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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-09
(45)【発行日】2022-01-12
(54)【発明の名称】ブックレットラベル
(51)【国際特許分類】
   G09F 3/00 20060101AFI20220104BHJP
   G09F 3/02 20060101ALI20220104BHJP
   B42D 15/04 20060101ALI20220104BHJP
【FI】
G09F3/00 D
G09F3/02 P
B42D15/04 F
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2017241096
(22)【出願日】2017-12-15
(65)【公開番号】P2019109309
(43)【公開日】2019-07-04
【審査請求日】2020-12-11
(73)【特許権者】
【識別番号】591186888
【氏名又は名称】株式会社トッパンインフォメディア
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【弁理士】
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100139686
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 史朗
(72)【発明者】
【氏名】谷口 潤
【審査官】稲荷 宗良
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3069008(JP,U)
【文献】特開平9-305112(JP,A)
【文献】登録実用新案第3146242(JP,U)
【文献】特表平11-509646(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 3/00
G09F 3/02
B42D 15/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数シートからなる冊子状のブックレット部を有し商品に取り付けられるブックレットラベルであって、
前記ブックレット部を前記商品に取り付け可能とする取り付け部が設けられ、
前記ブックレット部の小口側には、セパレータに仮着されるとともに該セパレータから外すと前記ブックレット部が開き内側に印刷された表示情報を視認可能とする仮着糊殺し領域が設けられることを特徴とするブックレットラベル。
【請求項2】
前記取り付け部として前記商品に貼り着ける接着層が設けられ、
前記セパレータに仮着されているときは前記ブックレット部が開かず、前記商品に貼り着けられたときは前記ブックレット部が開き内側に印刷された表示情報を視認可能とされていることを特徴とする請求項1記載のブックレットラベル。
【請求項3】
前記ブックレット部の最表面シートを前記セパレータ側に仮着して、前記セパレータに仮着されているときは前記ブックレット部が開かない状態を維持可能であるとともに、前記セパレータから剥がされた際に接着性をもたないように接着層に糊殺し層が積層された仮着糊殺し領域が設けられることを特徴とする請求項2記載のブックレットラベル。
【請求項4】
前記ブックレット部の裏面シートの小口側には切断線で切り取られる切片が設けられ、
前記切片裏面には前記仮着糊殺し領域が設けられ、前記切片表面側が前記ブックレット部の最表面シートに接続され、
前記切片が前記セパレータから外れると前記ブックレット部が開き内側に印刷された表示情報を視認可能とされることを特徴とする請求項2または3記載のブックレットラベル。
【請求項5】
長尺の前記セパレータから外す際に、前記接着層が前記商品に貼りついた後に前記仮着糊殺し領域が剥がれる位置として、前記セパレータに貼り着けられていることを特徴とする請求項2から4のいずれか記載のブックレットラベル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は複数シートからなる冊子状のブックレットラベルに関し、特に展示商品に貼り着けられた状態で冊子部分の中味を回覧可能なブックレットラベルを容易に製造してこれを貼り着ける際に用いて好適な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、各種商品や商品を包装する容器に貼着して使用する多量の商品情報を表示可能なラベルとして、特許文献1に記載されるように、冊子状の情報表示部分を有し、ミシン目によって封止されているこの冊子部分を、ミシン目から分切り離して開封することで内部の表示情報を視認可能なブックレットラベルが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第4365597号公報
【0004】
このようなブックレットにおいては、例えば貼り着けられる商品に対する説明など、枚葉のラベルでは印刷表示しきれない程度、ある程度の分量のある表示情報を印刷することがある。
【0005】
また、このようなブックレットを製造する際においては、長尺のシートを多数のロール等を用いて印刷、塗布、貼り着け、切断、切り抜き等の加工を施し、最終的に長尺のセパレータにブックレットを多数貼り着けた状態に形成されて、これを例えばロール状に巻回した状態などにして保管していた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
店頭などにおいて、購入者等が商品の購入を吟味している間に、手軽にブックレットラベルに印刷されている情報を参照(視認)できるように、ブックレットラベルを商品に貼り着ける際、冊子部分(ブックレット部分)が封止されていない状態、つまり、自由に回覧できるように開封された状態として、このブックレットラベルを貼り着けたいという要求があった。
【0007】
しかし、ミシン目によって開封するタイプであると、購入者は即座に情報を見ることができないという問題がある。あるいは、貼り着けた後で、ミシン目を開封する工程が必要となってします。
【0008】
また、ブックレットラベルを商品に貼り着けるより前、つまり、商品への貼り着け工程、および、それ以前の製造工程においては、ブックレット部分が封止されていない状態では予期せず開いてしまうことがあるため、ロール状などの保管時、あるいは、製造装置等のロールなどに挟まれて、シワが形成される可能性や、あるいは、印刷、貼り着け、切断、切り抜きなどが所定の位置・形状としておこなわれずに不良品となってしまう可能性があり、これを防止したいという要求があった。
【0009】
また、ブックレット部分が封止されていない状態でも、販売員や作業員が手作業でブックレットラベルを商品に貼り付けをおこなうことは可能であるが、ラベラーによる自動機械貼りを可能にしたいという要求もあった。
【0010】
さらに、ブックレットラベルを商品に貼り着けるより前にはセパレータに貼り着けてブックレット部分を封止した状態を維持するために、ブックレット部分の小口側に糊付け等を施して封止しておき、商品に貼り付ける際にこれが離間するような構造が考えられるが、この構造であると、糊付け部分が粘着性を有しているため、ブックレット部分を開封した場合に、手指に貼りついてしまうという不具合を有するためこの状態は回避したいという要求もあった。
【0011】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、以下の目的を達成しようとするものである。
1.ブックレット部分が封止されていない状態でブックレットラベルを商品に貼り着け可能とすること。
2.同時に、ブックレットラベルを商品に貼り着けるまでは、セパレータに貼り着けてブックレット部分を封止した状態を維持すること。
3.ブックレット部分の表示情報を視認する際に、手指に粘着材等がつかないようにすること。
4.ブックレット部がめくれたり、シワがよったりしないように製造可能とすること。
5.自動貼り着け機(ラベラー)での貼り付けを可能とすること。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明のブックレットラベルは、複数シートからなる冊子状のブックレット部を有し商品に取り付けられるブックレットラベルであって、
前記ブックレット部を前記商品に取り付け可能とする取り付け部が設けられ、
前記ブックレット部の小口側には、セパレータに仮着されるとともに該セパレータから外すと前記ブックレット部が開き内側に印刷された表示情報を視認可能とする仮着糊殺し領域が設けられることにより上記課題を解決した。
本発明において、前記取り付け部として前記商品に貼り着ける接着層が設けられ、
前記セパレータに仮着されているときは前記ブックレット部が開かず、前記商品に貼り着けられたときは前記ブックレット部が開き内側に印刷された表示情報を視認可能とされていることがより好ましい。
本発明において、前記ブックレット部の最表面シートを前記セパレータ側に仮着して、前記セパレータに仮着されているときは前記ブックレット部が開かない状態を維持可能であるとともに、前記セパレータから剥がされた際に接着性をもたないように接着層に糊殺し層が積層された仮着糊殺し領域が設けられることが可能である。
また、本発明において、前記ブックレット部の裏面シートの小口側位置には切断線で切り取られる切片が設けられ、
前記切片裏面には前記仮着糊殺し領域が設けられ、前記切片表面側が前記ブックレット部の最表面シートに接続され、
前記切片が前記セパレータから外れると前記ブックレット部が開き内側に印刷された表示情報を視認可能とされる手段を採用することもできる。
また、長尺の前記セパレータから外す際に、前記接着層が前記商品に貼りついた後に前記仮着糊殺し領域が剥がれる位置として、前記セパレータに貼り着けられていることが好ましい。
【0013】
本発明のブックレットラベルは、複数シートからなる冊子状のブックレット部を有し商品に取り付けられるブックレットラベルであって、
前記ブックレット部を前記商品に取り付け可能とする取り付け部が設けられ、
前記ブックレット部の小口側には、セパレータに仮着されるとともに該セパレータから外すと前記ブックレット部が開き内側に印刷された表示情報を視認可能とする仮着糊殺し領域が設けられることにより、ブックレットラベルがセパレータに仮着されている間は、ブックレット部が仮着糊殺し領域により開かないようにセパレータに留められており、かつ、セパレータから剥がした際には、ブックレット部の複数シートを開いてブックレット内部のシートに印刷された表示情報を視認可能とすることができる。
ここで、小口とは、冊子状とされたブックレット部の綴じ部である「のど」を除いた3方の辺のうち、のどの反対側である「前小口」を意味している。
【0014】
これにより、ブックレットラベルの製造時において、シートが折れ曲がったり、しわが寄ってしまい、ブックレットラベルとしての不良品が製造されることを防止できる。さらに、商品に取り付ける際に、ブックレットラベルのシートが折れ曲がったり、しわが寄ってしまい、ブックレットラベルの見栄えが悪くなったり、商品への取り付け後に不適となってしまうことを防止することができる。
【0015】
なお、ブックレットラベルを商品に取り付けるには、ブックレット部の裏面側を商品に接着すること、あるいは、ブックレット部からはみ出した部分に貫通孔等を設けてボトル状の首部など商品の細長い部分に取り付けることなどが可能である。いずれの構成においても、ブックレットラベルがセパレータに仮着されている間は、ブックレット部が仮着糊殺し領域により開かないようにセパレータに留められており、かつ、セパレータから剥がした際には、ブックレット部の複数シートを開いてブックレット内部のシートに印刷された表示情報を視認可能とすることができる。
【0016】
さらに、ブックレット部がセパレータに仮着された状態で開かなくするためには、ブックレット部の小口側が開かないように仮着されていればよく、ブックレット部における複数のシートが接続されて、いわゆる冊子の背表紙となる側にも、セパレータに仮着あるいは剥離可能に接着されていればよい。
【0017】
本発明において、前記取り付け部として前記商品に貼り着ける接着層が設けられ、
前記セパレータに仮着されているときは前記ブックレット部が開かず、前記商品に貼り着けられたときは前記ブックレット部が開き内側に印刷された表示情報を視認可能とされていることにより、接着層によりブックレトラベルをセパレータに仮着するとともにセパレータからはがして商品に貼り着け可能とすることができる。同時に、ブックレットラベルがセパレータに仮着されている間は、ブックレット部が仮着糊殺し領域により開かないようにセパレータに留められており、かつ、セパレータから剥がした際には、ブックレット部の複数シートを開いてブックレット内部のシートに印刷された表示情報を視認可能とすることができる。
