(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-09
(45)【発行日】2022-01-12
(54)【発明の名称】プロファイルおよび経過時間に基づく消費予定のコンテンツの修正
(51)【国際特許分類】
H04N 21/238 20110101AFI20220104BHJP
G06F 13/00 20060101ALI20220104BHJP
H04N 21/258 20110101ALI20220104BHJP
【FI】
H04N21/238
G06F13/00 540R
H04N21/258
(21)【出願番号】P 2018534118
(86)(22)【出願日】2015-12-30
(86)【国際出願番号】 US2015068148
(87)【国際公開番号】W WO2017116443
(87)【国際公開日】2017-07-06
【審査請求日】2018-12-26
【審判番号】
【審判請求日】2020-04-30
(73)【特許権者】
【識別番号】319002876
【氏名又は名称】インターデジタル マディソン パテント ホールディングス, エスアーエス
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】エリクソン,ブライアン
【合議体】
【審判長】千葉 輝久
【審判官】樫本 剛
【審判官】川崎 優
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2011/0088054(US,A1)
【文献】特表2011-503717(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00 - 21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを配信する方法であって、
ユーザプロファイルを特定することと、
前記
ユーザプロファイルと、コンテンツタイプと、コンテンツ作成からコンテンツ消費までの時間長とに基づいて、コンテンツを修正することと、
前記修正されたコンテンツを送信することと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記コンテンツ修正が、前記コンテンツの少なくとも1つのセグメントであり、前記セグメントが、前記コンテンツより短い、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記コンテンツ作成時刻から前記コンテンツ消費時刻までの時間長が長いほど、より少ない修正されたコンテンツが送信される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記コンテンツの前記修正が、第1のユーザと第2のユーザとで異なる、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
コンテンツの配信を制御するサーバあって、前記サーバが、
命令のセットを実行するプロセッサと、
前記命令のセットを格納するメモリと
を含み、前記命令のセットが、
ユーザプロファイルを特定することと、
前記
ユーザプロファイルと、コンテンツタイプと、コンテンツ作成からコンテンツ消費までの時間長とに基づいて、コンテンツを修正することと、
前記修正されたコンテンツを送信することと、
を含む、サーバ。
【請求項6】
前記コンテンツ修正が、前記コンテンツの少なくとも1つのセグメントであり、前記セグメントが、前記コンテンツより短い、請求項5に記載のサーバ。
【請求項7】
前記コンテンツ作成時刻から前記コンテンツ消費時刻までの時間長が長いほど、より少ない修正されたコンテンツが送信される、請求項6に記載のサーバ。
【請求項8】
前記コンテンツの前記修正が、第1のユーザと第2のユーザとで異なる、請求項5に記載のサーバ。
【請求項9】
コンテンツの提供を制御する装置であって、前記装置が、
命令のセットを実行するプロセッサと、
前記命令のセットを格納するメモリと、
を含み、前記命令のセットが、
ユーザプロファイルを特定することと、
前記
ユーザプロファイルと、コンテンツタイプと、コンテンツ作成からコンテンツ消費までの時間長とに基づいて、コンテンツを修正することと、
前記修正されたコンテンツを提供することと、
を含む、装置。
【請求項10】
前記コンテンツ修正が、前記コンテンツの少なくとも1つのセグメントであり、前記セグメントが、前記コンテンツより短い、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記コンテンツ作成時刻から前記コンテンツ消費時刻までの時間長が長いほど、より少ない修正されたコンテンツが送信される、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記コンテンツの前記修正が、第1のユーザと第2のユーザとで異なる、請求項9に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
多くのユーザは、様々な異なる方法で様々なタイプのマルチメディアコンテンツを消費する。どのようなコンテンツを消費するかを決定する前でさえ、ユーザには、消費するコンテンツの複数の選択肢およびタイプを提供することができ、そのようなコンテンツは、短期間で蓄積し始める。未だ消費されていないそのようなコンテンツの格納およびインデックス作成は、記憶装置の数ギガバイトを占める可能性があり、それほど多くのコンテンツが蓄積した後では、ユーザがどのようなコンテンツを消費するかを選択することは難しい場合がある。
【発明の概要】
【0002】
従って、どのようなコンテンツをユーザに提供するかを制限しながら、有意義なコンテンツをユーザに提供する方法が必要である。
【0003】
いくつかの態様は、コンテンツをユーザに配信する方法を提供する。そのようなコンテンツは、ユーザと関連付けられた消費プロファイルに基づいて、各ユーザに提供することができる。そのような消費プロファイルは、ユーザによる以前の消費と関連付けられた様々な提示属性に関連し得る。そのような属性は、例えば、色、音量、立て続けに視聴されたアイテムの数、セッションで視聴されたアイテムの数などを含み得る。
【0004】
それに加えて、消費プロファイルは、プレイバックコマンド(例えば、一時停止コマンド)に関連する情報を含み得る。そのような情報は、例えば、タイムラインに沿って様々なポイントと関連付けられたコマンド確率、コマンド持続時間などを含み得る。
【0005】
いくつかの態様は、視聴者人口統計情報、好ましいコンテンツタイプまたはジャンルなどの様々な関連因子に基づいて、ユーザ消費プロファイルを関連付けることができる。
【0006】
消費プロファイルは、いくつかの態様では、コンテンツアイテムおよび/またはアイテムのセットに対して生成することができる。例えば、関連付けられたユーザ(例えば、同様のまたは整合する人口統計情報を有するユーザ)の消費プロファイルは、組み合わせて、コンテンツアイテムに対する消費プロファイルを生成することができる。それに加えて、コンテンツアイテムは、プロファイルを生成するために使用することができる消費情報(例えば、場面遷移時間、長さなど)を含み得る。
【0007】
いくつかの態様は、ユーザが提案の受信、受諾または拒否、推奨の呼び出しおよび/または別の方法でのコンテンツ提示の操作を行えるようにする様々なユーザインタフェース(UI)要素を提供することができる。
【0008】
先行概要は、いくつかの例示的な実施形態の様々な特徴の簡単な紹介としての役割を果たすことを意図する。他の実施形態は、本開示の範囲から逸脱することなく、他の特定の形態で実装することができる。
【0009】
本開示の例示的な特徴は、添付の請求項に記載する。しかし、説明の目的で、以下の図面においていくつかの実施形態を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】例示的な実施形態による、コンテンツ配信システムの概略ブロック図を示す。
【
図2A】いくつかの実施形態のコンテンツプレイバックセッションに関連するコマンドの例示的なタイムラインを示す。
【
図2B】いくつかの実施形態の確率的消費プロファイルの例示的なタイムラインを示す。
【
図3】いくつかの実施形態の消費プロファイルに関連する属性の例示的なタイムラインを示す。
【
図4】いくつかの実施形態の様々な例示的なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)要素の正面図を示す。
【
図5】消費プロファイルを生成するためにいくつかの実施形態によって使用される例示的なプロセスのフローチャートを示す。
【
図6】消費プロファイルを使用してコンテンツを提供するためにいくつかの実施形態によって使用される例示的なプロセスのフローチャートを示す。
【
