(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-10
(45)【発行日】2022-01-13
(54)【発明の名称】デバイスのケース磁石用システム及び方法
(51)【国際特許分類】
G06F 1/16 20060101AFI20220105BHJP
【FI】
G06F1/16 313C
(21)【出願番号】P 2019508849
(86)(22)【出願日】2017-08-16
(86)【国際出願番号】 IB2017001175
(87)【国際公開番号】W WO2018033796
(87)【国際公開日】2018-02-22
【審査請求日】2020-06-16
(32)【優先日】2016-08-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】特許業務法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ブーチン アンナ
【審査官】白石 圭吾
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第08807333(US,B1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0222736(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0205799(US,A1)
【文献】登録実用新案第3204680(JP,U)
【文献】登録実用新案第3199016(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2015/0296946(US,A1)
【文献】米国特許第9049911(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/16
A45C 11/00
G06F 15/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子リーダーデバイス用保護ケースであって、
各々が所定の位置に設けられる複数の金属板を有して当該電子リーダーデバイスを固定するように構成される背面カバーと、
複数の磁石を有する前面カバーを有し、
前記前面カバーは、前記背面カバーに背部ヒンジを介して隣接し、当該電子リーダーデバイスの上側を覆う三角形状の上部と、当該電子リーダーデバイスの下側を覆う三角形状の下部と、前記上部と前記下部との間にわたって対角線状に延びる折り畳みヒンジと、を有し、
前記複数の磁石の各々は所定の位置に設けられ、
前記複数の磁石は、前記上部において前記折り畳みヒンジの側部に設置される第1スタンド磁石と第2スタンド磁石とを有し、前記下部において前記折り畳みヒンジから最も遠い角部に設置される折り返し磁石を有し、
前記複数の磁石のうちの1つ以上は1つ以上の対応する金属板の位置に基づいて設置され、
前記
前面カバーはまた、磁気遮蔽体の上部に設けられるホールセンサ磁石を
前記下部に有し、
前記ホールセンサ磁石は、当該保護ケースが閉状態にあるとき、当該保護ケースの前記磁気遮蔽体と前記背面カバーとの間に設けられる、
保護ケース。
【請求項2】
請求項1に記載の保護ケースであって、前記複数の金属板は、第1金属板、第2金属板、及び折り返し金属板を有する、保護ケース。
【請求項3】
請求項2に記載の保護ケースであって、前記
第1スタンド磁石は、前記第1金属板に基づいて位置設定され
る、保護ケース。
【請求項4】
請求項2に記載の保護ケースであって、前記
第2スタンド磁石は、前記第2金属板に基づいて位置設定され
る、保護ケース。
【請求項5】
請求項2に記載の保護ケースであって、前記
折り返し磁石は、前記折り返し金属板に基づいて位置設定され
る、保護ケース。
【請求項6】
請求項2に記載の保護ケースであって、前記第1金属板、前記第2金属板、及び前記折
り返し金属板は、当該保護ケースの前面カバーが当該電子リーダーデバイスの背後に折り
畳まれているときに、当該電子リーダーデバイスを当該保護ケースの背面カバーに固定す
るように、前記第1スタンド磁石、前記第2スタンド磁石、及び前記折り返し磁石とそれ
ぞれ磁気的に結合される、保護ケース。
【請求項7】
請求項2に記載の保護ケースであって、前記第1金属板及び前記第2金属板は、前記第
1スタンド磁石及び前記第2スタンド磁石とそれぞれ磁気的に結合され、当該保護ケース
の前面カバーの一部分は立ち状態となるように折り込まれる、保護ケース。
【請求項8】
請求項6に記載の保護ケースであって、前記磁気遮蔽体は、当該保護ケースの前面カバーが当該電子リーダーデバイスの背後で折り畳まれているときに、前記ホールセンサ磁石による当該電子リーダーデバイス内に設けられたホールセンサの作用の誘発を防止するように構成される、保護ケース。
【請求項9】
請求項1に記載の保護ケースであって、前記複数の磁石は、前記前面カバー内の第1所定の位置に存在する第1閉磁石を有し、前記第1閉磁石の所定の位置は、当該電子リーダーデバイス内に設けられた第2閉磁石に基づき、前記前面カバーが閉状態にあるときに前記第2閉磁石と磁気的に結合し、前記閉状態は、前記前面カバーが当該電子リーダーデバイスのディスプレイを覆う状態に対応する、保護ケース。
