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特許6993237自動センタリングするコンパクトなフローティング・リーマ・ホルダ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-13
(45)【発行日】2022-01-13
(54)【発明の名称】自動センタリングするコンパクトなフローティング・リーマ・ホルダ
(51)【国際特許分類】
   B23B 31/08 20060101AFI20220105BHJP
   B23Q 3/12 20060101ALI20220105BHJP
   B23D 75/00 20060101ALI20220105BHJP
【FI】
B23B31/08 B
B23Q3/12 A
B23D75/00
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2017565695
(86)(22)【出願日】2016-06-29
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2018-08-30
(86)【国際出願番号】 IL2016050695
(87)【国際公開番号】W WO2017013640
(87)【国際公開日】2017-01-26
【審査請求日】2019-05-13
(31)【優先権主張番号】14/804,889
(32)【優先日】2015-07-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】514105826
【氏名又は名称】イスカル リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】サモイロフ エフゲニー
(72)【発明者】
【氏名】アルトマン マイケル
【審査官】村上 哲
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第02429564(US,A)
【文献】米国特許第02475386(US,A)
【文献】米国特許第03421770(US,A)
【文献】特開2008-246632(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23B 31/08
B23B 31/36
B23Q 3/12
B23D 75/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
リーマが装着される側である前方向(FWD)および後方向(RWD)を有する、コンパクトなオルダムタイプのフローティング・リーマ・ホルダ(10)であって、
中心ホルダ部軸(HP)を有するホルダ部(12)と、
リーマ部軸(RP)と、内部から前記ホルダ部(12)に少なくとも部分的に軸方向に重なる単一の中心突起(104)と、を有するリーマ部(14)と、
前記ホルダ部(12)と前記リーマ部(14)との間でトルクを移すフロート部材(22)と、
軸方向において前記リーマ部(14)に少なくとも部分的に重なり、軸方向に前記前方向(FWD)において前記リーマ部(14)を付勢する環状の弾性要素(30)と、を備え、
前記フロート部材(22)は、フロート部材内側のスライド面(118)を有し、
前記突起(104)は、前記フロート部材内側のスライド面(118)を係合する反対のそして平行な突起スライド面(108)を備え、
作動位置では、前記フローティング・リーマ・ホルダ(10)は、前記ホルダ部軸(HP)と前記リーマ部軸(RP)との間の角度ずれ、平行ずれおよび軸方向並進に適応するように構成され、
非作動位置では、前記リーマ部軸(RP)は、前記ホルダ部軸(HP)と共に整列され、
少なくとも前記非作動位置では、前記突起(104)は前記弾性要素(30)内に位置する、フローティング・リーマ・ホルダ(10)。
【請求項2】
前記フローティング・リーマ・ホルダ(10)は、前記ホルダ部(12)に堅くそして取り外し可能に接続されるハウジングスリーブ(24)を備え、
前記リーマ部(14)および前記ハウジングスリーブ(24)は、それぞれの、軸方向に前記前方向(FWD)においてテーパーがついた協働する第1のスリーブ心出し面(42)およびリーマ部心出し面(101)を有する、請求項1に記載のフローティング・リーマ・ホルダ(10)。
【請求項3】
前記第1のスリーブ心出し面(42)および前記リーマ部心出し面(101)は、両方とも截頭円錐形状を有する、請求項1または2に記載のフローティング・リーマ・ホルダ(10)。
【請求項4】
前記ホルダ部(12)は、部材凹所(54)を有し、
前記フロート部材(22)は、前記部材凹所(54)の内部に完全に位置する、請求項1~3のいずれか1項に記載のフローティング・リーマ・ホルダ(10)。
