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  • 特許-UV殺菌ユニット 図1
  • 特許-UV殺菌ユニット 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-13
(45)【発行日】2022-01-13
(54)【発明の名称】UV殺菌ユニット
(51)【国際特許分類】
   A61L 2/10 20060101AFI20220105BHJP
   A61L 2/26 20060101ALI20220105BHJP
【FI】
A61L2/10
A61L2/26
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2018569062
(86)(22)【出願日】2017-06-14
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-09-05
(86)【国際出願番号】 US2017037569
(87)【国際公開番号】W WO2018005104
(87)【国際公開日】2018-01-04
【審査請求日】2020-04-23
(31)【優先権主張番号】62/355,457
(32)【優先日】2016-06-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】520052732
【氏名又は名称】ミンティー,リミティド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100147555
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100160705
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100211177
【弁理士】
【氏名又は名称】赤木 啓二
(72)【発明者】
【氏名】ジェイムズ エム.ミンティエ
(72)【発明者】
【氏名】ホセ グアダルペ ムノズ
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー フォルツ
【審査官】岡田 三恵
(56)【参考文献】
【文献】特開平08-189680(JP,A)
【文献】国際公開第2015/054389(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2010/0122783(US,A1)
【文献】特開2004-141239(JP,A)
【文献】特表2008-508948(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0317686(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0158910(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2004/0166018(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61L 2/10
A61L 2/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
- フレームと;
- 前記フレームによって支持された可撓性エンベロープであって、該可撓性エンベロープは、少なくとも50%の紫外線の反射率を有する布地で形成された内部表面であり、かつ少なくとも車椅子のサイズを有する殺菌すべき媒介物を収容するための第1部分と、第2部分とを有する内部容積を画定する内部表面を有する、可撓性エンベロープと;
- 前記第2部分内に収容されるためのUV源と;
を含み、
前記第2部分は前記第1部分から片持式に延在する、
UV殺菌ユニット。
【請求項2】
前記フレームおよびエンベロープが折畳み式である、請求項1に記載のユニット。
【請求項3】
前記布地が少なくとも70%の反射率を有する、請求項1に記載のユニット。
【請求項4】
前記布地が少なくとも75%の反射率を有する、請求項1に記載のユニット。
【請求項5】
前記布地が少なくとも95%の反射率を有する、請求項1に記載のユニット。
【請求項6】
前記第2部分が、UV源を収容するための開口部を有する下部表面を含む、請求項1に記載のユニット。
【請求項7】
前記開口部が、その周囲に近接して前記可撓性エンベロープに結合された少なくとも1つの追加錘を含む、請求項6に記載のユニット。
【請求項8】
前記UV源が前記追加錘を収容するための環状くぼみを含む、請求項7に記載のユニット。
【請求項9】
前記第2部分の下方に空間が画定され、前記第2部分には前記UV源の少なくとも一部を設置できる、請求項1に記載のユニット。
【請求項10】
UV格納エンベロープであって、該UV格納エンベロープは、可撓性でかつ折畳み式であり、少なくとも車椅子のサイズを有する殺菌すべき媒介物を収容するための内部容積を画定する内部表面を有し、前記内部表面が少なくとも紫外線の50%の反射率を有しており、
前記UV格納エンベロープが前記媒介物を収容するための第1部分と、UV源を収容するために前記第1部分から片持式になった第2部分とを含み、前記第1部分および前記第2部分が前記内部容積を画定し、
前記UV格納エンベロープの内部表面は、前記第1部分の内部表面及び前記第2部分の内部表面により画定され、