図7】消費プロファイルに基づいてプレイバックコマンドを実装するためにいくつかの実施形態によって使用される例示的なプロセスのフローチャートを示す。
【
図8】消費プロファイルに基づいてコマンド推奨および実装を提供するためにいくつかの実施形態によって使用される例示的なプロセスのフローチャートを示す。
【
図9】消費プロファイルに基づいてコマンドプロンプトを生成するためにいくつかの実施形態によって使用される例示的なプロセスのフローチャートを示す。
【
図10】消費プロファイルを使用してコンテンツを提供するためにいくつかの実施形態によって使用される例示的なプロセスのフローチャートを示す。
【
図11】いくつかの実施形態による、コンテンツのセグメンテーションに関する例示的な図解を提供する。
【
図12】いくつかの実施形態を実装するために使用される例示的なコンピュータシステムの概略ブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下の詳細な説明は、例示的な実施形態を実行するための現在企図される様式を説明する。説明は、制限の意味で取り入れてはならず、本開示の範囲は添付の請求項によって最もよく定義されるため、単に、いくつかの実施形態の一般的な原理を示す目的で行われる。
【0012】
以下では、様々な特徴を説明し、その各々は、互いに独立してまたは他の特徴と組み合わせて使用することができる。広範囲にわたり、いくつかの実施形態は、一般に、ユーザおよび/またはコンテンツアイテムと関連付けられた消費プロファイルに基づいてコンテンツをユーザに配信する方法を提供する。
【0013】
いくつかの例示的な実施形態では、ユーザの消費プロファイルを特定する方法を説明する。また、方法は、消費プロファイルおよびコンテンツ作成からコンテンツ消費までの時間長を考慮してコンテンツを修正する。方法の最後の部分では、修正されたコンテンツが送信および/または提供される。
【0014】
他の例示的な実施形態では、ユーザの消費プロファイルを特定するサーバを説明する。また、サーバは、消費プロファイルおよびコンテンツ作成とコンテンツ消費との間の時間長を考慮してコンテンツを修正する。方法の最後の部分では、修正されたコンテンツが送信および/または提供される。
【0015】
いくつかの他の例示的な実施形態では、ユーザの消費プロファイルを特定する装置を説明する。また、サーバは、消費プロファイルおよびコンテンツ作成とコンテンツ消費との間の時間長を考慮してコンテンツを修正する。方法の最後の部分では、修正されたコンテンツが送信および/または提供される。これらの実施形態では、消費時にサーバからコンテンツを得る必要なく、コンテンツは、デバイスにおいて直接修正される。
【0016】
以下のセクションでは、いくつかのより詳細な実施形態を説明する。セクションIは、いくつかの実施形態のコンテンツ配信システムアーキテクチャの説明を提供する。次いで、セクションIIは、いくつかの実施形態の様々な例示的な消費プロファイルを説明する。次に、セクションIIIは、いくつかの実施形態のUI特徴を説明する。次いで、セクションIVは、いくつかの実施形態によって使用される動作の様々な例示的な方法を説明する。最後に、セクションVは、実施形態のいくつかを実装するコンピュータシステムを説明する。
【0017】
I.システムアーキテクチャ
図1は、例示的な実施形態による、コンテンツ配信システム100の概略ブロック図を示す。具体的には、この図は、システム要素間の様々な通信経路を示す。示されるように、システムは、マルチメディアコンテンツを少なくとも1人のユーザ110に提供することができる。各ユーザは、1つまたは複数のモバイルデバイス120、着用可能デバイス130および/または他の適切なデバイスと関連付けることができる。それに加えて、システムは、ディスプレイ140、ネットワーク150、コンテンツサーバ160、コンテンツ記憶装置165、プロファイルサーバ170、プロファイル記憶装置175およびプレイバック制御モジュール180を含み得る。
【0018】
各モバイルデバイス120は、1つまたは複数のネットワーク150にわたる通信ならびに/あるいはディスプレイ140および/または他のシステム要素との対話が可能な電子デバイスであり得る。モバイルデバイス120は、例えば、スマートフォン、タブレット、ラップトップなどであり得る。
【0019】
着用可能デバイス130は、他のシステム要素との通信、バイオメトリックデータ(例えば、心拍数、体温、皮膚水分など)の測定、場所の決定および/または他の適切な機能の実行が可能な電子デバイスであり得る。着用可能デバイスは、例えば、腕時計、ブレスレット、指輪、ネックレス、バッジなどであり得る。そのようなデバイスは、場所、バイオメトリックデータおよび/または他の適切な因子(例えば、時刻、周囲光レベルなど)に基づいて、着用者の感情状態を特定することができる。
【0020】
ディスプレイ140は、マルチメディアコンテンツの提供が可能な電子デバイスであり得る。そのようなコンテンツは、例えば、映像、オーディオ、グラフィカル要素などを含み得る。ディスプレイは、テレビ、モニタ、プロジェクタおよび/または他の適切なデバイスであり得る。ディスプレイは、他の適切な要素を含むことおよび/または他の適切な要素と対話することができる。例えば、いくつかの要素は、コンテンツをディスプレイに供給するセットトップボックス、コンピューティングデバイスおよび/または他の適切なリソースを含み得る。いくつかの実施形態では、モバイルデバイス120は、ディスプレイとしてのサーバであり得る(例えば、ユーザがタブレット上でコンテンツを視聴する場合)。
【0021】
ディスプレイ140は、ユーザ110がディスプレイと対話できるようにするリモコンなどの関連リソースをさらに含み得る。あるいは、モバイルデバイス120または着用可能デバイス130などのデバイスは、コンテンツの提示を少なくとも部分的に制御するために、ディスプレイと対話することができる(例えば、ローカルリンクまたは接続を介して、1つまたは複数のネットワークを介してなど)。いくつかの実施形態では、ユーザデバイス120~130は、他のシステム要素を介してコンテンツの提示を制御するために使用することができる。例えば、デバイス120は、コンテンツサーバ160にメッセージを送信することができ、これを受けて、コンテンツサーバ160は、ディスプレイ140に提供されるコンテンツの何らかの変更を行う。
【0022】
ネットワーク150は、システム要素が利用可能な様々な通信経路を提供することができる。ネットワークは、1つまたは複数のローカル有線または無線ネットワーク、分散型ネットワーク、セルラネットワーク、インターネットなどを含み得る。
【0023】
コンテンツサーバ160および関連記憶装置165は、コンテンツアイテムを格納し、コンテンツアイテムを様々な他のシステムリソース(例えば、ディスプレイ140)に提供することができる。いくつかの実施形態では、システム要素は、サーバ160と対話することなく、アプリケーションプログラミングインタフェース(API)または他の適切なリソースを介して記憶装置165にアクセスすることができる。
【0024】
プロファイルサーバ170および関連プロファイル記憶装置175は、消費プロファイルを格納し、プロファイルを他のシステムリソース(例えば、ディスプレイ140、プレイバック制御180など)に提供することができる。いくつかの実施形態では、システム要素は、サーバ170と対話することなく、APIまたは他の適切なリソースを介して記憶装置175にアクセスすることができる。
【0025】
また、プロファイルサーバ170は、異なるメディアの組織についての情報を含むように実装することもできる。例えば、プロファイルサーバ170は、映像としてスポーツイベントについての情報を含み得、ある特定の選手が得点を入れた時刻を格納することができ、そのような情報は、タイムコードを使用して映像の異なるセグメントと整合させることができる。これらのセグメントは、メディアのサブセットを表すハイライト表示される。メディアの他の形態(映画、テレビ番組、コンサート、ニュース番組、スポーツおよび同様のものを含むコンテンツのタイプ)は、開示される原理に従って、ハイライトを生成するために抜粋することができる(例えば、映画はアクション場面のみを示すことができる、テレビ番組のおかしな場面、ロックコンサートからのある特定の歌、ニュース番組からの国際ニュースおよび同様のものを生成することができる)。
【0026】
プレイバック制御モジュール180は、消費プロファイルに基づいて制御機能およびパラメータ調整を実装するために他のシステム要素と対話することができるサーバなどの電子デバイスであり得る。いくつかの実施形態では、コンテンツサーバ160、プロファイルサーバ170および/またはプレイバック制御180は、単一のサーバデバイス(またはサーバデバイスの関連セット)を使用して実装することができる。
