定されない伝票番号22に対して、三次請け配送者Dの特定を促す。
【0027】
図12は、二次請け用契約管理登録ステップを示すイメージ画面である。
伝票番号22を指定し、委託先26として三次請け配送者Dを選択した後に、「契約番号作成」アイコン28を指示することで元請け契約番号29が生成されて表示される。
図12に示す契約番号「A-0002-20170424-0001」は、サーバー100にて生成された二次請け契約番号29bである。
二次請け契約番号29bが表示された後に「登録」アイコン30を指示することで、契約登録の入力が完了する。
二次請け用契約管理登録ステップ8では、二次請け用契約管理入力ステップ7で三次請け配送者Dが特定されると、二次請け契約番号29bを生成して表示し、二次請け契約登録の入力を促す。
サーバー100は、二次請け契約登録の入力が完了すると、特定された三次請け配送者Dに対して、図7に示すメール本文と同様に、契約内容の確認を求めるメールを送信する。
【0028】
図13は、三次請け用契約確認ステップを示すイメージ画面である。
二次請け用契約管理登録ステップ8で二次請け契約登録が入力されると、三次請け用契約確認ステップ9では、サーバー100は、三次請け配送者Dに対して、二次請け契約番号29b、依頼主31、及び契約対象となった伝票番号22を表示して、承諾の入力を促す。
三次請け配送者Dが、図13のイメージ画面で表示されている「承諾」アイコン32を指示することで承諾される。
【0029】
図14は、三次請け用車両割付ステップにおける表示イメージ画面である。
三次請け用契約確認ステップ9で承諾されると、三次請け用車両割付ステップ10では、サーバー100は、契約対象となった伝票番号22を、配送指示情報23とともに、委託を受ける三次請け配送者Dに対して閲覧可能に表示し、伝票番号22別に、配送に用いる三次請け所有車両についての三次請け車両識別情報24cと三次請け所有車両を運転する三次請けドライバー情報25cとの特定を促す。三次請け車両識別情報24cは、三次請け所有車両としての特定は行わず、車両識別情報24として特定され、三次請けドライバー情報25cは、三次請け所有車両の運転者としての特定は行わず、ドライバー情報25として特定される。
図14では、日付「2014/4/24」が配送日21であり、この配送日21に配達を予定する物品について、伝票番号22別に、配達地区や出発時刻などの配送指示情報23が表示される。
図14に示すように、二次請け用車両割付ステップ6で二次請け車両識別情報24bと二次請けドライバー情報25bとが特定されている伝票番号22は表示されない。
三次請け用車両割付ステップ10では、三次請け配送者Dは、伝票番号22別に、配送に用いる三次請け所有車両についての三次請け車両識別情報24cと三次請け所有車両を運転する三次請けドライバー情報25cとを特定する。
三次請け用車両割付ステップ10においても、図3と同様に三次請け所有車両検索用一覧データ(図示せず)や三次請けドライバー検索用一覧データ(図示せず)を表示させ、これらの一覧データを用いて入力をサポートする。三次請け車両識別情報24cには、例えばプレートナンバーを用い、三次請けドライバー情報25cには、例えば氏名を用いる。
【0030】
図15は、二次請け用契約管理入力ステップで三次請け車両識別情報と三次請けドライバー情報とを特定した後のイメージ画面である。
図15では、伝票番号22d「704240004」と伝票番号22e「704240005」と伝票番号22f「704240006」について、三次請け車両識別情報24cと三次請けドライバー情報25cとを特定している。なお、本実施例では、三次請け配送者Dまでしか示していないが、図15に示す伝票番号22の一部の伝票番号22については、三次請け車両識別情報24cと三次請けドライバー情報25cとを特定せず、更に四次請け配送者などを特定することができる。
【0031】
