IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 能美防災株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-消火栓装置 図1
  • 特許-消火栓装置 図2
  • 特許-消火栓装置 図3
  • 特許-消火栓装置 図4
  • 特許-消火栓装置 図5
  • 特許-消火栓装置 図6
  • 特許-消火栓装置 図7
  • 特許-消火栓装置 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-08
(45)【発行日】2022-02-03
(54)【発明の名称】消火栓装置
(51)【国際特許分類】
   A62C 35/20 20060101AFI20220127BHJP
   A62C 3/00 20060101ALN20220127BHJP
【FI】
A62C35/20
A62C3/00 J
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2017207057
(22)【出願日】2017-10-26
(65)【公開番号】P2019076579
(43)【公開日】2019-05-23
【審査請求日】2020-09-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000233826
【氏名又は名称】能美防災株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100127845
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 壽彦
(72)【発明者】
【氏名】松本 大志
(72)【発明者】
【氏名】椿 大志
【審査官】村山 禎恒
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-066611(JP,A)
【文献】特開2007-330713(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A62C 2/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下辺両端に回動軸が設けられた前傾式扉を有する筐体内に設けられたホース収容部に消火用のホースを内巻きして収容し、前記前傾式扉を開放した状態で前記ホース収容部の中央開口部を通過して前記ホースを引き出す消火栓装置であって、
前記中央開口部の側方から中央に向けて延出して前記ホースの引出し時に該ホースに当接してホースのばらけ現象を防止するホースガイドを有し、
該ホースガイドは前記前傾式扉の閉扉時において、前記前傾式扉の内面と前記ホースガイドとの間に位置する他の機器との干渉を避けるために側方に向けて回動して退避可能になっており、
該回動は前記前傾式扉の開閉動作に連動することを特徴とする消火栓装置。
【請求項2】
前記ホースガイドを側方に向けて回動可能にする構成として、筐体側に回動可能に設けられると共に前記ホースガイドの基端が固定された第1プーリと、前記前傾式扉の回動軸に設けられた平歯車と、該平歯車に噛み合う冠歯車と、該冠歯車の背面側に該冠歯車と共に回転する第2プーリと、該第2プーリと前記第1プーリに掛け回されたベルトとを備えてなることを特徴とする請求項1に記載の消火栓装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、筐体内に消火用のホースを内巻きに巻き回して収容するホース収容部を備えた消火栓装置に関する。
【背景技術】
【0002】
消火栓装置の筺体内には、消火用のホース(以下、単に「ホース」という)を収容するホース収容部が設けられており、該ホース収容部に収容されるホースは、断面中空円形状の強い保形性のある保形ホースであり、ホース収容部に内巻きして収容されている。
そして、消火栓装置の前面パネルには前面扉が設けられ、前面扉の閉扉状態で内面側には、消火ノズルが保持されたり、操作レバーが設けられたりしている。
【0003】