【0027】
当業者であれば、システム100が例示を目的として提供されることや、本開示の範囲から逸脱することなく、様々な異なる方法でシステムを実装できることが認識されよう。例えば、様々な要素は、様々な異なる通信経路を使用する様々な異なる方法で配置することができる。別の例として、追加のコンポーネントを含めることおよび/またはリストされるいくつかのコンポーネントを省略することができる。それに加えて、様々な要素は、他の要素と組み合わせることおよび/またはサブ要素のセットに分割することができる。
【0028】
II.消費プロファイル
図2Aは、いくつかの実施形態のコンテンツプレイバックセッションに関連するコマンドの例示的なタイムライン200を示す。この例では、コマンドは、「再生」および「一時停止」を含む。
【0029】
消費者は、起点210においてプレイバックを開始し、セッションの終点220まで続ける。再生時間は、第1のフィルパターンを使用してエリア230によって反映される。次いで、消費者は、エリア240によって反映される時間の間、第2のフィルパターンを使用してプレイバックを一時停止することができる。追加の一時停止240および再生230期間は、タイムラインに沿ってセッションの終点220まで続く。
【0030】
第1の例では、コンテンツ250は、個別のアイテム(例えば、テレビシリーズのエピソード、クリップの関連セットなど)を含む。第2の例では、コンテンツ260は、単一の連続アイテム(例えば、映画、スポーツイベントなど)を含む。再生230および一時停止240期間は、第1および第2の例に対して使用することができる。それに加えて、この例は、消費コンテンツの様々な要素(および/または他の関連因子)に関連し得るマーカ270を含む。
【0031】
第1の例では、ユーザは、一定の期間一時停止する前に、エピソード全体を消費する。次いで、ユーザは、第2のエピソードの開始時にプレイバックを再開し、第2のエピソードの終了時に再びプレイバックを一時停止する。次いで、ユーザは、第3のエピソードの開始時にプレイバックを再開し、エピソードの間に一時停止し、視聴セッションが終了する前にプレイバックを再開し、エピソードが終了するまで続ける。この例では、マーカ270は、エピソード中のコマーシャル休憩、場面終了ポイントなどを表し得る。
【0032】
第2の例では、ユーザは、視聴中に何回か一時停止しながら、スポーツイベントなどの単一のコンテンツアイテムを消費する。この例では、マーカ270は、コンテンツ内の文脈関連ポイント(例えば、バスケットボール試合が終了するまで残り2分)を表し得る。
【0033】
視聴セッションの終点は、最後のコマンドを受信してから経過した時間、追加のコンテンツの欠如、「停止」コマンドなどの特定のコマンドなど、様々な関連因子に基づいて決定することができる。
【0034】
プロファイル情報は、様々な適切な方法で格納することができ(例えば、データベース、ルックアップテーブルなどを使用する)、様々な適切な要素を含み得る。そのような要素は、例えば、セッション開始および終了、コマンド受信時刻、コンテンツ属性(例えば、タイプ、長さなど)、外部属性(例えば、時刻、プレイバックデバイスタイプまたはモデルなど)などを含み得る。それに加えて、プロファイルは、コンテンツタイプ(例えば、放送、ストリーミングなど)、配信チャネル(例えば、無線ネットワーク、セルラネットワークなど)および/またはユーザ情報(人口統計情報、グループへの所属、プリファレンスなど)などのプロバイダ情報を含み得る。
【0035】
プロファイル情報源は、様々な関連因子に基づいて重み付けすることができる。例えば、いくつかの実施形態は、ユーザは典型的には以前の視聴に基づいてより多くのコンテンツの知識を有し得るため、購入コンテンツの視聴に関連する情報を、ストリーミングコンテンツの視聴よりも重く重み付けすることができる。
【0036】
これらの例は特定のコマンドを指すが、当業者であれば、他のコマンドおよび/または属性も同様にプロファイリングできることが認識されよう。例えば、いくつかの実施形態は、音量、色、明度など、様々なコマンドおよび/または設定に関連するプロファイルを格納することができる。単一のプロファイルは、複数のユーザ、複数のコマンドおよび/または複数の属性に関連するデータを含み得る。
【0037】
図2Bは、いくつかの実施形態の確率的消費プロファイルの例示的なタイムライン280を示す。この例では、確率曲線290は、上記の例の再生/一時停止コマンドなどのコマンドに関連し得る。そのようなプロファイルは、ユーザのグループおよび/またはコンテンツアイテムのグループで平均化したデータを含み得る。上記の第1の例では、一時停止コマンドの確率は、例えば、エピソードまたは場面の終了間近に増加し得る。そのような確率曲線は、いくつかのコマンド(および/または属性調整)を実装するかどうかまたはいつ実装するかを判断するためにいくつかの実施形態によって使用することができる。
【0038】
いくつかの実施形態では、確率的プロファイルは、リアルタイム因子(例えば、視聴者の感情状態)に基づいてスケーリングするかまたは別の方法で修正することができる。例えば、ユーザは、典型的には、一時停止する前に番組の3つのエピソードを連続して観るが、着用可能デバイスが疲労または倦怠感を示す場合は、2つのエピソードが終了した後に一時停止することが提案される。逆に、ユーザが集中力の高まりを示した場合は、4つのエピソードが終了するまで一時停止推奨は行われない可能性がある。
【0039】
別の例として、確率曲線は、様々なユーザ行動に基づいてスケーリングするかまたは別の方法で修正することができる。例えば、ユーザが表示属性を調整する場合は、確率閾値にかかわらず、ある期間の間、一時停止提案を行うことはできない。
【0040】
一時停止自体の確率を表すことに加えて、いくつかの実施形態は、コマンドまたは表示属性に関連する他の属性を含み得る。例えば、いくつかの実施形態は、タイムラインに沿って各一時停止場所と関連付けられた平均一時停止時間を含み得る。
【0041】
図3は、いくつかの実施形態の消費プロファイルに関連する属性の例示的なタイムライン300を示す。この例では、属性は、特定のユーザに関連し、特定のジャンルと関連付けることができる。そのような代表的なプロファイルは、複数のユーザ、ジャンル、コンテンツアイテムなどに対して生成することができる。プロファイルは、関連コンテンツアイテムの視聴の間に変化しない、色設定などの第1の属性310および明度などの第2の属性320を含み得る。そのような設定は、ユーザカテゴリ、コンテンツタイプ、ジャンル、ディスプレイタイプなどに従って変化し得る。
【0042】
この例は、マーカ270において変化する第3の属性330をさらに含む。そのような変化は、確率閾値および/または他の適切な基準と関連付けることができる。この例では、第3の属性は、音量を表し得、ユーザは、様々な関連因子(例えば、場面コンテンツ、スポーツコンテスト内の時間など)に基づいて、その時点で音量を増大することができる(または増大する可能性が高い)。いくつかのプロファイルは、コンテンツの様々な特徴と関連付けることができる複数の属性調整を含み得る。例えば、音量は、騒々しいアクション場面の間に下げ、静かなダイアログの間に増大することができる。
【0043】
当業者であれば、消費プロファイルは、様々な属性、コマンドなどに関連し得、様々な適切な方法で収集することおよび/または関連付けることができることが認識されよう。累積プロファイルは、ユーザ(例えば、年齢、性別など)、コンテンツ(例えば、タイプ、ジャンルなど)および/または他の関連グループに関連する因子に基づいて関連付けられた個々のプロファイルを含み得る。
【0044】
III.ユーザインタフェース
図4は、いくつかの実施形態の様々な例示的なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)要素410~440の正面図を示す。この例では、GUI要素は、一時停止コマンドに関連する。他のコマンドまたは行動に対して、同様のGUI要素を使用することができる。GUI要素は、半透明のもの、プレイバック表示エリアの縁に配置することおよび/または別の方法で目立たないように提示することができる。
【0045】
いくつかの実施形態では、GUI要素は、受信コマンド(例えば、一時停止ボタンを1回タップする)に基づいて自動的に呼び出すことができる。第1のGUI410は、消費プロファイル内で、ある特定の時間閾値(例えば、1分、5分など)内の一時停止ポイントが識別された場合に提示することができる。この例では、一時停止ポイントは、タイムラインに沿って15秒後であり得る。次いで、ユーザは、推奨される停止ポイントを受諾すること(例えば、この場合もやはり、一時停止ボタンをタップすることによって)または提案をオーバーライドすること(例えば、一時停止ボタンを連続で2回タップすることによって)ができる。
