(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-09
(45)【発行日】2022-02-03
(54)【発明の名称】車両用トランクリッドパネル
(51)【国際特許分類】
B62D 25/10 20060101AFI20220127BHJP
B62D 25/12 20060101ALN20220127BHJP
【FI】
B62D25/10 D
B62D25/12 M
(21)【出願番号】P 2018209548
(22)【出願日】2018-11-07
【審査請求日】2020-11-30
(73)【特許権者】
【識別番号】000001199
【氏名又は名称】株式会社神戸製鋼所
(74)【代理人】
【識別番号】100067828
【氏名又は名称】小谷 悦司
(74)【代理人】
【識別番号】100115381
【氏名又は名称】小谷 昌崇
(74)【代理人】
【識別番号】100178582
【氏名又は名称】行武 孝
(72)【発明者】
【氏名】吉田 正敏
【審査官】川村 健一
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-167643(JP,A)
【文献】特開2014-208507(JP,A)
【文献】特開2012-232665(JP,A)
【文献】特開2009-29290(JP,A)
【文献】実開平2-77338(JP,U)
【文献】米国特許第8915532(US,B2)
【文献】米国特許出願公開第2012/0248810(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0281870(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2009/0026793(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62D 25/10 ー 25/13
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
インナパネルとアウタパネルとを有し車両の車室後方に設けられたトランクルームを覆う車両用トランクリッドパネルであって、
前記インナパネルが、
前記トランクルームを上方から覆うインナ上面部と、
前記トランクルームを後方から覆うインナ後面部と、
前記インナパネルの外周縁を構成し、前記アウタパネルに接合される外周接合部と、
前記インナパネルの中央部に配置され、前記アウタパネルに接合される中央接合部と、
前記インナ上面部および前記インナ後面部において前記中央接合部を囲むように配置され、前記アウタパネルから離間するように突出した外周ビード部と、
を有し、
前記インナ後面部の車両幅方向の両端部には、前記車両用トランクリッドパネルと車両本体との間に介在する一対のクッション部材がそれぞれ装着される一対のクッション部材座面、または、前記車両本体に設けられた前記一対のクッション部材にそれぞれ対向する一対のクッション部材対向面が備えられており、
前記一対のクッション部材座面または前記一対のクッション部材対向面に接合される、一対の補強部材を更に備える、アルミニウム合金製の車両用トランクリッドパネル。
【請求項2】
前記インナ後面部の車両幅方向の両端部には、前記一対のクッション部材座面が備えられており、
前記一対の補強部材は、それぞれ、
前記クッション部材座面に接合される接合部と、
前記クッション部材を保持するクッション部材保持部と、
を有し、
前記一対のクッション部材座面には、前記一対の補強部材を介して前記クッション部材がそれぞれ装着されている、請求項1に記載のアルミニウム合金製の車両用トランクリッドパネル。
【請求項3】
前記インナ後面部の車両幅方向の両端部には、前記一対のクッション部材座面が備えられており、
前記一対のクッション部材座面には、前記クッション部材が装着される開口部がそれぞれ開口されており、
前記一対の補強部材は、それぞれ、
前記クッション部材座面に接合される接合部と、
前記クッション部材に対向して配置されるクッション部材対向部と、
を有する、請求項1に記載のアルミニウム合金製の車両用トランクリッドパネル。
【請求項4】
前記インナ後面部の車両幅方向の両端部には、前記一対のクッション部材対向面が備えられており、
前記一対の補強部材は、それぞれ、
前記クッション部材対向面に接合される接合部と、
前記車両本体に装着された前記クッション部材に当接するクッション部材当接部と、
を有する、請求項1に記載のアルミニウム合金製の車両用トランクリッドパネル。
【請求項5】
前記インナ後面部の車両幅方向の両端部には、前記一対のクッション部材対向面が備えられており、当該一対のクッション部材対向面は前記車両本体に装着された前記クッション部材に当接する位置に配置され、
前記一対の補強部材は、前記インナ後面部のうち前記クッション部材対向面の裏面に接合される、請求項1に記載のアルミニウム合金製の車両用トランクリッドパネル。
【請求項6】
前記一対の補強部材には、前記クッション部材対向面から離間する方向に突出した複数のリブが形成されている、請求項5に記載のアルミニウム合金製の車両用トランクリッドパネル。
【請求項7】
