(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-13
(45)【発行日】2022-01-13
(54)【発明の名称】ドア掛け式ロック
(51)【国際特許分類】
E05B 47/00 20060101AFI20220105BHJP
E05B 49/00 20060101ALI20220105BHJP
E05B 15/00 20060101ALI20220105BHJP
E05B 65/06 20060101ALI20220105BHJP
【FI】
E05B47/00 J
E05B49/00 J
E05B15/00 A
E05B65/06 B
(21)【出願番号】P 2021143937
(22)【出願日】2021-09-03
【審査請求日】2021-09-03
(31)【優先権主張番号】202011436152.8
(32)【優先日】2020-12-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519295166
【氏名又は名称】▲広▼州大学
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】特許業務法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】曹 忠
(72)【発明者】
【氏名】蒋 森
(72)【発明者】
【氏名】尚 文利
(72)【発明者】
【氏名】▲ジャオ▼ 文静
(72)【発明者】
【氏名】王 鋒
(72)【発明者】
【氏名】▲デン▼ 輝
【審査官】野尻 悠平
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-364216(JP,A)
【文献】特開2018-204393(JP,A)
【文献】特開2020-172794(JP,A)
【文献】特開2019-094727(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 47/00
E05B 49/00
E05B 15/00
E05B 65/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タング及びロックバーが設けられ、前記タングが前記ロックバーの第1端に接続されるドアロック本体と、
前記ドアロック本体内に設けられる駆動モジュールであって、外部機器に接続される通信モジュールを含む駆動モジュールと、
第1端が前記駆動モジュールに接続され、第2端が前記ロックバーの第2端に接続される第1接続ユニットと、を含
み、
前記ドアロック本体内にばねがさらに設けられ、前記ばねが前記ロックバーに設けられる、ことを特徴とするドア掛け式ロック。
【請求項2】
前記ドアロック本体内に設けられるシリンダユニットと、
前記シリンダユニットが第2接続ユニットを介して前記ロックバーに接続される第2接続ユニットと、をさらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載のドア掛け式ロック。
【請求項3】
前記駆動モジュールは、
前記第1接続ユニットに接続されるモーターモジュールと、
前記通信モジュールを介して外部機器の制御信号を取得し、前記制御信号に基づいて前記モーターモジュールの作動状態を制御する制御モジュールと、をさらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載のドア掛け式ロック。
【請求項4】
前記第1接続ユニットは、
前記モーターモジュールに接続される回転軸と、
第1端が前記回転軸に接続され、第2端が前記ロックバーに接続される接続部材と、を含む、ことを特徴とする請求項3に記載のドア掛け式ロック。
【請求項5】
前記通信モジュールは、RFID高周波モジュールである、ことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のドア掛け式ロック。
【請求項6】
前記通信モジュールは、ブルートゥースモジュールである、ことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のドア掛け式ロック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドアロックの技術分野、特にドア掛け式ロック及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ドアロックは、実際の生活に幅広く応用されている。その中でも、スマートロックは、キーを使って解錠する方式を放棄し、解錠の容易さを向上させる。しかし、従来の一般的なスマートロックは、あまり、非スマートロックが取り付けられたドアに用いることができず、ユーザーは、スマートロックを取り付けろうとすると、ドアを交換するしかなく、ユーザーのコストが大幅に高くなってしまう。また、スマートロックのコストが非スマートロックのコストよりはるかに高く、それにより、スマートドアロックの普及率が低くなってしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記技術課題を解決するために、本発明の目的は、ユーザーがスマートドアロックを使用するコストをある程度まで低減でき、それにより、スマートドアロックの普及率を向上させる、ドア掛け式ロック及びその制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1態様では、本発明の実施例は、ドア掛け式ロックを提供し、
