(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-10
(45)【発行日】2022-01-13
(54)【発明の名称】油圧ダンパの検査装置
(51)【国際特許分類】
G01M 13/00 20190101AFI20220105BHJP
F16F 9/32 20060101ALI20220105BHJP
【FI】
G01M13/00
F16F9/32 S
(21)【出願番号】P 2018019824
(22)【出願日】2018-02-07
【審査請求日】2021-01-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000241267
【氏名又は名称】豊興工業株式会社
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 努
【審査官】森口 正治
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-028750(JP,A)
【文献】特開2017-156277(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01M 13/00-99/00
F16F 9/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定された固定部と、固定部に対して接近、離間するよう水平方向へ移動する移動部とを備え、
固定部は水平方向に離間する第1固定部と第2固定部とから成り、移動部は
第1固定部と第2固定部との間に配置して移動した所望位置で固定可能に設け、
第1固定部と移動部との間
および第2固定部と移動部との間には
、それぞれ検査対象となる油圧ダンパを挟持し、
第1固定部と移動部との少なくとも一方には検査対象となる油圧ダンパを動作させる
第1アクチュエータを備え
、第2固定部と移動部との少なくとも一方には検査対象となる油圧ダンパを動作させる第2アクチュエータを備え、第1アクチュエータと第2アクチュエータとは検査対象となる油圧ダンパに付与する荷重と速度が異なるものとしたことを特徴とする油圧ダンパの検査装置。
【請求項2】
前記移動部は棒状部材へ移動自在に挿通したことを特徴とする請求項1に記載の油圧ダンパの検査装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地震や風等による建築物の揺れを低減させる油圧ダンパの性能を検査する油圧ダンパの検査装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の油圧ダンパの検査装置は、第1フレームに固定される第1アクチュエータに中間油圧シリンダを取付け、この中間油圧シリンダと第2フレームに固定される第2アクチュエータとを接続し、第2アクチュエータと固定部との間に検査対象となる油圧ダンパを挟持している。そして、中間油圧シリンダによって第2アクチュエータを動作し、中間油圧シリンダ内部のピストンの受圧面積と、第2アクチュエータの内部のピストンの受圧面積との差によって、検査対象の油圧ダンパに付与する荷重や速度を変えて、新たな油圧装置を用いずに、従来の検査装置の仕様を超える条件で油圧ダンパの検査を行うことができるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、かかる従来の油圧ダンパの検査装置では、固定部との間に検査対象の油圧ダンパを挟持する第2アクチュエータを第2フレームに固定しているため、長さ寸法が大きく異なる油圧ダンパを挟持することができず、長さ寸法の異なる種々の油圧ダンパを検査することが難しい問題点があった。
【0005】
本発明の課題は、長さ寸法の異なる種々の油圧ダンパを良好に検査し得る油圧ダンパの検査装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる課題を達成すべく、本発明は次の手段をとった。即ち、
固定された固定部と、固定部に対して接近、離間するよう水平方向へ移動する移動部とを備え、固定部は水平方向に離間する第1固定部と第2固定部とから成り、移動部は第1固定部と第2固定部との間に配置して移動した所望位置で固定可能に設け、第1固定部と移動部との間および第2固定部と移動部との間には、それぞれ検査対象となる油圧ダンパを挟持し、第1固定部と移動部との少なくとも一方には検査対象となる油圧ダンパを動作させる第1アクチュエータを備え、第2固定部と移動部との少なくとも一方には検査対象となる油圧ダンパを動作させる第2アクチュエータを備え、第1アクチュエータと第2アクチュエータとは検査対象となる油圧ダンパに付与する荷重と速度が異なるものとしたことを特徴とする油圧ダンパの検査装置がそれである。