車両幅方向の両端部に前記一対の補強部材を含み、前記車両用トランクリッドパネルと車両本体とを接続するストライカを保持するストライカ保持部を前記一対の補強部材の間に有し、前記インナ後面部に接合される補強体を更に備える、請求項1乃至6の何れか1項に記載のアルミニウム合金製の車両用トランクリッドパネル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のトランクルームを上方から覆う上面部及びトランクルームを後方から覆う後面部を有する車両用トランクリッドパネルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、上面部及び後面部を有する車両用トランクリッドパネルとして、インナパネルとアウタパネルとを備えるものが知られている。例えば、特許文献1には、トランクルームを上方から覆うインナ上面部及びトランクルームを後方から覆うインナ後面部を有するインナパネルと、インナ上面部を上方から覆うアウタ上面部及びインナ後面部を後方から覆うアウタ後面部を有するアウタパネルと、を有するトランクリッドパネルが開示されている。トランクリッドパネルは、一対のヒンジ部を支点として車両本体に開閉可能に支持されている。また、トランクリッドパネルの車両幅方向の中央部に備えられたストライカによって、トランクリッドパネルが車両本体にロックされる。
【0003】
インナパネルの外周部は、ヘム加工されたアウタパネルの外周部と接合される。また、インナパネルの中央部には、マスチック樹脂を用いてアウタパネルと接合される接合面が配置される。そして、当該接合面の周囲を囲むように、略環状の外周ビード部が設けられている。外周ビード部は、アウタパネルから離間するように凹状に形成されており、インナパネルの剛性を向上させる。
【0004】
このようなトランクリッドパネルには、曲げ剛性やねじり剛性が要求される。これらの剛性は、ヒンジ部を拘束した状態で、ストライカまたはトランクリッドパネルの車両幅方向の端部等に荷重を加えることで評価される。トランクリッドパネルの曲げ剛性およびねじり剛性は、外周ビード部の構造に大きく依存し,特にインナ上面部とインナ後面部との間の屈曲部における外周ビードの深さが深いほど向上する。
【0005】
特許文献2には、外周ビード部がインナ上面部およびインナ後面部に跨るように、車両前後方向に連続的に延びる構造が開示されている。このような構造によって、トランクリッドパネルの剛性が高く保持される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2009-29290号公報
【文献】特開2012-232665号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
近年、トランクリッドパネルの軽量化が図られており、使用される材料として従来の鋼板材料から軽量なアルミ材料への移行が進んでいる。しかしながら、一般的に自動車部品に使用される5000系および6000系のアルミ材料は、鋼板材料と比較して、破断限界が低い。このため、プレス成形における成形性を確保するために、トランクリッドパネルの形状が制限される。具体的に、プレス成形時の破断やしわの発生を防止するためには、屈曲部における外周ビード部を浅くする必要が生じる。この場合、トランクリッドパネルの剛性が低下するため、インナパネルの板厚を大きくすることで、剛性を確保することが多い。しかしながら、このように板厚を厚くすると、トランクリッドパネルの重量や材料コストが増大する。
【0008】
以上のような観点から、近年、車両用トランクリッドパネルでは、インナパネルの成形性および剛性を確保しつつ、部品の軽量化を実現することが求められていた。
【0009】
本発明の目的は、インナパネルの成形性および曲げ剛性を確保しつつ、従来よりも軽量化が可能な車両用トランクリッドパネルを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するために、本発明者らは、インナパネルに用いるアルミ材料として、従来よりも高い伸びを有する反面、比較的低強度のアルミニウム材料を用いることで、深い外周ビード部を有する比較的薄肉のインナパネルを成形することを可能にしつつ、強度不足が問題になるクッション部材との当接部に別の補強部材を新たに設けることで、車両用トランクリッドパネルとしての必要剛性や強度を満足しながら、従来よりも軽量化することができることを新たに知見した。
【0011】
本発明は、このような観点に基づいてなされたものである。具体的に、本発明は、インナパネルとアウタパネルとを有し車両の車室後方に設けられたトランクルームを覆う車両用トランクリッドパネルであって、前記インナパネルが、前記トランクルームを上方から覆うインナ上面部と、前記トランクルームを後方から覆うインナ後面部と、前記インナパネルの外周縁を構成し、前記アウタパネルに接合される外周接合部と、前記インナパネルの中央部に配置され、前記アウタパネルに接合される中央接合部と、前記インナ上面部および前記インナ後面部において前記中央接合部を囲むように配置され、前記アウタパネルから離間するように突出した外周ビード部と、を有し、前記インナ後面部の車両幅方向の両端部には、前記車両用トランクリッドパネルと車両本体との間に介在する一対のクッション部材がそれぞれ装着される一対のクッション部材座面、または、前記車両本体に設けられた前記一対のクッション部材にそれぞれ対向する一対のクッション部材対向面が備えられており、前記一対のクッション部材座面または前記一対のクッション部材対向面に接合される、一対の補強部材を更に備える。