【請求項10】
請求項9に記載の保護ケースであって、前記ホールセンサ磁石は、当該電子リーダーデバイスの所定の位置に設けられ
たホールセンサに基づいて前記前面カバーの所定の位置に設けられ、当該保護ケースの前面カバーが前記第1閉磁石及び前記第2閉磁石を介して当該電子リーダーデバイスに固定されるときに前記ホールセンサの作用を誘発するように構成され、
当該電子リーダーデバイスは、前記ホールセンサ磁石が前記ホールセンサの作用を誘発するのに応じてスリープモードになる、
保護ケース。
【請求項11】
ホールセンサを含む電子リーダーデバイス及び保護ケースを有するシステムであって、
当該保護ケースは、各々が所定の位置に設けられる複数の金属板を有して当該電子リーダーデバイスを固定するように構成される背面カバーと、複数の磁石を有する前面カバーを有し、
前記前面カバーは、前記背面カバーに背部ヒンジを介して隣接し、当該電子リーダーデバイスの上側を覆う三角形状の上部と、当該電子リーダーデバイスの下側を覆う三角形状の下部と、前記上部と前記下部との間にわたって対角線状に延びる折り畳みヒンジと、を有し、
前記複数の磁石の各々は所定の位置に設けられ、
前記複数の磁石は、前記上部において前記折り畳みヒンジの側部に設置される第1スタンド磁石と第2スタンド磁石とを有し、前記下部において前記折り畳みヒンジから最も遠い角部に設置される折り返し磁石を有し、
前記複数の磁石のうちの1つ以上は1つ以上の対応する金属板の位置に基づいて設置さ
れ、
前記
前面カバーはまた、磁気遮蔽体の上部に設けられるホールセンサ磁石を
前記下部に有し、
前記ホールセンサ磁石は、当該保護ケースが閉状態にあるとき、当該保護ケースの前記磁気遮蔽体と前記背面カバーとの間に設けられる、
システム。
【請求項12】
請求項11に記載のシステムであって、
前記背面カバーは、
第1金属板、第2金属板、及び折り返し金属板を含む複数の金属板を有し、
前記複数の金属板のうちの少なくとも一は当該保護ケース内の所定の位置に設けられ、
前記複数の金属板のうちの少なくとも一の所定の位置は、前記複数の磁石のうちの対応する磁石の位置に基づく、
システム。
【請求項13】
請求項12に記載のシステムであって
、
前記第1金属板は前記前面カバー内に設けられた前記第1スタンド磁石に基づいて設けられる、
システム。
【請求項14】
請求項12に記載のシステムであって
、
前記第2金属板は前記前面カバー内に設けられた前記第2スタンド磁石に基づいて設けられる、
システム。
【請求項15】
請求項12に記載のシステムであって
、
前記折り返し金属板は前記前面カバー内に設けられた前記折り返し磁石に基づいて設けられる、
システム。
【請求項16】
請求項12に記載のシステムであって、前記第1金属板、前記第2金属板、及び前記折り返し金属板は、当該保護ケースの前面カバーが当該電子リーダーデバイスの背後に折り畳まれているときに、当該電子リーダーデバイスを当該保護ケースの背面カバーに固定するように、前記第1スタンド磁石、前記第2スタンド磁石、及び前記折り返し磁石とそれぞれ磁気的に結合される、システム。
【請求項17】
請求項12に記載のシステムであって、前記第1金属板及び前記第2金属板は、前記第1スタンド磁石及び前記第2スタンド磁石とそれぞれ磁気的に結合され、
当該保護ケースの前面カバーの一部分は立ち状態となるように折り込まれる、
システム。
【請求項18】
請求項16に記載のシステムであって、前記磁気遮蔽体は、当該保護ケースの前面カバーが当該電子リーダーデバイスの背後で折り畳まれているときに、前記ホールセンサ磁石による当該電子リーダーデバイス内に設けられたホールセンサの作用の誘発を防止するように構成される、システム。
【請求項19】
請求項11に記載のシステムであって、前記複数の磁石は、前記前面カバー内の第1所定の位置に存在する第1閉磁石を有し、前記第1閉磁石の所定の位置は、当該電子リーダーデバイス内に設けられた第2閉磁石に基づき、前記前面カバーが閉状態にあるときに前記第2閉磁石と磁気的に結合し、前記閉状態は、前記前面カバーが当該電子リーダーデバイスのディスプレイを覆う状態に対応する、システム。
【請求項20】
請求項19に記載のシステムであって、
前記ホールセンサ磁石は、当該電子リーダーデバイスの所定の位置に設けられた前記ホールセンサに基づいて前記前面カバーの所定の位置に設けられ、当該保護ケースの前面カバーが前記第1閉磁石及び前記第2閉磁石を介して当該電子リーダーデバイスに固定されるときに前記ホールセンサの作用を誘発するように構成され、
当該電子リーダーデバイスは、前記ホールセンサ磁石が前記ホールセンサの作用を誘発するのに応じてスリープモードになる、
システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、デバイスのケース磁石用システム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本願は、参照によって組み込まれている2016年8月16日に出願された米国仮出願第62/375745号の利益を主張する。関連出願である米国特許第9451818号、第475276号、第475274号、第475275号、第475280号、第475282号、及び第475277号はそのすべてが参照によって組み込まれる。
【0003】
本願で与えられる「背景技術」は、本開示の文脈を概略的に与えることを目的とする。この背景技術で説明されている範囲での現時点で名前が記載されている発明者の仕事は、出願時での従来技術として述べられていない記載の態様同様、本発明に対する従来技術としては明示的にも暗示的にも認められない。携帯式情報処理デバイス-たとえばラップトップ、PDA、メディアプレーヤー、ゲームコンソール、タッチパッド、スマートフォン、eリーダー等-は、より洗練されるように進化してきた。インターネットデータ記憶、データ伝送、及び無線通信のみならず、携帯式情報処理デバイスのデータ処理能力についての技術が急激に発展したことで、消費者は、そのようなデバイス-たとえばビデオ鑑賞、写真の閲覧、ビデオ会議、読書、インターネットブラウジング、eメール送信、オンラインチャット、ビデオゲームで遊ぶ等-を用いることに費やす時間を増大させている。携帯性についての消費者の要求を満たすため、様々な携帯式情報処理デバイスの設計上の傾向は、当該デバイスを薄くて小さくすることを強調し続けている。最新の携帯式情報処理デバイスには、当該デバイスの本体に固定されるタッチスクリーンパネルが設けられる。デバイスを手に持たない状態で、閲覧時での視覚上の不快感を緩和するように人間工学に基づく視野角でディスプレイスクリーンを閲覧するには、ユーザーは通常、水平に広がる面(たとえば机)上でデバイスを傾斜した角度(又は直立状態)に設置する必要がある。ほとんどの携帯式情報処理デバイスには、直立状態で当該デバイスを支持する組み込みのスタンドは備えられていない。様々な構成の外付けアクセサリは一般的に、そのようなデバイスをユーザーの意図する方位に支えるのに用いられる。アクセサリ製品の中には、スタンドがデバイスのモデルに特化した保護ケースと一体化しているものもあれば、スタンド専用として設計されているものもある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前段落は、概略的な導入として供されており、以降の請求項の技術的範囲を限定することを意図されていない。記載される実施形態は、さらなる利点と共に、添付図面と共に以降の詳細な説明を参照することによって最もよく理解される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
開示された対象の態様によると、電子リーダーデバイス用保護ケースは、当該電子リーダーデバイスを固定するように構成される背面カバーを有する。前記背面カバーは、各々が所定の位置に設けられる複数の金属板を有する。当該保護ケースはまた、複数の磁石を有する前面カバーをも有する。前記複数の磁石の各々は所定の位置に設けられ、前記複数の磁石のうちの1つ以上は1つ以上の対応する金属板の位置に基づいて設置される。前記背面カバーはまた、磁気遮蔽体の上部に設けられるホールセンサ磁石をも有する。前記ホールセンサ磁石は、当該保護ケースが閉状態にあるとき、当該保護ケースの前記磁気遮蔽体と前記背面カバーとの間に設けられる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本開示のより完全な理解及びそれに付随する利点の多くは、以降の詳細な説明を、関連する添付図面を検討しながら参照することでよりよく理解されることで、容易に得られる。
【
図1】開示された対象の1つ以上の態様による保護ケースの典型的概略図を表している。
【
図2】開示された対象の1つ以上の態様による保護ケースを備える電子リーダーデバイスの典型的概略図を表している。
【
図3A】開示された対象の1つ以上の態様による閉状態での保護ケースの前面を表している。
【
図3B】開示された対象の1つ以上の態様による閉状態での保護ケースの斜視図を表している。
【
図4A】開示された対象の1つ以上の態様による電子リーダーデバイスの背後で折り畳まれている保護ケースの一部の前面を表している。
【
図4B】開示された対象の1つ以上の態様による電子リーダーデバイスの背面と当該電子リーダーデバイスの背後で折り畳まれている保護ケースの一部の背面の斜視図を表している。
【
図5A】開示された対象の1つ以上の態様による立ち状態での保護ケースの斜視図を表している。
【
図5B】開示された対象の1つ以上の態様による立ち状態での保護ケースの背面図を表している。
【発明を実施するための形態】
【0007】
添付図面と関連させながら以降からの説明は、開示された対象の様々な実施形態の説明として意図され、必ずしも最適の(複数の)実施形態を表すことを意図していない。ある場合では、説明は、開示された対象を理解する目的についての具体的詳細を含む。しかし実施形態はこれらの具体的詳細がなくても実施可能であることは当業者には明らかである。場合によっては、開示された対象の基本概念が曖昧になるのを回避するため、周知の構造及び構成要素はブロック図の形式で示されることがある。
