IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ モレキュラー インプリンツ, インコーポレイテッドの特許一覧

特許6992066仮想コンテンツディスプレイを生成すること
<>
  • 特許-仮想コンテンツディスプレイを生成すること 図1
  • 特許-仮想コンテンツディスプレイを生成すること 図2
  • 特許-仮想コンテンツディスプレイを生成すること 図3
  • 特許-仮想コンテンツディスプレイを生成すること 図4
  • 特許-仮想コンテンツディスプレイを生成すること 図5
  • 特許-仮想コンテンツディスプレイを生成すること 図6
  • 特許-仮想コンテンツディスプレイを生成すること 図7
  • 特許-仮想コンテンツディスプレイを生成すること 図8
  • 特許-仮想コンテンツディスプレイを生成すること 図9
  • 特許-仮想コンテンツディスプレイを生成すること 図10
  • 特許-仮想コンテンツディスプレイを生成すること 図11a
  • 特許-仮想コンテンツディスプレイを生成すること 図11b
  • 特許-仮想コンテンツディスプレイを生成すること 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-10
(45)【発行日】2022-01-13
(54)【発明の名称】仮想コンテンツディスプレイを生成すること
(51)【国際特許分類】
   G02B 27/02 20060101AFI20220105BHJP
   G02B 5/18 20060101ALI20220105BHJP
【FI】
G02B27/02 Z
G02B5/18
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2019528631
(86)(22)【出願日】2017-10-04
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-01-16
(86)【国際出願番号】 US2017055038
(87)【国際公開番号】W WO2018102026
(87)【国際公開日】2018-06-07
【審査請求日】2020-10-02
(31)【優先権主張番号】62/427,984
(32)【優先日】2016-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】317000625
【氏名又は名称】モレキュラー インプリンツ, インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Molecular Imprints,Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ルオ, カン
(72)【発明者】
【氏名】シン, ビクラムジット
(72)【発明者】
【氏名】シュー, フランク ワイ.
【審査官】横井 亜矢子
(56)【参考文献】
【文献】特表2019-528475(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0231568(US,A1)
【文献】国際公開第99/052002(WO,A1)
【文献】特開2012-198391(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 27/00-30/60
G02B 5/18
G02B 6/00,6/02,6/245-6/25
G02B 6/46-6/54
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
仮想画像を生成する方法であって、前記方法は、
光ビームを接眼レンズの第1の側に向かわせることであって、前記第1の側に向かわせることは、前記光ビームを前記接眼レンズの第1の導波管の中に伝送することを含む、ことと、
前記第1の導波管の1つ以上の第1の回折要素によって、前記光ビームを前記第1の導波管の第1の側へ偏向させることであって、その後、前記光ビームを前記第1の導波管の前記第1の側と前記第1の導波管の第2の側との間で反射させ、これにより、前記光ビームの第1の部分を前記接眼レンズの第2の導波管に向かわせ、かつ前記光ビームの第2の部分を2つ以上の突出部に向かわせ、前記2つ以上の突出部は、ランダム化されたパターンを有し、かつ前記接眼レンズの前記第1の側上に配置され、前記光ビームの前記第1の部分は、光の第1の位相に関連付けられている、ことと、
ランダム化されたパターンを有し、かつ前記接眼レンズの前記第1の側上に配置された前記2つ以上の突出部によって、前記光ビームの前記第2の部分を前記接眼レンズの前記第2の導波管に向かって偏向させることであって、前記光ビームの前記第2の部分は、前記第1の位相と異なる光の第2の位相に関連付けられている、ことと、
前記第2の導波管の1つ以上の第2の回折要素によって、前記光ビームの前記第1および第2の部分の一部を偏向させ、前記仮想画像に関連付けられた出射光ビームを提供することと
を含み、
前記出射光ビームは、前記第1および第2の位相に基づいている、方法。
【請求項2】
