(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-10
(45)【発行日】2022-02-03
(54)【発明の名称】流体制御装置及び流体制御装置用の継手
(51)【国際特許分類】
F16K 27/00 20060101AFI20220127BHJP
【FI】
F16K27/00 B
F16K27/00 D
(21)【出願番号】P 2020531021
(86)(22)【出願日】2017-12-05
(86)【国際出願番号】 SG2017050596
(87)【国際公開番号】W WO2019112512
(87)【国際公開日】2019-06-13
【審査請求日】2020-06-05
(73)【特許権者】
【識別番号】520005679
【氏名又は名称】鑑鋒國際股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】SIW ENGINEERING PTE.,LTD.
【住所又は居所原語表記】30 Kallang Place #01-23/24, Singapore (339159)
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】田 志偉
【審査官】加藤 昌人
(56)【参考文献】
【文献】特表2002-520554(JP,A)
【文献】特開2016-223534(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2006/0027274(US,A1)
【文献】特開2015-178892(JP,A)
【文献】特開2013-104518(JP,A)
【文献】国際公開第2018/047907(WO,A1)
【文献】特表2001-521120(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16K 27/00-27/12
F16L 37/00-39/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1位置決めブロック、及び当該第1位置決めブロックに隣り合って設けられ且つ当該第1位置決めブロックに対して一体的に接続される第1舌部を備える第1ユニットであって、上面、当該上面に対向する下面、当該上面に設けられる第1流体通過孔、当該上面に設けられる第2流体通過孔、及び当該第1流体通過孔と当該第2流体通過孔とを連通するように当該第1ユニット内に貫設される第1チャンネルを有する第1ユニットと、
当該第1位置決めブロックの当該下面より張り出す第2位置決めブロック、当該第1舌部の当該下面に向かって陥没する第1陥没部、及び当該第2位置決めブロックより当該第1陥没部から離隔する方向に向かって延在する第2舌部を有し、当該第1ユニットの下方に設けられる第2ユニットと、を含み、
当該第1ユニットの当該第1舌部は、当該第1舌部を貫通するように当該上面に設けられた複数の第1位置決めピン孔、当該第1舌部を貫通しないように当該上面に設けられた複数の第1ねじ孔、当該第1舌部を貫通しないように当該下面に設けられた複数の下方ねじ孔、及び当該第1舌部を貫通するように当該上面に設けられた複数のボルト孔を有し、
当該第2ユニットの当該第2舌部は、当該第2舌部を貫通する複数の第2位置決めピン孔、当該第2舌部を貫通する複数の第2ねじ孔、及び当該第2舌部を貫通する複数の貫通孔を有することを特徴とする流体制御装置用の継手。
【請求項2】
当該第1チャンネルは円滑面を有することを特徴とする請求項1に記載の継手。
【請求項3】
第3流体通過孔を有し、且つ、当該第3流体通過孔と当該第2流体通過孔との間に、当該第2流体通過孔と当該第3流体通過孔とを連通する第2チャンネルが設けられ、当該第1ユニットの側端より外側に向かって張り出す延出ユニットをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の継手。
【請求項4】
第1位置決めブロック、及び当該第1位置決めブロックに隣り合って設けられ且つ当該第1位置決めブロックに対して一体的に接続される第1舌部を備える第1ユニットであって、上面、当該上面に対向する下面、当該上面に設けられる第1流体通過孔、当該上面に設けられる第2流体通過孔、及び当該上面に設けられる第4流体通過孔を有し、当該第1流体通過孔と当該第4流体通過孔との間に、当該第1流体通過孔と当該第4流体通過孔とを連通する第1チャンネルが設けられる第1ユニットと、
第3流体通過孔を有し、且つ、当該第3流体通過孔と当該第2流体通過孔との間に、当該第2流体通過孔と当該第3流体通過孔とを連通する第2チャンネルが設けられ、当該第1ユニットの側端より外側に向かって張り出す延出ユニットと、
当該第1位置決めブロックの当該下面より張り出す第2位置決めブロック、当該第1舌部の当該下面に向かって陥没する第1陥没部、及び当該第2位置決めブロックより当該第1陥没部から離隔する方向に向かって一体的に延在する第2舌部を有し、当該第1ユニットの下方に設けられる第2ユニットと、を含み、
当該第1ユニットの当該第1舌部は、当該第1舌部を貫通するように当該上面に設けられた複数の第1位置決めピン孔、当該第1舌部を貫通しないように当該上面に設けられた複数の第1ねじ孔、当該第1舌部を貫通しないように当該下面に設けられた複数の下方ねじ孔、及び当該第1舌部を貫通するように当該上面に設けられた複数のボルト孔を有し、
当該第2ユニットの当該第2舌部は、当該第2舌部を貫通する複数の第2位置決めピン孔、当該第2舌部を貫通する複数の第2ねじ孔、及び当該第2舌部を貫通する複数の貫通孔を有することを特徴とする流体制御装置用の継手。
【請求項5】
当該第1チャンネルと当該第2チャンネルは互いに独立して構成されることを特徴とする請求項4に記載の継手。
【請求項6】
第1位置決めブロック、及び当該第1位置決めブロックに隣り合って設けられ且つ当該第1位置決めブロックに対して一体的に接続される第1舌部を備える第1ユニットであって、上面、当該上面に対向する下面、当該上面に設けられる第1流体通過孔、当該上面に設けられる第2流体通過孔、当該上面に設けられる第4流体通過孔、当該上面に設けられる第5流体通過孔、及び当該上面に設けられる第6流体通過孔を有する第1ユニットであって、当該第1流体通過孔と当該第5流体通過孔との間に、当該第1流体通過孔と当該第5流体通過孔とを連通する第1チャンネルが設けられ、当該第2流体通過孔と当該第6流体通過孔との間に、当該第2流体通過孔と当該第6流体通過孔とを連通する第2チャンネルが設けられる第1ユニットと、
第3流体通過孔を有し、且つ、当該第3流体通過孔と当該第4流体通過孔との間に、当該第3流体通過孔と当該第4流体通過孔とを連通する第3チャンネルが設けられ、当該第1ユニットの側端より外側に向かって張り出す延出ユニットと、
当該第1位置決めブロックの当該下面より張り出す第2位置決めブロック、当該第1舌部の当該下面に向かって陥没する第1陥没部、及び当該第2位置決めブロックより当該第1陥没部から離隔する方向に向かって一体的に延在する第2舌部を有し、当該第1ユニットの下方に設けられる第2ユニットと、を含み、
当該第1ユニットの当該第1舌部は、当該第1舌部を貫通するように当該上面に設けられた複数の第1位置決めピン孔、当該第1舌部を貫通しないように当該上面に設けられた複数の第1ねじ孔、当該第1舌部を貫通しないように当該下面に設けられた複数の下方ねじ孔、及び当該第1舌部を貫通するように当該上面に設けられた複数のボルト孔を有し、
当該第2ユニットの当該第2舌部は、当該第2舌部を貫通する複数の第2位置決めピン孔、当該第2舌部を貫通する複数の第2ねじ孔、及び当該第2舌部を貫通する複数の貫通孔を有することを特徴とする流体制御装置用の継手。
【請求項7】
当該第1チャンネル、当該第2チャンネルと当該第3チャンネルは互いに独立して構成されることを特徴とする請求項6に記載の継手。
【請求項8】
軸方向に配列される複数の接続ブロックを含み、当該複数の接続ブロックのそれぞれは上半部及び下半部を有し、当該上半部は、少なくとも1つの流体入口、少なくとも1つの流体出口、及び当該流体入口と当該流体出口との間に連通し且つ水平方向に延在する少なくとも1つの接続チャンネルを備え、当該下半部は、陥没部、及び当該陥没部から離れて当該軸方向に延在するように張り出す舌部を備え、当該接続チャンネルは当該舌部の上面よりも上方に設けられ、
当該上半部は複数の上方固定孔を有し、これらの上方固定孔は縦方向に貫通する複数の第1位置決めピン孔、貫通しないように当該上半部の上面に設けられた複数の第1ねじ孔、貫通しないように当該上半部の下面に設けられた複数の下方ねじ孔、及び当該上半部を縦方向に貫通する複数のボルト孔を含み、
当該下半部は複数の下方固定孔を有し、これらの下方固定孔は当該舌部を縦方向に貫通し且つ各当該第1位置決めピン孔にそれぞれ対応する複数の第2位置決めピン孔、当該舌部を縦方向に貫通し且つ各当該下方ねじ孔にそれぞれ対応する複数の貫通孔、及び当該舌部を縦方向に貫通し且つ各当該ボルト孔にそれぞれ対応する複数の第2ねじ孔を含み、
隣り合う当該接続ブロックは複数の固定部品によってそれぞれ各当該上方固定孔及び各当該下方固定孔に対応して穿設されることによって互いに固定され、且つ、
隣り合う当該接続ブロックは、当該舌部によって当該陥没部内に収容されて互いに接続することを特徴とする流体制御装置用の継手モジュール。
【請求項9】
当該流体入口、当該流体出口、及び当該接続チャンネルによって1つの当該接続ブロック内に貫設されたU字形のチャンネルが形成されることを特徴とする請求項8に記載の継手モジュール。
【請求項10】
