(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-09
(45)【発行日】2022-02-03
(54)【発明の名称】固定機構、固定方法、及び、照明装置
(51)【国際特許分類】
F21V 19/00 20060101AFI20220127BHJP
F21S 8/04 20060101ALI20220127BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20220127BHJP
F16B 5/10 20060101ALI20220127BHJP
F21Y 103/10 20160101ALN20220127BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20220127BHJP
【FI】
F21V19/00 510
F21S8/04 110
F21S2/00 230
F16B5/10 D
F16B5/10 H
F21Y103:10
F21Y115:10 500
(21)【出願番号】P 2018060270
(22)【出願日】2018-03-27
【審査請求日】2021-01-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002491
【氏名又は名称】溝井国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】小津 祥平
(72)【発明者】
【氏名】坂本 哲也
(72)【発明者】
【氏名】布施 純一
【審査官】田中 友章
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-174003(JP,A)
【文献】特開2003-28113(JP,A)
【文献】特開2016-134309(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21V 19/00
F21S 8/04
F21S 2/00
F16B 5/10
F21Y 103/10
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
灯具を器具本体に取り付ける灯具側連結部の固定機構において、
前記灯具は、
第1突当部と第2突当部とを有する板状の台座と、
第1係合部と第2係合部とを有する灯具側連結部と
を備え、
前記灯具側連結部は、前記第1係合部と前記第1突当部とが係り合うことによって、一方向に移動することを規制されており、
前記灯具側連結部は、前記第2係合部と前記第2突当部とが係り合うことによって、前記一方向と反対方向に移動することを規制されている固定機構。
【請求項2】
前記灯具側連結部は、前記第1係合部と前記第1突当部とが係り合うことによって、前記一方向と交わる向きに移動することを規制されている請求項1に記載の固定機構。
【請求項3】
前記灯具側連結部は、前記第1係合部に隆起部を有し、
前記灯具側連結部は、前記隆起部と前記第1突当部とが係り合うことによって、前記一方向と交わり前記台座の一面と交わる向きに移動することを規制されている請求項1又は2に記載の固定機構。
【請求項4】
前記台座は、前記第1突当部のサイドに、スライド貫通孔を有し、
前記灯具側連結部は、前記第1係合部のサイドに、取付機能部を有し、
前記灯具側連結部は、前記スライド貫通孔と前記取付機能部とが係り合うことによって、前記一方向と交わる向きに移動することを規制されている請求項1から3のいずれか1項に記載の固定機構。
【請求項5】
前記第2突当部は、前記一方向に向かって形成された爪部を有し、
前記第2係合部は、前記一方向と反対方向に形成された係止端部を有し、
前記爪部の爪先端部と前記第2係合部の前記係止端部とが係り合っている請求項1から4のいずれか1項に記載の固定機構。
【請求項6】
前記第1突当部は、前記第1係合部を差し込む差込口と前記第1係合部を突出させる突出口とを有し、
前記第2突当部は、前記突出口を有し、
前記第2係合部は、前記第1係合部に形成された係止片を有し、
前記突出口の出口端面と前記係止片の係止端部とが係り合っている請求項1から4のいずれか1項に記載の固定機構。
【請求項7】
前記第1突当部は、前記台座を貫通したスライド貫通孔を有し、
前記第2係合部は、スライド貫通孔に取り付けられた取付機能部を有し、
前記第2突当部は、前記一方向に向かって形成された爪部を有し、
前記第2係合部は、前記一方向と反対方向に形成された係止端部を有し、
前記爪部の爪先端部と前記係止端部とが係り合っている請求項1から3のいずれか1項に記載の固定機構。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか1項に記載の固定機構と、
前記台座の他面に配置された発光部と、
を備え、
前記第1突当部は、前記台座の前記発光部の配置領域内に形成されている照明装置。
【請求項9】
前記台座を固定する器具本体を備え、
前記器具本体は、前記灯具側連結部に連結される器具側連結部を有する請求項8に記載の照明装置。
【請求項10】
一面に第1突当部と第2突当部とを有する板状の台座と、第1係合部と第2係合部とを有する灯具側連結部とを固定する固定方法において、
前記第1係合部と前記第1突当部とが係り合うことによって、前記灯具側連結部が一方向に移動することを規制されており、
前記第2係合部と前記第2突当部とが係り合うことによって、前記灯具側連結部が前記一方向と反対方向に移動することを規制されている固定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固定機構、固定方法、及び、照明装置に関するものである。
具体的には、光源を備えた灯具が器具本体に対して着脱自在に取り付けられる照明装置に関し、特に灯具を器具本体に取り付けるために用いられる連結装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、発光モジュール及び直流電源装置を内蔵する長尺状の光源部と、この光源部の一部が挿入される凹部を有する器具本体部とを備える照明器具であって、光源部が器具本体部に着脱自在に取り付けられる照明器具がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-078426号公報
【文献】特開2015-022881号公報
【文献】特開2015-115243号公報
【文献】特開2016-181402号公報
【文献】特開2017-084568号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の構成は、ネジ等の固定部材を用いており、部材あるいはネジ締め工程を削減することができずコスト高の原因となっていた。また、従来の別の構成は、部材どうしをかしめる方法を用いており、専用の工具あるいは設備を必要とする課題があった。
【0005】
本発明は、ネジ等の他の固定部材を用いたり、専用の工程設備によってかしめる方法を用いたりすることなく、部品を固定する固定機構を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明の一態様に係る固定機構は、
灯具を器具本体に取り付ける灯具側連結部の固定機構において、
前記灯具は、
一面に第1突出部と第2突出部とを有する板状の台座と、
第1係合部と第2係合部とを有する灯具側連結部と
を備える。
前記灯具側連結部は、前記第1係合部と前記第1突出部とが係り合うことによって、一方向に移動することを規制されており、
前記灯具側連結部は、前記第2係合部と前記第2突出部とが係り合うことによって、前記一方向と反対方向に移動することを規制されている。
【発明の効果】
【0007】
この発明の一態様に係る固定機構は、前記第1係合部と前記第1突出部とが係り合い、前記第2係合部と前記第2突出部とが係り合うことによって、前記灯具側連結部を固定するので、ネジ等の他の固定部材を用いたり、専用の工程設備によってかしめる方法を用いたりすることなく、前記灯具側連結部を前記台座に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施の形態1に係る照明装置を示す斜視図である。
【
図2】実施の形態1に係る照明装置の分解斜視図である。
【
図3】実施の形態1に係る照明装置の連結機構を説明する図である。
【
図4】実施の形態1に係る器具の要部を示す部分拡大斜視図である。
【
図5】実施の形態1に係る器具側連結具の斜視図である。
【
図6】実施の形態1に係る器具側連結具の正面図である。
【
図8】実施の形態1に係る灯具の分解斜視図である。
【
図9】実施の形態1に係る灯具側連結具の斜視図である。
【
図10】実施の形態1に係る灯具側連結具の取り付けを説明する図である。
【
図11】実施の形態1の変形例1に係る灯具側連結具の斜視図である。
【
図12】実施の形態1の変形例1に係る灯具側連結具の取り付けを説明する図である。
【
図13】実施の形態1の変形例2に係る灯具側連結具の斜視図である。
【
図14】実施の形態2に係る灯具側連結具の斜視図である。
【
図15】実施の形態2に係る灯具側連結具の取り付けを説明する図である。
【
図16】実施の形態2の変形例1に係る灯具側連結具の斜視図である。
【
図17】実施の形態2の変形例2に係る灯具側連結具の斜視図である。
【
図18】実施の形態2の変形例3に係る灯具側連結具の斜視図である。
【
図19】実施の形態2の変形例3に係る灯具側連結具の取り付けを説明する図である。
【
図20】実施の形態3に係る灯具側連結具の斜視図である。
【
図21】実施の形態3に係る灯具側連結具の取り付けを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されない。また、以下の図面では各構成部の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、実施の形態の説明において、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」、「表」、「裏」といった方向あるいは位置が示されている場合、それらの表記は、説明の便宜上、そのように記載しているだけであって、装置、器具、部品等の配置あるいは向き等を限定するものではない。
【0010】
実施の形態1.
