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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-13
(45)【発行日】2022-01-13
(54)【発明の名称】映像処理方法を遂行する表示装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/20 20060101AFI20220105BHJP
   G09G 3/36 20060101ALI20220105BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20220105BHJP
   G06T 5/00 20060101ALI20220105BHJP
【FI】
H04N5/20
G09G3/36
G09G3/20 612U
G09G3/20 632F
G09G3/20 642E
G06T5/00 740
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2017175801
(22)【出願日】2017-09-13
(65)【公開番号】P2018050293
(43)【公開日】2018-03-29
【審査請求日】2020-09-07
(31)【優先権主張番号】10-2016-0121748
(32)【優先日】2016-09-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】512187343
【氏名又は名称】三星ディスプレイ株式會社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Display Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】1, Samsung-ro, Giheung-gu, Yongin-si, Gyeonggi-do, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】康 鳳 均
(72)【発明者】
【氏名】崔 ナム 坤
(72)【発明者】
【氏名】金 基 根
(72)【発明者】
【氏名】金 鎭 必
(72)【発明者】
【氏名】文 勝 煥
(72)【発明者】
【氏名】朴 東 園
(72)【発明者】
【氏名】ベ 栽 成
(72)【発明者】
【氏名】申 東 和
【審査官】西谷 憲人
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-014627(JP,A)
【文献】特開2014-121019(JP,A)
【文献】国際公開第2015/128295(WO,A1)
【文献】特開2010-257100(JP,A)
【文献】特開2005-338451(JP,A)
【文献】特表2014-531821(JP,A)
【文献】特開2007-257641(JP,A)
【文献】特開平08-286653(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/20
G09G 3/36
G09G 3/20
G06T 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力映像データに対応する入力映像を分析して前記入力映像に対する第1映像情報を抽出し、前記第1映像情報に基づいて前記入力映像に高ダイナミックレンジ(HDR)機能が必要であるか否かを判断し、前記入力映像に対する判断結果に基づいて映像出力モードを設定し、前記映像出力モードに従って前記入力映像に適合した基準トーンカーブを設定し、前記基準トーンカーブに基づいて前記入力映像を変換して出力映像に対応する出力映像データを生成するタイミング制御回路と、
前記出力映像データに基づいて前記出力映像を表示する表示パネルと、を備え
前記タイミング制御回路は、
前記入力映像の色空間情報を獲得し、前記入力映像の第1ピーク輝度、第2ピーク輝度、及び平均輝度を獲得し、前記入力映像内で前記第1ピーク輝度の量を示す第1値、前記第2ピーク輝度の量を示す第2値、及び前記平均輝度の量を示す第3値を獲得し、
前記第1ピーク輝度と前記第2ピーク輝度との差が基準輝度よりも大きく、前記第1値と前記第3値との差及び前記第2値と前記第3値との差の両方が第1基準値よりも大きく、前記第3値が第2基準値よりも小さい場合に、前記入力映像に前記HDR機能が必要であると判断することを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記タイミング制御回路は、
前記入力映像に前記HDR機能が必要でないと判断された場合に、前記映像出力モードを第1の標準ダイナミックレンジ(SDR)出力モードに設定し、
前記入力映像に前記HDR機能が必要であると判断された場合に、前記映像出力モードを第1のHDR出力モードに設定することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記タイミング制御回路は、
前記入力映像の入力輝度ヒストグラムを累積して累積輝度ヒストグラムを生成し、前記第1映像情報に基づいて基準トーンカーブパラメータを決定し、前記基準トーンカーブパラメータに基づいて前記累積輝度ヒストグラムを調節して前記基準トーンカーブを生成することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記タイミング制御回路は、
前記基準トーンカーブに基づいて前記入力映像の入力輝度ヒストグラムをマッピングして前記出力映像に対応する出力輝度ヒストグラムを生成し、
前記入力映像に前記HDR機能が必要であると判断された場合に、前記入力輝度ヒストグラムに対する反転トーンマッピングを遂行して前記出力輝度ヒストグラムを生成することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記タイミング制御回路は、
前記出力映像に対応する現在フレーム映像と前記現在フレーム映像の前に処理された前フレーム映像との間に少なくとも一つのバッファフレーム映像を挿入して、前記出力映像に対する時間的フィルタリングを追加的に遂行することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記入力映像に前記HDR機能が適用されて前記出力映像が生成された場合に、前記表示パネルに表示された前記出力映像の輝度を測定して獲得された計測トーンカーブは、前記基準トーンカーブにマッチングすることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像表示に関し、より詳しくは、映像処理方法を遂行する表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
大面積が容易で、薄型及び軽量化が可能な平板ディスプレイ(flat panel display:FPD)が表示装置として広く用いられており、このような平板ディスプレイには、液晶表示装置(liquid crystal display:LCD)、プラズマディスプレイパネル(plasma display panel:PDP)、有機発光表示装置(organic light emitting display:OLED)などが使われている。
【0003】