【0012】
本構成によれば、インナパネルに比較的強度が低く伸びの高い材料を用いることで、外周ビード部を深く設定したとしても破断が生じにくく高い剛性を確保することが可能になり、インナパネルの板厚を小さくし軽量化することが可能になる。更に、強度が低く板厚が薄くなることで問題になることが多いクッション部材との当接部近傍の強度を補強部材によって確保することが可能になり、車両用トランクリッドパネルに要求される強度を満たすことができる。
【0013】
上記の構成において、前記インナ後面部の車両幅方向の両端部には、前記一対のクッション部材座面が備えられており、前記一対の補強部材は、それぞれ、前記クッション部材座面に接合される接合部と、前記クッション部材を保持するクッション部材保持部と、を有し、前記一対のクッション部材座面には、前記一対の補強部材を介して前記クッション部材がそれぞれ装着されているものでもよい。
【0014】
本構成によれば、補強部材がクッション部材を直接保持するため、クッション部材から伝わる荷重を補強部材によって安定して受け止めることができる。
【0015】
上記の構成において、前記インナ後面部の車両幅方向の両端部には、前記一対のクッション部材座面が備えられており、前記一対のクッション部材座面には、前記クッション部材が装着される開口部がそれぞれ開口されており、前記一対の補強部材は、それぞれ前記クッション部材座面に接合される接合部と、前記クッション部材に対向して配置されるクッション部材対向部と、を有するものでもよい。
【0016】
本構成によれば、クッション部材がクッション部材座面に装着されるため、補強部材にクッション部材を装着するための開口部を形成する必要がない。このため、補強部材の強度を向上させ、補強部材によるクッション部材座面の補強効果を向上することができる。
【0017】
上記の構成において、前記インナ後面部の車両幅方向の両端部には、前記一対のクッション部材対向面が備えられており、前記一対の補強部材は、それぞれ前記クッション部材対向面に接合される接合部と、前記車両本体に装着された前記クッション部材に当接するクッション部材当接部と、を有するものでもよい。
【0018】
本構成によれば、クッション部材が車両本体に装着されるため、インナパネルのクッション部材対向面にクッション部材を装着するための開口部を形成する必要がない。また、補強部材がクッション部材に直接当接するため、クッション部材から伝わる荷重を補強部材によって安定して受け止めることができる。
【0019】
上記の構成において、前記インナ後面部の車両幅方向の両端部には、前記一対のクッション部材対向面が備えられており、当該一対のクッション部材対向面は前記車両本体に装着された前記クッション部材に当接する位置に配置され、前記一対の補強部材は、前記インナ後面部のうち前記クッション部材対向面の裏面に接合されるものでもよい。
【0020】
本構成によれば、クッション部材が車両本体に装着されるため、インナパネルのクッション部材対向面にクッション部材を装着するための開口部を形成する必要がない。このため、インナパネルのクッション部材対向面の強度が低下しにくく、クッション部材から伝わる荷重を安定して受けることができる。
【0021】
上記の構成において、前記一対の補強部材には、前記クッション部材対向面から離間する方向に突出した複数のリブが形成されているものでもよい。
【0022】
本構成によれば、補強部材の剛性を更に高めることが可能となり、クッション部材から伝わる荷重を補強部材が安定して受け止めることができる。
【0023】
上記の構成において、車両幅方向の両端部に前記一対の補強部材を含み、前記車両用トランクリッドパネルと車両本体とを接続するストライカを保持するストライカ保持部を前記一対の補強部材の間に有し、前記インナ後面部に接合される補強体を更に備えるものでもよい。
【0024】
本構成によれば、補強体をインナパネルに接合することによって、補強体が一対の補強部材およびストライカ保持部の機能を兼ね備えることができる。
【発明の効果】
【0025】
以上のように、本発明によれば、車両用トランクリッドパネルとしての成形性および曲げ剛性を確保しつつ、従来よりも軽量化が可能な車両用トランクリッドパネルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本発明の一実施形態に係る車両用トランクリッドパネルの斜視図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る車両用トランクリッドパネルのインナパネルの斜視図である。
【
図3】
図2に示されるインナパネルのI-I線での断面図である。
【
図4】
図2に示されるインナパネルのII-II線での断面図である。
【
図5】
図2のクッション部材座面の周辺を拡大した斜視図である。
【
図6】
図5に示されるクッション部材座面の周辺および車両本体の断面図であって、
図5のIII-III線における断面図である。
【
