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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-10
(45)【発行日】2022-01-12
(54)【発明の名称】書籍製作工程
(51)【国際特許分類】
   B42C 19/00 20060101AFI20220104BHJP
   B42C 1/12 20060101ALI20220104BHJP
   B42C 9/02 20060101ALI20220104BHJP
   B26D 1/08 20060101ALI20220104BHJP
   B26D 7/06 20060101ALI20220104BHJP
   B26D 7/32 20060101ALI20220104BHJP
   B26D 7/18 20060101ALI20220104BHJP
【FI】
B42C19/00
B42C1/12
B42C9/02
B26D1/08
B26D7/06 Z
B26D7/32 A
B26D7/18 E
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020172252
(22)【出願日】2020-10-13
【審査請求日】2021-02-18
(31)【優先権主張番号】202010634902.6
(32)【優先日】2020-07-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521298045
【氏名又は名称】浙江億▲た▼数控机械有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100115303
【氏名又は名称】岩永 和久
(72)【発明者】
【氏名】▲せん▼杰
【審査官】中澤 俊彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-113152(JP,A)
【文献】特開2008-055868(JP,A)
【文献】特開2011-115995(JP,A)
【文献】特開2020-079135(JP,A)
【文献】国際公開第2010/067587(WO,A1)
【文献】中国実用新案第204726063(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B42C 19/00
B42C 1/12
B42C 9/02
B26D 1/08
B26D 7/06
B26D 7/18
B26D 7/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
書籍製作工程であって、ステップ1~9を含む、
前記ステップ1:紙を裁断し、
前記ステップ2:書籍内容と表紙に対して製版し、
前記ステップ3(本のページ印刷):前記ステップ2で作られた印刷版によって書籍内容と表紙を前記ステップ1で裁断された紙に印刷し、
前記ステップ4(折り):前記ステップ3における書籍内容の印刷されたサイズの大きい紙をページ順に本の判型に折り、前記ステップ3で作られた表紙を複数の表紙に裁断し、
前記ステップ5(折丁):前記ステップ4で折られた紙をページ順に一枚一枚、中本に組み立て、
前記ステップ6(中本成形):書籍の背にプライマーを塗付け、書面において書籍の背に近い位置に接着剤を塗付け、中本成形を完了し、
前記ステップ7(中本における書籍の背に合わせるように表紙に接着面を折る):前記ステップ4で形成された表紙の中心に二列の折り目を作り、二列の折り目の間に位置する本の表紙は接着面であり、
前記ステップ8(表紙と中本との無線綴じ):前記ステップ6で形成された中本における書籍の背にある接着剤によって、書籍の背を前記ステップ7で形成された接着面と接着し、