軸方向に配列される複数の接続ブロックを含み、当該複数の接続ブロックのそれぞれは、少なくとも1つの流体入口、少なくとも1つの流体出口、及び当該流体入口と当該流体出口との間に連通し、且つ、水平方向に延在することにより当該接続ブロックの底面に対して所定の高さで離れる少なくとも1つの接続チャンネルを有し、当該接続ブロックの一端には第1舌部が張り出すように形成され、他端には陥没部が形成され、隣り合う当該接続ブロックは当該第1舌部によって当該陥没部内に収容されて互いに接続し、当該接続ブロックの当該他端にはさらに第2舌部が張り出すように形成され、
当該第1舌部は複数の第1固定孔を有し、これらの第1固定孔は縦方向に貫通する複数の第1位置決めピン孔、貫通しないように当該第1舌部の上面に設けられた複数の第1ねじ孔、貫通しないように当該第1舌部の下面に設けられた複数の下方ねじ孔、及び当該第1舌部を縦方向に貫通する複数のボルト孔を含み、
当該第2舌部は複数の第2固定孔を有し、これらの第2固定孔は当該第2舌部を縦方向に貫通し且つ各当該第1位置決めピン孔にそれぞれ対応する複数の第2位置決めピン孔、当該第2舌部を縦方向に貫通し且つ各当該下方ねじ孔にそれぞれ対応する複数の貫通孔、及び当該第2舌部を縦方向に貫通し且つ各当該ボルト孔にそれぞれ対応する複数の第2ねじ孔を含み、
隣り合う当該接続ブロックは複数の固定部品によって各当該第1固定孔及び各当該第2固定孔にそれぞれ対応して穿設されることによって互いに固定されることを特徴とする流体制御装置用の継手モジュール。
【請求項11】
当該流体入口、当該流体出口、及び当該接続チャンネルによって1つの当該接続ブロック内に貫設されたU字形のチャンネルが形成されることを特徴とする請求項10に記載の継手モジュール。
【請求項12】
基台と、
当該基台に設けられる継手モジュールと、
当該継手モジュールによって当該基台に締め付けられる流体制御部品と、を含む流体制御装置であって、
当該継手モジュールは、第1継手と第2継手を有し、
当該第1継手は、
第1位置決めブロック、及び当該第1位置決めブロックに隣り合って設けられ且つ当該第1位置決めブロックに対して一体的に接続される第1舌部を備える第1ユニットであって、第1上面、当該第1上面に対向する第1下面、当該第1上面に設けられる第1流体通過孔、当該第1上面に設けられる第2流体通過孔、及び当該第1流体通過孔と当該第2流体通過孔とを連通するように当該第1ユニット内に貫設される第1チャンネルを備える第1ユニットと、
当該第1位置決めブロックの当該第1下面より張り出す第2位置決めブロック、当該第1舌部の当該下面に向かって陥没する第1陥没部を備え、当該第1ユニットの下方に設けられる第2ユニットと、を有し、
当該第2継手は、
第3位置決めブロック、及び当該第2位置決めブロックに隣り合って設けられ且つ当該第3位置決めブロックに対して一体的に接続される第2舌部を備える第3ユニットであって、第2上面、当該第2上面に対向する第2下面、当該第2上面に設けられる第3流体通過孔、当該第2上面に設けられる第4流体通過孔、及び当該第3流体通過孔と当該第4流体通過孔とを連通するように当該第3ユニット内に貫設される第2チャンネルを備える第3ユニットと、
当該第3位置決めブロックの当該第2下面より張り出す第3位置決めブロック、当該第2舌部の当該下面に向かって陥没する第2陥没部、及び当該第3位置決めブロックより当該第2陥没部から離れる方向に延在する第3舌部を備え、当該第3ユニットの下方に設けられる第4ユニットと、を有し、
当該第1継手は、当該第2ユニットの当該第1陥没部によって当該第4ユニットの当該舌部に収容されて当該第2継手と互いに隣り合って当接し、
当該流体制御部品は、当該第1継手と当該第2継手とにまたがって接続され、
当該第1ユニットの当該第1舌部は複数の上方固定孔を有し、これらの上方固定孔は縦方向に貫通する複数の第1位置決めピン孔、貫通しないように当該第1舌部の上面に設けられた複数の第1ねじ孔、貫通しないように当該第1舌部の下面に設けられた複数の下方ねじ孔、及び当該第1舌部を縦方向に貫通する複数のボルト孔を含み、
当該第4ユニットの当該第3舌部は複数の下方固定孔を有し、これらの下方固定孔は当該第3舌部を縦方向に貫通し且つ各当該第1位置決めピン孔にそれぞれ対応する複数の第2位置決めピン孔、当該第3舌部を縦方向に貫通し且つ各当該下方ねじ孔にそれぞれ対応する複数の貫通孔、及び当該第3舌部を縦方向に貫通し且つ各当該ボルト孔にそれぞれ対応する複数の第2ねじ孔を含み、
当該第1継手と当該第2継手は複数の固定部品によって当該第1ユニットの各当該上方固定孔及び当該第4ユニットの各当該下方固定孔に穿設されることによって互いに固定されることを特徴とする流体制御装置。
【請求項13】
当該流体制御部品は、減圧弁、圧力計、マスフローコントローラー、フィルター、手動弁、2ポート遮断弁、3ポート遮断弁、高清浄度圧力調整弁、圧力センサー、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されることを特徴とする請求項12に記載の流体制御装置。
【請求項14】
当該第1継手と当該第2継手は少なくとも1つの固定部品によって当該第1ユニットの当該上方固定孔及び当該第4ユニットの当該下方固定孔に穿設されることによって互いに固定されることを特徴とする請求項12に記載の流体制御装置。
【請求項15】
軸方向に延在する基台と、
出口及び入口を有し、当該基台の上方に設けられる流体制御部品と、
当該流体制御部品と当該基台との間に設けられる継手モジュールと、を含み、
当該継手モジュールは、
当該軸方向に配列される複数の接続ブロックであって、それぞれが、
当該接続ブロックの上面に設けられる流体入口
と流体出口、及び当該流体入口と当該流体出口とを連通するU字形の接続チャンネルを備える流体チャンネル、
複数の第1固定孔を有し、これらの第1固定孔は縦方向に貫通する複数の第1位置決めピン孔、貫通しないように
上方舌部の下面に設けられた複数の下方ねじ孔、及び当該上方舌部を縦方向に貫通する複数のボルト孔を備え、当該接続ブロックの一端に張り出すように形成される上方舌部、
並びに、
複数の第2固定孔を有し、これらの第2固定孔は
下方舌部を縦方向に貫通し且つ各当該第1位置決めピン孔にそれぞれ対応する複数の第2位置決めピン孔、当該下方舌部を縦方向に貫通し且つ各当該下方ねじ孔にそれぞれ対応する複数の貫通孔、及び当該下方舌部を縦方向に貫通し且つ各当該ボルト孔にそれぞれ対応する複数の第2ねじ孔を備え、当該接続ブロックの他端に張り出すように形成される下方舌部を有する複数の接続ブロックと、
当該接続ブロックの当該上方舌部の各当該第1固定孔及び隣り合う当該接続ブロックの各当該下方舌部の当該第2固定孔にそれぞれ対応して穿設される複数の固定部品と、を有し、
当該流体制御部品は、2つの隣り合う当該接続ブロックにまたがって接続され、且つ、当該流体制御部品の当該出口は一方の接続ブロックの当該流体入口に接続され、当該流体制御部品の当該入口は他方の接続ブロックの当該流体出口に接続されることを特徴とする流体制御装置。
【請求項16】
複数の位置決め溝を有し、軸方向に延在する基台と、
出口及び入口を有し、当該基台の上方に設けられる流体制御部品と、
当該流体制御部品と当該基台との間に設けられる継手モジュールと、を含み、
当該継手モジュールは、
当該軸方向に配列される複数の接続ブロックであって、それぞれが、
当該接続ブロックの上面に設けられる流体入口、流体出口、及び当該流体入口と当該流体出口とを連通するU字形の接続チャンネルを備える流体チャンネル、
複数の第1固定孔を有し、これらの第1固定孔は縦方向に貫通する複数の第1位置決めピン孔、貫通しないように
上方舌部の下面に設けられた複数の下方ねじ孔、及び当該上方舌部を縦方向に貫通する複数のボルト孔を備え、当該接続ブロックの一端に張り出すように形成される上方舌部、
並びに、
複数の第2固定孔、及び各当該下方ねじ孔にそれぞれ対応するように
下方舌部の下面に設けられた複数の第3固定孔を有し、これらの第2固定孔は当該下方舌部を縦方向に貫通し且つ各当該第1位置決めピン孔にそれぞれ対応する複数の第2位置決めピン孔、及び当該下方舌部を縦方向に貫通し且つ各当該ボルト孔にそれぞれ対応する複数の第2ねじ孔を備え、当該接続ブロックの他端に張り出すように形成される下方舌部を有する複数の接続ブロックと、
当該接続ブロックの当該上方舌部の各当該第1固定孔及び隣り合う当該接続ブロックの各当該下方舌部の当該第2固定孔にそれぞれ対応して穿設される複数の上方固定部品と、
当該接続ブロックの当該下方舌部の各当該第3固定孔及び当該基台の各位置決め溝にそれぞれ対応して穿設される複数の下方固定部品と、を有し、
当該流体制御部品は、2つの隣り合う当該接続ブロックにまたがって接続され、且つ、当該流体制御部品の当該出口は一方の接続ブロックの当該流体入口に接続され、当該流体制御部品の当該入口は他方の接続ブロックの当該流体出口に接続されることを特徴とする流体制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体制御装置及びその継手に関し、特に、分解と組立がしやすく、柔軟にモジュール化でき、シール性能に優れている流体制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
流体制御装置は、半導体産業においてよく使用される装置の一種であり、半導体製造プロセスにおいて、拡散、エッチング、スパッタリング等の工程に必要なガスを供給するために用いられる。従来の流体制御装置は主に、減圧弁、圧力計、マスフローコントローラー、ガスフィルター、手動弁、第1遮断弁、第2遮断弁等の様々な機器を有し、これらの流体制御機器を接続する各種の継手を含み、これによって、流体が円滑に流れるための通路を構成する。
【0003】
流体制御装置は半導体産業に幅広く利用されているものの、いつくかの改善すべき欠点がある。例えば、流体制御装置は様々な機器を含むため、その取外しと組立がよりしやすいような改善が求められる。この課題に対する解決手段としては、流体制御装置に使用される構成要素の数を減らすことが挙げられ、これによって組み立てやすくなるという効果が得られる。