【0018】
本発明において、前記ブックレット部の裏面シートには、前記商品および前記セパレータに貼り着ける前記接着層が設けられ、
前記ブックレット部の最表面シートを前記セパレータ側に仮着して、前記セパレータに仮着されているときは前記ブックレット部が開かない状態を維持可能であるとともに、前記セパレータから剥がされた際に接着性をもたないように接着層に糊殺し層が積層された仮着糊殺し領域が設けられることにより、接着層によりブックレトラベルをセパレータに仮着し、また、セパレータから剥がして接着層によりブックレトラベルを商品に貼り着け可能とするとともに、接着層のセパレータ側に糊殺し層を積層して、ブックレトラベルをセパレータに仮着されている間は、ブックレット部が仮着糊殺し領域により開かないようにセパレータに留められており、かつ、セパレータから剥がした際には、ブックレット部の複数シートを開いてブックレット内部のシートに印刷された表示情報を視認可能とすることが可能となる。
【0019】
また、本発明において、前記ブックレット部の裏面シートの小口側先端位置には切断線で切り取られる切片が設けられ、
前記切片裏面には前記仮着糊殺し領域が設けられ、前記切片表面側が前記ブックレット部の最表面シートに接続され、
前記切片が前記セパレータから外れると前記ブックレット部が開き内側に印刷された表示情報を視認可能とされることにより、ブックレットラベルの製造時にセパレータにおいて、ブックレット部の小口側先端となる位置に糊殺し層を設けて仮着糊殺し領域を形成し、接着層によりセパレータに裏面シートを貼り着けるとともに切断線を形成した状態とすることで、ブックレット部の裏面シートの小口側先端位置に切断線を介して設けられた切片の部分が、セパレータにブックレットラベルが仮着されている間は、接着層および糊殺し層によってセパレータに仮着されており、セパレータからブックレットラベルを剥がした際に、切断線よりもブックレット部の背表紙側から離間した状態となる。これにより、セパレータにブックレットラベルが仮着されている間は、切片を介してブックレット部の最表面シートがセパレータに仮着されてブックレット部が開かない状態で留められているとともに、セパレータからブックレットラベルを剥がした際に、ブックレット部の最表面シートが切片とともに裏面シートの背表紙側から離間して、ブックレット部の最表面シートが裏面シートの背表紙側に対して開ける状態とすることができる。
ここで、仮着糊殺し領域は少なくとも切片に対応する領域に設けられていればよいが、これ以外にも糊殺し層を形成することが可能である。
【0020】
また、前記切片が前記セパレータから外れた際には、前記ブックレット部の最表面シートに貼りついていることにより、セパレータにブックレットラベルが仮着されている間は、切片を介してブックレット部の最表面シートがセパレータに仮着されてブックレット部が開かない状態で留められているとともに、セパレータからブックレットラベルを剥がした際に、ブックレット部の最表面シートが切片とともに裏面シートの背表紙側から離間して、ブックレット部の最表面シートが裏面シートの背表紙側に対して開ける状態とすることができる。
【0021】
また、長尺の前記セパレータから外す際に、前記接着層が前記商品に貼りついた後に前記仮着糊殺し領域が剥がれる位置として、前記セパレータに貼り着けられていることにより、ラベラーなどを用いてブックレットラベルを商品に貼り付ける際に、セパレータを繰り出して、仮着糊殺し領域の一部がセパレータに仮着されている状態で、セパレータから剥がれた接着層の一部を商品に貼り付けで、ラベラーの剥離手段などにおいて、ブックレットラベルがセパレータと商品との両方から離間して、どこにも支持されずに落下してしまうことを防止しつつ、商品の所定の場所にかつ所定の向きでブックレットラベルを連続的に多数貼り着けることが可能となる。
【0022】
具体的には、ラベラー(自動貼り着け機)における剥離手段に設けられた剥離板にその先端でセパレータが折れ曲がるように剥離板表面から裏面に掛け回された状態で、セパレータを剥離板表面から裏面に沿って移動させることにより、セパレータに断続的に仮着されたブックレットラベルが、一枚ずつ繰り出される。この際、セパレータから離間して剥離板の表面側先端から突出したブックレットラベルの部分には、その裏面に少なくとも接着層の一部分が位置するとともに、セパレータに仮着されて剥離板の先端よりも後瑞側の表面側に沿って位置している部分には、その裏面に少なくとも仮着糊殺し領域となる糊殺し層が位置する状態となるように設定される。
【0023】
これにより、セパレータから離間して剥離板の表面側先端から突出したブックレットラベルの部分において、裏面の接着層が商品に貼り着け可能に露出するとともに、セパレータに仮着されて剥離板の先端よりも後瑞側の表面側に沿って位置している部分において、仮着糊殺し領域がセパレータに仮着された状態を維持することが可能となる。従って、接着層による商品へのブックレットラベルの支持か、あるいは、仮着糊殺し領域によるセパレータへのブックレットラベルの支持が持続した状態で、ブックレットラベルを商品に貼り着けることが可能となる。
【0024】
なお、接着層と仮着糊殺し領域との位置関係は、貼り着け工程におけるセパレータの繰り出し方向に依存し、このセパレータの繰り出し方向に対して、少なくとも接着層の一部が商品に貼り着け可能として繰り出し方向に剥離板先端よりも突出するとともに、少なくとも仮着糊殺し領域の一部が繰り出し方向に剥離板先端よりも後瑞側に位置していればよく、この位置関係が維持されていれば、セパレータに仮着するブックレットラベルの位置は適宜設定可能である。
【0025】
例えば、セパレータの延在する長尺方向に対して、剥離板先端が直交する端部形状ではなく、セパレータの延在する長尺方向に対して、剥離板先端が傾斜する端部形状である場合などは、セパレータの繰り出し方向においてブックレットラベルが剥離板先端よりも突出する部分に接着層の一部があり、これよりも剥離板後瑞側に仮着糊殺し領域の一部があれば、セパレータの延在する長尺方向に対して、仮着糊殺し領域の一部よりも接着層の一部が後退側位置、つまり、仮着糊殺し領域がセパレータから完全に離間しても接着層の一部がセパレータに仮着している状態なども可能である。
【0026】
本発明で重要なことは、貼り着け工程において、ブックレットラベルが同時にセパレータと商品との両方に固定されることを維持して、ブックレットラベルのどこも仮着あるいは貼り着けられていない状態となってしまうことを防止することである。
【0027】
本発明のブックレットラベルの製造方法は、上記のいずれか記載のブックレットラベルの製造方法であって、
前記ブックレット部となる長尺の複数シートからなる積層シートを形成する工程と、
前記積層シートの前記裏面シートに前記接着層を形成する工程と、
前記セパレータに糊殺し層を形成する工程と、
前記積層シートの前記裏面シートと前記セパレータとを貼り合わせる工程と、
前記積層シートを打ち抜いてラベル輪郭を形成する工程と、
を有することにより、接着層によりブックレトラベルをセパレータに仮着するとともにセパレータからはがして商品に貼り着け可能とするとともに、ブックレットラベルがセパレータに仮着されている間は、ブックレット部が仮着糊殺し領域により開かないようにセパレータに留められており、かつ、セパレータから剥がした際には、ブックレット部の複数シートを開いてブックレット内部のシートに印刷された表示情報を視認可能とすることができる。これにより、商品に貼り着ける際に、ブックレット部のシートが折れ曲がったり、しわが寄ってしまい、ブックレットラベルとしての見栄えが悪くなったり、商品への貼り着け後に不適となってしまうブックレットラベルを製造することを防止できる。また、ブックレットラベルの製造時において、シートが折れ曲がったり、しわが寄ってしまい、ブックレットラベルとしての不良品が製造されることを防止できる。
【0028】
また、これら接着層および糊殺し層を印刷装置により形成して、ブックレットラベルを製造することが可能となる。これにより、多数のロールを用いて、ロール状に巻回したセパレータに断続的に貼り着けられた状態でブックレットラベルを効率的に製造することが可能となる。
【0029】
本発明においては、長尺の前記セパレータから外して前記商品に貼り着ける際に、前記接着層が前記商品に貼りついた後に前記仮着糊殺し領域が剥がれる位置関係として前記接着層と前記仮着糊殺し領域とが形成されることにより、接着層によりブックレトラベルをセパレータに仮着し、また、セパレータから剥がして接着層によりブックレトラベルを商品に貼り着け可能とするとともに、接着層のセパレータ側に糊殺し層を積層して、ブックレトラベルをセパレータに仮着されている間は、ブックレット部が仮着糊殺し領域により開かないようにセパレータに留められており、かつ、セパレータから剥がした際には、ブックレット部の複数シートを開いてブックレット部内側のシートに印刷された表示情報を視認可能とするブックレットラベルを製造することが可能となる。
【0030】
本発明のブックレットラベルの貼り着け方法は、上記のいずれか記載のブックレットラベルの貼り着け方法であって、
長尺の前記セパレータから外す際に、前記接着層が前記商品に貼りついた後に前記仮着糊殺し領域が剥がされることにより、ラベラーなどを用いてブックレットラベルを商品に貼り付ける工程において、例えばロール状とされたセパレータを繰り出して、仮着糊殺し領域の一部がセパレータに仮着されている状態で、セパレータから剥がれた接着層の一部を商品に貼り付けて、ラベラーの剥離手段などにおいて、ブックレットラベルがセパレータと商品との両方から離間して、どこにも支持されずに落下してしまうことを防止しつつ、商品の所定の場所にかつ所定の向きでブックレットラベルを連続的に多数貼り着けることが可能となる。
【0031】
具体的には、ラベラー(自動貼り着け機)における剥離手段に設けられた剥離板にその先端で形成される折り返し線からセパレータが折れ曲がるように剥離板表面から裏面に掛け回された状態で、セパレータを剥離板表面から裏面に沿って移動させることにより、セパレータに断続的に仮着されたブックレットラベルが、一枚ずつ繰り出される。この際、セパレータから離間して剥離板の表面側先端で規定された折り返し線から突出したブックレットラベルの部分には、その裏面に少なくとも接着層の一部分が位置するとともに、セパレータに仮着されて剥離板先端で規定された折り返し線よりも後瑞側の剥離板表面側に沿って位置している部分には、その裏面に少なくとも仮着糊殺し領域(切片)となる糊殺し層が位置する状態となるように設定される。
【0032】
これにより、セパレータから離間して剥離板の表面側先端で規定された折り返し線から突出したブックレットラベルの部分において、裏面の接着層が商品に貼り着け可能に露出するとともに、セパレータに仮着されて剥離板先端で規定された折り返し線よりも後瑞側の表面側に沿って位置している部分において、仮着糊殺し領域(切片)がセパレータに仮着された状態を維持することが可能となる。従って、接着層による商品へのブックレットラベルの支持か、あるいは、仮着糊殺し領域によるセパレータへのブックレットラベルの支持が持続した状態で、ブックレットラベルを商品に貼り着けることが可能となる。
【0033】
また、自動貼り着け機によって前記セパレータから剥がして前記商品に貼り着ける工程において、
前記セパレータを折り返し線から折り返して剥がす際に、前記折り返し線に対して前記接着層の一部が前側に位置するとともに、前記折り返し線に対して前記仮着糊殺し領域の一部が後側に位置した状態として、前記商品に貼り着けることにより、貼り着け工程において、折り返し線から突出した部分裏面の接着層が商品に貼り着け可能に露出するとともに、折り返し線よりも後瑞側の仮着糊殺し領域(切片)がセパレータに仮着された状態を維持することが可能となる。従って、接着層による商品へのブックレットラベルの支持か、あるいは、仮着糊殺し領域(切片)によるセパレータへのブックレットラベルの支持のいずれかが持続した状態で、ブックレットラベルを商品に貼り着けることが可能となる。
【0034】
これにより、ブックレットラベルが自動貼り着け機の剥離手段と商品との間で支持されなくなってしまう状態を回避して、ブックレットラベルが落ちてしまうことなく商品に貼り着けることができる。
【発明の効果】
【0035】