図7】本発明の第1変形実施形態に係るインナパネルの斜視図である。
【
図8】本発明の第2変形実施形態に係るインナパネルのクッション部材座面の周辺および車両本体の断面図である。
【
図9】本発明の第3変形実施形態に係るインナパネルのクッション部材対向面の周辺および車両本体の断面図である。
【
図10】本発明の第4変形実施形態に係るインナパネルのクッション部材対向面の周辺および車両本体の断面図である。
【
図11】本発明の第5変形実施形態に係るインナパネルのクッション部材対向面の周辺および車両本体の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明の一実施形態の車両用トランクリッドパネル1について説明する。
図1は、本実施形態に係る車両用トランクリッドパネル1の斜視図である。
図2は、車両用トランクリッドパネル1のインナパネル20の斜視図である。
図3は、
図2に示されるインナパネル20のI-I線での断面図である。
図4は、
図2に示されるインナパネル20のII-II線での断面図である。
【0028】
車両用トランクリッドパネル1は、自動車などの車両本体の車室後方に設けられたトランクルームを覆うものである。車両用トランクリッドパネル1は、アウタパネル10と、アウタパネル10の下方に配置されるインナパネル20と、アウタパネル10とインナパネル20とを接続する不図示の複数の接着部材と、を備えている。
【0029】
インナパネル20(
図2)は、前記トランクルームを上方から覆うインナ上面部30と、前記トランクルームを後方から覆うインナ後面部50と、を有している。
【0030】
アウタパネル10(
図1)は、インナ上面部30を上方から覆うアウタ上面部12と、インナ後面部50を後方から覆うアウタ後面部14と、を有している。各接着部材は、インナ上面部30とアウタ上面部12とを接着接合する。本実施形態では、アウタパネル10およびインナパネル20は、車両幅方向の中央を通りかつ車両幅方向と直交する平面を基準として車両幅方向に対称な形状に形成されている。
【0031】
図1に示されるように、アウタパネル10のアウタ上面部12とアウタ後面部14とはアウタ屈曲部10Lを介して互いに接続されている。アウタ屈曲部10Lは、車両幅方向(
図1の左右方向)に延びている。また、アウタ後面部14には、ライセンス座15が形成されている。
【0032】
本実施形態では、アウタパネル10は、1枚のアルミニウムないしアルミニウム合金により形成されているが、アウタパネル10は、パネルをいくつかの部品で構成し、これらを互いに接合した構造としても良い。なお、耐デント性の観点から、アウタパネル10は、6000系のアルミニウム合金からなることが好ましい。
図3に示されるように、アウタパネル10の縁部は、内側(インナパネル20側)に折り返された状態でインナパネル20の縁部(インナ外縁部300)を当該インナパネル20の厚さ方向の両側から挟持する折返し挟持部10Mを構成している。なお、折返し挟持部10Mは、アウタパネル10の縁部が内側に折り返される加工(いわゆるヘミング加工)がなされることにより形成される。
【0033】
インナ上面部30およびインナ後面部50を含むインナパネル20の外周縁には、インナ外縁部300(外周接合部)が設けられている(
図2)。インナ外縁部300は、インナパネル20の外周縁を構成し、アウタパネル10の外周縁に接合される。また、
図2、
図3に示されるように、インナパネル20のインナ上面部30とインナ後面部50とはインナ屈曲部20Lを介して互いに接続されている。インナ屈曲部20Lは、車両幅方向(
図2の左右方向)に延びている。
【0034】
本実施形態では,インナパネル20は、1枚のアルミニウムないしアルミニウム合金により形成されている。
図2に示されるように、インナ上面部30は、上面底部32と、複数の(本実施形態では2本の)ビード40と、を有している。インナ後面部50は、後面底部52と、一対の隆起部60と、を有している。インナ外縁部300に加え、上面底部32、複数のビード40、後面底部52および一対の隆起部60は、アルミニウムないしアルミニウム合金からなる板材(基材)をプレス成形することにより一体的に形成される。
【0035】
上面底部32の前側の各角部には、車両用トランクリッドパネル1を車両本体に連結するヒンジ1H(
図4)を固定するためのヒンジ補強部材81が設けられている(
図2~
図4)。
【0036】
複数のビード40は、それぞれが特定方向に沿って延びる形状を有し、かつ、互いに前記特定方向と交差する交差方向に沿って間欠的に並ぶように配置されている。本実施形態では、複数のビード40は、それぞれが車両幅方向に沿って延び、かつ、車両の前後方向に沿って間欠的に並ぶように配置されている。このため、各ビードが車両の前後方向に沿うように延びる形状とされる場合に比べ、ビードの数が少なくなるため、プレス成形時の破断等を有効に回避しながら上面底部32を深くすることができる。各ビード40は、上面底部32からアウタ上面部12に向かって突出している。なお、2つのビード40のうち後側のビード40は、一対の隆起部60の一部を構成している。また、当該後側のビード40の上面部は、アウタパネル10のアウタ上面部12に接合される中央接合部401を構成している。中央接合部401はインナ外縁部300の内側に配置され、当該中央接合部401には車両幅方向に間隔をおいて複数のマスチック接着材が配置される。当該マスチック接着材によって、アウタパネル10とインナパネル20とが接合される。