前記ステップ9(断裁):無線綴じ後の書籍に対して圧着と三面断裁を行い、完成品の書籍を得て、
前記ステップ1における作業は紙裁断機によって対応の操作を行い、
前記紙裁断機は、ベース(1)、送り部品、取付型穴、第一プレスローラー(4)、第二プレスローラー(401)、支持ブロック(5)、裁断部品、刃保護部品、及び収集部品を含み、
前記送り部品は前記ベース(1)の上方に設置され、
前記取付型穴は前記ベース(1)に形成され且つ前記送り部品の末端に位置し、
前記第一プレスローラー(4)は前記取付型穴における内側壁の上端に回転できるように設けられ、
前記第二プレスローラー(401)は前記取付型穴における内側壁の下端に回転できるように設けられ、
前記支持ブロック(5)は前記取付型穴の底面に固定して設けられ、
前記裁断部品は前記取付型穴における一端の両側壁の間に設置され、
前記刃保護部品は前記ベース(1)に設置され且つ前記裁断部品の真下に位置し、
前記収集部品は前記ベース(1)に設置され且つ前記刃保護部品の片側に位置し、
前記刃保護部品は、取り付け台(18)、異型箱(22)、第一連結ばね(27)、緩衝板(20)、ゴムブロック(21)、清掃部品固定台(16)、清掃ブラシ(19)、第一駆動板(23)、L字型行程溝、第二駆動板(24)、連結溝、L字型連結板(25)、及び第二連結ばね(26)を含み、
前記取り付け台(18)は前記ベース(1)における上表面の一端に固定して設けられ、
前記異型箱(22)は前記取り付け台(18)における上表面の一端に固定して設けられ、
前記第一連結ばね(27)は複数本設けられ且つ前記異型箱(22)における内底面の上端に固定して設けられ、
前記緩衝板(20)は前記第一連結ばね(27)の他端に固定して設けられ、
前記ゴムブロック(21)は前記緩衝板(20)における上表面の一端に固定して設けられ、
前記清掃部品固定台(16)は第三連結ばね(28)によって前記緩衝板(20)における上表面の他端に弾性連結され、
前記清掃ブラシ(19)は前記清掃部品固定台(16)に取り外し可能に連結され、
前記第一駆動板(23)は前記緩衝板(20)の下表面に固定して設けられ、
前記L字型行程溝は前記異型箱(22)における下表面の一端に形成され、
前記第二駆動板(24)は前記L字型行程溝における水平部分内に往復摺動できるように設けられ、
前記連結溝は前記L字型行程溝における水平部分の下表面に形成され、
前記L字型連結板(25)は前記第二駆動板(24)の下表面に固定して設けられ且つ前記連結溝内に位置し、
前記第二連結ばね(26)は前記L字型連結板(25)の他端に固定して設けられ、
前記第二連結ばね(26)の他端は前記連結溝の内側壁に固定して連結され、
前記第二駆動板(24)において前記L字型行程溝内に位置する端は斜面である、
ことを特徴とする書籍製作工程。
【請求項2】
前記送り部品は、電磁ばね(13)と送り板(2)とを含み、
前記電磁ばね(13)は前記ベース(1)における上表面の一端に固定して設けられ、
前記送り板(2)は前記電磁ばね(13)の他端に固定して設けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の書籍製作工程。
【請求項3】
前記裁断部品は、横止め板(61)、刃固定台(6)、実行シリンダー、及び裁断刃(8)を含み、
前記横止め板(61)は前記取付型穴における一端の側壁に固定して設けられ、
前記刃固定台(6)は前記横止め板(61)の下端に固定して設けられ、
前記実行シリンダーは二つ設けられ且つそれぞれ前記刃固定台の両側に固定して設けられ、
前記裁断刃(8)は前記実行シリンダーの出力端に固定して設けられ、
前記裁断刃(8)は細長状をなし且つ上方の末端が厚く、
二つの前記実行シリンダーの出力端はそれぞれ前記裁断刃(8)の末端の両端に連結される、
ことを特徴とする請求項2に記載の書籍製作工程。
【請求項4】
