IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 三井E&S造船株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-ばら積み貨物船 図1
  • 特許-ばら積み貨物船 図2
  • 特許-ばら積み貨物船 図3
  • 特許-ばら積み貨物船 図4
  • 特許-ばら積み貨物船 図5
  • 特許-ばら積み貨物船 図6
  • 特許-ばら積み貨物船 図7
  • 特許-ばら積み貨物船 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-13
(45)【発行日】2022-01-13
(54)【発明の名称】ばら積み貨物船
(51)【国際特許分類】
   B63B 13/00 20060101AFI20220105BHJP
   B63B 25/00 20060101ALI20220105BHJP
   B63B 11/02 20060101ALI20220105BHJP
【FI】
B63B13/00 Z
B63B13/00 E
B63B25/00 Z
B63B11/02
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019062348
(22)【出願日】2019-03-28
(65)【公開番号】P2020158057
(43)【公開日】2020-10-01
【審査請求日】2021-02-02
(73)【特許権者】
【識別番号】518144045
【氏名又は名称】三井E&S造船株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001368
【氏名又は名称】清流国際特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】100129252
【弁理士】
【氏名又は名称】昼間 孝良
(74)【代理人】
【識別番号】100155033
【弁理士】
【氏名又は名称】境澤 正夫
(72)【発明者】
【氏名】木下 達弥
(72)【発明者】
【氏名】高田 啓吾
(72)【発明者】
【氏名】内堀 博之
【審査官】中島 昭浩
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-067253(JP,A)
【文献】実開昭51-056785(JP,U)
【文献】特開2018-030467(JP,A)
【文献】特開平09-118289(JP,A)
【文献】実開昭58-078294(JP,U)
【文献】特開2003-063481(JP,A)
【文献】特開2014-226987(JP,A)
【文献】特開2014-227107(JP,A)
【文献】中国実用新案第207712241(CN,U)
【文献】特開2012-245852(JP,A)
【文献】特開2013-001358(JP,A)
【文献】特開2012-183999(JP,A)
【文献】国際公開第2013/153670(WO,A1)
【文献】中国実用新案第201872948(CN,U)
【文献】中国実用新案第211196586(CN,U)
【文献】韓国公開特許第10-2010-0082914(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B63B 13/00
B63B 25/00
B63B 11/02
B63J 4/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
貨物倉間の横隔壁の下部にロアースツールを有するばら積み貨物船において、
バラストタンクに注排水されるバラスト水を処理するためのバラスト水処理装置を前記ロアースツールの内の少なくとも一つの前記ロアースツールの内部に設けていることを特徴とするばら積み貨物船。
【請求項2】
前記バラストタンクに注排水するためのバラストポンプを、前記バラスト水処理装置を設けているのと同じ前記ロアースツールの内部に配置していることを特徴とする請求項1に記載のばら積み貨物船。
【請求項3】
前記バラスト水処理装置を設けている前記ロアースツールの内部に出入りするためのアクセス通路の一部又は全部を、上甲板上から前記横隔壁のコルゲート壁に沿わせて設けていることを特徴とする請求項1又は2に記載のばら積み貨物船。