【0007】
この場合、前記移動部は棒状部材へ移動自在に挿通してもよい。
【発明の効果】
【0008】
以上詳述したように、請求項1に記載の発明は、固定された固定部と、固定部に対して接近、離間するよう水平方向へ移動する移動部とを備え、固定部は水平方向に離間する第1固定部と第2固定部とから成り、移動部は第1固定部と第2固定部との間に配置して移動した所望位置で固定可能に設け、第1固定部と移動部との間および第2固定部と移動部との間には、それぞれ検査対象となる油圧ダンパを挟持し、第1固定部と移動部との少なくとも一方には検査対象となる油圧ダンパを動作させる第1アクチュエータを備え、第2固定部と移動部との少なくとも一方には検査対象となる油圧ダンパを動作させる第2アクチュエータを備え、第1アクチュエータと第2アクチュエータとは検査対象となる油圧ダンパに付与する荷重と速度が異なるものとした。このため、検査対象となる油圧ダンパの長さ寸法に応じて移動部を移動し、この移動した位置で移動部を固定できるから、長さ寸法の異なる種々の油圧ダンパを良好に検査することができる。また、第1固定部と移動部との間に挟持する検査対象となる油圧ダンパと、第2固定部と移動部との間に挟持する検査対象となる油圧ダンパとは、付与する荷重と速度が異なる仕様の油圧ダンパを検査することができるから、長さ寸法に加えて減衰特性が異なる種々の油圧ダンパを良好に検査することができる。
【0009】
また、請求項2に記載の発明は、移動部は棒状部材へ移動自在に挿通した。このため、移動部は棒状部材でガイドされて移動するから、円滑に移動することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の一実施形態を示した油圧ダンパの検査装置の正面図である。
【
図3】
図1とは異なる使用状態を示した正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づき説明する。
図1および
図2において、1は地面Gに敷設した架台で、上部にレール2を水平方向(
図1左右方向)へ敷設している。なお、レール2は奥行方向(
図2左右方向)へ離間して2本設けている。3は第1固定部としての第1固定フレームで、架台1の水平方向一端に立設している。4は第2固定部としての第2固定フレームで、第1固定フレーム3と水平方向へ離間して、架台1の水平方向他端に立設している。5A、5Bは棒状部材としてのタイロッドで、水平方向へのびて第1固定フレーム3と第2固定フレーム4との間を接続し、外周面にねじ部を螺刻している。タイロッド5A、5Bは2本設け、一方の第1タイロッド5Aを垂直方向(
図1および
図2上下方向)の上方に配置すると共に、他方の第2タイロッド5Bを垂直方向の下方に配置し、相互に垂直方向へ離間している。また、第1タイロッド5Aを奥行方向の奥側(
図2右側)に配置すると共に、第2タイロッド5Bを奥行方向の手前側(
図2左側)に配置し、相互に奥行方向へ離間している。
【0013】
6は移動部としての移動フレームで、レール2上へ複数の車輪7を介して載置し、第1固定フレーム3と第2固定フレーム4に接近、離間するよう水平方向へ移動自在に設けている。移動フレーム6は両タイロッド5A、5Bへ移動自在に挿通している。8A、8Bは移動フレーム6に備えた2個のナット部材で、第1ナット部材8Aは第1タイロッド5Aを、第2ナット8B部材は第2タイロッド5Bをそれぞれ挿通し、移動フレーム6を所望位置で固定可能に設けている。詳述するに、両ナット8A、8B部材は径方向中心で分割した一対の部材から構成し、内周面に両タイロッド5A、5Bのねじ部に螺合するねじ溝を形成している。そして、両ナット部材8A、8Bは、移動フレーム6の所望位置では両タイロッド5A、5Bのねじ部にねじ溝を螺合して移動フレーム6を固定可能に設けている。また、両ナット部材8A、8Bは、移動フレーム6を移動する際には、一対の部材が相互に離間して両タイロッド5A、5Bのねじ部への螺合を解除し、移動フレーム6の固定を解除する。
【0014】
9は検査対象としての大荷重用油圧ダンパ10を動作させる第1アクチュエータとしての大荷重用油圧シリンダで、第1固定フレーム3に備え、ピストンロッド9Aの先端を移動フレーム6の一側面に向けて配置している。11は第1受けロッドで、移動フレーム6の一側面に備え、先端を第1固定フレーム3に向けて配置している。大荷重用油圧シリンダ9のピストンロッド9Aと第1受けロッド11との間には、大荷重用油圧ダンパ10を挟持し、大荷重用油圧ダンパ10の両端を図示しないボルトでピストンロッド9Aと第1受けロッド11にそれぞれ固定している。11Aは大荷重用油圧ダンパ10の荷重を検出する大荷重用荷重検出器で、第1受けロッド11の先端に備えている。12は大荷重用油圧ダンパ10を載置台12A、12Bに載置する第1台車で、第1固定フレーム3と移動フレーム6との間でレール2上に複数の車輪を介して移動自在に設けている。第1台車12は、大荷重用油圧シリンダ9のピストンロッド9Aと第1受けロッド11との間に大荷重用油圧ダンパ10を挟持して固定すると、載置台12A、12Bを下降して大荷重用油圧ダンパ10の載置を解除する。