【0046】
GUI要素420は、停止ポイントが15分後に識別されている別の例を表す。GUI要素430は、近づいている停止ポイントが時間閾値(例えば、15分、30分など)内で識別されていないことを示すことができる。GUI要素440は、識別された停止ポイントが利用可能になるまでの残りの秒数または分数を示すことができる別の例である。そのようなGUIは、様々な属性調整または同様の特徴(例えば、「音量を設定するために押す」、「色を調整するために押す」など)に対して使用することができる。
【0047】
上記で説明されるように、様々な停止ポイントは、コンテンツの特徴(例えば、場面遷移、エピソードの終了など)、停止の確率が閾値を超える確率プロファイルに沿った場所および/または他の適切な因子に対応し得る。
【0048】
当業者であれば、様々な異なる実施形態は、様々な異なる特定のGUI要素を含み得ることが認識されよう。そのような要素のセットは、コマンド、切り替わりタイプなどの様々なセットに対応し得る。例えば、いくつかの実施形態は、「スキップ」インタフェースを含み得る。そのようなインタフェースは、プロファイル情報および/または他のデータに基づいて、前および先を飛ばす時間の表示を含み得る(例えば、スキップ時間は映画の場面切り替わりと整合し得る)。
【0049】
IV.動作方法
図5は、消費プロファイルを生成するためにいくつかの実施形態によって使用される例示的なプロセス500のフローチャートを示す。そのようなプロセスは、プロファイルサーバ170などのリソースによって実行することができる。プロセスは、例えば、ユーザが視聴セッションを終了した場合、閾値ログ数が利用可能になった場合および/または他の適切な時刻に始めることができる。
【0050】
示されるように、プロセスは、1つまたは複数の消費ログセットを読み出すこと(510において)ができる。ログは、コンテンツサーバ160、記憶装置165などの記憶装置またはサーバから読み出すことができる。そのようなログは、単一のユーザ、単一のコンテンツアイテムなどと関連付けることができる。いくつかの実施形態では、ログセットは、ユーザのグループと関連付けられたログを含み得、ユーザは、様々な関連基準(例えば、年齢、性別、好ましいジャンルなど)に基づいて分類することができる。
【0051】
次に、プロセスは、ログを分析すること(520において)ができる。そのような分析は、例えば、属性設定および/または調整の識別、受信コマンドの識別を含み得る。ログがユーザのグループに当てはまる場合は、分析は、様々な属性設定の平均化および/または様々な受信コマンドに関連する確率的モデルの生成を含み得る。
【0052】
次いで、プロセスは、ユーザのプリファレンスを読み出すこと(530において)ができる。そのようなプリファレンスは、様々なプレイバックリソースおよび/または他のリソースを介してユーザから受信することができる。プリファレンスは、コンテンツサーバ160などの要素から読み出すことができる。プリファレンスは、例えば、ユーザ選択属性(例えば、さらなるユーザ行動なしで連続して再生するエピソードの数、色設定など)を含み得る。それに加えて、ユーザのプリファレンスは、様々な表示デバイスと関連付けられたプリファレンス(例えば、ユーザは、テレビに対しては特定の色補正をプリファレンス、同じコンテンツをタブレット上で視聴する際は異なる色補正を好む場合があり得る)を含み得る。
【0053】
次に、プロセス500は、520~530で実行された分析に基づいて、1つまたは複数の消費プロファイルを生成すること(540において)ができる。消費プロファイルは、ユーザ、コンテンツアイテム、ユーザのグループ、コンテンツアイテムのジャンル、デバイスタイプ、デバイスモデルなどと関連付けることができる。プロファイルは、様々な離散値、確率的表現、識別情報もしくは整合基準および/または他の関連情報を含み得る。
【0054】
次いで、プロセスは、消費プロファイルを格納すること(540)ができ、次いで、終了することができる。いくつかの実施形態では、既存のプロファイルは、追加の関連消費ログおよび/またはユーザのプリファレンスに基づいて更新することができる。
【0055】
図6は、消費プロファイルを使用してコンテンツを提供するためにいくつかの実施形態によって使用される例示的なプロセス600のフローチャートを示す。そのようなプロセスは、プレイバック制御モジュール180などのリソースによって実行することができる。プロセスは、例えば、ユーザが視聴セッションを開始した場合(例えば、プレイバック用のコンテンツを選択することによって)、コマンドを受信した場合および/または他の適切な時刻に始めることができる。
【0056】
示されるように、プロセスは、セッション情報を読み出すこと(610において)ができる。そのような情報は、ユーザアイデンティティ、プロバイダアイデンティティ、表示デバイス属性(例えば、タイプ、モデルなど)および/または他の適切な情報などのデータを含み得る。
【0057】
次に、プロセスは、視聴者と関連付けられたプロファイルが存在するかどうかを判断すること(620において)ができる。そのようなプロファイル関連性は、ユーザアイデンティティまたはアカウント情報、デバイスアイデンティティおよび/またはユーザもしくはプロバイダとの関連性、ならびに/あるいは、他の関連基準などの情報に基づき得る。視聴者プロファイルが利用可能であるとプロセスが判断した場合(620において)は、プロセスは、視聴者プロファイルを読み出すこと(630において)ができる。
【0058】
視聴者プロファイルが利用可能でないとプロセスが判断した場合(620において)は、プロセスは、利用可能な場合は、デフォルト視聴者プロファイルを読み出すこと(640において)ができる。そのようなデフォルトプロファイルは、ユーザのグループ、プロバイダデフォルト設定および/または別の方法で現在の視聴者に関連するものと関連付けることができる。
【0059】
視聴者プロファイルを読み出すか(630において)またはデフォルトプロファイルを読み出した(640において)後、プロセスは、コンテンツプロファイルがユーザに提示する予定のコンテンツアイテムと関連付けられているかどうかを判断すること(650において)ができる。そのようなコンテンツプロファイルは、特定のコンテンツアイテム(例えば、映画、テレビエピソードなど)、コンテンツアイテムのグループもしくはジャンル(例えば、アクション映画、ミュージックビデオなど)および/または別の方法で現在の視聴者もしくはコンテンツアイテムに関連するものと関連付けることができる。
【0060】
コンテンツプロファイルが利用可能であるとプロセスが判断した場合(650において)は、プロセスは、コンテンツプロファイルを読み出すこと(660において)ができる。そのようなコンテンツプロファイルは、集計ユーザデータ(例えば、複数の視聴者と関連付けられたデータに基づく一時停止確率対視聴時間)に少なくとも部分的に基づき得る。また、コンテンツプロファイルは、コンテンツ特有情報(例えば、場面遷移時間)も含み得る。プロファイルが利用可能でないとプロセスが判断した場合(670において)は、プロセスは、利用可能な場合は、デフォルトプロファイルを読み出すこと(670において)ができる。そのようなデフォルトプロファイルは、コンテンツプロバイダ、ユーザ選択などと関連付けることができる。
【0061】
コンテンツプロファイルを読み出すか(660において)またはデフォルトプロファイルを読み出した(670において)後、プロセスは、読み出したプロファイルに基づいてコンテンツを視聴者に提供すること(680において)ができる。そのような提供は、例えば、様々な属性(例えば、色、音量など)を自動調整することを含み得る。そのような調整は、プレイバックの前および/またはプレイバックの間に行うことができる。調整は、コンテンツに関連するタイムラインに沿った位置と関連付けられた様々なポイントに基づき得る。
【0062】
それに加えて、調整は、受信コマンドに対する追加のコマンドオプションおよび/または修正を含み得る。そのような実施形態のいくつかの例は、
図7~9を参照して、以下で説明する。
【0063】
コンテンツを提供した(680において)後、プロセスは、セッションに関連する消費プロファイルを格納すること(690において)ができ、次いで、終了することができる。消費プロファイルは、ユーザのプリファレンス(例えば、ユーザは、プレイバックに関連する代替のメニューオプションを選択することができる)および/または現在のプレイバックセッションに関連する情報(例えば、コマンド時間、属性の調整、消費アイテム数、総時間など)への更新を含み得る。格納された消費プロファイルは、様々な適切な方法で(例えば、ユーザアイデンティティまたは人口統計データに基づいて、ジャンル整合に基づいてなど)他のプロファイルと関連付けることができる。
【0064】