前記第2部分が、UV源を収容するための開口部を有する下部表面を含む、
UV格納エンベロープ。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
患者の居る病室内の各表面が、医療関連病原体によりコロニー形成または感染させられて汚染状態となることは、多くの研究によって実証されている。同様に、研究によって、これらの汚染した媒介物を化学的殺菌剤で手作業により洗浄することが適切でないことも確認されている。疾病管理予防センター(CDC)は、米国において、任意のたった一日だけをとっても25名の入院患者のうち1名が医療後天性感染(HAI)に罹患しており、10%超が致死的である、と推定している。
【0002】
病院は同様に、院内において使用されるカート、撮像用機器、IVポールといった携帯式医療機器などの多数の感染媒介物を殺菌するにあたり適切な業務を行うという課題にも直面しており、機器がある場所にUV装置を配備することは、実行不可能な場合がある。さらに、病室を殺菌するのに現在必要とされているサイクル時間およびエネルギーはつねに、医療施設における懸案事項である。
【発明の概要】
【0003】
一実施例のUV殺菌ユニットは、フレームとこのフレームによって支持される可撓性エンベロープを含む。エンベロープは、殺菌すべき物品を収容するための内部容積を画定する内部表面を有する。該ユニットは同様に、容積内に収容されるためのUV源も含んでいる。別の例示的実施形態において、フレームおよびエンベロープは折畳み式である。さらに別の例示的実施形態において、内部表面は少なくとも50%の反射率を有する。さらなる例示的実施形態において、内部表面は少なくとも70%の反射率を有する。さらにもう1つの例示的実施形態において、内部表面は少なくとも75%の反射率を有する。一例示的実施形態において、内部表面は95%の反射率を有する。別の例示的実施形態において、エンベロープは、主本体部分と、該主本体部分から片持式になっているアーム部分とを含み、主本体部分およびアーム部分は内部容積を画定している。さらに別の例示的実施形態において、アーム部分は、UV源を収容するための開口部を有する下部表面を含む。さらなる例示的実施形態において、開口部は、その周囲に近接してエンベロープに結合された少なくとも1つの追加錘を含む。さらにもう1つの例示的実施形態において、UV源は追加錘を収容するための環状くぼみを含む。一例示的実施形態において、エンベロープは、その内部を通って殺菌されるべき物品を収容するための開口部を含む。
【0004】
別の例示的実施形態においては、UV格納エンベロープは、可撓性でかつ折畳み式であり、殺菌すべき物品を収容するための内部容積を画定する内部表面を有する。この内部表面は少なくとも50%の反射率を有する。さらなる例示的実施形態において、内部表面は、少なくとも70%の反射率を有する。さらにもう1つの例示的実施形態において、内部表面は、少なくとも75%の反射率を有する。さらに別の例示的実施形態において、少なくとも95%の反射率を有する。別の例示的実施形態において、エンベロープは、主本体部分と該主本体部分から片持式になったアーム部分とを含み、主本体部分とアーム部分は内部容積を画定する。さらに別の例示的実施形態において、アーム部分は、UV源を収容するための開口部を有する下部表面を含む。さらなる例示的実施形態において、開口部は、その周囲に近接してエンベロープに結合された少なくとも1つの追加錘を含む。一例示的実施形態において、エンベロープは、内部を通して殺菌すべき物品を収容するための開口部を含む。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】例示的実施形態のUVDUの斜視透視図である。
図2】例示的実施形態のエンベロープを形成するために使用される例示的実施形態の材料の分解拡大図である。
図3】別の例示的実施形態のUVDUの斜視図である。
図4】例示的実施形態のUV源の斜視図である。
図5】UV源無しの図3に示された例示的実施形態のUVDUの前面図である。
図6】UV源と嵌合された図3中の例示的実施形態のUVDUのアーム部分の部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
図1には、1つの例示的実施形態のUV殺菌ユニット(UVDU)10が示されている。例示的実施形態のUVDUは、エンベロープ14を支持する折畳み式フレーム12であるフレーム12を含む。図示されている例示的実施形態において、エンベロープは、フレームによりフレーム内部で支持されている。例示的実施形態のフレームおよびエンベロープの設計ならびにフレームに対するこのようなエンベロープの結合は、全て参照により本明細書に組込まれている米国特許第7,134,444号および米国特許第7,406,978号ならびに米国特許出願公開第2012/0325,279号(「組込まれた特許」)の中で開示されている。フレームのサイズは変動し得る。エンベロープのサイズも変動し得る。一例示的実施形態において、エンベロープの厚みは、3ミル(0.0762mm)以下であってよい。さらなる例示的実施形態において、エンベロープは使い捨てであってよい。エンベロープは、例えば媒介物を殺菌および/または消毒する能力をもつUV光を発出する紫外線C(UVC)光ランプといったUV装置16を収容するため、例えば組込まれた特許中に記載のものなどのさまざまな公知の方法で閉じることのできる多数の開口部を有していてよい。UVCは、100nm~290nmの波長を有する。UV装置またはランプのサイズはエンベロープのサイズに準じて変動してよい。
