(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-10
(45)【発行日】2022-01-12
(54)【発明の名称】車載装置
(51)【国際特許分類】
B60R 11/02 20060101AFI20220104BHJP
H04N 5/64 20060101ALI20220104BHJP
【FI】
B60R11/02 C
H04N5/64 521F
(21)【出願番号】P 2017241755
(22)【出願日】2017-12-18
【審査請求日】2020-08-27
(73)【特許権者】
【識別番号】000101732
【氏名又は名称】アルパイン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】矢吹 公徳
【審査官】森本 康正
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-177848(JP,A)
【文献】特開2014-155426(JP,A)
【文献】特開2012-085416(JP,A)
【文献】特開2010-187224(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 11/02
H04N 5/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイ部と本体部とを有する車載装置であって、
前記ディスプレイ部と前記本体部とを連結する連結部に配され、前記ディスプレイ部への通電と通電解除とを行う
複数のスイッチ部材と、
前記ディスプレイ部を前記本体部に連結した状態で固定する固定部材と、
前記連結部に設けられた
複数のガイド穴に
それぞれ挿入されることで前記
複数のスイッチ部材を
それぞれ操作する
複数の操作端を有する操作部材と、を有し、
前記操作部材は、
前記複数の操作端が前記複数のガイド穴にそれぞれ挿入されて通電の操作が行われた状態で、前記固定部材を覆い、
前記複数の操作端が前記
複数のガイド穴から
それぞれ抜去され
て通電解除の操作が行われた状態で、前記固定部材を覆わないガード部を有
し、
前記複数の操作端のいずれかが、対応する前記スイッチ部材に対して通電の操作を行うことで、前記ディスプレイ部への通電が行われるよう構成されていることを特徴とする車載装置。
【請求項2】
前記ガード部は、前記固定部材にアクセスするためのアクセス経路を遮断する方向を覆うことを特徴とする請求項1に記載の車載装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ナビゲーション装置等の車載装置は、車両に取り付けた後に、交換や調整作業等のためにディスプレイ部を本体部から取り外す作業を行うことがある。このため、かかる車載装置は、一般に、ディスプレイ部の取り外し作業を容易に行うことができるように構成されている。
【0003】
例えば、下記特許文献1の場合、ディスプレイ部を固定するねじと、ディスプレイ部と本体部とを連結する連結部材を覆う目隠しカバーを固定するねじと、を共有させている。これにより、当該車載装置では、1組のねじを外すだけで、ディスプレイ部と目隠しカバーの両方を取り外すことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1によれば、目隠しカバーは、更に、ディスプレイ部への通電及び通電解除を行うスイッチを操作する操作部材としての機能も兼ね備えている。このため、上記特許文献1の場合、上記1組のねじを外すと、目隠しカバーを取り外す前であっても、ディスプレイ部の固定が解除されることとなり、通電状態にも関わらずディスプレイ部にがたつきが生じるといった事態が想定される。
【0006】
このように、通電状態にも関わらずディスプレイ部にがたつきが生じると、ディスプレイ部と本体部との間のコネクタ端子において電気的接続が強制切断されたり、電気的接続が不安定となる。この結果、ディスプレイ部内の基板上の部品が破壊されるといった事態が生じ得る。
【0007】
本発明は上記課題鑑みてなされたものであり、車載装置において、ディスプレイ部への通電が解除されたうえで、ディスプレイ部の取り外しが可能になる構成を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一態様によれば、ディスプレイ部と本体部とを有する車載装置は、