表示装置に表示される映像は多様な輝度範囲(luminance range)を有し、このような映像の輝度範囲をダイナミックレンジ(dynamic range)と称する。最近には人が実際の場面(real scene)を見る感じで、表示装置で再現されるイメージを見ることができる高ダイナミックレンジ(high dynamic range:HDR)機能に対する要求が増加している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、HDR映像を表示するための映像処理方法を遂行する表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態による映像処理方法は、入力映像データに対応する入力映像を分析して前記入力映像に対する第1映像情報を抽出するステップと、前記第1映像情報に基づいて前記入力映像に高ダイナミックレンジ(high dynamic range:HDR)機能が必要であるか否かを判断するステップと、前記入力映像に対する判断結果に基づいて映像出力モードを設定するステップと、前記映像出力モードに従って前記入力映像に適合した基準トーンカーブ(tone curve)を設定するステップと、前記基準トーンカーブに基づいて前記入力映像を変換して出力映像に対応する出力映像データを生成するステップと、を有する。
【0006】
前記第1映像情報を抽出するステップは、前記入力映像の色空間情報を獲得するステップと、前記入力映像の第1ピーク輝度、第2ピーク輝度、及び平均輝度を獲得するステップと、前記入力映像内で前記第1ピーク輝度の量を示す第1値、前記第2ピーク輝度の量を示す第2値、及び前記平均輝度の量を示す第3値を獲得するステップと、を含み得る。
前記入力映像にHDR機能が必要であるか否かを判断するステップは、前記第1ピーク輝度と前記第2ピーク輝度との差が基準輝度よりも大きいか否かを判断するステップと、前記第1値と前記第3値との差及び前記第2値と前記第3値との差の両方が第1基準値よりも大きいか否かを判断するステップと、前記第3値が第2基準値よりも小さいか否かを判断するステップと、を含み、前記第1ピーク輝度と前記第2ピーク輝度との差が前記基準輝度よりも大きく、前記第1値と前記第3値との差及び前記第2値と前記第3値との差の両方が前記第1基準値よりも大きく、前記第3値が前記第2基準値よりも小さい場合に、前記入力映像に前記HDR機能が必要であると判断し得る。
前記映像出力モードを設定する段階は、前記入力映像に前記HDR機能が必要でないと判断された場合に、前記映像出力モードを第1の標準ダイナミックレンジ(standard dynamic range:SDR)出力モードに設定する段階と、前記入力映像に前記HDR機能が必要であると判断された場合に、前記映像出力モードを第1のHDR出力モードに設定する段階と、を含み得る。
前記映像処理方法は、前記入力映像に対する第2映像情報を選択的に受信するステップを更に含み、前記映像出力モードを設定するステップは、前記第2映像情報が受信され且つ前記入力映像に前記HDR機能が必要でないと判断された場合に、前記映像出力モードを第2のSDR出力モードに設定するステップと、前記第2映像情報が受信され且つ前記入力映像に前記HDR機能が必要であると判断された場合に、前記映像出力モードを第2のHDR出力モードに設定するステップと、を含み得る。
前記基準トーンカーブを設定するステップは、前記入力映像の入力輝度ヒストグラムを累積して累積輝度ヒストグラムを生成するステップと、前記第1映像情報に基づいて基準トーンカーブパラメータを決定するステップと、前記基準トーンカーブパラメータに基づいて前記累積輝度ヒストグラムを調節して前記基準トーンカーブを生成するステップ、とを含み得る。
前記第1映像情報を抽出するステップは、前記入力映像の映像種類が静止映像か動画映像かを判別するステップと、照度センサーに基づいて前記出力映像を表示しようとする表示環境の照度を獲得するステップと、前記出力映像を表示しようとする表示パネルのバックライトの輝度範囲を獲得するステップと、を含み、前記基準トーンカーブパラメータは、前記入力映像の映像種類、前記表示環境の照度、及び前記バックライトの輝度範囲のうちの少なくとも一つに基づいて決定され得る。
前記出力映像を生成するステップは、前記基準トーンカーブに基づいて前記入力映像の入力輝度ヒストグラムをマッピング(mapping)して前記出力映像に対応する出力輝度ヒストグラムを生成するステップと、前記入力映像に前記HDR機能が必要であると判断された場合に、前記入力輝度ヒストグラムに対する反転トーンマッピング(inverse tone mapping)を遂行して前記出力輝度ヒストグラムを生成するステップと、を含み得る。
前記映像処理方法は、前記出力映像に対する時間的フィルタリング(temporal filtering)を遂行するステップを更に含み、前記時間的フィルタリングを遂行するステップは、前記出力映像に対応する現在フレーム映像と前記現在フレーム映像の前に処理された前フレーム映像との間に少なくとも一つのバッファフレーム映像を挿入するステップを含み得る。
前記入力映像に前記HDR機能が適用されて前記出力映像が生成された場合に、表示パネルに表示された前記出力映像の輝度を測定して獲得された計測トーンカーブは、前記基準トーンカーブにマッチングし得る。
【0007】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による表示装置は、入力映像データに対応する入力映像を分析して前記入力映像に対する第1映像情報を抽出し、前記第1映像情報に基づいて前記入力映像に高ダイナミックレンジ(high dynamic range:HDR)機能が必要であるか否かを判断し、前記入力映像に対する判断結果に基づいて映像出力モードを設定し、前記映像出力モードに従って前記入力映像に適合した基準トーンカーブ(tone curve)を設定し、前記基準トーンカーブに基づいて前記入力映像を変換して出力映像に対応する出力映像データを生成するタイミング制御回路と、前記出力映像データに基づいて前記出力映像を表示する表示パネルと、を備える。
【0008】
前記タイミング制御回路は、前記入力映像の色空間情報を獲得し、前記入力映像の第1ピーク輝度、第2ピーク輝度、及び平均輝度を獲得し、前記入力映像内で前記第1ピーク輝度の量を示す第1値、前記第2ピーク輝度の量を示す第2値、及び前記平均輝度の量を示す第3値を獲得し、前記第1ピーク輝度と前記第2ピーク輝度との差が前記基準輝度よりも大きく、前記第1値と前記第3値との差及び前記第2値と前記第3値との差の両方が第1基準値よりも大きく、前記第3値が前記第2基準値よりも小さい場合に、前記入力映像に前記HDR機能が必要であると判断し得る。
前記タイミング制御回路は、前記入力映像に前記HDR機能が必要でないと判断された場合に、前記映像出力モードを第1の標準ダイナミックレンジ(standard dynamic range:SDR)出力モードに設定し、前記入力映像に前記HDR機能が必要であると判断された場合に、前記映像出力モードを第1のHDR出力モードに設定し得る。
前記タイミング制御回路は、前記入力映像の入力輝度ヒストグラムを累積して累積輝度ヒストグラムを生成し、前記第1映像情報に基づいて基準トーンカーブパラメータを決定し、前記基準トーンカーブパラメータに基づいて前記累積輝度ヒストグラムを調節して前記基準トーンカーブを生成し得る。
前記タイミング制御回路は、前記基準トーンカーブに基づいて前記入力映像の入力輝度ヒストグラムをマッピング(mapping)して前記出力映像に対応する出力輝度ヒストグラムを生成し、前記入力映像に前記HDR機能が必要であると判断された場合に、前記入力輝度ヒストグラムに対する反転トーンマッピング(inverse tone mapping)を遂行して前記出力輝度ヒストグラムを生成し得る。