【0004】
例えば、特許文献1の流体制御装置において、組み立てやすくするための改善案が開示されている。当該装置は、複数の流体制御機器が1列に直列状に配置される上段層と、上段層における複数の流体制御機器の通路ブロックを接続する下段層とを含み、これらの隣り合う通路ブロック同士は逆U字状の配管を介して接続され、複数列用の通路ブロックと単一列用の通路ブロックの併用ができるだけでなく、行列数の増減も可能である。
【0005】
また、流体制御装置を流れる流体は一部腐食性を有するため、流体制御装置の構成要素の耐腐食性を改善する必要があるだけでなく、洗浄とメインテナンスがしやすいように工夫する必要もある。なお、流体が流体制御装置に流動する時は、常に漏洩の問題が生じ、とりわけ流動するガスが危険な物質、または人体に悪影響を及ぼす物質を含む場合は、流体漏洩の問題を防ぐための措置が必要である。
【0006】
上記の状況により、業界のニーズを満たすために、上記の欠点を改善できる新規な流体制御装置を開発する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の第1の目的は、従来の流体制御装置における、分解と組立がしにくいという課題を解決することである。
【0009】
本発明の第2の目的は、従来の流体制御装置用の継手における、ガスチャンネルに粒子が残留しやすく洗浄しにくいという欠点を改善することである。
【0010】
本発明の第3の目的は、流体制御装置に流動するガスが漏洩するというリスクを低減することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成するための本発明の1つの実施例において、少なくとも2つの流体通過孔を含む流体制御装置用の継手を提供する。当該継手は、第1ユニットであって、上面、当該上面に対向する下面、当該上面に設けられる第1流体通過孔、当該上面に設けられる第2流体通過孔、及び当該第1流体通過孔と当該第2流体通過孔とを連通するように当該第1ユニット内に貫設される第1チャンネルを有する第1ユニットと、当該第1ユニットの当該下面の一部より張り出す位置決めブロック、及び当該下面のもう一部と当該位置決めブロックとに隣り合う第1陥没部を有し、当該第1ユニットの下方に設けられる第2ユニットと、を含む。
【0012】
上記の目的を達成するための本発明の別の実施例において、少なくとも3つの流体通過孔を含む流体制御装置用の継手を提供する。当該継手は、上面、当該上面に対向する下面、当該上面に設けられる第1流体通過孔、当該上面に設けられる第2流体通過孔、及び当該上面に設けられる第4流体通過孔を有し、当該第1流体通過孔と当該第4流体通過孔との間に、当該第1流体通過孔と当該第4流体通過孔とを連通する第1チャンネルが設けられる第1ユニットと、第3流体通過孔を有し、且つ、当該第3流体通過孔と当該第2流体通過孔との間に、当該第2流体通過孔と当該第3流体通過孔とを連通する第2チャンネルが設けられ、当該第1ユニットの側端より外側に向かって張り出す延出ユニットと、当該第1ユニットの当該下面の一部より張り出す位置決めブロック、及び当該下面のもう一部と当該位置決めブロックとに隣り合う第1陥没部を有し、当該第1ユニットの下方に設けられる第2ユニットと、を含む。
【0013】
本発明のまた別の実施例において、少なくとも4つの流体通過孔を含む継手を提供する。当該継手は、上面、当該上面に対向する下面、当該上面に設けられる第1流体通過孔、当該上面に設けられる第2流体通過孔、当該上面に設けられる第4流体通過孔、当該上面に設けられる第5流体通過孔、及び当該上面に設けられる第6流体通過孔を有する第1ユニットであって、当該第1流体通過孔と当該第5流体通過孔との間に、当該第1流体通過孔と当該第5流体通過孔とを連通する第1チャンネルが設けられ、当該第2流体通過孔と当該第6流体通過孔との間に、当該第2流体通過孔と当該第6流体通過孔とを連通する第2チャンネルが設けられる第1ユニットと、第3流体通過孔を有し、且つ、当該第3流体通過孔と当該第4流体通過孔との間に、当該第3流体通過孔と当該第4流体通過孔とを連通する第3チャンネルが設けられ、当該第1ユニットの側端より外側に向かって張り出す延出ユニットと、当該第1ユニットの当該下面の一部より張り出す位置決めブロック、及び当該下面のもう一部と当該位置決めブロックとに隣り合う第1陥没部を有し、当該第1ユニットの下方に設けられる第2ユニットと、を含む。
【0014】
本発明のさらに別の実施例において、少なくとも6つの流体通過孔を含む継手を提供する。当該継手は、上面、当該上面に対向する下面、当該上面に設けられる第1流体通過孔、当該上面に設けられる第2流体通過孔、当該上面に設けられる第4流体通過孔、当該上面に設けられる第5流体通過孔、及び当該上面に設けられる第6流体通過孔を有する第1ユニットであって、当該第1流体通過孔と当該第5流体通過孔との間に、当該第1流体通過孔と当該第5流体通過孔とを連通する第1チャンネルが設けられ、当該第2流体通過孔と当該第6流体通過孔との間に、当該第2流体通過孔と当該第6流体通過孔とを連通する第2チャンネルが設けられる第1ユニットと、第3流体通過孔を有し、且つ、当該第3流体通過孔と当該第4流体通過孔との間に、当該第3流体通過孔と当該第4流体通過孔とを連通する第3チャンネルが設けられ、当該第1ユニットの側端より外側に向かって張り出す延出ユニットと、当該第1ユニットの当該下面の一部より張り出す位置決めブロック、及び当該下面のもう一部と当該位置決めブロックとに隣り合う第1陥没部を有し、当該第1ユニットの下方に設けられる第2ユニットと、を含む。
【0015】
本発明はさらに、流体制御装置用の継手モジュールを提供する。当該流体制御装置用の継手モジュールは、軸方向に配列される複数の接続ブロックを含み、当該複数の接続ブロックのそれぞれは上半部及び下半部を有し、当該上半部は、少なくとも1つの流体入口、少なくとも1つの流体出口、及び当該流体入口と当該流体出口との間に連通し且つ水平方向に延在する少なくとも1つの接続チャンネルを備え、当該下半部は、陥没部、及び当該陥没部から離れて当該軸方向に延在するように張り出す舌部を備え、当該接続チャンネルは当該舌部の上面よりも上方に設けられ、隣り合う当該接続ブロックは、当該舌部によって当該陥没部内に収容されて互いに接続する。
【0016】
本発明はさらに、流体制御装置用の継手モジュールを提供する。当該流体制御装置用の継手モジュールは、軸方向に配列される複数の接続ブロックを含み、当該複数の接続ブロックのそれぞれは、少なくとも1つの流体入口、少なくとも1つの流体出口、及び当該流体入口と当該流体出口との間に連通し、且つ、水平方向に延在することにより当該接続ブロックの底面に対して所定の高さで離れる少なくとも1つの接続チャンネルを有し、当該接続ブロックは一端に第1舌部が張り出すように形成され、他端に陥没部が形成され、隣り合う当該接続ブロックは当該第1舌部によって当該陥没部内に収容されて互いに接続する。
【0017】
本発明はさらに、流体制御装置を提供する。
当該流体制御装置は、基台と、
当該基台に設けられる継手モジュールと、
当該継手モジュールによって当該基台に締め付けられる流体制御部品と、を含む流体制御装置であって、
当該継手モジュールは、第1継手と第2継手を有し、
当該第1継手は、
第1ユニットであって、第1上面、当該第1上面に対向する第1下面、当該第1上面に設けられる第1流体通過孔、当該第1上面に設けられる第2流体通過孔、及び当該第1流体通過孔と当該第2流体通過孔とを連通するように当該第1ユニット内に貫設される第1チャンネルを備える第1ユニットと、
当該第1ユニットの当該第1下面の一部より張り出す第1位置決めブロック、及び当該第1下面のもう一部と当該第1位置決めブロックとに隣り合う第1陥没部を備え、当該第1ユニットの下方に設けられる第2ユニットと、を有し、
当該第2継手は、
第3ユニットであって、第2上面、当該第2上面に対向する第2下面、当該第2上面に設けられる第3流体通過孔、当該第2上面に設けられる第4流体通過孔、及び当該第3流体通過孔と当該第4流体通過孔とを連通するように当該第3ユニット内に貫設される第2チャンネルを備える第3ユニットと、
当該第3ユニットの当該第2下面の一部より張り出す第2位置決めブロック、当該第2下面のもう一部と当該第2位置決めブロックとに隣り合う第2陥没部、及び当該第2陥没部から離れるように延在する舌部を備え、当該第3ユニットの下方に設けられる第4ユニットと、を有し、
当該第1継手は、当該第2ユニットの当該第1陥没部によって当該第4ユニットの当該舌部に収容されて当該第2継手と隣り合って当接し、
当該流体制御部品は、当該第1継手と当該第2継手とにまたがって接続される。
【0018】
本発明はさらに、流体制御装置を提供する。
当該流体制御装置は、軸方向に延在する基台と、
出口及び入口を有し、当該基台の上方に設けられる流体制御部品と、
当該流体制御部品と当該基台との間に設けられる継手モジュールと、を含み、
当該継手モジュールは、
当該軸方向に配列される複数の接続ブロックであって、それぞれが、
当該接続ブロックの上面に設けられる流体入口と流体出口、及び当該流体入口と当該流体出口とを連通するU字形の接続チャンネルを備える流体チャンネル、
その底面を貫通する第1固定孔を備え、当該接続ブロックの一端に張り出すように形成される上方舌部、及び
その上面を貫通する第2固定孔を備え、当該接続ブロックの他端に張り出すように形成される下方舌部を有する複数の接続ブロックと、
当該接続ブロックの当該上方舌部の当該第1固定孔及び隣り合う当該接続ブロックの当該下方舌部の当該第2固定孔に穿設される固定部品と、を有し、
当該流体制御部品は、2つの隣り合う当該接続ブロックにまたがって接続され、且つ、当該流体制御部品の当該出口は一方の接続ブロックの当該流体入口に接続され、当該流体制御部品の当該入口は他方の接続ブロックの当該流体出口に接続される。