前記ディスプレイ部と前記本体部とを連結する連結部に配され、前記ディスプレイ部への通電と通電解除とを行う複数のスイッチ部材と、
前記ディスプレイ部を前記本体部に連結した状態で固定する固定部材と、
前記連結部に設けられた複数のガイド穴にそれぞれ挿入されることで前記複数のスイッチ部材をそれぞれ操作する複数の操作端を有する操作部材と、を有し、
前記操作部材は、前記複数の操作端が前記複数のガイド穴にそれぞれ挿入されて通電の操作が行われた状態で、前記固定部材を覆い、前記複数の操作端が前記複数のガイド穴からそれぞれ抜去されて通電解除の操作が行われた状態で、前記固定部材を覆わないガード部を有し、
前記複数の操作端のいずれかが、対応する前記スイッチ部材に対して通電の操作を行うことで、前記ディスプレイ部への通電が行われるよう構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
車載装置において、ディスプレイ部への通電が解除されたうえで、ディスプレイ部の取り外しが可能になる構成を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図2】ディスプレイ側連結部材と本体側連結部材とを覆うカバー部材を示す図である。
【
図3】ディスプレイ部を本体部から取り外す取り外し作業を説明する第1の図である。
【
図4】ディスプレイ部を本体部から取り外す取り外し作業を説明する第2の図である。
【
図5】ディスプレイ部を本体部から取り外す取り外し作業を説明する第3の図である。
【
図6】操作部材の機能を説明するための第1の図である。
【
図7】操作部材の機能を説明するための第2の図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、各実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く。
【0012】
[第1の実施形態]
<車載装置の全体構成>
はじめに、第1の実施形態に係る車載装置の全体構成について説明する。
図1は、車載装置の全体構成を示す図である。第1の実施形態において、車載装置100は、例えばナビゲーション装置であり、ディスプレイ部110と、本体部120とを有する。
【0013】
なお、
図1(a)、(b)に示すように、第1の実施形態では、ディスプレイ部110の画面に平行な横方向の軸をX軸とし、ディスプレイ部110の画面に平行な縦方向の軸をY軸としている。また、ディスプレイ部110の画面に対して直交する方向をZ軸としている。
【0014】
図1(a)は、車載装置100を、ディスプレイ部110の正面側から見た様子を示す図である。なお、車載装置100を車両に取り付けた場合、本体部120は、車室のダッシュボード内に収納され、車両の搭乗者からは、ディスプレイ部110のみが視認されることとなる。
【0015】
ディスプレイ部110は、本体部120において生成された画像を車両の搭乗者に表示したり、画像の表示に応じて車両の搭乗者から入力された操作を受け付けたりする。本体部120は、ディスプレイ部110にて受け付けた操作に応じて、ディスプレイ部110に表示する画像を生成したり、生成した画像をディスプレイ部110に表示する制御を行う。ディスプレイ部110と本体部120は、連結部によって連結されている。連結部は、後述するディスプレイ側連結部材201と本体側連結部材301とを有する。
【0016】
図1(b)は、車載装置100を、ディスプレイ部110の背面側から見た様子を示している。
図1(b)に示すように、ディスプレイ部110は、パネル部材111と、パネル部材111の背面を支持する支持部材112とを有する。
【0017】
支持部材112は、ディスプレイ部110を本体部120に連結するためのディスプレイ側連結部材(
図1において不図示)に回動可能に取り付けられる。これにより、支持部材112は、ディスプレイ部110のパネル部材111を、X軸周りに所定角度分、回動させることができる。なお、ディスプレイ側連結部材及び本体側連結部材を含む連結部は、カバー部材113により覆われており、通常は、外部から視認できないように構成されている。
【0018】
<カバー部材の説明>
次に、ディスプレイ側連結部材と本体側連結部材とを覆うカバー部材113について説明する。
図2は、ディスプレイ側連結部材と本体側連結部材とを覆うカバー部材を示す図である。
【0019】
なお、
図2では、カバー部材113等を見やすくするために、ディスプレイ部110のパネル部材111、支持部材112等は省略している。