図7は、消費プロファイルに基づいてプレイバックコマンドを実装するためにいくつかの実施形態によって使用される例示的なプロセス700のフローチャートを示す。そのようなプロセスは、プレイバック制御モジュール180などのリソースによって実行することができる。プロセスは、例えば、ユーザが視聴セッションを開始した場合(例えば、プレイバック用のコンテンツを選択することによって)、コマンドを受信した場合および/または他の適切な時刻に始めることができる。いくつかの実施形態では、プロセス700は、上記で説明される動作680の一部として実行することができる。
【0065】
示されるように、プロセス700は、コマンドが受信されているかどうかを判断すること(710において)ができる。そのようなコマンドは、例えば、再生、一時停止、停止、早送り、巻き戻し、スキップ、記録などのプレイバックコマンドを含み得る。プレイバックコマンドに加えて、いくつかの実施形態は、他のコマンドが受信されているかどうかを判断することができる。そのような他のコマンドは、属性調整(例えば、明度、音量、色、コントラストなどの変更)、システムコマンド(例えば、メニュー、表示、入力、終了など)および/または他の適切なコマンドを含み得る。いくつかの実施形態は、コンテンツ、ユーザなどの属性に基づいて様々なコマンドおよび/またはパラメータ調整を提案することができる推奨コマンドオプションを含み得る。
【0066】
コマンドが受信されていないとプロセスが判断した(710において)場合は、プロセスは、終了することができる。そうでない場合は、プロセスは、提供されたコンテンツアイテムと関連付けられたメタデータを分析すること(720において)ができる。そのようなメタデータは、例えば、伝記コンテンツ情報(例えば、ジャンル、長さ、タイトルなど)、場面遷移時間などを含み得る。
【0067】
次に、プロセスは、受信コマンドのコマンド可能性を分析すること(730において)ができる。そのようなコマンド可能性は、
図2Bを参照して上記で説明されるものなどの確率的表現に基づき得る。
【0068】
次いで、プロセスは、指定確率閾値を超えているかどうかを判断すること(740において)ができる。そのような閾値は、様々な関連因子(例えば、ユーザのプリファレンス、プロバイダのプリファレンス、以前の消費データ、コンテンツ情報など)に基づき得る。
【0069】
閾値を超えているとプロセスが判断した場合(740において)は、プロセスは、710で受信されたコマンドを実装すること(750において)ができ、次いで、終了することができる。コマンドを実装することは、表示デバイス、コンテンツサーバおよび/またはコマンドに従って行動することができる他の適切なリソースにコマンドを送信することを含み得る。
【0070】
閾値を超えていないとプロセスが判断した場合(740において)は、プロセスは、指定時間ウィンドウ内に閾値を超えるかどうかを判断すること(760において)ができる。そのようなウィンドウは、例えば、プレイバックの間のさらなる5分または15分の経過であり得る。ウィンドウは、ユーザ選択に少なくとも部分的に基づき得る。
【0071】
ウィンドウ内に閾値を超えるとプロセスが判断した場合(760において)は、プロセスは、閾値を超えた場合に発生するようにコマンドをスケジューリングすること(770において)ができる。様々な適切なUI要素は、そのようなスケジューリングを示すために使用することできる。コマンドをスケジューリングした後、プロセスは、コマンドを実装すること(750において)ができ、次いで、終了することができる。ウィンドウ内に閾値を超えないとプロセスが判断した場合(760において)は、プロセスは、終了することができる。
【0072】
図8は、消費プロファイルに基づいてコマンド推奨および実装を提供するためにいくつかの実施形態によって使用される例示的なプロセス800のフローチャートを示す。そのようなプロセスは、プレイバック制御モジュール180などのリソースによって実行することができる。プロセスは、例えば、ユーザが視聴セッションを開始した場合(例えば、プレイバック用のコンテンツを選択することによって)、ユーザがプロバイダアカウントにログインした場合および/または他の適切な時刻に始めることができる。いくつかの実施形態では、プロセス800は、上記で説明される動作680の一部として実行することができる。
【0073】
示されるように、プロセス800は、コマンドが受信されているかどうかを判断すること(810において)ができる。コマンドが受信されていないとプロセスが判断した場合は、プロセスは、終了することができる。コマンドが受信されているとプロセスが判断した(810において)場合は、プロセスは、コンテンツアイテムと関連付けられたメタデータを分析すること(820において)ができる。
【0074】
次いで、プロセスは、コマンド可能性を分析すること(830において)ができる。そのような分析は、
図2Bを参照して上記で説明されるものなどの確率的プロファイルに基づき得る。次に、プロセスは、メタデータ、コマンド可能性および受信コマンドの分析に基づいて推奨を生成すること(840において)ができる。そのような推奨は、例えば、推奨コマンド(例えば、一時停止、音量の増大など)、推奨コマンドタイミング(例えば、2分で一時停止、爆発場面の前に音量減少など)、推奨コンテンツアイテム(例えば、シリーズの次のエピソード、関連コンテンツアイテムなど)および/または他の適切な推奨を含み得る。
【0075】
次に、プロセスは、推奨を提供すること(850において)ができる。そのような推奨は、例えば、
図4を参照して上記で説明されるものなどのUI要素を使用して、様々な適切な方法で提供することができる。
【0076】
次いで、プロセス800は、推奨が受諾されているかどうかを判断すること(860において)ができる。そのような判断は、例えば、ユーザが適切なUIオプションを選択することに基づき得る。いくつかの実施形態では、ユーザは、一定の期間の間いかなる行動も講じないことによって、推奨を受諾することができる(例えば、ある時間制限内にユーザが推奨を拒絶しない限り、コマンドをスケジューリングすることができる)。
【0077】
推奨が受諾されているとプロセスが判断した場合(860において)は、プロセスは、コマンドをスケジューリングすること(870において)ができる。推奨が受諾されていないとプロセスが判断した場合(860において)は、プロセスは、推奨をオーバーライドするかどうかを判断すること(880において)ができる。そのような判断は、例えば、ユーザ入力(例えば、ユーザは、再びまたは連続で2回コマンドボタンを押して、提案をオーバーライドすることができる)、プロファイル情報、ユーザのプリファレンスなどに基づき得る。
【0078】
推奨がオーバーライドされているとプロセスが判断した場合(880において)またはコマンドをスケジューリングした(870において)後、プロセスは、コマンドを実装することができる。オーバーライドの場合、推奨をオーバーライドすべきと判断次第、コマンドを実装することができる。コマンドがスケジューリングされた場合(870において)は、コマンドは、スケジューリングされた時刻に実装することができる。
【0079】
コマンドを実装した後(890において)または推奨はオーバーライドされなかったと判断した後(880において)、プロセスは、終了することができる。
【0080】
図9は、消費プロファイルに基づいてコマンドプロンプトを生成するためにいくつかの実施形態によって使用される例示的なプロセス900のフローチャートを示す。そのようなプロセスは、プレイバック制御モジュール180などのリソースによって実行することができる。プロセスは、例えば、ユーザが視聴セッションを開始した場合(例えば、プレイバック用のコンテンツを選択することによって)、新しいコンテンツアイテムが表示された場合および/または他の適切な時刻に始めることができる。いくつかの実施形態では、プロセス900は、上記で説明される動作680の一部として実行することができる。
【0081】
示されるように、プロセス900は、コマンドポイントが識別されているかどうかを判断すること(910において)ができる。そのようなポイントは、
図3を参照して説明されるものなどの属性変化と関連付けることができる。ポイントは、
図2Bを参照して上記で説明されるように、閾値を超える確率曲線に沿った部分と関連付けることができる。コマンドポイントが識別されていないとプロセスが判断した場合(910において)は、プロセスは、終了することができる。
【0082】
コマンドポイントが識別されているとプロセスが判断した場合(910において)は、プロセスは、コマンドポイントが近づいているかどうかを判断すること(920において)ができる。そのような判断は、タイムラインに沿って現在の位置から次のコマンドポイントと関連付けられた位置までの時間間隔に基づいて行うことができる。閾値間隔(例えば、5、10または15分)内のコマンドポイントは、近づいていると判断することができる。そのような間隔は、様々な関連因子(例えば、消費プロファイル情報、ユーザのプリファレンス、デフォルト値など)に基づいて設定することができる。