【0015】
図3に示す如く、13は検査対象としての高速度用油圧ダンパ14を動作させる第2アクチュエータとしての高速度用油圧シリンダで、第2固定フレーム4に備え、ピストンロッド13Aの先端を移動フレーム6の他側面に向けて配置している。高速度用油圧シリンダ13は大荷重用油圧シリンダ9より小径に形成し、高速度用油圧ダンパ14に付与する荷重を、大荷重用油圧シリンダ9が大荷重用油圧ダンパ10に付与する荷重より小さく設定している。また、高速度用油圧シリンダ13は、高速度用油圧ダンパ14に付与する速度を、大荷重用油圧シリンダ9が大荷重用油圧ダンパ10に付与する速度より速く設定している。15は第2受けロッドで、移動フレーム6の他側面に備え、先端を第2固定フレーム4に向けて配置している。高速度用油圧シリンダ13のピストンロッド13Aと第2受けロッド15との間には、高速度用油圧ダンパ14を挟持し、高速度用油圧ダンパ14の両端を図示しないボルトでピストンロッド13Aと第2受けロッド15にそれぞれ固定している。15Aは高速度用油圧ダンパ14の荷重を検出する高速度用荷重検出器で、第2受けロッド15の先端に備えている。16は高速度用油圧ダンパ14を載置台16A、16Bに載置する第2台車で、第2固定フレーム4と移動フレーム6との間でレール2上に複数の車輪を介して移動自在に設けている。第2台車16は、高速度用油圧シリンダ13のピストンロッド13Aと第2受けロッド15との間に高速度用油圧ダンパ14を挟持して固定すると、載置台16A、16Bを下降して高速度用油圧ダンパ14の載置を解除する。
【0016】
次に、かかる構成の作動を説明する。
図1に示す状態は、第1台車12の載置台12A、12Bに大荷重用油圧ダンパ10を載置している。移動フレーム6は、両タイロッド5A、5Bのねじ部に両ナット部材8A、8Bのねじ溝が螺合し、大荷重用油圧ダンパ10を検査する所望の位置に固定している。この状態で、大荷重用油圧ダンパ10を大荷重用油圧シリンダ9のピストンロッド9Aと第1受けロッド11との間に挟持し、大荷重用油圧ダンパ10の両端を図示しないボルトでピストンロッド9Aと第1受けロッド11にそれぞれ固定する。大荷重用油圧ダンパ10を固定すると、第1台車12の載置台12A、12Bを下降して大荷重用油圧ダンパ10の載置を解除する。
【0017】
大荷重用油圧ダンパ10を大荷重用油圧シリンダ9のピストンロッド9Aと第1受けロッド11との間に挟持して固定した状態で、大荷重用油圧シリンダ9に油圧を供給し、ピストンロッド9Aを
図1右方向に突出作動して大荷重用油圧ダンパ10に荷重を付与したり、ピストンロッド9Aを
図1左方向に後退作動して大荷重用油圧ダンパ10に付与した荷重を除荷したりすることを繰り返し作動し、大荷重用油圧ダンパ10の性能を検査する。このとき、大荷重用油圧ダンパ10に付与した荷重は大荷重用荷重検出器11Aで検出する。
【0018】
そして、大荷重用油圧ダンパ10の検査を終了すると、大荷重用油圧シリンダ9の作動を停止する。検査を終了した大荷重用油圧ダンパ10は、載置台12A、12Bを上昇して第1台車12に載置し、大荷重用油圧ダンパ10の両端を大荷重用油圧シリンダ9のピストンロッド9Aと第1受けロッド11から離脱する。そして、図示しないホイスト、クレーン等で大荷重用油圧ダンパ10を吊り上げ、垂直方向と奥行方向へ相互に離間した両タイロッド5A、5Bの間から大荷重用油圧ダンパ10を搬出する。そして、次の検査対象となる大荷重用油圧ダンパ10をホイスト、クレーン等で搬入する。
【0019】
図3は、大荷重用油圧ダンパ10より荷重が小さく速度が速い高速度用油圧ダンパ14を検査する状態を示している。
図1に示す状態で、両ナット部材8A、8Bをそれぞれ相互に離間してねじ溝をタイロッド5A、5Bのねじ部から離間する。移動フレーム6は、
図1に示す大荷重用油圧ダンパ10を検査する所望位置での固定を解除し、
図1左方向に移動して
図3に示す高速度用油圧ダンパ14を検査する所望の位置に到達すると、両ナット部材8A、8Bをそれぞれ接近してねじ溝をタイロッド5A、5Bのねじ部に螺合する。これで、移動フレーム6は
図3に示す高速度用油圧ダンパ14を検査する所望の位置に固定され、高速度用油圧ダンパ14は第2台車16の載置台16A、16Bに載置している。
【0020】