本発明によれば、印刷機等により製造している間および商品に貼り着けるまではブックレット部が開くことなく、商品に貼り着けた後にブックレット部が視認可能に開いている状態のラベルを提供可能とし、しわの発生やラベル輪郭形状不良の発生を防止しつつ、従来はできなかった、貼り着ける動作のみで、貼り着けると同時にブックレット部の中味を視認可能とすることが可能なブックレットラベルを提供可能とするともに、ブックレットラベルを貼り着ける際のハンドリング性を向上し、製造、および、貼り着けにおける歩留まりを向上することができるという効果を奏することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1】本発明に係るブックレットラベルの第1実施形態を示す平面図である。
図2】本発明に係るブックレットラベルの第1実施形態における仮着状態を示す断面図である。
図3】本発明に係るブックレットラベルの第1実施形態における貼り着け後の状態を示す断面図である。
図4】本発明に係るブックレットラベルの第1実施形態におけるロール状態を示す模式断面図である。
図5】本発明に係るブックレットラベルの第1実施形態における製造装置を示す模式図である。
図6】本発明に係るブックレットラベルの第1実施形態における製造装置を示す模式図である。
図7】本発明に係るブックレットラベルの第1実施形態における製造方法における工程図である。
図8】本発明に係るブックレットラベルの第1実施形態における貼り着け装置を示す模式正面図である。
図9】本発明に係るブックレットラベルの第1実施形態における貼り着け方法を示す拡大平面図である。
図10】本発明に係るブックレットラベルの第1実施形態における貼り着け方法を示す工程図である。
図11】本発明に係るブックレットラベルの第2実施形態を示す平面図である。
図12】本発明に係るブックレットラベルの第3実施形態における貼り着け方法を示す拡大平面図である。
図13】本発明に係るブックレットラベルの第4実施形態における製造装置を示す模式図である。
図14】本発明に係るブックレットラベルの第5実施形態における製造方法を示す工程図である。
図15】本発明に係るブックレットラベルの第6実施形態を示す平面図である。
図16】本発明に係るブックレットラベルの第6実施形態を示す断面図である。
図17】本発明に係るブックレットラベルの第6実施形態における貼り着け状態を示す斜視図である。
図18】本発明に係るブックレットラベルの第7実施形態を示す平面図である。
図19】本発明に係るブックレットラベルの第7実施形態における貼り着け状態を示す斜視図である。
図20】本発明に係るブックレットラベルの第8実施形態を示す平面図である。
図21】本発明に係るブックレットラベルの第9実施形態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、本発明に係るブックレットラベルの第1実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態におけるブックレットラベルを示す平面図であり、図2は、本実施形態におけるブックレットラベルの仮着状態を示す断面図であり、図において、符号10は、ブックレットラベルである。
【0038】
本実施形態に係るブックレットラベル10は、図1図2に示すように、略矩形の複数枚のシート11a,11b,11c,11d,11eからなるブックレット部12を有するものとされ、均一な間隔として長尺のセパレータ13に複数仮着されている。ブックレットラベル10は、セパレータ(剥離紙)13に仮着された状態では、ブックレット部12の小口(前小口)12a側が開かないようになっている。
【0039】
ブックレットラベル10のブックレット部12は、図1図2に示すように、内側のシート11bとシート11cとが一枚の二つ折りシートからなり、また、最表面シート(シート)11aとシート11dとが一枚の二つ折りシートからなり、二つ折りにされた最表面シート11aおよびシート11dの内側に、内側のシート11bおよびシート11cが折り目付近を綴じ糊12bにより接着されて綴じ付けされている。
【0040】
シート11dは、図1図2に示すように、綴じ糊12bに対応する二つ折りの外側面(裏側面)に設けられた綴じ糊12cによって、枚葉の台紙シート(裏面シート)11eに貼り着けられている。
綴じ糊12bおよび綴じ糊12cは、ブックレット部12の綴じ部、いわば、背表紙側を形成する状態となっている。これにより、複数枚のシート11a,11b,11c,11dは、シート11eに対して冊子状に開けるように構成されて、ブックレット部12を構成している。
【0041】
綴じ糊12bおよび綴じ糊12cは、略矩形のブックレット部12の一辺であるのどにあたる綴じ部の全長に設けられており、この綴じ糊12bおよび綴じ糊12cが設けられたのどに対向する辺が小口12aとされている。
【0042】
最表面シート11aは、図1図2に示すように、他の二つ折りとされたシート11b,11c,11dよりも小口12a側が延長されており、平面視してシート11b,11c,11dよりもはみ出した状態となっている延設シート11aaが形成されている。最表面シート11aにおいて、このシート11b,11c,11dよりもはみ出した延設シート11aaの部分は、閉め糊12dによって台紙シート11eに貼り着けられている。
【0043】
台紙シート11eの裏面側、つまり、ブックレット部12のシート11dが設けられていない側には、図1図2に示すように、その全面に、接着層14が設けられ、さらにそのセパレータ13側には、糊殺し層15が設けられており、これら接着層14および糊殺し層15によって台紙シート11eがセパレータ13に仮着されている。
【0044】
接着層14は、セパレータ13に対してブックレットラベルを仮着しておくとともに、後述するように、ブックレットラベル10をセパレータ13から剥離して、取り付け部としてブックレットラベル10自体を商品Sに貼り着ける際に、ブックレットラベル10を商品Sにしっかりと固定できるように構成されている。
【0045】
糊殺し層15は、図1図2に示すように、平面視して綴じ糊12bおよび綴じ糊12cに対応する位置を除いて設けられており、台紙シート11eが接着層4によって商品Sに貼り着けられた際に、台紙シート11eの裏面側が商品Sに貼りついておらず、この面も視認可能とされている。
【0046】
本実施形態において、糊殺し層15の形成された領域は、仮着糊殺し領域とされ、セパレータ13には仮着されているが、一度、セパレータ13から剥離してしまうと接着性はほとんどなく、セパレータ13以外の他の面には貼りつかないようになっている。これにより、セパレータ13から剥離してしまうと糊殺し層15の設けられた仮着糊殺し領域では、手指等に粘着剤などが付着することがない。
【0047】
台紙シート11eの小口12a側には、図1図2に示すように、この小口輪郭と並行となるように、切断線17が設けられて、この切断線17により切断される切片16がセパレータ13に仮着されている。
切断線17は、台紙シート11eと接着層14と糊殺し層15との厚み方向全体に設けられている。切断線17は、平面視して、シート11b,11c,11dの小口12a側端部における輪郭線と略同一位置となるように形成されている。
【0048】
切片16は、台紙シート11e、接着層14、糊殺し層15における切断線17よりも小口12a側端部の部分と、台紙シート11e表面側の閉め糊12dとから構成されており、切片16は、閉め糊12dによって台紙シート11eの小口12a側端部に貼り着けられている。切片16は、その全裏面が仮着糊殺し領域とされている。
【0049】
本実施形態に係るブックレットラベル10は、図1に示すように、複数枚がセパレータ13に仮着されているが、このとき、後述するように商品Sにブックレットラベル10を貼り付ける際に、仮着糊殺し領域である糊殺し層15がセパレータ13から完全に剥離してしまう前に、接着層14が商品に貼り着けられた状態となるように、この仮着位置が設定されている。
【0050】
具体的には、図1に矢印Bで示す長尺のセパレータ13の延在する方向において、接着層14の前側となる先端と、切片16の糊殺し層15の後側となる後瑞とが、セパレータ13の延在する方向と直交する直線Cに対して、それぞれ両側に位置するように設定されている。ここで、直線Cは、後述するように、ブックレットラベル10をセパレータ13から剥離する際の折り返し線Cを想定しているが、説明のため、ブックレットラベル10の中心を通るように図示している。
【0051】
これにより、後述するように、ブックレットラベル10をセパレータ13から剥離する際に、接着層14の先端がセパレータ13から剥離した状態で、かつ、仮着糊殺し領域である糊殺し層15は、セパレータ13に仮着された状態を維持するように、平面視したこれらの層14,15における仮着状態での位置関係が設定される。
【0052】
本実施形態では、接着層14および糊殺し層15のいずれも、長尺のセパレータ13の延在する方向に対して並行位置で、互いに並行状態とされ、かつ、いずれも同じ長さで、それぞれが均一な幅寸法を維持するように設定されている。
【0053】
ブックレットラベル10は、シート11a~11eに、それぞれ、異なる表示情報が印刷されており、貼り着ける商品Sに関する情報を開示することができる。
さらに、切片16における裏面シート11eの裏面、つまりセパレータ13側の面にも、表示情報を印刷することができ、特に、最表面シート11aの内側面と切片16裏面との印字図表などのデザインを連続したものとして、最表面シート11aをめくった際に、これらを一体として視認可能とすることもできる。この場合、接着層14および糊殺し層15を透明なものとしておくことが好ましい。
【0054】
図3は、本実施形態におけるブックレットラベルの貼り着け状態を示す断面図であり、図4は、本実施形態におけるブックレットラベルのロール状とされた仮着状態を示す断面図である。
本実施形態に係るブックレットラベル10は、図1図2に示すように、セパレータ13に複数仮着された状態とされ、このとき、最表面シート11aは、その小口12a側端部が、閉め糊12dによって切片16の台紙シート11e表面に固定されている。
【0055】
切片16は、全裏面が仮着糊殺し領域とされており、セパレータ13に仮着された状態となっているため、ブックレット部12側の台紙シート11eに対して、最表面シート11aが台紙シート11eと平行に閉塞された状態を維持する。
【0056】
これにより、セパレータ13に複数仮着された状態では、内側のシート11b,11c,11dが、いずれも最表面シート11aによって台紙シート11eに向けて押さえつけられた状態となる。つまり、内側のシート11b,11c,11dのいずれも台紙シート11eと平行に閉塞された状態を維持することになる。したがって、ブックレット部12の小口12a側が開かないようになっている。
【0057】
これに対し、図3に示すように、ブックレットラベル10をセパレータ13から剥離した場合においては、仮着糊殺し領域である糊殺し層15がセパレータ13から剥離するため、切片16はセパレータ13から離間する。同時に、切断線17が形成されているために、ブックレット部12側の台紙シート11eに対して、この切片16が離間した状態となる。
【0058】
これにより、接着層14が貼り着け可能となっているブックレット部12側の台紙シート11eに対して、切片16が固定されていない状態、つまり、自由に動ける状態となる。
この状態で、切片16に閉め糊12dによって接着されていた最表面シート11aの小口12a側端部は、図3に示すように、ブックレット部12側の台紙シート11eに対して、二つ折りにされた折り線から自由に開くことが可能となる。
【0059】
これにより、セパレータ13に複数仮着された状態では、最表面シート11aによって台紙シート11e側に押さえつけられていた内側のシート11b,11c,11dが、最表面シート11aによる制限・規制がなくなるため、図3に示すように、いずれも台紙シート11eに対して、二つ折り線、綴じ糊12bおよび綴じ糊12c側から自由に開けるようになり、ブックレット部12を開いて、自由にシート11a~11eに印刷されている表示情報を確認することができる。
【0060】
なお、本実施形態においては、最表面シート11aによって、押さえつけられていた台紙シート11eも、接着層14の接着可能領域が綴じ糊12bおよび綴じ糊12c側のみに設けられていることにより、ブックレットラベル10をセパレータ13から剥離した場合においては、台紙シート11eも、接着層14から自由に開くことが可能となる。
