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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-09
(45)【発行日】2022-01-12
(54)【発明の名称】溶接ティーパイプの気密性検査装置
(51)【国際特許分類】
   G01M 3/08 20060101AFI20220104BHJP
   G01M 3/02 20060101ALI20220104BHJP
【FI】
G01M3/08
G01M3/02 C
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020172251
(22)【出願日】2020-10-13
【審査請求日】2021-02-18
(31)【優先権主張番号】202010840580.0
(32)【優先日】2020-08-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521162470
【氏名又は名称】杭州加▲みょう▼科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100115303
【氏名又は名称】岩永 和久
(72)【発明者】
【氏名】張青
【審査官】岡村 典子
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第204255581(CN,U)
【文献】中国実用新案第205002928(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第104655372(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第110823481(CN,A)
【文献】特開平07-012673(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01M 3/00-3/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
溶接ティーパイプの気密性検査装置であって、
筐体(1)と、塞ぎ部品(5)と、通気部品(7)とを含み、
前記筐体(1)にはガス貯蔵箱(2)が固定して設けられ、
前記筐体(1)の中間位置には貯水溝(3)が形成され、
前記筐体(1)における上端の縁部にはコントロールパネル(101)が設置され、
前記筐体(1)における上端の縁部には前記ガス貯蔵箱(2)が設置され、
前記ガス貯蔵箱(2)には第一連結ガス管(201)と第二連結ガス管(202)と第三連結ガス管(203)と第四連結ガス管(204)とが連結され、
前記貯水溝(3)の下端には電磁突っ張り棒(8)が設置され、
前記電磁突っ張り棒(8)と前記貯水溝(3)との連結部にはシールリング(801)が設置され、
前記電磁突っ張り棒(8)の一端には取り付け台板(4)が固定して設けられ、
前記塞ぎ部品(5)は前記取り付け台板(4)に設置され、
前記取り付け台板(4)の上端には位置決め挟持部品(6)が設けられ、
前記通気部品(7)は前記第一連結ガス管(201)と前記第二連結ガス管(202)とを介して前記ガス貯蔵箱(2)と連結され、
前記塞ぎ部品(5)は前記第四連結ガス管(204)と前記第三連結ガス管(203)とを介して前記ガス貯蔵箱(2)と連結され、
前記位置決め連結管(602)の外側壁において径方向に沿う水平両側にはそれぞれ連結支柱(603)が固定して設けられ、
前記連結支柱(603)の軸線方向は前記位置決め連結管(602)の軸線方向と同じであり、
二本の前記連結支柱(603)において対向する側にはそれぞれ回転羽根車(604)が回転できるように連結され、
前記塞ぎ部品(5)は、弓形固定台(501)と弓形摺動ブロック(505)と塞ぎ連結棒(506)とを含み、
前記弓形固定台(501)の端面には弓形摺動溝(502)が形成され、
前記弓形固定台(501)の外側壁には第一弓形行程溝(503)が形成され、
前記弓形固定台(501)の内側壁には第二弓形行程溝(504)が形成され、