ドア掛け式ロックであって、
タング及びロックバーが設けられる、前記タングが前記ロックバーの第1端に接続されるドアロック本体と、
前記ドアロック本体内に設けられる駆動モジュールであって、外部機器に接続される通信モジュールを含む駆動モジュールと、
第1端が前記駆動モジュールに接続され、第2端が前記ロックバーの第2端に接続される第1接続ユニットと、を含む。
【0005】
さらに、前記ドア掛け式ロックは、
前記ドアロック本体内に設けられるシリンダユニットと、
前記シリンダユニットが第2接続ユニットを介して前記ロックバーに接続される第2接続ユニットと、をさらに含む。
【0006】
さらに、前記駆動モジュールは、
前記第1接続ユニットに接続されるモーターモジュールと、
前記通信モジュールを介して外部機器の制御信号を取得し、前記制御信号に基づいて前記モーターモジュールの作動状態を制御する制御モジュールと、をさらに含む。
【0007】
さらに、前記第1接続ユニットは、
前記モーターモジュールに接続される回転軸と、
第1端が前記回転軸に接続され、第2端が前記ロックバーに接続される接続部材と、を含む。
【0008】
さらに、前記通信モジュールは、RFID高周波モジュールである。
【0009】
さらに、前記通信モジュールは、ブルートゥースモジュールである。
【0010】
さらに、前記ドアロック本体内にばねがさらに設けられ、前記ばねが前記ロックバーに設けられる。
【0011】
第2態様では、本発明の実施例は、ドア掛け式ロックの制御方法を提供し、
ドア掛け式ロックの制御方法であって、
外部機器によって送信された制御信号を受信するステップと、
前記制御信号に基づいて、ブルートゥース解錠方式、IDカード解錠方式及び遠隔解錠方式を含む前記ドア掛け式ロックの解錠方式を判断するステップと、
前記解錠方式に応じて駆動モジュールを作動制御するステップであって、前記駆動モジュールは、前記ドア掛け式ロック内のロックバーを移動制御することで、前記ドア掛け式ロック内のタングを移動させるステップと、を含む。
【0012】
さらに、前記ブルートゥース解錠方式は、アドレスマッチング解錠方式及びボタン解錠方式を含み、前記解錠方式に応じて駆動モジュールを作動制御する前記ステップは、
前記解錠方式がアドレスマッチング解錠方式である場合、所定範囲内のブルートゥースアドレス情報を取得するステップと、
前記ブルートゥースアドレス情報と現在のドア掛け式ロックの所定のブルートゥースアドレス情報とをマッチングするステップと、
マッチング結果が所定の要求を満たすと、駆動モジュールを作動制御するステップと、を含む。
【0013】
さらに、前記解錠方式がIDカード解錠方式である場合、前記解錠方式に応じて駆動モジュールを作動制御する前記ステップは、
所定範囲内のIDカード情報を取得するステップと、
前記IDカード情報と現在のドア掛け式ロックの所定のIDカード情報とをマッチングするステップと、
マッチング結果が所定の要求を満たすと、駆動モジュールを作動制御するステップと、を含む。
【発明の効果】
【0014】
本発明の実施例の有益な効果は、以下のとおりである。本発明の実施例は、ドアロック本体内に駆動モジュール及び第1接続ユニットを追加し、駆動モジュール内に通信モジュールを設け、通信モジュールによって外部機器の制御信号を受信することで、駆動モジュールが第1接続ユニットを作動制御し、ドア掛け式ロックの自動解錠の機能を実現し、それにより、ユーザーがスマートドアロックを使用するコストをある程度まで低減させ、スマートドアロックの普及率を向上させる。
【0015】
以下、図面及び実施例を組み合わせて本発明についてさらに説明する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の1つの特定の実施例のドア掛け式ロックの構造模式図である。
【
図2】本発明の1つの特定の実施例のドア掛け式ロックのモジュールブロック図である。
【
図3】本発明の1つの特定の実施例のドア掛け式ロックの制御方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施例について詳細に説明し、前記実施例の例は、図面に示され、実施例を通して同一符号又は類似符号は、同一又は類似する素子又は同一又は類似する機能を有する素子を表す。以下、図面を参照して説明される実施例は、例示的なものであり、本発明を解釈するためのものに過ぎず、本発明に対する限定として理解してはいけない。