【請求項5】
前記突起(104)は、フロート部材スルー穴(120)内に位置する、請求項1に記載のフローティング・リーマ・ホルダ(10)。
【請求項6】
前記フロート部材(22)は、フロート部材外側のスライド面(116)を有し、
前記ホルダ部(12)は、反対のそして平行な凹所スライド面(60)を備える部材凹所(54)を有し、前記凹所スライド面(60)は、前記フロート部材内側のスライド面(118)に対して垂直であり、かつ、前記フロート部材外側のスライド面(116)と平行であり、
前記ホルダ部の凹所スライド面(60)は、前記フロート部材外側のスライド面(116)を係合する、請求項に記載のフローティング・リーマ・ホルダ(10)。
【請求項7】
前記フロート部材(22)は、非丸の座金形状を有する、請求項1~のいずれか1項に記載のフローティング・リーマ・ホルダ(10)。
【請求項8】
前記フロート部材(22)は、フロート部材前面および後面(110、112)、ならびにそれらの間で延びるフロート部材周面(114)を有し、
前記フロート部材周面(114)は、凹みまたは凸部が欠けている、請求項1~のいずれか1項に記載のフローティング・リーマ・ホルダ(10)。
【請求項9】
前記フロート部材は、フロート部材幅(W1)に長さにおいて等しい、単一の、重なり合う、連続する軸方向領域の境界の内部にだけ前記トルクを移すように構成される、請求項1~のいずれか1項に記載のフローティング・リーマ・ホルダ(10)。
【請求項10】
前記ホルダ部(12)と前記リーマ部(14)との間に軸方向変位(D2)が軸方向に定められ、
前記非作動位置で、前記軸方向変位(D2)は、予め定められた正の値を有し、そして、
前記作動位置で、前記軸方向変位は、前記予め定められた正の値に対して減少する、請求項1~のいずれか1項に記載のフローティング・リーマ・ホルダ(10)。
【請求項11】
前記フロート部材(22)は、凹みまたは凸部が欠けているフロート部材前面および後面(110、112)を備える、請求項1~10のいずれか1項に記載のフローティング・リーマ・ホルダ(10)。
【請求項12】
前記ホルダ部軸(HP)および前記リーマ部軸(RP)のどちらとも垂直な平面において剪断力は前記フロート部材(22)に適用されない、請求項1~11のいずれか1項に記載のフローティング・リーマ・ホルダ(10)。
【請求項13】
前記フローティング・リーマ・ホルダ(10)は、前記非作動位置において、前記ホルダ部(12)に関して前記リーマ部(14)を軸方向に位置決めする軸方向位置決め手段を有する、請求項1~12のいずれか1項に記載のフローティング・リーマ・ホルダ(10)。
【請求項14】
前記フロート部材(22)は、その軸方向に見て長方形状を有する、請求項1~13のいずれか1項に記載のフローティング・リーマ・ホルダ(10)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の主題は、フローティングまたはオルダムタイプのリーマ・ホルダ、より詳しくは、自動センタリングするフローティング・リーマ・ホルダに関する。
【背景技術】
【0002】
リーマは、したがって、穴をわずかに拡げると共に表面性状を改良するために、既存のまたは予め穿設された穴を機械加工するための精密ツールである。リーマが実行するように設計される正確な機械加工の性質に起因して、リーマの挿入中の穴とリーマとの間のわずかなミスアラインメントでさえ、リーマ切刃および/または穴への損傷に結果としてなりえる。
【0003】
したがって、「フローティング・リーマ・ホルダ」と呼ばれるホルダが、リーマを保持するために利用される。フローティング・リーマ・ホルダは、穴に入れる間、およびリーマ拡穴の間、フローティング・ホルダ・リーマがリーマ自体(交換可能なツール)とそれを保持する機械との間のわずかなミスアラインメントを可能にすることを、したがって意味する、穴の軸に関するリーマの軸の軸方向ミスアラインメントを許容するように構成される。
【0004】
この分野のツールにおける1つの主要な欠点は、このフローティング・ホルダ・リーマが機械からのツールの全体のオーバーハングまたはプロジェクションを増すということである。これは、ツール+ホルダのより大きな重量に起因して、アプリケーションを回す際のより大きい曲げモーメントに至ることができる。
【0005】
この分野の若干のフローティング・リーマ・ホルダは、多くのパーツおよび特にピンまたは複数の周辺突起を有するむしろ複雑なデザインを開示する。これは、フローティング・リーマ・ホルダの軸方向長さに、そして明らかに生産コストに、負の影響を及ぼす。そしてそれは、通常、部品数および磨かれることを必要とする正確な表面によって直接影響を受ける。
【0006】