前記清掃ブラシ(19)の後端には複数個の連結ボール(191)が前記清掃ブラシ(19)の長さ方向に沿って等間隔に配列され、
複数個の前記連結ボール(191)にはいずれも第一斜め貫穴が形成され、
前記清掃部品固定台(16)において前記清掃ブラシ(19)と連結する端面は斜面であり、
前記斜面にはいずれも複数の連結ボール溝(161)が等間隔に形成され、
複数の前記連結ボール溝(161)の側面にはいずれも第二斜め貫穴が形成され、
前記連結ボール(191)は前記連結ボール溝(161)内に係着され、
前記連結ボール溝(161)と前記連結ボール(191)はコンロッド(192)によって係着され、
前記コンロッド(192)は前記第一斜め貫穴と前記第二斜め貫穴を貫通して設けられる、
ことを特徴とする請求項3に記載の書籍製作工程。
【請求項5】
前記収集部品は、ベルトコンベアー(171)、ベルトコンベアー起動スイッチ(17)、収集空間(9)、第四連結ばね(14)、水平揺動板(12)、鉛直揺動板(10)、研磨板(11)、及び排気穴(16)を含み、
前記ベルトコンベアー(171)は前記取り付け台(18)の一端に固定して設けられ、
前記ベルトコンベアー起動スイッチ(17)は前記取り付け台(18)の一端に固定して設けられ且つ前記ベルトコンベアー(171)と前記第二駆動板(24)との間に位置し、
前記収集空間(9)は前記ベース(1)に形成され且つ前記ベルトコンベアー(171)において前記ベルトコンベアー起動スイッチ(17)から離れる端に位置し、
前記第四連結ばね(14)は前記収集空間(9)の下表面に固定して設けられ、
前記水平揺動板(12)は前記第四連結ばね(14)の他端に固定して設けられ、
前記鉛直揺動板(10)は二枚設けられ且つそれぞれ第五連結ばね(15)によって前記収集空間(9)内の両側壁に弾性連結され、
前記研磨板(11)は二枚設けられ且つそれぞれ二枚の前記鉛直揺動板(10)において対向する側の端面に固定して設けられ、
前記排気穴(16)は前記収集空間(9)において紙の運動方向を向く側面に形成される、
ことを特徴とする請求項4に記載の書籍製作工程。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は印刷技術分野に属し、具体的には書籍製作工程に関する。
【背景技術】
【0002】
書籍印刷とは、紙、さまざまな製本材料、および印刷技術を用い、ブックデザインを書籍に実体化する工程である。書籍印刷はほとんど、平版印刷で行われている。平版印刷は、印刷版の模様部分と空白部分がほぼ同一平面にあり、印刷時にまず給水装置によって印刷版の空白部分に水を供給し、次にインク供給装置によってインクを印刷版に供給し、インクと水が混ざらないため、インクが印刷版の模様部分にだけ供給され、そして印刷圧力によってブランケットで印刷版のインクを印刷対象に送り、印刷を完了する。書籍の全体的なデザインと最終的な形、効果、品質は、印刷前の紙裁断、製版、印刷後の加工、および紙素材の製本成形などの技術に頼る。
【0003】
従来技術において、印刷前の紙裁断工程は、裁断工具に対する保護が不足しているため、裁断工具の寿命が短く、頻繁に交換する必要がある。交換作業は、操作が煩雑で、作業員に傷がつきやすい。また、紙の収集作業はほとんど手作業で行われているため、非常に面倒である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】中国特許出願公開第110039926号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記の技術的課題を解決するために、書籍製作工程を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
書籍製作工程であって、ステップ1~9を含む、
前記ステップ1:紙を裁断し、
前記ステップ2:書籍内容と表紙に対して製版し、