前記第一弓形行程溝(503)と前記第二弓形行程溝(504)とはいずれも前記弓形摺動溝(502)と連通され、
前記弓形摺動ブロック(505)は前記弓形摺動溝(502)に摺動できるように設けられ、
前記弓形摺動ブロック(505)は二つ設けられ且つそれぞれ前記弓形摺動溝(502)内で互いに対し単独に摺動でき、
前記弓形摺動ブロック(505)の中心位置にはねじ穴が形成され、
前記弓形摺動ブロック(505)にはねじスリーブ(509)が螺合され、
前記ねじスリーブ(509)は前記第一弓形行程溝(503)を貫通して設けられ、
前記ねじスリーブ(509)と前記弓形固定台(501)の外側壁との間には座金(510)が外装され、
前記塞ぎ連結棒(506)は前記ねじスリーブ(509)内に摺動可能に設けられ、
前記塞ぎ連結棒(506)内には給気管(5061)が設けられ、
前記塞ぎ連結棒(506)は前記弓形固定台(501)の外側から前記弓形固定台(501)の内側に延在して設けられ、
前記塞ぎ連結棒(506)において前記弓形固定台(501)の内側に位置する端には第一塞ぎエアバッグ(508)が外装され、
前記塞ぎ連結棒(506)と前記第一塞ぎエアバッグ(508)との連結部には給気穴(5062)が形成され、
前記給気穴(5062)が前記給気管(5061)と連通して設けられ、
前記塞ぎ連結棒(506)において前記弓形固定台(501)の外側に位置する端には給気継手(507)が連結され、
前記給気継手(507)の他端は前記第四連結ガス管(204)と連結され、
前記第四連結ガス管(204)は前記第三連結ガス管(203)にある支管であり、
前記第四連結ガス管(204)には増圧弁(205)が設置され、
前記給気継手(507)は前記塞ぎ連結棒(506)と螺合され且つ前記給気継手(507)と前記塞ぎ連結棒(506)との連結部には密封包帯が巻きつけられ、
前記通気部品(7)は、通気コネクタ(701)と第二塞ぎエアバッグ(702)とを含み、
前記通気コネクタ(701)は前記第一連結ガス管(201)と連結され、
前記第二塞ぎエアバッグ(702)は前記通気コネクタ(701)に外装され、
前記第二塞ぎエアバッグ(702)は前記第二連結ガス管(202)と連結される、
ことを特徴とする溶接ティーパイプの気密性検査装置。
【請求項2】
前記コントロールパネル(101)は前記筐体(1)の内部におけるコントローラーと通信連結され、
前記ガス貯蔵箱(2)の内部には複数の電磁弁が設置され、
複数の前記電磁弁はそれぞれ前記第一連結ガス管(201)と前記ガス貯蔵箱(2)との連結部、前記第二連結ガス管(202)と前記ガス貯蔵箱(2)との連結部、及び前記第三連結ガス管(203)と前記ガス貯蔵箱(2)との連結部に固定して設けられ、
複数の前記電磁弁はいずれも前記コントローラーと通信連結される、
ことを特徴とする請求項1に記載の溶接ティーパイプの気密性検査装置。
【請求項3】
前記位置決め挟持部品(6)は、位置決め連結板(601)と位置決め連結管(602)とを含み、
前記位置決め連結板(601)は前記取り付け台板(4)の上端に固定して設けられ、
前記位置決め連結管(602)は前記位置決め連結板(601)の上端に固定して設けられ、
前記位置決め連結管(602)の内部には複数の位置決め連結溝(607)が形成され、
前記位置決め連結溝(607)の開口は前記位置決め連結管(602)の中心軸線を向いて設けられ、
前記位置決め連結溝(607)の下端には摺動棒(605)が設置され、
前記摺動棒(605)の他端には弓形挟持板(606)が固定して設けられ、
前記摺動棒(605)には連結ばねが外装され、
前記連結ばねの一端は前記位置決め連結溝(607)の下端に固定して設けられ、
前記連結ばねの他端は前記弓形挟持板(606)に固定して設けられる、
ことを特徴とする請求項2に記載の溶接ティーパイプの気密性検査装置。
【請求項4】
前記ガス貯蔵箱(2)内に貯蔵される気体は濃度99.9%の窒素ガスであり、
前記窒素ガスによって溶接ティーパイプの気密性を検査する、