【0007】
エンベロープは、保育器、車椅子、ポールおよび病院内で患者を監視するのに用いられる医療装置、ならびに病室内で使用される可能性のある椅子および他の調度品を含めたあらゆるタイプの媒介物18を収容できるようにサイズ決定され得る。そのために、エンベロープには適切なサイズの開口部が備わっている。開口部は、開口部の周囲に取付けられた扉を用いて閉じられてよい。例えば、扉開口部は、エンベロープと同じ材料で作られた別個のパネルであり得、例えばファスナまたはベルクロ(登録商標)または他の周知の締結具などを用いて開口部の周囲に取付けられる。他の例示的実施形態において、扉は、折畳まれたときに開口部を現わすエンベロープであって、ファスナまたはベルクロ(登録商標)などの締結具を用いて開口部の少なくとも1つの端部に取付けられるエンベロープの上に形成されたフラップである。例えばエンベロープ14の前方パネル17は、より大きな物品を殺菌のためにエンベロープ内部に挿入できるようにする折畳式のフラップであってよい。他の例示的実施形態において、開口部は、例えばファスナまたはベルクロ(登録商標)などの締結具を用いて閉鎖可能なエンベロープ上に形成されるスリットである。
【0008】
媒介物およびUV装置がひとたびエンベロープ内部に入ると、エンベロープは閉じられ、開口部を通してUVDU内部に挿入された機器を殺菌および/または滅菌するのに適切な時間、オン切換えされ、開口部は閉鎖される。
【0009】
例示的実施形態のエンベロープは同様に、難燃性である。例示的実施形態のエンベロープは米国NFPA701規格に合わせて火炎格付けされている。例示的実施形態において、エンベロープは、約28ポンド(約12.7kg)の重量、約35×86インチ(約89cm×218cm)の設置面積および約88インチ(約224cm)の高さを有する。エンベロープは、例示的実施形態において寸法が約48×102インチ(約122cm×259cm)である、媒介物を受入れるための扉を有する。
【0010】
例示的実施形態において、エンベロープは、内部表面が所望の反射率を有する材料でコーティングまたは被覆されているか、またはエンベロープ全体がこの材料で作られている。例示的実施形態における所望の反射率は50%以上である。一例示的実施形態において、反射率は70%以上である。一例示的実施形態において、反射率は73%である。別の例示的実施形態において、反射率は75%である。一例示的実施形態において、反射率は95%以上である。さらに別の例示的実施形態において、反射率は99%である。さらなる例示的実施形態において、反射率は99%超である。反射率は、周知の方法および装置、例えば分光反射率計などを用いて測定されてよい。UV装置が閉ざされた空間内に設置された場合、UV光は、光の直接的見通し線である表面のみに到達した。しかしながら、影になった、または見通し線内にない表面または部域は、UV照射の恩恵を受けない。所望の反射率を有する布地で形成された、または反射性コーティングで被覆されたエンベロープの内部表面を有するエンベロープ壁を得ることにより、UV源からのUV光は、鏡面反射または乱反射を介してこれらの影になった部域に反射される。エンベロープを形成する布地を形成するかまたはコーティングするために使用可能であるUV反射性材料としては、ePTFE、アルミニウム、およびマグネシウムが含まれる。マグネシウムは、少なくとも75%の反射率を有する。アルミニウムは、少なくとも73%の反射率を有する。W.L.Goreが製造するePTFEは、少なくとも95%の反射率を有する。
【0011】
適切な反射率を得るため、一例示的実施形態において、エンベロープを形成する材料にはアルミニウムメッキが施されている。例示的アルミニウムメッキ材料30には、図2に示されているように、外部布地層32、布地層32を第1のアルミニウム36に接着させる熱安定性接着性34が含まれる。第1のアルミニウム層36全体にわたり保護フィルム38が形成され、保護層全体にわたり第2のまたは内部のアルミニウム層38が形成される。布地層32は、エンベロープの外部表面を画定し、一方内部アルミニウム層38は、エンベロープの反射性内部表面を画定する。一例示的実施形態において、アルミニウムメッキが施された適切な布地は、Gentex Corporationから得ることができる。別の例示的実施形態においては、外部層32を形成する適切な布地が、アルミニウムメッキのためGentex Corporationに送られる。例示的布地層32は、糸サイズが150デニール、平方インチあたりの端部縫目数(a thread count in ends)が84T、平方インチあたりの横糸縫目数(a thread count in fillings)が48T、糸重量が130g/m2、そして厚みが約0.28mmである。コーティング(例えば層34、36、38および40)で覆われる場合、このコーティングは、35g/m2の重量および約0.025mmの厚みを有する。
【0012】