前記タイミング制御回路は、前記出力映像に対応する現在フレーム映像と前記現在フレーム映像の前に処理された前フレーム映像との間に少なくとも一つのバッファフレーム映像を挿入して、前記出力映像に対する時間的フィルタリング(temporal filtering)を追加的に遂行し得る。
前記入力映像に前記HDR機能が適用されて前記出力映像が生成された場合に、前記表示パネルに表示された前記出力映像の輝度を測定して獲得された計測トーンカーブは、前記基準トーンカーブにマッチングし得る。
【発明の効果】
【0009】
本発明の映像処理方法を遂行する表示装置によれば、映像提供者からHDR映像情報を受信しなくても、自動的に入力映像を分析してHDR機能が必要な映像であるか否かを判断し、映像分析結果を示す多様な情報に基づいて現在の映像及び環境に対する最適の映像処理をリアルタイム且つ能動的に遂行して最適のHDR映像を生成することができる。従って、複雑なHDRエンコーディング/デコーディング過程無しに実際の場面と同様の高い明暗比を有する映像を表示することができるため、映像処理性能及び表示品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施形態による表示装置を示すブロック図である。
図2図1の表示装置に含まれるタイミング制御回路を示すブロック図である。
図3】本発明の一実施形態による映像処理方法の一例を示すフローチャートである。
図4図3の第1映像情報を抽出するステップを示すフローチャートである。
図5図3の入力映像にHDR機能が必要であるか否かを判断するステップを示すフローチャートである。
図6a図5の動作を説明するための図である。
図6b図5の動作を説明するための図である。
図6c図5の動作を説明するための図である。
図6d図5の動作を説明するための図である。
図7図3の映像出力モードを設定するステップを示すフローチャートである。
図8a図7の動作を説明するための図である。
図8b図7の動作を説明するための図である。
図8c図7の動作を説明するための図である。
図9a図7の動作を説明するための図である。
図9b図7の動作を説明するための図である。
図9c図7の動作を説明するための図である。
図10a図7の動作を説明するための図である。
図10b図7の動作を説明するための図である。
図10c図7の動作を説明するための図である。
図11a図7の動作を説明するための図である。
図11b図7の動作を説明するための図である。
図11c図7の動作を説明するための図である。
図12図3の基準トーンカーブを設定するステップを示すフローチャートである。
図13a図12の動作を説明するための図である。
図13b図12の動作を説明するための図である。
図13c図12の動作を説明するための図である。
図14】本発明の一実施形態による映像処理方法の他の例を示すフローチャートである。
図15a図14の時間的フィルタリングを遂行するステップを説明するための図である。
図15b図14の時間的フィルタリングを遂行するステップを説明するための図である。
図16】本発明の一実施形態による映像処理方法により表示される出力映像の一例を示す図である。
図17a図16の出力映像の特性を説明するための図である。
図17b図16の出力映像の特性を説明するための図である。
図18a図16の出力映像の特性を説明するための図である。
図18b図16の出力映像の特性を説明するための図である。
図18c図16の出力映像の特性を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。図面上の同一な構成要素に対しては同一な参照符号を使用し、同一な構成要素に対する重複説明は省略する。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態による表示装置を示すブロック図である。
【0013】
図1を参照すると、表示装置10は、表示パネル100、タイミング制御回路200、ゲート駆動回路300、データ駆動回路400、バックライト回路500、及び照度センサー600を含む。
【0014】
表示パネル100は、複数のゲートラインGL及び複数のデータラインDLに連結される。ゲートラインGLは第1方向(DR1)に延長され、データラインDLは第1方向(DR1)と交差する(例えば、直交する)第2方向(DR2)に延長される。表示パネル100はマトリックス形態に配置された複数のピクセルPXを含む。複数のピクセルPXの各々はゲートラインGLのうちの一つ及びデータラインDLのうちの一つに電気的に連結される。
【0015】
タイミング制御回路200は、表示パネル100の動作を制御し、ゲート駆動回路300、データ駆動回路400、及びバックライト回路500の動作を制御する。タイミング制御回路200は、外部装置(例えば、ホスト又はグラフィック処理装置)から入力映像データ(IDAT)及び入力制御信号(ICONT)を受信し、映像情報(IHDR)を選択的に受信する。入力映像データ(IDAT)は、複数のピクセルPXに対応するピクセルデータを含む。入力制御信号(ICONT)は、マスタークロック信号、データイネーブル信号、垂直同期信号、水平同期信号などを含む。映像情報(IHDR)は、高ダイナミックレンジ(high dynamic range:HDR)メタデータを含み、入力映像データ(IDAT)に対応する映像がHDR映像である場合にのみ映像提供者から提供を受ける。
【0016】
HDR映像は、HDR機能が適用された映像を示し、相対的に広い範囲の輝度レベルを表現する映像を示す。これと反対に、HDR機能が適用されず、相対的に狭い範囲の輝度レベルを表現する映像を標準ダイナミックレンジ(standard dynamic range:SDR)映像、又は低ダイナミックレンジ(low dynamic range:LDR)映像と称する。
【0017】
タイミング制御回路200は、入力映像データ(IDAT)に基づいて出力映像データ(DAT)を生成する。出力映像データ(DAT)の生成に映像情報(IHDR)、表示環境の照度(LU)などが追加的に利用される。タイミング制御回路200は、入力制御信号(ICONT)に基づいて、第1制御信号(GCONT)、第2制御信号(DCONT)、及び第3制御信号(BCONT)を生成する。第1制御信号(GCONT)は、垂直開始信号、ゲートクロック信号などを含む。第2制御信号(DCONT)は、水平開始信号、データクロック信号、極性制御信号、データロード信号などを含む。第3制御信号(BCONT)は、パルス幅変調(pulse width modulation:PWM)信号などを含む。
【0018】
ゲート駆動回路300は、ゲートラインGLを介して表示パネル100に連結され、第1制御信号(GCONT)に基づいて表示パネル100を駆動する複数のゲート信号を生成する。ゲート駆動回路300は、ゲート信号をゲートラインGLに順次に提供する。
【0019】
データ駆動回路400は、データラインDLを介して表示パネル100に連結され、第2制御信号(DCONT)及びディジタル形態の出力映像データ(DAT)に基づいて、表示パネル100を駆動するアナログ形態の複数のデータ電圧を生成する。データ駆動回路400は、データ電圧を、データラインDLを介して表示パネル100の複数のライン(例えば、水平ライン)に順次に提供する。
【0020】