ことを特徴とする請求項3に記載の溶接ティーパイプの気密性検査装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は気密性検査技術分野に属し、具体的には溶接ティーパイプの気密性検査装置に関する。
【背景技術】
【0002】
多くのティーパイプは二本のパイプを、角度を形成するように溶接して作られているが、ティーパイプの溶接シームの気密性を確保するためには、溶接後のティーパイプの溶接シームに対して気密性検査を行う必要がある。気密性検査を行うとき、まず二つの管口を塞ぎ、残りの一つの管口からガスを流し込み、そして溶接ティーパイプを水中に入れ、溶接シームから気泡が発生していないかを確認する必要がある。気泡が発生しない場合は、溶接効果と気密性が良好であることを意味し、対して溶接シームに気泡が発生する場合は、ティーパイプの溶接効果と気密性が不足していることを意味する。ティーパイプを溶接するとき、実際の製造要求に応じて、二本のパイプの間に一定の夾角を形成する必要がある。異なるタイプのティーパイプに対して気密性検査を行うとき、夾角が異なるため、異なる治具で二つの管口を塞ぐ必要がある。治具の交換は非常に面倒であり、また、実際の操作では、製造工程中に外管体と内径との間に偏心誤差があり、この偏心誤差は実際の取り付けの誤差範囲内にあるが、気密性検査時に塞ぐと、管内のねじ山に損傷を与え、製品の品質に影響を与える。また、異なる外圧で気密性検査を行う必要があるが、従来技術では、異なる外圧で溶接ティーパイプの気密性を検査できる装置はないため、改良の必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】中国実用新案公開第208187645号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記の技術的課題を解決するために、溶接ティーパイプの気密性検査装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
溶接ティーパイプの気密性検査装置であって、筐体と、塞ぎ部品と、通気部品とを含み、前記筐体にはガス貯蔵箱が固定して設けられ、前記筐体の中間位置には貯水溝が形成され、前記筐体における上端の縁部にはコントロールパネルが設置され、前記筐体における上端の縁部には前記ガス貯蔵箱が設置され、前記ガス貯蔵箱には第一連結ガス管と第二連結ガス管と第三連結ガス管と第四連結ガス管とが連結され、前記貯水溝の下端には電磁突っ張り棒が設置され、前記電磁突っ張り棒と前記貯水溝との連結部にはシールリングが設置され、前記電磁突っ張り棒の一端には取り付け台板が固定して設けられ、前記塞ぎ部品は前記取り付け台板に設置され、前記取り付け台板の上端には位置決め挟持部品が設けられ、前記通気部品は前記第一連結ガス管と前記第二連結ガス管とを介して前記ガス貯蔵箱と連結され、前記塞ぎ部品は前記第四連結ガス管と前記第三連結ガス管とを介して前記ガス貯蔵箱と連結され、
前記気密性検査装置は異なるロットの溶接ティーパイプに対して気密性検査を行うことができ、治具を交換する必要がなく、作業員の労働強度を下げ、溶接ティーパイプに対する気密性検査の効率を上げ、塞ぎ部品の調節が簡便で、構造が簡単であり、電磁伸縮棒を設けることで、溶接ティーパイプを異なる水圧で気密性検査を行うことができ、実用性が高い。
【0006】
さらに、前記コントロールパネルは前記筐体の内部におけるコントローラーと通信連結され、前記ガス貯蔵箱の内部には複数の電磁弁が設置され、複数の前記電磁弁はそれぞれ前記第一連結ガス管と前記ガス貯蔵箱との連結部、前記第二連結ガス管と前記ガス貯蔵箱との連結部、及び前記第三連結ガス管と前記ガス貯蔵箱との連結部に固定して設けられ、複数の前記電磁弁はいずれも前記コントローラーと通信連結され、前記電磁突っ張り棒は前記コントローラーと通信連結される。
【0007】
さらに、前記位置決め挟持部品は、位置決め連結板と位置決め連結管とを含み、前記位置決め連結板は前記取り付け台板の上端に固定して設けられ、前記位置決め連結管は前記位置決め連結板の上端に固定して設けられ、前記位置決め連結管の内部には複数の位置決め連結溝が形成され、前記位置決め連結溝の開口は前記位置決め連結管の中心軸線を向いて設けられ、前記位置決め連結溝の下端には摺動棒が設置され、前記摺動棒の他端には弓形挟持板が固定して設けられ、前記摺動棒には連結ばねが外装され、前記連結ばねの一端は前記位置決め連結溝の下端に固定して設けられ、前記連結ばねの他端は前記弓形挟持板に固定して設けられる。
