(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-10
(45)【発行日】2022-01-13
(54)【発明の名称】固定アセンブリ
(51)【国際特許分類】
F16B 7/20 20060101AFI20220105BHJP
F16B 25/00 20060101ALI20220105BHJP
E04B 9/00 20060101ALI20220105BHJP
【FI】
F16B7/20 A
F16B25/00 J
E04B9/00 Z
(21)【出願番号】P 2019542173
(86)(22)【出願日】2018-01-30
(86)【国際出願番号】 GB2018000018
(87)【国際公開番号】W WO2018142098
(87)【国際公開日】2018-08-09
【審査請求日】2020-12-21
(32)【優先日】2017-02-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(32)【優先日】2018-01-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】598107622
【氏名又は名称】グリップル・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】GRIPPLE LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】フィッシャー、トーマス・エドワード・フランシス
【審査官】大谷 謙仁
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0333581(US,A1)
【文献】米国特許第08413398(US,B1)
【文献】特表2016-536539(JP,A)
【文献】実開平02-137309(JP,U)
【文献】特表2015-535328(JP,A)
【文献】中国実用新案第203846665(CN,U)
【文献】英国特許出願公開第02378999(GB,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16B 7/20
F16B 25/00
E04B 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品を吊り下げる際に使用するための固定アセンブリであって、
前記物品への挿入のための挿入構成と、
前記挿入構成は、前記物品に挿入される挿入部分を備え、
前記挿入構成を
、前記固定アセンブリを細長い吊り下げ部材に接続するように構成されたコネクタに取り付けるための取り付け構成と
、を備え、
前記取り付け構成は、前記取り付け構成を前記コネクタに締結するための締結構造をさらに含み、
前記挿入
部分と前記取り付け構成のそれぞれは、前記吊り下げ部材が前記固定アセンブリを通して挿入されることを可能にするそれぞれの貫通路を規定
し、
前記挿入部分は、その上に雄ねじを有し、そして、
前記挿入構成と前記取り付け構成は、前記取り付け構成を前記挿入構成に接合するための共同接合構造を備える、
固定アセンブリ。
【請求項2】
前記挿入構成は、前記挿入部分上に負荷分散部分をさらに含み、前記負荷分散部分は、前記挿入部分から径方向に外側に伸長する、請求項
1に記載の固定アセンブリ。
【請求項3】
前記挿入部分は、ツールを収容するためのツール収容空洞を規定し、前記ツールは、前記挿入構成を前記物品に押し込むように構成され、前記ツール収容空洞は、前記挿入部分中の開口から内側に伸長する、請求項
2に記載の固定アセンブリ。
【請求項4】
前記取り付け構成は、前記ツール収容空洞中に収容されることができる誘導部材を備え、前記取り付け構成中の前記通路は、前記誘導部材を通して伸長する、請求項
3に記載の固定アセンブリ。
【請求項5】
前記誘導部材は、前記細長い吊下げ部材を前記挿入構成によって規定される前記貫通路に誘導するように構成され、それにより、前記細長い吊下げ部材が前記挿入構成中の前記通路を通して伸長するように、前記細長い吊下げ部材は前記誘導部材を通して構成される、請求項
4に記載の固定アセンブリ。
【請求項6】
接合構造は、前記挿入構成の挿入部分上に第1の接合構造を備え、前記接合構造は、前記取り付け構成の前記誘導部材
(30)上に第2の接合構造をさらに含む、請求項
4または5に記載の固定アセンブリ。
【請求項7】
前記第1および第2の接合構造は、それぞれ第1および第2の突出部材を備え、前記第1の突出部材は、前記取り付け構成を前記挿入構成に接合するように、前記第2の突出部材を係合する、請求項
6に記載の固定アセンブリ。
【請求項8】
前記第1の突出部材の背後で係合する前記第2の突出部材により、前記取り付け構成は、前記挿入構成に接合される、請求項
7に記載の固定アセンブリ。
【請求項9】
前記第1および第2の突出部材のうちの一方は、前記挿入構成または前記取り付け構成によって規定される収容構造に渡って伸長し、前記第1および第2の突出部材のうちの他方は、前記収容構造中に収容されるように外側に伸長する、請求項
7または8に記載の固定アセンブリ。
【請求項10】
前記第1の突出部材は、前記挿入構成の前記ツール収容空洞に渡って伸長し、前記第2の突出部材は、前記取り付け構成の前記誘導部材から外側に伸長する、請求項
7、8または9に記載の固定アセンブリ。
【請求項11】
