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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-10
(45)【発行日】2022-01-12
(54)【発明の名称】防護柵の支柱ユニット及び防護柵
(51)【国際特許分類】
   E01F 7/04 20060101AFI20220104BHJP
【FI】
E01F7/04
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021149357
(22)【出願日】2021-09-14
【審査請求日】2021-09-14
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和2年11月10日に福岡県糟屋郡篠栗町篠栗地内にて施工。令和3年4月7日に大分県玖珠郡玖珠町日出生地内にて施工。令和3年3月8日に熊本県八代市泉町柿迫地先にて施工。令和3年2月3日に栄光学園中学高等学校にて施工。令和3年2月4日に徳島県勝浦郡勝浦町沼江一楽地内にて施工。令和3年6月11日に北海道千歳市桂木5丁目4-23にて施工。令和2年10月1日に五大開発株式会社ホームページにてダウンロード販売。令和3年1月1日に「GMネット防護柵施工手順書 Ver.1.0」を配付。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000201490
【氏名又は名称】前田工繊株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】391041280
【氏名又は名称】株式会社くい丸
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 朔生
(74)【代理人】
【識別番号】100167601
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 信之
(74)【代理人】
【識別番号】100201329
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 真二郎
(74)【代理人】
【識別番号】100220917
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 忠大
(72)【発明者】
【氏名】吉田 眞輝
(72)【発明者】
【氏名】大西 崇太
【審査官】湯本 照基
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-108742(JP,A)
【文献】特開2017-180083(JP,A)
【文献】特開2018-204341(JP,A)
【文献】特開2018-35578(JP,A)
【文献】特開2000-34731(JP,A)
【文献】特開2016-94822(JP,A)
【文献】特開2015-1149(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E01F 7/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
防護柵の基礎と支柱を構成する支柱ユニットであって、
地盤に立設可能な杭支柱と、
前記杭支柱に外挿して地盤に設置可能な支持部材と、
前記杭支柱に外挿して前記支持部材上に立設可能な上部支柱と、を備え、
前記支持部材は、中央孔を有する面状の支持板と、前記支持板の下面と連結し前記中央孔と連通する挿通筒と、前記支持板の下面と前記挿通筒の周面を連結した複数の埋設翼と、を有し、
前記上部支柱は、連通孔を有する面状の添接板と、前記添接板の上面と連結し前記連通孔と連通する中空の支柱本体と、を有し、
前記挿通筒の内径及び前記支柱本体の内径が、前記杭支柱の外径に対応し、
前記支持板の上面に前記添接板の下面を接面して連結することで、前記挿通筒及び前記支柱本体の内部に前記杭支柱の上部を連通可能に構成したことを特徴とする、
支柱ユニット。
【請求項2】
前記複数の埋設翼が、前記挿通筒の延出方向に向かって前記挿通筒側に傾斜する矢尻状を呈することを特徴とする、請求項1に記載の支柱ユニット。
【請求項3】
前記上部支柱が、前記添接板の上面と前記支柱本体の周面を連結した複数の補強翼を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の支柱ユニット。
【請求項4】
前記補強翼が、両面を連通するロープ孔を有することを特徴とする、請求項3に記載の支柱ユニット。
【請求項5】
前記杭支柱が、杭本体と、前記杭本体の杭頭部に被せる筒状の杭頭キャップを有し、前記杭頭キャップの外径が前記支柱本体の内径に対応することを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の支柱ユニット。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の支柱ユニットを用いてなる防護柵であって、