【0008】
さらに、前記位置決め連結管の外側壁において径方向に沿う水平両側にはそれぞれ連結支柱が固定して設けられ、前記連結支柱の軸線方向は前記位置決め連結管の軸線方向と同じであり、二本の前記連結支柱において対向する側にはそれぞれ回転羽根車が回転できるように連結される。
【0009】
さらに、前記塞ぎ部品は、弓形固定台と弓形摺動ブロックと塞ぎ連結棒とを含み、前記弓形固定台の端面には弓形摺動溝が形成され、前記弓形固定台の外側壁には第一弓形行程溝が形成され、前記弓形固定台の内側壁には第二弓形行程溝が形成され、前記第一弓形行程溝と前記第二弓形行程溝とはいずれも前記弓形摺動溝と連通され、前記弓形摺動ブロックは前記弓形摺動溝に摺動できるように設けられ、前記弓形摺動ブロックは二つ設けられ且つそれぞれ前記弓形摺動溝内で互いに対し単独に摺動でき、前記弓形摺動ブロックの中心位置にはねじ穴が形成され、前記弓形摺動ブロックにはねじスリーブが螺合され、前記ねじスリーブは前記第一弓形行程溝を貫通して設けられ、前記ねじスリーブと前記弓形固定台の外側壁との間には座金が外装され、前記塞ぎ連結棒は前記ねじスリーブ内に摺動可能に設けられ、前記塞ぎ連結棒内には給気管が設けられ、前記塞ぎ連結棒は前記弓形固定台の外側から前記弓形固定台の内側に延在して設けられ、前記塞ぎ連結棒において前記弓形固定台の内側に位置する端には第一塞ぎエアバッグが外装され、前記塞ぎ連結棒と前記第一塞ぎエアバッグとの連結部には給気穴が形成され、前記給気穴が前記給気管と連通して設けられ、前記塞ぎ連結棒において前記弓形固定台の外側に位置する端には給気継手が連結され、前記給気継手の他端は前記第四連結ガス管と連結され、前記第四連結ガス管は前記第三連結ガス管にある支管であり、前記第四連結ガス管には増圧弁が設置される。
【0010】
さらに、前記給気継手は前記塞ぎ連結棒と螺合され且つ前記給気継手と前記塞ぎ連結棒との連結部には密封包帯が巻きつけられる。
【0011】
さらに、前記通気部品は、通気コネクタと第二塞ぎエアバッグとを含み、前記通気コネクタは前記第一連結ガス管と連結され、前記第二塞ぎエアバッグは前記通気コネクタに外装され、前記第二塞ぎエアバッグは前記第二連結ガス管と連結される。
【0012】
前記ガス貯蔵箱内に貯蔵される気体は濃度99.9%の窒素ガスであり、前記窒素ガスによって溶接ティーパイプの気密性を検査する。窒素は、空気に含まれる一番多い量のガスであり、安定した形状を有し、無毒、非腐食性であるため、機器を腐食せず、溶接ティーパイプに損傷を与えなく、前記気密性検査装置の実用性が向上する。
【発明の効果】
【0013】
弓形固定台、弓形摺動ブロック、塞ぎ連結棒、弓形摺動溝、第一弓形行程溝、第二弓形行程溝、ねじスリーブ、座金、給気管、第一塞ぎエアバッグ、給気孔、及び給気継手を設けることで、外管体と内壁との間に偏心誤差があるときに、塞ぎ連結棒が管内のねじ山にぶつかってねじ山を傷つけることはなく、気密性検査中に溶接ティーパイプが壊れることは回避され、製品の不良率を下げ、企業のコストを抑え、前記気密性検査装置の実用性を上げ、異なるロットの溶接ティーパイプに対応でき、前記気密性検査装置の汎用性を上げることができる。
位置決め連結板、位置決め連結ガス管、位置決め連結溝、摺動棒、弓形挟持板、連結支柱、及び回転羽根車を設けることで、作業員は前記気密性検査装置を使用し、はっきりとして観察でき、溶接ティーパイプに対する気密性検査の検査効果を上げ、前記気密性検査装置の実用性を上げることができる。
【0014】
位置決め連結板、位置決め連結ガス管、位置決め連結溝、摺動棒、弓形挟持板、連結支柱、及び回転羽根車を設けることで、作業員は前記気密性検査装置を使用し、はっきりとして観察でき、溶接ティーパイプに対する気密性検査の検査効果を上げ、前記気密性検査装置の実用性を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本願に記載の各方向が、図9と同じ向きに装置を見た際の方向である。