【0019】
本発明はさらに、流体制御装置を提供する。
当該流体制御装置は、軸方向に延在する基台と、
出口及び入口を有し、当該基台の上方に設けられる流体制御部品と、
当該流体制御部品と当該基台との間に設けられる継手モジュールと、を含み、
当該継手モジュールは、
当該軸方向に配列される複数の接続ブロックであって、それぞれが、
当該接続ブロックの上面に設けられる流体入口と流体出口、及び当該流体入口と当該流体出口とを連通するU字形の接続チャンネルを備える流体チャンネル、
その底面を貫通する第1固定孔を備え、当該接続ブロックの一端に張り出すように形成される上方舌部、及び
その上面を貫通する第2固定孔及びその底面を貫通する第3固定孔を備え、当該接続ブロックの他端に張り出すように形成される下方舌部を有する複数の接続ブロックと、
当該接続ブロックの当該上方舌部の当該第1固定孔及び隣り合う当該接続ブロックの当該下方舌部の当該第2固定孔に穿設される上方固定部品と、
当該接続ブロックの当該下方舌部の当該第3固定孔及び当該基台に穿設される下方固定部品と、を有し、
当該流体制御部品は、2つの隣り合う当該接続ブロックにまたがって接続され、且つ、当該流体制御部品の当該出口は一方の接続ブロックの当該流体入口に接続され、当該流体制御部品の当該入口は他方の接続ブロックの当該流体出口に接続される。
【発明の効果】
【0020】
これにより、本発明は、従来の技術に比べて以下の有益な効果がある。
(1)本発明の流体制御装置は、特定の形状を有する継手によって接続されるものであり、当該継手が隣り合う継手に対して重ね合わせやすいため、取外し又は組立がしやすいという利点があり、これによって従来の流体制御装置における分解又は組立がしにくいという課題を解決する。しかも上記の継手により、当該流体制御装置はモジュール化がしやすいという利点を有し、様々な継手を組み合わせることで、多くの流体制御部品との柔軟な複合が可能になる。
【0021】
(2)本発明の継手は、流体が流体制御部品より当該継手を介して隣り合う流体制御部品に流れる時、当該流体は複数のチャンネルが互いに接続して構成された流体チャンネルではなく、単一の継手における流体チャンネルを流れるように設計されるため、すなわち、隣り合う継手を組み立てるために、流体チャンネルの接続を必要としないように設計されるため、流体チャンネル接続用の面が減り、流体が漏洩するリスクが低減され、優れたシール性能を有する。
【0022】
(3)本発明において、流体通過孔及び/又はこれらの流体通過孔間のチャンネルは円滑面を有しており、流体の通過により粒子が残留するという課題を効果的に解決できる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1A】本発明の2ポート継手の第1形態の斜視図である。
【
図1B】本発明の2ポート継手の第1形態の左側面図である。
【
図1C】本発明の2ポート継手の第1形態の底面図である。
【
図1D】本発明の2ポート継手の第1形態の上面図である。
【
図2】本発明の2ポート継手の第2形態の斜視図である。
【
図3A】本発明の2ポート継手の第3形態の斜視図である。
【
図3B】本発明の2ポート継手の第3形態の左側面図である。
【
図3C】本発明の2ポート継手の第3形態の底面図である。
【
図3D】本発明の2ポート継手の第3形態の上面図である。
【
図4】本発明の2ポート継手の第4形態の斜視図である。
【
図5A】本発明の3ポート継手の第1形態の斜視図である。
【
図5B】本発明の3ポート継手の第1形態の別の角度から見た斜視図である。
【
図5C】本発明の3ポート継手の第1形態の左側面図である。
【
図5D】本発明の3ポート継手の第1形態の底面図である。
【
図5E】本発明の3ポート継手の第1形態の上面図である。
【
図6】本発明の3ポート継手の第2形態の斜視図である。
【
図7A】本発明の4ポート以上の継手の第1形態の斜視図である。
【
図8】本発明の4ポート以上の継手の第2形態の斜視図である。
【
図9A】本発明の4ポート以上の継手の第3形態の斜視図である。
【
図9B】本発明の4ポート以上の継手の第3形態の左側面図である。
【
図9C】本発明の4ポート以上の継手の第3形態の底面図である。
【
図9D】本発明の4ポート以上の継手の第3形態の上面図である。
【
図10A】本発明に係る接続部品の第1形態の斜視図である。
【
図11A】本発明に係る接続部品の第2形態の斜視図である。
【
図12A】本発明の1つの実施例の流体制御装置の斜視図である。
【
図12B】本発明の1つの実施例の流体制御装置の別の角度から見た斜視図である。
【
図12C】本発明の1つの実施例の流体制御装置の分解図である。
【
図13】本発明の別の実施例の流体制御装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
次に、本発明の詳細及び技術内容を、図面を参照して説明する。
本発明の流体制御装置は、1列に配された複数の流体制御部品と、これらの流体制御部品に対応する複数の継手とを含む。各流体制御部品とその継手が接続することによって、互いに連通している当該流体制御部品と継手との間に流体が流動する。
【0025】
本発明の流体制御装置に含まれる流体制御部品は特に限定されるものではなく、適宜なものを選択して使用できる。具体的に1つの実施例において、当該流体制御部品は、減圧弁、圧力計、マスフローコントローラー、フィルター、手動弁、2ポート遮断弁、3ポート遮断弁、高清浄度圧力調整弁、圧力センサー、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される。より具体的には、手動弁、2ポート遮断弁、3ポート遮断弁、高清浄度圧力調整弁、圧力センサー、フィルター、2ポート遮断弁、マスフローコントローラー、3ポート遮断弁、2ポート遮断弁を含んでもよい。
【0026】
本発明の流体制御装置用の継手は、そのガス通路における流通口の数によって、2ポート継手、3ポート継手、4ポート以上の継手、接続部品と分類できる。次に、これらの継手について説明する。また、これらの継手は複数のユニットを含む。当該ユニットが上面、下面、第1側面、第2側面、第3側面、第4側面等を含む。説明の便宜上、同一の方向に配置された面は同一の名称で説明するが、区別するために、異なる符号を付する。
【0027】
「2ポート継手」
本発明において2ポート継手とは、2つの流体通過孔を有し、一方は流体入口、他方は流体出口である継手を指す。
【0028】
図1A~
図1Fは、本発明の2ポート継手
1aの第1形態である
。図1A、
図1Bに示すように、2ポート継手1aは、第1ユニット11と、第2ユニット12とを有し、第1ユニット11は第2ユニット12に設けられる。
【0029】
第1ユニット11は、第1位置決めブロック11aと、第1舌部11cとを含む。且つ、第1ユニット11は、上面111と、上面111に対向する下面112と、上面111及び下面112にそれぞれ接続される第1側面113、第2側面114、第3側面115、第4側面116とをさらに有し、第1側面113は第3側面115に対応して設けられ、第2側面114は第4側面116に対応して設けられる。第2ユニット12は第2位置決めブロック12aと、第2陥没部12bとを含む。第2位置決めブロック12aは第1ユニット11の下面112の一部より張り出し、第1ユニット11の下面112のもう一部は、第2位置決めブロック12aが設けられたことによって内側に向かって陥没して第2陥没部12bを形成し、第2陥没部12bは下面112のもう一部と第2位置決めブロック12aとの間に隣り合う(
図1E参照)。第2ユニット12は、下面122と、下面122にそれぞれ接続される第1側面123、第2側面124、第3側面125、第4側面126とを有し、第1側面123は第3側面125に対応して設けられ、第2側面124は第4側面126に対応して設けられる。
【0030】
第1ユニット11と第2ユニット12は同じ幅Wを有し、第1ユニット11の長さL1は第2ユニット12の長さL2より大きく、第1ユニット11と第2ユニット12は一体成形された構造であり、第1ユニット11の第3側面115と第2ユニット12の第3側面125は面一となって一体成形された面である。同様に、第1ユニット11の第2側面114と第2ユニット12の第2側面124は一体成形された面であり、第1ユニット11の第4側面116と第2ユニット12の第4側面126も一体成形された面である。
【0031】
さらに、
図1C、
図1D、
図1Fに示すように、第1ユニット11は第1位置決めピン孔1111aと、第2位置決めピン孔1111bと、第1流体通過孔1112aと、第2流体通過孔1112bと、第1ねじ孔1113aと、第2ねじ孔1113bと、第3ねじ孔1113cと、第4ねじ孔1113dと、第1下方ねじ孔1121aと、第2下方ねじ孔1121bと、第1ボルト孔1114aと、第2ボルト孔1114bとを含む。第1位置決めピン孔1111a、第2位置決めピン孔1111bは、上面111及び下面112を貫通する貫通孔として、上面111の第1側面113に近い側に設けられる。
【0032】
第1流体通過孔1112a、第2流体通過孔1112bは上面111の第1側面113及び第3側面115に近い側にそれぞれに設けられる。ただし、第1流体通過孔1112aは第1位置決めピン孔1111aと第2位置決めピン孔1111bとの間に設けられ、第2流体通過孔1112bは第3ねじ孔1113cと第4ねじ孔1113dとの間に設けられる。