【0037】
後面底部52は、一対の後面外側底部54と、後面内側底部56と、を有する。
【0038】
一対の後面外側底部54は、インナ後面部50の外周部に設けられている。一対の後面外側底部54の上端は、上面底部32の両端部とつながっている。つまり、上面底部32および一対の後面外側底部54によって、インナパネル20の外周部に設けられた外周ビード部20Sが構成されている。外周ビード部20Sは、インナ上面部30およびインナ後面部50において中央接合部401を囲むように配置されるとともに、アウタパネル10から離間するように下向きに突出している(
図3参照)。また、外周ビード部20Sのうち前述の一対の後面外側底部54によって構成される、一対の縦ビード部20S1(
図2)は、インナパネル20の車両幅方向の両端部において車両前後方向に沿って延びるとともにインナ屈曲部20Lを跨ぐように配置される。
【0039】
本実施形態では、一対の後面外側底部54の下部(インナ後面部50の車両幅方向の両端部)には、後記のクッションゴム92(
図6)(クッション部材)が装着されるクッションゴム座面82(クッション部材座面)がそれぞれ設けられている。クッションゴム92は、車両用トランクリッドパネル1と車両本体との間に介在し、車両用トランクリッドパネル1が閉められる際の衝撃を吸収する。
【0040】
後面内側底部56は、一対の後面外側底部54の内側に設けられている。本実施形態では、後面内側底部56は、車両幅方向の中央において上下方向に延びる形状を有する。後面内側底部56の上端は、上面底部32の中央部につながっている。後面内側底部56の下方には、ストライカ補強部材83が設けられている。ストライカ補強部材83は、車両用トランクリッドパネル1と車両本体とを連結するストライカ(不図示)を支持する。
【0041】
一対の隆起部60は、後面底部52から後方に隆起する形状を有する。より詳細には、隆起部60は、後面外側底部54と後面内側底部56との間において後方に隆起する形状を有している。一対の隆起部60には、トリム穴60Hがそれぞれ形成されている。
【0042】
車両用トランクリッドパネル1の曲げ剛性やねじり剛性を確保するためには、外周ビード部20Sの深さd(
図3、
図4)を大きく設定することが有効である。特に、インナ屈曲部20L付近における外周ビード部20S(縦ビード20S1)の深さを大きく設定することが特に好ましい。しかしながら、このような深い外周ビード部20Sを設けるためには、使用される材料に大きな伸び性能が要求される。一般的に,アルミニウム材料では、伸び性能と強度とは反比例の関係にある。すなわち、伸び性能が高いほど、強度は低くなる傾向を示す。従来からあるアルミ製の車両用トランクリッドパネルは、その素材として5000系あるいは6000系アルミ板材が用いられている。公知のアルミニウムハンドブックによると、典型的な5000系および6000系合金材料である5182-O材や6061-T4材では、耐力は約145MPaと比較的高いが、その伸びは21%程度(アルミニウムハンドブック第8版P38-P41から抜粋)である。また、自動車用に伸びを向上させた5000系および6000系材料(AA6022規格合金、AA5023規格合金)の場合でも、素材耐力は125MPaまで低くなる一方、その伸びは33%以下(R&D神戸製鋼技報/Vol.55 NO.2(Sep.2005)参照)にとどまる。そして、車両用トランクリッドパネルと車両本体との取り付けのためにヒンジやストライカが設定される部位では、強度確保のために別の補強材が設定される場合がある。なお、従来、クッションゴム座面あるいは車両本体側のクッションゴムが当接する部分については、インナパネル単体でも強度を充分満足可能であった。
【0043】
しかし、前述したように,薄肉のインナパネルでも車両用トランクリッドとしての剛性を確保することを目的として外周ビード部を深く設定するためには、高い伸びを有する素材をインナパネルに用いる必要がある。アルミニウム材料でも、素材強度が低い材料であれば、比較的高い伸びを有するものがあり、たとえば1060-Oは耐力30MPaで伸び43%、1100-Oは耐力35MPaで伸び35%(アルミニウムハンドブック第8版P38-P41から抜粋)である。これらは一例であるが、1000番台以外の材料であっても、素材耐力の相対的低下を許容することができれば、比較的伸びの高い材料を用いることは可能である。しかしながら、例えば従来からある前述の5000系あるいは6000系材料以上の伸びを得ようとした場合、素材耐力で100MPa以上の強度を得ることは非常に難しい。そして、素材強度が低い上に、さらに軽量化のためにインナパネルを薄肉化した場合、従来のインナパネル単体で強度を確保することが可能であったクッションゴム座面あるいはクッションゴムが当接する部分(当接面)においても、インナパネル20に要求される強度を満足することができない。
【0044】
本実施形態では、このような問題を解決するために、インナパネル20が、左右一対のクッション部補強部材90を備える。
図5は、