図1】前記気密性検査装置の等角図
図2】前記気密性検査装置の上面図
図3図2のA‐A線に沿う断面図
図4図3におけるBの拡大図
図5図3におけるCの拡大図
図6】前記気密性検査装置における塞ぎ部品の等角図
図7】前記気密性検査装置における塞ぎ部品の上面図
図8図6におけるDの拡大図
図9図7のE‐E線に沿う断面図
図10】前記気密性検査装置の実施例における溶接ティーパイプの構成略図
図11】前記気密性検査装置の実施例におけるもう一種の溶接ティーパイプの構成略図
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1~3に示すように、溶接ティーパイプの気密性検査装置であって、筐体1と、塞ぎ部品5と、通気部品7とを含み、前記筐体1にはガス貯蔵箱2が固定して設けられ、前記筐体1の中間位置には貯水溝3が形成され、前記筐体1における上端の縁部にはコントロールパネル101が設置され、前記筐体1における上端の縁部には前記ガス貯蔵箱2が設置され、前記ガス貯蔵箱2には第一連結ガス管201と第二連結ガス管202と第三連結ガス管203と第四連結ガス管204とが連結され、前記貯水溝3の下端には電磁突っ張り棒8が設置され、前記電磁突っ張り棒8と前記貯水溝3との連結部にはシールリング801が設置され、前記電磁突っ張り棒8の一端には取り付け台板4が固定して設けられ、前記塞ぎ部品5は前記取り付け台板4に設置され、前記取り付け台板4の上端には位置決め挟持部品6が設けられ、前記通気部品7は前記第一連結ガス管201と前記第二連結ガス管202とを介して前記ガス貯蔵箱2と連結され、前記塞ぎ部品5は前記第四連結ガス管204と前記第三連結ガス管203とを介して前記ガス貯蔵箱2と連結され、溶接ティーパイプに対して気密性検査を行おうとするとき、前記塞ぎ部品5を調節するだけで、前記塞ぎ部品5で溶接ティーパイプにおける二つの管口を塞ぐことができ、そして前記位置決め挟持部品6で主管を挟持し、そして前記通気部品7で溶接ティーパイプのもうひとつの管口を塞ぎ、前記コントロールパネル101におけるスイッチを押して前記電磁突っ張り棒8を作動させることで溶接ティーパイプを前記貯水溝3の内部に位置させ、そして溶接ティーパイプに対して気密性検査を行い、前記電磁伸縮棒8の行程は調節可能であるため、異なる外部の圧力で溶接ティーパイプに対して気密性検査を行うことができ、また、前記塞ぎ部品5は調節可能であるため、前記気密性検査装置の汎用性を向上させ、前記気密性検査装置の実用性を向上させることができる。
【0017】
さらに、前記コントロールパネル101は前記筐体1の内部におけるコントローラーと通信連結され、前記ガス貯蔵箱2の内部には複数の電磁弁が設置され、複数の前記電磁弁はそれぞれ前記第一連結ガス管201と前記ガス貯蔵箱2との連結部、前記第二連結ガス管202と前記ガス貯蔵箱2との連結部、及び前記第三連結ガス管203と前記ガス貯蔵箱2との連結部に固定して設けられ、複数の前記電磁弁はいずれも前記コントローラーと通信連結され、前記電磁突っ張り棒8は前記コントローラーと通信連結され、作業員は検査予定の溶接ティーパイプを固定した後、前記コントロールパネル101におけるスイッチを押すだけで、前記気密性検査装置を使うことができ、前記気密性検査装置の自動化程度と実用性を向上させ、また、前記第一連結ガス管201と前記ガス貯蔵箱2との連結部、前記第二連結ガス管202と前記ガス貯蔵箱2との連結部、及び前記第三連結ガス管203と前記ガス貯蔵箱2との連結部にはいずれも前記電磁弁が設置されるため、各連結ガス管は互いに独立し、各連結ガス管と連結される各部品が使用過程において独立に動作するため、前記コントロールパネル101は独立に各部品に通気を行うことができ、気体の浪費を抑え、コストを下げ、前記気密性検査装置の実用性を上げることができる。
【0018】