前記2つ以上の突出部の前記パターンは、前記出射光ビームによる前記仮想画像の条線を最小化する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記光ビームの前記第2の部分は、前記出射光ビームによる前記仮想画像の条線を最小化するためのパターン密度を有する前記2つ以上の突出部によって偏向させられる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記2つ以上の突出部は、円筒形であり、前記光ビームの前記第2の部分は、前記出射光ビームによる前記仮想画像の条線を最小化するための直径を有する前記2つ以上の突出部によって偏向させられる、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記2つ以上の突出部の前記直径は、10~900ミクロンである、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記光ビームの前記第2の部分は、前記出射光ビームによる前記仮想画像の条線を最小化するための高さを有する前記2つ以上の突出部によって偏向させられる、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記2つ以上の突出部の前記高さは、10~500ナノメートルである、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記2つ以上の突出部によって前記光ビームの前記第2の部分を偏向させることは、前記第1の部分と前記第2の部分との間の干渉パターンを緩和させる、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
光学投影接眼レンズであって、前記光学投影接眼レンズは、
光ビームを受け取るように構成された第1の側と、
ランダム化されたパターンを有し、かつ前記第1の側上に配置された2つ以上の突出部と、
第1および第2の導波管であって、前記第1の導波管は、1つ以上の第1の回折要素を含み、前記1つ以上の第1の回折要素は、前記光ビームを前記第1の導波管の第1の側へ偏向させ、その後、前記光ビームを前記第1の導波管の前記第1の側と前記第1の導波管の第2の側との間で反射させ、これにより、前記光ビームの第1の部分を前記第2の導波管に向かわせ、かつ前記光ビームの第2の部分を2つ以上の突出部に向かわせるように構成され、前記2つ以上の突出部は、ランダム化されたパターンを有し、かつ前記第1の側上に配置され、前記光ビームの前記第1の部分は、光の第1の位相に関連付けられている、第1および第2の導波管
を備え、
前記2つ以上の突出部は、前記光ビームの前記第2の部分を前記2の導波管に向かって偏向させるように配列され、前記光ビームの前記第2の部分は、前記第1の位相と異なる光の第2の位相に関連付けられており、
前記第2の導波管は、1つ以上の第2の回折要素を含み、前記1つ以上の第2の回折要素は、前記光ビームの前記第1および第2の部分の一部を偏向させ、仮想画像に関連付けられた出射光ビームを提供するように構成され、前記出射光ビームは、前記第1および第2の位相に基づいている、光学投影接眼レンズ。
【請求項10】
前記2つ以上の突出部の前記パターンは、前記出射光ビームによる前記仮想画像の条線を最小化する、請求項9に記載の光学投影接眼レンズ。
【請求項11】
前記2つ以上の突出部は、前記出射光ビームによる前記仮想画像の条線を最小化するためのパターン密度を有する、請求項9に記載の光学投影接眼レンズ。
【請求項12】
前記2つ以上の突出部は、円筒形であり、前記出射光ビームによる前記仮想画像の条線を最小化するための直径を有する、請求項9に記載の光学投影接眼レンズ。
【請求項13】
前記2つ以上の突出部の前記直径は、10~900ミクロンである、請求項12に記載の光学投影接眼レンズ。
【請求項14】
前記2つ以上の突出部は、前記出射光ビームによる前記仮想画像の条線を最小化するための高さを有する、請求項9に記載の光学投影接眼レンズ。
【請求項15】
前記2つ以上の突出部の前記高さは、10~500ナノメートルである、請求項14に記載の光学投影接眼レンズ。
【請求項16】
前記2つ以上の突出部のうちの第1のサブセットは、第1の幾何学的構造に関連付けられ、前記2つ以上の突出部のうちの第2の異なるサブセットは、第2の異なる幾何学的構造に関連付けられている、請求項9に記載の光学投影接眼レンズ。
【請求項17】
前記2つ以上の突出部の底面視でみた表面部分は、格子パターンを有する、請求項10に記載の光学投影接眼レンズ。
【請求項18】
前記2つ以上の突出部のうちの第1のサブセットは、第1の屈折率に関連付けられ、前記2つ以上の突出部のうちの第2の異なるサブセットは、第2の異なる屈折率に関連付けられている、請求項9に記載の光学投影接眼レンズ。
【請求項19】
前記第1の導波管、前記第2の導波管、または両方は、前記2つ以上の突出部の位相、偏光、または両方に関連付けられている、請求項9に記載の光学投影接眼レンズ。
【請求項20】
前記2つ以上の突出部によって前記光ビームの前記第2の部分を偏向させることは、前記第1の部分と前記第2の部分との間の干渉パターンを緩和させる、請求項9に記載の光学投影接眼レンズ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の引用)
本願は、米国仮出願第62/427,984号(2016年11月30日出願)の出願日の利益を主張する。米国仮出願第62/427,984号の内容は、その全体が参照により本明細書に引用される。
【0002】
(発明の技術分野)
本発明は、仮想画像ディスプレイを生成することに関する。
【背景技術】
【0003】
(発明の背景)
現代のコンピューティングおよびディスプレイ技術は、いわゆる「仮想現実」または「拡張現実」体験のためのシステムの開発を促進しており、デジタル的に再現された画像またはその一部が、現実であるように見え得る様式、またはそのように知覚され得る様式でユーザに提示される。仮想現実または「VR」シナリオは、典型的には、他の実際の実世界視覚的入力に対する透過性を伴わずに、デジタルまたは仮想画像情報の提示を伴い、拡張現実または「AR」シナリオは、典型的には、ユーザの周囲の実際の世界の可視化に対する拡張としてのデジタルまたは仮想画像情報の提示を伴う。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