【請求項4】
前記ロアースツールとは別の場所で、前記バラスト水処理装置と前記バラストポンプの稼働状態を表示し、前記バラスト水処理装置と前記バラストポンプの動作を遠隔操作できる制御装置を設けて構成していることを特徴とする請求項2に記載のばら積み貨物船。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バラスト水処理装置を備えたばら積み貨物船に関する。
【背景技術】
【0002】
ばら積み貨物船やコンテナ船やタンカー等の大型船舶では、船舶の航海時の喫水と姿勢を適切な状態にするために、バラストタンクにバラスト水を注排水している。このバラスト水は、注水水域の動植物プランクトン等の水生生物が混入しているため、これらの水生生物がバラスト水の排水水域に及ぼす影響を少なくするために、水生生物の分離、除去、殺滅等を行う必要があり、バラスト水処理装置を備える必要がある。このバラスト水処理装置では、分離・除去等の機械的処理、紫外線照射やオゾン処理等の物理的殺菌法、薬剤を用いた科学的殺菌法などにより各種の水処理を行っている。
【0003】
このバラスト水処理に関して、コンテナ船の船倉内の船倉積みコンテナの積載用区画のうち、バラスト水ポンプを備える機関室に近い1区画もしくは複数区画分の積載用区画を設置スペースとして、コンテナに対応する外形のハウジング用ボックスの内部にバラスト水処理装置を装備したりしている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、タンカーでバラスト水処理装置を甲板に搭載したり(例えば、特許文献2参照)、船の種類には言及していないが、船首端バラストタンク上のボースンストアの床面に開口するレセスを船首端バラストタンクのタンクトップに設け、そのレセス内にバラスト水処理装置を設けたりしている(例えば、特許文献3参照)。
【0005】
そして、ばら積み貨物船において、バラスト水処理装置が配置される場合に、図8に示すように、バラストタンクにバラスト水を注排水するためのバラストポンプ41が、貨物区画Rbと機関室区画Rcとの区切りよりも後方の機関室32内に配置されている関係から、バラスト水処理装置45を機関室32内に配置することが一般的である。しかしながら、既存の設計に基づく機関室32内には主機や補機などが配置され、しかも、貨物区画Rbをできるだけ大きくして、搭載できる貨物量を増加するために、機関室32は最小限の長さとされることから、新たにバラスト水処理装置45及びバラストポンプ41から導設されるバラスト水処理用配管46を機関室32内の下層甲板に配置できる未使用の場所が少なく、機関室32の上層の甲板の空きスペースに配置されることになる。
【0006】
この場合には、バラストポンプ41から遠い位置にあるバラスト水処理装置45にバラスト水を供給するためのバラスト水処理用配管46を必要以上に長くする必要があることと、そのバラスト水処理用配管46の圧力損失によって、バラストポンプ41に高い揚程能力が必要になるという問題がある。また、機関室32内にバラストポンプ41が配置される場合は、二重底11の空間部11c内に施工されるバラスト配管(42、43)は、機関室32内に配置されるバラストポンプ41と繋げるために機関室32内に導く必要がある。一般的にバラスト配管は貨物からのダメージを避けるため貨物倉14内を通さないので、機関室32の表壁を傾斜をつけたスラント形状21aにしてバラスト配管を通す空間を設ける必要がある。
【0007】
一方、ばら積み貨物船においては、貨物区画を横隔壁で船長方向に区切って貨物倉を形成している。この貨物倉を区切る横隔壁は、垂直な平面とそれに沿ったコルゲートプレート(波型隔壁)と、その下端に配置されるロアースツールと、その上端に配置されるアッパースツールとを有して構成されている。このロアースツールの下端側は、船体前後方向に関して前側もしくは後側、または前側と後側の両側に拡がる構成に形成され、コルゲートプレートの下端の前後幅より広く形成されている(例えば、特許文献4参照)。
【0008】
ばら積み貨物船に関しては、近年、船舶の縦曲げ強度をより高くするために、国際船級連合(IACS)において共通構造規則(CSR-BC)が採択されて適用が開始されており、このロアースツールの下端の前後方向幅が、拡大される傾向にあり、ロアースツールの内部空間が大きくなる傾向にある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【文献】特開2013-56621号公報