図1Eに示すように、第1流体通過孔1112aと第2流体通過孔1112bとの間に、第1流体通過孔1112aと第2流体通過孔1112bとを連通する第1チャンネル1115aが設けられる。本実施例において、第1チャンネル1115aは第1ユニット11の第2位置決めブロック12aに近い一端より第1ユニット11の第2陥没部12bに近い一端まで延在し、これは第1ユニット11の第3側面115に近い一端より第1ユニット11の第1側面113に近い一端まで延在するように理解されてもよい。第1チャンネル1115aを通過する流体がその内部に残留することを防ぐために、第1チャンネル1115aに対し円滑面を有するように処理してもよい。前記「処理」とは、例えば、第1側面113において、第1チャンネル1115aに連通する開口を設け、第1チャンネル1115aに対し円滑面を有するように研磨処理を行って、溶接の方式で当該開口を閉鎖させるように行ってもよい。
【0033】
第1ねじ孔1113a、第2ねじ孔1113b、第3ねじ孔1113c、第4ねじ孔1113d、第1下方ねじ孔1121a、第2下方ねじ孔1121bは、いずれもねじ山が設けられた止まり孔であり、すなわち貫通していない空洞部である。ただし、第1ねじ孔1113a、第2ねじ孔1113bは上面111の第1側面113に近い側に設けられ、第1ねじ孔1113aは第1位置決めピン孔1111aの近くに設けられ、第2ねじ孔1113bは第2位置決めピン孔1111bの近くに設けられ、且つ、第3ねじ孔1113c、第4ねじ孔1113dは上面111の第3側面115に近い側に設けられ、第3ねじ孔1113cは第2側面114の近くに設けられ、第4ねじ孔1113dは第4側面116の近くに設けられ、且つ、第1下方ねじ孔1121a、第2下方ねじ孔1121bは下面112において、第1ボルト孔1114a及び第2ボルト孔1114bの近くに設けられる。
【0034】
図1Eに示すように、本発明の1つの実施例において、第2流体通過孔1112bは拡大部11121と、階段面11122と、チャンネル部11123とを含む。拡大部11121はチャンネル部11123よりも内径が大きく、階段面11122は拡大部11121とチャンネル部11123との間に接続され且つ研磨された円滑面であり、これによって第2流体通過孔1112bが他の流体制御部品に連通する時、密封の効果が得られる。他の実施例、形態において流体通過孔は上述したのと同一の構造であるため、説明の重複を避けるため省略される。
【0035】
第1ボルト孔1114a、第2ボルト孔1114bは上面111の第2側面114に近い側、第4側面116に近い側にそれぞれに設けられる。より具体的には、第1ボルト孔1114aは第1ねじ孔1113aと第3ねじ孔1113cとの間に近く設けられ、第2ボルト孔1114bは第2ねじ孔1113bと第4ねじ孔1113dとの間に近く設けられる。第1ボルト孔1114a、第2ボルト孔1114bはいずれも上面111及び下面112を貫通する貫通孔であり、且つ、当該貫通孔である第1ボルト孔1114a及び第2ボルト孔1114bにはいずれも突出部が設けられ、これによって当該貫通孔である第1ボルト孔1114a及び第2ボルト孔1114bは、異なる直径R1と直径R2を有し、上面111に近い方は直径がR1、下面112に近い方は直径がR2であり、R1はR2より大きい(
図1F参照)。
【0036】
本発明の2ポート継手の第2形態である2ポート継手1bは、
図2に示すように、第3ねじ孔1113cと第4ねじ孔1113dとのピッチが、
2ポート継手1aの第1形態
における第3ねじ孔1113cと第4ねじ孔1113dとのピッチよりも短いことで異なる以外、上記の
2ポート継手1aの第1形態
と同一の構成である。
【0037】
図3A~
図3Eは、本発明の2ポート継手
1cの第3形態である
。2ポート継手1cは第1ユニット11と、第2ユニット12とを有し、第1ユニット11は第1位置決めブロック11aと、第1陥没部11bと、第1舌部11cとを含む。第1ユニット11は上面111と、上面111に対向する下面112と、上面111及び下面112にそれぞれ接続される第1側面113、第2側面114、第3側面115、第4側面116とをさらに有し、第1側面113は第3側面115に対応して設けられ、第2側面114は第4側面116に対応して設けられる。第2ユニット12は第2位置決めブロック12aと、第2陥没部12bと、第2舌部12cとを含む。第2位置決めブロック12aは第1ユニット11の下面112の一部より張り出し、第1ユニット11の下面112のもう一部は、第2位置決めブロック12aが設けられたことによって内側に向かって陥没して第2陥没部12bを形成し、第2陥没部12bは下面112のもう一部と第2位置決めブロック12aとの間に隣り合う(
図3E参照)。第2舌部12cは、第2位置決めブロック12aより、第2陥没部12bから離れる側に向かって延在し且つ第1ユニット11に張り出し、第2ユニット12は上面121と、上面121に対向する下面122と、上面121及び下面122にそれぞれ接続される第1側面123、第2側面124、第3側面125、第4側面126とを有し、第1側面123は第3側面125に対応して設けられ、第2側面124は第4側面126に対応して設けられる。
【0038】
本実施例において、第1ユニット11と第2ユニット12は一体成形された構造である。具体的には、第1ユニット11と第2ユニット12は同じ幅Wを有し、第1ユニット11の第2側面114と第2ユニット12の第2側面124は面一となってZ字形の平面が形成され、第1ユニット11の第4側面116と第2ユニット12の第4側面126も面一となってZ字形の平面が形成される。
【0039】
図3C、
図3Dに示すように、第1ユニット11は、第1位置決めピン孔1111aと、第2位置決めピン孔1111bと、第1流体通過孔1112aと、第2流体通過孔1112bと、第1ねじ孔1113aと、第2ねじ孔1113bと、第3ねじ孔1113cと、第4ねじ孔1113dと、第1下方ねじ孔1121aと、第2下方ねじ孔1121bと、第1ボルト孔1114aと、第2ボルト孔1114bとをさらに含む。
【0040】
第1位置決めピン孔1111a、第2位置決めピン孔1111bはいずれも上面111及び下面112を貫通する貫通孔であり、第1位置決めピン孔1111aは第1ねじ孔1113aと第1側面113との間に介在し、第2位置決めピン孔1111bは第2ねじ孔1113bと第1側面113との間に介在する。第1流体通過孔1112a、第2流体通過孔1112bは、上面111の第1側面113及び第3側面115に近い側にそれぞれ設けられる。第1流体通過孔1112aと第2流体通過孔1112bとの間に、第1流体通過孔1112aと第2流体通過孔1112bとを連通する第1チャンネル1115aが設けられる
(図3E参照)。本実施例において、第1チャンネル1115aは、第1ユニット11の第2位置決めブロック12aに近い一端より第1ユニット11の第2陥没部12bに近い一端まで延在する。第1チャンネル1115aを通過する流体がその内部に残留することを防ぐために、上述したように、当該チャンネルに対し円滑面を有するように研磨処理を行ってもよい。
【0041】
第1ねじ孔1113a、第2ねじ孔1113b、第3ねじ孔1113c、第4ねじ孔1113d、第1下方ねじ孔1121a、第2下方ねじ孔1121bは、いずれもねじ山が設けられた止まり孔である。ただし、第1ねじ孔1113a、第2ねじ孔1113bは第1ユニット11の上面111の第1側面113に近い側に設けられ、第3ねじ孔1113cは上面111の第2側面114に近い側に設けられ、第4ねじ孔1113dは第4側面116の近くに設けられる。本形態において、第1ねじ孔1113a、第2ねじ孔1113b、第2流体通過孔1112bは略二等辺三角形の頂点に配置され、第1下方ねじ孔1121a、第2下方ねじ孔1121bは下面112において、第1ボルト孔1114a及び第2ボルト孔1114bの近くに設けられる。
【0042】
第1ボルト孔1114a、第2ボルト孔1114bはいずれも上面111及び下面112を貫通する貫通孔であり、当該貫通孔にはいずれも突出部が設けられ、これによって当該貫通孔である第1ボルト孔1114a及び第2ボルト孔1114bは、異なる直径R1とR2を有し、上面111に近い方は直径がR1、下面112に近い方は直径がR2であり、R1はR2より大きい(当該ボルト孔の構造は
図1Fを参照する)。本形態において、第1ボルト孔1114aは第1ねじ孔1113aと第3ねじ孔1113cとの間に設けられ、第2ボルト孔1114bは第2ねじ孔1113bと第4ねじ孔1113dとの間に設けられる。
【0043】
第2ユニット12は、第1位置決めピン孔1211aと、第2位置決めピン孔1211bと、第1貫通孔1216aと、第2貫通孔1216bと、第5ねじ孔1213eと、第6ねじ孔1213fとをさらに含む。
【0044】
第1位置決めピン孔1211a、第2位置決めピン孔1211bはいずれも上面121及び下面122を貫通する貫通孔として、第2ユニット12の上面121の第1ユニット11に近い側に設けられる。第5ねじ孔1213e、第6ねじ孔1213fは第2ユニット12の上面121の第1ユニット11から離れる側に設けられる。本形態において、第5ねじ孔1213e、第6ねじ孔1213fは上面121及び下面122を貫通する貫通孔であり、第1貫通孔1216a、第2貫通孔1216bは第1位置決めピン孔1211aと第5ねじ孔1213eとの間、第2位置決めピン孔1211bと第6ねじ孔1213fとの間にそれぞれ設けられる。
【0045】
本発明の2ポート継手
1dの第4形態
を図4に示す。2ポート継手1dは、2ポート継手1dが第1位置決めピン孔1111a、第2位置決めピン孔1111b、第1下方ねじ孔1121a、第2下方ねじ孔1121bを備えないこと、第1ねじ孔1113aと第
2ねじ孔1113bが互いに近接して設けられること、第1流体通過孔1112aに対して互いに対称に設けられること、及び第1ねじ孔1113a、第
2ねじ孔1113b、第1流体通過孔1112aが仮想の直線に並ぶことが、2ポート継手1cと異なる。その他は、上記の
2ポート継手1cの第3形態
と同一の構成である。
【0046】
「3ポート継手」