図2に示すように、ディスプレイ側連結部材201は、カバー部材113が取り付けられることで、カバー部材113により、上面及び側面が覆われる。同様に、本体側連結部材(
図2において不図示)も、カバー部材113が取り付けられることで、カバー部材113により、上面及び側面が覆われる。
【0020】
<取り外し作業の説明>
次に、第1の実施形態に係る車載装置100において、ディスプレイ部110を本体部から取り外す「取り外し作業」について説明する。本実施形態に係る車載装置100の取り外し作業は、以下の手順で行われる。
【0021】
・カバー部材の取り外し
・操作部材の取り外し
・ディスプレイ部を本体部に連結した状態で固定する固定ねじの取り外し及びディスプレイ部の取り外し
以下、それぞれの手順について詳説する。
【0022】
(1)カバー部材の取り外し
はじめに、カバー部材113の取り外しについて説明する。
図3は、ディスプレイ部を本体部から取り外す取り外し作業を説明する第1の図であり、カバー部材113を取り外す様子を示している。なお、
図3においても、ディスプレイ側連結部材201等を見やすくするために、ディスプレイ部110のパネル部材111、支持部材112等は省略している。つまり、以降の各図の説明において、ディスプレイ部110の取り外し作業とは、ディスプレイ側連結部材201の取り外し作業と等価である。
【0023】
カバー部材113は、不図示のねじにより、ディスプレイ側連結部材201に固定されている。当該不図示のねじを外すことで、
図3に示すように、カバー部材113を矢印方向に取り外すことができる。なお、カバー部材113を取り外すと、ディスプレイ側連結部材201と本体側連結部材301とが露出する。
【0024】
ディスプレイ側連結部材201と本体側連結部材301には、それぞれの内部にコネクタ端子が設けられており、ディスプレイ側連結部材201と本体側連結部材301とが連結された状態では、コネクタ端子は電気的に接続されることになる。このため、ディスプレイ部110と本体部120との間の信号の送受信が可能となる。
【0025】
なお、
図3に示すように、ディスプレイ側連結部材201の上面には、操作部材310が取り付けられており、カバー部材113を取り外すことで露出する。操作部材310は、本体側連結部材301に取り付けられ、ディスプレイ部110への通電と通電解除とを行う不図示のスイッチ部材を操作する部材である。なお、本実施形態において、操作部材310が本体側連結部材301に取り付けられている状態(
図3に示す状態)は、スイッチ部材に対して通電の操作が行われている状態を指しているものとする。
【0026】
(2)操作部材の取り外し
次に、操作部材310の取り外しについて説明する。
図4は、ディスプレイ部を本体部から取り外す取り外し作業を説明する第2の図であり、操作部材310を取り外す様子を示している。なお、
図4においても、ディスプレイ側連結部材201、本体側連結部材301等を見やすくするために、ディスプレイ部110のパネル部材111、支持部材112等は省略している。
【0027】
操作部材310は、本体側連結部材301に設けられたガイド穴に挿入されており、
図4に示すように、上方に引き上げることにより、操作部材310を矢印方向に取り外すことができる。操作部材310を取り外すと、スイッチ部材に対して通電解除の操作が行われることになる。操作部材310は、ねじ等では固定されておらず、カバー部材113が取り付けられることで上方への移動が規制される。
【0028】
なお、
図4に示すように、操作部材310は、操作端401、402を有し、本体側連結部材301に固定された状態で、本体側連結部材301に取り付けられたスイッチ部材711、712に対して通電の操作を行う。
【0029】
なお、操作部材310が取り外され、ディスプレイ部110への通電が解除された状態であっても、ディスプレイ側連結部材201は、本体側連結部材301に対して、固定ねじ511、512により固定された状態を維持する。つまり、本実施形態に係る車載装置100の場合、操作部材310を取り外しても固定ねじ511、512を外さない限り、ディスプレイ部110にがたつきが生じることはない。
【0030】
この結果、ディスプレイ部110と本体部120との間のコネクタ端子において電気的接続が強制切断されたり、電気的接続が不安定になることで、ディスプレイ部110内の基板上の部品が破壊されてしまう、といった事態を回避することができる。