前記第1の突出部材は、前記ツール収容空洞を突出する突出部材の形態であり、前記第2の接合構造は、前記ツール収容空洞中に配置さ
れ、それにより、前記取り付け構成をねじることは、前記挿入構成の前記取り付け構成への接合に影響を及ぼす、請求項
7から10のうちのいずれか1項に記載の固定アセンブリ。
【請求項12】
前記取り付け構成は、前記第2の接合構造が前記空洞中に収容されるとき、前記負荷分散部分を係合するための係合構造を含む、請求項
7から11のうちのいずれか1項に記載の固定アセンブリ。
【請求項13】
前記負荷分散部分は前記挿入部分から径方向に外側に伸長する第1のフランジを備え、
前記係合構造は、第2のフランジを備える、請求項
12に記載の固定アセンブリ。
【請求項14】
間隙は、前記第2の接合構造と前記係合構造との間に規定され、前記取り付け構成は、前記第2の接合構造と前記係合構造との間の前記間隙中に収容される前記第1の接合構造によって前記挿入構成に接合される、請求項
12または13に記載の固定アセンブリ。
【請求項15】
前記第1の接合構造は、前記ツール収容空洞に渡って互いに対向して構成されている1組の前記第1の突出部材を備
え、そして、前記第2の接合構造は、前記誘導部材から互いに対抗して伸長する1組の前記第2の突出部材を備える、請求項
7から14のうちのいずれか1項に記載の固定アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は固定アセンブリに関する。排他的ではないが、より具体的には、本発明は、パネル、例えば、音響パネルを吊り下げる際に使用するための固定デバイスに関する。本発明は、固定アセンブリにおける使用のための、挿入構成にも関する。
【0002】
音響パネルは、ピンのような適切な器具に取り付けされたケーブルを使用することにより、天井から吊下げられることができる。しかしながら、1つより多くの層にパネルを吊下げることを望む場合、このような器具は、このような固定具は不利であることがある。
【概要】
【0003】
本発明の1つの態様にしたがうと、物品を吊り下げる際に使用するための固定アセンブリが提供され、物品への挿入のための挿入構成と、挿入構成をコネクタに取り付けるための取り付け構成とを備え、コネクタは、固定アセンブリを細長い吊り下げ部材に接続するように構成され、挿入構成と取り付け構成のそれぞれは、吊り下げ部材が固定アセンブリを通して挿入されることを可能にするそれぞれの貫通路を規定する。
【0004】
本発明の別の態様にしたがうと、直前の段落で説明したような固定アセンブリを使用する方法が提供され、前記方法は、挿入構成を物品に挿入することと、コネクタを前記細長い吊下げ部材に接続することを備える。
【0005】
方法は、挿入構成と取り付け構成中の通路を通して、および物品を通して、細長い吊下げ部材をさらなる固定アセンブリとさらなる物品に配置することをさらに含んでいてもよい。
【0006】
細長い吊り下げ部材は、ケーブル、ワイヤ、ワイヤロープ、または、これらに類するものを備えていてもよい。
【0007】
方法は、挿入構成がそこに挿入されるとき、物品中に穴を形成することを含んでいてもよい。穴を形成するステップは、挿入構成中の通路を通して、および、物品を通して、穿孔ツールを押すことを備えていてもよい。
【0008】
物品は、遮音パネルのような防音パネルであってもよい。
【0009】
挿入構成を通して伸長する通路は、取り付け構成を通して伸長する通路と実質的に同軸上に並んでもよい。
【0010】
挿入構成は、物品に挿入される挿入部分を備えていてもよい。
【0011】
挿入構成と取り付け構成は、取り付け構成を挿入構成に接合するための共同接合構造を備えていてもよい。
【0012】
本発明の別の態様にしたがうと、物品への挿入のための挿入部分と挿入構成を取り付け構成に接合するための共同接合構造とを備える挿入構成が提供され、挿入部分は、吊下げ部材が貫通路を通して挿入されることを可能にする貫通路を規定する。
【0013】
挿入部分は、その上にねじ山を有していてもよい。挿入構成は、挿入部分上に負荷分散部分をさらに含んでいてもよい。負荷分散部分は、挿入部分から径方向に外側に伸長してもよい。
【0014】
挿入部分は円錐形であってもよい。挿入部分上のねじ山は円錐形であってもよい。方法は、挿入構成を物品にねじ止めすることを備えていてもよい。
【0015】
負荷分散部分は、挿入部分から径方向に外側に伸長してもよい。1つの実施形態において、負荷分散部分は、挿入部分から径方向に外側に伸長してもよい第1のフランジを備えていてもよい。
【0016】
挿入部分は、ツールを収容するためのツール収容空洞を規定してもよく、ツールは、挿入構成を物品に押し込むように構成されている。ツール収容空洞は、挿入部分中の開口から内側に伸長してもよい。
【0017】
ツール収容空洞は、ツールを収容するための多角形のソケットを含んでいてもよい。ツールは、挿入構成を物品に押し込むために使用されることができるキーであってもよい。方法は、挿入構成を物品に挿入し、キーをソケット中に置き、挿入構成を物品にさらに押し込むようにキーを回転させることを備えていてもよい。
【0018】
本発明の別の態様にしたがうと、挿入構成を細長い吊り下げ部材に取り付けるための取り付け構成が提供され、取り付け構成を挿入構成に接合するための共同接合構造を備え、取り付け構成は、吊り下げ部材が貫通路を通して挿入されることを可能にする貫通路を規定する。
【0019】