この分野のフローティング・リーマ・ホルダは、例えば、特許文献1に開示される。そしてそれは、平坦なフロート部材を介して両者間にトルクを移すホルダ部およびリーマ部を有する、コンパクトなオルダムスタイルのフローティング・リーマ・ホルダを開示する。フロート部材は、(軸方向の)仮想平面によって2つの半部に分けられる。各半部は、ホルダ部およびリーマ部の各々におけるそれぞれの雌凹所内に位置する。フロート部材とホルダ部およびリーマ部との間のこの「インライン」係合配置は、フロート部材を(大部分の移されたトルクが前記仮想平面に適用される剪断力となる)大きな剪断力にさらす。そしてそれは、一方で、摩耗および初期の破損に至ることができて、他方で、機械加工速度/生産性を制限する。
【0007】
特許文献2は、調節可能なフローティング・リーマ・ホルダを開示する。そしてそれは、3種類の動きの自由度を可能にする。しかしながら、この配置は、非作動状態における自動での(すなわち、オペレータからの干渉なしでの)正確な心出しを提供しない。具体的には、角度ずれを可能にするために、この配置は、(ボールが従動および駆動部材20、13の心出し凹みに入る)非作動位置において、従動部材20を中央に置くために支持もされるボールおよびコイルばねを含む。しかしながら、(従動部材20の後端17に当接する)コイルばね単独は、従動部材20の後端を中央に置くだけである。そして、ナット42が手動で締められない場合、前端21を不安定なそして非中央のままにする。したがって、このフローティング・リーマ・ホルダは、各リーマ交換とともに駆動部材の再較正を必要とする。さらに、協働する放射方向駆動ラグ/舌部14および直径スロット9は、剪断力にさらされて、移されたトルクから結果として生じる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】米国特許第1359103号
【文献】米国特許第1566553号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願の主題の第1の態様によれば、前方向および後方向を有する、コンパクトなオルダムタイプのフローティング・リーマ・ホルダであって、
中心ホルダ部軸を有するホルダ部、
リーマ部軸を有するリーマ部、
ホルダ部とリーマ部との間でトルクを移すフロート部材、および、
軸方向においてリーマ部に少なくとも部分的に重なり、軸方向に前方向においてリーマ部を付勢する環状の弾性要素、
を備え、
作動位置では、フローティング・リーマ・ホルダは、ホルダ部軸とリーマ部軸との間の角度ずれ、平行ずれおよび軸方向並進に適応するように構成され、そして、
非作動位置では、リーマ部軸は、ホルダ部軸と共に整列される、
フローティング・リーマ・ホルダが提供される。
【0010】
本願の主題の第2の態様によれば、
中心ホルダ部軸を有する細長いホルダ部、
ホルダ部の前方に位置する細長いリーマ部であって、
軸方向に反対のリーマ部前面および後面、および、
前方向において、リーマ部前面に向かってテーパーがつく外側リーマ部心出し面、を備える、細長いリーマ部、
ホルダ部に堅くそして取り外し可能に接続されたハウジングスリーブであって、ハウジングスリーブは、テーパーがついた第1のスリーブ心出し面を有する、ハウジングスリーブ、
前方向において、テーパーがついた第1のスリーブ心出し面に対してリーマ部心出し面を軸方向に強制する環状の弾性要素、および、
ハウジングスリーブの内部に位置して、ホルダ部とリーマ部との間でトルクを移すフロート部材、
を備えるフローティング・リーマ・ホルダがさらに提供される。
【0011】
以下の特徴のいずれか、単独または組み合わせで、本願の主題の上記の態様のいずれかに適用可能でもよい。
【0012】
フローティング・リーマ・ホルダは、ホルダ部に堅くそして取り外し可能に接続されるハウジングスリーブを備え、リーマ部およびハウジングスリーブは、それぞれの、ホルダ部からリーマ部へ向かう軸方向に前方向においてテーパーがついた協働する第1のスリーブ心出し面およびリーマ部心出し面を有する。
【0013】
第1のスリーブ心出し面およびリーマ部心出し面は、両方とも截頭円錐形状を有することができる。
【0014】
リーマ部は、内部からホルダ部に少なくとも部分的に軸方向に重なる単一の中心突起を有する。
【0015】
ホルダ部は、部材凹所を有し、フロート部材は、部材凹所の内部に完全に位置する。
【0016】
突起は、フロート部材スルー穴内に位置する。
【0017】
フロート部材は、部材内側のスライド面を有し、突起は、フロート部材内側のスライド面を係合する反対のそして平行な突起スライド面を備える。
【0018】
フロート部材は、フロート部材外側のスライド面を有し、
ホルダ部は、反対のそして平行な凹所スライド面を備える部材凹所を有し、凹所スライド面は、フロート部材内側のスライド面に対して横であり、かつ、フロート部材外側のスライド面と平行であり、そして、