前記ステップ3(本のページ印刷):前記ステップ2で作られた印刷版によって書籍内容と表紙を前記ステップ1で裁断された紙に印刷し、
前記ステップ4(折り):前記ステップ3における書籍内容の印刷されたサイズの大きい紙をページ順に本の判型に折り、前記ステップ3で作られた表紙を複数の表紙に裁断し、
前記ステップ5(折丁):前記ステップ4で折られた紙をページ順に一枚一枚、中本に組み立て、
前記ステップ6(中本成形):書籍の背にプライマーを塗付け、書面において書籍の背に近い位置に接着剤を塗付け、中本成形を完了し、
前記ステップ7(中本における書籍の背に合わせるように表紙に接着面を折る):前記ステップ4で形成された表紙の中心に二列の折り目を作り、二列の折り目の間に位置する本の表紙は接着面であり、
前記ステップ8(表紙と中本との無線綴じ):前記ステップ6で形成された中本における書籍の背にある接着剤によって、書籍の背を前記ステップ7で形成された接着面と接着し、
前記ステップ9(断裁):無線綴じ後の書籍に対して圧着と三面断裁を行い、完成品の書籍を得る。
前記ステップ1における作業は紙裁断機によって対応の操作を行う。
【0007】
前記紙裁断機は、ベース、送り部品、取付型穴、第一プレスローラー、第二プレスローラー、支持ブロック、裁断部品、刃保護部品、及び収集部品を含み、前記送り部品は前記ベースの上方に設置され、前記取付型穴は前記ベースに形成され且つ前記送り部品の末端に位置し、前記第一プレスローラーは前記取付型穴における内側壁の上端に回転できるように設けられ、前記第二プレスローラーは前記取付型穴における内側壁の下端に回転できるように設けられ、前記支持ブロックは前記取付型穴の底面に固定して設けられ、前記裁断部品は前記取付型穴における一端の両側壁の間に設置され、前記刃保護部品は前記ベースに設置され且つ前記裁断部品の真下に位置し、前記収集部品は前記ベースに設置され且つ前記刃保護部品の片側に位置する。
【0008】
前記送り部品は、電磁ばねと送り板とを含み、前記電磁ばねは前記ベースにおける上表面の一端に固定して設けられ、前記送り板は前記電磁ばねの他端に固定して設けられる。
【0009】
前記裁断部品は、横止め板、刃固定台、実行シリンダー、及び裁断刃を含み、前記横止め板は前記取付型穴における一端の側壁に固定して設けられ、前記刃固定台は前記横止め板の下端に固定して設けられ、前記実行シリンダーは二つ設けられ且つそれぞれ前記刃固定台の両側に固定して設けられ、前記裁断刃は前記実行シリンダーの出力端に固定して設けられ、前記裁断刃は細長状をなし且つ上方の末端が厚く、二つの前記実行シリンダーの出力端はそれぞれ前記裁断刃の末端の両端に連結される。
【0010】
前記刃保護部品は、取り付け台、異型箱、第一連結ばね、緩衝板、ゴムブロック、清掃部品固定台、清掃ブラシ、第一駆動板、L字型行程溝、第二駆動板、連結溝、L字型連結板、及び第二連結ばねを含み、前記取り付け台は前記ベースにおける上表面の一端に固定して設けられ、前記異型箱は前記取り付け台における上表面の一端に固定して設けられ、前記第一連結ばねは複数本設けられ且つ前記異型箱における内底面の上端に固定して設けられ、前記緩衝板は前記第一連結ばねの他端に固定して設けられ、前記ゴムブロックは前記緩衝板における上表面の一端に固定して設けられ、前記清掃部品固定台は第三連結ばねによって前記緩衝板における上表面の他端に弾性連結され、前記清掃ブラシは前記清掃部品固定台に取り外し可能に連結され、前記第一駆動板は前記緩衝板の下表面に固定して設けられ、前記L字型行程溝は前記異型箱における下表面の一端に形成され、前記第二駆動板は前記L字型行程溝における水平部分内に往復摺動できるように設けられ、前記連結溝は前記L字型行程溝における水平部分の下表面に形成され、前記L字型連結板は前記第二駆動板の下表面に固定して設けられ且つ前記連結溝内に位置し、前記第二連結ばねは前記L字型連結板の他端に固定して設けられ、前記第二連結ばねの他端は前記連結溝の内側壁に固定して連結される。