(発明の要約)
本明細書に説明される主題の革新的側面は、仮想画像を生成するための方法において具現化され得、方法は、光ビームを接眼レンズの第1の側に向かわせることであって、第1の側に向かわせることは、光ビームを接眼レンズの第1の導波管の中に伝送することを含む、ことと、第1の導波管の1つ以上の第1の回折要素によって、光ビームの第1の部分を接眼レンズの第2の導波管に向かって偏向させることであって、光ビームの第1の部分は、光の第1の位相に関連付けられている、ことと、接眼レンズの第1の側上に位置付けられた2つ以上の突出部によって、光ビームの第2の部分を接眼レンズの第2の導波管に向かって偏向させることであって、光ビームの第2の部分は、第1の位相と異なる光の第2の位相に関連付けられている、ことと、第2の導波管の1つ以上の第2の回折要素によって、光ビームの第1および第2の部分の一部を偏向させ、仮想画像に関連付けられた出射光ビームを提供することとを含み、出射光ビームは、第1および第2の位相に基づいている。
【0005】
これらの側面の他の実施形態は、方法のアクションを実施するように構成される対応するシステムおよび装置を含む。
【0006】
特徴は、例えば、光ビームの第2の部分が、出射光ビームによる仮想画像の条線を最小化するためのパターンを有する2つ以上の突出部によって偏向させられることをさらに含む。光ビームの第2の部分は、出射光ビームによる仮想画像の条線を最小化するためのパターン密度を有する2つ以上の突出部によって偏向させられる。2つ以上の突出部は、円筒形であり、光ビームの第2の部分は、出射光ビームによる仮想画像の条線を最小化するための直径を有する2つ以上の突出部によって偏向させられる。2つ以上の突出部の直径は、10~900ミクロンである。光ビームの第2の部分は、出射光ビームによる仮想画像の条線を最小化するための高さを有する2つ以上の突出部によって偏向させられる。2つ以上の突出部の高さは、10~500ナノメートルである。
【0007】
本明細書に説明される主題の革新的側面は、光学投影接眼レンズにおいて具現化され得、光学投影接眼レンズは、光ビームを受け取るように構成された第1の側と、第1および第2の導波管であって、第1の導波管は、光ビームの第1の部分を第2の導波管に向かって偏向させるように構成された1つ以上の第1の回折要素を含み、光ビームの第1の部分は、光の第1の位相に関連付けられている、導波管と、接眼レンズの第1の側上に位置付けられた2つ以上の突出部とを含み、2つ以上の突出部は、光ビームの第2の部分を接眼レンズの第2の導波管に向かって偏向させるように配列され、光ビームの第2の部分は、第1の位相と異なる光の第2の位相に関連付けられており、第2の導波管は、1つ以上の第2の回折要素を含み、1つ以上の第2の回折要素は、光ビームの第1および第2の部分の一部を偏向させ、仮想画像に関連付けられた出射光ビームを提供するように構成され、出射光ビームは、第1および第2の位相に基づいている。
【0008】
特徴はさらに、例えば、2つ以上の突出部が、出射光ビームによる仮想画像の条線を最小化するためのパターンを有することを含む。2つ以上の突出部は、出射光ビームによる仮想画像の条線を最小化するためのパターン密度を有する。2つ以上の突出部は、円筒形であり、出射光ビームによる仮想画像の条線を最小化するための直径を有する。2つ以上の突出部の直径は、10~900ミクロンである。2つ以上の突出部は、出射光ビームによる仮想画像の条線を最小化するための高さを有する。2つ以上の突出部の高さは、10~500ナノメートルである。2つ以上の突出部の第1の部分は、第1の幾何学的構造に関連付けられ、2つ以上の突出部の第2の異なる部分は、第2の異なる幾何学的構造に関連付けられている。2つ以上の突出部は、格子パターンを有する。2つ以上の突出部の第1の部分は、第1の屈折率に関連付けられ、2つ以上の突出部の第2の異なる部分は、第2の異なる屈折率に関連付けられている。第1の導波管、第2の導波管、または両方は、2つ以上の突出部の位相、偏光、または両方に関連付けられている。
【0009】
本明細書に説明される主題の1つ以上の実施形態の詳細が、付随する図面および下記の説明に記載される。本主題の他の潜在的な特徴、側面、および利点が、説明、図面、ならびに請求項から明白となるであろう。
本願明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
仮想画像を生成する方法であって、前記方法は、
光ビームを接眼レンズの第1の側に向かわせることであって、前記第1の側に向かわせることは、前記光ビームを前記接眼レンズの第1の導波管の中に伝送することを含む、ことと、
前記第1の導波管の1つ以上の第1の回折要素によって、前記光ビームの第1の部分を前記接眼レンズの第2の導波管に向かって偏向させることであって、前記光ビームの前記第1の部分は、光の第1の位相に関連付けられている、ことと、
前記接眼レンズの前記第1の側上に位置付けられた2つ以上の突出部によって、前記光ビームの第2の部分を前記接眼レンズの前記第2の導波管に向かって偏向させることであって、前記光ビームの前記第2の部分は、前記第1の位相と異なる光の第2の位相に関連付けられている、ことと、
前記第2の導波管の1つ以上の第2の回折要素によって、前記光ビームの前記第1および第2の部分の一部を偏向させ、前記仮想画像に関連付けられた出射光ビームを提供することと