取り付け構成は、挿入構成によって収容されることができる誘導部材を備えていてもよい。取り付け構成中の通路は、誘導部材を通して伸長してもよい。誘導部材は、ツール収容空洞中に収容されてもよい。取り付け構成中の通路は、誘導部材を通して伸長してもよい。
【0020】
誘導部材は、細長い吊下げ部材を挿入構成によって規定される貫通路に誘導するように構成されてもよい。細長い吊下げ部材が挿入構成中の通路を通して伸長するように、細長い吊下げ部材は誘導部材を通して構成される。方法は、細長い吊下げ部材が挿入構成中の通路を通して伸長するように、細長い吊下げ部材を、誘導部材を通して構成することを備えていてもよい。
【0021】
第1の接合構造は、挿入構成の挿入部分上に設けられてもよい。第2の接合構造は、取り付け構成の誘導部材上に設けられてもよい。
【0022】
第1および第2の接合構造は、それぞれ第1および第2の突出部材を備えていてもよい。第1の突出部材は、取り付け構成を挿入構成に接合するように、2の突出部材を係合する。
【0023】
第1の突出部材の背後で係合する第2の突出部材により、取り付け構成は、前記挿入構成に接合されてもよい。
【0024】
第1および第2の突出部材のうちの一方は、挿入構成または取り付け構成によって規定される収容構造に渡って伸長してもよい。第1および第2の突出部材のうちの他方は、収容構造中に収容されるように外側に伸長してもよい。
【0025】
ここで説明する実施形態において、第1の突出部材は、挿入構成のツール収容空洞に渡って伸長してもよい。第1の突出部材は、ツール収容構造を突出する突出部材の形態であってもよい。第2の突出部材は、取り付け構成の誘導部材から外側に伸長してもよい。
【0026】
第2の接合構造は、ツール収容空洞中に配置されてもよい。取り付け構成をねじることにより、挿入構成の取り付け構成への接合は影響を及ぼすことができる。方法は、第2の接合構造をツール収容空洞中に配置することと、挿入構成の取り付け構成への接合に影響を及ぼすように取り付け構成をねじることとを備えていてもよい。
【0027】
第1の接合構造は、複数の第1の突出部材を備えていてもよい。第1の接合構造は、第1の突出部材のうちの2つを備えていてもよい。第2の接合構造は、複数の第2の突出部材を備えていてもよい。第2の接合構造は、第2の突出部材のうちの2つを備えていてもよい。
【0028】
取り付け構成は、第2の接合構造が空洞中に収容されるとき、負荷分散部分を係合するための係合構造を含んでいてもよい。係合構造は、第2のフランジを備えていてもよい。
【0029】
係合構造と負荷分散構造は、取り付け構成と挿入構成が互いに接合するとき、これらを互いにロックするための共同ロック構造を含んでいてもよい。ロック構造は、戻り止め構成を備えていてもよい。ロック構造は、負荷分散構造と係合構造を互いにロックするように互いに共同できる、傾斜くぼみと傾斜隆起を備えていてもよい。ロック構造は、1組の傾斜くぼみと、1組の傾斜隆起を備えていてもよい。
【0030】
間隙は、第2の接合構造と係合構造との間に規定されてもよい。取り付け構成は、第2の接合構造と係合構造との間の間隙中に収容される第1の接合構造によって挿入構成に接合されてもよい。
【0031】
第1の接合構造は、ツール収容構造に渡って互いに対向して配置されてもよい1組の対向する第1の突出部材を備えていてもよい。第2の接合構造は、誘導部材から互いに対抗して伸長してもよい1組の第2の突出部材を備えていてもよい。
【0032】
取り付け構成は、取り付け構成をコネクタに締結するための締結構造をさらに含んでいてもよい。締結構造はねじ切りされてもよく、一方を他方にねじ止めすることにより、コネクタと取り付け構成が互いに締結されることができる。方法は、一方を他方にねじ止めすることにより、取り付け構成とコネクタを互いに締結することを備えていてもよい。
【0033】
取り付け構造は、ねじ切りされた突起を含んでいてもよい。ねじ切りされた突起は、締結構造をコネクタに締結するようにコネクタ中のねじ穴にねじ止めされてもよい。方法は、締結構造をコネクタに締結するように、突起をねじ穴にねじ止めすることを備えていてもよい。
【0034】
添付の図面を参照して、単なる例として、本発明の実施形態を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【
図1】
図1は、固定アセンブリの一部分を形成する、取り付け構成の斜視図である。
【
図2】
図2は、固定アセンブリの別の部分を形成する、挿入構成の斜視図である。
【
図5】
図5は、コネクタに締結された取り付け構成を示す側面図である。
【
図6】
図6は、取り付け構成が挿入構成に接合される前の、取り付け構成とコネクタの斜視図である。
【
図7】
図7は、コネクタに締結された固定アセンブリを示す斜視図である。
【
図8】
図8は、固定アセンブリに締結されたコネクタの側断面図である。
【
図9】
図9は、細長い吊下げ部材を物品に固定する1つの方法のステップを示している。
【
図10】
図10は、細長い吊下げ部材を物品に固定する1つの方法のステップを示している。
【
図11】
図11は、細長い吊下げ部材を物品に固定する1つの方法のステップを示している。
【
図12】
図12は、細長い吊下げ部材を物品に固定する1つの方法のステップを示している。
【
図13】
図13は、細長い吊下げ部材を物品に固定する1つの方法のステップを示している。
【
図14】
図14は、細長い吊下げ部材を物品に固定する1つの方法のステップを示している。
【