ホルダ部の凹所スライド面は、フロート部材外側のスライド面を係合する。
【0019】
フロート部材は、非丸の座金形状を有する。
【0020】
フロート部材は、フロート部材前面および後面、ならびにそれらの間で延びるフロート部材周面を有し、そして、フロート部材周面は、凹みまたは凸部が欠けている。
【0021】
フロート部材は、フロート部材幅に長さにおいて等しい、単一の、重なり合う、連続する軸方向領域の境界の内部にだけトルクを移すように構成される。
【0022】
ホルダ部とリーマ部との間に軸方向変位が軸方向に定められ、そして、
非作動位置で、軸方向変位は、予め定められた正の値を有し、そして、
作動位置で、軸方向変位は、予め定められた値に対して減少する。
【0023】
フロート部材は、凹みまたは凸部が欠けているフロート部材前面および後面を備える。
【0024】
ホルダ部軸およびリーマ部軸のどちらとも垂直な平面において剪断力はフロート部材に適用されない。
【0025】
非作動位置において、リーマ部は、ホルダ部に関して軸方向に正確に位置決めされる。
【0026】
フロート部材は、その軸方向に見て長方形状を有する。
【0027】
本願の主題のより良好な理解のために、そしてそれが実際にどのようにして実行されるかを示すために、添付図面が参照される。
【0028】
適切であるとみなされる所で、参照番号は、対応するかまたは類似した要素を示すために図の中で繰り返されてよい。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1図1は、フローティング・リーマ・ホルダの等角図である。
図2図2は、図1のフローティング・リーマ・ホルダの分解等角図である。
図3図3は、非作動位置における図1のフローティング・リーマ・ホルダの軸方向断面図である。
図4図4は、ワーク事前穿設穴のリーマ拡穴中の作動位置の第1の例におけるフローティング・リーマ・ホルダの軸方向断面図である。
図5図5は、ワーク事前穿設穴のリーマ拡穴中の作動位置の第2の例におけるフローティング・リーマ・ホルダの軸方向断面図である。
図6図6は、図3の線IV~IVに沿った断面図である。
図7図7は、図3の部分VIIの詳細図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下の説明では、本願の主題のさまざまな態様が記載される。説明のために、特定の構成および詳細は、本願の主題の完全な理解を提供するために、充分詳細に記載される。しかしながら、本明細書において提示される特定の構成および詳細なしに、本願の主題が実践され得ることは、当業者にとって明らかでもある。
【0031】
図1および図2が参照される。コンパクトな、オルダムタイプのフローティング・リーマ・ホルダ10は、それぞれ、ホルダ10の後(RWD)方向および前(FWD)方向を定める細長いホルダ部12およびリーマ部14を含む。リーマ軸Rを有するリーマ16は、例えばコレット18およびナット20を介して、リーマ部14に連結される。ホルダ部12およびリーマ部14は、フロート部材幅W1を有するコンパクトなフロート部材22を介してそれらの間にトルクを移すことによって、オルダムタイプのカップリングを形成する。ホルダ部12およびリーマ部14は、ハウジングスリーブ24によって一緒に保持される。ホルダ部12およびリーマ部14は、それぞれの中心ホルダ軸およびリーマ部軸HP、RPを有する。
【0032】
図1および図3が参照される。非作動位置では、すなわち、フローティング・リーマ・ホルダ10は完全に組立てられて、リーマ拡穴力はリーマ16に適用されない。正確な繰返し精度を達成するために、フローティング・リーマ・ホルダ10は、ホルダ部12に対してリーマ部14を正確に中央に配置するか、または放射状に整列するように構成される。下でさらに説明されるように、ハウジングスリーブ24は、ホルダ部12に堅くそして取り外し可能に連結される。非作動位置では、リーマ部14は、協働する心出し面を介して、ハウジングスリーブ24に対して弾性的に強制される。そしてそれは、ホルダ部12に対してリーマ部14を中心に位置させてかつ軸方向に位置させる。
【0033】
ホルダ部の軸HPに沿って以下の順序で、フローティング・リーマ・ホルダ10は、ホルダ部12、フロート部材22、蓋26、スラスト軸受28、環状の弾性要素30およびリーマ部14を含むことができる。
【0034】
作動位置では(すなわち、ワーク事前穿設穴32のリーマ拡穴の間)、フロート部材22は、ホルダ部12とリーマ部14との間でトルクを移す。ホルダ部12およびリーマ部14が互いに関して回転しないにもかかわらず、フローティング・リーマ・ホルダ10は、ホルダ部12とリーマ部12との間に最高3つの相対的動きタイプを可能にするように構成される。フローティング・リーマ・ホルダ10は、相対的動きタイプの2つまたは3つを同時に可能にすることができる。