【0011】
前記第二駆動板において前記L字型行程溝内に位置する端は斜面である。
【0012】
前記清掃ブラシの後端には複数個の連結ボールが前記清掃ブラシの長さ方向に沿って等間隔に配列され、複数個の前記連結ボールにはいずれも第一斜め貫穴が形成され、前記清掃部品固定台において前記清掃ブラシと連結する端面は斜面であり、前記斜面にはいずれも複数の連結ボール溝が等間隔に形成され、複数の前記連結ボール溝の側面にはいずれも第二斜め貫穴が形成され、前記連結ボールは前記連結ボール溝内に係着され、前記連結ボール溝と前記連結ボールはコンロッドによって係着され、前記コンロッドは前記第一斜め貫穴と前記第二斜め貫穴を貫通して設けられる。
【0013】
前記収集部品は、ベルトコンベアー、ベルトコンベアー起動スイッチ、収集空間、第四連結ばね、水平揺動板、鉛直揺動板、研磨板、及び排気穴を含み、前記ベルトコンベアーは前記取り付け台の一端に固定して設けられ、前記ベルトコンベアー起動スイッチは前記取り付け台の一端に固定して設けられ且つ前記ベルトコンベアーと前記第二駆動板との間に位置し、前記収集空間は前記ベースに形成され且つ前記ベルトコンベアーにおいて前記ベルトコンベアー起動スイッチから離れる端に位置し、前記第四連結ばねは前記収集空間の下表面に固定して設けられ、前記水平揺動板は前記第四連結ばねの他端に固定して設けられ、前記鉛直揺動板は二枚設けられ且つそれぞれ第五連結ばねによって前記収集空間内の両側壁に弾性連結され、前記研磨板は二枚設けられ且つそれぞれ二枚の前記鉛直揺動板において対向する側の端面に固定して設けられ、前記排気穴は前記収集空間において紙の運動方向を向く側面に形成される。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、刃保護部品を設けることで、裁断刃の刃先を保護し、刃の壊れを防止し、刃の使用寿命を延ばし、紙の裁断効果を上げることができ、さらに、刃を清掃することで裁断効果を更に上げることができる。
【0015】
収集部品を設けることで、紙を自動的に整理でき、また、紙の裁断部を研磨し、紙の裁断効果を上げることができ、後続の加工に便利である。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の工程流れ図
図2】本発明の構成略図
図3図2におけるBの拡大図
図4図2におけるCの拡大図
図5図3におけるDの拡大図
図6図3におけるEの拡大図
図7図2におけるA‐Aの断面図
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1~7に示すように、書籍製作工程であって、ステップ1~9を含む、
前記ステップ1:紙を裁断し、
前記ステップ2:書籍内容と表紙に対して製版し、
前記ステップ3(本のページ印刷):前記ステップ2で作られた印刷版によって書籍内容と表紙を前記ステップ1で裁断された紙に印刷し、
前記ステップ4(折り):前記ステップ3における書籍内容の印刷されたサイズの大きい紙をページ順に本の判型に折り、前記ステップ3で作られた表紙を複数の表紙に裁断し、
前記ステップ5(折丁):前記ステップ4で折られた紙をページ順に一枚一枚、中本に組み立て、
前記ステップ6(中本成形):書籍の背にプライマーを塗付け、書面において書籍の背に近い位置に接着剤を塗付け、中本成形を完了し、
前記ステップ7(中本における書籍の背に合わせるように表紙に接着面を折る):前記ステップ4で形成された表紙の中心に二列の折り目を作り、二列の折り目の間に位置する本の表紙は接着面であり、
前記ステップ8(表紙と中本との無線綴じ):前記ステップ6で形成された中本における書籍の背にある接着剤によって、書籍の背を前記ステップ7で形成された接着面と接着し、
前記ステップ9(断裁):無線綴じ後の書籍に対して圧着と三面断裁を行い、完成品の書籍を得る。