<<照明装置の構成>>
本実施の形態について、
図1から
図10を参照して説明する。
【0011】
<照明装置1の構成>
図1、
図2及び
図3を用いて照明装置1の構成について説明する。
図1は照明装置1を示す斜視図である。
図2は照明装置1を器具2と灯具3とに分解した分解斜視図である。
図3は連結装置10による灯具3の器具2への取り付けを説明する図である。
【0012】
図1、
図2及び
図3に示すように、照明装置1は長尺状で、天井、壁等の造営部9に取り付けられて使用される照明装置である。
【0013】
照明装置1は、長尺状の器具2と、器具2に着脱可能に取り付けられる長尺状の灯具3とを備えている。器具2は器具側連結部22を備えており、灯具3は灯具側連結部36を備えている。灯具3は、光源ユニットあるいはライトユニットともいう。照明装置1は、器具側連結部22及び灯具側連結部36からなる連結装置によって、灯具3が器具2に着脱可能に取り付けられる。器具2及び灯具3は、いずれも長尺状であり、灯具3が器具2に取り付けられた状態ではいずれも照明装置1の長手方向に沿っている。なお、照明装置1、器具2、及び灯具3は、いずれも長尺状のものを例示して説明するが、これ限らず、正方形、円形、多角形等、他の形状であってもよい。
【0014】
以下の説明において、長手方向を長手方向X、長手方向Xに直交し長手方向Xに対する短手方向を短手方向Y、長手方向X及び短手方向Yのいずれとも直交する方向を上下方向Zとする。また、長手方向において、長手端部側への向きを端向きX1とし、端向きX1と反対側への向きであり長手中央側への向きを中向きX2とする。さらに、上下方向Zにおいて、照明装置1が取り付けられる造営部9側(すなわち天井のような被取付面側)への向きを上向きZ1とし、上向きZ1と反対側への向きであり照明装置1から光が照射される照射空間側への向きを下向きZ2とする。
【0015】
照明装置1において、器具2と灯具3との位置関係は、器具2が上で灯具3が下であってもよいし、両者が水平に位置するような関係であってもよいし、両者が斜めに位置するような関係であってもよい。また、照明装置1は、長手方向Xあるいは短手方向Yに複数連結して使用される場合がある。
【0016】
照明装置1は、器具2に設けられた灯具収容部200に灯具3が収容される構成となっている。灯具収容部200は、灯具3の一部を収容する凹部を形成している。器具2は灯具収容部200に配置される器具側連結部22を有し、灯具3は台座31に配置される灯具側連結部36を有する。器具側連結部22及び灯具側連結部36は、照明装置1の連結装置10を構成する。本実施の形態では、器具側連結部22をバネ22あるいは器具側連結具22ともいう。また、灯具側連結部36をバネ係合具36あるいは灯具側連結具36ともいう。器具2及び灯具3の構成は後段で詳しく説明する。
【0017】
図3に示すように、本実施の形態における連結装置10は、器具2に配置される器具側連結部であるバネ22、及び、灯具3に配置される灯具側連結部であるバネ係合具36から構成される。バネ22及びバネ係合具36は、相互に係り合う(係合する)ことによって、灯具3を器具2の側に引っ張るとともに器具2と灯具3とを連結する。
【0018】
本実施の形態における連結装置10は、バネ22の弾性力によってバネ係合具36を上向きZ1に引っ張る構成となっており、これによって器具2の灯具収容部200に灯具3が収容される。連結装置10は灯具3の器具2における長手方向Xに対する取付位置を決める。また、連結装置10は灯具3の器具2における短手方向Yに対する取付位置を決める。そして、連結装置10は、器具2の長手方向Xまわりの取付角度を決める。
【0019】
<器具2の構成>
図1及び
図2に示すように、器具2は、器具本体20と、器具本体20の両端部に取り付けられる器具端部21とを備える。器具2は長尺状に形成されている。器具本体20は、短手方向Yに沿った断面形状がコの字状に形成され、長手方向Xに延設された灯具収容部200を備える。実施の形態1では、器具本体20及び器具端部21は、板金が折り曲げられて形成される。灯具収容部200は折り曲げられた板金に囲まれた長尺状の空間である。なお、器具本体20は、押出成形等の方法で形成されてもよい。また、器具2を形成する器具本体20及び器具端部21は、金属材料以外の材料を用いて形成されてもよく、例えば、樹脂材料を用いて形成されていてもよい。
【0020】
図2に示すように、灯具収容部200は、長手方向Xに延びた器具底面部201と、短手方向Yにおける器具底面部201の両端部を基端部323として立ち上がる器具側面部202とを備える。器具側面部202の先端には、矩形の開口を形成する開口縁部203がある。器具端部21は、灯具収容部200の長手方向Xにおける両端部を覆うように器具本体20に取り付けられる。器具端部21には、複数の照明装置1を長手方向Xに連結設置する場合に送り電線の挿通等に開放するノックアウト210が形成されてもよい。
【0021】
灯具収容部200は、長手方向Xに延びる3面を器具本体20に覆われ、長手方向Xにおける両端部を器具端部21によって覆われており、長手方向Xに延びる1面が開放されている。すなわち、器具2には矩形をなす開口が形成されている。灯具3は、この開口から灯具収容部200の内部に一部が収納される。
【0022】
また、器具2は、短手方向Yにおける灯具収容部200の外側に、長手方向Xに延設された斜面部204を備える。本実施の形態では、斜面部204は器具本体20と一体に形成されており、斜面部204は、器具側面部202の先端部(基端部323と反対側)を短手方向Yにおける外側の向き且つ上下方向Zにおける上向きZ1である斜め上方に折り曲げられている。斜面部204は、灯具3から照射される光の一部を照射空間側に反射する反射面部である。
【0023】
照明装置1は、器具2の上面を天井面等の造営部に直付け設置される直付けタイプの照明装置である。すなわち、照明装置1は、直付けタイプの器具2を備える。
図1及び
図2に示す器具2の短手方向Yの幅寸法は、例えば、230mmである。
【0024】
図示は省略するが、照明装置1は、灯具3といくつかの異なるタイプの器具と組み合わせることによって、さまざまなタイプの照明装置を構成することができる。以下に、本実施の形態における灯具3、灯具3が取り付けられる灯具収容部200、及び、連結装置10を用いることができる照明装置の一例を説明する。
【0025】
(バリエーション1)
照明装置の短手方向の幅寸法が照明装置1の短手方向Yの幅寸法の0.6~0.7倍であってもよく、具体的には150mmの幅寸法を採用することができる。この際、天井等の造営部9に対する照明装置の斜面部の角度は、230mmの幅寸法の照明装置1の角度よりも大きくなる。
【0026】
(バリエーション2)
照明装置は、灯具から照射する光を反射させる構成を備えていないトラフタイプの器具が組み合わせてもよい。
【0027】
(バリエーション3)
直付けタイプの照明装置の別の例として、器具の斜面部が灯具収容部200の下端部から下方に向かって広がるように形成された反射笠タイプの器具を組み合せたものであってもよい。
【0028】
(バリエーション4)
照明装置は、天井面等の造営部に形成された取付孔に埋め込まれて取り付けられる埋込タイプの器具を備えたものであってもよい。照明装置の短手方向Yにおける幅寸法は、例えば100mm~150mm程度の寸法を採用することができる。
【0029】
(バリエーション5)
埋込タイプの照明装置は、Cチャンネル回避型の器具を備えたものであってもよい。取付孔に埋め込まれる器具の高さが低く抑えられており、照明装置の短手方向Yにおける幅寸法は、例えば、220mm程度の寸法を採用することができる。
【0030】
灯具収容部200には、器具側連結部であるバネ22、器具配線具24である器具電源線240、端子台243等が配置される。詳しくは、器具底面部201に、2つのバネ22、及び、端子台243が取り付けられている。バネ22は、後述する灯具3が備えるバネ係合具36に対応する位置に配置される。端子台243は、電源端子台である。あるいは、端子台243は信号端子台である。端子台243は、電源端子台と信号端子台を一体に構成したものであってもよい。
【0031】
<バネ22(器具側連結部)>
図4、
図5及び
図6を用いて器具側連結部であるバネ22の構成について説明する。
図4は、器具2の要部を示す部分拡大斜視図でありバネ22の取り付けと説明する図である。
図5は、バネ22の斜視図である。
図6は、バネ22の正面図である。
【0032】
バネ22は、連結装置10を構成する器具側連結部であり、灯具側連結部であるバネ係合具36と係り合う(係合する)ことによって灯具3を器具2に連結する。すなわち、バネ22は、灯具3のバネ係合具36とともに、照明装置1の連結装置10を構成する。バネ22は、例えば、バネ鋼、ステンレス鋼等の弾性材料を用いて形成される。
【0033】
図4に示すように、バネ22は、器具2の長手方向Xにおける端部側に配置される。バネ22は、器具係合部208に嵌めこまれ、ネジ25を用いて器具底面部201に固定される。バネ22は、後述する灯具3が備えるバネ係合具36に対応する位置に配置される。つまり、バネ22は、後述する灯具3が備えるバネ係合具36に対応して、器具2の長手方向Xにおける一方の端部側に配置されてもよいし、長手方向Xにおける両方の端部側に配置されてもよい。
【0034】
図5及び
図6に示すように、バネ22は長手形状であり、幅寸法が全体にわたって略同じ寸法である板バネである。
【0035】
バネ22は、固定部220、弾性変形部224、及び、先端部233(K)とから構成される。弾性変形部224は、円弧形状部である。
【0036】
固定部220は、第1平坦部221(L1)とバネ係止片223とによって構成される。第1平坦部221(L1)は、器具底面部201に固定される。第1平坦部221(L1)の中央部には貫通孔222が形成される。貫通孔222は、バネ22を器具底面部201に固定するためのネジ25を挿通させるネジ孔である。バネ係止片223は器具底面部201に設けられたバネ係止部と係合して、バネ22の固定を補助する。
【0037】
弾性変形部224(円弧形状部)は、第1曲げ部225(M1)、第2平坦部226(L2)、第2曲げ部227(M2)、第3平坦部228(L3)、第3曲げ部229(M3)、第4平坦部230(L4)、第4曲げ部231(M4)、及び、円弧部232(E)によって構成される。