図1に示すように、サーバー100は、荷送人Aに対して、荷送人Aが元請け配送者Bに運送を委託した物品について、伝票番号22別に配車情報を閲覧できる荷送人用配車確認ステップ11と、元請け配送者Bに対して、元請け配送者Bが荷送人Aから運送を委託された物品について、伝票番号22別に配車情報を閲覧できる元請け配送者用配車確認ステップ12と、二次請け配送者Cに対して、二次請け配送者Cが元請け配送者Bから運送を委託された物品について、伝票番号22別に配車情報を閲覧できる二次請け配送者用配車確認ステップ13と、三次請け配送者Dに対して、三次請け配送者Dが二次請け配送者Cから運送を委託された物品について、伝票番号22別に配車情報を閲覧できる三次請け配送者用配車確認ステップ14とを有している。
【0032】
図16は、荷送人用配車確認ステップを示すイメージ画面である。
荷送人用配車確認ステップ11では、元請け用車両割付ステップ2で特定した元請け車両識別情報24aと元請けドライバー情報25a、二次請け用車両割付ステップ6で特定した二次請け車両識別情報24bと二次請けドライバー情報25b、及び三次請け用車両割付ステップ10で特定した三次請け車両識別情報24cと三次請けドライバー情報25cを、対応する伝票番号22とともに表示する。なお、元請け車両識別情報24a、二次請け車両識別情報24b、及び三次請け車両識別情報24cは、車両識別情報24として表示することで、元請け車両識別情報24aと二次請け車両識別情報24bと三次請け車両識別情報24cとの区別はつかない。
また、荷送人用配車確認ステップ11では、元請け用車両割付ステップ2で元請け車両識別情報24aと元請けドライバー情報25aとが特定された伝票番号22に対しては元請け配送者Bを表示し、二次請け用車両割付ステップ6で二次請け車両識別情報24bと二次請けドライバー情報25bとが特定された伝票番号22に対しては二次請け配送者Cを表示せずに元請け配送者Bを表示し、三次請け用車両割付ステップ10で三次請け車両識別情報24cと三次請けドライバー情報25cとが特定された伝票番号22に対しては三次請け配送者D及び二次請け配送者Cを表示せずに元請け配送者Bを表示する。
【0033】
図17は、元請け配送者用配車確認ステップを示すイメージ画面である。
元請け配送者用配車確認ステップ12では、元請け用車両割付ステップ2で特定した元請け車両識別情報24aと元請けドライバー情報25a、二次請け用車両割付ステップ6で特定した二次請け車両識別情報24bと二次請けドライバー情報25b、及び三次請け用車両割付ステップ10で特定した三次請け車両識別情報24cと三次請けドライバー情報25cを、対応する伝票番号22とともに表示する。なお、元請け車両識別情報24a、二次請け車両識別情報24b、及び三次請け車両識別情報24cは、車両識別情報24として表示することで、元請け車両識別情報24aと二次請け車両識別情報24bと三次請け車両識別情報24cとの区別はつかない。
また、元請け配送者用配車確認ステップ12では、二次請け用車両割付ステップ6で二次請け車両識別情報24bと二次請けドライバー情報25bとが特定された伝票番号22に対しては二次請け配送者Cを表示し、三次請け用車両割付ステップ10で三次請け車両識別情報24cと三次請けドライバー情報25cとが特定された伝票番号22に対しては三次請け配送者Dを表示せずに二次請け配送者Cを表示する。
【0034】
図18は、二次請け配送者用配車確認ステップを示すイメージ画面である。
二次請け配送者用配車確認ステップ13では、元請け用車両割付ステップ2で特定した元請け車両識別情報24aと元請けドライバー情報25aを、対応する伝票番号22とともに表示せず、二次請け用車両割付ステップ6で特定した二次請け車両識別情報24bと二次請けドライバー情報25b、及び三次請け用車両割付ステップ10で特定した三次請け車両識別情報24cと三次請けドライバー情報25cを、対応する伝票番号22とともに表示する。なお、元請け車両識別情報24a、二次請け車両識別情報24b、及び三次請け車両識別情報24cは、車両識別情報24として表示することで、元請け車両識別情報24aと二次請け車両識別情報24bと三次請け車両識別情報24cとの区別はつかない。