【0031】
(3)ディスプレイ部を本体部に連結した状態で固定する固定ねじの取り外し及びディスプレイ部の取り外し
次に、ディスプレイ側連結部材201を本体側連結部材301に連結した状態で両者を固定する固定ねじの取り外し及びディスプレイ部110(ディスプレイ側連結部材201)の取り外しについて説明する。
【0032】
図5は、ディスプレイ部を本体部から取り外す取り外し作業を説明する第3の図であり、ディスプレイ部110を本体部120に連結した状態で固定する固定ねじを取り外し、ディスプレイ部110(ディスプレイ側連結部材201)を取り外す様子を示す図である。なお、
図5においても、ディスプレイ側連結部材201等を見やすくするために、ディスプレイ部110のパネル部材111、支持部材112等は省略している。
【0033】
ディスプレイ側連結部材201は、本体側連結部材301に対して、連結した状態で、固定ねじ(固定部材)511、512により固定される。固定ねじ511、512を外し、ディスプレイ側連結部材201を矢印方向に取り外すことで、ディスプレイ部110(ディスプレイ側連結部材201)を本体部120から取り外すことができる。
【0034】
なお、この時点では、既に、操作部材310が取り外されており、ディスプレイ部110への通電は解除されている。このため、本実施形態に係る車載装置100によれば、ディスプレイ部110を安全に取り外すことができる。なお、
図5に示すように、ディスプレイ部110を取り外すと、本体部120側のコネクタ端子501が露出する。
【0035】
<操作部材の機能>
次に、操作部材310の機能について更に詳細に説明する。
図6は、操作部材の機能を説明するための第1の図である。このうち、
図6(a)は、カバー部材113を取り外した状態(
図3参照)を、車載装置100の上方から見た様子を示している。
【0036】
図6(a)に示すように、ディスプレイ側連結部材201に操作部材310が取り付けられた状態では、ディスプレイ側連結部材201を、本体側連結部材301に固定する固定ねじ511、512にアクセスすることができない。操作部材310が本体側連結部材301に取り付けられた状態では、操作部材310を構成するガード部601、602が、固定ねじ511、512の上方を覆っているからである。
【0037】
このように、本実施形態に係る車載装置100の場合、操作部材310が本体側連結部材301に取り付けられた状態では、固定ねじ511、512を外すための工具が、固定ねじ511、512へアクセスするためのアクセス経路が遮断される。このため、固定ねじ511、512を外すことができない。
【0038】
一方、
図6(b)は、操作部材310を本体側連結部材301から取り外した状態(
図4参照)を、車載装置100の上方から見た様子を示している。
図6(b)に示すように、操作部材310が取り外された状態では、固定ねじ511、512にアクセスして、ディスプレイ側連結部材201を取り外すことができる。なお、上述したとおり、操作部材310が取り外されると、ディスプレイ部110への通電は解除されることになる。
【0039】
このように、ガード部601、602を配し、固定ねじ511、512へアクセスするためのアクセス経路を遮断する遮断機能を操作部材310に持たせることで、本実施形態に係る車載装置100によれば、ディスプレイ部110の取り外し作業において、
・ディスプレイ部110への通電の解除、
・ディスプレイ部110の取り外し、
という手順が規定されることとなる。この結果、本実施形態に係る車載装置100によれば、通電状態にも関わらずディスプレイ部110にがたつきが生じるといった事態を回避することができる。
【0040】
続いて、操作部材の他の機能について説明する。
図7は、操作部材の機能を説明するための第2の図である。操作部材310は、固定ねじ511、512へのアクセス経路を遮断する遮断機能に加え、ディスプレイ部110への通電及び通電解除を行うスイッチ部材711を操作するための操作機能を有する。
【0041】
図7(a)は、操作部材310が、本体側連結部材301に取り付けられ、スイッチ部材711に対して通電の操作が行われた状態を示している。
図7(a)に示すように、本体側連結部材301には、ガイド穴701、702が設けられており、ガイド穴701、702それぞれの側壁には、スイッチ部材711、712が取り付けられている。
【0042】