を含み、
前記出射光ビームは、前記第1および第2の位相に基づいている、方法。
(項目2)
前記光ビームの前記第2の部分は、前記出射光ビームによる前記仮想画像の条線を最小化するためのパターンを有する前記2つ以上の突出部によって偏向させられる、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記光ビームの前記第2の部分は、前記出射光ビームによる前記仮想画像の条線を最小化するためのパターン密度を有する前記2つ以上の突出部によって偏向させられる、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記2つ以上の突出部は、円筒形であり、前記光ビームの前記第2の部分は、前記出射光ビームによる前記仮想画像の条線を最小化するための直径を有する前記2つ以上の突出部によって偏向させられる、項目1に記載の方法。
(項目5)
前記2つ以上の突出部の前記直径は、10~900ミクロンである、項目4に記載の方法。
(項目6)
前記光ビームの前記第2の部分は、前記出射光ビームによる前記仮想画像の条線を最小化するための高さを有する前記2つ以上の突出部によって偏向させられる、項目1に記載の方法。
(項目7)
前記2つ以上の突出部の前記高さは、10~500ナノメートルである、項目6に記載の方法。
(項目8)
光学投影接眼レンズであって、前記光学投影接眼レンズは、
光ビームを受け取るように構成された第1の側と、
第1および第2の導波管であって、前記第1の導波管は、前記光ビームの第1の部分を前記第2の導波管に向かって偏向させるように構成された1つ以上の第1の回折要素を含み、前記光ビームの前記第1の部分は、光の第1の位相に関連付けられている、第1および第2の導波管と、
前記接眼レンズの前記第1の側上に位置付けられた2つ以上の突出部と
を備え、
前記2つ以上の突出部は、前記光ビームの第2の部分を前記接眼レンズの前記第2の導波管に向かって偏向させるように配列され、前記光ビームの前記第2の部分は、前記第1の位相と異なる光の第2の位相に関連付けられており、
前記第2の導波管は、1つ以上の第2の回折要素を含み、前記1つ以上の第2の回折要素は、前記光ビームの前記第1および第2の部分の一部を偏向させ、仮想画像に関連付けられた出射光ビームを提供するように構成され、前記出射光ビームは、前記第1および第2の位相に基づいている、光学投影接眼レンズ。
(項目9)
前記2つ以上の突出部は、前記出射光ビームによる前記仮想画像の条線を最小化するためのパターンを有する、項目8に記載の光学投影接眼レンズ。
(項目10)
前記2つ以上の突出部は、前記出射光ビームによる前記仮想画像の条線を最小化するためのパターン密度を有する、項目8に記載の光学投影接眼レンズ。
(項目11)
前記2つ以上の突出部は、円筒形であり、前記出射光ビームによる前記仮想画像の条線を最小化するための直径を有する、項目8に記載の光学投影接眼レンズ。
(項目12)
前記2つ以上の突出部の前記直径は、10~900ミクロンである、項目11に記載の光学投影接眼レンズ。
(項目13)
前記2つ以上の突出部は、前記出射光ビームによる前記仮想画像の条線を最小化するための高さを有する、項目8に記載の光学投影接眼レンズ。
(項目14)
前記2つ以上の突出部の前記高さは、10~500ナノメートルである、項目13に記載の光学投影接眼レンズ。
(項目15)
前記2つ以上の突出部の第1の部分は、第1の幾何学的構造に関連付けられ、前記2つ以上の突出部の第2の異なる部分は、第2の異なる幾何学的構造に関連付けられている、項目8に記載の光学投影接眼レンズ。
(項目16)
前記2つ以上の突出部は、格子パターンを有する、項目8に記載の光学投影接眼レンズ。
(項目17)
前記2つ以上の突出部の第1の部分は、第1の屈折率に関連付けられ、前記2つ以上の突出部の第2の異なる部分は、第2の異なる屈折率に関連付けられている、項目8に記載の光学投影接眼レンズ。
(項目18)
前記第1の導波管、前記第2の導波管、または両方は、前記2つ以上の突出部の位相、偏光、または両方に関連付けられている、項目8に記載の光学投影接眼レンズ。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、仮想コンテンツディスプレイを生成するための光学投影接眼レンズシステムを図示する。
図2図2は、仮想画像を図示する。
図3図3は、仮想コンテンツディスプレイを生成するための光学投影接眼レンズシステムの側面図を図示する。
図4図4は、仮想コンテンツディスプレイを生成するための光学投影接眼レンズシステムの上面図を図示する。
図5図5は、仮想画像を図示する。
図6図6、7、11a、11b、および12は、仮想コンテンツディスプレイを生成するための光学投影接眼レンズシステムの底面図を図示する。
図7図6、7、11a、11b、および12は、仮想コンテンツディスプレイを生成するための光学投影接眼レンズシステムの底面図を図示する。
図8図8は、リソグラフィシステムの簡略化された側面図を図示する。
図9図9は、その上にパターン化された例示的非対称構造を有する基板の簡略側面図を図示する。
図10図10は、仮想コンテンツディスプレイを生成するための例示的方法を図示する。
図11図6、7、11a、11b、および12は、仮想コンテンツディスプレイを生成するための光学投影接眼レンズシステムの底面図を図示する。
図12図6、7、11a、11b、および12は、仮想コンテンツディスプレイを生成するための光学投影接眼レンズシステムの底面図を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(詳細な説明)