【0008】
明細書中の「一の実施形態」又は「ある実施形態」と言及するのは、ある実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造、特性、動作、又は機能が、開示された対象の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。よって明細書中の「一の実施形態」又は「ある実施形態」という語句が出てきても、必ずしも同一の実施形態を参照しているわけではない。さらにその特定の特徴、構造、特性、動作、又は機能は1つ以上の実施形態中において任意の適切な方法で組み合わせられてよい。さらに開示された対象の実施形態は説明した実施形態の修正型及び変化型を網羅できることを意図している。
【0009】
明細書及び特許請求の範囲で用いられているように、明示的に複数形で表記されていなくても複数形を含むことに留意しなければならない。つまり明示的に複数形で表記されていなければ、「1つ以上」を意味する。それに加えて明細書中で用いられる「左」、「右」、「上」、「下」、「前」、「後ろ」、「側部」、「高さ」、「長さ」、「幅」、「上方」、「下方」、「内部」、「外部」、「外側」、「内側」等は、地点について述べているだけであり、必ずしも開示された対象の実施形態を特定の配置又は構成に限定するものではない。さらに「第1」、「第2」、「第3」等の語句は単に、明細書中に記載された部品、構成要素、参照地点、動作、及び/又は機能の数を特定しているだけで、必ずしも開示された対象の実施形態を特定の配置又は構成に限定するものではない。
【0010】
ここで図面を参照する。図中同様の参照番号は同一または対応の部品を表す。
【0011】
図1は、開示された対象の1つ以上の態様による保護ケース100の典型的概略図を表している。保護ケース100は、携帯式情報処理デバイス(たとえば電子リーダーデバイス)用のアクセサリとして設計される折り畳み式ハードカバー上の1回折り曲げスタンド構造を採用するように構成されてよい。折り畳み式ハードカバーは、たとえばカバーされた状態で情報処理デバイスのディスプレイスクリーンを保護する前面カバー及びディスプレイが開いた状態でのスタンドとして機能してよい。折り畳み式カバーは、上部、折り返し部、及び、2つの部材の間で当該折り畳み式カバーにわたって対角状に延びる単一折り返しヒンジを有する。折り返し部は、上部と同一面となる状態と折り畳み状態との間を単一折り畳みヒンジの周りで回転してよい。2回回転させると、折り畳み式カバーは、支持面上の傾斜角でデバイスを保持するディスプレイスタンドに変換され得るので、デバイスのユーザーにとって快適な視界を供する。折り返し部は、前面カバーの下部であってよいし、又は単一の折り畳みヒンジで前面カバーと結合する別な層であってよい。さらに折り畳み式カバーは、背部ヒンジを介して背面に結合されてよい。背面カバーは折り畳み可能でなくてよいし、又は同一の折り畳み構成を有することで、前面カバーと一致してスタンドとなるように折り畳まれてよい。
【0012】
全体として本願では、周りで前記折り畳み式カバーの折り返し部は回転可能な角度のついた折り畳み式ヒンジを有する少なくとも1つの折り畳み式カバーを備える携帯式情報処理デバイス用保護ケースが供される。それにより前記折り畳み式カバーは、支持面に対して傾斜した角度で当該携帯式情報処理デバイスを支持するように動作可能なスタンドに変換される。
【0013】
ある実施形態では、典型的な保護ケースは、前記前面カバー上に設けられて、電子リーダーデバイスを保護するだけではなく、本開示に従って直立状態で当該電子リーダーデバイスを支持するように動作可能な対角状の折り畳み式ヒンジを有してよい。
【0014】
当該保護ケースは、背部ヒンジを介して回転可能に結合して一体となる前面カバーと背面カバーを有してよい。当該電子リーダーデバイスはたとえば、取外し可能なように取り付けられ(固定され)、かつ、前記背面に固定されてよい。前記前面カバーは、該前面カバーを、前記背部ヒンジの隣の上部と、下部とに分割する単一の折り畳み式ヒンジを有してよい。
【0015】
前記カバーの折り畳み式ヒンジは、前記前面カバーを略対角状に延びて、長方形の前記前面カバーの2つの対向する端部で終端する。前記下部は、前記前面カバーの長い端部と一致する端部、及び、前記前面カバーの短い端部と一致する他の端部を有してよい。
【0016】
当該電子リーダーデバイスが使用されていないとき、前記前面カバーの2つの部分は、同一面となり、かつ、有利となるように当該電子リーダーデバイスのディスプレイスクリーン全体を覆うことで、外部からの損傷から当該電子リーダーデバイスのディスプレイスクリーンを保護してよい。また前記背面カバーは、当該電子リーダーデバイスの背面を保護するのに用いられてよい。
【0017】