また、二次請け配送者用配車確認ステップ13では、元請け用車両割付ステップ2で元請け車両識別情報24aと元請けドライバー情報25aとが特定された伝票番号22に対しては元請け配送者Bを表示せず、三次請け用車両割付ステップ10で三次請け車両識別情報24cと三次請けドライバー情報25cとが特定された伝票番号22に対しては三次請け配送者Dを表示する。
【0035】
図19は、三次請け配送者用配車確認ステップを示すイメージ画面である。
三次請け配送者用配車確認ステップ14では、元請け用車両割付ステップ2で特定した元請け車両識別情報24aと元請けドライバー情報25a、及び二次請け用車両割付ステップ6で特定した二次請け車両識別情報24bと二次請けドライバー情報25bを、対応する伝票番号22とともに表示せず、三次請け用車両割付ステップ10で特定した三次請け車両識別情報24cと三次請けドライバー情報25cを、対応する伝票番号22とともに表示する。なお、元請け車両識別情報24a、二次請け車両識別情報24b、及び三次請け車両識別情報24cは、車両識別情報24として表示することで、元請け車両識別情報24aと二次請け車両識別情報24bと三次請け車両識別情報24cとの区別はつかない。
また、三次請け配送者用配車確認ステップ14では、元請け用車両割付ステップ2で元請け車両識別情報24aと元請けドライバー情報25aとが特定された伝票番号22、及び二次請け用車両割付ステップ6で二次請け車両識別情報24bと二次請けドライバー情報25bとが特定された伝票番号22に対しては元請け配送者B及び二次請け配送者Cを表示しない。
【0036】
図20は本実施例による多層化物流における配送支援方法であって、物品の配送状況を配送情報とする処理流れを示す概念図、図21から図33は、それぞれの処理流れで表示されるイメージ画面である。
携帯端末200は、元請け車両識別情報24a、二次請け車両識別情報24b、及び三次請け車両識別情報24cのいずれかの車両識別情報24を記憶し、到着報告ステップ41、配送指示要求ステップ42、配送指示受信ステップ43、積み付け確認ステップ44、出発報告ステップ45、納品報告ステップ46、及び終了報告ステップ47を有する。
【0037】
図21は、本実施例による多層化物流における配送支援方法に用いる携帯端末のメニューイメージ画面である。
携帯端末200のメニューイメージ画面では、到着報告ステップ41で用いる「センター着」ボタン51、配送指示要求ステップ42及び配送指示受信ステップ43で用いる「配送指示受信」ボタン52、積み付け確認ステップ44で用いる「積付確認」ボタン53、出発報告ステップ45で用いる「出発報告」ボタン54、納品報告ステップ46で用いる「納品確認」ボタン55、及び終了報告ステップ47で用いる「業務終了」ボタン56が表示される。
また、携帯端末200のメニューイメージ画面では、「1バッチ終了」ボタン57、「配送指示取消」ボタン58、及び「未送信一覧」ボタン59が表示される。なお、「センター着」ボタン51、「配送指示受信」ボタン52、「積付確認」ボタン53、「出発報告」ボタン54、「納品確認」ボタン55、及び「業務終了」ボタン56、「1バッチ終了」ボタン57、「配送指示取消」ボタン58、及び「未送信一覧」ボタン59は、操作が可能か否かを表示する。ここで、「配送指示取消」ボタン58は、受信した配送指示情報23を破棄する場合に用いられ、「未送信一覧」ボタン59は、通信環境が悪く未送信であるデータ一覧を確認する場合に用いられる。
【0038】
到着報告ステップ41では、物品の保管場所に到着したことを示す到着データをサーバー100に送信し、物品の保管場所に到着したことを報告する。
図22は、同携帯端末の到着報告イメージ画面である。
図21に示すメニューイメージ画面において、「センター着」ボタン51を指示することで、図22に示す到着報告イメージ画面に遷移する。
図22に示す到着報告イメージ画面において、「報告」ボタン60を指示することで、到着データがサーバー100に送信される。
【0039】
配送指示要求ステップ42では、車両識別情報24をサーバー100に送信する。