【0083】
近づいているコマンドポイントが存在するとプロセスが判断した場合(920において)は、プロセスは、ユーザインタフェースを更新すること(930において)ができる。そのような更新は、上記で説明されるGUI440などの要素の提示を含み得る。次に、プロセスは、提案されたコマンドが受諾されているかどうかを判断すること(940において)ができる。そのような判断は、視聴者から受信された肯定的な反応、閾値期間にわたる視聴者による行動の欠如などの様々な因子に基づいて行うことができる。
【0084】
コマンドが受諾されているとプロセスが判断した場合(940において)は、プロセスは、コマンドをスケジューリングすること(950において)ができる。いくつかの実施形態では、コマンドは、適切な場合は、受諾され次第、実行することができる。
【0085】
近づいているコマンドポイントが存在しないとプロセスが判断した場合(920において)またはコマンドは受諾されなかったとプロセスが判断した場合(940において)は、プロセスは、提案されたコマンドがオーバーライドされたかどうかを判断すること(960において)ができる。コマンドはオーバーライドされなかったとプロセスが判断した場合は、プロセスは、終了することができる。
【0086】
コマンドはオーバーライドされたとプロセスが判断した場合(960において)またはコマンドをスケジューリングした(950において)後、プロセスは、コマンドを実装することができ(970において)、次いで、終了することができる。コマンドを実装することは、表示デバイス(例えば、プレイバックの一時停止、音量調整など)、コンテンツサーバなどのプロバイダリソース(例えば、マルチエピソードセッションにわたるコンテンツの提供を続けることによって)および/または他の適切なデバイスにおいて様々な行動を実行することを含み得る。
【0087】
コマンドまたは属性調整を実装すること(970、890または750において)に加えて、いくつかの実施形態は、コマンドもしくは属性の本質および/または他の関連因子に応じて、様々な追加の動作を実行することができる。例えば、ユーザが夕方の予想外のプレイバック時刻に一時停止した場合は、ピザ配達用の広告をユーザに提供することができる。
【0088】
当業者であれば、プロセス600~900は、本質的には例示であり、本開示の範囲から逸脱することなく、様々な異なる方法で実装できることが認識されよう。例えば、いくつかの実施形態は、動作を省略することも、追加の動作を含めることもできる。動作は、示される順番とは異なる順番で実行することができる。いくつかの動作および/または動作セットは、何らかの基準に基づいて、規則的な間隔でおよび/または他の適切な因子に基づいて、反復して実行することができる。それに加えて、様々なプロセスは、複数のサブプロセスに分割することおよび/またはより大きなマクロプロセスの一部として含めることができる。
【0089】
上記の様々な例は、「一時停止」コマンド、特定の提示属性(例えば、色、音量)などを指し得るが、当業者であれば、そのようなプロセスは、他のコマンドおよび/または属性に対して実装できることが認識されよう。
【0090】
図10は、消費プロファイルを使用してコンテンツを提供するためにいくつかの実施形態によって使用される例示的なプロセス1100のフローチャートを示す。そのようなプロセスは、プレイバック制御モジュール180などのリソースによって実行することができる。プロセス1100は、コンテンツプロファイルを考慮して提供されるコンテンツが、コンテンツが作成された時刻に対するコンテンツが消費された時刻に基づいてさらに修正される例示的な実施形態を開示する。例えば、ある特定のタイプのコンテンツ(映画など)は、他のコンテンツ(ニュース番組、スポーツゲームおよび同様のものなど)と比べて、時間依存性を有さず、時間が経つにつれてコンテンツの重要性があまり関連しなくなる。従って、いくつかのコンテンツは、短い形態で提供することができ、消費時刻から作成時刻までが長いほど、より短縮される。
【0091】
プロセスは、例えば、ユーザが視聴セッションを開始した場合(例えば、プレイバック用のコンテンツを選択することによって)、コマンドを受信した場合および/または他の適切な時刻に始めることができる。
【0092】
示されるように、プロセスは、セッション情報を読み出すこと(1110において)ができる。そのような情報は、ユーザアイデンティティ、プロバイダアイデンティティ、表示デバイス属性(例えば、タイプ、モデルなど)および/または他の適切な情報などのデータを含み得る。
【0093】
次に、プロセスは、視聴者と関連付けられたプロファイルが存在するかどうかを判断すること(1120において)ができる。そのようなプロファイル関連性は、ユーザアイデンティティまたはアカウント情報、デバイスアイデンティティおよび/またはユーザもしくはプロバイダとの関連性、ならびに/あるいは、他の関連基準などの情報に基づき得る。視聴者プロファイルが利用可能であるとプロセスが判断した場合(1120において)は、プロセスは、視聴者プロファイルを読み出すこと(630において)ができる。
【0094】
視聴者プロファイルが利用可能でないとプロセスが判断した場合(1120において)は、プロセスは、利用可能な場合は、デフォルト視聴者プロファイルを読み出すこと(1140において)ができる。そのようなデフォルトプロファイルは、ユーザのグループ、プロバイダデフォルト設定および/または別の方法で現在の視聴者に関連するものと関連付けることができる。
【0095】
視聴者プロファイルを読み出すか(1130において)またはデフォルトプロファイルを読み出した(1140において)後、プロセスは、コンテンツプロファイルがユーザに提示する予定のコンテンツアイテムと関連付けられているかどうかを判断すること(1150において)ができる。そのようなコンテンツプロファイルは、特定のコンテンツアイテム(例えば、映画、テレビエピソードなど)、コンテンツアイテムのグループもしくはジャンル(例えば、アクション映画、ミュージックビデオなど)および/または別の方法で現在の視聴者もしくはコンテンツアイテムに関連するものと関連付けることができる。
【0096】
コンテンツプロファイルが利用可能であるとプロセスが判断した場合(1150において)は、プロセスは、コンテンツプロファイルを読み出すこと(1160において)ができる。そのようなコンテンツプロファイルは、集計ユーザデータ(例えば、複数の視聴者と関連付けられたデータに基づく一時停止確率対視聴時間)に少なくとも部分的に基づき得る。また、コンテンツプロファイルは、コンテンツ特有情報(例えば、場面遷移時間)も含み得る。プロファイルが利用可能でないとプロセスが判断した場合(1170において)は、プロセスは、利用可能な場合は、デフォルトプロファイルを読み出すこと(670において)ができる。そのようなデフォルトプロファイルは、コンテンツプロバイダ、ユーザ選択などと関連付けることができる。
【0097】
コンテンツプロファイルを読み出すか(1160において)またはデフォルトプロファイルを読み出した(1170において)後、プロセスは、読み出したプロファイルに基づいてコンテンツを視聴者に提供すること(1180において)ができ、プロファイルは、コンテンツプロファイル、視聴者プロファイルおよび/または両方のタイプのプロファイルの組合せであり得る。そのような提供は、例えば、様々な属性(例えば、色、音量など)を自動調整することを含み得る。そのような調整は、プレイバックの前および/またはプレイバックの間に行うことができる。調整は、コンテンツに関連するタイムラインに沿った位置と関連付けられた様々なポイントに基づき得る。
【0098】
具体的には、ステップ1180は、ユーザと関連付けられたプロファイル情報およびそのようなコンテンツが提供される時刻からどれほど「古い」コンテンツかを判断する計算に基づいて、コンテンツの修正バージョンを提供することである。すなわち、どのようなコンテンツを提供するかおよびそのようなコンテンツのどのような部分を提供するかを判断するためにプロファイルサーバ170の情報を使用することによって行える判断がある。ステップ1180の判断の一部は、提供するコンテンツの作成日によって管理され、このメタデータは、そのようなコンテンツのヘッダに格納することや、そのようなコンテンツに埋め込まれたメタデータ、別個のインデックスで参照されるメタデータ、別個のファイルで参照されるメタデータおよび同様のものとして格納することができる。コンテンツの作成日は、いくつかの例示的な実施形態では、コンテンツが最初に送信された時刻、コンテンツプロバイダからのストリーミングが利用可能になった時刻、レンタルが利用可能になった時刻、購入が利用可能になった時刻および同様のものでもあり得ることに留意されたい。