図2のインナパネル20の一対のクッションゴム座面82のうちの一方の周辺を拡大した斜視図である。
図6は、
図5に示されるクッションゴム座面82の周辺および車両本体の断面図であって、
図5のIII-III線における断面図である。
【0045】
上記のようにクッションゴム92(
図6)の周辺におけるインナパネル20の強度を増大するために、車両幅方向に間隔をおいて配置される一対のクッションゴム座面82(
図2)に対して、それぞれクッション部補強部材90(補強部材)が固定される。クッション部補強部材90は、車両用トランクリッドパネル1の閉止動作時に、車両本体からクッションゴム92に伝わる荷重を受け止める。
【0046】
図5を参照して、クッション部補強部材90は、ベース部900と、補強部材前壁901(接合部)と、補強部材後壁902(接合部)と、を有する。なお、クッション部補強部材90は、一例として、比較的強度の高い6000系アルミニウム板材(アルミニウム合金)からなる。ベース部900は平面視で矩形形状を有しており、クッションゴム座面82に上から重なるように配置される。補強部材前壁901は、ベース部900の前端部に接続され鉛直方向に延びる壁部であって、インナパネル20のうちクッションゴム座面82の前側に立設された座面前部82Aに対して左右2点において接合される(
図5の前側の×印参照)。また、補強部材後壁902は、ベース部900の後端部に接続され鉛直方向に延びる壁部であって、インナパネル20のうちクッションゴム座面82の後側に立設された座面後壁82Bに対して左右2点において接合される(
図5の後側の×印参照)。この結果、一対のクッション部補強部材90が、それぞれクッションゴム座面82に接合される。
【0047】
ベース部900の中央部には、突部91(
図6)(クッション部材保持部)が下方に突設されている。突部91は、クッションゴム座面82に開口された平面視で円形のトリム穴82Hに挿入される(
図6)。突部91の底面には、平面視で円形の開口部91Hが開口されており、下方から開口部91Hにクッションゴム92が装着される。この結果、突部91は、クッションゴム92を保持する。
【0048】
図6に示すように、本実施形態では、クッションゴム座面82には、クッション部補強部材90を介してクッションゴム92が装着されている(車両幅方向の他方のクッションゴム座面82においても同様)。自動車の車両本体は、車両本体後部70を備える。車両本体後部70は、車両本体のうち、車両用トランクリッドパネル1の下方に位置する部分である。
【0049】
このような構成によれば、車両用トランクリッドパネル1の閉止時(
図6の矢印参照)、クッションゴム92が車両本体後部70に当接する際に、クッションゴム92から伝わる荷重を高強度なクッション部補強部材90が受け止める。特に、
図6に示すように、クッション部補強部材90がクッションゴム92を直接保持しているため、クッションゴム92から伝わる荷重をクッション部補強部材90によって安定して受け止めることができる。この結果、インナパネル20の素材に比較的低強度な素材を用いた場合や、その板厚が低減されクッションゴム座面82周辺の強度が不足している場合でも、車両用トランクリッドパネル1に要求される強度を満たすことができる。また、一対のクッション部補強部材90を追加した分だけ車両用トランクリッドパネル1の重量が増加したとしても、インナパネル20の板厚を低減することが可能であるため、車両用トランクリッドパネル1全体としての軽量化が可能となる。
【0050】
また、本実施形態では、
図5に示すように、トリム穴82Hに対する突部91の挿入方向と直交する方向に沿って、補強部材前壁901および補強部材後壁902がそれぞれ座面前部82Aおよび座面後壁82Bに接合される。このため、車両用トランクリッドパネル1の閉止時にクッション部補強部材90に対して強い衝撃が加わった場合でも、クッション部補強部材90がクッションゴム座面82から脱離することが抑止される。また、補強部材前壁901および補強部材後壁902には、
図5に示すようにその中央部が突出するような段差形状が設けられることで、クッション部補強部材90の剛性がより高く保持される。
【0051】
<第1変形実施形態>
次に、本発明の第1変形実施形態について説明する。
図7は、本変形実施形態に係るインナパネル20の斜視図である。
図7に示されるインナパネル20では、先の実施形態に係る一対のクッション部補強部材90およびストライカ補強部材83の代わりに、一例として6000系アルミニウム板材(アルミニウム合金)からなる補強体100が装着されている。補強体100は、車両幅方向の両端部に先の実施形態に係る一対のクッション部補強部材90を含み、ストライカ補強部材83(ストライカ保持部)を前記一対のクッション部補強部材90の間に有するような形状を備えている。
図7に示すように、補強体100は、インナ後面部50の下側部分に接合される。補強体100は、前述の一対のクッション部補強部材90およびストライカ補強部材83の機能を兼ね備えるように、左右方向に長く延びている。このような補強体100を備えることで、インナパネル20の板厚が低減された場合でも、車両用トランクリッドパネル1が、ストライカ部分およびクッションゴム部分に要求される強度を満たすことができる。また、本変形実施形態のように、補強体100をインナパネル20のインナ後面部50に接合する構造の場合、先の実施形態におけるストライカ補強部材83および一対のクッション部補強部材90をそれぞれインナ後面部50に接合する場合と比較して、車両用トランクリッドパネル1の組立工程が簡略化される。