配送指示要求ステップ42における車両識別情報24をサーバー100が受信すると、サーバー100は、配送指示要求ステップ42で送信された車両識別情報24が登録されている伝票番号22を抽出し、抽出された伝票番号22とともに配送指示情報23を携帯端末200に送信する(配送指示送信ステップ71)(図20参照)。
配送指示受信ステップ43では、配送指示送信ステップ71においてサーバー100から送信される配送指示情報23と配送指示情報23に対応する伝票番号22を受信する。
図23は、同携帯端末の配送指示データ受信イメージ画面である。
図21に示すメニューイメージ画面において、「配送指示受信」ボタン52を指示することで、図23に示す配送指示データ受信イメージ画面に遷移する。
図23(a)に示す配送指示データ受信イメージ画面において、「受信」ボタン61を指示することで、車両識別情報24がサーバー100に送信され、サーバー100から送信される配送指示情報23と配送指示情報23に対応する伝票番号22を受信する。図23(b)は受信状態を示している。
【0040】
積み付け確認ステップ44では、物品に添付された固有識別情報を読み込み、配送指示受信ステップ43で受信した伝票番号22と固有識別情報との一致を確認する。物品に添付された固有識別情報は、例えばバーコードリーダのような読み取り装置によって読み取り、携帯端末200に読み込まれる。
図24は、同携帯端末の積付一覧イメージ画面である。
図21に示すメニューイメージ画面において、「積付確認」ボタン53を指示することで、図24(a)に示す積付一覧イメージ画面に遷移する。
積付一覧イメージ画面では、配送指示受信ステップ43で受信した物品一覧が表示されている。この状態で、読み取り装置によって物品に添付された固有識別情報を読み込み、読み込んだ固有識別情報が、物品一覧に表示されている物品と一致すると、例えば物品の表示色や背景色が変わることで、一致を確認できる。
【0041】
出発報告ステップ45では、「出発報告」ボタン54を指示することで、保管場所から出発する出発データをサーバー100に送信し、配送に出発することを報告する。
図25は、同携帯端末の出発報告イメージ画面である。
図21に示すメニューイメージ画面において、「出発報告」ボタン54を指示することで、図25(a)に示す出発報告イメージ画面に遷移する。
図25(a)に示す出発報告イメージ画面において、「報告」ボタン62を指示することで、車両識別情報24がサーバー100に送信される。図25(b)は出発報告が完了した状態を示している。
【0042】
サーバー100では、配送状況更新ステップ72(図20参照)において、出発報告ステップ45で送信された出発データから、この出発データに対応する伝票番号22について、配送状況を出発とする処理を行う。なお、出発データには、出発を識別するデータの他に、伝票番号22及び車両識別情報24の少なくともいずれかのデータを含んでいる。また、配送状況更新ステップ72では、配送指示送信ステップ71で送信された伝票番号22について、配送状況を配送指示済みとする処理を行う。
【0043】
納品報告ステップ46では、伝票番号22が付与された物品についての納品完了データを送信する。
図26及び図27は、同携帯端末の納品一覧イメージ画面である。
図21に示すメニューイメージ画面において、「納品確認」ボタン55を指示することで、図26に示す納品一覧イメージ画面に遷移する。
納品一覧イメージ画面では、納品する物品一覧、すなわち配送指示受信ステップ43で受信した物品一覧が表示されている。この状態で、読み取り装置によって、納品する物品に添付された固有識別情報を読み込み、読み込んだ固有識別情報が、物品一覧に表示されている物品と一致すると、例えば物品の表示色や背景色が変わることで、一致を確認できる。
表示される全ての物品に対して、納品する物品との一致が確認できると、「報告」ボタン63を指示することで、伝票番号22がサーバー100に送信され、納品が完了したことが報告される。
なお、荷受人Aが不在の場合には、「不在」ボタン64を指示することで、不在データとともに伝票番号22がサーバー100に送信され、荷受人Aが不在で納品できなかったことが報告される。