上記の内巻きとは、図8に示すように、ホース収容部61という枠の内側に、枠に対してホース63を内側から押し付けるようにして巻いていく巻き方であり、ホース63に記載した数字の順で巻き回されている。すなわち、ホース63は、図8に示すように、後方から順に最外周を前方に向かって巻いてゆき(丸数字の1~6)、最も前方にくると、次に、最外周から一段内側に入って、前方から後方に向かって巻いてゆく(丸数字の7~12)。さらに、最も後方側まで到達すると、さらに内側に入って後方側から前方に向かって巻いてゆく(丸数字の13~18)、というのを繰り返す。
【0004】
上記のように内巻きされたホースを引き出す際、ホースがホース収容部から独りでに(或いは連鎖的に)繰り出されてしまう現象、いわゆるホースのばらけ現象が生ずることがある。このばらけ現象が発生すると、先に引き出したホースの上に次々と充水したホースが重積して、その後のホースの引き出し操作が困難なものとなり、消火活動の妨げとなる。
【0005】
そこで、このばらけ現象を防止するために、特許文献1には「保形ホースを内巻きで収納し前記保形ホースが繰り出されるホース開口部を有するホース収納部を備えた内巻き式消火栓装置において、前記消火栓装置に固定された固定端と、前記ホース開口部に横方向に臨む開放端とを有する掛り部材を設けたことを特徴とする内巻き式消火栓装置。」が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2004-229700号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
消火栓装置が設置される主な場所としてトンネル内の壁面があり、この場合、例えば監視員通路の壁面に箱抜きして設置されるのが一般的である。
しかしながら、例えばシールドトンネルのようにトンネル壁面が鋼製のセグメントで構築されたトンネルでは箱抜きができず、他の設置場所や設置方法が検討されている。その場合に、もっとも重要となるのは、消火栓装置の筐体の薄型化である。
【0008】
この筺体の薄型化に際して、前記掛かり部材(本発明におけるホースガイド)が薄型化を阻む原因となるので、この点を以下説明する。
前述したように前面扉の内面側には消火ノズル等が着脱可能に保持されている。このため、前面扉の閉扉状態では、前面扉の内面側に保持された消火ノズル等が筺体内に突出するため、消火ノズル等を収容するための空間が筺体には必要である。
この点、掛かり部材を設けない場合、筺体内には、ホース収容部における中央開口部の空間があるので、この空間に消火ノズル等が配置されるようにすればよい。
しかし、掛かり部材があると、該掛かり部材はその機能上、開放端をホース開口部に横方向に臨むように配置されるため、前面扉を閉扉した状態で前面扉の内面に着脱可能に保持されている消火ノズル等と干渉してしまうという問題がある。
このため、これが消火栓装置の筐体の薄型化を阻む一つの要因となっていた。
【0009】
本発明はかかる課題を解決するためになされたものであり、ホース引出し時のばらけ現象の防止を図り、かつ筐体の薄型化を可能にした消火栓装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
(1)本発明に係る消火栓装置は、前面扉を有する筐体内に設けられたホース収容部に消火用のホースを内巻きして収容し、前記前面扉を開放した状態で前記ホース収容部の中央開口部を通過して前記ホースを引き出すものであって、
前記中央開口部の側方から中央に向けて延出して前記ホースの引出し時に該ホースに当接してホースのばらけ現象を防止するホースガイドとを有し、
該ホースガイドは前記前面扉の閉扉時において、前記前面扉の内面と前記ホースガイドとの間に位置する他の機器との干渉を避けるために、奥側又は側方に退避可能になっていることを特徴とするものである。
【0011】
(2)また、上記(1)に記載のものにおいて、前記ホースガイドは、奥側に折り曲げ可能に構成されて退避可能になっていることを特徴とするものである。
【0012】
(3)また、上記(1)に記載のものにおいて、前記ホースガイドは、側方に向けて回動可能に構成されて退避可能になっていることを特徴とするものである。
【0013】