【0018】
本発明の説明において、方位についての説明、例えば、上、下、前、後、左、右などにより指示される方位又は位置関係は、図面に示される方位又は位置関係に基づくものであり、本発明の説明及び説明の簡単化のために過ぎず、示される装置又は要素が特定方位を有したり、特定方位で構成又は操作されたりすることを指示又は示唆するものではなく、よって、本発明に対する限定としては理解されないことを理解すべきである。
【0019】
本発明の説明において、「複数」は、1つの以上を意味し、「複数」は、2つの以上を意味し、「より大きい」、「未満」、「超える」などは、端点値を含まないとして理解され、「以上」、「以下」、「以内」などは、端点値を含むとして理解される。「第1」、「第2」が記述されると、技術的特徴を区別するためのものに過ぎず、相対的な重要性を指示や示唆するもの、或いは指示される技術的特徴の数を暗示的に表示するもの、或いは指示される技術的特徴の順番関係を暗示的に表示するものとして理解すべきではない。
【0020】
本発明の説明において、明確に限定しない限り、設置、取り付け、接続などの用語は、広義で理解すべきであり、当業者であれば、技術的解決手段の具体的な内容を組み合わせて上記用語の本発明における具体的な意味を理解し得る。
【0021】
本発明の説明において、「一実施例」、「いくつかの実施例」、「例示的な実施例」、「例」、「具体例」、又は「いくつかの例」などの用語を参照した説明は、該実施例又は例と組み合わせて説明されている特定の特徴、構造、材料又は特性が、本発明の少なくとも1つの実施例又は例に含まれることを意味する。本明細書において、上記用語についての例示的な表現は、必ずしも同じ実施例又は例を意味するわけではない。さらに、説明された特定の特徴、構造、材料又は特性が、任意の1つ又は複数の実施例又は例においては適切な組み合わせで一体化されていてもよい。
【0022】
特定の実施例を説明する前、まず、以下の名詞を解釈する。
ブルートゥースとは、Blue toothであり、機器間の短距離通信をサポートする無線通信技術であり、無線通信分野で幅広く使用されている。従来技術では、ブルートゥース技術をサポートする2つの機器間は、無線通信チャンネルを確立することでデータ伝送を実現することができる。ブルートゥース技術は、通信端末機器間の通信を効果的に簡略化でき、データ伝送がより迅速かつ高効率になる。
【0023】
無線周波数識別とは、RFID(Radio Frequency IDentification)であり、無線通信技術であり、識別システムと特定のターゲットとの間に機械又は光学接触を確立せずに、無線電信号によって特定のターゲットを識別し関連データを読み取り・書き込みすることができる。
【0024】
ゲートウェイは、ネットワークコネクター、プロトコル変換器とも呼ばれる。ゲートウェイは、ネットワーク層の上においてネットワーク接続を実現し、複雑なネットワーク接続機器であり、2つの高階層プロトコルの異なるネットワークの接続のみに用いられる。ゲートウェイは、広域エリアネットワークの接続に用いられてもよいし、ローカルエリアネットワークの接続に用いられてもよい。ゲートウェイは、変換機能を果たすコンピュータシステム又は機器である。異なる通信プロトコル、データフォーマット又は言語、さらに、システム構造が完全に異なる2種のシステムの間に用いられ、ゲートウェイは、翻訳機である。ゲートウェイは、単に情報を伝達するブリッジとは異なり、宛先システムのニーズを満たすために、受信した情報を再パッケージ化する。
【0025】
図1及び
図2を参照すると、本発明の実施例は、ドアロック本体110、駆動モジュール120及び第1接続ユニットを含むドア掛け式ロックを提供し、具体的には、前記ドアロック本体110にタング112及びロックバー111が設けられ、前記タング112が前記ロックバー111の第1端に接続され、前記駆動モジュール120は、前記ドアロック本体110内に設けられ、前記駆動モジュール120は、通信モジュールを含み、前記通信モジュールは、外部機器に接続され、外部機器によって送信された制御信号を受信し、前記第1接続ユニットの第1端が前記駆動モジュール120に接続され、前記第1接続ユニットの第2端が前記ロックバー111の第2端に接続される。
【0026】
本実施例の作動過程は、ユーザーが解錠する必要があるとき、ユーザーが外部機器によって駆動モジュールに制御信号を送信し、駆動モジュールが該制御信号に基づいて第1接続ユニットの作動状態を制御し、
図1に示すように、第1接続ユニットがロックバーを左へ移動制御するとき、ロックバーがタングを左へ移動させ、それにより、解錠機能を実現することである。
【0027】