また、物品単位で返品される場合には、物品毎に設けられている「返品」ボタン65を指示することで、返品データ及び伝票番号22とともに、物品に添付された固有識別情報がサーバー100に送信され、返品されることが報告される。
【0044】
また、返品又は納品される場合には、エビデンスとして写真68や動画を添付することができる。図27に示す「写真アイコン」ボタン66を指示することで携帯端末200によって静止画を撮影でき、「ムービーアイコン」ボタン67を指示することで携帯端末200によって動画を撮影できる。図27(b)に示す写真68は、「写真アイコン」ボタン66を指示することで撮影された画像である。撮影した静止画データや動画データは、「報告」ボタン63又は「返品」ボタン65を指示することで、サーバー100に送信される。
また、納品の場合には、「サインアイコン」ボタン69を指示することで、サイン画面を開き、サイン画面でサインされたサインデータを読み込むことができる。サインデータは、「報告」ボタン63又は「返品」ボタン65を指示することで、サーバー100に送信される。
【0045】
サーバー100は配送状況更新ステップ72において、納品報告ステップ46で送信された納品完了データから、納品完了データに対応する伝票番号22について、配送状況を納品完了とする処理を行う。なお、納品完了データには、出発を識別するデータの他に、伝票番号22及び車両識別情報24の少なくともいずれかのデータを含んでいる。
【0046】
図28は、同携帯端末の1バッチ終了報告イメージ画面である。
図21に示すメニューイメージ画面において、「1バッチ終了」ボタン57を指示することで、図28(a)に示す1バッチ終了イメージ画面に遷移する。
図28(a)に示す1バッチ終了イメージ画面において、「報告」ボタン70を指示することで、車両識別情報24がサーバー100に送信される。図28(b)は出発報告が完了した状態を示している。
【0047】
図29は、同携帯端末の業務終了報告イメージ画面である。
図21に示すメニューイメージ画面において、「業務終了」ボタン56を指示することで、図29に示す1バッチ終了イメージ画面に遷移する。
【0048】
図20に示すように、サーバー100は、荷送人Aに対して、荷送人Aが元請け配送者Bに運送を委託した物品について、配送状況更新ステップ72で処理された配送状況を閲覧できる荷送人用配送状況確認ステップ73と、元請け配送者Bに対して、元請け配送者Bが荷送人Aから運送を委託された物品について、配送状況更新ステップ72で処理された配送状況を閲覧できる元請け配送者用配送状況確認ステップ74と、二次請け配送者Cに対して、二次請け配送者Cが元請け配送者Bから運送を委託された物品について、配送状況更新ステップ72で処理された配送状況を閲覧できる二次請け配送者用配送状況確認ステップ75と、三次請け配送者Dに対して、三次請け配送者Dが二次請け配送者Cから運送を委託された物品について、配送状況更新ステップ72で処理された配送状況を閲覧できる三次請け配送者用配送状況確認ステップ76とを有している。
【0049】
図30は、荷送人用配送状況確認ステップを示すイメージ画面である。
図30に示すように、荷送人用配送状況確認ステップ73では、元請け配送者Bが配送する伝票番号22a、二次請け配送者Cが配送する伝票番号22b、22c、及び三次請け配送者Dが配送する伝票番号22d、22e、22fについて、配送状況更新ステップ72で処理された配送状況を閲覧できる。
【0050】
図31は、元請け配送者用配送状況確認ステップを示すイメージ画面である。
図31に示すように、元請け配送者用配送状況確認ステップ74では、元請け配送者Bが配送する伝票番号22a、二次請け配送者Cが配送する伝票番号22b、22c、及び三次請け配送者Dが配送する伝票番号22d、22e、22fについて、配送状況更新ステップ72で処理された配送状況を閲覧できる。
【0051】
図32は、二次請け配送者用配送状況確認ステップを示すイメージ画面である。