【0018】
前記ステップ1における作業は紙裁断機によって対応の操作を行う。
【0019】
前記紙裁断機は、ベース1、送り部品、取付型穴、第一プレスローラー4、第二プレスローラー401、支持ブロック5、裁断部品、刃保護部品、及び収集部品を含み、前記送り部品は前記ベース1の上方に設置され、前記取付型穴は前記ベース1に形成され且つ前記送り部品の末端に位置し、前記第一プレスローラー4は前記取付型穴における内側壁の上端に回転できるように設けられ、前記第二プレスローラー401は前記取付型穴における内側壁の下端に回転できるように設けられ、前記支持ブロック5は前記取付型穴の底面に固定して設けられ、前記裁断部品は前記取付型穴における一端の両側壁の間に設置され、前記刃保護部品は前記ベース1に設置され且つ前記裁断部品の真下に位置し、前記収集部品は前記ベース1に設置され且つ前記刃保護部品の片側に位置し、
前記送り部品は、電磁ばね13と送り板2とを含み、前記電磁ばね13は前記ベース1における上表面の一端に固定して設けられ、前記送り板2は前記電磁ばね13の他端に固定して設けられ、
使用過程において、前記紙裁断機が電源に接続されると、前記電磁ばね13は往復に揺動して前記送り板2を揺動させ、これによって前記送り板2にある紙は振動で送られ、このような搬送方法は、普通のベルト搬送に比べ、紙が送られる間に折り返されることが効果的に回避され、紙が折り返されると、振動搬送の過程において紙は振動によって平らになり、これで紙裁断の効果が向上し、振動の過程において紙の表面における紙屑も振動で落とされ、後続の印刷効果も向上し、前記紙裁断機の実用性も向上し、紙が前記第一プレスローラー4と前記第二プレスローラー41との間で送られるとき、前記第一プレスローラー4と前記第二プレスローラー41との間の圧力は紙の表面の折り目をローラープレスで平らにし、紙の印刷効果を上げる。
【0020】
好ましく、前記裁断部品は、横止め板61、刃固定台6、実行シリンダー、及び裁断刃8を含み、前記横止め板61は前記取付型穴における一端の側壁に固定して設けられ、前記刃固定台6は前記横止め板61の下端に固定して設けられ、前記実行シリンダーは二つ設けられ且つそれぞれ前記刃固定台の両側に固定して設けられ、前記裁断刃8は前記実行シリンダーの出力端に固定して設けられ、前記裁断刃8は細長状をなし且つ上方の末端が厚く、二つの前記実行シリンダーの出力端はそれぞれ前記裁断刃8の末端の両端に連結され、
前記刃保護部品は、取り付け台18、異型箱22、第一連結ばね27、緩衝板20、ゴムブロック21、清掃部品固定台16、清掃ブラシ19、第一駆動板23、L字型行程溝、第二駆動板24、連結溝、L字型連結板25、第二連結ばね26、及び紙屑収集空間を含み、前記取り付け台18は前記ベース1における上表面の一端に固定して設けられ、前記異型箱22は前記取り付け台18における上表面の一端に固定して設けられ、前記第一連結ばね27は複数本設けられ且つ前記異型箱22における内底面の上端に固定して設けられ、前記緩衝板20は前記第一連結ばね27の他端に固定して設けられ、前記ゴムブロック21は前記緩衝板20における上表面の一端に固定して設けられ、前記清掃部品固定台16は第三連結ばね28によって前記緩衝板20における上表面の他端に弾性連結され、前記清掃ブラシ19は前記清掃部品固定台16に取り外し可能に連結され、前記第一駆動板23は前記緩衝板20の下表面に固定して設けられ、前記L字型行程溝は前記異型箱22における下表面の一端に形成され、前記第二駆動板24は前記L字型行程溝における水平部分内に往復摺動できるように設けられ、前記連結溝は前記L字型行程溝における水平部分の下表面に形成され、前記L字型連結板25は前記第二駆動板24の下表面に固定して設けられ且つ前記連結溝内に位置し、前記第二連結ばね26は前記L字型連結板25の他端に固定して設けられ、前記紙屑収集空間は前記