図1は、仮想コンテンツディスプレイを生成するための光学投影接眼レンズシステム100を図示する。システム100は、第1の導波管102と、第2の導波管104と、光生産要素106と、内部結合格子(ICG)107とを含む。一般に、導波管102、104は、光ビーム(画像情報)を光生産要素106から観察者の眼108に伝搬する。具体的には、光生産要素106は、画像情報を搬送する光ビーム110を生成し、それをICG107に入力する。ICG107は、光ビーム110を第1の導波管102に偏向させる回折要素を含む。第1の導波管102は、直交瞳孔拡張(OPE)回折要素を含み、光ビーム110の一部を第2の導波管104に偏向光112として偏向させる。第2の導波管104は、偏向光112を受け取る。第2の導波管104は、射出瞳拡張(EPE)回折要素を含み、偏向光112の一部を観察者の眼108に出射光114として偏向させる。いくつかの例では、偏向光112の残りの部分は、全内部反射(TIR)を通して、第2の導波管104を通って移動する。
【0012】
いくつかの例では、出射光114は、いくつかの関連光ビームに分割され、それらは、複数の場所において第2の導波管104から出射し、第2の導波管104は、均一コリメートビームを含む出射光114をもたらす。いくつかの例では、第2の導波管104のEPE回折要素の回折パターンに基づいて、出射光114は、線形または発散出射光114を含むことができる。
【0013】
図2を参照すると、仮想画像200が、示される。具体的には、出射光114は、出射光114に関連付けられた画像情報を含む仮想画像200に関連付けられることができ、仮想画像200の少なくとも一部を形成する。しかしながら、出射光114に関連付けられた仮想画像200は、出射光114内の光干渉から生じる暗い条線および/または明るい条線を含み得る。具体的には、仮想画像200の条線は、出射光114の複数の光ビームの界面から生じ得る。いくつかの例では、出射光114の2つ以上の光ビームが、異相であると、出射光114の光強度は、破壊的界面を通して低減させられる。いくつかの例では、出射光114の2つ以上の光ビームが、同相であると、出射光114の光強度は、建設的界面を通して増加させられる。出射光114のそのような破壊的および建設的界面の結果、仮想画像200は、暗いおよび/または明るい条線を含む。
【0014】
図3は、仮想コンテンツディスプレイを生成するための光学投影接眼レンズシステム300の上面図を図示する。具体的には、システム300は、出射光330に関連付けられたシステム300によって生成された仮想画像(例えば、仮想画像200)の条線を最小化する。システム300は、第1の導波管302と、第2の導波管304と、光生産要素306と、ICG307とを含む。第1の導波管302は、突出部308を含む。
【0015】
図4は、光学投影接眼レンズシステム300の側面図を図示する。システム300は、第2の側311と反対に位置付けられる第1の側310を含み、第1の導波管302は、回折要素312を含み、第2の導波管304は、回折要素314を含む。いくつかの例では、回折要素312は、OPE回折要素を含み、回折要素314は、EPE回折要素を含む。いくつかの例では、突出部308は、第1の側310、第2の側311、または両方上に位置付けられる。
【0016】
いくつかの例では、突出部308は、ランダム散乱を仮想画像に関連付けられた出射光330の光ビームに追加し、出射光330のコヒーレンス度を低減させることを促進する。その結果、出射光330の複数の光ビーム間の界面は、最小化されないまでも低減させられ、合理的均一光強度が、下でさらに説明される、仮想画像の画質を犠牲にせずに(歪曲およびぼけなく)提供される。
【0017】
いくつかの実装では、光ビーム320は、接眼レンズ300の第1の側310に向かわせられる。すなわち、光生産要素306は、光ビーム320を生成し、光ビーム320を接眼レンズ300の第1の側310に向かわせる。いくつかの例では、光ビーム320を接眼レンズの第1の側310に向かわせることは、光生産要素306が、光ビーム320をICG307に伝送することを含む。いくつかの例では、光ビーム320は、観察者の眼322によって知覚されるための仮想画像に関連付けられた画像情報を含む。ICG307は、光ビーム320を第1の導波管302に偏向させる。
【0018】
いくつかの実装では、第1の導波管302の回折要素312は、光ビーム320の第1の部分を第2の導波管304に向かって偏向させ、それは、偏向光324として示される。いくつかの例では、偏向光324は、光の第1の位相に関連付けられる。いくつかの例では、偏向光324の光の第1の位相は、光ビーム320の光の位相と実質的に同一である。すなわち、回折要素312および第1の導波管302は、光ビーム320の光の位相を維持する。いくつかの例では、偏向光324の光の第1の位相は、光ビーム320の光の位相と異なる。すなわち、回折要素312および第1の導波管302は、光ビーム320の光の位相を調節する。
【0019】
いくつかの実装では、第1の導波管302の突出部308は、光ビーム320の第2の部分を第2の導波管304に向かって偏向させ、それは、偏向光326として示される。いくつかの例では、偏向光326は、光の第2の位相に関連付けられる。いくつかの例では、偏向光326の光の第2の位相は、偏向光324の光の第1の位相と異なる。
【0020】