図15】
図15は、細長い吊下げ部材を物品に固定するさらなる方法の2つのステップを示している。
【
図16】
図16は、細長い吊下げ部材を物品に固定するさらなる方法の2つのステップを示している。
【詳細な説明】
【0036】
図1および2は、ケーブル100の形態(
図14および16参照)の細長い吊下げ部材を、防音パネルの形態(
図9から16参照)の物品に固定するための、固定アセンブリ10の2つの部分を示している。固定アセンブリ10は、
図2、3および4において組み立てて示されている。
【0037】
固定アセンブリ10は、取り付け構成12と挿入構成14を備えている。取り付け構成12は、固定アセンブリ10をコネクタ104に取り付ける。挿入構成12は、遮音パネル102に挿入されることができ、固定アセンブリ10をそこに固定する。
【0038】
挿入構成14は、第1の接合構造16を備えている。取り付け構成12は、第2の接合構造18を備えている。第1および第2の接合構造16、18は、互いに共同して取り付け構成12を挿入構成14に接合する。
【0039】
挿入構成14は、挿入部分20と、挿入部分20から伸長する、径方向に外側に伸長し、負荷分散する第1のフランジ22とを備えている。挿入部分20は、開口26を有する空洞24を規定する。挿入構成14の接合構造16は、空洞24に張り出す突出部材28の形態の、1組の内側に伸長する対向する第1の突出部材を備えている。
【0040】
突出部材28は、空洞24を通して伸張し、開口26を規定する。突出部材28は、
図2、3、6、および、7中で破線によって示されている。
【0041】
取り付け構成12は、誘導部材30を備えており、その目的は、以下で説明する。第2の接合構造18は、誘導部材30上に1組の対向して径方向の外側に伸張する第2の突出部材32を備えている。第2の突出部材32は、空洞24に張り出す。1組の対向する入口凹部34は、取り付け構成12の第2の接合構造18が空洞24中に収容されることを可能にするように、突出部材28間に規定される。
【0042】
第2の突出部材32は、入口凹部34と同じサイズおよび形状のものであり、それにより、第2の突出部材32を空洞24中に収容することを可能にする。
【0043】
空洞24中に収容される第2の突出部材32が入口凹部34を通過するように、開口26を通して第2の突出部材32を挿入することにより、取り付け構成12は、挿入構成14に接合される。そのように収容されるとき、取り付け構成12は、90°だけねじられ、突出部材28は、間隙38中に収容され、したがって、取り付け構成12は、挿入構成14に接合する。
【0044】
取り付け構成12は、第2の突出部材32を越えて伸張する第2のフランジ36の形態の係合構造をさらに含んでいる。間隙38は、各第2の突出部材32と第2のフランジ36との間に規定される。第2の突出部材32が空洞24中に収容されるとき、第2のフランジ36は、第1のフランジ22と係合する。
【0045】
第1および第2のフランジ22、36は、第1のフランジ22上の1組の傾斜くぼみと対応する1組の傾斜隆起37Bとを備える戻り止め構成37の形態の、共同ロック構造を備えている。取り付け構成12を挿入構成14にロックするために突出部材28が間隙38中に収容されるとき、隆起37Bは、くぼみ37A中に収容される。
【0046】
挿入部分20は、ネジ山40を含み、これは、挿入部分20が防音パネル102にねじ止めされることを可能にするように構成されている。空洞24は、ソケット42を含んでおり、これは、六角形のソケットであってもよい。(「六角キー」として知られている)六角形の断面を有するキーの形態であってもよいドライバ106(
図9参照)は、ソケット42に挿入され、挿入部分20を防音パネル102にねじ止めする。
【0047】
取り付け構成12は、ねじ切りされた突起44の形態の締結構造をさらに含んでいる。ねじ切りされた突起44は、コネクタ104にねじ止めされ、取り付け構成12をそこに締結する。
【0048】
コネクタ104は、クランプ部分108と接続部分110を備えている。クランプ部分108は、公開特許出願番号第GB21129807号に開示されてえるクランプアセンブリのような、任意の適切なクランプ部分であることができる。接続部分110は、
図14中に示すような、側開口を介して、ケーブル100が片側に出る傾斜を有する、GB21129807中で開示されている補助部材と同じであってもよい。代替的に、接続部分110は、
図16中に示すように、ケーブル100が、接続部分110を通して真っ直ぐに伸張することを可能にするように、一端から他へ伸長する貫通路を規定してもよい。
【0049】
図4中に示すように、取り付け構成12と、挿入構成14は、それぞれの貫通路46、48を規定する。取り付け構成12中の貫通路46は、突起44と誘導部材30を通して伸張する。挿入構成14中の貫通路48は、空洞24から挿入部分20を通して伸張する。
【0050】
図4から分かるように、取り付け構成12が挿入構成14に接合するとき、誘導部材30は、ソケット42に伸張する。それにより、ケーブル100がコネクタ104から固定アセンブリ10を通して押されるとき、ケーブル100は、誘導部材30によって通路46から通路48に誘導される。
【0051】
図9から14を参照すると、固定デバイス10を使用する方法が示されている。
図9は、挿入アセンブリ14の防音パネル102への挿入を示している。ドライバ106は、六角ソケット42に挿入され、ねじ切りされた挿入部分20を防音パネル102にねじ止めする。