【文献】特開2014-4542号公報
【文献】特開2014-139045号公報
【文献】特開2018-30467号公報(段落〔0028〕~〔0031〕、図6図7
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、ばら積み貨物船において、バラスト水処理装置とバラストポンプの配置場所を低い位置に配置することを実現しつつ、機関室からそれらの機器を除外することで、機関室の長さを最小化し、従来以上の貨物の積載容積を確保したばら積み貨物船を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記のような目的を達成するための本発明のばら積み貨物船は、貨物倉間の横隔壁の下部にロアースツールを有するばら積み貨物船において、バラストタンクに注排水されるバラスト水を処理するためのバラスト水処理装置を前記ロアースツールの内の少なくとも一つの前記ロアースツールの内部に設けていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明のばら積み貨物船によれば、ばら積み貨物船において、バラスト水処理装置とバラストポンプの配置場所を低い位置に配置することを実現しつつ、機関室からそれらの機器を排除することで、機関室の長さを最小化し、従来以上の貨物の積載容積を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施の形態のばら積み貨物船におけるバラスト水処理装置とバラストポンプの配置を示す側面図である。
図2図1のばら積み貨物船におけるバラスト水処理装置とバラストポンプの配置を示すA-A横断面図である。
図3図2のバラスト水処理装置とバラストポンプの配置を示す部分平面図である。
図4図2のバラスト水処理装置の配置を示す部分側断面図である。
図5図2のバラストポンプの配置を示す部分側断面図である。
図6図1のばら積み貨物船におけるバラスト水処理装置とバラストポンプの他の配置の例を示すA-A横断面図である。
図7図6のバラスト水処理装置とバラストポンプの他の配置の例を示す部分平面図である。
図8】比較例のばら積み貨物船におけるバラスト水処理装置とバラストポンプの配置を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下図面を参照して本発明に係るばら積み貨物船の実施の形態について説明する。図1図7に本発明に係るばら積み貨物船10を示し、図8に比較例として、バラスト水処理装置45とバラストポンプ41を機関室32の内部に設けたばら積み貨物船10Xを示す。
【0015】
図1図2に示すように、この本発明に係る実施の形態のばら積み貨物船10では、船底11aと貨物倉内底板11bと、これらの間の空間部11cとからなる二重底11を持つ。このばら積み貨物船10では、船長方向Xに、水密構造の横隔壁21により、船首部区画Raと貨物区画Rbと機関室区画Rcと船尾部区画Rdに区分されている。
【0016】
船首部区画Raにおいては、船首楼31が設けられ、図示はしないが、ボースンストアやフォアピークタンク等が設けられ、揚錨装置や係船装置が配置されている。また、機関室区画Rcにおいては、機関室32が設けられ、この機関室32には主機関や補機等が配置されている。さらに、機関室32の上部には、居住区33や船橋34や煙突35が配置されている。この機関室32の後部には、推進用のプロペラ36と、操船用の舵37とが配置されている。また、船尾部区画Rdには舵37を操舵するための操舵機(図示しない)が配置されている操舵室38やアフトピークタンク39などが配置されている。
【0017】
そして、貨物区画Rbにおいては、二重底11と、上甲板12と、船側外板13との間に横隔壁(バルクヘッド)22が設けられ、複数(図1では5個)の貨物倉14が形成されている。この貨物倉14の上部の上甲板12にはハッチ(図示しない)が設けられ、荷役終了後はハッチカバー(図示しない)で覆われる。
【0018】
図2図5に示すように、貨物倉14と貨物倉14の間に設けられる横隔壁22は、コルゲート構造とされ、平坦壁22aとコルゲート壁22bとロアースツールS1の壁部22cとアッパースツールS2の壁部22dとを有して構成される。この平坦壁22aとコルゲート壁22bの間には、コルゲート空間部S5が設けられる。
