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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-09
(45)【発行日】2022-01-12
(54)【発明の名称】配管継手構造
(51)【国際特許分類】
   F16L 21/06 20060101AFI20220104BHJP
   F16L 21/035 20060101ALI20220104BHJP
【FI】
F16L21/06
F16L21/035
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2017226212
(22)【出願日】2017-11-24
(65)【公開番号】P2019095006
(43)【公開日】2019-06-20
【審査請求日】2020-05-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000230526
【氏名又は名称】日本ヴィクトリック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100091982
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100082991
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 泰和
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【弁理士】
【氏名又は名称】朝倉 悟
(72)【発明者】
【氏名】池 田 信太郎
(72)【発明者】
【氏名】三 鬼 明 人
【審査官】杉山 健一
(56)【参考文献】
【文献】特表2007-537414(JP,A)
【文献】実開昭60-061582(JP,U)
【文献】特開2008-275005(JP,A)
【文献】実開平03-089295(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2012/0112454(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16L 21/06
F16L 21/035
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1配管と、
前記第1配管に接合された第2配管と、
前記第1配管と前記第2配管の接合部を外方から囲む分割自在のハウジングと、
前記第1配管および前記第2配管と、前記ハウジングとの間の隙間に収納されたゴムリングとを備え、
前記ハウジングは分割された複数の分割部分と、分割部分間を締付ける締結手段とを有し、
各分割部分は円周方向に沿う両端部に設けられ、隣接する分割部分側へ円周方向に沿って突出する突出部と、隣接する分割部分の突出部を受ける受け部とを有し、前記締結手段を締付けることにより、各分割部分の突出部分が隣接する分割部分の受け部内に当接することなく入り込み、
前記第1配管の外周面および前記第2配管の外周面に、第1円周溝および第2円周溝が各々設けられ、
各分割部分に前記第1円周溝および前記第2円周溝内に嵌り込む第1円周突起および第2円周突起が設けられ、かつ前記第1円周突起および前記第2円周突起の軸線方向内方に、第1円周凹状面および第2円周凹状面が形成され、
前記締結手段を締付けることにより、前記第1円周突起および前記第2円周突起は前記第1円周溝の底部および前記第2円周溝の底部にそれぞれ当接することなく、前記第1円周凹状面および前記第2円周凹状面が前記第1配管の外周面および前記第2配管の外周面にそれぞれ当接し、各分割部分と前記第1配管および前記第2配管との間の前記ゴムリングが収納された前記隙間の大きさ前記第1配管と前記第2配管の円周方向に沿って一定に定まり、このことにより各分割部分と前記第1配管および前記第2配管との間で前記ゴムリングを均一に押圧する、配管継手構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は大型配管用の配管継手構造に係り、とりわけ配管からの漏水を防止することができる配管継手構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より大型配管用の配管継手構造として、大径の第1配管および第2配管と、これら第1配管と第2配管の接合部を外方から囲む分割自在のハウジングと、第1配管と第2配管の接合部と、ハウジングとの間に介在されたゴムリングとを備えたものが知られている。
【0003】
このような配管継手構造は、大径の第1配管と第2配管を接合するものであり、配管継手構造の取付時にはハウジングの各分割部分は互いに密着している。
【0004】