この場合、台紙シート11eの裏面に表示情報を印刷して視認可能とする場合には、接着層14および糊殺し層15を透明なものとすることが好ましい。
【0061】
また、糊殺し層15を切断線17のブックレット12側、つまり、切片16とは反対側となる裏面シート11eに設けないで、切断線17のブックレット12側の全面で接着層14が露出した状態とすることにより、裏面シート11eのほぼ全面が商品Sから剥がれないようにすることもできる。この場合、切片16以外の裏面シート11eには表示情報を印刷しないことが好ましい。
【0062】
なお、図3においては、ブックレットラベル10をセパレータ13から剥離した後、商品Sに貼り着けた状態を示している。
【0063】
本実施形態に係るブックレットラベル10は、均一な間隔として長尺のセパレータ13に複数仮着されて、図4に示すように、ロール10Aの状態とされて保管されることができる。
このようなロール10Aの状態においても、最表面シート11aが切片16を介してセパレータ13に仮着されているため、ブックレット部12が開いてしまうことがない。これにより、しわ、よれ、などの発生を防止することができる。
【0064】
なお、本実施形態に係るブックレットラベル10は、略矩形のラベル輪郭を有するものとしたが、この形状に限定されるものではない。
【0065】
次に、本実施形態におけるブックレットラベルの製造方法について図面に基づいて説明する。
【0066】
図5は、本実施形態におけるブックレットラベルの製造装置を示す模式図であり、図6は、本実施形態におけるブックレットラベルの製造装置を示す模式図であり、図7は、本実施形態におけるブックレットラベルの製造方法を示す工程図である。
本実施形態におけるブックレットラベル10を製造するには、まず、図5に示すように、シート11aおよびシート11dとなる長巻状の原反シート21(印刷用紙、ラベル用紙)を巻出手段31より巻き出し送行させる。
【0067】
これと平行して、シート11bおよびシート11cとなる長巻状の原反シート22(印刷用紙、ラベル用紙)を巻出手段32より巻き出し送行させる。
【0068】
このようにして、図5に示すように、送行された原反シート21を印刷ユニット33(通常の印刷インキ、紫外線硬化型印刷インキなど各種インキを用いたグラビア印刷、凹版印刷、オフセット印刷、凸版印刷、スクリーン印刷等の各種印刷方式による印刷ユニット)に導入する。同時に、送行された原反シート22を印刷ユニット34(上記各種印刷方式による印刷ユニット)に導入する。印刷ユニット33,34においては、それぞれ原反シート21、22の片面又は両面に、適宜デザインされた文字・図表などの表示情報をラベル表示用の印刷として施す。
【0069】
印刷ユニット33にて印刷された原反シート21は、ガイドロール31aを通過した後、接着剤塗布手段35に導入され、図7(a)に示すように、原反シート21片面(上面)の中央領域の原反シート送行方向に沿って接着剤層(綴じ糊)12bを塗布するとともに、その原反シート21片面(上面)のシート両端に沿って接着剤層23、23を塗布する。
【0070】
他方、印刷ユニット34にて印刷された原反シート22は、ガイドロール32aを通過した後、接着剤層(綴じ糊)12b、接着剤層23、23の塗布された原反シート21と重ね合わせられながら貼り合わせロール手段36に導入されて、図7(a)に示すように、互いに接着剤層(綴じ糊)12bにて貼り合わせられる。
【0071】
貼り合わせられた原反シート21、22は、続いて、図5に示すスリット手段37(圧ロール37a、カッターロール37b間)に導入されて、図7(a)に示すように、原反シート22の幅方向の片側に、その片側端縁より所定幅にて原反シート送行方向に沿ってカッティングライン25が刻切されて、図7(a)に示すように、第1貼り合わせシート38として形成され、該貼り合わせシート38は、図5に示すように、一旦、巻取手段39にて長巻状に巻き取られる。
【0072】
次に、長巻状に巻き取られた上記第1貼り合わせシート38は、図6に示すように巻出手段にて巻き出し送行して、スリット手段40(圧ロール40a、カッターロール40b間)に導入されて、図7(a)に示すように、原反シート21、22は、その両側にある接着剤層23の内側にて、原反シート送行方向に沿ってシート両端縁より所定幅にてスリットされて、シート幅方向の両側にカッティングライン24、24が刻切され、図7(b)に示すように両側のカッティングライン24、24と片側のカッティングライン25を形成した貼り合わせシート38が形成される。
【0073】
続いて、カッティングライン24、24とカッティングライン25を形成した貼り合わせシート38は、図6に示すように剥離ロール41に導入されて、カッティングライン24、24によりカッティングされた原反シート21、22の長い所定幅の両端部と、カッティングライン25によりカッティングされた原反シート22の短い所定幅の片端部とが剥離巻取手段42にて巻き取られながら送行し、図7(b)に示すように、原反シート22に対して原反シート21の幅方向一端部に延設シート11aaを有する第2貼り合わせシート43として形成される。
【0074】
なお、前記両側のカッティングライン24、24と片側のカッティングライン25の刻切は、図5に示すスリット手段37または図6に示すスリット手段40のいずれか一方により同時に行うことが可能である。
【0075】
続いて、第2貼り合わせシート43は、図6に示すように、折りロール44を備えたホールダー手段(折り手段)に導入されて、シート21、22の送行方向の中央領域に塗布形成された前記接着剤層(綴じ糊)12bに沿って折り曲げられ、続いて押圧対向する1対のニップロール45間に導入され、図7(c)に示すように、原反シート21、22は二つ折りされ、前記延設シート11aaは、延設部21dと貼着用延設端部21fとなって、長巻状の積層シートとして冊子状のブックレット部12Aが形成される。
【0076】
二つ折り冊子状に形成されて送行する長巻状の積層シートとされる冊子状のブックレット部12Aは、図6に示すように、ガイドロール39aを通過した後、貼り合わせ手段46に導入される。
【0077】
他方、巻出手段50からは、台紙シート11e、セパレータ13、および、これらを貼り合わせる接着層14となる原反である長巻状のラベルシート状部14Bが巻き出されて、剥離ロール50a,50bにおいて、図7(d)に示すように、接着層14の付いた台紙シート11eと、セパレータ13とに剥離される。
【0078】
ラベルシート状部14Bは、ロール50c,50dによってこれらが離間している状態で、図7(d)に示すように、セパレータ13の表面に、仮着糊殺し領域に対応するように、糊殺し層15が塗布形成される。そのた後、図6に示すように、貼り合わせロール50e,50fによって、接着層14の付いた台紙シート11eとなる原反と、糊殺し層15の付いたセパレータ13となる原反とが、これら接着層14および糊殺し層15となる部分によって互いに貼り合わせられ、図7(e)に示すように、長巻状のラベルシート状部15Bとされる。
【0079】
送行する台紙シート11e、接着層14、糊殺し層15、セパレータ13となる原反である長巻状のラベルシート状部15Bの台紙シート11eとなる原反は、カッターロール50gおよび圧ロール50hからなるスリット手段に導入されて、台紙シート11e、接着層14、糊殺し層15となる原反シートには、原反シート送行方向に沿ってシート端縁より切片16に対応する所定幅となる位置にてスリットされて、シート幅方向の片側に切断線17が刻切され、図7(f)に示すように、片側の切断線17を形成したラベルシート状部16Bが形成される。
【0080】
送行する切断線17を形成した台紙シート11e、接着層14、糊殺し層15およびセパレータ13となる原反である長巻状のラベルシート状部16Bの台紙シート11e面には、図7(g)に示すようにブックレット部12の幅方向両端部位置には、接着剤層(綴じ糊)12bの真下と貼着用延設端部21fの真下に重なる領域に送行方向に沿って接着剤塗布手段51(接着剤塗布ノズル)にて接着剤が塗布されて接着剤層(綴じ糊)12cおよび閉め糊12dが形成される。なお、閉め糊12dは後工程においてカットされる部分まで形成されていてもよいが、綴じ糊12cは、所定の幅寸法で形成されることが好ましい。
【0081】
綴じ糊12cと閉め糊12dとが形成された後に、図6に示すように、長巻状のラベルシート状部16Bは貼り合わせ手段46に導入されて、図7(h)に示すように、長巻状の冊子状のブックレット部12Aの接着剤層(綴じ糊)12bの真下および貼着用延設端部21fの真下と、長巻状のラベルシート状部16Bの台紙シート11eは、接着剤層(綴じ糊)12cおよび閉め糊12dにより貼り合わされる。なお、長巻状のラベルシート状部16Bの表面(上面)および裏面(下面)にはラベル情報等とされる表示情報や印刷を適宜施すことが可能である。
【0082】
続いて、図6に示すように、貼り合わされた長巻状の冊子状のブックレット部12Aと長巻状のラベルシート状部16Bは、ロータリーカッター(型抜き)手段47(圧ロール47a、型抜きロール47b)に導入されて、長巻状のラベルシート状部16Bの幅方向両側のセパレータ16を残して、最表面シート11a(あるいは貼着用延設端部21f)、台紙シート11e、接着層14、糊殺し層15、閉め糊12dを送行方向に沿って型抜きカッティングして、図7(h)に示すように型抜き線27、28を刻切するともに、送行方向と直交する送行幅方向に沿って、長巻状の冊子状のブックレット部12Aと、長巻状のラベルシート状部16Bのシート11a~11e、綴じ糊12b、接着層14、糊殺し層15、綴じ糊12cを型抜きカッティングする。
【0083】
続いて、図6に示すように、型抜きカッティングされた長巻状の冊子状のブックレット部12Aと長巻状のラベルシート状部16Bとを剥離ロール48に導入して、型抜きカッティングされた余白の長巻状冊子状のブックレット部12Aと長巻状ラベルシート状部16Bの余白のシート11a~11e、綴じ糊12b、接着層14、糊殺し層15、綴じ糊12cとを剥離巻取手段49にて巻き取りながらセバレータ13から剥離する。
【0084】
これにより、型抜きカッティングされた冊子状のブックレット部12を有するブックレットラベル10は、長尺状のセパレータ13上に断続的に等間隔に配列されて接着した状態で、図1図2に示すように、冊子状のブックレット部12が開かないように仮着された状態としてブックレットラベル10が製造され、長尺状のセパレータ13とともに巻取手段52にて巻き取られて、図4に示すようなロール10Aとされる。
【0085】
このようにして製造された本実施形態のブックレットラベル10は、図1図2図4に示すように、シート11bとシート11cとを折目に沿って二つ折りした二つ折りのシート11b,11cと、この二つ折り内側シート11b,11c外側に1枚の最表面シート11aとシート11dとを内側の折目と整合して重なる折目に沿って綴じ糊12bにて綴じ付けし、二つ折りした二つ折り外側シート11a,11dとによりブックレット部12が形成される。また、二つ折り外側シート11a,11dの最表面シート11aの小口12aとなる見開き端部には延設シート11aaが形成され、シート11dが綴じ糊12cにより台紙シート11eに貼り着けられる。さらに、最表面シート11aの延設シート11aaが閉め糊12dにより台紙シート11eに貼り着けられ、台紙シート11eが接着層14および糊殺し層15によりセパレータ13に仮着されり、シート11b,11c,11dの小口12a端部に切断線17が設けられる。これにより、延設シート11aaに対応する台紙シート11e、接着層14、糊殺し層15が切片16とされ、セパレータ13に仮着されている間はブックレット部12が開かない構成とされている。
【0086】
また、図3に示すように、最表面シート11aの延設シート11aaが切片16とともにセパレータ13から離間することで、ブックレット部12が開封されて、内部のシート11a~11eに印刷された表示情報が視認可能となっている。
なお、本実施形態では、長巻状のラベルシート状部14Bを、台紙シート11e、セパレータ13、接着層14が貼り合わされた状態で供給したが、台紙シート11eとセパレータ13とをそれぞれ異なる原反として供給し、接着層13を台紙シート11eに形成し、糊殺し層15をセパレータ13に形成することも可能である。
【0087】
次に、本実施形態におけるブックレットラベルの貼り着け方法について図面に基づいて説明する。
【0088】
図8は、本実施形態におけるブックレットラベルの貼り着け装置を示す模式正面図であり、図9は、本実施形態におけるブックレットラベルの貼り着け装置の剥離手段を示す拡大模式平面図であり、図10は、本実施形態におけるブックレットラベルの貼り着け工程を示す工程図である。