一例示的実施形態において、例えば図3、5および6に示された上下逆転したL字形を有するエンベロープ50が使用される。換言すると、エンベロープは、例えば平面図中の矩形または正方形部分のような主部分52を有し、ここから、例示的実施形態では平面図で正方形または矩形であり得るアーム部分54が延在し(例えば片持式になっている)、こうしてアーム部分の下方に空の空間56が画定されるようになっている。図示された例示的実施形態において、主部分およびアーム部分は両方とも立方体である。空の空間は、内部にUV光源を設置することを可能にしている。一例示的実施形態においては、アーム部分の底部表面58に、UV光源を収容するための開口部が形成される。フラップ67によって封止または閉鎖可能な開口部57が、内部で殺菌を行うべき物品を設置するためにエンベロープの内部へのアクセスを提供する。図示された例示的実施形態中の開口部は、エンベロープの主部分52の前方面上に形成される。
【0013】
一例示的実施形態において、UV光源は、Xenex Disinfection Services,LLCが生産しLightstrike Disinfection Robot(ここでは「ロボット」と呼ぶ)の名称で市販されている装置である。LIGHTSTRIKEは、Xenex Disinfection Services,LLCの商標である。図4に示されているようなロボット62は、ロボットの本体66から延在するUVC光を発出するためのUV発光源64を有する。この発光源は、使用されない場合には、本体内に引込められる。一例示的実施形態において、UV発光源は、ネック68とこのネックから延在するヘッド70を含む。図4に示された例示的実施形態において、ロボットは、エンベロープのアーム部分54の下方の空間56内に収容される。空間の高さは、ロボットが空間内に設置された場合にエンベロープのアーム部分の下部表面58がロボット本体66の上部表面65に支えられることになるようなものである。この点において、ネックとヘッドは下部表面開口部60を通ってエンベロープ50内へと延在させられる。アーム部分の下部表面58が確実にロボット本体と接触するようにするために、開口部60の周囲またはそれに近接してリング59を接着させるかまたは他の形で結合させ、例えば図5および6に示されているように開口部60を取り囲むようにする。リングは、開口部60の周囲または周囲開口部を取り囲むエンベロープ部分をロボットの本体に向かって移動させるかまたはロボットの本体上に載せるのに充分な重量を提供する任意のタイプの材料でできていてよい。例えば、リングは、開口部を取り囲むポケット61内に設置される厚いワイヤであってよい。リングは、1つの中実のリングであってもよいし、または複数の部品の形で形成されていてもよい。他の例示的実施形態においては、開口部を取り囲んで、離隔した錘が設置されてよい。ロボットの本体と下部表面の間により優れた接触さらには封止を確保するため、例えば図6に示されているように、開口部を取り囲むリングまたは錘を収容するため、ネック68を取り囲む環状くぼみ63をロボット62上に形成することができる。開口部は、ヘッドが進入できるよう充分な直径60を有する。一例示的実施形態において、開口部は、ヘッドの直径よりわずかに大きいだけの直径を有する。
【0014】
一例示的実施形態において、UVDUは携帯式でかつ折畳み式であり、医療施設のあらゆる部域において数分以内に展開できる。携帯式UV装置16は、さまざまな媒介物が入った格納ユニット内にホイールにより移動させることができる。装置中のUV装置は、遠隔でオンオフ切換え可能である。殺菌または滅菌プロセスが完了した後、媒介物18およびUV装置16はUVDUから取り出される。
【0015】
例示的実施形態のUVDUは、封止されたエンクロージャを伴う、設置が容易で、セットアップ時間が最短で、保管が容易で、折畳み式かつ携帯式で、清浄が容易で、難燃性/耐久性のあるエンベロープ内にさまざまな媒介物を隔離し包囲することができ、これにより、迅速にこれらの媒介物を携帯式UV装置を用いて殺菌できるという点で、極めて有利である。例示的実施形態のUVDUはサイクル時間を短縮し「死滅率」を増大させる。
【0016】
例示的実施形態UVDUは、さまざまな媒介物を隔離し包囲できるという大きな利点を有する。例示的実施形態のUVDUは、設置が容易で、保管が容易で、折畳み式で携帯式であり、清浄が容易であり、難燃性で耐久性のあるエンベロープで封止されたエンクロージャを有する。
【0017】
例示的実施形態のエンベロープおよび例示的実施形態のUV源を用いた試験では、C、diff、MRSA、CRE、VERおよび他のMDROの、例えば99.9%超といったような99%を超える除去率が見られた。
【0018】
例示的実施形態の殺菌ユニットが折畳み式フレームと共に使用されている状態で説明されてきたが、他の例示的実施形態では、折畳み式でなく、携帯式であってもなくてもよい固定フレーム上に任意の例示的エンベロープを組付けることが可能である。
【0019】
以上ではいくつかの例示的実施形態が詳述されてきたが、当業者であれば、本発明から著しく逸脱することなく例示的実施形態内で多くの修正が可能であることを、直ちに認識するものである。本明細書中に記載の実施形態は、網羅的であるかまたは本発明の範囲を開示された正確な形態に限定するものとして意図されているわけではない。したがって、このような修正は全て、以下の請求項中で定義される通りの本発明の範囲内に含まれるように意図されている。請求項が、結び付けられた機能と合わせて「~のための手段」という文言を明示的に使用している場合を除いて、本明細書中の請求項のいずれか一項のいずれの限定についても、本出願人は明示的に、35USC(合衆国法典35編)第112条第6パラグラフの規定の適用を意図しない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6