【0035】
非作動位置と作動位置との間の移行では、フローティング・リーマ・ホルダ10(具体的には、リーマ部14)は、事前穿設穴32に関して、自己整列するか、または自動的に整列する。一旦整列されると、リーマ部14は、その方向によって、1つ以上の位置でスリーブ24に当接する。
【0036】
相対的動きのタイプIは、軸平行オフセット(本明細書において「軸平行ミスアラインメント」とも称される)、すなわち、ホルダ部の軸HPに対して垂直な平面におけるホルダ部12と関連するリーマ部14の動きである。ホルダ部12とリーマ部14との間に位置するスラスト軸受28は、このタイプの動きによる摩擦を減らすか、またはそれを滑らかにするように構成される。作動位置における平行なホルダ軸HPとリーマ部軸RPとの間に定められる平行なオフセットD1を示す、図4が参照される。平行なオフセットD1は、0.5mmと同じ大きさでありえる。本実施形態では、D1は、0~0.15mmの値を受け入れることができる。
【0037】
相対的動きのタイプIIは、軸方向変位(本明細書において「軸方向並進」とも称される)、すなわち、軸方向におけるホルダ部12と関連するリーマ部14の動きである。軸方向変位D2(図3参照)は、(下で開示されるように)ホルダ部12およびリーマ部14の各部間に定められる。非作動位置では、軸方向変位D2は、予め定められた最大値を有する。そして、作動位置では、軸方向変位D2は、予め定められた最大値に対して減少している。本実施形態によれば、作動位置における軸方向変位はD2=0である。軸方向変位D2の最大値は、例えば、さまざまな製造上のおよび幾何学的な基準で測定される。
【0038】
軸方向変位D2は、作動位置と非作動位置との間の遷移中に減少する。タイプIIの相対的動きの利点は、前記遷移中に、軸方向のリーマ拡穴力の少なくとも一部で、フローティング・リーマ・ホルダ10が(弾性要素30を介して)抑制することである。この種の抑制の利点は、ワーク表面性状の改良である。具体的には、それは、事前穿設穴32のエッジでの前記遷移またはその開口での面取りの間に時折生じる不必要な欠点を、防止する(または少なくとも減らす)ことができる。
【0039】
さらに、相対的動きのタイプIIは、スリーブとリーマ部14との間に十分な「部屋」をつくる。そしてそれは、ホルダ部12とリーマ部14との間の相対的動きのその他の2つのタイプを可能にする。
【0040】
相対的動きのタイプIIIは、角度ずれである。フローティング・リーマ・ホルダ10は、ミスアラインメント角度αがホルダ軸HPとリーマ部軸RPとの間に形成されることを可能にする。本実施形態によれば、ミスアラインメント角度αは、0~最高0.5°の値を受け入れることができる。
【0041】
図3が参照される。リーマ拡穴の前に、フローティング・リーマ・ホルダ10は、非作動位置にあり、スリーブ軸S、リーマ軸R、ホルダ軸HPおよびリーマ部軸RPは、共に整列配置される。したがって、この位置では、D1およびαはゼロに等しく、そして、D2は予め定められた最大値を有する。
【0042】
図4および図5が参照される。フローティング・リーマ・ホルダ10の作動位置の2つの例がそれぞれ示される。ここで、ホルダ部軸HPは、穴軸HAに関して整列されていない。換言すれば、これらは、そのリーマ拡穴中の、ホルダ部12とワーク事前穿設穴32との間の2つのありうる方向である。作動位置に関して上述したように、D2は、両方の例においてゼロに等しい。
【0043】
図4に示される第1の例では、相対的動きのタイプIおよびIIだけが可能である。この例では、フローティング・リーマ・ホルダ10は正しい位置に置かれる。そうすると、リーマ軸R、リーマ部軸RPおよび穴軸HAは、共に整列されて、ホルダ部軸HPとゼロ以外の平行なオフセット(D1>0)を形成する。
【0044】
図5に示される第2の例では、相対的動きのタイプIIおよびIIIが可能である。この例では、リーマ軸R、リーマ部軸RPおよび穴軸HAは、共に整列されて、ホルダ部軸HPとゼロ以外のミスアラインメント角度αを形成する。
【0045】
ハウジングスリーブ24は、反対の円形スリーブ前面34および後面36、ならびにそれらの間を延びるスリーブ内面38および外面40を有する細長い形状を有することができる。ハウジングスリーブ24は、スリーブ前面34および後面36の仮想中心を通過する中心スリーブ軸Sを有する。スリーブ内面38は、スリーブ前面34から後方へ延びる第1のスリーブ心出し面42を含む。第1のスリーブ心出し面42は、スリーブ前面34に向かって前方へテーパーがつく。第1のスリーブ心出し面42は、截頭円錐形状を有することができる。第1のスリーブ心出し面42は、ハウジングスリーブ24と関連してリーマ部14を係合して、それを中央に置くように構成される。さらに、第1のスリーブ心出し面42は、ホルダ部12と関連してリーマ部14を軸方向に位置決めするように構成される。換言すれば、第1のスリーブ心出し面42は、軸方向の停止面としても構成される。各リーマ拡穴動作間またはリーマ16の交換前後間の正確な繰返し精度に関して、これは有利である。