(4)また、上記(1)に記載のものにおいて、前記ホースガイドは、変形可能で変形後に元の形状に戻る弾性を有する材質で構成されることによって退避可能になっていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る消火栓装置においては、中央開口部の側方から中央に向けて延出してホースの引出し時に該ホースに当接してホースのばらけ現象を防止するホースガイドとを有し、ホースガイドは前面扉の閉扉時において、前記前面扉の内面と前記ホースガイドとの間に位置する他の機器との干渉を避けるために、奥側又は側方に退避可能になっているので、前面扉の内面側に消火ノズルを保持する構成であっても、筺体の奥行きを大きくする必要がなく、消火栓装置の薄型化が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施の形態1に係る消火栓装置の閉扉状態の正面図である。
図2】本発明の実施の形態1に係る消火栓装置の開扉状態の正面図である。
図3】本発明の実施の形態1に係る消火栓装置のホースガイドの動作を説明する説明図である。
図4】本発明の実施の形態1に係る消火栓装置のホースガイドの機能を説明する説明図である(その1)。
図5】本発明の実施の形態1に係る消火栓装置のホースガイドの機能を説明する説明図である(その2)。
図6】本発明の実施の形態2に係る消火栓装置の開扉状態の正面図である。
図7】本発明の実施の形態3に係る消火栓装置の開扉状態の正面図である。
図8】消火栓装置に収容されるホースの内巻きを説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
[実施の形態1]
本実施の形態に係る消火栓装置1は、前面扉としての前傾式扉15を有する筐体3内に設けられたホース収容部5にホース7を内巻きして収容し、前傾式扉15を開放した状態でホース収容部5の中央開口部9を通過してホース7を引き出すものであって、中央開口部9にホースガイド11が設けられている。
以下においては、消火栓装置1の全体構成を概説した後、本発明の特徴部分であるホースガイド11について詳細に説明する。
【0017】
<消火栓装置の全体構成>
消火栓装置1は、図1図2に示すように、箱状の筺体3と、筐体3の前面に設けられた開口部13aを有する前面パネル13と、前面パネル13の開口部13aに開閉可能に設けられた前傾式扉15とを備えている。
なお、本明細書において、消火栓装置1における位置を示す用語としての「前」とは、図1~3における前面パネル13側をいい、「奥」とは背面パネル34側をいう。
以下、各構成を詳細に説明する。
【0018】
<筐体>
筐体3は、図1図2に示すように、矩形の箱状からなり、筐体3内には内巻きに巻き回されたホース7を収納するホース収容部5が設けられ、またホース収容部5の右側に、メンテナンス弁等を有する配管系統17が設けられている。配管系統17は、その先端側がホース収容部5の側部に位置し、該先端にホース7の基端側が接続され、配管系統17の基端側は図示しない給水源に接続されており、筐体3外に図示しない消火栓弁や自動調圧弁を備えている。
【0019】
<前面パネル>
前面パネル13は、筐体3の前面に設けられ、中央開口部9の前方に位置する部位が開口しており、この開口部13aを開閉可能に前傾式扉15が取り付けられ、また前面パネル13の左側には消火器扉19が開閉可能に設けられている。
【0020】
<前傾式扉>
前傾式扉15は板状の金属板から構成された横長の矩形状をしており、上述のように前面パネル13の開口部13aを開閉可能に取り付けられている。
前傾式扉15は、下辺両端に回動軸21が設けられ、開口部13aを閉鎖状態から、図2に示すように、略180°開くことができる。
前傾式扉15の内面側には、消火ノズル23を着脱可能に保持するノズル保持部25及び、ホース7に消火水を供給する消火水供給管路に設けられた消火栓弁を開閉操作する操作レバー27が設けられている。
なお、前傾式扉15におけるノズル保持部25に対応する箇所は透明なアクリル板が設置されており、前傾式扉15の内面側に着脱可能に固定されている消火ノズル23が見える。
【0021】
<ホース収容部>
ホース収容部5は、図1図4に示すように、中央開口部9を挟んで立設された一対の縦辺部29と、一対の縦辺部29の上端同士及び下端同士を連結するように設けられた一対の横辺部31を備え、この枠体における一対の縦辺部29に平面視で略L字状の帯板部33が一対設けられている。