操作部材310は、操作端401、402それぞれが、対応するガイド穴701、702それぞれに挿入されるように、本体側連結部材301に取り付けられる。このため、操作部材310が本体側連結部材301に取り付けられた状態では、操作端401、402が、対応するスイッチ部材711、712それぞれに対して、通電の操作を行うことになる。
【0043】
なお、本実施形態に係る車載装置100は、
・操作端401がガイド穴701の側壁に取り付けられたスイッチ部材711に対して通電の操作を行う、または、
・操作端402がガイド穴702の側壁に取り付けられたスイッチ部材712に対して通電の操作を行う、
ことでディスプレイ部110への通電が行われるように構成されている。このため、本実施形態に係る車載装置100によれば、一方の操作端が折れたり、一方のスイッチ部材が壊れても、残りの操作端及びスイッチ部材により、通電及び通電解除を行うことができる。
【0044】
図7(b)は、操作部材310が本体側連結部材301から取り外され、スイッチ部材711に対して通電解除の操作が行われた状態を示している。
図7(b)に示すように、操作部材310が取り外されることで、操作端401、402それぞれが、対応するガイド穴701、702それぞれから抜去されるため、対応するスイッチ部材711、712それぞれが元の位置に戻り、通電が解除されることになる。
【0045】
<まとめ>
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る車載装置100は、
・ディスプレイ部110を本体部120に連結した状態で固定する固定ねじ511、512と、ディスプレイ部110への通電と通電解除とを操作する操作部材310と、を有する。
・操作部材310が通電の操作を行った状態で、操作部材310のガード部601、602は固定ねじ511、512を覆う。また、操作部材310が通電解除の操作を行った状態で、操作部材310のガード部601、602は固定ねじ511、512を覆わない。
【0046】
このように、操作部材310に、通電及び通電解除を操作する操作機能に加えて、固定ねじへのアクセス経路を遮断する遮断機能を持たせることで、本実施形態に係る車載装置100によれば、ディスプレイ部110の取り外し作業の手順を規定することができる。つまり、本実施形態に係る車載装置100によれば、ディスプレイ部への通電が解除されたうえで、ディスプレイ部の取り外しが可能になる構成を提供することができる。
【0047】
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、操作部材310の材質について特に言及しなかったが、例えば、操作部材310は透明の樹脂により構成されてもよい。固定ねじ511、512を覆う操作部材310を透明の樹脂により構成することで、操作部材310が本体側連結部材301に取り付けられた状態でも、固定ねじ511、512の位置を視認することができるからである。
【0048】
また、上記第1の実施形態では、操作部材310が2つの操作端401、402を有し、本体側連結部材301に2つのスイッチ部材を配する構成とした。しかしながら、操作端の数及びスイッチ部材の数はこれに限定されない。操作部材310は、1つの操作端あるいは3つ以上の複数の操作端を有していてもよい。また、本体側連結部材301には、1つのスイッチ部材あるいは3つ以上の複数のスイッチ部材が配されてもよい。
【0049】
また、上記第1の実施形態では、ディスプレイ部110の画面サイズについて特に言及しなかったが、画面サイズが大きいほど、上記第1の実施形態で説明した構成は、より有効となる。画面サイズが大きいほど、コネクタ端子のピン数が多くなり、ディスプレイ部110の取り外し時のがたつきによる負の影響が大きくなるからである。
【0050】
なお、上記実施形態に挙げた構成等に、その他の要素との組み合わせ等、ここで示した構成に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
【符号の説明】
【0051】
100 :車載装置
110 :ディスプレイ部
113 :カバー部材
120 :本体部
201 :ディスプレイ側連結部材(連結部)
301 :本体側連結部材(連結部)
310 :操作部材
401、402 :操作端
501 :コネクタ端子
511、512 :固定ねじ(固定部材)
601、602 :ガード部
701、702 :ガイド穴
711、712 :スイッチ部材