バックライト回路500は、第3制御信号(BCONT)に基づいて表示パネル100に光LIを提供する。バックライト回路500は、発光ダイオード(light emitting diode:LED)のような光源を複数個含んで具現され、グローバルディミング(dimming)方式及び/又はローカルディミング方式により駆動される。
【0021】
照度センサー600は、表示環境の照度(LU)を測定する。表示環境の照度(LU)は、表示装置10が設置されている場所の照度を示し、出力映像データ(DAT)に基づいて、表示パネル100に目標映像を表示しようとする場合に、表示装置10の周辺環境の照度を示す。
【0022】
一実施形態において、ゲート駆動回路300及び/又はデータ駆動回路400は、表示パネル100上に実装されるか、或いはテープキャリアパッケージ(tape carrier package:TCP)形態に表示パネル100に連結される。一実施形態において、ゲート駆動回路300及び/又はデータ駆動回路400は、表示パネル100に集積される。
【0023】
図2は、図1の表示装置に含まれるタイミング制御回路を示すブロック図である。
【0024】
図1及び図2を参照すると、タイミング制御回路200は、映像検出部210、映像処理部230、及び制御信号生成部250を含む。
【0025】
映像検出部210は、入力映像データ(IDAT)に基づいて映像種類情報(TI)及びカラー情報(CI)を獲得する。
【0026】
映像種類情報(TI)は、入力映像データ(IDAT)に対応する入力映像が静止映像か動画映像かを示す情報である。例えば、入力映像を現在フレーム映像と仮定すると、映像検出部210は、現在フレーム映像と前フレーム映像とを比較して入力映像が静止映像か動画映像かを判別する。一実施形態において、映像種類情報(TI)と実質的に同一なフラグ信号が外部装置から受信される。
【0027】
カラー情報(CI)は、入力映像の色空間情報を含む。例えば、色空間情報は、HSV色空間情報、HSL色空間情報、RGB色空間情報、CMYK色空間情報などの多様な色空間情報のうちの一つである。
【0028】
映像処理部230は、入力映像データ(IDAT)に基づいて輝度情報を獲得する。映像処理部230は、カラー情報(CI)、輝度情報、映像種類情報(TI)、表示環境の照度(LU)、第3制御信号(BCONT)、及び映像情報(IHDR)のうちの少なくとも一つに基づいて入力映像データ(IDAT)を処理(又は、変換、調節など)して、出力映像データ(DAT)を生成する。出力映像データ(DAT)に基づいて出力映像が表示パネル100に表示される。
【0029】
一実施形態において、映像処理部230は、入力映像にHDR機能を選択的に適用するための多様な動作を遂行し、映像分析部、判断部、モード設定部、トーンカーブ設定部、変換部、格納部、時間的フィルタリング遂行部などを含んで具現される。出力映像データ(DAT)を生成するための映像検出部210及び映像処理部230の具体的な動作は後述する。
【0030】
制御信号生成部250は、入力制御信号(ICONT)に基づいて第1制御信号(GCONT)、第2制御信号(DCONT)、及び第3制御信号(BCONT)を生成する。
【0031】
一方、図示していないが、タイミング制御回路200は、構成要素の全般的な動作を制御するマイクロコントローラ(micro controller unit:MCU)のようなプロセッサを含み、入力映像データ(IDAT)に対する画質補正、むら補正、色特性補償(adaptive color correction:ACC)、及び/又はダイナミックキャパシタンス補償(dynamic capacitance compensation:DCC)などを選択的に遂行する映像処理ブロックを更に含む。
【0032】
図3は、本発明の一実施形態による映像処理方法の一例を示すフローチャートである。
【0033】
図1図2、及び図3を参照すると、本実施形態による映像処理方法は、入力映像を分析して入力映像に対する第1映像情報を抽出する(ステップS100)。第1映像情報は、外部から受信されず、入力映像を直接的に分析して獲得された情報を示す。例えば、第1映像情報は、上述したカラー情報(CI)、輝度情報、映像種類情報(TI)、表示環境の照度(LU)、バックライト500の輝度範囲などを含む。
【0034】
入力映像に対する第2映像情報を選択的に受信する(ステップS200)。第2映像情報は、入力映像を分析して獲得されたものではなく、外部装置から受信された情報を示す。例えば、第2映像情報は上述した映像情報(IHDR)を含む。一方、一実施形態において、ステップS200は省略される。
【0035】
図1を参照して上述したように、入力映像がHDR映像である場合にのみ映像提供者から第2映像情報の提供を受ける。即ち、第2映像情報が受信された場合に入力映像はHDR映像であり、第2映像情報が受信されない場合に入力映像はSDR映像である。
【0036】
映像情報に基づいて入力映像にHDR機能が必要であるか否かを判断する(ステップS300)。例えば、第1映像情報に基づいて、或いは第1及び第2映像情報に基づいて、入力映像がHDR機能を適用するのに適合した映像であるか否かを判断する。
【0037】
入力映像に対する判断結果に基づいて映像出力モードを設定する(ステップS400)。映像出力モードは、HDR機能が必要でないSDR出力モード及びHDR機能が必要なHDR出力モードを含む。また、第2映像情報の受信の有無に従って、SDR出力モードは第1及び第2のSDR出力モードに区分され、HDR出力モードは第1及び第2のHDR出力モードに区分される。
【0038】
映像出力モードに従って入力映像に適合した基準トーンカーブ(tone curve)を設定する(ステップS500)。トーンカーブは、原本映像(即ち、入力映像)の入力輝度(又は、入力階調)と変換映像(即ち、出力映像)の出力輝度(又は、出力階調)との間の関係を示すグラフである。図8c、図9c、図10c、及び図11cを参照して後述するように、基準トーンカーブは、映像出力モードによって、直線、S字、逆S字などの形態を有する。
【0039】
基準トーンカーブに基づいて、入力映像を変換して出力映像を生成する(ステップS600)。入力映像と同様に、出力映像はHDR映像又はSDR映像である。出力映像は、映像出力モードによって入力映像と同一であることも相違することもある。
【0040】
一方、図示していないが、表示パネル100に出力映像を表示するステップを更に含む。
【0041】
図4は、図3の第1映像情報を抽出するステップを示すフローチャートである。
【0042】
図1図2図3、及び図4を参照すると、第1映像情報を抽出するステップは(ステップS100)、入力映像データ(IDAT)を分析して入力映像の色空間情報を獲得する(ステップS110)。色空間情報は、カラー情報(CI)に含まれ、多様な色空間情報のうちの一つである。例えば、入力色ヒストグラムを分析して色空間情報を獲得する。
【0043】
入力映像データ(IDAT)に基づいて、入力輝度ヒストグラムを分析して入力映像の輝度情報を獲得する(ステップS120)。具体的に、入力映像の第1ピーク輝度、第2ピーク輝度、及び平均輝度を獲得する(ステップS121)。また、入力映像内で、第1ピーク輝度の量を示す第1値、第2ピーク輝度の量を示す第2値、及び平均輝度の量を示す第3値を獲得する(ステップS123)。即ち、ステップS120において、入力輝度ヒストグラム内で、第1ピーク輝度、第2ピーク輝度、及び平均輝度の座標を獲得する。例えば、入力輝度ヒストグラムは入力映像内の主調色(dominant color)に対する輝度ヒストグラムである。
【0044】