本実施例では、前記通信モジュールは、ブルートゥースモジュール、RFID高周波モジュール又は4G/5Gなどの遠隔通信モジュールであってもよい。通信モジュールがブルートゥースモジュール又は4G/5Gなどの遠隔通信モジュールである場合、本実施例の外部機器は、ユーザーの携帯電話、タブレットなどのモバイル端末機器であってもよい。通信モジュールがRFID高周波モジュールである場合、本実施例の外部機器は、ユーザーのIDカードであってもよい。外部機器がモバイル端末機器である場合、ユーザーは、自動解錠機能を使用する前、該ドア掛け式ロック内の駆動モジュールとモバイル端末機器内のAPPとをバインディングした後に、モバイル端末機器によって近距離又は遠距離の解錠を行うことができ、このとき、ユーザーは、使用するとき、モバイル端末機器における指定されたAPPの解錠ボタンをタッチすれば、自動解錠機能を実現でき、又は、モバイル端末機器をドア掛け式ロックに近い所定範囲内に置き、ドア掛け式ロック内の駆動モジュールは、第1接続ユニットを自動的に作動制御することができ、自動解錠機能を実現する。外部機器がIDカードである場合、使用前に該IDカードとドア掛け式ロック内の駆動モジュールとをマッチングし、そして使用するとき、該IDカードを該ドア掛け式ロックに接近させれば、該ドア掛け式ロック内の駆動モジュールは、第1接続ユニットを自動的に作動制御することができ、自動解錠機能を実現する。
【0028】
以上から分かるように、上記実施例では、スマートロックを使用するとき、従来の非スマートロックの構造を変更する必要がなく、非スマートロックが取り付けられるドアを交換する必要もなく、それにより、ユーザーがスマートドアロックを使用するコストをある程度まで低減させ、スマートドアロックの普及率を向上させる。
【0029】
一部の実施例では、
図1及び
図2に示すように、前記ドア掛け式ロックは、シリンダユニット140及び第2接続ユニット150をさらに含み、前記シリンダユニット140は、前記ドアロック本体110内に設けられ、前記シリンダユニット140は、前記第2接続ユニット150を介して前記ロックバー111に接続される。本実施例では、上記実施例のスマート解錠機能が解錠動作を実現できないと、手動解錠機能を実現するために、ユーザーがさらにキーをシリンダユニット内に挿入することができる。本実施例では、スマート解錠機能とキー解錠機能とを組み合わせて設けることで、そのうち1つの解錠機能を使用できないため引き起こされる、該ロックを解錠できない状況を回避する。
【0030】
一部の実施例では、
図2に示すように、前記駆動モジュールは、モーターモジュール及び制御モジュールをさらに含み、前記モーターモジュールは、前記第1接続ユニットに接続され、前記制御モジュールは、前記通信モジュールを介して外部機器の制御信号を取得し、前記制御信号に基づいて前記モーターモジュールの作動状態を制御する。本実施例では、前記制御モジュールは、STM32モジュールであってもよい。前記モーターモジュールは、モーター及び減速歯車を含む。作動過程において、制御モジュールは、外部機器の制御信号を取得し、該制御信号に基づいてモーターを作動制御することで、モーターが減速歯車を移動させ、ギアが第1接続ユニットを作動させ、それにより、ロックバー及びタングを左へ移動させ、解錠機能を実現する。
【0031】
一部の実施例では、
図1及び
図2に示すように、前記第1接続ユニットは、回転軸131及び接続部材132を含み、前記回転軸131が前記モーターモジュールに接続され、前記接続部材132の第1端が前記回転軸131に接続され、前記接続部材132の第2端が前記ロックバー111に接続される。前記接続部材は、高強度を有する細線であってもよく、該細線の第1端が回転軸に固定され、該細線の第2端がロックバーに固定される。駆動モジュールが回転軸を逆方向に回転駆動するとき、回転軸が細線を逆方向に巻き付けることで、細線がロックバーを左へ移動させ、ロックバーがタングを左へ移動させ、それにより、解錠を実現する。
【0032】
一部の実施例では、
図1に示すように、前記ドアロック本体内にばね160がさらに設けられ、前記ばね160が前記ロックバー111に設けられる。ドア掛け式ロックが解錠動作するとき、ばねが収縮し、ばねが解錠動作した後、ばねが元の形状に回復し、ロックバーを右へ移動させ、タングを押して右へ移動させ、それにより、ドア掛け式ロックの元の形状を回復する。
【0033】
図3を参照すると、本発明の実施例は、ドア掛け式ロックの制御方法をさらに提供し、本実施例は、
図1に示す駆動モジュールに適用される。実施するとき、本実施例は、S310~S330を含む。
S310において、外部機器によって送信された制御信号を受信し、外部機器は、ユーザーの携帯電話、タブレットなどのモバイル端末機器であってもよいし、ユーザーのIDカードであってもよい。
【0034】
S320において、前記制御信号に基づいて、前記ドア掛け式ロックの解錠方式を判断し、前記解錠方式は、ブルートゥース解錠方式、IDカード解錠方式及び遠隔解錠方式を含む。
【0035】