他方、第1配管および第2配管の支持構造に不具合が生じたり、第1配管および第2配管の自重あるいは第1配管および第2配管内の流体の荷重によって、第1配管および第2配管にせん断荷重がかかると、これらの荷重により第1配管および第2配管が扁平状に変形することがある。このように第1配管および第2配管が扁平した場合であっても、上述のようにハウジングの各分割部分は互いに密着しているため、ハウジングは第1配管および第2配管の扁平状の変形に追従することができず、結局ハウジングと第1配管あるいは第2配管との間に間隙が形成され、止水機能が低下する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、第1配管あるいは第2配管にせん断荷重がかかって第1配管および第2配管が扁平状に変形しても、ハウジングと第1配管および第2配管との間に間隙が形成されることはなく、止水機能の低下を防止することができる配管継手構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、第1配管と、前記第1配管に接合された第2配管と、前記第1配管と前記第2配管の接合部を外方から囲む分割自在のハウジングと、前記第1配管および前記第2配管と、前記ハウジングとの間に介在されたゴムリングとを備え、前記ハウジングは分割された複数の分割部分と、分割部分間を締付ける締結手段とを有し、各分割部分は円周方向に沿う両端部に設けられ、隣接する分割部分側へ円周方向に沿って突出する突出部と、隣接する分割部分の突出部を受ける受け部とを有し、前記締結手段を締付けることにより、各分割部分の突出部分が隣接する分割部分の受け部内に当接することなく入り込み、前記第1配管の外周面および前記第2配管の外周面に、第1円周溝および第2円周溝が各々設けられ、各分割部分に前記第1円周溝および前記第2円周溝内に嵌り込む第1円周突起および第2円周突起が設けられ、かつ前記第1円周突起および前記第2円周突起の軸線方向内方に、第1円周凹状面および第2円周凹状面が形成され、前記締結手段を締付けることにより、前記第1円周突起および前記第2円周突起が前記第1円周溝の底部および前記第2円周溝の底部に当接するか、または前記第1円周凹状面および前記第2円周凹状面が前記第1配管の外周面および前記第2配管の外周面に当接する、配管継手構造である。
【0007】
本発明は、前記締結手段を締付けることにより、前記第1円周凹状面および前記第2円周凹状面が前記第1配管の外周面および前記第2配管の外周面に当接する、配管継手構造である。
【発明の効果】
【0008】
以上のように、本発明によれば、第1配管および第2配管は扁平しても、ハウジングと第1配管および第2配管との間に間隙は形成されることなく、止水機能の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は配管継手構造の一実施の形態を示す側断面図であって図2のB-B線断面図。
図2図2図1のA-A線矢視図。
図3】本発明の作用を示す図。
図4】本発明の作用を示す図。
図5】本発明の作用を示す図。
【発明の実施の形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0011】
図1乃至図5は、本発明による配管継手構造の一実施の形態を示す図である。
【0012】
ここで図1は配管継手構造の一実施の形態を示す側断面図であって図2のB-B線断面図、図2図1のA-A線矢視図である。
【0013】
また図3乃至図5は、本発明による配管継手構造の作用を示す図2と同様の図である。
【0014】
まず図1および図2により、本発明による配管継手構造の概略を述べる。
【0015】
図1および図2に示すように、配管継手構造10は円筒状の第1配管11と、第1配管11に接合された円筒状の第2配管12と、第1配管11と第2配管12との間の接合部10Aを外方から囲む分割自在の円筒状のハウジング20と、第1配管11および第2配管12の外周面と、ハウジング20の内周面との間に介在された円筒状のゴムリング15とを備えている。
【0016】
このうち、第1配管11と第2配管12は外形が概ね300mm以上の大型管となっており、いずれも鋳鉄管あるいは鋼管からなる。
【0017】
またゴムリング15は、第1配管11および第2配管12の外周面の全周に沿って設けられている。
【0018】
ハウジング20は全体として鋳鉄製または鋼製となって、複数、例えば4個に円周方向に沿って分割された分割部分21、21、21、21と、分割部分21、21、21、21間を締付ける4つの締結手段30とを有する。この締結手段30は各分割部分21の一側に設けられたボルトパッド25と他側に設けられたボルトパッド26とを有し、これらボルトパッド25、26間にボルトナット28を嵌合して締付けることにより、各分割部分21を締付けることができる。
【0019】
次にハウジング20の各分割部分21、21、21、21について更に述べる。各分割部分21の円周方向に沿う両端部には、隣接する分割部分21側へ突出する突出部22と、隣接する分割部分の突出部22を受ける受け部23とが各々設けられている。
【0020】
図2に示す例では、ある分割部分21の一端部の下方に突出部22が設けられ、その上方に受け部23が設けられた場合、当該分割部分の21の他端部の下方に受け部23が設けられ、その上方に突出部22が設けられている。
【0021】
この場合、各分割部分21の両側に設けられた突出部22および受け部23は、隣接する分割部分21の受け部23および突出部22に当接することはなく、所定の距離だけ離間している。
【0022】
また図1に示すように、第1配管11の外周面および第2配管12の外周面に第1円周溝11Aおよび第2円周溝12Aが各々設けられている。またハウジング20の各分割部分21に、第1円周溝11Aおよび第2円周溝12A内に嵌り込む第1円周突起31および第2円周突起32が各々設けられている。
【0023】
さらにハウジング20の各分割部分21には、第1円周突起31および第2円周突起32の軸線方向内方に、第1円周凹状面33および第2円周凹状面34が各々形成されている。
【0024】