図32に示すように、二次請け配送者用配送状況確認ステップ75では、元請け配送者Bが配送する伝票番号22aについては閲覧できず、二次請け配送者Cが配送する伝票番号22b、22c、及び三次請け配送者Dが配送する伝票番号22d、22e、22fについて、配送状況更新ステップ72で処理された配送状況を閲覧できる。
【0052】
図33は、三次請け配送者用配送状況確認ステップを示すイメージ画面である。
図33に示すように、三次請け配送者用配送状況確認ステップ76では、元請け配送者Bが配送する伝票番号22a、及び二次請け配送者Cが配送する伝票番号22b、22cについては閲覧できず、三次請け配送者Dが配送する伝票番号22d、22e、22fについて、配送状況更新ステップ72で処理された配送状況を閲覧できる。
【0053】
図34は本実施例による多層化物流における配送支援方法を機能実現手段で表したブロック図である。
サーバー100、配達人が用いる携帯端末200、荷送人Aが用いる端末301、元請け配送者Bが用いる端末302、二次請け配送者Cが用いる端末303、三次請け配送者Dが用いる端末304は、通信回線によって接続されている。
サーバー100は、配送指示情報取込手段101、車両割付表示手段102、車両割付登録手段103、契約管理表示手段104、契約管理登録手段105、配車確認表示手段106、配送情報処理手段107、配送状況更新手段108、配送状況表示手段109、配送指示情報DB110、車両割付情報DB111、契約情報DB112、及び配送状況DB113を備えている。
【0054】
配送指示情報取込手段101は、配送指示取込ステップ1の処理を行い、取り込んだ伝票番号22及び配送指示情報23を配送指示情報DB110に記憶する。
車両割付表示手段102は、元請け用車両割付ステップ2、二次請け用車両割付ステップ6、三次請け用車両割付ステップ10における閲覧表示処理を行う。
車両割付登録手段103は、元請け用車両割付ステップ2、二次請け用車両割付ステップ6、三次請け用車両割付ステップ10において特定された車両識別情報24とドライバー情報25を車両割付情報DB111に記憶する。
契約管理表示手段104は、元請け用契約管理入力ステップ3、及び二次請け用契約管理入力ステップ7における表示処理を行う。
契約管理登録手段105は、元請け用契約管理登録ステップ4、二次請け用契約管理登録ステップ8、二次請け用契約確認ステップ5、及び三次請け用契約確認ステップ9における契約登録処理を行い、契約内容を契約情報DB112に記憶する。
配車確認表示手段106は、荷送人用配車確認ステップ11、元請け配送者用配車確認ステップ12、二次請け配送者用配車確認ステップ13、及び三次請け配送者用配車確認ステップ14における閲覧表示処理を行う。
配送情報処理手段107は、配送指示送信ステップ71で送信する配送指示情報23と伝票番号22とを、配送指示要求ステップ42で送信されて受信する車両識別情報24を元に、配送指示情報DB110及び車両割付情報DB111から抽出処理する。
配送状況更新手段108は、配送状況更新ステップ72における処理を行い、処理した配送状況を配送状況DB113に記憶する。
配送状況表示手段109は、荷送人用配送状況確認ステップ73、元請け配送者用配送状況確認ステップ74、二次請け配送者用配送状況確認ステップ75、及び三次請け配送者用配送状況確認ステップ76における閲覧表示処理を行う。
【0055】
携帯端末200は、配送指示情報取込手段201、情報表示手段202、積付確認手段203、配送指示情報記憶手段204、及び納品報告情報記憶手段205を備えている。
配送指示情報取込手段201は、配送指示要求ステップ42及び配送指示受信ステップ43の処理を行い、取り込んだ伝票番号22及び配送指示情報23を配送指示情報記憶手段204に記憶する。
情報表示手段202は、図21から図29に示す画面表示処理を行う。
積付確認手段203は、積み付け確認ステップ44における処理を行う。
納品報告情報記憶手段205には、撮影した静止画データ、動画データ、サインデータ、及び返品理由コメントなどが記憶される。
【0056】