本実施形態におけるブックレットラベル10は、貼り着け装置100によって商品Sに断続的に貼り着けられる。
【0089】
本実施形態におけるブックレットラベルの貼り着け装置100は、図8に示すように、ラベル貼りをする対称である被着体(商品)Sを搬送する搬送装置101と、搬送途中の商品Sに対してブックレットラベル10を貼り着けるラベル貼り装置102と、それらの制御装置(図示せず)とを備えている。商品Sとしては、ここでは中身が収容された箱体を例に挙げている。
【0090】
搬送装置101は、例えばベルトコンベア(以下コンベアと称する) にて構成され、商品Sをその上に載せて一定の速度で、あるいは必要に応じて可変速度で搬送することができる。ラベル貼り装置102は、コンベア101にて搬送途中の商品Sを一時的に停止させる停止手段104と、商品Sの停止時にブックレットラベル10の端部(剥離端部)10aを商品Sに押し付けて貼り付ける押し付け手段106とを有している。
【0091】
停止手段104は、コンベア101上の商品Sの搬送方向(矢印A方向)の前面位置に対して出没可能に配置されたストッパ部材141を備えている。このストッパ部材141は平坦面142を有するような断面矩形の棒材(角棒)により構成され、シリンダやソレノイド等の図示しない駆動装置によりその長さ方向に進退、あるいは上下方向に移動することができる。これにより、コンベア101上の商品Sを押し付け手段106の直下に一時的に停止させたり、搬送を継続させたりすることができる。
【0092】
押し付け手段106は、縦型に配置したエアシリンダ161と、エアシリンダ161の支持アーム162と、上下方向に可動するロッド163の先端に設けられた円柱状の加圧部材164とを備えている。エアシリンダ161は、ロッド163が収縮した位置で、加圧部材164が商品Sおよびブックレットラベル10の搬送端部10aよりも上方に位置するとともに、ロッド163が伸長した位置で、加圧部材164をブックレットラベル10の端部10aを商品Sの上面に押し付ける下方位置に移動させるように設計されている。なお、加圧部材164は、コンベア101上の商品Sの搬送状態に対応して、回動可能なローラ状とされることもできる。
【0093】
ブックレットラベル10は、その剥離シートである帯状のセパレータ13の片面に並べた配置で仮着され、未使用ラベルが存在する部分はロール10Aとして巻かれている。セパレータ13は、ブックレットラベル10を剥がした後のセパレータ13自体を巻き取ることができる強度を有する樹脂製シート等で形成されていることが好ましい。
【0094】
商品Sの直上であって、商品Sの上面と近接する位置には、セパレータ13からブックレットラベル10を自動的に剥がすための剥離板(剥離手段)107が配置されている。この剥離板(剥離手段)107の先端171は加圧部材164の近くで、加圧部材164よりも商品Sの搬送方向上流側に位置するように配慮されている。さらに、剥離板107の上面172は、商品Sの搬送方向(矢印A)下流側に向かうにしたがって下り勾配に傾斜していて、ブックレットラベル10の端部(剥離端部)10a部分を加圧部材164と商品Sの上面との間に進入させることができる斜面に形成されている。
【0095】
剥離板(剥離手段)107とロール10Aとの間、および剥離板710の上面171側には、ブックレットラベル10の仮着されたセパレータ13を剥離板107に沿って案内するガイドローラ181,182,183がそれぞれ配置されている。
セパレータ(剥離シート)13は、図9に示すように、剥離板107の先端171を経由して剥離板107の下面173側に導かれ、複数の巻き取りローラ191,192.193.194を経由して、ラベル貼り装置102の外へ排出されるようになっている。したがって、巻き取りローラ郡でセパレータ13を巻き取ることにより、ブックレットラベル10が剥離板107の先端171の部分でセパレータ13から徐々に分離(剥離)されるようになっている。
これにより、剥離板107の先端171が、セパレータ13を折り返して剥がす際の折り返し線Cを規定している。
【0096】
特に図示していない制御装置は、例えばマイコン等を利用した既存の制御手段が採用されていて、コンベア101の走行駆動制御やラベル貼り装置102の各部の駆動制御を行う機能を有している。本実施形態において特に重要な制御機能としては、停止手段104のストッバ部材141によって商品Sを一時停止させるための停止動作時間と、押し付け手段106の加圧部材164によってブックレットラベル10の端部10aを商品Sに押し付けるための押し付け動作時間とを制御する機能を挙げることができる。なお、停止動作時間と加圧動作時間を何れも1秒以内に設定し、両者はほぼ同時進行の形態をとることができる。
【0097】
このように構成されたブックレットラベル貼り着け装置100を用いたブックレットラベル10の貼り着け方法について説明する。
【0098】
まず貼り着け準備動作として、コンベア101に載置された商品Sを剥離板107の下位置付近まで搬送し、図10(a)に示すように、商品Sがコンベア101により剥離板107の下まで搬送されてきたときに、商品Sを一時的に停止させる。
この工程においては、商品Sが一時停止すればよく、コンベア101の走行駆動を制御いて停止させる、あるいは、商品Sの前面がストッパ部材141の側面142に突き当たることで、商品Sの搬送が一時的に停止されることができる。なお、図10において、剥離板107とコンベア101以外の装置構成は省略している。
【0099】
このとき、貼り着け装置100において、図8に示した複数の巻き取りローラ191,192.193.194によってセパレータ13を少し巻き取り、図9図10(b)に示すように、セパレータ13およびブックレットラベル10を剥離板107に対して矢印Bで示す方向に移動させる。このとき、端部10aは、ブックレットラベル10における移動方向前側の輪郭であり、折り返し線Cと略並行な状態を維持したまま矢印B方向に移動する。
【0100】
すると、図9図10(b)に示すように、ブックレットラベル10の端部10aが剥離板107の先端171より少し突出した状態となる。これにより、先端171で規定されるセパレータ13の折り返し線Cから突出したブックレットラベル10は、セパレータ13から部分的に剥離されるとともに、先端171から突出したブックレットラベル10の裏面において、少なくとも進行方向前側位置にある接着層14の一部分が露出した状態となる。
【0101】
同時に、先端171で規定されるセパレータ13の折り返し線Cよりも移動方向後側、つまり、平面視して剥離板107と重なる位置にあるブックレットラベル10は、セパレータ13に仮着された状態を依然として維持し、この折り返し線Cよりも後瑞側の剥離板107表面側に沿って位置している部分では、その裏面に少なくとも糊殺し層15で仮着状態を維持した切片16が位置する状態となる。この状態のブックレットラベル10は、進行方向後側である糊殺し層15および接着層15の一部分によってセパレータ13に対して仮着維持されて支持されている。
【0102】
次いで、図8に示した押し付け手段106のエアシリンダ161を駆動し、加圧部材164によりブックレットラベル10の端部10aを下方へ押圧して、図10(c)に示すように、その端部10aのみを商品Sに押し付けて貼り付ける。
【0103】
このとき、ブックレットラベル10の端部10aは、商品Sに押し付けられた接着層14の前側部分によって貼り付けられる。これにより、ブックレットラベル10が、少なくとも商品Sに固定された状態となる。同時に、この状態のブックレットラベル10は、進行方向後側である切片16の糊殺し層15および接着層15の一部分によってもセパレータ13に対して仮着維持されて支持されている。
【0104】
押し付け手段106は、ブックレットラベル10が少なくとも商品Sに固定された状態となるために充分な時間後には、エアシリンダ161を駆動し、加圧部材164を上昇させて元の位置に復帰する。また、この工程では、ストッパ部材141を開放してコンベア101にて商品Sを搬送可能とする。
【0105】
この状態で、コンベア101を駆動して剥離板107に対して載置された商品Sをさらに矢印A方向に移動する。同時に、複数の巻き取りローラ191,192.193.194によってセパレータ13を少し巻き取り、セパレータ13およびブックレットラベル10を矢印Bで示す方向に移動させる。このとき、コンベア101の駆動と、巻き取りローラ191,192.193.194の駆動と、が同期されて、セパレータ13、ブックレットラベル10、および、商品Sの移動が互いに同期するようになっている。
【0106】
これにより、図10(d)に示すように、商品Sとブックレットラベル10が、先端171で規定されるセパレータ13の折り返し線Cに対して前進して、矢印A方向および矢印B方向に移動して、図9に示すブックレットラベル10の後瑞10bが、セパレータ13から離間して、ブックレットラベル10がセパレータ13から完全に剥離する。
このとき、ブックレットラベル10が少なくとも商品Sに固定された状態が維持されている。
【0107】
さらに、コンベア101を駆動して剥離板107に対して載置された商品Sをさらに矢印A方向に移動する。同時に、複数の巻き取りローラ191,192.193.194によってセパレータ13を少し巻き取り、セパレータ13およびブックレットラベル10を矢印Bで示す方向に移動させる。これにより、図10(e)に示すように、ブックレットラベル10が少なくとも商品Sに貼り着けられるとともに、商品Sが剥離板107直下位置から矢印A方向へ離間した状態に移動される。
【0108】
本実施形態におけるブックレットラベル10は、図9に示すように、矢印Bで示されるセパレータ13の送り出し方向に対して、その全長となるように接着層14と切片16の糊殺し層15とがラベル幅方向両端に配置されて仮着されているため、剥離板107の先端171で規定されるセパレータ13の折り返し線Cよりも繰り出し方向前側に突出した部分に接着層14が位置して、ブックレットラベル10の繰り出しに先行して商品Sに貼り着け可能となるとともに、この貼り着けに際して、折り返し線Cよりも繰り出し方向後側に位置した部分に切片16の糊殺し層15が位置して、セパレータ13に対する仮着支持が維持可能になっている。これにより、ブックレットラベル10においては商品Sおよびセパレータ13から離間する瞬間がなく、貼り着け工程において支持を持続して、商品Sまたはセパレータ13に対して貼り着けまたは仮着が持続する状態を維持することができる。
【0109】
本実施形態においては、セパレータ13の折り返し線Cと、ブックレットラベル10を固定・貼り着けする接着層14と、小口12a側を仮着閉塞する切片16の糊殺し層15と、におけるこれらのセパレータ13表面における仮着配置を所定位置関係に設定することにより、商品Sに貼り着けるまではブックレット部12が開くことなく、商品Sに貼り着けるとほぼ同時に、ブックレット部12を視認可能に開くことができる状態を実現できた。
【0110】
これによって、製造工程および/または貼り着け工程において、しわの発生やラベル輪郭形状不良の発生を防止しつつ、従来はできなかった、貼り着ける動作のみで、貼り着けと同時にブックレット部12の中味を視認可能とすることが可能なブックレットラベル10を提供可能とするとともに、複数のブックレットラベル10を連続して貼り着ける際のハンドリング性を向上し、製造、および、貼り着けにおける歩留まりを向上することができる。
【0111】
なお、本実施形態においては、停止手段104および押し付け手段106を用いて、ブックレットラベル10を商品Sに貼り着けたが、この構成に限定されるものではなく、剥離板107が先端171側を揺動可能な構成として、コンベア101によって搬送されてきた商品に対し、先端171からブックレットラベルを突出させた状態でこの剥離板107を商品Sに向けて近接するように揺動させることによって、ブックレットラベル10を商品Sに貼り着ける構成とすることや、いわゆる、流し貼りとする構成とすることなども可能である。
【0112】
以下、本発明に係るブックレットラベルの第2実施形態を、図面に基づいて説明する。
図11は、本実施形態におけるブックレットラベルを示す平面図であり、本実施形態において、上述した第1実施形態と異なるのは、セパレータに対するブックレットラベルの貼り着け向きに関する点であり、これ以外の上述した第1実施形態と対応する構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0113】