【0052】
図10は、挿入構成14に接合されている取り付け構成12を示している。取り付け構成12は、コネクタ104に締結され、コネクタ104は、クランプ部分108と接続部分110を含んでいる。
図10から14において、接続部分110は、
図14中に示すように、傾斜壁を有しており、その側において、ケーブル100が接続部分108から伸張する。
【0053】
取り付け構成12は、
図11中に示すように、取り付け構成12の突出部材32を空洞24内に収容して、挿入構成14上に構成されている。取り付け構成12とコネクタ104は、その後、挿入部分20が防音パネル102にねじ止めされたのと同じ方向にねじられる。
【0054】
図12中に示す位置では、突出部材28は、第2の突出部材32と第2フランジ36との間の隙間38に収容され、それにより、取り付け構成12と挿入構成14を互いに接合する。
【0055】
ケーブル100は、その後、
図14中に示すように、コネクタのクランプ部分108を通して挿入され、接続部分110の側から出る。防音パネル102をそれぞれのケーブル100に固定するように、複数の固定アセンブリを防音パネル102に取り付けることができる。上端を、屋根、天井、または、他の上部支持体に取り付けることができ、そこから防音パネルを吊り下げる。
【0056】
図15と16は、固定アセンブリ10を使用するさらなる方法を示している。
図15と16中に示した方法は、挿入構成12中と取り付け構成14中に通路46、48を有して、その全体の長さに沿って同軸上に伸張する直線状の通路を接続部分110が有するという点で、
図9から14中に示した方法とは異なる。
【0057】
挿入部材14の防音パネル102への挿入の第1のステップは、
図9中に示されているものと同じであり、したがって、再度示すことはしない。
【0058】
図15は、防音パネル102を穿孔するステップを示している。穿孔ツール112は、コネクタ104を通して、および、通路46、48を通して挿入され、そこを通る溝を生成するように防音パネル102を貫通し、ケーブル100が防音パネル102を通して押されることを可能にする。
【0059】
この方法における後続するステップは、
図10から13中に示すものと同じであり、したがって、再度示すことはしない。
図16は、ケーブル100が通路46、48を通って、および、防音パネル102を貫通した溝を通って伸張する最終ステップを示している。
図8は、通路46、48を通り、および、コネクタ104を通って伸張するケーブル100を示している。
図8中では、ケーブル100は、破線で示されている。
【0060】
ケーブル100は、防音パネル102を通して、示している防音パネル102の下の(示していない)更なる物品に通されることができる。追加の固定アセンブリは、さらなる物品に据え付けられ、それが、ケーブル100に固定されることを可能にする。さらなる物品は、さらなる防音パネルまたは別の適切な物品、例えば、照明アセンブリまたはケーブルトレイであることがある。
【0061】
したがって、防音パネル102をケーブル100に固定するために使用されることができる説明した固定アセンブリ10があり、それにより、防音パネル102をケーブル100上で吊り下げる。固定アセンブリ10は、通路46、48を規定し、これらを通して、ケーブル100が固定アセンブリを通して、および、防音パネル102を通して、さらなる防音パネルおよび固定アセンブリの下まで伸張することを可能にし、防音パネルの下102にさらなる防音パネルを吊り下げる。
【0062】
本発明の範囲から逸脱することなく、さまざまな修正を行うことができる。
例えば、固定アセンブリ10とともに使用されることができる他の物品が存在し、これらは、固定アセンブリ10によって吊り下げられることができる。このような物品は、挿入部分20をねじ止めできる素材で形成される、または、そこに事前に形成された適切なねじ切りされた穴を有するのいずれかであることができる。
以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載の事項を、そのまま、付記しておく。
[1] 物品を吊り下げる際に使用するための固定アセンブリであって、
前記物品への挿入のための挿入構成と、
前記挿入構成をコネクタに取り付けるための取り付け構成とを備え、
前記コネクタは、前記固定アセンブリを細長い吊り下げ部材に接続するように構成され、
前記挿入構成と前記取り付け構成のそれぞれは、前記吊り下げ部材が前記固定アセンブリを通して挿入されることを可能にするそれぞれの貫通路を規定する、固定アセンブリ。
[2] 前記挿入構成を通して伸長する前記通路は、前記取り付け構成を通して伸長する前記通路と実質的に同軸上に並ぶ、[1]に記載の固定アセンブリ。
[3] 前記挿入構成は、前記物品に挿入される挿入部分を備える、[1]または[2]に記載の固定アセンブリ。
[4] 前記挿入部分は、その上にねじ山を有する、[3]に記載の固定アセンブリ。
[5] 前記挿入構成は、前記挿入部分上に負荷分散部分をさらに含み、前記負荷分散部分は、前記挿入部分から径方向に外側に伸長する、[4]に記載の固定アセンブリ。
[6] 前記挿入部分は円錐形であり、前記挿入部分上の前記ねじ山は円錐形であり、それにより、前記挿入構成は、前記物品にねじ止めされることができる、[5]に記載の固定アセンブリ。