【0038】
先端部233(K)は、円弧部232(E)の端部が屈曲された屈曲部である。
【0039】
バネ22の各部について説明する。
(1)第1平坦部221(L1)は、長手形状の一方の端部側に形成されており、バネ22の長手形状の一方の端部から他方の端部に向かう。第1平坦部221(L1)は、一方の端部を器具底面部201の長手方向Xにおける中央側に向けた状態で、ネジ25を用いて器具底面部201に固定される。
(2)第1曲げ部225(M1)は、第1平坦部221(L1)の終わりに、第1曲げ半径R1で形成される。
(3)第2平坦部226(L2)は、第1曲げ半径R1で第1角度θ1に曲げられて第1平坦部221(L1)から立ち上がる。第2平坦部226(L2)は、バネ22が灯具3を引っ張る弾性作用時の可動の軸になる。
(4)第2曲げ部227(M2)は、第2平坦部226(L2)の終わりに、第1曲げ半径R1と反対向きに第2曲げ半径R2で形成される。
(5)第3平坦部228(L3)は、第2曲げ半径R2で鋭角の第2角度θ2に曲げられて延びる。
(6)第3曲げ部229(M3)は、第3平坦部228(L3)の終わりに、第2曲げ半径R2と反対向きに第3曲げ半径R3で形成される。第3曲げ部229(M3)は、灯具3が器具2に装着完了となる直前にバネ係合具36の連結主部360に当たることで、円弧部232(E)の摺動を制御する。
(7)第4平坦部(230)L4は、第3曲げ半径R3で鋭角の第3角度θ3に曲げられて延びる。
(8)第4曲げ部231(M4)は、第4平坦部(230)L4の終わりに、第3曲げ半径R3と反対向きに第4曲げ半径R4で形成される。
(9)円弧部232(E)は、第4曲げ半径R4で鈍角の第4角度θ4に曲げられて第1平坦部221(L1)の向かう長手方向に延びると共に第2平坦部226(L2)の立ち上がる方向に凸となる円弧形状の部分である。円弧部232(E)は、バネ係合具36の上縁部3610と当接して摺動する摺動部である。
(10)先端部233(K)は、円弧部232(E)の端部が屈曲されたものであり、バネ係合具36の上縁部3610に引っ掛けられる。
【0040】
なお、バネ22は、器具2の形状又は寸法に応じて設置される数を変更することができる。例えば、器具2の長手方向Xの長さ寸法が小さい(長さが短い)場合には、長手方向Xの一端部のみに1個のバネ22を設置し、他端部はフック等で固定する機構としてもよい。
【0041】
また、器具2の長手方向Xにおける端部以外に設置することができる。例えば、器具2の長手方向Xの長さ寸法が大きい(長さが長い)場合には、長手方向の両端部と中央部に3個以上のバネ22を設置してもよい。中央部にバネ22を設置する場合は、バネ22及びバネ22に対応して灯具3が備えるバネ係合具36が、灯具3に取り付けられる点灯装置35と干渉しない位置を選択する。
【0042】
<器具配線具24>
器具2の灯具収容部200には、器具電源線240と端子台243を含む器具配線具24、及び電源電線(図示省略)等が配設される。灯具収容部200は配線空間としての機能を有する。
【0043】
端子台243は、ネジ25を用いて器具底面部201に固定される。端子台243には、後述する灯具3の点灯装置35への電力供給経路となる器具電源線240が接続される。本実施の形態では、器具電源線240の先端部に器具電源線コネクタ241が設けられている。器具電源線コネクタ241は、後述する灯具3の点灯装置35に接続される灯具電源線401の先端部に設けられた灯具電源線コネクタ402と接続されることによって点灯装置35への電力供給経路となる。
【0044】
また、端子台243には、点灯装置35に接続され、点灯装置35から出力される点灯電力を調整する制御信号の伝達経路となる器具制御線(図示せず)が接続されてもよい。この場合、端子台243は、器具電源線240が接続される端子と器具制御線(図示せず)が接続される端子とを別々に備えてもよい。
【0045】
そして、端子台243には、外部電源(図示省略)に接続され、外部電源からの電力供給経路となる電源電線(図示省略)が接続される。
【0046】
さらに、端子台243には照明装置1を長手方向に連結した場合には、隣接する照明装置に電力あるいは制御信号を送るための送り電線が接続される。この場合、灯具収容部200内には、電源電線と送り電線とが配設される。
【0047】
<灯具3の構成>
図1、
図2、
図3、
図7、
図8、
図9及び
図10を用いて灯具3の構成について説明する。
図7は灯具3を示す斜視図である。
図8は灯具3の主要な構成を分解した分解斜視図である。
図9はバネ係合具36を示す斜視図であり、
図9の(a)は下面側からの斜視図、
図9の(b)は上面側からの斜視図である。
図10の(a),(b),(c)は台座31に対するバネ係合具36(灯具側連結具)の取り付けを説明する図であり、
図10の(d)は台座31にバネ係合具36が固定された状態を示す図である。
【0048】
図1、
図2、及び、
図3に示すように、灯具3は長尺状の器具2に取り付けられる。灯具3は、器具2に配置された器具側連結部であるバネ22と連結される光源側連結部であるバネ係合具36を備える。バネ係合具36は、バネ22の弾性力によって器具2の方向に引っ張られるとともに、器具2の短手方向Yに対する位置を決める。また、バネ係合具36は、器具2に対する器具2の長手方向Xまわりの取り付け角度を決める。
【0049】
図7及び
図8に示すように、灯具3は、台座31、発光部30、カバー33、点灯装置35、灯具配線具40、及び、バネ係合具36を有する。
【0050】
<台座31(支持部)>
台座31は、長尺状の平板である台座主部310と、台座主部310の短手方向Yにおける両端が折り曲げられて形成された、長手方向Xに延びる側壁である一対の台座側部322とを有する。台座31は、短手方向Yに沿った断面形状が略コの字状に形成され、長手方向Xに延設している。
【0051】
台座主部310の一面側は、バネ係合具36が取り付けられる取付面部311である。台座主部310の他面側は、発光部30が取り付けられる載置面部312である。本実施の形態では、取付面部311には、2個のバネ係合具36、点灯装置35、灯具配線具40等が取り付けられる。台座主部310は、発光部30、バネ係合具36、点灯装置35、灯具配線具40等を灯具3に配置するための支持部、あるいは、灯具3を器具2に取り付けるための支持部として機能する。
【0052】
取付面部311は、灯具3が器具2に取り付けられた状態で器具2の側を向く(上向きZ1)。また、載置面部312は、灯具3が器具2に取り付けられた状態で照射空間の側を向く(下向きZ2)。
【0053】
台座側部322の台座主部310と反対側の先端部には、カバー係合部337と係合する台座係合部324(カール部)が形成されている。
【0054】
図8及び
図9に示すように、台座主部310は、短手方向Yにおける中央領域に、一面側に突出させてブリッジ状に切り起こされて形成された第1突出部315を有する。第1突出部315は、灯具側連結部であるバネ係合具36が配置される位置に形成される。
【0055】
本実施の形態では、第1突出部315は、短手方向Yにおける両端側は台座主部310と接続しており、短手方向Yにおける中央領域は取付面部311上を長手方向Xに挿通可能なブリッジ状となっている。第1突出部315は、後述するバネ係合具36の第1係合部363が差し込み可能な幅寸法と高さ寸法で形成されており、長手方向Xにおける中央側の差込口3150から長手方向Xにおける端部側の突出口3151に向って第1係合部363が差し込まれる。
【0056】
第1突出部315は、差込口3150から差し込まれる第1係合部363を案内する。第1突出部315に第1係合部363が差し込まれた状態で、第1突出部315は、長手方向Xと交わる向きである上向きZ1へのバネ係合具36の移動を規制する。つまり、第1突出部315は、取付面部311と交わる向きである上向きZ1へのバネ係合具36の移動を規制する。
【0057】
また、
図8及び
図9に示すように、台座主部310は、短手方向Yにおける中央領域に、一面側に突出させて爪状に切り起こされて形成された第2突出部316を有する。第2突出部316は、第1突出部315よりも長手方向Xにおける中央側に近接して形成されており、すなわち、第1突出部315の差込口3150に近接して形成される。第2突出部316は、第1突出部315と同様に、灯具側連結部であるバネ係合具36が配置される位置に形成される。
【0058】
本実施の形態では、第2突出部316は、長手方向Xにおける中央側は台座主部310と接続しており、長手方向Xにおける端部側に向かって切り起こされた爪状となっている。本実施の形態では、第2突出部316を爪部316ともいう。第2突出部316は、爪先端部317の高さ寸法が、第1突出部315の高さ寸法よりも小さくなるように切り起こされる。第2突出部316は、好ましくは、爪先端部317の高さ寸法が、後述するバネ係合具36の第1係止端部370の高さ寸法より小さくなるように切り起こされる。第1突出部315に第1係合部363の所定長が差し込まれた状態で、爪先端部317はバネ係合具36の第1係止端部370等と当接する。
【0059】
第2突出部316は、第1突出部315に差し込まれる第1係合部363を案内する。第1突出部315に第1係合部363の所定長が差し込まれた状態で、第2突出部316は、長手方向Xにおける中向きX2へのバネ係合具36の移動を規制する。つまり、第2突出部316は、取付面部311に沿う中向きX2へのバネ係合具36の移動を規制する。第2突出部316は、第1突出部315に第1係合部363が所定長差し込まれた状態で、バネ係合具36が台座主部310から外れないように、第1係止端部370等を係止する。
【0060】
さらに、
図8及び
図9に示すように、台座主部310は、短手方向Yにおける両端側に、長手方向Xに沿って細長く形成された一対のスライド貫通孔319を有する。スライド貫通孔319は、短手方向Yにおいて、第1突出部315、及び、第2突出部316よりも外側に形成される。すなわち、スライド貫通孔319は、第1突出部315、あるいは第2突出部316と台座側部322との間に形成される。スライド貫通孔319は、第1突出部315、あるいは第2突出部316と同様に、灯具側連結部であるバネ係合具36が配置される位置に形成される。
【0061】