本実施形態においては、第1実施形態と同等のブックレットラベル10が、図11に示すように、ブックレット部12の小口12a側が繰り出し方向Bにおける後向きとなるように、セパレータ13に仮着されている。
【0114】
このとき、ブックレットラベル10が、矢印Bで示されるセパレータ13の送り出し方向と直交する幅方向に対して、前側の端部10aの全長となるように接着層14が配置されるとともに、後側の端部10bの全長となるように接着層14が配置されて仮着されている。
【0115】
したがって、矢印Bで示されるセパレータ13の送り出し方向(繰り出し方向)に対して、剥離板107の先端171で規定されるセパレータ13の折り返し線Cよりも繰り出し方向前側に突出した部分に接着層14が位置して、ブックレットラベル10の繰り出しに先行して商品Sに貼り着け可能となるとともに、この貼り着けに際して、折り返し線Cよりも繰り出し方向後側に位置した部分に切片16の糊殺し層15が位置して、セパレータ13に対する仮着支持が、貼り着けと同時に維持可能になっている。
【0116】
これにより、本実施形態のブックレットラベル10においては、第1実施形態と同等の効果を奏することができるとともに、商品Sおよびセパレータ13から離間する瞬間がなく、貼り着け工程において支持を持続して、商品Sまたはセパレータ13に対して貼り着けまたは仮着が持続する状態を維持することができる。
【0117】
以下、本発明に係るブックレットラベルの第3実施形態を、図面に基づいて説明する。
図12は、本実施形態におけるブックレットラベルの貼り着け装置の剥離手段を示す拡大模式平面図である。
本実施形態において上述した第1および第2実施形態と異なるのは剥離板107の先端171に関する点、および、接着層14と切片16の糊殺し層15との配置関係に関する点であり、これ以外の対応する構成要素に関しては、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0118】
本実施形態のブックレットラベル10においては、図12に示すように、ブックレット部12の小口12aが、長尺のセパレータ13が延在する方向に対して直交する方向ではなく、傾斜した方向に位置するものである。また、接着層14が、セパレータ13の延在する方向に対して、ブックレットラベル10の長さ寸法の中央付近のみに配置されている。このため、セパレータ13の延在する方向において、糊殺し層15によって形成された仮着糊殺し領域の切片16における後瑞16sよりも、この接着層14の前端14sが後側に位置するように配置されている。
なお、図12においては、剥離板107の下側で折り返され、ブックレットラベル10が剥離された後のセパレータ13もその繰り出し方向Bとともに図示している。
【0119】
つまり、本実施形態においては、第1実施形態のように、セパレータ13の延在する方向と直交する向きに折り返し線Cを形成してそのままブックレットラベル10を剥離した場合には、切片16後瑞16sと、接着層14前端16sとが折り返し線Cを跨いで両側位置にある配置とはならなくなってしまう。そのため、この状態では、貼り着け工程中に、ブックレット部12の小口12aが開いてしまう可能性がある。これを防止するために本実施形態では、次の構成を採用した。
【0120】
本実施形態においては、図12に示すように、剥離板107の先端171が、矢印Bで示されるセパレータ13の繰り出し方向(送り出し方向)と直交する方向に対して、角度を有するように傾斜した直線として設けられている。
【0121】
また、剥離板107の先端171で規定されるセパレータ13の折り返し線Cに対して、接着層14が商品Sに貼り着けられはじめた際に、切片16の糊殺し層15のうちセパレータ13から剥離していない部分が残るようになっている。具体的には、商品Sへの貼り着け工程において、折り返し線Cよりも繰り出し方向(送り出し方向)B前側に接着層14が位置し、かつ、切片16の糊殺し層15が折り返し線Cよりも繰り出し方向(送り出し方向)B後側に位置する状態を有するように、これら、折り返し線C、接着層14、切片16の糊殺し層15の配置が設定されている。
【0122】
本実施形態においては、セパレータ13の延在する方向における糊殺し層15の切片16後瑞16sよりも、接着層14前端14sが後側に位置するように配置されていることに対応して、剥離板107の先端171が所定角度を持って傾斜して形成されていることにより、折り返し線Cの配置を、接着層14が先に商品Sに貼り着けられ、切片16の糊殺し層15が後で剥離することを可能な配置を実現するように設定できる。
【0123】
これにより、切片16と接着層14との配置が異なる状態であっても、第1および第2実施形態を同等の効果を奏することができる。
なお、セパレータ13の折り返し線Cに対する、接着層14および切片16の糊殺し層15の配置は、商品Sへの貼り付けと切片Sのセパレータ13による仮着支持とが同時に可能な配置であれば、この構成に限られるものではない。
【0124】
以下、本発明に係るブックレットラベルの第4実施形態を、図面に基づいて説明する。
図13は、本実施形態におけるブックレットラベルの製造装置を示す模式図であり、本実施形態において、上述した第1から第3実施形態と異なるのは、製造方法および製造装置に関する点であり、これ以外の上述した各実施形態と対応する構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0125】
本実施形態の製造方法においては、図13に示すように、まず、長巻状の原反シート20(印刷用紙、ラベル用紙)を巻出手段31より巻き出し送行し、原反シート20を印刷ユニット33(通常の印刷インキ、紫外線硬化型印刷インキなど各種インキを用いたグラビア印刷、凹版印刷、オフセット印刷、凸版印刷、スクリーン印刷等の各種印刷方式による印刷ユニット)に導入して、原反シート20の片面又は両面に適宜にラベル表示用の印刷を施す。
【0126】
続いて、図13に示すように、印刷された原反シート20をスリット手段30(圧ロール30a、ロータリースリッタ刃30b間)に導入して、半分に分割された二条の原反シート21、22を形成し、下側のガイドロール31aと上側のガイドロール32aにて原反シート21、22をそれぞれ下側と上側に振り分けて送行させる。
【0127】
続いて、下側を送行する印刷された原反シート21は、ガイドロール31aを通過した後に接着剤塗布手段35に導入され、図7(a)に示すように、該原反シート21片面(上面)の中央領域の原反シート送行方向に沿って接着剤層(綴じ糊)12bを塗布するとともに、その原反シート21片面(上面)のシート両端に沿って接着剤層23、23を塗布する。
【0128】
他方、上側を送行する印刷された原反シート22は、ガイドロール32a(この場合、原反シート21の送行路と上下に重合するように送行位相を変換させるターンガイドロールを使用)を通過させて、接着剤層(綴じ糊)12b、接着剤層23、23の塗布された前記原反シート21と重ね合わせながら、貼り合わせロール手段36に導入されて、図7(a)に示すように互いに接着剤層(綴じ糊)12b、接着剤層23、23にて原反シート21と原反シート22は貼り合わせられる。
【0129】
続いて、貼り合わせられた原反シート21、22は、図13に示すように、スリット手段37(圧ロール37a、カッターロール37b間)に導入されて、図7(a)に示すように、原反シート22の幅方向の片側に、その片側端縁より所定幅にて原反シート送行方向に沿ってカッティングライン25が刻切されて、図7(a)に示すように第1貼り合わせシート38として形成され、該貼り合わせシート38は、図5に示すように、一旦、巻取手段39にて長巻状に巻き取られる。
【0130】
長巻状に巻き取られた第1貼り合わせシート38は、その後、図6にて説明した製造工程と同様にして積層シートとして加工されて、本実施形態のブックレットラベル10が製造される。
【0131】
以下、本発明に係るブックレットラベルの第5実施形態を、図面に基づいて説明する。
図14は、本実施形態におけるブックレットラベルの製造方法を示す工程図であり、本実施形態において、上述した第1から第4実施形態と異なるのは、ブックレット部におけるシートの枚数に関する点であり、これ以外の上述した各実施形態と対応する構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0132】
本実施形態に係るブックレットラベル10は、図14(d)に示すように、ブックレット部12の内側で二つ折りにされたシート11bとシート11cとの間に、さらに二つ折りのシート11f,11gが設けられている。これらシート11f,11gは、ブックレット部12の小口12a側がシート11b~11dと同じ平面形状となるように輪郭が設定されている。また二つ折りのシート11f,11gは、綴じ糊12bに対応する位置に設けられた綴じ糊12fによって、二つ折りのシート11b,11cの内側に接着された状態とされている。
【0133】
本実施形態に係るブックレットラベルの製造方法においては、図5に示すように、まず、長巻状の原反シート21(印刷用紙、ラベル用紙)を巻出手段31より巻き出し送行し、それと平行して長巻状の原反シート22(印刷用紙、ラベル用紙)を巻出手段32より巻き出し送行し、さらに、それと平行して長巻状の他の原反シート22(印刷用紙、ラベル用紙、図示せず)を他の巻出手段(図示せず)より巻き出し送行して、原反シート21を印刷ユニット33(通常の印刷インキ、紫外線硬化型印刷インキなど各種インキを用いたグラビア印刷、凹版印刷、オフセット印刷、凸版印刷、スクリーン印刷等の各種印刷方式による印刷ユニット)に導入し、巻出手段32より巻き出した原反シート22を印刷ユニット34(上記各種印刷方式と同様の印刷ユニット)に導入して、それぞれ原反シート21、22の片面又は両面に、適宜にラベル表示用の印刷を施し、他の巻出手段より巻き出した原反シート22を、他の印刷ユニット(上記各種印刷方式と同様の印刷ユニット、図示せず)に導入して、それぞれ原反シート21と、二条の各原反シート22、22の片面または両面に、適宜にラベル表示用の印刷を施す。なお、二条の原反シート22、22のうち、他の原反シート22は、予め印刷された状態のシートであってもよい。
【0134】
印刷ユニット33にて印刷された原反シート21は、ガイドロール31aを通過した後、接着剤塗布手段35に導入され、図7(a)に示すように、該原反シート21片面(上面)の中央領域の原反シート送行方向に沿って接着剤層(綴じ糊)12bを塗布するとともに、その原反シート21片面(上面)のシート両端に沿って、接着剤層23、23を塗布する。
【0135】
他方、印刷ユニット34にて印刷された原反シート22は、ガイドロール32aを通過した後、前記接着剤塗布手段35と同様の塗布手段(図示せず)に導入され、図7(a)に示した原反シート21片面(上面)と同様に、該原反シート22片面(上面)の中央領域の原反シート送行方向に沿って接着剤層(綴じ糊)12fを塗布するとともに、図7(a)に示した原反シート21片面(上面)と同様に、その原反シート22片面(上面)のシート両端に沿って、接着剤層23、23を塗布する。
【0136】
そして、印刷された他の原反シート22と、接着剤層(綴じ糊)12f、接着剤層23、23の塗布された原反シート22を重ね合わせながら、既に貼り合わせてある原反シート21とともに重ね合わせながら貼り合わせロール手段36に導入して、図7(a)に示した第1実施形態と同様にして、原反シート21、原反シート22、他の原反シート22は、互いに接着剤層12b、12f、23、23にて貼り合わせられる。
【0137】
貼り合わせられた原反シート21、22、22は、続いて、図5に示す第1実施形態と同様に、スリット手段37(圧ロール37a、カッターロール37b間)に導入されて、図14(a)に示すように、原反シート22、22の幅方向の片側に、その片側端縁より所定幅にて原反シート送行方向に沿ってカッティングライン25が刻切されて、図7(a)に示した第1実施形態と同様にして、第1貼り合わせシート38として形成され、該原反シート21、22、22の貼り合わされた第1貼り合わせシート38は、図5に示すように、一旦、巻取手段39にて長巻状に巻き取られる。
【0138】
次に、図6に示した第1実施形態と同様に、長巻状に巻き取られた原反シート21、22、22の貼り合わされた第1貼り合わせシート38は巻出手段にて巻き出し送行して、スリット手段40(圧ロール40a、カッターロール40b間)に導入されて、図7(a)に示すように、原反シート21、22、22は、その両側にある接着剤層23の内側にて、原反シート送行方向に沿ってシート両端縁より所定幅にてスリットされて、シート幅方向の両側にカッティングライン24、24が刻切され、図7(b)に示すように両側のカッティングライン24、24と片側のカッティングライン25を形成した貼り合わせシート38が形成される。