【0046】
スリーブは、スリーブ後面36から前方へ延びるスリーブ第2のスリーブ心出し面44をさらに含むことができる。第2のスリーブ心出し面44は、円筒形状を有する。第2のスリーブ心出し面44は、ハウジングスリーブ24と関連してホルダ部12を中央に置くように構成される。このように、少なくとも非作動位置において、ホルダ軸HPおよびリーマ部軸RPは、共に整列される。
【0047】
スリーブ内面38は、第1および第2のスリーブ心出し面42、44間に位置する雌のスリーブねじ46をさらに含む。スリーブねじ46は、ハウジングスリーブ24をホルダ部12に堅くそして取り外し可能に接続するか、または連結するように構成される。スリーブねじ46はまた、蓋26をハウジングスリーブ24に堅くそして取り外し可能に連結するように構成される。一旦ハウジングスリーブ24がホルダ部12にしっかりとねじ締められると、スリーブ軸Sおよびホルダ部軸HPは、共に整列される。
【0048】
ホルダ部12は、ホルダ部前面48および後面50、ならびに冷却剤(coolant)を運搬するためのスルーホルダ部ダクト52を含む。ホルダ部前面48は、ホルダ部軸HPに対して垂直に延びる。ホルダ部前面48は、それに対して通じている(open out)中心部材凹所54を含む。部材凹所54は、フロート部材22を収容するように構成される。そうすると、フロート部材22は、(ホルダ部軸HPに対して垂直な)単一の半径方向に沿ってのみ移動することができる。
【0049】
部材凹所54は、凹所底面56および、凹所底面56とホルダ部前面48との間に延びる凹所周面58を含む。凹所底面56およびホルダ部前面48は、部材凹所の深さW2≧W1を定める。部材凹所54がフロート部材の幅W1と同程度深いかまたはそれよりも深いという事実は、有利である。というのも、それはトルクが、単一の、重なり合う軸方向領域(フロート部材の幅W1)の境界の内部でだけ移されることを可能にするからである。したがって、加工時にフローティング部材22に軸方向の曲げモーメントや、(ホルダ部軸HPに垂直な面内での)剪断力が加わることはない。底面56は、ホルダ部軸HPに対して垂直である。ホルダ部ダクト52は、凹所底面56に通じている。
【0050】
凹所周面58は、2つの反対のそして平行な凹所スライド面60を含む。凹所スライド面60は、少なくとも部分的に平らである。各凹所スライド面60は、2つの当接位置への分離を確実にするために、その半径方向中間部分にレリーフ溝を含むことができる。凹所スライド面60は、ホルダ部軸HPと平行に延びる。凹所周面58は、2つの凹所スライド面60間に各々位置する2つの反対の凹所停止面64を含むことができる。本実施形態の内容によれば、凹所停止面64は、互いに平行でかつ平らであ。そして各々は、2つの凹所スライド面60に対して垂直に延びる。
【0051】
凹所周面58は、フロート部材22と凹所停止面64のうちの1つまたは各々との間に、十分な部屋または空間を形成するように構成される。平行な凹所スライド面60は、フロート部材の内側スライド面118に対して垂直であり、そして、フロート部材の外側スライド面116と平行である。フロート部材22は、凹所スライド面60と平行なそしてホルダ部軸HPに対して垂直な半径方向においてだけ前後に自由に移動するかまたは摺動する一方で、凹所スライド面60間にきつく適合するように構成される。正確な方向動きを提供することに関して、しまり嵌めは、フロート部材22が部材凹所54の内部で回転するのを都合よく防止する。そしてそれは、不必要な摩耗およびトルク損失に至ることができる。部材凹所54は、フロート部材22の円滑な動作を可能にするために注油されることができる。密封リング66を介して、潤滑油は、(冷却ダクトを介してポンプされることができる)いかなる冷却剤からも分離される。
【0052】
ホルダ部12は、ホルダ部前面48に隣接して位置して後方に延びる雄ホルダ部ねじ68をさらに含む。雄ホルダ部ねじ68は、スリーブねじ46を係合するように構成される。
【0053】
蓋26は、座金形状を有する。蓋26は、反対のそして平行な蓋前面70および後面72、ならびにそれらの間で延びる外側蓋雄ねじ74を有する。蓋26は、蓋前面70および後面72に通じている(open out)蓋穴75をさらに含む。蓋ねじ74は、スリーブねじ46を係合するように構成される。蓋26は、スリーブねじ46にねじ込まれる。そして、ホルダ部12のホルダ部ねじ68が続く。この位置では、蓋後面72は、ホルダ部前面48に当接することができる。蓋26は、ホルダ部12とリーマ部14との間に便利な分離を許容する。例えば、フローティング・リーマ・ホルダ10は、ホルダ部12を置き換えることを可能にする。その一方で、蓋26は、スラスト軸受28、弾性要素30およびリーマ部14がスリーブ後面36から抜けるのを妨げる。