短手方向Yの寸法が大きい幅広部320と、短手方向Yの寸法が小さい幅狭部321とが、長手方向Xに沿って繋がって形成される。本実施の形態では、幅広部320は長手方向Xにおける中央側に、幅狭部321は長手方向Xにおける端部側に配置される。
【0062】
幅広部320は、後述するバネ係合具36のスライド片384を、台座主部310の取付面部311側から載置面部312側に向って挿入可能な形状及び寸法で形成される。
幅狭部321は、第1突出部315に第1係合部363が所定長差し込まれた状態で、載置面部312側に配置されたスライド片384を、抜去不可能な形状又は寸法で形成される。
【0063】
幅広部320は、台座主部310に対するバネ係合具36の取付位置の基準となる。詳しくは、幅広部320は、バネ係合具36の長手方向Xへの移動を開始する起点を決める。
【0064】
幅狭部321は、バネ係合具36の移動とともに、スライド片384を短手方向Yにおける中央側、あるいは両端側へ、徐々に付勢するように形成される。本実施の形態では、幅狭部321は、長手方向Xにおける端部側に向って徐々に幅寸法が小さくなる(幅が狭くなる)ように形成される。第1突出部315に第1係合部363の所定長が差し込まれた状態で、幅狭部321はスライド片384を短手方向Yに沿って押圧しており、バネ係合具36のガタツキを抑制する。
【0065】
第1突出部315、第2突出部316、及び、スライド貫通孔319は、台座31にバネ係合具36を取り付ける場合に、バネ係合具36を移動させる向きに対応させて配置される。
【0066】
ここで、台座31にバネ係合具36を取り付ける場合に、バネ係合具36を移動させる向きは、好ましくは、バネ係合具36に加わる力の向きを考慮して決定する。本実施の形態では、バネ22は、バネ係合具36の連結主部360を第1面3600の側から第2面3601の側に向って押圧する向きで、貫通孔361に挿入されて係合している。このため、灯具3が器具2に取り付けられている状態、灯具3を器具2に取り付ける工程、灯具3を器具2から取り外す工程のいずれにおいても、バネ係合具36は長手方向Xに沿って端向きX1の力を受けている。このため、バネ係合具36は、長手方向Xに沿って端向きX1に移動させながら台座31に取り付けられる。つまり、本実施の形態では、バネ係合具36を移動させる向きがバネ係合具36が受ける力の向きに合うように、第1突出部315、第2突出部316、及び、スライド貫通孔319が配置されている。
【0067】
この他、台座主部310には、点灯装置35を固定するための点灯装置固定部325及び点灯装置係止部326、灯具電線400の配置に用いられる電線配置具406を取り付けるための貫通孔、及び、灯具電線400の固定に用いられる電線保持具407を取り付けるための切欠き部等が形成されている。
【0068】
点灯装置固定部325は、絞り加工によって形成されている絞り加工部である。点灯装置係止部326は、切絞り加工によって形成されている切絞り加工部である。点灯装置固定部325の頂の平坦部には、点灯装置35を固定するためネジ50を挿通する貫通孔327が形成されている。
【0069】
<発光部30>
図8に示すように、発光部30は、基板300の実装面(おもて面)に複数の発光素子301が長手方向Xに沿って列状に実装されてなる。本実施の形態では、発光素子301としてLED素子が用いられている。詳しくは、波長が440~480〔nm〕の青色光を出射するLEDチップ上に青色光を黄色光に波長変換する蛍光体を配してパッケージ化された面実装部品である疑似白色LED素子が用いられている。
【0070】
発光部30は、台座31の載置面部312に取り付けられる。詳しくは、発光部30は、載置面部312の基板配置領域に敷設される接着剤(図示省略)によって、基板300の非実装面(うら面)を載置面部312に密着させて取り付けられる。
【0071】
発光素子301から出射する光は、発光面に垂直な軸に対して対称に照射角αだけ広がる。本実施の形態では、照射角αは、例えば120度である。
【0072】
ここで、発光素子301の数、種類、配置される位置は照明装置1又は灯具3の用途に応じて決定されるものであって、発光素子301の数、種類、配置される位置は限定されない。例えば、発光素子301であるLEDはパッケージ化された面実装部品以外の砲弾型、COB等の態様であってもよい。
【0073】
また、発光部30は、LED素子以外の光源素子を用いたものであってもよく、例えば、有機エレクトロルミネッセンス(Organic-Electroluminescence;以下、有機ELと称する)、レーザダイオード(LD)等の固体発光素子を使用することもできる。詳しくは、長手方向の長さが基板300又は台座31の長手方向の長さと略等しい、長尺の有機EL素子1つを発光素子301として用い、有機EL素子の長手方向と基板300又は台座31の長手方向が並行になるように配置してもよい。
【0074】
<カバー33>
図7及び
図8に示すように、カバー33は、発光素子301を覆って長手方向に延びる主カバー部330、及び主カバー部330の長手方向Xの両端部に取り付けられる端部カバー340を有する。
【0075】
主カバー部330は、発光素子301の発光部と対向するカバー主部332とカバー主部332の短手方向Yの両端部と繋がるカバー側部333とからなる透光部331を有する。主カバー部330は、台座31の短手方向Yの端部に形成されている台座側部322を覆うように台座31に取り付けられる取付部336を有する。透光部331と取付部336とは一体的に形成されている。
【0076】
カバー33は、台座31に取り付けられた発光部30を覆うように台座31に取り付けられる。詳しくは、カバー33は、取付部336の上端部に設けられたカバー係合部337が、台座側部322の先端に設けられた台座係合部324と係り合うことによって台座31に係合され、取付部336の内端部に設けられたカバー支持部338が、台座31の基板配置領域以外の領域に支持される。
【0077】
カバー33は、樹脂材料を用いて押出成形等の方法で製造される。カバー33は、全体が透光性の樹脂材料を用いて形成されてもよいし、一部が遮光性の樹脂材料を用いて形成されてもよい。
【0078】
<点灯装置35>
図7及び
図8に示すように、点灯装置35は、台座主部310の取付面部311に取り付けられている。
図8に示すように、台座31には、絞り加工が施された点灯装置固定部325と切り絞り加工が施された点灯装置係止部326とが形成されている。点灯装置35は、電源ケース351の長手方向Xの一方の端部が点灯装置係止部326に引掛けられ、他方の端部がネジ25を用いて点灯装置固定部325に固定されることによって台座31に取り付けられる。
【0079】
点灯装置35は、電源ケース351に収容された電源ユニット350を有し、端子台を介して供給される商用電源等の外部電源からの電力を受電し、発光素子301を点灯させるための点灯電力に変換し発光部30に供給する。
【0080】
<灯具配線具40>
図7及び
図8に示すように、台座主部310の取付面部311には、器具電源線240と接続されることによって電源ユニット350への電力供給経路となる灯具電源線401、及び電源ユニット350から発光部30への点灯電力供給経路となる給電線403、及び、給電線403に接続された給電線コネクタ404が配置される。また、台座主部310の取付面部311に灯具電源線401あるいは給電線403を配置するために電線配置具406が、給電線を台座主部310の長手端部313に固定するために電線保持具407が配置される。
【0081】
<バネ係合具36(灯具側連結部)>
バネ係合具36は、連結装置10を構成する器具側連結部であり、器具側連結部であるバネ22と係り合う(係合する)ことによって灯具3を器具2に連結する。すなわち、バネ係合具36は、器具2のバネ22とともに、照明装置1の連結装置10を構成する。バネ係合具36は、例えば、鉄、アルミニウム等の金属材料を用いて形成される。
【0082】
図7及び
図8に示すように、バネ係合具36は、灯具3の長手方向Xにおける端部側に配置される。バネ係合具36は、器具2が備えるバネ22に対応する位置に配置される。つまり、バネ係合具36は、器具2が備えるバネ22に対応して、灯具3の長手方向Xにおける一方の端部側に配置されてもよいし、長手方向Xにおける両方の端部側に配置されてもよい。
【0083】
本実施の形態では、バネ係合具36は、ネジ等の固定具を用いることなく台座主部に固定される。
以下、
図9及び
図10により、バネ係合具36の構成とバネ係合具36の固定方法について、説明する。
【0084】
図9はバネ係合具36を示す斜視図である。
図9の(a)は下面側からの斜視図である。
図9の(b)は上面側からの斜視図であり、台座31との関係を説明する図である。
図10の(a),(b),(c)は台座31に対するバネ係合具36(灯具側連結具)の取り付けを説明する図であり、
図10の(d)は台座31にバネ係合具36が固定された状態を示す図である。
【0085】
図9に示すように、本実施の形態では、バネ係合具36は板金を折り曲げて形成されており、灯具3が器具2に取り付けられる向きに立設する連結主部360を有する。連結主部360には、バネ22が挿通する貫通孔361が形成されている。
【0086】
また、バネ係合具36は、連結主部360における灯具3が器具2に取り付けられる向きの側の端部から、灯具3が器具2に取り付けられる向きに延設された上端部380を有する。
また、バネ係合具36は、連結主部360の上端部380が設けられた端部とは反対側の端部(主部下端部)から連結主部360の灯具3が器具2に取り付けられる向きと直交する向きに屈曲して形成された連結底面部362を有する。
連結底面部362は、露出面3620と密着面3621とを有する。
露出面3620は、バネ係合具36が台座31に固定されている状態で、上向きZ1に露出する表面である。
密着面3621は、バネ係合具36が台座31に固定されている状態で、台座31の取付面部311に密着する裏面である。
連結底面部362には、バネ係合具36と台座31に取り付けるために用いられる第1係合部363と第2係合部369が形成されている。
第1係合部363は、第1係合片365と第2係合片366とを有する。
第1係合片365と第2係合片366とは、連結底面部362をコの字状に切い欠いて形成した1対の角状の舌片である。
【0087】