[7] 前記負荷分散部分は、前記挿入部分から径方向に外側に伸長する第1のフランジを備える、[5]または[6]に記載の固定アセンブリ。
[8] 前記挿入部分は、ツールを収容するためのツール収容空洞を規定し、前記ツールは、前記挿入構成を前記物品に押し込むように構成され、前記ツール収容空洞は、前記挿入部分中の開口から内側に伸長する、[5]、[6]または[7]に記載の固定アセンブリ。
[9] 前記ツール収容空洞は、前記挿入構成を前記物品に押し込むために使用されることができるキーを収容するための多角形のソケットを含む、[8]に記載の固定アセンブリ。
[10] 前記挿入構成と前記取り付け構成は、前記取り付け構成を前記挿入構成に接合するための共同接合構造を備える、[8]または[9]に記載の固定アセンブリ。
[11] 前記取り付け構成は、前記ツール収容空洞中に収容されることができる誘導部材を備え、前記取り付け構成中の前記通路は、前記誘導部材を通して伸長する、[10]に記載の固定アセンブリ。
[12] 前記誘導部材は、前記細長い吊下げ部材を前記挿入構成によって規定される前記貫通路に誘導するように構成され、それにより、前記細長い吊下げ部材が前記挿入構成中の前記通路を通して伸長するように、前記細長い吊下げ部材は前記誘導部材を通して構成される、[11]に記載の固定アセンブリ。
[13] 接合構造は、前記挿入構成の挿入部分上に第1の接合構造を備え、前記接合構造は、前記取り付け構成の前記誘導部材上に第2の接合構造をさらに含む、[10]、[11]または[12]に記載の固定アセンブリ。
[14] 前記第1および第2の接合構造は、それぞれ第1および第2の突出部材を備え、前記第1の突出部材は、前記取り付け構成を前記挿入構成に接合するように、前記第2の突出部材を係合する、[13]に記載の固定アセンブリ。
[15] 前記第1の突出部材の背後で係合する前記第2の突出部材により、前記取り付け構成は、前記挿入構成に接合される、[14]に記載の固定アセンブリ。
[16] 前記第1および第2の突出部材のうちの一方は、前記挿入構成または前記取り付け構成によって規定される収容構造に渡って伸長し、前記第1および第2の突出部材のうちの他方は、前記収容構造中に収容されるように外側に伸長する、[14]または[15]に記載の固定アセンブリ。
[17] 前記第1の突出部材は、前記挿入構成の前記ツール収容空洞に渡って伸長し、前記第2の突出部材は、前記取り付け構成の前記誘導部材から外側に伸長する、[14]、[15]または[16]に記載の固定アセンブリ。
[18] 前記第1の突出部材は、前記ツール収容空洞を突出する突出部材の形態であり、前記第2の接合構造は、前記ツール収容空洞中に配置されてもよく、それにより、前記取り付け構成をねじることは、前記挿入構成の前記取り付け構成への接合に影響を及ぼす、[14]から[17]のうちのいずれか1項に記載の固定アセンブリ。
[19] 前記取り付け構成は、前記第2の接合構造が前記空洞中に収容されるとき、前記負荷分散部分を係合するための係合構造を含む、[14]から[18]のうちのいずれか1項に記載の固定アセンブリ。
[20] 前記係合構造は、第2のフランジを備える、[19]に記載の固定アセンブリ。
[21] 前記係合構造と負荷分散構造は、前記取り付け構成と前記挿入構成が互いに接合するとき、これらを互いにロックするための共同ロック構造を含む、[19]または[20]に記載の固定アセンブリ。
[22] 前記ロック構造は、前記負荷分散構造と前記係合構造を互いにロックするように互いに共同できる、傾斜くぼみと傾斜隆起を備える、[21]に記載の固定アセンブリ。
[23] 前記ロック構造は、1組の傾斜くぼみと、1組の傾斜隆起を備える、[22]に記載の固定アセンブリ。
[24] 間隙は、前記第2の接合構造と前記係合構造との間に規定され、前記取り付け構成は、前記第2の接合構造と前記係合構造との間の前記間隙中に収容される前記第1の接合構造によって前記挿入構成に接合される、[19]から[23]のうちのいずれか1項に記載の固定アセンブリ。
[25] 前記第1の接合構造は、前記ツール収容空洞に渡って互いに対向して構成されている1組の前記第1の突出部材を備えていてもよい、[14]から[24]のうちのいずれか1項に記載の固定アセンブリ。
[26] 前記第2の接合構造は、前記誘導部材から互いに対抗して伸長する1組の前記第2の突出部材を備える、[14]から[25]のうちのいずれか1項に記載の固定アセンブリ。
[27] 前記取り付け構成は、前記取り付け構成を前記コネクタに締結するための締結構造をさらに含む、[1]から[26]のうちのいずれか1項に記載の固定アセンブリ。
[28] 前記締結構造はねじ切りされ、一方を他方にねじ止めすることにより、前記コネクタと前記取り付け構成が互いに締結されることができる、[27]に記載の固定アセンブリ。
[29] 前記締結構造は、ねじ切りされた突起を含み、それにより、前記ねじ切りされた突起は、前記締結構造を前記コネクタに締結するように前記コネクタ中のねじ穴にねじ止めされることができる、[28]に記載の固定アセンブリ。
[30] 物品への挿入のための挿入部分と挿入構成を取り付け構成に接合するための共同接合構造とを備える前記挿入構成であって、前記挿入部分は、吊下げ部材が貫通路を通して挿入されることを可能にする前記貫通路を規定する、挿入構成。
[31] 前記挿入部分は、その上にねじ山を有する、[30]に記載の挿入構成。
[32] 前記挿入構成は、前記挿入部分上に負荷分散部分をさらに含み、前記負荷分散部分は、前記挿入部分から径方向に外側に伸長する、[31]に記載の挿入構成。