一実施形態において、第1値は入力映像内で第1ピーク輝度を有するピクセルの個数と実質的に同一である。同様に、第2値は入力映像内で第2ピーク輝度を有するピクセルの個数と実質的に同一であり、第3値は入力映像内で平均輝度を有するピクセルの個数と実質的に同一である。
【0045】
入力映像の映像種類が静止映像か動画映像かを判別する(ステップS130)。例えば、入力映像に対応する現在フレーム映像と前フレーム映像とを比較して、現在フレーム映像と前フレーム映像とが同一な場合に入力映像が静止映像であると判別し、現在フレーム映像と前フレーム映像とが互いに異なる場合に入力映像が動画映像であると判別する。入力映像の映像種類は、映像種類情報(TI)に含まれる。
【0046】
照度センサー600に基づいて出力映像を表示しようとする表示環境の照度(LU)を獲得し(ステップS140)、第3制御信号(BCONT)に基づいてバックライト500の輝度範囲を獲得する(ステップS150)。図示していないが、出力映像を表示しようとする表示環境の色温度情報などを更に獲得する。
【0047】
一実施形態において、図4のステップS110及びS130は映像検出部210により遂行され、図4のステップS120及びS150は映像処理部230により遂行される。例えば、映像処理部230はステップS120及びS150を遂行するための映像分析部を含んで具現される。
【0048】
上記のような多様な第1映像情報のうちの一部はステップS300で利用され、他の一部はステップS500で利用される。例えば、色空間情報及び輝度情報は、入力映像にHDR機能が必要であるか否かを判断することに利用される。入力映像の映像種類、表示環境の照度(LU)、バックライト500の輝度範囲などは、基準トーンカーブを設定することに利用される。
【0049】
図5は、図3の入力映像にHDR機能が必要であるか否かを判断するステップを示すフローチャートである。図6a、図6b、図6c、及び図6dは、図5の動作を説明するための図である。図6a、図6b、図6c、及び図6dは、入力輝度ヒストグラムの例を示し、水平軸及び垂直軸は各々入力輝度(L)及びピクセル数(N)を示す。
【0050】
図3図5図6a、図6b、図6c、及び図6dを参照すると、入力映像にHDR機能が必要であるか否かを判断するステップは(ステップS300)、図4のステップS120で獲得された入力映像の輝度情報が利用される。
【0051】
具体的に、第1ピーク輝度と第2ピーク輝度との差が基準輝度よりも大きいか否かを判断し(ステップS310)、第1値と第3値との差及び第2値と第3値との差の両方が第1基準値よりも大きいか否かを判断し(ステップS320)、第3値が第2基準値よりも小さいか否かを判断する(ステップS330)。ステップS310、S320、及びS330の判断結果に基づいて、入力映像にHDR機能が必要であると判断されるか(ステップS340)、又は入力映像にHDR機能が不必要であると判断される(ステップS350)。
【0052】
例えば、入力映像に対する入力輝度ヒストグラムが図6aのように示された場合に、第1ピーク輝度(P1)と第2ピーク輝度(P2)との差が基準輝度よりも大きく(ステップS310:はい)、第1値(N1)と第3値(N3)との差及び第2値(N2)と第3値(N3)との差の両方が第1基準値よりも大きく(ステップS320:はい)、第3値(N3)が第2基準値よりも小さい場合に(ステップS330:はい)、入力映像はHDR機能が必要である(即ち、HDR機能を適用するのに適合する)と判断される。即ち、図6aの入力輝度ヒストグラムで、第1ピーク輝度(P1)と第2ピーク輝度(P2)とが十分に離隔しており、ピーク輝度(P1、P2)に対する値(N1、N2)が十分に大きく、平均輝度(AVG)に対する値(N3)が十分に小さい場合に、これに対応する入力映像はHDR機能を適用するのに適合した映像である。
【0053】
入力映像に対する入力輝度ヒストグラムが図6bのように示された場合に、第1ピーク輝度(P11)と第2ピーク輝度(P21)との差が基準輝度よりも小さいため(ステップS310:いいえ)、入力映像はHDR機能が不必要である(即ち、HDR機能を適用するのに適合しない)と判断される。即ち、図6bの入力輝度ヒストグラムで、第1ピーク輝度(P11)と第2ピーク輝度(P21)とが十分に離隔していないため、これに対応する入力映像は、平均輝度(AVG1)に拘わらず、HDR機能を適用するのに適合しない映像である。
【0054】
入力映像に対する入力輝度ヒストグラムが図6cのように示された場合に、第1ピーク輝度(P12)と第2ピーク輝度(P22)との差が基準輝度よりも大きく(ステップS310:はい)、第1値(N12)と第3値(N32)との差が第1基準値よりも大きいが、第2値(N22)と第3値(N32)との差が第1基準値よりも小さいため(ステップS320:いいえ)、入力映像はHDR機能が不必要であると判断される。即ち、図6cの入力輝度ヒストグラムで、ピーク輝度(P22)に対する値(N22)が十分に大きくなく、平均輝度(AVG2)に対する値(N32)が十分に小さくないため、これに対応する入力映像はHDR機能を適用するのに適合しない映像である。
【0055】
また、入力映像に対する入力輝度ヒストグラムが図6dのように示された場合に、第1ピーク輝度(P13)と第2ピーク輝度(P23)との差が基準輝度よりも大きく(ステップS310:はい)、第1値(N13)と第3値(N33)との差及び第2値(N23)と第3値(N33)との差の両方が第1基準値より大きいが(ステップS320:はい)、第3値(N33)が第2基準値よりも大きいため(ステップS330:いいえ)、入力映像はHDR機能が不必要であると判断される。即ち、図6dの入力輝度ヒストグラムで、平均輝度(AVG3)に対する値(N33)が十分に小さくないため、これに対応する入力映像はHDR機能を適用するのに適合しない映像である。
【0056】
一実施形態において、図5のステップS310からS350は映像処理部230により遂行される。例えば、映像処理部230は、ステップS310からS350を遂行するための判断部を含んで具現される。
【0057】
図5図6a、図6b、図6c、及び図6dを参照して入力映像にHDR機能が必要であるか否かを判断するための基準を例示的に説明したが、このような判断基準は実施形態によって多様に変更される。例えば、階調別最大/最小分布、階調分布偏差、最大/最小輝度、平均輝度/低輝度/高輝度の対比などの多様な因子を全体的/部分的に比較してHDR機能が必要か否かを判断する。
【0058】
図7は、図3の映像出力モードを設定するステップを示すフローチャートである。図8a、図8b、図8c、図9a、図9b、図9c、図10a、図10b、図10c、図11a、図11b、及び図11cは、図7の動作を説明するための図である。図8a、図9a、図10a、及び図11aは、入力輝度ヒストグラムの例を示し、水平軸及び垂直軸は各々入力輝度及びピクセル数(N)を示す。図8b、図9b、図10b、及び図11bは、出力輝度ヒストグラムの例を示し、水平軸及び垂直軸は各々出力輝度及びピクセル数(N)を示す。図8c、図9c、図10c、及び図11cは、基準トーンカーブの例を示し、水平軸及び垂直軸は各々入力輝度及び出力輝度を示す。
【0059】
図3図7図8a、図8b、図8c、図9a、図9b、図9c、図10a、図10b、図10c、図11a、図11b、及び図11cを参照すると、映像出力モードを設定するステップは(ステップS400)、図3のステップS300における入力映像に対する判断結果及びステップS200における第2映像情報の受信の有無が利用される。