【0099】
また、ステップ1180は、提供されるコンテンツが提供されるはずの時刻も考慮する。典型的には、コンテンツが作成された時刻からコンテンツが提供された時刻まで経過した後は、コンテンツのある特定の部分は、ユーザにとってそのようなコンテンツが作成された時刻ほど重要ではないことが予想される。以前に説明されるように、ある特定のコンテンツの一部(ニュースおよびスポーツイベントなど)は、時間が経つにつれて重要でなくなる。
【0100】
プロファイルサーバ170は、コンテンツのどのようなセグメントが異なるテーマに適合するかを判断し、完全なコンテンツを提供する代わりに、コンテンツを一連のセグメントに低減できるようにすることができる。どのようにコンテンツをセグメントに分解できるかに関するさらなる機能については、
図11で説明される例示的な実施形態と関係して開示する。ほとんどの状況において、作成時刻からコンテンツが提供された時刻までの決定される期間が長くなるほど、提供予定のコンテンツのセグメントは少なくなる。コンテンツのどのようなセグメントを提供するかに対して考慮すべき他の因子は、ユーザプロファイル、他のユーザのプロファイル、提供されるコンテンツのタイプ(例えば、ニュース番組対映画)および同様のものを含み得る。また、ステップ1180は、1つのコンテンツから様々なセグメントを選択するために、コンテンツ作成からコンテンツ消費までの時間長も考慮する。
【0101】
コンテンツを提供した(1180において)後、プロセスは、セッションに関連する消費プロファイルを格納すること(1190において)ができ、次いで、終了することができる。消費プロファイルは、ユーザのプリファレンスの更新(例えば、ユーザは、プレイバックに関連する代替のメニューオプションを選択することができる)および/または現在のプレイバックセッションに関連する情報(例えば、コマンド時間、属性の調整、消費アイテム数、総時間など)を含み得る。格納された消費プロファイルは、様々な適切な方法で(例えば、ユーザアイデンティティまたは人口統計データに基づいて、ジャンル整合に基づいてなど)他のプロファイルと関連付けることができる。
【0102】
ステップ1195では、修正されたコンテンツは、消費のためにユーザに送信される。サーバ260によるコンテンツの配信は、ユーザのエンドユーザデバイス、サーバ、記憶媒体および同様のものへのものであり得る。修正されたコンテンツは、完全なコンテンツより長さが短いコンテンツのセグメントであり得る。代替の実施形態では、ステップ1195では、修正されたコンテンツは、ユーザがデバイスから直接利用できるようになる。すなわち、提供するステップは、携帯電話、タブレット、セットトップボックス、テレビ、デジタルビデオレコーダ、コンピュータ、ラップトップおよび同様のものなどのデバイスのメモリ内に格納されたコンテンツを使用し、提供することは、現在の消費動作に対するコンテンツを得るためにサーバ260を使用する必要はない。すなわち、この代替の実施形態におけるコンテンツは、デバイスに結合された表示デバイス、オーディオ出力および同様のもの上で消費することができるユーザデバイス自体から提供される。
【0103】
図11は、いくつかの実施形態による、コンテンツのセグメンテーションに関する例示的な図解を提供する。コンテンツ1200は、映画、テレビ番組、コンサート、ニュース番組、スポーツイベントおよび同様のものなどのコンテンツを表し得る。異なるコンポーネント1210(S1)、1220(S2)、1230(S3)、1240(S4)、1250(S5)および1260(S6)へのコンテンツのセグメンテーションは、コンテンツ1200の異なる部分を表す。例えば、コンテンツ1200がニュース放送を表す場合は、セグメント1210(T
0~T
1の時間)は、全国ニュースであり得、セグメント1220(T
1~T
2の時間)は、国際ニュースであり得、セグメント1230(T
2~T
3の時間)は、気象情報であり得、セグメント1240(T
3~T
4の時間)は、ビジネスニュースであり得、セグメント1250(T
4~T
5の時間)は、特集記事であり得、セグメント1260(T
5~T
6の時間)は、気象情報の要約であり得る。そのようなセグメンテーションは、例示を目的とし、異なるコンテンツは、そのようなコンテンツの組織に応じて、様々な時間長の異なるセグメントに分解することができることに留意されたい。セグメンテーションは、コンテンツ、タイムスタンプおよび同様のものと関連付けられたメタデータを考慮して実行することができる。
【0104】
送信予定のコンテンツのセグメント(上記のステップ1180で言及されるような)は、表1に示される例示的なプロファイルに従って配信することができる。表の態様は、コンテンツの作成時刻からコンテンツが消費されるまでの時刻(時間値の範囲として示される)、配信されるコンテンツのセグメント、およびユーザに対する異なるカテゴリを含む。すなわち、あるユーザにとってのある特定のセグメントは、第2のユーザにとってのセグメントとは異なり得、各ユーザと関連付けられたプロファイルは、どのようなセグメントを配信するかに影響を及ぼし得る。
【0105】
【0106】
V.コンピュータシステム
上記で説明されるプロセスおよびモジュールの多くは、非一時的な記憶媒体、メモリおよび同様のもの上に記録された命令の1つまたは複数のセットとして指定されるソフトウェアプロセスとして実装することができる。これらの命令が1つまたは複数のコンピュータ要素(例えば、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)など)によって実行されると、命令は、命令において指定された行動をコンピュータ要素に実行させる。I
【0107】
いくつかの実施形態では、上記で説明される様々なプロセスおよびモジュールは、様々なデバイスまたは要素のセット(例えば、センサ、論理ゲート、アナログ/デジタル変換器、デジタル/アナログ変換器、コンパレータなど)を含み得る電子回路を使用して完全に実装することができる。そのような回路は、全体を通じて説明される様々なソフトウェア要素と関連付けることができる機能および/または特徴を実行することができる。
【0108】
図12は、いくつかの実施形態を実装するために使用される例示的なコンピュータシステム1000の概略ブロック図を示す。例えば、
図1を参照して上記で説明されるシステムは、コンピュータシステム1000を使用して少なくとも部分的に実装することができる。別の例として、
図5~9を参照して説明されるプロセスは、コンピュータシステム1000を使用して実行される命令のセットを使用して少なくとも部分的に実装することができる。
【0109】
コンピュータシステム1000は、適切な様々なデバイスを使用して実装することができる。例えば、コンピュータシステムは、1つまたは複数のパーソナルコンピュータ(PC)、サーバ、モバイルデバイス(例えば、スマートフォン)、タブレットデバイスおよび/または他の任意の適切なデバイスを使用して実装することができる。様々なデバイスは、単独で動作することも(例えば、コンピュータシステムは、単一のPCとして実装することができる)、連動して動作することもできる(例えば、コンピュータシステムのいくつかのコンポーネントはモバイルデバイスによって提供することができ、他のコンポーネントはタブレットデバイスによって提供される)。
【0110】
示されるように、コンピュータシステム1000は、少なくとも1つの通信バス1005、1つまたは複数のプロセッサ1010、システムメモリ1015、読み取り専用メモリ(ROM)1020、永久記憶装置1025、入力デバイス1030、出力デバイス1035、オーディオプロセッサ1040、ビデオプロセッサ1045、様々な他のコンポーネント1050、および、1つまたは複数のネットワークインタフェース1055を含み得る。
【0111】
バス1005は、コンピュータシステム1000の要素間のすべての通信経路を表す。そのような経路は、有線、無線、光学および/または他の適切な通信経路を含み得る。例えば、入力デバイス1030および/または出力デバイス1035は、無線接続プロトコルまたはシステムを使用して、システム1000に結合することができる。
【0112】
プロセッサ1010は、いくつかの実施形態のプロセスを実行するために、システムメモリ1015、ROM1020、永久記憶装置1025などのコンポーネントから、実行用の命令および/または処理用のデータを読み出すことができる。そのような命令およびデータは、バス1005上で送ることができる。
【0113】