この状態で、高速度用油圧ダンパ14を高速度用油圧シリンダ13のピストンロッド13Aと第2受けロッド15との間に挟持し、高速度用油圧ダンパ14の両端を図示しないボルトでピストンロッド13Aと第2受けロッド15にそれぞれ固定する。高速度用油圧ダンパ14を固定すると、第2台車16の載置台16A、16Bを下降して高速度用油圧ダンパ14の載置を解除する。
【0021】
高速度用油圧ダンパ14を高速度用油圧シリンダ13のピストンロッド13Aと第2受けロッド15との間に挟持して固定した状態で、高速度用油圧シリンダ13に油圧を供給し、ピストンロッド13Aを
図3左方向に突出作動して高速度用油圧ダンパ14に荷重を付与したり、ピストンロッド13Aを
図3右方向に後退作動して高速度用油圧ダンパ14に付与した荷重を除荷したりすることを繰り返し作動し、高速度用油圧ダンパ14の性能を検査する。このとき、高速度用油圧ダンパ14に付与した荷重は高速度用荷重検出器15Aで検出する。なお、ピストンロッド13Aの突出、後退作動はピストンロッド9Aの突出、後退作動より高速である。また、高速度用油圧ダンパ14に付与する荷重は大荷重用油圧ダンパ10に付与する荷重より小さい。
【0022】
そして、高速度用油圧ダンパ14の検査を終了すると、高速度用油圧シリンダ13の作動を停止する。検査を終了した高速度用油圧ダンパ14は、載置台16A、16Bを上昇して第2台車16に載置し、高速度用油圧ダンパ14の両端を高速度用油圧シリンダ13のピストンロッド13Aと第2受けロッド15から離脱する。そして、図示しないホイスト、クレーン等で高速度用油圧ダンパ14を吊り上げ、垂直方向と奥行方向へ相互に離間した両タイロッド5A、5Bの間から高速度用油圧ダンパ14を搬出する。そして、次の検査対象となる高速度用油圧ダンパ14をホイスト、クレーン等で搬入する。
【0023】
かかる作動において、固定した第1固定フレーム3もしくは第2固定フレーム4と、この第1固定フレーム3もしくは第2固定フレーム4に対して接近、離間するよう水平方向へ移動する移動フレーム6とを備え、移動フレーム6は移動した所望位置で固定可能に設け、第1固定フレーム3と移動フレーム6との間もしくは第2固定フレーム4と移動フレーム6との間には検査対象となる油圧ダンパ10もしくは14を挟持し、第1固定フレーム3もしくは第2固定フレーム4には検査対象となる油圧ダンパ10もしくは14を動作させる油圧シリンダ9もしくは13を備えた。このため、検査対象となる油圧ダンパ10もしくは14の長さ寸法に応じて移動フレーム6を移動し、この移動した位置で移動フレーム6を固定できるから、長さ寸法の異なる種々の油圧ダンパ10もしくは14を良好に検査することができる。
【0024】
また、移動フレーム6はタイロッド5A、5Bへ移動自在に挿通した。このため、移動フレーム6はタイロッド5A、5Bでガイドされて移動するから、円滑に移動することができる。
【0025】
また、第1固定フレーム3に備える大荷重用油圧シリンダ9と、第2固定フレーム4に備える高速度用油圧シリンダ13とから成り、大荷重用油圧シリンダ9と高速度用油圧シリンダ13とは検査対象となる油圧ダンパ10、14に付与する荷重と速度が異なるものである。このため、第1固定フレーム3と移動フレーム6との間に挟持する大荷重用油圧ダンパ10と、第2固定フレーム4と移動フレーム6との間に挟持する高速度用油圧ダンパ14とは、付与する荷重と速度が異なる仕様の油圧ダンパを検査することができるから、長さ寸法に加えて減衰特性が異なる種々の油圧ダンパを良好に検査することができる。
【0026】
また、両固定フレーム3、4間を接続して移動フレーム6を移動自在に挿通する両タイロッド5A、5Bは、奥行方向へ相互に離間することに加え、垂直方向へ相互に離間して配置した。このため、両タイロッド5A、5B間に垂直方向の空間が形成され、この空間を利用して検査対象となる油圧ダンパ10、14の搬入、搬出ができるから、検査対象となる油圧ダンパ10、14を高く吊り上げることなく搬入、搬出を容易に行うことができる。
【0027】
なお、前述の一実施形態では、移動フレーム6を挿通するタイロッド5A、5Bを2本設けたが、1本や3本以上であってもよく、さらに、必要に応じて設けなくてもよい。さらにまた、大荷重用油圧シリンダ9を第1固定フレーム3に備え、高速度用油圧シリンダ13を第2固定フレーム4に備えたが、大荷重用油圧シリンダや高速度用油圧シリンダを移動フレームに備えてもよいことは勿論である。
【符号の説明】
【0028】
3:第1固定フレーム(第1固定部)
4:第2固定フレーム(第2固定部)
5A:第1タイロッド(棒状部材)
5B:第2タイロッド(棒状部材)
6:移動フレーム(移動部)
9:大荷重用油圧シリンダ(第1アクチュエータ)
10:大荷重用油圧ダンパ(油圧ダンパ)
13:高速度用油圧シリンダ(第2アクチュエータ)
14:高速度用油圧ダンパ(油圧ダンパ)