【0139】
続いて、カッティングライン24、24とカッティングライン25を形成した貼り合わせシート38は、図4に示すように剥離ロール41に導入されて、カッティングライン24、24によりカッティングされた原反シート21、22、22の長い所定幅の両端部と、カッティングライン25によりカッティングされた原反シート22、22の短い所定幅の片端部とが剥離巻取手段42にて巻き取られながら送行し、図14(a)に示すように、原反シート22、22に対して原反シート21の幅方向一端部に延設シート部21aを有する第2貼り合わせシート43として形成される。
【0140】
なお、前記両側のカッティングライン24、24と片側のカッティングライン25の刻切は、図5に示すスリット手段37または図6に示すスリット手段40のいずれか一方により同時に行うことは可能である。
【0141】
続いて、第2貼り合わせシート43は、図6に示した第1実施形態と同様に、折りロール44を備えたホールダー手段に導入されて、シート21、22、22の送行方向の中央領域に塗布形成された前記接着剤層(綴じ糊)12b,12fに沿って折り曲げられ、続いて押圧対向する1対のニップロール45間に導入され、図14(b)に示すように原反シート21、22、22は二つ折りされ、前記延設シート部21aは、延設部21dと貼着用延設端部21fとなって、長巻状の積層シートとして冊子状のブックレット部12Aが形成される。
【0142】
二つ折り冊子状に形成されて送行する前記長巻状の冊子状のブックレット部12Aは、図6に示した第1実施形態と同様に、ガイドロール39aを通過した後、貼り合わせ手段46に導入される。
【0143】
他方、巻出手段50からは、台紙シート11e、セパレータ13、これらを貼り合わせる接着層14となる原反である長巻状のラベルシート状部14Bが巻き出されて、剥離ロール50a,50bにおいて、図7(d)に示した第1実施形態と同様に、接着層14の付いた台紙シート11eと、セパレータ13とに剥離される。
【0144】
ラベルシート状部14Bは、ロール50c,50dによってこれらが離間している状態で、図7(d)に示した第1実施形態と同様に、セパレータ13の表面に、仮着糊殺し領域に対応するように、糊殺し層15が塗布形成される。そのた後、図6に示した第1実施形態と同様に、貼り合わせロール50e,50fによって、接着層14の付いた台紙シート11eとなる原反と、糊殺し層15の付いたセパレータ13となる原反とが、これら接着層14および糊殺し層15となる部分によって互いに貼り合わせられ、図7(e)に示した第1実施形態と同様に、長巻状のラベルシート状部15Bとされる。
【0145】
送行する台紙シート11e、接着層14、糊殺し層15、セパレータ13となる原反である長巻状のラベルシート状部15Bの台紙シート11eとなる原反は、カッターロール50gおよび圧ロール50hからなるスリット手段に導入されて、台紙シート11e、接着層14、糊殺し層15となる原反シートには、原反シート送行方向に沿ってシート端縁より切片16に対応する所定幅となる位置にてスリットされて、シート幅方向の片側に切断線17が刻切され、図7(f)に示した第1実施形態と同様に、片側の切断線17を形成したラベルシート状部16Bが形成される。
【0146】
送行する切断線17を形成した台紙シート11e、接着層14、糊殺し層15およびセパレータ13となる原反である長巻状のラベルシート状部16Bの台紙シート11e面には、図7(g)に示した第1実施形態と同様に、ブックレット部12の幅方向両端部位置には、接着剤層(綴じ糊)12bの真下と貼着用延設端部21fの真下に重なる領域に送行方向に沿って接着剤塗布手段51(接着剤塗布ノズル)にて接着剤が塗布されて接着剤層(綴じ糊)12cおよび閉め糊12dが形成される。なお、閉め糊12dは後工程においてカットされる部分まで形成されていてもよいが、綴じ糊12cは、所定の幅寸法で形成されることが好ましい。
【0147】
綴じ糊12cと閉め糊12dとが形成された後に、図6に示した第1実施形態と同様に、長巻状のラベルシート状部16Bは貼り合わせ手段46に導入されて、図14(c)に示すように、長巻状の冊子状のブックレット部12Aの接着剤層(綴じ糊)12bの真下および貼着用延設端部21fの真下と、長巻状のラベルシート状部16Bの台紙シート11eは、接着剤層(綴じ糊)12cおよび閉め糊12dにより貼り合わされる。なお、長巻状のラベルシート状部16Bの表面(上面)および裏面(下面)にはラベル情報等とされる表示情報や印刷を適宜施すことが可能である。
【0148】
続いて、図6に示した第1実施形態と同様に、貼り合わされた長巻状の冊子状のブックレット部12Aと長巻状のラベルシート状部16Bは、ロータリーカッター(型抜き)手段47(圧ロール47a、型抜きロール47b)に導入されて、長巻状のラベルシート状部16Bの幅方向両側のセパレータ16を残して、最表面シート11a(あるいは貼着用延設端部21f)、台紙シート11e、接着層14、糊殺し層15、閉め糊12dを送行方向に沿って型抜きカッティングして、図14(c)に示すように型抜き線27、28を刻切するともに、送行方向と直交する送行幅方向に沿って、長巻状の冊子状のブックレット部12Aと、長巻状のラベルシート状部16Bのシート11a~11g、綴じ糊12b、綴じ糊12f、接着層14、糊殺し層15、綴じ糊12cを型抜きカッティングする。
【0149】
続いて、図6に示した第1実施形態と同様に、型抜きカッティングされた長巻状の冊子状のブックレット部12Aと長巻状のラベルシート状部16Bとを剥離ロール48に導入して、型抜きカッティングされた余白の長巻状冊子状のブックレット部12Aと長巻状ラベルシート状部16Bの余白のシート11a~11g、綴じ糊12b、綴じ糊12f、接着層14、糊殺し層15、綴じ糊12cとを剥離巻取手段49にて巻き取りながらセバレータ13から剥離する。
【0150】
これにより、型抜きカッティングされた冊子状のブックレット部12を有するブックレットラベル10は、長尺状のセパレータ13上に断続的に等間隔に配列されて接着した状態で、図14(d)に示すように、冊子状のブックレット部12が開かないように仮着された状態としてブックレットラベル10が製造され、長尺状のセパレータ13とともに巻取手段52にて巻き取られて、図4に示した第1実施形態と同様に、ロール10Aとされる。
【0151】
このようにして製造された本実施形態のブックレットラベル10は、図14(d)に示すように、第1実施形態よりも多いシート枚数としてブックレット部12を形成し、表示可能な情報量をさらに増大することが可能となる。
本実施形態では、ブックレット部12の内側に二つ折りシート11g,11fを一枚増やしたが、さらに、枚数を増やした構成とすることもできる。
【0152】
以下、本発明に係るブックレットラベルの第6実施形態を、図面に基づいて説明する。
図15は、本実施形態におけるブックレットラベルを示す平面図であり、図16は、本実施形態におけるブックレットラベルを示す断面図であり、図17は、本実施形態におけるブックレットラベルの貼り着け状態を示す斜視図であり、本実施形態において、上述した第1実施形態と異なるのは、切断線および切片に関する点であり、これ以外の上述した第1実施形態と対応する構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0153】
本実施形態に係るブックレットラベル10は、図15図16に示すように、ブックレット部12の小口12a側には、この小口12aの長さ方向両端付近となるように二箇所の切片16が設けられている。
それぞれの切片16は、切断線17によって輪郭を形成されており、平面視していずれも同形状とされ、例えば、円形、長円、楕円、矩形、多角形、とされることができる。本実施形態においては長円形状として図示されている。
切片16は、ブックレットラベル10の輪郭には接していない位置に設けられるが、ブックレットラベル10の輪郭に接した状態に設けられることもできる。
【0154】
本実施形態のブックレットラベル10において、最表面シート11aには、図15図16に示すように、延設シート11aaが設けられておらず、複数のシート11a~11eは、小口12a側において、いずれも同一となる輪郭形状を有している。
【0155】
切片16は、図16に示すように、内側のシート11b,11c,11d、台紙シート11e、接着層14、糊殺し層15における切断線17の内側の部分と、シート11aとシート11bとの閉め糊12p、シート11bとシート11cとの閉め糊12q、シート11cとシート11dと閉め糊12r、シート11dと台紙シート11eとの閉め糊12dとから構成されている。
【0156】
閉め糊12d,12p、12q、12rは、切片16を台紙シート11eに貼り着ける領域、つまり、切断線17の内側のみに設けられている。
つまり、切片16周囲の切断線17は、これらシート11b,11c,11d台紙シート11e、接着層14、糊殺し層15を貫通する貫通孔として形成されている。
【0157】
本実施形態に係るブックレットラベル10は、図15図16に示すように、セパレータ13に複数仮着された状態で、最表面シート11aは、その小口12a側端部が、その両端に位置する閉め糊12d,12p、12q、12rによって切片16のシート11b,11c,11d、台紙シート11eに順次固定されている。
【0158】
切片16における各シート11b,11c,11d,11eはセパレータ13に仮着された状態となっているため、ブックレット部12側の台紙シート11eに対して、最表面シート11aがこの台紙シート11eと平行に閉塞された状態を維持する。
【0159】
これにより、セパレータ13に複数仮着された状態では、図16に示すように、切片16の外側領域にあるシート11b,11c,11dが、いずれも最表面シート11aによって台紙シート11eに向けて押さえつけられた状態となる。つまり、内側のシート11b,11c,11dのいずれも台紙シート11eと平行に閉塞された状態を維持することになる。したがって、ブックレット部12の小口12a側が開かないようになっている。
【0160】
これに対し、ブックレットラベル10をセパレータ13から剥離した場合においては、仮着糊殺し領域である切片16の糊殺し層15がセパレータ13から剥離するため、切片16はセパレータ13から離間する。同時に、切断線17が形成されているために、ブックレット部12側の各シート11b,11c,11d,11eに対して、この切断線17内側の切片16が離間した状態となる。
【0161】
これにより、接着層14が貼り着け可能となっているブックレット部12側の台紙シート11eに対して、切片16が固定されていない状態、つまり、自由に動ける状態となる。
この状態で、切片16に閉め糊12dによって接着されていた最表面シート11aの小口12a側端部は、ブックレット部12側の台紙シート11eに対して、二つ折りにされた折り線から自由に開くことが可能となる。
【0162】
本実施形態においては、延設シート11aaが設けられておらず、複数のシート11a~11eの輪郭形状がいずれも同一とされ、最表面シート11aも含め小口12aが露出する状態となっているため、ブックレット部12を容易に開くことができるため、ブックレット部12内部に印刷された表示情報の視認を容易におこなうことが可能となる。
【0163】
さらに、本実施形態においては、小口12aの長さ方向両端付近となるように二箇所の切片16を設けたが、より多数の切片16を設けること、あるいは、小口12aの長さ方向に延在する切片16を一箇所設けることもできる。
また、切片16の輪郭が小口12a側に接した状態、あるいは、この小口12aに接する輪郭に対して接した状態として切片16を形成することもできる。
【0164】
本実施形態に係るブックレットラベル10は、図17に示すように、パウチ容器とされる商品Sに貼り着けられることができる。
本実施形態の商品(スタンディングパウチ)Sとしては、表裏および底部の樹脂フィルムを液状内容物を充填した後にシールして密閉したものとされ、パウチSを横に寝かせた場合、胴部の外周面形状は、内容物の移動によって、予測できない凹凸を生じることになるものである。
【0165】
本実施形態に係るブックレットラベル10は、接着層14の面積を設定することにより、このような商品Sにも貼り着けて、ブックレット部12内部に印刷された表示情報の視認を容易におこなうことが可能となる。