ホース7は、この一対の帯板部33と背面パネル34との空間において内巻きされている(図3参照)。
【0022】
<ホースガイド>
ホースガイド11は、中央開口部9の側方から中央に向けて延出してホース引出し時にホース7に当接してホース7のばらけ現象を防止するものである。
ホースガイド11は、一対の縦辺部29のそれぞれに各一本設けられており、基端側が縦辺部29に取り付けられ、先端側が中央開口部9に延出して開放端となった棒状体からなる。
【0023】
ホースガイド11の基端側には、図3に示すように、ヒンジ35が設けられており、ホースガイド11を奥側に折り曲げ可能になっている。ホースガイド11を折り曲げた状態では、図3(b)に示すように、ホースガイド11の先端側がホース収容部5の奥側に移動する。そのため、前面扉の閉扉時において、ノズル保持部25に保持されている消火ノズル23及び/又は消火ノズル23に接続されているホース7との干渉を避けることができる。
【0024】
つまり、ホースガイド11は、前傾式扉15を開扉してホース7を引き出す際に必要となるものであることから、必要なときには必要な位置に配置され、必要でない閉扉時には他の機器との干渉を避けることができるようになっている。これによって、筐体3の奥行きを短くした消火栓装置1の薄型化が実現されている。
また、ホースガイド11は、ホース7の引き出しによって前方へ移動し、前面パネル13と略平行となるが、ヒンジ35にバネ部材を設けて前傾扉15を開放したときに前方に移動できるようにしてもよい。
【0025】
なお、本明細書において「干渉」とは、2つの部材が単に当接することではなく、当接することで各部材の機能が阻害されるような状態になることをいう。例えば、仮にホースガイド11が退避可能になっていない場合、前傾式扉15を閉扉しようとすると、前傾式扉15の内面側に保持されている消火ノズル23に接続されているホース7や操作レバー27が図中右側のホースガイド11に当接することで前傾式扉15が閉まらない状態となるが、このような状態になることを干渉と表現している。
【0026】
一対のホースガイド11は、左右でその設置高さが異なっており、本例では図中右側が低く、図中左側が高い位置になっている。
これはホース7の巻き方に関連しており、本例では、ホース7が正面から見て反時計回りに巻かれているので、ホース収容部5内の左側のホース7は縦方向に上から下に巻かれ、右側のホース7は下から上に巻かれているためであり、その理由を図4図5に基づいて説明する。
【0027】
図4に示すように、ホース7を図中左側に向かって引き出す場合、図中右側に巻かれているホース7が引き出される時には、ホース7が図中右側のホースガイド11に乗るようにしてホースガイド11はホース7に当接する。また、図5に示すように、図中左側に巻かれているホース7が引き出される時には、ホース7が図中左側のホースガイド11の背面に当接すると共に前方に倒れるのを防止する。
【0028】
以上のように構成された本実施の形態において、前傾式扉15を閉扉した状態では、図1に示すように、ホースガイド11は、消火ノズル23に接続されているホース7と当接する位置関係になっているが、当接したときには、図3(b)に示すように、ホースガイド11が奥側に折れて干渉を避けることができる。
また、前傾式扉15を開扉してホース7を引き出す際には、図3(a)に示すように、ホースガイド11の折り曲げを解消してホースガイド11が前面パネル13のパネル面に平行になる状態にすることで、図4図5に示すように、ばらけ現象を防止したホース7の引き出しができる。
【0029】
[実施の形態2]
実施の形態2に係る消火栓装置37を図6に基づいて説明する。なお、図6において、図1と同一部分には同一の符号を付して説明を省略する。
実施の形態2の消火栓装置37は、ホースガイド39を側方に向けて回動可能に構成することで、閉扉時において消火ノズル23及び/又は消火ノズル23に接続されているホース7との干渉を避けるようにしたものである。
【0030】
ホースガイド39を側方に向けて回動可能にする構成として、本実施の形態では、図6に示すように、筐体3側に回動可能に設けられると共にホースガイド39の基端が固定された第1プーリ41と、前傾式扉15の回動軸21に設けられた平歯車43と、平歯車43に噛み合う冠歯車45と、冠歯車45の背面側に冠歯車45と共に回転する第2プーリ47と、第2プーリ47と第1プーリ41に掛け回されたベルト49とを備えてなる。