【0052】
<第2変形実施形態>
次に、本発明の第2変形実施形態について説明する。
図8は、本変形実施形態に係るインナパネルのクッションゴム座面82の周辺および車両本体(車両本体後部70)の断面図である。本変形実施形態においても、インナパネル20(
図2のインナ後面部50)の車両幅方向の両端部には、一対のクッションゴム座面82が備えられている。そして、クッションゴム座面82には、クッションゴム92が下方から装着される開口部82Jが開口されている。
【0053】
また、車両用トランクリッドパネル1は、上記の一対のクッションゴム座面82にそれぞれ接合される一対のクッション部補強部材90Mを備える。クッション部補強部材90Mは、一対の接合部900Aと、クッションゴム対向部900B(クッション部材対向部)と、を備える。一対の接合部900Aは、クッションゴム座面82に接合される。また、クッションゴム対向部900Bは、一対の接合部900Aから上方に突出した形状を有しており、クッションゴム92に対向して配置される。
【0054】
このような構成においても、車両用トランクリッドパネル1の閉止時(
図8の矢印参照)、クッションゴム92が車両本体後部70に当接する際に、クッションゴム92からクッションゴム座面82に伝わる荷重を高強度なクッション部補強部材90が受け止める。また、クッション部補強部材90Mがクッションゴム座面82の変形を阻止することができる。このため、インナパネル20の素材に比較的低強度な素材を用いた場合や、その板厚が低減されクッションゴム座面82周辺の強度が不足している場合でも、車両用トランクリッドパネル1に要求される強度を満たすことができる。
【0055】
また、本変形実施形態では、クッション部補強部材90Mにクッションゴム92を装着するための開口部を形成する必要がない。このため、クッション部補強部材90Mの強度を向上させ、クッション部補強部材90Mによるクッションゴム座面82の補強効果を向上することができる。なお、本変形実施形態においても、先の実施形態と同様に、クッション部補強部材90Mは、補強部材前壁901および補強部材後壁902(
図5)を備えるものでもよい。
【0056】
<第3変形実施形態>
次に、本発明の第3変形実施形態について説明する。
図9は、本変形実施形態に係るインナパネルのクッションゴム対向面85の周辺および車両本体(車両本体後部70)の断面図である。本変形実施形態では、インナパネル20(
図2のインナ後面部50)の車両幅方向の両端部には、一対のクッションゴム対向面85(クッション部材対向面)が備えられている。一対のクッションゴム対向面85は、先の実施形態に係るインナ後面部50のうちクッションゴム座面82と同じ位置に相当する。本変形実施形態では、
図9に示すように、車両本体後部70には円形の本体側開口部70Hが開口されている。本体側開口部70Hに上方からクッションゴム92が装着される。
【0057】
一方、上記のクッションゴム対向面85は、車両本体後部70に設けられたクッションゴム92に対向する。クッションゴム対向面85には、平面視で円形のトリム穴82Kが開口されている。
【0058】
また、車両用トランクリッドパネルは、上記の一対のクッションゴム対向面85にそれぞれ接合される一対のクッション部補強部材90Nを備える。クッション部補強部材90Nは、一対の接合部903と、クッションゴム当接部904(クッション部材当接部)と、を備える。一対の接合部903は、クッションゴム対向面85に上から接合される。また、クッションゴム当接部904は、一対の接合部903から下方に突出した形状を有しており、上記のトリム穴82Kに上から挿入される。クッションゴム当接部904は、車両本体後部70側のクッションゴム92に対向して配置される。
【0059】
このような構成においても、車両用トランクリッドパネル1の閉止時(
図9の矢印参照)、クッションゴム92は、クッション部補強部材90Nのクッションゴム当接部904に当接する。この結果、クッションゴム92から伝わる荷重を高強度なクッション部補強部材90Nが受け止める。このため、インナパネル20の素材に比較的低強度な素材を用いた場合や、その板厚が低減されクッションゴム対向面85周辺の強度が不足している場合でも、車両用トランクリッドパネルに要求される強度を満たすことができる。なお、本変形実施形態においても、先の実施形態と同様に、クッション部補強部材90Nは、補強部材前壁901および補強部材後壁902(
図5)を備えるものでもよい。
【0060】
<第4変形実施形態>
次に、本発明の第4変形実施形態について説明する。
図10は、本変形実施形態に係るインナパネル20のクッションゴム対向面85の周辺および車両本体(車両本体後部70)の断面図である。本変形実施形態でも、先の第3変形実施形態と同様に、インナパネル20(
図2のインナ後面部50)の車両幅方向の両端部には、一対のクッションゴム対向面85が備えられている。また、本変形実施形態でも、