【0166】
また、セパレータ13に仮着されている間は、ブックレット部12が開かないようにできるので、ラベラー(自動貼り着け装置)を用いた際に、シート11a~11eが開いてしまい、これらシート11a~11eにしわが発生してしまう、あるいは、折り目がついてしまうことを防止できる。
【0167】
なお、本実施形態においれは、セパレータ13の繰り出し方向Bは、長尺のセパレータ13において、図の上下方向のどちら向きであっても可能である。
【0168】
以下、本発明に係るブックレットラベルの第7実施形態を、図面に基づいて説明する。
図18は、本実施形態におけるブックレットラベルを示す平面図であり、図19は、本実施形態におけるブックレットラベルの貼り着け状態を示す斜視図であり、本実施形態において、上述した第1実施形態と異なるのは、ブックレットラベルを商品に貼り着ける箇所に関する点であり、これ以外の上述した第1実施形態と対応する構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0169】
本実施形態に係るブックレットラベル10は、図18に示すように、ブックレット部12の小口12aと反対側の台紙シート11eがさらに延長されて、幅狭の延長部11e1とその先の円形部11e2とを有するものとされる。
【0170】
円形部11e2は、ブックレットラベル10の小口12a中心位置に対応して配置され、延長部11e1はこれら円形部11e2とブックレット部12とを架橋接続するように設けられている。
延長部11e1はブックレット部12の小口12aの長さ寸法よりも小さい幅寸法として設定されている。
【0171】
また、円形部11e2には糊殺し層15が設けられていないが、延長部11e1には、糊殺し層15がその全面に形成されている。同様に、ブックレット部12には、糊殺し層15がその全面に形成されている。つまり、円形部11e2と延長部11e1との境界線15aよりブックレット部12側の台紙シート11e裏面は、糊殺し層15で覆われた状態となっている。これにより、矢印Bで示されるセパレータ13の送り出し方向に対して、その全長となるように切片16の糊殺し層15が配置されて仮着されているとともに、接着層14は、円形部11e2となるB方向中央部分のみで直接セパレータ13に仮着されている。
【0172】
本実施形態に係るブックレットラベル10は、図19に示すように、ペットボトルなどの飲料等を収納する容器とされる商品Sに貼り着けられるものとされ、容器上端のキャップS1上面に円形部11e2を貼り着けるように設定されている。
【0173】
円形部11e2は、図19に示すように、キャップS1の輪郭よりもやや小さい輪郭となる略円形とされており、ブックレットラベル10を貼り付けた際にキャップS1からはみ出しにくいように設定されている。また、延長部11e1は、図19に示すように、ブックレットラベル10を貼り付けた際に、ブックレット部12が商品Sであるボトルの肩部から胴部にかけて垂れ下がった状態となり、ブックレット部12が傾斜して内部を視認しやすくなる長さを有するように設定されている。
【0174】
本実施形態におけるブックレットラベル10を貼り着ける際には、矢印Bで示されるセパレータ13の送り出し方向に対して、その中央付近の円形部11e2となる部分のみ露出した接着層14が配置され、また、送り出し方向Bの全長となるように切片16の糊殺し層15が配置されて仮着されている。このため、切片16の糊殺し層15のほうが、先に、剥離板107の先端171で規定されるセパレータ13の折り返し線Cよりも繰り出し方向前側に突出して、セパレータ13から剥離し始めることになる。
【0175】
しかし、接着層14が折り返し線Cよりも繰り出し方向前側に突出して商品SのキャップS1に貼り着け可能となった際に、切片16の糊殺し層15の後瑞部分は、まだセパレータ13に仮着されている。これにより、ブックレットラベル10においては商品Sおよびセパレータ13から離間する瞬間がなく、貼り着け工程において支持を持続して、商品Sまたはセパレータ13に対して貼り着けまたは仮着が持続する状態を維持することができる。
【0176】
しかも、商品SのキャップS1に貼り着けた後は、ブックレット部12および延長部11e1において、接着層14が露出していないため、これらの部分で、購入者が触っても、手指に接着剤・粘着剤が付くことがない。これにより、商品Sに貼り着けた直後から、ブックレット部12を開いて、内部の表示情報を容易に視認することが可能となる。
【0177】
さらに、延長部11e1およびブックレット部12の裏面が商品Sの肩部や胴部にくっつかず、ブックレット部12が延長部11e1によって揺動するようにブックレットラベル10を貼り着けることができるため、ブックレットラベル10のアイキャッチ性を向上することもできる。
【0178】
以下、本発明に係るブックレットラベルの第8実施形態を、図面に基づいて説明する。
図20は、本実施形態におけるブックレットラベルを示す平面図であり、本実施形態において、上述した第2および第7実施形態と異なるのは、商品に対するブックレットラベルの取り付け状態に関する点であり、これ以外の上述した第2および第7実施形態と対応する構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0179】
本実施形態に係るブックレットラベル10は、第7実施形態と同様に、ペットボトルなどとされる飲料等を収納する容器とされる商品Sに取り付けるものとされている。また、本実施形態に係るブックレットラベル10は、図20に示すように、第2実施形態と同様にブックレット部12の小口12a側が繰り出し方向Bにおける後向きとなるように、セパレータ13に仮着されている。
【0180】
本実施形態において、ブックレットラベル10は、ブックレット部12の小口12aと反対側の台紙シート11eがさらに延長されて、延長部11e3と貫通孔11e4とを有するものとされる。
【0181】
延長部11e3はブックレット部12の小口12aの長さ寸法と等しい幅寸法を有するように設定されており、貫通孔11e4は、ブックレットラベル10の小口12a中心位置に対応して配置されている。なお、延長部11e3は、貫通孔11e4を設けることができれば、小口12aの長さ寸法よりも小さな幅寸法、あるいは、大きな幅寸法を有することもできる。
延長部11e3はこれら貫通孔11e4とブックレット部12とを接続するように設けられている。
【0182】
また、本実施形態では、延長部11e3を含む台紙シート11e全体に糊殺し層15が形成されており、接着層14が露出していない。つまり、ブックレットラベル10裏面は、糊殺し層15で覆われた状態となっている。これにより、矢印Bで示されるセパレータ13の送り出し方向に対して、その全長となるように切片16の糊殺し層15が配置されてセパレータ13に仮着されている。
【0183】
本実施形態に係るブックレットラベル10は、ペットボトルなどとされる飲料等を収納する容器である商品Sに取り付けるものとされ、容器上端のキャップS1を貫通孔11e4に貫通させて首掛け状態に取り付けるように設定されている。
【0184】
貫通孔11e4は、キャップS1の輪郭よりもやや大きい輪郭となる略円形とされており、その周囲に、首掛け時に貫通孔11e4を拡大するための切り込み11e5が形成されている。
【0185】
また、延長部11e3のブックレット部12側には、折れ線11e6が設けられてブックレットラベル10を商品Sに取り付けた際にブックレット部12が、商品Sであるボトルの肩部から胴部にかけて、垂れ下がった状態となるように設定されている。
【0186】
本実施形態におけるブックレットラベル10を取り付ける際には、セパレータ13を繰り出し方向Bに送り出して、前側の端部10a付近中央位置の貫通孔11e4となる部分を、剥離板107の先端171で規定されるセパレータ13の折り返し線Cよりも前側に突出させて、セパレータ13から剥離させる。この状態で、剥離板107の先端171を下向きに揺動する動作をさせることで、貫通孔11e4をペットボトルなどの商品Sにおける首部に掛けることができる。
【0187】
この剥離板107において、商品Sの首部に掛けるための揺動は、例えば折り返し線Cが折れ線11e6付近の位置となったときに動作させることができる。このとき、折り返し線Cよりも繰り出し方向B後側に位置する仮着糊殺し領域である糊殺し層15によってブックレットラベル10がセパレータ13に仮着された状態となっている。
このため、商品Sの首部に掛ける動作は、ブックレットラベル10がセパレータ13に充分保持されてブックレット部12が開かない状態としておこなうことができる。
【0188】
さらに、セパレータ13を送り出して、折り返し線Cが後瑞10b側に近づいた状態となると、セパレータ13から切片16の糊殺し層15が剥離して、これにより、ブックレット部12が開ける状態で首掛けの完了した商品(ペットボトル)Sを搬送することができる。
【0189】
本実施形態においては、ブックレット部12が開かない状態で、ブックレットラベルを商品Sに取り付け(首掛け)するとともに、首掛けの完了と同時に、ブックレット部12が開ける状態とすることができる。
【0190】
これにより、ブックレットラベル10においては商品Sおよびセパレータ13から離間する瞬間がなく、取り付け工程においてブックレットラベル10の支持を持続することができる。
【0191】
以下、本発明に係るブックレットラベルの第9実施形態を、図面に基づいて説明する。
図21は、本実施形態におけるブックレットラベルを示す断面図であり、本実施形態において、上述した第1実施形態と異なるのは、台紙シートを設けない点であり、これ以外の上述した第7実施形態と対応する構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0192】
本実施形態に係るブックレットラベル10は、第1実施形態と同様に、略矩形のラベル輪郭を有するものとされている。
本実施形態に係るブックレットラベル10は、図21に示すように、第1実施形態における台紙シート11e、綴じ糊12cが設けられておらず、裏面シートとなるシート11dに直接接着層14が形成されてセパレータ13と仮着されている。また、第1実施形態における閉め糊12dが設けられておらず、延設シート11aaには、接着層14と糊殺し層15とが積層されてセパレータ13と仮着されている。
【0193】
ブックレット部12側の接着層14は、セパレータ13の折り返し線Cと平行な方向の全長に設けられ、また、ブックレット部12の裏面の綴じ部側にあればよいが、本実施形態ではその半分程度の幅寸法とされる。
【0194】
延設シート11aa側の接着層14および糊殺し層15は、延設シート11aa裏面のうち、セパレータ13の折り返し線Cと平行な方向の全長に設けられ、また、他のシート11b,11cに接しない領域に設けられる。
【0195】
本実施形態に係るブックレットラベル10の製造方法としては、第1実施形態における長巻状の積層シートである冊子状のブックレット部12Aの裏面に接着層14を形成するとともに、糊殺し層15を形成した長尺のセパレータ13と貼り合わせ、これをラベル輪郭に打ち抜くことで製造される。
【0196】
本実施形態に係るブックレットラベル10は、第1実施形態と異なり、切断線17による切片16が形成されていないが、セパレータ13に仮着されている間はブックレット部12が開かないとともに、セパレータ13から剥離すると、ブックレット部12が開くように構成することができる。
【0197】
なお、本発明においては、各実施形態におけるそれぞれの構成を適宜組み合わせたものとすることもできる。
また、商品Sとしては、スタンディングパウチ、ペットボトルの他、缶容器、ガラス瓶、調味料、化粧品、医薬品などの容器等を採用することができる。
【符号の説明】
【0198】
10…ブックレットラベル
10A…ロール
11a…最表面シート(シート)
11aa…延設シート
11b,11c,11d…シート
11e…台紙シート(裏面シート)
12…ブックレット部
12a…小口
12b,12c…綴じ糊
12d,12p,12q,12r…閉め糊
13…セパレータ
14…接着層
15…糊殺し層
16…切片
17…切断線
100…製造装置
107…剥離板(剥離手段)
171…先端
C…折り返し線
S…商品
図1
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図6
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