【0019】
この貨物倉14間の横隔壁22の下部にロアースツールS1を有するばら積み貨物船10において、ボトムサイドタンクS3やアッパーサイドタンクS4や二重底11の空間部11cなどで構成されるバラストタンク(S3、S4、11c)に注排水されるバラスト水を処理するためのバラスト水処理装置45をロアースツールS1の内の少なくとも一つのロアースツールS1の内部に設ける。これにより、ばら積み貨物船10において、バラスト水処理装置45とバラストポンプ41の配置場所を低い位置に配置することを実現しつつ、機関室32からそれらの機器を除外することで、機関室32の長さを最小化し、従来以上の貨物の積載容積を確保できる。
【0020】
このバラスト水処理装置45は、水生生物の分離・除去等の機械的処理、紫外線照射やオゾン処理等の物理的殺菌法、薬剤を用いた科学的殺菌法などにより各種の水処理を行う装置である。このバラスト水処理装置45の大きさは、バラスト水処理の方法と、バラスト水の処理のタイミング(注水時、排水時、航行時等)と、ばら積み貨物船10のバラストタンク(S3、S4、11c)の容積や航行区域や寄港する港湾の環境規制などよって設定される必要処理能力によって変化する。
【0021】
また、バラストタンク(S3、S4、11c)に注排水するためのバラストポンプ41を、バラスト水処理装置45を設けているのと同じロアースツールS1の内部に配置する。そして、このロアースツールS1の下の二重底11の船底11aにシーチェスト(海水の取入口)41aを設ける。このシーチェスト41aは、バラストポンプ41の近くに設けることで、配管抵抗を減少できると共に、保守点検を簡便化できるので、より好ましい。
【0022】
図1に示すように、このバラストポンプ41から船長方向Xの前方にバラスト主配管42が延びて、貨物区画Rbの最も前方の貨物倉14の後端部まで達して、この貨物倉14の周囲に配置されたバラストタンク(S3、S4、11c)にバラスト水を注排水できるように構成する。更に、前部バラスト枝配管43が船首部区画Raのフォアピークタンク(図示しない)に延びて、このフォアピークタンクにバラスト水を注排水できるように構成する。
【0023】
また、このバラストポンプ41から船長方向Xの後方(-X方向)にバラスト主配管42が延びて、貨物区画Rbの最も後方の貨物倉14の後端部まで達して、この貨物倉14の周囲に配置されたバラストタンク(S3、S4、11c)にバラスト水を注排水できるように構成する。更に、後部バラスト枝配管44が船尾部区画Rdのアフトピークタンク39に延びて、このアフトピークタンク39にバラスト水を注排水できるように構成する。
【0024】
バラストポンプ41とバラスト水処理装置45とを同じロアースツールS1内に配置することにより、従来の機関室32内の配置と比べて、自由に使える空間が増え、バラスト水処理用配管46の設置などを最適化することができる。このことにより、バラストポンプ41からバラスト水処理装置45までのバラスト水処理用配管46の長さを最小化することで、配管抵抗を極少化しバラストポンプ41の揚程を小さくすることができる。
【0025】
さらに、バラストポンプ41とバラスト水処理装置45が機関室32の外部に配置されるので、図8の比較例に示したばら積み貨物船10Xのように、機関室32の内部に配置されるバラストポンプ41、バラスト水処理装置45、バラスト主配管42、バラスト水処理用配管46の取り回しのための配置的な制約が無くなるので、図1に示すように、機関室32を短くでき、貨物倉14の容積を増加できる(図1のクロスハッチング部分)。
【0026】
また、図2図3に示すように、ばら積み貨物船10において、バラスト水処理装置45を設けているロアースツールS1の内部に出入りするためのアクセス通路50の一部又は全部を、上甲板12上から横隔壁22のコルゲート壁22bに沿わせて設ける。このアクセス通路50の一部として、この上甲板12からロアースツールS1に降りるために、通行用梯子51や階段等の昇降用設備が配置される。
【0027】