ここで、「軸線方向」とは第1配管11および第2配管12の軸線Lに沿った方向をいい、「軸線方向内方」とは、第1配管11においては軸線方向Lに沿った接合部10A側の方向をいい、第2配管12においては軸線方向Lに沿った接合部10A側の方向をいう。
【0025】
図1および図2において、4つの締結手段30のボルトナット28を締付けた場合、上述のように各分割部分21の突出部22か隣接する分割部分21の受け部23内に当接することなく入り込む。
【0026】
このとき、ハウジング20の各分割部分21の第1円周凹状面33が第1配管11の外周面の当接面11Bに当接するとともに、第2円周凹状面34が第2配管12の外周面の当接面12Bに当接する。
【0027】
なお、4つの締結手段30を締付けた場合、第1円周凹状面33および第2円周凹状面34が第1配管11の外周面の当接面11Bおよび第2配管12の外周面の当接面12Bに当接する代わりに、ハウジング20の各分割部分21の第1円周突起31および第2円周突起32が第1配管11の第1円周溝11Aの底部および第2配管12の第2円周溝12Aの底部に当接してもよい。
【0028】
このように、ハウジング20の分割部分21に第1配管11の第1円周溝11Aおよび第2配管12の第2円周溝12Aに嵌り込む第1円周突起31および第2円周突起32が設けられ、さらに締結手段30を締付けることにより、第1円周凹状面33および第2円周凹状面34が第1配管11の外周面および第2配管12の外周面に各々当接するか、あるいは第1円周突起31および第2円周突起32が、第1円周溝11Aの底部および第2円周溝12Aの底部に当接する。このことにより、第1配管11および第2配管12に対して、ハウジング20が半径方向の一方向へずれた場合であっても、半径方向の他方向側において、ハウジング20の各分割部分21から第1配管11または第2配管12のいずれか軸線方向へ抜けてしまうことを確実に防止できる。
【0029】
ところで図1に示すように、第1配管11および第2配管12の外周面とハウジング20の内周面との間にゴムリング15が介在されており、このゴムリング15はハウジング20の各分割部分21に形成された、第1円周凹状面33および第2円周凹状面34により、第1配管11および第2配管12の軸線方向Lに沿って位置決めされる。
【0030】
また図2に示すように、円周方向に突出する各分割部分21の突出部22は、隣接する分割部分21の受け部23との間で印籠構造を構成し、この印籠構造はゴムリング15の第1配管11および第2配管12の軸線方向L両側に位置してゴムリング15を外方から覆っている。
【0031】
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
【0032】
まず、全周に延びるゴムリング15を準備し、このゴムリング15を大形管からなる第1配管11および第2配管12の一方、例えば第1配管11外周に配置する。次に、第1配管11と第2配管12を互いに接合し、次に第1配管11外周にあるゴムリング15を第1配管11と第2配管12の接合部10Aの外周まで移動させる。
【0033】
次に4つ割れされたハウジング20の分割部分21を第1配管11と第2配管12の接合部10A外周に、この接合部10Aおよびゴムリング15を外方から囲むように配置する。
【0034】
その後4つの締結手段30のボルトナット28を締付けることにより、4つの分割部分21を堅固に固定して、第1配管11と第2配管12の接合部10A外周に接合部10Aおよびゴムリング15を外方から囲むハウジング20を設置する。このことにより配管継手構造10を組立てることができる。
【0035】
締結手段30のボルトナット28を締付けた場合、各分割部分21の突出部22は隣接する分割部分21の受け部23に当接することなく入り込む。そして分割部分21の内周面に形成された第1円周凹状面33が第1配管11の外周面の当接面11Bに当接し、かつ第2円周凹状面34が第2配管12の外周面の当接面12Bに当接する。あるいは第1円周突起31および第2円周突起32が、第1円周溝11Aの底部および第2円周溝12Aの底部に当接する。この段階で締結手段30のボルトナット28の締付が停止する。
【0036】
このようにして各分割部分21の第1円周凹状面33および第2円周凹状面34が第1配管11の外周面の当接面11B及び第2配管12の外周面の当接面12Bに当接するか、あるいは第1円周突起31および第2円周突起32が、第1円周溝11Aの底部および第2円周溝12Aの底部に当接する。このため、各分割部分21と第1配管11および第2配管12との間の隙間が一定に定まる。このことにより、各分割部分21と第1配管11および第2配管12との間で均一な圧力で、ゴムリング15を押圧することができ、第1配管11と第2配管12の接合部10Aから漏水することはなく、止水機能を所定レベルに一定に保つことができる。
【0037】
使用に際して、第1配管11および第2配管12の支持構造に不具合が生じたり、第1配管11および第2配管12の自重により、あるいは第1配管11および第2配管12を流れる流体からの荷動により第1配管11および第2配管12にせん断力がかかり、これらのせん断力により第1配管11および第2配管12が扁平状に変形することがある。
【0038】