地盤に設置した複数の前記支柱ユニットと、
前記複数の支柱ユニットの上部支柱間に展設した防護ネットと、を備えることを特徴とする、
防護柵。
【請求項7】
前記複数の支柱ユニットの上部支柱間にループ状に掛けわたした展張ロープを備え、前記防護ネットを、前記展張ロープの内部に展設したことを特徴とする、請求項6に記載の防護柵。
【請求項8】
前記防護ネットを、連結コイルを介して前記展張ロープに連結したことを特徴とする、請求項7に記載の防護柵。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は防護柵の支柱ユニット及び防護柵に関し、特に搬送・組み立てが容易でありながら高い支持力を備え、受撃後の補修が容易な、防護柵の支柱ユニット及び防護柵に関する。
【背景技術】
【0002】
落石防護柵は、地盤に立設した支柱の間にネットや金網等の網体を展張してなる防災構造物である。落石防護柵は、落石の受撃による落石エネルギーを、ネット等を介して支柱に伝達し、支柱を塑性変形させることによって吸収する。
特許文献1及び2には、従来技術の落石防護柵が開示されている。
防護柵は、落石防護柵の他、防雪柵、防風柵、防獣柵等の用途に用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020-63629号公報
【文献】特開2018-178480号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術には下記のような問題点がある。
<1>支柱の上部と根入れ部とが一体の構造からなるため、落石の受撃によって、支柱全体が変形する。このため、復旧に支柱全体の交換が必要となるため、資材コストが嵩む。また、変形した支柱の撤去と新たな支柱の立設の2工程が必要となるため、新設時以上の作業負担となり、施工コストも嵩む。
<2>落石の受撃によって、支柱の根元を中心に根入れ部が地中で回転することで、地盤を大きく乱す。このため、地盤の締固めや補強が必要となり、復旧に手間がかかる。
<3>支柱が一体構造からなるため、重量が大きく、嵩張る。このため、搬送性や施工性に劣る。特に、落石防護柵は急峻で重機を使用できない山間部などに設置することが多く、施工に係る作業員の肉体的負担が大きい。
【0005】
本発明は、上記のような課題を解決可能な、防護柵の支柱ユニット及び防護柵を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の防護柵の支柱ユニットは、地盤に立設可能な杭支柱と、杭支柱に外挿して地盤に設置可能な支持部材と、杭支柱に外挿して支持部材上に立設可能な上部支柱と、を備え、支持部材は、中央孔を有する面状の支持板と、支持板の下面と連結し中央孔と連通する挿通筒と、支持板の下面と挿通筒の周面を連結した複数の埋設翼と、を有し、上部支柱は、連通孔を有する面状の添接板と、添接板の上面と連結し連通孔と連通する中空の支柱本体と、を有し、挿通筒の内径及び支柱本体の内径が、杭支柱の外径に対応し、支持板の上面に添接板の下面を接面して連結することで、挿通筒及び支柱本体の内部に杭支柱の上部を連通可能に構成したことを特徴とする。
【0007】
本発明の防護柵の支柱ユニットは、複数の埋設翼が、挿通筒の延出方向に向かって挿通筒側に傾斜する矢尻状を呈していてもよい。
【0008】
本発明の防護柵の支柱ユニットは、上部支柱が、添接板の上面と支柱本体の周面を連結した複数の補強翼を有していてもよい。
【0009】
本発明の防護柵の支柱ユニットは、補強翼が、両面を連通するロープ孔を有していてもよい。
【0010】
本発明の防護柵の支柱ユニットは、杭支柱が、杭本体と、杭本体の杭頭部に被せる筒状の杭頭キャップを有し、杭頭キャップの外径が支柱本体の内径に対応していてもよい。
【0011】
本発明の防護柵は、地盤に設置した複数の支柱ユニットと、複数の支柱ユニットの上部支柱間に展設した防護ネットと、を備えることを特徴とする。
【0012】
本発明の防護柵は、複数の支柱ユニットの上部支柱間にループ状に掛けわたした展張ロープを備え、防護ネットを、展張ロープの内部に展設してもよい。
【0013】
本発明の防護柵は、防護ネットを、連結コイルを介して展張ロープに連結してもよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明の防護柵の支柱ユニット及び防護柵は、上述した構成により以下の効果のうち少なくとも1つを有する。
<1>支柱ユニットが、杭支柱、支持部材、及び上部支柱のユニット構造からなるため、受撃後、杭支柱から、変形した上部支柱を引き抜いて、上部支柱のみを交換することができる。このため、復旧が容易で資材コストも安い。
<2>上部支柱の根元を、地盤に接面した支持部材が支持する構造であるため、落石を受撃しても、杭支柱の根入れ部が回転しにくく、地盤の乱れが小さい。