いくつかの例では、突出部308によるそのような偏向の結果、突出部308は、光ビーム320の光の位相を調節し、それは、偏向光326および光の第2の位相として示される。いくつかの例では、突出部308は、光ビーム320をデコヒーレントし、偏向光324と偏向光326との間の干渉パターンを緩和させる。この目的のために、突出部308のいくつかのパラメータは、調節(例えば、同調)され、仮想画像(例えば、仮想画像200)の条線を防止しないまでも最小化し、仮想画像の画質と条線との間の平衡を取得することができる。すなわち、突出部308は、突出部308による光ビーム320の偏向時、偏向光326が、光の所望の第2の位相に関連付けられ、偏向光324と偏向光326との間の干渉パターンを最小化し、その結果、仮想画像の条線を最小化するように、パラメータに関連付けられる。いくつかの例では、突出部308は、偏向光324の光の第1の位相および/または光ビーム320の光の位相に基づくパラメータに関連付けられ、偏向光324と偏向光326との間の干渉パターンを最小化し、その結果、仮想画像の条線を最小化する。
【0021】
いくつかの例では、突出部308は、出射光330による仮想画像(例えば、仮想画像200)の条線を最小化するパターンに関連付けられる。いくつかの例では、突出部308のパターンは、ランダム化される。いくつかの例では、突出部308のパターンは、幾何学的、例えば、円形または六角形である。いくつかの例では、突出部308のパターンは、密度に関連付けられ、突出部308のパターン密度は、出射光330による仮想画像の条線を最小化する。突出部308のパターン密度は、第1の導波管302または第1の導波管302の任意の一部分によって含まれる突出部308の量を含むことができる。すなわち、第1の導波管302の異なる領域は、突出部308の異なる密度を含み、出射光330による仮想画像の条線を最小化することができる。
【0022】
いくつかの例では、突出部308は、出射光330による仮想画像(例えば、仮想画像200)の条線を最小化する1つ以上の幾何学的形状である。いくつかの例では、突出部308の部分は、第1の幾何学的形状であり、残りの突出部308は、異なる幾何学的形状である。いくつかの例では、突出部308は、各々が異なる形状に関連付けられた任意の数の部分を含むことができる。いくつかの例では、幾何学的形状は、円筒形、立方体、円錐、角錐、または任意の3次元形状を含むことができる。いくつかの例では、突出部308(またはその任意の部分)が、円筒形突出部308を含むとき、円筒形突出部の直径は、10~900ミクロンである。
【0023】
いくつかの例では、突出部308は、出射光330による仮想画像(例えば、仮想画像200)の条線を最小化する高さを有する。いくつかの例では、突出部308は、各々が異なる高さに関連付けられた2つ以上の部分に関連付けられることができる。いくつかの例では、突出部308の高さは、10~500ナノメートルである。
【0024】
いくつかの例では、突出部308のうちの1つ以上のものは、角錐、角柱、円柱、または複数のステップ構造等の異なる構造に関連付けられる。これらの構造は、突出部308による光ビーム320の偏向時、偏向光326が、光の所望の偏光に関連付けられ、偏向光324と偏向光326との間の干渉パターンを最小化し、その結果、仮想画像の条線を最小化するように、異なる中央値光屈折率に関連付けられる。
【0025】
いくつかの例では、第2の導波管304は、偏向光324、326を第1の導波管302から受け取る。いくつかの実装では、第2の導波管304の回折要素314は、偏向光324、326の一部を観察者の眼332に向かって偏向させ、それは、出射光330として示される。いくつかの例では、出射光330は、偏向光324、326に基づき、具体的には、それぞれ、偏向光324、326の光の第1および第2の位相に基づく。すなわち、出射光330の光の位相は、それぞれ、偏向光324、326の光の第1および第2の位相に基づく。いくつかの例では、出射光330は、偏向光324、326の重ね合わせに基づき、さらに、出射光330の光の位相は、偏向光324、326の重ね合わせに基づく。
【0026】
その目的のために、出射光330の光の位相は、仮想画像(例えば、仮想画像200)の条線を防止しないまでも最小化する。具体的には、偏向光324、326の光の位相は、(例えば、突出部308のパラメータ)、偏向光324、326間の所望の光学干渉を取得するように調節される。その結果、出射光330の所望の光学特性、例えば、光の位相が、仮想画像500として図5に示されるように、仮想画像の条線を防止しないまでも最小化するように取得される。
【0027】
いくつかの例では、出射光330は、いくつかの関連光ビームに分割された画像情報を含み、その関連光ビームは、第2の導波管304から出射し、仮想画像500を形成する。
【0028】
図6を参照すると、光学投影接眼レンズシステム300の底面図が、示される。いくつかの例では、第1の導波管302は、突出部308を含み、第2の導波管304は、突出部308に類似する突出部602を含む。具体的には、第2の導波管304の突出部602は、偏向光324、326の一部を観察者の眼322に向かって偏向させ、それは、第2の導波管304の回折要素314によって偏向させられる光と異なる。したがって、出射光330は、回折要素314および突出部602によって偏向させられた光の部分を含む。
【0029】
いくつかの例では、突出部602によって偏向させられる偏向光324は、光の第3の位相に関連付けられる。すなわち、第1の導波管302の回折要素312によって偏向させられる光ビーム320の部分は、突出部602によってさらに偏向させられる。いくつかの例では、突出部602によって偏向させられた光の第3の位相は、偏向光324の光の第1の位相または偏向光326の光の第2の位相と異なる。
【0030】