以上のように本実施例によれば、元請け配送者用配車確認ステップ12では、元請け配送者Bが荷送人Aから運送を委託された物品についての伝票番号22に関して、元請け車両識別情報24aと元請けドライバー情報25a、二次請け車両識別情報24bと二次請けドライバー情報25b、又は三次請け車両識別情報24cと三次請けドライバー情報25cを確認でき、二次請け配送者用配車確認ステップ13では、二次請け配送者Cが元請け配送者Bから運送を委託された物品についての伝票番号22に関して、二次請け車両識別情報24bと二次請けドライバー情報25b、又は三次請け車両識別情報24cと三次請けドライバー情報25cを確認でき、三次請け配送者用配車確認ステップ14では、三次請け配送者Dが二次請け配送者Cから運送を委託された物品についての伝票番号22に関して、三次請け車両識別情報24cと三次請けドライバー情報25cを確認できる。従って、元請け配送者Bは、自らが特定した元請け車両識別情報24aと元請けドライバー情報25a、及び元請け契約番号29で特定される二次請け配送者Cが特定した二次請け車両識別情報24bと二次請けドライバー情報25bを確認できるだけでなく、自らとは直接の契約関係が無い三次請け配送者Dが特定した三次請け車両識別情報24cと三次請けドライバー情報25cを確認でき、自らが荷送人Aから運送を委託された物品についての全ての伝票番号22について確認できる。また、二次請け配送者Cは、自らが特定した二次請け車両識別情報24bと二次請けドライバー情報25b、及び二次請け契約番号29bで特定される三次請け配送者Dが特定した三次請け車両識別情報24cと三次請けドライバー情報25cを確認でき、自らが元請け配送者Bから運送を委託された物品についての全ての伝票番号22について確認できる。また、三次請け配送者Dは、自らが特定した三次請け車両識別情報24cと三次請けドライバー情報25cを確認でき、自らが元請け配送者Bから運送を委託された物品についての全ての伝票番号22について確認できる。
また本実施例によれば、元請け用契約管理登録ステップ4と二次請け用契約確認ステップ5とで、元請け配送者Bと二次請け配送者Cとの間での契約が成立し、二次請け用契約管理登録ステップ8と三次請け用契約確認ステップ9とで、二次請け配送者Cと三次請け配送者Dとの間での契約が成立する。
【0057】
また、本実施例によれば、荷送人用配車確認ステップ11では、荷送人Aが元請け配送者Bに運送を委託した物品についての伝票番号22に関して、元請け車両識別情報24aと元請けドライバー情報25a、二次請け車両識別情報24bと二次請けドライバー情報25b、又は三次請け車両識別情報24cと三次請けドライバー情報25cを確認できる。従って、荷送人Aは、自らが委託した元請け配送者Bが特定した元請け車両識別情報24aと元請けドライバー情報25aを確認できるだけでなく、自らとは直接の契約関係が無い二次請け配送者Cが特定した二次請け車両識別情報24bと二次請けドライバー情報25b、及び自らとは直接の契約関係が無い三次請け配送者Dが特定した三次請け車両識別情報24cと三次請けドライバー情報25cを確認でき、自らが元請け配送者Bに運送を委託した物品についての全ての伝票番号22について確認できる。
【0058】
また、本実施例によれば、荷送人用配車確認ステップ11では、荷送人Aは、元請け配送者Bを確認できるとともに、自らとは直接の契約関係が無い二次請け配送者情報及び三次請け配送者情報は非公表にできる。
また、本実施例によれば、元請け配送者用配車確認ステップ12では、元請け配送者Bは、元請け契約番号29で特定される二次請け配送者情報を確認できるとともに、自らとは直接の契約関係が無い三次請け配送者情報は非公表にでき、二次請け配送者用配車確認ステップ13では、二次請け契約番号29bで特定される三次請け配送者情報を確認できるとともに、元請け車両識別情報24aと元請けドライバー情報25aとが特定された伝票番号22に対しては元請け配送者情報を非公表にでき、三次請け配送者用配車確認ステップ14では、元請け車両識別情報24aと元請けドライバー情報25aとが特定された伝票番号22、及び二次請け車両識別情報24bと二次請けドライバー情報25bとが特定された伝票番号22に対しては元請け配送者情報及び二次請け配送者情報を非公表にできる。