【0060】
具体的に、第2映像情報を受信しない場合(ステップS410:いいえ)、及び入力映像にHDR機能が必要でないと判断された場合に(ステップS420a:いいえ)、映像出力モードを第1のSDR出力モードに設定する(ステップS430)。
【0061】
例えば、図8a及び図8bに示したように、第1のSDR出力モードで、入力映像の入力輝度(図8aのLA1)及び出力映像の出力輝度(図8bのLB1)の両方は標準輝度範囲(SLR)を有し、入力映像及び出力映像の両方はSDR映像である。また、図8aの入力輝度ヒストグラムと図8bの出力輝度ヒストグラムとは実質的に同一である。
【0062】
図8aの入力輝度ヒストグラムを図8bの出力輝度ヒストグラムに変換するために、基準トーンカーブは図8cに示したように直線形態を有する。即ち、図8cの基準トーンカーブで入力輝度(LA1)と出力輝度(LB1)とは実質的に同一であり、図8cの基準トーンカーブの伝達関数は約1である。図8cの基準トーンカーブに基づいて第1のSDR出力モードで遂行される映像処理動作をバイパス(bypass)動作と呼ぶ。
【0063】
第2映像情報を受信しない場合(ステップS410:いいえ)、及び入力映像にHDR機能が必要であると判断された場合に(ステップS420a:はい)、映像出力モードを第1のHDR出力モードに設定する(ステップS440)。
【0064】
例えば、図9a及び9bに示したように、第1のHDR出力モードで、入力映像の入力輝度(図9aのLA2)は標準輝度範囲(SLR)を有し、出力映像の出力輝度(図9bのLB2)は高輝度範囲(HLR)を有する。即ち、第1のHDR出力モードで、入力映像はSDR映像であり、出力映像はHDR映像である。
【0065】
また、図9aの入力輝度ヒストグラムと図9bの出力輝度ヒストグラムとは互いに異なる。図9aの入力輝度ヒストグラムでは、第1しきい輝度よりも高く、第2しきい輝度よりも低い中間輝度を有するピクセル数が相対的に多く、第1しきい輝度よりも低いか等しい低輝度及び第2しきい輝度よりも高かいか等しい高輝度を有するピクセル数が相対的に少ない。図9bの出力輝度ヒストグラムでは、中間輝度を有するピクセル数が相対的に少なく、低輝度及び高輝度を有するピクセル数が相対的に多い。図9aの入力映像はSDR映像で且つ輝度対比が相対的に大きい映像であり、図9aのSDR映像を図9bのHDR映像に変換して輝度対比がより強調される。
【0066】
図9aの入力輝度ヒストグラムを図9bの出力輝度ヒストグラムに変換するために、基準トーンカーブは図9cに示したようにS字形態を有する。図9cの基準トーンカーブで、入力輝度(LA2)が低輝度の場合に出力輝度(LB2)は入力輝度(LA2)よりも小さく、入力輝度(LA2)が高輝度の場合に出力輝度(LB2)は入力輝度(LA2)よりも大きい。図9cの基準トーンカーブに基づいて第1のHDR出力モードで遂行される映像処理動作を反転トーンマッピング(inverse tone mapping)動作と称する。この際、輝度範囲の拡張のために、ディミング(dimming)、ブースティング(boosting)などの動作が共に遂行される。
【0067】
第2映像情報を受信した場合(ステップS410:はい)、及び入力映像にHDR機能が必要でないと判断された場合に(ステップS420b:いいえ)、映像出力モードを第2のSDR出力モードに設定する(ステップS450)。
【0068】
例えば、図10a及び図10bに示したように、第2のSDR出力モードで、入力映像の入力輝度(図10aのLA3)は高輝度範囲(HLR)を有し、出力映像の出力輝度(図10bのLB3)は標準輝度範囲(SLR)を有する。即ち、第2のSDR出力モードで、入力映像はHDR映像であり、出力映像はSDR映像である。
【0069】
また、図10aの入力輝度ヒストグラムと図10bの出力輝度ヒストグラムとは互いに異なる。図10aの入力映像はHDR映像で且つ輝度分布が相対的に狭い映像であり、図10aのHDR映像を図10bのSDR映像に変換して輝度分布が分散される。
【0070】
図10aの入力輝度ヒストグラムを図10bの出力輝度ヒストグラムに変換するために、基準トーンカーブは図10cに示したように逆S字形態を有する。図10cの基準トーンカーブで、入力輝度(LA3)が低輝度の場合に出力輝度(LB3)は入力輝度(LA3)よりも大きく、入力輝度(LA3)が高輝度の場合に出力輝度(LB3)は入力輝度(LA3)よりも小さい。図10cの基準トーンカーブに基づいて第2のSDR出力モードで遂行される映像処理動作を正常トーンマッピング(tone mapping)動作と称する。
【0071】
第2映像情報を受信した場合(ステップS410:はい)、及び入力映像にHDR機能が必要であると判断された場合に(ステップS420b:はい)、映像出力モードを第2のHDR出力モードに設定する(ステップS460)。
【0072】
例えば、図11a及び11bに示したように、第2のHDR出力モードで、入力映像の入力輝度(図11aのLA4)及び出力映像の出力輝度(図11bのLB4)の両方は高輝度範囲(HLR)を有する。即ち、第2のHDR出力モードで、入力映像及び出力映像の両方はHDR映像である。
【0073】
また、図11aの入力輝度ヒストグラムと図11bの出力輝度ヒストグラムとは互いに異なる。図11aの入力輝度ヒストグラムと比較した場合、図11bの出力輝度ヒストグラムでは低輝度及び高輝度を有するピクセル数が相対的に多い。図11aの入力映像を図11bの出力映像に変換して輝度対比が更に強調される。
【0074】
図11aの入力輝度ヒストグラムを図11bの出力輝度ヒストグラムに変換するために、基準トーンカーブは、図11cに示したように、S字形態を有する。図11cの基準トーンカーブは、図9cの基準トーンカーブと類似する。
【0075】
一実施形態において、図7のステップS410~S460は映像処理部230により遂行される。例えば、映像処理部230はステップS410~S460を遂行するためのモード設定部を含んで具現される。
【0076】
一実施形態において、図3を参照して上述したように、ステップS200は省略され、この場合、図7のステップS410、S420b、S450、及びS460が省略される。
【0077】
図12は、図3の基準トーンカーブを設定するステップを示すフローチャートである。図13a、図13b、及び図13cは、図12の動作を説明するための図である。図13aは累積輝度ヒストグラムの一例を示し、水平軸及び垂直軸は各々入力輝度(LA)及びピクセル数(N)を示す。図13b及び図13cは基準トーンカーブの例を示し、水平軸及び垂直軸は各々入力輝度(LA)及び出力輝度(LB)を示す。
【0078】
図3図12図13a、図13b、及び図13cを参照すると、入力映像に適合した基準トーンカーブを設定するステップは(ステップS500)、入力映像の入力輝度ヒストグラムを累積して累積輝度ヒストグラムを生成する(ステップS510)。例えば、図9aの入力輝度ヒストグラムを輝度毎に累積して図13aの累積輝度ヒストグラムを獲得する。図13aで、実線は累積輝度ヒストグラムを示し、点線は図8cの基準トーンカーブに対応するバイパスラインを示す。
【0079】
第1映像情報に基づいて基準トーンカーブパラメータを決定する(ステップS520)。例えば、図4のステップS130、S140、及びS150で獲得された入力映像の映像種類、表示環境の照度(LU)、バックライト500の輝度範囲のうちの少なくとも一つに基づいて基準トーンカーブパラメータが決定される。
【0080】