[33] 前記挿入部分は円錐形であり、前記挿入部分上の前記ねじ山は円錐形であり、それにより、前記挿入構成は、前記物品にねじ止めされることができる、[32]に記載の挿入構成。
[34] 前記負荷分散部分は、前記挿入部分から径方向に外側に伸長する第1のフランジを備える、[32]または[33]に記載の挿入構成。
[35] 前記挿入部分は、ツールを収容するためのツール収容空洞を規定し、前記ツールは、前記挿入構成を前記物品に押し込むように構成され、前記ツール収容空洞は、前記挿入部分中の開口から内側に伸長する、[32]、[33]または[34]に記載の挿入構成。
[36] 前記ツール収容空洞は、前記挿入構成を前記物品に押し込むために使用されることができるキーを収容するための多角形のソケットを含む、[35]に記載の挿入構成。
[37] 前記取り付け構成の第2の接合構造と共同し、前記取り付け構成を前記挿入構成に接合するように、前記挿入部分上に第1の接合構造を備える、[34]、[35]または[36]に記載の挿入構成。
[38] 前記第1の接合構造は、第1の突出部材を備える、[37]に記載の挿入構成。
[39] 前記第1の突出部材は、前記挿入構成の前記ツール収容空洞に渡って伸長し、第2の突出部材は、前記取り付け構成の誘導部材から外側に伸長する、[38]に記載の挿入構成。
[40] 前記第1の突出部材は、前記ツール収容空洞を突出する突出部材の形態である、[38]または[39]に記載の挿入構成。
[41] 挿入構成を細長い吊り下げ部材に取り付けるための取り付け構成であって、
前記取り付け構成を挿入構成に接合するための共同接合構造を備え、
前記取り付け構成は、前記吊り下げ部材が貫通路を通して挿入されることを可能にする前記貫通路を規定する、取り付け構成。
[42] 前記挿入構成によって収容されることができる誘導部材を備え、前記取り付け構成中の前記通路は、前記誘導部材を通して伸長する、[41]に記載の取り付け構成。
[43] 前記誘導部材は、前記細長い吊下げ部材を前記挿入構成によって規定される前記貫通路に誘導するように構成され、それにより、前記細長い吊下げ部材が前記挿入構成中の前記通路を通して伸長するように、前記細長い吊下げ部材は前記誘導部材を通して構成される、[42]に記載の取り付け構成。
[44] 前記挿入構成の第1の接合構造と共同し、前記取り付け構成を前記挿入構成に接合するために、前記誘導部材上に第2の接合構造を備える、[41]、[42]または[43]に記載の取り付け構成。
[45] 前記第1および第2の接合構造は、それぞれ第1および第2の突出部材を備え、前記第1の突出部材は、前記取り付け構成を前記挿入構成に接合するように、前記第2の突出部材を係合する、[44]に記載の取り付け構成。
[46] 前記第1の突出部材の背後で係合する前記第2の突出部材により、前記取り付け構成は、前記挿入構成に接合される、[45]に記載の取り付け構成。
[47] 前記第1および第2の突出部材のうちの一方は、前記挿入構成または前記取り付け構成によって規定される収容構造に渡って伸長し、前記第1および第2の突出部材のうちの他方は、前記収容構造中に収容されるように外側に伸長する、[45]または[46]に記載の取り付け構成。
[48] 前記第1の突出部材は、前記挿入構成のツール収容空洞に渡って伸長し、前記第2の突出部材は、前記取り付け構成の前記誘導部材から外側に伸長する、[45]、[46]または[47]に記載の取り付け構成。
[49] 前記第1の突出部材は、前記ツール収容空洞を突出する突出部材の形態であり、前記第2の接合構造は、前記ツール収容空洞中に配置されてもよく、それにより、前記取り付け構成をねじることは、前記挿入構成の前記取り付け構成への接合に影響を及ぼす、[45]から[48]のうちのいずれか1項に記載の取り付け構成。
[50] 前記取り付け構成は、前記第2の接合構造が前記空洞中に収容されるとき、負荷分散部分を係合するための係合構造を含む、[45]から[49]のうちのいずれか1項に記載の取り付け構成。
[51] 前記係合構造は、第2のフランジを備える、[50]に記載の取り付け構成。
[52] 前記係合構造と負荷分散構造は、前記取り付け構成と前記挿入構成が互いに接合するとき、これらを互いにロックするための共同ロック構造を含む、[50]または[51]に記載の取り付け構成。
[53] 前記ロック構造は、前記負荷分散構造と前記係合構造を互いにロックするように互いに共同できる、傾斜くぼみと傾斜隆起を備える、[52]に記載の取り付け構成。
[54] 前記ロック構造は、1組の傾斜くぼみと、1組の傾斜隆起を備える、[53]に記載の取り付け構成。
[55] 間隙は、前記第2の接合構造と前記係合構造との間に規定され、前記取り付け構成は、前記第2の接合構造と前記係合構造との間の前記間隙中に収容される前記第1の接合構造によって前記挿入構成に接合される、[50]から[54]のうちのいずれか1項に記載の取り付け構成。
[56] 前記第1の接合構造は、前記ツール収容空洞に渡って互いに対向して構成されている1組の前記第1の突出部材を備えていてもよい、[45]から[55]のうちのいずれか1項に記載の取り付け構成。
[57] 前記第2の接合構造は、前記誘導部材から互いに対抗して伸長する1組の前記第2の突出部材を備える、[45]から[55]のうちのいずれか1項に記載の取り付け構成。