本発明において3ポート継手とは、流体入口又は流体出口として3つの通過孔を有する継手を指す。例えば、実際に使用する時は、流体入口1つと流体出口2つ、もしくは流体入口2つと流体出口1つとしてもよいし、又は2つの通過孔をそれぞれ1つの流体入口及び1つの流体出口として使用してもよい。
【0047】
図5A~
図5Gは、本発明の3ポート継手
2aの第1形態である
。3ポート継手2aは第1ユニット11と、第2ユニット12と、延出ユニット13とを有し、第1ユニット11は第1位置決めブロック11aと、第1陥没部11bと、第1舌部11cとを含む。第1ユニット11は上面111と、上面111に対向する下面112と、上面111及び下面112にそれぞれ接続される第1側面113、第2側面114、第3側面115、第4側面116とを有し、第1側面113は第3側面115に対応して設けられ、第2側面114は第4側面116に対応して設けられる。
【0048】
第2ユニット12は第2位置決めブロック12aと、第2陥没部12bと、第2舌部12cとを含む。第2位置決めブロック12aは第1ユニット11の下面112の一部より張り出し、第1ユニット11の下面112のもう一部は、第2位置決めブロック12aが設けられたことによって内側に向かって陥没して第2陥没部12bを形成し、第2陥没部12bは下面112のもう一部と第2位置決めブロック12aとの間に隣り合い(
図5B参照)、第2舌部12cは第2位置決めブロック12aより、第2陥没部12bから離れる側に向かって延在し且つ第1ユニット11に張り出し、第2ユニット12も上面121と、上面121に対向する下面122と、上面121及び下面122にそれぞれ接続される第1側面123、第2側面124、第3側面125、第4側面126とを有し、第1側面123は第3側面125に対応して設けられ、第2側面124は第4側面126に対応して設けられる。
【0049】
延出ユニット13は第1ユニット11及び第2ユニット12の第2側面114、124に近い一端より外側に向かって張り出し、延出ユニット13は上面131と、上面131に対向する下面132と、上面131及び下面132にそれぞれ接続される第1側面133、第2側面134、第3側面135とを含む。第1側面133は第3側面135に対応して設けられ、延出ユニット13は第2舌部12cに対して平行に延在するように張り出すバリアウォール137をさらに含む(
図5A参照)。延出ユニット13の第1側面133と第1ユニット11の第2側面114との間に円弧状の第1凹部21が形成され、延出ユニット13の第3側面135と第2ユニット12の第2側面124との間にも円弧状の第2凹部22が形成され、バリアウォール137と第3側面115との間に円弧状の第3凹部23が形成される。
【0050】
本実施例において、第1ユニット11、第2ユニット12と延出ユニット13は一体成形された構造である。即ち、第1ユニット11と第2ユニット12は同じ幅Wを有する。
【0051】
第1ユニット11は第1位置決めピン孔1111aと、第2位置決めピン孔1111bと、第1流体通過孔1112aと、第2流体通過孔1112bと、第1ねじ孔1113aと、第2ねじ孔1113bと、第3ねじ孔1113cと、第4ねじ孔1113dと、第1下方ねじ孔1121aと、第2下方ねじ孔1121bと、第1ボルト孔1114aと、第2ボルト孔1114bとをさらに含む。延出ユニット13は第3流体通過孔1312と、第5ねじ孔1313aと、第6ねじ孔1313bとをさらに含む。
【0052】
ただし、第1位置決めピン孔1111a、第2位置決めピン孔1111bはいずれも上面111及び下面112を貫通する貫通孔として、上面111の第1側面113に近い側に設けられる。
【0053】
第1流体通過孔1112a、第2流体通過孔1112bは、上面111の第1側面113及び第3側面115に近い側にそれぞれに設けられ、第3流体通過孔1312は上面131の第2側面134に近い側に設けられる。第1流体通過孔1112aと第2流体通過孔1112bとの間に、第1流体通過孔1112aと第2流体通過孔1112bとが連通するように第1チャンネル1115aが設けられ、且つ、第2流体通過孔1112bと第3流体通過孔1312との間に、第2流体通過孔1112bと第3流体通過孔1312とが連通するように第2チャンネル1115bがさらに設けられる。ただし、第1チャンネル1115aと第2チャンネル1115bは互いにつながって連通し且つ互いに直交する方向に延在する。言い換えれば、第1流体通過孔1112aは第1チャンネル1115aと第2チャンネル1115bを介して第2流体通過孔1112b、第3流体通過孔1312に連通する。本形態において、これらのチャンネルを通過する流体がその内部に残留することを防ぐために、これらのチャンネルは円滑面を有するように処理される。
【0054】
第1ねじ孔1113a、第2ねじ孔1113b、第3ねじ孔1113c、第4ねじ孔1113d、第5ねじ孔1313a、第6ねじ孔1313b、第1下方ねじ孔1121a、第2下方ねじ孔1121bは、いずれもねじ山が設けられた止まり孔である。ただし、第1位置決めピン孔1111a、第2位置決めピン孔1111bは第1ユニット11の上面111の第1側面113に近い側に設けられ、第1位置決めピン孔1111a、第2位置決めピン孔1111bも上面111の第1側面113に近い側に設けられ、且つ、第3ねじ孔1113cは上面111の第2側面114に近い側に設けられ、第4ねじ孔1113dは上面111の第4側面116に近い側に設けられ、且つ、第5ねじ孔1313a、第6ねじ孔1313bは延出ユニット13の上面131の第2側面134に近い側に設けられ、第3流体通過孔1312は第5ねじ孔1313aと第6ねじ孔1313bとの間に設けられる。第1下方ねじ孔1121a、第2下方ねじ孔1121bは下面112において、第1ボルト孔1114a及び第2ボルト孔1114bの近くに設けられる。
【0055】
第1ボルト孔1114a、第2ボルト孔1114bはいずれも上面111及び下面112を貫通する貫通孔である。上述した当該ボルト孔と構造が同一であり(
図1F参照)、当該貫通孔にはいずれも突出部が設けられ、これによって当該貫通孔である第1ボルト孔1114a及び第2ボルト孔1114bは異なる直径R1とR2を有し、上面111に近い方は直径がR1、下面112に近い方は直径がR2であり、R1はR2より大きい。本形態において、第1ボルト孔1114aは第1ねじ孔1113aと第3ねじ孔1113cとの間に設けられ、第2ボルト孔1114bは第2ねじ孔1113bと第4ねじ孔1113dとの間に設けられる。
【0056】
第2ユニット12は第3位置決めピン孔1211cと、第4位置決めピン孔1211dと、第1貫通孔1216aと、第2貫通孔1216bと、第7ねじ孔1213gと、第8ねじ孔1213hとをさらに含む。
【0057】
第3位置決めピン孔1211c、第4位置決めピン孔1211dはいずれも上面121及び下面122を貫通する貫通孔として、第2ユニット12の上面121の第1ユニット11に近い側に設けられる。第7ねじ孔1213g、第8ねじ孔1213hは第2ユニット12の上面121の第1ユニット11から離れる側に設けられる。本形態において、第7ねじ孔1213g、第8ねじ孔1213hも、上面121及び下面122を貫通する貫通孔である。第1貫通孔1216a、第2貫通孔1216bは、第3位置決めピン孔1211c及び第7ねじ孔1213gの近くに、第4位置決めピン孔1211d及び第8ねじ孔1213hの近くにそれぞれに設けられる。
【0058】
本発明の3ポート継手
2bの第2形態
を図6に示す。3ポート継手2bは、第1形態と第1ユニット11の上面111が異なり、他には同一の構成である。3ポート継手2bにおいて、その第1ユニット11の上面111は第1位置決めピン孔1111a及び第2位置決めピン孔1111bを備えず、且つ、第1ねじ孔1113a及び第2ねじ孔1113bの変位により両者は第1流体通過孔1112aと仮想の直線に並ぶ。
【0059】
「4ポート以上の継手」
本発明において「4ポート以上の継手」とは、特定の方向に限定されないが、流体入口又は流体出口として、4つ以上の流体通過孔を有する継手を指す。
【0060】
図7A~
図7Cは、本発明の4ポート以上の継手
3aの第1形態である
。第1ユニット11は第4流体通過孔1112cをさらに含む以外は、上述した3ポート継手2aと同一の構成であるため、次に他の構造の説明を省略し、その流体通過孔の構造だけを説明する。
【0061】
4ポート以上の継手3aの第1流体通過孔1112a、第2流体通過孔1112bは上面111の第1側面113及び第3側面115に近い側にそれぞれに設けられ、第4流体通過孔1112cは第1流体通過孔1112aと第2流体通過孔1112bとの間に、第2流体通過孔1112bの近くに設けられる。1つの実施例において、第1流体通過孔1112a、第2流体通過孔1112b、第4流体通過孔1112cは上面111において仮想の直線に並ぶ。第3流体通過孔1312は延出ユニット13の上面131の第2側面134に近い側に設けられ、且つ、第3流体通過孔1312は第5ねじ孔1313aと第6ねじ孔1313bとの間に設けられる。
【0062】
第1流体通過孔1112aと第4流体通過孔1112cとの間に、第1流体通過孔1112aと第4流体通過孔1112cとを連通する第1チャンネル1115aが設けられる。第2流体通過孔1112bと第3流体通過孔1312との間に、第2流体通過孔1112bと第3流体通過孔1312とを連通する第2チャンネル1115bが設けられる。本形態において、第1チャンネル1115aと第2チャンネル1115bが互いに連通せずに4ポートの構造が形成されること、第1チャンネル1115aと第2チャンネル1115bは互いに直交する方向に延在することで、3ポート継手のチャンネルと設計が異なる。本形態において、これらのチャンネルを通過する流体がその内部に残留することを防ぐために、これらのチャンネルはいずれも円滑面を有するように処理される。