図10に示すように、車両本体後部70には平面視で円形の本体側開口部70Hが開口されている。本体側開口部70Hに上方からクッションゴム92が装着される。
【0061】
一方、本変形実施形態では、車両用トランクリッドパネル1は、上記の一対のクッションゴム対向面85にそれぞれ接合される一対のクッション部補強部材90Pを備える。クッション部補強部材90Pは、インナ後面部50(
図2)のうちクッションゴム対向面85の裏面に接合される。
図10に示されるクッション部補強部材90Pを上方から見た場合、クッション部補強部材90Pは矩形形状を有している。クッション部補強部材90Pは、クッションゴム対向面85を挟んで車両本体後部70側のクッションゴム92に対向して配置される。
【0062】
このような構成においても、車両用トランクリッドパネル1の閉止時(
図10の矢印参照)、クッションゴム92は、インナ後面部50のクッションゴム対向面85に当接する。この際、クッションゴム対向面85の裏面にはクッション部補強部材90Pが接合されている。この結果、クッションゴム92から伝わる荷重を高強度なクッション部補強部材90Pが受け止める。このため、インナパネル20の素材に比較的低強度な素材を用いた場合や、その板厚が低減されクッションゴム対向面85周辺の強度が不足している場合でも、車両用トランクリッドパネルに要求される強度を満たすことができる。なお、本変形実施形態では、インナパネルにクッションゴム92を装着するための開口部を形成する必要がない。このため、インナパネル20のクッションゴム対向面85の強度が低下しにくく、クッションゴム92から伝わる荷重を安定して受けることができる。また、本変形実施形態においても、先の実施形態と同様に、クッション部補強部材90Pは、補強部材前壁901および補強部材後壁902(
図5)を備えるものでもよい。また、前述の実施形態および本変形実施形態のように、クッションゴム92に直接当接する部分に、クッション部補強部材90またはクッション部補強部材90Nが備えられている場合、先の第3変形実施形態(
図8)と比較して、クッションゴム座面82の変形が一層抑制される。
【0063】
<第5変形実施形態>
次に、本発明の第5変形実施形態について説明する。
図11は、本変形実施形態に係るインナパネルのクッションゴム対向面85の周辺および車両本体(車両本体後部70)の断面図である。なお、本変形実施形態では、先の第4変形実施形態と比較して、クッション部補強部材90Qが、複数のリブ905を有している点において相違する。複数のリブ905は、クッションゴム対向面85から離間する方向に突出するとともに、
図11の紙面と直交する方向に延びている。このような構成によれば、高強度なクッション部補強部材90Qの剛性を更に高めることが可能となり、クッションゴム92から伝わる荷重を高強度なクッション部補強部材90Qが安定して受け止めることができる。
【0064】
以上のように、本発明によれば、インナパネル20に比較的強度が低く伸びの高い材料を用いることで、外周ビード部20S(
図2、
図3)を深く設定したとしても破断が生じにくく高い剛性を確保することが可能になり、インナパネル20の板厚を小さくし軽量化することが可能になる。更に、強度が低く板厚が薄くなることで問題になることが多いクッションゴム92との当接部近傍の強度を補強部材90~90Qによって確保することが可能になり、車両用トランクリッドパネル1に要求される強度を満たすことができる。
【0065】
なお、上記の各実施形態では、インナパネル20が
図2に示すような構造を備える態様にて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。インナパネル20のビード40、隆起部60などの構造および数は
図2に示される態様以外のものであってもよい。また、ヒンジ補強部材81(
図2)、クッションゴム座面82およびストライカ補強部材83の配置も
図2の態様に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0066】
1 車両用トランクリッドパネル
10 アウタパネル
10L アウタ屈曲部
12 アウタ上面部
14 アウタ後面部
15 ライセンス座
1H ヒンジ
20 インナパネル
20L インナ屈曲部(屈曲部)
20S 外周ビード部
20S1 縦ビード部
30 インナ上面部
300 インナ外縁部(外周接合部)
32 上面底部
40 ビード
401 中央接合部
50 インナ後面部
52 後面底部
54 後面外側底部
56 後面内側底部
60 隆起部
60H トリム穴
70 車両本体後部
70H 本体側開口部
81 ヒンジ補強部材
82 クッションゴム座面(クッション部材座面)
82A 座面前部
82B 座面後壁
82H、82K トリム穴
82J 開口部
83 ストライカ補強部材
85 クッションゴム対向面(クッション部材対向面)
90、90M、90N、90P、90Q クッション部補強部材(補強部材)
900 ベース部
900A、903 接合部
900B クッションゴム対向部(クッション部材対向部)
901 補強部材前壁(接合部)
902 補強部材後壁(接合部)
904 クッションゴム当接部(クッション部材当接部)
905 リブ
91 突部(クッション部材保持部)
91H 開口部
92 クッションゴム
100 補強体