システムメモリ1015は、ランダムアクセスメモリ(RAM)などの揮発性読み取りおよび書き込みメモリであり得る。システムメモリは、プロセッサがランタイムで使用する命令およびデータのいくつかを格納することができる。いくつかの実施形態を実装するために使用される命令および/またはデータのセットは、システムメモリ1015、永久記憶装置1025および/または読み取り専用メモリ1020に格納することができる。ROM1020は、プロセッサ1010および/またはコンピュータの他の要素によって使用することができる静的データおよび命令を格納することができる。
【0114】
永久記憶装置1025は、読み取りおよび書き込みメモリデバイスであり得る。永久記憶装置は、コンピュータシステム1000がオフの場合または電源が入っていない場合であっても命令およびデータを格納する不揮発性メモリユニットであり得る。コンピュータシステム1000は、永久記憶装置として取り外し可能記憶装置および/またはリモート記憶装置を使用することができる。
【0115】
入力デバイス1030は、ユーザがコンピュータシステムに情報を通信できるようにおよび/またはシステムの様々な動作を操作できるようにすることができる。入力デバイスは、キーボード、カーソル制御デバイス、オーディオ入力デバイスおよび/または映像入力デバイスを含み得る。出力デバイス1035は、プリンタ、ディスプレイ、オーディオデバイスなどを含み得る。入力および/または出力デバイスのいくつかまたはすべては、コンピュータシステム1000に無線または光学接続することができる。
【0116】
オーディオプロセッサ1040は、オーディオデータおよび/または命令を処理および/また生成することができる。オーディオプロセッサは、マイクロフォンなどの入力デバイス1030からオーディオデータを受信することができる。オーディオプロセッサ1040は、スピーカのセットなどの出力デバイス1040にオーディオデータを提供することができる。オーディオデータは、デジタル情報および/またはアナログ信号を含み得る。オーディオプロセッサ1040は、オーディオデータを分析および/または別の方法で評価することができる(例えば、信号対雑音比、ダイナミックレンジなどの質を決定することによって)。それに加えて、オーディオプロセッサは、様々なオーディオ処理機能(例えば、イコライゼーション、圧縮など)を実行することができる。
【0117】
ビデオプロセッサ1045(またはグラフィクス処理ユニット)は、映像データおよび/または命令を処理および/また生成することができる。例えば、
図4のGUIは、ビデオプロセッサを使用して実装することができる。ビデオプロセッサは、カメラなどの入力デバイス1030から映像データを受信することができる。ビデオプロセッサ1045は、ディスプレイなどの出力デバイス1040に映像データを提供することができる。映像データは、デジタル情報および/またはアナログ信号を含み得る。ビデオプロセッサ1045は、映像データを分析および/または別の方法で評価することができる(例えば、解像度、フレームレートなどの質を決定することによって)。それに加えて、ビデオプロセッサは、様々な映像処理機能(例えば、コントラスト調整または正規化、色調整など)を実行することができる。その上、ビデオプロセッサは、グラフィック要素および/または映像をレンダリングすることができる。
【0118】
他のコンポーネント1050は、記憶装置の提供、外部システムまたはコンポーネントとのインタフェースなどを含む様々な他の機能を実行することができる。
【0119】
最後に、
図12に示されるように、コンピュータシステム1000は、1つまたは複数のネットワーク1060に接続することができる1つまたは複数のネットワークインタフェース1055を含み得る。例えば、コンピュータシステム1000は、ユーザがウェブブラウザにおいて動作するインタフェースと対話する場合に、コンピュータシステム1000上で実行しているウェブブラウザがウェブサーバと対話できるように、インターネットのウェブサーバに結合することができる。コンピュータシステム1000は、ネットワークインタフェース1055およびネットワーク1060を通じて、1つまたは複数のリモート記憶装置1070および1つまたは複数の外部コンポーネント1075にアクセスすることができる。ネットワークインタフェース1055は、1つまたは複数のアプリケーションプログラミングインタフェース(API)を含み得、1つまたは複数のアプリケーションプログラミングインタフェース(API)は、コンピュータシステム1000がリモートシステムおよび/または記憶装置にアクセスできるようにし、また、リモートシステムおよび/または記憶装置がコンピュータシステム1000(またはその要素)にアクセスできるようにもする。
【0120】
本出願の本明細書および請求項で使用される場合は、「コンピュータ」、「サーバ」、「プロセッサ」および「メモリ」という用語はすべて、電子デバイスを指す。これらの用語は、人々または人々のグループを除外する。本出願の本明細書および請求項で使用される場合は、「非一時的な記憶媒体」という用語は、電子デバイスによる読み取りが可能な形態で情報を格納する有形の物理的対象に完全に限定される。これらの用語は、いかなる無線または他の一過性信号も除外する。
【0121】
当業者であれば、コンピュータシステム1000のコンポーネントのいずれかまたはすべては、いくつかの実施形態と併せて使用できることを認識すべきである。その上、当業者であれば、他の多くのシステム構成をいくつかの実施形態またはいくつかの実施形態のコンポーネントと併せて使用できることも理解されよう。
【0122】
それに加えて、示される例は別個の要素として多くの個々のモジュールを示すことができるが、当業者であれば、これらのモジュールは、組み合わせて、単一の機能ブロックまたは要素にすることができることを認識するであろう。また、当業者であれば、単一のモジュールを複数のモジュールに分割できることも認識するであろう。
【0123】
前述は、例示的な実施形態の説明に役立つ詳細に関連し、以下の請求項によって定義されるような本開示の範囲から逸脱することなく、変更を行うことができる。
[付記1]
コンテンツを配信する方法であって、
ユーザの消費プロファイルを特定すること(1150)と、
前記消費プロファイルおよびコンテンツ作成からコンテンツ消費までの時間長を考慮してコンテンツを修正すること(1180)と、
前記修正されたコンテンツを送信すること(1195)と
を含む、方法。
[付記2]
前記コンテンツ修正が、前記コンテンツの少なくとも1つのセグメントであり、前記セグメントが、前記コンテンツより短い、付記1に記載の方法。
[付記3]
前記コンテンツ作成時刻から前記コンテンツ消費時刻までの時間長が長いほど、より少ない修正されたコンテンツが送信される、付記2に記載の方法。
[付記4]
前記コンテンツの前記修正が、第1のユーザと第2のユーザとで異なる、付記1に記載の方法。
[付記5]
前記コンテンツの前記修正が、コンテンツのタイプに依存する、付記1に記載の方法。
[付記6]
コンテンツの配信を制御するサーバあって、前記サーバが、
命令のセットを実行するプロセッサと、
前記命令のセットを格納するメモリと
を含み、前記命令のセットが、
ユーザの消費プロファイルを特定すること(1150)と、
前記消費プロファイルおよびコンテンツ作成からコンテンツ消費までの時間長を考慮してコンテンツを修正すること(1180)と、
前記修正されたコンテンツを送信すること(1195)と
を含む、サーバ。
[付記7]
前記コンテンツ修正が、前記コンテンツの少なくとも1つのセグメントであり、前記セグメントが、前記コンテンツより短い、付記6に記載の装置。
[付記8]
前記コンテンツ作成時刻から前記コンテンツ消費時刻までの時間長が長いほど、より少ない修正されたコンテンツが送信される、付記7に記載の装置。
[付記9]
前記コンテンツの前記修正が、第1のユーザと第2のユーザとで異なる、付記6に記載の装置。
[付記10]
前記コンテンツの前記修正が、コンテンツのタイプに依存する、付記6に記載の装置。
[付記11]
コンテンツの提供を制御する装置であって、前記装置が、
命令のセットを実行するプロセッサと、
前記命令のセットを格納するメモリと
を含み、前記命令のセットが、
ユーザの消費プロファイルを特定すること(1150)と、
前記消費プロファイルおよびコンテンツ作成からコンテンツ消費までの時間長を考慮してコンテンツを修正すること(1180)と、
前記修正されたコンテンツを提供すること(1195)と
を含む、装置。
[付記12]
前記コンテンツ修正が、前記コンテンツの少なくとも1つのセグメントであり、前記セグメントが、前記コンテンツより短い、付記11に記載の装置。
[付記13]
前記コンテンツ作成時刻から前記コンテンツ消費時刻までの時間長が長いほど、より少ない修正されたコンテンツが送信される、付記12に記載の装置。
[付記14]
前記コンテンツの前記修正が、第1のユーザと第2のユーザとで異なる、付記11に記載の装置。
[付記15]
前記コンテンツの前記修正が、コンテンツのタイプに依存する、付記11に記載の装置。