【0063】
本発明の4ポート以上の継手
3bの第2形態
を図8に示す。4ポート以上の継手3bにおいて、第1形態と第1ユニット11の上面111が異なる。その他は同一の構成である。第2形態において、その第1ユニット11の上面111に第1位置決めピン孔1111a又は第2位置決めピン孔1111bが設けられず、且つ、第1ねじ孔1113a及び第2ねじ孔1113bの変位により両者は第1流体通過孔1112aと仮想の直線に並ぶ。
【0064】
本発明の4ポート以上の継手
3cの第3形態
を図9A~
図9Fに示す。4ポート以上の継手3cは第1ユニット11と、第2ユニット12と、延出ユニット13とを有する。第1ユニット11は上面111と、上面111に対向する下面112と、上面111及び下面112にそれぞれ接続される第1側面113、第2側面114、第3側面115、第4側面116とを有し、第1側面113は第3側面115に対応して設けられ、第2側面114は第4側面116に対応して設けられる。本形態において、第2ユニット12は第2位置決めブロック12aと、第2陥没部12bとを含む。第2位置決めブロック12aは第1ユニット11の下面112の一部より張り出し、第1ユニット11の下面112のもう一部は、第2位置決めブロック12aが設けられたことによって内側に向かって陥没して第2陥没部12bを形成し、第2陥没部12bは下面112のもう一部と第2位置決めブロック12aとの間に隣り合う(
図9A参照)。ただし、第2ユニット12は下面122と、下面122に接続される第1側面123、第2側面124、第3側面125、第4側面126とを有し、第1側面123は第3側面125に対応して設けられ、第2側面124は第4側面126に対応して設けられる。
【0065】
延出ユニット13は第1ユニット11及び第2ユニット12の第2側面114、124に近い側端より外側に向かって張り出す。本実施例において、当該側端は第1位置決めブロック11a、第2位置決めブロック12aの張り出す端部と異なり、延出ユニット13は上面131と、上面131に対向する下面132と、上面131及び下面132にそれぞれ接続される第1側面133、第2側面134、第3側面135とを含む。第1側面133は第3側面135に対応して設けられる。延出ユニット13の第1側面133と第1ユニット11の第2側面114との間に円弧状の第1凹部21が形成され、延出ユニット13の第3側面135と第1ユニット11の第2側面114との間に円弧状の第2凹部22が形成され、第3側面135と第2ユニット12の第2側面124との間に円弧状の第3凹部23が形成される。
【0066】
本実施例において、第1ユニット11、第2ユニット12と延出ユニット13は一体成形された構造である。本実施例において、第2ユニット12は第1ユニット11より面積が小さく、これによって第1ユニット11の第3側面115と第2ユニット12の第3側面125は面一となって平坦面が形成される。
【0067】
第1ユニット11は第1位置決めピン孔1111aと、第2位置決めピン孔1111bと、第1流体通過孔1112aと、第2流体通過孔1112bと、第4流体通過孔1112cと、第5流体通過孔1112dと、第6流体通過孔1112eと、第1ねじ孔1113aと、第2ねじ孔1113bと、第3ねじ孔1113cと、第4ねじ孔1113dと、第7ねじ孔1113eと、第8ねじ孔1113fと、第9ねじ孔1113gと、第10ねじ孔1113hと、第1下方ねじ孔1121aと、第2下方ねじ孔1121bと、第1ボルト孔1114aと、第2ボルト孔1114bとをさらに含む。延出ユニット13は第3流体通過孔1312と、第5ねじ孔1313aと、第6ねじ孔1313bとをさらに含む。ただし、第1位置決めピン孔1111a及び第2位置決めピン孔1111bはいずれも上面111及び下面112を貫通する貫通孔として、上面111の第1側面113に近い側に設けられる。
【0068】
第1流体通過孔1112a、第2流体通過孔1112bは上面111の第1側面113及び第3側面115に近い側にそれぞれに設けられ、第3流体通過孔1312は延出ユニット13の上面131の第2側面134に近い側に設けられ、第4流体通過孔1112cは第1流体通過孔1112aと第2流体通過孔1112bとの間に設けられ、第5流体通過孔1112dは第1流体通過孔1112aと第4流体通過孔1112cとの間に設けられ、第6流体通過孔1112eは第4流体通過孔1112cと第2流体通過孔1112bとの間に設けられ、これによって第1流体通過孔1112a、第2流体通過孔1112b、第4流体通過孔1112c、第5流体通過孔1112d、第6流体通過孔1112eは仮想の直線に並ぶ。
【0069】
第1流体通過孔1112aと第5流体通過孔1112dとの間に、第1流体通過孔1112aと第5流体通過孔1112dとを連通する第1チャンネル1115aが設けられ、第2流体通過孔1112bと第6流体通過孔1112eとの間に、第2流体通過孔1112bと第6流体通過孔1112eとを連通する第2チャンネル1115bが設けられ、また、第3流体通過孔1312と第4流体通過孔1112cとの間に、第3流体通過孔1312と第4流体通過孔1112cとを連通する第3チャンネル1115cが設けられる。本形態において、第1チャンネル1115a、第2チャンネル1115b、第3チャンネル1115cは互いに連通せずに6ポートの構造が形成される。また、第1チャンネル1115aと第2チャンネル1115bは互いに平行となる方向に延在し、第1チャンネル1115aと第3チャンネル1115cは互いに直交する方向に延在する。さらに、通過する流体がこれらのチャンネルに残留することを防ぐために、本形態において、これらのチャンネルはいずれも円滑面を有するように処理される。
【0070】
第1ねじ孔1113a、第2ねじ孔1113b、第3ねじ孔1113c、第4ねじ孔1113d、第5ねじ孔1313a、第6ねじ孔1313b、第7ねじ孔1113e、第8ねじ孔1113f、第9ねじ孔1113g、第10ねじ孔1113h、第1下方ねじ孔1121a、第2下方ねじ孔1121bはいずれもねじ山が設けられた止まり孔である。
【0071】
ただし、第1ねじ孔1113a、第2ねじ孔1113bは、第1ユニット11の上面111の第1側面113に近い側に設けられ、且つ、第1ねじ孔1113a及び第2ねじ孔1113bと上面111の第1側面113に近い側との間に、第1位置決めピン孔1111aと、第2位置決めピン孔1111bとがそれぞれ設けられる。
【0072】
第3ねじ孔1113c、第9ねじ孔1113gはいずれも上面111の第2側面114に近い側に設けられ、第5ねじ孔1313a、第6ねじ孔1313bは延出ユニット13の上面131の第2側面134に近いところに設けられる。より具体的には、第3ねじ孔1113cは第1凹部21の近くに設けられ、第9ねじ孔1113gは第2凹部22の近くに設けられる。且つ、第3流体通過孔1312は、第5ねじ孔1313aと第6ねじ孔1313bとの間に設けられる。
【0073】
第7ねじ孔1113e、第8ねじ孔1113fは第1ユニット11の第3側面115に近い側に設けられ、これによって第2流体通過孔1112bは第7ねじ孔1113eと第8ねじ孔1113fとの間に設けられる。
【0074】
第4ねじ孔1113d、第10ねじ孔1113hは第4側面116の近くであって、第2ねじ孔1113bと第8ねじ孔1113fとの間に設けられる。ただし、第4ねじ孔1113dは第2ねじ孔1113bの近くに設けられ、第10ねじ孔1113hは第8ねじ孔1113fの近くに設けられる。第1下方ねじ孔1121a、第2下方ねじ孔1121bは下面112において、第1ボルト孔1114a及び第2ボルト孔1114bの近くに設けられる。
【0075】
第1ボルト孔1114a、第2ボルト孔1114bはいずれも上面111及び下面112を貫通する貫通孔である。当該貫通孔にはいずれも突出部が設けられ、これによって当該貫通孔である第1ボルト孔1114a及び第2ボルト孔1114bは、異なる直径R1、直径R2を有する。上面111に近い方は直径がR1、下面112に近い方は直径がR2であり、R1はR2より大きい(
図1F参照)。本形態において、第1ボルト孔1114aは、第1ねじ孔1113aと第3ねじ孔1113cとの間に設けられ、第2ボルト孔1114bは第2ねじ孔1113bと第4ねじ孔1113dとの間に設けられる。
【0076】
「接続部品」
接続部品は、上述した2ポート継手、3ポート継手、4ポート以上の継手、配管を接続するために用いられる。本発明において、以下の2種の形態を例に挙げて説明する。
【0077】
図10A~
図10Cは、本発明に係る接続部品
4aの第1形態である
。接続部品4aは第1ユニットと、第2ユニットとを有する。
【0078】
当該第1ユニットは、上面111と、上面111に対向する下面(図示せず)と、上面111及び当該下面にそれぞれ接続される第1側面113、第2側面114、第3側面115、第4側面(図示せず)とを有し、第1側面113は第3側面115に対応して設けられ、第2側面114は当該第4側面(図示せず)に対応して設けられる。
【0079】
当該第1ユニットの上面111は、第1貫通孔1116aと、第2貫通孔1116bと、第1流体通過孔1112aとを含む。ただし、第1流体通過孔1112aは第1貫通孔1116aと第2貫通孔1116bとの間に設けられる。
【0080】
本形態において、第1貫通孔1116a、第2貫通孔1116bはそれぞれ上面111、当該下面(図示せず)を貫通し、第1流体通過孔1112aは第2側面114に配置される開口端1141を有する。
【0081】
当該第2ユニットは中空の管状構造を有する構成要素であり、内面127と、外面128とを含む。且つ、当該第2ユニットの一端は第1流体通過孔1112aの開口端1141に連通する。
【0082】
本発明に係る接続部品
4bの第2形態
を図11A、