さらに、図4に示すように、前記位置決め挟持部品6は、位置決め連結板601と位置決め連結管602とを含み、前記位置決め連結板601は前記取り付け台板4の上端に固定して設けられ、前記位置決め連結管602は前記位置決め連結板601の上端に固定して設けられ、前記位置決め連結管602の内部には複数の位置決め連結溝607が形成され、前記位置決め連結溝607の開口は前記位置決め連結管602の中心軸線を向いて設けられ、前記位置決め連結溝607の下端には摺動棒605が設置され、前記摺動棒605の他端には弓形挟持板606が固定して設けられ、前記摺動棒605には連結ばねが外装され、前記連結ばねの一端は前記位置決め連結溝607の下端に固定して設けられ、前記連結ばねの他端は前記弓形挟持板606に固定して設けられ、前記弓形挟持板606の後端には摺動棒605と連結ばねとが連結されるため、前記弓形挟持板606は可撓性を持ち、前記弓形挟持板606は異なる外径の溶接ティーパイプを挟持でき、これで前記気密性検査装置は異なるロットの溶接ティーパイプに対して気密性検査を行うことができ、前記気密性検査装置の汎用性を上げ、前記気密性検査装置の実用性を上げることができる。
【0019】
さらに、図4に示すように、前記位置決め連結管602の外側壁において径方向に沿う水平両側にはそれぞれ連結支柱603が固定して設けられ、前記連結支柱603の軸線方向は前記位置決め連結管602の軸線方向と同じであり、二本の前記連結支柱603において対向する側にはそれぞれ回転羽根車604が回転できるように連結され、溶接部にトンネル半田や気泡などの問題が生じ、且つ気密性検査過程において気泡が小さくまたは気泡が連続的に水面から排出されない場合、作業員は誤判断しやすくなり、溶接ティーパイプに対する気密性検査の効果が影響され、そのため前記回転羽根車604を設け、溶接ティーパイプの気密性が不足している場合、溶接部からガスが溢れ出し、溢れ出したガスが前記回転羽根車604を回転させることによって前記貯水溝3における水に気泡が生じ、作業員は直観的に観察でき、また、溶接部に付着する気泡は前記回転羽根車604の回転によって速い速度で排出され、作業員がはっきりに観察でき、溶接ティーパイプの気密性検査の検査効果を上げ、前記気密性検査装置を実用性を上げる。
【0020】
さらに、図6~9に示すように、前記塞ぎ部品5は、弓形固定台501と弓形摺動ブロック505と塞ぎ連結棒506とを含み、前記弓形固定台501の端面には弓形摺動溝502が形成され、前記弓形固定台501の外側壁には第一弓形行程溝503が形成され、前記弓形固定台501の内側壁には第二弓形行程溝504が形成され、前記第一弓形行程溝503と前記第二弓形行程溝504とはいずれも前記弓形摺動溝502と連通され、前記弓形摺動ブロック505は前記弓形摺動溝502に摺動できるように設けられ、前記弓形摺動ブロック505は二つ設けられ且つそれぞれ前記弓形摺動溝502内で互いに対し単独に摺動でき、前記弓形摺動ブロック505の中心位置にはねじ穴が形成され、前記弓形摺動ブロック505にはねじスリーブ509が螺合され、前記ねじスリーブ509は前記第一弓形行程溝503を貫通して設けられ、前記ねじスリーブ509と前記弓形固定台501の外側壁との間には座金510が外装され、前記塞ぎ連結棒506は前記ねじスリーブ509内に摺動可能に設けられ、前記塞ぎ連結棒506内には給気管5061が設けられ、前記塞ぎ連結棒506は前記弓形固定台501の外側から前記弓形固定台501の内側に延在して設けられ、前記塞ぎ連結棒506において前記弓形固定台501の内側に位置する端には第一塞ぎエアバッグ508が外装され、前記塞ぎ連結棒506と前記第一塞ぎエアバッグ508との連結部には給気穴5062が形成され、前記給気穴5062が前記給気管5061と連通して設けられ、前記塞ぎ連結棒506において前記弓形固定台501の外側に位置する端には給気継手507が連結され、前記給気継手507の他端は前記第四連結ガス管204と連結され、前記第四連結ガス管204は前記第三連結ガス管203にある支管であり、前記第四連結ガス管204には増圧弁205が設置され、前記ねじスリーブ509の一端は六角形を成し、