緩衝板20において前記清掃ブラシ19に近接する側に設けられ、前記第二連結ばね26の他端は前記連結溝の内側壁に固定して連結され、前記清掃ブラシ19の後端には複数個の連結ボール191が前記清掃ブラシ19の長さ方向に沿って等間隔に配列され、複数個の前記連結ボール191にはいずれも第一斜め貫穴が形成され、前記清掃部品固定台16において前記清掃ブラシ19と連結する端面は斜面であり、前記斜面にはいずれも複数の連結ボール溝161が等間隔に形成され、複数の前記連結ボール溝161の側面にはいずれも第二斜め貫穴が形成され、前記連結ボール191は前記連結ボール溝161内に係着され、前記連結ボール溝161と前記連結ボール191はコンロッド192によって係着され、前記コンロッド192は前記第一斜め貫穴と前記第二斜め貫穴を貫通して設けられ、使用過程において、前記裁断刃8は前記実行シリンダーによって降下して紙を裁断し、一枚の紙を裁断するときに紙の支持板は刃を傷つけやすいため、前記裁断刃8が降下して紙を裁断した後、前記裁断刃8の先端が前記ゴムブロック21に働いて第一級緩衝を形成し、そして前記緩衝板20を降下させると同時に、前記第一連結ばね27が下方へ収縮して第二級緩衝を形成し、これで刃先の摩損は効果的に防止され、刃の使用寿命が延ばされ、刃先の摩損による裁断後に紙の裁断部が平滑でない問題が回避され、裁断効果が向上し、悪い裁断効果による浪費も抑えられ、
また、前記清掃部品固定台16において前記清掃ブラシ19と連結する端面が斜面であるため、前記清掃ブラシ19は前記裁断刃8の先端を清掃でき、紙を裁断する過程にできた紙屑が刃に残って次の紙の裁断効果に影響することが回避され、前記清掃ブラシ19と前記清掃部品固定台16は前記連結ボール191によって前記連結ボール溝161内に係着されるため、前記連結ボール溝161と前記連結ボール191とは前記コンロッド192によって係着され、このような連結方法によって前記清掃ブラシ19は前記裁断刃8を清掃するときに小幅に揺動でき、前記清掃ブラシ19の清掃効果を上げることができ、さらに、前記裁断刃8が上昇するとき、前記第一連結ばね27が復位して前記緩衝板20を復位させ、そして前記第三連結ばね28が揺動して前記清掃部品固定台16を揺動させ、そして前記清掃ブラシ19が揺動して前記清掃ブラシ19に残った紙屑は揺動によって前記紙屑収集空間内に落とされ、作業員は、定時的に前記紙屑収集空間を清掃すれば、紙屑を取り出すことができ、前記清掃ブラシ19を清掃する必要はなく、操作が簡単で便利である一方、前記清掃ブラシ19が前記裁断刃8に対する清掃効果も確保され、前記清掃ブラシ19を交換するときにも、前記コンロッド192を取り出すだけで、前記清掃ブラシ19を前記清掃部品固定台16から取り出すことができ、非常に便利であり、前記紙裁断機の実用性が向上する。
【0021】
好ましく、前記第二駆動板24において前記L字型行程溝内に位置する端は斜面である。
【0022】
好ましく、前記収集部品は、ベルトコンベアー171、ベルトコンベアー起動スイッチ17、収集空間9、第四連結ばね14、水平揺動板12、鉛直揺動板10、研磨板11、排気穴16、及び排気ポンプを含み、前記ベルトコンベアー171は前記取り付け台18の一端に固定して設けられ、前記ベルトコンベアー起動スイッチ17は前記取り付け台18の一端に固定して設けられ且つ前記ベルトコンベアー171と前記第二駆動板24との間に位置し、前記収集空間9は前記ベース1に形成され且つ前記ベルトコンベアー171において前記ベルトコンベアー起動スイッチ17から離れる端に位置し、前記第四連結ばね14は前記収集空間9の下表面に固定して設けられ、前記水平揺動板12は前記第四連結ばね14の他端に固定して設けられ、前記鉛直揺動板10は二枚設けられ且つそれぞれ第五連結ばね15によって前記収集空間9内の両側壁に弾性連結され、前記研磨板11は二枚設けられ且つそれぞれ二枚の前記鉛直揺動