バネ係合具36の連結主部360と連結底面部362とは略L形状をなしている。
【0088】
バネ係合具36は、連結主部360の両側端部から、連結主部360の灯具3が器具2に取り付けられる向きと直交する向きに屈曲して形成された一対の連結側部381を有する。本実施の形態では、連結側部381と連結底面部362とは第2面3601を内側にして同じ向きに屈曲されており、一対の連結側部381は連結底面部362の外側に対向して並設されている。
【0089】
バネ係合具36は、連結側部381における灯具3が器具2に取り付けられる向きと反対側の端部(側部下端部)から、第1面3600を内側にして、外側に向って屈曲して形成された側部底面部382を有する。本実施の形態では、側部底面部382は連結底面部362と同一平面状に形成される。
【0090】
バネ係合具36は、側部底面部382の連結側部381とは反対側の端部(側端部)に設けられた取付機能部383を有する。取付機能部383は、台座主部310に形成されたスライド貫通孔319に挿入されてスライドするスライド片384、台座側部322とによってカバー係合部337を挟持するカバー保持片385、及び、台座係合部324に係合する台座係止片386等を備える。
スライド片384は、バネ係合具36の下端部である。
側部底面部382とスライド片384とは、上下方向Zに台座主部310の厚さと同じ距離だけ離れている。
【0091】
連結主部360に形成される貫通孔361は、バネ22が挿入されるバネ挿入孔である。
【0092】
連結主部360に形成される貫通孔361は、バネ22が挿入されるバネ挿入孔である。
貫通孔361にバネ22が挿入され貫通孔361とバネ22とが係り合う(係合する)ことによって、バネ係合具36はバネ22と連結する。
【0093】
本実施の形態では、施工性を向上させるために、貫通孔361は台形の形状をなしており、上縁部3610の幅寸法は下縁部3611の幅寸法よりも小さく、下縁部3611から上縁部3610に向って徐々に窄まるように形成されている。
【0094】
貫通孔361の上縁部3610の幅寸法はバネ22の幅寸法に対応した寸法としており、貫通孔361は、バネ22が当接する上縁部3610の幅方向の両端でバネ22を拘束する。上縁部3610の幅方向の両端とは、側縁部3612のうち、上縁部3610の両端と交わる角部である。
【0095】
バネ係合具36が台座31に取り付けられた状態では、上縁部3610及び下縁部3611は、取付面部311に沿っており、灯具3を器具2に取り付けたり取り外したりする方向である上下方向Zと直交する。また、図示は省略するが、灯具3が器具2に取り付けられた状態では、上縁部3610及び下縁部3611は、板状のバネ22の面に沿っている。
【0096】
貫通孔361の形状は、種々の変形が可能である。具体的には、上縁部3610と下縁部3611とを繋ぐ両側の側縁部3612は直線状に形成されてもよいが、これに限らず曲線状に形成されてもよいし、直線状の部分と曲線状の部分とを組み合せて形成されてもよい。この際、両側の側縁部3612は、灯具3を器具2に取り付けたり取り外したりする方向である上下方向Zに沿った貫通孔361の中心線に対して対称の形状であることが好ましい。
【0097】
上端部380は、灯具3が器具2に取り付けられている状態で、灯具収容部200の底となる器具底面部201に当接する。
【0098】
図9に示すように、バネ係合具36は、台座主部310の一面側にブリッジ状に形成された第1突出部315に第1係合部363が差し込まれることによって台座31に取り付けられる。すなわち、バネ係合具36は、台座主部310の第1突出部315が形成された位置に配置される。
【0099】
バネ係合具36は、連結底面部362に、台座主部310の第1突出部315に差し込まれる第1係合部363が形成されている。
【0100】
第1係合部363は、台座主部310の第1突出部315に差し込み可能な幅寸法と高さ寸法で形成される。具体的には、第1突出部315の差込口3150及び突出口3151の幅寸法以下の幅寸法であり、第1突出部315の差込口3150及び突出口3151の高さ寸法以下で形成される。
【0101】
第1係合部363の第1係合片365と第2係合片366は、第1突出部315の差込口3150に差し込み易くするために、両側端部の先端部がテーパ加工されている。
【0102】
第1係合部363は、中央部に、コの字状に切り欠かれた切欠き部368が形成されている。切欠き部368は、発光部30を台座31に取り付けるために台座31の基板配置領域に敷設された接着剤が、第1係合部363に付着しないようにするために設けられている。このため、切欠き部368の幅寸法(短手方向Yの寸法)は、接着剤が敷設される基板配置領域の幅寸法(短手方向Yの寸法)よりも大きい方が好ましい。
【0103】
第1係合部363は、第1突出部315に案内されながら差込口3150から差し込まれる。第1突出部315に第1係合部363が差し込まれた状態で、バネ係合具36は、第1突出部315によって、長手方向Xと交わる向きである上向きZ1への移動が規制され。つまり、バネ係合具36は、第1突出部315によって、取付面部311と交わる向きである上向きZ1へのバネ係合具36の移動が規制される。
【0104】
第1係合部363の、第1突出部315に差し込まれる部分には、灯具3が器具2に取り付けられる向きに突出させた隆起部367が形成されている。本実施の形態において、隆起部367はエンボス加工によって形成されたエンボス加工部であり、連結底面部362から上向きZ1の方向に半球状あるいはドーム状に突出した突出部(第3突出部)である。隆起部367は、第1突出部315に第1係合部363の所定長が差し込まれた状態で、第1突出部315と重なる位置に形成される。隆起部367は、第1突出部315に第1係合部363の所定長が差し込まれた状態で、第1突出部315を押圧可能な高さ寸法で形成される。
図10の(d)に示すように、隆起部367は、第1突出部315に第1係合部363の所定長が差し込まれた状態で、第1突出部315を長手方向Xと交わる向きである上向きZ1へ押圧する。したがって、第1係合部363は下向きZ2へ押圧され、バネ係合具36の密着面3621が台座31の表面に密着して固定される。
【0105】
バネ係合具36は、第1係合部363の先端部と反対側である基端部323に形成された第2係合部369を有する。
図9に示すように、本実施の形態では、連結主部360と連結底面部362との屈曲部分の、短手方向Yにおける中央部が切りかかれて第2係合部369が形成されており、連結底面部362側の切欠き端部が第1係止端部370となっている。
【0106】
第1係止端部370は、バネ係合具36が台座31に取り付けられた状態、すなわち、第1突出部315に第1係合部363の所定長が差し込まれた状態で、第2突出部316の爪先端部317と当接する。このため、バネ係合具36は、第1突出部315に第1係合部363の所定長が差し込まれた状態で、長手方向Xにおける中向きX2への移動が規制される。つまり、第1突出部315に第1係合部363が所定長差し込まれた状態で、第1係止端部370が第2突出部316に係止されるため、バネ係合具36は台座主部310から外れない。
【0107】
図10の(b)に示すように、取付機能部383に形成された一対のスライド片384は、台座主部310に形成された一対のスライド貫通孔319の幅広部320に挿入されることによってバネ係合具36の長手方向Xへの移動を開始する起点を決める。
【0108】
そして、
図10の(c)のように、載置面部312側に配置されたスライド片384は、第1突出部315に第1係合部363が所定長差し込まれた状態で、幅狭部321に引っ掛かり、長手方向Xに直交する向きである上向きへは抜去不可能となる。
【0109】
スライド片384は、バネ係合具36の移動とともに幅狭部321に移動する。このため、スライド片384は、短手方向Yにおける中央側、あるいは両端側へ、徐々に付勢される。本実施の形態では、幅狭部321は、長手方向Xにおける端部側に向って徐々に幅寸法が小さくなる(幅が狭くなる)ように形成されており、第1突出部315に第1係合部363の所定長が差し込まれた状態で、スライド片384は、幅狭部321によって短手方向Yに沿って押圧され、バネ係合具36はガタツキが抑制される。
【0110】
台座31にバネ係合具36を取り付ける場合に、バネ係合具36を移動させる向きは、好ましくは、バネ係合具36に加わる力の向きを考慮して決定する。本実施の形態では、バネ22は、バネ係合具36の連結主部360を第1面3600の側から第2面3601の側に向って押圧する向きで、貫通孔361に挿入されて係合している。このため、灯具3が器具2に取り付けられている状態、灯具3を器具2に取り付ける工程、灯具3を器具2から取り外す工程のいずれにおいても、バネ係合具36は長手方向Xに沿って端向きX1の力を受けている。このため、バネ係合具36は、長手方向Xに沿って端向きX1に移動させながら台座31に取り付けられる。つまり、本実施の形態において、バネ係合具36を移動させる向きは、バネ係合具36が受ける力の向きに合わせている。
【0111】
なお、バネ係合具36は、灯具3の形状又は寸法に応じて設置される数を変更することができる。例えば、灯具3の長手方向Xの長さ寸法が小さい(長さが短い)場合には、長手方向Xの一端部のみに1個のバネ22を設置し、他端部はフック等で固定する機構としてもよい。
【0112】
また、バネ係合具36は、灯具3の長手方向Xにおける端部以外に設置することができる。例えば、灯具3の長手方向Xの長さ寸法が大きい(長さが長い)場合には、長手方向Xの両端部と中央部に3個以上のバネ係合具36を設置してもよい。中央部にバネ係合具36を設置する場合は、バネ係合具36及びバネ係合具36に対応して器具2が備えるバネ22が、灯具3に取り付けられる点灯装置35及び灯具配線具40と干渉しない位置を選択する。
【0113】
<灯具3の取り付け作業>
次に、作業者が、天井、壁等の造営部9に予め取り付けられた器具2に対して、灯具3を取り付ける作業を説明する。器具2の造営部9への取り付けは、天井から吊り下げられている吊ボルトに固定する方法、ネジ等の固定具により直接天井等の造営部に固定する方法等がある。