基準トーンカーブパラメータに基づいて累積輝度ヒストグラムを調節して基準トーンカーブを生成する(ステップS530)。例えば、バイパスラインを中心に図13aの累積輝度ヒストグラムを反転して図13bのトーンカーブを生成する。基準トーンカーブパラメータの値によって図13bのトーンカーブが図13cの複数のトーンカーブ(RTC1、RTC2、RTC3、RTC4、RTC5)に調節され、図13cの複数のトーンカーブ(RTC1~RTC5)のうちの一つを基準トーンカーブとして提供する。
【0081】
バイパスラインを中心に図13aの累積輝度ヒストグラムを反転して獲得された図13bのトーンカーブを基準トーンカーブとして使用する場合に、HDR機能の効果が落ちることがある。例えば、入力映像の輝度範囲とバックライト500の輝度範囲とが異なるため、バックライト500の輝度範囲に従うトーン調節が必要である。そして、実際の場面でない入力映像から抽出された輝度ヒストグラムに基づいて図13bのトーンカーブが獲得されたため、映像変換時に階調固まりなどが発生する。また、入力映像が、輝度変化が相対的に大きい動画映像である場合に、トーンカーブが急激に変わると、瞬き(blinking)が視認される問題が発生する。一方、表示装置10の周辺の照度、色温度などによって最適のHDR映像処理が変わる。従って、上記のような表示装置10の特徴、映像の特徴、及び周辺環境の特徴などを考慮して獲得された基準トーンカーブパラメータに基づいて、入力映像に対する最適の基準トーンカーブを設定する。
【0082】
一実施形態において、基準トーンカーブパラメータは、0よりも大きいか等しく、1よりも小さいか等しい。例えば、図13bのトーンカーブに1、0.75、0.5、0.25、及び0の基準トーンカーブパラメータを各々適用して、図13cのトーンカーブ(RTC1、RTC2、RTC3、RTC4、RTC5)が生成される。1の基準トーンカーブパラメータが適用された図13cのトーンカーブ(RTC1)は、図13bのトーンカーブと実質的に同一であり、0の基準トーンカーブパラメータが適用された図13cのトーンカーブ(RTC5)は、図13a及び図13bのバイパスラインと実質的に同一である。
【0083】
一実施形態において、図12のステップS510~S530は、映像処理部230により遂行される。例えば、映像処理部230は,ステップS510~S530を遂行するためのトーンカーブ設定部を含んで具現される。
【0084】
図13a、図13b、及び図13cを参照して第1のHDR出力モードで基準トーンカーブを生成する動作を例示的に説明したが、第2のSDR出力モード及び第2のHDR出力モードで基準トーンカーブを生成する動作もこれと類似するように遂行される。但し、生成される基準トーンカーブの形態が変わる。
【0085】
図示していないが、図3の出力映像を生成するステップは(ステップS600)、基準トーンカーブに基づいて入力映像の入力輝度ヒストグラムをマッピング(mapping)して出力映像に対応する出力輝度ヒストグラムを生成する。
【0086】
具体的に、第1のHDR出力モード及び第2のHDR出力モードで(即ち、入力映像にHDR機能が必要であると判断された場合に)、入力輝度ヒストグラムに対する反転トーンマッピングを遂行して出力輝度ヒストグラムを生成する。例えば、図9cの基準トーンカーブに基づいて図9aの入力輝度ヒストグラムをマッピングして図9bの出力輝度ヒストグラムを生成し、図11cの基準トーンカーブに基づいて図11aの入力輝度ヒストグラムをマッピングして図11bの出力輝度ヒストグラムを生成する。
【0087】
また、第2のSDR出力モードで、入力輝度ヒストグラムに対する正常トーンマッピングを遂行して出力輝度ヒストグラムを生成する。例えば、図10cの基準トーンカーブに基づいて図10aの入力輝度ヒストグラムをマッピングして図10bの出力輝度ヒストグラムを生成する。
【0088】
一方、第1のSDR出力モードで、入力輝度ヒストグラムをバイパスして出力輝度ヒストグラムが生成される。この場合、ステップS500が省略され、予め格納された図8cの基準トーンカーブに基づいて図8aの入力輝度ヒストグラムをマッピングして図8bの出力輝度ヒストグラムを生成し、ステップS500及びS600の両方が省略され、図8aの入力輝度ヒストグラムをそのまま出力輝度ヒストグラムに提供する。
【0089】
一実施形態において、図3のステップS600は映像処理部230により遂行される。例えば、映像処理部230はステップS600を遂行するための変換部を含んで具現される。
【0090】
図14は、本発明の一実施形態による映像処理方法の他の例を示すフローチャートである。
【0091】
図1図2、及び図14を参照すると、本実施形態による映像処理方法は、入力映像を分析して入力映像に対する第1映像情報を抽出し(ステップS100)、映像情報に基づいて入力映像にHDR機能が必要であるか否かを判断し(ステップS300)、入力映像に対する判断結果に基づいて映像出力モードを設定し(ステップS400)、映像出力モードに従って入力映像に適合した基準トーンカーブを設定し(ステップS500)、基準トーンカーブに基づいて入力映像を変換して出力映像を生成する(ステップS600)。また、入力映像に対する第2映像情報を選択的に受信する(ステップS200)。図14のステップS100~S600は図3のステップS100~S600と各々実質的に同一である。
【0092】
出力映像に対する時間的フィルタリング(temporal filtering)を遂行する(ステップS700)。時間的フィルタリングにより基準トーンカーブの急激な変化が防止される。
【0093】
図15a及び図15bは、図14の時間的フィルタリングを遂行するステップを説明するための図である。図15aは、時間的フィルタリングによるフレーム映像の変化を示す。図15bは時間的フィルタリングによる基準トーンカーブの変化を示し、水平軸及び垂直軸は各々入力輝度(LA)及び出力輝度(LB)を示す。
【0094】
図14図15a、及び図15bを参照すると、出力映像に対する時間的フィルタリングを遂行するステップは(ステップS700)、出力映像に対応する現在フレーム映像(F(K+1))と現在フレーム映像(F(K+1))の前に処理された前フレーム映像(FK)との間に、少なくとも一つのバッファフレーム映像を挿入する。例えば、図15aに示したように、2つのバッファフレーム映像(BF)が挿入される。
【0095】
一実施形態において、図15bに示したように、バッファフレーム映像(BF)の基準トーンカーブ(RTCB1、RTCB2)は、前フレーム映像(FK)の基準トーンカーブ(RTCK)と現在フレーム映像(F(K+1))の基準トーンカーブ(RTC(K+1))との間の中間値を有する。例えば、2つのバッファフレーム映像(BF)のうち、前フレーム映像(FK)に隣接する第1バッファフレーム映像の基準トーンカーブ(RTCB1)は基準トーンカーブ(RTCK)に類似し、現在フレーム映像(F(K+1))に隣接する第2バッファフレーム映像の基準トーンカーブ(RTCB2)は基準トーンカーブ(RTC(K+1))に類似する。少なくとも一つのバッファフレーム映像(BF)の基準トーンカーブ(RTCB1、RTCB2)は、基準トーンカーブパラメータと類似の因子(例えば、temporal factor)に基づいて生成される。
【0096】
時間的フィルタリングが遂行されない場合に、前フレーム映像(FK)は第K(Kは、自然数)フレーム映像であり、現在フレーム映像(F(K+1))は第(K+1)フレーム映像である。この場合、第K及び第(K+1)フレーム映像が連続して表示されると、基準トーンカーブの急激な変化によって瞬きが視認される問題が発生する。