使用過程に、異なるロットの溶接ティーパイプ(図10~11に示すように、夾角θの値が異なっている)に対して密封性検査を行おうとするとき、レンチで前記ねじスリーブ509を回し、前記弓形摺動ブロック505を摺動可能な状態にし、そして二つの弓形摺動ブロック505の相対位置を調節し、前記弓形固定台501の両側壁にそれぞれ前記第一弓形行程溝502と前記第二行程溝503を設けることで、前記弓形摺動ブロック505の相対位置を調節するときに、前記塞ぎ連結棒506と前記ねじスリーブ509は前記弓形摺動ブロック505につれて移動でき、前記弓形摺動ブロック505の移動を妨害しなく、前記塞ぎ連結棒506を溶接ティーパイプの管口の軸線に対向させ、そして再びレンチで前記ねじスリーブ509を回して前記弓形摺動ブロック505を固定状態にし、前記ねじスリーブ509と前記弓形固定台501との間に前記座金510が設置され且つ前記座金510において前記弓形固定台501に近接する端面が弓形面を成すため、前記座金510の使用寿命が延ばされ、前記気密性検査装置の使用寿命も延ばされ、前記座金510の引張降伏強度も向上し、前記弓形摺動ブロック505のクランプ力が向上し、前記弓形摺動ブロック505が自然状態に相対摺動できなく、これで異なるロットの溶接ティーパイプを交換する際に、前記気密性検査装置を一回調節するだけで、同じロットの溶接ティーパイプに対応でき、操作が簡便であり、前記気密性検査装置の実用性を向上させ、
さらに、前記塞ぎ連結棒506は前記ねじスリーブ509内で摺動できるため、図10~11に示すような溶接ティーパイプを塞ぐときに、妨害は生じなく、もし前記塞ぎ連結棒506は固定して設けられる場合、溶接ティーパイプにおける二つの管口は互いに妨害し、前記塞ぎ連結棒506と前記第一塞ぎエアバッグ508とが溶接ティーパイプにおける二つの管口を完全に塞ぐことができなくなり、前記気密性検査装置の実現可能性を上げ、前記気密性検査装置の実用性を上げ、このような設計は、溶接ティーパイプにおける二つの管口が同じ円周面に位置しなくても、溶接ティーパイプにおける二つの管口を塞ぐことができ、前記気密性検査装置の汎用性を上げる。
【0021】
さらに、溶接ティーパイプは製造中に外管体と内径との間に偏心誤差があるため、従来の塞ぎ継手は溶接ティーパイプを塞ぐときに内部のねじ山を傷つけ且つ溶接ティーパイプを完全に塞ぐことができなく、溶接ティーパイプの気密性検査に影響し、この問題を解決するために、前記気密性検査装置において、前記塞ぎ連結棒506の一端に前記第一塞ぎエアバッグ508が外装され、前記塞ぎ連結棒506の他端に前記給気継手507が螺合され、且つ前記給気継手507は前記第四連結ガス管204と前記第三連結ガス管203によって前記ガス貯蔵箱2と連結され、このような設計によって、溶接ティーパイプにおける二つの管口を塞ぐときに、前記コントロールパネル101において管口に対応の電磁弁の起動スイッチを押すだけで、前記ガス貯蔵箱2内の気体は、前記第三連結ガス管203から前記第四連結ガス管204に入った後に前記給気継手507から前記給気管5061に流れ、そして前記給気口5062から前記第一塞ぎエアバッグ508に入って前記第一塞ぎエアバッグ508を膨張させ、前記第一塞ぎエアバッグ508の膨張によって溶接ティーパイプの二つの管口を塞ぎ、溶接ティーパイプの管口に設けられるねじ山を傷つけなく、さらに、前記第一塞ぎエアバッグ508はねじ外径に嵌め込んで、管口への塞ぎ効果を上げることができ、前記第一塞ぎエアバッグ508が膨張するとき、溶接ティーパイプと前記塞ぎ連結棒506とがセルフロッキングし、溶接ティーパイプを相対移動できないようにし、管口への塞ぎ効果を上げ、溶接ティーパイプに対する気密性検査効果を上げ、また、前記第一塞ぎエアバッグ508を設けることで、前記気密性検査装置は異なる内径の溶接ティーパイプを塞ぐことができ、前記気密性検査装置の汎用性をさらに上げ、また、本実施例において溶接ティーパイプの管口は円形のねじ山付き内孔だが、溶接ティーパイプの内孔は、円形に限らなく、矩形や三角形など、任意な形状であっても、前記第一塞ぎエアバッグ508は任意形状の溶接ティーパイプの内孔を塞ぐことができ、任意形状の溶接ティーパイプの内孔に気密性検査を行うことができ、前記気密性検査装置の汎用性をさらに上げる。
【0022】