また、図6図7に、ばら積み貨物船10のロアースツールS1における、バラストポンプ41とバラスト水処理装置45の船幅方向に関しての他の配置例を示す。ここでは、配置場所を示すため、複数のバラスト水処理装置45を図示しているが、バラストポンプ41とバラスト水処理装置45のそれぞれの個数は、必要に応じて変更してもよく、特に限定する必要はない。
【0028】
バラストポンプ41とバラスト水処理装置45を設けるロアースツールS1を、貨物区画Rbの最も後方の貨物倉14の直前の横隔壁22の下部にあるロアースツールS1にすると、居住区33からの移動距離が短くなり、保守点検をより簡便化することができる。
【0029】
また、バラスト水処理装置45とバラストポンプ41の稼働状態を表示し、バラスト水処理装置45とバラストポンプ41の動作を遠隔で操作する制御装置を、ロアースツールS1とは別の場所、例えば、船橋34や機関室32内の制御室に設けることが好ましい。これにより、作業員がロアースツールS1に降りて操作する必要が無くなるので、バラスト水処理装置45によるバラスト水処理を作業効率良く行うことができるようになる。
【0030】
上記のように、本発明のばら積み貨物船10は、貨物倉14間の横隔壁22の下部にロアースツールS1を有するばら積み貨物船であり、バラストタンク(S3、S4、11c)に注排水されるバラスト水を処理するためのバラスト水処理装置45をロアースツールS1の内の一部のロアースツールS1の内部に設けているので、ばら積み貨物船において、貨物倉14の減少させることがなく、バラスト水処理装置45とバラストポンプ41の配置場所を従来の機関室32内に配置される場合と変わらない程度に低い位置に配置することを実現しつつ、機関室32からそれらの機器を除外することで、機関室32の長さを最小化し、従来以上の貨物の積載容積を確保できる。
【0031】
また、バラストタンク(S3、S4、11c)に注排水するためのバラストポンプ41とバラスト水処理装置45とを同じロアースツールS1内に配置することにより、従来の機関室32内の配置と比べて、自由に使える空間が増え、バラスト水処理用配管46などを最適化することができる。このことにより、バラストポンプ41からバラスト水処理装置45までのバラスト水処理用配管46の配管長を最小化することで配管抵抗を極少化しパラストポンプ41の揚程を小さくすることができる。
【0032】
さらには、バラストポンプ41とバラスト水処理装置45を機関室32の外部に配置するので、バラストポンプ41とバラスト水処理装置45及びバラスト水処理用配管46等の取り回しのための配置的な制約が無くなるので、図1図8に示すように、機関室32を従来よりも短くできる。これにより、機関室32を短くした分(ΔRb)、貨物区画Rbを拡張することができ、より多くの貨物を積載することが可能となる。
【0033】
そして、バラスト水処理装置45を設けているロアースツールS1の内部に出入りするためのアクセス通路50の一部又は全部を、上甲板12上から横隔壁22のコルゲート壁22bに沿わせて設けているので、容易に、バラスト水処理装置45の保守点検ができるようになる。
【0034】
さらに、ロアースツールS1とは別の場所に、バラスト水処理装置45とバラストポンプ41の稼働状態を表示し、バラスト水処理装置45とバラストポンプ41の動作を遠隔操作できる制御装置を設けて構成すると、バラスト水処理装置45によるバラスト水処理を作業効率良く処理できるようになる。
【符号の説明】
【0035】
10 ばら積み貨物船
11 二重底
11a 船底
11b 貨物倉内底板
11c 空間部
12 上甲板
13 船側外板
14 貨物倉
21 横隔壁
22 横隔壁(コルゲート構造)
22a 平坦壁
22b コルゲート壁
22c ロアースツールの壁部
22d アッパースツールの壁部
31 船首楼
32 機関室
33 居住区
34 船橋
35 煙突
36 プロペラ
37 舵
38 操舵室
39 アフトピークタンク
41 バラストポンプ
41a シーチェスト
42 バラスト主配管
43 前部バラスト枝配管
44 後部バラスト枝配管
45 バラスト水処理装置
46 バラスト水処理用配管
50 アクセス通路
51 通行用梯子
Ra 船首部区画
Rb 貨物区画
Rc 機関室区画
Rd 船尾部区画
S1 ロアースツール
S2 アッパースツール
S3 ボトムサイドタンク
S4 アッパーサイドタンク
S5 コルゲート空間部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8