当該電子リーダーデバイスが使用されているとき、特にディスプレイスクリーンがオンになっているとき、前記前面カバーは、前記背部ヒンジの周りで回転して開ディスプレイ状態となることで、前記ディスプレイスクリーンを曝露してよい。ユーザーが、デバイスを手に持たない状態で、当該電子リーダーデバイスを直立状態で保持することを意図している場合、前記前面カバーは、当該電子リーダーデバイスの背面へ向かってさらに回転し(たとえば当該電子リーダーデバイスの後方に折り畳まれ)、かつ、前記下部は、前記折り畳み式ヒンジの周りで前記上部に対して回転することで折り畳み状態になってよい。つまり一回の折り畳みによって、前記前面カバーは頑丈な支持スタンドに変換される。前記の折り畳み状態での前記下部は、前記支持面と直接接触する端部のみを有する。その結果、当該電子リーダーデバイスは有利となるように、傾斜した角度で外部の前記支持面上に留まることができる。
【0018】
前記下部が単一折り返し状態にある前記前面カバーは、肖像画方位と背景画方位の両方において当該電子リーダーデバイスを直立に支持し得る。たとえば前記下部と前記上部とは、瞬間の折り畳み状態で130°の角度をなす。前記上部に対する前記下部の折り畳み状態を変更することなく、前記前面カバーは、肖像画視野モードと背景画視野モードの両方においてタブレットを直立状態で支持し得る。つまりユーザーは、前記前面カバーの折り畳み角度を再調節することなく当該電子リーダーデバイスの視野方位を変更することができる。しかし一部の他の実施形態では、肖像画視野モードと背景画視野モードは、安定性を実現するために異なる角度で折り畳まれてよい。
【0019】
当該保護ケース及び関連部品は、当技術分野において周知となっている任意の適切な方法及び材料で製造されてよい。前記背面カバーは基本的に、剛性で折り畳み付加のパネルを有してよい。ある実施形態では、1つ以上の磁石が前記前面カバー及び/又は前記背面カバー内に設置されて(たとえば埋め込まれて)よい。それにより前記上部は、磁力によって前記背面カバーと共形となり得る。
【0020】
前記折り畳み状態では、たとえば前記上部と前記下部は130°の角度をなしてよい。これは前記下部の停止状態であってもよい。ユーザーが、前記上部と共面をなす状態と前記停止状態との間で前記下部を調節することで、安定な角度の連続する範囲は実現され得る。前記下部の停止状態又は回転限界は前記折り畳み式カバーの構成に依存することに留意して欲しい。本開示による保護ケースの製品設計においては、停止状態は、当該携帯式情報処理デバイスの重さ及び寸法、前記折り畳み式ヒンジの幾何学的形状、位置、及び方位、前記前面カバー及び前記背面カバーの製造に用いられる材料、並びに実現されるべき傾斜角の範囲等を考慮して決定されてよい。
【0021】
当該保護ケースは、1つ以上の剛性パネル又は補強構造を覆う(外側表面及び内側表面用に)柔らかい材料で作られてよい。前記柔らかい材料は、ポリウレタン(PU)薄板、ネオプレン、シリコーン、マイクロファイバ布、皮、ゴム、ビニール、塩化ポリビニル(PVC)、プラスチック等のうちの1つ以上を含んでよい。前記補強構造は、剛性ポリカーボネート(PC)又は他のプラスチック、木材、金属等のうちの1つ以上を含んでよい。
【0022】
前記折り畳みヒンジの領域は前記柔らかい材料のみを含み補強構造を欠いてよい。ある実施形態では、前面カバーの上部及び下部は、補強構造の観点で異なる材料を有してよい。たとえば前記上部にはEVA発泡性シートが用いられ、かつ、前記下部にはポリカーボネートが用いられてよい。
【0023】
変換可能な保護ケースの構成は単一又は複数の携帯式情報処理デバイス向けにカスタマイズされてよいことに留意して欲しい。保護ケースは任意の種類の携帯式電子デバイス―たとえばタブレットコンピュータ、タッチパッド、スマートフォン、eリーダー、ラップトップ、GPS、PDA等―向けに設計されてよい。
【0024】
保護ケース100は、第1スタンド磁石105、第2スタンド磁石110、閉磁石115、磁気遮蔽体120、ホールセンサ磁石125、折り返し磁石130、ボタンカバー135(ボタンカバー135は、保護ケース100の背面カバーに統合され、かつ、電子リーダーデバイスに統合された電源/スリープボタンを覆うように構成されてよい。)、第1金属板140、第2金属板145、及び折り返し板150を有してよい。より具体的には、保護ケース100の前面カバー(
図1に表されているように保護ケース100の左側に対応する)は、第1スタンド磁石105、第2スタンド磁石110、閉磁石115、磁気遮蔽体120、ホールセンサ磁石125、及び折り返し磁石130を有してよい。それに加えて保護ケース100の背面カバー(
図1に表されているように保護ケース100の右側に対応する)は、ボタンカバー135、第1金属板140、第2金属板145、及び折り返し金属板150を有してよい。第1スタンド磁石105、第2スタンド磁石110、閉磁石115、磁気遮蔽体120、ホールセンサ磁石125、折り返し磁石130、ボタンカバー135、第1金属板140、第2金属板145、及び折り返し金属板150の各々は、保護ケース100が電子リーダーデバイスに固定されるときに、保護ケース100の他の構成要素及び/又は電子リーダーデバイスの対応する構成要素と相互作用できるように所定の位置に設けられてよい。
【0025】