<3>支柱ユニットが3部材のユニット構造からなるため、部材単位の重量が軽い。このため、搬送や施工が容易で、急峻な山間部でも重機を使用せずに人力で施工できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明に係る防護柵の支柱ユニットの説明図。
図2】杭支柱の説明図。
図3】支持部材の説明図。
図4】上部支柱の説明図。
図5】本発明に係る防護柵の説明図。
図6】防護柵の組み立て方法の説明図。
図7】防護柵の補修の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照しながら本発明の防護柵の支柱ユニット及び防護柵について詳細に説明する。
なお本明細書等における「上」「下」「縦」「横」等の方位は、本発明の防護柵を地盤に設置した状態における各方位、すなわち図5における各方位を意味する。
【実施例1】
【0017】
[支柱ユニット]
【0018】
<1>全体の構成(図1
本発明の支柱ユニット1は、防護柵Aの基礎と支柱とを構成するユニットである。
支柱ユニット1は、杭支柱10と、支持部材20と、上部支柱30と、を少なくとも備える。
支柱ユニット1は、杭支柱10の下部を地盤に貫入し、支持部材20を杭支柱10に外挿して地盤に設置し、上部支柱30を杭支柱10の上部に外挿しつつ支持部材20上に立設して組み立てる。支持部材20と上部支柱30の固定には、例えばボルト41とナット42を使用することができる。
【0019】
<2>杭支柱(図2
杭支柱10は、地盤に貫入して上部支柱30を支持する杭である。
杭支柱10は、杭本体11と、杭本体11の杭頭部11bに被せる杭頭キャップ12と、を少なくとも備える。
本例では杭本体11として、亜鉛めっき鋼管の先端部11aに突起したハガネ材を溶接し、杭頭部11bを絞り加工して鍔状に加工した、打ち込み杭を採用する。このような打ち込み杭は、例えば株式会社くい丸製の「くい丸(登録商標)」として入手可能である。
杭頭キャップ12は、茶筒状の円筒形状を呈し、内径が杭本体11の杭頭部11bの外径に対応し、外径が後述する支柱本体31の内径に対応する。
なお本明細書等において「径が~対応する」とは、2つの部材の内径と外径とが略等しく、がたつきなく相互に内挿又は外挿可能であることを意味する。
【0020】
<3>支持部材(図3
支持部材20は、地盤に設置して上部支柱30を支持する部材である。
支持部材20は、支持板21と、支持板21の下面に連結する挿通筒22と、支持板21の下面と挿通筒22の周面を連結する複数の埋設翼23と、を少なくとも備える。
挿通筒22は、中空の円筒体からなり、挿通筒22の内径は杭本体11の中間部11cの外径に対応する。
【0021】
<3.1>支持板
支持板21は、地盤に接面する部材である。
支持板21は、中央孔21aと、複数のボルト孔21bと、を備える。
本例では支持板21として、円形の亜鉛めっき鋼板を採用する。ただし支持板21の素材や形状はこれに限らず、例えば矩形の鋼板からなってもよい。
中央孔21aは、挿通筒22の筒内と連通する。
【0022】
<3.2>埋設翼
埋設翼23は、支持板21と挿通筒22の連結補強機能と、アンカー機能とを併有する部材である。
本例では4枚の埋設翼23を、挿通筒22の四方を囲むように付設する。
本例の埋設翼23は、下方(すなわち挿通筒22の延出方向)に向かって挿通筒22側に傾斜して、全体として矢尻状を呈する。これによって、支持部材20の設置時に埋設翼23を地中に切り込みやすくなる。
【0023】
<4>上部支柱(図4
上部支柱30は、防護ネットa1を展設する支柱である。
上部支柱30は、添接板32と、添接板32の上面に連結する支柱本体31と、を少なくとも備える。本例では更に添接板32の上面と支柱本体31の周面を連結する複数の補強翼33を備える。
支柱本体31は、中空の円管体からなり、支柱本体31の内径は杭本体11の中間部11cの外径に対応する。
本例では支柱本体31の上部に、展張ロープa2を挿通するためのループ状の挿通部34を設ける。ただし挿通部34はループ状体に限らず、フック状体や支柱本体31に設けた孔等であってもよい。
【0024】
<4.1>添接板
添接板32は、支持板21の上面に接面する部材である。
添接板32は、連通孔32aと、複数のボルト孔32bと、を備える。
複数のボルト孔32bは、連通孔32aを支持板21の中央孔21aに合わせた状態で、支持板21のボルト孔21bと連通する位置に設ける。
本例では添接板32として、円形の亜鉛めっき鋼板を採用する。ただし添接板32の素材や形状はこれに限らず、例えば矩形の鋼板からなってもよい。
連通孔32aは、支柱本体31の管内と連通する。
【0025】
<4.2>補強翼
補強翼33は、支柱本体31と添接板32の連結補強機能を有する部材である。
本例では4枚の補強翼33を、支柱本体31の四方を囲むように付設する。
本例の補強翼33は、上方(すなわち支柱本体31の延出方向)に向かって支柱本体31側に傾斜して、全体として矢尻状を呈する。