【0097】
図15a及び図15bに示したように、時間的フィルタリングが遂行される場合に、前フレーム映像(FK)は第Kフレーム映像であり、バッファフレーム映像(BF)は第(K+1)及び(K+2)フレーム映像であり、現在フレーム映像(F(K+1))は第(K+3)フレーム映像である。第K~第(K+3)フレーム映像が連続して表示される場合に、基準トーンカーブが数フレームに亘って徐々に変わるため、基準トーンカーブの急激な変化が防止される。
【0098】
一実施形態において、図14のステップS700は映像処理部230により遂行される。例えば、映像処理部230は前フレーム映像の基準トーンカーブを格納する格納部及びバッファフレーム映像の基準トーンカーブを生成し、これを適用するための時間的フィルタリング遂行部を含んで具現される。
【0099】
図15a及び図15bを参照して2つのバッファフレーム映像が挿入される場合を説明したが、時間的フィルタリングにより挿入されるバッファフレーム映像の個数は実施形態によって多様に変更される。
【0100】
以上、図3図15を参照して本発明の実施形態による映像処理方法が表示装置10のタイミング制御回路200により遂行されると説明したが、本発明の実施形態による映像処理方法は、表示装置10の内部又は外部に配置される任意の映像処理装置により遂行される。
【0101】
一方、本発明の実施形態による映像処理方法は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されたコンピュータにより読み取り可能なプログラムコードを含む製品などの形態で具現される。コンピュータにより読み取り可能なプログラムコードは多様なコンピュータ又は他のデータ処理装置のプロセッサに提供される。コンピュータ読み取り可能な記録媒体はコンピュータにより読み取り可能な信号媒体又はコンピュータにより読み取り可能な記録媒体である。コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、命令語実行システム、装備、又は装置内に、或いはこれらと接続されてプログラムを格納するか又は含まれる任意の有形的な媒体である。
【0102】
図16は、本発明の一実施形態による映像処理方法により表示される出力映像の一例を示す図である。図17a、図17b、図18a、図18b、及び図18cは、図16の出力映像の特性を説明するための図である。図17a及び図17bは、図16の出力映像の輝度を測定して獲得されたガンマ曲線及び計測トーンカーブを示し、水平軸及び垂直軸は各々入力輝度(LA)及び出力輝度(LB)を示す。図18a及び図18bは、図16の出力映像に対する輝度ヒストグラムを示し、水平軸及び垂直軸は各々入力輝度(LA)及びピクセル数(N)を示す。図18cは図16の出力映像に対する基準トーンカーブを示し、水平軸及び垂直軸は各々入力輝度(LA)及び出力輝度(LB)を示す。
【0103】
図16図17a、図17b、図18a、図18b、及び図18cを参照すると、入力映像にHDR機能を適用して出力映像を生成した場合に、表示パネル100に表示された出力映像の輝度を測定して獲得された計測トーンカーブは基準トーンカーブにマッチングする。
【0104】
例えば、図16に示したように、HDR機能が適用された出力映像(OIMG)は第1部分映像(PI1)及び第2部分映像(PI2)を含む。第1部分映像(PI1)は被写体、背景などを含む一般的な映像であり、第2部分映像(PI2)は最低階調(例えば、0階調)から最高階調(例えば、255階調)まで可能な全ての階調がバー(bar)形態に順次に表示されるテスト映像である。
【0105】
計測器を用いてHDR機能が適用された出力映像(OIMG)の第2部分映像(PI2)の輝度を測定し、測定された輝度に基づいて計測トーンカーブを獲得する。例えば、図17aに示したように、第2部分映像(PI2)の輝度を測定して正常ガンマ(GN)対HDR機能が適用されたHDRガンマ(GH)を獲得する。正常ガンマ(GN)はガンマ値が2.2のガンマ曲線を示す。図17aの正常ガンマ(GN)を図17bの直線形態(GN’)にマッピングし、これと対応するように図17aのHDRガンマ(GH)をマッピングして図17bの計測トーンカーブ(MTC)を獲得する。
【0106】
一方、出力映像(OIMG)に対応する入力映像の全体的な輝度ヒストグラムが図18aに示したように獲得され、図18aの輝度ヒストグラムを累積して図18bのヒストグラムが獲得され、図18bのヒストグラムを正規化(normalization)及び反転(即ち、バイパスラインを中心に反転)して図18cの基準トーンカーブ(RTC)が獲得される。図18cの基準トーンカーブ(RTC)は、図3のステップS500で設定された基準トーンカーブと実質的に同一である。
【0107】
図17bの計測トーンカーブ(MTC)と図18cの基準トーンカーブ(RTC)とが互いにマッチングする場合に、図16の出力映像(OIMG)に本発明の実施形態に従ってHDR機能が適用されたと判断される。
【0108】
一実施形態において、計測トーンカーブ(MTC)と基準トーンカーブ(RTC)とが互いにマッチングするということは、計測トーンカーブ(MTC)と基準トーンカーブ(RTC)とが実質的に同一であることを示す。他の実施形態において、計測トーンカーブ(MTC)と基準トーンカーブ(RTC)とが互いにマッチングするということは、計測トーンカーブ(MTC)と基準トーンカーブ(RTC)とが同一な大きさを有する場合に、2つのカーブが一定水準以上の相関性及び/又は類似度を有することを示す。
【0109】
一実施形態において、出力映像(OIMG)及び輝度ヒストグラムに変化を与え、変化によって計測トーンカーブ(MTC)と基準トーンカーブ(RTC)とが相関性を有して変化するか否かを追加的に判断し、出力映像(OIMG)に本発明の実施形態に従ってHDR機能が適用されたか否かを判断する。例えば、出力映像(OIMG)の第1部分映像(PI1)の一部を高階調映像(例えば、white box)に変更する方式により出力映像(OIMG)及び輝度ヒストグラムに変化を与える。
【産業上の利用可能性】
【0110】
本発明は、表示装置及びこれを含む多様な装置及びシステムに適用することができる。従って、本発明は、携帯電話、スマートフォン、PDA(personal digital assistant)、PMP(portable multimedia player)、ディジタルカメラ、キャムコーダ、PC(personal computer)、サーバーコンピュータ、ワークステーション、ノートブック、ディジタルTV、セットトップボックス、音楽再生機、携帯用ゲームコンソール、ナビゲーションシステム、スマートカード、プリンタなどの多様な電子機器に有用に利用することができる。
【0111】
以上、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0112】
10 表示装置
100 表示パネル
200 タイミング制御回路
210 映像検出部
230 映像処理部
250 制御信号生成部
300 ゲート駆動回路
400 データ駆動回路
500 バックライト回路
600 照度センサー
図1
図2
図3
図4
図5
図6a
図6b
図6c
図6d
図7
図8a
図8b
図8c
図9a
図9b
図9c
図10a
図10b
図10c
図11a
図11b
図11c
図12
図13a
図13b
図13c
図14
図15a
図15b
図16
図17a
図17b
図18a
図18b
図18c