図2は、開示された対象の1つ以上の態様による保護ケース(たとえば保護ケース100)を備える電子リーダーデバイス215を有するシステム200の典型的概略図を表している。システム200の保護ケースは、第1スタンド磁石105、第2スタンド磁石110、閉磁石115、磁気遮蔽体120、ホールセンサ磁石125、折り返し磁石130、ボタンカバー135、第1金属板140、第2金属板145、及び折り返し金属板150を有してよい。他方電子リーダーデバイスは保護ケース100の背面カバー内に固定されている。電子リーダーデバイス215は、デバイスを閉じる磁石205及びホールセンサ210を有してよい。デバイスを閉じる磁石205は、保護ケース100の前面カバーが閉状態にある(たとえば保護ケースの前面カバーが電子リーダーデバイス215を覆う)ときに閉磁石115と磁気的に接触するように構成され得るように、電子リーダーデバイス215内の所定の位置に設けられてよい。同様にホールセンサ210は、保護ケース100が閉状態にあるときに、ホールセンサ磁石125と相互作用するように、電子リーダーデバイス215内の所定の位置に設けられてよい。
【0026】
図3Aは、開示された対象の1つ以上の態様による閉状態での保護ケース(たとえば保護ケース100)を有するシステム300の前面を表している。矢印305は、システム300の保護ケースの閉方向に対応する。前記閉方向は、電子リーダーデバイス(たとえば電子リーダーデバイス215)が保護ケースの背面カバーに固定される間での電子リーダーデバイス215の前面を覆う保護ケースの前面カバーに対応する。
【0027】
図3Bは、開示された対象の1つ以上の態様による閉状態での保護ケース(たとえば保護ケース100)を有するシステム300の斜視図を表している。より具体的には、保護ケースの前面カバーは、電子リーダーデバイス215の前面を覆い、かつ、閉磁石115及びデバイスを閉じる磁石205(
図2に図示)の磁気結合を介して電子リーダーデバイスに固定されてよい。同様にホールセンサ125は、保護ケースが電子リーダーデバイスの前面を覆うとき(このときたとえば電子リーダーデバイスの前面は電子リーダーデバイスのディスプレイスクリーンに対応してよい。)に、ホールセンサ磁石210(
図2に図示)と相互作用するように、所定の位置に設けられてよい。ホールセンサ210及びホールセンサ磁石125が所定の位置をとることよって、電子リーダーデバイスはスリープモードに入ることが可能となる。より具体的には、ホールセンサ210とホールセンサ磁石125との相互作用は、ホールセンサ磁石125によって、電子リーダーデバイスをスリープモードにし得るホールセンサ210の作用が誘発されるように構成されてよい。
【0028】
図4Aは、開示された対象の1つ以上の態様による電子リーダーデバイス(たとえば電子リーダーデバイス215)の背後で前面カバーが折り畳まれている保護ケース(たとえば保護ケース100)を有するシステム400の前面を表している。矢印405は、電子リーダーデバイスの背後で折り畳まれている保護ケースの前面カバーを示す方向に対応してよい。
【0029】
図4Bは、開示された対象の1つ以上の態様によるシステム400の背面の概略図を表している。ここで保護ケース(たとえば保護ケース100)の前面カバーは、電子リーダーデバイス(たとえば電子リーダーデバイス215)の背後で折り畳まれている。第1スタンド磁石105、第2スタンド磁石110、及び折り返し磁石130の各々の保護ケースの前面カバー内での所定の位置は、第1金属板140、第2金属板145、及び折り返し金属板150の各々の所定の位置に対応するように設けられてよい。より具体的には、第1スタンド磁石105、第2スタンド磁石110、及び折り返し磁石130の各々と第1金属板140、第2金属板145、及び折り返し金属板150の各々は、
図4Bに示されているように、保護ケースの前面カバーが電子リーダーデバイスの背後に折り畳まれているときに、第1スタンド磁石105、第2スタンド磁石110、及び折り返し磁石130が、第1金属板140、第2金属板145、及び折り返し金属板150とそれぞれ磁気的に結合するように位置設定されてよい。それに加えて磁気遮蔽体120は、保護ケースの前面カバー内でかつホールセンサ磁石125と電子リーダーデバイスとの間に設けられてよい。ホールセンサ磁石125がホールセンサ210と相互作用すること、及び、電子リーダーデバイスを意図しないときにスリープモードにしてしまうことを防止するため、磁気遮蔽体120は、ホールセンサ磁石125と電子リーダーデバイスとの間に設けられてよい。換言すると、磁気遮蔽体120は、保護ケースの前面カバーが電子リーダーデバイスの背後で折り畳まれているときに、ホールセンサ磁石125によるホールセンサ210の作用の誘発を防止してよい。
【0030】
図5Aは、開示された対象の1つ以上の態様による立ち状態での保護ケース(たとえば保護ケース100)を有するシステム500の斜視図を表している。ある実施形態では、電子リーダーデバイスが保護ケースの背面内に固定されている間、保護ケースの前面カバーは、電子リーダーデバイス(たとえば電子リーダーデバイス215)の背後で折り畳まれてよい。保護ケースの前面カバーが電子リーダーデバイスの背後で折り畳まれている一方で、前面カバーの一部(たとえば部分510)は、たとえばスタンドとして用いられ得るように図示されているように矢印505のように折り込まれてよい。