板10において対向する側の端面に固定して設けられ、前記排気穴16は前記収集空間9において紙の運動方向を向く側面に形成され、前記排気ポンプは前記収集空間9の外側壁に固定して設けられ且つ出力端が前記排気穴16と連結され、使用過程において、紙が裁断された後、即ち前記緩衝板20が降下するとき、前記緩衝板20は前記第一駆動板23を前記L字型行程溝の鉛直部分に沿って降下させ、前記第二駆動板24において前記L字型行程溝の内側に位置する端が斜面であるため、前記第一駆動板23が前記第二駆動板24に作用するときに、前記第二駆動板24は前記L字型行程溝の水平部分に沿って外部へ移動して前記ベルトコンベアー起動スイッチ17と接触し、前記ベルトコンベアー起動スイッチ17がオンにされ、前記ベルトコンベアー171が作動して裁断済みの紙を前記水平揺動板12と二枚の前記鉛直揺動板10との間に形成された空間に送り、これで裁断済みの紙は適時に前記収集空間9に送られ、裁断済みの紙が作業位置に残ることが回避され、次の紙が送られてきて紙を曲げる問題は回避され、紙の合格率が向上し、前記緩衝板20が復位すると、前記第一駆動板23が駆動されて復位し、前記第一駆動板23が前記第二駆動板24に作用しなくなったら、前記第二連結ばね26が復位して前記L字型連結板25を復位させることで前記第二駆動板24を復位させ、前記第二駆動板24の復位によって前記ベルトコンベアー起動スイッチ17がオフにされ、前記ベルトコンベアー171をどんなときにもオン又はオフにすることができ、前記裁断刃8によって裁断する時に前記ベルトコンベアー171をオフ状態にする必要があり、前記ベルトコンベアー171が作動状態にあると、紙が終始引き動かされるため、裁断後の紙のサイズは異なり、裁断後の紙を適時に送って紙の曲がりを回避できる一方、裁断済みの紙のサイズが同じであることが確保され、紙の裁断効果を向上させることができ、
前記排気ポンプ内から排出される気流は前記排気穴16から排出されて紙に裁断で生じた紙屑を吹き飛ばすことができ、紙が前記鉛直揺動板10と前記水平揺動板12との間の空間に落ちるとき、落ちる紙の枚数が増えることによって前記第四連結ばね14と前記第五連結ばね15が往復移動すると同時に、前記鉛直揺動板10と前記水平揺動板12が揺動し、収集された紙は整然として積み重なり、また、前記鉛直揺動板10の端面に前記研磨板11が設けられ、紙が揺動するときに前記研磨板11は紙の裁断部を研磨して裁断部をより平らにすることができ、後続の印刷作業と無線綴じ作業に有利である。
【0023】
本発明における電磁ばね、ベルトコンベアー、接触式スイッチ、及びベルトコンベアーと接触式スイッチとの電気接続関係は、従来技術であるため、ここでは説明しない。
【0024】
当業者は、本発明の範囲内で作業方式に応じて様々な変更を行える。
【要約】      (修正有)
【課題】印刷前の紙裁断工程において、裁断工具の寿命を延ばし、頻繁に交換する必要のない工程を提供する。
【解決手段】書籍製作工程における紙裁断機は、ベース、送り部品、取付型穴、第一プレスローラー、第二プレスローラー、支持ブロック、裁断部品、刃保護部品、及び収集部品を含み、前記送り部品は前記ベースの上方に設置され、前記取付型穴は前記ベースに形成され且つ前記送り部品の末端に位置し、前記第一プレスローラーは前記取付型穴における内側壁の上端に回転できるように設けられ、前記第二プレスローラーは前記取付型穴における内側壁の下端に回転できるように設けられ、前記支持ブロックは前記取付型穴の底面に固定して設けられ、前記裁断部品は前記取付型穴における一端の両側壁の間に設置され、前記刃保護部品は前記ベースに設置され且つ前記裁断部品の真下に位置し、前記収集部品は前記ベースに設置され且つ前記刃保護部品の片側に位置する。
【選択図】図1
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図7