【0031】
前傾式扉15が閉扉状態では、ホースガイド39は、図6の二点鎖線で示すように、基端を下に先端を上にした縦向きの状態になっている。
前傾式扉15を開扉すると、前傾式扉15の回動軸21が回転するので、平歯車43が回転し、これに伴って冠歯車45及び第2プーリ47が回転する。そして、第2プーリ47の回転がベルト49を介して第1プーリ41に伝達されて第1プーリ41が回転することで、ホースガイド39が基端を起点として前面パネル13のパネル面に平行に回転して図6の実線で示すように横向きになる。
この状態で、ホース7を引き出すことで、実施の形態1と同様に、ホースガイド39がばらけ現象を防止する。
【0032】
なお、本実施の形態では、中央開口部9の左右の片側(図中右側)のみにホースガイド39を設けたが、実施の形態1と同様に両側に設けてもよい。
また、本実施の形態では、前傾式扉15の開閉動作にホースガイド39の側方への回動を連動させるようにしたが、必ずしも連動する必要はなく、単にホースガイド39の基端側を例えばホース収容部5の縦辺部29に側方に向けて回動可能に取り付けて、手動によって回動させるようにしてもよい。なお、この場合、横向き及び縦向きの状態でその姿勢を保持させる姿勢保持手段を設けるようにする。
【0033】
[実施の形態3]
実施の形態3に係る消火栓装置51を図7に基づいて説明する。なお、図7において、図1と同一部分には同一の符号を付して説明を省略する。
実施の形態3の消火栓装置51は、ホースガイド53を変形可能で変形後に元の形状に戻る弾性を有する材質で構成したものである。
本実施の形態のホースガイド53の材質としては、例えばゴム板が挙げられる。ホースガイド53を弾性を有する材質にすることで、作業者が頭等をぶつけても変形するために怪我することがなく、安全である。
【0034】
なお、本実施の形態では、図7に示すように、中央開口部9にホースガイド53を左右2本ずつ合計4本設けている。
これは、ホースガイド53が変形可能なので、他の機器が当接すると変形することから、数が多くても特に問題が生じないことによるが、4本設けることでよりばらけ現象の防止に効果的であり、かつ内巻きの方向が正面から見て時計回りと反時計回りのいずれの場合でもばらけ現象を効果的に防止できる。
【0035】
なお、上記の説明では、前記前面扉の内面と前記ホースガイドとの間に位置する他の機器の例として、ホースガイドがノズル保持部に保持されている消火ノズル及び該消火ノズルに接続されているホースを例に挙げて説明したが、本発明における他の機器としては、これらに限られるものではなく、これら以外のものを含み、例えば操作レバー等も他の機器に含まれる。
【0036】
また、上記の説明では、前傾式扉15を開扉したときに、ホースガイド11、39、53は前面パネル13よりも前方に突出しないものであったが、これらホースガイド11、39、53の全体又は一部を前傾式扉15の開扉時に前面パネル13よりも前方に突出するようにしてもよい。
たとえば、実施の形態1のホースガイド11の場合であれば、ヒンジ35の回動範囲を広くすることでホースガイド11の先端側を前面パネル13よりも前方に突出させることができる。
このようにすることで、狭いホース収容部に対しホースガイドとしての機能を発揮しつつ、ホース7を引き出すためのスペースを大きくすることができるので引き出し力を低減することができる。
【符号の説明】
【0037】
1 消火栓装置
3 筐体
5 ホース収容部
7 ホース
9 中央開口部
11 ホースガイド
13 前面パネル
13a 開口部
15 前傾式扉
17 配管系統
19 消火器扉
21 回動軸
23 消火ノズル
25 ノズル保持部
27 操作レバー
29 縦辺部
31 横辺部
33 帯板部
34 背面パネル
35 ヒンジ
37 消火栓装置(実施の形態2)
39 ホースガイド
41 第1プーリ
43 平歯車
45 冠歯車
47 第2プーリ
49 ベルト
51 消火栓装置(実施の形態3)
53 ホースガイド
61 ホース収容部(従来例)
63 ホース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8