【0031】
保護ケース100が立ち状態にある間、デバイスは所定の状態で固定されてよい。前記所定の状態はたとえば、前記デバイスを簡便に閲覧し、かつ、前記デバイスと簡便に相互作用するため、前記デバイスを所定の角度で固定してよい。それに加えて前記デバイスは、立ち状態に基づいて、保護ケース100を介して水平及び/又は垂直に固定されてよい。
【0032】
図5Bは、開示された対象の1つ以上の態様によるシステム500の背面図を表している。ここでは保護ケースの前面カバーの部分510は立ち状態であってよい。部分510が立ち状態にある間、第1スタンド磁石105及び第2スタンド磁石110は、保護ケースの背面カバー内に設けられた第1金属板140及び第2金属板145と磁気的に結合したままである。そのため、部分510が自由に立ち状態になる及び/又は立ち状態から元に戻るように動ける一方で、保護ケースの前面カバーを保護ケースの背面カバーに固定された状態が保持され得る。
【0033】
保護ケース100は、様々な磁石、金属板、及び遮蔽体の厳密な位置設定を含む複数の利点を有する。たとえば保護ケースの機能は、様々な構成要素(第1スタンド磁石105、第2スタンド磁石110、及び折り返し磁石130の各々と第1金属板140、第2金属板145、及び折り返し金属板150が含まれてよい。)の位置の結果顕著に改善され得る。その理由は、保護ケースは、閉状態(たとえば保護ケース100の前面カバーが電子リーダーデバイス215のディスプレイを覆うとき)及び/又は読書状態(たとえば保護ケース100の前面カバーが電子リーダーデバイス215の背後に折り畳まれているとき)で固定され得るからである。それに加えて読書状態でさえ、保護ケース100の前面カバーは立ち状態になるように折り曲げられてよい。さらに磁気遮蔽体120は、ホールセンサ磁石125とホールセンサ210との間の相互作用を防止しながら保護ケース100を読書状態にすることを可能にする。そのため電子リーダーデバイスは意図せずにスリープモードにならない。
【0034】
開示された対象についての説明が、単なる例示による説明であって限定ではないことは当業者には明らかである。よってたとえ特定の構成が説明されてきたとしても、他の構成が用いられてよい。多数の修正型及び他の実施形態(たとえば組み合わせ、再構成等)は、本開示によって可能であり当業者が想到し得る範囲内で、かつ、開示された対象及びその均等物の範囲内に属することが予想される。開示された実施形態の特徴は、結合、再構成、省略等されることで、本発明の範囲内でさらなる実施形態を生成し得る。さらにある特徴が、対応する他の特徴を用いることなく利点を奏するのに用いられてよい。したがって(複数の)出願人は、開示された対象の技術的思想の範囲内であるそのような代替型、修正型、均等物及び変化型を含むことを意図する。
【0035】
(1)電子リーダーデバイス用保護ケースであって、各々が所定の位置に設けられる複数の金属板を有して当該電子リーダーデバイスを固定するように構成される背面カバーと、複数の磁石を有する前面カバーを有し、前記複数の磁石の各々は所定の位置に設けられ、前記複数の磁石のうちの1つ以上は1つ以上の対応する金属板の位置に基づいて設置され、前記背面カバーはまた、磁気遮蔽体の上部に設けられるホールセンサ磁石を有し、前記ホールセンサ磁石は、当該保護ケースが閉状態にあるとき、当該保護ケースの前記磁気遮蔽体と前記背面カバーとの間に設けられる、保護ケース。
【0036】
(2)(1)に記載の保護ケースであって、前記複数の金属板は、第1金属板、第2金属板、及び折り返し金属板を有する、保護ケース。
【0037】
(3)(1)乃至(2)に記載の保護ケースであって、前記複数の磁石は、前記第1金属板に基づいて位置設定される第1スタンド磁石を有する、保護ケース。
【0038】
(4)(1)乃至(3)に記載の保護ケースであって、前記複数の磁石は、前記第2金属板に基づいて位置設定される第2スタンド磁石を有する、保護ケース。
【0039】
(5)(1)乃至(4)に記載の保護ケースであって、前記複数の磁石は、前記折り返し金属板に基づいて位置設定される折り返し磁石を有する、保護ケース。
【0040】
(6)(1)乃至(5)に記載の保護ケースであって、前記第1金属板、前記第2金属板、及び前記折り返し金属板は、当該保護ケースの前面カバーが当該電子リーダーデバイスの背後に折り畳まれているときに、当該電子リーダーデバイスを当該保護ケースの背面カバーに固定するように、前記第1スタンド磁石、前記第2スタンド磁石、及び前記折り返し磁石とそれぞれ磁気的に結合される、保護ケース。
【0041】
(7)(1)乃至(6)に記載の保護ケースであって、前記第1金属板及び前記第2金属板は、前記第1スタンド磁石及び前記第2スタンド磁石とそれぞれ磁気的に結合され、当該保護ケースの前面カバーの一部分は立ち状態となるように折り込まれる、保護ケース。
【0042】