いくつかの例では、突出部602によって偏向させられる偏向光326は、光の第4の位相に関連付けられる。すなわち、第1の導波管302の突出部308によって偏向させられる光ビーム320の部分は、突出部602によってさらに偏向させられる。いくつかの例では、突出部602によって偏向させられる光の第4の位相は、突出部602によって偏向させられる偏向光324の光の第1の位相、偏向光326の光の第2の位相、および/または偏向光324の光の第3の位相と異なる。
【0031】
その目的のために、突出部602のパラメータは、突出部308のものと同様に、仮想画像(例えば、仮想画像200)の条線を防止しないまでも最小化し、仮想画像の画質と条線との間の平衡を取得するように調節(例えば、同調)されることができる。すなわち、突出部602は、突出部602による偏向光324、326の偏向時、突出部602によって偏向させられる光が、光の所望の第3および/または第4の位相に関連付けられ、突出部602によってさらに偏向させられる偏向光324、326間の干渉パターンを最小化し、その結果、仮想画像の条線を最小化するように、パラメータに関連付けられる。
【0032】
いくつかの例では、出射光330は、偏向光324、326と、突出部602によってさらに偏向させられる偏向光324、326とに基づき、具体的には、偏向光324、326の光の第1および第2の位相と、突出部602によってさらに偏向させられる偏向光324、326の光の第3および第4の位相とに基づく。すなわち、出射光330の光の位相は、偏向光324、326の光の第1および第2の位相と、突出部602によってさらに偏向させられる偏向光324、326の光の第3および第4の位相とに基づく。いくつかの例では、出射光330は、偏向光324、326と、突出部602によってさらに偏向させられる偏向光324、326との重ね合わせに基づき、さらに、出射光330の光の位相は、偏向光324、326と、突出部602によってさらに偏向させられる偏向光324、326との重ね合わせに基づく。
【0033】
その目的のために、出射光330の光の位相は、仮想画像(例えば、仮想画像200)の条線を防止しないまでも最小化する。具体的には、偏向光324、326と、突出部602によってさらに偏向させられる偏向光324、326の光との位相は、偏向光324、326と、突出部602によってさらに偏向させられる偏向光324、326と間の所望の光学干渉を取得するように調節される(例えば、突出部308、602のパラメータ)。その結果、出射光330の所望の光学特性、例えば、光の位相は、仮想画像の条線を防止しないまでも最小化するように取得される。
【0034】
図7を参照すると、光学投影接眼レンズシステム300の底面図が、示される。具体的には、突出部308、602は、格子パターンを含む。格子パターンは、複屈折を出射光ビーム330に提供し、出射光ビーム330のデコヒーレンスをさらに提供することができる。いくつかの例では、突出部308の任意の部分は、格子パターンを含むことができる。いくつかの例では、格子パターンは、突出部308の1つ以上の部分と異なることができる。
【0035】
いくつかの例では、突出部308の部分は、異なる構造に関連付けられる。図7に示されるように、突出部308の第1の組は、第1の格子向き630に関連付けられ、突出部の第2の組は、第1の格子向き630と異なる第2の格子向き640に関連付けられる。第1の格子向き630と第2の格子向き640との組み合わせは、光ビーム320の偏光を修正し、偏向光324と偏向光326との間の干渉パターンを最小化し、その結果、仮想画像の条線を最小化することができる。すなわち、突出部308は、突出部308による光ビーム320の偏向時、偏向光326が、光の所望の偏光に関連付けられ、偏向光324と偏向光326との間の干渉パターンを最小化し、その結果、仮想画像の条線を最小化するように、異なる中央値光屈折率に関連付けられる。いくつかの例では、第1の格子向き630および/または第2の格子向き640は、100~150ナノメートルピッチ、20~70ナノメートルライン幅、および50~150ナノメートル高さを伴う線および空間を含むことができる。
【0036】
いくつかの例では、突出部308のうちの1つ以上のものは、可変屈折率、例えば、1.52~1.62に関連付けられる。例えば、突出部308の第1の組は、第1の屈折率に関連付けられ、突出部308の第2の組は、第2の屈折率に関連付けられる。
【0037】
いくつかの例では突出部308(および/または突出部602)の位相および/または偏光は、突出部308から抽出されることができる。抽出された位相または偏光機能は、OPE102およびEPE104の設計の中に統合されることができる。いくつかの例では、第1の側310は、突出部308を欠いている(またはそれから独立している)。
【0038】
いくつかの例では、光学投影接眼レンズシステム300の第2の導波管304は、突出部(例えば、突出部602)を欠いており(またはそれから独立しており)、第1の導波管302のみが、図11aおよび11bに示されるように、突出部308を含む。いくつかの例では第1の導波管302の突出部308および/または第2の導波管304の突出部602は、図12に示されるように、楕円形である。
【0039】