【0054】
スラスト軸受28は、座金形状を有して、軸受前面76および後面78を含む。フロート部材ホルダ10が組立てられて、蓋26がスリーブねじ46にねじ締めされた後、軸受後面78は蓋前面70に当接し、そして、軸受前面76は弾性要素30に当接する。
【0055】
本実施形態の内容によれば、弾性要素30は、対応する環状のベース86を有する環状の波ばね80を含むことができる。波ばねは、同程度のばね係数を有するコイルばねよりも短いばねとして知られている。したがって、フロート部材ホルダ10の一般的な短かさに貢献する。コイルばねと比較して、波ばねの別の利点は、その中心軸線の周りのより良好な対称性である。波ばね80は、ばね前面82および後面84を有する。波ばね80は、リーマ部14と同心である。ベース86は、ベース前面89および後面90、ならびにそれらの間で延びるベース周面92を有する。ベース前面88は、それに通じている同心の、環状のベース凹所94、およびベース凹所94を囲む非凹所の周辺部分97を有することができる。波ばね80は、ベース凹所94の内部できつく適合するように構成される。そしてそれは、波ばね80がリーマ部14からの負荷の下で不必要な半径方向に動くことを妨げる。下でさらに開示されるように、波ばね80は、ベース凹所94とリーマ部14の対応する凹所との間に囲まれる。
【0056】
(この分野の若干の配置において使用される)若干のインライン・コイルばねを越える環状の波ばね80の利点は、それが軸方向に部屋を保存することができること、すなわち、それがホルダ部12とリーマ部14との間に軸方向の空間を取らないことである。
【0057】
一旦軸方向に蓋26がスリーブねじ46にねじ締められると、弾性要素30は、ベース後面90でスラスト軸受28に当接する。非作動位置では、波ばね80は、リーマ部14に当接して、それを前方へ強制する。この位置では、ベース前面88の非凹所の周辺部分97は、リーマ部14に軸方向に接触しないで、それらの間に環状の隙間を形成する。そしてそれは、軸方向変位D2を定める。
【0058】
作動位置では、軸方向の切削力は、リーマ部14を後方へ押す。そしてそれは、波ばね80を圧縮して、隙間を閉める。したがって、リーマ部14は、ベース前面88の非凹所の周辺部分97に軸方向に当接する。この位置では、本実施形態において、軸方向変位は、D2がゼロに等しいように減じている。
【0059】
弾性要素30は、リーマ部14を常に前方へ付勢する。そしてそれは、非作動位置で、ハウジングスリーブ24(したがってホルダ部12)に関して、それが正確に半径方向に心出しされて、軸方向に位置することを確実にする。
【0060】
リーマ部14は、軸方向に反対のリーマ部前面96および後面98、ならびにそれらの間で延びる外側リーマ部周面99を含む。リーマ部周面99は、リーマ部後面98に隣接して位置するリーマ部心出し面101を含む。リーマ部心出し面101は、リーマ部前面98に向かって前方向にテーパーがつく。リーマ部心出し面101は、截頭円錐形状を有することができる。リーマ部14は、リーマ部前面96に隣接して、コレット18およびナット20のリーマ・カップリング構成を含む。リーマ部14は、リーマ部前面96に通じているコレット受入れ面、およびナット20の雌ねじと協働するように構成される外側リーマ部雄ねじ100を含むことができる。
【0061】
リーマ部14は、リーマ部後面98から後方へ延びる、そして突起端面106を有する、単一の、中心突起104だけをさらに含む。
【0062】
リーマ部14は、リーマ部後面98に通じていて、突起104を囲む、環状のリーマ部凹所102を有する。リーマ部凹所102は、波ばね80を収容して、波ばね前面82に当接するように構成される。
【0063】
少なくとも非作動位置で、突起104は、弾性要素30、スラスト軸受28、蓋穴75、フロート部材22および部材凹所54の内部に位置するか、または通過する。ホルダ部12およびリーマ部14のこの軸方向オーバラップは、有利である。というのも、それはより短くて、よりコンパクトなフローティング・リーマ・ホルダ10に至るからである。同時に、これは、機械加工の間、安定性を加える。リーマ部14は、リーマ部前面96および突起端面106に通じている、内部の、スルーリーマ部ダクト103を含む。これも有利である。というのも、それは冷却剤を潤滑油から隔離することをより容易にするからである。
【0064】