(1)まず、作業者は、バネ22の円弧部232(E)の曲率が大きくなるように、バネ22を弾性変形させた状態で灯具3の先端部233(K)をバネ係合具36に連結する。詳しくは、バネ22が、第2平坦部226(L2)を回転の中心として、円弧部232(E)が器具底面部201に対して略垂直状態になるように弾性変形した状態で、作業者は、両方のバネ係合具36に対して、第1面3600の側から貫通孔361にバネ22の先端部233(K)からバネ22をくぐらせる。そして、作業者は、バネ22の先端部233(K)を、バネ係合具36の貫通孔361の上縁部3610に引っ掛けて、灯具3を器具2に吊り下げる。この状態は灯具3の仮取付の状態である。2つのバネ22は、器具2の両端部分に配置されており、灯具3は2つのバネ22で器具2に対して略平行な状態で姿勢を維持して吊り下げられる。
(2)次に、作業者が、カバー側部333をつかんで灯具3を取付側(上向きZ1)に持ち上げると、バネ22の円弧部232(E)の裏面232a(Ea)が、貫通孔361の上縁部3610に対して、バネの復元力によって摺動する。このバネ22の円弧部232(E)の摺動作用は、作業者が灯具3を取付側(上向きZ1)に持ち上げると、バネ22が自ら元の形状に戻ろうとすることによるが、作業者がバネ22を気にすることなく、バネ22はバネ係合具36に対して摺動しながら元の形状に戻る。
(3)さらに、作業者が、器具2の灯具収容部200に灯具3を押し上げると、バネ係合具36の上端部380が灯具収容部200の器具底面部201に当接する。このときバネ22は、器具2への灯具3の装着が完了する直前では円弧部232(E)の摺動が抑制される。そして、器具2への灯具3の装着が完了すると、バネ22の円弧部232(E)が、バネ係合具36の貫通孔361の上縁部3610と押し合う状態で、貫通孔361の上縁部3610に対して位置決めされる。
このとき、バネ22が内側箇所で上縁部3610を支持する際のバネ定数は、先端部233(K)で灯具3を支持する際のバネ定数に対してはるかに大きい。これは、バネ22では第1平坦部221(L1)が器具2に固定されるので、第1平坦部221(L1)を固定端とする片持ち梁として大まかに見積もることができる。バネ22では、ほとんど弾性変形しない第1曲げ部225(M1)と第4曲げ部231(M4)との直線距離(スパン)は、第1曲げ部225(M1)と先端部233との距離(スパン)の、例えば1/5~1/6程度である。片持ち梁ではスパンはバネ定数に3乗で影響する。すなわち、第4曲げ部231(M4)におけるバネ定数は、1/5であれば先端部233におけるバネ定数の125倍であり、1/6であれば先端部233におけるバネ定数の216倍である。このため、作業者が、器具2の灯具収容部200への灯具3の押し上げ(押し込み)を完了すると、バネ22の第4曲げ部231(M4)の内側箇所が、バネ係合具36に形成された貫通孔361の上縁部3610を支持することができる。つまり、第4曲げ部231(M4)の内側箇所で、灯具3の自重を支えることができる。
【0114】
<灯具3の取り外し作業>
次に、灯具3を器具2から取り外す作業について説明する。灯具3を取り外す作業は、前述した取り付ける作業の逆の手順となる。
(1)まず、作業者は、灯具3が器具2に取り付けられた状態から、カバー側部333を掴んで、灯具3を略水平の状態のまま照射側(下向きZ2)に引き下げる。
(2)次に、作業者は、灯具3を引き下げ、バネ22の先端部233をバネ係合具36の貫通孔361から外す。
(3)以上の手順で、作業者は、器具2から灯具3を取り外す。
【0115】
<<実施の形態1の固定機構及び固定方法の特徴>>
以下、実施の形態1の固定機構及び固定方法の特徴を説明する。
実施の形態1の固定機構は、灯具3を器具本体20に取り付ける取付部品(灯具側連結部36)を台座31へ固定する固定機構である。
固定機構は、板状の台座31と取付部品(灯具側連結部36)とを固定する機構である。
灯具3は、板状の台座31と取付部品(灯具側連結部36)とを有する。
台座31は、一面に第1突当部(第1突出部315)と第2突当部(第2突出部316)とを有する。
取付部品(灯具側連結部36)は、第1係合部363と第2係合部369とを有する。
取付部品(灯具側連結部36)は、第1係合部363と第1突当部(第1突出部315)とが係り合うことによって、一方向(端向きX1)に移動することを規制されている。
取付部品(灯具側連結部36)は、第2係合部369と第2突当部(第2突出部316)とが係り合うことによって、一方向(端向きX1)と反対方向(中向きX2)に移動することを規制されている。
【0116】
また、取付部品(灯具側連結部36)は、第1係合部363と第1突当部(第1突出部315)とが係り合うことによって、一方向(端向きX1)と交わる向き(短手方向Y、上下方向Z、斜め方向、回転方向を含む)に移動することを規制されている。
【0117】
また、取付部品(灯具側連結部36)は、第1係合部363に隆起部367を有する。
取付部品(灯具側連結部36)は、隆起部367と第1突当部(第1突出部315)とが係り合うことによって、一方向(端向きX1)と交わり台座31の一面と交わる向き(上下方向Z)に移動することを規制されている。
【0118】
また、台座31は、第1突当部(第1突出部315)のサイドに、スライド貫通孔319を有する。
取付部品(灯具側連結部36)は、第1係合部363のサイドに、取付機能部383を有する。
取付部品(灯具側連結部36)は、スライド貫通孔319と取付機能部383とが係り合うことによって、一方向(端向きX1)と交わる向き(短手方向Y、上下方向Z、斜め方向、回転方向を含む)に移動することを規制されている。
【0119】
第2突当部(第2突出部316)は、一方向(端向きX1)に向かって形成された爪部316を有する。
第2係合部369は、一方向(端向きX1)と反対方向(中向きX2)に形成された係止端部(第1係止端部370)を有し、
爪部316の爪先端部317と第2係合部369の係止端部(第1係止端部370)とが係り合っている。
【0120】
<<実施の形態1の連結装置10の特徴>>
以下、実施の形態1の連結装置10の特徴を説明する。
連結装置10は、灯具取付部(器具側連結部22)と灯具側連結部36とを有する。
灯具取付部(器具側連結部22)は、器具本体20に固定される。
灯具側連結部36は、灯具取付部(器具側連結部22)と対をなすように台座31の一面の側に固定され、器具側連結部22と連結される。
【0121】
灯具側連結部36は、台座31の一面の側に突出して形成された突出部に係合される係合部が、突出部に案内されながら一面に沿って移動するとともに突出部と係り合った状態で、一面の側に固定される。
【0122】
器具本体20は、灯具取付部(器具側連結部22)を有する灯具収容部200を有する。
灯具3は、少なくとも一部が灯具収容部200に収容された状態で器具本体20に取り付けられる。
【0123】
灯具取付部(器具側連結部22)と灯具側連結部36とは、着脱自在に連結される。
【0124】
連結装置10は、複数対の灯具取付部(器具側連結部22)と灯具側連結部36とを備えている。
台座31は長手形状であり、複数対の灯具取付部(器具側連結部22)と灯具側連結部36とは、台座31の長手方向に沿って、離隔して配置されている。
【0125】
<<実施の形態1の照明装置1の特徴>>
以下、実施の形態1の照明装置1の特徴を説明する。
本実施の形態の照明装置1は、台座31を固定する器具本体20を有する。
器具本体20は、取付部品(灯具側連結部36)に連結される灯具取付部(器具側連結部22)を有する。
また、本実施の形態の照明装置1は、台座31の一面の側が器具本体20と対向した状態で器具本体20に着脱自在に取り付けられる灯具3有する。
また、本実施の形態の照明装置1は、前述した連結装置10を有する。
【0126】
台座31には、一面(取付面部311)の側に突出した突出部が形成されるとともに、一面(取付面部311)の反対側である他面(載置面部312)の側に光源が配置される配置面が形成されている。
灯具側連結部36には、突出部と係り合う係合部が形成されており、係合部は突出部に案内されながら一面(取付面部311)に沿って移動することによって突出部と係り合う。ここで、一面(取付面部311)に沿った移動には、縦方向(長手方向)、横方向(短手方向)、斜め方向、回転方向を含むものとする。
【0127】
具体的には、照明装置1は、台座31の一面である取付面部311の側に突出した第1突出部315が形成されるとともに、第1突出部315と係り合う第1係合部363が形成されている。
第1係合部363は、第1突出部315に案内されながら一面である取付面部311に沿って移動することによって第1突出部315と係り合う。
【0128】
台座31と灯具側連結部36とは、ネジ等の他の固定部材あるいは専用の工程設備を要するカシメ等の方法を用いることなく、両者が係り合うこと(係合)によって相互に固定される。
【0129】
本実施の形態の照明装置1は、前述した固定機構と、台座31の他面(載置面部312)に配置された発光部とを備え、第1突当部(第1突出部315)は、台座31の発光部の配置領域内に形成されている。
具体的には、台座31(支持部)の台座主部310は、取付面部311と、反対側の他面である載置面部312とを有し、載置面部312に、発光素子301(光源)を搭載した基板300が配置される光源配置領域が形成されている。
本実施の形態の照明装置1は、台座31(支持部)の載置面部312に光源が配置可能な光源配置領域が設けられており、突出部は台座31の光源配置領域の上下方向Zの投影領域内に形成されている。台座31に突出部(切り起こし等)を設けることによって台座31に形成されてしまう貫通孔あるいは他面側の窪みを、光源が覆う(塞ぐ)構成である。光源は、発光素子が基板に実装される態様又は絶縁層あるいは電極層を形成した台座31の他面に発行素子が直接実装される態様を含む。
【0130】
突出部は、係合部が係り合っている状態において、係合部が一面(取付面部311)に沿って移動する向き(端向きX1)と交わる向きに移動することを規制する第1突当部(第1突出部315)と、係合部が一面(取付面部311)に沿って移動する向きと反対の向きに移動することを規制する第2突当部(第2突出部316)とを備えている。
第1突当部(第1突出部315)は、灯具側連結具36を装着する際にスライドされる向きを除いた向きへの灯具側連結具の移動を規制する。具体的には、灯具側連結具36は器具側連結部22(バネ)に引っ張られる向き(端向きX1)には外れない。また、灯具側連結具36に対して灯具3の短手方向のガタツキが発生しない。