S330において、前記解錠方式に応じて駆動モジュールを作動制御し、前記駆動モジュールは、前記ドア掛け式ロック内のロックバーを移動制御することで、前記ドア掛け式ロック内のタングを移動させるステップと、を含む。
【0036】
一部の実施例では、前記ブルートゥース解錠方式は、アドレスマッチング解錠方式及びボタン解錠方式を含み、前記解錠方式に応じて駆動モジュールを作動制御する前記ステップは、
前記解錠方式がアドレスマッチング解錠方式である場合、所定範囲内のブルートゥースアドレス情報を取得するステップであって、該所定範囲は、5cm又は10cmであってもよく、具体的な範囲は、実際の状況に応じて設定されるステップと、そして前記ブルートゥースアドレス情報と現在のドア掛け式ロックの所定のブルートゥースアドレス情報とをマッチングするステップと、マッチング結果が所定の要求を満たすと、駆動モジュールを作動制御し、自動解錠機能を実現するステップと、を含む。該所定の要求は、リアルタイムに取得されたブルートゥースアドレス情報と、現在のドア掛け式ロックの所定のブルートゥースアドレス情報とが同じであることである。
【0037】
前記解錠方式がボタン解錠方式である場合、モバイル端末によって送信された制御信号に基づいて、該モバイル端末が該ドア掛け式ロックを解錠する機能を有するか否か判断し、有すると、解錠動作を実行し、有しないと、モバイル端末に応答なしの信号をフィードバックする。
【0038】
本実施例は、ユーザーがキー又はいかなるカードも携帯せずに、解錠動作を行うことができる。
【0039】
一部の実施例では、前記解錠方式がIDカード解錠方式である場合、前記解錠方式に応じて駆動モジュールを作動制御するステップは、
所定範囲内のIDカード情報を取得するステップであって、該所定範囲は、5cm又は10cmであってもよく、具体的な範囲は、実際の状況に応じて設定されるステップと、
前記IDカード情報と現在のドア掛け式ロックの所定のIDカード情報とをマッチングするステップと、マッチング結果が所定の要求を満たすと、駆動モジュールを作動制御し、自動解錠機能を実現するステップと、を含む。本ステップでは、該所定の要求は、リアルタイムに取得されたIDカード情報と現在のドア掛け式ロックの所定のIDカード情報とが同じであることである。
【0040】
本実施形態では、IDカードによって自動解錠を行い、ユーザーがキーを携帯しなくても、ユーザーのモバイル端末が電気なしの状態でも、自動解錠機能を実現することができる。
【0041】
具体的な作動過程では、上記実施例の解錠方式について以下のように説明する。
【0042】
方式1:携帯電話ブルートゥースをオンにし、対応する携帯電話アプリケーションを開き、ドアロックが自動的に携帯電話に接続し、次にユーザーが携帯電話アプリケーションの解錠ボタンを押すことで、ドアロックを解錠できる。
方式2:携帯電話ブルートゥースをオンにし、対応する携帯電話アプリケーションを開き、アプリケーションにおいて近づくと解錠するように設定し、ドアロックは、現在の機器のブルートゥースアドレス(Bluetooth Address)を記録でき、次にユーザーは、記録された携帯電話をドアロックの所定範囲の距離内に置けば、ドアロックは、自動的に解錠できる。
方式3:RFID高周波モジュールを対応する配線を介してドアロック内の制御モジュールに接続し、対応する携帯電話アプリケーションを開き、アプリケーションにおいてカード追加を選択し、必要とされるIDカードをRFID高周波モジュールの上方に置き、携帯電話アプリケーションが追加成功を通知すると、このIDカードによってドアロックを解錠できる。
方式4:対応する携帯電話アプリケーションを開き、アプリケーションにおいて遠隔解錠を探し、この機能をオンにするには、ドアロックを家のゲートウェイ機器に接続する必要があり、ゲートウェイに接続した後、携帯電話アプリケーションの遠隔解錠から、対応する解錠ボタンを探し、解錠ボタンを押した後、ユーザーの家でのゲートウェイは、ドアロックに解錠命令を送信し、ドアロックを解錠し、ドアロックを解錠した後、携帯電話アプリケーションは、ドアロックが遠隔で解除されたことをポップアップ通知する。
【0043】
以上は、本発明の好適な実施形態について具体的に説明するが、本発明は、前記実施例に限定されず、当業者であれば、本発明の要旨から逸脱することなく、様々な等価変形や置換を行うことができ、これらの等価変形や置換は、いずれも、本願の特許請求の範囲に限定される範囲に含まれる。
【要約】 (修正有)
【課題】ユーザーがスマートドアロックを使用するコストをある程度まで低減できるドア掛け式ロック及びその制御方法を提供する。
【解決手段】ドアロック本体110内に駆動モジュール120及び第1接続ユニットを追加し、駆動モジュール120内に通信モジュールを設け、通信モジュールによって外部機器の制御信号を受信することで、駆動モジュール120が第1接続ユニットを作動制御し、ドア掛け式ロックの自動解錠の機能を実現する。
【選択図】
図1