[58] 前記取り付け構成は、前記取り付け構成をコネクタに締結するための締結構造をさらに含む、[45]から[57]のうちのいずれか1項に記載の取り付け構成。
[59] 前記締結構造はねじ切りされ、一方を他方にねじ止めすることにより、前記コネクタと前記取り付け構成が互いに締結されることができる、[58]に記載の取り付け構成。
[60] 前記締結構造は、ねじ切りされた突起を含み、それにより、前記ねじ切りされた突起は、前記締結構造を前記コネクタに締結するように前記コネクタ中のねじ穴にねじ止めされることができる、[59]に記載の取り付け構成。
[61] 前記取り付け構成は、前記ツール収容空洞中に収容されることができる誘導部材を備え、前記取り付け構成中の前記通路は、前記誘導部材を通して伸長する、[60]に記載の取り付け構成。
[62] 前記誘導部材は、前記細長い吊下げ部材を前記挿入構成によって規定される前記貫通路に誘導するように構成される、[61]に記載の取り付け構成。
[63] 接合構造は、前記取り付け構成を前記挿入構成に接合するために、前記取り付け構成の前記誘導部材上に設けられる、[62]に記載の取り付け構成。
[64] 前記接合構造は、突出部材を備え、前記突出部材は、前記挿入構成の対応する突出部材を係合し、前記取り付け構成を前記挿入構成に接合する、[63]に記載の取り付け構成。
[65] 前記突出部材は、前記誘導部材から外側に伸長する、[64]に記載の取り付け構成。
[66] 前記取り付け構成は、前記第2の接合構造が前記空洞中に収容されるとき、前記負荷分散部分を係合するための係合構造を含む、[64]または[65]に記載の取り付け構成。
[67] 前記係合構造は、第2のフランジを備える、[66]に記載の取り付け構成。
[68] 前記係合構造は、前記取り付け構成と前記挿入構成が互いに接合するとき、これらを互いにロックするための共同ロック構造を含む、[66]または[67]に記載の取り付け構成。
[69] 前記ロック構造は、傾斜くぼみと傾斜隆起のうちの一方を備え、これは、前記負荷分散構造と前記係合構造を互いにロックするように前記傾斜くぼみと前記傾斜隆起のうちの他方と共同できる、[68]に記載の取り付け構成。
[70] 間隙は、前記接合構造と前記係合構造との間に規定される、[69]に記載の取り付け構成。
[71] 前記接合構造は、前記誘導部材から互いに対抗して伸長する1組の前記第1の突出部材を備える、[64]から[70]のうちのいずれか1項に記載の取り付け構成。
[72] 前記取り付け構成は、前記取り付け構成を前記コネクタに締結するための締結構造をさらに含む、請求58から71のうちのいずれか1項に記載の取り付け構成。
[73] 前記締結構造はねじ切りされ、一方を他方にねじ止めすることにより、前記コネクタと前記取り付け構成が互いに締結されることができる、[72]に記載の取り付け構成。
[74] 前記締結構造は、ねじ切りされた突起を含み、前記ねじ切りされた突起は、前記締結構造を前記コネクタに締結するように前記コネクタ中のねじ穴にねじ止めされることができる、[73]に記載の取り付け構成。
[75] [1]に記載の固定アセンブリを使用する方法であって、
挿入構成を物品に挿入することと、
前記コネクタを前記細長い吊下げ部材に接続することを備える、方法。
[76] 前記挿入構成と前記取り付け構成中の通路を通して、および前記物品を通して、前記細長い吊下げ部材をさらなる固定アセンブリとさらなる物品に配置することをさらに含む、[75]に記載の方法。
[77] 前記挿入構成が前記物品に挿入されるとき、前記物品中に穴を形成するステップをさらに含み、前記穴を形成するステップは、前記挿入構成中の前記通路を通して、および、前記物品を通して、穿孔ツールを押すことを備える、[76]に記載の方法。
[78] 前記挿入構成は、ねじ切りされた挿入部分を備え、前記方法は、前記挿入構成を前記物品にねじ止めすることを備える、[77]に記載の方法。
[79] 前記挿入部分は、ツールを収容するためのツール収容空洞を規定し、前記方法は、前記挿入構成を前記物品に挿入することと、ツールを前記ツール収容空洞に挿入することと、前記挿入構成を前記物品にさらに押し込むように前記ツールを回転させることとを備える、[77]に記載の方法。
[80] 前記取り付け構成は、前記ツール収容空洞中に収容されることができる誘導部材を備え、
前記誘導部材は、前記細長い吊下げ部材を前記挿入構成によって規定される前記貫通路に誘導するように構成されてもよく、
方法は、前記細長い吊下げ部材が前記挿入構成中の前記通路を通して伸長するように、前記誘導部材を通して前記細長い吊下げ部材を構成することを備える、[79]に記載の方法。
[81] 前記挿入構成と前記取り付け構成は、前記取り付け構成を前記挿入構成に接合するための共同接合構造を備え、
前記方法は、
前記ツール収容空洞中に第2の接合構造を配置することと、
前記挿入構成の前記取り付け構成への接合に影響を及ぼすように、前記取り付け構成をねじることとを備える、[79]または[80]に記載の方法。
[82] 前記取り付け構成は、前記取り付け構成を前記コネクタに締結するための締結構造をさらに含み、
前記方法は、
一方を他方にねじ止めすることにより、前記取り付け構成と前記コネクタを互いに締結することを備える、[75]から[81]のうちのいずれか1項に記載の方法。
[83] 前記締結構造は、ねじ切りされた突起を含み、
前記方法は、前記締結構造を前記コネクタに締結するように、前記突起を前記コネクタ中のねじ穴にねじ止めすることを備える、[82]に記載の方法。