(8)(1)乃至(7)に記載の保護ケースであって、前記磁気遮蔽体は、当該保護ケースの前面カバーが当該電子リーダーデバイスの背後で折り畳まれているときに、前記ホールセンサ磁石による当該電子リーダーデバイス内に設けられたホールセンサの作用の誘発を防止するように構成される、保護ケース。
【0043】
(9)(1)乃至(8)に記載の保護ケースであって、前記複数の磁石は、前記前面カバー内の第1所定の位置に存在する第1閉磁石を有し、前記第1閉磁石の所定の位置は、当該電子リーダーデバイス内に設けられた第2閉磁石に基づき、前記前面カバーが閉状態にあるときに前記第2閉磁石と磁気的に結合し、前記閉状態は、前記前面カバーが当該電子リーダーデバイスのディスプレイを覆う状態に対応する、保護ケース。
【0044】
(10)(1)乃至(9)に記載の保護ケースであって、前記ホールセンサ磁石は、当該電子リーダーデバイスの所定の位置に設けられた前記ホールセンサに基づいて前記前面カバーの所定の位置に設けられ、当該保護ケースの前面カバーが前記第1閉磁石及び前記第2閉磁石を介して当該電子リーダーデバイスに固定されるときに前記ホールセンサの作用を誘発するように構成され、当該電子リーダーデバイスは、前記ホールセンサ磁石が前記ホールセンサの作用を誘発するのに応じてスリープモードになる、保護ケース。
【0045】
(11)ホールセンサを含む電子リーダーデバイス及び保護ケースを有するシステムであって、当該保護ケースは、各々が所定の位置に設けられる複数の金属板を有して当該電子リーダーデバイスを固定するように構成される背面カバーと、複数の磁石を有する前面カバーを有し、前記複数の磁石の各々は所定の位置に設けられ、前記複数の磁石のうちの1つ以上は1つ以上の対応する金属板の位置に基づいて設置され、前記背面カバーはまた、磁気遮蔽体の上部に設けられるホールセンサ磁石を有し、前記ホールセンサ磁石は、当該保護ケースが閉状態にあるとき、当該保護ケースの前記磁気遮蔽体と前記背面カバーとの間に設けられる、システム。
【0046】
(12)(11)に記載のシステムであって、前記背面カバーは複数の金属板を有し、前記複数の金属板のうちの少なくとも一は当該保護ケース内の所定の位置に設けられ、前記複数の金属板のうちの少なくとも一の所定の位置は、前記複数の磁石のうちの対応する磁石の位置に基づく、システム。
【0047】
(13)(11)と(12)に記載のシステムであって、前記複数の金属板は、前記背面カバー内に設けられた第1金属板を有し、前記第1金属板は前記前面カバー内に設けられた前記第1スタンド磁石に基づいて設けられる、システム。
【0048】
(14)(11)乃至(13)に記載のシステムであって、前記複数の金属板は、前記背面カバー内に設けられた第2金属板を有し、前記第2金属板は前記前面カバー内に設けられた前記第2スタンド磁石に基づいて設けられる、システム。
【0049】
(15)(11)乃至(14)に記載のシステムであって、前記複数の金属板は、前記背面カバー内に設けられた折り返し金属板を有し、前記折り返し金属板は前記前面カバー内に設けられた前記折り返し磁石に基づいて設けられる、システム。
【0050】
(16)(11)乃至(15)に記載のシステムであって、前記第1金属板、前記第2金属板、及び前記折り返し金属板は、当該保護ケースの前面カバーが当該電子リーダーデバイスの背後に折り畳まれているときに、当該電子リーダーデバイスを当該保護ケースの背面カバーに固定するように、前記第1スタンド磁石、前記第2スタンド磁石、及び前記折り返し磁石とそれぞれ磁気的に結合される、システム。
【0051】
(17)(11)乃至(16)に記載のシステムであって、前記第1金属板及び前記第2金属板は、前記第1スタンド磁石及び前記第2スタンド磁石とそれぞれ磁気的に結合され、当該保護ケースの前面カバーの一部分は立ち状態となるように折り込まれる、システム。
【0052】
(18)(11)乃至(17)に記載のシステムであって、前記磁気遮蔽体は、当該保護ケースの前面カバーが当該電子リーダーデバイスの背後で折り畳まれているときに、前記ホールセンサ磁石による当該電子リーダーデバイス内に設けられたホールセンサの作用の誘発を防止するように構成される、システム。
【0053】
(19)(11)乃至(18)に記載のシステムであって、前記複数の磁石は、前記前面カバー内の第1所定の位置に存在する第1閉磁石を有し、前記第1閉磁石の所定の位置は、当該電子リーダーデバイス内に設けられた第2閉磁石に基づき、前記前面カバーが閉状態にあるときに前記第2閉磁石と磁気的に結合し、前記閉状態は、前記前面カバーが当該電子リーダーデバイスのディスプレイを覆う状態に対応する、システム。
【0054】
(20)(11)乃至(19)に記載のシステムであって、前記ホールセンサ磁石は、当該電子リーダーデバイスの所定の位置に設けられた前記ホールセンサに基づいて前記前面カバーの所定の位置に設けられ、当該保護ケースの前面カバーが前記第1閉磁石及び前記第2閉磁石を介して当該電子リーダーデバイスに固定されるときに前記ホールセンサの作用を誘発するように構成され、当該電子リーダーデバイスは、前記ホールセンサ磁石が前記ホールセンサの作用を誘発するのに応じてスリープモードになる、システム。