さらに、前記第三連結ガス管203には増圧弁205が設けられるため、気密性検査を行う過程に、前記第一連結ガス管201で前記通気部品7に通気を行うとき、前記通気部品7から排出される気体は前記塞ぎ連結棒506を押し出すことがなく、前記第一塞ぎエアバッグ508が溶接ティーパイプの二つの口を塞げない問題は回避され、前記気密性検査装置の実用性を上げる。
【0023】
さらに、前記給気継手507は前記塞ぎ連結棒506と螺合され且つ前記給気継手507と前記塞ぎ連結棒506との連結部には密封包帯が巻きつけられるため、前記給気継手507と前記塞ぎ連結棒506との連結部の密封性を向上させ、前記第一塞ぎエアバッグ508の正常作動を確保し、長時間の作業過程において前記給気継手507と前記塞ぎ連結棒506との間に緩みが生じて気密性検査効果に響く問題は回避され、検査結果をより精確にする。
【0024】
さらに、図1図2図5に示すように、前記通気部品7は、通気コネクタ701と第二塞ぎエアバッグ702とを含み、前記通気コネクタ701は前記第一連結ガス管201と連結され、前記第二塞ぎエアバッグ702は前記通気コネクタ701に外装され、前記第二塞ぎエアバッグ702は前記第二連結ガス管202と連結され、これにより前記通気コネクタ701と前記第二塞ぎエアバッグ702は互いに独立に作業でき、溶接ティーパイプに対して気密性検査を行うときに、通気して気密性検査を行う前に、管口を塞いて溶接ティーパイプを水中に入れる必要があるため、前記第二塞ぎエアバッグ702が前記通気コネクタ701と連結されるが、前記第二塞ぎエアバッグ702と前記通気コネクタ701とのガス通路は互いに独立する必要があり、これで気体の浪費を抑え、前記気密性検査装置の実用性を上げることができ、前記第二塞ぎエアバッグ702の作動原理は前記第一塞ぎエアバッグ508の作動原理と同じであるため、ここでは説明しない。
【0025】
前記ガス貯蔵箱2内に貯蔵される気体は濃度99.9%の窒素ガスであり、前記窒素ガスによって溶接ティーパイプの気密性を検査し、窒素は、空気に含まれる一番多い量のガスであり、安定した形状を有し、無毒、非腐食性であるため、機器を腐食せず、溶接ティーパイプに損傷を与えなく、前記気密性検査装置の実用性が向上する。
【0026】
当業者は、本発明の範囲内で作業方式に応じて様々な変更を行える。
【符号の説明】
【0027】
1 筐体
5 塞ぎ部品
7 通気部品
ガス貯蔵箱
3 貯水溝
101 コントロールパネル
201 第一連結ガス管
202 第二連結ガス管
203 第三連結ガス管
204 第四連結ガス管
8 電磁突っ張り棒
801 シールリング
4 取り付け台板
6 位置決め挟持部品
601 位置決め連結板
602 位置決め連結管
607 位置決め連結溝
605 摺動棒
606 弓形挟持板
603 連結支柱
604 回転羽根車
501 弓形固定台
505 弓形摺動ブロック
506 塞ぎ連結棒
502 弓形摺動溝
503 第一弓形行程溝
504 第二弓形行程溝
509 ねじスリーブ
510 座金
5061 給気管
508 第一塞ぎエアバッグ
5062 給気孔
507 給気継手
205 増圧弁
701 通気コネクタ
702 第二塞ぎエアバッグ
【要約】      (修正有)
【課題】溶接ティーパイプの気密性検査装置を提供する。
【解決手段】筐体1と、塞ぎ部品5と、通気部品7とを含み、前記筐体にはガス貯蔵箱2が固定して設けられ、前記筐体の中間位置には貯水溝3が形成され、前記筐体における上端の縁部にはコントロールパネル101が設置され、前記筐体における上端の縁部には前記ガス貯蔵箱が設置され、前記ガス貯蔵箱には第一連結ガス管201と第二連結ガス管202と第三連結ガス管203と第四連結ガス管204とが連結され、前記貯水溝の下端には電磁突っ張り棒が設置され、前記電磁突っ張り棒と前記貯水溝との連結部にはシールリングが設置され、前記電磁突っ張り棒の一端には取り付け台板4が固定して設けられ、前記塞ぎ部品は前記取り付け台板に設置され、前記取り付け台板の上端には位置決め挟持部品6が設けられる。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11