突起104は、突起端面106に隣接して位置する2つの反対のそして平行な突起スライド面108を含む。本例によれば、突起スライド面108は、突起端面106から前方へ延びる。突起スライド面108は、リーマ部軸RPと平行に延びる。
【0065】
フロート部材22は、座金形状(この場合、非丸の座金形状)を有する。フロート部材22は、フロート部材前面110および後面112、ならびにそれらの間で延びるフロート部材周面114を含む。フロート部材周面114は、凹みまたは凸部が欠けている。フロート部材前面110および後面112は、それらの間でフロート部材の幅W1および幅方向を定める。フロート部材前面110および後面112は、いかなる凸部も欠けている。フロート部材前面110および後面112は、長方形の形状を有することができる。フロート部材周面114は、2つの反対の、平らなそして平行な外側の部材スライド面116を含む。
【0066】
フロート部材22は、部材前面110および後面112に通じている、中央の、フロート部材スルー穴120を含む。フロート部材穴120は、反対の、平らなそして平行な内側の部材スライド面118を含む。内側の部材スライド面118は、外側の部材スライド面116に対して垂直である。内側の部材スライド面118は、突起スライド面108を係合して、それらの間にトルクを移すように構成される。各内側の部材スライド面118は、2つの当接位置への分離を確実にするために、その半径方向中間部分にレリーフ溝62を含むことができる。
【0067】
突起104は、フロート部材穴120にきつく嵌まる。フロート部材穴120は、(リーマ部軸RPに対して垂直な)リーマ部14と関連して単一の半径方向に沿ってだけフロート部材22の円滑かつ正確な動きを可能にするように構成される。換言すれば、突起スライド面108は、内側の部材スライド面118によってすべり嵌めを形成する。そして、フロート部材22と突起104との間に前記正確な相対的な動きを許容する。さらに、このしまり嵌めまたはすべり嵌めは、突起104とフロート部材22との間の相対的な回転を防止する。部材凹所54の内部のフロート部材22のしまり嵌めエンクロージャ、およびフロート部材穴120の内部の突起104のしまり嵌めエンクロージャは、信頼性が高くてかつ堅牢な(その一方でコンパクトな)オルダムタイプのカップリングを提供する。そしてそれは、大きい機械加工力に耐えることができる。換言すれば、フロート部材22は、半径方向に内側および外側で固定されて、当接される。そしてそれは、トルク荷重を広げるのを助ける。
【0068】
一旦フロート部材ホルダ10が組立てられて、非作動位置にあると、フロート部材後面112は、凹所底面56に当接する。外側の部材スライド面116は、凹所スライド面60に当接する。内側の部材スライド面118は、突起スライド面108に当接する。フロート部材前面110は、蓋後面72に当接する。蓋前面70は、ベアリング後面78に当接する。ベアリング前面76は、ベース後面90に当接する。ベース前面88の非凹所の周辺部分97は、いかなる面にも当接しない。波ばね後面84は、ベース凹所94に当接する。波ばね前面82は、リーマ部凹所102の内面(図示せず)に当接する。そして、リーマ部心出し面101は、第1のスリーブ心出し面42に当接する。
【0069】
作動位置では、上述の係合関係は、ベース前面88の非凹所の周辺部分97を除いて、同じままである。そしてそれは、リーマ部後面98に当接する。作動位置では、リーマ部心出し面101は、事前穿設穴32に関連するホルダ部12の方向に応じて、第1のスリーブ心出し面42にまだ当接してよい。
【0070】
安定性(最小限の曲げモーメントおよびスロー)および小型性に関連したフローティング・リーマ・ホルダ10の別の利点は、フロート部材幅W1として定義される単一の、重なり合う軸方向空間を通じて(だけ)全てのトルクが移されることである。換言すれば、作動位置で、トルクは、連続する、はっきり定義された軸方向領域の境界の内部だけで、ホルダ部12からフロート部材22に、そしてフロート部材22からリーマ部14に、連続的に移される。これは、上述の、フロート部材22とホルダ部12およびリーマ部14との間の内側-外側の当接のため、達成される。
【0071】
フロート部材22のさらに別の利点は、その幾何学的な単純性である。そしてそれは、生産コストを下げることにつながり、その一方で、フローティング・リーマ・ホルダ10の堅牢性を保存する。フローティング・リーマ・ホルダ10は、検査を受けて、Vc=100~200メートル/分の高い切削速度で良好に実行された。
図1
図2
図3
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図5
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図7