【0059】
また、本実施例によれば、荷送人用配送状況確認ステップ73では、荷送人Aが元請け配送者Bに運送を委託した物品について、伝票番号22別に配送状況を閲覧できる。
また、本実施例によれば、元請け配送者用配送状況確認ステップ74では、元請け配送者Bが荷送人Aから運送を委託された物品について、伝票番号22別に配送状況を閲覧でき、二次請け配送者用配送状況確認ステップ75では、二次請け配送者Cが元請け配送者Bから運送を委託された物品について、伝票番号22別に配送状況を閲覧でき、三次請け配送者用配送状況確認ステップ76では、三次請け配送者Dが二次請け配送者Cから運送を委託された物品について、伝票番号22別に配送状況を閲覧できる。
【0060】
また、本実施例によれば、元請け配送者用配送状況確認ステップ74、二次請け配送者用配送状況確認ステップ75、三次請け配送者用配送状況確認ステップ76、及び荷送人用配送状況確認ステップ73では、配送指示情報23を携帯端末200に送信処理したことを示す配送指示済み、及び保管場所から出発したことを示す出発済みを確認できる。
【産業上の利用可能性】
【0061】
本発明によれば、多層化物流における情報の共有化、見える化を実現できる。
【符号の説明】
【0062】
21 配送日
22、22b、22c、22d、22e、22f 伝票番号
23 配送指示情報
24 車両識別情報
24a 元請け車両識別情報
24b 二次請け車両識別情報
24c 三次請け車両識別情報
25 ドライバー情報
25a 元請けドライバー情報
25b 二次請けドライバー情報
25c 三次請けドライバー情報
26 委託先
27 「検索」アイコン
28 「契約番号作成」アイコン
29 元請け契約番号
29b 二次請け契約番号
30 「登録」アイコン
31 依頼主
32 「承諾」アイコン
51 「センター着」ボタン
52 「配送指示受信」ボタン
53 「積付確認」ボタン
54 「出発報告」ボタン
55 「納品確認」ボタン
56 「業務終了」ボタン
57 「1バッチ終了」ボタン
58 「配送指示取消」ボタン
59 「未送信一覧」ボタン
60、62、63 「報告」ボタン
61 「受信」ボタン
64 「不在」ボタン
65 「返品」ボタン
66 「写真アイコン」ボタン
67 「ムービーアイコン」ボタン
68 写真
69 「サインアイコン」ボタン
70 「報告」ボタン
100 サーバー
101 配送指示情報取込手段
102 車両割付表示手段
103 車両割付登録手段
104 契約管理表示手段
105 契約管理登録手段
106 配車確認表示手段
107 配送情報処理手段
108 配送状況更新手段
109 配送状況表示手段
110 配送指示情報DB
111 車両割付情報DB
112 契約情報DB
113 配送状況DB
200 携帯端末
201 配送指示情報取込手段
202 情報表示手段
203 積付確認手段
204 配送指示情報記憶手段
205 納品報告情報記憶手段
301、302、303、304 端末
401 元請け所有車両検索用一覧データ
402 元請けドライバー検索用一覧データ
A 荷送人
B 元請け配送者
C 二次請け配送者
D 三次請け配送者
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
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図10
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図16
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図18
図19
図20
図21
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図28
図29
図30
図31
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図34