第2突当部(第2突出部316)は、灯具側連結具36を装着する際にスライドされる向きと反対の向き(すなわち灯具側連結具36が抜去される向き)への灯具側連結具36の移動を規制する。具体的には、灯具側連結具36が装着された状態では灯具側連結具36が抜けたり脱落しない。
【0131】
係合部は、突出部に係り合っている状態において、係合部が一面(取付面部311)に沿って移動する向きと交わる向きに移動することを規制する第1係合部363と、係合部が台座31の面に沿って移動する向きと反対の向きに移動することを規制する第2係合部369とを備えている。
【0132】
第1係合部363は、第1突当部(第1突出部315)と係り合うことによって、灯具側連結具36が台座31の一面(取付面部311)に沿って移動する向きと交わる向きに移動することを規制する。
【0133】
第2係合部369は、第2突当部(第2突出部316)と係り合うことによって、灯具側連結具36が台座31の一面(取付面部311)に沿って移動する向きと反対の向きに移動することを規制されている。
【0134】
台座31は長手形状であり、突出部は、台座31の長手方向における端部寄りに形成されている。突出部が形成される領域は、突出部が台座31の長手方向の一方の端部のみに形成される場合を含む。
【0135】
また、突出部は、台座31の長手方向に沿って、離隔して複数(2箇所以上)配置されている。突出部の長手方向における形成領域は特定されず、単に複数(2箇所以上)が離れて形成されていればよい。具体的には、突出部が長手方向の両端の2箇所に形成される標準尺仕様と長手方向の両端及びこれらに挟まれた1箇所の計3箇所に形成される長尺仕様の灯具(光源ユニット)を含む。
【0136】
また、台座31は短尺形状でもよく、突出部が形成される領域は、突出部が短手方向の一方又は両方の端部に形成される短尺仕様の灯具3(光源ユニット)を含むものとする。
【0137】
<<実施の形態1の効果>>
この実施の形態に係る照明装置1は、バネ係合具36を、ネジ等の固定具を用いることなく、また、専用の工具あるいは設備を必要とする部材どうしをかしめる方法を用いることなく、台座主部310に固定することができる。
【0138】
(変形例1)
図11及び
図12を参照して実施の形態1の変形例1について説明する。
変形例1は、連結装置10において、第2突出部316a(爪部316a)と第2係合部369aの形状が変更されている。
第2突出部316a(爪部316a)は、短手方向Yにおける中央領域を凹状に後退させ、両端部領域に爪先端部317aが形成され、中央領域に爪先端部317aより後退した爪後退部318が形成される。
第2係合部369aは、短手方向Yにおける中央領域を凸状に突出させ、両端領域に第1係止端部370aが形成され、中央領域に第1係止端部370aより突出した第1係止先端部371が形成される。第1係止端部370aは、第1係止先端部371より後退した後退部である。
爪先端部317aは第1係止端部370aと、爪後退部318は第1係止先端部371とそれぞれ当接する。
これによって、バネ係合具36は、台座31の長手方向における中向きX2への移動が規制される。
第2突出部316aは、第2突出部316aの切り起こしの曲げ角度にバラツキが発生しても、複数個所(3箇所)の当接箇所のうち1箇所以上が当接する。また、第2突出部316aの切り起こしの曲げ角度の管理精度を緩和してもよい。
【0139】
(変形例2)
図13を参照して実施の形態1の変形例2について説明する。
変形例2は、第1係合部363bを1つに纏めた形状としている。
第1係合部363bは、1つの矩形状の係合片364を有する。
第1突出部315と係り合う面積が増えるためより安定な係合状態となる。
【0140】
実施の形態2.
図14及び
図15を参照して実施の形態2を説明する。
本実施の形態では、前述した実施の形態と異なる点について説明する。
実施の形態2は、第2係合部369cを第1係合部363と一体に形成した実施形態である。
【0141】
第1突出部315は、第1係合部363を差し込む差込口3150と第1係合部363を突出させる突出口3151とを有する。
実施の形態2における第2突出部316は、突出口3151を有する。
突出口3151は、出口端面3152を有し、出口端面3152は、台座31の表面と平行な上端面3153と、台座31の表面と垂直な2個の側端面3154とを有する。
第2係合部369cは、連結底面部362cの第1係合部363に形成された係止片(第2係止片372と第3係止片375)を有する。
第2係止片372と第3係止片375は、T字状の切欠き部368により形成された角を斜めに起こした3角部分である。
第2係止片372は、第1係合片365の根本側の内側に形成された切り起こし部分である。
第3係止片375は、第2係合片366の根本側の内側に形成された切り起こし部分である。
第2係止片372と第3係止片375は、中向きX2側の切欠き端部に、第2係止端部374と第3係止端部376を有する。
第2係合部369cは、灯具側連結部36が固定されている状態で、第1突出部315を通過して第1突出部315と重ならない位置に形成される。
第2係合部369cは、長手方向X(一面に沿う方向)において第1突出部315の突出口3151(第2突出部316)と係合する。
第2係止端部374と第3係止端部376は、第1突出部315の突出口3151の出口端面3152の上端面3153に当接した状態で係合する。
【0142】
<実施の形態2の特徴>
第1突当部は、第1係合部を差し込む差込口3150と第1係合部を突出させる突出口3151(第2突出部316)とを有する。
第2突当部は、突出口3151(第2突出部316)を有する。
第2係合部は、第1係合部に形成された係止片(第2係止片372と第3係止片375)を有する。
突出口3151(第2突出部316)の出口端面3152(上端面3153)と係止端部(第2係止端部374と第3係止端部376)とが係り合っている。
【0143】
<実施の形態2の効果>
突出口3151(第2突出部316)の出口端面3152(上端面3153)と係止片(第2係止片372と第3係止片375)の係止端部(第2係止端部374と第3係止端部376)とが係り合うことによって、バネ係合具36は、台座31の長手方向における中向きX2への移動が規制される。
【0144】
(変形例1)
図16を参照して実施の形態2の変形例1について説明する。
変形例1は、第2係合部369dの形状が変更されている。
第2係合部369dは、連結底面部362dの第1係合部363dに形成された係止片(第2係止片372と第3係止片375)を有する。
第2係止片372dと第3係止片375dは、T字状の切欠き部368により形成された角に長手方向X(端向きX1)に切り込みを入れ、斜めに起こした4角部分である。
第2係止片372dは、第1係合片365の根本側の内側に形成され、中向きX2側を隆起させた切り起こし部分である。
第3係止片375dは、第2係合片366の根本側の内側に形成され、中向きX2側を隆起させた切り起こし部分である。
第2係止片372dと第3係止片375dは、中向きX2側の切欠き端部に、第2係止端部374dと第3係止端部376dを有する。
【0145】
突出口3151(第2突出部316)の出口端面3152(上端面3153)と係止片(第2係止片372dと第3係止片375d)の係止端部(第2係止端部374dと第3係止端部376d)とが係り合うことによって、バネ係合具36は、台座31の長手方向における中向きX2への移動が規制される。
【0146】
(変形例2)
図17参照して実施の形態2の変形例2について説明する。
変形例2は、第1係合部363eを1つに纏めた形状としており、第2係合部369eを1つに纏めた形状としている。
第1係合部363eは、1つの矩形状の係合片364を有する。
第2係合部369eは、第1係合部363eに形成された係止片(第2係止片372e)を有する。
第2係止片372eは、係合片364の中央部分にコの字状の切り込みを入れ、斜めに起こした4角部分である。
第2係止片372eは、中向きX2側を隆起させた切り起こし部分である。
第2係止片372eは、中向きX2側の切欠き端部に、第2係止端部374eを有する。
【0147】
突出口3151(第2突出部316)の出口端面3152(上端面3153)と係止片(第2係止片372e)の係止端部(第2係止端部374e)とが係り合うことによって、バネ係合具36は、台座31の長手方向における中向きX2への移動が規制される。
また、突出口3151(第2突出部316)との係合面積が増えるため係合強度(係合耐性)が向上する。
【0148】
(変形例3)
図18及び
図19を参照して実施の形態2の変形例3について説明する。
変形例3は、第2係合部369fを短手方向Yにおける外側に突出させている。
第2係合部369fは、連結底面部362fの第1係合部363に形成された係止片(第4係止片377と第5係合片373)を有する。
第4係止片377と第5係合片373は、第1係合片365の根本側の外側に形成された張り出し部分である。
第4係止片377と第5係合片373は、第1係合片365の先端側から根本側に向けてテーパ部分を有する。
第4係止片377と第5係合片373は、中向きX2側の切欠き端部に、第4係止端部379と第5係止端部378を有する。
【0149】
突出口3151(第2突出部316)の出口端面3152(側端面3154)と係止片(第4係止片377と第5係合片373)の係止端部(第4係止端部379と第5係止端部378)とが係り合うことによって、バネ係合具36は、台座31の長手方向における中向きX2への移動が規制される。
スライド貫通孔319の幅狭部321の形状により、バネ係合具36の短手方向と回転方向の移動規制がされるので、係合片の小型化が可能である。
第2係合部369fを折り曲げていないので、バネ係合具36を取り付ける際に第2係合部369fが変形しにくい。
第2係合部369fは折り曲げていないので、バネ係合具36の製造が容易であり製造コストを削減できる。
バネ係合具36を台座31に取り付ける際の作業負担が少ない。
【0150】
なお、この変形例3では、第2係止片372と第3係止片375とがある場合を説明したが、第2係止片372と第3係止片375とはなくてもよい。
【0151】
実施の形態3.