また、本例では補強翼33に両面を連通するロープ孔33aを設ける。
【0026】
<5>防護柵(図5
本発明の防護柵Aは、支柱ユニット1を備える柵である。
防護柵Aは、防護ネットa1等の部材の種類や強度を選択することで、落石防護柵、防雪柵、防風柵、防獣柵等の様々な用途に適用することができる。
防護柵Aは、地盤に設置した複数の支柱ユニット1と、複数の支柱ユニット1の上部支柱30間に展設した防護ネットa1と、を少なくとも備える。
本例では、複数の支柱ユニット1の上部支柱30間にループ状に展張ロープa2を架け渡し、防護ネットa1を、連結コイルa3を介して展張ロープa2の内部に展設する。
本例では、防護ネットa1及び展張ロープa2として、複合ポリエステル製のラッセル網とブレードロープの組み合わせを採用する。ただしこれに限らず、金網とワイヤロープの組み合わせ等であってもよい。
【0027】
<6>防護柵の組み立て方法(図6
防護柵Aは例えば以下の手順で組み立てる。
ハンマーや専用の杭打機を使用して、地盤に杭本体11を打ち込む(図6(a))。
杭本体11の杭頭部11bを支持部材20の挿通筒22に挿通し、埋設翼23を地盤に貫入して支持板21の下面を地盤に接面させる(図6(b)(c))。この際、支持板21のボルト孔21bには、あらかじめボルト41を上向きに挿通しておく。
杭本体11の杭頭部11bに杭頭キャップ12を被せる(図6(b)(c))。
杭支柱10の杭頭キャップ12を上部支柱30の添接板32の連通孔31aに挿通し、添接板32の下面を支持板21の上面に接面させる(図6(d))。この際、添接板32のボルト孔31bに支持板21のボルト41を挿通してナット42を螺着する。
隣の支柱ユニット1との間に展張ロープa2を架け渡す。
詳細には、支柱本体31上部の挿通部34と補強翼33のロープ孔33aに展張ロープa2を連通し、隣の支柱ユニット1に架け渡して、ループ状に連結する(図6(e))。展張ロープa2の両端部は、緊張用のターンバックルa4で連結してもよい。
上下の展張ロープa2の間に防護ネットa1を展開し、連結コイルa3によって展張ロープa2に連結する。
【0028】
<7>防護柵の補修(図7
本発明の防護柵Aは、落石等の受撃によって損傷を受けた場合、容易かつ安価に補修可能な点に一つの特徴を有する。
従来技術の防護柵は、防護ネットが落石等を受撃すると、1本ものの支柱が根本(地盤からの立ち上がり部分)から折れ曲がる。このため、変形した支柱全体を交換する必要があり、新設時以上の施工負担と補修コストがかかっていた。
これに対し、本発明の防護柵Aは、支柱本体31が複数の補強翼33によって添接板32上に固定され、添接板32が支持板21を介して地盤に接面する構造であるため、防護ネットa1が落石等を受撃しても支柱本体31の根本は変形せず、支柱本体31における杭本体11の杭頭部11bの高さの位置から折れ曲がる(図7(a))。
従って、ボルト41からナット42を取り外し、杭支柱10から破損した上部支柱30を引き抜いて、上部支柱30のみを交換することができるため、補修が容易で補修に係る資材コストが安い。
また、杭本体11の杭頭部11bに杭頭キャップ12を被せることで、支柱本体31が折れ曲がった際、杭頭部11bが支柱本体31の管内に挟み込まれて、上部支柱30を取り外せなくなるのを防ぐことができる。
すなわち、杭頭キャップ12の設置によって、支柱本体31は杭頭キャップ12の頭部で折れ曲がるため、支柱本体31の頭部が支柱本体31に挟み込まれるのを防ぐことができる。この際、杭頭キャップ12も支柱本体31内から引き抜くことができる。
なお、仮に杭頭キャップ12が管内に挟み込まれても、杭頭キャップ12は杭頭部11bに固定されていないため、杭頭キャップ12ごと上部支柱30を引き抜いて容易に取り外すことが可能となる(図7(b))。
【符号の説明】
【0029】
1 支柱ユニット
10 杭支柱
11 杭本体
11a 先端部
11b 杭頭部
11c 中間部
12 杭頭キャップ
20 支持部材
21 支持板
21a 中央孔
21b ボルト孔
22 挿通筒
23 埋設翼
30 上部支柱
31 支柱本体
32 添接板
32a 連通孔
32b ボルト孔
33 補強翼
33a ロープ孔
34 挿通部
41 ボルト
42 ナット
A 防護柵
a1 防護ネット
a2 展張ロープ
a3 連結コイル
a4 ターンバックル
【要約】
【課題】搬送・組み立てが容易でありながら高い支持力を備え受撃後の補修が容易な防護柵の支柱ユニット及び防護柵を提供すること。
【解決手段】本発明の防護柵の支柱ユニット1は、地盤に立設可能な杭支柱10と、杭支柱10に外挿して地盤に設置可能な支持部材20と、杭支柱10に外挿して支持部材上20に立設可能な上部支柱30と、を備えることを特徴とする。本発明の防護柵Aは、地盤に設置した複数の支柱ユニット1と、複数の支柱ユニット1の上部支柱30間に展設した防護ネットa1と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7