この場合、図3に示すように、第1配管11は扁平状に変形して、上下方向の外縁が縮み、横方向の外縁が拡がる。この際、ハウジング20の各分割部分21の突出部22は隣接する分割部分21の受け部23内に当接することなく入り込んでおり、かつ分割部分21の内周面に形成された第1円周凹状面33が第1配管11の外周面の当接面11Bに当接し、かつ第2円周凹状面34が第2配管12の外周面の当接面12Bに当接するか、あるいは第1円周突起31および第2円周突起32が、第1円周溝11Aの底部および第2円周溝12Aの底部に当接する。このため、各分割部分21は第1配管11と第2配管12の接合部10A外周において、その姿勢を変えることができる。
【0039】
具体的には、図3において第1配管11は上下方向に外縁が縮み、横方向にその外縁が拡がるため、各分割部分21も図3において第1配管11の上下方向に沿って内側へ移動し、第1配管11の横方向に沿って外側へ移動するようその姿勢を変化させる。このことにより、第1配管11が上下方向に外縁が縮み、横方向にその外縁が拡がるよう扁平状変形してもハウジング20の各分割部分21が第1配管11の変形に合わせてその姿勢を変化させる。このことによりハウジング20は全体として上下方向に内縁が縮み、横方向に内縁が拡がるため、第1配管11の扁平状の変形に追従してハウジング20の形状を同様に扁平状に変形させることができる。
【0040】
なお、図3において、第1配管11および第2配管12のうち、第1配管11のみを便宜上示したが、第2配管12の扁平状の変形に合わせて、同様にハウジング20の分割部分21もその姿勢を変化させることができる。
【0041】
以上のことから第1配管11および第2配管12とハウジング20との間で堅固にゴムリング15を押圧することができ、止水機能の低下を防止することができる。
【0042】
さらにまた、ハウジング20の分割部分21に第1配管11の第1円周溝11Aおよび第2配管12の第2円周溝12Aに嵌り込む第1円周突起31および第2円周突起32が設けられ、さらに締結手段30締付けることにより、第1円周凹状面33および第2円周凹状面34が第1配管11の外周面および第2配管12の外周面に各々当接するか、あるいは第1円周突起31および第2円周突起32が、第1円周溝11Aの底部および第2円周溝12Aの底部に当接する。このことにより、第1配管11および第2配管12に対して、ハウジング20が半径方向の一方向へずれた場合であっても、半径方向の他方向において、ハウジング20の各分割部分21から第1配管11または第2配管12のいずれか軸線方向へ抜けてしまうことを確実に防止できる。
【0043】
次に配管継手構造の他の組立て方法について図4および図5により説明する。
【0044】
まず図4に示すように第1配管11と第2配管12の外縁が基準のものよりわずかに大きい場合、大形管からなる第1配管11と第2配管12を準備して互いに接合する。なお図4において、便宜上第1配管11のみを示すが、第2配管12についても第1配管11と同様である。次に予め第1配管11外周にあるゴムリング15を第1配管11と第2配管12の接合部10Aの外周まで移動させる。
【0045】
次に4つ割れされたハウジング20の分割部分21を第1配管11と第2配管12の接合部10A外周に、この接合部10Aおよびゴムリング15を外方から囲むように配置する。
【0046】
その後4つの締結手段30のボルトナット28を締付けることにより、4つの分割部分21を堅固に固定して、第1配管11と第2配管12の接合部10A外周に接合部10Aおよびゴムリング15を外方から囲むハウジング20を設置し、このことにより配管継手構造10を組立てることができる。
【0047】
この場合、基準の大きさの第1配管11および第2配管12を組立てる場合に比べてボルトナット28の締付け量を少なくする。このことにより、ハウジング20を半径方向外方へ拡げて第1配管11と第2配管12の外縁に合わせて組立てることができる。
【0048】
次に図5に示すように、第1配管11と第2配管12の外経が基準のものよりわずかに小さい場合、大形管からなる第1配管11と第2配管12を準備して互いに接合する。なお、図5において、便宜上第1配管11のみを示すが、第2配管12についても第1配管11と同様である。次に予め第1配管11外周にあるゴムリング15を第1配管11と第2配管12の接合部10の外周まで移動させる。
【0049】
次に4つ割れされたハウジング20の分割部分21を第1配管11と第2配管12の接合部10A外周に、この接合部10Aおよびゴムリング15を外方から囲むように配置する。
【0050】
その後4つの締結手段30のボルトナット28を締付けることにより、4つの分割部分21を堅固に固定して、第1配管11と第2配管12の接合部10A外周に接合部10Aおよびゴムリング15を外方から囲むハウジング20を設置し、このことにより配管継手構造10を組立てることができる。
【0051】
この場合、基準の大きさの第1配管11および第2配管12を組立てる場合に比べてボルトナット28の締付け量を大きくする。このことにより、ハウジング20を半径方向内方へ縮めて第1配管11と第2配管12の外縁に合わせて組み立てることができる。
【符号の説明】
【0052】
10 配管継手構造
10A 接合部
11 第1配管
11A 第1円周溝
11B 当接面
12 第2配管
12A 第2円周溝
12B 当接面
15 ゴムリング
20 ハウジング
21 分割部分
22 突出部
23 受け部
25 ボルトパッド
26 ボルトパッド
28 ボルトナット
30 締結手段
31 第1円周突起
32 第2円周突起
33 第1円周凹状面
34 第2円周凹状面
図1
図2
図3
図4
図5