いくつかの実装では、突出部308(および/または突出部602)は、任意のリソグラフィ処理を使用して形成されることができる。いくつかの例では、突出部308、602は、インプリントリソグラフィを使用して形成されることができる。具体的には、図8は、リリーフパターンを基板802上に形成するインプリントリソグラフィシステム800を図示する。いくつかの例では、基板802は、第1の導波管302および/または第2の導波管304を含むことができる。基板802は、基板チャック804に結合することができる。いくつかの例では、基板チャック804は、真空チャック、ピンタイプチャック、溝タイプチャック、電磁チャック等を含み得る。いくつかの例では、基板802および基板チャック804は、空気ベアリング806上にさらに位置付けられ得る。空気ベアリング806は、x軸、y軸、および/またはz軸の周りの運動を提供する。いくつかの例では、基板802および基板チャック804は、段上に位置付けられる。空気ベアリング806、基板802、および基板チャック804は、基部608上にも位置付けられ得る。いくつかの例では、ロボットシステム180が、基板802を基板チャック804上に位置付ける。
【0040】
基板802は、基板チャック804の反対側に位置付けられる、平面811を含むことができる。いくつかの例では、基板802は、基板802にわたり実質的に均一な(一定の)厚さに関連付けられることができる。
【0041】
インプリントリソグラフィシステム800は、設計考慮事項に応じて、1つ以上のローラ814に結合されるインプリントリソグラフィ可撓テンプレート812をさらに含む。ローラ814は、可撓なテンプレート812の少なくとも一部の移動を提供する。そのような移動は、基板802と重なり合う可撓なテンプレート812の異なる部分を選択的に提供し得る。いくつかの例では、可撓なテンプレート812は、複数の特徴、例えば、間隔を置かれる陥凹部および突出部を含むパターン化表面表を含む。しかしながら、いくつかの例では、特徴の他の構成も可能である。パターン化表面は、基板802上に形成されるべきパターンの基礎を形成する任意の原パターンを画定し得る。すなわち、パターン化表面は、突出部308、602を、それぞれ、第1の導波管302および/または第2の導波管304上に形成し得る。いくつかの例では、可撓なテンプレート812は、テンプレートチャック、例えば、真空チャック、ピンタイプチャック、溝タイプチャック、電磁チャック等に結合され得る。
【0042】
インプリントリソグラフィシステム800は、流体分注システム820をさらに備え得る。流体分注システム820は、基板802上に重合性材料を堆積させるために使用され得る。重合性材料は、液滴分注、スピンコーティング、浸漬コーティング、化学蒸着(CVD)、物理蒸着(PVD)、薄膜蒸着、厚膜蒸着等の技法を使用して基板802上に位置付けられ得る。いくつかの例では、重合性材料は、複数の液滴として基板802上に位置付けられる。
【0043】
図8および9を参照すると、インプリントリソグラフィシステム800は、基板802に向かってエネルギーを向かわせるように結合されるエネルギー源822をさらに備え得る。いくつかの例では、ローラ814および空気ベアリング806は、可撓なテンプレート812と基板802の所望される部分とを所望される位置に位置付けるように構成される。インプリントリソグラフィシステム800は、空気ベアリング806、ローラ814、流体分注システム820、および/またはエネルギー源822と通信するプロセッサによって調整され得、メモリ内に記憶されるコンピュータ読み取り可能なプログラムに基づいて動作し得る。
【0044】
いくつかの例では、ローラ814、空気ベアリング806、または両方は、可撓なテンプレート812と基板802との間の距離を変動させ、それらの間に、重合性材料によって充填される所望される容積を画定する。例えば、可撓なテンプレート812は、重合性材料に接触する。所望される容積が重合性材料によって充填された後、エネルギー源822が、エネルギー、例えば、広帯域紫外線放射を生成し、重合性材料が凝固および/または架橋結合し、基板802の表面と可撓なテンプレート812のパターン化表面の一部との形状に適合し、基板302上にパターン化された層950を画定することを生じさせる。いくつかの例では、パターン化された層950は、残留層952と、突出部954および陥凹部956として示される複数の構造とを備え得る。いくつかの例では、突出部954は、突出部308、602を含む。
【0045】
図10は、仮想コンテンツディスプレイを生成する例示的方法を図示する。プロセス800は、論理フロー図に配列される、参照された行為の集合として図示される。行為が説明される順序は、限定として解釈されることを意図せず、任意の数の説明される行為が、プロセスを実装するように、他の順序で、および/または並行して組み合わせられ得る。
【0046】
光ビーム320が、接眼レンズ300の第1の側310に向かわせられる(1002)。いくつかの例では、光ビーム320は、接眼レンズ300の第1の導波管302の中に伝送される。光ビームの320第1の部分は、第1の導波管302の第1の回折要素312によって、接眼レンズ300の第2の導波管304に向かって偏向させられる(1004)。いくつかの例では、光ビーム320の第1の部分は、光の第1の位相に関連付けられる。光ビーム320の第2の部分は、接眼レンズ300の第1の側310上に位置付けられる突出部308によって、接眼レンズ300の第2の導波管304に向かって偏向させられる(1006)。いくつかの例では、光ビーム320の第2の部分は、第1の位相と異なる光の第2の位相に関連付けられる。光ビーム320の第1および第2の部分の一部は、第2の導波管304の第2の回折要素314によって偏向させられ、仮想画像に関連付けられた出射光ビーム330を提供する(1008)。いくつかの例では、出射光ビーム330は、第1および第2の位相に基づく。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11a
図11b
図12