図20及び
図21を参照して実施の形態3について説明する。
本実施の形態では、前述した実施の形態と異なる点について説明する。
実施の形態3は、スライド貫通孔319gが第1突当部となり、第2突出部316g(爪部316g)が第2突当部となる実施形態である。
【0152】
台座主部310gは、2個の第2突出部316g(爪部316g)を有する。
2個の第2突出部316g(爪部316g)は、短手方向Yに並んで形成されている。
2個の第2突出部316g(爪部316g)は、一方向(端向きX1)に向かって形成された爪先端部317gを有する。
【0153】
台座主部310gは、4個のスライド貫通孔319g(スリット)を有する。
4個のスライド貫通孔319g(スリット)は、2個の第2突出部316g(爪部316g)を囲む矩形の4か所の角に、長手方向Xと短手方向Yとに並んで、形成されている。
4個のスライド貫通孔319g(スリット)には、幅広部320g(挿入部)と幅狭部321g(スライド部)が連続して形成され、幅広部320g(挿入部)が中向きX2に形成され、幅狭部321g(スライド部)が端向きX1に形成されている。
【0154】
灯具側連結部36は、連結底面部362gに2個の第2係合部369g(係合孔)を有する。
第2係合部369g(係合孔)は、連結底面部362gに形成された矩形の貫通孔である。第2係合部369g(係合孔)は、中向きX2に向かって形成された第1係止端部370gを有する。
【0155】
灯具側連結部36は、2個の取付機能部383gを有する。
取付機能部383gは、台座主部310gに形成されたスライド貫通孔319に挿入されてスライドする個のスライド片384と、台座側部322とによってカバー係合部337を挟持するカバー保持片385を備える。
2個の取付機能部383gは、短手方向Yに並んで形成されている。
【0156】
図21の(b)に示すように、2個の取付機能部383gに形成された4個のスライド片384は、台座主部310gに形成された4個のスライド貫通孔319gの幅広部320gに挿入されることによってバネ係合具36の長手方向Xへの移動を開始する起点を決める。
【0157】
そして、
図21の(c)のように、載置面部312側に配置されたスライド片384は、幅狭部321に引っ掛かり、長手方向Xに直交する向きである上向きへは抜去不可能となる。
【0158】
スライド片384は、バネ係合具36の移動とともに幅狭部321gに移動する。このため、スライド片384は、短手方向Yにおける中央側、あるいは両端側へ、徐々に付勢される。本実施の形態では、幅狭部321gは、長手方向Xにおける端部側に向って徐々に幅寸法が小さくなる(幅が狭くなる)ように形成されており、スライド片384は、幅狭部321によって短手方向Yに沿って押圧され、バネ係合具36はガタツキが抑制される。
【0159】
スライド片384が幅狭部321gの先端に突き当たった状態で、爪先端部317gはバネ係合具36の第1係止端部370gと当接する。
【0160】
<実施の形態3の特徴>
第1突当部は、台座31を貫通したスライド貫通孔319gを有する。
第2係合部は、スライド貫通孔319gに取り付けられた取付機能部383gを有する。
第2突当部は、一方向(端向きX1)に向かって形成された爪部316gを有する。
第2係合部は、第2係合部369g(係合孔)を有し、第2係合部369g(係合孔)は、一方向(端向きX1)と反対方向(中向きX2)に形成された係止端部(第1係止端部370g)を有する。
爪部316gの爪先端部317gと第2係合部369g(係合孔)の係止端部(第1係止端部370g)とが係り合っている。
【0161】
<実施の形態3の効果>
スライド片384が幅狭部321gの先端に突き当たった状態で、第2突出部316gは、長手方向Xにおける中向きX2へのバネ係合具36の移動を規制する。つまり、第2突出部316gは、取付面部311に沿う中向きX2へのバネ係合具36の移動を規制する。第2突出部316gは、スライド片384が幅狭部321gの先端に突き当たった状態で、バネ係合具36が台座主部310gから外れないように、第1係止端部370を係止する。
【0162】
(変形例1)
台座主部310gが1個の第2突出部316g(爪部316g)を有し、連結底面部362gが1個の第2係合部369g(係合孔)を有していてもよい。
【0163】
(変形例2)
台座主部310gが短手方向Yに2個のスライド貫通孔319g(スリット)を有し、取付機能部383gが2個のスライド片384を有していてもよい。
【0164】
以上、本発明の実施の形態を照明装置1を例にして説明したが、前述した固定機構と固定方法は、台座に取付部品を取りつける場合、又は、一方の部品を他方の部品に固定する場合に適用することができる。
【0165】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、これらの実施の形態のうち、2つ以上を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、これらの実施の形態のうち、1つを部分的に実施しても構わない。あるいは、これらの実施の形態のうち、2つ以上を部分的に組み合わせて実施しても構わない。なお、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0166】
1 照明装置、10 連結装置、2 器具、20 器具本体、200 灯具収容部、201 器具底面部、202 器具側面部、203 開口縁部、204 斜面部、208 器具係合部、21 器具端部、210 ノックアウト、22 器具側連結部、220 固定部、221 第1平坦部、222 貫通孔、223 バネ係止片、224 弾性変形部、225 第1曲げ部、226 第2平坦部、227 第2曲げ部、228 第3平坦部、229 第3曲げ部、230 第4平坦部、231 第4曲げ部、232 円弧部、232a 裏面、233 先端部、24 器具配線具、240 器具電源線、241 器具電源線コネクタ、243 端子台、25 ネジ、3 灯具、30 発光部、300 基板、301 発光素子、31 台座、310 台座主部、310 台座主部、310g 台座主部、311 取付面部、312 載置面部、313 長手端部、315 第1突出部、3150 差込口、3151 突出口、3152 出口端面、3153 上端面、3154 側端面、316 第2突出部、316a 第2突出部、316g 第2突出部、316 爪部、316a 爪部、316g 爪部、316 爪部、317 爪先端部、317g 爪先端部、317a 爪先端部、318 爪後退部、319 スライド貫通孔、319g スライド貫通孔、320 幅広部、320g 幅広部、321 幅狭部、321g 幅狭部、322 台座側部、323 基端部、324 台座係合部、325 点灯装置固定部、326 点灯装置係止部、327 貫通孔、33 カバー、330 主カバー部、331 透光部、332 カバー主部、333 カバー側部、336 取付部、337 カバー係合部、338 カバー支持部、340 端部カバー、35 点灯装置、350 電源ユニット、351 電源ケース、36 灯具側連結部、360 連結主部、3600 第1面、3601 第2面、361 貫通孔、3610 上縁部、3611 下縁部、3612 側縁部、362 連結底面部、362c 連結底面部、362d 連結底面部、362f 連結底面部、362g 連結底面部、3620 露出面、3621 密着面、363 第1係合部、363b 第1係合部、363c 第1係合部、363d 第1係合部、363e 第1係合部、364 係合片、365 第1係合片、366 第2係合片、367 隆起部、368 切欠き部、369 第2係合部、369a 第2係合部、369c 第2係合部、369d 第2係合部、369e 第2係合部、369f 第2係合部、369g 第2係合部、370 第1係止端部、370a 第1係止端部、370g 第1係止端部、371 第1係止先端部、372 第2係止片、372d 第2係止片、372e 第2係止片、373 第5係合片、374 第2係止端部、374d 第2係止端部、374e 第2係止端部、375 第3係止片、375d 第3係止片、376 第3係止端部、376d 第3係止端部、377 第4係止片、378 第5係止端部、379 第4係止端部、380 上端部、381 連結側部、382 側部底面部、383 取付機能部、383g 取付機能部、384 スライド片、385 カバー保持片、386 台座係止片、40 灯具配線具、400 灯具電線、401 灯具電源線、402 灯具電源線コネクタ、403 給電線、404 給電線コネクタ、406 電線配置具、407 電線保持具、9 造営部。