図11Bに示す。接続部品4bは第1ユニットのみを含む。当該第1ユニットは上面111と、上面111に対向する下面112とを有する。当該第1ユニット
の上面111は第1貫通孔1116aと、第2貫通孔1116bと、凹溝1117とを含む。凹溝1117は第1貫通孔1116aと第2貫通孔1116bとの間に設けられる。
【0083】
本形態において、第1貫通孔1116a、第2貫通孔1116bはそれぞれ上面111及び下面112を貫通する貫通孔であり、凹溝1117は突出部を有し、これによって凹溝1117は異なる直径を有する。上面111に近い方は、下面112に近い方よりも直径が大きい。
【0084】
「流体制御装置」
本発明の流体制御装置は主に、基台と、複数の接続ブロックと、複数の流体制御部品とを含み、当該接続ブロックは上述した2ポート継手、3ポート継手、4ポート以上の継手から少なくとも2つを選択して、互いに隣接させるように構成される。次に、具体的な実施例を用いて、これらの継手と機器をどのように組み合わせて本発明の流体制御装置を構成するかを説明する。なお、上述した2ポート継手、3ポート継手、4ポート以上の継手、接続部品を組み合わせるに際し特定の順番はなく、当業者は実際のニーズに応じて適宜組み合わせることができる。
【0085】
例えば、これらの継手を介してフィルターを本発明の流体制御装置に組み立てる場合は、当該フィルターを同一の形態又は異なる形態の2つの2ポート継手に接続させてもよいし、当該フィルターを1つの2ポート継手及び1つの3ポート継手に接続させてもよい。別の実施例において、これらの継手を介して2ポート遮断弁を本発明の流体制御装置に組み立てる場合は、2つの継手の一方は当該2ポート継手、他方は2ポート継手、3ポート継手、4ポート以上の継手、又は接続部品としてもよい。また別の実施例において、これらの継手を介して3ポート遮断弁を本発明の流体制御装置に組み立てる場合は、2つの継手の一方は当該3ポート継手、他方は2ポート継手、3ポート継手、4ポート以上の継手、又は接続部品としてもよい。又は1つの実施例において、2ポート継手1dの第4形態は複数の継手においてその端部として使用されるのに適し、即ち2ポート継手1dの第4形態は片側が他方の継手に接続され、他側は設けない。
【0086】
図12A~
図12Cは、本発明の流体制御装置の1つの実施例を示す。当該流体制御装置は基台20と、複数の接続ブロックと、複数の流体制御部品とを含む。当該接続ブロックは2ポート継手1dと、2ポート継手1cと、4ポート以上の継手3aとを含む。当該流体制御部品は吸気部品103と、手動弁104と、第1の2ポート遮断弁105aとを含む。当該接続ブロックは基台20に設けられ、当該接続ブロックは互いにオーバーラップして横方向に組み立てられ、当該流体制御部品は当該接続ブロックに設けられ、また、当該流体制御装置は複数のシールプレート30をさらに含む。シールプレート30は当該流体制御部品と当該接続ブロックとの間に配置され、シールプレート30は複数の流体通過孔31と、複数の位置決め孔32と、流体通過孔31に設けられるガスケット33とを有する。
【0087】
基台20は複数の位置決め溝21を含む。材質は金属であってもよい。当該接続ブロックの組立に関しては、
図3、図4、図12Cを参照して、2ポート継手1c、2ポート継手1dで説明する。2ポート継手1cの第2ユニット12の第2舌部12cは2ポート継手1dの第2ユニット12の第2陥没部12bに設けられ、これによって2ポート継手1dの第2ユニット12の第3側面125が2ポート継手1cの第2ユニット12の第1側面123に当接する。2ポート継手1dの第1位置決めピン孔1211a、第2位置決めピン孔1211b、第1貫通孔1216a、第2貫通孔1216b、第5ねじ孔1213e、第6ねじ孔1213fはそれぞれ2ポート継手1cの第1位置決めピン孔1111a、第2位置決めピン孔1111b、第1下方ねじ孔1121a、第2下方ねじ孔1121b、第1ボルト孔1114a、第2ボルト孔1114bに合わせる。
【0088】
ただし、2つの第1固定部品40aはそれぞれ第1位置決めピン孔1211aと第1位置決めピン孔1111aとの間、第2位置決めピン孔1211bと第2位置決めピン孔1111bとの間を貫通し、これによって2ポート継手1dと2ポート継手1cは互いに位置決めされる。2つの第2固定部品40bはそれぞれ基台20の位置決め溝201より、第1貫通孔1216aと第1下方ねじ孔1121aとの間、第2貫通孔1216bと第2下方ねじ孔1121bとの間に穿設され、これによって2ポート継手1c及び2ポート継手1dと基台20は互いに固定される。2つの第3固定部品40cはそれぞれ第1ボルト孔1114aと第5ねじ孔1213eとの間、第2ボルト孔1114bと第6ねじ孔1213fとの間を貫通し、これによって2ポート継手1cと2ポート継手1dは互いに固着される。4つの第4固定部品40dは手動弁104の開孔、シールプレート30の位置決め孔32を通して2ポート継手1cの第3ねじ孔1113c、第4ねじ孔1113d及び2ポート継手1dの第3ねじ孔1113c、第4ねじ孔1113dに固着される。本実施例において、第1固定部品40aはラッチであり、第2固定部品40b、第3固定部品40c、第4固定部品40dはボルトである。また、複数の第5固定部品40eは吸気部品103の開孔を通して2ポート継手1dの第1ねじ孔1113a及び第2ねじ孔1113bに固着される。
【0089】
図13は、本発明の1つの実施例の流体制御装置の概略図である。
【0090】
図13に示すように、当該流体制御装置は基台20と、継手モジュール1と、流体制御部品モジュール100とを含む。流体制御部品モジュール100は複数の流体制御部品を含む。本実施例において、当該流体制御装置の流体制御部品には、ガスが入る方向からガスが流れていく方向に、吸気部品103、手動弁104、第1の2ポート遮断弁105a、第1の3ポート遮断弁106a、高清浄度圧力調整弁107、圧力センサー108、フィルター109、第2の2ポート遮断弁105b、マスフローコントローラー110、第2の3ポート遮断弁106b、第3の2ポート遮断弁105cがこの順に設けられることが好ましい。
【0091】
図13に示すように、継手モジュール1は、少なくとも1つの流体入口、少なくとも1つの流体出口、当該流体入口と当該流体出口との間に連通し且つ水平方向に延在する少なくとも1つの接続チャンネルCを備える上半部Uと、陥没部、当該陥没部から離れて当該軸方向に延在するように張り出す舌部を備える下半部Lとを有し、軸方向に配列される複数の接続ブロックを含む。本実施例において、接続チャンネルCは当該舌部の上面Pよりも上方に設けられ、且つ、接続チャンネルCは当該接続ブロックの底面に対して所定の高さで離れ、隣り合う当該接続ブロックは、当該舌部によって当該陥没部内に収容されて互いに接続する。上半部Uは縦方向に貫通する上方固定孔を有し、下半部Lは当該舌部を縦方向に貫通し且つ当該上方固定孔に対応する下方固定孔を含む。隣り合う当該接続ブロックは少なくとも1つの固定部品によって当該上方固定孔と当該下方固定孔とに穿設されて互いに固定される。例えば、
図12Cにおいて、第3固定部品40cは第1ボルト孔1114aと第5ねじ孔1213eとの間をそれぞれ貫通する。本実施例において、当該流体入口、当該流体出口、接続チャンネルCによって1つの当該接続ブロック内に貫設されたU字形のチャンネルが形成される。
【0092】
又は、継手モジュール1は軸方向に配列される複数の接続ブロックを含む。各接続ブロックは少なくとも1つの流体入口と、少なくとも1つの流体出口と、当該流体入口と当該流体出口との間に連通し、且つ、水平方向に延在することにより当該接続ブロックの底面に対して所定の高さで離れる少なくとも1つの接続チャンネルを有する。ただし、当該接続ブロックの一端に第1舌部が張り出すように形成され、他端に陥没部が形成され、隣り合う当該接続ブロックは当該第1舌部によって当該陥没部内に収容されて互いに接続する。本実施例において、当該舌部の張り出す方向は当該軸方向に平行である。当該第1舌部は縦方向に貫通する第1固定孔を有し、当該接続ブロックの当該他端に第2舌部が張り出すように形成され、且つ、当該第2舌部は縦方向に貫通する第2固定孔を有し、隣り合う当該接続ブロックは固定部品によって当該第1固定孔及び当該第2固定孔に穿設されて互いに固定される。本実施例において、当該流体入口、当該流体出口、接続チャンネルCによって1つの当該接続ブロック内に貫設されたU字形のチャンネルが形成される。当該流体制御部品は基台20及び継手モジュール1の上方に設けられ、当該流体制御部品は出口Oと、入口Iとを有し、出口O、入口Iは当該接続ブロックの当該流体入口、隣り合う当該接続ブロックの当該流体出口にそれぞれ接続される。
【0093】
当該固定孔、当該固定部品、当該流体入口、当該流体出口、当該陥没部、当該舌部等の特徴的な構造に関しては、
図1A~
図9Fを参照されたい。
【0094】
継手モジュール1は複数の継手を含む。当該流体制御部品を基台20に締め付けるために用いられる。図13で使用される継手には、ガスが入る方向からガスが流れていく方向に、2ポート継手1d、2ポート継手1c、4ポート以上の継手3a、2ポート継手1d、2ポート継手1d、2ポート継手1d、2ポート継手1d、2ポート継手1a、2ポート継手1a、4ポート以上の継手3a、4ポート以上の継手3aがこの順に設けられる。本発明において、これらの継手はその第1ユニットと隣り合う継手の第2ユニットによって互いに重ね合わされて、組立と取外しの簡素化という目的が達成される。さらに、ガスはこれらの継手と流体制御部品との間に流動し、ガスが漏洩するリスクが低減される。
【0095】
上記の内容において本発明を詳細に説明しており、当該内容は本発明の実施の範囲を限定するためではなく、本発明の好ましい実施例を示すものに過ぎない。よって、本発明の特許請求の範囲に準じてなされた均等な補正や差し替えは、いずれも本発明の特許請求の範囲に含まれる。